JPH09195333A - 配管ユニットの取付構造 - Google Patents

配管ユニットの取付構造

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JPH09195333A
JPH09195333A JP578896A JP578896A JPH09195333A JP H09195333 A JPH09195333 A JP H09195333A JP 578896 A JP578896 A JP 578896A JP 578896 A JP578896 A JP 578896A JP H09195333 A JPH09195333 A JP H09195333A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁の補強工事をすることなく設置することが
でき、且つ特別の加工を施すことなく使用することがで
きる、腰掛便器、小便器、洗面台等の衛生機器のための
配管ユニットを提供することを目的とする。 【解決手段】 給水管7、排水管8等の配管類を収納
し、大便器13、小便器、洗面器等の衛生器具を取付け
た配管ユニット1であって、配管ユニット1と別体の縦
片20と横片21から成るL型部材19を設け、L型部
材19の縦片20を、配管ユニット1に固定し、L型部
材19の横片21を床3に固定したことを特徴とする配
管ユニット。配管ユニット1の後部に縦方向の柱26を
設け、柱26にL型部材19の縦片20を固定し、L型
部材19の横片21を配管ユニット1の下の床3に固定
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に給水管、排
水管等の配管類を収納し、前面、又は上面に腰掛便器、
小便器、洗面器等の衛生機器を取付けるための配管ユニ
ットの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6に示すように、ユニット化した最近
の腰掛便器100、小便器、洗面器等の衛生機器では、
給水管101、排水管102等の配管類は、配管ユニッ
ト103に予め収納されている。そして配管ユニット1
03の前面、又は上面にこれらの衛生機器を取付けて、
配管ユニット103内の配管類101、102と接続す
る構成である。
【0003】この配管ユニット103は、図7に示すよ
うに配管ユニット103の後部フレーム104をアンカ
ーボルト105等で、建物躯体の壁106に1ヵ所乃至
2ヵ所程度固定し、壁106との間の間隔をアジャスト
ボルト107で調整する。そして配管ユニット103の
底部も床108に2ヵ所程度固定する(図6の紙面上方
向に間隔をおいて2ヵ所程度)。
【0004】又、ブースやパーテーション等の場合のよ
うに仕切壁の強度が弱い場合、特に壁掛式の腰掛便器を
使用した配管ユニットの場合、図8に示すように配管ユ
ニットの後部フレーム150を固定する仕切壁151の
後面を、75mm×75mm×厚さ2.3mm程度の鋼
材152で補強して、この鋼材152に配管ユニットの
後部フレーム150を貫通ボルト153で固定し、配管
ユニットの底部も図示せぬ床に2ヵ所程度固定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらブースや
パーテーション等の壁の場合のように、配管ユニットの
固定部の壁を補強する必要があっても、既存の壁に後か
ら配管ユニットを取付けようとすると、壁の補強が困難
な場合が少なくない。又、配管ユニットを仕切壁等に固
定しようとしても、荷重のかかる壁掛式の腰掛便器、及
び配管ユニットを仕切壁に取付けるのは困難であった。
【0006】本発明者は、前面に腰掛便器を取付けた従
来の配管ユニットが、据付ける建物躯体の壁や、仕切壁
等に補強をしなければ固定できない不都合を解消し、併
せて配管ユニット本体に特別な加工を施すことなく使用
できるようにすべく、本発明をなした。従って本発明
は、壁の補強工事をすることなく設置することができ、
且つ特別の加工を施すことなく使用することができる、
腰掛便器、小便器、洗面台等の衛生機器のための配管ユ
ニットの取付構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1は、給水管、排水管等の配管類を収
納し、大便器、小便器、洗面器等の衛生器具を取付けた
配管ユニットであって、配管ユニットと別体の縦片と横
片から成るL型部材を設け、L型部材の縦片を、配管ユ
ニットに固定し、L型部材の横片を床に固定したので、
配管ユニットを壁に固定しないから、壁側に補強工事の
必要がなく、配管ユニットそのものにも加工を施す必要
がない。
【0008】請求項2は、配管ユニットの後部に縦方向
の柱を設け、この柱にL型部材の縦片を固定し、L型部
材の横片を配管ユニットの下の床に固定したので、L型
部材は配管ユニット内の配管類に干渉せず、又、配管ユ
ニットの前面側からは見えない。
【0009】請求項3は、請求項2において、柱を、平
面部と、平面部の両側に設けられた壁部とから成る平面
視凹型に形成し、凹型内にL型部材の縦片を収納するよ
うにしたので、凹型の柱でガイドしつつL型部材の縦片
を収納することができる。
