JPH09196669A - 傾斜角センサ - Google Patents

傾斜角センサ

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Publication number
JPH09196669A
JPH09196669A JP2067496A JP2067496A JPH09196669A JP H09196669 A JPH09196669 A JP H09196669A JP 2067496 A JP2067496 A JP 2067496A JP 2067496 A JP2067496 A JP 2067496A JP H09196669 A JPH09196669 A JP H09196669A
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JP
Japan
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core
coil
tilt angle
movable
angle sensor
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Pending
Application number
JP2067496A
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English (en)
Inventor
Keiji Takano
慶二 高野
Masashi Yamamoto
昌史 山元
Kozo Maenishi
鋼三 前西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブルトーザ、トラクタに牽引される農業用作
業機などの振動の強いものに対しては高い精度が得られ
なかった。 【解決手段】 交流電圧の印加により磁界を発生する一
次コイル21を内蔵し且つ傾斜角検出対象物に固定され
た一次コア13と、前記傾斜角検出対象物に対して揺動
可能に保持されて一次コア13に対向する位置で常に水
平姿勢をとる二次コア14と、この二次コア14の動き
を調整するダンパ手段と、前記一次コア13と二次コア
14間の磁束により誘起電圧を発生して前記一次コア1
3の傾斜の度合で変化する誘起電圧により傾斜角検出対
象物の傾斜角を検出するX軸、Y軸センサコイル23、
25とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブルトーザに牽引
される作業機、トラクタに牽引される農業用作業機等の
傾斜角度を検出する傾斜角センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に傾斜角センサは、例えば、ブルト
ーザの作業機、トラクタに牽引される農業用作業機等に
装備され、転覆のおそれがある車両の前後左右の傾斜角
度を検出することによって、転覆を未然に防止するため
や、牽引される作業機の傾斜を常時モニターし、水平に
保ち、水平に耕すようにしている。
【0003】そして、このような傾斜角センサは、特開
平1−244312号公報に開示されているものであっ
て、図19及び図20に示すように液面上方に空間70
を残して磁性流体71を内部に封入した容器72と、磁
性流体71を磁化しつつ、対面した同一磁極間で反発磁
界を形成せしめた永久磁石73と、磁性流体71の液面
上方であって且つ反発磁界の磁力結抗部に配置されて、
常態において実質的に磁力が作用しない位置に配設した
磁気素子74を有して構成されるセンサ部75とを備
え、容器72の傾斜時に磁性流体71の液面移動により
磁界が変化して磁気素子74を作動せしめるようにした
ものである。
【0004】そして、農業用作業機のような傾斜角検出
対象物が傾斜すると、容器72内の磁化した磁性流体7
1の液面位置も移動して磁気素子74に対して相対的に
接近する。これにより、磁気素子74に作用する磁界が
所定以上に変化したとき、この磁気素子74が作動して
傾斜角検出対象物の傾斜角が検出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術にあっては、磁性流体71の液面移動による磁
界の変化により傾斜角を検出するものであるために、ブ
ルトーザ、トラクタに牽引される農業用作業機などの振
動の強いものに対しては磁性流体71の液面が安定せ
ず、高い精度が得られないという問題点があった。
【0006】本発明は、上記の問題点に着目して成され
たものであって、その目的とするところは、ダンピング
による精度の低下がなく、安定した出力を得ることがで
きるばかりか、安価なコストになる傾斜角センサを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明に係わる傾斜角センサは、交流電
圧の印加により磁界を発生する一次コイルを内蔵し且つ
傾斜角検出対象物に固定された固定側コアと、前記傾斜
角検出対象物に対して揺動可能に保持されて固定側コア
に対向する位置で常に水平姿勢をとる可動側コアと、前
記可動側コアの動きを調整するダンパ手段と、前記固定
側コアと可動側コア間の磁束により誘起電圧を発生して
前記固定側コアの傾斜の度合で変化する誘起電圧により
傾斜角検出対象物の傾斜角を検出する二次コイルとを備
えたことを特徴とする。
【0008】かかる構成により、ダンパ手段により可動
側コアが調整された動きになり、この動きによって傾斜
角をセンシングするものであるために、ダンピングによ
る精度の低下がなく、安定し出力を得ることができる。
