JPH09195467A - 雨樋取付構造及び金具 - Google Patents
雨樋取付構造及び金具Info
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- JPH09195467A JPH09195467A JP723796A JP723796A JPH09195467A JP H09195467 A JPH09195467 A JP H09195467A JP 723796 A JP723796 A JP 723796A JP 723796 A JP723796 A JP 723796A JP H09195467 A JPH09195467 A JP H09195467A
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- arm portion
- building
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 降雨時に、建物に雨水を飛散させたり浸潤さ
せたりせずに該建物の汚れや腐朽を防止し、建物外観を
美麗に保ち且つ雨樋を確実に保持することのできる雨樋
取付構造及び金具を提供すること。 【構成】 建物の鼻隠し板等の所定位置3に固定された
複数個の雨樋取付金具1Aを介して軒先雨樋2を取り付
けた雨樋取付構造において、上記雨樋2は、その内側に
おいて上記雨樋取付金具1Aに係止されており、該雨樋
取付金具1Aは、その上記雨樋2内で雨水の落下する部
分(=支持腕部)12が、雨水を上記建物に飛散又は浸
潤させない形態とされている。
せたりせずに該建物の汚れや腐朽を防止し、建物外観を
美麗に保ち且つ雨樋を確実に保持することのできる雨樋
取付構造及び金具を提供すること。 【構成】 建物の鼻隠し板等の所定位置3に固定された
複数個の雨樋取付金具1Aを介して軒先雨樋2を取り付
けた雨樋取付構造において、上記雨樋2は、その内側に
おいて上記雨樋取付金具1Aに係止されており、該雨樋
取付金具1Aは、その上記雨樋2内で雨水の落下する部
分(=支持腕部)12が、雨水を上記建物に飛散又は浸
潤させない形態とされている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は雨樋取付構造及び金
具、詳しくは、降雨時に、建物に雨水を飛散させたり浸
潤させたりせずに該建物の汚れや腐朽を防止し、建物外
観を美麗に保ち且つ雨樋を確実に保持することのできる
雨樋取付構造及び金具に関する。
具、詳しくは、降雨時に、建物に雨水を飛散させたり浸
潤させたりせずに該建物の汚れや腐朽を防止し、建物外
観を美麗に保ち且つ雨樋を確実に保持することのできる
雨樋取付構造及び金具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軒先の鼻隠し板や壁面等への軒先
雨樋の取り付けは、該雨樋の下部を樋受け金具で下側か
ら支持し、該樋受け金具を釘等で上記鼻隠し板等に固定
するのが一般的であった。しかし、この方法では、上記
樋受け金具が上記雨樋の下部に露出した状態となるた
め、外観が見苦しくなるという問題があった。そこで、
図4に示されるように、雨樋取付金具1を介して雨樋2
内部から該雨樋2を吊り下げるように係止保持する雨樋
取付構造が採用されてきている。
雨樋の取り付けは、該雨樋の下部を樋受け金具で下側か
ら支持し、該樋受け金具を釘等で上記鼻隠し板等に固定
するのが一般的であった。しかし、この方法では、上記
樋受け金具が上記雨樋の下部に露出した状態となるた
め、外観が見苦しくなるという問題があった。そこで、
図4に示されるように、雨樋取付金具1を介して雨樋2
内部から該雨樋2を吊り下げるように係止保持する雨樋
取付構造が採用されてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示されるような雨樋取付構造において用いられる上記雨
樋取付金具1は、図5に示されるように、その上面があ
る程度の幅を有する平面とされている。このため、屋根
からの雨水や降り注いだ雨水が、図4に示されるよう
に、該平面上で跳ね返って飛散したり、該平面上を伝っ
