JPH0919766A - 管接続用溶接装置 - Google Patents

管接続用溶接装置

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JPH0919766A
JPH0919766A JP17064095A JP17064095A JPH0919766A JP H0919766 A JPH0919766 A JP H0919766A JP 17064095 A JP17064095 A JP 17064095A JP 17064095 A JP17064095 A JP 17064095A JP H0919766 A JPH0919766 A JP H0919766A
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JP
Japan
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welding
pipe
robot arm
articulated robot
base frame
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JP17064095A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Sato
慶和 佐藤
Tadanobu Murakami
任布 村上
Kiyoshi Kanayama
潔士 金山
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Nippon Kokan Koji KK
Original Assignee
Nippon Kokan Koji KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】溶接作業に際しての段取りとしては、管の端部
同士を単に対接させた状態に固定すればよく、段取りに
かかる時間を大幅に短縮することができ、しかも迅速か
つ正確に溶接を行なうことができ、コストを大幅に低減
することができる管接続用溶接装置を提供すること。 【構成】ベースフレーム20に対して上下方向に移動可
能に支持され、先端側に溶接トーチ46が設けられた多
関節ロボットアーム40を備え、この多関節ロボットア
ーム40は、ロボットコントローラ50からの指令に基
づき屈曲し、かつ屈曲のみでは管1の端部同士の対接部
位1cを周回できないような場合、多関節ロボットアー
ム40全体が上下方向に移動して溶接トーチ46の軌跡
が修正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掘削溝内に吊り下
ろされ、互いに略水平に連なる状態に保持された管の端
部同士を溶接するための管接続用溶接装置に関し、その
うち特に、水道管やガス管等の埋設工事の際に現地での
溶接作業に適するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水道管やガス管等の埋設工事で
は、一般的に予め地盤を溝状に掘削し、いわゆる土留支
保工作業により掘削溝内の安全性を確保してから、掘削
溝内に管を吊り下ろし、管を2本ずつ互いに略水平に連
なるように固定した状態で、隅肉溶接や突き合わせ溶接
を行ない、順次新たな管を吊り下ろしては溶接を繰り返
して、管を次第に延長していた。
【0003】溶接作業に際しては、図6に示すように、
先ず管1の溶接線と平行になるよう管1の外周に対し、
スペーサ4を介してリング状のレール5を全周方向に固
定する。そしてレール5に、溶接トーチ8を搭載した台
車7を取り付け、この台車7をレール5の全周に沿って
走行させながら、溶接トーチ8で隅肉溶接、或は突き合
わせ溶接を行なっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の技術では、溶接する度に管1にレール5
を固定する必要があり、レール5を固定するのに一々レ
ール5の端部間に隙間が生じないように、固定用のボル
ト6を締めて閉じ合わせたり、また、スペーサ4を介し
て管1の外周とレール5との間隔が全周に亘って均一に