また、基本的には固定側コアと可動側コアと一次コイル
と二次コイルで傾斜角を検出するものであるために安価
なコストになる。
【0009】また、上記の目的を達成するために、請求
項2の発明に係わる傾斜角センサは、請求項1記載の傾
斜角センサにおいて、前記固定側コアを一方の半円コア
部と他方の半円コア部とで構成し、前記二次コイルのコ
イル前半部を一方の半円コア部に捲回して一方のコイル
捲回部にすると共に、前記二次コイルのコイル後半部を
他方の半円コア部に前記コイル前半部とは逆向きに捲回
して他方のコイル捲回部にし、一方及び他方のコイル捲
回部を通過する磁束の差分によって流れるコイル電流を
監視することにより前記可動側コアが固定側コアに対し
てどの方向にどれだけ傾斜しているかを検出する。
【0010】かかる構成により、上記した請求項1の発
明の作用と同じ作用を奏し得るばかりか、容易に傾斜角
検出対象物の傾斜角を検出することができる。
【0011】また、上記の目的を達成するために、請求
項3の発明に係わる傾斜角センサは、請求項2記載の傾
斜角センサにおいて、一方及び他方のコイル捲回部を有
する前記二次コイルを90度位相をずらして二つ配置
し、一方の二次コイルをX軸センサにし、他方の二次コ
イルをY軸センサにした。
【0012】かかる構成により、上記した請求項2の発
明の作用と同じ作用を奏し得るばかりか、X軸センサで
傾斜角検出対象物のX軸方向の傾斜角を検出し、Y軸セ
ンサで傾斜角検出対象物のY軸方向の傾斜角を検出する
ことが容易にできる。
【0013】また、上記の目的を達成するために、請求
項4の発明に係わる傾斜角センサは、請求項1記載の傾
斜角センサにおいて、前記二次コイルを4分の一円の分
割コイル部に4つ分割して、対向する分割コイル部を互
いに逆向きに巻いて連結し、基板に形成した。
【0014】かかる構成により、上記した請求項1の発
明の作用と同じ作用を奏し得るばかりか、X軸センサ及
びY軸センサの構成が簡単になって、より小形に、コス
トを低減にすることができる。
【0015】また、上記の目的を達成するために、請求
項5の発明に係わる傾斜角センサは、請求項1又は請求
項2又は請求項3又は請求項4記載の傾斜角センサにお
いて、前記一次コイルと同軸に、この一次コイルの磁界
を監視するサーチコイルを配置し、このサーチコイルに
誘起する電圧と前記二次コイルに誘起する電圧の位相差
を比較することにより傾斜方向を検出する。
【0016】かかる構成により、上記した請求項1の発
明の作用と同じ作用を奏し得るばかりか、サーチコイル
に誘起する電圧と前記二次コイルに誘起する電圧の位相
差を比較することにより、より容易に傾斜方向を検出す
ることができる。
【0017】また、上記の目的を達成するために、請求
項6の発明に係わる傾斜角センサは、請求項5記載の傾
斜角センサにおいて、前記サーチコイルに誘起する電圧
と前記二次コイルに誘起する電圧とを加算し、この加算
値によって傾斜方向及び傾斜角を検出するようにした。
【0018】かかる構成により、上記した請求項5の発
明の作用と同じ作用を奏し得るばかりか、サーチコイル
に誘起する電圧と前記二次コイルに誘起する電圧の位相
差を加算することにより、センサ出力の位相の反転の判
別が可能になる。
【0019】また、上記の目的を達成するために、請求
項7の発明に係わる傾斜角センサは、請求項1又は請求
項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項
6記載の傾斜角センサにおいて、ハウジング内を仕切り
壁により上室と下室とに区画し、前記上室内に前記ハウ
ジングに固定して前記固定側コアを設け、前記下室内に
前記可動側コアを設けると共に、この可動側コアをコア
保持手段により揺動可能に保持し、前記下室内にダンパ
オイルを充填した。
【0020】かかる構成により、ダンパオイル中におい
て可動側コアの可動によって傾斜角をセンシングするも
のであるために、ダンピングによる精度の低下がなく、
安定し出力を得ることができるし、また、基本的には固
定側コアと可動側コアと一次コイル、二次コイル(X軸
センサコイル、Y軸センサコイル)で傾斜角を検出する
ものであるために安価なコストになる。
【0021】また、上記の目的を達成するために、請求
項8の発明に係わる傾斜角センサは、請求項7記載の傾
斜角センサにおいて、前記コア保持手段を、前記下室の
底部にボールジョイントを設け、可動側コア側に凹球面
を有する挿入孔を設け、この挿入孔に前記ボールジョイ
ントを挿入して、このボールジョイントのボール部を前
記凹球面に回転自在に嵌合して構成した。
【0022】かかる構成により、上記した請求項7の発
明の作用と同じ作用を奏し得るばかりか、ボールジョイ
ントで可動側コアを保持することにより、ダンパオイル
中における可動側コアの動きが良好になり、ダンピング
効果を向上させることができる。
【0023】また、上記の目的を達成するために、請求
項9の発明に係わる傾斜角センサは、請求項7記載の傾
斜角センサにおいて、前記コア保持手段を、前記固定側
コアにボールジョイントを下向きに設けて、このボール
ジョイントのボール部を前記仕切り壁を液密に貫通させ
て前記下室内に突入し、前記可動側コア側に凹球面を有
する挿入孔を設け、この挿入孔に前記ボールジョイント
を挿入して、このボールジョイントのボール部を前記凹
球面に回転自在に嵌合して前記可動側コアを吊持して構
成した。
【0024】かかる構成により、上記した請求項7の発
明の作用と同じ作用を奏し得るばかりか、ボールジョイ
ントで可動側コアを保持することにより、ダンパオイル
