JPH09193392A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH09193392A
JPH09193392A JP1018696A JP1018696A JPH09193392A JP H09193392 A JPH09193392 A JP H09193392A JP 1018696 A JP1018696 A JP 1018696A JP 1018696 A JP1018696 A JP 1018696A JP H09193392 A JPH09193392 A JP H09193392A
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voltage
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一志 永戸
Teruo Murakami
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修三 平原
Hideyuki Nakao
英之 中尾
Koichi Ishii
浩一 石井
Yasuo Hosaka
靖夫 保坂
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】静電力でインク中の色剤成分を凝集させ飛翔さ
せて記録を行うインクジェット記録装置において、ヘッ
ド基板上の各電極上での色剤濃度を均一化すると共に電
極への色剤成分の固着を防止して安定した記録を可能と
する。 【解決手段】溶媒中に色剤を分散させたインクをヘッド
基板上に供給し、このインク中の色剤成分に静電力を作
用させて少なくとも色剤成分を含むインク滴を記録媒体
に向けて飛翔させることにより記録を行うインクジェッ
ト記録装置において、ヘッド基板101上に設けられた
電極アレイ102に対して、色剤成分の凝集時にはヘッ
ド基板101上に供給されたインク中の色剤成分を凝集
・撹拌させるために電位の高低関係が所定周期で逆転す
る第1の電位差が隣接電極間に生じるように電圧を印加
し、インク滴の飛翔時には第1の電位差と異なる第2の
電位差が隣接電極間に生じるように電圧を印加する駆動
回路107を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置に係り、特に溶媒中に色剤を分散させた液状インク
を用い、このインク中の少なくとも色剤成分をインク滴
として記録媒体上に飛翔させて記録を行うインクジェッ
ト記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液状インクをインク滴と呼ばれる小さな
液滴として記録媒体上に飛翔させて記録ドットを形成す
ることにより画像を記録する装置は、インクジェットプ
リンタとして実用化されている。インクジェットプリン
タは、他の記録方法のプリンタと比べて騒音が少なく、
現像や定着などの処理が不要であるという利点を有し、
普通紙記録技術として注目されている。インクジェット
プリンタの方式は、現在までに数多く考案されている
が、特に(a)発熱体の熱により発生する蒸気の圧力で
インク滴を飛翔させる方式(例えば、特公昭56−94
29、特公昭61−59911など)や、(b)圧電素
子によって発生される機械的な圧力パルスによりインク
滴を飛翔させる方式が代表的なものである。
【0003】インクジェットプリンタに使用される記録
ヘッド(インクジェットヘッドという)としては、キャ
リッジに搭載されて記録紙の搬送方向(副走査方向)に
対し直交する方向(主走査方向)に移動しながら記録を
行うシリアル走査型ヘッドが実用されている。このシリ
アル走査型ヘッドは、記録スピードを早くすることが難
しい。そこで、記録ヘッドを記録紙の幅と同じサイズの
長尺ヘッドとして記録スピードを上げることができる、
いわゆるライン走査型ヘッドも考えられているが、この
ようなライン走査型ヘッドを実現することは、次の理由
から簡単ではない。
【0004】インクジェット記録方式は本質的に、溶媒
の蒸発や揮発によって局部的なインクの濃縮が生じやす
く、これが解像度に対応した個別の細いノズルでの目詰
まりの原因となる。さらに、インクジェットの形成に蒸
気の圧力を使う方式では、インクとの熱的あるいは化学
的な反応などによる不溶物の付着が、また圧電素子によ
る圧力を使う方式では、インク流路などでの複雑な構造
がさらに目詰まりを誘起し易くする。数十〜百数十程度
のノズルを使用するシリアル走査型ヘッドよりもさらに
多い数千もの多数のノズルを必要とするライン走査型ヘ
ッドでは、確率的にかなり高い頻度で目詰まりが発生
し、信頼性の点で大きな問題となる。
【0005】さらに、従来のインクジェット記録装置は
解像度の向上には適していないという問題点もある。つ
まり蒸気の圧力を使う方法では、直径20μm(これは
記録紙上に直径50数μm程度の記録ドットに相当す
る)以下の粒径のインク粒を生成するのが難しく、また
圧電素子が発生する圧力を使う方式では、記録ヘッドが
複雑な構造となるために、加工技術上の問題で解像度の
高いヘッドを作りにくいからである。
【0006】これらの欠点を克服するために、薄膜の電
極アレイに電圧を印加し、静電力を用いてインク液面か
らインクあるいはその中の色剤成分をインク滴として飛
