JPH09197377A - 液晶駆動方法および液晶駆動装置 - Google Patents

液晶駆動方法および液晶駆動装置

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JPH09197377A
JPH09197377A JP2204496A JP2204496A JPH09197377A JP H09197377 A JPH09197377 A JP H09197377A JP 2204496 A JP2204496 A JP 2204496A JP 2204496 A JP2204496 A JP 2204496A JP H09197377 A JPH09197377 A JP H09197377A
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JP
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signal
scanning
liquid crystal
electrodes
scan
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Application number
JP2204496A
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English (en)
Inventor
Tatsuhiko Yonekawa
達彦 米川
Takeshi Iwano
毅 岩野
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣接する電極間の電位差を小さくして電食に
よる電極の断線を低減したり、少ないメモリ容量で構成
できるようにする。 【解決手段】 液晶駆動装置31の信号側駆動回路33
〜35には、実データがスルーで入力されるとともに、
1/2フィールドメモリ38を介して1/2フィールド
前の表示データが入力され、信号側駆動回路33〜35
内に設けられた入力データの切換部で実データと1/2
フィールドメモリ38から入力されるデータとを切換え
て液晶表示パネル32に入力する。これにより、倍のフ
ィールド周波数で液晶駆動しても、メモリ容量は従来の
半分で済み、高コントラスト化することができるととも
に、隣接した走査電極を連続して走査しないため、電位
差が小さくなって、電食を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶駆動方法およ
び液晶駆動装置に関し、詳細には、隣接しない走査ライ
ンを順次走査しながら液晶を駆動する液晶駆動方法およ
び液晶駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶駆動装置は、例えば、複数の
信号電極と走査電極とがマトリクス状に配置された液晶
表示パネル内にSTN(Super Twisted Nematic )液晶
を封入し、隣接する走査電極に順次走査信号を供給して
選択状態としながら、信号電極に表示信号を供給して各
画素毎の液晶を駆動する線順次駆動により画像表示を行
っている。
【0003】図12は、従来の走査側駆動回路1の構成
を示すブロック図である。図12に示すように、1〜n
まで設けられた複数の走査電極2にそれぞれ1対1に対
応して、液晶駆動回路3とシフトレジスタ4が設けら
れ、そのシフトレジスタ4に入力される選択パルスFL
MをシフトクロックCL1のタイミングで順次シフトさ
せるとともに、各シフトレジスタ4から出力されるタイ
ミング信号に応じて各液晶駆動回路3に入力される走査
電圧VLCDに基づく走査信号を作成して、1〜nまで
の各走査電極2に順次出力することにより、走査駆動さ
れる。
【0004】図13は、従来の隣接する走査電極に供給
される走査信号の波形図であり、同図(A)と(B)と
は、例えば、1ライン目と2ライン目のように隣接する
走査電極に対して、1フレーム目、あるいは、その他の
フレームにおいても連続的に走査電極が選択される線順
次駆動を行っている。
【0005】図14は、従来の隣接した走査電極に供給
される走査信号とその両電極の電位差を示す波形図であ
り、同図(A)は所定の走査電極aの走査信号、同図
(B)は走査電極aの次の走査電極a+1の走査信号、
同図(C)は走査電極aと走査電極a+1との電位差を
示す図である。図14(A)に示すように、走査信号に
よる選択状態と非選択状態における電位差は、Vaで表
わされる。しかし、図14の(A),(B)のように隣
接する走査電極が順次走査される場合は、一方が選択電
位で、他方が非選択電位の状態において既に電位差が−
Vaとなり、次の走査電極を走査する場合は、一方が選
択電位から非選択電位になると同時に、他方で非選択電
位から選択電位に変化する。このため、図14(C)に
示すように、隣接する走査電極間では最大でVa×2の
電位差が生じることがわかる。また、他の従来例では、
図15及び図16に示すように、走査電極を上から順に
ライン反転しながら走査する線順次駆動によって液晶を
駆動している。この場合も線順次駆動を行っているた
め、隣接する走査電極間に生じる電位差が大となる。
【0006】ところで、図15は、従来の60Hzのフ
レーム周波数によって走査駆動する場合の走査信号波形
を示す図であり、図16は、従来の120Hzのフレー
ム周波数によって走査駆動する場合の走査信号波形を示
す図である。上記のように単純マトリックス駆動によっ
て液晶を駆動する場合は、選択時に駆動される液晶分子
の配向が非選択状態では保持されないことから、元の配
向状態に戻ろうとするため、コントラストが不十分とな
って、高コントラストが得られ難くかった。
【0007】そこで、図15に示すように1フレームの
走査電極を走査するフレーム周波数を60Hzとした場
合と、図16に示すようにフレーム周波数を2倍にした
120Hzの場合とで比較すると、フレーム周波数の高
い図16の方が同一周期内の液晶駆動回数が倍になるこ
とから、所定の配向状態に保持されて良好なコントラス