中における可動側コアの動きが良好になり、ダンピング
効果を向上させることができる。
【0025】また、上記の目的を達成するために、請求
項10の発明に係わる傾斜角センサは、請求項7記載の
傾斜角センサにおいて、前記コア保持手段を、前記仕切
り壁の下面部に針部を下向きに向けて上側支持針を設
け、前記下室の底部に、その針部を上方に向けて下側支
持針を設け、前記上側支持針と前記下側支持針のそれぞ
れの針部で可動側コアを揺動可能に挟持して構成した。
【0026】かかる構成により、上記した請求項7の発
明の作用と同じ作用を奏し得るばかりか、上側支持針と
下側支持針とで可動側コアを保持することにより、ダン
パオイル中における可動側コアの動きが良好になり、ダ
ンピング効果を向上させることができる。
【0027】また、上記の目的を達成するために、請求
項11の発明に係わる傾斜角センサは、請求項1又は請
求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求
項6記載の傾斜角センサにおいて、ハウジング内にこの
ハウジングに固定して前記固定側コアを設け、前記ハウ
ジング内に前記可動側コアを設けると共に、この可動側
コアをコア保持手段により揺動可能に保持し、前記固定
側コアと前記可動側コアとの間にダンパを介装した。
【0028】かかる構成により、上記した請求項1の発
明の作用と同じ作用を奏し得るばかりか、可動側コアを
コア保持手段により揺動可能に保持し、前記固定側コア
と前記可動側コアとの間にダンパを介装したことによ
り、可動側コアの動きが良好になり、ダンピング効果を
向上させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0030】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施の形態に係わる傾斜角センサの縦断面図、図2は
図1のD−D線方向からの矢視図である。
【0031】本発明に係わる傾斜角センサはハウジング
1を備えており、このハウジング1は、ベース2とケー
ス3とカバー4とにより構成してある。ベース2は上面
が開口したボックス状であり、その内周部の中間に段部
5を形成しており、この段部5にはパッキン溝6が形成
してある。そして、ベース2の底部中央には支点部材で
あるボールジョイント7が立設してある。また、ケース
3の内周部の上側にはホルダ受け部8が形成してあり、
ケース3の下端面部にはパッキン溝9が形成してある。
【0032】そして、ベース2の内周部にはケース3が
嵌合してあり、また、ベース2の段部5のパッキン溝6
には、その内周側の仕切り壁11を張設したパッキン1
0が設けてあって、ケース3の下端面部のパッキン溝9
がパッキン溝6と共に、パッキン10を押さえており、
また、前記ケース3のホルダ受け部8にはコアホルダ1
2が装着してあり、また、ケース3にはカバー4が装着
してあって、このカバー4の下面部に設けた押え部13
がコアホルダ12を上から押えている。前記仕切り壁1
1は一枚のゴムのような弾性膜である。
【0033】そして、上記のように構成されてハウジン
グ1内は仕切り壁11により上室Aと下室Bとの2室に
区画されている。上室Aにはコアホルダ12を介して一
次コア13が、下室Bにはボールジョイント7を介して
二次コア14がそれぞれ設けてある。
【0034】すなわち、一次コア13は図1及び図3に
示すように内、外側円筒部13A、13Bをその上端側
で天井部13Cを介して連結し、外側円筒部13Bの対
向位置に切欠き部13Dを形成して構成してあり、内、
外側円筒部13A、13B間が円環状のコイル装着部1
3Eに成されている。
【0035】そして、このコイル装着部13Eにはコイ
ルユニットCが装着してある。このコイルユニットC
は、図4の(1)、(2)に示すように絶縁性のボビン
15を備えており、このボビン15の外周面部には上側
フランジ部15A、中間フランジ部15B及び下側フラ
ンジ部15Cをそれぞれ一体に形成して一次コイル捲回
部16Aとサーチコイル捲回部16Bとが形成してあ
り、また、コア本体13Aの下面部には、このコア本体
13Aに連なる円筒部17Aと下側フランジ部15Cと
フランジ部17Aとから形成されるX軸センサコイル捲
回部18と、円筒部17とフランジ部17Aとフランジ
部17Bとから形成されるY軸センサコイル捲回部19
とが設けてあり、このX、Y軸センサコイル捲回部1
8、19は平面視で十字状の溝20が形成してあって、
この溝20により分割コイル捲回部18A、18B、1
8C、18D,19A、19B、19C、19Dに4分
割されている。
【0036】そして、一次コイル捲回部16Aには一次
コイル21が図5の(1)に示すように右巻きに多数回
捲回してあり、サーチコイル捲回部16Bにはサーチコ
イル22が図5の(2)に示すように右巻きに多数回捲
回してある。
【0037】また、X軸センサコイル捲回部18には図
5の(3)に示すように、二次コイルであるX軸センサ
コイル23が分割コイル捲回部18A、18B(半円コ
ア部)に左巻きに多数回捲回した後に、分割コイル捲回
部18D、18C(半円コア部)に右巻きに多数回捲回
してあり、これらでX軸センサ24を構成している。ま
た、Y軸センサコイル捲回部19には図5の(4)に示
すように、二次コイルであるY軸センサコイル25が分
割コイル捲回部19A、19D(半円コア部)に左巻き
に多数回捲回した後に、分割コイル捲回部19C、19
B(半円コア部)に右巻きに多数回捲回してあり、これ
らでY軸センサ26を構成している。
