JPH09195796A - ガスタービンの吸気冷却装置 - Google Patents

ガスタービンの吸気冷却装置

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JPH09195796A
JPH09195796A JP469696A JP469696A JPH09195796A JP H09195796 A JPH09195796 A JP H09195796A JP 469696 A JP469696 A JP 469696A JP 469696 A JP469696 A JP 469696A JP H09195796 A JPH09195796 A JP H09195796A
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JP
Japan
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temperature
cold water
gas turbine
intake air
suction air
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP469696A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Kawada
章廣 川田
Masayoshi Toyofuku
正嘉 豊福
Akira Fukushima
亮 福島
Shuji Sumiya
修二 角谷
Yasumasa Ogawa
康正 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP469696A priority Critical patent/JPH09195796A/ja
Publication of JPH09195796A publication Critical patent/JPH09195796A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスタービン吸気の冷却熱量の一部を冷凍機
以外の冷熱源から得るようにして、冷凍機からの冷水に
よる吸気の降温量を少なくすることにより冷凍機容量を
低減し、冷凍機を小型化し、装置コストを低減せしめた
ガスタービンの吸気冷却装置を提供する。 【解決手段】 吸気との接触部を上記吸気ダクトの吸気
流に沿って直列に複数個設け、最下流側の接続部(b)
に冷凍機からの冷水が循環する冷水管を接続して冷水を
通流せしめ、上記接続部(b)よりも上流側の接続部
(a)に、少なくとも空気乾球温度よりも低温の循環水
が循環する循環水路を接続し同循環水を通流せしめて、
上記吸気を上記ガスタービン入口の吸気の所定温度より
も高い中間温度まで冷却するように構成し、冷凍機から
の冷水による冷却熱量を少なくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービンにお
いて、吸気と充填材に通流される冷水とを直接接触させ
て吸気を冷却するガスタービンの吸気冷却装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンにおいては、冷凍機からの
極低温の冷水を吸気ダクト内に設置された充填材に導
き、この冷水と吸気とを直接接触せしめて同吸気を冷却
する直接接触式吸気冷却装置が用いられている。
【0003】図3にはかかるガスタービンの直接冷却式
吸気冷却装置の従来の1例が示されている。図3におい
て、10は発電機に直結されたガスタービン、1は同ガ
スタービン10の圧縮機(図示せず)の入口に接続され
る吸気ダクト、3は冷凍機、2は上記吸気ダクト1内に
設置された充填材、4は冷水管、8は冷水循環用のポン
プである。
【0004】上記冷却装置において、冷凍機3にて生成
された極低温の冷水は、ポンプ8によって冷水管4を通
って充填材2に送られ、ここで吸気(大気)5と直接接
触してこれを冷却し奪熱して水溜め9に一旦溜まり、ポ
ンプ8にて冷凍機3へ戻される。冷却された吸気はガス
タービン10の圧縮機入口に送られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図2は、上記充填材2
中における吸気5の状態変化を表わす湿り空気線図であ
る。図2において、吸気5の入口状態を点a(温度
o )とすると、吸気5は点C’の温度の冷水と接触
し、所定温度tまで冷却される。この時の吸気5の状態
(出口状態)は、点bとなる。点aから点bまで吸気5
を冷却する熱量即ち、冷凍機3に要求される熱量は、単
位吸気流量当りの吸気のエンタルピ変化Δiとなる。
【0006】この熱量は、吸気5を冷却するだけでな
く、湿分をも減ずる(減湿)のに使用されることから、
吸気5を冷却するのに必要な熱量よりも、上記減湿分だ
け大きな冷凍機容量を必要とする。このためかかる冷却
装置は、冷凍機3が大型化するとともに、装置コストの
高騰を招くという問題点を抱えている。
【0007】本発明の目的は、吸気の冷却熱量の一部を
冷凍機以外の冷熱源から得るようにして、冷凍機からの
冷水による吸気の降温量を少なくすることにより冷凍機
容量を低減し、冷凍機を小型化し、装置コストを低減せ
しめたガスタービンの吸気冷却装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するもので、その要旨とする手段は、ガスタービンの
圧縮機に供給される吸気を同圧縮機に接続される吸気ダ
クト内に設けられた接触部にて冷却水と直接接触せしめ
て冷却する直接接触式吸気冷却装置を備えたガスタービ
ンにおいて、上記接触部を上記吸気ダクトの吸気流に沿
って直列に複数個設け、冷凍機からの冷水が循環する冷
水管に接続される接触部を最下流側に配置し、同最下流
側の接触部よりも上流側の接触部に少なくとも空気乾球
温度よりも低温の循環水が循環する循環水路を接続して
同循環水を通流せしめ、同上流側の接触部にて上記吸気
を上記ガスタービン入口の吸気の所定温度よりも高い中
間温度まで冷却するように構成したことを特徴とするガ
スタービンの吸気冷却装置にある。
【0009】上記手段によれば、上流側接触部において
吸気と循環水とを直接接触せしめて吸気を循環水の蒸発
によりガスタービン入口の所定温度よりも高温の中間温
度まで冷却し、次いでこの吸気を下流側の接触部におい
て冷凍機からの低温冷水と直接接触せしめて所定温度ま
で冷却してガスタービンに送る。
【0010】これによって、吸気を上記中間温度から所
定温度まで冷却するための冷凍機熱量は、従来の冷凍機
からの冷水のみにて冷却する場合よりも少なくなり、冷
凍機の容量が低減される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図1〜図2を参照して本発明
の実施形態を詳細に説明する。図1には本発明の実施形
態に係る発電用ガスタービンの吸気冷却装置の系統図が