なるよう固定しなければならず、これらの段取り作業は
非常に煩わしく、時間がかかり、コストアップの要因と
なっていた。
【0005】また、溶接する管1の径が変わる度に、新
たな管径に対応した別のレール5に作り変える必要があ
り、更に場合によっては、新しいレール5に対応して新
たに別の台車7を用意しなければならないような事もあ
り、コストを低減することが困難であった。
【0006】ところで、溶接効率を上げるのために、レ
ール5に2台の台車7を取り付け、2つの溶接トーチ8
で同時に溶接することも考えられるが、1本の同一レー
ル5上に2つの台車7等が乗ると、台車7や溶接トーチ
8同士が互いに干渉し合うから、さほど溶接効率が向上
するには至らない。
【0007】本発明は、以上のような従来技術が有する
問題点に着目してなされたもので、溶接作業に際しての
段取りとしては、管の端部同士を単に対接させた状態に
固定すればよく、段取りにかかる時間を大幅に短縮する
ことができ、しかも迅速かつ正確に溶接を行なうことが
でき、コストを大幅に低減することができる管接続用溶
接装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、以下の各項に存す
る。
【0009】[1] 掘削溝(A)内に吊り下ろされ互
いに略水平に連なる状態に保持された管(1)の端部同
士を溶接するための管接続用溶接装置(10)におい
て、前記掘削溝(A)を跨ぐようにして地上に設置され
るベースフレーム(20)と、前記ベースフレーム(2
0)に対して移動可能に支持され、下方に向って延びる
先端側に設けた溶接トーチ(46)が、前記管(1)の
端部同士の対接部位(1c)に沿って周回可能な多関節
ロボットアーム(40)と、を具備して成ることを特徴
とする管接続用溶接装置(10)。
【0010】[2] 前記多関節ロボットアームは、前
記ベースフレームに対して上下方向に移動可能に支持さ
れたことを特徴とする1項記載の管接続用溶接装置。
【0011】[3] 前記溶接トーチ(46)を管
(1)の端部同士の対接部位(1c)に沿って周回させ
るべく、前記多関節ロボットアーム(40)を屈曲さ
せ、かつ屈曲のみでは前記対接部位(1c)を周回不能
な際、多関節ロボットアーム(40)の支持位置を移動
させて溶接トーチ(46)の軌跡を修正する制御手段
(50)を有することを特徴とする1項または2項記載
の管接続用溶接装置(10)。
【0012】[4] 前記ベースフレーム(20)に
は、管(1)を間にして相互に対向する2機の前記多関
節ロボットアーム(40,40)が支持され、各多関節
ロボットアーム(40)は、それぞれの溶接トーチ(4
6)が管(1)端部同士の対接部位(1c)を上下に半
周ずつ周回するよう制御されることを特徴とする3項記
載の管接続用溶接装置(10)。
【0013】次に本発明の作用を説明する。本発明に係
る管接続用溶接装置(10)によって、掘削溝(A)内
に吊り下ろした管(1)の溶接を行う場合には、予め本
装置(10)のベースフレーム(20)を掘削溝(A)
を跨ぐようにして地上に設置させる。そして、溶接作業
前の段取りとしては、管(1)の端部同士を単に対接さ
せた状態に保持すればよく、従来技術のように、管
(1)外周にスペーサ(4)を介してリング状レール
(5)を全周方向に固定するような面倒な作業は不要で
ある。
【0014】実際の溶接作業は、前記ベースフレーム
(20)に支持された多関節ロボットアーム(40)の
作動に伴い、その下方へ延びる先端側に設けられた溶接
トーチ(46)で行われる。ここでの多関節ロボットア
ーム(40)は、ベースフレーム(20)に対して上下
方向に移動する等、移動可能に支持されているから、通
常の固定状態にある多関節ロボットアーム(40)で
は、その各関節部の可動範囲を越えるために困難な軌跡
であっても確保することが可能となる。
【0015】すなわち、多関節ロボットアーム(40)
の屈曲のみでは、管(1)の端部同士の対接部位(1
c)に沿って周回させることができない場合でも、前記
屈曲に加えて、多関節ロボットアーム(40)全体の上
下方等への移動を適宜組合わせることで、溶接トーチ
(46)の軌跡を修正し、前記対接部位(1c)を周回