【0038】上記のように構成されたコイルユニットC
を有する一次コア13は、その中心部の孔13Fにコア
ホルダ12の軸部12Aに嵌合固着して、このコアホル
ダ12に装着してある。また、コアホルダ12の上面部
には回路基板27が装着してあり、前記一次コイル2
1、サーチコイル22、X軸センサ24のX軸センサコ
イル23及びY軸センサ26のY軸センサコイル25の
それぞれの端部を絡げた接続端子28、29、30、3
1が接続してあり、また、回路基板27には導線32が
接続してあり、この導線32がハウジング1外に導出さ
れている。
【0039】そして、前記一次コイル21の一端部は、
図6に示すように発振回路40に接続してあり、一次コ
イル21の他端部はグランドに落とされている。また、
サーチコイル22の一端部はX軸側加算器41の一方の
入力端子a及びY側加算器42の一方の入力端子a′に
接続してあり、X軸センサコイル23の一端部はX軸側
加算器41の他方の入力端子bに接続してある。また、
Y軸センサコイル25の一端部はY軸側加算器42の他
方の入力端子b′に接続してある。そして、サーチコイ
ル22、X軸センサコイル23及びY軸センサコイル2
5のそれぞれの一端部はグランドに落とされている。
【0040】X軸側加算器41の出力端子側は、増幅回
路44、整流回路45を介して感度調整回路46の入力
側に接続してあり、この感度調整回路46の出力側がX
軸出力端子47になされている。また、Y軸側加算器4
2の出力端子側は、増幅回路48、整流回路49を介し
て感度調整回路50の入力側に接続してあり、この感度
調整回路50の出力側がY軸出力端子51になされてい
る。
【0041】また、前記二次コア14は内、外側円筒部
14A、14Bをその下端側で底面部14Cを介して連
結し、下面部の中央に支点用孔部33を形成して構成し
てあり、この支点用孔部33には受け部材34が装着し
てあり、この受け部材34には下方の開口する挿入孔3
5が形成してあって、この挿入孔35の上端部は凹球面
36になっている。
【0042】そして、挿入孔35にはボールジョイント
7が挿入してあり、このボールジョイント7のボール部
7Aが凹球面36に回転自在に嵌合していて、二次コア
14は、ボールジョイント7により揺動可能に保持され
て下室B内に収容してあり、この下室B内にはダンパオ
イルOが充填してある。
【0043】次に、上記のように構成された傾斜角セン
サの作動を説明する。この傾斜角センサはトラクタに牽
引される傾斜角検出対象物である農業用作業機に装備さ
れるものであり、この農業用作業機の本体(図示せず)
に、農業用作業機の前後方向(進行−後退方向)をY方
向、左右方向をX方向として、これらのX、Y方向にX
軸センサ24及びY軸センサ26を合わせてハウジング
1が固着される。したがって、一次コア13は固定側コ
アになり、二次コア14は可動側コアになる。
【0044】一次コイル21には交流電流が供給されて
いて、一次コア13に磁界が存在しているために、サー
チコイル22、X軸センサ24のX軸センサコイル23
及びY軸センサ26のY軸センサコイル25には誘起電
圧が発生している。
【0045】そして、農業用作業機の本体が、その左側
に傾くと、一次コア13は同じく左側に傾き、二次コア
14は水平を保つ。このために、一次コア13と二次コ
ア14との間の隙間が左右で異なり、左側の隙間T1は
狭く、その磁束はφ1になり、右側の隙間T2は広く、
その磁束はφ2(<φ1)になる。
【0046】また、X軸センサコイル捲回部18には図
5の(3)に示すように、センサコイル23が分割コイ
ル捲回部18A、18Bに左巻きに多数回捲回した後
に、分割コイル捲回部18D、18Cに右巻きに多数回
捲回してあり、分割コイル捲回部18A、18Bに左巻
きに捲回したコイル捲回部をX1とし、分割コイル捲回
部18D、18Cに右巻きに捲回したコイル捲回部をX
2とした場合に、コイル捲回部X1とにv1の、コイル
捲回部X2にv2(<v1)の電圧がそれぞれ誘起され
る。この場合、コイル捲回部X1とコイル捲回部X2と
はコイルの巻き方が逆であるために、電圧v1、v2は
逆位相(180度反転)であり、電圧v1、v2を図示
すると図8のようになる。
【0047】次に、電圧v1、v2を加算してX軸セン
サ24の出力vxを求める。この出力vxは図8に示す
ように電圧v1と同位相になり、前記本体の傾きが大き
くなるほどφ1>φ2となり、出力vxが大きくなる。
【0048】次に、X軸センサ24の出力vxを前記サ
ーチコイル22のリファレンス出力Refと、図6に示
すように加算器41で加算することにより、X軸センサ
24の出力vxの位相が+θと−θで反転したことを判
別する。そして、増幅回路44で増幅し、整流回路45
で整流し、感度調整回路46で感度調整することによ
り、図10に示すように直線的な波形を得る。
【0049】また、農業用作業機の本体が、その右側に
傾くと、一次コア13は同じく右側側に傾き、二次コア
14は水平を保つ。このために、一次コア13と二次コ
ア14との間の隙間が左右で異なり、左側の隙間T1は
広く、その磁束はφ1になり、右側の隙間T2は狭く、
その磁束はφ2(>φ1)になって、上記した農業用作
業機の本体が左側に傾いた場合と逆の作動が行われる。
【0050】また、農業用作業機の本体が、そのY軸方
向において前側に傾くと、図11に示すように一次コア
13は同じく前側に傾き、二次コア14は水平を保つ。
このために、一次コア13と二次コア14との間の隙間
が前後で異なり、前側の隙間S1は狭く、その磁束はφ
1になり、右側の隙間S2は広く、その磁束はφ2(>
