JP2006212673A - 溶接作業装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】手動で溶接作業台を回転させて溶接作業の手順を入力し、簡単に溶接作業を行うことができる溶接作業装置を提供する。
【解決手段】溶接するワーク11を支持してX軸、Y軸およびZ軸の三軸周りに回転可能な溶接作業台1を回転駆動する各モータ6〜8と、X軸およびY軸周りに回転させる差動機構部9と、指定位置を検出する検出部14と、順に検出された指定位置を指定位置入力部15aの入力により記憶する記憶部13と、記憶された指定位置に基づいて回転軌跡を演算する制御部17とを備え、制御部17は、駆動情報入力部15bからの駆動情報と、演算された回転軌跡に基づいて、各軸モータ6〜8を回転制御してワークの溶接線が常に溶接具側に向くようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、管や棒等のワークの溶接作業を補助する溶接作業装置において、特に、溶接作業を簡単に行える溶接作業支援システムに関するものである。
アルミ管やステンレス管などの複数の管同士の接合は、溶接、接着、圧着、ビス止め等の種々の方法が用いられる。特に、管同士を溶接してL字型、T字型、Y字型等の製品を得るには、溶接するワークの向きを何度も置き換えて作業をする必要がある。そのため、溶接の継ぎ目や溶接ガスによる変色が発生し、外観上の見栄えも悪くなるという問題があった。
特許文献1には、被溶接物であるワークを溶接する準備段階として、まず、ワークを回転テーブルに載せ、これを一定速度で回転させながら、その動作を画像センサおよびレーザ変位計で読み取り、溶接経路を演算測定し、その測定結果に基づいて、回転テーブルと多関節ロボットの先端にある溶接トーチとを駆動制御する自動溶接装置が開示されている。
特開2002−103039号(段落0007〜0012、図3)
しかしながら、特許文献1の自動溶接装置は、回転テーブルと多関節ロボットの2つの駆動対象を備えていることから、その振り分け制御動作が複雑になり、制御データ作りに時間を要することになる。また、溶接線の決定に画像センサおよびレーザ変位計を用い、かつ多関節ロボットを用いるため、高価な自動溶接装置になる。したがって、特許文献1に開示された自動溶接装置は、小ロット多品種の生産には向かず、このような小ロット多品種の生産に最適な溶接作業装置の出現が望まれているところである。
本発明は、上記に鑑み、簡単な構成によって溶接作業を支援でき、小ロット多品種生産に最適な溶接作業装置の提供を目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、溶接作業台としてワークを支持してX軸、Y軸およびZ軸の三軸周りに回転可能な溶接作業装置を提供する。具体的には、溶接作業台は、架台と、前記架台の上に取付けられ、Z軸周りに回転する回転台と、前記回転台の上に取付けられ、前記Z軸を挟んで対向する一対の支柱と、前記Z軸に直交するX軸およびY軸周りに回転する回転アームと、前記回転アームに取付けられたワーク支持台とから構成され、差動機構部は、前記両支柱の間に差渡され、Y軸周りに回転自在に設け、前記回転アームは、前記差動機構部のY軸に対して直交するX軸方向に向かって前記差動機構部と連結され、2つの前記駆動部は、前記各支柱の外側に夫々配されたものである。
上記構成においては、ワークを支持する溶接作業台が三軸周りに回転するため、ワークを固定した状態で溶接箇所を、常に使用者側に向くように回転制御することができる。したがって、使用者は、常にワークの溶接箇所に対して作業しやすい状態で溶接作業装置を操作することができる。
また、本発明は、駆動部の回転軸の交点とワークの回転中心を、両支柱の間に差渡して設けられた差動機構部の中心と一致させている。これにより、溶接作業台は、2つの駆動部を各支柱の外側に夫々配置することができるため、X軸、Y軸およびZ軸の夫々に駆動部を設けて三軸周りに回転させる溶接作業台よりも小さくすることができる。