しながらの溶接作業も容易に実現できる。また、溶接ト
ーチ(46)が他部材との干渉を避けるような複雑な動
きも可能となる。
【0016】前記溶接トーチ(46)を管(1)の端部
同士の対接部位(1c)に沿って周回させるべく、前記
多関節ロボットアーム(40)を屈曲させ、かつ屈曲の
みでは前記対接部位(1c)を周回不能な際、多関節ロ
ボットアーム(40)の支持位置を移動させて前記溶接
トーチ(46)の軌跡を修正する制御手段(50)を有
する場合、前記溶接作業の自動制御が可能となる。しか
も、例えば制御手段(50)を実現するマイクロコンピ
ューターのプログラムを一部変更するだけで、様々な管
(1)の大きさや溶接する位置等の変化に迅速に対応す
ることができ、溶接の作業能率を向上させることができ
る。
【0017】また、前記ベースフレーム(20)に、管
(1)を間にして相互に対向する2機の前記多関節ロボ
ットアーム(40,40)を支持し、各多関節ロボット
アーム(40)を、それぞれの溶接トーチ(46)が管
(1)端部同士の対接部位(1c)を上下に半周ずつ周
回するよう制御すれば、2つの溶接トーチ(46)が互
いに干渉することなく、迅速に溶接の作業を行うことが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係る
一の実施の形態を説明する。図1〜図3は本発明の一の
実施の形態を示している。図1及び図2に示すように、
管接続用溶接装置10は、掘削溝A内に吊り下ろされて
互いに略水平に連なる状態に保持された管1の端部同士
を溶接するための装置であり、ベースフレーム20と、
一対の多関節ロボットアーム40,40、それに各多関
節ロボットアーム40の動作を制御する制御手段として
のロボットコントローラ50を具備して成る。以下、順
に説明する。
【0019】ベースフレーム20は、掘削溝Aを跨ぐよ
うにして地上に設置されるものであり、更に詳しくは、
掘削溝Aと平行に地面に載置される一対の脚部21A,
21Bと、これら脚部21A,21Bの前後端にそれぞ
れ架設され、掘削溝Aを跨ぐように配される一対のビー
ム22A,22Bとを矩形枠状に組合わせて成る。
【0020】かかるベースフレーム20の四隅には、ハ
ンドル24の回転操作により上下位置を調整できるアウ
トリガー23がそれぞれ設けられている。なお、一対の
脚部21A,21Bには、装置全体を自由に移動させる
ための走行手段として、例えば通常のタイヤ車輪やクロ
ーラ式走行輪等を別途設けてもよい。
【0021】一対のビーム22A,22B間には、それ
ぞれに装着された取付ブラケット25や台車26等を介
して、上下スライダー33が2台取り付けられている。
これら一対の上下スライダー33,33は、それぞれ取
付ブラケット25上に固設された駆動モータ31で回転
駆動するスクリュー部材32により、上下方向に移動可
能に支持されている。
【0022】すなわち、各上下スライダー33には、ス
クリュー部材32に対し相対的に回転可能に螺合するナ
ット部(図示せず)が設けられている。なお、各上下ス
ライダー33は、取付ブラケット25や台車26により
一対のビーム22A,22B上をその長手方向に(掘削
溝Aの幅方向)に位置調整できるようにしてもよく、或
は単に固定してもよい。
【0023】また、ビーム22A,22Bの途中には、
支持脚部材27がスクリュー部材32と平行に下方に垂
下するよう取り付けられており、支持脚部材27には、
側方にU字形に延びて多関節ロボットアーム40を保護
するためのバンパーが28A,28Bが設けられてい
る。更にベースフレーム20上には、駆動モータ31や
多関節ロボットアーム40等に給電するための電源30
や、後述するロボットコントローラ50等も適所に配設
されている。
【0024】各上下スライダー33の下面側には、下方
に向って延びる先端側に溶接トーチ46が設けられてい
る多関節ロボットアーム40が搭載されている。多関節
ロボットアーム40は、一般的な例えば6軸関節型のも
の等であり、具体的には、上下スライダー33の下面側
に水平方向に回転可能に取付けられた台座ブラケット4
1と、台座ブラケット41より下方に屈曲可能に延びる
