JPH09197259A - レンズ位置制御装置及びそれを用いた光学機器 - Google Patents

レンズ位置制御装置及びそれを用いた光学機器

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JPH09197259A
JPH09197259A JP2200096A JP2200096A JPH09197259A JP H09197259 A JPH09197259 A JP H09197259A JP 2200096 A JP2200096 A JP 2200096A JP 2200096 A JP2200096 A JP 2200096A JP H09197259 A JPH09197259 A JP H09197259A
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JP
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lens
lens group
mode
moving
focus
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JP2200096A
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Akira Senda
明 千田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウォブリングレンズを利用したオートフォー
カスモードと手動合焦モードとの双方において、高精度
に合焦操作が行えるようにしたレンズ位置制御装置及び
それを用いた光学機器を得ること。 【解決手段】 撮影レンズの一部のレンズ群を光軸方向
に往復微小移動させ、このとき該撮影レンズの像面近傍
に設けた撮像手段で得られる映像信号に基づいて該撮影
レンズのフォーカスレンズ群を移動させて合焦操作を行
う第1モードと、該フォーカスレンズ群を手動で移動さ
せて合焦操作する第2モードとを選択して設定する設定
手段、該第2モードが設定されたときは該一部のレンズ
群を該往復微小移動範囲の中点位置で停止させる停止手
段、そして該一部のレンズ群の停止を保持させる保持手
段を有していること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレンズ位置制御装置
及びそれを用いた光学機器に関し、特に撮影レンズを構
成する一部のレンズ群を光軸方向に往復微小移動させて
合焦状態の検出を行うオートフォーカス機能付き撮影レ
ンズにおけるレンズ移動機構等に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ビデオカメラやテレビカメラ
等で用いられているオートフォーカス方法として、撮影
レンズにより得られた映像信号中の高域周波数成分から
撮影画面の精細度を検出し、該精細度が最大となるよう
にフォーカスレンズの位置を制御する、所謂山登り方法
と言われる方法がある。
【0003】次に、図6に示す光学機器(撮像装置)を
用いて、山登り方法によるフォーカス方法について説明
する。
【0004】同図で100は撮影レンズ、101は撮像
素子を有する信号処理部、102はモータである。撮影
レンズ100に入射する被写体光(映像)は信号処理部
101で電気信号(映像信号)に変換される。この電気
信号の高域周波数成分は撮影レンズ100のピント状態
が悪ければ少なく、ピントがあっているほど多い。
【0005】山登り方法のオートフォーカス方法では、
このことを利用して、信号処理部101で変換された撮
像素子からの電気信号を高域フィルタを通過させた後に
画面1枚を形成する期間、即ち1フィールド期間(テレ
ビジョン方式の場合1/60秒)にわたって検波積分し
焦点具合を検出している。そして、高域周波数成分が得
られるようにモータ102にて撮影レンズ100を構成
するフォーカスレンズを移動させて合焦状態を得てい
る。ピントのボケ方向(合焦方向)を検出する方法とし
て、従来より撮影レンズ100の一部のレンズ群を光軸
方向に沿った前後方向に微小移動(ウォブリング)させ
て行う方法が通常行われている。
【0006】図7は、従来よりこのような光学機器にお
いて、レンズ群を微小移動させる際のレンズ移動機構の
一部分の説明図である。
【0007】同図において、103は光軸方向に微小移
動するレンズ群、103aはレンズ群103を保持する
保持部材、104は光学機器本体の固定部(固定鏡筒)
である。レンズ保持部材103aは固定部104に設け
