JPH09194626A - 樹脂複合摺動材 - Google Patents

樹脂複合摺動材

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JPH09194626A
JPH09194626A JP8009230A JP923096A JPH09194626A JP H09194626 A JPH09194626 A JP H09194626A JP 8009230 A JP8009230 A JP 8009230A JP 923096 A JP923096 A JP 923096A JP H09194626 A JPH09194626 A JP H09194626A
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pitch
resin
fiber
weight
resin composite
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JP8009230A
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Norio Murakami
典男 村上
Keita Nakanishi
圭太 中西
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低摩擦係数、低摩耗であり、相手材、特にA
l等の軟質相手材に対する攻撃性が極めて小さい樹脂複
合摺動材を提供する。 【解決手段】 ピッチ系等方性炭素繊維(2400℃以
上で処理)、ピッチ系異方性炭素材(格子面間隔が3.
35〜3.45オングストローム)及び樹脂からなる。
(1)原料を、粉体混合、加圧成形、熱処理することま
たは(2)原料を溶融混練またはピッチ系等方性炭素繊
維及びピッチ系異方性炭素材に樹脂を含浸した後、加熱
加圧成形または熱硬化することにより製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種のシールリン
グ、軸受け、プーリー、ギアー等に用いられる樹脂複合
摺動材に関する。
【0002】
【従来の技術】各種のシールリング、軸受け、プーリ
ー、ギアー等には、ポリテトラフルオロエチレン(PT
FE)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリオ
キシメチレン(POM)、ポリアミド(PA)等各種樹
脂の複合材が用いられてきた。樹脂に複合する添加剤と
しては、炭素繊維、アラミド繊維、グラファイト、二硫
化モリブデン、二硫化アンチモン、各種油あるいはPT
FE等のポリマー等が用いられてきた。
【0003】特開昭54−161656号公報では、高
強度で自己潤滑性を有する摺動材として、カーボン粉末
と黒鉛を含む炭素粉末または顆粒をフッ素樹脂に充填し
て焼成した摺動部用部材が提案されている。特公昭56
−37260号公報では、高限界PV値、低摩耗係数、
低動摩擦係数を有する摺動材として、炭素繊維及び二硫
化モリブデンまたはグラファイトを均一に混合した含フ
ッ素共重合体組成物が提案されている。
【0004】特公昭60−57452号公報では、高限
界PV値、耐摩耗性を有する摺動材として、フッ素樹脂
粉末、アスベスト繊維、炭素繊維、炭素粉末を混合成形
した摺動部用部材が提案されている。特公平6−189
64号公報では、金属粉末を含有しない耐摩耗性の摺動
材として、炭素繊維、オイルコークス粉末を含む四フッ
化エチレン樹脂複合材による摺動用部材が提案されてい
る。特公平6−94525号公報では、耐薬品性、耐熱
性、導電性を有し成形加工性の優れた組成物として、平
均粒径0.5μm以上の炭素粉末、平均粒径0.1μm
未満の炭素微粉末及び直径3〜30μm、平均長さ10
〜1000μmの炭素繊維を含むテトラフルオロエチレ
ン重合体組成物が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の摺動材組成物は
鋼を対象(相手材)とした摺動においては、低摩擦係
数、低摩耗の特性を有する。しかし、最近では各種部材
の軽量化を目的として、ステンレスあるいは鋼に替え
て、Al(アルミニウム)材を用いる動きが活発になっ
てきているところ、Al材を相手材とする摺動において
は、Al材が低硬度であるために相手材の摩耗が大きく
なるという欠点を有している。本発明は、上記の事情に
鑑み、材料自身が低摩擦係数、低摩耗であると同時に、
相手材、特にAl材等の軟質相手材に対する攻撃性が極
めて小さい樹脂複合摺動材を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために研究を行い、次の樹脂複合摺動材が極め
て優れていることを見いだした。すなわち、本発明は以
下の樹脂複合摺動材にある。
【0007】1. ピッチ系等方性炭素繊維、ピッチ系
異方性炭素材及び熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂から
なることを特徴とする樹脂複合摺動材。
【0008】2. CuのKα線を線源としたX線回折
法で測定した格子面間隔d(002)が3.35〜3.
