JPH09195519A - 橋脚補強工事用組立式架台およびその使用方法 - Google Patents
橋脚補強工事用組立式架台およびその使用方法Info
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- JPH09195519A JPH09195519A JP532396A JP532396A JPH09195519A JP H09195519 A JPH09195519 A JP H09195519A JP 532396 A JP532396 A JP 532396A JP 532396 A JP532396 A JP 532396A JP H09195519 A JPH09195519 A JP H09195519A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 一旦組み立てた枠組みを中間で解体すること
なく、そのまま鋼板の搬入、取り付けを行うことのでき
るよう、従来の足場に資材の搬出入機能を付加した組立
式架台を実現する。 【解決手段】 略矩形断面の橋脚Ｐに接近して地上に設
置したはしご状のスレッド５の上部に構築した鋼管製の
門型枠１、クロスブレース３、板付き布枠４よりなる曲
面用枠組みの頂部に、橋脚面に対して直角方向に、かつ
橋脚側に若干突出させてモノレール吊り梁６を取り付
け、突出部分下面に橋脚表面に対して略等距離を保持し
てモノレール7aを取り付け、このモノレール7aに、チェ
ーンブロック９を吊り下げたギヤードトロリ８を懸垂走
行自在に取り付けて構成する。
なく、そのまま鋼板の搬入、取り付けを行うことのでき
るよう、従来の足場に資材の搬出入機能を付加した組立
式架台を実現する。 【解決手段】 略矩形断面の橋脚Ｐに接近して地上に設
置したはしご状のスレッド５の上部に構築した鋼管製の
門型枠１、クロスブレース３、板付き布枠４よりなる曲
面用枠組みの頂部に、橋脚面に対して直角方向に、かつ
橋脚側に若干突出させてモノレール吊り梁６を取り付
け、突出部分下面に橋脚表面に対して略等距離を保持し
てモノレール7aを取り付け、このモノレール7aに、チェ
ーンブロック９を吊り下げたギヤードトロリ８を懸垂走
行自在に取り付けて構成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路橋、鉄道橋等
の橋脚部分の耐震性を向上させるための補強工事におい
て、資材の搬入や作業足場として使用する組立式の架台
に関する。
の橋脚部分の耐震性を向上させるための補強工事におい
て、資材の搬入や作業足場として使用する組立式の架台
に関する。
【０００２】
【従来の技術】平成７年１月の兵庫県南部大地震におい
て高速道路の橋梁部分や鉄道橋の被害が予想以上に大き
かったことから、ＲＣ構造物に対する耐震基準の見直し
が急務となり、例えば運輸省では鉄道施設耐震構造検討
委員会を設けて緊急補強対策をとりまとめ、既設のラー
メン構造の高架橋や橋台、開削式トンネルの中柱等につ
いて耐震補強工事を行うこととなった。
て高速道路の橋梁部分や鉄道橋の被害が予想以上に大き
かったことから、ＲＣ構造物に対する耐震基準の見直し
が急務となり、例えば運輸省では鉄道施設耐震構造検討
委員会を設けて緊急補強対策をとりまとめ、既設のラー
メン構造の高架橋や橋台、開削式トンネルの中柱等につ
いて耐震補強工事を行うこととなった。
【０００３】破壊状況を検討すると、地震の際の衝撃に
よってコンクリート部分が圧潰、脱落してＲＣ構造物の
圧縮側の抵抗力が急激に低下していることから、対策と
しては、衝撃を受けてもコンクリートが鉄筋の周囲に拘
束されたままの状態を維持できる構造とすることが望ま
しい。したがって、橋脚の場合であれば、図６の水平断
面図に一例を示すように、コンクリートを囲むように橋
脚Ｐの外周表面に鋼板Ｓを貼り付けることにより、これ
が内側のコンクリートを拘束するために耐震性の向上が
