JPH09195552A - 階段状座席装置 - Google Patents
階段状座席装置Info
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- JPH09195552A JPH09195552A JP792796A JP792796A JPH09195552A JP H09195552 A JPH09195552 A JP H09195552A JP 792796 A JP792796 A JP 792796A JP 792796 A JP792796 A JP 792796A JP H09195552 A JPH09195552 A JP H09195552A
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- unit frame
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- seat units
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の階段状座席装置は、起倒支柱を起倒さ
せる起倒装置と、段床床板を揺動させる揺動装置とが別
々に設けられ、起倒装置や揺動装置は全体構成が複雑、
大掛かりになり、動作時間が長くなり、スペース、コス
ト的に問題がある。 【解決手段】 揺動装置25の作動により、ユニット枠10
を枢支部の周りに上下へ揺動させ、座席ユニット35群を
急傾斜角度や緩傾斜角度でもって階段状に位置させる。
座席ユニット35群は、上下揺動に平行リンク機構40を介
して連動していることから、ユニット枠10の揺動量に関
係なく座席38群を常に正姿勢で階段状に位置できる。
せる起倒装置と、段床床板を揺動させる揺動装置とが別
々に設けられ、起倒装置や揺動装置は全体構成が複雑、
大掛かりになり、動作時間が長くなり、スペース、コス
ト的に問題がある。 【解決手段】 揺動装置25の作動により、ユニット枠10
を枢支部の周りに上下へ揺動させ、座席ユニット35群を
急傾斜角度や緩傾斜角度でもって階段状に位置させる。
座席ユニット35群は、上下揺動に平行リンク機構40を介
して連動していることから、ユニット枠10の揺動量に関
係なく座席38群を常に正姿勢で階段状に位置できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば多目的ホ
ールに使用される階段状座席装置に関するものである。
ールに使用される階段状座席装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年では、ホールを多種類の目的に利用
できるようにし、ホールの利用効率を高めるようにした
多目的ホールが多く実施されるようになってきている。
この場合に座席は催し物に応じて、ブロック毎に、急傾
斜角度や緩傾斜角度の階段状に配列されたり、水平状に
配列される。
できるようにし、ホールの利用効率を高めるようにした
多目的ホールが多く実施されるようになってきている。
この場合に座席は催し物に応じて、ブロック毎に、急傾
斜角度や緩傾斜角度の階段状に配列されたり、水平状に
配列される。
【0003】従来、この種のものとしては、たとえば実
開昭64−27353 号に見られる可動観覧席が提供されてい
る。この従来構成は、台車上に複数の起倒支柱を介して
主フレームが配設されるとともに、各起倒支柱を起倒さ
せる複数の起倒装置(モータなど)が設けられている。
そして主フレーム上には、座席を装備した段床床板が前
後で複数列に配列され、これら段床床板は、左右方向の
主軸を介して主フレーム側に上下揺動自在に取り付けら
れるとともに、その揺動を行わせる揺動装置(モータな
ど)が主フレーム側に設けられている。
開昭64−27353 号に見られる可動観覧席が提供されてい
る。この従来構成は、台車上に複数の起倒支柱を介して
主フレームが配設されるとともに、各起倒支柱を起倒さ
せる複数の起倒装置(モータなど)が設けられている。
そして主フレーム上には、座席を装備した段床床板が前
後で複数列に配列され、これら段床床板は、左右方向の
主軸を介して主フレーム側に上下揺動自在に取り付けら
れるとともに、その揺動を行わせる揺動装置(モータな
ど)が主フレーム側に設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
