JPH09195515A - 仮設屋根のジャッキアップ装置 - Google Patents
仮設屋根のジャッキアップ装置Info
- Publication number
- JPH09195515A JPH09195515A JP579496A JP579496A JPH09195515A JP H09195515 A JPH09195515 A JP H09195515A JP 579496 A JP579496 A JP 579496A JP 579496 A JP579496 A JP 579496A JP H09195515 A JPH09195515 A JP H09195515A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide rod
- temporary roof
- outer cylinder
- lock pin
- cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Movable Scaffolding (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ジャッキアップ時以外の仮設屋根の設置期間
中において、仮設屋根の自重および風等による横荷重を
ガイドロッドにおいて負担し、仮設屋根を支持する枠組
足場の荷重負担をなくす。 【解決手段】 伸縮自在のガイドロッド1を油圧シリン
ダ12で伸長させて仮設屋根30をジャッキアップし、
この仮設屋根30を枠組足場31で支持するとともに、
上昇したガイドロッド1を下方から継ぎ足し支柱7によ
り支持する仮設屋根のジャッキアップ装置において、ガ
イドロッド1を外筒2とこの外筒2に摺動可能に挿入さ
れた内筒3とから構成し、この外筒2に設けられた貫通
穴55と内筒3に設けられた貫通穴56に挿入可能なロ
ックピン50と、このロックピン50を貫通穴55、5
6に選択的に嵌脱する油圧シリンダ60とを備えた。
中において、仮設屋根の自重および風等による横荷重を
ガイドロッドにおいて負担し、仮設屋根を支持する枠組
足場の荷重負担をなくす。 【解決手段】 伸縮自在のガイドロッド1を油圧シリン
ダ12で伸長させて仮設屋根30をジャッキアップし、
この仮設屋根30を枠組足場31で支持するとともに、
上昇したガイドロッド1を下方から継ぎ足し支柱7によ
り支持する仮設屋根のジャッキアップ装置において、ガ
イドロッド1を外筒2とこの外筒2に摺動可能に挿入さ
れた内筒3とから構成し、この外筒2に設けられた貫通
穴55と内筒3に設けられた貫通穴56に挿入可能なロ
ックピン50と、このロックピン50を貫通穴55、5
6に選択的に嵌脱する油圧シリンダ60とを備えた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物を構築する際
に設けられる仮設屋根を、建物構築に伴って上昇させる
ジャッキアップ装置の改良に関する。
に設けられる仮設屋根を、建物構築に伴って上昇させる
ジャッキアップ装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】建物を構築する場合、建設作業者や建築
資材等を風雨から保護するために、構築中の建物の最上
部に仮設屋根を設置することがある。
資材等を風雨から保護するために、構築中の建物の最上
部に仮設屋根を設置することがある。
【0003】この場合、建物が構築されるにしたがって
仮設屋根の高さを上昇させる必要があるが、このための
仮設屋根のジャッキアップ装置としては、例えば特開平
7−139184号等に提案がなされている。
仮設屋根の高さを上昇させる必要があるが、このための
仮設屋根のジャッキアップ装置としては、例えば特開平
7−139184号等に提案がなされている。
【0004】このジャッキアップ装置は具体的には、図
8および図9に示すようなものである。
8および図9に示すようなものである。
【0005】これらの図に示されるとおり、伸縮自在な
ガイドロッド1は、外筒2とこの外筒2の内部に摺動自
在に挿通された内筒3から構成される。この外筒2の下
方には継足し支柱7が連結されるようになっており、ま
た、外筒2側面のプレート4が建物32側に固定された
ステー5に連結され、ガイドロッド1の倒れが防止され
ている。
ガイドロッド1は、外筒2とこの外筒2の内部に摺動自
在に挿通された内筒3から構成される。この外筒2の下
方には継足し支柱7が連結されるようになっており、ま
た、外筒2側面のプレート4が建物32側に固定された
ステー5に連結され、ガイドロッド1の倒れが防止され
ている。
【0006】内筒3の上端部はブラケットを介して、仮