期待できる。
よってコンクリート部分が圧潰、脱落してＲＣ構造物の
圧縮側の抵抗力が急激に低下していることから、対策と
しては、衝撃を受けてもコンクリートが鉄筋の周囲に拘
束されたままの状態を維持できる構造とすることが望ま
しい。したがって、橋脚の場合であれば、図６の水平断
面図に一例を示すように、コンクリートを囲むように橋
脚Ｐの外周表面に鋼板Ｓを貼り付けることにより、これ
が内側のコンクリートを拘束するために耐震性の向上が
期待できる。
【０００４】この場合の工事手順の一例を示すと、ＲＣ
の橋脚の外周表面を目荒らししてから鋼板を吊り込んで
周囲にあてがい、鋼板相互間を溶接するとともにコンク
リートと鋼板の隙間に樹脂を注入して鋼板を橋脚の外周
表面に接着させ、最後に鋼板の表面を仕上げ塗装するの
である。このような橋脚表面部分に対する作業において
は、鋼管製の建枠、クロスブレース、板付き布枠等を組
み立てた鋼管枠組み足場（以下枠組みという）を橋脚の
周囲に設置するのが普通である。建枠の例として図７に
門型枠１を示す。
の橋脚の外周表面を目荒らししてから鋼板を吊り込んで
周囲にあてがい、鋼板相互間を溶接するとともにコンク
リートと鋼板の隙間に樹脂を注入して鋼板を橋脚の外周
表面に接着させ、最後に鋼板の表面を仕上げ塗装するの
である。このような橋脚表面部分に対する作業において
は、鋼管製の建枠、クロスブレース、板付き布枠等を組
み立てた鋼管枠組み足場（以下枠組みという）を橋脚の
周囲に設置するのが普通である。建枠の例として図７に
門型枠１を示す。
【０００５】しかし、前記したような一連の作業におい
て、この枠組みがあると中間段階である鋼板の搬入の際
にはクレーンによる吊り込みの支障となるので、ここで
一旦枠組みを一部解体撤去し、鋼板をほぼ定位置まで搬
入してから再度組み立てる必要があり、枠組みの組み立
て、解体を２回行うため作業能率が悪いという問題点が
あった。
て、この枠組みがあると中間段階である鋼板の搬入の際
にはクレーンによる吊り込みの支障となるので、ここで
一旦枠組みを一部解体撤去し、鋼板をほぼ定位置まで搬
入してから再度組み立てる必要があり、枠組みの組み立
て、解体を２回行うため作業能率が悪いという問題点が
あった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点を解消し、一旦組み立てた枠組みはそのままにし
て鋼板の搬入、取り付けを行うことのできるよう、従来
の鋼管枠組み足場に資材の搬出入機能を付加した橋脚補
強工事用組立式架台を実現することを目的とする。
問題点を解消し、一旦組み立てた枠組みはそのままにし
て鋼板の搬入、取り付けを行うことのできるよう、従来
の鋼管枠組み足場に資材の搬出入機能を付加した橋脚補
強工事用組立式架台を実現することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の本発明
は、略矩形断面の橋脚Ｐの相対する２面に接近して設置
される組立式架台であって、橋脚Ｐの相対する２面に接
近してこれと平行に地上に載置されるはしご状のスレッ
ドと、このスレッド上にベースジャッキを介して所定の
高さに構築される門型枠、クロスブレース、板付き布枠
よりなる枠組みと、枠組みの頂部に頂部ジャッキを介し
て略水平に、また橋脚の表面に対して直角方向に、かつ
橋脚側に若干突出させて取り付けられるモノレール吊り
梁と、このモノレール吊り梁の前記突出部分下面に橋脚
表面に対して略等距離を保持して取り付けられるモノレ
ールとからなり、このモノレールに、チェーンブロック
を吊り下げたギヤードトロリを懸垂走行自在に取り付け
たことを特徴とする橋脚補強工事用組立式架台である。
は、略矩形断面の橋脚Ｐの相対する２面に接近して設置
される組立式架台であって、橋脚Ｐの相対する２面に接
近してこれと平行に地上に載置されるはしご状のスレッ
ドと、このスレッド上にベースジャッキを介して所定の
