JPH09194890A - 洗浄剤 - Google Patents
洗浄剤Info
- Publication number
- JPH09194890A JPH09194890A JP931296A JP931296A JPH09194890A JP H09194890 A JPH09194890 A JP H09194890A JP 931296 A JP931296 A JP 931296A JP 931296 A JP931296 A JP 931296A JP H09194890 A JPH09194890 A JP H09194890A
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- Japan
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- solvent
- petroleum
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- cleaner
- mixing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】引火点が低く、安全性が低い。
【解決手段】石油系溶剤とフッ素系不燃溶剤とを一定の
割合で混合して形成してなることを特徴とする洗浄剤。
割合で混合して形成してなることを特徴とする洗浄剤。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は洗浄剤に関し、特
にドライクリーニング，機械加工部品洗浄等の洗浄分野
に適した洗浄剤に関する。
にドライクリーニング，機械加工部品洗浄等の洗浄分野
に適した洗浄剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ドライクリーニング用洗浄剤並び
に機械加工用洗浄剤等として、フロン１１３（Ｒ１１
３，フロン）、１．１．１−トリクロロエタン（エタ
ン）、パークロロエチレン（パーク) 、石油系溶剤（石
油）等が使用されてきた。しかし、フロンやエタンはオ
ゾン層の破壊問題から１９９５年末に全廃されることが
決定しており、パークは地下水の汚染問題から第２種特
定化学物質に指定され、その使用が規制されつつある。
また、洗浄剤としての石油系溶剤は可燃性という欠点は
あるものの、最も古くからドライクリーニング用洗浄剤
等として広く使用されている。
に機械加工用洗浄剤等として、フロン１１３（Ｒ１１
３，フロン）、１．１．１−トリクロロエタン（エタ
ン）、パークロロエチレン（パーク) 、石油系溶剤（石
油）等が使用されてきた。しかし、フロンやエタンはオ
ゾン層の破壊問題から１９９５年末に全廃されることが
決定しており、パークは地下水の汚染問題から第２種特
定化学物質に指定され、その使用が規制されつつある。
また、洗浄剤としての石油系溶剤は可燃性という欠点は
あるものの、最も古くからドライクリーニング用洗浄剤
等として広く使用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】一般にこの分野で多用
されているのものは、引火点を持つ第２石油類（引火点
２１℃以上から７０℃未満）であるため、爆発・火災に
対する安全性の確保が必須である。
されているのものは、引火点を持つ第２石油類（引火点
２１℃以上から７０℃未満）であるため、爆発・火災に
対する安全性の確保が必須である。
【０００４】この発明はこうした事情を考慮してなされ
たもので、石油系溶剤に引火点を持たない不燃溶剤を混
合することにより、引火点を上げ安全性の改善を図った
洗浄剤を提供することを目的とする。
たもので、石油系溶剤に引火点を持たない不燃溶剤を混
合することにより、引火点を上げ安全性の改善を図った
洗浄剤を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明は、石油系溶剤
とフッ素系不燃溶剤とを一定の割合で混合して形成して
なることを特徴とする洗浄剤である。この発明におい
て、前記フッ素系不燃溶剤がパーフルオロカーボン（Ｐ
ＦＣ：Ｃn Ｆ2n+2又はＣ5 Ｆ11ＮＯ等）又はハイドロフ
ルオロカーボン（ＨＦＣ：Ｃ4Ｈ2 Ｆ10等）が挙げられ
る。
とフッ素系不燃溶剤とを一定の割合で混合して形成して
なることを特徴とする洗浄剤である。この発明におい
て、前記フッ素系不燃溶剤がパーフルオロカーボン（Ｐ
ＦＣ：Ｃn Ｆ2n+2又はＣ5 Ｆ11ＮＯ等）又はハイドロフ
ルオロカーボン（ＨＦＣ：Ｃ4Ｈ2 Ｆ10等）が挙げられ
る。
【０００６】この発明において、引火点を持つ石油系溶
剤に引火点を持たない不燃溶剤を溶解混合することによ
り、引火点を上げて第２石油類に属する石油系溶剤を第
３石油類化することで、より安全に又取扱い易い洗浄剤
が提供でき、これにより安全性の向上のみならず、下記
表１に示す如く消防法での危険物取扱量（指定数量）増
大のメリットが生まれる。
剤に引火点を持たない不燃溶剤を溶解混合することによ
り、引火点を上げて第２石油類に属する石油系溶剤を第
３石油類化することで、より安全に又取扱い易い洗浄剤
が提供でき、これにより安全性の向上のみならず、下記
表１に示す如く消防法での危険物取扱量（指定数量）増
大のメリットが生まれる。
【０００７】
【表１】
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例につい
て下記表２及び図１に示す実験結果を参照して説明す
る。実験で使用したベースの石油系溶剤は第２石油類に
属するもので、引火点５０℃のものを用い、液温２０℃
における溶解度の上限で引火点を測定した。サンプルＡ
は、これにパーフルオロカーボンとして住友３Ｍ社製の
ＰＦ−５０６０（Ｃ6 Ｆ14）を約４体積％溶解混合した
ものである。サンプルＢは、ハイドロフルオロカーボン
として三井デュポン性のバートレルＸＦ（Ｃ4 Ｈ2
Ｆ10）を約９体積％溶解混合したものである。
て下記表２及び図１に示す実験結果を参照して説明す
る。実験で使用したベースの石油系溶剤は第２石油類に
属するもので、引火点５０℃のものを用い、液温２０℃
における溶解度の上限で引火点を測定した。サンプルＡ
は、これにパーフルオロカーボンとして住友３Ｍ社製の
ＰＦ−５０６０（Ｃ6 Ｆ14）を約４体積％溶解混合した
ものである。サンプルＢは、ハイドロフルオロカーボン
として三井デュポン性のバートレルＸＦ（Ｃ4 Ｈ2
Ｆ10）を約９体積％溶解混合したものである。
【０００９】
【表２】
【００１０】表２より、サンプルＡ，Ｂのいずれの場合
も自治省第１号による引火点測定結果から、前記石油系
