JPH09197168A - 光ファイバ接続器付きの多心単心変換用光ファイバ - Google Patents

光ファイバ接続器付きの多心単心変換用光ファイバ

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JPH09197168A
JPH09197168A JP788496A JP788496A JPH09197168A JP H09197168 A JPH09197168 A JP H09197168A JP 788496 A JP788496 A JP 788496A JP 788496 A JP788496 A JP 788496A JP H09197168 A JPH09197168 A JP H09197168A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多心単心変換用の光ファイバテープ心線を接
続切替可能に成端する場合にはMTコネクタを取り付け
る必要があるが、MTコネクタの接続端面は高い精度が
要求され、研磨装置等の接続用の各種工具が必要である
ため、現場での組み立ては作業工数が多く、作業が困難
な場合もあった。 【解決手段】 光ファイバテープ心線13の単心線部2
5と径寸法の等しい単心光ファイバ心線11の口出し心
線部23を、集合固定部50によって前記単心線部25
と同等のピッチで配列させて、光ファイバ接続器15内
に固定するので、光ファイバ接続器15の構造を単純に
することができ、低コスト化が容易である多心単心変換
用光ファイバ10を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多心光ファイバを
複数本の単心光ファイバに分岐する光ファイバ接続器付
きの多心単心変換用光ファイバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、多心光ファイバを複数本の単心光
ファイバに分岐する多心単心変換用光ファイバとして
は、例えば図8に示すように、4心または8心の光ファ
イバテープ心線1の一端を光コネクタ2を取り付けて他
の光ファイバテープ心線3と光接続可能に成端し、光フ
ァイバテープ心線1の途中から単心光ファイバ心線5に
切り裂いて補強した分岐部4を介して複数本の単心の光
ファイバ心線5に単心分岐し、さらに、光ファイバ心線
5の端末は、単心用の光コネクタ6を取り付けて他の光
ファイバ心線と光接続可能に成端している。また、光フ
ァイバ心線5は、光ファイバテープ心線1から分岐した
線なので、光ファイバテープ心線1の被覆を除去すれば
径が250μm以下になることが普通であるので、補強
チューブに挿入して補強する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、架空クロー
ジャの光ファイバ接続作業では、光ファイバケーブルか
らテープ心線を取り出し、このテープ心線を単心へ変換
する作業が必要な場合が多く生じている。この場合に
は、予め工場内で製造した、両端にMT(Mechanically
Tranferable)コネクタ付きの多心単心変換用光ファ
イバを準備し、前記テープ心線の端部に多心単心変換用
光ファイバの多心側のMTコネクタを現場接続する必要
がある。多心単心変換用の光ファイバテープ心線1を接
続切替可能に成端する場合にはMTコネクタを取り付け
る必要があるが、MTコネクタの接続端面は高い精度が
要求され、研磨装置等の接続用の各種工具が必要である
ため、現場での組み立ては作業工数が多く、作業が困難
な場合もあった。
【0004】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、光ファイバケーブルから引き出された多心光ファ
イバへのMTコネクタの接続作業が無く、組み立てが容
易で、しかも接続切替を簡便に行うことができ、現場の
接続工事に際して汎用性が向上し、多心光ファイバとの
接続が容易な光ファイバ接続器付きの多心単心変換用光
ファイバを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の光ファイ
バ接続器付きの多心単心変換用光ファイバでは、複数本
の単心光ファイバと、これら単心光ファイバの一端部を
多心光ファイバを構成する複数本の光ファイバの配列に
対応したピッチで並列させて集合固定する集合固定部
と、該集合固定部から突出した各単心光ファイバの突き
合わせ端部が固定され、該突き合わせ端部と多心光ファ
イバの光ファイバとを突き合わせ接続する光ファイバ接
