JP2504663B2 - 空気予備冷却方法及び空気予備冷却装置 - Google Patents

空気予備冷却方法及び空気予備冷却装置

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JP2504663B2 JP4111509A JP11150992A JP2504663B2 JP 2504663 B2 JP2504663 B2 JP 2504663B2 JP 4111509 A JP4111509 A JP 4111509A JP 11150992 A JP11150992 A JP 11150992A JP 2504663 B2 JP2504663 B2 JP 2504663B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガスタービン及びそ
の他の空気呼吸装置用の流入空気予備冷却装置、特にガ
スタービン用空気予備冷却装置に関するのものである。
【0002】
【従来の技術】詳細には、ガスタービンに充填される流
入空気の温度を周囲の空気温度以下に低下し、ガスター
ビンの圧縮機に供給される流入空気の湿度を減少又は制
御しかつガスタービン圧縮機に流入する空気の密度を増
加する複数の選択可能な交互モードを備えた予備冷却シ
ステムを操作することができる。
【0003】一般的に空気流入口、圧縮機、燃焼室、タ
ービン及び排気装置を有するガスタービンは、燃焼室内
で空気-燃料混合物に点火する前に燃料と混合した流入
空気流を圧縮し、高温ガスを発生してタービンを駆動す
る。ガスタービンは航空機等の乗物に対して機械的動力
を発生するために利用され、また、電力発生業界では、
特にピーク電力消費時に発電機と組み合わせて電力を発
生する。空気調節装置の需要により電力需要の増加を招
来する非常に暑い日中のピーク電力消費時に、通常の発
電設備(例えば蒸気発電装置又は水力発電装置)を補助
するために、夏の数カ月間発電用ガスタービン、即ちガ
スタービン式発電機が特に普及している。また、ガスタ
ービン式発電機は、小規模施設でのベース負荷システム
及び共同発電システムとして使用される。しかしなが
ら、ガスタービン式発電機のキロワット出力定格又は熱
効率はガスタービン式発電機への流入空気温度に反比例
する。即ち、摂氏−6.67度(華氏20度)の空気に
比べて、摂氏35度(華氏95度)程度の高温流入空気
ではガスタービン式発電機の効率が低くなる現象はター
ビン業界では長年公知である。
【0004】ガスタービン式発電機への流入空気の温度
を低下させて、ガスタービン出力に対する衝撃及び不利
益を減少するために、多種の装置と方法が利用されてき
た。しかし、酷暑等の冷却に対する最大電力使用時等の
ピーク電力使用時に、発電機の電力出力への需要増加が
頻繁に要求され、それは不運にも通常周囲の空気が最高
温度となる時期である。このように、流入空気温度の低
下に必要な電力費用の増加は、ガスタービン出力のいか
なる潜在的ゲインより大きい可能性があるから、ガスタ
ービン圧縮機への流入空気の温度の低下に必要な電力増
加と経費節約は矛盾する。それゆえ、発電業界はガスタ
ービンへの流入口空気温度を低下させる安価な空気予備
冷却方法と空気予備冷却装置とを継続的に探求してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ガスタービンの流入空
気温度の低下にしばしば利用される空気冷却装置は、ガ
スタービンの入口部の先端部に設けられる中間管路蒸発
用冷却機であり、直接蒸発冷却(DEC)装置として作
用する。しかし、このDEC装置からの温度低下は乾球
/湿球温度差の約85パーセントに過ぎない。更に、周
囲空気の相対湿度が75パーセント以下、好ましくは約
20〜60パーセントの間でなければ、DEC装置はい
かなる顕著な利点もない点が重要である。例えば、乾球
温度が約摂氏35度(華氏約95)で、湿球温度が摂氏
25度(華氏約78度)の周囲空気は乾球温度の約摂氏
27度(華氏約80.5度)に低下されるに過ぎない。
低温空気の相対湿度は90パーセントを超過するか又は
実際急激な気候変化の間に水分子の吸着により飽和する
場合があり、水分子はタービンブレードに衝突し、摩耗
させ又は損傷を与えることがある。
【0006】前記のように、ガスタービンへの流入空気
を冷凍又は冷却することがむしろ好ましく、ガスタービ
ン式発電機の容量増加を助長するとはいえ、特別に冷却
された空気温度の選択により、ガスタービン式発電機の
出力容量に強い影響を与えることができる。冷却された
入口空気の相対湿度が100パーセントであり又は空気
冷却過程で水蒸気を吸着するので、タービン圧縮機の流
入空気温度を摂氏0度(華氏32度)より高くして、圧
縮機ブレード上に水分が氷結するを防止しなければなら
ない。その上、圧縮機の入口部で空気速度が急激に増加
するので、空気中での静的圧力降下が水頭で4インチ
(10.16センチメートル)も発生し、これにより更
に温度低下及び水分凝縮が発生する。
【0007】従って、低温流入空気を約摂氏7度(華氏
約45度)と相対湿度約85%とすることが望ましくか
つ有利であり、この温度と相対湿度は空気温度と湿度の
変動に容易に適合すると同時に、ガスタービンの良好な
動作整合性を低温空気で保持することができる。ガスタ
ービンを冷却する流入空気の相対的選択と利点について
は、1990年のベルギー国ブルッセルにおけるガスタ
ービン及び航空機エンジン会議及び展覧会(Gas Turb
ine and Aeraengine Congress Exposition)に提出
された論文「Options in Gas Turbine Power Augm
entation Using Inlet Air Chilling」に記載され
ている。
【0008】冷却塔は冷却装置に使用される冷却塔と類
似の構造で、この冷却塔は一般に流体(例えば水)の再
循環装置で大気への放熱を防止する機能を有する。この
冷却塔は通常、ポンプによって熱交換器を通して再循環
される流体に対する流体回路内に熱交換装置を有し、冷
却塔に流体を戻しかつ熱交換装置に重力によって流体を
供給する。この再循環冷却塔と熱交換装置は移動する空
気に熱と水蒸気を加えると共に、通常、多量の冷却用流
体が蒸発するように補給水装置を必要とする。
【0009】空気洗浄器等の空気対水直接熱交換式装置
に空気を再循環する空気冷却‐加湿装置である直接蒸発
式冷却装置では、通常、空気が連続的に循環する低温水
スプレーを通過する場合に冷却と加湿が発生する。これ
は総ての蒸発では空気から熱を吸収することが必要で
(即ち温度低下)あるから、一定エンタルピー過程であ
り、再循環水温度は流入空気の湿球温度まで同時に低下
する。一定時間後、僅かなポンプエネルギ加熱を除き、
再循環水は純粋な蒸発装置によってほぼ湿球温度に達す
る。蒸発式冷却器は冷却塔とは異なり、熱交換器を利用
せず、乾球温度に低下した空気を排出し、ほぼ90%以
上の相対湿度になる。しかし、空気温度の低下時に、蒸
発式冷却器から別の装置に送られる低温空気の水分が凍
結しないように保持しなければならず、最低流入湿球温
度は摂氏4.5度(華氏40度)以上、例えば摂氏0度
(華氏32度)より充分高く保持しなければならない。
暖かい日には蒸発式冷却器は低温空気を排出できない
が、直接蒸発式冷却器から排出する空気は低温の日には
充分冷たく、湿度を制御しかつ下流の装置で水分が凍結
することを阻止するため更に水滴を蒸発することによ
り、ガスタービンの入口に湿度飽和空気を送る前に空気
を再加熱する必要がある。
【0010】別の構造体内の氷水等によってDEC装置
内の冷却用流体の温度を流入空気の湿球温度以下に低下
するため、排出空気温度を周辺空気の湿球温度以下に更
に低下することができる。DEC装置内の冷却用流体の
温度を低下するため、排出空気温度を周辺空気の湿球温
度以下に更に低下することができる。DEC装置の排出
温度が流入空気の露点温度以下に低下すると、空気温度
が湿球温度以下に低下し、また湿度も低下する。排出水
の最終温度は外部の熱除去と空気洗浄器を通る水量によ
って変わるが、空気の乾球温度が周辺の露点温度状態以
下に低下するとある程度の水分が凝固する。従って直接
蒸発式冷却器内の冷媒(通常水である)の温度が露点以
下に下がると、一定量の水はDEC装置を通って流れる
空気の湿球及び乾球温度を露点以下に低下する。しかし
風速、温度及び湿度のような周辺空気のパラメータは天
候のパターン変化のように迅速に変動し、これらのパラ
メータは排出空気の過度の冷却、例えば摂氏2度(華氏
35度)又はこれ以下を生じ、この冷却は例えばタービ
ン入口コーン等の低圧区域に凝固物を発生する恐れがあ
る。従って保証最低温度と保証相対湿度の空気をガスタ
ービン入口に供給するため補助的装置が必要であろう。
【0011】ガスタービンに使用する入口空気の冷却が
ガスタービンの効率と動作を向上することは公知である
が、ピーク負荷状態では補助的動力を使用せずに低温空
気を制御下で効率的にかつ経済的に供給しなければなら
ない。好適なタービン流入空気の「品質」は、外気の湿
球及び乾球温度の差及び所望の流入空気相対湿度、空気
圧力並びに空気密度の全体的変化によって変わる。これ
らのパラメータは低温空気の性質及びガスタービンの動
作に影響する。従って、低温でガスタービンに多量のガ
スを供給する際にはこれらのパラメータを総て考慮する
必要がある。
【0012】空気状態の正確な特性である空気温度及び
/又は湿度は、圧力計と乾湿球湿度線図の読みとして熱
物理学的性質を与える半実験的関係を表示する乾湿球チ
ャートに記録される。乾湿球は空気の湿球及び乾球温度
を測定する器械である。乾湿球チャートは乾湿球湿度計
で得られる空気圧力と温度の関数としての湿度、露点、
エンタルピー、比容積のような空気‐水蒸気混合物の諸
特性を与えるため作られたモノグラムである。従って一
例して挙げたガスタービンに対する摂氏7度(華氏45
度)の流入空気温度と85%の相対湿度は、タービンブ
レード上の潜在的氷結を防止すると共に、予想外の天候
変動に適応する許容可能な相対湿度における適正動作温
度を与える。冷却塔から送られる空気は周辺空気のほぼ
湿球温度まで低下せず水で飽和されるので、流入空気混
合物の制御は直接蒸発装置又は冷却塔の使用で適応する
ことができない。この条件により、タービンブレードに
損傷を与える恐れがある蒸発で発生する気流中にエント
レインされる水滴を防止する。従って、DEC装置から
ガスタービンの入口にエントレインされた水滴の移行に
対する可能性を最少にするため、ガスタービンの入口の
湿度を制御すめことが望ましい。最大85%の相対湿度
を有する空気はDEC装置の出口とガスタービンの入口
との間の空気通路内の水滴を蒸発させる。
【0013】レイモンド コーエン(Raymond Cohe
n)の論文「Advances in Technolo-gy With Poten
tial for Air Conditioning and Refrigeration」で
はフィン付管で閉鎖された回路式冷却コイルを使用する
別のガスタービンの空気特性向上装置が記載され、この
コイルは氷のオフピーク凍結に同じ流体を使用するオフ
ピーク氷結装置から送られるグリコール/水溶液で冷却
される。これらの冷却用コイルを通って送られる空気の
温度は摂氏32度(華氏90度)の公称基準温度から約
摂氏16度(華氏約60度)まで低下し、電力を発生す
る発電機に接続されたガスタービンに注入即ち連絡され
る。オフピーク作動氷冷却装置は電力オフピーク時間内
に氷を製造して貯蔵する。この氷はガスタービンに連結
された注入空気の温度を低下し、冷却用コイル内の冷却