トが得られることが知られている。このため、信号源の
フレーム周波数自体は変化しないが、液晶を走査駆動す
る際のフレーム周波数を高くして、コントラストをあげ
る必要がある。
【0008】このような従来の液晶駆動動作を図17〜
図21に基づいて説明する。図17は、従来の信号側駆
動回路11の概略構成図であり、図18は、図17に示
す信号側駆動回路11の各部の入出力信号波形を示すタ
イムチャートであり、図19は、従来の走査側駆動回路
21の概略構成図であり、図20は、図19に示す走査
側駆動回路21の各部の入出力信号波形を示すタイムチ
ャートであり、図21は、従来の120Hzのフレーム
周波数により液晶駆動する場合の実データと表示信号と
走査信号波形を示すタイムチャートである。
【0009】図17に示す従来の信号側駆動回路11
は、ラッチ回路12、13及びバッファ14から構成さ
れており、図18に示すラッチ回路12に入力されるデ
ータ入力DをクロックCKSの立ち上がりでラッチする
とともに、クロックCKNの立ち上がりでラッチ回路1
3から出力し、バッファ14を介して信号電極Y1に出
力される。また、図19に示す従来の走査側駆動回路2
1は、ラッチ回路22、23、インバータ24及びバッ
ファ25などから構成されており、ラッチ回路22に入
力される図20の走査開始信号CDBの「H」をクロッ
クCNBのの立ち上がりでラッチするとともに、その
ラッチデータをインバータ24を介した後の反転クロッ
クCNBの立ち上がり(元のクロックCNBのの立ち
下がり)でラッチ回路13からの「H」が出力され、
バッファ25を介して走査電極X1に出力される。
【0010】次に、ラッチ回路22に入力される図20
の走査開始信号CDBの「L」をクロックCNBのの
立ち上がりでラッチするとともに、そのラッチデータを
インバータ24を介した後の反転クロックCNBの立ち
上がり(元のクロックCNBのの立ち下がり)でラッ
チ回路13からの「L」が出力され、バッファ25を
介して走査電極X1に出力される。そして、次のライン
走査では、極性反転により走査信号が逆極性となる。
【0011】このように、上記した信号側駆動回路11
と走査側駆動回路21とを用いて倍のフレーム周波数で
液晶を駆動する場合は、図示しないフィールドメモリを
用いて1フィールド分の実データを一旦書き込んだ後、
倍の周波数でデータを読み出すことにより実現してい
る。従来例では、図21に示すように、フィールドメモ
リを用いることによって、初めて倍のフレーム周波数で
液晶を駆動することが可能であって、高コントラスト化
することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の液晶駆動装置にあっては、図14(C)に示す
ように、線順次駆動を行うと、隣接した走査電極間でV
a×2倍の高い電位差が生じることがあるため、高い電
位差を持った電極間に水分およびイオンが存在する場
合、酸化還元反応によって液晶表示パネルの対向基板に
設けられた透明電極(ITO)が変質して断線する、い
わゆる、「電食」と呼ばれる現象が発生するという課題
があった。また、他の従来例では、明確なコントラスト
を得るために、信号源のフレーム周波数よりも液晶駆動
する際のフレーム周波数を整数倍にして駆動していた
が、図21に示すように、この場合も隣接した走査電極
のライン1〜ライン220までを線順次駆動することに
変わりはなく、上記と同じ理由による電食現象によって
電極部に断線等が発生し易くなるという課題がある。さ
らに、上記のようにフレーム周波数を整数倍にして駆動
した場合は、駆動回路内に表示データを保持するための
メモリ(RAM:Random Access Memory)が必要とな
る。この場合のRAMは、液晶駆動中は常に表示データ
の書き込み動作と読み出し動作とを同時に行う必要があ
るため、フィールドメモリと呼ばれるデュアルポートメ
モリが用いられる。しかし、このRAMは、一般に使わ
れているDRAM( Dainamic RAM)と比べると高価
になるという課題があった。そこで、本発明は、上記課
題に鑑みてなされたものであって、隣接する電極間の電
位差を小さくして電食による電極の断線を低減化を図り
つつ、少ないメモリ容量で安価に構成することができ、
高コントラスト化できる液晶駆動方法および液晶駆動装
置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の液晶駆動
方法は、液晶表示パネル内に複数の信号電極と複数の走
査電極とをマトリックス状に対向配置し、信号側駆動回
路から信号電極に供給される表示信号と走査側駆動回路
から走査電極に供給される走査信号とにより液晶を駆動
して表示制御を行う液晶駆動方法において、前記走査側
駆動回路から前記複数の走査電極に対して走査信号を供
給する際に、隣接する走査電極以外の走査電極を順次選
択しながら走査信号を供給することを特徴とする。すな
わち、走査側駆動回路から複数の走査電極に走査信号を
供給する際に、隣接する走査電極以外の走査電極を順次
選択して走査信号を供給するものである。。したがっ
て、隣接する走査電極間では、連続した走査が行われな
いことから、隣接電極間の電位差が最大でもVa程度と
なって、従来の半分の電位差に止めることが可能なた
め、電食による断線の低減効果が得られる。
【0014】また、請求項1記載の液晶駆動方法は、例
えば、請求項2に記載されるように、前記隣接する走査
電極以外の走査電極を順次選択しながら走査信号を供給
する液晶駆動方法として、複数ラインおきの走査電極を
順次選択して走査信号を供給することを特徴とする。す
なわち、複数ラインおきの走査電極を順次選択して走査
信号を供給することにより、隣接する走査電極以外の走
査電極に走査信号を供給するものである。
【0015】したがって、隣接する走査電極間で連続し
た走査が行われず、隣接電極間の電位差が最大でもVa
程度となり、従来の半分程度の電位差となるので、電食
による断線を低減することができる。
【0016】また、請求項1記載の液晶駆動方法は、例
えば、請求項3に記載されるように、前記隣接する走査