構成によると、起倒支柱を起倒させる起倒装置と、段床
床板を揺動させる揺動装置とが別々に設けられ、さらに
起倒装置や揺動装置は、モータ、スクリュシャフト、ス
ライドブロック、アームなどにより構成されることか
ら、全体構成が複雑にかつ大掛かりになるとともに、動
作時間が長くなり、さらにはスペース、コスト的に問題
がある。
構成によると、起倒支柱を起倒させる起倒装置と、段床
床板を揺動させる揺動装置とが別々に設けられ、さらに
起倒装置や揺動装置は、モータ、スクリュシャフト、ス
ライドブロック、アームなどにより構成されることか
ら、全体構成が複雑にかつ大掛かりになるとともに、動
作時間が長くなり、さらにはスペース、コスト的に問題
がある。
【0005】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、全体を簡素にかつコンパクトに構成し得るととも
に、動作時間を短縮し得、さらにはスペース、コスト的
に有利な階段状座席装置を提供することを目的としたも
のである。
は、全体を簡素にかつコンパクトに構成し得るととも
に、動作時間を短縮し得、さらにはスペース、コスト的
に有利な階段状座席装置を提供することを目的としたも
のである。
【0006】また請求項2記載の発明は、複数の傾斜角
度の階段状姿勢にし得るとともに、各姿勢を堅持し得る
階段状座席装置を提供することを目的としたものであ
る。
度の階段状姿勢にし得るとともに、各姿勢を堅持し得る
階段状座席装置を提供することを目的としたものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の階段状座席装置
は、ベース部上に、前部側を枢支部として上下揺動自在
なユニット枠を設けるとともに、その揺動を行わせる揺
動装置を設け、前記ユニット枠側に、上部に座席が装備
された座席ユニットを前後複数列に配置するとともに、
これら座席ユニットをユニット枠側に、前記揺動装置に
連動した平行リンク機構を介して連結したことを特徴と
したものである。
ために、本発明のうちで請求項1記載の階段状座席装置
は、ベース部上に、前部側を枢支部として上下揺動自在
なユニット枠を設けるとともに、その揺動を行わせる揺
動装置を設け、前記ユニット枠側に、上部に座席が装備
された座席ユニットを前後複数列に配置するとともに、
これら座席ユニットをユニット枠側に、前記揺動装置に
連動した平行リンク機構を介して連結したことを特徴と
したものである。
【0008】ここで、ベース部は、基礎や台車などによ
り形成される。したがって請求項1の発明によると、揺
動装置の作動によって、ユニット枠を枢支部の周りに上
下へ揺動させることにより、座席ユニット群を急傾斜角
度や緩傾斜角度でもって階段状に位置し得る。その際に
座席ユニット群は、上下揺動に平行リンク機構を介して
連動していることから、ユニット枠の揺動量に関係なく
座席群を常に正姿勢で階段状に位置し得る。
り形成される。したがって請求項1の発明によると、揺
動装置の作動によって、ユニット枠を枢支部の周りに上
下へ揺動させることにより、座席ユニット群を急傾斜角
度や緩傾斜角度でもって階段状に位置し得る。その際に
座席ユニット群は、上下揺動に平行リンク機構を介して
連動していることから、ユニット枠の揺動量に関係なく
座席群を常に正姿勢で階段状に位置し得る。
【0009】また本発明の請求項2記載の階段状座席装
置は、上記した請求項1記載の構成において、ユニット
枠の揺動を複数段階で固定する固定装置を設けたことを
特徴としたものである。
置は、上記した請求項1記載の構成において、ユニット
枠の揺動を複数段階で固定する固定装置を設けたことを
特徴としたものである。
【0010】したがって請求項2の発明によると、揺動
装置の作動によってユニット枠を枢支部の周りに上下へ
揺動させ、座席ユニット群を所望の傾斜角度で階段状に
位置させたのち、固定装置を作用させることで、この所
望の傾斜角度の階段状姿勢を堅持し得る。
装置の作動によってユニット枠を枢支部の周りに上下へ
揺動させ、座席ユニット群を所望の傾斜角度で階段状に
位置させたのち、固定装置を作用させることで、この所
望の傾斜角度の階段状姿勢を堅持し得る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
1〜図4に基づいて説明する。基礎(ベース部の一例)
