JPH09194898A - 粒状ノニオン洗剤組成物 - Google Patents

粒状ノニオン洗剤組成物

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JPH09194898A
JPH09194898A JP371296A JP371296A JPH09194898A JP H09194898 A JPH09194898 A JP H09194898A JP 371296 A JP371296 A JP 371296A JP 371296 A JP371296 A JP 371296A JP H09194898 A JPH09194898 A JP H09194898A
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JP
Japan
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clay mineral
crystallinity
detergent
desirably
nonionic surfactant
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JP371296A
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Hiromichi Horie
弘道 堀江
Yoshiharu Takahashi
由治 高橋
Hiroyuki Iwabuchi
裕行 岩渕
Seiji Abe
誠治 阿部
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保存時の粒子の壊れが少ない、ノニオン界面
活性剤を主成分とする粒状ノニオン洗剤組成物を提供す
る。 【解決手段】 主成分として、ノニオン界面活性剤と、
純度が60〜90%でかつ結晶化度が60〜95%であ
る粘土鉱物とを配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保存時の粒子の壊
れが少ない、ノニオン界面活性剤を主成分とする粒状ノ
ニオン洗剤組成物に関する。
【0002】
【従来技術】ノニオン界面活性剤は、一般に低泡性であ
り、洗浄力が水の硬度の影響を受けにくく、特に泥汚れ
や低温での汚れ分散性にも優れている。更に、生分解性
が良好で、環境負荷が低く、低毒性で、安全性にも問題
がないなど、優れた界面活性剤である。しかしながら、
ノニオン界面活性剤は、一般に常温で液状であるため、
従来より、ノニオン粒状洗剤製品から洗剤容器へのノニ
オン界面活性剤のしみ出しが問題となっていた。ノニオ
ン界面活性剤が洗剤容器にしみ出すと、製品外観が悪化
するだけでなく、容器接触部分でノニオン界面活性剤が
減少することにより、洗浄力が低下し、更に、洗剤粒子
の流動性や、耐ケーキング性が悪影響を受ける。ところ
で、特開平4−339898号公報では、非晶質の吸油
性担体を5〜20%配合することにより、ノニオン界面
活性剤のしみ出し防止の改善を図っているが、ノニオン
界面活性剤自体は常温で液状であることに変わりがない
ので、特に、30℃を超える夏場には、ノニオン界面活
性剤がしみ出して、洗剤粒子の流動性を悪化させるなど
問題となっていた。
【0003】また、通常市販されているアニオン界面活
性剤を主成分とする粒状洗剤では、アニオン界面活性剤
のバインダー力が大きいために、保存時の粒子の壊れは
特に問題とならなかったが、ノニオン界面活性剤は、ア
ニオン界面活性剤と比べてバインダー力が不足している
ため、保存時に洗剤粒子自身の重みで粒子が壊れ、洗剤
の流動性が悪化するばかりか、ひどい場合には洗剤がケ
ーキングを起こすなど問題となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、保
存時の粒子の壊れの少ない、ノニオン界面活性剤を主成
分とする粒状ノニオン洗剤組成物を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、この課題を
達成するために鋭意検討した結果、ノニオン界面活性剤
に対して、純度が60〜90%でかつ結晶化度が60〜
95%である粘土鉱物を併用することにより、上記の課
題が達成できることを見出し、本発明に到達したもので