用流体の温度を低下するため使用される。しかしこの装
置は相対湿度の制御装置がなく、外部静的損失の大きい
型式のフィン付コイル熱交換器及び末端温度差を必要と
し、他の動作モードに対する融通性がなく、装置の単一
段階動作によって温度低下が制限される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】米国特許第4,137,
058号(シュロムその他名義)に示される間接蒸発式
熱交換器はタービン圧縮機に使用するガスの冷却に湿潤
及び乾燥側面を備えた複数の壁を有する。この熱交換器
は壁の両側に低温の乾燥空気流と低温の湿潤空気流を供
給し、電力タービン圧縮機入口と中間冷却器に連絡す
る。別の実施例の間接蒸発式冷却装置は直列に接続さ
れ、流入空気として第1ユニットから低温乾燥空気を第
2間接蒸発式冷却器の湿潤及び乾燥側に供給する。第2
間接蒸発式冷却器から送られる非常に低温の湿潤空気は
第1間接蒸発式ユニットから送られる低温の湿潤空気と
混合され、2段ガス圧縮式中間冷却器に使用される。こ
の低温乾燥空気はガスタービン圧縮機に送られる流入空
気として使用される。第3実施例では、間接蒸発式冷却
器から乾燥低温空気流と湿潤冷温空気流は結合されてタ
ービンの空気圧縮器に対する流入空気流として使用する
ため送られるが、この実施例では低温空気は中間冷却器
に供給されない。最終実施例では、間接蒸発式冷却器か
ら送られる乾燥低温空気流は、間接蒸発式冷却器の湿潤
側の流入空気流として使用され、この最終的の非常に低
温の湿潤空気はタービンの空気圧縮器の流入空気源とし
て使用される。
【0015】機械的冷却器、蒸発式空気冷却器及び吸収
式冷却器を含む公知の空気冷却装置は周辺空気よりも低
温の流入低温空気をガスタービンに供給して効率と動作
性能を向上させることができる。しかし、特定温度で流
入空気内にエントレインされた水滴の除去、流入空気の
空気密度、又は管路内の冷凍圧縮機の空気エネルギー要
求を必要とせずにオンピーク動作を与えるオフピーク時
の氷の製造と貯蔵の制御に対する考慮は払われていな
い。また、これらの装置は所期コストが高く、非経済的
に動作しかつ発電機に連結されたガスタービンに余分の
電気的負荷を加えることが多い。
【0016】そこで、本発明は優れた効率で稼動できる
空気予備冷却方法及び空気予備冷却装置を提供すること
を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】ガスタービン(20)へ
の燃焼用空気を予備冷却する本発明による空気予備冷却
装置(10)は、湿球及び乾球温度、周辺相対湿度と周
辺空気密度の周辺空気を受取り、周辺空気温度よりも低
い第2温度と周辺空気密度よりも大きい空気密度を有す
る燃焼用空気をガスタービン(20)に供給する。空気
予備冷却装置(10)は、流体と空気との間で熱交換を
行う冷却用媒体、空気入口(32)、空気出口(3
4)、流体入口(44)、第1温度の冷却用流体及び流
体入口(44)から冷却用媒体を通って流れる冷却用流
体を回収する溜め(36)を有すると共に、周辺温度と
密度の空気を受取り、周辺空気温度と絶対湿度を低下
し、ガスタービン(20)に送る空気の密度を増加する
直接接触空気冷却器(12)と、直接接触空気冷却器
(12)内の低温流体により空気温度を周辺湿球温度以
下に低下しかつ絶対湿度を減少するため、冷却用流体の
温度を周辺湿球温度以下に低下する流体温度低下装置
(60)と、ポンプ(42)と、ポンプ(42)と流体
入口(44)との間に接続され、冷却用媒体を通り空気
入口(32)から空気出口(34)に排出される周辺空
気を冷却する冷却用流体を流体温度低下装置(60)に
送る第1導管(40)と、ポンプ(42)と流体温度低
下装置(60)とに接続されかつ第1サーボ機構を有す
る第1弁(70)と、第1弁(70)と流体温度低下装
置(60)との間に接続された第2導管(78)と、第
2サーボ機構を有しかつポンプ(42)、第1弁(7
0)及び流体温度低下装置(60)に接続された第2弁
(80)とを備えている。第1サーボ機構により作動さ
れる第1弁(70)は溜め(36)から第2弁(80)
及び流体温度低下装置(60)の何れかに冷却用流体を
流し、第2サーボ機構により動作される第2弁(80)
は第1弁(70)からの冷却用流体及び第1弁(70)
と流体温度低下装置(60)から供給される混合された
冷却用流体の何れかから冷却用流体をポンプ(42)に
流し、所定の流体温度の冷却用流体を直接接触空気冷却
器(12)に再循環する。
【0018】本発明の実施例では、冷却用流体は水であ
る。冷却用媒体は直交流型冷却装置、向流型冷却装置又
は並流型冷却装置である。所定の空気温度は約摂氏6.
67度(華氏44度)である。流体温度低下装置(6
0)は、製氷プラントと、冷却用流体と氷とを保持する
熱貯蔵室(65)を形成する熱貯蔵ユニットとを有する
熱貯蔵装置であり、熱貯蔵装置は熱貯蔵装置内に配置さ
れかつ製氷プラントに接続され氷を作る冷凍装置を備え
ている。第2導管(78)は第1弁(70)と溜め(3
6)から熱貯蔵室(65)に流体連絡し、冷却用流体を
氷に接触させて、流体入口(44)に再循環させるため
冷却用流体の温度を低下させる。更に、流体温度を感知
して信号を供給する感知装置(39)と、少なくとも一
つの第1弁(70)のサーボ機構と感知装置(39)と
を接続する線路(162)を有し、少なくとも一つの構
成要素は感知装置(39)の信号に応答して、冷却用流
体の流動と、熱貯蔵室(65)への第1弁(70)と第
2弁(80)とを通る流体の連絡を制御する。更に、燃
焼空気温度と相対湿度の一つを感知して信号を送出する
感知装置(39)と、少なくとも第1弁(70)及び第
2弁(80)のサーボ機構の一つと感知装置(39)と
を接続する線路(162)とを有する。サーボ機構は感
知装置(39)の信号に応答して第1弁(70)及び第
2弁(80)を通る冷却用流体の流れを制御しかつ感知
された前記第1及び第2の燃焼空気パラメータを制御す
る。更に、直接接触空気冷却器(12)の下流の再加熱
コイル(18)と、再加熱コイル(18)を加熱して空
気温度を所定の温度まで上昇しかつ相対湿度を低下する
加熱装置(100)と、直接接触空気冷却器(12)の
上流の流入空気の温度を低下する間接接触蒸発式冷却器
(16)を含む。冷凍装置は熱貯蔵室(65)内に配置
されかつ冷凍剤と製氷プラント(62)を有する冷却用
コイル(66)である。製氷プラント(62)は蒸発
器、凝縮器、膨張装置及び冷却用コイルに接続された圧
縮器を有し、製氷プラント(62)は冷却用コイル(6
6)と冷凍剤によって動作し、熱貯蔵室(65)内の冷
却用流体を冷却しかつ冷凍する。
【0019】また、燃焼空気の予備冷却装置(10)
は、流体入口(32)、溜め(36)及び冷却のための
第1流体を有しかつ受け取った空気の温度を低下させる
直接接触空気冷却器(12)と、上記空気の温度を湿球
温度以下に低下し、空気の絶対湿度を低下する冷却用流
体の温度を周辺空気の湿球温度以下に低下する液体温度
低下装置(60)と、溜め(36)から直接接触空気冷
却器(12)の流体入口(44)まで第1冷却用流体を
再循環させる第1再循環装置(42)と、第1再循環装
置(42)と流体温度低下装置(60)を接続し、消費
された第1冷却用流体を溜め(36)から流し、第1再
循環装置(42)と流体温度低下装置(60)に対する
冷却用流体の流量を制御し、直接接触空気冷却器(1
2)に対して所定の温度で流体入口(44)に冷却用流
体を供給する装置(40)と、流体通路、流入端部と流
出端部とを有しかつ冷却のための第2流体を有する間接
蒸発冷却器(16)と、間接蒸発冷却器(16)の管状
コイル(50)に装着されて、空気接触及び熱移動を向
上する少なくとも1個のフィンと、第2流体の入口通路
と第2溜めを有する第2冷却用流体の冷却塔(52)
と、冷却塔(52)の溜めと冷却塔(52)の第2流体
の入口通路との間に接続され、第2冷却用流体を再循環
させる第2再循環装置(56)と、管状コイル(50)
を通して第2冷却用流体を循環させる冷却塔(52)の
第2流体の入口通路と第2再循環装置(56)との間に
直列に配置された管状コイル(50)とを備えている。
間接蒸発冷却器(16)は、受取った周辺空気を管状コ
イル(50)に通過させて周辺空気の温度低下、絶対湿
度の維持並びに直接接触空気冷却器(12)及びガスタ
ービン(20)の1つへの空気の流通を維持する。直接
接触空気冷却器(12)と冷却塔(52)は直交流型装
置、向流型装置又は並流型装置である。第1再循環用装
置(42)は、第1溜め(36)と直接接触空気冷却器
(12)の流体流入通路(44)との間を接続する導管
(40)と、導管(40)内に配置されて第1冷却用流
体を溜め(36)から直接接触空気冷却器(12)の流
入通路に再循環させるポンプ(42)とを備えている。
更に、第2導管(54)及び第2導管(54)内に設け
られた第2ポンプ(56)が設けられる。第2ポンプ
(56)は、第2導管(54)、フィン付コイル(5
0)及び冷却塔(52)を経て第2冷却用流体を再循環
させる。更に、ガスタービン(20)に送る空気の温度
及び相対湿度の一つを感知して感知信号を発生する第1
感知装置(39)が設けられ、第1感知装置(39)の
感知信号は第2ポンプ(56)に送出され、第2ポンプ
(56)は管状コイル(50)を通して第2冷却剤を循
環させる。更に、直接接触空気冷却器(12)と間接蒸
発式冷却器(16)の下流に再加熱コイル(18)が設
けられる。再加熱コイル(18)は入口ポート(93)
と出口ポート(95)とを備えた流体通路を有する。第
2導管(100、106)内に配置されかつ再加熱コイ
ル(18)の入口ポート(93)に接続された連結装置
を備えている。再加熱コイル(18)の出口ポート(9
5)は連結装置の下流の第2導管(106)に接続され
る。連結装置は、間接接触蒸発冷却器(16)のフィン
付管状コイル(50)の下流の第2冷却用流体を受取
り、第2冷却用流体を第2導管(100、106)、更
に再加熱コイル(18)に送り、燃焼空気を所定温度ま
で僅かに上昇し、相対湿度を低下すると共に接触絶対湿
度を保持する。
【0020】更に、燃焼空気温度と相対湿度の一つを感
知して感知信号を供給する第2感知装置(145)が設
けられる。第2感知装置(145)に接続されたサーボ
機構に2方弁(92)を連結する装置が設けられる。こ
のサーボ機構は、第2感知装置(145)の信号に応答
して2方弁(92)、第2導管(100、106)及び
再加熱コイル(18)を連結するように動作し、燃焼空
気温度と相対湿度を制御する。更に、予備冷却装置(1
0)を通過してガスタービン(20)に達する空気流を
加速するモータ駆動ファン(110)が設けられる。
【0021】本発明による空気予備冷却方法は、溜め
(36)と流体入口(44)との間で冷却用流体を再循
環させる装置(42)及び溜め(36)と再循環装置
(42)を連結する装置(70、72、75、80)を
有するシステムによって、流体入口(44)、直接接触
空気冷却器(12)及び溜め(36)を通して再循環さ
れる冷却用流体によって、周辺空気密度よりも大きい密
度を有しかつほぼ周辺温度の流体によって冷却される空
気より低い温度の低温空気をガスタービン(20)に供
給する。この空気予備冷却方法は、a.冷却用流体の温
度を低下する熱貯蔵ユニット及び製氷プラントを有する
流体温度低下装置(60)を設ける過程と、b.溜め
(36)と流体温度低下装置(60)とを連結して冷却
用流体を熱貯蔵装置に流す過程と、c.冷却用流体を溜
め(36)から熱貯蔵装置に送って冷却用流体の温度を
周辺空気温度以下に低下させる過程と、d.熱貯蔵ユニ