続器とを具備してなり、前記光ファイバ接続器は、ベー
スと、該ベース上面上に装着されることにより単心光フ
ァイバに突き合わせ接続した多心光ファイバをベースと
の間にクランプして突き合わせ状態を保持する押さえ蓋
と、ベースと押さえ蓋とにクランプ力を付与および解除
するクランプ手段と、ベースと押さえ蓋との間において
単心光ファイバの突き合わせ端部および多心光ファイバ
を突き合わせ接続可能に位置決め調心する調心機構とを
具備することことを前記課題の解決手段とした。
【0006】請求項2記載の光ファイバ接続器付きの多
心単心変換用光ファイバでは、請求項1記載の光ファイ
バ接続器付きの多心単心変換用光ファイバにおいて、多
心光ファイバ側の光ファイバ心線と単心光ファイバの突
き合わせ端部とが、250μm以上の同一の径寸法を有
することを前記課題の解決手段とした。
【0007】請求項3の光ファイバ接続器付きの多心単
心変換用光ファイバでは、請求項1または2記載の光フ
ァイバ接続器付きの多心単心変換用光ファイバにおい
て、集合固定部および該集合固定部近傍の単心光ファイ
バを弾性体保護具で被覆して、単心光ファイバの一端部
の湾曲半径を維持するようにしたことを前記課題の解決
手段とした。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の光ファイバ接続器付
きの多心単心変換用光ファイバの実施の形態を図1から
図7を参照して説明する。図中符号10は、本実施の形
態の光ファイバ接続器付きの多心単心変換用光ファイバ
(以下、多心単心変換用光ファイバ)である。多心単心
変換用光ファイバ10は、図1から図3に示すように、
4本の単心光ファイバ心線11(単心光ファイバ)と、
これら単心光ファイバ心線11の一端部から口出しして
露出させた口出し心線部23を集合固定する集合固定部
50と、該集合固定部50から突出する口出し心線部2
3の先端から口出しして露出させた裸ファイバ12(突
き合わせ端部)に、4心の光ファイバテープ心線13
(多心光ファイバ)から導出した裸ファイバ14(光フ
ァイバ)を突き合わせ接続する光ファイバ接続器15と
を具備している。
【0009】前記光ファイバ接続器15は、ベース16
と、該ベース16の上面17(図3参照)上に装着され
ることにより、突き合わせ接続した単心光ファイバ心線
11と光ファイバテープ心線13とをベース16との間
にクランプして突き合わせ状態を保持する押さえ蓋18
と、ベース16と押さえ蓋18とにクランプ力を付与、
解除するクランプ手段としてのC型バネ19とを備えて
いる。
【0010】ベース16と押さえ蓋18とは、互いに重
ね合わせることにより二つ割り円柱体を構成する、とも
に断面半円形のロッド状の部材である。図3および図4
に示すように、ベース上面17の長手方向(図3、図4
左右方向)中央部には、単心光ファイバ心線11と光フ
ァイバテープ心線13の双方の裸ファイバ12、14同
士を位置決め調心して突き合わせ接続するための調心ピ
ース20が装着されている。調心ピース20の上面上に
は、ベース上面17の長手方向に沿って貫通するV溝で
ある位置決め溝21が4本並列に形成されている。これ
ら位置決め溝21は、ベース16と押さえ蓋18との間
において光ファイバテープ心線13を単心光ファイバ心
線11に対して突き合わせ接続可能に調心位置決めする
調心機構として機能するものである。
【0011】ベース上面17の長手方向一端部(図3、
図4左側)には、集合固定部50の端末を収納する集合
固定部収納溝50aおよび集合固定部50から突出した
各単心光ファイバ11の口出し心線部23を並列させて
収納する収納するV溝である心線収納溝24が複数本並
列に形成されている。ベース上面17の長手方向他端部
には、光ファイバテープ心線13の被覆部分13aを収
納するテープ心線収納溝26および光ファイバテープ心
線13の端部を口出しして露出させた単心線部25を収
納するV溝の心線収納溝24が複数本並列に形成されて
いる。単心線部25は、各裸ファイバ14を被覆材で被
覆してなる単心の心線部である。裸ファイバ14は、単
心線部25の先端の被覆を除去した部分である。口出し
心線部23と単心線部25とは、ともに250μmに揃
えられている。ベース上面17の長手方向両端の心線収
納溝24は、同一形状、同一ピッチで形成されている。
また、調心ピース20の位置決め溝21は、これら心線
収納溝24より浅く、精密に形成されている。位置決め
溝21と該位置決め溝21に対応するベース上面17両
端の心線収納溝24の調心軸線は、同一直線上になって