基端アーム42及びその補助リンク43と、これらの先
端に屈曲可能に連結された先端アーム44と、先端回転
軸45、それに先端回転軸45に取り付けられた溶接ト
ーチ46により構成されている。
【0025】各上下スライダー33に搭載された2機の
多関節ロボットアーム40,40は、掘削溝A内に吊り
下ろされた管1を間にして相互に対向するように配置さ
れている。かかる配置は、2機の多関節ロボットアーム
40が、それぞれの溶接トーチ46により管1の端部同
士の対接部位1aを上下に半周ずつ、例えば0時の方向
から6時の方向に周回できるように設定するためのもの
である。
【0026】ロボットコントローラ50は、マイクロコ
ンピュータから構成されており、オフラインプログラム
またはティーチングプレイバックによって、2機の多関
節ロボットアーム40,40の屈曲動作、各多関節ロボ
ットアーム40が搭載された上下スライダー33の上下
移動、それに溶接トーチ46による溶接作業を制御する
ものである。
【0027】オフラインプログラムによる場合、図3に
おいて、操作部51から読み込まれた溶接作業に関する
情報は、CPU52を通ってデータ記憶メモリ54に一
旦入力された後、CPU52とシステムコントロールメ
モリ53とで制御され補間演算部55に出力される。こ
の補間演算部55により、所定のパルスがそれぞれ各多
関節ロボットアーム40や上下移動用の駆動モータ31
に出力され、これらが所定の動作を行うように設定され
ている。
【0028】ここで所定の動作とは、溶接トーチ46を
管1の端部同士の対接部位1c(図5参照)に沿って周
回させるべく、多関節ロボットアーム40を屈曲させ、
かつ屈曲のみでは前記対接部位1cを周回不能な際、多
関節ロボットアーム40全体を上下方向に移動させて溶
接トーチ46の軌跡を修正しつつ溶接するという一連の
動きであり、かかる動作は前記CPU52の機能により
実行されるものである。
【0029】更に詳しく言えば、図1に示すように、最
初は上下スライダー33は実線で示した高さ位置にあ
り、各多関節ロボットアーム40の先端の溶接トーチ4
6は、管1の端部同士の対接部位1cの最上端1aから
互いに対称的に溶接を開始し、各多関節ロボットアーム
40は、溶接トーチ46が対接部位1cに沿って下方へ
半周分ずつ周回するよう屈曲する。ところが屈曲のみで
は溶接トーチ46が管1の最下端1bまで届かないた
め、前記屈曲に伴って、各多関節ロボットアーム40全
体は上下スライダー33の下方移動に伴い距離Hだけ想
像線(二点破線)で示した位置まで移動するよう設定さ
れている。
【0030】前記システムコントロールメモリ53はR
OM等から成り、前記所定の動作に関するプログラムデ
ータ等の各種固定データが格納されている。また、前記
データ記憶メモリ54はRAM等から成り、操作部51
により溶接に際して入力される各種データを一時的に記
憶するものである。なお、多関節ロボットアーム40の
周囲にはセンサ等から成る位置検出器56が設けられて
おり、該位置検出器56によってフィードバックされた
パルスが、前記補間演算部55で入力パルスとの差が±
0になるように駆動されるべく設定されている。
【0031】一方、ティーチングプレイバックによる場
合には、各多関節ロボットアーム40とそれが搭載され
た上下スライダー33に、先ず手動その他で所定の動き
をさせてデータ記憶メモリ54等の記憶装置に残し、以
後は同じ動作を記憶装置から取り出した信号により溶接
作業を実行させるようになっている。
【0032】以上のような管接続用溶接装置10による
溶接としては、図4及び図5に示すように、2つの管
1,1の端部同士をカラー管9内に嵌合するようにして
対接させ、実際には管1,1同士の直接の対接部位では
なく、管1とカラー管9の端縁との対接部位1cを溶接
する隅肉溶接が一般的だが、もちろん管1,1同士が直
接付き合った対接部位を溶接する突き合わせ溶接でもよ
い。なお、管1は前記管接続用溶接装置10とは別に埋
設現場に設置されるハンドリング装置等により、掘削溝
A内に吊り下ろされ、互いに略水平に連なる状態に保持
されるようになっている。
【0033】次に前述した管接続用溶接装置10の作用