て浸潤してしまうことがあり、この雨水によって上記雨
樋取付金具の取り付けられている部位(鼻隠し板3や壁
面等)が汚れてしまったり、該部位の腐朽が促進されて
しまうことがあるという問題があった。尚、図4中、符
号4は水切部材を示している。
示されるような雨樋取付構造において用いられる上記雨
樋取付金具1は、図5に示されるように、その上面があ
る程度の幅を有する平面とされている。このため、屋根
からの雨水や降り注いだ雨水が、図4に示されるよう
に、該平面上で跳ね返って飛散したり、該平面上を伝っ
て浸潤してしまうことがあり、この雨水によって上記雨
樋取付金具の取り付けられている部位(鼻隠し板3や壁
面等)が汚れてしまったり、該部位の腐朽が促進されて
しまうことがあるという問題があった。尚、図4中、符
号4は水切部材を示している。
【0004】従って、本発明の目的は、降雨時に、建物
に雨水を飛散させたり浸潤させたりせずに該建物の汚れ
や腐朽を防止し、建物外観を美麗に保ち且つ雨樋を確実
に保持することのできる雨樋取付構造及び金具を提供す
ることにある。
に雨水を飛散させたり浸潤させたりせずに該建物の汚れ
や腐朽を防止し、建物外観を美麗に保ち且つ雨樋を確実
に保持することのできる雨樋取付構造及び金具を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、建物の所定位置に固定された複数個の雨樋取付金具
を介して軒先雨樋を取り付けた雨樋取付構造において、
上記雨樋は、その内側において上記雨樋取付金具に係止
されており、該雨樋取付金具は、その上記雨樋内で雨水
の落下する部分が、雨水を上記建物に飛散又は浸潤させ
ない形態とされていることを特徴とする雨樋取付構造を
提供することにより、上記目的を達成したものである。
は、建物の所定位置に固定された複数個の雨樋取付金具
を介して軒先雨樋を取り付けた雨樋取付構造において、
上記雨樋は、その内側において上記雨樋取付金具に係止
されており、該雨樋取付金具は、その上記雨樋内で雨水
の落下する部分が、雨水を上記建物に飛散又は浸潤させ
ない形態とされていることを特徴とする雨樋取付構造を
提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の雨樋取付構造において、上記取付金具は、上記所定位
置に固定される取付基板と該取付基板から立設された支
持腕部と該支持腕部の先端部及び基端部側にそれぞれ上
記雨樋を係止する係止鉤部とを有し、上記支持腕部が雨
水の落下する部分である、ことを特徴とする雨樋取付金
具を提供するものである。
の雨樋取付構造において、上記取付金具は、上記所定位
置に固定される取付基板と該取付基板から立設された支
持腕部と該支持腕部の先端部及び基端部側にそれぞれ上
記雨樋を係止する係止鉤部とを有し、上記支持腕部が雨
水の落下する部分である、ことを特徴とする雨樋取付金
具を提供するものである。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の雨樋取付構造において、上記取付金具は、その
上記雨樋内で雨水の落下する部分が、鉛直方向面を有す
る薄板状の形態とされている、ことを特徴とする雨樋取
付構造を提供するものである。
に記載の雨樋取付構造において、上記取付金具は、その
上記雨樋内で雨水の落下する部分が、鉛直方向面を有す
る薄板状の形態とされている、ことを特徴とする雨樋取
付構造を提供するものである。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の雨樋取付構造において、上記取付金具は、その
上記雨樋内で雨水の落下する部分が、水平面を有せず且
つ急斜面を有する形態とされている、ことを特徴とする
雨樋取付構造を提供するものである。
に記載の雨樋取付構造において、上記取付金具は、その
上記雨樋内で雨水の落下する部分が、水平面を有せず且
つ急斜面を有する形態とされている、ことを特徴とする
雨樋取付構造を提供するものである。
【0009】請求項5に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の雨樋取付構造において、上記取付金具は、その
上記雨樋内で雨水の落下する部分の上面又は上端に、網