この溶接作業台の支援システムは、溶接するワークを支持してX軸、Y軸およびZ軸の三軸周りに回転可能な溶接作業台と、前記溶接作業台を回転駆動する少なくとも2つの駆動部と、前記駆動部から出力されたY軸周りの2つの駆動力を合成して、溶接作業台をX軸およびY軸周りに回転する差動機構部と、手動によって前記溶接作業台を回転させたときの指定位置を検出する検出部と、順に検出された前記指定位置に基づいて前記溶接作業台の回転軌跡を演算する制御部とを備え、2つの前記駆動部は、Y軸上に設けられ、前記差動機構部に直結されたことを特徴とする。
上記構成において、溶接作業装置は、ワークを支持する溶接作業台を使用者が手動によって直接回転させて回転データを入力することができる。詳しくは、使用者が溶接作業台を直接手によって回転させ、ワークの溶接可能な姿勢、すなわち、指定位置を決定する。決定した指定位置を検出部によって検出する。順に検出された指定位置に基づいて溶接作業台の回転軌跡を演算して、この演算結果に基づいて駆動部を回転制御する。これにより、本発明の溶接作業装置は、特許文献1のように、画像センサ等により、その都度、溶接線や回転角度等を読み込み演算する必要がない。
また、指定位置を決定する指定位置入力部と、前記指定位置を記憶する記憶部とを備える。これにより、溶接作業装置は、指定位置入力部からの入力により、検出した指定位置を記憶部に記憶し、記憶した順の指定位置に基づいて溶接作業台の回転軌跡を演算することが可能となる。つまり、記憶部は、検出した溶接作業台の指定位置を、指定位置入力部から入力された順に記憶することができる。これにより、制御部は、記憶された指定位置の順に通過する溶接作業台の回転軌跡を演算することができる。この演算結果に基づいて駆動部を制御するので、ワークの溶接箇所を簡便に溶接作業を行うことができる。
また、溶接作業装置は、駆動部を駆動するために必要な情報を入力する駆動情報入力部を備える。この駆動情報入力部は、X軸、Y軸およびZ軸に溶接作業台を回転させる駆動部の回転速度や回転方向等の駆動情報を入力することができる。これにより、駆動部は、演算された回転軌跡と駆動情報に基づいて、溶接作業台が回転軌跡通りに回転するように駆動部を制御することができる。
なお、指定位置入力部および駆動情報入力部は、例えば、足や手等によって押すことのできるボタン、あるいは、視線や顔等の変化を感知して認識するセンサ等のように入力できるものであれば特に限定されない。
以上の通り、本発明によると、手動によって溶接作業台を回転させ、順に検出した指定位置から溶接作業台の回転軌跡を演算し、この演算結果に基づいて各駆動部を制御する。これにより、簡単な構成ながらも溶接作業を支援することができ、小ロット多品種生産に最適な溶接作業装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る溶接作業台の斜視図である。本実施形態の溶接作業台1は、架台2と、架台2の上に取付けられ、Z軸周りに回転する回転台3と、回転台3の上に取付けられ、Z軸を挟んで対向する一対の支柱3aと、Z軸に直交するX軸およびY軸周りに回転する回転アーム4と、回転アーム4に取付けられたワーク支持台5と、Y軸周りの2つの駆動力を差動的に合成してX軸およびY軸周りに回転させる差動機構部9と、一軸上に設けられ、差動機構部9に直結された2つの駆動部6,7と、回転台3をZ軸周りに回転駆動させる駆動部8とを備えている。
駆動部として、互いに直交するX,Y,Z軸において、Y軸周りの2つの駆動力を差動機構部9を介してX軸およびY軸周りに回転させる2つの差動モータ6,7と、回転台3をZ軸周りに回転させるZ軸モータ8とが用いられる。差動モータ6,7は、Z軸を挟んで対抗する各支柱3aの外側に夫々配され、差動機構部9に直結されている。なお、これら各モータ6〜8は、サーボモータ、ステッピングモータ等が用いられる。
架台2は、円形状の平板もしくは箱体等のフレーム材料から構成されており、床置き可能とされる。
回転台3は、円形状の平板もしくは箱体等のフレーム材料から円盤状に形成される。そして、架台2の中心部にZ軸モータ8が設置されており、このZ軸モータ8は、モータ軸8aが回転台3の底側中央部に連結される。これにより、回転台3は、縦軸(Z軸)周りに回転可能になっている。