電極以外の走査電極を順次選択しながら走査信号を供給
する液晶駆動方法として、前記液晶表示パネルに配置さ
れた複数の走査電極を複数ブロックに分割し、各ブロッ
ク毎の走査電極を順繰りに選択して走査信号を供給する
ことを特徴とする。
【0017】すなわち、液晶表示パネルに配置された複
数の走査電極を複数ブロックに分割し、各ブロック毎の
走査電極を順繰りに選択して走査信号を供給することに
より、隣接する走査電極以外の走査電極に走査信号を供
給するものである。したがって、隣接する走査電極間で
連続した走査が行われず、隣接電極間の電位差が最大で
もVa程度となり、従来の半分程度の電位差となるの
で、電食による断線を低減することができる。
【0018】請求項4記載の液晶駆動装置は、液晶表示
パネル内に複数の信号電極と複数の走査電極とをマトリ
ックス状に対向配置し、信号側駆動回路から信号電極に
供給される表示信号と走査側駆動回路から走査電極に供
給される走査信号とにより液晶を駆動して表示制御を行
う液晶駆動装置において、前記走査側駆動回路は、前記
走査電極本数に対応した複数のレジスタを縦列接続し
て、入力される選択パルスをシフトクロックで順次シフ
トさせて所定のタイミング信号を生成するシフトレジス
タと、該シフトレジスタの各レジスタ毎に出力されるタ
イミング信号と走査電圧とに基づいて前記各走査電極を
選択状態にする走査信号を生成する走査電極駆動回路
と、を具備し、前記シフトレジスタを構成する各レジス
タから出力されるタイミング信号を前記走査電極に対応
して設けられた各走査電極駆動回路の非隣接回路に順次
入力して隣接した走査電極に連続的に走査信号を供給し
ないようにしたことを特徴とする。
【0019】すなわち、走査側駆動回路は、シフトレジ
スタとそのシフトレジスタから順次出力されるタイミン
グ信号と走査電圧とに基づいて各走査電極を選択状態と
する走査信号を生成する走査電極駆動回路とで構成さ
れ、前記シフトレジスタから順次出力されるタイミング
信号が隣接しない走査電極に対応して設けられた走査電
極駆動回路に入力されるように接続されている。したが
って、複数のレジスタからなるシフトレジスタと、その
シフトレジスタから順次出力されるタイミング信号に基
づいて走査信号を生成する各走査電極駆動回路との接続
関係を、隣接する走査電極が連続して走査されることの
ないように可変する。これにより、1ラインおき、ある
いは、複数ラインおきに走査することが可能となり、隣
接電極間の電位差が最大でもVa程度となって、従来の
半分の電位差に止めることができるので、電食による断
線を低減することができる。
【0020】請求項5記載の液晶駆動装置は、液晶表示
パネル内に複数の信号電極と複数の走査電極とをマトリ
ックス状に対向配置し、信号側駆動回路から信号電極に
供給される表示信号と走査側駆動回路から走査電極に供
給される走査信号とにより液晶を駆動して表示制御を行
う液晶駆動装置において、前記信号側駆動回路に入力さ
れる1/Nフィールド分の表示データを順次書き込みな
がら読み出すことが可能な1/Nフィールドメモリを具
備し、前記信号側駆動回路は、前記1/Nフィールドメ
モリから入力される1/Nフィールド前の表示データと
現在入力されている表示データとをそれぞれ1ライン分
ずつ保持するラッチ回路と、該ラッチ回路にラッチされ
たNライン分の表示データを切換えて出力する表示デー
タ切換出力部と、を具備し、前記走査側駆動回路は、前
記信号側駆動回路から切換え出力される1/Nフィール
ドずれた表示信号の切換えタイミングに合わせて1/N
フィールドずつに分けられた走査電極に対して交互に走
査信号を供給して選択状態とする走査制御部を具備した
ことを特徴とする。
【0021】すなわち、1/Nフィールドメモリによっ
て信号側駆動回路に入力される1/Nフィールド分の表
示データを順次書き込みながら読み出すことが可能であ
って、信号側駆動回路では、1/Nフィールドメモリか
ら入力される1/Nフィールド前の表示データと現在入
力されている表示データとがそれぞれ1ライン分ずつラ
ッチ回路に保持され、表示データ切換出力部でそのラッ
チ回路にラッチされたNライン分の表示データを切換え
出力するとともに、走査側駆動回路では、信号側駆動回
路から切換え出力される1/Nフィールドずれた表示デ
ータの切換えタイミングに合わせて、走査制御部により
1/Nフィールドずつに分けられた走査電極に対して交
互に走査信号を供給して選択状態とするものである。し
たがって、信号源のフレーム周波数のN倍のフレーム周
波数を使って液晶を駆動する場合であっても、今までの
1/Nのメモリ容量のフィールドメモリを使うだけで済
むことから、安価となり、また、フレーム周波数を上げ
たことによって高コントラスト化できる上、隣接した走
査電極を連続して走査しないため、隣接する電極間の電
位差が小さくなって、電食による電極の断線を低減する
ことができる。
【0022】また、請求項5記載の液晶駆動装置は、例
えば、請求項6に記載されるように、前記信号側駆動回
路の表示データ切換出力部が、前記ラッチ回路にラッチ
された表示データが2ライン分の表示データである場
合、それぞれ1/2デューティとなるように倍速で読み
出して切換え出力することを特徴とする。
【0023】すなわち、信号側駆動回路では、表示デー
タ切換出力部のラッチ回路でラッチした1/2フィール
ドずれた2ライン分の表示データをそれぞれ倍速で交互
に読み出して、1/2デューティとした表示データを交
互に切換えて出力するものである。したがって、液晶駆
動のフレーム周波数を2倍にして、高コントラスト化す
る場合でも、半分の容量のフィールドメモリで済むた
め、低コスト化することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図を参照して説明する。図1〜図11は、本発明の液晶
駆動装置の実施形態を示す図である。まず、構成を説明
する。図1は、本実施形態に係る液晶駆動装置31の構
成を示すブロック図である。図1の液晶駆動装置31
は、液晶表示パネル(LCD)32、信号側駆動回路3