目状の水滴飛散防止部を有する形態とされている、こと
を特徴とする雨樋取付構造を提供するものである。
に記載の雨樋取付構造において、上記取付金具は、その
上記雨樋内で雨水の落下する部分の上面又は上端に、網
目状の水滴飛散防止部を有する形態とされている、こと
を特徴とする雨樋取付構造を提供するものである。
【0010】請求項6に記載の発明は、建物の所定位置
に固定される取付基板と該取付基板から立設された支持
腕部とからなり、該支持腕部が鉛直方向面を有する薄板
状に形成されると共に、該支持腕部の先端部及び基端部
側に雨樋を係止する係止鉤部がそれぞれ形成されている
ことを特徴とする雨樋取付金具を提供することにより上
記目的を達成したものである。
に固定される取付基板と該取付基板から立設された支持
腕部とからなり、該支持腕部が鉛直方向面を有する薄板
状に形成されると共に、該支持腕部の先端部及び基端部
側に雨樋を係止する係止鉤部がそれぞれ形成されている
ことを特徴とする雨樋取付金具を提供することにより上
記目的を達成したものである。
【0011】請求項7に記載の発明は、建物の所定位置
に固定される取付基板と該取付基板から立設された支持
腕部とからなり、該支持腕部が水平面を有せず且つ急斜
面を有する形態に形成されると共に、該支持腕部の先端
部及び基端部側に雨樋を係止する係止鉤部がそれぞれ形
成されていることを特徴とする雨樋取付金具を提供する
ことにより上記目的を達成したものである。
に固定される取付基板と該取付基板から立設された支持
腕部とからなり、該支持腕部が水平面を有せず且つ急斜
面を有する形態に形成されると共に、該支持腕部の先端
部及び基端部側に雨樋を係止する係止鉤部がそれぞれ形
成されていることを特徴とする雨樋取付金具を提供する
ことにより上記目的を達成したものである。
【0012】請求項8に記載の発明は、建物の所定位置
に固定される取付基板と該取付基板から立設された支持
腕部とからなり、該支持腕部の上面又は上端に網目状の
水滴飛散防止部を有すると共に、該支持腕部の先端部及
び基端部側に雨樋を係止する係止鉤部がそれぞれ形成さ
れていることを特徴とする雨樋取付金具を提供すること
により上記目的を達成したものである。
に固定される取付基板と該取付基板から立設された支持
腕部とからなり、該支持腕部の上面又は上端に網目状の
水滴飛散防止部を有すると共に、該支持腕部の先端部及
び基端部側に雨樋を係止する係止鉤部がそれぞれ形成さ
れていることを特徴とする雨樋取付金具を提供すること
により上記目的を達成したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の雨樋取付構造及び
金具の一実施形態を図面を参照して説明する。図1は本
実施形態の雨樋取付構造の側断面図、図2は本実施形態
の雨樋取付構造に用いられる雨樋取付金具の外観を示す
斜視図である。
金具の一実施形態を図面を参照して説明する。図1は本
実施形態の雨樋取付構造の側断面図、図2は本実施形態
の雨樋取付構造に用いられる雨樋取付金具の外観を示す
斜視図である。
【0014】本実施形態の雨樋取付構造は、図1及び図
2に示されるように、建物の所定位置に固定された複数
個の雨樋取付金具1Aを介して軒先雨樋2を取り付けた
雨樋取付構造であり、上記雨樋2は、その内側において
上記雨樋取付金具1Aに係止されており、該雨樋取付金
具1Aは、その上記雨樋2内で雨水の落下する部分が、
雨水を上記建物に飛散又は浸潤させないような形態とさ
れている。
2に示されるように、建物の所定位置に固定された複数
個の雨樋取付金具1Aを介して軒先雨樋2を取り付けた
雨樋取付構造であり、上記雨樋2は、その内側において
上記雨樋取付金具1Aに係止されており、該雨樋取付金
具1Aは、その上記雨樋2内で雨水の落下する部分が、
雨水を上記建物に飛散又は浸潤させないような形態とさ
れている。
【0015】また、本実施形態の雨樋取付構造における
上記取付金具1Aは、図1及び図2に示されるように、
建物の所定位置に固定される取付基板11と該取付基板
11から立設された支持腕部12とからなり、該支持腕
部12が鉛直方向面を有する薄板状に形成されると共
に、該支持腕部12の先端部及び基端部側に上記雨樋2