高さに構築される門型枠、クロスブレース、板付き布枠
よりなる枠組みと、枠組みの頂部に頂部ジャッキを介し
て略水平に、また橋脚の表面に対して直角方向に、かつ
橋脚側に若干突出させて取り付けられるモノレール吊り
梁と、このモノレール吊り梁の前記突出部分下面に橋脚
表面に対して略等距離を保持して取り付けられるモノレ
ールとからなり、このモノレールに、チェーンブロック
を吊り下げたギヤードトロリを懸垂走行自在に取り付け
たことを特徴とする橋脚補強工事用組立式架台である。
【０００８】請求項２に記載の本発明は、橋脚の他の２
面に接近した位置で、両側のモノレールにまたがってこ
れと直角方向の第二のモノレールを取り付け、この第二
のモノレールにもチェーンブロックを吊り下げたギヤー
ドトロリを懸垂走行自在に取り付けたことを特徴とする
請求項１に記載の橋脚補強工事用組立式架台である。請
求項３に記載の本発明は、枠組みの側面に、略矩形状
で、１辺の両端付近に枠組みに係止するヒンジ機構を有
し、その対辺両端付近に吊りチェーンの端部を接続して
なるはね上げデッキを設けた請求項１または２に記載の
橋脚補強工事用組立式架台である。
面に接近した位置で、両側のモノレールにまたがってこ
れと直角方向の第二のモノレールを取り付け、この第二
のモノレールにもチェーンブロックを吊り下げたギヤー
ドトロリを懸垂走行自在に取り付けたことを特徴とする
請求項１に記載の橋脚補強工事用組立式架台である。請
求項３に記載の本発明は、枠組みの側面に、略矩形状
で、１辺の両端付近に枠組みに係止するヒンジ機構を有
し、その対辺両端付近に吊りチェーンの端部を接続して
なるはね上げデッキを設けた請求項１または２に記載の
橋脚補強工事用組立式架台である。
【０００９】また、請求項４に記載の本発明は、チェー
ンブロックで補強用の鋼板を吊り上げ、ギヤードトロリ
をモノレールに沿って走行させて橋脚表面付近まで吊り
込むことを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記
載の橋脚補強工事用組立式架台の使用方法である。請求
項５に記載の本発明は、チェーンブロックで補強用の鋼
板を吊り上げ、ギヤードトロリをモノレールに沿って走
行させて橋脚表面付近まで吊り込むに際して、少なくと
も一部のはね上げデッキを一時収納し、その部分を通過
させて補強用の鋼板を吊りこむ請求項３に記載の橋脚補
強工事用組立式架台の使用方法である。
ンブロックで補強用の鋼板を吊り上げ、ギヤードトロリ
をモノレールに沿って走行させて橋脚表面付近まで吊り
込むことを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記
載の橋脚補強工事用組立式架台の使用方法である。請求
項５に記載の本発明は、チェーンブロックで補強用の鋼
板を吊り上げ、ギヤードトロリをモノレールに沿って走
行させて橋脚表面付近まで吊り込むに際して、少なくと
も一部のはね上げデッキを一時収納し、その部分を通過
させて補強用の鋼板を吊りこむ請求項３に記載の橋脚補
強工事用組立式架台の使用方法である。
【００１０】請求項６に記載の本発明は、すべてのはね
上げデッキを収納し、スレッド部を滑らせることにより
組立式架台全体を横引きする請求項３に記載の橋脚補強
工事用組立式架台の移動方法である。
上げデッキを収納し、スレッド部を滑らせることにより
組立式架台全体を横引きする請求項３に記載の橋脚補強
工事用組立式架台の移動方法である。
【００１１】
【発明の実施の形態】本発明の橋脚補強工事用組立式架
台の一実施例を図面により説明する。図１はこの組立式
架台の正面図、図２は同じく側面図、図３は平面図、図
４は図１の一部を拡大して示す部分正面図、図５は図３
の一部を拡大して示す部分平面図で、１は門型枠、２は
門型枠１の上下に配置されたジャッキ、３は門型枠１を
相互に連結するクロスブレース、４は門型枠１間にかけ
渡される足場材である板付き布枠、５は門型枠１の底部