3,34,35、走査側駆動回路36,37、1/2フ
ィールドメモリ38などから構成されている。
【0025】液晶表示パネル32は、STN(Super Tw
isted Nematic )液晶が封入されたLCD(Liquid Cry
stal Display)であって、一対の対向基板の対向面に互
いに直交するように複数の走査電極と複数の信号電極と
がマトリックス状に配置され、走査電極と信号電極の交
叉領域にそれぞれ画素が形成されている。そして、画像
表示する場合は、特定の走査電極に走査信号を印加して
選択状態とし、複数の信号電極に対して表示信号を印加
する単純マトリックス駆動によって表示駆動が行われ
る。本実施形態の液晶表示パネル32は、図1に示すよ
うに、画面を上下に2分割して上側表示パネル32aと
下側表示パネル32bとし、ここでは、上下の走査電極
32cの数が同数になるように分割されている。そし
て、後述する走査側駆動回路36,37は、図1中の上
側表示パネル32aと下側表示パネル32bの走査電極
を→→→→………のような順で繰り返し走査を
行うことにより、隣接した走査電極を連続して走査しな
いようにしたため、隣接した走査電極間の電位差が小さ
くできることから、いわゆる「電食現象」を防止するこ
とができる。
【0026】信号側駆動回路33,34,35は、液晶
表示パネル32内の複数の信号電極に対して表示信号を
生成し、上記した走査側駆動回路36,37の走査タイ
ミングに合わせて供給を行って、液晶を駆動することに
より所定の画像を表示するものである。ここでは、現在
の表示信号と、この表示信号よりも1/2フィールドず
れた表示信号とを交互に切換えて供給することにより、
上記した走査順序で液晶を駆動することができる。本実
施形態の特徴的な構成としては、信号側駆動回路33,
34,35内に現在の表示信号と1/2フィールドずれ
た表示信号とを1ライン分ずつ、合計2ライン分の表示
データをラッチするラッチ回路を備えており、これによ
って、ラッチ回路に取り込まれた表示データを切り換え
ながら各信号電極に出力して実施している。
【0027】走査側駆動回路36,37は、本実施形態
では、上記したように上下に2分割された上側表示パネ
ル32aと下側表示パネル32bからなる液晶表示パネ
ル32のそれぞれの走査電極に対して、交互に走査信号
を供給して走査駆動するものである。走査信号の供給タ
イミングは、ここでは、コントラストを高めるために従
来のフレーム周波数の倍のフレーム周波数を使って、従
来の1走査ラインの選択期間内に非選択電位も出力でき
るようにし、上側表示パネル32aと下側表示パネル3
2bのそれぞれの走査電極を半分ずつ走査するようにす
る。これにより、1回の走査における選択時間は半分
(1/2デューティー)となるが、フレーム周波数が2
倍であるため、走査を2回繰り返すことによって走査信
号の実効値を従来と同じにすることができる。上記のよ
うな単純マトリックス駆動によって液晶を駆動する場合
は、従来からコントラスト不足が課題として指摘されて
いるが、本実施形態のように、走査信号の実効値を同じ
にしてフレーム周波数を上げることによって高コントラ
スト化することができる。1/2フィールドメモリ38
は、本実施形態の特徴的な構成部であって、液晶表示パ
ネル32の1画面を走査する1フィールドの1/2の表
示データを記憶するデュアルポートメモリであり、液晶
駆動中は表示データの書き込み動作と読み出し動作とが
同時に行われる。
【0028】図1に示すように、1/2フィールドメモ
リ38を使用するには、リードイネーブル信号(ENA
_R)、リードリセット信号(RST_R)、リードク
ロック信号(CLK_R)、ライトイネーブル信号(E
NA_W)、ライトリセット信号(RST_W)、ライ
トクロック信号(CLK_W)などが必要となる。
【0029】まず、リードリセット信号(RST_R)
とライトリセット信号(RST_W)によって、メモリ
内部のカウンタがリセットされ、リードクロック信号
(CLK_R)とライトクロック信号(CLK_W)と
によってデータの読み出しと書き込みが行われる。ここ
では、表示データを1/2フィールド遅延させるために
メモリを使用するものであって、L1(LINE1)の
実データのときにライトリセット信号(RST_W)
が、L111(LINE111)の実データのときにリ
ードリセット信号(RST_R)がアクティブになるよ
うにする。また、リードイネーブル信号(ENA_R)
とライトイネーブル信号(ENA_W)は、常にアクテ
ィブ状態にあって、リードクロック信号(CLK_R)
とライトクロック信号(CLK_W)は、サンプリング
するドット数に適したものが使用される。
【0030】そして、図1に示されるように、入力され
る実データをDA0〜DA3とすると、スルーで信号側
駆動回路33,34,35に入力されるとともに、1/
2フィールドメモリ38にも入力されて記憶される。次
に、入力表示データが1/2フィールドを過ぎると、1
/2フィールドメモリ38に記憶されたRAMデータD
B0〜DB3の表示データ(前半の1/2フィールド分
の表示データ)と、スルーで入力されるDA0〜DA3
の表示データ(後半の1/2フィールド分の表示デー
タ)とが信号側駆動回路33,34,35に入力され、
これを上側表示パネル32aと下側表示パネル32bに
交互に表示される。これと同時に、1/2フィールドメ
モリ38には、後半の1/2フィールド分のスルーの表
示データDA0〜DA3が順に記憶される。このよう
に、1/2フィールドメモリ38は、1/2フィールド
前の表示データを遅れて出力するバッファの役割を果た
しているため、スルーの表示データと1/2フィールド
メモリ38の表示データのように同じデータを使って2
度走査駆動することができる。本実施形態では、フィー
ルド周波数を倍にして、同じ表示データを使って2度走
査駆動するため、実効値は同じであるが、高コントラス
ト化することができる。
【0031】図2は、本実施形態に係る走査側駆動回路
36,37から各走査電極に供給される走査信号波形の
タイミングチャートである。図2に示すように、ここで