45オングストロームであるピッチ系異方性炭素材を含
んでなる前記項1に記載の樹脂複合摺動材。
【0009】3. 2400℃以上で処理されたピッチ
系等方性炭素繊維を含んでなる前記項1または2に記載
の樹脂複合摺動材。
【0010】4. ピッチ系等方性炭素繊維、ピッチ系
異方性炭素材及び熱可塑性樹脂若しくは熱硬化性樹脂
を、粉体混合した後、加圧成形し、更に熱処理すること
により製造され、ピッチ系等方性炭素繊維を1〜20重
量%、ピッチ系異方性炭素材を1〜20重量%及び熱可
塑性樹脂または熱硬化性樹脂を70〜95重量%含有す
る前記項1〜3のいずれかに記載の樹脂複合摺動材。
【0011】5. (1−1)ピッチ系等方性炭素繊
維、ピッチ系異方性炭素材及び熱可塑性樹脂若しくは熱
硬化性樹脂を溶融混練または(1−2)ピッチ系等方性
炭素繊維及びピッチ系異方性炭素材に熱可塑性樹脂若し
くは熱硬化性樹脂を含浸し、(2)加熱加圧成形または
熱硬化することにより製造され、ピッチ系等方性炭素繊
維を1〜50重量%、ピッチ系異方性炭素材を1〜50
重量%及び熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂を40〜9
0重量%含有する前記項1〜3のいずれかに記載の樹脂
複合摺動材。
【0012】本発明の樹脂複合摺動材は、フィラーを構
成するピッチ系等方性炭素繊維及びピッチ系異方性炭素
材と、マトリックスを構成し、フィラーを結合する樹脂
からなり、好ましくはマトリックス中にフィラーが均一
に分散した構造を有する。樹脂は、熱可塑性樹脂または
熱硬化性樹脂のいずれでもよい。ピッチ系等方性炭素繊
維は、樹脂複合摺動材の補強材として作用し、使用時の
自己摩耗を低減する効果を奏する。ピッチ系異方性炭素
材は、潤滑材として作用し、使用時の相手材の摩耗を低
減する効果を奏する。
【0013】
【発明の実施の形態】樹脂複合摺動材 〔ピッチ系等方性炭素繊維〕等方性炭素繊維は等方性の
組織を有する炭素繊維である。ピッチ系等方性炭素繊維
は、光学的等方性ピッチを原料として紡糸、不融化、炭
化あるいは黒鉛化することにより製造できる。
【0014】好ましい実施の形態では、使用時の自己摩
耗を低く抑えながら摺動相手材の摩耗を小さくするため
に、1800℃以上、好ましくは2400℃以上(通常
は3000℃以下)で処理されたピッチ系等方性炭素繊
維を含む。
【0015】好ましい実施の形態では、樹脂の種類や樹
脂複合摺動材の要求特性に応じて、適宜、酸化処理、プ
ラズマ処理、エポキシ樹脂またはウレタン樹脂等による
サイズ処理、シランカップリング剤、チタネートカップ
リング剤及び変性エラストマー等による表面処理がなさ
れたピッチ系等方性炭素繊維を含む。
【0016】好ましい実施の形態では、樹脂複合摺動材
の製造方法に応じて、適宜選択された繊維径及び繊維長
を有するピッチ系等方性炭素繊維を含む。好ましい実施
の形態では、繊維径が4〜50μmのピッチ系等方性炭
素繊維を含む。繊維径が4μm未満または50μmを超
える炭素繊維では、補強効果が不十分な場合がある。
【0017】好ましい実施の形態では、繊維長が50〜
400μmのピッチ系等方性炭素繊維を含む。繊維長が
50μm未満の炭素繊維では、相対的に繊維のアスペク
ト比が小さくなるために補強効果が不十分な場合があ
る。繊維長が400μmを超える炭素繊維では、繊維が
均一に分散した樹脂複合摺動材の製造が困難である。
【0018】好ましい実施の形態では、1〜50重量
%、好ましくは1〜20重量%のピッチ系等方性炭素繊
維を含む。ピッチ系等方性炭素繊維の含有量が1重量%
未満であると、補強効果が不十分な場合があり、使用時
の自己摩耗が大きくなりやすい。20重量%を超える、
特に50重量%を超えるピッチ系等方性炭素繊維を含む
樹脂複合摺動材では、使用時の軟質相手材の摩耗が大き
くなりやすい。
【0019】〔ピッチ系異方性炭素材〕ピッチ系異方性
炭素材としては(1)光学的異方性ピッチを原料として
紡糸、不融化、炭化、場合によっては黒鉛化した繊維、