を係止する係止鉤部13a,13bがそれぞれ形成され
ており、上記支持腕部12が、雨水の落下する部分であ
り、鉛直方向面を有する薄板状の形態とされている。
上記取付金具1Aは、図1及び図2に示されるように、
建物の所定位置に固定される取付基板11と該取付基板
11から立設された支持腕部12とからなり、該支持腕
部12が鉛直方向面を有する薄板状に形成されると共
に、該支持腕部12の先端部及び基端部側に上記雨樋2
を係止する係止鉤部13a,13bがそれぞれ形成され
ており、上記支持腕部12が、雨水の落下する部分であ
り、鉛直方向面を有する薄板状の形態とされている。
【0016】以下、本実施形態の雨樋取付構造を、該雨
樋取付構造に好適に用いられる雨樋取付金具1Aと共に
更に詳しく説明する。
樋取付構造に好適に用いられる雨樋取付金具1Aと共に
更に詳しく説明する。
【0017】まず、上記雨樋取付金具1Aについて説明
する。上記取付金具1Aは、上述の通り上記取付基板1
1と上記支持腕部12とからなっている。上記取付基板
11は、図2に示されるように、長方形の板状の形態を
有し、その四隅に鼻隠し板3(図1参照)や壁面等の建
物の上記所定位置に固定するための取付孔14,14・
・が穿孔されている。上記取付基板11の表面中央縦方
向に上記支持腕部12が側方へ向けて立設されている。
上記支持腕部12は、ほぼ平行四辺形の板状の形態を有
しており、その先端部側上方に上記係止鉤部13aが形
成されていると共に、その基端部側下方に上記係止鉤部
13bが形成されている。
する。上記取付金具1Aは、上述の通り上記取付基板1
1と上記支持腕部12とからなっている。上記取付基板
11は、図2に示されるように、長方形の板状の形態を
有し、その四隅に鼻隠し板3(図1参照)や壁面等の建
物の上記所定位置に固定するための取付孔14,14・
・が穿孔されている。上記取付基板11の表面中央縦方
向に上記支持腕部12が側方へ向けて立設されている。
上記支持腕部12は、ほぼ平行四辺形の板状の形態を有
しており、その先端部側上方に上記係止鉤部13aが形
成されていると共に、その基端部側下方に上記係止鉤部
13bが形成されている。
【0018】上記支持腕部12は、上述したように鉛直
方向面を有しており、ここで言う鉛直方向面とは、水平
面に対して鉛直な面のことを指している。上記支持腕部
12の厚さは、1.6mm 〜6.0mm 程度が好ましく、1.6mm
未満であると該支持腕部12の強度が低下して上記雨樋
2を確実に保持し得なくなるというおそれがあり、6.0m
m を超えるとその上面により雨水が飛散されたり浸潤さ
れたりしてしまうというおそれがある。また、薄板状の
上記支持腕部12であっても、上記係止鉤部13a,1
3bの部分のみは、上記雨樋2を係止し易くするために
多少の幅が付けられても良い。
方向面を有しており、ここで言う鉛直方向面とは、水平
面に対して鉛直な面のことを指している。上記支持腕部
12の厚さは、1.6mm 〜6.0mm 程度が好ましく、1.6mm
未満であると該支持腕部12の強度が低下して上記雨樋
2を確実に保持し得なくなるというおそれがあり、6.0m
m を超えるとその上面により雨水が飛散されたり浸潤さ
れたりしてしまうというおそれがある。また、薄板状の
上記支持腕部12であっても、上記係止鉤部13a,1
3bの部分のみは、上記雨樋2を係止し易くするために
多少の幅が付けられても良い。
【0019】次に、上記雨樋取付金具1Aを用いた雨樋
取付構造について説明する。図1には、上記雨樋取付金
具1Aを用いた雨樋取付構造が示されている。図1に示
されているのは、建物の軒先部であり、該軒先部自体は
従来のものと何等変わるところがない。図1に示される
軒先部には、鼻隠し板3が軒天井に対して垂直に取り付
けられており、その上方には瓦又はスレート瓦5等が敷
設された傾斜屋根面の端部が位置し、その先端は上記鼻
隠し板3よりも突出されて裏面に水切部材4が取り付け
られている。
取付構造について説明する。図1には、上記雨樋取付金
具1Aを用いた雨樋取付構造が示されている。図1に示
されているのは、建物の軒先部であり、該軒先部自体は
従来のものと何等変わるところがない。図1に示される