翔させるインクジェット記録方式が考案された。具体的
には、インクを静電的引力を使ってインク滴を飛翔させ
る方式(特開昭49−62024、特開昭56−446
7など)や、帯電した色剤成分を含むインクを用い色剤
の濃度を高めてインク滴を飛翔させる方式(WO93/
11866:PCT/AU92/00665)などが提
案されている。これらの方式は、記録ヘッドの構成が個
別のドット毎のノズルを必要としないスリット状ノズル
構成か、あるいは個別のドット毎のインク流路の隔壁を
必要としないノズルレス構成であるために、ライン走査
型記録ヘッドを実現する上で大きな障害であった目詰ま
りの防止と復旧に対して有効である。また、特に後者は
非常に小さい径のインク粒を安定に生成して飛翔させる
ことができるため、高解像度化に適している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した静電力でイン
ク滴を飛翔させる方式のインクジェット記録装置では、
電極アレイに画像信号に応じたパルス電圧を印加するこ
とによってインク滴が飛翔する。ここで、電極アレイの
一本おきの電極にのみパルス電圧を印加して、それらの
電極からインク滴を飛翔させる場合を考える。これは縦
縞、つまり副走査方向に沿った縞を記録する場合に相当
する。このような場合、パルス電圧が印加された電極か
ら、隣接したパルス電圧が印加されていない電極に向か
う電界が形成される。この隣接電極間の電界によって、
パルス電圧が印加された電極から印加されていない電極
上に向かって帯電した色剤成分の移動が起こるため、こ
の状態が続くと各電極上でのインクの色剤濃度が不均一
となり、記録画像の濃度むらの原因となる。
【0008】また、このような状態が長時間にわたって
続くと、パルス電圧が印加されなかった電極上に色剤成
分が堆積し粘度が高くなった状態となり、長時間放置す
ると色剤成分と電極との間で帯電電荷の移動が生じ、色
剤成分の電荷が消滅してしまう。このようになると、パ
ルス電圧が印加されていない電極上の色剤成分はもはや
電気力では動かすことが不可能となり、電極上に固着し
てしまう。こうして電極上に固着した色剤成分は、電界
分布の形状変化の原因となったり、他の色剤成分の移動
の障害になり、インクの連続的な供給も遮ってしまう。
【0009】本発明は、静電力でインク中の色剤成分を
凝集させ飛翔させて記録を行うインクジェット記録装置
において、ヘッド基板上の各電極上での色剤濃度を均一
化すると共に電極への色剤成分の固着を防止して安定し
た記録を行うことができるインクジェット記録装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は溶媒中に色剤を分散させたインクをヘッド
基板上に供給し、このインク中の色剤成分に静電力を作
用させて少なくとも色剤成分を含むインク滴を記録媒体
に向けて飛翔させることにより記録を行うインクジェッ
ト記録装置において、ヘッド基板上に設けられた複数の
電極に対して、ヘッド基板上に供給されたインク中の色
剤成分を撹拌させる電圧を印加する電圧印加手段を備え
たことを特徴とする。より具体的には、例えばヘッド基
板上には少なくとも第1および第2の電極が設けられ、
電圧印加手段はこれら第1および第2の電極に対して、
電位の高低関係が所定周期で逆転する電位差が両電極間
に生じるような電圧を印加する。
【0011】また、この電圧印加手段は第1および第2
の電極に対して、インク滴の非飛翔時には上記のように
電位の高低関係が所定周期で逆転する電位差が両電極間
に生じるような電圧を印加し、インク滴の飛翔時には第
1の電位差と異なる第2の電位差が両電極間に生じるよ
うに電圧を印加することを特徴とする。
【0012】このようにヘッド基板上の隣接する第1お
よび第2の電極に対して、電位の高低関係が所定周期で
逆転する電位差が両電極間に生じるような電圧を印加す
ることによって、ヘッド基板上に供給されたインク中の
帯電した色剤成分は両電極上を往復することで撹拌され
る。この撹拌作用により、各電極上での色剤濃度が均一
化され、また電極への色剤成分の固着が防止される。
【0013】本発明はヘッド基板上に複数の電極を配列
してなる電極アレイを設けたライン走査型インクジェッ
ト記録ヘッドを用いた場合にも適用でき、その場合には
電極アレイに対して電位の高低関係が所定周期で逆転す
る電位差が隣接電極間に生じるように電圧を印加する電
圧印加手段が備えられる。また、この電圧印加手段はイ
ンク滴の非飛翔時には上記のように電極アレイに対して
電位の高低関係が所定周期で逆転する第1の電位差が隣
接電極間に生じるように電圧を選択的に印加し、インク
滴の飛翔時には第1の電位差と異なる第2の電位差が隣
接電極間に生じるように電圧を印加することを特徴とす
る。
【0014】さらに、この電圧印加手段は電極アレイに
対して電位の高低関係が所定周期で逆転する電位差が隣
接電極間に生じるように電圧を印加する第1のモード
と、この第1のモード以外の期間でインク滴を記録媒体
に向けて飛翔させる電位差が隣接電極間に生じるように
電圧を印加する第2のモードとを有することを特徴とす
る。言い換えれば、この電圧印加手段は電極アレイに対
してインク中の色剤成分を撹拌すると共に注目電極上に
凝集させるための電圧を印加する第1のモードと、色剤
成分が該注目電極上に凝集したインクをインク滴として