または(2)光学的異方性ピッチを原料として加圧加熱
処理により液晶化された粒子若しくは液晶化された後、
固化粉砕された粒子またはこれらの粒子を炭化若しくは
黒鉛化したものを使用できる。
【0020】好ましい実施の形態では、CuのKα線を
線源としたX線回折法で測定した格子面間隔d(00
2)が3.35〜3.45オングストローム、好ましく
は3.35〜3.40オングストロームの範囲にあるピ
ッチ系異方性炭素材を含む。黒鉛単結晶のd(002)
が3.35オングストロームであるので、それより小さ
い格子面間隔を有する炭素材は実質的に製造できない。
d(002)が3.45オングストロームを超えるピッ
チ系異方性炭素材を含む樹脂複合摺動材では、使用時の
軟質相手材に対する攻撃性が大きくなりやすい。
【0021】好ましい実施の形態では、樹脂の種類や樹
脂複合摺動材の要求特性に応じて、適宜、酸化処理、プ
ラズマ処理、エポキシ樹脂またはウレタン樹脂等による
サイズ処理、シランカップリング剤、チタネートカップ
リング剤及び変性エラストマー等による表面処理がなさ
れたピッチ系異方性炭素材を含む。
【0022】好ましい実施の形態では、樹脂の種類と樹
脂複合摺動材の製造方法に応じて、適宜選択された粒径
及びアスペクト比(長径/短径の比)を有するピッチ系
異方性炭素材を含む。好ましい実施の形態では、アスペ
クト比が1〜100のピッチ系異方性炭素材を含む。好
ましい実施の形態では、マイクロトラック法で測定した
粒径が1〜50μmのピッチ系異方性炭素材を含む。マ
イクロトラック法で測定した粒径が1μm未満である
と、樹脂複合摺動材の使用時に炭素材の剥離脱落が顕著
な場合があるために自己摩耗が大きくなりやすい。アス
ペクト比が100を超えるかまたはマイクロトラック法
で測定した粒径が50μmを超える炭素材を含む樹脂複
合摺動材では、炭素材が均一に分散した樹脂複合摺動材
の製造が困難である。
【0023】好ましい実施の形態では、1〜50重量
%、好ましくは1〜20重量%のピッチ系異方性炭素材
を含む。ピッチ系異方性炭素材の含有量が1重量%未満
であると、使用時の相手材の摩耗を低減する効果が不十
分となりやすい。20重量%を超える、特に50重量%
を超えるピッチ系異方性炭素材を含む樹脂複合摺動材で
は、使用時の自己摩耗が大きくなりやすい。
【0024】〔樹脂〕好ましい実施の形態では、粉体混
合、加圧成形、熱処理の工程を経て成形される樹脂を含
む。粉体混合、加圧成形、熱処理の工程を経て成形され
る樹脂としては、PTFE、UHMWPE(超高分子量
ポリエチレン)、フェノール樹脂、ポリイミド、メラミ
ン樹脂等を使用できる。他の好ましい実施の形態では、
溶融混練または含浸及び加熱加圧成形または熱硬化の工
程を経て成形される樹脂を含む。溶融混練または含浸及
び加熱加圧成形または熱硬化の工程を経て成形される樹
脂としては、PPS、POM、PA、PEEK、PES
(ポリエーテルスルホン)、PEK(ポリエーテルケト
ン)、PFA、ETFE、フェノール樹脂、ポリイミ
ド、エポキシ樹脂、ポリエステル等を使用できる。
【0025】好ましい実施の形態では、40〜95重量
%、好ましくは70〜90重量%の熱可塑性樹脂または
熱硬化性樹脂を含む。樹脂の含有量が70重量%未満、
特に40重量%未満であると、相対的に樹脂以外の成分
であるフィラーの含有量が大きいため、フィラーが均一
に分散した樹脂複合摺動材の製造が困難である。90重
量%を超える、特に95重量%を超える樹脂を含む樹脂
複合摺動材では、相対的にフィラーの含有量が小さいた
め、使用時の自己摩耗及び相手材の摩耗を調節すること
が困難な場合がある。
【0026】〔その他〕好ましい実施の形態では、樹脂
複合摺動材の要求特性に応じて、適宜、ピッチ系等方性
炭素繊維、ピッチ系異方性炭素材及び樹脂以外に、他の
繊維材料、酸化防止剤、可塑剤、難燃剤、着色剤、増量
剤、潤滑剤、補強材、光安定剤、帯電防止剤、導電性付
与材及び発泡剤等の添加剤を含む。好ましい実施の形態
では、ピッチ系等方性炭素繊維、ピッチ系異方性炭素材