は、走査電極数がX1〜X220まであって、図1の液
晶表示パネル32の上側表示パネル32aには、X1〜
X110まで、また、下側表示パネル32bには、X1
11〜X220までの走査電極が配設されている。そし
て、その走査順序は、図2に示すように、上側表示パネ
ル32aの1ライン目のX1を走査した後、下側表示パ
ネル32bの1ライン目のX111を走査し、再び、上
側表示パネル32aの2ライン目のX2を走査してか
ら、下側表示パネル32bの2ライン目のX112を走
査するというように、上下に2分割した液晶表示パネル
32の各走査ラインを交互に走査しながら液晶を駆動す
るので、隣接した走査電極間で連続的な走査が行われな
くなった。
【0032】このため、隣接した走査電極間における電
位差が従来の(図14中の2Va)の半分程度で済むこ
とから、ITOなどの透明電極が「電食現象」によって
断線することがなくなる。また、従来例の図15と比べ
ると、フレーム周波数が倍になっていて、1回の選択時
間が半分になっている。そして、上記した1/2フィー
ルドメモリ38を使って同じ表示データを2度繰り返し
て走査することができるので、実効値が同じであって、
コントラストを高くすることができる。さらに、本実施
形態では、従来例の図16に示すように、フレーム周波
数を倍にして高コントラスト化しているが、従来例のよ
うに1フィールド分の表示信号を記憶するフィールドメ
モリは必要なく、その半分の記憶容量である1/2フィ
ールドメモリで済むことから、低コスト化することがで
きる。
【0033】図1に示す信号側駆動回路33,34,3
5と走査側駆動回路36,37の具体的な構成を以下に
説明する。図3は、本実施形態の信号側駆動回路33の
概略構成を示す図であり、図4は、図3の各部に入出力
される信号のタイミングチャートである。図3に示す信
号側駆動回路33は、ラッチ回路41,42,43,4
4、アンドゲート45,46、オアゲート47及びバッ
ファ48などから構成されている。
【0034】ラッチ回路41,42,43,44は、そ
れぞれ信号側駆動回路33にスルーの表示データDAと
1/2フィールドメモリ38の表示データDBの2系統
のデータが入力されて、図4に示すCKS信号の立ち上
がりで、ラッチ回路41,42が表示データDA,DB
をラッチする。さらに、ラッチ回路43,44は、ラッ
チされた表示データをCKN信号の立ち上がりで出力す
る。アンドゲート45,46とオアゲート47は、図3
のように組み合わせることにより、所定のロジックを形
成している。すなわち、アンドゲート45の入力側にラ
ッチ回路43からの出力データとSEL信号とが入力さ
れ、アンドゲート46の入力側にはラッチ回路46から
の出力データとSEL信号の反転信号とが入力されてい
る。そして、そのアンドゲート45と46の2つの出力
は、オアゲート47の入力側に入力されている。このよ
うに構成されたことにより、SEL信号が「H」または
「L」になることによって、ラッチ回路43またはラッ
チ回路44から出力される表示データの何れか一方が選
択されて、オアゲート47からバッファ48を介して信
号電極Y1に出力される。
【0035】ここで、信号側駆動回路33は、図3のラ
ッチ回路41,42に入力されるスルーの表示データD
Aと1/2フィールドメモリ38の表示データDBの2
系統のデータをそれぞれCKS信号の立ち上がりで2ラ
イン分ラッチして、CKN信号の立ち上がりで出力す
る。そして、その2ライン分の表示データは、SEL信
号によって切り換えて出力される。このSEL信号は、
通常の選択期間の半分ずつの期間に、上記ラッチ回路4
1,42にそれぞれラッチされた2ライン分の表示デー
タを切り換えて出力させものである。このように、SE
L信号によって選択的に出力される表示データY1は、
図4に示すように、スルーで出力されたL1のラインの
表示データと、1/2フィールドメモリから出力される
1/2フィールド前のL111のラインの表示データと
が1/2選択期間ずつ出力される。
【0036】図5は、本実施形態の走査側駆動回路36
の概略構成を示す図であり、図6は、図5の各部に入出
力される信号のタイミングチャートである。図5に示す
信号側駆動回路36は、ラッチ回路51,52、インバ
ータ53、アンドゲート54及びバッファ55などから
構成されている。ラッチ回路51,52は、走査側駆動
回路36から出力される走査信号の選択期間を決めるC
DB信号がラッチ回路51に入力され、CNB信号はそ
の立ち上がりでCDB信号をラッチする。また、ラッチ
回路52は、ラッチされたCDB信号をインバータ53
によって反転されたCNB信号の立ち上がり(元のCN
B信号の立ち下がり)で出力するものである。
【0037】アンドゲート54は、その入力側にラッチ
回路52から出力される表示データとECB信号とが入
力され、出力される表示データをECB信号によって選
択的に出力するようにしたものである。本実施形態で
は、上側表示パネル32aと下側表示パネル32bの両
方の走査電極をこれまでの選択期間内に走査を行うた
め、走査側駆動回路36で作成される走査信号の選択期
間をこれまでの1/2とする必要がある。したがって、
図6に示すように、走査信号の選択期間を決めるCDB
信号の「H」の幅と比べると、バッファ55を介して出
力される走査信号X1は、ECB信号によって選択期間
を1/2とし、残りの選択期間を非選択電位にしてい
る。
【0038】以上説明したように、本実施形態の液晶駆
動装置は、図1に示す信号側駆動回路33,34,3
5、走査側駆動回路36,37及び1/2フィールドメ
モリ38を使用することによって、図7及び図8に示す
ような駆動波形を作成することが可能となる。
【0039】次に、本実施形態の動作を図7及び図8を
用いて説明する。図7は、本実施形態で実データとRA
Mデータとを使って液晶表示する際の表示信号と走査信
号のタイミングチャートであり、図8は、1/2フィー
ルドメモリ38の入出力信号のタイミングチャートであ
る。すなわち、図7に示すように、図1の液晶駆動装置