設屋根を下方から支持するH型鋼11に連結されるとと
もに、ガイドロッド1の側方に配設された油圧シリンダ
12のピストンロッド12aの上端部に連結され、ピス
トンロッド12aの伸縮に応じて内筒3が上下動するよ
うになっている。
設屋根を下方から支持するH型鋼11に連結されるとと
もに、ガイドロッド1の側方に配設された油圧シリンダ
12のピストンロッド12aの上端部に連結され、ピス
トンロッド12aの伸縮に応じて内筒3が上下動するよ
うになっている。
【0007】また、枠組足場31は、順次地面から組み
上げられ、その上部にH型鋼11を支持している。
上げられ、その上部にH型鋼11を支持している。
【0008】さて、工事の進行に伴って仮設屋根30を
上昇させる場合、油圧シリンダ12を伸長作動させる
と、ガイドロッド1が上方に伸長し、このガイドロッド
1の上端に支持されている仮設屋根30が上昇させられ
る。このように上昇させられた仮設屋根30は、順次継
足されて行く枠組足場31によって支持されるようにな
っている。
上昇させる場合、油圧シリンダ12を伸長作動させる
と、ガイドロッド1が上方に伸長し、このガイドロッド
1の上端に支持されている仮設屋根30が上昇させられ
る。このように上昇させられた仮設屋根30は、順次継
足されて行く枠組足場31によって支持されるようにな
っている。
【0009】また、この後、油圧シリンダ12を収縮さ
せることにより、上昇した仮設屋根30に吊り上げられ
るように、ガイドロッド1の外筒2が引き上げられ、そ
こで外筒2の下端部に継足し支柱7を配設することで、
ガイドロッド1は下方から支持される。
せることにより、上昇した仮設屋根30に吊り上げられ
るように、ガイドロッド1の外筒2が引き上げられ、そ
こで外筒2の下端部に継足し支柱7を配設することで、
ガイドロッド1は下方から支持される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のジャッキアップ装置は、仮設屋根30のジャッキ
アップ時以外では、仮設屋根30は枠組足場31のみに
よって支持され、仮設屋根30の自重および風等による
横荷重は総て枠組足場31で受ける構造となっていた。
従来のジャッキアップ装置は、仮設屋根30のジャッキ
アップ時以外では、仮設屋根30は枠組足場31のみに
よって支持され、仮設屋根30の自重および風等による
横荷重は総て枠組足場31で受ける構造となっていた。
【0011】したがって、枠組足場31は、仮設屋根3
0の設置期間中の過大な負荷に耐えるために大きな強度
が要求され、補強工事等の必要が生じていた。
0の設置期間中の過大な負荷に耐えるために大きな強度
が要求され、補強工事等の必要が生じていた。
【0012】本発明は、このような問題点に着目して、
ジャッキアップ時以外の仮設屋根の設置期間中におい
て、屋根荷重および横荷重をガイドロッドのみで負担し
得るようにした仮設屋根のジャッキアップ装置を提供す
ることを目的とする。
ジャッキアップ時以外の仮設屋根の設置期間中におい
て、屋根荷重および横荷重をガイドロッドのみで負担し
得るようにした仮設屋根のジャッキアップ装置を提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、仮設屋根をジ
ャッキアップする伸縮自在のガイドロッドと、このガイ
ドロッドを伸縮させる伸縮駆動手段と、ガイドロッドの
下端部に連結されてガイドロッドを下方から支持する継
足し支柱と、ガイドロッドによりジャッキアップされた
仮設屋根を支持する枠組足場とを備えた仮設屋根のジャ
ッキアップ装置において、ガイドロッドを外筒とこの外
筒に摺動可能に挿入された内筒とから構成し、この外筒
と内筒に設けられた貫通穴に挿入可能なロックピンと、
このロックピンを貫通穴に選択的に嵌脱する駆動手段と
を備えた。
ャッキアップする伸縮自在のガイドロッドと、このガイ
ドロッドを伸縮させる伸縮駆動手段と、ガイドロッドの
下端部に連結されてガイドロッドを下方から支持する継
足し支柱と、ガイドロッドによりジャッキアップされた
仮設屋根を支持する枠組足場とを備えた仮設屋根のジャ
ッキアップ装置において、ガイドロッドを外筒とこの外
筒に摺動可能に挿入された内筒とから構成し、この外筒
と内筒に設けられた貫通穴に挿入可能なロックピンと、
このロックピンを貫通穴に選択的に嵌脱する駆動手段と
を備えた。
【0014】
【作用】本発明では、ジャッキアップ時以外の工事期間
中において、ガイドロッドの外筒と内筒に設けられた貫
通穴にロックピンを貫通し、ガイドロッドの屋根自重に
よる縮小を規制することにより、仮設屋根の自重および