られた不図示の穴に嵌合し、光軸方向に直進移動方向に
支持されている。105aはモータ105に直結された
送りネジの雄ネジであり、光軸と平行に配置され、レン
ズ保持部材103aに設けられた雌ネジ103bと係合
している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来より、ビデオカメ
ラやテレビカメラ等の光学機器では合焦方向を検出する
為に、撮影レンズを構成する一部のレンズ群を微小移動
させることによって撮像素子で得られた焦点検出信号に
基づいてフォーカスレンズ群を移動させるオートフォー
カスモードと、カメラマンの手動操作にてフォーカスレ
ンズ群を移動させて焦点合わせを行う手動操作モードと
を選択して設定できるようにしている。そしてオートフ
ォーカスモードから手動操作モードへの切換えにあたっ
ては、オートフォーカスモードでの往復微小移動させる
一部のレンズ群(以下「移動レンズ」と称する。)の光
軸上の位置にかかわらず、手動操作モードへのモード切
換え時点において移動レンズを単に光軸上で停止させて
いた。
【0009】しかしながら、手動操作モードのときには
移動レンズを往復微小移動範囲中の基準位置(設定位
置)である中点位置に正確に停止させておかないと、フ
ォーカスレンズ群で合焦操作を行ってもピントずれが補
正できなく合焦が得られない場合がある。
【0010】こうした構成のもとで、モータ105の回
動動作によってレンズ103を微小移動し、このとき信
号処理部101によって得られる合焦信号より合焦方向
を検出している。
【0011】このときのピントずれは、撮影レンズが暗
い場合や又あまり高解像度を要求されない光学機器の場
合にはそれほど問題とならないが、高解像度が要求され
る光学機器の場合には大きな問題となる。特にテレビ局
等で使用される業務用の光学機器に対しては、このピン
トずれが観察され見苦しい映像となってくる。場合によ
っては、フォーカスレンズの移動全域を移動させても合
焦しない場合も生じてくる。
【0012】本発明は撮影レンズを構成する移動レンズ
を光軸方向に往復微小移動させ、このとき該撮影レンズ
の像面近傍に設けた撮像手段で得られる映像信号に基づ
いて該撮影レンズのフォーカスレンズ群を移動させて合
焦操作を行う第1モードと、該フォーカスレンズ群を手
動で移動させて合焦操作する第2モードとを利用して各
種の撮影動作を行う際に、第2モードにおいては移動レ
ンズが常に該往復微小移動範囲の中点位置で停止、若し
くは何らかの衝撃等により移動レンズが中点位置から外
れたときは中点位置に復帰させることにより、フォーカ
スレンズ群を移動させたときに常に良好なる合焦操作が
行えるようにしたレンズ位置制御装置及びそれを用いた
光学機器の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のレンズ位置制御
装置は、 (1−1)撮影レンズの一部のレンズ群を光軸方向に往
復微小移動させ、このとき該撮影レンズの像面近傍に設
けた撮像手段で得られる映像信号に基づいて該撮影レン
ズのフォーカスレンズ群を移動させて合焦操作を行う第
1モードと、該フォーカスレンズ群を手動で移動させて
合焦操作する第2モードとを選択して設定する設定手
段、該第2モードが設定されたときは該一部のレンズ群
を該往復微小移動範囲の中点位置で停止させる停止手
段、そして該一部のレンズ群の停止を保持させる保持手
段を有していることを特徴としている。
【0014】(1−2)撮影レンズの一部のレンズ群を
光軸方向に往復微小移動させ、このとき該撮影レンズの
像面近傍に設けた撮像手段で得られる映像信号に基づい
て該撮影レンズのフォーカスレンズ群を移動させて合焦
操作を行う第1モードと、該フォーカスレンズ群を手動
で移動させて合焦操作する第2モードとを選択して設定
する設定手段、該第2モードが設定されたときは該一部
のレンズ群を該往復微小移動範囲の中点位置で停止させ
る停止手段、そして該一部のレンズ群が該中点位置から
外れたときには該一部のレンズ群を該中点位置に復帰さ
せる復帰手段を有していることを特徴としている。
【0015】(1−3)撮影レンズの一部のレンズ群を
光軸方向に往復微小移動させ、このとき該撮影レンズの
像面近傍に設けた撮像手段で得られる映像信号に基づい
て該撮影レンズのフォーカスレンズ群を移動させて合焦
操作を行う第1モードと、該フォーカスレンズ群を手動
で移動させて合焦操作する第2モードとを選択して設定
する設定手段、該第2モードが設定されたときは該一部
のレンズ群を該往復微小移動範囲の中点位置で停止させ
る停止手段、そして該一部のレンズ群が該中点位置から