いる。したがって、各心線収納溝24から挿入した裸フ
ァイバ12、14は、調心ピース20中央部方向に押し
込むことにより、自然に位置決め溝21に進入するよう
になっている。
【0012】押さえ蓋18は、図3に示すように、ベー
ス上面17の一端部に装着される単心線クランプ板27
と、ベース上面17の他端部に装着されるテープクラン
プ板28の2部材から構成されている。単心線クランプ
板27およびテープクランプ板28の、心線収納溝24
と対向する部分には、単心光ファイバ心線11の口出し
心線部23を収納、クランプするための心線収納溝29
が形成されている。単心線クランプ板27およびテープ
クランプ板28の、集合固定部収納溝50aまたはテー
プ心線収納溝26と対向する部分には、集合固定部50
または光ファイバテープ心線13の被覆部分13aを収
納する集合固定部収納溝50bまたはテープ心線収納溝
30が形成されている。単心線クランプ板27の中央部
には、ベース16と単心線クランプ板27との間に接着
剤31(図4参照)を注入するための接着剤注入孔32
が形成されている。単心線クランプ板27およびテープ
クランプ板28の、心線収納溝29やテープ心線収納溝
30、接着剤注入孔32、集合固定部収納溝50b以外
の部分は、位置決め溝21や心線収納溝24に配置した
裸ファイバ12、14や単心線部25をこれら位置決め
溝21や心線収納溝24の深部に向けて押圧する押圧面
を形成している。
【0013】C型バネ19は、図1に示すように、互い
に重ね合わせたベース16と押さえ蓋18の外側に装着
されて、これらベース16および押さえ蓋18を互いに
圧接する方向に締め付けて一体化状態を保持するように
なっている。また、C型バネ19の側面に開口する開口
部33は、互いに重ね合わされたベース16と押さえ蓋
18との境界に一致されている。開口部33の長手方向
二カ所には、C型バネ19の周方向に沿って延在するス
リット34が形成されている。これらスリット34は、
C型バネ19の直径方向で開口部33と反対側に位置す
る図示しない連結部のみを残してC型バネ19の周方向
のほぼ全周にわたって開口され、C型バネ19をその長
手方向に三分割して、それぞれ単独で変形可能な3つの
領域19a、19b、19cに画成している。
【0014】開口部33の長手方向4箇所には、開口部
33を拡張した開口部材挿入口35が形成されている。
各開口部材挿入口35は、図5に示すように、外側から
開口部材36を挿入して、ベース16と押さえ蓋18と
の間に作用する光ファイバ11、13のクランプ力を解
除するためのものである。開口部材挿入口35は、C型
バネ19のスリット34で画成された第1から第3の三
つの領域19a、19b、19cに分散配置され、長手
方向両端部に位置する第1、第3の領域19a、19c
にそれぞれ1カ所、中央部に位置する第2の領域19b
に2カ所形成されている。
【0015】C型バネ19は、ベリリウム銅等の材料で
形成されている。ベリリウム銅の場合、目的形状に成形
後時効硬化処理を行ったものや、熱処理後フッ素樹脂等
でコーティングしたもの等であってもよい。C型バネ1
9の、内装したベース16および押さえ蓋18を互いに
圧接する方向に押圧する押圧力は、C型バネ19の材質
および形状によって設定される。すなわち、例えば、図
6に示すように、概略U字状の薄板バネSの場合、両端
間に作用する荷重をP、湾曲半径をR、バネの板厚を
t、バネの長さをbとすると、両端間のたわみδは数式
(1)によって示される。
【0016】
【数1】
【0017】ここで、λ1=L1/R、λ2=L2/Rであ
る。また、前記薄板バネSの曲げ応力σは、数式(2)
によって示される。
【0018】
【数2】
【0019】薄板バネSを図7に示すC型バネ19に適
用すると、L1=0、L2=0であり、C型バネ19のた
わみδ、曲げ応力σは、それぞれ数式(3)、数式
(4)によって示される。
【0020】
【数3】
【0021】
【数4】
【0022】ここで、C型バネ19の材質として、例え
ばJIS C1720H/2のバネ材を用いた場合、耐
力(最大曲げ応力)σ≧90kg/mm2、曲げ弾性係数
E=1200kg/mm2である。また、C型バネ19
の寸法を、内径d=4.5mm、板厚t=0.23m
m、軸方向長さb=9mmとした場合、C型バネ19の
直径方向に作用する荷重がP=3.02kg(但し、最
大値@b=9mm)、たわみがδ=0.573mm(最
大値)となる。
【0023】各単心光ファイバ心線11は、図1および
図3に示すように、ナイロン等で樹脂被覆されてφ0.