支柱3aは、回転台3の上面に対して垂直方向に、左右一対で設けられている。支柱3aは、Z軸を挟んで対向する位置に配置される。支柱3aは、C型鋼、L型鋼、角パイプ等のフレーム材料から形成される。
図2は、差動機構部9の正面図を示す。差動機構部9は、図2に示すように、両支柱3aの上端側の間に差し渡されたC型鋼、L型鋼、角パイプ等のフレーム材料から形成された外枠9aと、Y軸周りの2つの駆動力を合成して、回転アーム4をX軸およびY軸周りに回転させる回転体9bとから構成される。
回転体9bは、左右の支柱3aの上端に配された差動モータ6,7のモータ軸6a,7aの端部に直結された傘歯車21,22と、これと噛合う対向した一軸上の傘歯車23,24とから構成される。モータ軸6a,7aの端部に設けられた傘歯車21,22は、Z軸に対して対向して配置され、これと噛合う対向した一軸上の傘歯車23,24は、X軸上に夫々配される。X軸上に配置された一方の傘歯車23は、X軸周りに回転自在に外枠9aの面に設けられる。他方の傘歯車24は、Y軸と直交する方向に向かって回転アーム4が連結され、X軸周りに回転自在に外枠9aの面に設けられている。
差動機構部9は、両差動モータ6,7の駆動力からX軸およびY軸周りの回転を生成することができる。Y軸周りの回転は、2つの差動モータ6,7の回転に差が生じないことで、その回転によってY軸周りに回転し、X軸周りの回転は、Y軸上の傘歯車21、22の回転の差分によって回転する。
詳しくは、各差動モータ6,7をX軸を挟んで互いに同方向に回転させ場合、Y軸上の両傘歯車21,22が同方向に回転する。そのため、X軸上の傘歯車23,24は、互いのY軸上の両傘歯車21,22の駆動力によって回転が打ち消される、すなわち、回転の差分が生じないためX軸周りの回転が生じない。これにより、差動機構部9は、Y軸上の傘歯車21,22の回転のみが駆動されるので、Y軸周りに回転することができる。
また、各差動モータ6,7をX軸を挟んで互いに逆方向に回転させ場合、Y軸上の両傘歯車21,22が逆方向に回転する。そのため、X軸上の傘歯車23,24は、互いのY軸上の両傘歯車21,22の回転によって一方向に回転、すなわち、回転の差分が生じるためX軸周りの回転が生じる。これにより、差動機構部9は、Y軸上の傘歯車21,22の回転とX軸上の傘歯車23,24との回転の差分がX軸周りの回転に変換するので、回転アーム4がX軸周りに回転する。
したがって、差動機構部9は、両差動モータ6.7の回転を合成し、その差分がX軸周りの回転に出力し、残りの回転を軸周りの回転とすることができる。
回転アーム4は、C型鋼、L型鋼、角パイプ等のフレーム材料から箱状に形成された支持部16にX軸周りに回転自在に支持される。回転アーム4は、一方の端部が差動機構部9の傘歯車24と連結され、他方の端部にワーク支持台5と連結される。
ワーク支持台5は、円盤状に形成され、差動機構部9に取付けられた傘歯車24と回転アームを介して連結され、X軸周りに回転可能となっている。ワーク支持態様の好ましい実施形態としては、ワーク支持台5にワークを支持した際、ワーク11を構成する複数のアルミ管の中心線の交点が、X軸、Y軸およびZ軸が互いに交差する交点と一致するように、回転アーム4およびワーク支持台5の位置を設定するのが良い。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。
ワーク支持台5は、溶接するワーク11を支持するワーク取付部(図示略)を備えており、このワーク取付部は、ワークを支持しやすいように設定されている。例えば、アルミ管等のワーク11を支持する場合、ワーク取付部は、アルミ管の内部に挿通可能な棒状に形成される。
図3は、図1の溶接作業台1に据付けられるワークの一例を示す。同図(a)はY型アルミ管の斜視図、同図(b)はT型アルミ管の斜視図、同図(c)はL型アルミ管の斜視図である。各々複数のアルミ管A,Bを接合して所定の製品形状が得られるようになっている。このアルミ管A,Bの接合部は、各製品形状によって異なる溶接線形状となっている。この溶接線に沿って溶接を行う場合であって、例えば、正面側に使用者が位置した状態で溶接を行う場合、夫々の製品に応じて溶接作業台1の各モータ6〜8の回転角を制御しなければならない。また、正面側に溶接具12を設置し、この溶接具12の位置を固定した状態で溶接を行う場合も同様に制御しなければならない。