31に実データDA0〜DA3が入力され、この実デー
タはスルーで信号側駆動回路33,34,35に入力さ
れるとともに、1/2フィールドメモリ(RAM)38
にも書き込まれる。そして、このRAM38に書き込ま
れた実データは、1/2フィールド遅れてRAMデータ
DB0〜DB3として信号側駆動回路33,34,35
に入力される。
【0040】各信号側駆動回路33,34,35では、
入力される実データとRAMデータとをそれぞれ1ライ
ン分ずつラッチするラッチ回路を備えており、そのラッ
チした表示データを切り換えて出力することによって、
実データのL1(1ライン目の表示信号)とRAMデー
タのL111(111ライン目の表示信号)とが所定の
タイミングで切り換わって、図7に示すような表示信号
Yが出力される。
【0041】また、走査電極X1〜X220には、走査
側駆動回路36,37から実データの1/2の選択期間
からなる走査信号を作成するとともに、これを上側表示
パネル32aと下側表示パネル32bの走査電極に対し
て交互に供給することによって、隣接した走査電極を連
続的に走査駆動しないようにすることができる。具体的
には、上側表示パネル32aに走査電極X1〜X110
が配置され、下側表示パネル32bには走査電極X11
1〜X220が配置されており、図7に示すX1→X1
11→X2→X112→………の順序で走査電極を走査
するようにしている。
【0042】したがって、走査電極X1に走査信号が供
給される選択期間に実データである表示信号のL1が信
号電極Yに供給されて1ライン目の液晶が走査駆動さ
れ、次に、走査電極X111に走査信号が供給される選
択期間にRAMデータである表示信号のL111が信号
電極Yに供給されて111ライン目の液晶が走査駆動さ
れ、その次に、走査電極X2に走査信号が供給される選
択期間に実データである表示信号のL2が信号電極Yに
供給されて2ライン目の液晶が走査駆動され、さらに、
走査電極X112に走査信号が供給される選択期間にR
AMデータである表示信号のL112が信号電極Yに供
給されて112ライン目の液晶が走査駆動される。
【0043】なお、上記動作中における1/2フィール
ドメモリ38の動作は、図8に示されるように、実デー
タがL1(LINE1)のときは、ライトリセット信号
(RST_W)によって帰線期間中に書き込みカウンタ
がリセットされ、ライトクロック信号(CLK_W)に
よって実データが順次書き込まれて、リードリセット信
号(RST_R)は「H」のままで、リードクロック信
号(CLK_R)によりRAMデータのL111(LI
NE111)が順次読み出される。
【0044】また、1/2フィールドメモリ38は、実
データがL111(LINE111)のときは、ライト
リセット信号(RST_W)は「H」のままで、ライト
クロック信号(CLK_W)によって実データが順次書
き込まれ、リードリセット信号(RST_R)によって
帰線期間中に読み出しカウンタがリセットされ、リード
クロック信号(CLK_R)によりRAMデータのL1
(LINE1)が順次読み出される。
【0045】このように、本実施形態の液晶駆動装置3
1では、入力される実データと、それを1/2フィール
ド遅延させて出力させる1/2フィールドメモリ38か
らのRAMデータとを信号側駆動回路33,34,35
内で同タイミングでラッチし、これを液晶表示パネル3
2に出力する際に、通常のフレーム周波数の半分の出力
時間で実データとRAMデータとを切り換えて出力する
ようにする。そして、走査側駆動回路36,37では、
上記した表示信号に対応させてECB信号により非選択
電位とすることで1回の走査における選択時間を半分と
し、液晶表示パネル32の上側表示パネル32aと下側
表示パネル32bの走査電極を交互に走査するようにす
る。これにより、隣接する走査電極を連続して走査する
ことがなくなり、隣接する走査電極間の電位差を小さく
できるので、「電食現象」による電極の断線を防止する
ことができる。
【0046】また、フレーム周波数を高くすることによ
り高コントラスト化することができるとともに、フレー
ム周波数を高くした場合に必要であったフィールドメモ
リをその半分の記憶容量である1/2フィールドメモリ
を使って実現することができるため、低コスト化を図る
ことができる。本実施形態において、液晶表示パネル3
2を上側表示パネル32aと下側表示パネル32bの走
査電極を交互に走査させるようにしたが、走査電極の形
成において、走査電極相互間の耐電食対策が講じられた
場合は、本発明の1/2フィールドメモリを用いてデー
タの書き込みと読み出しを行い、従来の線順次駆動方法
によって走査駆動してもよい。
【0047】次に、図9〜図11を用いて、隣接した走
査電極を連続して走査しない他の実施形態を説明する。
図9は、本発明の他の実施形態に係る液晶駆動装置61
の構成を示すブロック図であり、図10は、図9に示す
走査側駆動回路66の構成を示すブロック図であり、図
11は、図10に示す走査側駆動回路66から各走査電
極に供給される走査信号と隣接した走査電極の電位差を
示す波形図であり、同図(A)は所定の走査電極aの走
査信号、同図(B)は走査電極aの次の走査電極a+1
の走査信号、同図(C)はその次の走査電極a+2の走
査信号、同図(D)はさらに次の走査電極a+3の走査
信号、同図(E)は走査電極aとこれに隣接した走査電
極a+1との電位差を示す図である。図9に示す液晶駆
動装置61は、LCDパネル62、信号側駆動回路6
3,64,65、走査側駆動回路66,67及びバイア
スサーキット68などから構成されている。
【0048】LCDパネル62は、一対の透明基板の対
向面にそれぞれ複数の信号電極と走査電極とが直交方向
に配置され、走査電極に走査信号を順次供給して選択状
態とし、選択状態にある走査電極と直交する信号電極か
ら供給される表示信号によって、液晶を駆動して表示制
御を行う液晶表示パネルである。信号側駆動回路63,
64,65は、入力される表示データD0〜D3をクロ
ックCL2のタイミングでシフトレジスタに順次シフト
させるとともに、クロックCL1のタイミングで読み出