ットを再循環装置(42)に連結し、低温流体を流体入
口(44)と直接接触空気冷却器(12)に送る過程
と、e.周辺空気の温度を周辺空気温度よりも低い第2
温度まで低下させる間接接触冷却器(16)を設ける過
程と、f.周辺空気を間接接触冷却器(16)を通して
ガスタービン(20)及び直接接触空気冷却器(12)
の1つに流す過程と、g.直接接触空気冷却器(12)
内の第2温度の空気の温度を低下し、第2温度及び冷却
用流体の通常温度よりも低い第3温度で低温空気を供給
する過程とを含む。この空気予備冷却方法は、更に、
a.ガスタービン(20)に対する低温空気を再加熱す
る再加熱装置(18)を設ける過程と、b.直接接触空
気冷却器(12)と間接蒸発式冷却器(16)からの空
気を再加熱装置(18)に送る過程と、c.再加熱装置
(18)を通る空気をガスタービン(20)に移送する
ため、所定の相対湿度よりも低い相対湿度で所定の第4
温度まで上昇する過程を含む。
【0022】本発明による空気予備冷却装置(10)の
実施例では、冷却用第1流体、流体入口(44)及び流
体溜め(36)を有する直接接触空気冷却器(12)
と、冷却用第2流体を有する間接蒸発冷却器(16)
と、第1冷却用流体の温度を上記周辺空気湿球温度以下
に低下させる流体温度低下装置(60)と、第1冷却用
流体を再循環させる第1再循環装置(42)と、溜め
(36)を流体温度低下装置(60)に連結しかつ第1
再循環装置(42)を直接蒸発冷却器(12)に連結す
る第1連結装置(72、78)と、第2冷却用流体を間
接蒸発冷却器(16)を通して再循環させる第2再循環
装置(56)と、入口ポート(93)と排出ポート(9
5)とを有し、排出空気を再加熱する装置(18)と、
第2再循環装置(65)と再加熱装置(18)とを間接
蒸発冷却器(16)の下流の再加熱装置(18)の入口
ポート(93)で連結する第2連結装置(92)とを備
えている。第1再循環装置(42)は直接接触空気冷却
器(12)の溜め(36)及び流体温度低下装置(6
0)から直接接触空気冷却器(12)の流体入口に第1
冷却用流体を送る。間接接触冷却器(16)の下流でか
つ第2再循環装置(56)の上流に接続された第1冷却
塔(52)は第2冷却用流体を受取る。再加熱装置(1
8)は第2連結装置(92)の下流の排出ポート(9
5)で第2再循環装置(65)に連結され、再加熱装置
(18)は排出空気をほぼ所定の温度まで暖め、かつ一
定の絶対湿度の相対湿度を低下する。第1冷却用流体の
温度を低下する流体温度低下装置(60)は、冷凍用の
冷却剤を使用する製氷プラントと、製氷プラントに連結
されて共に動作する第2冷却塔(170)とを含む。
【0023】また、予備冷却装置(10)の他の実施例
では、冷却用第1流体、冷却用媒体、空気入口(3
2)、空気出口(34)、冷却用媒体を通って流れる第
1冷却用流体を回収する溜め(36)を有する直接接触
空気冷却器(12)と、冷却用第2流体を有する間接蒸
発冷却器(16)と、冷却用第1流体の温度をを周辺空
気湿球温度以下に低下させる流体温度低下装置(60)
と、第1ポンプ(42)と、第1ポンプ(42)と直接
接触空気冷却器(12)の流体入口(44)との間の第
1導管(40)と、冷却用第1流体を再循環させる第1
再循環装置(40、42、44)と、溜め(36)を第
1循環装置(42)と流体温度低下装置(60)とに接
続し、第1冷却用流体を流体温度低下装置(60)と第
1再循環装置(42)に流す第1連結装置(40)とを
備えている。第1再循環装置(42)は直接接触空気冷
却器(12)の流体入口(44)に連結されて第1冷却
用流体を溜め(36)及び流体温度低下装置(60)か
ら流体入口(44)に流し、冷却用媒体は空気入口(3
2)から空気出口(34)に流れる周辺空気を冷却す
る。第1連結装置(40)は第1弁(70)、第2弁
(80)及び第1弁(70)を流体温度低下装置(6
0)に接続する第2導管(78)を有する。第1弁(7
0)は第1サーボ機構を有し、第1弁(70)は溜め
(36)と第2弁(80)に接続され、第1弁(70)
は第1サーボ機構で動作されて第1冷却用流体を溜め
(36)から第2弁(80)と流体温度低下装置(6
0)に流動させる。第2弁(80)は第2サーボ機構を
有する。第2弁(80)は第1溜め(36)と流体温度
低下装置(60)に接続され、第2サーボ機構は第2弁
(80)を作動させて第1冷却用流体を第1弁(70)
及び流体温度低下装置(60)から第1ポンプ(42)
に接続させて直接接触空気冷却器(12)の流体入口
(44)に再循環させる。第2冷却用流体を間接蒸発冷
却器(16)を通して再循環させる第2再循環装置(5
6)と、入口ポート(93)と排出ポート(95)とを
有し、排出空気を再加熱する再加熱装置(18)と、第
2再循環装置(56)と再加熱装置(18)とを間接蒸
発冷却器(16)の下流の再加熱装置(18)の入口ポ
ート(93)で連結する第2連結装置(92)とが設け
られ、再加熱装置(18)は第2連結装置(92)の下
流の再加熱装置(18)の下流の第2再循環装置(5
6)と排出ポート(95)で連結され、再加熱装置(1
8)は排出空気をほぼ所定の温度まで暖めかつ一定の絶
対湿度の相対湿度を減少する。所定の相対湿度は85パ
ーセント以下である。間接蒸発式冷却器(16)は、第
2溜めと、第2溜めと冷却塔流体流入通路とを備えた冷
却塔(52)と、貫通孔、入口端部、出口端部及び改良
熱伝達のため少なくとも1個のフィンを有する管状コイ
ル(50)と、再循環用第2装置は、第2ポンプ(5
6)と第3導管(102)とを有する。第2ポンプ(5
6)は冷却塔(52)の溜めと管状コイル(50)の入
力ポートとの間に接続される。第2連結装置(92)
は、第3サーボ機構を有する第3弁(92)で、第3弁
は管状コイル(50)の出口ポート、再加熱コイル(1
8)の入力ポートと第3導管(102)に連結され、第
3導管(102)は第3弁(92)の下流の冷却塔(5
2)の流入ポートに接続されて第2流体を再循環させ
る。再加熱コイル(18)の出口ポート(95)は、冷
却塔(52)に流体を移動する第3導管(102)に連
結される。第3弁(92)は第3サーボ機構によって作
動され、第3導管(102)と再加熱コイル(18)を
連結し、冷却塔(52)に対する再循環のため、管状コ
イル(50)の下流に第2流体を送る。再加熱コイル
(18)は、貫通通路と、燃焼用空気と管状部材間の熱
伝達を向上するため管状部材上に設けられた少くとも1
個の熱交換用フィンを備えた管状部材とを有する。再加
熱コイル装置(18)はガスタービン(20)の上流か
つ直接接触空気冷却器(12)及び間接蒸発式冷却器
(16)の下流に配置されかつ電気的に作動されて、燃
焼空気を再加熱して温度を上昇しかつ流入空気の相対湿
度を一定の絶対湿度に低下する。更に、燃焼用空気の温
度を感知するように動作し、第1弁(70)、第2弁
(80)及び第3弁(90)のサーボ機構の少なくとも
一つに連結され、少なくとも当該一つの弁を通る冷却用
流体の流通を制御する少くとも一つの感知装置(39、
145、146)と、空気予備冷却装置(10)を通し
てガスタービン(20)に達する空気を加速するファン
(110)が設けられる。
【0024】
【作用】本発明では、第1サーボ機構により作動される
第1弁(70)は溜め(36)から第2弁(80)及び
流体温度低下装置(60)の何れかに冷却用流体を流
し、第2サーボ機構により動作される第2弁(80)は
第1弁(70)からの冷却用流体及び第1弁(70)と
流体温度低下装置(60)から供給される混合された冷
却用流体の何れかから冷却用流体をポンプ(42)に流
すので、所定の流体温度の冷却用流体を直接接触空気冷
却器(12)に再循環することができる。また、間接蒸
発冷却器(16)は、受取った周辺空気を管状コイル
(50)に通過させて周辺空気の温度低下、絶対湿度の
維持並びに直接接触空気冷却器(12)及びガスタービ
ン(20)の1つへの空気の流通を維持して、冷却効率
を向上することができる。
【0025】本発明の空気冷却装置は、直接蒸発式冷却
器としての交代動作に対する適応性を有する直接接触空
気冷却器を提供するもので、排出空気温度を予備冷却し
かつ湿度を制御する補助空気処理装置を有する。即ち、
本発明の空気予備冷却装置は、発電機に接続されたガス
タービンに接続され、ピーク負荷時に現実の蒸気圧縮装
置に高価な圧縮装置を使用する必要がない。
【0026】理想的な状態では、ガスタービンに使用す
る空気予備冷却装置は、空気密度を最大限に増加しかつ
温度と相対湿度のような流入空気特性を制御した流入空
気をガスタービンに供給することができる。本発明の空
気予備冷却装置は種々のモードで動作でき、流入空気の
特性を統計的に選択すると共に動作コストを最小限に低
下しかつ周囲の天候と負荷変動に動作状態を適応させ
る。水力、原子力、石化燃料燃焼その他の発電装置の発
電力の補強に使用される発電装置にはしばしばガスター
ビンが接続される。直接接触空気冷却器、間接蒸発式冷
却器及び再加熱装置と協力する蓄熱装置は、低温度で最
低コストの制御された相対湿度の空気をオフピーク動作
で供給し、ガスタービン発電装置の通常高い要求期間で
あるピーク要求期間に、暖かい周辺空気と反応するため
冷媒の温度を低下する冷い塊を発生する。通常は氷の冷
塊を供給する比較的小型の装置を含む流体温度低下装置
は、空気予備冷却装置動作間に短時間この冷媒と反応す
るため12〜16時間の長時間内に氷塊を発生される。
この熱貯蔵装置の経済性はタービンの高いKW出力とタ
ービンの効率増加によって向上し、主として商業的HV
AC(加熱、通風及び空気調和)動作に対する特定のユ
ーザへの刺激を与える効果があり、高負荷即ちピーク負
荷間の空気消費量を減少する。このピーク負荷期間の表
示は夏季の非常に高い正午過ぎの温度で、この温度は場
所によっては燈火の「警戒管制」状態になる。この警戒
管制状態では地方の公共施設は他地域の発電所から電力
を購入するか又は低電圧出力又は他の方法で機能してこ
の高負荷期間に得られる電力を利用する。従ってタービ
ン流入空気の温度を低下する高負荷期間内に低圧で高価
な電力を使用することは明らかに経済的に不合理であ
る。また、タービン流入空気の温度を低下する制御速度
で熱貯蔵装置を連続的に利用できることは明らかであ
る。
【0027】露点以下の温度まで空気温度を低下する利
点は、窒素酸化物の排出を制御してガスタービン燃焼区
域に排出して利用される本質的に無機物を除去した水で
ある凝縮物水分の回収であるが、この利点は明確ではな
い。
【0028】本発明は、排出空気の相対湿度を制御し、
空気密度を増加し、またエントレインされた水分、水滴
を制御して、排出空気の温度を外気温度以下に低下する
空気予備冷却装置を提供するものである。この空気予備
冷却装置は、外気状態の変動に対応する交代空気流動の
通路を有し、使用者の利用のため交代流入空気特性を変
化させる。排出空気の温度、相対湿度、従って空気密度
を換える性能を有する本発明による空気予備冷却装置内
の構成要素の個々の冷却及び空気移送性能を利用するこ
とによって、所望の流入空気特性が得られる。特定の実
施例では、全装置の構造要求を最小限にするため、2個
以上の構成要素を二重サイクルで単一の冷却塔と熱伝達
サイクルを交互利用できる設備を設けることができる。
この空気予備冷却装置は周辺空気に対して空気温度を低
下しかつ100%以下に相対湿度を減少する。
【0029】即ち、昼間の空気予備冷却装置は、オフピ
ーク時に製氷冷却装置(IMP)を使用し、氷‐水冷却
用流体の温度を低下し、氷を貯蔵し、次に直接接触熱と
質量交換とのため、冷却塔とフィン付コイルバンクを有
する間接蒸発式空気冷却器と直列に空気流中に配置され