及び樹脂以外の添加剤の含有量が30重量%以下、好ま
しくは10重量%以下である。
【0027】樹脂複合摺動材の製造方法 本発明の樹脂複合摺動材は、ピッチ系等方性炭素繊維、
ピッチ系異方性炭素材及び樹脂または樹脂原料を原料と
して製造できる。本発明の樹脂複合摺動材は、押出混練
法、粉体混合法、ロール混練法、バンバリーミキサーに
よるニーディング法、射出成形法、圧縮成型法、SMC
(シートモールディングコンパウンド)法、BMC(バ
ルクモールディングコンパウンド)法、プリフォーム成
形法、スタンパブルシート加工法、ハンドレイアップ
法、引抜成形法等により製造できる。
【0028】本発明の樹脂複合摺動材は、樹脂の種類に
応じて(1)粉体混合、加圧成形及び熱処理を行う方法
により、または(2)溶融混練または含浸及び加熱加圧
成形または熱硬化を行う方法により製造できる。
【0029】(1)粉体混合、加圧成形及び熱処理を行
う方法では、粉末(繊維)状の原料(ピッチ系等方性炭
素繊維、ピッチ系異方性炭素材、樹脂または樹脂原料
等)を粉体混合した後、加圧成形し、得られた成形体を
熱処理することにより樹脂複合摺動材を製造する。粉体
混合にはヘンシェルミキサー等を使用できる。加圧成形
には一軸プレス等を使用でき、加圧条件は樹脂の種類等
に応じて選択できる。熱処理には電気炉等を使用でき、
熱処理条件は樹脂の種類等に応じて選択できる。
【0030】(2)溶融混練または含浸及び加熱加圧成
形または熱硬化を行う方法では、原料(ピッチ系等方性
炭素繊維、ピッチ系異方性炭素材、樹脂または樹脂原料
等)を溶融混練したもの、または、フィラー原料(ピッ
チ系等方性炭素繊維、ピッチ系異方性炭素材等)に樹脂
または樹脂原料等を含浸したものを、加熱加圧成形する
かまたは熱硬化させることにより樹脂複合摺動材を製造
する。
【0031】溶融混練を行う方法には、樹脂または樹脂
原料の溶液を用いる方法も含まれる。溶融混練には、押
出機、バンバリーミキサー、カレンダーロール、ニーダ
ー、ヘンシェルミキサー、アイリッヒミキサー、オムニ
ミキサー等を使用でき、操業条件は樹脂の種類等に応じ
て選択できる。この場合には、溶融混練時に、樹脂また
は樹脂原料に、フィラー原料あるいは他の添加剤をあら
かじめ配合できる。
【0032】含浸を行う方法では、フィラー原料(炭素
繊維等)の織布、不織布等を基材とし、樹脂または樹脂
原料のみあるいは樹脂または樹脂原料及び一部の添加剤
のみを基材に含浸させることもできる。加熱加圧成形
は、圧縮成形法、射出成形法等により行え、成形条件は
樹脂の種類等に応じて選択できる。熱硬化の条件は、樹
脂の種類等に応じて選択できる。
【0033】〔樹脂〕樹脂として、PTFE、UHMW
PE、フェノール樹脂、ポリイミド、メラミン樹脂等を
用いる場合には、粉体混合、加圧成形、熱処理を行う方
法が好適である。一方、樹脂として、PPS、POM、
PA、PEEK、PES、PEK、PFA、ETFE、
フェノール樹脂、ポリイミド、エポキシ樹脂、ポリエス
テル等を用いる場合には、溶融混練または含浸及び加熱
加圧成形または熱硬化を行う方法が好適である。特に不
飽和ポリエステル、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等を
用いる場合には、樹脂の特性上、単純に熱硬化させる方
法を採用できる。この場合でも、圧縮成形、射出成形等
によって加熱加圧成形する方法も採用できる。
【0034】〔ピッチ系等方性炭素繊維〕好ましい実施
の形態では、樹脂複合摺動材の製造方法に応じて適宜選
択した繊維径及び繊維長を有するピッチ系等方性炭素繊
維を原料として用いる。
【0035】(1)例えば、粉体混合、加圧成形、熱処
理の工程によって樹脂複合摺動材を製造する場合、樹脂
粉体と繊維の混合を均一に行いかつ補強効果を得るため
に、繊維径4〜50μm、平均繊維長50〜400μm
のピッチ系等方性炭素繊維を用いることが好ましい。こ
のとき、粉体混合、加圧成形、熱処理の各工程中に繊維
は切断されず、樹脂複合摺動材中のピッチ系等方性炭素