風等の横荷重をガイドロッドのみで負担することがで
き、枠組足場にかかる負担がなくなり、枠組足場の補強
工事が不要となる。
中において、ガイドロッドの外筒と内筒に設けられた貫
通穴にロックピンを貫通し、ガイドロッドの屋根自重に
よる縮小を規制することにより、仮設屋根の自重および
風等の横荷重をガイドロッドのみで負担することがで
き、枠組足場にかかる負担がなくなり、枠組足場の補強
工事が不要となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態について説明する。
明の実施の形態について説明する。
【0016】図1は本発明のジャッキアップ装置の正面
図であり、ここに示されるように、ガイドロッド1は、
外筒2とこの外筒2の内部に摺動自在に挿通された内筒
3から構成されている。
図であり、ここに示されるように、ガイドロッド1は、
外筒2とこの外筒2の内部に摺動自在に挿通された内筒
3から構成されている。
【0017】外筒2は四角筒状のものであり、従来例と
同様に、外筒2の側面を、図示されない建物側に固定さ
れたステー5に連結し(図6、図7および図9参照)、
倒れを防止されている。また、外筒2の下端部にはフラ
ンジ部6が形成されており、このフランジ部6を介して
継足し支柱7が連結されるようになっている。
同様に、外筒2の側面を、図示されない建物側に固定さ
れたステー5に連結し(図6、図7および図9参照)、
倒れを防止されている。また、外筒2の下端部にはフラ
ンジ部6が形成されており、このフランジ部6を介して
継足し支柱7が連結されるようになっている。
【0018】一方、内筒3は外筒2より小径の四角筒状
のもので、外筒2の内面との摺接部にはスライドブッシ
ュ8が嵌合されており、外筒2と内筒3の滑らかな摺動
を保っている。また、内筒3の上端部には連結部9が形
成されており、この連結部9はブラケット10に水平軸
回りに回動自在に連結されている。
のもので、外筒2の内面との摺接部にはスライドブッシ
ュ8が嵌合されており、外筒2と内筒3の滑らかな摺動
を保っている。また、内筒3の上端部には連結部9が形
成されており、この連結部9はブラケット10に水平軸
回りに回動自在に連結されている。
【0019】このブラケット10は、図2にも詳細に示
すように、H型鋼11の下面に連結される。ここで、H
型鋼11は、順次地面から組み上げられる枠組足場31
の上部に支持されつつ、仮設屋根の端部を下方から支持
している。
すように、H型鋼11の下面に連結される。ここで、H
型鋼11は、順次地面から組み上げられる枠組足場31
の上部に支持されつつ、仮設屋根の端部を下方から支持
している。
【0020】ガイドロッド1の側方には、油圧シリンダ
12がガイドロッド1に平行に配設されている。この油
圧シリンダ12の下端部は、外筒2の側面に形成された
ブラケット13に回動自在に連結されている。
12がガイドロッド1に平行に配設されている。この油
圧シリンダ12の下端部は、外筒2の側面に形成された
ブラケット13に回動自在に連結されている。
【0021】一方、油圧シリンダ12のピストンロッド
12aの先端部は、内筒3の先端部とブラケット14を
介して回動自在に連結されており、ピストンロッド12
aの伸縮に応じて内筒3が上下動するように構成されて
いる。
12aの先端部は、内筒3の先端部とブラケット14を
介して回動自在に連結されており、ピストンロッド12
aの伸縮に応じて内筒3が上下動するように構成されて
いる。
【0022】ここで、外筒2の下端部側面には支持台1
6が固定されており、この支持台16に設置される油圧
ユニット17から油圧シリンダ12に作動油が供給され
るようになっている。
6が固定されており、この支持台16に設置される油圧
ユニット17から油圧シリンダ12に作動油が供給され
るようになっている。
【0023】また、油圧シリンダ12の側方には、図示
されないリミットスイッチが設置された鞘体20が配設
される。この鞘体20にはロッド23が摺動自在に挿通
されており、このロッド23の先端部がピストンロッド
12aの先端部に連結されて、ピストンロッド12aと
ともに行う上下動をリミットスイッチで感知すること
で、ピストンロッド12aの伸縮状態を判断し、ピスト
ンロッド12aの下限停止および上限停止の制御や、他
のピストンロッド12aとの間の同調補正のためのピス
トンロッド12aの伸縮状態の制御が行われる。
されないリミットスイッチが設置された鞘体20が配設
される。この鞘体20にはロッド23が摺動自在に挿通
されており、このロッド23の先端部がピストンロッド
12aの先端部に連結されて、ピストンロッド12aと
ともに行う上下動をリミットスイッチで感知すること