1上に配置される階段状座席装置5は、その本体が長方
平枠状のユニット枠10により構成される。すなわちユニ
ット枠10は、左右方向に長い前部枠11と、この前部枠11
の後方で平行状に配置された左右方向に長い後部枠12
と、左右方向の両端ならびに中央部において前部枠11と
後部枠12との間に配設された通路体13と、通路体13間の
複数箇所において前部枠11と後部枠12との間に配置され
た中間梁枠14とにより、その長さ方向を左右方向とした
長方平枠状に構成される。
1〜図4に基づいて説明する。基礎(ベース部の一例)
1上に配置される階段状座席装置5は、その本体が長方
平枠状のユニット枠10により構成される。すなわちユニ
ット枠10は、左右方向に長い前部枠11と、この前部枠11
の後方で平行状に配置された左右方向に長い後部枠12
と、左右方向の両端ならびに中央部において前部枠11と
後部枠12との間に配設された通路体13と、通路体13間の
複数箇所において前部枠11と後部枠12との間に配置され
た中間梁枠14とにより、その長さ方向を左右方向とした
長方平枠状に構成される。
【0012】前記ユニット枠10は基礎1上に、その前部
側を枢支部として上下揺動自在に設けられるとともに、
その揺動を行わせる揺動装置25が設けられる。すなわち
前部枠11には、左右方向の枢支軸16が通されるととも
に、この枢支軸16の上方に左右方向の前部軸17が通され
る。これら枢支軸16から前部軸17に亘って外嵌された逆
T字形の支持部材18が、左右方向の複数箇所に設けら
れ、これら支持部材18は、適宜の固定具を介して基礎1
上に固定されている。
側を枢支部として上下揺動自在に設けられるとともに、
その揺動を行わせる揺動装置25が設けられる。すなわち
前部枠11には、左右方向の枢支軸16が通されるととも
に、この枢支軸16の上方に左右方向の前部軸17が通され
る。これら枢支軸16から前部軸17に亘って外嵌された逆
T字形の支持部材18が、左右方向の複数箇所に設けら
れ、これら支持部材18は、適宜の固定具を介して基礎1
上に固定されている。
【0013】前記後部枠12には、左右方向の後部下位軸
19が通されるとともに、この後部下位軸19の上方に左右
方向の後部上位軸20が通される。そして前記中間梁枠14
の一端が前記枢支軸16に、また他端が前記後部下位軸19
に、それぞれ相対回転自在に連結されている。これによ
りユニット枠10は、枢支軸16を介して上下揺動自在に構
成され、その上昇揺動により基礎1上から離間されると
ともに、その下降揺動により基礎1上に接近される。
19が通されるとともに、この後部下位軸19の上方に左右
方向の後部上位軸20が通される。そして前記中間梁枠14
の一端が前記枢支軸16に、また他端が前記後部下位軸19
に、それぞれ相対回転自在に連結されている。これによ
りユニット枠10は、枢支軸16を介して上下揺動自在に構
成され、その上昇揺動により基礎1上から離間されると
ともに、その下降揺動により基礎1上に接近される。
【0014】前記通路体13間において、それぞれ一箇所
(または複数箇所)に前記揺動装置25が配設される。こ
れら揺動装置25は、たとえば、対応する中間梁体14の後
部に左右方向の上位ピン26を介して連結された上位リン
クバー27と、この上位リンクバー27の下端に左右方向の
中折れピン28を介して連結された下位リンクバー29と、
この下位リンクバー29の下端に左右方向の下位ピン30を
介して連結されかつ基礎1側に固定されたブラケット31
と、前記中折れピン28と基礎1側との間に配設されたア
クチュエータ32などにより構成される。
(または複数箇所)に前記揺動装置25が配設される。こ
れら揺動装置25は、たとえば、対応する中間梁体14の後
部に左右方向の上位ピン26を介して連結された上位リン
クバー27と、この上位リンクバー27の下端に左右方向の
中折れピン28を介して連結された下位リンクバー29と、
この下位リンクバー29の下端に左右方向の下位ピン30を
介して連結されかつ基礎1側に固定されたブラケット31
と、前記中折れピン28と基礎1側との間に配設されたア
クチュエータ32などにより構成される。
【0015】ここで上位リンクバー27や下位リンクバー
29などによりトグルリンク機構が構成され、そして、ア
クチュエータ32の伸びにより両リンクバー27,29が直線