ある。従って、本発明は、ノニオン界面活性剤と、純度
が60〜90%でかつ結晶化度が60〜95%である粘
土鉱物とを含有することを特徴とする粒状ノニオン洗剤
組成物に関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、更に詳細
に説明する。本発明においては、ノニオン界面活性剤と
しては、各種のノニオン界面活性剤を使用することがで
きる。好ましいノニオン界面活性剤としては、例えば、
以下のものを挙げることができる。 (1)炭素数6〜22、好ましくは8〜18の脂肪族ア
ルコールに炭素数2〜4のアルキレンオキシドを平均3
〜30モル、好ましくは7〜20モル付加したポリオキ
シアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル。こ
の中でも、ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニ
ル)エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンアルキル(又はアルケニル)エーテルが好適である。 (2)ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)
フェニルエーテル。 (3)長鎖脂肪酸アルキルエステルのエステル結合間に
アルキレンオキシドが付加した以下の式で示される脂肪
酸アルキルエステルアルコキシレート。 R1 CO(OA)n OR2 (R1 COは、炭素数6〜22、好ましくは8〜18の
脂肪酸残基を表わす。OAは、エチレンオキシド、プロ
ピレンオキシド等の炭素数2〜4、好ましくは2〜3の
アルキレンオキシドの付加単位を表わす。nは、アルキ
レンオキシドの平均付加モル数を示し、一般に3〜3
0、好ましくは7〜20の数である。R2は、炭素数1
〜3の置換基を有してもよい、低級アルキル基を表
す。) (4)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル。 (5)ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル。 (6)ポリオキシエチレン脂肪酸エステル。 (7)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油。 (8)グリセリン脂肪酸エステル。
【0007】上記のノニオン界面活性剤の中でも、融点
が40℃以下でHLBが9〜16のポリオキシエチレン
アルキル(又はアルケニル)エーテル、脂肪酸メチルエ
ステルにエチレンオキシドが付加した脂肪酸メチルエス
テルエトキシレートが特に好適に用いられる。また、こ
れらのノニオン界面活性剤は混合物として使用してもよ
い。ノニオン界面活性剤は、粒状ノニオン洗剤組成物中
に、好ましくは15〜50重量%、更に好ましくは15
〜40重量%、特に好ましくは15〜35重量%で含有
される。この量が15重量%未満では、得られる洗剤粒
子中のノニオン界面活性剤濃度が低いばかりか、低嵩密
度であるため、洗剤の使用量を多くしないと良好な洗浄
効果が得られず、近年のコンパクト化と相反する結果と
なり、好ましくない。また、省資源の点でも好ましくな
い。一方、50重量%を超えると、しみ出しの抑制が難
しくなるので好ましくない。本発明で使用される粘土鉱
物は、純度が60〜90%でかつ結晶化度が60〜95
%である粘土鉱物であれば、特に制限なく使用すること
ができる。本発明で使用するのに特に適した粘土鉱物と
しては、例えば、スメクタイト群に属し、その結晶構造
がジオクタヘドラル型3層構造又はトリオクタヘドラル
型3層構造をとるものが挙げられる。ここで言う純度
は、メチレンブルー吸着法により求められる。一般に、
粘土鉱物の純度は、粘土鉱物の純度に比例して、メチレ
ンブルーは多く吸着されることから、純度100%の粘
土鉱物100g当たりのメチレンブルー吸着量140m
molに対する相対値で規定でき、以下の式から求めら
れる。
【0008】純度(%)={メチレンブルー吸着量(m
mol/100g)/140(mmol/100g)}
×100 粘土鉱物は、特に天然の場合、クォーツ、クリストバラ
イト、カルサイト、オパール、長石などの不純物を多く