溶剤のみの引火点５０℃が、サンプルＡでは引火点７５
℃，サンプルＢでは９７℃に向上し、引火点上昇による
難燃化により第３石油化にできることが確認できた。
も自治省第１号による引火点測定結果から、前記石油系
溶剤のみの引火点５０℃が、サンプルＡでは引火点７５
℃，サンプルＢでは９７℃に向上し、引火点上昇による
難燃化により第３石油化にできることが確認できた。
【００１１】また、図１から、パーフルオロカーボン又
はハイドロフルオロカーボン系のフッ素系不燃溶剤を添
加して第２石油類の引火点を第３石油類の引火点以上に
する場合の添加量は液温２０℃の時３％を越える程度に
添加すれがよいことが判る。添加量の上限は２相分離が
始まる割合が上限であるが、添加量が増大すると洗浄力
はやや低下するものの激減する訳ではないので、上限は
適宜選択すればよい。
はハイドロフルオロカーボン系のフッ素系不燃溶剤を添
加して第２石油類の引火点を第３石油類の引火点以上に
する場合の添加量は液温２０℃の時３％を越える程度に
添加すれがよいことが判る。添加量の上限は２相分離が
始まる割合が上限であるが、添加量が増大すると洗浄力
はやや低下するものの激減する訳ではないので、上限は
適宜選択すればよい。
【００１２】このように、上記実施例によれば、石油系
溶剤にフッ素系不燃溶剤としてのパーフルオロカーボン
あるいはハイドロフルオロカーボンを溶解混合すること
により洗浄剤を得るため、石油系溶剤のみの場合と比べ
て引火点を夫々上昇させ、引火点上昇による難燃化によ
り第３石油化にできるという利点を有する。
溶剤にフッ素系不燃溶剤としてのパーフルオロカーボン
あるいはハイドロフルオロカーボンを溶解混合すること
により洗浄剤を得るため、石油系溶剤のみの場合と比べ
て引火点を夫々上昇させ、引火点上昇による難燃化によ
り第３石油化にできるという利点を有する。
【００１３】なお、上記上限は液温を上げれば増大する
から、液温を適宜選択して不燃溶剤の溶解度を上げれば
引火点を上げることも可能であり、温度は適宜選択すれ
ば良い。
から、液温を適宜選択して不燃溶剤の溶解度を上げれば
引火点を上げることも可能であり、温度は適宜選択すれ
ば良い。
【００１４】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
可燃性という欠点がある石油系溶剤に引火点を持たない
不燃溶剤を混合することにより、引火点を上げ安全性の
改善を図った洗浄剤を提供できる。
可燃性という欠点がある石油系溶剤に引火点を持たない
不燃溶剤を混合することにより、引火点を上げ安全性の
改善を図った洗浄剤を提供できる。
【図１】この発明の一実施例に係る引火点と不燃溶剤濃
度との関係を示す特性図。
度との関係を示す特性図。
Claims (3)
- 【請求項１】 石油系溶剤とフッ素系不燃溶剤とを一定
の割合で混合して形成してなることを特徴とする洗浄
剤。 - 【請求項２】 石油系溶剤にフッ素系不燃溶剤を３体積
％を越える割合で混合して形成してなることを特徴とす
る請求項１記載の洗浄剤。 - 【請求項３】 前記フッ素系不燃溶剤がパーフルオロカ
ーボン又はハイドロフルオロカーボンであることを特徴
とする請求項１又は請求項２いずれか記載の洗浄剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP931296A JPH09194890A (ja) | 1996-01-23 | 1996-01-23 | 洗浄剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP931296A JPH09194890A (ja) | 1996-01-23 | 1996-01-23 | 洗浄剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09194890A true JPH09194890A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=11716966
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP931296A Withdrawn JPH09194890A (ja) | 1996-01-23 | 1996-01-23 | 洗浄剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09194890A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001092456A1 (fr) * | 2000-06-01 | 2001-12-06 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Agent, procede et appareil de nettoyage |
| JP2020131062A (ja) * | 2019-02-13 | 2020-08-31 | ジャパン・フィールド株式会社 | 混合洗浄溶剤を用いた被洗浄物の洗浄方法 |
-
1996
- 1996-01-23 JP JP931296A patent/JPH09194890A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001092456A1 (fr) * | 2000-06-01 | 2001-12-06 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Agent, procede et appareil de nettoyage |
| US7531495B2 (en) | 2000-06-01 | 2009-05-12 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Cleaning agent, cleaning method and cleaning apparatus |
| US8529703B2 (en) | 2000-06-01 | 2013-09-10 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Cleaning agent, cleaning method and cleaning apparatus |
| JP2020131062A (ja) * | 2019-02-13 | 2020-08-31 | ジャパン・フィールド株式会社 | 混合洗浄溶剤を用いた被洗浄物の洗浄方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030401 |