状にされたときの伸び限ストッパー33と、アクチュエー
タ32の縮みにより両リンクバー27,29が中折れされたと
きの縮み限ストッパー34とが、下位リンクバー29を受け
止める状態で基礎1側に設けられている。
29などによりトグルリンク機構が構成され、そして、ア
クチュエータ32の伸びにより両リンクバー27,29が直線
状にされたときの伸び限ストッパー33と、アクチュエー
タ32の縮みにより両リンクバー27,29が中折れされたと
きの縮み限ストッパー34とが、下位リンクバー29を受け
止める状態で基礎1側に設けられている。
【0016】前記ユニット枠10側には、座席ユニット35
が前後複数列に配置されている。すなわち座席ユニット
35の本体36は左右方向に長くかつ下面や前後面が開放の
長箱枠状に形成され、その扁平な上板により形成される
床板部37上には、複数の座席38が横並び状で固定(装
備)されている。そして座席ユニット35は、通路体13間
において前後六列(前後複数列)に配置されている。
が前後複数列に配置されている。すなわち座席ユニット
35の本体36は左右方向に長くかつ下面や前後面が開放の
長箱枠状に形成され、その扁平な上板により形成される
床板部37上には、複数の座席38が横並び状で固定(装
備)されている。そして座席ユニット35は、通路体13間
において前後六列(前後複数列)に配置されている。
【0017】各座席ユニット35はユニット枠10側に、前
記揺動装置25に連動した平行リンク機構40を介して連結
されている。すなわち、前記枢支軸16と後部下位軸19と
の間に下位リンク41が相対回転自在に配設され、また前
記前部軸17と後部上位軸20との間に上位リンク42が相対
回転自在に配設されている。そして下位リンク41には左
右方向の下位横軸43が挿通されるとともに、上位リンク
42には左右方向の上位横軸44が挿通されている。なお下
位横軸43は中間梁体14にも挿通されている。
記揺動装置25に連動した平行リンク機構40を介して連結
されている。すなわち、前記枢支軸16と後部下位軸19と
の間に下位リンク41が相対回転自在に配設され、また前
記前部軸17と後部上位軸20との間に上位リンク42が相対
回転自在に配設されている。そして下位リンク41には左
右方向の下位横軸43が挿通されるとともに、上位リンク
42には左右方向の上位横軸44が挿通されている。なお下
位横軸43は中間梁体14にも挿通されている。
【0018】これら下位横軸43と上位横軸44とは対とな
って、前後方向の六箇所(前後複数箇所)に配置されて
いる。それぞれ対となる下位横軸43と上位横軸44とに亘
ってリンク部材45が外嵌され、これらリンク部材45は対
応する座席ユニット35の本体36に、連結材46を介して一
体化されている。
って、前後方向の六箇所(前後複数箇所)に配置されて
いる。それぞれ対となる下位横軸43と上位横軸44とに亘
ってリンク部材45が外嵌され、これらリンク部材45は対
応する座席ユニット35の本体36に、連結材46を介して一
体化されている。
【0019】以下に、上記した実施の形態における作用
を説明する。図1、図2に示すように、アクチュエータ
32の伸びにより、その下位リンクバー29を伸び限ストッ
パー33に当接または近接させるよう、両リンクバー27,
29を直線状にしたとき、中間梁体14を介してユニット枠
10を、枢支軸16に周りに上方へ揺動させ得る。これによ
り、前部枠11に対して後部枠12をかなり上方に位置し
得、そして両枠11,12間に座席ユニット35群を階段状で
位置し得る。
を説明する。図1、図2に示すように、アクチュエータ
32の伸びにより、その下位リンクバー29を伸び限ストッ
パー33に当接または近接させるよう、両リンクバー27,
29を直線状にしたとき、中間梁体14を介してユニット枠
10を、枢支軸16に周りに上方へ揺動させ得る。これによ
り、前部枠11に対して後部枠12をかなり上方に位置し
得、そして両枠11,12間に座席ユニット35群を階段状で
位置し得る。
【0020】その際に、両リンク41,42を中間梁体14と
平行状に揺動させて傾斜させるが、両リンク41,42は平
行リンク機構40を成していることから、下位横軸43と上
位横軸44との上下の相対位置は変化せず、すなわちリン
ク部材45は前後に傾斜せず、したがって座席ユニット35
群は、床板部37を水平状として急傾斜角度でもって階段
状に位置し得る。