含有することがあり、これら不純物が多いものは本発明
には適さない。純度は、60〜90%、好ましくは70
〜90%、特に好ましくは80〜90%である。純度
が、60%よりも少ない場合には、保存時の洗剤粒子の
壊れ防止効果がない。一方、90%を越えると、洗剤粒
子が洗液中でダマ化する。結晶化度は、粉末X線回折分
析で、一般に、結晶による回折線はシャープなピークに
なり、非晶質による散乱は非常にブロードなハローにな
り、非晶質と結晶質が混在している場合、試料全体に対
する結晶質の割合は結晶化度と呼ばれている。粘土鉱物
の場合は、4〜5Åに検出される(020)面のピー
ク、即ち、粘土鉱物の3層構造の骨格の規則性を表すピ
ークの散乱強度から以下のいづれかの式を用いて求めら
れる。 1.結晶化度(%)={1−(試料の非晶質部分の散乱
強度/100%非晶質の粘土)}×100 又は、 2.結晶化度(%)={試料の結晶質部分の散乱強度/
100%結晶質の粘土}×100 粘土鉱物の結晶化度は、その生成過程での熟成期間と採
掘した鉱石の粉砕条件に左右される。天然物の場合は、
何千年、何万年もの長い熟成期間を経ているため、採掘
まえの鉱石の状態では、結晶化度はほぼ100%に近い
が、これを粉砕して粉末とするとき、その粉砕エネルギ
ーによって粘土鉱物の結晶構造が破壊され、結晶化度は
低下する。一方、合成品の場合は、最近の装置材料の進
歩と設計技術の進歩によって、高温・高圧条件下で高純
度のものを調製することが可能となったが、天然物に比
べて熟成時間が極度に不足しているため、結晶化度は低
い。結晶化度は、60〜95%、好ましくは75〜95
%、特に好ましくは85〜95%である。結晶化度が6
0%未満では、保存時の洗剤粒子の壊れ防止効果がな
い。一方、結晶化度が95%を越えると、洗剤粒子が洗
液中でダマ化する。
【0009】粘土鉱物は、その純度と結晶化度とのどち
らか一方が上記範囲内にない場合には、本発明の目的を
達することはできない。更に、粘土鉱物は、膨潤や陽イ
オン交換能といった従来から知られている性質を有する
が、これらの大小と、本発明の効果とは全く無関係であ
り、純度と結晶化度とが重要であった。このような粘土
鉱物は、劈開性を有し、層状構造をしている。この粘土
鉱物は、ノニオン界面活性剤を結晶層間に水素結合によ
る化学吸着を形成し、粘土鉱物の内部に保持する性質を
有する。なお、粘土鉱物は、内部にノニオン界面活性剤
を保持するに従って、膨潤する性質を有する。このよう
な粘土鉱物の具体例には、例えば、ジオクタヘドラル型
3層構造をとる粘土鉱物として、モンモリロナイト、ノ
ントロナイト、バイデライト、パイロフィライトなどが
挙げられる。トリオクタヘドラル型3層構造をとる粘土
鉱物としては、例えば、サポナイト、ヘクトライト、ス
チーブンサイト、タルクなどが挙げられる。これらの粘
土鉱物は、一般に天然に産出されたもの、人工的に水熱
合成されたものの両方があるが、特に限定されるもので
はない。特に好ましく使用することのできる粘土鉱物と
しては、Na型モンモリロナイト、Ca型モンモリロナ
イト、活性化ベントナイト(Na/Ca型モンモリロナ
イト)、Na型ヘクトライト、Ca型ヘクトライトであ
る。
【0010】粘土鉱物は、粒状ノニオン洗剤組成物中
に、好ましくは0.1〜30重量%、更に好ましくは1〜
20重量%、特に好ましくは3〜10重量%で含有され
る。この量が0.1重量%未満では、得られる洗剤粒子の
保存時の壊れを改善するのには充分ではなく、流動性と
耐ケーキング性が悪化する傾向にある。一方、30重量
%を超えると、得られる洗剤粒子が疎水的になり過ぎる
ため、洗剤の溶解性が悪化し易く、そのため、好ましく
ない。本発明の粒状ノニオン洗剤組成物中には、通常洗
剤原料に配合されている以下のような成分を配合するこ
とができる。これらの成分の配合方法には、各種の方法
が適用でき、例えば、これらの成分を造粒処理工程で配
合してもよく、また、造粒処理により得られた洗剤粒子
に混合してもよい。 (1)無機質洗浄ビルダーとして、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、アルミノ
ケイ酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ピロリ
ン酸ナトリウム等。 (2)有機質洗浄ビルダーとして、クエン酸塩、コハク