示され、図2には吸気の湿り空気線図が示されている。
【0012】図1において、10はガスタービン、1は
同ガスタービン10の圧縮機(図示せず)の吸気入口に
接続される吸気ダクトであり、同吸気ダクト1内には吸
気流に直列に2個(3個以上の複数個でもよい)の充填
材2a,2bが配設されている。
【0013】3は冷凍機、4は同冷凍機3と下流側の上
記充填材2bとの間を接続する冷水管、8は同冷水管路
4に設けられたポンプであり、同冷凍機3にて生成され
た冷水が同ポンプ8により、冷水管4を通って冷凍機3
と充填材2bとの間を循環するようになっている。9b
は充填材2bの下方に設けられた水溜めである。
【0014】6は上流側の上記充填材2a内を通流する
高温側冷却水が循環する循環水管、81は同循環水を循
環せしめるためのポンプ、9aは充填材2aの下部に設
置された水溜め、7は同水溜め9a内に水を補給するた
めの補給水管である。上記上流側の充填材2aを通流す
る循環水は、少なくとも空気乾球温度よりも低い温度の
水である。
【0015】上記のように構成されたガスタービンの冷
却装置において、吸気ダクト1a内に導かれた吸気(大
気)5は上流側の充填材2aにおいて循環水管6から導
入された循環水と直接接触して、所定の出口温度即ち圧
縮機の入口温度よりも高い中間温度まで冷却される。即
ち、この冷却段階で循環水の一部が蒸発して吸気を上記
中間温度まで冷却する。
【0016】上記充填材2aにて中間温度まで冷却され
た吸気は下流側の充填材2bにて冷凍機3からの極低温
の冷水と直接接触することにより所定温度まで冷却さ
れ、ガスタービン10に送られる。吸気5を冷却した後
の昇温された冷水はポンプ8により冷凍機3に送られ、
冷媒と熱交換して再び極低温の冷水となる。
【0017】上記充填材2a及び2bにおける冷却作用
を図2に示す湿り空気線図に基づいて説明する。図2に
おいて、点a(温度to )の状態の吸気5は、充填材2
aにて点Cの温度の循環水と接触し冷却されるが、この
時循環水の一部が吸気5中に蒸発するため、吸気5は湿
分が増加した点a’の状態となる。この時の温度は中間
温度t’である。さらに吸気5は充填材2bにて温度が
点C’の冷凍機3からの冷水で冷却され点b’で示す所
定温度tの状態になる。この時、図3に示される従来の
ものと同様に吸気5中の湿分は減少せしめられる。上記
吸気5をa’からb’まで、即ち中間温度t’から所定
温度tまで冷水にて冷却するのに必要な熱量は、エンタ
ルピ変化Δi’に相当する。
【0018】即ち、上流側の充填材2aにおいて、冷凍
機3からの冷水を使用せずに、吸気を温度to の点aか
ら所定温度tの中間温度t’(a’点)まで冷却するこ
とにより、冷凍機熱量は従来のΔiからΔi’に低減せ
しめられ、この低減分だけ冷凍機容量の小型化が可能と
なる。
【0019】尚、上記循環水による冷却を行うための充
填材2aを吸気流に沿って直列に複数個設け、各充填材
2aを流れる循環水の温度を、上記吸気の空気乾球温度
以下の範囲で上流側が高く、下流側が低くなるように構
成してもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、上流側の接触部にて冷
凍機からの冷水とは別系統の循環水の蒸発により吸気を
ガスタービン入口の所定よりも高温の中間温度まで冷却
した後、冷凍機からの冷水で所定温度まで冷却するよう
にしたことにより、冷凍機からの冷水による単位吸気量
当りの冷却熱量即ち冷凍機熱量は従来のものよりも少な
くて済む。
【0021】これにより、冷凍機の容量を低減して小型
化することが可能となり、装置全体の小型化、低コスト
化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るガスタービンの吸気冷
却装置の系統図。
【図2】ガスタービン吸気の湿り空気線図。
【図3】従来のガスタービンの吸気冷却装置の系統図。
【符号の説明】
1 吸気ダクト 2a 充填材(上流側) 2b 充填材(下流側) 3 冷凍機 4 冷水管 5 吸気 6 循環水管 8 ポンプ 10 ガスタービン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角谷 修二 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 小川 康正 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービンの圧縮機に供給される吸気
    を同圧縮機に接続される吸気ダクト内に設けられた接触
    部にて冷却水と直接接触せしめて冷却する直接接触式吸
    気冷却装置を備えたガスタービンにおいて、上記接触部
    を上記吸気ダクトの吸気流に沿って直列に複数個設け、
    冷凍機からの冷水が循環する冷水管に接続される接触部
    を最下流側に配置し、同最下流側の接触部よりも上流側
    の接触部に少なくとも空気乾球温度よりも低温の循環水
    が循環する循環水路を接続して同循環水を通流せしめ、
    同上流側の接触部にて上記吸気を上記ガスタービン入口
    の吸気の所定温度よりも高い中間温度まで冷却するよう
    に構成したことを特徴とするガスタービンの吸気冷却装
    置。
JP469696A 1996-01-16 1996-01-16 ガスタービンの吸気冷却装置 Withdrawn JPH09195796A (ja)

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JP469696A JPH09195796A (ja) 1996-01-16 1996-01-16 ガスタービンの吸気冷却装置

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JPH09195796A true JPH09195796A (ja) 1997-07-29

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000029737A1 (fr) * 1998-11-12 2000-05-25 Yuanming Yi Moteur aeronautique thermique a difference negative de temperature

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000029737A1 (fr) * 1998-11-12 2000-05-25 Yuanming Yi Moteur aeronautique thermique a difference negative de temperature

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Effective date: 20030401