φ1)になる。
【0051】また、Y軸センサ26においては、図5の
(4)に示すようにY軸センサコイル25が分割コイル
捲回部19A、19Dに左巻きに捲回した後に、分割コ
イル捲回部19C、18Bに右巻きに捲回してあり、分
割コイル捲回部19A、19Dに左巻きに捲回したコイ
ル捲回部をY1とし、分割コイル捲回部19C、19B
に右巻きに捲回したコイル捲回部をY2とした場合に、
コイル捲回部Y1にv1の、コイル捲回部Y2にv2
(<v1)の電圧がそれぞれ誘起される。この場合、コ
イル捲回部Y1とコイル捲回部Y2とはコイルの巻き方
が逆であるために、電圧v1、v2は逆位相(180度
反転)であり、電圧v1、v2を図示すると図12のよ
うになる。
【0052】次に、電圧v1、v2を加算してY軸セン
サ26の出力vyを求める。この出力vyは図12に示
すように電圧v1と同位相になり、前記本体の傾きが大
きくなるほどφ1>φ2となり、出力vyが大きくな
る。
【0053】次に、Y軸センサ26の出力vyを前記サ
ーチコイル22のリファレンス出力Refと、図6に示
すように加算器42で加算することにより、Y軸センサ
26の出力vyの位相が+θと−θで反転したことを判
別する。そして、増幅回路48で増幅し、整流回路49
で整流し、感度調整回路50で感度調整することによ
り、図14に示すように直線的な波形を得る。
【0054】また、二次コア14はボールジョイント7
により、仕切り壁11により仕切られた下室B内に揺動
可能に収容してあり、この下室B内にはオイルOが充填
してあるために、仕切り壁(弾性膜)11及びダンパオ
イルOがダンパの役目を発揮してダンピング効果をもつ
ようになる。
【0055】上記した第1の実施の態様にあっては、ダ
ンパオイルO中において二次コア(可動コア)14の可
動によって傾斜角をセンシングするものであるために、
ダンピングによる精度の低下がなく、安定し出力を得る
ことができるし、また、基本的には一次コア12と二次
コア14とコイル群(一次コイル21、サーチコイル2
2、X軸センサ24のX軸センサコイル23及びY軸セ
ンサ26のY軸センサコイル25)で傾斜角を検出する
ものであるために安価なコストになる。
【0056】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態を図15に示す。この本発明の第2の実施の形態
が第1の実施の形態と異なるところは、二次コア14の
保持手段としての揺動支点構造であり、他の構成及び作
用は上記した第1の実施の形態と同じであるために、第
1の実施の形態と同じ符号を付して説明を省略する。
【0057】二次コア14の揺動支点構造は、コアホル
ダ12の軸部12Aの下端部にボールジョイント52が
連結してあり、このボールジョイント52のボール部5
3は仕切り壁11を液密に貫通して下室Bに突入してお
り、また、この下室Bに収容されている二次コア14の
受け部材34には上下に貫通する挿入孔54が形成して
あって、この挿入孔54の途中に凹球状のボール受け座
55が形成してある。そして、ボールジョイント52が
挿入孔54に挿入してあって、ボール部53がボール受
け座55に摺接し、ボールジョイント52で二次コア1
4が吊られた状態で保持されている。
【0058】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態を図16に示す。この本発明の第3の実施の形態
が第1の実施の形態と異なるところは、二次コア14の
揺動支点構造であり、他の構成及び作用は上記した第1
の実施の形態と同じであるために、第1の実施の形態と
同じ符号を付して説明を省略する。
【0059】二次コア14の揺動支点構造は、上側支持
針56と下側支持針57とで二次コア14を揺動可能に
挟持するものである。すなわち、仕切り壁11の下面部
には針部を下方に向けて上側支持針56が取り付けてあ
り、また、この下室Bの底部中央には下側支持針57が
上方に向いて立設してある。この場合、仕切り壁11は
弾性膜ではなく、剛性を有する板状体である。そして、
下室Bに収容されている二次コア14の受け部材34に
は下側からの挿入孔54Aが形成してあって、この挿入
孔54Aの端面は円錐形に成されている。
【0060】そして、下側支持針57を挿入孔54Aに
挿入して、この下側支持針57の先端の針部を挿入孔5
4Aの円錐形端面の頂部に当て、上側支持針56の下端
部を受け部材34の上面に当てて上側支持針56と下側
支持針57とで二次コア14が揺動可能に挟持されてい
る。
【0061】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態を図17に示す。この本発明の第4の実施の形態
が第1の実施の形態と異なるところは、ハウジング1の
構成と二次コア14の揺動支点構造とダンパ部とであ
り、他の構成は上記した第1の実施の形態と同じである
ために、第1の実施の形態と同じ符号を付して説明を省
略する。
【0062】本発明の第4の実施の形態におけるハウジ
ング1はベース2とカバー4とより構成してある。そし
て、ベース2の上端部にホルダ受け部8が形成してあ
り、このホルダ受け部8でコアホルダ12が保持されて
いる。
【0063】また、二次コア14の揺動支点構造は、下
側支持針57とダンパ58とで二次コア14を揺動可能
に挟持するものである。すなわち、下室Bの底部中央に
は下側支持針57が上方に向いて立設してある。そし
て、下室Bに収容されている二次コア14の受け部材3
4には下側からの挿入孔54Aが形成してあって、この