た氷‐水熱伝達装置を再加熱し、更に比較的低コストで
低い温度と湿度の流入空気をガスタービンである空気消
費装置に送り込むためコイルバンクを再加熱する。氷の
冷却と貯蔵のため、冷温冷却用流体又は氷‐水を利用し
て、周辺空気温度によって制限される冷媒の循環のみに
よって得られる温度よりも低い温度でガスタービンに低
温の空気を流入させる。
【0030】
【実施例】以下、本発明による空気予備冷却方法及び空
気予備冷却装置の実施例を図1〜図13について説明す
る。
【0031】ガスタービン20に低温空気を供給する空
気予備冷却装置10を図1に略示する。空気予備冷却装
置10は、例えば空気呼吸エンジン又は熱交換器、更に
劇場やスタジアム等の任意の大容量空気調和装置に使用
できるが、発電機21に接続されたガスタービン20に
ついて空気予備冷却装置10の構造と作用を説明する。
タービン接続発電装置は発電工業界では珍らしいが、ピ
ーク要求時及びある種の応用分野において動力発生構造
体を表わす適当な装置として使用されるようになった。
【0032】周辺空気である外気に対して低温で高密度
の空気をガスタービン発電機に供給する装置はタービン
効率及び出力性能及び発電機のKWを増加する。タービ
ン発電機効率の改善を示す図10は圧縮機(タービン)
流入温度の関数としての設計性能のパーセント変化を示
す。このグラフの変数は熱消費率、空気流、熱消費量及
び出力である。流入空気温度の低下と共に、ガスタービ
ン20に接続された発電機21の出力は熱消費率の減少
につれて増加することは明らかである。例えば、流入空
気温度が摂氏41度(華氏105度)から摂氏4.44
度(華氏40度)に低下すると、熱消費率は約9%減少
するが出力は約35%増加する。熱消費率が減少すると
き又はキロワット出力が同じ動作条件で増加するとき、
タービン20と発電機21の組合せ装置を改善すること
ができる。
【0033】図1の好適実施例に示すガスタービン20
用の空気予備冷却装置10は、氷冷却装置14に接続さ
れた直接接触空気冷却器(DCC)12、間接蒸発式冷
却装置(IEC)16及び出口空気の湿度を制御する再
加熱コイル18を有する。各DCC12とIEC16
は、独立してガスタービン20に達する流入空気を外気
温度以下に冷却し、これらの構成要素は別々に若しくは
互いに協力し又は氷冷却装置14及び再加熱コイル18
と協力して流入空気の湿度を制御するか又は温度を低下
する。空気予備冷却装置10の幾つかの有力な動作シー
ケンスを図3のブロック図に例示するが、これらは本発
明の制限を意味しない。図1の実施例で各構成要素の位
置と順序を整列直線関係で示すが、各構成要素又は要素
のシーケンスを通る空気流の流通用の物理的装置として
は複数のダンパ、ダクト、導管、バフル又は他の公知の
空気移動装置を含み、選択された動作モードを与え又物
理的部品組合せを構成する。
【0034】図2に示す従来の直接蒸発式冷却器DEC
122はタービン空気入口19に流入する空気を冷却す
る。DEC122の冷却効果の一例として、乾球温度摂
氏36度(華氏95.8度)[湿球温度摂氏21度(華
氏69.2度)と25%相対湿度]の外気がDEC12
2の蒸発式冷却器130を通して流入され、蒸発式冷却
器130には冷却用流体の流動通路となる冷却媒体(図
示せず)が構造上装置に設けられる。蒸発式冷却器13
0から出口134に排出される空気は、乾球温度摂氏2
2.7度(華氏72.9度)と相対湿度85%でガスター
ビン20の圧縮機入口19に移送される。水回路中に熱
負荷のない冷却塔装置の構造と類似する構造の蒸発式冷
却器130に入口132から外気が導入され、ガスター
ビン20の圧縮機入口19に連絡するため出口134に
排出される。蒸発式冷却器130の溜め(パン)136
のベース138は、冷却器130から水等の冷却用流体
を再循環のため受取る。管路内ポンプ142を有する導
管140は溜め136を冷却器130の上面に設けられ
た水の流入通路144に接続し、冷却器130を通して
水を再循環させ流入外気を冷却しかつ加湿する。
【0035】ポンプ142は、手動的又は自動的に供給
される信号によって連続的又は循環的に動作する。例え
ば、外気温度を感知するサーモカプル等の感知装置13
9は外気流通路内に突出して温度を感知する。感知装置
139は管路141によってポンプ142に接続され、
外気温度を感知してこの信号を送ってポンプ142を作
動させ、導管140を経て冷却用流体を上面に再循環さ
せる。種々のパララメータを感知して制御する装置は公
知であるから、図2では詳細に図示しない。
【0036】本発明に使用するDCC12は図2の構造
に類似した図1に示す構造を有し、ガスタービン20の
流入空気の温度を低下する。DCC12内で外気は空気
入口32からDDC12のDDCユニット30に送ら
れ、ガスタービン20に連絡するため空気出口34から
排出される。DCCユニット30のベース38の溜め3
6は空気中の凝縮物を含む暖かい冷却用流体を集め、D
CCユニット30から熱貯蔵ユニット又は氷タンクを含
む流体温度低下装置60に再循環させる。図1で第1の
ポンプ42に接続された導管72、75及び40は、冷
却用流体をDCCユニット30を経て流通させかつ再循
環させるため、溜め36をユニット30の流入通路44
に接続される。第1のポンプ42は、下記に説明する再
循環用回路網を経て氷冷却装置14の氷貯蔵タンク60
に接続される。DCCユニット30は、本発明では特定
の構造に限定されないから、向流型、並行流型又は直交
流型の熱交換媒体対空気ユニットでよい。添付図面は直
交流型熱交換媒体を示す。
【0037】図1の構造では、全装置の動作を開始させ
る温度又は他の流体関連パラメータを監視する感知装置
(センサ)39から送られる信号に自動的又は手動的に
応答して幾つかの構成要素が動作する。図1で感知装置
39は図示の例では弁機構92のサーボ作動子96に接
続されるが、ポンプ42、56又は弁70と80に接続
してもよく、また製氷プラント62又はタービン発電機
20を制御するように接続してもよい。別の装置では、
感知装置39は幾つかの又は全部の構成要素に接続され
て、各構成要素を監視し、活性化し又は非活性化する信
号を制御する制御装置120に接続される。特定の感知
装置39及び/又は制御装置120はコンピュータ制御
装置を例示するが、これは限定を意味しない。
【0038】図中のDCC12は、氷貯蔵タンクを含む
流体温度低下装置60と冷凍装置又は製氷プラント(I
MP)62を含む氷冷却装置14に接続される。即ち、
溜め36は、導管72と78及び第1弁70を経て流体
温度低下装置60に接続される。IMP62は流体回路
内に圧縮機、凝縮器、膨張装置(図面省略)、交代蒸発
器及びポンプ68を含み、導管64と流体温度低下装置
60内の冷却用コイル66を経て低温の冷凍用流体を移
送し、熱貯蔵室(TSU)65内の冷却用コイル66上
で溜め36から送られる第1冷却剤の少なくとも一部を
冷却し凍結する。IMP62とTSU60の貯蔵タンク
は氷冷却装置14の構成要素で業界では公知であるから
この特殊の動作と構造は本発明では限定されない。
【0039】図1では、第1直列ポンプ42を有する流
体帰還導管40は出口ポート84で第2サーボ弁80に
接続され、TSU65は導管88によって第2入口ポー
ト86の第2サーボ弁80に接続される。第2サーボ弁
80はサーボ機構又はモータ90によって作動され、第
1弁70と協力して導管88及び75の一つに導管40
とポンプ42を接続し、溜め36とポンプ42間の流体
連絡用の交代通路を構成し、DCC12に対して冷却用
流体を再循環させる。弁70と80及びポンプ42は協
力して導管40に対する溜め36とタンク60からの流
体流動をシールする。従って溜め36からの冷却用流体
の流動は阻止され、導管72、75及び40を経て冷却
塔30に再循環されるか又はTSU60を経て交代的に
送られて、第1冷却塔30に再循環される前に冷却用流
体の温度を低下する。また溜め36から送られる流体流
を弁70と80によって比例させ、TSU60を部分的
にバイパスし、IMP62が昼間ピーク負荷時の連続モ
ードのようなオフピーク時間に作動する際に、冷却用流
体の一部をTSU室65内で再循環させることもでき
る。冷却用流体として水を使用する際は、氷が生成され
てコイル66上でTSU65内に貯蔵され、導管40を
経て再循環のため溜め36からTSU65に送られる流
体の温度はほぼ冷凍温度に低下され、この低温の水は更
にDCCユニット30から排出する空気の温度を更に外
気温度の冷却剤で達成できる温度以下に低下する。
【0040】蒸発式冷却器としてDCCユニット30を
使用する結果を示す図9では、点Zの流入外気はその乾
球温度内で点Cまで低下されるが、相対湿度は増加す
る。TSU65を通る流体の導入は外気温度を100%
相対湿度の露点まで低下する。次に、空気の温度と絶対
湿度は、空気中の水分が凝結するとグラフのほぼD点ま
で低下する。
【0041】間接蒸発式冷却装置(IEC)16は、図
1に示すように冷却塔52とフィン付コイル50を熱伝
達装置として有し、作動時にIEC16を通る空気が冷
却される。コイル50は第2直列ポンプ56を有する導
管54によって第1冷却塔52に接続され、ポンプ56
はコイル50と導管54とを経て水等の第2冷却用流体
を循環させる。第1冷却塔52から送られる冷却剤によ
って冷却されたコイル50は、空気流に水分を加えずに
フィン50を経て流れる空気を冷却する。図9では、空
気温度BでDCC12内の直接接触熱交換媒体で減湿が
起こり、また減湿を継続して冷却される空気中の水分を
凝縮し、更に流入空気の露点以下の点Dまで冷却する。
DCC12の媒体上の凝縮水分は、再循環する氷‐水と
結合して溜め36に排出され、オーバフロー制御装置及
び溜め36と他の貯蔵、処理間の管路等によって無機物
除去水として使用するため回収される。
【0042】図1はIMP62に接続した導管54を示
す。この構成では、導管54は管路による加熱又は機械
的の仕事なしにIEC16の作動サイクル間IMP62
の管路網によって循環される。しかし冷却塔52のIM
P62に対する協力作動によって製氷動作間に冷却を継
続するから、空気予備冷却装置10に必要な構成要素の
数を減少すると共に、必要な動作機能を与えることがで
きる。
【0043】コイル50を通る空気は全部がコイル又は
フィンに接触しないことは公知であるが、実際にはコイ
ル50に直接接触しない空気は直接接触した空気と混合
されて平均排出空気温度となるから、コイル50に接触
するものとして処理される。この空気の特定のコイル接
触及びコイル非接触部分の相対量の計算と調節はバイパ
ス係数のような算術的関数によって説明できる。商業的
状態では、接触空気と混合した非接触空気に特定量はコ
イル50から排出された空気に均一温度を与える。コイ
ル50から送られる冷却空気は空気導管を経てタービン
20に送られ、不活性ポンプ42でDCC12に送ら
れ、流体流動回路内でTSU60による又はよらないで
活性化されたポンプ42で更に冷却のためDCC12に
送られ、更に再加熱コイル18に送られる。特定の空気
流動通路は作業員によって選択され、又手動的に選択さ
れるか、又は空気予備冷却装置10に設けられたバフル
及びそらせ板などで自動的に選択される。
【0044】図1の実施例では、入口ポート94、サー
ボ機構96、第1排出ポート98及び第2排出ポート1
04を有するサーボ制御弁92がフィン付コイル50の
下流で導管54内に配置される。入口ポート94と第2
排出ポート104はそれぞれ導管54内の上流と下流で
第2流体を導管102を経て冷却塔52に対する連絡と
再循環のため接続される。導管100は交代流体通路を