で、ピストンロッド12aの伸縮状態を判断し、ピスト
ンロッド12aの下限停止および上限停止の制御や、他
のピストンロッド12aとの間の同調補正のためのピス
トンロッド12aの伸縮状態の制御が行われる。
【0024】さて、本願発明では、ガイドロッド1の自
由な伸縮を阻止するため、外筒2の側方にロックピン装
置40が設置される。これは、図3から図5にかけて詳
細に示されるように、ロックピン50をガイドロッド1
に側方から貫通させるものである。
由な伸縮を阻止するため、外筒2の側方にロックピン装
置40が設置される。これは、図3から図5にかけて詳
細に示されるように、ロックピン50をガイドロッド1
に側方から貫通させるものである。
【0025】図3に示されるように、ロックピン50
は、外筒2側面に固設されたガイドボス51に摺動可能
に挿入支持される一方、外筒2の反対側の側面にはボス
52が固設されており、外筒2のガイドボス51および
ボス52が取り付けられる位置には、ロックピン50が
貫通するための一対の貫通穴55が形成される。さら
に、内筒3にはガイドロッド1の所定の初期状態(収縮
状態)において、外筒2の一対の貫通穴55と一致する
位置に一対の貫通穴56が設けられる。
は、外筒2側面に固設されたガイドボス51に摺動可能
に挿入支持される一方、外筒2の反対側の側面にはボス
52が固設されており、外筒2のガイドボス51および
ボス52が取り付けられる位置には、ロックピン50が
貫通するための一対の貫通穴55が形成される。さら
に、内筒3にはガイドロッド1の所定の初期状態(収縮
状態)において、外筒2の一対の貫通穴55と一致する
位置に一対の貫通穴56が設けられる。
【0026】このロックピン50は、リンク機構70を
介して油圧シリンダ60により駆動される。このため、
油圧シリンダ60は外筒2に固設されたブラケット45
に、ピン62を介して回動可能に軸支される。この油圧
シリンダ60のピストンロッド61の伸縮にしたがっ
て、ロックピン50はガイドボス51に沿った摺動を行
う。
介して油圧シリンダ60により駆動される。このため、
油圧シリンダ60は外筒2に固設されたブラケット45
に、ピン62を介して回動可能に軸支される。この油圧
シリンダ60のピストンロッド61の伸縮にしたがっ
て、ロックピン50はガイドボス51に沿った摺動を行
う。
【0027】なお、ロックピン50の先端部はピン72
を介してリンク機構70のアーム71の上端部に、ピス
トンロッド61の先端部はピン73を介してアーム71
の下端部に、それぞれ回動可能に軸支される。さらに、
アーム71はその中間部下方において、ブラケット45
の先端に、ピン74を介して回動可能に軸支される。
を介してリンク機構70のアーム71の上端部に、ピス
トンロッド61の先端部はピン73を介してアーム71
の下端部に、それぞれ回動可能に軸支される。さらに、
アーム71はその中間部下方において、ブラケット45
の先端に、ピン74を介して回動可能に軸支される。
【0028】ロックピン装置40はこのように構成され
るので、ガイドロッド1の所定の初期状態において、油
圧シリンダ60のピストンロッド61が伸縮すると、こ
れにしたがって、アーム71はピン74を中心にして拘
束された往復角運動を行い、これによりロックピン50
は、ピストンロッド61が伸長するときにはガイドロッ
ド1側に近づくように、ピストンロッド61が収縮する
ときにはガイドロッド1から遠ざかるように、ガイドボ
ス51に沿った軌道を摺動する。
るので、ガイドロッド1の所定の初期状態において、油
圧シリンダ60のピストンロッド61が伸縮すると、こ
れにしたがって、アーム71はピン74を中心にして拘
束された往復角運動を行い、これによりロックピン50
は、ピストンロッド61が伸長するときにはガイドロッ
ド1側に近づくように、ピストンロッド61が収縮する
ときにはガイドロッド1から遠ざかるように、ガイドボ
ス51に沿った軌道を摺動する。
【0029】このように、油圧シリンダ60のピストン
ロッド61が伸長し、ロックピン50が外筒2および内
筒3の方向に摺動すると、ロックピン50は外筒2の貫
通穴55および内筒3の貫通穴56を貫通して、その先
端部がボス52に達し、さらにこのボス52をも貫通す
ることにより、外筒2と内筒3を所定の相対位置に保持
する。
ロッド61が伸長し、ロックピン50が外筒2および内
筒3の方向に摺動すると、ロックピン50は外筒2の貫
通穴55および内筒3の貫通穴56を貫通して、その先
端部がボス52に達し、さらにこのボス52をも貫通す
ることにより、外筒2と内筒3を所定の相対位置に保持
する。
【0030】なお、ロックピン50の摺動運動におい