して、後述するバイアスサーキット68から供給される
液晶駆動電圧を選択して液晶駆動信号を各信号電極に所
定のタイミングで供給する。走査側駆動回路66,67
は、図10に示されるように、液晶駆動回路72とシフ
トレジスタ73,74とで構成されている。本実施形態
では、線順次駆動によって隣接した走査電極を連続走査
することにより、走査電極間の電位差が大きくなること
を防止するため、所定走査電極毎に飛び越し走査を行う
ように構成したものである。
【0049】すなわち、走査側駆動回路66は、図10
に示すように、シフトレジスタ73,74を複数段(こ
こでは2段)に分けて、走査信号を生成する走査駆動制
御信号FLMをシフトレジスタ73,74に順次シフト
させ、クロックCL1のタイミングでこれを読み出しな
がら所定の走査電極に対応した液晶駆動回路72に出力
する。そして、その出力順序で液晶駆動電圧VLCDに
基づいて走査信号を生成することにより、所定の順序で
走査電極71に走査信号が供給されるようにする。した
がって、ここでは、1、3、5、……のように奇数本目
の走査電極が走査された後、2、4、6、……のように
偶数本目の走査電極が走査されることになる。この走査
順序を図11の波形図で示すと、図11(A)の走査電
極aを走査した後、次の走査電極a+1を飛び越して、
同図(C)の3本目の走査電極a+2を走査し、奇数本
目の走査電極の走査が終了すると、再び、同図(B)の
2本目の走査電極a+1を走査した後、次の走査電極a
+2を飛び越して、同図(D)の4本目の走査電極a+
3を走査し、偶数本目の走査電極の走査を終了する。
【0050】このように、本実施の形態の液晶駆動装置
61は、シフトレジスタを複数段に構成して、走査信号
の読み出しクロックCL1による読み出し順序を所定走
査電極毎に行うようにしたため、隣接した走査電極が連
続して走査されることがなくなり、隣接する走査電極間
の電位差を小さくして、「電食現象」による電極の断線
を防止することが可能になった。なお、バイアスサーキ
ット68は、基準となる複数の電圧源Vdd、Vss、Vee
に基づいて表示信号や走査信号を生成する液晶駆動電圧
を信号側駆動回路63,64,65や走査側駆動回路6
6,67に供給するものである。
【0051】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上
記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。特に、先の実施形態では、液晶駆動のフレーム周波
数を源信号のフレーム周波数の2倍としたが、これに限
定されず、さらに高いフレーム周波数を用いて液晶を駆
動することが可能である。その場合には、高コントラス
トを得ることができる。
【0052】また、先の実施形態では、1/2フィール
ドメモリを用いて実施したが、フィールドメモリの記憶
容量はこれに限定されるものではなく、液晶表示パネル
の分割数と、その駆動順序に応じた記憶容量のフィール
ドメモリを使えば良いことから、従来の1フィールド分
よりも少ない記憶容量のフィールドメモリで液晶駆動装
置を構成することができる。
【0053】さらに、他の実施の形態では、2段に構成
したシフトレジスタに対して読み出しクロックCL1が
入力される順序を1つおきにずらしたため、1本おきに
走査するようにしたが、3段以上の複数段構成として、
読み出しクロックCL1の入力位置を可変することで、
2本おき、あるいは3本以上おきに走査するように構成
することも可能であり、その場合も上記と同様の効果が
得られる。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の液晶駆動方法によれば、
隣接する走査電極間では、連続した走査が行われないこ
とから、隣接電極間の電位差が最大でもVa程度となっ
て、従来の半分の電位差に止めることが可能なため、電
食による断線の低減効果が得られる。請求項2記載の液
晶駆動方法によれば、隣接する走査電極間で連続した走
査が行われず、隣接電極間の電位差が最大でもVa程度
となり、従来の半分程度の電位差となるので、電食によ
る断線を低減することができる。請求項3記載の液晶駆
動方法によれば、隣接する走査電極間で連続した走査が
行われず、隣接電極間の電位差が最大でもVa程度とな
り、従来の半分程度の電位差となるので、電食による断
線を低減することができる。請求項4記載の液晶駆動装
置によれば、複数のレジスタからなるシフトレジスタ
と、そのシフトレジスタから順次出力されるタイミング
信号に基づいて走査信号を生成する各走査電極駆動回路
との接続関係を、隣接する走査電極が連続して走査され
ることのないように可変する。これにより、1ラインお
き、あるいは、複数ラインおきに走査することが可能と
なり、隣接電極間の電位差が最大でもVa程度となっ
て、従来の半分の電位差に止めることができるので、電
食による断線を低減することができる。請求項5記載の
液晶駆動装置によれば、信号源のフレーム周波数のN倍
のフレーム周波数を使って液晶を駆動する場合であって
も、今までの1/Nのメモリ容量のフィールドメモリを
使うだけで済むことから、安価となり、また、フレーム
周波数を上げたことによって高コントラスト化できる
上、隣接した走査電極を連続して走査しないため、隣接
する電極間の電位差が小さくなって、電食による電極の
断線を低減することができる。請求項6記載の液晶駆動
装置によれば、液晶駆動のフレーム周波数を2倍にし
て、高コントラスト化する場合でも、半分の容量のフィ
ールドメモリで済むため、低コスト化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る液晶駆動装置の構成を示すブ
ロック図。
【図2】本実施形態に係る走査側駆動回路から各走査電
極に供給される走査信号波形のタイミングチャート。
【図3】本実施形態の信号側駆動回路の概略構成を示す
図。
【図4】図3の各部に入出力される信号のタイミングチ
ャート。
【図5】本実施形態の走査側駆動回路の概略構成を示す
図。