5〜0.9mmの外径を有している。口出し心線部23
は、250μm以上(好ましくは0.6mm)の径寸法
に形成されており、コード補強が不要な強度を有してい
る。集合固定部50は、4本の口出し心線部23を樹脂
等で固定してテープ化した部分であって、4本の口出し
心線部23を光ファイバテープ心線13の単心線部25
と同等のピッチで一平面に沿って並列している。集合固
定部50から突出する口出し心線部23の先端に露出す
る裸ファイバ12は、図3および図4に示すように、位
置決め溝21の長手方向中央部まで挿入して位置決め調
心した状態で、ベース16と単心線クランプ板27とに
接着剤31で一体的に接着されている。接着剤31は、
裸ファイバ12の先端には付着されない。また、各単心
光ファイバ心線11の裸ファイバ12は、心線収納溝2
4、29の内部に設置した図示しない位置決め手段によ
って、裸ファイバ12の先端位置がベース上面17の長
手方向で揃えられている。
【0024】集合固定部50および口出し心線部23
は、ゴム等でチューブ状に形成された弾性体保護具51
に内挿保護されている。弾性体保護具51の軸方向一端
は光ファイバ接続器15の長手方向端部に固定され、他
端は複数本の単心光ファイバ心線11のナイロン被覆部
分11aを並行に配列させて集束している。弾性体保護
具51は、各単心光ファイバ心線11の口出し心線部2
3およびこれらの集合固定部50を収納して保護すると
ともに、光ファイバ接続器15の端部から単心光ファイ
バ心線11のナイロン被覆部分11a間の口出し心線部
23の湾曲半径を曲げ力に対して規定以上に維持するよ
うになっている。
【0025】以下、本発明の多心単心変換用光ファイバ
10の作用および効果を説明する。多心単心変換用光フ
ァイバ10は、光ファイバ接続器15の挿入端部(図1
から図3中右側)から光ファイバテープ心線13をテー
プ心線収納溝26、30から挿入して奥側に押し込むだ
けで、複数本の単心光ファイバ心線11に変換すること
ができるようになっている。
【0026】すなわち、テープ心線収納溝26、30に
挿入した光ファイバテープ心線13は、予め端部に露出
させておいた裸ファイバ14が心線収納溝24を介して
位置決め溝21に導かれて、調心ピース20の中央部に
おいてそれぞれ単心光ファイバ心線11の裸ファイバ1
2と突き合わせ接続される。この時、光ファイバテープ
心線13の裸ファイバ14は、互いの先端位置を揃えて
おく。こうすることにより、光ファイバテープ心線13
をテープ心線収納溝26、30からその奥側に押し込む
だけで、すべての裸ファイバ14が単心光ファイバ心線
11の裸ファイバ12と同時に突き合わされ、しかも、
突き合わせ時に裸ファイバ14間での突き合わせ力のば
らつきを防止することができる。光ファイバテープ心線
13の被覆部分13aは、テープ心線収納溝26、30
内に収納されて、ベース16と押さえ蓋18との間にク
ランプされた時に、光ファイバテープ心線13に作用す
る引張力等に対する十分な引き留め力を発揮するように
なっている。
【0027】光ファイバテープ心線13のテープ心線収
納溝26、30への挿入時には、図5に示すように、挿
入端部側にある第3の領域19cと、第2の領域19b
の第3の領域19c側とにある開口部材挿入口35に開
口部材36を挿入してC型バネ19によるクランプ力を
予め解除しておく。この時、ベース16とテープクラン
プ板28との間のクランプ力が解除されてテープ心線収
納溝26、30への光ファイバテープ心線13の挿入が
可能となるが、ベース16と単心線クランプ板27との
間は接着剤31によって固定状態が維持される。
【0028】光ファイバテープ心線13と単心光ファイ
バ心線11との突き合わせ接続が完了したら、開口部材
36を引き抜く。こうすることにより、C型バネ19に