外れたときには、そのときの該一部のレンズ群の位置を
基準にして、該一部のレンズ群を光軸前後方向に移動さ
せ、該中点位置を検出して該中点位置に復帰させる復帰
手段を有していることを特徴としている。
【0016】特に、(1−3−1)前記一部のレンズ群
を光軸前後方向に移動量を徐々に大きくして前記中点位
置を検出していることを特徴としている。
【0017】本発明の光学機器は、構成要件(1−1)
〜(1−3)のいずれか1項のレンズ位置制御装置を用
いて被写体像を所定面(撮像素子)に結像していること
を特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明のレンズ位置制御装
置を用いた光学機器の要部概略図である。
【0019】同図において、51はフォーカスレンズ群
であり、駆動部58により光軸方向に移動して合焦操作
を行っている。52は変倍部であり、駆動部52aによ
り光軸方向に移動させて変倍(ズーミング)を行ってい
る。53は露出を調整する為の絞り部、54は焦点検出
の為に駆動部56により光軸方向に往復微小移動する移
動レンズである。57は結像作用を行うリレーレンズ群
である。59は撮像デバイス(撮像素子)、60は駆動
部56,58を制御し自動焦点調節機能を作動するAF
制御部、61はカメラ全体の制御を実行させる主制御部
である。70はAF制御部60で得られた焦点検出信号
に基づいてフォーカスレンズ51を移動させるオートフ
ォーカスモード(第1モード)と撮影者が手動操作にて
フォーカスレンズ51を移動させる手動モード(第2モ
ード)を設定するスイッチ(設定手段)である。フォー
カスレンズ群51、変倍部52、移動レンズ54、そし
てリレーレンズ群57より、変倍部を有する撮影レンズ
(ズームレンズ)を構成し、該撮影レンズによる被写体
像を撮像デバイス59上に結像している。
【0020】本実施形態の撮影レンズにおいて、撮像デ
バイス59から得られる映像信号を利用して合焦操作を
行う第1モード状況下では、焦点検出の為の移動レンズ
54は光軸方向に微小に往復移動させても、像倍率がほ
とんど変化することなくピントのみがボケるように設定
している。そして駆動部56により移動レンズ54を光
軸方向に往復微小移動させて、撮像デバイス59の撮像
面での焦点位置を微小に変化させて、これより映像信号
の変化を検出している。
【0021】このときの映像信号の変化をカメラ側の主
制御部61に送って信号処理し、ピント(合焦)のボケ
量とボケ方向を演算した焦点検出信号をAF制御部60
に出力している。AF制御部60はピントのボケ量とボ
ケ方向に応じた駆動信号を出力し、駆動部58でフォー
カスレンズ51を駆動することによってオートフォーカ
スを行っている。一方、手動モード下では、撮影者が手
動或いはリモート操作にてフォーカスレンズ51を移動
させて合焦を行っている。
【0022】本実施形態では、光学機器に例えば衝撃が
加わってウォブリング用の移動レンズ54が基準位置か
らずれたら、移動レンズ54に連結されている基準位置
検出センサ10からの信号を用いて、モータを駆動して
移動レンズ54を基準位置へ戻している。移動レンズの
基準位置を探す方法として、モータの回転角度を少しず
つ増やしながら繰り返し正逆回転を行って基準位置信号
を見つけている。このようにすることで移動レンズの移
動量を最小限にして撮影する映像への影響を極力少なく
している。
【0023】又、フォーカス操作を手動にしたら、移動
レンズの駆動のステッピングモータにモータ保持電流を
流すことで、光学機器に多少の衝撃が加わっても移動レ
ンズが基準位置から外れないようにしている。
【0024】次に、本実施形態において移動レンズ54
の往復微小移動方法及びその停止方法について、図2〜
図4を用いて説明する。
【0025】図2は図1の移動レンズ54近傍の拡大説
明図である。同図において、54は微小移動する移動レ
ンズ、2は移動レンズ54を保持する保持部材(レンズ
保持部材)であり、固定部3(固定鏡筒)と嵌合して光
軸方向に移動可能となっている。4は外周にカム面が加
工された円板カムであり、固定部3に取り付けられたス
テッピングモータ(モータ)5からの出力軸に連結され
ると共に、そのカム面4bがレンズ保持部材2の端面に
接するように配置されている。尚、このモータ5は、正
転、逆転を繰り返すように制御されている。
【0026】又、同図では円板カム4はモータ5の出力
軸に直結されているが、適当な減速機構を介して連結し
てもよい。6はリング状のバネ性を有するバネ部材であ
り、レンズ保持部材2と固定部3の間に組み込まれて、
保持部材2を円板カム4のカム面4bに常時接するよう