記録媒体に向けて飛翔させるための電圧を印加する第2
のモードとを有する。
【0015】具体的には、例えば電圧印加手段は少なく
ともV0<V1<V2なる3種類の電圧を各電極に選択
的に印加できる構成となっており、これらの電圧を注目
電極とその周辺の電極に印加することにより、色剤成分
の撹拌および注目電極上へ凝集工程と、凝集された色剤
成分の飛翔工程を時間的に分割して行う。例えば、イン
ク滴を飛翔させる電極は1本おきとして、これらの電極
上にインク中の色剤成分を凝集させた後にインク滴の飛
翔を行い、次に同様に残りの1本おきの電極上にインク
中の色剤成分を凝集させた後にインク滴の飛翔を行う。
【0016】色剤成分がプラス極性に帯電している場合
を例にとると、色剤成分の凝集工程では、注目電極の電
圧を最も低い第1の電圧V0とし、その両隣の電極にこ
れより高い第2の電圧V1を印加することにより、色剤
成分は注目電極上に凝集される(第1のモード)。一
方、色剤成分が凝集したインク滴の飛翔工程では、イン
ク滴が吐出するに十分な第3の電圧V2を注目電極に印
加し、その両隣の電極にはこれより低い第2の電圧V1
を印加することにより、注目電極上に色剤成分がが凝集
したインクをインク滴として飛翔させる(第2のモー
ド)。このとき、注目電極の両隣の電極にもV1の電圧
が印加されているため、注目電極上からのインクの逃げ
が小さく抑えられる。インク滴を飛翔させた後は、イン
ク滴を飛翔させた電極に第2の電圧V1を印加し、その
両隣の電極に第1の電圧V0を印加して隣の電極上に色
剤成分を凝集させ、この電極上に色剤成分が凝集したイ
ンクをインク滴として飛翔させる。
【0017】長時間にわたり強電界の下に帯電した色剤
成分が置かれると、その色剤成分は電極との間で帯電電
荷の移動が生じて帯電が消滅し、電気力では動かすこと
が不可能となるために電極へ固着してしまうが、本発明
では色剤成分を凝集させる注目電極が一本おきに交互に
移動するように電圧を印加するため、色剤成分の固着が
防止され、結果的に長時間安定して良好な記録が可能と
なる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の一実施形態に係る
ライン走査型インクジェット記録ヘッドを用いたインク
ジェット記録装置の構成を示す図である。同図におい
て、記録ヘッド100は図の紙面に垂直の方向(主走査
方向)に配列された各画点に対応するストライプ状の個
別電極からなる電極アレイ102を有するヘッド基板1
01とその上に配置された上蓋103からなり、ヘッド
基板101と上蓋103とによりインク流路104が形
成されている。このインク流路104に、ポンプを含む
インク還流機構105からインク106が供給される。
このインク106は、プラス帯電性の色剤成分を帯電制
御剤やバインダなどとともに、108 Ωcm以上の抵抗
率を有する絶縁性の溶媒中にコロイド状に分散させ浮遊
させたもので、インク流路104中をインク滴の飛翔位
置まで運ばれるとともに、一部が回収口よりインク還流
機構105に回収される。
【0019】電極アレイ102の個別電極には、駆動回
路107が接続されている。駆動回路107は、各個別
電極に3種類の電圧、すなわち第1の電圧V0、第2の
電圧V1および第3の電圧V2(V0<V1<V2)を
選択的に印加できるように構成されている。これらの電
圧V0,V1,V2は、隣接する個別電極間にV1−V
0の電位差(第1の電位差)が生じたときは色剤成分を
凝集させるが飛翔はさせず、またV2−V1またはV2
−V0の電位差(第2の電位差)が生じたときは色剤成
分を含むインク滴を飛翔させる程度の値に選ばれる。
【0020】さらに詳しくは、駆動回路107は電極ア
レイ102に対して、色剤成分の凝集時(インク滴の非
飛翔時)には電位の高低関係が所定周期で交互に逆転す
る第1の電位差が隣接する個別電極間に生じるように第
1の電圧V0または第2の電圧V1を選択的に印加し、
またインク滴の飛翔時にはインク滴を記録媒体に向けて
飛翔させる第3の電圧V2を印加するように構成されて
いる。駆動回路107の具体的な構成については、後述
する第2の実施形態において説明する。
【0021】記録ヘッド100の先端に対向して配置さ
れた記録媒体としての記録紙108は、対向電極として
も機能する記録ドラム109に密着した状態で矢印で示
す方向に通過する。インク還流機構105によって電極
アレイ102上の所定位置にインクが運ばれた状態で、
記録すべき画像信号に従って所定の個別電極(注目電
極)とそれに隣接する個別電極間に第2の電圧V1が印
加されると、色剤成分を含むインク滴110が電極アレ
イ102と記録ドラム109との間の電界によって記録
紙108上に向けて飛翔し、記録紙108上に画像が記
録される。
【0022】次に、図2を用いて本実施形態における電
極アレイ102の駆動方法について説明する。この駆動
方法は、電極アレイ102の全個別電極を2分割して駆
動する例を示している。すなわち、電極アレイ102は
駆動時には斜線で示した偶数番目の個別電極201のグ
ループと白抜きで示した奇数番目の個別電極202のグ
ループとに2分割され、それぞれのグループ単位で駆動
される。図2(A),(B),(C),(D)は所定の
時間間隔で各個別電極に印加される電圧を示している。
【0023】今、ある状態において図2(A)のタイミ