に設けられるスレッド（そり）、６は門型枠１の頂部に
取り付けられるモノレール吊り梁、７はこのモノレール
吊り梁６の下面に取り付けられるモノレール走行桁（以
下単にモノレールという）、８はこのモノレール７を懸
垂走行するギヤードトロリ、９はこのギヤードトロリ８
に吊り下げられたチェーンブロック、10は門型枠１間の
側面に取り付けられるはね上げ可能なはね上げデッキ、
11ははね上げデッキを吊る吊りチェーン、12ははね上げ
デッキ10により形成される作業床に昇降する昇降階段で
ある。
台の一実施例を図面により説明する。図１はこの組立式
架台の正面図、図２は同じく側面図、図３は平面図、図
４は図１の一部を拡大して示す部分正面図、図５は図３
の一部を拡大して示す部分平面図で、１は門型枠、２は
門型枠１の上下に配置されたジャッキ、３は門型枠１を
相互に連結するクロスブレース、４は門型枠１間にかけ
渡される足場材である板付き布枠、５は門型枠１の底部
に設けられるスレッド（そり）、６は門型枠１の頂部に
取り付けられるモノレール吊り梁、７はこのモノレール
吊り梁６の下面に取り付けられるモノレール走行桁（以
下単にモノレールという）、８はこのモノレール７を懸
垂走行するギヤードトロリ、９はこのギヤードトロリ８
に吊り下げられたチェーンブロック、10は門型枠１間の
側面に取り付けられるはね上げ可能なはね上げデッキ、
11ははね上げデッキを吊る吊りチェーン、12ははね上げ
デッキ10により形成される作業床に昇降する昇降階段で
ある。
【００１２】以下本実施例において、略矩形断面の橋脚
Ｐの４面を基準として、図３における左右方向をｘ方
向、上下方向をｙ方向と呼ぶことにする。まず橋脚Ｐの
両側の地上に、作業用の空間を若干残してｙ方向にスレ
ッド５を載置する。スレッド５は、ウエブを縦位置とし
たレール状のＨ形鋼２本を直角方向の連結材で連結して
はしご型としたものである。
Ｐの４面を基準として、図３における左右方向をｘ方
向、上下方向をｙ方向と呼ぶことにする。まず橋脚Ｐの
両側の地上に、作業用の空間を若干残してｙ方向にスレ
ッド５を載置する。スレッド５は、ウエブを縦位置とし
たレール状のＨ形鋼２本を直角方向の連結材で連結して
はしご型としたものである。
【００１３】その上に、ベースジャッキ2aを配置し、そ
の上部に門型枠１をｘ方向に適当段数、すなわち橋梁補
強工事の作業に必要な高さまで積み上げ、門型枠１間に
は板付き布枠４をかけ渡し、門型枠１側面にはクロスブ
レース３を取り付けて枠組みを構築する。枠組み頂部の
門型枠１の真上位置に、頂部ジャッキ2bを介してモノレ
ール吊り梁６を取り付ける。上下のベースジャッキ2a、
頂部ジャッキ2bにより施工面の不陸（凹凸）や枠組みの
レベル不良等を微調整して、板付き布枠４やモノレール
吊り梁６をできるだけ水平とする。
の上部に門型枠１をｘ方向に適当段数、すなわち橋梁補
強工事の作業に必要な高さまで積み上げ、門型枠１間に
は板付き布枠４をかけ渡し、門型枠１側面にはクロスブ
レース３を取り付けて枠組みを構築する。枠組み頂部の
門型枠１の真上位置に、頂部ジャッキ2bを介してモノレ
ール吊り梁６を取り付ける。上下のベースジャッキ2a、
頂部ジャッキ2bにより施工面の不陸（凹凸）や枠組みの
レベル不良等を微調整して、板付き布枠４やモノレール
吊り梁６をできるだけ水平とする。
【００１４】モノレール吊り梁６は、枠組みよりも内側
に突出させ、突出部分の下面に、橋脚表面に平行に、す
なわちｙ方向にモノレール7aを取り付ける。この際モノ
レール吊り梁６の反突出側端部付近を、図４で符号Ｆで
示すように鋼線等で緊縛して、使用時の浮き上がりを防
止することが好ましい。モノレール7aは市販のギヤード
トロリ８を懸垂走行させる走行桁であるから、所定寸法
のＨ形鋼、Ｉ形鋼等を使用する。ギヤードトロリ８は、
付属している走行チェーンを引いてやることにより任意
の方向へ走行する。ギヤードトロリ８にこれも市販のチ