に押圧付勢している。10はフォトセンサーで、円板カ
ム4を設けた光反射部4aから反射された光を検出する
ことで円板カム4の回転位置を検出している。
【0027】又、図3は円板カム4のカム形状及び回転
角とカム変位の関係のグラフを示したものである。図3
(A)において、円板カム4の回転中心をz軸とし、ウ
ォブリングが行われていないとき、つまり移動レンズ5
4が基準位置にあるときの保持部材2が接するカム面4
bの位置、或いは正転、逆転されるカム面4bの作用中
心を基準としたときの角度をθ=0として、円柱座標系
r−θzをとっている。カム形状はその特性図から明ら
かなようにθ=0を中心として、ある範囲(−θ1 〜θ
1 )までは僅かに移動レンズ54(保持部材2)を前後
に移動させ、その範囲を超えたところで急激に移動レン
ズ54を大きく移動させる形状にしている。そしてカム
面4bの使用範囲において、角度θに対するカム面4b
の位置(距離)rの変化量が具体的にはこの円板カム4
のカム形状がカム面4bの使用範囲の比較的離れた範囲
の角度−θa〜θaのうち、−θa〜0の範囲では、
【0028】
【数1】 を満足させるような形状をしており、回動中心から遠ざ
かるに従い移動レンズ54の移動距離が長くなるように
加工している。
【0029】上記のような構成において、モータ5を正
逆を繰り返して回転させて、その出力軸と連結された円
板カム4も同様に回転させている。このとき保持部材2
はバネ部材6によって円板カム4へ押し付けられている
ので、円板カム4が回転して保持部材2と接するカム面
4bの変位が変化すると、保持部材2はそれに習って光
軸方向に進退しながら移動し、移動レンズ54が光軸方
向前後に往復移動する。本実施形態では、このようにし
てウォブリングを行っている。
【0030】本実施形態では、前述した形状の円板カム
4を用いて撮影レンズとして焦点深度が深いときには、
円板カム4の1回転以下の最大角度θ2 まで回転制御す
るようになり、高速にウォブリングを行うことを可能と
している。一方、焦点深度が浅いときには、円板カムの
変位量が小さいところ(−θ1 〜θ1 )のカム面4bを
使用するようにしており、これにより移動レンズの移動
量が少ないときでもモータの回転数がそれほど小さくな
り過ぎず、精度良く移動レンズをウォブリングすること
ができるようにしている。
【0031】以上のように本実施形態では、撮影レンズ
の焦点深度が深く移動レンズの移動量が大きい場合でも
高速にウォブリングすることができ、しかも焦点深度の
浅く移動レンズの移動量が小さいときでも高精度でウォ
ブリングすることを可能としている。そしてこれらの回
動角制御は焦点深度を決定するズーム位置情報、そして
絞り値等に基づいて行っている。
【0032】図4(A),(B)は、本実施形態2の円
板カムのカム形状を示した説明図である。但し、円板カ
ム4以外の部分については実施形態1と同様の構成であ
る。
【0033】図4において、図3と同様な円柱座標系r
θzをとると、本実施形態の円板カム4ではウォブリン
グ用の移動レンズが基準位置にあるときに相当するθ=
0の位置の近傍の微小の角度Δθの範囲内でz軸とカム
面4bの距離rを一定とし、Δθの範囲内では、
【0034】
【数2】 の関係を満たすように円板カム4の形状を設定したこと
を特徴としている。
【0035】本実施形態ではウォブリング処理を行って
いない時に、モータの停止精度等によって円板カム4の
停止位置がθ=0の位置からずれて、ウォブリング用の
移動レンズが基準位置から移動してしまってもピントが
ボケてしまうことはない。尚、本実施形態では、ウォブ
リングの際にΔθの範囲外に円板カム4を回転させるよ
うにモータを回転させることにより、実施形態1と同じ
効果を得ている。
【0036】本実施形態においては、円板カム4の形状
に工夫を凝らす一方で、更に円板状カム4に図2(B)
に示す通り位置検出内の検出部を設けて、オートフォー
カスモードから手動操作モードへ切り換わったときに僅
かなピントのずれが生じないように、移動レンズが原点
位置(基準位置)に復帰するようにして制御している。
【0037】具体的には、円板カム4の一部に図2
(B)に示すように光を反射する反射部4aを設けてあ
り、フォトセンサー10はフォトセンサー10の発光部
から発光された光が反射部4aに反射され、フォトセン
サー10の受光部に光が入るように固定している。そし
て設定手段70によりオートフォーカスモードから手動
モードへ切り換えたときには、停止手段を構成する駆動
部56とAF制御部60が、その時点で移動レンズ54
を停止させることなく、フォトセンサー10からの出力