挿入孔54Aの端面は円錐形に成されている。そして、
ダンパ58は袋59内にダンパオイルOを封入した構成
である。
【0064】そして、下側支持針57を挿入孔54Aに
挿入して、この下側支持針57の先端の針部を挿入孔5
4Aの円錐形端面の頂部に当て、ダンパ58をボビン1
5の下端部と受け部材34の上面との間に挿入しダンパ
58と下側支持針57とで二次コア14が揺動可能に挟
持されている。
【0065】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
の形態を図18の(1)、(2)に示す。この本発明の
第5の実施の形態が第1の実施の形態と異なるところ
は、Y軸センサ24、26の構成であり、他の構成及び
作用は上記した第1の実施の形態と同じであるために、
第1の実施の形態と同じ符号を付して説明を省略する。
【0066】また、本発明の第5の実施の形態における
X、Y軸センサ24、26は、FPC(フレキシブル・
プリント・サーキット)などのPBC(基板)60に、
X軸センサ24のX軸センサコイル24の分割コイルで
ある2つのコイル部X1ー1、X2ー1と、Y軸センサ
26のY軸センサコイル25の分割コイルである2つの
コイル部Y1ー1、Y2ー1とを印刷等により形成して
構成してある。この場合、一次コア13の内筒部13A
の端部には、コイル部X1ー1、X2ー1、Y1ー1、
Y2ー1が挿入するように凹部61が形成してあり、こ
れらの凹部61にコイル部X1ー1、X2ー1、Y1ー
1、Y2ー1が挿入してあって、磁束を集中させるよう
にしてある。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係わる傾斜角センサによれば、交流電圧の印加により磁
界を発生する一次コイルを内蔵し且つ傾斜角検出対象物
に固定された固定側コアと、前記傾斜角検出対象物に対
して揺動可能に保持されて固定側コアに対向する位置で
常に水平姿勢をとる可動側コアと、前記可動側コアの動
きを調整するダンパ手段と、前記固定側コアと可動側コ
ア間の磁束により誘起電圧を発生して前記固定側コアの
傾斜の度合で変化する誘起電圧により傾斜角検出対象物
の傾斜角を検出する二次コイルとを備えたことによれ
ば、ダンパ手段により可動側コアが調整された動きにな
り、この動きによって傾斜角をセンシングするものであ
るために、ダンピングによる精度の低下がなく、安定し
出力を得ることができる。また、基本的には固定側コア
と可動側コアと一次コイルと二次コイルで傾斜角を検出
するものであるために安価なコストになる。
【0068】また、請求項2の発明に係わる傾斜角セン
サによれば、請求項1記載の傾斜角センサにおいて、前
記固定側コアを一方の半円コア部と他方の半円コア部と
で構成し、前記二次コイルのコイル前半部を一方の半円
コア部に捲回して一方のコイル捲回部にすると共に、前
記二次コイルのコイル後半部を他方の半円コア部に前記
コイル前半部とは逆向きに捲回して他方のコイル捲回部
にし、一方及び他方のコイル捲回部を通過する磁束の差
分によって流れるコイル電流を監視することにより前記
可動側コアが固定側コアに対してどの方向にどれだけ傾
斜しているかを検出することにより、上記した請求項1
の発明の効果と同じ効果を奏し得るばかりか、容易に傾
斜角検出対象物の傾斜角を検出することができる。
【0069】また、請求項3の発明に係わる傾斜角セン
サによれば、請求項2記載の傾斜角センサにおいて、一
方及び他方のコイル捲回部を有する前記二次コイルを9
0度位相をずらして二つ配置し、一方の二次コイルをX
軸センサにし、他方の二次コイルをY軸センサにしたこ
とにより、上記した請求項2の発明の効果と同じ効果を
奏し得るばかりか、X軸センサで傾斜角検出対象物のX
軸方向の傾斜角を検出し、Y軸センサで傾斜角検出対象
物のY軸方向の傾斜角を検出することが容易にできる。
【0070】また、請求項4の発明に係わる傾斜角セン
サによれば、請求項1記載の傾斜角センサにおいて、前
記二次コイルを4分の一円の分割コイル部に4つ分割し
て、対向する分割コイル部を互いに逆向きに巻いて連結
し、基板に形成したことにより、上記した請求項1の発
明の効果と同じ効果を奏し得るばかりか、X軸センサ及
びY軸センサの構成が簡単になって、より小形に、コス
トを低減にすることができる。
【0071】また、請求項5の発明に係わる傾斜角セン
サによれば、請求項1又は請求項2又は請求項3又は請
求項4記載の傾斜角センサにおいて、前記一次コイルと
同軸に、この一次コイルの磁界を監視するサーチコイル
を配置し、このサーチコイルに誘起する電圧と前記二次
コイルに誘起する電圧の位相差を比較することにより傾
斜方向を検出するので、上記した請求項1の発明の効果
と同じ効果を奏し得るばかりか、サーチコイルに誘起す
る電圧と前記二次コイルに誘起する電圧の位相差を比較
することにより、より容易に傾斜方向を検出することが
できる。
【0072】また、請求項6の発明に係わる傾斜角セン
サによれば、請求項5記載の傾斜角センサにおいて、前
記サーチコイルに誘起する電圧と前記二次コイルに誘起
する電圧とを加算し、この加算値によって傾斜方向及び
傾斜角を検出するようにしたことにより、上記した請求
項5の発明の効果と同じ効果を奏し得るばかりか、サー
チコイルに誘起する電圧と前記二次コイルに誘起する電
圧の位相差を加算することにより、センサ出力の位相の
反転の判別が可能になる。
【0073】また、請求項7の発明に係わる傾斜角セン
サによれば、請求項1又は請求項2又は請求項3又は請
求項4又は請求項5又は請求項6記載の傾斜角センサに