ェーンブロック９を吊り下げれば、このチェーンブロッ
クを使用し、モノレール7aに沿って、すなわち橋脚Ｐの
ｙ方向の表面に沿って、鋼板を始めとする資材を搬送す
ることができる。
に突出させ、突出部分の下面に、橋脚表面に平行に、す
なわちｙ方向にモノレール7aを取り付ける。この際モノ
レール吊り梁６の反突出側端部付近を、図４で符号Ｆで
示すように鋼線等で緊縛して、使用時の浮き上がりを防
止することが好ましい。モノレール7aは市販のギヤード
トロリ８を懸垂走行させる走行桁であるから、所定寸法
のＨ形鋼、Ｉ形鋼等を使用する。ギヤードトロリ８は、
付属している走行チェーンを引いてやることにより任意
の方向へ走行する。ギヤードトロリ８にこれも市販のチ
ェーンブロック９を吊り下げれば、このチェーンブロッ
クを使用し、モノレール7aに沿って、すなわち橋脚Ｐの
ｙ方向の表面に沿って、鋼板を始めとする資材を搬送す
ることができる。
【００１５】また、橋脚Ｐのｘ方向表面付近で、両側の
モノレール7aにまたがってこれと直角方向、すなわちｘ
方向にモノレール7bを取り付け、チェーンブロック９を
吊り下げたギヤードトロリ８を懸垂走行させてやること
により、全く同様に橋脚Ｐのｘ方向の表面に沿って、鋼
板を始めとする資材を搬送することができる。一方、図
１、図３に示すように、橋脚Ｐのｙ方向の側面に対し
て、枠組みの内側側面にはね上げデッキ10a を取り付
け、枠組みと橋脚との隙間をふさいで作業用の足場とす
る。はね上げデッキ10a は、矩形状のデッキの１辺両端
付近にヒンジ機構を設け、クランプ金具等で枠組みに係
止しその対辺両端付近に吊りチェーン11の端部を接続し
て構成する。また、橋脚Ｐのｙ方向の側面に対しては、
はね上げ半径を枠組み間隔のおよそ１／２程度に大きく
し、吊り下げた状態で互いに反対側のものに届くように
したはね上げデッキ10b を使用すればよい。
モノレール7aにまたがってこれと直角方向、すなわちｘ
方向にモノレール7bを取り付け、チェーンブロック９を
吊り下げたギヤードトロリ８を懸垂走行させてやること
により、全く同様に橋脚Ｐのｘ方向の表面に沿って、鋼
板を始めとする資材を搬送することができる。一方、図
１、図３に示すように、橋脚Ｐのｙ方向の側面に対し
て、枠組みの内側側面にはね上げデッキ10a を取り付
け、枠組みと橋脚との隙間をふさいで作業用の足場とす
る。はね上げデッキ10a は、矩形状のデッキの１辺両端
付近にヒンジ機構を設け、クランプ金具等で枠組みに係
止しその対辺両端付近に吊りチェーン11の端部を接続し
て構成する。また、橋脚Ｐのｙ方向の側面に対しては、
はね上げ半径を枠組み間隔のおよそ１／２程度に大きく
し、吊り下げた状態で互いに反対側のものに届くように
したはね上げデッキ10b を使用すればよい。
【００１６】これらはね上げデッキ10a 、10b の周囲に
は、適宜取り外し可能な手すりを設けることが望まし
い。板付き布枠４、はね上げデッキ10へは適宜昇降階段
12を取り付ける。組立式架台を以上のように構成するこ
とにより、枠組みの適当な高さにかけ渡した板付き布枠
４やはね上げデッキ10を足場として橋脚Ｐの表面荒らし
や鋼板の溶接、塗装等の作業を行うとともに、枠組みは
そのままではね上げデッキ10のみをはね上げることによ
り、外部から鋼板を搬入し、ギヤードトロリ８のチェー
ンブロック９によって吊り上げてギヤードトロリ８を所
望の位置まで走行させ、鋼板を橋脚Ｐの所定の位置に取
り付ける作業を行うことができる。
は、適宜取り外し可能な手すりを設けることが望まし
い。板付き布枠４、はね上げデッキ10へは適宜昇降階段
12を取り付ける。組立式架台を以上のように構成するこ
とにより、枠組みの適当な高さにかけ渡した板付き布枠
４やはね上げデッキ10を足場として橋脚Ｐの表面荒らし
や鋼板の溶接、塗装等の作業を行うとともに、枠組みは
そのままではね上げデッキ10のみをはね上げることによ