を受光にして検出することで基準位置(中点位置)を確
認して、該中点位置に移動レンズを停止させるような処
理を行っている。
【0038】即ち、本実施形態では、設定スイッチ70
を手動モード(第2モード)へ切り換えたとき、AF制
御部60は移動レンズ54の原点確認用の円板カム4の
反射面4aからの反射光によるフォトセンサー10の原
点信号が検出されないときは駆動部56よりモータ5を
回転させて、フォトセンサー10からの原点信号が検出
された位置でモータ5を停止させる。
【0039】もちろん設定スイッチ70を手動モード
(第2モード)へ切り換えたときに既に原点位置ならば
駆動部56からモータ5を駆動する必要はない。
【0040】このように本実施形態ではAF制御部60
と駆動部56、そしてフォトセンサー10は、移動レン
ズ54を基準位置に停止させる停止手段の一要素を構成
している。
【0041】又、手動モード時に何らかの原因、例えば
番組取材中に混み合う現場で誰かに光学機器(ビデオカ
メラ)を強く押されるなどの衝撃により、移動レンズが
原点からずれて円板カムが回転しフォトセンサー10の
出力が原点位置でない状態を検出した場合は、即座にA
F制御部60が駆動部56内のモータ5を動かして、再
び中点位置即ち原点位置へ復帰させている。
【0042】即ち本実施形態では、設定スイッチ70を
手動モード(第2モード)にしているとき、移動レンズ
54が原点からずれて円板カム4が回転し、図1のAF
制御部60がフォトセンサー10からの原点位置でない
状態を検出すると、AF制御部60から駆動部56内の
モータ5を駆動して、移動レンズ54を原点位置へ復帰
させている。
【0043】このように本実施形態では、円板カム4、
フォトセンサー10、AF制御部60、そして駆動部5
6は、移動レンズ54を元の位置に戻す復帰手段の一要
素を構成している。
【0044】又、モータ5が所謂ステッピングモータ等
の場合は、モータ動作時より小さいモータ保持電流を流
して手動モード時の光学機器に衝撃が加わっても容易に
は移動レンズが原点からずれることがないようにしてあ
る。モータ5がDCモータ等の場合はDCモータに位置
センサーであるエンコーダを連結し、エンコーダが変化
した場合は移動レンズが原点からずれたと判断して、原
点位置にサーボで復帰する。もちろん移動レンズにポテ
ンショメータ等の位置センサーを取り付け、この信号変
化により原点位置に復帰させることもできる。
【0045】このように本実施形態においてAF制御部
60やモータ5そして駆動部56等は、モータ5が停止
すると同時にモータに保持電流を流して、衝撃が加わっ
ても移動レンズが原点からずれないようにした停止手段
を利用している。即ち、モータ5を停止手段により停止
すると共に、AF制御部60はモータ5に保持電流を流
す指示を駆動部56に与え、これにより駆動部56はモ
ータ5に保持電流を流すようにしている。
【0046】本実施形態において、移動レンズの中点位
置即ち原点位置の探しの方法は、モータを正回転及び逆
回転の角度を始めは小さい角度だけ動かし、フォトセン
サーからの原点の信号が検出されれば、その位置でモー
タを停止する。フォトセンサーからの信号で原点が見つ
からないときは、正逆回転の移動角を以前より大きい角
度にして原点位置を探している。このようにして移動レ
ンズを探すに際し、移動レンズが動く量は最大でも原点
からずれた量で済むようにしている。これにより仮りに
撮影中に移動レンズが衝撃で原点位置からずれて再び原
点位置に戻すように移動レンズが動いても、撮影してい
る映像への影響は最小限になる。つまり移動レンズの原
点ずれが小さければ、通常撮影の明るさ等では光学機器
の被写界深度内にはいることが多く撮影した映像への影
響が少なくなる。
【0047】図5(A),(B)は、本発明の実施形態
3の一部分の要部概略図である。同図は移動レンズ54
の移動機構部分を示している。同図において、図1〜図
4に示した要素と同一要素には同符番を付している。
【0048】同図において、54は移動レンズ、2は移
動レンズ54を保持するレンズ保持部材(保持部材)、
3はレンズ鏡筒本体の固定部(固定鏡筒)である。20
は銅を主成分とする金属性の薄い弾性円板であり、その
内径にレンズ保持部材2を保持し、外径は固定部3に固
定されている。但し、レンズ保持部材2と弾性円板20
は、固定部3に対して回転はしないようになっている。
又、弾性円板20はレンズ保持部材2を像面側(図中右
側)へ付勢している。
【0049】11はリング状のリング板であり、その片
面には先端の尖ったピン部材11a,11bが2ケ所、