この溶接作業台1の各モータ6〜8を駆動制御する制御機器20のハード構成は、図1に示すように、昇降ボタンやフットスイッチ等の入力部15と、入力部15からの入力情報に基づいて各モータ6〜8を制御する制御部17と、溶接作業台1を回転させたときに決定した指定位置を検出する検出部14とを備えている。
図4は、図1に示す制御機器20のハード構成をさらに詳細に示す制御ブロック図である。図4に示すように、制御機器20は、ワーク11を支持してX軸、Y軸およびZ軸の三軸周りに回転可能な溶接作業台1を駆動する各モータ6〜8と、溶接作業台1を回転させたときの指定位置を検出する検出部14と、指定位置を決定する指定位置入力部15aと、決定した指定位置を記憶する記憶部13と、各モータ6〜8を駆動するために必要な情報を入力する駆動情報入力部15bと、順に記憶された指定位置に基づいてワーク11の回転軌跡を演算し、この演算結果と駆動情報とに基づいて各モータ6〜8を制御する制御部17とを備えている。
検出部14は、赤外線センサ位置センサ、エンコーダ等を例示できる。これに限らず、カメラやその他の検出手段も含むことは勿論である。これによって、検出部14は、使用者が溶接作業台1を直接手で回転させてワークの溶接可能な姿勢、すなわち、指定位置を検出することができる。本実施形態の場合は、各モータ6〜8の初期位置からの回転数や回転角度に基づいて指定位置を検出している。
入力部15は、昇降ボタンやフットスイッチ等を例示できる。これに限らず、マウスやその他の入力手段も含むことは勿論である。入力部15は、溶接作業台1を回転させたときの指定位置を決定し、この指定位置を記憶部13に記憶させるための指定位置入力部15aと、踏み込み量によって各モータ6〜8の回転速度や回転方向等を変えるように駆動情報を入力する駆動情報入力部15bとを備える。
ここで、指定位置とは、使用者がワーク11を溶接する際に最適とされるワーク11の位置である。すなわち、この指定位置を検出した順に繋げていくことで溶接作業台1の回転軌跡を演算することができる。
制御部17は、CPU、ROM、RAM等を備えたマイクロコンピュータから構成される。制御部17は、検出された指定位置の順に記憶部13に記憶された指定位置を読み出してワーク11の回転軌跡を演算する演算処理手段17aと、この演算結果に基づいて駆動部を制御する駆動制御手段17bとを有している。
演算処理手段17aでは、記憶部13に順に記憶された指定位置に基づいて、溶接作業台1の回転軌跡を演算する機能を有している。
記憶部13は、指定位置を順に記憶する不揮発性のメモリであって、例えば、ROMやフラッシュメモリ、コンパクトディスク等である。記憶部13は、手動で回転させたときの指定位置を記憶する。この指定位置から溶接作業台1の線軌が得られれば、X,Y,Zの三軸周りの回転角も演算できるので、この回転軌跡の情報も記憶しておくことが好ましい。また、記憶部13は、ワーク形状および管径情報を記憶しておき、これらの情報を制御部17の演算処理手段17aにより溶接作業台1の線軌を演算処理する際に参考データとして、各モータ6〜8の回転角を演算するようにしてもよい。
ここで、ワーク形状とは、例えば、図3に示すY型、T型、L型等である。このようなワーク形状においては、夫々のワーク形状で管同士の溶接線の回転軌跡が決まるので、ワーク形状に対応させて溶接線情報を記憶しておく。また、接合する管径によっては溶接線の回転軌跡が異なるので、管径の規格に合せて記憶しておくのが好ましい。例えば、63φ、89φ、114φ、140φなどの管径情報を記憶しておく。
また、記憶部13は、制御部17の演算処理手段17aにより演算された溶接作業台1の回転軌跡を格納することもできる。