て、アーム71の上端部の円運動とロックピン50の地
面と水平方向への動きを調整するため、ロックピン50
の先端部をアーム71に軸支するピン72は、アームに
形成された長穴76内を摺動する。
て、アーム71の上端部の円運動とロックピン50の地
面と水平方向への動きを調整するため、ロックピン50
の先端部をアーム71に軸支するピン72は、アームに
形成された長穴76内を摺動する。
【0031】また、油圧シリンダ60の基端部はブラケ
ット45にピン62を介して回動自在に軸支されている
ので、ピストンロッド60の先端部がアーム41の下端
部の円運動に追随するために、油圧シリンダ60が傾動
できるようになっている。
ット45にピン62を介して回動自在に軸支されている
ので、ピストンロッド60の先端部がアーム41の下端
部の円運動に追随するために、油圧シリンダ60が傾動
できるようになっている。
【0032】さて、このジャッキアップ装置による仮設
屋根のジャッキアップは、具体的には図6のように行わ
れる。
屋根のジャッキアップは、具体的には図6のように行わ
れる。
【0033】まず、建設工事初期においては、図6
(a)に示すように、仮設屋根30は段積みされた枠組
足場31の最上部にH型鋼11を介して支持されてい
る。
(a)に示すように、仮設屋根30は段積みされた枠組
足場31の最上部にH型鋼11を介して支持されてい
る。
【0034】ジャッキアップ装置は、図6(b)に示す
ように、ガイドロッド1を地面に立設し、建物32から
突出しているステー5に連結することによって設置され
る。ここで、ガイドロッド1の内筒2の上端部はH型鋼
11に連結される。なお、このジャッキアップ装置の設
置は、仮設屋根30の四隅になされる。
ように、ガイドロッド1を地面に立設し、建物32から
突出しているステー5に連結することによって設置され
る。ここで、ガイドロッド1の内筒2の上端部はH型鋼
11に連結される。なお、このジャッキアップ装置の設
置は、仮設屋根30の四隅になされる。
【0035】さて、仮設屋根30をジャッキアップする
には、まず図6(c)に示すように、内筒2を油圧シリ
ンダ12のピストンロッド12aにより引き伸ばして、
仮設屋根30を上昇させる。この上昇は枠組足場31の
一段分の高さより若干高く行われ、ここで油圧シリンダ
12の油圧をロックしておき、仮設屋根30を支持して
おく。
には、まず図6(c)に示すように、内筒2を油圧シリ
ンダ12のピストンロッド12aにより引き伸ばして、
仮設屋根30を上昇させる。この上昇は枠組足場31の
一段分の高さより若干高く行われ、ここで油圧シリンダ
12の油圧をロックしておき、仮設屋根30を支持して
おく。
【0036】そこで、図6(d)に示すように、枠組足
場31を一段分だけ積み上げ、さらに図6(e)に示す
ように、油圧シリンダ12の油圧のロックを解除して、
仮設屋根30を自重によりわずかに下降させることで枠
組足場によって支持されるようにする。
場31を一段分だけ積み上げ、さらに図6(e)に示す
ように、油圧シリンダ12の油圧のロックを解除して、
仮設屋根30を自重によりわずかに下降させることで枠
組足場によって支持されるようにする。
【0037】その後、ガイドロッド1をステー5から外
して、油圧シリンダ12のピストンロッド12aを収縮
させる。このとき、ガイドロッド1の内筒3の上端部は
H型鋼11に連結しているので、図6(f)に示すよう
に、ガイドロッド1の外筒2の上端部は仮設屋根30地
点まで上昇する。
して、油圧シリンダ12のピストンロッド12aを収縮
させる。このとき、ガイドロッド1の内筒3の上端部は
H型鋼11に連結しているので、図6(f)に示すよう
に、ガイドロッド1の外筒2の上端部は仮設屋根30地
点まで上昇する。
【0038】ここで、図6(g)に示すように、油圧シ
リンダ12の油圧を再びロックして外筒2の下降を防ぎ
つつ、継足し支柱7を外筒2の下方に設置し、この継足
し支柱7をステー5に連結する。
リンダ12の油圧を再びロックして外筒2の下降を防ぎ
つつ、継足し支柱7を外筒2の下方に設置し、この継足
し支柱7をステー5に連結する。
【0039】つぎに、図6(h)に示すように、再び油
圧シリンダ12のピストンロッド12aをわずかに伸長
させ、ガイドロッド1の外筒2の下端部を継足し支柱7
の上端部に当接させ、これらを結合する。
圧シリンダ12のピストンロッド12aをわずかに伸長
させ、ガイドロッド1の外筒2の下端部を継足し支柱7
の上端部に当接させ、これらを結合する。
【0040】さて、ここでガイドロッド1の伸縮の状態
は所定の初期状態にあり、内筒3に設けられた貫通穴5