光軸中心に関して対称の位置に取り付けられ、逆の面に
はピン部材11a,11bの位置と90°のずれた位置
に円錐状の円錐穴13とV形溝14が加工されている。
但し、円錐穴13とV形溝14の位置は180°ずれて
いる。又、ピン部材11a,11bの先端はレンズ保持
部材2の端面に当接している。尚、図5(A)はレンズ
を上方から見た、図5(B)は側方から見た要部を各々
示す。
【0050】円錐穴13と対向する固定部3の壁面に
は、円錐穴15が加工されており、円錐穴13と円錐穴
15との間には球部材16が挟み込まれている。更にV
形溝14に対向した固定部3の壁面には、貫通穴17が
設けられている。貫通穴17には球部材18が貫通穴1
7の両側に突き出すように嵌合し、球部材18の片面が
V形溝14にはまり込み、逆側がカム部材4のカム面4
bに当接している。そしてカム部材4は固定部3に対し
て回転可能なように支持されており、これをモータ等に
よる電動で回転できるようになっている。
【0051】又、4cはスリットを有する円板で、カム
部材4にそれと同期して回転するように取り付けられて
いる。21はフォトインタラプタであり、円板4cを挟
み込むように配置され、カム部材4及び円板4cが回転
したときに円板4cのスリットがフォトインタラプタ2
1の間を通過するのを検出している。
【0052】このような構成において、電動でカム部材
4を回転させると、カム面4bによって球部材18が押
され、貫通穴17中をリング板11の側へ移動し、リン
グ板11を押す。リング板11は相対する円錐穴13と
円錐穴15に挟まれた球部材16と、V形溝14と貫通
穴17に嵌合する球部材18の効果によって、光軸に垂
直な方向への移動を規制されるので、球部材16を支点
としてレンズ保持部材2側へ傾く。するとピン部材11
a,11bがレンズ保持部材2を押し、保持部材2は光
軸方向前方に移動する。
【0053】他方、カム部材4を逆転させることによっ
て、球部材18に当接するカム面4bの変位が減少した
とき、弾性円板20の弾性力によってレンズ保持部材2
が上記とは逆方向に移動する。オートフォーカスモード
では、この動作を繰り返して焦点状態を検出している。
【0054】特に本実施形態においては、レンズ保持部
材2を押すリング状の弾性円板20が球部材16を支点
にして傾くので、てこの原理によりピン部材11a,1
1bの位置で保持部材2を押す変位量と、円板カム部材
4から球部材18を介してリング板11に与えられる変
位量の比が、支点となる球部材16からピン部材11
a,11bの距離と球部材16から球部材18の距離の
比に等しい。即ち、円板カム4の変位量はレンズ移動量
の上記距離比倍だけ大きくなる。これにより微小量だけ
移動レンズを移動したいときに、円板カム4の変位と移
動レンズの移動量が等しい場合に比べて円板カム4の加
工誤差の影響が少なくなり、円板カム4の加工が容易で
移動レンズの位置精度も良くなると言う効果が得られ
る。
【0055】一方、図1に示す設定手段70によってオ
ートフォーカスモードから手動操作モードに切り換わっ
たときには、フォトインタラプタ21からの出力状態を
検出しながら、円板カム4を基準、即ち中点位置に復帰
させるよう制御している。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、撮影レン
ズを構成する移動レンズを光軸方向に往復微小移動さ
せ、このとき該撮影レンズの像面近傍に設けた撮像手段
で得られる映像信号に基づいて該撮影レンズのフォーカ
スレンズ群を移動させて合焦操作を行う第1モードと、
該フォーカスレンズ群を手動で移動させて合焦操作する
第2モードとを利用して各種の撮影動作を行う際に、第
2モードにおいては移動レンズが常に該往復微小移動範
囲の中点位置で停止、若しくは何らかの衝撃等により移
動レンズが中点位置から外れたときは中点位置に復帰さ
せることにより、フォーカスレンズ群を移動させたとき
に常に良好なる合焦操作が行えるようにしたレンズ位置
制御装置及びそれを用いた光学機器を達成することがで
きる。
【0057】又、本発明によれば、フォーカスレンズを
手動で操作する場合、撮影中に衝撃が光学機器に加わっ
て移動レンズの原点位置がずれることがあっても、速や
かに移動レンズが原点位置に復帰することで、通常の撮
影ではほとんど問題なく撮影を継続できるようにしてい
る。又、光学機器へのある程度の衝撃なら移動レンズを
駆動するモータがステッピングモータならモータに保持
電流を流すことで移動レンズが原点位置からずれにくく
している。又、モータがDCモータの場合は移動レンズ
に位置センサーを設けて位置サーボを行うことで移動レ