ングで示すように偶数番目の個別電極201のグループ
に第1の電圧V0が印加され、その両隣の奇数番目の個
別電極202のグループには第2の電位差が印加されて
いるとする。前述したように、例えばインク106がプ
ラスに帯電した色剤を含んでいる場合には、V1>V0
であるために、色剤成分は偶数番目の個別電極201側
に引き寄せられて凝集することになる。この状態から一
定時間T1後の状態を示したのが図2(B)であり、こ
の状態では逆に偶数番目の個別電極201のグループに
は第2の電圧V1が印加され、その両隣の奇数番目の個
別電極202のグループには第1の電圧V0が印加され
るため、色剤成分は今度は奇数番目の個別電極202側
に引き寄せられ凝集することになる。
【0024】図2(C)は、さらに(B)から時間T1
後、そして図2(D)は(C)からさらにT1後の状態
を示したもので、これから分かるように偶数番目の個別
電極201のグループと、奇数番目の個別電極202の
グループには、一定の時間T1間隔で交互に電圧V0,
V1が印加される。言い換えれば、隣接する個別電極間
に時間T1の周期で電位の高低関係が交互に逆転する電
圧差、すなわちV1−V0,V0−V1が生じるように
個別電極に電圧V0,V1が印加される。この電圧印加
に伴って時間T1の間隔で色剤成分が電位の低い方の個
別電極上に凝集し、隣接する個別電極間を交互に移動す
ることにより撹拌される。従って、帯電した色剤成分を
効果的に所定の個別電極上に凝集させることができると
共に、色剤成分が個別電極上およびその近辺に付着する
ことを防ぐことができる。
【0025】次に、画像記録時には偶数番目の個別電極
201のグループと奇数番目の個別電極202のグルー
プ毎に、記録すべき画像信号に従ってそれぞれ所定の個
別電極に駆動回路107により第3の電圧V2が印加さ
れ、その個別電極上から色剤成分が凝集したインク滴1
10が記録紙108に向けて飛翔し、記録紙108の上
に画像が記録される。
【0026】図3は、本実施形態におけるインク滴の非
飛翔時および飛翔時の電極アレイの印加電圧のタイミン
グチャートであり、飛翔時の(I)は斜線で示した偶数
番目の個別電極201に印加される電圧の時間的な変
化、また(II)は白抜きで示した奇数番目の個別電極2
02に印加される電圧の時間的な変化をそれぞれ示した
図である。
【0027】インクジェット記録装置の電源スイッチが
投入されると、電極アレイ102の全個別電極が第2の
電圧V1に維持される。記録開始に当たっては、まず最
初にインク滴を飛翔させる偶数番目の個別電極201の
グループに第1の電圧V0が印加される。一方、個別電
極201に隣接する奇数番目の個別電極202には第2
の電圧V1が印加されている。インク106中の色剤が
前述のようにプラスに帯電している場合には、V1>V
0であるために、色剤成分は偶数番目の個別電極201
側に引き寄せられて凝集し、個別電極201付近の色剤
濃度が増加する。以上が第1のモードである。
【0028】偶数番目の個別電極201には、第1の電
圧V0がT1で示される時間(凝集時間)印加された
後、次に第3の電圧V2が印加される。ここでV2>V
1であるために、色剤がプラスに帯電している場合、偶
数番目の個別電極201付近に凝集した色剤成分は第3
の電圧V2に反発すると同時に、個別電極201と記録
ドラム109の接地電位との間に形成される電界に引か
れることにより、個別電極201の先端から濃度の増加
した色剤成分がインク滴として記録紙108に向かって
飛翔することになる。以上が第2のモードである。
【0029】第3の電圧V2は、最大Twで示される時
間印加される。この第3の電圧V2の印加時間によって
インク滴の飛翔量が変化するので、画点の濃度を変調す
ることが可能である。そこで、画像信号の階調情報(濃
度情報)に応じて、図3に示されるように第3の電圧V
2の印加時間(飛翔時間)を0〜Twの範囲で変化さ
せ、いわゆるパルス幅変調を行うことにより、階調記録
を行うことができる。なお、個別電極201のうち、対
応する画像信号のデータが0の電極、つまりインク滴を
飛翔させない電極には、第2の電圧V1が印加される。
【0030】このようにして偶数番目の個別電極201
からのインク滴飛翔が終了すると、次に奇数番目の個別
電極202からインク滴を飛翔させる。この場合におい
ても奇数番目の個別電極202に第1の電圧V0が印加
され、その両隣の既にインク滴の飛翔が終了した偶数番
目の個別電極201には第2の電圧V1がT1で示され
る時間印加される。この場合には、色剤成分が奇数番目
の個別電極202付近に凝集して色剤濃度が増加する
(第1のモード)。このような状態で、次に奇数番目の
個別電極202の印加電圧のみを第3の電圧V2まで上
昇させることにより、個別電極202の先端から濃度の
高い色剤成分をインク滴として飛翔させることができる
(第2のモード)。
【0031】上述した一連の動作によって、1ラインの
画像記録が終了する。このような動作を繰り返して、偶
数番目の個別電極201と奇数番目の個別電極202か
らのインク滴の飛翔を交互に行い、1ライン毎の記録を
順次行うことにより、最終的に2次元の画像を記録す
る。
【0032】このようにして、偶数番目の個別電極20
1上に色剤成分が凝集し(第1のモード)、かつ画像信
号に従って所定の電極からインク滴110が飛翔し(第