【0010】請求項4は、請求項1において、配管ユニ
ットの後部の縦フレーム間にバーを横架し、バーにL型
部材の縦片を固定し、L型部材の横片を配管ユニットの
下の床に固定したので、L型部材は配管ユニット内の配
管類に干渉せず、又、配管ユニットの前面側からは見え
ない。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例を添付した図
面に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施例の配
管ユニットの側断面図であり、配管ユニット1は、図示
せぬトイレ等の壁2に臨む床3に設置する。壁2は、ト
イレを構成する壁であっても良く、又、トイレ内に設け
られる大便器ブース等の仕切壁であっても良い。
【0012】配管ユニット1は、鋼材から成るフレーム
を余り厚み(奥行)を持たない直方体の枠状に組み付け
た本体4と、本体4の前面に取付けた前面板5と、本体
4の上面に載置したカウンタ6とから成る。
【0013】配管ユニット1の本体4内には給水管7、
排水管8等の配管類を収納する。給水管7は、本体4内
の上部にL型の固定金具9を取付けておき、この固定金
具9にU字型金具10で固定する。同様に給水管7より
も太い排水管8は、本体4内の下部に大型のL型の固定
金具11を取付けておき、この固定金具11に大型のU
字型金具12で固定する。
【0014】配管ユニット1の前面の床3には、本実施
例では腰掛便器13を設置する。腰掛便器13は、配管
ユニット1の本体4前面に固定された補強板14にボル
ト15…で固定し、この補強板14を通して排水管8か
らの分岐管16を腰掛便器13に接続する。給水管7か
らの分岐管17も、配管ユニット1の本体4前面に補強
板18を固定し、この補強板18と、前面板5を通して
腰掛便器13に接続する。
【0015】配管ユニット1の本体4後部と壁2との間
の隙間、及び本体4底部と床3との間の隙間に、配管ユ
ニット1と別体のL型部材19を設ける。L型部材19
は、縦片20と横片21とから構成する。L型部材19
の縦片20は、配管ユニット1の本体4後部にボルト2
2で固定し、横片21は、本体4と床3との間の隙間に
介在させ、横片21に形成された孔23に、ワッシャ3
5を介してボルト36を挿通し、床3に固定する。
【0016】このように配管ユニット1の本体4を固定
するL型部材19は、本体4の外側にあるので、本体4
内の給水管7、排水管8等の配管類に干渉することが無
く、施工を容易に行うことができる。
【0017】又、L型部材19は、配管ユニット1の本
体4後部と壁2との間の隙間、及び本体4底部と床3と
の間の隙間に配設されるので、配管ユニット1の前面側
からは見えず、見栄えが良い。
【0018】L型部材19の縦片20は、壁2にぴった
りと寄せることができるが、縦片20と配管ユニット1
の本体4との間の間隔は、本体4に設けられL型部材1
9の縦片20に当接させたアジャスターボルト24を調
節して、調整する。又、配管ユニット1の本体4は、底
部に設けた高さ調整ボルト25で床2に凹凸がある場合
のレベル調整をする。
【0019】このL型部材19により、配管ユニット1
を設置するに当って、壁2側に補強工事の必要がなく、
配管ユニット1そのものにも加工を施す必要がない。
【0020】図2は本発明の配管ユニットの本体の斜視
図であり、配管ユニット1の本体4後部の縦方向のフレ
ームを、溝型鋼からなる柱26で構成する。柱26は、
第1実施例では3本設ける。柱26の上下方向中間部に
は、上記ボルト22を挿通する孔27を開ける。この孔
27に、本体4内側から上記ボルト22を挿通し、ワッ
シャ28、及びナット29でL型部材19の縦片20に
形成した孔32に固定する。
【0021】図3は図1の3−3線断面図であり、L型
部材19の縦片20を固定する柱26は、平面部30
と、平面部30の両側に設けられた壁部31とから成る
平面視凹型である。柱26を、平面視凹型のいわゆるチ
ャンネル状に形成することで、床に固定されたL型部材
19に配管ユニット1の本体4を据付ける際、チャンネ
ル状の柱26でガイドしながらL型部材19の縦片20
を収納することができ、据え付けが容易である。
【0022】又、固定されたL型部材19の縦片20
は、この平面部30と壁部31とから成る凹型内に収納
された状態で固定されるので、柱26と、L型部材19
の縦片20は、互いに補強し合うから、配管ユニット1
を床3に固定されたL型材19に強固に固定することが
できる。しかも縦片20が凹型の柱26内に収納されて
いるから、縦片20が壁2側に出っ張ることも無く、施
工の際邪魔に成らない。
【0023】図4はL型部材の側面図であり、L型部材
19は、鋼材から別々に形成した板片である縦長の縦片
20と、縦片20よりも短い横片21を、溶接33で一
体にする。縦片20、及び横片21には、タップで固定
用の上記孔32、23…を形成する。
【0024】図5は本発明の第2実施例の配管ユニット
の本体の斜視図であり、第2実施例の配管ユニットの本
体40は、第1実施例の配管ユニット1と共通の部分は
同様の構成であるので、同一部分には同一符号を付して
詳細な説明を省略する。
【0025】第2実施例の配管ユニットは、本体40後