平行状に揺動させて傾斜させるが、両リンク41,42は平
行リンク機構40を成していることから、下位横軸43と上
位横軸44との上下の相対位置は変化せず、すなわちリン
ク部材45は前後に傾斜せず、したがって座席ユニット35
群は、床板部37を水平状として急傾斜角度でもって階段
状に位置し得る。
【0021】上述の状態からアクチュエータ32を縮める
と、図3に示すように、その下位リンクバー29を縮み限
ストッパー34に当接させるよう、両リンクバー27,29を
中折れピン28の周りに中折れし得、以て中間梁体14を介
してユニット枠10を、枢支軸16の周りに下方へ揺動させ
得る。これにより、前部枠11に対して後部枠12を少し上
位とし得、そして両枠11,12間に座席ユニット35群を階
段状で位置し得る。
と、図3に示すように、その下位リンクバー29を縮み限
ストッパー34に当接させるよう、両リンクバー27,29を
中折れピン28の周りに中折れし得、以て中間梁体14を介
してユニット枠10を、枢支軸16の周りに下方へ揺動させ
得る。これにより、前部枠11に対して後部枠12を少し上
位とし得、そして両枠11,12間に座席ユニット35群を階
段状で位置し得る。
【0022】その際に、両リンク41,42を中間梁体14と
平行状に揺動させて傾斜させるが、両リンク41,42は平
行リンク機構40を成していることから、下位横軸43と上
位横軸44との上下の相対位置は変化せず、すなわちリン
ク部材45は前後に傾斜せず、したがって座席ユニット35
群は、床板部37を水平状として緩傾斜角度でもって階段
状に位置し得る。
平行状に揺動させて傾斜させるが、両リンク41,42は平
行リンク機構40を成していることから、下位横軸43と上
位横軸44との上下の相対位置は変化せず、すなわちリン
ク部材45は前後に傾斜せず、したがって座席ユニット35
群は、床板部37を水平状として緩傾斜角度でもって階段
状に位置し得る。
【0023】次に、本発明の別の実施の形態を、図5、
図6に基づいて説明する。この別の実施の形態において
は、ユニット枠10の揺動を複数段階で固定する固定装置
50が設けられる。すなわち、上位リンクバー27は下方へ
長尺のテンションバーであって、その中央部分に中折れ
ピン28が作用するように構成されている。そして上位リ
ンクバー27の下端には、ローラピン48を介してローラ
(被固定部の一例)49が取り付けられている。また下位
リンクバー29は伸縮形式に構成されている。
図6に基づいて説明する。この別の実施の形態において
は、ユニット枠10の揺動を複数段階で固定する固定装置
50が設けられる。すなわち、上位リンクバー27は下方へ
長尺のテンションバーであって、その中央部分に中折れ
ピン28が作用するように構成されている。そして上位リ
ンクバー27の下端には、ローラピン48を介してローラ
(被固定部の一例)49が取り付けられている。また下位
リンクバー29は伸縮形式に構成されている。
【0024】固定装置50は基礎1側に設けられるもの
で、基礎1側に固定された前後一対の軸受51,52と、こ
れら軸受51,52間に回転自在に支持された前後方向軸53
と、この前後方向軸53の前端に連動された電動モータ54
と、前後方向軸53に外嵌固定された回転体55と、この回
転体55の一面側において前後方向の鋸歯状に設けられた
多段固定部56とにより構成されている。なお、両軸受5
1,52間には、多段固定部56を納め得る凹所57が形成さ
れている。
で、基礎1側に固定された前後一対の軸受51,52と、こ
れら軸受51,52間に回転自在に支持された前後方向軸53
と、この前後方向軸53の前端に連動された電動モータ54
と、前後方向軸53に外嵌固定された回転体55と、この回
転体55の一面側において前後方向の鋸歯状に設けられた
多段固定部56とにより構成されている。なお、両軸受5
1,52間には、多段固定部56を納め得る凹所57が形成さ
れている。
【0025】このように構成された別の実施の形態によ
ると、図5に示すように、多段固定部56を凹所57に納め
た姿勢において、アクチュエータ32を伸縮させること
で、中間梁体14を介してユニット枠10を、枢支軸16の周
りに上下へ揺動させ得る。このときローラ49は、回転体
55上で転動されるか、または回転体55の少し上方を移動
される。
ると、図5に示すように、多段固定部56を凹所57に納め