2のモード)、次に奇数番目の個別電極202上に色剤
成分が凝集し(第1のモード)、かつ画像信号に従って
インク滴110が飛翔する(第2のモード)という一連
の動作がT1+T1の周期で繰り返され、電極アレイ1
02のパターンで決まる解像度の画像が記録紙108上
に記録される。
【0033】以上述べたように、本実施形態によれば電
極アレイの所定の位置に色剤成分を十分に供給すると共
に、個別電極近辺に色剤が付着するのを防止でき、もっ
て目詰まりに強く、しかも高解像度の記録を行うことが
できる。
【0034】なお、図2に示した色剤成分の凝集・撹拌
動作は、例えば記録装置の起動時などに随時行うように
してもよいし、記録装置の動作中に定期的に行うように
してもよい。
【0035】(第2の実施形態)図4は、第2の実施形
態における電極アレイ102の駆動方法を説明するため
の図であり、(A),(B),(C),(D)は所定の
時間間隔で各個別電極に印加される電圧を示す。本実施
形態は、第1の実施形態と同様に電極アレイ102の全
個別電極を2分割して駆動する例であり、記録時の動作
が第1の実施形態と異なっている。具体的には、図2
(A),(B)、または(C),(D)と図4(A),
(C)が対応しており、図4(A),(C)の印加電圧
パターンからなる第1のモードの後に、図4(B),
(D)の印加電圧パターンからなる第2のモードが挿入
されている点が図2と異なっている。ここで、第1のモ
ードは色剤成分の凝集・撹拌を行うモードであり、第2
のモードは色剤成分が凝集したインク滴を飛翔させるモ
ードである。
【0036】図5は、本実施形態におけるインク滴の非
飛翔時および飛翔時の電極アレイの印加電圧のタイミン
グチャートであり、飛翔時の(I)は斜線で示した偶数
番目の個別電極201に印加される電圧の時間的な変
化、また(II)は白抜きで示した奇数番目の個別電極2
02に印加される電圧の時間的な変化をそれぞれ示した
図である。図5において(A),(B),(C),
(D)で示されたタイミングは、図4(A),(B),
(C),(D)のタイミングと対応している。
【0037】インクジェット記録装置の電源スイッチが
投入されると、電極アレイ102の全個別電極が第2の
電圧V1に維持される。記録開始に当たっては、まず
(A)のタイミングに示されるように、最初にインク滴
を飛翔させる偶数番目の個別電極201のグループに第
1の電圧V0が印加される。一方、個別電極201に隣
接する奇数番目の個別電極202には第2の電圧V1が
印加されている。インク106中の色剤が前述のように
プラスに帯電している場合には、V1>V0であるため
に、色剤成分は偶数番目の個別電極201側に引き寄せ
られて凝集し、個別電極201付近の色剤濃度が増加す
る。
【0038】偶数番目の個別電極201には、第1の電
圧V0がT1で示される時間(凝集時間)印加された
後、次に(B)に示すように第3の電圧V2が印加され
る。ここでV2>V1であるために、色剤がプラスに帯
電している場合、偶数番目の個別電極201付近に凝集
した色剤成分は第3の電圧V2に反発すると同時に、個
別電極201と記録ドラム109の接地電位との間に形
成される電界に引かれることにより、個別電極201の
先端から濃度の増加した色剤成分がインク滴として記録
紙108に向かって飛翔することになる。
【0039】第3の電圧V2は、最大Twで示される時
間印加される。この第3の電圧V2の印加時間によって
インク滴の飛翔量が変化するので、画点の濃度を変調す
ることが可能である。そこで、画像信号の階調情報(濃
度情報)に応じて、図5に示されるように第3の電圧V
2の印加時間(飛翔時間)を0〜Twの範囲で変化さ
せ、いわゆるパルス幅変調を行うことにより、階調記録
を行うことができる。なお、個別電極201のうち、対
応する画像信号のデータが0の電極、つまりインク滴を
飛翔させない電極には、第2の電圧V1が印加される。
【0040】このようにして偶数番目の個別電極201
からのインク滴飛翔が終了すると、次に奇数番目の個別
電極202からインク滴を飛翔させる。この場合におい
ても、図4(C)に示したように奇数番目の個別電極2
02に第1の電圧V0が印加され、その両隣の既にイン
ク滴の飛翔が終了した偶数番目の個別電極201には第
2の電圧V1がT1で示される時間印加される。この場
合には、色剤成分が奇数番目の個別電極202付近に凝
集して色剤濃度が増加する。このような状態で、次に図
4(D)のように奇数番目の個別電極202の印加電圧
のみを第3の電圧V2まで上昇させることにより、個別
電極202の先端から濃度の高い色剤成分をインク滴と
して飛翔させることができる。
【0041】上述した図4(A),(B),(C),
(D)の一連の動作によって、1ラインの画像記録が終
了する。このような動作を繰り返して、偶数番目の個別
電極201と奇数番目の個別電極202からのインク滴
の飛翔を交互に行い、1ライン毎の記録を順次行うこと
により、最終的に2次元の画像を記録する。
【0042】この駆動方法では、1つの画点を形成する
ための記録時間T0として、少なくとも凝集時間T1+
最大飛翔時間Twの時間が必要となる。さらに、1つの
個別電極を凝集用と飛翔用に使い分けており、色剤成分
を凝集させている最中に隣で同時にインク滴を飛翔させ
ることはできないので、最低でも2分割にする必要があ