軒先部には、鼻隠し板3が軒天井に対して垂直に取り付
けられており、その上方には瓦又はスレート瓦5等が敷
設された傾斜屋根面の端部が位置し、その先端は上記鼻
隠し板3よりも突出されて裏面に水切部材4が取り付け
られている。
【0020】そして、上記雨樋取付金具1Aの上記取付
基板11が、上記取付孔14,14・・を介して上記鼻
隠し板3の表面に釘,ネジ等により固定されている。上
記雨樋取付金具1Aは、上記雨樋2の延設方向に所定間
隔毎に複数個取り付けられる。この上記雨樋取付金具1
Aの取り付けられる間隔は、上記雨樋2に加わる荷重に
応じて決定され、積雪地帯等では短くされる。上記雨樋
取付金具1Aの上記支持腕部12は、上記雨樋2の内側
に位置し、該支持腕部12に設けられた上記係止鉤部1
3a,13bにより上記雨樋2の縁部を内側から係止し
て、該雨樋2を上記鼻隠し板3に取り付けている。
基板11が、上記取付孔14,14・・を介して上記鼻
隠し板3の表面に釘,ネジ等により固定されている。上
記雨樋取付金具1Aは、上記雨樋2の延設方向に所定間
隔毎に複数個取り付けられる。この上記雨樋取付金具1
Aの取り付けられる間隔は、上記雨樋2に加わる荷重に
応じて決定され、積雪地帯等では短くされる。上記雨樋
取付金具1Aの上記支持腕部12は、上記雨樋2の内側
に位置し、該支持腕部12に設けられた上記係止鉤部1
3a,13bにより上記雨樋2の縁部を内側から係止し
て、該雨樋2を上記鼻隠し板3に取り付けている。
【0021】上記支持腕部12は、縦方向に薄板状に形
成されており、上方からの雨水や雪等による荷重に対し
て有効に対抗するのに適した形態であるため、従来の雨
樋取付金具に比して強度を低下させることがない。上記
支持腕部12の下端と、上記雨樋2の底面との間には、
雨水を流すための隙間が確保されている。上記雨樋取付
金具1Aに要求される強度が満たされるならば上記支持
腕部12に孔をあけて雨水が流れ易くすることもでき
る。
成されており、上方からの雨水や雪等による荷重に対し
て有効に対抗するのに適した形態であるため、従来の雨
樋取付金具に比して強度を低下させることがない。上記
支持腕部12の下端と、上記雨樋2の底面との間には、
雨水を流すための隙間が確保されている。上記雨樋取付
金具1Aに要求される強度が満たされるならば上記支持
腕部12に孔をあけて雨水が流れ易くすることもでき
る。
【0022】本実施形態の雨樋取付構造及び雨樋取付金
具は、上述のように構成されており、本実施形態の雨樋
取付構造及び雨樋取付金具によれば、屋根を伝って上記
雨樋2に流れ込む雨水は、上記支持腕部12の上端縁上
に落下する。上記支持腕部12が鉛直方向面を有する薄
板状に形成されているため、落下した雨水は、該支持腕
部12の上端縁において跳ね返って飛散することなく、
また、その上端縁を伝って浸潤することなく、上記雨樋
2内に流下する。このため、建物、特に上記雨樋2の取
付部近傍(上記鼻隠し板3)を水の流れる跡で汚してし
まうことがなく、雨水の浸潤によりその腐朽を促進して
しまうことがない。更に、上記雨樋2は、上記雨樋取付
金具1Aによりその内部から係止されているので、該雨
樋取付金具1Aが外部から見えないため外観が美麗であ
る。
具は、上述のように構成されており、本実施形態の雨樋
取付構造及び雨樋取付金具によれば、屋根を伝って上記
雨樋2に流れ込む雨水は、上記支持腕部12の上端縁上
に落下する。上記支持腕部12が鉛直方向面を有する薄
板状に形成されているため、落下した雨水は、該支持腕
部12の上端縁において跳ね返って飛散することなく、
また、その上端縁を伝って浸潤することなく、上記雨樋
2内に流下する。このため、建物、特に上記雨樋2の取
付部近傍(上記鼻隠し板3)を水の流れる跡で汚してし
まうことがなく、雨水の浸潤によりその腐朽を促進して
しまうことがない。更に、上記雨樋2は、上記雨樋取付
金具1Aによりその内部から係止されているので、該雨
樋取付金具1Aが外部から見えないため外観が美麗であ
る。
【0023】図3に、本発明の雨樋取付構造に用いられ
る雨樋取付金具の他の実施形態を示す。図3に示される
雨樋取付金具1B,1Cは、何れも上記雨樋取付金具1
Aと同様に鼻隠し板等の所定位置に取り付けられて本発