繊維の平均繊維長は実質的に変わらない。
【0036】繊維径が4μm未満の等方性炭素繊維を用
いると、粉体混合の工程上、繊維の供給、混合が困難と
なり、また繊維が切断されやすくなるために、補強効果
が不十分となる場合がある。繊維径が50μmを超える
等方性炭素繊維では、相対的に繊維のアスペクト比が小
さいために補強効果が不十分となる場合がある。平均繊
維長が400μmを超える等方性炭素繊維を用いると、
繊維が均一に分散した樹脂複合摺動材の製造が困難であ
る。
【0037】(2)例えば、溶融混練または含浸及び加
熱加圧成形または熱硬化の工程を経て樹脂複合材を製造
する場合、特に溶融混練時に繊維が切断されやすいた
め、繊維径4〜50μm、平均繊維長50μm〜10m
mのピッチ系等方性炭素繊維を用いることが好ましい。
【0038】繊維径が4μm未満の等方性炭素繊維を用
いると、溶融混練の工程上、繊維の供給、混合が困難と
なり、また繊維が切断されやすくなるために補強効果が
不十分となる場合がある。繊維径が50μmより大きい
等方性炭素繊維では、相対的に繊維のアスペクト比が小
さいために補強効果が不十分となる場合がある。
【0039】平均繊維長が50μm未満の等方性炭素繊
維では、相対的に繊維のアスペクト比が小さいために補
強効果が不十分となる場合がある。平均繊維長が10m
mより大きい等方性炭素繊維を用いると、樹脂複合材を
製造する工程上、繊維の供給、混合が困難となる場合が
ある。
【0040】この方法では、樹脂複合摺動材の製造工程
においてピッチ系等方性炭素繊維が切断されるが、好ま
しい実施の形態では、得られる成形体(樹脂複合摺動
材)中の残存繊維長が50〜500μmである。残存繊
維長が50μm未満であると補強効果が十分でなく、5
00μmを超える成形体を得ようとすると、繊維が均一
に分散した樹脂複合摺動材の製造が困難である。
【0041】一方、ピッチ系等方性炭素繊維等のフィラ
ー原料(基材)に樹脂または樹脂原料等を含浸させる場
合、特に、SMC法、BMC法、スタンパブルシート成
形法、引抜成形法等によって樹脂複合摺動材を製造する
場合は、基材となる長繊維織物、不織布フェルト、抄紙
体等があらかじめ形成されていれば、基材を構成する炭
素繊維の繊維径及び繊維長に制約はない。
【0042】〔ピッチ系異方性炭素材〕好ましい実施の
形態では、樹脂の種類と樹脂複合摺動材の製造方法に応
じて適宜選択した粒径及びアスペクト比を有するピッチ
系異方性炭素材を原料として用いる。
【0043】(1)例えば、粉体混合、加圧成形、熱処
理の工程によって樹脂複合摺動材を製造する場合、樹脂
粉体及び炭素繊維との混合を均一に行うために、アスペ
クト比が1〜100かつマイクロトラック法で測定した
粒径が1〜50μmのピッチ系異方性炭素材を用いるこ
とが好ましい。マイクロトラック法で測定した粒径が1
μm未満の異方性炭素材を用いると、樹脂複合摺動材の
使用時に炭素材の剥離脱落が顕著となる場合があり、自
己摩耗が大きくなりやすい。アスペクト比が100を超
えるかまたはマイクロトラック法で測定した粒径が50
μmを超える異方性炭素材では、粉体混合時の均一分散
性が不良となりやすい。
【0044】(2)例えば、溶融混練または含浸及び加
熱加圧成形または熱硬化の工程を経て樹脂複合摺動材を
製造する場合、成形体(樹脂複合摺動材)として要求さ
れる物性に応じて、適宜選択した短径及び長径のピッチ
系異方性炭素材を使用できる。ピッチ系異方性炭素材に
補強効果を期待する場合は、ピッチ系異方性炭素材とし
て平均長径が0.5〜10mmのピッチ系異方性炭素繊
維を用いることが好ましい。この方法では、樹脂複合摺
動材の製造工程において炭素繊維が切断されるが、好ま
しい実施の形態では、得られる成形体(樹脂複合材)中
の残存繊維長が50〜500μmである。残存繊維長が
50μm未満であると補強効果が十分でなく、500μ
mを超える成形体を得ようとすると、繊維を樹脂中に均
一に分散することが困難である。
【0045】ピッチ系異方性炭素材に補強効果を特に期