について説明する。掘削溝A内に順次埋設する管1を溶
接するには、先ず溶接現場にて管接続用溶接装置10を
設置する。すなわち、ベースフレーム20の一対の脚部
21A,21Bを掘削溝Aを間にして地上に設置させ、
一対のビーム22A,22Bが掘削溝Aを跨ぐ状態とす
る。このとき、一対のビーム22A,22B間に支持さ
れた2機の多関節ロボットアーム40,40は、それぞ
れ掘削溝Aの底部を臨むように互いに対称に配される。
なお、本装置10が傾くような場合は、ベースフレーム
20の四隅にあるハンドル24を回転させ、アウトリガ
ー23を上下方向に適宜動かし、本装置10を水平に保
つように調整する。
【0034】溶接作業前の段取りとしては、前述したよ
うな本装置10の設置の他、既に掘削溝Aに埋設されて
いる管1の端部に、新しく掘削溝A内に吊り下ろした管
1の端部に予め溶接されたカラー管9を嵌合させればよ
く、従来技術のように、管1外周にスペーサを介してリ
ング状レールを全周方向に固定するような面倒な作業は
一切不要である。
【0035】実際の溶接作業に際し、作業者がロボット
コントローラ50の操作部51により作業をスタートさ
せると、例えばオフラインプログラムにより入力されて
いる所定プログラムによって、一対の多関節ロボットア
ーム40,40はそれぞれ屈曲を開始し、最初は溶接ト
ーチ46が管1の端部同士の対接部位1cの溶接開始点
である最上端1aに配置する。このとき、溶接トーチ4
6が最上端1aよりずれている場合には、操作部51に
あるタッチセンサー等より修正すればよい。このような
作業開始時には、多関節ロボットアーム40が取り付け
られている上下スライダー33は、図1中にて実線で示
した如く最も高い始期位置にある。
【0036】続いて、図3に示すロボットコントローラ
50の制御により、各溶接トーチ46は、互いに干渉す
ることなく前記最上端1aから溶接を開始し、各多関節
ロボットアーム40は、溶接トーチ46が対接部位1c
に沿って下方へ半周分ずつ周回するように屈曲する。途
中で、各多関節ロボットアーム40の屈曲のみでは溶接
トーチ46の軌跡が管1の対接部位1cに沿えない時点
にくると、ロボットコントローラ50の補間演算部55
から所定のパルスが駆動モータ31にも出力され、スク
リュー部材32が回転駆動される。
【0037】かかるスクリュー部材32の回転に伴い、
上下スライダー33は前記始期位置から下方へ徐々に移
動し、それにより、溶接トーチ46を常に管1の対接部
位1cに沿うように周回させることができる。結局、図
1に示すように、上下スライダー33が前記始期位置か
ら距離Hだけ下方の終期位置まで移動した時点で、想像
線で示したように溶接トーチ46は管1の対接部位1c
の最下端1bに到達する。なお、溶接部位1cの指定脚
長等に応じて、更に2,3回同じ溶接動作を繰り返すよ
うに設定してもよい。
【0038】溶接作業が終了したら、各多関節ロボット
アーム40,40は、新たに掘削溝A内に吊り下ろす管
1の邪魔とならない位置まで移動しながら屈曲し、一溶
接工程が終了する。この後、互いに溶接された管1,1
は掘削溝Aの端面より地中に一方の端部だけ残すように
して埋設され、再び新たな管1が掘削溝A内に吊り下ろ
され、前述した溶接作業が再び繰り返されて管1は順次
延長されていく。
【0039】以上の埋設現場での溶接作業が総て完了す
ると、上下スライダー33を最も高い始期位置に移動さ
せ、かつ各多関節ロボットアーム40を上方に向けて折
り畳むように屈曲させるとよい。すると、多関節ロボッ
トアーム40の最下端部位は、支持脚部材27の下端部
より上方に位置するため、多関節ロボットアーム40を
地面にぶつけることなく、支持脚部材27により管接続
用溶接装置10を地上に載置したり、トラック等に搭載
して次の溶接現場まで容易に運搬することができる。
【0040】次の溶接現場で溶接する管1’の外径が前
記管1と異なるような場合でも、ロボットコントローラ
50のプログラムを一部変更するだけで対処でき、従来
技術のように、管の外径に合わせて新たにリング状レー
ルを作り直す等の手間はかからず経済的である。
【0041】なお、前記実施の形態では、多関節ロボッ