構成し、弁92の第1排出ポート98を入口端93で再
加熱コイル18に接続する。弁92は弁入口ポート94
で導管54を排出ポート98に接続し、第2冷却用流体
流を再加熱コイル18に送る。再加熱コイル18の流体
出口端95は、冷却塔52に対する第2冷却剤流動のた
め弁92の下流で導管102に接続される。弁92を通
ってコイル50から直立する流体通路はサーボ機構又は
モータ96の作動で制御され、この作動で入口ポート9
4と導管54を第1排出ポート98又は第2排出ポート
の何れか一方に接続し、再加熱コイル18と導管102
を通して流体を全て又は部分的に冷却塔52に戻す。
【0045】各図面中の再加熱コイル18はDCC12
の排出即ち出口34とタービン入口19との間に配置さ
れ、これが作動すると、排出空気温度を僅かに上昇し、
タービン20に送られる排出空気の相対湿度を僅かに上
昇する。再加熱コイル18は好適には第3弁92に接続
されたフィン付管で、IEC16のフィン付コイル50
から暖い流体を受取り、再加熱コイル18を流れる空気
に熱伝達する。冷い排出空気を僅かに再加熱しても加熱
の効果はなく、却って排出空気の温度と湿度を制御す
る。図1の実施例では、IECコイル50と導管58か
ら送られる暖い冷却剤は第3サーボ弁92を経て再加熱
コイル18に送られて排出空気を加熱し相対湿度を制御
するか又は導管102と冷却塔52に送られてIEC5
0を冷却し再循環する。詳記すれば導管54は、コイル
50を流れる空気を冷却する間に暖められた冷却用流体
をIECコイル50から弁92の入口ポート94に送
る。この消費された暖い冷却流体は、感知装置39から
の感知信号に応答して第3弁92とサーボ機構96によ
って排出ポート98と導管100を経て再加熱コイル1
8に送られるか又は第2排出ポート104を経て下流の
導管102から冷却塔52に戻される。排出空気温度の
制御と調整は再加熱コイル18を通る冷却用流体の容積
を変えることによって制御するか又は感知装置39によ
って監視されかつ測定される周囲の動作のパラメータに
応答して制御され、感知装置39は弁92に接続されて
その位置を調節し、再加熱コイル18に部分的流動を送
り、残りの流動をバイパス導管102に送る。
【0046】図1の駆動モータ112を有するファン1
10はIEC16とDCC12との間に配置され、空気
予備冷却装置10を通る空気流を加速する。ファン11
0のこの位置は例示にすぎず限定を意味するものではな
い。ファン110の使用と配置位置は設計上任意に選択
できる。例えばファン110は再加熱コイル18の下流
に配置してもよい。空気はガスタービン20の圧縮機ブ
レード(図面省略)の回転誘導によってファン110を
使用せずに空気予備冷却装置10内に流動し、このブレ
ードは空気予備冷却装置10を通して空気流を誘引する
から、ファン110を使用する必要がない。この方法は
好適ではないが、圧縮機の負圧は発電機のKW出力をフ
ァン110を使用した場合に得られる負圧よりも大幅に
減少する。
【0047】空気予備冷却装置10の種々の構成要素、
例えば弁70、80及び92並びにポンプ42、56、
68及びファンモータのサーボ作動子は手動で動作さ
れ、また予めセットすることができる。これは制御装置
120に接続して制御できることは業界で公知である。
制御装置120は、空気温度、冷却剤温度、気流速度、
相対湿度、圧力、その他、感知装置39から得られる測
定パラメータの信号を受けてサーボ弁、ポンプ又はモー
タに制御信号を送る。図示の制御動作では、感知装置1
46と148は、再加熱コイル18上の上流と下流に配
置される。例えば感知装置146、148は温度等を検
出した信号を線路150、152を経て制御装置120
の比較器に送り、線路154上のサーボ機構96に制御
信号を送る。同様な接続と制御信号は他の感知装置3
9、146と148から線路156、158及び160
を経てポンプ42、68及び56に送られる。図示の感
知装置39は線路162で制御装置120に接続され、
感知信号をこの制御装置に送る。同様な出力信号は制御
装置120から線路162と164を経てサーボ機構7
1と90に送る。感知装置39、146及び148で感
知された物理的パラメータ、例えば湿度や温度等の特定
の動作条件、感知装置のポンプ又はサーボ機構に対する
直接接続の数及び位置は設計上の選択で決定されるが限
定を意味しない。特定の動作条件、監視される物理的パ
ラメータ又は感知装置は空気予備冷却装置10の所有者
及び/又は使用者の選択によって決定される。
【0048】空気予備冷却装置10は、ガスタービン2
0に送られる空気流の冷却、空気中の水蒸気の回収及び
/又は温度の制御に設計されるが、物理的特性を変化す
ることなく外気をガスタービン20に送ることは、全部
のポンプを消勢しても行われる。しかし発電用のガスタ
ービン20はしばしばピーク時の補助電力発生装置とし
て使用されるから、IEC16及びDCC12の少なく
とも一つを通る外気の流通によってタービン流入空気温
度を低下してガスタービン動力出力を増加し、また単位
出力KW当りの燃料消費を減少することが望ましく、暖
い外気時期の動力利用率と効率の明瞭な変化を図10の
曲線の相対的傾斜によって示す。図2の例で上記したよ
うに、冷却剤が外気温度である直接蒸発冷却器130を
通る空気移送は、例示した30%相対湿度、乾球温度摂
氏35.4度(華氏95.8度)から摂氏22.7度(華
氏72.9度)に、相対湿度85%で低下し、これは氷
冷却装置14、IEC16及び再加熱コイル18を使用
しない図9の点ZからCへの変化に相当する。しかし相
対湿度約85%で摂氏約6.67度(華氏約44度)の
ガスタービン流入空気温度は、たとえ外気相対湿度が5
0%以上90%で、蒸発式冷却器が全然作用しない場合
でも、非常に低温の空気ははるかに大きいKW出力と低
い燃料消費率を与え、タービン内の氷の発生と、空気に
エントレインされた水滴によるタービンブレードの腐蝕
を防止することは確実であるから極めて望ましい。
【0049】低温の流入空気及び相対湿度の制御の達成
は、図3のブロック図に示す複数の動作通路を経過する
空気予備冷却装置10で適応される。選択された通路に
沿って空気流を移動する正確な配管網、ダクト網、バフ
ルその他の装置を図示しないが、業界では公知である。
従来の流入空気用蒸発式冷却器のみを使用し、図2の動
作モードは、低い相対湿度の外気条件で上記の温度変化
を与えるにすぎない。この乾球温度低下は、外気の湿球
と乾球温度間の差の約90%になることが期待される。
タービン20に移動される蒸発式冷却器の排出空気は上
記動作モードで水分が飽和されるが、相対湿度の制御に
対する特殊の装置は存在しない。従ってガスタービン2
0のブレードに有害な浮遊水滴のエントレインメントの
可能性が存在する。
【0050】上記のように、空気予備冷却装置10内の
空気流動と冷却剤流動の別の動作モード及び別の通路を
図3のブロック図に示し、幾つかの構成要素の組合せで
ガスタービン(G‐T)20に排出空気を供給する。流
入空気と冷却用流体の特定の流動通路は使用者の選択に
任され、外気温度と相対湿度及び所望の排出空気と負荷
特性の関数でよい。蒸発式冷却器130より冷たい排出
空気はDCCユニット30と氷冷却装置14から得ら
れ、DCCユニット30に送られる冷却剤の温度をほぼ
水の凍結温度に低下する。この冷却された冷却剤温度
は、流入空気の湿球温度よりもかなり低いことが予想さ
れ、この流入温度は更に排出空気温度を低下する。氷‐
水冷却用流体の温度は流入空気の露点よりもかなり低い
から、脱湿が起こり、凝結水分は溜め36に集まり、他
の目的に使用される。最終的にDCCユニット30から
溜め36に集められた最終的加熱冷却剤温度は空気冷却
の目安で、全体の熱伝達と冷却剤容積によって変わる
が、DCCユニット30からの排出空気温度は蒸発で外
気温度の水によって冷却された空気よりもかなり低下す
る。また低温空気の密度は外気密度よりも高くなる。
【0051】図3に示す幾つかの動作モードを図4〜図
8及び図12に略示する。図12では、外気はIEC5
0、DCCユニット30及び再加熱コイル18に送られ
る。冷却塔52から冷却された第2冷却用流体は導管5
4を経てコイル50に再循環され、コイル50を経てD
CC12に送られる外気を冷却する。しかし冷却用流体
はIMP62を通るように図示するが、凝縮器と圧縮機
がなければこの流体流動通路には何の影響もなく、同様
のバイパス効果は分流弁と導管装置によって実現できよ
う。導管58内の冷却用流体は2本の導管100と10
2に弁92で分流される状態で示すが、この分流で暖い
流体は冷却と再循環のため冷却塔52に送られる。図3
に示すように、外気は一定の絶対湿度含有量のまま温度
がZからAまで低下され、直接DCCユニット30に送
られる。
【0052】図12では、第1冷却用流体はDCC12
とTSU60を循環し、この冷却剤を冷却して空気温度
をその露点よりかなり低下する。詳記すれば、溜め36
から冷却用流体は導管72と78及び弁70を経て移送
され、TSU室65内の凍結した冷却剤に接触する。第
1冷却用流体と凍結流体、例えば氷との密着接触により
冷却用流体の温度は低下される。ポンプ42は弁80と
導管88を経て直接TSU65に接続され、導管40を
経てTSU65から低温の流体をDCCユニット12の
入口44に吸い上げる。この冷却剤の重力流は、外気よ
りかなり低い温度でDCCユニット30内の構造的媒体
を経て空気流と密着接触する。入口32から出口34に
流れる空気はその露点及び以下に冷却されるが、本質的
には水分が飽和している。露点で空気の脱湿と水分凝結
が起こり、この凝結物は溜め36に集められる。この凝
結物は本質的にイオン除去水で、燃焼生成物の窒素酸化
物を除去する処理を含む種々の処理方法に利用される。
この凝結物の除去利用法では、何等かの方法で凝縮物は
下水系に排出される。冷却水と凝結物との混合は、多く
の再循環系ではイオン除去水を使用するから汚染の問題
は起こらない。
【0053】図12の例では、IECコイル50から送
られる暖い水は少なくとも部分的に導管100、従って
再加熱コイル18と導管106に送られ、導管102と
冷却塔52に戻される。DCC12の出口34から送ら
れる低温の水分飽和空気は上記のように多くの使用目的
に対して望ましくない。従って空気温度は僅かに上昇さ
れて相対湿度を低下しかつエントレインされた水分又は
低温空気からの凝結物によるタービンブレードのような
下流の装置の損傷発生を最小限にする。図12の特定構
造体では、幾つかの構成要素の組合せで使用者に微妙な
利益を与える。詳記すれば、空気温度を始めに低下する
IECコイル50の利用でDCCユニット30に必要な
空気冷却量を減少し、このためTSU65内の冷い冷却
剤に長い動作時間を与え、DCCユニット30に必要な
冷却剤流動量を減少し、従ってポンプ性能は空気流動量
と処理量を増大することができ、これは空気予備冷却装
置10の動作性能を増加する手段と考えることができ
る。
【0054】タービンに接続された特定の発電装置の例
では、入力空気温度を摂氏38.6度(華氏101.6
度)から摂氏5.56度(華氏42度)に低下する効果
は、出力電力利得を52600KWから66630KW
に増加する結果として示し、これは発電機又はタービン
のサイズを増大することなくかつ不利な熱放出を行うこ
となく動力を14030KW又は約27%利得を増加す
ることができる。この動力増加は余分の動力使用を必要
とせず、必要なものはポンプと、所望の期間にTSU6
0内に冷凍冷却剤塊が発生される動作で、これは最小負
荷期間でピーク負荷期間に使用される。TSU60内の