ンズが原点位置からずれにくくなり、通常の撮影ではほ
とんど問題なく撮影を継続できる等の効果を得ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の要部概略図
【図2】 図1の一部分の移動レンズの移動機構の説明
【図3】 図1の一部分の円板カムに関する説明図
【図4】 図1の一部分の円板カムの実施形態2に関す
る説明図
【図5】 本発明の実施形態3の移動レンズの移動機構
の説明図
【図6】 従来の山登り方法を用いた光学機器の要部ブ
ロック図
【図7】 従来の山登り方法を用いた光学機器のレンズ
移動機構の説明図
【符号の説明】
51 フォーカスレンズ群 52 変位部 53 絞り部 54 移動レンズ 56,58 駆動部 57 リレーレンズ群 59 撮像素子 60 AF制御部 61 主制御部 70 設定手段 2 保持手段 3 固定部 4 円板カム 4a 反射面 4b カム面 5 モータ 10 フォトセンサー 6 バネ部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズの一部のレンズ群を光軸方向
    に往復微小移動させ、このとき該撮影レンズの像面近傍
    に設けた撮像手段で得られる映像信号に基づいて該撮影
    レンズのフォーカスレンズ群を移動させて合焦操作を行
    う第1モードと、該フォーカスレンズ群を手動で移動さ
    せて合焦操作する第2モードとを選択して設定する設定
    手段、該第2モードが設定されたときは該一部のレンズ
    群を該往復微小移動範囲の中点位置で停止させる停止手
    段、そして該一部のレンズ群の停止を保持させる保持手
    段を有していることを特徴とするレンズ位置制御装置。
  2. 【請求項2】 撮影レンズの一部のレンズ群を光軸方向
    に往復微小移動させ、このとき該撮影レンズの像面近傍
    に設けた撮像手段で得られる映像信号に基づいて該撮影
    レンズのフォーカスレンズ群を移動させて合焦操作を行
    う第1モードと、該フォーカスレンズ群を手動で移動さ
    せて合焦操作する第2モードとを選択して設定する設定
    手段、該第2モードが設定されたときは該一部のレンズ
    群を該往復微小移動範囲の中点位置で停止させる停止手
    段、そして該一部のレンズ群が該中点位置から外れたと
    きには該一部のレンズ群を該中点位置に復帰させる復帰
    手段を有していることを特徴とするレンズ位置制御装
    置。
  3. 【請求項3】 撮影レンズの一部のレンズ群を光軸方向
    に往復微小移動させ、このとき該撮影レンズの像面近傍
    に設けた撮像手段で得られる映像信号に基づいて該撮影
    レンズのフォーカスレンズ群を移動させて合焦操作を行
    う第1モードと、該フォーカスレンズ群を手動で移動さ
    せて合焦操作する第2モードとを選択して設定する設定
    手段、該第2モードが設定されたときは該一部のレンズ
    群を該往復微小移動範囲の中点位置で停止させる停止手
    段、そして該一部のレンズ群が該中点位置から外れたと
    きには、そのときの該一部のレンズ群の位置を基準にし
    て、該一部のレンズ群を光軸前後方向に移動させ、該中
    点位置を検出して該中点位置に復帰させる復帰手段を有
    していることを特徴とするレンズ位置制御装置。
  4. 【請求項4】 前記一部のレンズ群を光軸前後方向に移
    動量を徐々に大きくして前記中点位置を検出しているこ
    とを特徴とする請求項3のレンズ位置制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項記載のレ
    ンズ位置制御装置を用いて被写体像を所定面上に結像す
    るようにしていることを特徴とする光学機器。
JP2200096A 1996-01-12 1996-01-12 レンズ位置制御装置及びそれを用いた光学機器 Pending JPH09197259A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013097024A (ja) * 2011-10-28 2013-05-20 Canon Inc 光学機器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013097024A (ja) * 2011-10-28 2013-05-20 Canon Inc 光学機器
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