り、1ラインの記録には少なくとも記録時間T0の2倍
以上の時間が必要となる。記録時間については、分割駆
動したことや凝集時間T1を設けたことによって長くな
るが、隣の電極を凝集用の電極として高い電圧を印加す
ることで、効率良く記録したい電極付近に色剤成分を凝
集させることができるようになる。また、凝集時間T1
を設けたことによりインクの安定した連続的な供給がで
きる。
【0043】以上のことから、本実施形態によると凝集
効果の大きな濃度の濃い画点を安定して記録し続けるこ
とが可能となる。また、本実施形態においては記録中は
第1の電圧V0が印加される個別電極が常に移動してお
り、色剤成分が撹拌されることによって、長時間同じ個
別電極上に色剤成分が凝集し続けることがない。従っ
て、個別電極へのインクの固着が生じないため、さらに
長時間にわたり安定した記録を実現することができる。
【0044】次に、図6および図7を参照して上述した
駆動方法を実現する駆動回路107の構成例を説明す
る。図6は、駆動回路107全体の構成を示すブロック
図である。電極アレイ102の各個別電極は、駆動回路
107の出力端子OUT1〜OUT5に接続されてい
る。出力端子OUT1〜OUT5には、それぞれ高圧ド
ライバ21〜25から出力が導き出されている。なお、
図6では出力端子OUT1〜OUT5の5つしか示して
いないが、実際には同じタイミングで駆動すべき個別電
極の数と同数の出力端子を備えている。図6中、高圧ド
ライバ21〜25以外の部分は論理制御回路部であり、
5V以下の電圧で動作している。
【0045】まず、論理制御回路について簡単に説明す
る。高圧ドライバ21〜25は少なくとも3種類の電
圧、つまり、第1の電圧V0、第2の電圧V1および第
3の電圧V2を切り替えて出力する必要があるので、そ
の切り替え制御のために少なくとも2ビットのデータが
必要である。この2ビットのデータは、図6において入
力データDAT1,DAT2で示されており、図示しな
い前段の回路から供給されてくる。これらの入力データ
DAT1,DAT2は、全く同じ構成の回路を経て高圧
ドライバ21〜25を制御する信号に変換される。
【0046】まず、入力データDAT1に関する動作を
説明する。入力データDAT1は、同じタイミングで駆
動する個別電極の数と同じ数だけ前段の回路からクロッ
ク信号CLK1信号と共に供給され、ラッチ31〜35
を縦続接続して構成されたシフトレジスタ内をクロック
信号CLK1によって転送される。入力データDAT1
が規定の数だけ供給されると、次にラッチ信号LATC
H1が供給され、シフトレジスタを構成するラッチ31
〜35に転送されたデータが次段のラッチ41〜45の
出力端子から出力される。ラッチ41〜45の出力端子
から出力された制御データは、ゲート51〜55によっ
て記録タイミング信号EN1でゲートされた後、高圧ド
ライバ21〜25の一方の入力端子にそれぞれ供給され
る。
【0047】入力データDAT2に関する動作も全く同
様である。すなわち、入力データDAT2は、同じタイ
ミングで駆動する個別電極の数と同じ数だけ前段の回路
からCLK2信号と共に供給され、縦続接続されたラッ
チ61〜65から構成されるシフトレジスタ内をクロッ
ク信号CLK2によって転送される。入力データDAT
2が規定の数だけ供給されると、次にラッチ信号LAT
CH2が供給され、シフトレジスタを構成するラッチ6
1〜65に転送されたデータが次段のラッチ71〜75
の出力端子から出力される。ラッチ71〜75の出力端
子から出力された制御データは、ゲート81〜85によ
って記録タイミング信号EN2でゲートされた後、高圧
ドライバ21〜25の他方の入力端子にそれぞれ供給さ
れる。
【0048】図7は、高圧ドライバ21〜25の一つを
具体的に示した回路図である。この高圧ドライバについ
て、簡単に説明する。図6のゲート51〜55より供給
される制御信号CNT1がハイレベルになると、制御抵
抗97を介して第1のトランジスタ(Tr1)91のベ
ースに電流が流れ、トランジスタ91がオンになる。ト
ランジスタ91がオンになると、負荷抵抗93(抵抗値
R1)を介して電源電圧+Vが印加されているコレクタ
の電圧が0Vとなり、抵抗95(抵抗値R0)を介して
出力端子OUTに0Vが出力される。第2のトランジス
タ92(Tr2)のコレクタは、抵抗94(抵抗値R
2)を介してトランジスタ91のコレクタに接続されて
いるため、トランジスタ91がオンの場合には、出力端
子OUTから出力される電圧はトランジスタ92のオン
/オフに関わらず0Vとなる。トランジスタ92のベー
スには、電流制限抵抗98を介して図6のゲート81〜
85からの制御信号CNT2が入力されている。
【0049】トランジスタ91がオフ、トランジスタ9
2がオフの場合には、出力端子OUTにほぼ電源電圧+
Vの値が現れることになる。これは高圧ドライバの出力
端子OUTに接続される負荷が電極アレイ102の個別
電極であり、ほとんど容量性の負荷であることや、放電
防止の役目も果たしている抵抗95の抵抗値R0が負荷
抵抗93の抵抗値R1と比較して非常に大きくなってい
るためである。一方、トランジスタ91がオフで、トラ
ンジスタ92がオンの場合には、出力端子OUTにはほ
ぼV*R2/(R1+R2)の電圧が現れる。表1に、
これらの関係をまとめた。
【0050】
【表1】