酸塩、ポリアクリル酸塩、ポリアクリル酸−マレイン酸
共重合体、EDTA等。 (3)蛍光剤として、ビス(トリアジニルアミノ)スチ
ルベンジスルホン酸誘導体、ビス(スルホスチリル)ビ
フェニル塩[チノパールCBS]等。 (4)酵素として、リパーゼ、プロテアーゼ、セルラー
ゼ、アミラーゼ等。 (5)漂白剤として、過炭酸塩、過硼酸塩等。 (6)帯電防止剤として、ジアルキル型4級アンモニウ
ム塩などのカチオン界面活性剤等。 (7)表面改質剤として、微粉炭酸カルシウム、微粉ゼ
オライト、ポリエチレングリコール等。 (8)アニオン界面活性剤として、α−スルホ脂肪酸メ
チルエステル塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、
α−オレフィンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル
塩、脂肪酸石鹸等。 (9)再汚染防止剤として、カルボキシメチルセルロー
スなどのセルロース誘導体、ポリエチレングリコール
等。 (10)増量剤として、硫酸ナトリウム、硫酸カリウ
ム、塩化ナトリウム等。 (11)還元剤として、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリ
ウム等。
【0011】次に、本発明の粒状ノニオン洗剤組成物の
好ましい製造方法については、以下のような方法があ
る。本発明の粒状ノニオン洗剤組成物は、混練押出し
機、好ましくはニーダーに、ノニオン界面活性剤、粘土
鉱物、及び必要に応じて配合される他の任意成分を導入
し、ニーダー内で剪断力を付与しながら混合して造粒物
(固体洗剤)を形成し、次いで破砕造粒機、好ましく
は、カッターミルや、フィッツミル(ホソカワミクロン
(株)製、DKASO6型)によって破砕造粒し、圧密
化処理を行って製造することができる。一方、本発明の
粒状ノニオン洗剤組成物は、撹拌造粒法によっても製造
することができる。撹拌造粒法においては、撹拌造粒機
として、ハイスピードミキサー、シュギミキサー、レー
ディゲミキサーなどの内部撹拌型の造粒機に、ノニオン
界面活性剤と、粘土鉱物と、任意に添加することのでき
る成分とを導入し、造粒処理することによって、本発明
の粒状ノニオン洗剤組成物を製造することができる。更
に、このようにして製造された洗剤粒子に対して、例え
ば、転動ドラム中でコーティング剤を添加してコーティ
ング処理してもよい。
【0012】更に、このように製造された洗剤粒子に
は、酵素、香料などを後添加することもできる。得られ
た本発明の粒状ノニオン洗剤組成物は、平均粒子径は3
00〜3000μm、好ましくは350〜2000μ
m、特に好ましくは400〜1000μmであり、嵩密
度は0.5〜1.2g/ml 、好ましくは0.6〜1.1g/ml 、
特に好ましくは0.65〜1.0g/ml である。
【0013】
【実施例】以下、本発明について、実施例及び比較例に
より更に詳細に説明する。なお、以下の実施例及び比較
例において、各試料は、以下の試験方法により評価し
た。評価方法 [粒子の壊れ性試験]外側からコートボール紙(坪量:
350g/m2)、ワックスサンド紙(坪量:30g/m2)、
クラフトパルプ紙(70g/m2)の3層からなる紙を用い
て、長さ15cm×巾9.3cm×高さ18.5cmの箱を作製し
た。この箱に試料2.0kgを入れ、30℃、85%RHの
恒温恒湿室中に30日間保存後、洗剤を全て取り出し、
保存前後の粒子径をJIS標準篩を用いて測定した。 [固化性試験]外側からコートボール紙(坪量:350
g/m2)、ワックスサンド紙(坪量:30g/m2)、クラフ
トパルプ紙(70g/m2)の3層からなる紙を用いて、長
さ15cm×巾9.3cm×高さ18.5cmの箱を作製した。こ
の箱に試料2.0kgを入れ、30℃、85%RHの恒温恒
湿室中に30日間保存後、洗剤をJIS規格4メッシュ
のふるい上に注意深く移し、ふるいを穏やかに振動した
後、ふるい上の重量と総重量とを求め、下記の式から固
化性を算出した。 固化性(%)={ふるい上の重量(g)/総重量
(g)}×100
【0014】[流動性試験]外側からコートボール紙
(坪量:350g/m2)、ワックスサンド紙(坪量:30
g/m2)、クラフトパルプ紙(70g/m2)の3層からなる