明の雨樋取付構造を構成するものである。尚、上記雨樋
取付金具1Aと同一の構成部分には、同一の名称及び符
号を付して、その詳しい説明を省略する。
る雨樋取付金具の他の実施形態を示す。図3に示される
雨樋取付金具1B,1Cは、何れも上記雨樋取付金具1
Aと同様に鼻隠し板等の所定位置に取り付けられて本発
明の雨樋取付構造を構成するものである。尚、上記雨樋
取付金具1Aと同一の構成部分には、同一の名称及び符
号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0024】図3(a) に示される雨樋取付金具1Bは、
建物の所定位置に固定される取付基板11と該取付基板
11から立設された支持腕部12とからなり、該支持腕
部12が水平面を有せず且つ急斜面を有する形態に形成
されると共に、該支持腕部12の先端部及び基端部側に
雨樋を係止する係止鉤部13a,13bがそれぞれ形成
されている。本実施形態の雨樋取付金具1Bは、その支
持腕部12が、三角形の縦断面形状を有するように形成
されており、該三角形の鋭角な頂点に対応する稜線が上
端に位置されている。屋根を伝って雨樋2に流れ込む雨
水は、上記支持腕部12の上記稜線上に落下する。落下
した雨水は、上記支持腕部12の上記稜線において跳ね
返って飛散することなく、また、その上端縁を伝って浸
潤することなく、その側方の急斜面を伝って上記雨樋2
内に流下する。
建物の所定位置に固定される取付基板11と該取付基板
11から立設された支持腕部12とからなり、該支持腕
部12が水平面を有せず且つ急斜面を有する形態に形成
されると共に、該支持腕部12の先端部及び基端部側に
雨樋を係止する係止鉤部13a,13bがそれぞれ形成
されている。本実施形態の雨樋取付金具1Bは、その支
持腕部12が、三角形の縦断面形状を有するように形成
されており、該三角形の鋭角な頂点に対応する稜線が上
端に位置されている。屋根を伝って雨樋2に流れ込む雨
水は、上記支持腕部12の上記稜線上に落下する。落下
した雨水は、上記支持腕部12の上記稜線において跳ね
返って飛散することなく、また、その上端縁を伝って浸
潤することなく、その側方の急斜面を伝って上記雨樋2
内に流下する。
【0025】また、図3(b) に示される雨樋取付金具1
Cは、建物の所定位置に固定される取付基板11と該取
付基板11から立設された支持腕部12とからなり、該
支持腕部12の上面又は上端に網目状の水滴飛散防止部
15を有すると共に、該支持腕部12の先端部及び基端
部側に雨樋を係止する係止鉤部13a,13bがそれぞ
れ形成されている。本実施形態の雨樋取付金具1Cは、
その支持腕部12の上面には、図示されるような螺旋状
の繊維状部材が一面に取り付けられた上記水滴飛散防止
部15が形成されている。屋根を伝って雨樋2に流れ込
む雨水は、上記支持腕部12の上記水滴飛散防止部15
上に落下する。落下した雨水は、直ちに上記水滴飛散防
止部15の螺旋状の繊維状部材に吸収されるため、該水
滴飛散防止部15上で跳ね返って飛散することなく、ま
た、浸潤することなく、下方の上記雨樋2内に流下す
る。
Cは、建物の所定位置に固定される取付基板11と該取
付基板11から立設された支持腕部12とからなり、該
支持腕部12の上面又は上端に網目状の水滴飛散防止部
15を有すると共に、該支持腕部12の先端部及び基端
部側に雨樋を係止する係止鉤部13a,13bがそれぞ
れ形成されている。本実施形態の雨樋取付金具1Cは、
その支持腕部12の上面には、図示されるような螺旋状
の繊維状部材が一面に取り付けられた上記水滴飛散防止
部15が形成されている。屋根を伝って雨樋2に流れ込
む雨水は、上記支持腕部12の上記水滴飛散防止部15
上に落下する。落下した雨水は、直ちに上記水滴飛散防
止部15の螺旋状の繊維状部材に吸収されるため、該水
滴飛散防止部15上で跳ね返って飛散することなく、ま
た、浸潤することなく、下方の上記雨樋2内に流下す
る。
【0026】そして、これらの上記雨樋取付金具1B,
1C、及び該雨樋取付金具を用いた雨樋取付構造によれ
ば、該雨樋取付金具1B,1Cによって雨水が飛散させ
られたり浸潤させられたりすることがないため、図1及