トアームは、スクリュー部材と上下スライダーとの働き
により、ベースフレームに対して上下方向に移動可能に
支持されているが、多関節ロボットアームの支持位置の
移動は上下方向に限られるものではなく、要は先端側の
溶接トーチが管の対接部位を周回できるよう、アームの
屈曲のみによる溶接トーチの軌跡を修正できればよいも
のであり、例えば所定形状のレールに沿って移動するよ
う支持したり、或は水平方向にも移動できるように構成
してもよい。
【0042】また、前記実施の形態では、ベースフレー
ムに対して2機の多関節ロボットアームを支持したが、
1機の多関節ロボットアームによって、周回溶接ができ
るように構成してもよい。その他、本発明に係る管接続
用溶接装置は図示した実施の形態に限定されるものでは
ない。
【0043】
【発明の効果】本発明に係る管接続用溶接装置によれ
ば、多関節ロボットアームがベースフレームに対して移
動可能に支持されるから、通常の固定された多関節ロボ
ットアームでは、その各関節部の可動範囲を越えて困難
な軌跡でも容易に確保することが可能となり、多関節ロ
ボットアームの先端側の溶接トーチを、管の端部同士の
対接部位に沿って周回させることができる。
【0044】従って、溶接作業に際しての段取りとして
は、管の端部同士を単に対接させた状態に保持すればよ
く、段取りにかかる時間も大幅に短縮することができ、
しかも自動制御される前記多関節ロボットアームにより
迅速かつ正確に溶接を行なうことができ、コストを大幅
に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態に係る管接続用溶接装
置を概略的に示す正面図である。
【図2】本発明の一の実施の形態に係る管接続用溶接装
置を概略的に示す平面図である。
【図3】本発明の一の実施の形態に係る管接続用溶接装
置を構成する制御手段としてのロボットコントローラを
示すブロック図である。
【図4】本発明の一の実施の形態に係る管接続用溶接装
置により溶接する管の対接状態を示す側面図である。
【図5】本発明の一の実施の形態に係る管接続用溶接装
置により溶接された管を示す断面図である。
【図6】従来における溶接作業を説明するための正面図
である。
【符号の説明】
10…管接続用溶接装置 20…ベースフレーム 30…電源 31…駆動モータ 32…スクリュー部材 33…上下スライダー 40…多関節ロボットアーム 46…溶接トーチ 50…ロボットコントローラ(制御手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】掘削溝内に吊り下ろされ、互いに略水平に
    連なる状態に保持された管の端部同士を溶接するための
    管接続用溶接装置において、 前記掘削溝を跨ぐようにして地上に設置されるベースフ
    レームと、 前記ベースフレームに対して移動可能に支持され、下方
    に向って延びる先端側に設けた溶接トーチが、前記管の
    端部同士の対接部位に沿って周回可能な多関節ロボット
    アームと、 を具備して成ることを特徴とする管接続用溶接装置。
  2. 【請求項2】前記多関節ロボットアームは、前記ベース
    フレームに対して上下方向に移動可能に支持されたこと
    を特徴とする請求項1記載の管接続用溶接装置。
  3. 【請求項3】前記溶接トーチを管の端部同士の対接部位
    に沿って周回させるべく、前記多関節ロボットアームを
    屈曲させ、かつ屈曲のみでは前記対接部位を周回不能な
    際、多関節ロボットアームの支持位置を移動させて溶接
    トーチの軌跡を修正する制御手段を有することを特徴と
    する請求項1または2記載の管接続用溶接装置。
  4. 【請求項4】前記ベースフレームには、管を間にして相
    互に対向する2機の前記多関節ロボットアームが支持さ
    れ、 各多関節ロボットアームは、それぞれの溶接トーチが管
    端部同士の対接部位を上下に半周ずつ周回するよう制御
    されることを特徴とする請求項3記載の管接続用溶接装
    置。
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