冷却塊発生を図11に示し、冷却塔52から送られる第
2冷却用流体はIMP62の凝結器に送られ、IMP6
2からの冷却用流体はTSU65内のコイル66を経て
ポンプ68で吸上げられてTSU60内の第1冷却用流
体を冷却する。第2冷却用流体はIEC16の流体回路
を経て再循環され転換することなく再加熱コイル18を
経て冷却塔に戻される。この好適サイクル内のTSU6
0内の再蓄積サイクル間は、冷却用流体は溜め36から
TSU65を経て送られない。しかし動的状態では冷却
塊の蓄積とTSU60を通る第1冷却用流体流動が同時
に起こるが流動速度は遅い。任意の装置の力学は冷却剤
流動速度、外気温度、装置の構成要素容量及び動作要求
の決定が必要である。特定の個々の動作モードは使用者
の選択に任せられる。
【0055】DCCユニット30と再加熱コイル18の
装置に対する別の微妙な考慮はDCCユニット30の上
方レベルに最も冷い第1冷却用流体を供給することであ
るから、この供給によって最低温度の排出空気が得られ
る。これと対照的に、IEC16からの最も暖い水は再
加熱コイル18の入口93で得られ、これは最も冷い排
出空気と整列してこれと反応し、このためタービン19
に送られる空気に対して更に制御作用が得られる。
【0056】上記のように、空気予備冷却装置10は図
4〜図8に部分的に示す動作モードの選択で大きい融通
性を与える。図4では第2冷却用流体はIEC16とコ
イル50を経て、水分を減少することなく流入外気の温
度を低下する。弁92はコイル50から導管102まで
完全な流体流動を維持して冷却塔52に再循環する。ポ
ンプ56はこの流体流動の維持を継続し、またIMP6
2は動作しないからIEC16内では流体圧低下も余分
な熱負荷も起こらない。第1冷却用流体はTSU60を
含むDCC12を通って再循環され、出口34にほぼ露
点であるがかなり低温の空気を供給する。この動作モー
ドで凝縮物が再び溜め36に回収されるが、タービン入
口19に流入する空気はほぼ100%相対湿度と期待さ
れる。外気状態から排気空気までのこの空気変化の正味
の効果を図9に示し、この図で点Zの外気の温度はIE
C16で温度Aまで低下される。次に、TSU60から
の低温冷却剤を使用するDCCユニット30を通過する
空気は、凝縮開始のため温度が露点以下に低下される。
最終的の排出空気温度をD点に示し、これはほぼ低温冷
却剤の温度に等しい。排出空気のこの特定温度は装置を
通る流速と、冷却剤の流速及び実際の温度によって変わ
る。
【0057】図5では、IEC16は唯一の空気冷却用
要素で、連続的動作で第2冷却用流体はほぼ外気温度で
ある。DCC12内の流体流動は不活性化用ポンプ42
で流動せず、冷却用流体は弁92で再加熱コイル18に
送られない。IECコイル50からの合成流量はこれ以
上の温度低下を生ずることなくDCCユニット30及び
再加熱コイル18に送られる。IEC16による冷却の
効果は図9の点Zから点Aに達する空気特性変化で示
し、この変化で乾球温度は低下するが、空気中の全水分
量に変化を生ずることなく相対湿度が増加する。露点温
度には達しないから空気は脱湿されない。
【0058】図6に示す動作装置はTSU60なしに動
作するIEC16とDCC12とを使用する。この動作
モードではDCCユニット30は直接蒸発式冷却器とし
て動作しIEC16の温度を更に低下する。弁70と8
0は協力してTSU60を溜め36からポンプ42に流
れる冷却用流体から分離し、ポンプ42は導管40を経
て冷却用流体を流体入口44とDCCユニット30に再
循環する。IEC16は低温空気をDCCユニット30
に送り、第1冷却用流体に対するこの空気の密着接触は
DCCユニット30内の空気接触媒体で、一定の湿球温
度で乾球温度を低下する。これにより、図9に明示する
ように、外気はIECコイル50内で点Zから点Aまで
冷却され、次に蒸発状態のDCCユニット30内で点C
まで冷却される。IEC16の使用により、直接蒸発式
冷却器のみを使用する場合に得られる温度よりも低い乾
球及び湿球温度が得られ、これは図9で点Cのエンタル
ピーとBのエンタルピーとの差である。このエンタルピ
ーの減少に比例して氷貯蔵ユニットの必要の大きさ及び
製氷プラントの必要の容量を減少する。直接蒸発式冷却
器としてのDCCユニット30の使用状態をTSU60
から乾燥される第1冷却用流体流によって図8に示す。
【0059】空気温度を低下するため外気にDCC12
を使用する前記の説明を図7に示す。ポンプ56はIE
C16の流体回路を経て第2冷却用流体を循環せず、外
気はIECコイル50を通過しても影響を受けない。ま
た、冷却用流体は再加熱コイル18に送られない。DC
Cユニット30内の冷却用流体に対する外気の直接接触
は空気温度を露点まで低下して凝結を起こさせ、更に冷
却用流体の温度まで空気温度を低下する。出口34の排
出空気は冷却用流体の温度と露点水分とを有する。排出
空気のタービン空気入口に対する供給は再加熱コイル1
8を通る空気移動によって影響されない。
【0060】上記説明は総て空気が各構成要素内に適正
な時間存在しかつ適当な動作温度で動作したとの前提で
行われたものである。
【0061】空気予備冷却装置10により空気消費装置
に外気を導入する際に温度低下と湿度制御を行う。空気
予備冷却装置10は特定の温度と湿度レベルを得るため
の構成要素の選択に大きな動作融通性を与える。詳記す
れば、図1の構造により、外気の間接蒸発式冷却、外気
の直接冷却による温度と絶対湿度の低下、相対湿度を低
下しかつエントレインされた水滴を最小減にするため冷
却された空気の僅かな再加熱が可能となる。
【0062】各構成要素を装置使用者に選択によって通
過空気に影響を与えることができる。構成要素の動作の
選択は、排出空気温度、絶対湿度と相対湿度、他の動作
パラメータに対する流入空気条件に関する所望の目的に
よって変わる。
【0063】図1の実施例では、空気予備冷却装置10
はガスタービン‐発電機20に接続され、タービン発電
機に低温空気を供給する。外気が通過するIECコイル
50は、冷却塔52、導管54、58と102及びIE
Cコイル50を通って、図9の湿度線図に示すように同
じ絶対湿度で温度をZからAに低下する第2冷却用流体
の通過によって作動される。
【0064】IEC16の下流には、空気流を受けるD
CCユニット30を有するDCC12が接続される。ユ
ニット30は直接蒸発式冷却器として動作し、空気温度
を低下するが同時に水分で飽和する。氷冷却装置14は
ユニット30を循環する第1冷却用流体を外気の露点以
下に冷却する。ユニット30の動作間、冷却された冷却
剤はIECコイル50からの空気と反応し、空気温度を
DCCユニット30に流入する空気の露点又はこれ以下
に低下し、このため空気温度の低下と脱湿が行われる。
氷冷却装置14及び特に熱貯蔵ユニット60を使用する
選択は使用者の選択に任され、タービン発電機20に送
られる空気の所望の性質によって選択される。昼間の空
気予備冷却装置では、氷のような冷却塊は1サイクル間
に製造されかつ貯蔵され、この冷却塊は接触する冷却用
流体の温度を低下するため使用される。図示の発電機の
冷却塊製造サイクルは、夜間のようなオフ‐ピーク要求
期間に行われ、電力コストは通常、オフ‐ピーク時間で
は商業的使用者に対して安価であるから、冷却塊(氷)
の製造コストは最低値にできる。次にTSU60内の冷
却塊は、溜め36から冷却剤がTSU60に送られるま
では休止している。この物質は図1の実施例では即座に
使用できるから、DCC12の流体流回路内に導入する
ことは容易であることは明らかで、この導入で冷却剤、
従ってDCCユニット30に移送される空気の温度低下
を開始する。上記のように、弁70と80を設けTSU
60の流量を制御し、他の条件下の冷却剤温度、氷融解
率を調整することができる。
【0065】空気流は次にDCCユニット30から送ら
れる空気を加熱する再加熱コイル18を通る。実際に
は、この空気温度の上昇は、露点温度の水分を有する非
常に低い空気温度の場合のみに考慮される。再加熱コイ
ル18は導管58からの第2冷却用流体の分流で作動
し、冷却用流体はIECコイル50の空気冷却過程で暖
められている。この暖められた流体は導管100を経て
弁92で再加熱コイル18に転流され、次に導管102
に戻されて冷却塔52に再循環される。再加熱コイル1
8はDCCユニット30から送られる空気の温度を僅か
に上昇し、相対湿を約85%に低下し、このためエント
レインされた水分を最小にする。
【0066】図13に示す別の構造配置の空気予備冷却
装置10は、IEC16に独立に接続されて作動される
第2冷却塔170を有する。この構造ではポンプ172
がIECコイル50と第2冷却塔170との間に接続さ
れ、IEC16を作動させる冷却用流体を供給する。ま
ず第一に、冷却塔52は凝縮器と協働するため独立して
IMP62に接続され、この構成要素内で冷却流体は導
管174を経て第1冷却塔52に再循環される。この実
施例は、空気を冷却するIEC16と冷凍流体(冷凍剤
■22、アンモニア又は他の公知の冷凍剤でよい)を同
時冷却する機能を有する。空気予備冷却装置10のこの
構成では、IMP62は、連続的に氷を製造したりTS
U60内の流体を冷却するとともに、IEC16は空気
を冷却するように作動する。このためDCC12は氷冷
却装置14と協力動作して長時間低温の冷却塊を保持
し、従って長時間低温空気をガスタービン20に供給す
る。
【0067】選択された動作用構成要素と、各過程の空
気温度低下又は脱湿の程度は使用者の選択に任され、こ
の融通性の選択で空気予備冷却装置の動作コストを最小
にし又は全構成要素を必要としない別型式の装置を提供
することができる。
【0068】本発明の特定実施例についてのみ説明しか
つ図示したが種々の変更が可能であることは明らかであ
る。
【0069】
【発明の効果】本発明により、発電装置に接続されたガ
スタービンのような空気消費装置に低温で湿度を制御し
た空気を供給することによって従来より動作効率のよい
空気予備冷却方法及び空気予備冷却装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ガスタービンに接続された本発明による空気
予備冷却装置の一好適実施例を略示するブロック図
【図2】 ガスタービン圧縮機の空気入口に蒸発冷却空
気を供給する公知の蒸発式冷却装置を示すブロック図
【図3】 図1の空気予備冷却装置を通して周辺空気の
交代冷却流動通路を示すブロック図
【図4】 図1の空気予備冷却装置の第1動作モードを
示すブロック図
【図5】 図1の空気予備冷却装置の第2動作モードを
示すブロック図
【図6】 図1の空気予備冷却装置の第3動作モードを
示すブロック図
【図7】 図1の空気予備冷却装置の第4動作モードを
示すブロック図
【図8】 図1の空気予備冷却装置を図2の従来の方法
に使用した第5動作モードを示すブロック図
【図9】 乾燥空気1ボンド当りの水蒸気含量の関数と
して乾球空気温度関係及び湿球温度、エンタルピー、露
点、相対湿度の関係を示すグラフ
【図10】 ガスタービンの圧縮機入口の空気温度の関
数としてガスタービンKW出力の性能と熱消費率との関
係を示すグラフ
【図11】 図1の空気予備冷却装置で氷を製造する流
体流動通路を示すブロック図
【図12】 図1の空気予備冷却装置の動作流体と空気
の流動通路を示すブロック図
【図13】 ガスタービン圧縮機に対する蓄熱ユニット
と空気の連続的補助及び同時冷却を行う変型実施例を示
すブロック図
【符号の説明】
10..空気予備冷却装置、12..直接接触空気冷却
器(DCC)、14..氷冷却装置、16..間接蒸発
式冷却器(IEC)、18..再加熱コイル、20..