6は、ちょうど外筒2に設けられた貫通穴55、ガイド
ボス51およびボス52と一致する位置にある。
は所定の初期状態にあり、内筒3に設けられた貫通穴5
6は、ちょうど外筒2に設けられた貫通穴55、ガイド
ボス51およびボス52と一致する位置にある。
【0041】本発明では、ここでロックピン装置40を
作動させることにより、ロックピン50を外筒2および
内筒3に貫通させ、ガイドロッド1の外筒2と内筒3の
伸縮をこの状態で保持し、仮設屋根30の荷重による内
筒3の降下を防止する。これにより、ガイドロッド1
は、油圧シリンダ12の油圧を抜いても所定の長さに保
たれ、仮設屋根30をガイドロッド1のみで支持するこ
とができる。
作動させることにより、ロックピン50を外筒2および
内筒3に貫通させ、ガイドロッド1の外筒2と内筒3の
伸縮をこの状態で保持し、仮設屋根30の荷重による内
筒3の降下を防止する。これにより、ガイドロッド1
は、油圧シリンダ12の油圧を抜いても所定の長さに保
たれ、仮設屋根30をガイドロッド1のみで支持するこ
とができる。
【0042】なお、このときロックピン50は、仮設屋
根30の自重により外筒2の貫通穴55と内筒3の貫通
穴56に上下方向(軸心と直交方向)に押し付けられ、
摩擦力によって固定されるので、工事期間中に油圧シリ
ンダ60の油圧を解放しても、ロックピン50はガイド
ロッド1から抜けてしまうことはない。
根30の自重により外筒2の貫通穴55と内筒3の貫通
穴56に上下方向(軸心と直交方向)に押し付けられ、
摩擦力によって固定されるので、工事期間中に油圧シリ
ンダ60の油圧を解放しても、ロックピン50はガイド
ロッド1から抜けてしまうことはない。
【0043】さらに仮設屋根の高さを上昇させるときに
は図のようにする。
は図のようにする。
【0044】すなわち、図7(a)に示すように、ロッ
クピン装置40を解放した後、内筒3を再びピストンロ
ッド12aとともに伸長させ、仮設屋根30を所定量だ
け上昇させ、油圧シリンダ12をロックしておく。つぎ
に、図7(b)に示すように枠組足場31をさらに一段
分組付け、図7(c)に示すように油圧シリンダ12の
ロックを解除し、仮設屋根30を枠組足場31により支
持する。
クピン装置40を解放した後、内筒3を再びピストンロ
ッド12aとともに伸長させ、仮設屋根30を所定量だ
け上昇させ、油圧シリンダ12をロックしておく。つぎ
に、図7(b)に示すように枠組足場31をさらに一段
分組付け、図7(c)に示すように油圧シリンダ12の
ロックを解除し、仮設屋根30を枠組足場31により支
持する。
【0045】ここで、図7(d)に示すように、上側の
ステー5および継足し支柱7からガイドロッド1を外し
て、油圧シリンダ12を収縮してガイドロッド1の外筒
2を仮設屋根30地点まで上昇させ、再び油圧シリンダ
12をロックしておく。つぎに、図7(e)に示すよう
に、外筒2と1本目の継足し支柱7の間に2本目の継足
し支柱7を配設し、この2本目の継足し支柱7を1本目
の継足し支柱7に固定する。
ステー5および継足し支柱7からガイドロッド1を外し
て、油圧シリンダ12を収縮してガイドロッド1の外筒
2を仮設屋根30地点まで上昇させ、再び油圧シリンダ
12をロックしておく。つぎに、図7(e)に示すよう
に、外筒2と1本目の継足し支柱7の間に2本目の継足
し支柱7を配設し、この2本目の継足し支柱7を1本目
の継足し支柱7に固定する。
【0046】その後、図7(f)に示すように、ピスト
ンロッド1をわずかに伸長させ、外筒2の下端部を2本
目の継足し支柱7の上端部に当接させ、これらを結合す
る。
ンロッド1をわずかに伸長させ、外筒2の下端部を2本
目の継足し支柱7の上端部に当接させ、これらを結合す
る。
【0047】さて、ここでも図6の場合と同様に、ガイ
ドロッド1の伸縮状態は所定の初期状態であり、ロック
ピン装置40によりロックピン50を外筒2の貫通穴5
5と内筒3の貫通穴56に貫通する。これにより、ガイ
ドロッド1の伸縮状態は一定に保持され、ガイドロッド
1で仮設屋根30が支持される。
ドロッド1の伸縮状態は所定の初期状態であり、ロック
ピン装置40によりロックピン50を外筒2の貫通穴5
5と内筒3の貫通穴56に貫通する。これにより、ガイ
ドロッド1の伸縮状態は一定に保持され、ガイドロッド
1で仮設屋根30が支持される。
【0048】さて、図7の一連の工程は、仮設屋根30
の高さが建物32の構築に適切な高さとなるまで順次繰
り返され、枠組足場31および継足し支柱7は必要な数
だけ積み上げられることとなる。これにより、建物32
の構築を、適切な高さで支持されている仮設屋根30に
保護されつつ行うことができる。