【図6】図5の各部に入出力される信号のタイミングチ
ャート。
【図7】本実施形態で実データとRAMデータとを使っ
て液晶表示する際の表示信号と走査信号のタイミングチ
ャート。
【図8】1/2フィールドメモリ38の入出力信号のタ
イミングチャート。
【図9】本発明の他の実施形態に係る液晶駆動装置の構
成を示すブロック図。
【図10】図9に示す走査側駆動回路の構成を示すブロ
ック図。
【図11】図10に示す走査側駆動回路から各走査電極
に供給される走査信号と隣接した走査電極の電位差を示
す波形図。
【図12】従来の走査側駆動回路の構成を示すブロック
図。
【図13】従来の隣接する走査電極に供給される走査信
号の波形図。
【図14】従来の隣接した走査電極に供給される走査信
号とその両電極の電位差を示す波形図。
【図15】従来の60Hzのフレーム周波数によって走
査駆動する場合の走査信号波形を示す図。
【図16】従来の120Hzのフレーム周波数によって
走査駆動する場合の走査信号波形を示す図。
【図17】従来の信号側駆動回路の概略構成図。
【図18】図17に示す信号側駆動回路の各部の入出力
信号波形を示すタイムチャート。
【図19】従来の走査側駆動回路の概略構成図。
【図20】図19に示す走査側駆動回路の各部の入出力
信号波形を示すタイムチャート。
【図21】従来の120Hzのフレーム周波数により液
晶駆動する場合の実データと表示信号と走査信号波形を
示すタイムチャート。
【符号の説明】
31 液晶駆動装置 32 液晶表示パネル(LCD) 33,34,35 信号側駆動回路 36,37 走査側駆動回路 38 1/2フィールドメモリ 41,42,43,44 ラッチ回路 45,46 アンドゲート 47 オアゲート 48 バッファ 51,52 ラッチ回路 53 インバータ 54 アンドゲート 55 バッファ 61 液晶駆動装置 62 LCDパネル 63,64,65 信号側駆動回路 66,67 走査側駆動回路 68 バイアスサーキット 71 走査電極 72 液晶駆動回路 73,74 シフトレジスタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶表示パネル内に複数の信号電極と複数
    の走査電極とをマトリックス状に対向配置し、信号側駆
    動回路から信号電極に供給される表示信号と走査側駆動
    回路から走査電極に供給される走査信号とにより液晶を
    駆動して表示制御を行う液晶駆動方法において、 前記走査側駆動回路から前記複数の走査電極に対して走
    査信号を供給する際に、隣接する走査電極以外の走査電
    極を順次選択しながら走査信号を供給することを特徴と
    する液晶駆動方法。
  2. 【請求項2】前記隣接する走査電極以外の走査電極を順
    次選択しながら走査信号を供給する液晶駆動方法とし
    て、 複数ラインおきの走査電極を順次選択して走査信号を供
    給することを特徴とする請求項1記載の液晶駆動方法。
  3. 【請求項3】前記隣接する走査電極以外の走査電極を順
    次選択しながら走査信号を供給する液晶駆動方法とし
    て、 前記液晶表示パネルに配置された複数の走査電極を複数
    ブロックに分割し、各ブロック毎の走査電極を順繰りに
    選択して走査信号を供給することを特徴とする請求項1
    記載の液晶駆動方法。
  4. 【請求項4】液晶表示パネル内に複数の信号電極と複数
    の走査電極とをマトリックス状に対向配置し、信号側駆
    動回路から信号電極に供給される表示信号と走査側駆動
    回路から走査電極に供給される走査信号とにより液晶を
    駆動して表示制御を行う液晶駆動装置において、 前記走査側駆動回路は、 前記走査電極本数に対応した複数のレジスタを縦列接続
    して、入力される選択パルスをシフトクロックで順次シ
    フトさせて所定のタイミング信号を生成するシフトレジ
    スタと、 該シフトレジスタの各レジスタ毎に出力されるタイミン
    グ信号と走査電圧とに基づいて前記各走査電極を選択状
    態にする走査信号を生成する走査電極駆動回路と、 を具備し、 前記シフトレジスタを構成する各レジスタから出力され
    るタイミング信号を前記走査電極に対応して設けられた
    各走査電極駆動回路の非隣接回路に順次入力して隣接し
    た走査電極に連続的に走査信号を供給しないようにした
    ことを特徴とする液晶駆動装置。
  5. 【請求項5】液晶表示パネル内に複数の信号電極と複数
    の走査電極とをマトリックス状に対向配置し、信号側駆
    動回路から信号電極に供給される表示信号と走査側駆動
    回路から走査電極に供給される走査信号とにより液晶を
    駆動して表示制御を行う液晶駆動装置において、 前記信号側駆動回路に入力される1/Nフィールド分の
    表示データを順次書き込みながら読み出すことが可能な
    1/Nフィールドメモリを具備し、 前記信号側駆動回路は、 前記1/Nフィールドメモリから入力される1/Nフィ
    ールド前の表示データと現在入力されている表示データ
    とをそれぞれ1ライン分ずつ保持するラッチ回路と、 該ラッチ回路にラッチされたNライン分の表示データを
    切換えて出力する表示データ切換出力部と、 を具備し、 前記走査側駆動回路は、 前記信号側駆動回路から切換え出力される1/Nフィー
    ルドずれた表示信号の切換えタイミングに合わせて1/
    Nフィールドずつに分けられた走査電極に対して交互に
    走査信号を供給して選択状態とする走査制御部を具備し
    たことを特徴とする液晶駆動装置。
  6. 【請求項6】前記信号側駆動回路の表示データ切換出力
    部が、 前記ラッチ回路にラッチされた表示データが2ライン分
    の表示データである場合、それぞれ1/2デューティと
    なるように倍速で読み出して切換え出力することを特徴
    とする請求項5記載の液晶駆動装置。
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