待しない場合は、具体的な溶融混練方法、加熱加圧成形
方法に応じて、適宜選択した短径及び長径の異方性炭素
材を使用できる。但し、好ましい実施の形態では、マイ
クロトラック法で測定した平均粒径が1μm以上の異方
性炭素材を用いる。マイクロトラック法で測定した平均
粒径が1μm未満の異方性炭素材を用いると、樹脂複合
摺動材の使用時に、炭素材の剥離脱落が顕著となる場合
があり、自己摩耗が大きくなりやすい。
【0046】一方、ピッチ系等方性炭素繊維及びピッチ
系異方性炭素材からなるフィラー原料(基材)に樹脂ま
たは樹脂原料等を含浸させる場合、特に、SMC法、B
MC法、スタンパブルシート成形法、引抜成形法等によ
って樹脂複合摺動材を製造する場合は、基材となる長繊
維織物、不織布フェルト、抄紙体等があらかじめ形成さ
れていれば、基材を構成する炭素材の短径及び長径に制
約はない。
【0047】〔組成〕 (1)粉体混合、加圧成形、熱処理の工程によって樹脂
複合摺動材を製造する場合、ピッチ系等方性炭素繊維の
含有量は1〜20重量%とすることが好ましい。ピッチ
系等方性炭素繊維の含有量が1重量%未満であると、補
強効果が不十分で使用時に自己摩耗が大きくなりやす
い。ピッチ系等方性炭素繊維の含有量が20重量%を超
えると、使用時に軟質相手材の摩耗が大きくなりやす
い。
【0048】ピッチ系異方性炭素材の含有量は1〜20
重量%とすることが好ましい。ピッチ系異方性炭素材の
含有量が1重量%未満であると、使用時に軟質相手材の
摩耗を低減する効果が不十分となりやすい。ピッチ系異
方性炭素材の含有量が20重量%を超えると、使用時に
自己摩耗が大きくなりやすい。
【0049】熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂の含有量
は70〜95重量%とすることが好ましい。樹脂の含有
量を70重量%未満とすると、相対的に樹脂以外のフィ
ラーの含有量が大きくなるため、均一混合性が不良とな
りやすい。樹脂の含有量が95重量%を超えると、相対
的に樹脂以外のフィラーの含有量が小さくなるため、使
用時の自己摩耗及び相手材摩耗を低減することが困難と
なる。
【0050】(2)溶融混練または含浸及び加熱加圧成
形または熱硬化の工程を経て樹脂複合摺動材を製造する
場合、ピッチ系等方性炭素繊維の含有量は1〜50重量
%とすることが好ましい。ピッチ系等方性炭素繊維の含
有量が1重量%未満であると、補強効果が不十分で使用
時に自己摩耗が大きくなりやすい。ピッチ系等方性炭素
繊維の含有量が50重量%を超えると、使用時に軟質相
手材の摩耗が大きくなりやすい。
【0051】ピッチ系異方性炭素材の含有量は1〜50
重量%とすることが好ましい。ピッチ系異方性炭素材の
含有量が1重量%未満であると、使用時に軟質相手材の
摩耗を低減する効果が不十分となりやすい。ピッチ系異
方性炭素材の含有量が50重量%を超えると、使用時に
自己摩耗が大きくなりやすい。
【0052】熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂の含有量
は40〜90重量%とすることが好ましい。樹脂の含有
量を40重量%未満とすると、相対的に樹脂以外のフィ
ラーの含有量が大きくなるため、均一混合性が不良とな
りやすい。樹脂の含有量が90重量%を超えると、相対
的に樹脂以外のフィラーの含有量が小さくなるため、使
用時の自己摩耗及び相手材摩耗を低減することが困難と
なる。
【0053】
【発明の効果】本発明の樹脂複合摺動材は、使用時に自
己摩耗及び相手材の摩耗が低いという特性を有してお
り、かつ高PV値での使用が可能である。
【0054】
【実施例】実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明す
る。
【0055】<材料>実施例及び比較例において原料と
して用いた材料は次の通りである。
【0056】1.ピッチ系異方性炭素材A(繊維) d(002):3.36オングストローム、弾性率:6
6トン/mm2、繊維径:11μm、平均繊維長:0.