部の縦フレームである柱41の幅が狭いものである。そ
のため柱41の凹部内にL型部材19の縦片20を収納
できない。そこで左右の柱41、41間に、横長の板状
のバー42を横架する。バー42は、L型部材19の縦
片20に形成した孔32と対応する高さの本体4後部に
架設する。そして間隔を開けて左右に2つ設けたL型部
材19の縦片20の孔32と対応する位置に孔43、4
3を形成する。
【0026】第2実施例の配管ユニットの本体40の場
合も、第1実施例同様配管ユニットの本体40を固定す
るL型部材19は、本体40の外側にあるので、本体4
0内に収納される図示せぬ給水管7、排水管8等の配管
類に干渉することが無く、施工を容易に行うことができ
る。
【0027】又、L型部材19は、配管ユニットの本体
40後部と壁2との間の隙間、及び本体40底部と床3
との間の隙間に配設されるので、配管ユニットの前面側
からは見えず、見栄えが良い。
【0028】
【発明の効果】本発明は上記の通り構成したので、次の
ような効果を奏する。請求項1によれば、給水管、排水
管等の配管類を収納し、大便器、小便器、洗面器等の衛
生器具を取付けた配管ユニットであって、配管ユニット
と別体の縦片と横片から成るL型部材を設け、L型部材
の縦片を、配管ユニットに固定し、L型部材の横片を床
に固定したので、配管ユニットを壁に固定しないから、
壁側に補強工事の必要がなく、配管ユニットそのものに
加工を施したり干渉することもなく、施工性が良い。
【0029】請求項2は、配管ユニットの後部に縦方向
の柱を設け、この柱にL型部材の縦片を固定し、L型部
材の横片を配管ユニットの下の床に固定したので、L型
部材は配管ユニット内の配管類に干渉せず、又、配管ユ
ニットの前面側からは見えなず、見栄えが良い。
【0030】請求項3は、請求項2において、柱を、平
面部と、平面部の両側に設けられた壁部とから成る平面
視凹型に形成し、凹型内にL型部材の縦片を収納するよ
うにしたので、床に固定されたL型部材に配管ユニット
の本体を据付ける際、チャンネル状の柱でガイドしなが
らL型部材の縦片を収納することができ、据え付けが容
易である。
【0031】又、固定されたL型部材の縦片は、この平
面部と壁部とから成る凹型内に収納された状態で固定さ
れるので、柱と、L型部材の縦片は、互いに補強し合う
から、配管ユニットを床に固定されたL型材に強固に固
定することができる。しかも縦片が凹型の柱内に収納さ
れているから、縦片が壁側に出っ張ることも無く、施工
の際邪魔に成らない。
【0032】請求項4は、請求項1において、配管ユニ
ットの後部の縦フレーム間にバーを横架し、バーにL型
部材の縦片を固定し、L型部材の横片を配管ユニットの
下の床に固定したので、L型部材は配管ユニット内の配
管類に干渉せず、又、配管ユニットの前面側からは見え
ないから、見栄えが良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の配管ユニットの側断面図
【図2】配管ユニットの本体の斜視図
【図3】図1の3−3線断面図
【図4】L型部材の側面図
【図5】本発明の第2実施例の配管ユニットの本体の斜
視図
【図6】建物躯体の壁に取付けた従来の配管ユニットの
側面図
【図7】配管ユニットのフレームを建物躯体の壁に取付
けた状態の側断面図
【図8】配管ユニットのフレームを鋼材で補強して仕切
壁に取付けた状態の側断面図
【符号の説明】
1…配管ユニット,2…壁,3…床,4…配管ユニット
の本体,5…前面板,6…カウンタ,7…給水管,8…
排水管,13…腰掛便器,19…L型部材,20…縦
片,21…横片,24…アジャスターボルト,25…高
さ調整ボルト,26…柱,27…孔,30…平面部,3
1…壁部,33…溶接,40…配管ユニットの本体,4
1…柱,42…バー,43…孔。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水管、排水管等の配管類を収納し、大
    便器、小便器、洗面器等の衛生器具を取付けた配管ユニ
    ットであって、 該配管ユニットと別体の縦片と横片から成るL型部材を
    設け、 該L型部材の縦片を、前記配管ユニットに固定し、 該L型部材の横片を床に固定した、 ことを特徴とする配管ユニットの取付構造。
  2. 【請求項2】 前記配管ユニットの後部に縦方向の柱を
    設け、 該柱に前記L型部材の縦片を固定し、 該L型部材の横片を前記配管ユニットの下の床に固定し
    た、 ことを特徴とする請求項1に記載の配管ユニットの取付
    構造。
  3. 【請求項3】 前記柱を、平面部と、平面部の両側に設
    けられた壁部とから成る平面視凹型に形成し、該凹型内
    に前記L型部材の縦片を収納することを特徴とする請求
    項2に記載の配管ユニットの取付構造。
  4. 【請求項4】 前記配管ユニットの後部の縦フレーム間
    にバーを横架し、 該バーに前記L型部材の縦片を固定し、 該L型部材の横片を前記配管ユニットの下の床に固定し
    た、ことを特徴とする請求項1に記載の配管ユニットの
    取付構造。
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