JPH09194785A - 水性ボールペン用顔料インキ組成物 - Google Patents
水性ボールペン用顔料インキ組成物Info
- Publication number
- JPH09194785A JPH09194785A JP2983896A JP2983896A JPH09194785A JP H09194785 A JPH09194785 A JP H09194785A JP 2983896 A JP2983896 A JP 2983896A JP 2983896 A JP2983896 A JP 2983896A JP H09194785 A JPH09194785 A JP H09194785A
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- Japan
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- water
- pigment
- ink
- ink composition
- soluble resin
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 顔料、顔料分散剤及び水溶性溶剤と水溶性樹
脂を主成分とする水性ボールペン用顔料インキ組成物に
おいて、水溶性樹脂が下記一般式で示されるポリＮ−ビ
ニルアセトアミドの直鎖性ポリマー０．０１〜０．０８
重量％と前記物質の架橋性ポリマー０．５〜５．０重量
％とを含有したことを特徴とする水性ボールペン用顔料
インキ組成物。 【効果】 水溶性樹脂にポリＮ−ビニルアセトアミドの
直鎖構造であるホモポリマー０．０１〜０．０８重量％
とミクロゲルでチキソトロピック性のある増粘性を有す
る架橋性ポリマー０．５〜５．０重量％とを含有させる
ことにより長期間顔料が凝集せず、インキの各成分が分
離を起こさず安定した粘性を維持して優れた筆記特性を
有するインキが得られる。
脂を主成分とする水性ボールペン用顔料インキ組成物に
おいて、水溶性樹脂が下記一般式で示されるポリＮ−ビ
ニルアセトアミドの直鎖性ポリマー０．０１〜０．０８
重量％と前記物質の架橋性ポリマー０．５〜５．０重量
％とを含有したことを特徴とする水性ボールペン用顔料
インキ組成物。 【効果】 水溶性樹脂にポリＮ−ビニルアセトアミドの
直鎖構造であるホモポリマー０．０１〜０．０８重量％
とミクロゲルでチキソトロピック性のある増粘性を有す
る架橋性ポリマー０．５〜５．０重量％とを含有させる
ことにより長期間顔料が凝集せず、インキの各成分が分
離を起こさず安定した粘性を維持して優れた筆記特性を
有するインキが得られる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、着色剤として顔料
を用いた水性ボールペンインキに関し、更に詳しく言え
ば、充填されるインキが、顔料、顔料分散剤及び水溶性
溶剤と水溶性樹脂を主成分とした水性ボールペン用顔料
インキ組成物に関するものである。
を用いた水性ボールペンインキに関し、更に詳しく言え
ば、充填されるインキが、顔料、顔料分散剤及び水溶性
溶剤と水溶性樹脂を主成分とした水性ボールペン用顔料
インキ組成物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】水性ボールペンは、油性ボールペンに比
べ筆記感触が軽く、筆記線濃度も濃く、ボタ落ちも無い
などの特徴を有しているので、今日では油性ボールペン
より水性ボールペンが多用されるようになってきた。水
性ボールペンのインキは当初は着色剤として染料が使用
されていたが、耐水性や耐光性が劣るためこれを向上さ
せるため顔料が使用されるようになった。しかし、顔料
使用の場合顔料が水及び水溶性溶剤に不溶解であるため
に、顔料を如何に微粒子にし、かつ安定に分散させ長期
安定性に優れると共に、適性な粘性とインキ流出性、さ
らにはインキ切れが無く、筆跡の乾燥性がよく、脱キャ
ップ性に優れ、インキ洩れがないなどの性質を伴ってい
なければならない。
べ筆記感触が軽く、筆記線濃度も濃く、ボタ落ちも無い
などの特徴を有しているので、今日では油性ボールペン
より水性ボールペンが多用されるようになってきた。水
性ボールペンのインキは当初は着色剤として染料が使用
されていたが、耐水性や耐光性が劣るためこれを向上さ
せるため顔料が使用されるようになった。しかし、顔料
使用の場合顔料が水及び水溶性溶剤に不溶解であるため
に、顔料を如何に微粒子にし、かつ安定に分散させ長期
安定性に優れると共に、適性な粘性とインキ流出性、さ
らにはインキ切れが無く、筆跡の乾燥性がよく、脱キャ