おいて、ハウジング内を仕切り壁により上室と下室とに
区画し、前記上室内に前記ハウジングに固定して前記固
定側コアを設け、前記下室内に前記可動側コアを設ける
と共に、この可動側コアをコア保持手段により揺動可能
に保持し、前記下室内にダンパオイルを充填したことに
より、ダンパオイル中において可動側コアの可動によっ
て傾斜角をセンシングするものであるために、ダンピン
グによる精度の低下がなく、安定し出力を得ることがで
きるし、また、基本的には固定側コアと可動側コアと一
次コイル、二次コイル(X軸センサコイル、Y軸センサ
コイル)で傾斜角を検出するものであるために安価なコ
ストになる。
【0074】また、請求項8の発明に係わる傾斜角セン
サによれば、請求項7記載の傾斜角センサにおいて、前
記コア保持手段を、前記下室の底部にボールジョイント
を設け、可動側コア側に凹球面を有する挿入孔を設け、
この挿入孔に前記ボールジョイントを挿入して、このボ
ールジョイントのボール部を前記凹球面に回転自在に嵌
合して構成したことにより、上記した請求項7の発明の
効果と同じ効果を奏し得るばかりか、ボールジョイント
で可動側コアを保持することにより、ダンパオイル中に
おける可動側コアの動きが良好になり、ダンピング効果
を向上させることができる。
【0075】また、請求項9の発明に係わる傾斜角セン
サによれば、請求項7記載の傾斜角センサにおいて、前
記コア保持手段を、前記固定側コアにボールジョイント
を下向きに設けて、このボールジョイントのボール部を
前記仕切り壁を液密に貫通させて前記下室内に突入し、
前記可動側コア側に凹球面を有する挿入孔を設け、この
挿入孔に前記ボールジョイントを挿入して、このボール
ジョイントのボール部を前記凹球面に回転自在に嵌合し
て前記可動側コアを吊持して構成したことにより、上記
した請求項7の発明の効果と同じ効果を奏し得るばかり
か、ボールジョイントで可動側コアを保持することによ
り、ダンパオイル中における可動側コアの動きが良好に
なり、ダンピング効果を向上させることができる。
【0076】また、請求項10の発明に係わる傾斜角セ
ンサによれば、請求項7記載の傾斜角センサにおいて、
前記コア保持手段を、前記仕切り壁の下面部に針部を下
向きにして上側支持針を設け、前記下室の底部に、その
針部を上方に向けて下側支持針を設け、前記上側支持針
と前記下側支持針のそれぞれの針部で可動側コアを揺動
可能に挟持して構成したことにより、上記した請求項7
の発明の効果と同じ効果を奏し得るばかりか、上側支持
針と下側支持針とで可動側コアを保持することにより、
ダンパオイル中における可動側コアの動きが良好にな
り、ダンピング効果を向上させることができる。
【0077】また、請求項11の発明に係わる傾斜角セ
ンサは、請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項
4又は請求項5又は請求項6記載の傾斜角センサにおい
て、ハウジング内にこのハウジングに固定して前記固定
側コアを設け、前記ハウジング内に前記可動側コアを設
けると共に、この可動側コアをコア保持手段により揺動
可能に保持し、前記固定側コアと前記可動側コアとの間
にダンパを介装したことにより、上記した請求項1の発
明の効果と同じ効果を奏し得るばかりか、可動側コアを
コア保持手段により揺動可能に保持し、前記固定側コア
と前記可動側コアとの間にダンパを介装したことによ
り、可動側コアの動きが良好になり、ダンピング効果を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる傾斜角セン
サの縦断面図である。
【図2】図1のD−D線方向からの矢視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係わる傾斜角セン
サにおける一次コアの平面図である。
【図4】(1)は同傾斜角センサにおけるボビンの一部
断面した正面図である。(2)は(1)のE方向からの
矢視図である。
【図5】(1)は同傾斜角センサにおける一次コイルの
巻き方の説明図である。(2)は同傾斜角センサにおけ
るサーチコイルの巻き方の説明図である。(3)は同傾
斜角センサにおけるX軸センサのコイルの巻き方の説明
図である。(4)は同傾斜角センサにおけるY軸センサ
のコイルの巻き方の説明図である。
【図6】同傾斜角センサにおけるX軸センサ及びY軸セ
ンサのそれぞれのセンサ出力の検出回路のブロック図で
ある。
【図7】同傾斜角センサのX軸方向の作動説明図であ
る。
【図8】同傾斜角センサにおけるX軸センサの誘起電圧
v1、v2及び誘起電圧v1、v2の加算値の波形図で
ある。
【図9】同傾斜角センサにおけるX軸センサの出力波形
図である。
【図10】同傾斜角センサにおけるX軸センサのリニヤ
出力波形図である。
【図11】同傾斜角センサのY軸方向の作動説明図であ
る。
【図12】同傾斜角センサにおけるY軸センサの誘起電
圧v1、v2及び誘起電圧v1、v2の加算値の波形図
である。
【図13】同傾斜角センサにおけるY軸センサの出力波
形図である。
【図14】同傾斜角センサにおけるY軸センサのリニヤ
出力波形図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態に係わる傾斜角セ
ンサの縦断面図である。
【図16】本発明の第3の実施の形態に係わる傾斜角セ
ンサの縦断面図である。
【図17】本発明の第4の実施の形態に係わる傾斜角セ
ンサの縦断面図である。
【図18】(1)は本発明の第5の実施の形態に係わる
傾斜角センサにおける一次コア及び二次コイルの平面図