【0051】すなわち、この高圧ドライバの出力には第
1の電圧V0として0V、第2の電圧V1としてV*R
2/(R1+R2)、第3の電圧V2として+Vがそれ
ぞれ得られる。具体的な値の一例として、+V=400
V、R1=R2=1MΩ、R0=10MΩとすれば、V
0=0V、V1=200V、V2=400Vが得られ
る。
【0052】実際には、図7に示した高圧ドライバから
出力される数100Vの信号電圧に1kV程度の直流バ
イアス電圧(Vbとする)が重畳されて電極アレイ10
2の個別電極と記録ドラム109間に印加されることに
より、インク滴の飛翔が行われる。直流バイアス電圧V
bの重畳を行うには、例えば記録ドラム109をアース
電位から絶縁し、−1kV程度の直流バイアス電源に接
続してもよいし、記録ドラム109の表面を絶縁体で構
成し、ワイヤチャージャや固体イオン発生器によって絶
縁体の表面、あるいは記録ドラム109上に圧接された
記録紙を−1kV程度に帯電させてもよい。
【0053】以上のような構成により、待機時にはVb
+V1=1.2kVのバイアスが印加され、色剤成分を
凝集させている個別電極にはVb+V0=1kV、そし
てインク滴の飛翔時にはVb+V2=1.4kVの電圧
が印加されているのと同様な効果が得られる。また、こ
のようにすることで駆動回路の使用電圧も数100Vに
抑えられるので、IC化も容易となる。駆動回路をIC
化すると、駆動回路をヘッド上に多数並べることが可能
となるため、小型のインクジェット記録装置を実現する
ことができる。
【0054】(第3の実施形態)第2の実施形態では、
電極アレイ102の全個別電極を一つおきに2つのグル
ープに分け、一方のグループで記録した後に他方のグル
ープで記録する2分割駆動方式について説明した。この
方式では、色剤成分の凝集時間T1と第3の電圧V2の
印加時間Tw(最大値)である飛翔時間とが任意の大き
さである。このような2分割駆動でも実用上は差し支え
ないが、画像データ生成回路など周辺の状況も考慮する
と、凝集時間T1は第3の電圧V2の印加時間の最大値
Twの整数倍になっているとより望ましい。
【0055】本実施形態は、このようにT1をTwの整
数倍にしたものであり、そのタイミングチャートを図8
に示す。図8(a)はT1=Tw=Tの例である。この
場合、1画点を形成するのに要する時間が2Tであり、
さらに2分割駆動を行っているため、1ライン分の記録
を行うには4Tの時間が必要になる。図8(b)はT1
=2Tw、図8(c)はT1=3Twの例である。使用
するインクの濃度が薄い場合や、第3の電圧V2を高く
した場合、このように飛翔時間Twに比べて凝集時間T
1を長くすることが望ましい。なお、図8(b)(c)
の場合には、1ラインの記録時間は1画点の記録時間T
のそれぞれ6倍、8倍となる。
【0056】図9を用いて、図8(a)の場合を例にと
って図6および図7に示した駆動回路107の駆動タイ
ミングについて説明する。SYNC0は周期Tの同期信
号であり、この同期信号SYNC0を基準にして駆動回
路107は動作している。
【0057】タイミング(A):同期信号SYNC0が
立ち上がると、クロック信号CLK10と共にデータD
AT11が図6中のシフトレジスタを構成するラッチ3
1〜35に供給される。データDAT11は色剤を凝集
させる電極を選択するための信号であり、この例では2
分割駆動を行っているので、図に示したように1010
…と交互に1と0が並んだ数列である。
【0058】タイミング(B):次に、同期信号SYN
C0のタイミングに合わせてラッチ信号LATCH10
が供給される。このラッチ信号LATCH10により、
ラッチ41〜45の出力側に、転送されてきたデータが
出力されてくる。ラッチ信号LATCH10が立ち上が
ると、次にイネーブル信号EN11が出力されてくる。
イネーブル信号EN11はインクの色剤成分を凝集させ
る時間を設定するパルスであり、この例では同期信号S
YNC0のパルス周期とほぼ同じ長さのパルスとなって
いる。イネーブル信号EN11が出力されると、データ
DAT11で1が転送されたゲート51〜55からの出
力が1となるので、トランジスタ91がオンとなり、個
別電極には0V、すなわち第1の電圧V0が供給され
る。データDAT11で転送されたゲート51〜55か
らの出力は0となるので、トランジスタ91がオフとな
る。また、このときイネーブル信号EN21は出力され
ずに常に0であるので、トランジスタ92は全てオンに
なる。従って、データDAT11で0が転送された個別
電極からの出力は第2の電圧V1となる。すなわち、
(B)のタイミングではインク滴を飛翔させる注目電極
の周辺にインク中の色剤成分を凝集させている。
【0059】また、(B)のタイミングではラッチ61
〜65へのデータDAT21の転送も同時に行われてい
る。このとき、データDAT21は画像信号に応じてイ
ンク滴を飛翔させる電極には1、飛翔させない電極には
0が転送されている。但し、現在色剤成分の凝集が行わ
れている一つおきの電極だけに画像データが送られ、凝
集が行われていないそれ以外の電極には0のデータが転
送される。
【0060】タイミング(C):この(C)のタイミン
グでは、まず(B)のタイミングで転送されてきたデー
タがラッチ信号LATCH20によってラッチ71〜7
5から出力されてくる。ここでイネーブル信号EN21