制御部17の駆動制御手段17bは、演算された溶接作業台1の回転軌跡に基づいて差動モータ6,7およびZ軸モータ8の回転を制御する。この制御は、ワーク11の溶接線が使用者側の方向に向き、溶接線に沿って連続して溶接できるように、三軸(X,Y,Z)の各回転角や回転速度が各モータ6〜8に指示される。なお、この制御は、ワーク11の回転を連続して行う場合に限らず、途中で一時的に停止させる制御も含むものである。一時停止は、駆動情報入力部15bからの指令を演算処理手段17aを介して受け、これによって行うことができる。
図5は図1に示す溶接支援システムを使った溶接作業手順を示すフローチャートで、(a)は全体の使用手順、(b)は教示手順、(c)は再生手順を示すフローチャートである。この図に基づいて、溶接作業手順を説明する。
まず、図5(a)に基づいて溶接作業装置の全体の使用方法を説明する。使用者は、溶接作業台1を手動によって回転させ、溶接作業台1の回転手順を記憶する(S1)。次に、記憶した回転手順で問題ないか確認するために、一度、記憶した回転手順に基づいて溶接作業台1を回転させる(S2)。このとき、使用者は、回転手順の修正、もしくは、再入力したい場合は、再度、溶接作業台1を手動によって回転させ、溶接作業台1の回転手順を記憶させる(S3)。これにより、使用者は、記憶した回転手順に基づいて溶接作業台1を回転させ、ワーク11を溶接する。
なお、図5(a)中に示す教示および修正、確認および溶接の夫々は、互いに同じ手順によって行われる。
次に、図5(b)に基づいて教示手順を説明する。使用者は、ワーク11をワーク支持台5に固定し、ワーク支持台5の位置を初期位置に設定する(S11)。初期位置に設定した後、使用者が望む溶接手順にワーク支持台5を手動で回転させる(S12)。
ここで、初期位置とは、各モータ6〜8の回転数および回転角度を検出部14によって検出する際に、原点となる位置をいう。本実施例においては、図1に示すように、X軸とZ軸とが同一方向とされ、ワーク支持台5が溶接作業台に対して上方に配置された位置とする。また、溶接手順とは、ワーク11を溶接する際、使用者が溶接箇所を溶接できるようにワーク11を回転させる回転方向をいう。
ワーク11を溶接する際に必要とする溶接姿勢、すなわち、指定位置とされたときに使用者は、指定位置入力部15aをONする(S13)。この指定位置入力部15aからの入力により制御部17は、検出部14によって検出された各モータ6〜8の回転数および回転角度を記憶部13に記憶させる(S14〜S17)。また、次の指定位置に溶接作業台1を回転させ(S18)、次に必要とする指定位置になったときに、指定位置を記憶部13に記憶させる(S4〜S7)。この作業を、ワーク11のすべての溶接箇所が溶接可能とされる溶接手順を通る指定位置を記憶されるまで行い、記憶されたら終了する(S19)。
次に、図5(b)に基づいて再生手順を説明する。制御部17は、記憶部13に記憶された指定位置を記憶された順に読込み、溶接作業台1の回転軌跡を演算処理手段17aによって演算する(S21)。駆動制御手段17bは、演算された回転軌跡に基づいて差動モータ6,7およびZ軸モータ8の各回転角や回転速度を演算する(S22)。また、駆動制御手段17bは、駆動情報入力部15bから入力された各モータ6〜8の回転速度や回転方向等の駆動情報を検出し、決定する(S23)。
これにより、駆動制御手段17bは、得られた各モータ6〜8の回転角や回転速度等の駆動情報に基づいて、各モータ6〜8を駆動制御する(S24〜S26)。
図5のフローチャートは、ワーク支持台5の位置を初期位置に設定する制御動作を示している。また、同図のフローチャートは、ワーク支持台5を初期位置に駆動させた後、ワーク11をワーク支持台5の取付部に固定する作業手順を示しているが、ワーク11の取付時期は、これに限定されるものではなく、作業開始と同時に設置するようにしてもよい。なお、ワーク11はワーク支持台5に固定する前に、溶接箇所を点付け溶接等によって仮止めしておく。
ワークを初期位置まで回転させた後、例えば、フットスイッチ14をONすると、演算処理手段17aによって演算された溶接条件に従って駆動制御手段17bが各軸モータ6〜8に駆動信号を出力し、各軸モータ6〜8は、指令を受けた回転角に応じて駆動され、三次元の溶接線を使用者側に常に向いた状態に設定することができる。したがって、使用者は特別な移動作業を必要とせず、そのままの状態で溶接作業を行うことができる。
