JPH09194979A - 被覆金属板加工用耐摩耗部材 - Google Patents

被覆金属板加工用耐摩耗部材

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JPH09194979A
JPH09194979A JP8018229A JP1822996A JPH09194979A JP H09194979 A JPH09194979 A JP H09194979A JP 8018229 A JP8018229 A JP 8018229A JP 1822996 A JP1822996 A JP 1822996A JP H09194979 A JPH09194979 A JP H09194979A
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JP
Japan
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nickel
kinds
coated metal
chromium
resistant member
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Pending
Application number
JP8018229A
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English (en)
Inventor
Mitsuharu Okada
光治 岡田
Ryoichi Fukumoto
亮一 福元
Yasuo Tawara
泰夫 田原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Kohan Co Ltd
Original Assignee
Toyo Kohan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被覆金属板から製造される缶の二重巻締装置
のリフタープレートに使用する、耐摩耗性に優れた部材
を提供する。 【解決手段】 周期律表の4a族、5a族および6a族
の元素の炭化物および窒化物の1種または2種以上、ま
たは前記炭化物および窒化物の2種以上からなる固溶
体、または前記炭化物および窒化物の少なくとも1種以
上と前記固溶体との混合物のいずれかからなる硬質相
を、ニッケル、ニッケルとクロム、ニッケルとコバル
ト、ニッケルとクロムとコバルトの4種のいずれかを結
合相金属として焼結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は樹脂フィルムなどを
被覆した金属板の成形加工に用いられる耐摩耗性部材お
よびその応用製品であるリフタープレート用部材に関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、食品や飲料を充
填する缶においては、充填される内容品を表示するとと
もに購買心を喚起させるために缶体外面に美麗な印刷が
施される。この印刷を鮮映に際だたせるために、印刷下
地として白色のベタ塗り塗装を施すか、または白色の樹
脂フィルムを被覆することが行われている。この白色を
もたらすための顔料として、酸化チタン粉末が塗料もし
くは樹脂フィルムに添加されるが、酸化チタンは硬度が
高いために各種の製缶工程で工具の摩耗の問題が生じて
いる。
【0003】例えば、缶体に内用品を充填した後、缶体
上部に蓋を載せて二重巻き締めする工程を図1に示す
が、この二重巻き締め装置において、巻き締めチャック
の下部に配置された缶体を積載し上昇させ、巻き締めチ
ャックに当接させるために用いられるリフタープレート
用の、マルテンサイト系ステンレス鋼に炭化チタンを気
相めっきした部材が著しく摩耗する。特に缶胴部と缶底
部が一体で成形される2ピース缶においては、耐圧ある
いは缶体の強度の観点から底部にフランジ部が設けられ
ており、このフランジ部と当接する部分の摩耗が著し
い。リフタープレートを上昇させ、缶体が巻き締めチャ
ックに当接し、複数の巻き締めロールで把持され毎秒7
〜8回回転しながら蓋が巻き締められるが、この間リフ
タープレートには下方から缶体を押し上げる120〜1
30kgの力が作用しており、缶底のフランジ部とリフ
タープレートの間の摩擦力によって、缶体の回転にとも
なってリフタープレートも自在に回転する機構となって
いる。しかし回転開始時点に摩擦力が十分に作用せず、
缶底のフランジ部とリフタープレートがスリップし、缶
体表面に施された白色塗料または白色フィルムに含有さ