ップ性に優れ、インキ洩れがないなどの性質を伴ってい
なければならない。
【０００３】上記の課題を解決するために、顔料分散剤
としては、アクリル・スチレン共重合体、マレイン酸・
スチレン共重合体、およびそれら中和塩などが使用さ
れ、適性な粘度を得るための水溶性樹脂としては、アク
リル樹脂、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルア
ルコール、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロ
ース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、あるいはキサンタ
ンガム、アラビアガム、澱粉、ゼラチンなどが用いられ
ている。（例えば特開昭５９─１２０６６７、特開昭６
２─４８７７７）しかしながら長期保存では顔料が凝集
したり、インキ成分の分離が起こるなどの問題があり十
分に満足できるものでない。
としては、アクリル・スチレン共重合体、マレイン酸・
スチレン共重合体、およびそれら中和塩などが使用さ
れ、適性な粘度を得るための水溶性樹脂としては、アク
リル樹脂、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルア
ルコール、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロ
ース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、あるいはキサンタ
ンガム、アラビアガム、澱粉、ゼラチンなどが用いられ
ている。（例えば特開昭５９─１２０６６７、特開昭６
２─４８７７７）しかしながら長期保存では顔料が凝集
したり、インキ成分の分離が起こるなどの問題があり十
分に満足できるものでない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、顔料、顔料
分散剤及び水溶性樹脂を主成分とした水性ボールペン用
顔料インキ組成物が長期間顔料が凝集せず、インキの各
成分が分離を起こさず安定した粘性を維持して優れた筆
記特性を有するインキを提供することである。
分散剤及び水溶性樹脂を主成分とした水性ボールペン用
顔料インキ組成物が長期間顔料が凝集せず、インキの各
成分が分離を起こさず安定した粘性を維持して優れた筆
記特性を有するインキを提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した問題
点を解決するために種々検討した結果、使用する水溶性
樹脂にポリＮ−ビニルアセトアミドの直鎖構造であるホ
モポリマー０．０１〜０．０８重量％とミクロゲルでチ
キソトロピック性のある増粘剤を有する前記物質の架橋
性ポリマー０．５〜５．０重量％とを含有させることに
より長期間顔料が凝集せず、インキの各成分が分離を起
こさず安定した粘性を維持して優れた筆記特性を有する
ことを見出し本発明を完成したものである。
点を解決するために種々検討した結果、使用する水溶性
樹脂にポリＮ−ビニルアセトアミドの直鎖構造であるホ
モポリマー０．０１〜０．０８重量％とミクロゲルでチ
キソトロピック性のある増粘剤を有する前記物質の架橋
性ポリマー０．５〜５．０重量％とを含有させることに
より長期間顔料が凝集せず、インキの各成分が分離を起
こさず安定した粘性を維持して優れた筆記特性を有する
ことを見出し本発明を完成したものである。
【０００６】
【作用】即ち本発明は、水溶性樹脂にポリＮ−ビニルア
セトアミドの直鎖構造であるホモポリマー０．０１〜
０．０８重量％を加えることにより、インキに曳糸性を
もたせることができる。ポリマーの極性基部分であるア
セトアミド基は、高い親水性を有し、ポリマー鎖に溶媒
和された水分子を介して強い保湿性とポリマー鎖のから
みあいを生じさせる。曳糸性は直鎖構造の分子が複雑に
からみあうことによっておこり、そのからみあいが顔料
成分の沈降を防止し安定なインキとなる。さらにボール
の回転とともにインキ切れ目なく流出し、線切れ、点字
がない筆記線となる。
セトアミドの直鎖構造であるホモポリマー０．０１〜
０．０８重量％を加えることにより、インキに曳糸性を
もたせることができる。ポリマーの極性基部分であるア
セトアミド基は、高い親水性を有し、ポリマー鎖に溶媒
和された水分子を介して強い保湿性とポリマー鎖のから
みあいを生じさせる。曳糸性は直鎖構造の分子が複雑に
からみあうことによっておこり、そのからみあいが顔料
成分の沈降を防止し安定なインキとなる。さらにボール
の回転とともにインキ切れ目なく流出し、線切れ、点字