よるクランプ力が付与されて、ベース16とテープクラ
ンプ板28との間に光ファイバテープ心線13がクラン
プされる。この時、単心光ファイバ心線11と光ファイ
バテープ心線13の双方の裸ファイバ12、14の突き
合わせ部分もベース16とテープクランプ板28とによ
ってクランプされるので、突き合わせ状態が安定に保持
される。また、C型バネ19のクランプ力を再度解除す
ることにより、クランプした光ファイバテープ心線13
が光ファイバ接続器15から引き抜き可能になるので、
接続切替を簡便に行うことができる。
【0029】多心単心変換用光ファイバ10を組み立て
るには、まず集合固定部50を形成して各単心光ファイ
バ心線11のナイロン被覆を口出しして露出させた口出
し心線部23を集合固定してテープ化するとともに、さ
らに口出し心線部23の酒豪固定部50から突出する先
端に露出させた裸ファイバ12を位置決め溝21に位置
決めして各単心光ファイバ心線11をベース16と押さ
え蓋18との間に挟み込み、接着剤注入孔32を介して
接着剤31を注入した後、一体化したベース16および
押さえ蓋18をC型バネ19に内挿して接着剤31を固
化させるとともに、弾性保護具51を装着する。完成し
た多心単心変換用光ファイバ10は、現場に搬入してテ
ープ心線収納溝26、30から光ファイバテープ心線1
3の裸ファイバ14を光ファイバ接続器15内に挿入す
るだけで、光ファイバテープ心線13と単心光ファイバ
心線11とを一括して光接続することができる。したが
って、多心単心変換用光ファイバ10は、現場において
容易かつ高精度に光ファイバテープ心線13と単心光フ
ァイバ心線11とを光接続することができる。
【0030】なお、光ファイバ接続器15のクランプ力
が十分であれば、単心光ファイバ心線11の接着固定を
省略することもできる。また、単心光ファイバ心線11
の図示しない反対側の端部(光ファイバ接続器15から
放射状に延びる端部)は、単心用MTコネクタで他の単
心光ファイバと接続可能に成端してもよい。
【0031】したがって、本発明の多心単心変換用光フ
ァイバ10によれば、屋外での組み立てや単心光ファイ
バ心線11と光ファイバテープ心線13との光接続作業
を容易に行うことができ、しかも、光ファイバ接続器1
5に光ファイバテープ心線13を挿入するだけで光ファ
イバテープ心線13を単心光ファイバ心線11と簡単に
接続することができるので、作業現場での光ファイバテ
ープ心線13の単心変換を簡便に行うことができる。そ
の結果、例えば、架空光ファイバケーブルのクロージャ
等での高所作業においても、高い作業能率を確保するこ
とができる。また、突き合わせ接続した光ファイバテー
プ心線13と単心光ファイバ心線11とを光ファイバ接
続器15でクランプする構造なので、従来のMTコネク
タで成端する場合に比べて部品点数が少なくて済み、組
み立ての工数を少なくでき、しかも裸ファイバ12、1
4の調心精度が簡単に得られるとともに、コストを低減
することができる。
【0032】特に、前記多心単心変換用光ファイバ10
は、光ファイバテープ心線13の単心線部25と径寸法
の等しい単心光ファイバ心線11の口出し心線部23
を、集合固定部50によって前記単心線部25と同等の
ピッチで配列させて、光ファイバ接続器15内に固定す
るので、光ファイバ接続器15の構造を単純にすること
ができ、低コスト化が容易である。また、裸ファイバ1
2、14の調心位置決めや、各裸ファイバ12、14の
先端位置揃え等が容易になり、しかも、双方の裸ファイ
バ12、14の接続精度を向上することができる。
【0033】さらに、前記多心単心変換用光ファイバ1
0によれば、集合固定部50および該集合固定部50近
傍の口出し心線部23を弾性体保護具51で保護して、
単心光ファイバ心線11の一端部全体の湾曲半径を曲げ
力に対して規定以上に維持するようにしたので、口出し