ガスタービン、21..発電機、52..冷却塔、6
2..製氷プラント(IMP)、122..直接蒸発式
冷却器(DEC)、136..溜め、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロバート イー ケイテス アメリカ合衆国21012 メリーランド州 アーノルド、ノース ベイグリーン ドライプ 657 (56)参考文献 特開 昭60−17232(JP,A) 特開 昭63−215841(JP,A) 実開 昭60−32530(JP,U) 実公 昭61−37794(JP,Y2)

Claims (36)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湿球及び乾球温度、周辺相対湿度と周辺
    空気密度の周辺空気を受取り、周辺空気温度よりも低い
    第2温度と周辺空気密度よりも大きい空気密度を有する
    燃焼用空気をガスタービンに供給する燃焼空気の予備冷
    却装置において、 流体と空気との間で熱交換を行う冷却用媒体、空気入
    口、空気出口、流体入口、第1温度の冷却用流体及び流
    体入口から冷却用媒体を通って流れる冷却用流体を回収
    する溜めを有すると共に、周辺温度と密度の空気を受取
    り、周辺空気温度と絶対湿度を低下し、ガスタービンに
    送る空気の密度を増加する直接接触空気冷却器と、 直接接触空気冷却器内の低温流体により空気温度を周辺
    湿球温度以下に低下しかつ絶対湿度を減少するため、冷
    却用流体の温度を周辺湿球温度以下に低下する流体温度
    低下装置と、 ポンプと、 ポンプと流体入口との間に接続され、冷却用媒体を通り
    空気入口から空気出口に排出される周辺空気を冷却する
    冷却用流体を流体温度低下装置に送る第1導管と、 ポンプと流体温度低下装置とに接続されかつ第1サーボ
    機構を有する第1弁と、 第1弁と流体温度低下装置との間に接続された第2導管
    と、 第2サーボ機構を有しかつポンプ、第1弁及び流体温度
    低下装置に接続された第2弁とを備え、 第1サーボ機構により作動される第1弁は溜めから第2
    弁及び流体温度低下装置の何れかに冷却用流体を流し、
    第2サーボ機構により動作される第2弁は第1弁からの
    冷却用流体及び第1弁と流体温度低下装置から供給され
    る混合された冷却用流体の何れかから冷却用流体をポン
    プに流し、所定の流体温度の冷却用流体を直接接触空気
    冷却器に再循環することを特徴とするガスタービンへの
    燃焼用空気の予備冷却装置。
  2. 【請求項2】 冷却用流体は水である「請求項1」に記
    載のガスタービンへの燃焼空気の空気予備冷却装置。
  3. 【請求項3】 冷却用媒体は直交流型冷却装置である
    「請求項1」に記載のガスタービンへの燃焼空気の空気
    予備冷却装置。
  4. 【請求項4】 冷却用媒体は向流型冷却装置である「請
    求項1」に記載のガスタービンへの燃焼空気の空気予備
    冷却装置。
  5. 【請求項5】 冷却用媒体は並流型冷却装置である「請
    求項1」に記載のガスタービンへの燃焼空気の空気予備
    冷却装置。
  6. 【請求項6】 所定の空気温度は約摂氏6.67度(華
    氏44度)である「請求項1」に記載のガスタービンへ
    の燃焼空気の空気予備冷却装置。
  7. 【請求項7】 流体温度低下装置は、製氷プラントと、
    冷却用流体と氷とを保持する熱貯蔵室を形成する熱貯蔵
    ユニットとを有する熱貯蔵装置であり、熱貯蔵装置は熱
    貯蔵装置内に配置されかつ製氷プラントに接続され氷を
    作る冷凍装置を備え、 第2導管は第1弁と溜めから熱貯蔵室に流体連絡し、冷
    却用流体を氷に接触させて、流体入口に再循環させるた
    め冷却用流体の温度を低下させる「請求項1」に記載の
    ガスタービンへの燃焼空気の空気予備冷却装置。
  8. 【請求項8】 更に、流体温度を感知して信号を供給す
    る感知装置と、 少なくとも一つの第1弁のサーボ機構と感知装置とを接
    続する線路を有し、少なくとも一つの構成要素は感知装
    置の信号に応答して、冷却用流体の流動と、熱貯蔵室へ
    の第1弁と第2弁とを通る流体の連絡を制御する「請求
    項7」に記載のガスタービンへの燃焼空気の空気予備冷
    却装置。
  9. 【請求項9】 更に、燃焼空気温度と相対湿度の一つを
    感知して信号を送出する感知装置と、 少なくとも第1弁及び第2弁のサーボ機構の一つと感知
    装置とを接続する線路とを有し、 サーボ機構は感知装置の信号に応答して第1弁及び第2
    弁を通る冷却用流体の流れを制御しかつ感知された前記
    第1及び第2の燃焼空気パラメータを制御する「請求項
    7」に記載のガスタービンへの燃焼空気の空気予備冷却
    装置。
  10. 【請求項10】 更に、直接接触空気冷却器の下流の再
    加熱コイルと、 再加熱コイルを加熱して空気温度を所定の温度まで上昇
    しかつ相対湿度を低下する加熱装置を含む「請求項9」
    に記載のガスタービンへの燃焼空気の空気予備冷却装
    置。
  11. 【請求項11】 更に、直接接触空気冷却器の上流の流
    入空気の温度を低下する間接接触蒸発式冷却器を含む
    「請求項10」に記載のガスタービンへの燃焼空気の空
    気予備冷却装置。
  12. 【請求項12】 冷凍装置は熱貯蔵室内に配置されかつ
    冷凍剤と製氷プラントを有する冷却用コイルであり、 製氷プラントは蒸発器、凝縮器、膨張装置及び冷却用コ
    イルに接続された圧縮器を有し、製氷プラントは冷却用
    コイルと冷凍剤によって動作し、熱貯蔵室内の冷却用流
    体を冷却しかつ冷凍する「請求項7」に記載のガスター
    ビンへの燃焼空気の予備冷却装置。
  13. 【請求項13】 湿球及び乾球温度、周辺相対湿度と周
    辺空気密度の周辺空気を受取り、周辺空気温度よりも低
    い第2温度と周辺空気密度よりも大きい空気密度を有す
    る燃焼用空気をガスタービンに供給する燃焼空気の予備
    冷却装置において、 流体入口、溜め及び冷却のための第1流体を有しかつ受
    け取った空気の温度を低下させる直接接触空気冷却器
    と、 上記空気の温度を湿球温度以下に低下し、空気の絶対湿
    度を低下する冷却用流体の温度を周辺空気の湿球温度以
    下に低下する液体温度低下装置と、 溜めから直接接触空気冷却器の流体入口まで第1冷却用
    流体を再循環させる第1再循環装置と、 第1再循環装置と流体温度低下装置を接続し、消費され
    た第1冷却用流体を溜めから流し、第1再循環装置と流
    体温度低下装置に対する冷却用流体の流量を制御し、直
    接接触空気冷却器に対して所定の温度で流体入口に冷却
    用流体を供給する装置と、 流体通路、流入端部と流出端部とを有しかつ冷却のため
    の第2流体を有する間接蒸発冷却器と、 間接蒸発冷却器の管状コイルに装着されて、空気接触及
    び熱移動を向上する少なくとも1個のフィンと、 第2流体の入口通路と第2溜めを有する第2冷却用流体
    の冷却塔と、 冷却塔の溜めと冷却塔の第2流体の入口通路との間に接
    続され、第2冷却用流体を再循環させる第2再循環装置
    と、 管状コイルを通して第2冷却用流体を循環させる冷却塔
    の第2流体の入口通路と第2再循環装置との間に直列に
    配置された管状コイルとを備え、 間接蒸発冷却器は、受取った周辺空気を管状コイルに通
    過させて周辺空気の温度低下、絶対湿度の維持並びに直
    接接触空気冷却器及びガスタービンの1つへの空気の流
    通を維持することを特徴とするガスタービンへの燃焼空
    気の予備冷却装置。
  14. 【請求項14】 直接接触空気冷却器と冷却塔は直交流
    型装置である「請求項13」に記載のガスタービンへの
    燃焼空気の空気予備冷却装置。
  15. 【請求項15】 直接接触空気冷却器と冷却塔は向流型
    装置である「請求項13」に記載のガスタービンへの燃
    焼空気の空気予備冷却装置。
  16. 【請求項16】 直接接触空気冷却器と冷却塔は並流型
    装置である「請求項13」に記載のガスタービンへの燃
    焼空気の空気予備冷却装置。
  17. 【請求項17】 第1再循環用装置は、第1溜めと直接
    接触空気冷却器の流体流入通路との間を接続する導管
    と、導管内に配置されて第1冷却用流体を溜めから直接
    接触空気冷却器の流入通路に再循環させるポンプとを備
    えた「請求項13」に記載のガスタービンへの燃焼空気
    の空気予備冷却装置。
  18. 【請求項18】 更に、第2導管及び第2導管内に設け
    られた第2ポンプを含み、 第2ポンプは、第2導管、フィン付コイル及び冷却塔を
    経て第2冷却用流体を再循環させる「請求項17」に記
    載のガスタービンへの燃焼空気の空気予備冷却装置。
  19. 【請求項19】 更に、ガスタービンに送る空気の温度
    及び相対湿度の一つを感知して感知信号を発生する第1
    感知装置を含み、第1感知装置の感知信号は第2ポンプ
    に送出され、第2ポンプは管状コイルを通して第2冷却
    剤を循環させる「請求項18」に記載のガスタービンへ
    の燃焼空気の空気予備冷却装置。
  20. 【請求項20】 更に、直接接触空気冷却器と間接蒸発
    式冷却器の下流に再加熱コイルを含み、再加熱コイルは
    入口ポートと出口ポートとを備えた流体通路を有し、 第2導管内に配置されかつ再加熱コイルの入口ポートに
    接続された連結装置を備え、 再加熱コイルの出口ポートは連結装置の下流の第2導管
    に接続され、 連結装置は、間接接触蒸発冷却器のフィン付管状コイル
    の下流の第2冷却用流体を受取り、第2冷却用流体を第
    2導管、更に再加熱コイルに送り、燃焼空気を所定温度
    まで僅かに上昇し、相対湿度を低下すると共に接触絶対
    湿度を保持する「請求項18」に記載のガスタービンへ