である。(2)は同断面図である。
【図19】従来の傾斜角センサの縦断面図である。
【図20】同傾斜角センサの作動説明図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 7 ボールジョイント 13 一次コア(固定側コア) 14 二次コア(可動側コア) 21 一次コイル 22 サーチコイル 23 X軸センサコイル(二次コイル) 24 X軸センサ 25 Y軸センサコイル(二次コイル) 26 Y軸センサ 52 ボールジョイント 56 上側支持針 57 下側支持針 58 ダンパ 60 基板

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電圧の印加により磁界を発生する一
    次コイルを内蔵し且つ傾斜角検出対象物に固定された固
    定側コアと、 前記傾斜角検出対象物に対して揺動可能に保持されて固
    定側コアに対向する位置で常に水平姿勢をとる可動側コ
    アと、 前記可動側コアの動きを調整するダンパ手段と、 前記固定側コアと可動側コア間の磁束により誘起電圧を
    発生して前記固定側コアの傾斜の度合で変化する誘起電
    圧により傾斜角検出対象物の傾斜角を検出する二次コイ
    ルとを備えたことを特徴とする傾斜角センサ。
  2. 【請求項2】 前記固定側コアを一方の半円コア部と他
    方の半円コア部とで構成し、前記二次コイルのコイル前
    半部を一方の半円コア部に捲回して一方のコイル捲回部
    にすると共に、前記二次コイルのコイル後半部を他方の
    半円コア部に前記コイル前半部とは逆向きに捲回して他
    方のコイル捲回部にし、一方及び他方のコイル捲回部を
    通過する磁束の差分によって流れるコイル電流を監視す
    ることにより前記可動側コアが固定側コアに対してどの
    方向にどれだけ傾斜しているかを検出する請求項1記載
    の傾斜角センサ。
  3. 【請求項3】 一方及び他方のコイル捲回部を有する前
    記二次コイルを90度位相をずらして二つ配置し、一方
    の二次コイルをX軸センサにし、他方の二次コイルをY
    軸センサにした請求項2記載の傾斜角センサ。
  4. 【請求項4】 前記二次コイルを4分の一円の分割コイ
    ル部に4つ分割して、対向する分割コイル部を互いに逆
    向きに巻いて連結し、基板に形成した請求項1記載の傾
    斜角センサ。
  5. 【請求項5】 前記一次コイルと同軸に、この一次コイ
    ルの磁界を監視するサーチコイルを配置し、このサーチ
    コイルに誘起する電圧と前記二次コイルに誘起する電圧
    の位相差を比較することにより傾斜方向を検出する請求
    項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4記載の傾斜
    角センサ。
  6. 【請求項6】 前記サーチコイルに誘起する電圧と前記
    二次コイルに誘起する電圧とを加算し、この加算値によ
    って傾斜方向及び傾斜角を検出するようにした請求項5
    記載の傾斜角センサ。
  7. 【請求項7】 ハウジング内を仕切り壁により上室と下
    室とに区画し、前記上室内に前記ハウジングに固定して
    前記固定側コアを設け、前記下室内に前記可動側コアを
    設けると共に、この可動側コアをコア保持手段により揺
    動可能に保持し、前記下室内にダンパオイルを充填した
    請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請
    求項5又は請求項6記載の傾斜角センサ。
  8. 【請求項8】 前記コア保持手段を、前記下室の底部に
    ボールジョイントを設け、可動側コア側に凹球面を有す
    る挿入孔を設け、この挿入孔に前記ボールジョイントを
    挿入して、このボールジョイントのボール部を前記凹球
    面に回転自在に嵌合して構成した請求項7記載の傾斜角
    センサ。
  9. 【請求項9】 前記コア保持手段を、前記固定側コアに
    ボールジョイントを下向きに設けて、このボールジョイ
    ントのボール部を前記仕切り壁を液密に貫通させて前記
    下室内に突入し、前記可動側コア側に凹球面を有する挿
    入孔を設け、この挿入孔に前記ボールジョイントを挿入
    して、このボールジョイントのボール部を前記凹球面に
    回転自在に嵌合して前記可動側コアを吊持して構成した
    請求項7記載の傾斜角センサ。
  10. 【請求項10】 前記コア保持手段を、前記仕切り壁の
    下面部に針部を下向きに向けて上側支持針を設け、前記
    下室の底部に、その針部を上方に向けて下側支持針を設
    け、前記上側支持針と前記下側支持針のそれぞれの針部
    で可動側コアを揺動可能に挟持して構成した請求項7記
    載の傾斜角センサ。
  11. 【請求項11】 ハウジング内にこのハウジングに固定
    して前記固定側コアを設け、前記ハウジング内に前記可
    動側コアを設けると共に、この可動側コアをコア保持手
    段により揺動可能に保持し、前記固定側コアと前記可動
    側コアとの間にダンパを介装した請求項1又は請求項2
    又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6記
    載の傾斜角センサ。
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