がない筆記線となる。
【０００７】更に、このポリＮ−ビニルアセトアミドの
架橋性ポリマー０．５〜５．０重量％を加えることによ
って三次元的構造を付与することが可能となり、その結
果チキソトロピック性のある増粘インキを得ることがで
きる。チキソトロピック性をもたせることにより、筆記
しない状態である静止時では、インキ粘度は高粘度の状
態でありチップ先端からのインキ洩れが発生しない。筆
記使用時には、先端のボール回転により剪断応力が加え
られるので低粘度の状態になり、軽い筆圧での筆記が可
能となる。曳糸性とチキソトロピック性とを付与させる
ふたつの成分を組み合わせることによって、より長期間
顔料が凝集せず経日安定性がよく、円滑なインキ流出、
軽い筆圧、良好な筆記線が得られるインキとなる。
架橋性ポリマー０．５〜５．０重量％を加えることによ
って三次元的構造を付与することが可能となり、その結
果チキソトロピック性のある増粘インキを得ることがで
きる。チキソトロピック性をもたせることにより、筆記
しない状態である静止時では、インキ粘度は高粘度の状
態でありチップ先端からのインキ洩れが発生しない。筆
記使用時には、先端のボール回転により剪断応力が加え
られるので低粘度の状態になり、軽い筆圧での筆記が可
能となる。曳糸性とチキソトロピック性とを付与させる
ふたつの成分を組み合わせることによって、より長期間
顔料が凝集せず経日安定性がよく、円滑なインキ流出、
軽い筆圧、良好な筆記線が得られるインキとなる。
【０００８】ポリＮ−ビニルアセトアミドの直鎖構造で
あるホモポリマー０．０１重量％以下だと直鎖構造の分
子のからみあいが不十分なため曳糸性が弱いため、経日
安定性が劣るようになるとともに、筆記時に方向性が出
やすく筆記状態は悪い。０．０８重量％以上だと直鎖構
造の分子のからみあいが過度になり、インキが弾性力を
もつようになりインキ流出を阻害してしまう。ポリＮ−
ビニルアセトアミドの架橋性ポリマー０．５重量％以下
だとチキソトロピック性が弱く、先端チップからのイン
キ洩れが生じやすく、５．０重量％以上だとチキソトロ
ピック性が強くなりすぎ、線切れ、点字、カスレを生じ
良好な筆記線がえられなくなる。
あるホモポリマー０．０１重量％以下だと直鎖構造の分
子のからみあいが不十分なため曳糸性が弱いため、経日
安定性が劣るようになるとともに、筆記時に方向性が出
やすく筆記状態は悪い。０．０８重量％以上だと直鎖構
造の分子のからみあいが過度になり、インキが弾性力を
もつようになりインキ流出を阻害してしまう。ポリＮ−
ビニルアセトアミドの架橋性ポリマー０．５重量％以下
だとチキソトロピック性が弱く、先端チップからのイン
キ洩れが生じやすく、５．０重量％以上だとチキソトロ
ピック性が強くなりすぎ、線切れ、点字、カスレを生じ
良好な筆記線がえられなくなる。
【０００９】曳糸性とチキソトロピック性とを付与させ
るふたつの成分、それぞれの重量％の比によってもそれ
ぞれの適性重量％が異なるものの、ポリＮ−ビニルアセ
トアミドの架橋性ポリマーは０．５〜５．０重量％の範
囲が好ましいものであった。同じように架橋体を作る水
溶性樹脂としては、カルボキシビニルポリマーがあるが
イオン性のためアニオン界面活性剤、カチオン界面活性
剤、両性界面活性剤を添加すると粘度低下や白色沈澱を
生じたり、金属とイオンコンプレックスを作り沈澱を生
じたりするが、非イオン性であるポリＮ−ビニルアセト
アミドは、いずれの界面活性剤を添加したり、金属チッ
プからイオンが溶出してきても粘度低下や白色沈澱が生
じず安定な粘度を長期間維持することができる。
るふたつの成分、それぞれの重量％の比によってもそれ
ぞれの適性重量％が異なるものの、ポリＮ−ビニルアセ
トアミドの架橋性ポリマーは０．５〜５．０重量％の範
囲が好ましいものであった。同じように架橋体を作る水
溶性樹脂としては、カルボキシビニルポリマーがあるが
イオン性のためアニオン界面活性剤、カチオン界面活性
剤、両性界面活性剤を添加すると粘度低下や白色沈澱を
生じたり、金属とイオンコンプレックスを作り沈澱を生
じたりするが、非イオン性であるポリＮ−ビニルアセト
アミドは、いずれの界面活性剤を添加したり、金属チッ
プからイオンが溶出してきても粘度低下や白色沈澱が生
じず安定な粘度を長期間維持することができる。
【００１０】本発明の水性ボールペン用顔料インキ組成
物に用いる顔料については特に制限はなく、通常の顔料
水性ボールペンインキ組成物に用いられている無機及び
有機顔料の中から任意のものを使用することができる。
さらには水、水溶性溶剤、分散剤、顔料からなる顔料分
散液も使用できるが、その使用は、顔料重量％として該