た姿勢において、アクチュエータ32を伸縮させること
で、中間梁体14を介してユニット枠10を、枢支軸16の周
りに上下へ揺動させ得る。このときローラ49は、回転体
55上で転動されるか、または回転体55の少し上方を移動
される。
【0026】そして、アクチュエータ32を所定量で伸縮
させて、座席ユニット35群を所望の傾斜角度でもって階
段状に位置させたのち、電動モータ54により前後方向軸
53を180 度回転させる。すると、回転体55とともに多段
固定部56が回転されて、図6に示すように、その鋸歯群
のうちの一つの鋸歯にローラ49が係合されることにな
る。これにより、ローラ49を介して上位リンクバー27を
ロックし得、以て前述した座席ユニット35群を所望の傾
斜角度でもって階段状に位置させたユニット枠10の階段
状姿勢を堅持し得る。
させて、座席ユニット35群を所望の傾斜角度でもって階
段状に位置させたのち、電動モータ54により前後方向軸
53を180 度回転させる。すると、回転体55とともに多段
固定部56が回転されて、図6に示すように、その鋸歯群
のうちの一つの鋸歯にローラ49が係合されることにな
る。これにより、ローラ49を介して上位リンクバー27を
ロックし得、以て前述した座席ユニット35群を所望の傾
斜角度でもって階段状に位置させたユニット枠10の階段
状姿勢を堅持し得る。
【0027】上記した実施の形態では、ベース部として
基礎1が示されているが、これは手動走行や駆動走行さ
れる台車などであつてもよい。上記した実施の形態で
は、ユニット枠10として前部枠11や後部枠12や通路体13
などからなる形式が示されているが、これは通路体13を
省略した形式であってもよい。
基礎1が示されているが、これは手動走行や駆動走行さ
れる台車などであつてもよい。上記した実施の形態で
は、ユニット枠10として前部枠11や後部枠12や通路体13
などからなる形式が示されているが、これは通路体13を
省略した形式であってもよい。
【0028】上記した実施の形態では、揺動装置25の駆
動源としてアクチュエータ32が示されているが、これは
モータによりねじ軸を回転させ、ナット体を介して中折
れピン28を移動させる形式などであってもよい。
動源としてアクチュエータ32が示されているが、これは
モータによりねじ軸を回転させ、ナット体を介して中折
れピン28を移動させる形式などであってもよい。
【0029】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、揺
動装置の作動によりユニット枠を枢支部の周りに上下へ
揺動させることで、座席ユニット群を急傾斜角度や緩傾
斜角度で階段状に位置でき、その際に座席ユニット群
は、上下揺動に平行リンク機構を介して連動しているこ
とで、ユニット枠の揺動量に関係なく座席群を常に正姿
勢で階段状に位置できる。これにより、全体を簡素にか
つコンパクトに構成できるとともに、動作時間を短縮で
き、さらにはスペース、コスト的に有利な階段状座席装
置を提供できる。
動装置の作動によりユニット枠を枢支部の周りに上下へ
揺動させることで、座席ユニット群を急傾斜角度や緩傾
斜角度で階段状に位置でき、その際に座席ユニット群
は、上下揺動に平行リンク機構を介して連動しているこ
とで、ユニット枠の揺動量に関係なく座席群を常に正姿
勢で階段状に位置できる。これにより、全体を簡素にか
つコンパクトに構成できるとともに、動作時間を短縮で
き、さらにはスペース、コスト的に有利な階段状座席装
置を提供できる。
【0030】また上記した本発明の請求項2によると、
揺動装置の作動によってユニット枠を枢支部の周りに上
下へ揺動させ、座席ユニット群を所望の傾斜角度で階段
状に位置させたのち、固定装置を作用させることで、こ
の所望の傾斜角度の階段状姿勢を堅持できる。
揺動装置の作動によってユニット枠を枢支部の周りに上
下へ揺動させ、座席ユニット群を所望の傾斜角度で階段
状に位置させたのち、固定装置を作用させることで、こ
の所望の傾斜角度の階段状姿勢を堅持できる。
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、階段状座席
装置の急傾斜角度での縦断側面図である。
装置の急傾斜角度での縦断側面図である。
【図2】同階段状座席装置の急傾斜角度での中間梁体配
設部分の縦断側面図である。
設部分の縦断側面図である。