り、外部から鋼板を搬入し、ギヤードトロリ８のチェー
ンブロック９によって吊り上げてギヤードトロリ８を所
望の位置まで走行させ、鋼板を橋脚Ｐの所定の位置に取
り付ける作業を行うことができる。
【００１７】１か所の橋脚について作業が完了したら、
途中の地形が許せば、はね上げデッキ10を収納し、モノ
レール７ｂを取り外してスレッド５を滑らせて枠組み足
場全体をクレーン等で横引きして次の橋脚の位置まで移
動させることも可能である。
途中の地形が許せば、はね上げデッキ10を収納し、モノ
レール７ｂを取り外してスレッド５を滑らせて枠組み足
場全体をクレーン等で横引きして次の橋脚の位置まで移
動させることも可能である。
【００１８】
【発明の効果】本発明によれば、一旦スレッド上に枠組
み足場を組み立て、ギヤードトロリ、吊り上げ用チェー
ンブロックを取り付ければ、中間工程において枠組み足
場を解体、再組み立て等を行う必要がなく、また次の作
業を行う橋脚位置まで、枠組み足場を組み立てた状態の
まま容易に移動することができるから、橋梁補強工事の
効率ならびに安全性が大幅に向上するという優れた効果
を奏する。
み足場を組み立て、ギヤードトロリ、吊り上げ用チェー
ンブロックを取り付ければ、中間工程において枠組み足
場を解体、再組み立て等を行う必要がなく、また次の作
業を行う橋脚位置まで、枠組み足場を組み立てた状態の
まま容易に移動することができるから、橋梁補強工事の
効率ならびに安全性が大幅に向上するという優れた効果
を奏する。
【図１】本発明の一実施例を示す組立式架台の正面図で
ある。
ある。
【図２】本発明の一実施例を示す組立式架台の側面図で
ある。
ある。
【図３】本発明の一実施例を示す組立式架台の平面図で
ある。
ある。
【図４】図１の一部を拡大して示す部分正面図である。
【図５】図３の一部を拡大して示す部分平面図である。
【図６】本発明に係わる橋脚の補強方法を示す水平断面
図である。
図である。
【図７】本発明に使用する門型枠を示す正面図である。
１ 門型枠 ２ ジャッキ 2a ベースジャッキ 2b 頂部ジャッキ ３ クロスブレース ４ 板付き布枠 ５ スレッド ６ モノレール吊り梁 ７ モノレール ８ ギヤードトロリ ９ チェーンブロック 10 はね上げデッキ 11 吊りチェーン 12 昇降階段 Ｐ 橋脚 Ｓ 鋼板
Claims (6)
- 【請求項１】 略矩形断面の橋脚Ｐの相対する２面に接
近して設置される組立式架台であって、橋脚Ｐの相対す
る２面に接近してこれと平行に地上に載置されるはしご
状のスレッド（５）と、このスレッド（５）上にベース
ジャッキ（2a）を介して所定の高さに構築される門型枠
（１）、クロスブレース（３）、板付き布枠（４）より
なる枠組みと、枠組みの頂部に頂部ジャッキ（2b）を介
して略水平に、また橋脚（Ｐ）の表面に対して直角方向
に、かつ橋脚側に若干突出させて取り付けられるモノレ
ール吊り梁（６）と、このモノレール吊り梁（６）の前
記突出部分下面に橋脚表面に対して略等距離を保持して
取り付けられるモノレール（7a）とからなり、このモノ
レール（7a）に、チェーンブロック（９）を吊り下げた
ギヤードトロリ（８）を懸垂走行自在に取り付けたこと
を特徴とする橋脚補強工事用組立式架台。 - 【請求項２】 橋脚（Ｐ）の他の２面に接近した位置
で、両側のモノレール（7a）にまたがってこれと直角方
向の第二のモノレール（7b）を取り付け、この第二のモ
ノレール（7b）にもチェーンブロック（９）を吊り下げ
たギヤードトロリ（８）を懸垂走行自在に取り付けたこ
とを特徴とする請求項１に記載の橋脚補強工事用組立式
架台。 - 【請求項３】 枠組みの側面に、略矩形状で、１辺の両
端付近に枠組みに係止するヒンジ機構を有し、その対辺
両端付近に吊りチェーン（11）の端部を接続してなるは
ね上げデッキ（10）を設けた請求項１または２に記載の
橋脚補強工事用組立式架台。 - 【請求項４】 チェーンブロックで補強用の鋼板を吊り