1mm、マイクロトラック法で測定した平均粒径:30
μm。
【0057】2.ピッチ系異方性炭素材B(繊維) d(002):3.36オングストローム、弾性率:6
6トン/mm2、繊維径:10μm、平均繊維長:0.
7mm。
【0058】3.ピッチ系異方性炭素材C(粒子)/大
阪ガス(株)製MCMB6−20 d(002):3.36オングストローム、マイクロト
ラック法で測定した平均粒径:6.8μm。
【0059】4.ピッチ系等方性炭素繊維A (株)ドナック製炭素繊維S−249を2800℃で処
理して得た繊維 弾性率:4トン/mm2、繊維径:13μm、繊維長:
0.11mm。
【0060】5.ピッチ系等方性炭素繊維B (株)ドナック製炭素繊維S−249を1800℃で処
理して得た繊維 弾性率:4トン/mm2、繊維径:13μm、繊維長:
0.11mm。
【0061】6.ピッチ系等方性炭素繊維C (株)ドナック製炭素繊維S−249を1050℃で処
理して得た繊維 弾性率:4トン/mm2、繊維径:13μm、繊維長:
0.7mm。
【0062】7.PPS樹脂/(株)東ソーサスティー
ル製粉末樹脂#160 8.PTFE樹脂/ダイキン工業(株)製ポリフロンT
FE M−15。
【0063】<分析、試験方法>実施例及び比較例にお
いて原料として用いた材料の分析方法及び複合材の試験
方法は次の通りである。
【0064】1.格子面間隔d(002) 下記の粉末X線回折法によって得た回折角度から、ブラ
ッグの式(λ=2dsinθ)により求めた。試料に1
0重量%のシリコン(Si:純度99.99%,粒度<
350メッシュ)を添加し、10〜15分間混合粉砕し
た。これを試料台に圧着し、理学電機(株)製RAD−
rBを用いて回折線を測定した。測定条件は次の通りで
ある。
【0065】X線源:Cu−Kα、管電圧:50kV、
管電流:160mA、湾曲モノクロメータ:使用、サン
プリング幅:0.01°、フィックスドタイム:1秒、
発散スリット:1/6°、散乱スリット:1/6°、受
光スリット:0.15mm、モノクロ受光スリット:
0.6mm。
【0066】2.マイクロトラック法による平均粒径 レーザー回折散乱法を用いた日機装(株)製マイクロト
ラック装置を用いてマイクロトラック法により以下の手
順で測定した。約50〜300mgの試料を、界面活性
剤を少量加えた約25〜50mlの水中に超音波洗浄装
置で分散させた試料にレーザーを照射し、粒子から得ら
れる回折光のうちレーザーの直進方向に出てくる光の強
度分布を計測し平均粒度を求めた。
【0067】3.繊維長および繊維径 光学顕微鏡及び画像解析装置を用いて300本以上の繊
維の繊維長及び繊維径を読みとり、平均値を求めた。
【0068】4.摩擦摩耗試験 試験器:鈴木式摩擦摩耗試験器 摩擦摩耗相手材:Al、ADC12実施例1 上記の材料を用いて、PTFE樹脂の含有量が90重量
%、ピッチ系等方性炭素繊維Aの含有量が8重量%、ピ
ッチ系異方性炭素材C(粒子)の含有量が2重量%とな
るようにヘンシェルミキサーで粉体混合し、一軸プレス
を用いて600kg/cm2で加圧成形後、370℃で
2時間焼成(熱処理)して複合材を得た。得られた複合
材から3cm×3cm、厚さ5mmの試料を切り出して
摩擦摩耗試験を行った。摩擦摩耗試験は、加重4kg/
cm2、滑り速度1m/sの条件で20時間行った。複
合材の摩耗係数及び相手材の摩耗量を表1に示す。
【0069】実施例2及び3並びに比較例1及び2 実施例1と同様にして表1に示す組成で複合材を試作
し、摩擦摩耗試験を行った。結果を表1に示す。
【0070】
【表1】組成(重量%) 実施例1 実施例2 実施例3 比較例1 比較例2 ピッチ系異方性炭素材A − − 3 − 10 ピッチ系異方性炭素材C 2 8 − − − ピッチ系等方性炭素繊維A 8 2 7 − − ピッチ系等方性炭素繊維B − − − 10 − PTFE樹脂 90 90 90 90 90 摩耗係数(10-5×(mm/km)/Pa) 4 6 6 41 22 相手材摩耗量(10 -3×mg/km) 8 2 0 33 7