【図3】同階段状座席装置の緩傾斜角度での縦断側面図
である。
である。
【図4】同階段状座席装置の一部切り欠き平面図であ
る。
る。
【図5】本発明の別の実施の形態を示し、階段状座席装
置の急傾斜角度での縦断側面図である。
置の急傾斜角度での縦断側面図である。
【図6】同階段状座席装置の緩傾斜角度での縦断側面図
である。
である。
1 基礎(ベース部) 5 階段状座席装置 10 ユニット枠 11 前部枠 12 後部枠 13 通路体 14 中間梁体 16 枢支軸 17 前部軸 18 支持部材 19 後部下位軸 20 後部上位軸 25 揺動装置 27 上位リンクバー 29 下位リンクバー 32 アクチュエータ 35 座席ユニット 36 本体 37 床板部 38 座席 40 平行リンク機構 41 下位リンク 42 上位リンク 43 下位横軸 44 上位横軸 45 リンク部材 46 連結材 49 ローラ(被固定部) 50 固定装置 55 回転体 56 多段固定部
Claims (2)
- 【請求項1】 ベース部上に、前部側を枢支部として上
下揺動自在なユニット枠を設けるとともに、その揺動を
行わせる揺動装置を設け、前記ユニット枠側に、上部に
座席が装備された座席ユニットを前後複数列に配置する
とともに、これら座席ユニットをユニット枠側に、前記
揺動装置に連動した平行リンク機構を介して連結したこ
とを特徴とする階段状座席装置。 - 【請求項2】 ユニット枠の揺動を複数段階で固定する
固定装置を設けたことを特徴とする請求項1記載の階段
状座席装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP792796A JPH09195552A (ja) | 1996-01-22 | 1996-01-22 | 階段状座席装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP792796A JPH09195552A (ja) | 1996-01-22 | 1996-01-22 | 階段状座席装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09195552A true JPH09195552A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=11679165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP792796A Pending JPH09195552A (ja) | 1996-01-22 | 1996-01-22 | 階段状座席装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09195552A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1006246A1 (en) * | 1998-05-22 | 2000-06-07 | KabushikiKaisha Kotobuki | Variable floor height tiered stand |
CN105433623A (zh) * | 2015-12-29 | 2016-03-30 | 芜湖华强文化科技产业有限公司 | 一种差别抬升式座椅控制装置 |
-
1996
- 1996-01-22 JP JP792796A patent/JPH09195552A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1006246A1 (en) * | 1998-05-22 | 2000-06-07 | KabushikiKaisha Kotobuki | Variable floor height tiered stand |
EP1006246A4 (en) * | 1998-05-22 | 2002-09-11 | Kotobuki & Co Ltd | STAGE TRIBUNE WITH VARIABLE FLOOR HEIGHT |
CN105433623A (zh) * | 2015-12-29 | 2016-03-30 | 芜湖华强文化科技产业有限公司 | 一种差别抬升式座椅控制装置 |
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