れている酸化チタンにより、リフタープレートが摩耗す
るものと考えられる。
【0004】本発明においては、被覆金属板から製造さ
れる缶の二重巻き締め装置のリフタープレートに使用す
る耐摩耗性に優れた部材を提供することを課題としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明においては、下記
に示すように、硬質相とニッケル、またはニッケルとク
ロム、ニッケルとコバルト、ニッケルとクロムとコバル
トの4種のいずれかからなる結合相金属とからなる硬質
合金をリフタープレートに適用させることにより、耐摩
耗性に優れた部材が得られ、上記の課題が解決されるこ
とが判明した。
【0006】本発明の被覆金属板加工用耐摩耗部材は、
周期律表の4a族、5a族および6a族の元素の炭化物
および窒化物の1種または2種以上、または前記炭化物
および窒化物の2種以上からなる固溶体、または前記炭
化物および窒化物の少なくとも1種以上と前記固溶体と
の混合物のいずれかからなる硬質相と、ニッケル、ニッ
ケルとクロム、ニッケルとコバルト、ニッケルとクロム
とコバルトの4種のいずれかからなる結合相金属とから
なることを特徴とする。さらに、本発明のリフタープレ
ート用部材は、缶体の二重巻き締め装置において、巻き
締めチャックの下部に配置された缶体を積載し上昇さ
せ、巻き締めチャックに当接させるために用いられる、
前記被覆金属板加工用耐摩耗部材を用いたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明においては、周期律表の4
a族、5a族および6a族の元素の炭化物および窒化物
の1種または2種以上、または前記炭化物および窒化物
の2種以上からなる固溶体、または前記炭化物および窒
化物の少なくとも1種以上と前記固溶体との混合物のい
ずれかからなる硬質相とニッケル、またはニッケルとク
ロムおよびまたはコバルトのいずれかからなる結合相金
属とからなる硬質合金をリフタープレートに適用させる
ことにより、耐摩耗性に優れた部材が得られることが判
明した。
【0008】本発明の被覆金属板加工用耐摩耗部材に用
いることのできる硬質相は周期律表の4a族、5a族お
よび6a族の元素の炭化物および窒化物、例えば、炭化
チタン、炭化ジルコニウム、炭化ハフニウム、炭化バナ
ジウム、炭化ニオビウム、炭化タンタル、炭化クロム、
炭化モリブデン、炭化タングステン、窒化チタン、窒化
ジルコニウム、窒化ハフニウム、窒化バナジウム、窒化
ニオビウム、窒化タンタル、窒化クロム、窒化モリブデ
ン、窒化タングステンの1種または2種以上、あるいは
これらの炭化物および窒化物の2種以上からなる固溶
体、またはこれらの炭化物および窒化物の少なくとも1
種以上とこれらの炭化物および窒化物の2種以上からな
る固溶体との混合物のいずれかから選択することができ
るが、特に炭化タングステン、または炭化タングステン
と炭化チタンおよびまたは炭化タンタルであることが好
ましい。
【0009】また上記の硬質相の粉末を液相焼結する際
に溶融し、硬質粉末の結合剤となる結合相金属は、ニッ
ケル、ニッケルとクロム、ニッケルとコバルト、ニッケ
ルとクロムとコバルトの4種のいずれかからなるもので
あることが好ましく、特にニッケルとクロム、またはニ
ッケルとクロムとコバルトからなるものであることが好
ましい。
【0010】上記の硬質相粉末と結合相金属粉末をアト
ライターなどにより有機溶媒中で湿式混合粉砕後、乾
燥、造粒し、プレスを用いて目的とする形状に成形した
後、真空中、または還元性雰囲気中で液相焼結する。焼
結は1300〜1500℃で10〜90分間行う。焼結
通常の焼結法以外にホットプレス法、熱間静水圧プレス
法、通電焼結法、放電焼結法など、他の方法を用いても
よい。このようにしてリフタープレートに用いられる耐
摩耗性に優れた部材が得られる。以下、実施例にて本発
明をさらに詳細に説明する。
【0011】
【実施例】
実施例1 表1に示す粒径を有する硬質相粉末と結合相金属粉を、
表1に示すA〜Eの5種類の割合で配合し、所定量のパ
ラフィンとアセトンを添加してスラリー化した後、攪拌
羽根を有するアトライターにて4時間混合粉砕後、乾燥
した。この乾燥粉末をプレス成形し、通常の方法で脱ロ
ウ処理した後、1450℃の温度で60分間焼結してリ
ング状の焼結体を得た。この焼結体を図2に示すリフタ
ープレート50にはめ込まれる被覆金属板加工用耐摩耗
部材1に仕上げ加工した後、二重巻き締め装置の巻き締
めチャック30に当接させるために用いられるリフター
40に取り付けられたリフタープレート50に取り付