紙を用いて、長さ15cm×巾9.3cm×高さ18.5cmの箱
を作製した。この箱に試料2.0kgを入れ、30℃、85
%RHの恒温恒湿室中に30日間保存後、洗剤を全て取
り出し、保存前後の流動性をJIS Z2502に基づ
いて安息角を排出法で測定した。 [溶解性試験]500mlビーカーに5℃の水道水を入
れ、洗剤組成物5gを投入し、5分間撹拌した。次に、
溶け残りの洗剤粒子をナイロン布上に取り出し、105
℃で2時間乾燥し、以下の式で表される溶解残渣を算出
し、以下の基準で評価した。 溶解残渣(%)={(溶解残分の105℃で2時間乾燥
品g)/5g}×100 ◎:0%≦溶解残渣<1% ○:1%≦溶解残渣<5% △:5%≦溶解残渣<10% ×:10%≦溶解残渣%
【0015】[しみ出し試験]外側からコートボール紙
(坪量:350g/m2)、ワックスサンド紙(坪量:30
g/m2)、クラフトパルプ紙(70g/m2)の3層からなる
紙を用いて、長さ15cm×巾9.3cm×高さ18.5cmの箱
を作製した。この箱に試料2.0kgを入れ、30℃、85
%RHの恒温恒湿室中に30日間保存後、洗剤を全て取
り出し、箱の内側の洗剤との接触部分のしみ出しの度合
いを目視で以下の基準により評価した。 ◎:しみ出しが認められない ○:しみ出しが僅かに認められる △:しみ出しが少し認められる ×:しみ出しが多く認められる [嵩密度]JIS Z2504に準じて、嵩密度を測定
した。 [洗剤粒子の洗液中でのダマ化評価]洗剤20gを10
℃の水道水1リットルに入れ、2分間静置し、次いで、
3分間攪拌した後、攪拌を止め、洗剤粒子のダマ化状態
を目視によって観察した。ダマ化性の評価は、以下の評
価基準に従って行った。 ◎:ダマになっていない。 ○:小さなダマが僅かにあった。 △:小さなダマが少しあった。 ×:大きなダマがあった。
【0016】実施例2〜6、8〜9及び比較例1、3〜
以下の表1に示す量のノニオン界面活性剤と粘土鉱物と
を50℃で混合し、ノニオン液とした。このノニオン液
と、吸油担体、炭酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム及び
A型ゼオライトを連続ニーダー(栗本鉄工(株)製KR
C−2型)に投入し、40℃、1分間混練し、固形洗剤
を製造した。この固形洗剤を、粉砕助剤としてのA型ゼ
オライトとともに、フィッツミル(ホソカワミクロン
(株)製、DKASO6型)に投入し、平均粒子径が5
00μmとなるまで、15℃で5秒間粉砕処理を行っ
た。最後に、転動ドラム内でA型ゼオライトを加え、得
られた洗剤粒子を被覆し、更に、酵素、香料などの他の
任意成分を加えて、表1に示す性状の粒状ノニオン洗剤
組成物(平均粒子径500μm)を得た。実施例1、7及び比較例2 造粒装置としてハイスピードミキサー(深江工業(株)
製)を用い、この装置に、実施例2と同様にして、ノニ
オン界面活性剤、粘土鉱物及びその他の成分を添加し、
40℃で3分間撹拌造粒し、平均粒子径500μmの粒
状ノニオン洗剤組成物を製造した。 [使用原料]なお、実施例及び比較例で使用したノニオ
ン界面活性剤及び粘土鉱物は、以下の通りである。
【0017】ノニオン界面活性剤 (1)ノニオン界面活性剤−1 C1225O(CH2 CH2 O)7 H(新日本理科(株)
製コノール20Pにエチレンオキシドを平均7モル付加
したポリオキシエチレンアルキルエーテル) (2)ノニオン界面活性剤−2 C1327O(CH2 CH2 O)15(CH3 CHCH
2 O)3 H(ダイアドールにエチレンオキシドを平均1
5モル、プロピレンオキシドを平均3モル付加したポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテ
ル) (3)ノニオン界面活性剤−3 C1123CO(OCH2 CH2 9 OCH3 粘土鉱物 (1)粘土鉱物−1 クニピアF(クニミネ工業(株)製、天然Na型モンモ
リロナイト精製品、純度99%、結晶化度99%)(参
考) (2)粘土鉱物−2 BPW009−3(明和産業(株)製、天然Ca型モン
モリロナイト、純度80%、結晶化度88%) (3)粘土鉱物−3 ベンゲルFW(豊順洋行(株)製、天然Na型モンモリ
ロナイト、純度71%、結晶化度90%) (4)粘土鉱物−4 クニピアTO(クニミネ工業(株)製、天然Ca型モン