上げ、ギヤードトロリをモノレールに沿って走行させて
橋脚表面付近まで吊り込むことを特徴とする請求項１な
いし３のいずれかに記載の橋脚補強工事用組立式架台の
使用方法。 - 【請求項５】 チェーンブロックで補強用の鋼板を吊り
上げ、ギヤードトロリをモノレールに沿って走行させて
橋脚表面付近まで吊り込むに際して、少なくとも一部の
はね上げデッキを一時収納し、その部分を通過させて補
強用の鋼板を吊りこむ請求項３に記載の橋脚補強工事用
組立式架台の使用方法。 - 【請求項６】 すべてのはね上げデッキを収納し、スレ
ッド部を滑らせることにより組立式架台全体を横引きす
る請求項３に記載の橋脚補強工事用組立式架台の移動方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP532396A JPH09195519A (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 橋脚補強工事用組立式架台およびその使用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP532396A JPH09195519A (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 橋脚補強工事用組立式架台およびその使用方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09195519A true JPH09195519A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=11608050
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP532396A Pending JPH09195519A (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 橋脚補強工事用組立式架台およびその使用方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09195519A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013119747A (ja) * | 2011-12-08 | 2013-06-17 | Toda Constr Co Ltd | 仮設足場による鉄筋先組架台とその構築方法、鉄筋籠の地組方法 |
| CN110271959A (zh) * | 2019-07-29 | 2019-09-24 | 朝阳金鹏文化艺术品制作有限责任公司 | 一种地层剖面安装结构及方法 |
| CN110965476A (zh) * | 2019-12-16 | 2020-04-07 | 中铁七局集团有限公司 | 大跨度长号段不对称连续梁施工中控制梁体变形方法 |
-
1996
- 1996-01-17 JP JP532396A patent/JPH09195519A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013119747A (ja) * | 2011-12-08 | 2013-06-17 | Toda Constr Co Ltd | 仮設足場による鉄筋先組架台とその構築方法、鉄筋籠の地組方法 |
| CN110271959A (zh) * | 2019-07-29 | 2019-09-24 | 朝阳金鹏文化艺术品制作有限责任公司 | 一种地层剖面安装结构及方法 |
| CN110965476A (zh) * | 2019-12-16 | 2020-04-07 | 中铁七局集团有限公司 | 大跨度长号段不对称连续梁施工中控制梁体变形方法 |
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