け、片面に酸化チタンを含有する樹脂フィルムを有する
缶体20を125kgの力で押し付け、毎秒8回回転さ
せながら巻き締め加工を2ヶ月間連続して行ったが、摩
耗は全く認められなかった。
【0012】
【表1】
【0013】比較例 マルテンサイト系ステンレス鋼(SUS440C)をリ
フタープレートの部材に加工した後、炭化チタンを7μ
m気相めっきした。この材料を二重巻き締め装置のリフ
タープレートに取り付け、実施例1に示した条件と同一
の条件で2ヶ月間連続して使用したところ、摩耗による
凹み深さが50μmに達し、使用不能となった。このよ
うに、本発明の被覆金属板加工用耐摩耗部材は、従来の
耐摩耗部材よりも優れた耐摩耗性を有している。
【0014】
【発明の効果】本発明の被覆金属板加工用耐摩耗部材
は、周期律表の4a族、5a族および6a族の元素の炭
化物および窒化物の1種または2種以上、または前記炭
化物および窒化物の2種以上からなる固溶体、または前
記炭化物および窒化物の少なくとも1種以上と前記固溶
体との混合物のいずれかからなる硬質相と、ニッケル、
ニッケルとクロム、ニッケルとコバルト、ニッケルとク
ロムとコバルトの4種のいずれかからなる結合相金属と
からなる被覆金属板加工用耐摩耗部材であり、被覆金属
板から製造される缶の二重巻き締め装置のリフタープレ
ート、または被覆金属板から製造される缶の絞り加工や
しごき加工に使用されるダイス、およびポンチスリーブ
に使用した場合に優れた耐摩耗性を示す。
【0015】また、缶体の二重巻き締め装置において、
巻き締めチャックの下部に配置された缶体を積載し上昇
させ、巻き締めチャックに当接させるために用いられ
る、前記被覆金属板加工用耐摩耗部材を用いた、本発明
のリフタープレート用部材被覆金属板加工用耐摩耗部材
は、二重巻き締め工程において、缶体表面に施された白
色塗料、または白色フィルムに酸化チタンが含有された
缶の回転開始時点に摩擦力が十分に作用せず、缶底のフ
ランジ部とリフタープレートがスリップしても、リフタ
ープレートが摩耗することがなく、リフタープレートを
交換することなく長期の巻き締め加工が可能である。
【0016】
【図面の簡単な説明】
【図1】現行の缶体の二重巻き締め装置の構造を示す概
略図である。
【図2】リフタープレートに本発明の耐摩耗部材を取り
付けた、缶体の二重巻き締め装置の構造を示す概略図で
ある。
【符号の説明】
1 耐摩耗部材 2、20 缶体 3、30 巻き締めチャック 4、40 リフター 5、50 リフタープレート集電体 6、60 巻き締めロール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周期律表の4a族、5a族および6a族
    の元素の炭化物および窒化物の1種または2種以上、ま
    たは前記炭化物および窒化物の2種以上からなる固溶
    体、または前記炭化物および窒化物の少なくとも1種以
    上と前記固溶体との混合物のいずれかからなる硬質相
    と、ニッケル、ニッケルとクロム、ニッケルとコバル
    ト、ニッケルとクロムとコバルトの4種のいずれかから
    なる結合相金属とからなる被覆金属板加工用耐摩耗部
    材。
  2. 【請求項2】 缶体の二重巻き締め装置において、巻き
    締めチャックの下部に配置された缶体を積載し上昇さ
    せ、巻き締めチャックに当接させるために用いられる、
    前記被覆金属板加工用耐摩耗部材を用いたリフタープレ
    ート用部材。
JP8018229A 1996-01-10 1996-01-10 被覆金属板加工用耐摩耗部材 Pending JPH09194979A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106702247A (zh) * 2016-11-29 2017-05-24 华南理工大学 一种可调控板状wc晶粒排列状态的硬质合金的制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106702247A (zh) * 2016-11-29 2017-05-24 华南理工大学 一种可调控板状wc晶粒排列状态的硬质合金的制备方法
CN106702247B (zh) * 2016-11-29 2019-04-09 华南理工大学 一种可调控板状wc晶粒排列状态的硬质合金的制备方法

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A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010515