組成物当たり３〜３０重量％、好ましくは５〜２０重量
％の範囲で選ばれる。
物に用いる顔料については特に制限はなく、通常の顔料
水性ボールペンインキ組成物に用いられている無機及び
有機顔料の中から任意のものを使用することができる。
さらには水、水溶性溶剤、分散剤、顔料からなる顔料分
散液も使用できるが、その使用は、顔料重量％として該
組成物当たり３〜３０重量％、好ましくは５〜２０重量
％の範囲で選ばれる。
【００１１】顔料分散剤としては、アクリル・スチレン
共重合体、マレイン酸・スチレン共重合体、およびそれ
らの中和塩などが使用できる。
共重合体、マレイン酸・スチレン共重合体、およびそれ
らの中和塩などが使用できる。
【００１２】水溶性溶剤としてはプロピレングリコー
ル、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、グリセリン等の中から一種または
二種以上混合して使用でき、通常１０〜４０重量％の範
囲で用いられる。
ル、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、グリセリン等の中から一種または
二種以上混合して使用でき、通常１０〜４０重量％の範
囲で用いられる。
【００１３】さらに上記主成分の他、一般的に用いられ
ている防錆剤、潤滑剤、界面活性剤、防腐剤、湿潤剤な
ども添加し使用できることは言うまでもない。例えば防
錆剤としてはベンゾトリアゾール、トリルトリアゾー
ル、ジシクロヘキシルアンモニウムナイトレート等が例
示できる。潤滑剤としては脂肪酸のアルカリ金属せっけ
ん類を例示でき、界面活性剤はアニオン界面活性剤、カ
チオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性
剤と、全ての界面活性剤をその効果にあわせて選択でき
る。防腐剤としては安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カ
リウム、ペンタクロロフェノールナトリウム等が例示で
き、湿潤剤としては尿素や尿素誘導体、あるいはマロン
酸などの有機酸やその誘導体、ポリエチレングリコール
などの水溶性ポリマー等の吸湿性物質を使用できる。
ている防錆剤、潤滑剤、界面活性剤、防腐剤、湿潤剤な
ども添加し使用できることは言うまでもない。例えば防
錆剤としてはベンゾトリアゾール、トリルトリアゾー
ル、ジシクロヘキシルアンモニウムナイトレート等が例
示できる。潤滑剤としては脂肪酸のアルカリ金属せっけ
ん類を例示でき、界面活性剤はアニオン界面活性剤、カ
チオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性
剤と、全ての界面活性剤をその効果にあわせて選択でき
る。防腐剤としては安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カ
リウム、ペンタクロロフェノールナトリウム等が例示で
き、湿潤剤としては尿素や尿素誘導体、あるいはマロン
酸などの有機酸やその誘導体、ポリエチレングリコール
などの水溶性ポリマー等の吸湿性物質を使用できる。
【００１４】
【実施例】次に実施例により本発明を具体的に説明す
る。第１表に示す各原材料を使用してインキ組成物を調
整した。尚、表において「→」とあるのは「左に同じ」
であることを示す。
る。第１表に示す各原材料を使用してインキ組成物を調
整した。尚、表において「→」とあるのは「左に同じ」
であることを示す。
【００１５】
【表１】
【００１６】実施例１〜実施例６のインキ作成方法 実施例１〜６ともエチレングリコール、グリセリンなど
の水溶性溶剤、水を計量し、次にポリＮ−ビニルアセト
アミドのホモポリマーと架橋性ポリマーを計量して強力
攪拌をしながら加え完全に溶解させる。次に顔料、顔料
分散剤であるアクリル・スチレン共重合体を加え、顔料
を均一に分散させた後、オレイン酸カリウムなどの脂肪
酸のアルカリ金属せっけんやフッ素含有界面活性剤、尿
素、ベンゾトリアゾール等の添加剤を加えて攪拌し、水
性ボールペン顔料インキ組成物とした。実施例１〜実施
例７のインキ物性値を下記表２に示す。
の水溶性溶剤、水を計量し、次にポリＮ−ビニルアセト
アミドのホモポリマーと架橋性ポリマーを計量して強力
攪拌をしながら加え完全に溶解させる。次に顔料、顔料
分散剤であるアクリル・スチレン共重合体を加え、顔料
を均一に分散させた後、オレイン酸カリウムなどの脂肪
酸のアルカリ金属せっけんやフッ素含有界面活性剤、尿
素、ベンゾトリアゾール等の添加剤を加えて攪拌し、水
性ボールペン顔料インキ組成物とした。実施例１〜実施