このように、ワークの溶接作業は、使用者が溶接作業台を手動で回転させて溶接手順を記憶させるので、常に溶接線が使用者側に向いた状態に設定することができ、複雑な溶接線であっても簡単かつ確実に溶接することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で修正・変更を加えることができるのは勿論である。例えば、上記実施形態においては、駆動部の構成としてモータを例示したが、これに限らず、各種流体圧シリンダや他の駆動手段であってもよいことは勿論である。また、各回転部材はモータのモータ軸に直結した例を示したが、減速機構を介して連結するようにしてもよい。
また、本実施例においては、X軸、Y軸およびZ軸の関係を限定しているが、特にこの関係に限られることはない。例えば、回転台をY軸周りに回転させ、回転アームをX軸およびZ軸周りに回転させてもよい。すなわち、X軸、Y軸およびZ軸の関係、任意に設定してもよい。
本発明の実施形態を示す溶接作業装置の全体構成図 差動機構部の正面図 (a)はY字型ワークの斜視図、(b)はT字型ワークの斜視図、(c)はL字型ワークの斜視図 溶接作業台を制御する制御機器の制御ブロック図 (a)は全体の使用手順を示すフローチャート、(b)は教示手順を示すフローチャート、(c)は再生手順を示すフローチャート
符号の説明
1 溶接作業台
2 架台
3 回転台
3a 支柱
4 回転アーム
5 ワーク支持台
6 差動モータ(駆動部)
6a モータ軸
7 差動モータ(駆動部)
7a モータ軸
8 Z軸モータ(駆動部)
8a モータ軸
9 差動機構部
9a 外枠
9b 回転体
11 ワーク
12 溶接具
13 記憶部
14 検出部
15 入力部
15a 指定位置入力部
15b 駆動情報入力部
16 支持部
17 制御部
17a 演算処理手段
17b 駆動制御手段
20 制御機器
21〜24 傘歯車

Claims (4)

  1. 溶接するワークを支持してX軸、Y軸およびZ軸の三軸周りに回転可能な溶接作業台と、前記溶接作業台を回転駆動する少なくとも2つの駆動部と、前記駆動部から出力されたY軸周りの2つの駆動力を合成して、溶接作業台をX軸およびY軸周りに回転する差動機構部と、手動によって前記溶接作業台を回転させたときの指定位置を検出する検出部と、順に検出された前記指定位置に基づいて前記溶接作業台の回転軌跡を演算する制御部とを備え、2つの前記駆動部は、Y軸上に設けられ、前記差動機構部に直結されたことを特徴とする溶接作業装置。
  2. 指定位置を決定する指定位置入力部と、前記指定位置を記憶する記憶部と、駆動部を駆動するために必要な情報を入力する駆動情報入力部とを備え、制御部は、入力された前記駆動情報に基づいて、前記溶接作業台が回転軌跡通りに回転するように前記駆動部を制御することを特徴とする請求項1に記載の溶接作業装置。
  3. 溶接作業台は、架台と、前記架台の上に取付けられ、Z軸周りに回転する回転台と、前記回転台の上に取付けられ、前記Z軸を挟んで対向する一対の支柱と、前記Z軸に直交するX軸およびY軸周りに回転する回転アームと、前記回転アームに取付けられたワーク支持台とから構成され、差動機構部は、前記両支柱の間に差渡され、Y軸周りに回転自在に設けられ、前記回転アームは、前記差動機構部のY軸に対して直交するX軸方向に向かって前記差動機構部と連結され、2つの前記駆動部は、前記各支柱の外側に夫々配されたことを特徴とする請求項1または2に記載の溶接作業装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の溶接作業装置の使用方法であって、溶接するワークを支持した溶接作業台を手動で回転させたときの指定位置を指定位置入力部によって記憶部に記憶させ、順に記憶された前記指定位置に基づいて前記溶接作業台の回転軌跡を演算し、駆動情報入力部から駆動部を駆動するために必要な情報を入力し、前記溶接作業台が前記駆動情報に基づいて前記回転軌跡通りに回転するように前記駆動部を制御することを特徴とする溶接制御装置の使用方法。
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