モリロナイト、純度63%、結晶化度92%) (5)粘土鉱物−5 W−140(クニミネ工業(株)製、天然Ca型モンモ
リロナイト、純度51%、結晶化度88%)(参考) (6)粘土鉱物−6 クニピアJ(クニミネ工業(株)製、天然Na型モンモ
リロナイト摩砕品、純度99%、結晶化度53%)(参
考) (7)粘土鉱物−7 W−100(クニミネ工業(株)製、天然Ca型モンモ
リロナイト、純度51%、結晶化度55%)(参考) (8)粘土鉱物−8 KM−1(クニミネ工業(株)製、天然Ca型モンモリ
ロナイト、純度80%、結晶化度75%) (9)粘土鉱物−9 石狩印(関東ベントナイト工業(株)製、天然Na型モ
ンモリロナイト精製品、純度70%、結晶化度75%) (10)粘土鉱物−10 オプチゲルCL(日産ガードラー触媒(株)製、天然N
a型モンモリロナイト、純度80%、結晶化度63%) (11)粘土鉱物−11 ヘクタブライト200(日商岩井ベントナイト(株)
製、天然Na型ヘクトライト、純度90%、結晶化度9
2%) (12)粘土鉱物−12 ラポナイトB(日本シリカ工業(株)製、合成ヘクトラ
イト、純度98%、結晶化度23%)(参考)
【0018】
【表1】 表1 実施例 比較例 組成(重量%) 1 2 3 4 5 6 1 ノニオン界面活性剤 1 10 25 25 25 25 25 10 2 5 3 10 粘土鉱物 1(参考) 28 2 6 3 6 4 6 8 6 10 6 11 16 A型ゼオライト (造粒用) 25 20 20 20 20 20 25 (被覆用) 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 粉砕助剤 5 5 5 5 5 5 非晶質シリカ 1 4 4 4 4 4 1 ソーダ灰 30 20 20 20 20 20 15 亜硫酸ナトリウム 1 1 1 1 1 1 1 層状ポリケイ酸塩 5 5 5 5 5 石鹸 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 AA−MA 2 5 5 5 5 5 2 PEG 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 シリコーン 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 蛍光剤 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 酵素 1 1 1 1 1 1 1 その他少量成分 Bla* Bla Bla Bla Bla Bla Bla 評価結果 平均粒径(μm ) (保存前) 500 500 500 500 500 500 500 (保存後) 500 490 460 400 450 410 500 安息角(°) (保存前) 35 35 35 35 35 35 35 (保存後) 35 35 40 45 40 45 35 固化性(%) 0 0 3 7 3 8 0 しみ出し性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 溶解性 ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ △ 嵩密度(g/cc) 0.88 0.90 0.90 0.90 0.90 0.90 0.80 ダマ化性 ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ × 注)Bla*は、残量を意味する。
【0019】
【表2】 表1(続き) 実施例 比較例 組成(重量%) 7 8 9 2 3 4 5 ノニオン界面活性剤 1 15 20 20 10 25 25 25 2 3 1 5 3 15 17 23 10粘土鉱物 5(参考) 6 6(参考) 6 7(参考) 6 8 2 9 5 11 0.3 12(参考) 16 A型ゼオライト (造粒用) 20 20 15 25 20 20 20 (被覆用) 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 粉砕助剤 5 5 5 5 5 非晶質シリカ 6 8 10 1 4 4 4 ソーダ灰 17 15 10 30 20 20 20 亜硫酸ナトリウム 1 1 1 1 1 1 