心線部23をコード化すること無く簡便に保護すること
ができるとともに、単心光ファイバ心線11の光伝送性
能を常時安定に維持することができる。
【0034】加えて、前記多心単心変換用光ファイバ1
0では、光ファイバ接続器15に複数本の単心光ファイ
バ心線11をテープ化して固定するようにしたので、従
来の光ファイバテープ心線から分岐した光ファイバ心線
に比して太径の光ファイバ心線を使用することが可能と
なり、250μm以上の径の単心光ファイバ心線11を
使用することによりコード化を不要としたので、多心単
心変換用光ファイバ10の組み立て工数を一層減少する
ことができる。
【0035】なお、多心光ファイバとしては、光ファイ
バテープ心線以外であってもよい。調心機構としては、
マイクロキャピラリーが設置されたV溝またはV溝以外
の位置決め溝や、精密ロッド、精密ボールを用いた調心
構造の適用も可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ファイ
バ接続器付きの多心単心変換用光ファイバによれば、複
数本の単心光ファイバと、これら単心光ファイバの一端
部を多心光ファイバを構成する複数本の光ファイバの配
列に対応したピッチで並列させて集合固定する集合固定
部と、該集合固定部から突出した各単心光ファイバの突
き合わせ端部が固定され、該突き合わせ端部と多心光フ
ァイバの光ファイバとを突き合わせ接続する光ファイバ
接続器とを具備してなり、前記光ファイバ接続器は、ベ
ースと、該ベース上面上に装着されることにより単心光
ファイバに突き合わせ接続した多心光ファイバをベース
との間にクランプして突き合わせ状態を保持する押さえ
蓋と、ベースと押さえ蓋とにクランプ力を付与および解
除するクランプ手段と、ベースと押さえ蓋との間におい
て単心光ファイバの突き合わせ端部および多心光ファイ
バを突き合わせ接続可能に位置決め調心する調心機構と
を具備し、互いに等しいピッチで配列した多心光ファイ
バの光ファイバと単心光ファイバとを光ファイバ接続器
で接続するようにしたので、光ファイバ接続器の構造が
単純になって低コスト化が容易になるとともに、単心光
ファイバと多心光ファイバの光ファイバとの接続精度を
向上することができるといった優れた効果を奏する。
【0037】請求項2記載の光ファイバ接続器付きの多
心単心変換用光ファイバでは、請求項1記載の光ファイ
バ接続器付きの多心単心変換用光ファイバにおいて、多
心光ファイバ側の光ファイバ心線と単心光ファイバの突
き合わせ端部とが、250μm以上の同一の径寸法を有
するので、光ファイバ接続器の構造を一層単純化するこ
とができ、低コスト化や接続精度一層向上する。
【0038】請求項3の光ファイバ接続器付きの多心単
心変換用光ファイバでは、請求項1または2記載の光フ
ァイバ接続器付きの多心単心変換用光ファイバにおい
て、集合固定部および該集合固定部近傍の単心光ファイ
バを弾性体保護具で被覆して、単心光ファイバの一端部
の湾曲半径を維持するようにしたので、集合固定部およ
び該集合固定部近傍の単心光ファイバをコード化するこ
と無く簡便に保護することができるとともに、単心光フ
ァイバの光伝送性能を安定に維持することができるとい
った優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ファイバ接続器付きの多心単心変
換用光ファイバの実施の形態を示す斜視図である。
【図2】 本発明の光ファイバ接続器付きの多心単心変
換用光ファイバの実施の形態の作用を示す全体略図であ
る。
【図3】 本発明の光ファイバ接続器付きの多心単心変
換用光ファイバの実施の形態を示す正断面図である。
【図4】 本発明の光ファイバ接続器付きの多心単心変
換用光ファイバの実施の形態を示す図であって、ベース
を示す平面図である。