び図2に示される雨樋取付構造及び雨樋取付金具1Aと
同様に、建物の汚れや腐朽を防止し、建物外観を美麗に
保ち且つ雨樋を確実に保持することができる。
1C、及び該雨樋取付金具を用いた雨樋取付構造によれ
ば、該雨樋取付金具1B,1Cによって雨水が飛散させ
られたり浸潤させられたりすることがないため、図1及
び図2に示される雨樋取付構造及び雨樋取付金具1Aと
同様に、建物の汚れや腐朽を防止し、建物外観を美麗に
保ち且つ雨樋を確実に保持することができる。
【0027】本発明の雨樋取付構造及び金具は、上記実
施形態に制限されることはない。例えば、上記実施形態
においては、軒の出のある軒先部における雨樋取付構造
について説明したが、本発明の雨樋取付構造は、軒の出
がなく雨樋が直接壁面に取り付けられるような構造とさ
れても良い。また、図2,図3(a) 及び図3(b) の金具
の各水滴飛散防止手段を併用しても良く、例えば、図2
に示される鉛直方向面を有する薄板状の上記支持腕部1
2の上端縁に網目状の水滴飛散防止部を取り付けたよう
な形態であっても良い。その他の点に関しても、本発明
の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。
施形態に制限されることはない。例えば、上記実施形態
においては、軒の出のある軒先部における雨樋取付構造
について説明したが、本発明の雨樋取付構造は、軒の出
がなく雨樋が直接壁面に取り付けられるような構造とさ
れても良い。また、図2,図3(a) 及び図3(b) の金具
の各水滴飛散防止手段を併用しても良く、例えば、図2
に示される鉛直方向面を有する薄板状の上記支持腕部1
2の上端縁に網目状の水滴飛散防止部を取り付けたよう
な形態であっても良い。その他の点に関しても、本発明
の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。
【0028】
【発明の効果】本発明の雨樋取付構造及び金具によれ
ば、降雨時に、建物に雨水を飛散させたり浸潤させたり
せずに該建物の汚れや腐朽を防止し、建物外観を美麗に
保ち且つ雨樋を確実に保持することができる。
ば、降雨時に、建物に雨水を飛散させたり浸潤させたり
せずに該建物の汚れや腐朽を防止し、建物外観を美麗に
保ち且つ雨樋を確実に保持することができる。
【図1】本発明の雨樋取付構造の一実施形態の側断面図
である。
である。
【図2】本発明の雨樋取付金具の一実施形態の外観を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図3】(a) は本発明の雨樋取付金具の他の実施形態の
外観を示す斜視図であり、(a)は本発明の雨樋取付金具
の更に他の実施形態の外観を示す斜視図である。
外観を示す斜視図であり、(a)は本発明の雨樋取付金具
の更に他の実施形態の外観を示す斜視図である。
【図4】従来の雨樋取付構造の側断面図である。
【図5】従来の雨樋取付金具の外観を示す斜視図であ
る。
る。
1A,1B,1C 雨樋取付金具 11 取付基板 12 支持腕部 13a,13b 係止鉤部 14 取付孔 15 水滴飛散防止部 2 (軒先)雨樋 3 鼻隠し板 4 水切部材 5 スレート瓦
Claims (8)
- 【請求項1】 建物の所定位置に固定された複数個の雨
樋取付金具を介して軒先雨樋を取り付けた雨樋取付構造
において、 上記雨樋は、その内側において上記雨樋取付金具に係止
されており、該雨樋取付金具は、その上記雨樋内で雨水
の落下する部分が、雨水を上記建物に飛散又は浸潤させ
ない形態とされていることを特徴とする雨樋取付構造。 - 【請求項2】 上記取付金具は、上記所定位置に固定さ
れる取付基板と該取付基板から立設された支持腕部と該
支持腕部の先端部及び基端部側にそれぞれ上記雨樋を係
止する係止鉤部とを有し、上記支持腕部が雨水の落下す
る部分である、請求項1に記載の雨樋取付構造。 - 【請求項3】 上記取付金具は、その上記雨樋内で雨水
の落下する部分が、鉛直方向面を有する薄板状の形態と
されている、請求項1又は2に記載の雨樋取付構造。 - 【請求項4】 上記取付金具は、その上記雨樋内で雨水
の落下する部分が、水平面を有せず且つ急斜面を有する