1 層状ポリケイ酸塩 10 5 5 5 石鹸 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 AA−MA 2 2 5 5 5 PEG 0.5 0.1 0.4 0.4 0.4 シリコーン 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 蛍光剤 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 酵素 1 1 1 1 1 1 1 その他少量成分 Bla* Bla Bla Bla Bla Bla Bla 評価結果 平均粒径(μm ) (保存前) 500 500 500 500 500 500 500 (保存後) 400 400 400 340 360 360 320 安息角(°) (保存前) 35 35 35 35 35 35 35 (保存後) 40 45 45 60 55 55 70 固化性(%) 3 7 8 19 20 20 25 しみ出し性 ◎ ○ △ ◎ ◎ ◎ ○ 溶解性 ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ 嵩密度(g/cc) 0.90 0.90 0.90 0.85 0.90 0.90 0.90 ダマ化性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ △ × 注)Bla*は、残量を意味する。
【0020】上記表1と表2で使用した任意成分の内容
は、以下の通りである。 (1)非晶質シリカ(日本シリカ(株)製ニップシール
NS−K) (2)A型ゼオライト:結晶質アルミノケイ酸ナトリウ
ム(水沢化学(株)製、シルトンB) (3)粉砕助剤:結晶質アルミノケイ酸ナトリウム(水
沢化学(株)製、シルトンB) (4)ソーダ灰:軽灰(旭硝子(株)製) (5)亜硫酸ナトリウム:亜硫酸曹達(神州化学(株)
製) (6)層状ポリケイ酸塩:SKS−6(ヘキストジャパ
ン) (7)石鹸:ラウリン酸ナトリウムとオレイン酸ナトリ
ウムの1/1混合物(ライオンオレオケミカル(株)
製) (8)AA−MA:アクリル酸とマレイン酸の7/3の
コポリマー、平均分子量5万 (9)PEG:ポリエチレングリコール(ライオン化学
(株)製、平均分子量6000) (10)シリコーン:ジメチルシリコーン油(信越化学
(株)製) (11)蛍光剤:2:4,4´−ビス(2−スルホスチ
リル)ビフェニルジナトリウム(チバガイギー(株)
製、チノパールCBS−X) (12)酵素:リパーゼ/プロテアーゼ/セルラーゼ=
1/1/1混合物
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、ノニオン界面活性剤に
対して、特定の粘土鉱物を配合することにより、洗剤粒
子の保存時の壊れを少なくでき、保存時の流動性、耐ケ
ーキング性を改善できる。
フロントページの続き (72)発明者 阿部 誠治 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノニオン界面活性剤と、純度が60〜9
    0%でかつ結晶化度が60〜95%である粘土鉱物とを
    含有することを特徴とする粒状ノニオン洗剤組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004518795A (ja) * 2001-01-30 2004-06-24 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 表面を改質するための被覆組成物
JP2009249511A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Kao Corp 洗剤粒子

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JP2004518795A (ja) * 2001-01-30 2004-06-24 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 表面を改質するための被覆組成物
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