    の燃焼空気の空気予備冷却装置。
  21. 【請求項21】 更に、燃焼空気温度と相対湿度の一つ
    を感知して感知信号を供給する第2感知装置を含み、 第2感知装置に接続されたサーボ機構に2方弁を連結す
    る装置を含み、このサーボ機構は、第2感知装置の信号
    に応答して2方弁、第2導管及び再加熱コイルを連結す
    るように動作し、燃焼空気温度と相対湿度を制御する
    「請求項20」に記載のガスタービンへの燃焼空気の空
    気予備冷却装置。
  22. 【請求項22】 更に、予備冷却装置を通過してガスタ
    ービンに達する空気流を加速するモータ駆動ファンを含
    む「請求項21」に記載のガスタービン(20)への燃
    焼空気の空気予備冷却装置。
  23. 【請求項23】 溜めと流体入口との間で冷却用流体を
    再循環させる装置及び溜めと再循環装置を連結する装置
    を有するシステムによって、流体入口、直接接触空気冷
    却器及び溜めを通して再循環される冷却用流体によっ
    て、周辺空気密度よりも大きい密度を有しかつほぼ周辺
    温度の流体によって冷却される空気より低い温度の低温
    空気をガスタービンに供給する方法において、 a. 冷却用流体の温度を低下する熱貯蔵ユニット及び
    製氷プラントを有する流体温度低下装置を設ける過程
    と、 b. 溜めと流体温度低下装置とを連結して冷却用流体
    を熱貯蔵装置に流す過程と、 c. 冷却用流体を溜めから熱貯蔵装置に送って冷却用
    流体の温度を周辺空気温度以下に低下させる過程と、 d. 熱貯蔵ユニットを再循環装置に連結し、低温流体
    を流体入口と直接接触空気冷却器に送る過程と、 e. 周辺空気の温度を周辺空気温度よりも低い第2温
    度まで低下させる間接接触冷却器を設ける過程と、 f. 周辺空気を間接接触冷却器を通してガスタービン
    及び直接接触空気冷却器の1つに流す過程と、 g. 直接接触空気冷却器内の第2温度の空気の温度を
    低下し、第2温度及び冷却用流体の通常温度よりも低い
    第3温度で低温空気を供給する過程とを含むことを特徴
    とするガスタービンに対して低下温度空気を供給する方
    法。
  24. 【請求項24】 更に、 a.ガスタービンに対する低温空気を再加熱する再加熱
    装置を設ける過程と、 b.直接接触空気冷却器と間接蒸発式冷却器からの空気
    を再加熱装置に送る過程と、 c.再加熱装置を通る空気をガスタービンに移送するた
    め、所定の相対湿度よりも低い相対湿度で所定の第4温
    度まで上昇する過程を含む「請求項23」に記載のガス
    タービンに低温空気を供給する空気予備冷却方法。
  25. 【請求項25】 湿球及び乾球温度の周辺空気、周辺空
    気相対湿度及び周辺空気密度の空気を受取り、周辺温度
    よりも所定の温度低い温度と周辺温度密度よりも大きい
    密度を有する空気を排出する空気予備冷却装置におい
    て、 冷却用第1流体、流体入口及び流体溜めを有する直接接
    触空気冷却器と、 冷却用第2流体を有する間接蒸発冷却器と、 第1冷却用流体の温度を上記周辺空気湿球温度以下に低
    下させる流体温度低下装置と、 第1冷却用流体を再循環させる第1再循環装置と、 溜めを流体温度低下装置に連結しかつ第1再循環装置を
    直接蒸発冷却器に連結する第1連結装置と、 第2冷却用流体を間接蒸発冷却器を通して再循環させる
    第2再循環装置と、 入口ポートと排出ポートとを有し、排出空気を再加熱す
    る装置と、 第2再循環装置と再加熱装置とを間接蒸発冷却器の下流
    の再加熱装置の入口ポートで連結する第2連結装置とを
    備え、 第1再循環装置は直接接触空気冷却器の溜め及び流体温
    度低下装置から直接接触空気冷却器の流体入口に第1冷
    却用流体を送り、 間接接触冷却器の下流でかつ第2再循環装置の上流に接
    続された第1冷却塔は第2冷却用流体を受取り、 再加熱装置は第2連結装置の下流の排出ポートで第2再
    循環装置に連結され、再加熱装置は排出空気をほぼ所定
    の温度まで暖め、かつ一定の絶対湿度の相対湿度を低下
    することを特徴とする空気予備冷却装置。
  26. 【請求項26】 第1冷却用流体の温度を低下する流体
    温度低下装置は、冷凍用の冷却剤を使用する製氷プラン
    トと、製氷プラントに連結されて共に動作する第2冷却
    塔とを含む「請求項25」に記載の空気予備冷却装置。
  27. 【請求項27】 湿球及び乾球温度、周辺空気相対湿度
    と周辺空気密度の周辺空気を受取り、この燃焼空気を周
    辺温度よりも所定の程度低くかつ周辺空気密度より大き
    い密度で燃焼用空気をガスタービンに供給する燃焼空気
    の予備冷却装置において、 冷却用第1流体、冷却用媒体、空気入口、空気出口、冷
    却用媒体を通って流れる第1冷却用流体を回収する溜め
    を有する直接接触空気冷却器と、 冷却用第2流体を有する間接蒸発冷却器と、 冷却用第1流体の温度をを周辺空気湿球温度以下に低下
    させる流体温度低下装置と、 第1ポンプと、第1ポンプと直接接触空気冷却器の流体
    入口との間の第1導管とを有し、冷却用第1流体を再循
    環させる第1再循環装置と、 溜めを第1循環装置と流体温度低下装置とに接続し、第
    1冷却用流体を流体温度低下装置と第1再循環装置に流
    す第1連結装置とを備え、 第1再循環装置は直接接触空気冷却器の流体入口に連結
    されて第1冷却用流体を溜め及び流体温度低下装置から
    流体入口に流し、冷却用媒体は空気入口から空気出口に
    流れる周辺空気を冷却し、 第1連結装置は第1弁、第2弁及び第1弁を流体温度低
    下装置に接続する第2導管を有し、 第1弁は第1サーボ機構を有し、第1弁は溜めと第2弁
    に接続され、第1弁は第1サーボ機構で動作されて第1
    冷却用流体を溜めから第2弁と流体温度低下装置に流動
    させ、 第2弁は第2サーボ機構を有し、第2弁は第1溜めと流
    体温度低下装置に接続され、第2サーボ機構は第2弁を
    作動させて第1冷却用流体を第1弁及び流体温度低下装
    置から第1ポンプに接続させて直接接触空気冷却器の流
    体入口に再循環させ、 第2冷却用流体を間接蒸発冷却器を通して再循環させる
    第2再循環装置と、 入口ポートと排出ポートとを有し、排出空気を再加熱す
    る再加熱装置と、 第2再循環装置と再加熱装置とを間接蒸発冷却器の下流
    の再加熱装置の入口ポートで連結する第2連結装置が設
    けられ、 再加熱装置は第2連結装置の下流の再加熱装置の下流の
    第2再循環装置と排出ポートで連結され、再加熱装置は
    排出空気をほぼ所定の温度まで暖めかつ一定の絶対湿度
    の相対湿度を減少することを特徴とするガスタービンへ
    の燃焼空気の予備冷却装置。
  28. 【請求項28】 冷却用媒体は直交流型装置である「請
    求項27」に記載のガスタービンへの燃焼空気の空気予
    備冷却装置。
  29. 【請求項29】 冷却用媒体は向流型装置である「請求
    項27」に記載のガスタービンへの燃焼空気の空気予備
    冷却装置。
  30. 【請求項30】 冷却用媒体は並行流型装置である「請
    求項27」に記載のガスタービンへの燃焼空気の空気予
    備冷却装置。
  31. 【請求項31】 所定の排出空気の温度は約摂氏6.6
    7度(華氏44度)である「請求項27」に記載のガス
    タービンへの燃焼空気の空気予備冷却装置。
  32. 【請求項32】 所定の相対湿度は85パーセント以下
    である「請求項27」に記載のガスタービンへの燃焼空
    気の空気予備冷却装置。
  33. 【請求項33】 間接蒸発式冷却器は、第2溜めと、第
    2溜めと冷却塔流体流入通路とを備えた冷却塔と、 貫通孔、入口端部、出口端部及び改良熱伝達のため少な
    くとも1個のフィンを有する管状コイルと、 再循環用第2装置は、第2ポンプと第3導管とを有し、
    第2ポンプは冷却塔の溜めと管状コイルの入力ポートと
    の間に接続され、 第2連結装置は、第3サーボ機構を有する第3弁で、第
    3弁は管状コイルの出口ポート、再加熱コイルの入力ポ
    ートと第3導管に連結され、第3導管は第3弁の下流の
    冷却塔の流入ポートに接続されて第2流体を再循環し、 再加熱コイルの出口ポートは、冷却塔に流体を移動する
    第3導管に連結され、 第3弁は第3サーボ機構によって作動され、第3導管と
    再加熱コイルを連結し、冷却塔に対する再循環のため、
    管状コイルの下流に第2流体を送る「請求項27」に記
    載のガスタービンへの燃焼空気の空気予備冷却装置。
  34. 【請求項34】 再加熱コイルは、貫通通路と、燃焼用
    空気と管状部材間の熱伝達を向上するため管状部材上に
    設けられた少くとも1個の熱交換用フィンを備えた管状
    部材とを有し、 再加熱コイル装置はガスタービンの上流かつ直接接触空
    気冷却器及び間接蒸発式冷却器の下流に配置されかつ電
    気的に作動されて、燃焼空気を再加熱して温度を上昇し
    かつ流入空気の相対湿度を一定の絶対湿度に低下する
    「請求項33」に記載のガスタービンへの燃焼空気の空
    気予備冷却装置。
  35. 【請求項35】 更に、燃焼用空気の温度を感知するよ
    うに動作し、第1弁、第2弁及び第3弁のサーボ機構の
    少なくとも一つに連結され、少なくとも当該一つの弁を
    通る冷却用流体の流通を制御する少くとも一つの感知装
    置を含む「請求項34」に記載のガスタービンへの燃焼
    空気の空気予備冷却装置。
  36. 【請求項36】 更に、空気予備冷却装置を通してガス
    タービンに達する空気を加速するファンを有する「請求
    項35」に記載のガスタービンへの燃焼空気の空気予備
    冷却装置。
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