【0071】実施例4 上記の材料を用いて、ピッチ系等方性炭素繊維Cの含有
量が20重量%、異方性炭素材B(繊維)の含有量が1
0重量%、PPS樹脂の含有量が70重量%となるよう
に37mmの2軸同方向押出機を用いて310℃で溶融
混練後、型締め力100トンの射出成形機で加熱加圧成
形し、50mmφ、厚さ3mmの板状の複合材試料を試
作し、摩擦摩耗試験を行った。摩擦摩耗試験は、加重5
kg/cm2、滑り速度1m/sの条件で20時間行っ
た。複合材の摩耗係数及び相手材Alの摩耗量を表2に
示す。
【0072】比較例3 実施例4と同様にして表2に示す組成で複合材を試作
し、摩擦摩耗試験を行った。結果を表2に示す。
【0073】実施例5 実施例4と同様にして表2に示す組成で複合材を試作
し、摩擦摩耗試験を行った。摩擦摩耗試験は、加重2k
g/cm2、滑り速度1m/sの条件で20時間行っ
た。結果を表2に示す。
【0074】比較例4 実施例5と同様にして表2に示す組成で複合材を試作
し、摩擦摩耗試験を行った。結果を表2に示す。
【0075】
【表2】組成(重量%) 実施例4 比較例3 実施例5 比較例4 ピッチ系異方性炭素材B 10 30 10 30 ピッチ系等方性炭素繊維C 20 − 20 −PPS樹脂 70 70 70 70 摩耗係数(10-5×(mm/km)/Pa) 18 異常摩耗* 24 41相手材摩耗量(10 -3×mg/km) 121 異常摩耗* 49 53 *:測定不可。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16C 33/20 7123−3J F16C 33/20 A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピッチ系等方性炭素繊維、ピッチ系異方
    性炭素材及び熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂からなる
    ことを特徴とする樹脂複合摺動材。
  2. 【請求項2】 CuのKα線を線源としたX線回折法で
    測定した格子面間隔d(002)が3.35〜3.45
    オングストロームであるピッチ系異方性炭素材を含んで
    なる請求項1に記載の樹脂複合摺動材。
  3. 【請求項3】 2400℃以上で処理されたピッチ系等
    方性炭素繊維を含んでなる請求項1または2に記載の樹
    脂複合摺動材。
  4. 【請求項4】 ピッチ系等方性炭素繊維、ピッチ系異方
    性炭素材及び熱可塑性樹脂若しくは熱硬化性樹脂を、粉
    体混合した後、加圧成形し、更に熱処理することにより
    製造され、ピッチ系等方性炭素繊維を1〜20重量%、
    ピッチ系異方性炭素材を1〜20重量%及び熱可塑性樹
    脂または熱硬化性樹脂を70〜95重量%含有する請求
    項1〜3のいずれかに記載の樹脂複合摺動材。
  5. 【請求項5】 (1−1)ピッチ系等方性炭素繊維、ピ
    ッチ系異方性炭素材及び熱可塑性樹脂若しくは熱硬化性
    樹脂を溶融混練または(1−2)ピッチ系等方性炭素繊
    維及びピッチ系異方性炭素材に熱可塑性樹脂若しくは熱
    硬化性樹脂を含浸し、(2)加熱加圧成形または熱硬化
    することにより製造され、ピッチ系等方性炭素繊維を1
    〜50重量%、ピッチ系異方性炭素材を1〜50重量%
    及び熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂を40〜90重量
    %含有する請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂複合摺
    動材。
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