形態とされている、請求項1又は2に記載の雨樋取付構
造。 - 【請求項5】 上記取付金具は、その上記雨樋内で雨水
の落下する部分の上面又は上端に、網目状の水滴飛散防
止部を有する形態とされている、請求項1又は2に記載
の雨樋取付構造。 - 【請求項6】 建物の所定位置に固定される取付基板と
該取付基板から立設された支持腕部とからなり、該支持
腕部が鉛直方向面を有する薄板状に形成されると共に、
該支持腕部の先端部及び基端部側に雨樋を係止する係止
鉤部がそれぞれ形成されていることを特徴とする雨樋取
付金具。 - 【請求項7】 建物の所定位置に固定される取付基板と
該取付基板から立設された支持腕部とからなり、該支持
腕部が水平面を有せず且つ急斜面を有する形態に形成さ
れると共に、該支持腕部の先端部及び基端部側に雨樋を
係止する係止鉤部がそれぞれ形成されていることを特徴
とする雨樋取付金具。 - 【請求項8】 建物の所定位置に固定される取付基板と
該取付基板から立設された支持腕部とからなり、該支持
腕部の上面又は上端に網目状の水滴飛散防止部を有する
と共に、該支持腕部の先端部及び基端部側に雨樋を係止
する係止鉤部がそれぞれ形成されていることを特徴とす
る雨樋取付金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP723796A JPH09195467A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | 雨樋取付構造及び金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP723796A JPH09195467A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | 雨樋取付構造及び金具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09195467A true JPH09195467A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=11660400
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP723796A Pending JPH09195467A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | 雨樋取付構造及び金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09195467A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007100330A (ja) * | 2005-10-03 | 2007-04-19 | Matsushita Electric Works Ltd | 軒樋接続構造 |
JP2008127818A (ja) * | 2006-11-20 | 2008-06-05 | Matsushita Electric Works Ltd | 上吊り式軒樋支持金具 |
-
1996
- 1996-01-19 JP JP723796A patent/JPH09195467A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007100330A (ja) * | 2005-10-03 | 2007-04-19 | Matsushita Electric Works Ltd | 軒樋接続構造 |
JP2008127818A (ja) * | 2006-11-20 | 2008-06-05 | Matsushita Electric Works Ltd | 上吊り式軒樋支持金具 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20041109 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050405 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050816 |