の高さが建物32の構築に適切な高さとなるまで順次繰
り返され、枠組足場31および継足し支柱7は必要な数
だけ積み上げられることとなる。これにより、建物32
の構築を、適切な高さで支持されている仮設屋根30に
保護されつつ行うことができる。
【0049】このとき、特に本発明では、ジャッキアッ
プ時以外の仮設屋根30の自重および風等による横荷重
は、ロックピン装置40の作動によりガイドロッド1で
負担するようにすることができ、枠組足場31にかかる
負担がなくなる結果、枠組足場31の補強工事等の必要
等がなくなり、安全性を落とすことなく工事を簡素化す
ることができる。
プ時以外の仮設屋根30の自重および風等による横荷重
は、ロックピン装置40の作動によりガイドロッド1で
負担するようにすることができ、枠組足場31にかかる
負担がなくなる結果、枠組足場31の補強工事等の必要
等がなくなり、安全性を落とすことなく工事を簡素化す
ることができる。
【0050】なお、ガイドロッド1はそもそもジャッキ
アップ時に油圧シリンダ12とともに仮設屋根30の自
重および横荷重を支持し得るものであるから、本発明の
ようにジャッキアップ時以外に仮設屋根30の自重およ
び横荷重がかかったとしても、強度的な問題はなく、か
えってジャッキアップ時以外にガイドロッド1を遊ばせ
ておく無駄がなくなる。
アップ時に油圧シリンダ12とともに仮設屋根30の自
重および横荷重を支持し得るものであるから、本発明の
ようにジャッキアップ時以外に仮設屋根30の自重およ
び横荷重がかかったとしても、強度的な問題はなく、か
えってジャッキアップ時以外にガイドロッド1を遊ばせ
ておく無駄がなくなる。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、ジャッキアップ時以外
の工事期間中においては、ガイドロッドの外筒と内筒に
設けられた貫通穴をロックピンが貫通し、ガイドロッド
の屋根自重による縮小を規制することにより、仮設屋根
の自重および風等の横荷重をガイドロッドのみで負担す
ることができ、枠組足場の補強工事が不要となる等、安
全性を確保しつつ工事の簡素化を図ることができる。
の工事期間中においては、ガイドロッドの外筒と内筒に
設けられた貫通穴をロックピンが貫通し、ガイドロッド
の屋根自重による縮小を規制することにより、仮設屋根
の自重および風等の横荷重をガイドロッドのみで負担す
ることができ、枠組足場の補強工事が不要となる等、安
全性を確保しつつ工事の簡素化を図ることができる。
【図1】本発明のジャッキアップ装置の実施の形態を示
す正面図である。
す正面図である。
【図2】同じくガイドロッドおよび枠組足場によるH型
鋼の支持状態を示す説明図である。
鋼の支持状態を示す説明図である。
【図3】本発明のロックピン装置がガイドロッドに取り
付けられた様子を示す断面図である。
付けられた様子を示す断面図である。
【図4】同じくガイドボス側から見た側面図である。
【図5】同じくボス側から見た側面図である。
【図6】本発明によるジャッキアップの手順を示す説明
図である。
図である。
【図7】同じく本発明によるジャッキアップの手順を示
す説明図である。
す説明図である。
【図8】従来のジャッキアップ装置を示す正面図であ
る。
る。
【図9】同じく側面図である。
1 ガイドロッド 2 外筒 3 内筒 7 継足し支柱 12 油圧シリンダ 30 仮設屋根 31 枠組足場 40 ロックピン装置 50 ロックピン 55 貫通穴 56 貫通穴 60 油圧シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 慎司 東京都港区浜松町二丁目4番1号 世界貿 易センタービル カヤバ工業株式会社内 (72)発明者 上嶋 忠孝 東京都千代田区三崎町二丁目5番3号 鉄 建建設株式会社内 (72)発明者 福岡 周一郎 東京都千代田区三崎町二丁目5番3号 鉄 建建設株式会社内 (72)発明者 寺本 薫 東京都千代田区三崎町二丁目5番3号 鉄 建建設株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】仮設屋根をジャッキアップする伸縮自在の
ガイドロッドと、 このガイドロッドを伸縮させる伸縮駆動手段と、 ガイドロッドの下端部に連結されてガイドロッドを下方
から支持する継足し支柱と、 ガイドロッドによりジャッキアップされた仮設屋根を支
持する枠組足場と、 を備えた仮設屋根のジャッキアップ装置において、 ガイドロッドを外筒とこの外筒に摺動可能に挿入された
内筒とから構成し、 この外筒と内筒に設けられた貫通穴に挿入可能なロック
ピンと、 このロックピンを貫通穴に選択的に嵌脱する駆動手段