例７のインキ物性値を下記表２に示す。
【００１７】
【表２】
【００１８】次に比較例を表３に示す。
【００１９】
【表３】
【００２０】比較例１〜比較例４のインキ 比較例１は、水溶性樹脂としてポリＮ−ビニルアセトア
ミドの直鎖性ホモポリマーのみを使用したインキ組成物
である。比較例２は、水溶性樹脂としてポリＮ−ビニル
アセトアミドの架橋性ポリマーのみを使用したインキ組
成物である。比較例３、４は、実施例３の水溶性樹脂の
比を変えたインキ組成物である。比較例１〜比較例４の
インキ物性値を下記表４に示す。
ミドの直鎖性ホモポリマーのみを使用したインキ組成物
である。比較例２は、水溶性樹脂としてポリＮ−ビニル
アセトアミドの架橋性ポリマーのみを使用したインキ組
成物である。比較例３、４は、実施例３の水溶性樹脂の
比を変えたインキ組成物である。比較例１〜比較例４の
インキ物性値を下記表４に示す。
【００２１】
【表４】
【００２２】実施例、比較例インキの長期安定性、先も
れ、方向性の試験結果を表５に示す。
れ、方向性の試験結果を表５に示す。
【００２３】
【表５】
【００２４】
【発明の効果】上記詳細に説明した通り、水溶性樹脂が
ポリＮ−ビニルアセトアミドの直鎖性ホモポリマー０．
０１〜０．０８重量％と前記物質の架橋性ポリマー０．
５〜５．０重量％とを含有したことを特徴とした水性ボ
ールペン用顔料インキ組成物は長期間顔料が凝集せず、
長期安定性にすぐれると共に、筆記時に方向性、カス
レ、点字もない良好な筆記性を示し、インキの先漏れも
ない、きわめてすぐれたものである。
ポリＮ−ビニルアセトアミドの直鎖性ホモポリマー０．
０１〜０．０８重量％と前記物質の架橋性ポリマー０．
５〜５．０重量％とを含有したことを特徴とした水性ボ
ールペン用顔料インキ組成物は長期間顔料が凝集せず、
長期安定性にすぐれると共に、筆記時に方向性、カス
レ、点字もない良好な筆記性を示し、インキの先漏れも
ない、きわめてすぐれたものである。
Claims (1)
- 【請求項１】 顔料、顔料分散剤及び水溶性溶剤と水溶
性樹脂を主成分とする水性ボールペン用顔料インキ組成
物において、水溶性樹脂が下記一般式で示されるポリＮ
−ビニルアセトアミドの直鎖構造であるホモポリマー
０．０１〜０．０８重量％とミクロゲルでチキソトロピ
ック性のある増粘性を有する前記物質の架橋性ポリマー
０．５〜５．０重量％とを含有したことを特徴とする水
性ボールペン用顔料インキ組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2983896A JPH09194785A (ja) | 1996-01-24 | 1996-01-24 | 水性ボールペン用顔料インキ組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2983896A JPH09194785A (ja) | 1996-01-24 | 1996-01-24 | 水性ボールペン用顔料インキ組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09194785A true JPH09194785A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=12287166
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2983896A Pending JPH09194785A (ja) | 1996-01-24 | 1996-01-24 | 水性ボールペン用顔料インキ組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09194785A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004018675A (ja) * | 2002-06-17 | 2004-01-22 | Sakura Color Prod Corp | 水性インキ組成物 |
-
1996
- 1996-01-24 JP JP2983896A patent/JPH09194785A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004018675A (ja) * | 2002-06-17 | 2004-01-22 | Sakura Color Prod Corp | 水性インキ組成物 |
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