【図5】 本発明の光ファイバ接続器付きの多心単心変
換用光ファイバの実施の形態の作用を示す斜視図であ
る。
【図6】 薄板バネにおける荷重に対するたわみおよび
曲げ応力を示すモデル図である。
【図7】 本発明の光ファイバ接続器の実施の形態を示
す図であって、C型バネにおける荷重に対するたわみお
よび曲げ応力を示すモデル図である。
【図8】 従来例の光ファイバ接続器付きの多心単心変
換用光ファイバを示す全体略図である。
【符号の説明】
10…光ファイバ接続器付きの多心単心変換用光ファイ
バ、11…単心光ファイバ(単心光ファイバ心線)、1
2…突き合わせ端部(裸ファイバ)、13…多心光ファ
イバ(光ファイバテープ心線)、14…光ファイバ(裸
ファイバ)、15…光ファイバ接続器、16…ベース、
17…ベース上面、18…押さえ蓋、19…クランプ手
段(C型バネ)、21…調心機構(位置決め溝)、23
…光ファイバ心線(口出し心線部)、25…光ファイバ
心線(単心線部)、50…集合固定部、51…弾性体保
護具。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多心光ファイバ(13)を複数本の単心
    光ファイバ(11)に分岐する光ファイバ接続器付きの
    多心単心変換用光ファイバ(10)であって、 複数本の単心光ファイバと、これら単心光ファイバの一
    端部を多心光ファイバを構成する複数本の光ファイバ
    (14)の配列に対応したピッチで並列させて集合固定
    する集合固定部(50)と、該集合固定部から突出した
    各単心光ファイバの突き合わせ端部(12)が固定さ
    れ、該突き合わせ端部と多心光ファイバの光ファイバと
    を突き合わせ接続する光ファイバ接続器(15)とを具
    備してなり、 前記光ファイバ接続器は、ベース(16)と、該ベース
    上面(17)上に装着されることにより単心光ファイバ
    に突き合わせ接続した多心光ファイバをベースとの間に
    クランプして突き合わせ状態を保持する押さえ蓋(1
    8)と、ベースと押さえ蓋とにクランプ力を付与および
    解除するクランプ手段(19)と、ベースと押さえ蓋と
    の間において単心光ファイバの突き合わせ端部および多
    心光ファイバを突き合わせ接続可能に位置決め調心する
    調心機構(21)とを具備することを特徴とする光ファ
    イバ接続器付きの多心単心変換用光ファイバ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ファイバ接続器付きの
    多心単心変換用光ファイバにおいて、多心光ファイバ側
    の光ファイバ心線(25)と単心光ファイバ側の光ファ
    イバ心線(23)とが、250μm以上の同一の径寸法
    を有することを特徴とする光ファイバ接続器付きの多心
    単心変換用光ファイバ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の光ファイバ接続
    器付きの多心単心変換用光ファイバにおいて、集合固定
    部および該集合固定部近傍の単心光ファイバを弾性体保
    護具(51)で被覆して、単心光ファイバの一端部の湾
    曲半径を維持するようにしたことを特徴とする光ファイ
    バ接続器付きの多心単心変換用光ファイバ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003202473A (ja) * 2001-12-28 2003-07-18 Fujikura Ltd コネクタ付き光ファイバコード及びコネクタ付き光ファイバケーブル

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