と、 を備えたことを特徴とする仮設屋根のジャッキアップ装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP579496A JPH09195515A (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 仮設屋根のジャッキアップ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP579496A JPH09195515A (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 仮設屋根のジャッキアップ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09195515A true JPH09195515A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=11620996
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP579496A Withdrawn JPH09195515A (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 仮設屋根のジャッキアップ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09195515A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017125321A (ja) * | 2016-01-13 | 2017-07-20 | 鉄建建設株式会社 | ベルトコンベア昇降装置 |
-
1996
- 1996-01-17 JP JP579496A patent/JPH09195515A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017125321A (ja) * | 2016-01-13 | 2017-07-20 | 鉄建建設株式会社 | ベルトコンベア昇降装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4157743A (en) | Working base elevating apparatus | |
JPH09195515A (ja) | 仮設屋根のジャッキアップ装置 | |
JP3049402B2 (ja) | 支柱式足場型枠上昇装置およびコンクリート躯体構築方法 | |
US5490367A (en) | Apparatus for supporting and moving vertically an erected form assembly | |
JPH08100517A (ja) | 昇降式作業台 | |
JPH05248089A (ja) | 建築工事用ジャッキ | |
JP2618171B2 (ja) | 伸縮支柱 | |
JPH10280543A (ja) | ドーム状屋根の施工法 | |
JP3597034B2 (ja) | 家屋の建築方法 | |
JP3811846B2 (ja) | 鉄塔の解体方法および装置 | |
JP2765790B2 (ja) | 建方工法 | |
JP2890341B2 (ja) | 構造物構築用最上階フレームのリフトアップ方法及び装置 | |
JPH09195516A (ja) | 仮設屋根のジャッキアップ装置 | |
JP2653630B2 (ja) | 仮設屋根の上昇方法 | |
JP2653629B2 (ja) | 仮設屋根のジャッキアップ装置 | |
JP2575571B2 (ja) | 仮設機械の荷重を受ける梁の自動補強装置 | |
JP2004059321A (ja) | クライミングクレーンおよびそのクライミング方法 | |
JP2682779B2 (ja) | 建方工法 | |
JP2914162B2 (ja) | 有水ガスタンクの解体方法 | |
JP3002054U (ja) | 複数本の本設柱をタワーマストとするタワークレーン | |
JPH07113332A (ja) | 大空間構造物の構築装置 | |
JP2682778B2 (ja) | 建方工法 | |
JP2682780B2 (ja) | 建方工法 | |
JP3038076B2 (ja) | 建築工事用ジャッキ装置 | |
JP3028265B2 (ja) | 駆動床先行押上げ工法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030401 |