が供給される。このイネーブル信号EN21はパルス幅
Twのパルスであり、Twの時間だけ個別電極に第3の
電圧V2を印加するための信号である。Twはインク滴
の飛翔特性で決まるものであるが、最大でほぼ1画点の
記録時間Tと同じとなる。一方、イネーブル信号EN1
1は出力されず常に0のため、トランジスタ91はオフ
のままであり、個別電極には第1の電圧が印加されるこ
とはない。
【0061】各個別電極の電圧はトランジスタ92のオ
ン/オフで制御され、インク滴を飛翔させる電極には第
3の電圧V2が、飛翔させない電極には第2の電圧V1
がそれぞれ出力される。このときに第3の電圧V2の出
力される時間がTwとなっている。この時間Twが経過
すると、全ての個別電極に第2の電圧V1が出力され
る。また、(B)のタイミングで転送されたデータDA
T21は、(B)のタイミングで第1の電圧V0が印加
されている電極以外の電極に対しては0であるため、T
wの期間に第3の電圧V2が印加されても注目電極以外
は第2の電圧V1となっている。
【0062】以上の動作で、1ラインのうちの1画点お
きの記録が終了する。次に、1ラインの残りの半分を記
録する。(C)のタイミングでは、1ラインの最初の半
分の記録と同時に、残りの半分を記録するためのデータ
の転送も行っている。クロック信号CLK10と共にデ
ータDAT11がシフトレジスタを構成するラッチ31
〜35に供給される。データDAT11は、前述のよう
に色剤成分を凝集させる電極を選択するための信号であ
る。次の(D)のタイミングで色剤成分を凝集させる電
極は、最初に凝集を行った電極の残りの半分の電極であ
るので、図示したように今回は0101…と交互に0と
1が並んだ数列となる。
【0063】タイミング(D):次に同期信号SYNC
0のタイミングに合わせて、ラッチ信号LATCH10
が供給される。このラッチ信号LATCH10により、
ラッチ41〜45の出力側に、転送されてきたデータが
出力されてくる。ラッチ信号LATCH10が立ち上が
ると、次にイネーブル信号EN11が再び出力されてく
る。イネーブル信号EN11が出力されると、データD
AT11で転送されたゲート51〜55に接続されてい
るトランジスタ91がオンとなり、個別電極には0V、
すなわち第1の電圧V0が供給される。データDAT1
1で0が転送されたゲート51〜55に接続されたトラ
ンジスタ91はオフとなる。また、このときイネーブル
信号EN21は常に0であるので、トランジスタ92は
全てオンになる。従って、データDAT11で0が転送
された個別電極からの出力は、第2の電圧V1となる。
すなわち、(D)のタイミングでは次にインク滴を飛翔
させる注目電極、つまり最初に色剤成分を凝集した以外
の残りの電極周辺にインクを凝集させている。
【0064】また、(D)のタイミングではラッチ61
〜65へのデータDAT21の転送も同時に行われてい
る。このとき、データDAT21は画像信号に応じてイ
ンク滴を飛翔させる電極には1、飛翔させない電極には
0が転送されている。但し、現在色剤成分の凝集が行わ
れている一つおきの電極だけ、すなわち最初に色剤成分
の凝集が行われインク滴が飛翔された以外の電極だけに
画像データが送られ、それ以外の電極には0のデータが
転送される。
【0065】タイミング(E):この(E)のタイミン
グでは、まず(D)のタイミングで転送されてきたデー
タがラッチ信号LATCH20によってラッチ71〜7
5から出力されてくる。ここでイネーブル信号EN21
が供給される。イネーブル信号EN21は常に0となる
ので、トランジスタ91はオフのままであり、個別電極
には第1の電圧V0が印加されることはない。各個別電
極の電圧はトランジスタ92のオン/オフで制御され、
インク滴を飛翔させる電極には第3の電圧V2が、飛翔
させない電極には第2の電圧V1がそれぞれ出力され
る。第3の電圧V2の出力される時間はTwであり、こ
の時間Twが経過すると全ての個別電極に第2の電圧V
1が出力される。また、(D)のタイミングで転送され
たDAT21は、(D)のタイミングで第1の電圧が印
加されている電極以外に対しては0であるため、Twの
期間に第3の電圧V2が印加されても注目電極は第2の
電圧V3となっている。
【0066】以上の動作で、1ラインのうちの残りの1
画点おきの記録も終了し、従って1ラインの記録が全て
終了したことになる。また、(E)のタイミングでは2
ライン目の凝集データの転送も同時に行われており、以
後同様の動作を繰り返して何ラインもの画像を形成して
行く。
【0067】なお、図9は1ライン目の記録開始からの
タイミングを示したものであるが、連続的に記録が行わ
れている状態では図中点線で示した様な状態となってい
る。また、このタイミングチャートは一例であり、駆動
回路107が同じ構成でも他のタイミングが幾つか考え
られる。例えば、イネーブル信号EN11とEN21を
常に出力しておき、データDAT11とDAT21を記
録周期毎に交互に0にする方法でも、全く同様な駆動方
法を実現することが可能である。このような例も、最終
的な駆動方法が同じであれば本発明に含まれる。
【0068】また、図8(b)(c)に示したように凝
集時間をより長くしたい場合には、図9のタイミングチ
ャートにおけるタイミング(A)と(B)の間、タイミ
ング(C)と(D)の間に、イネーブル信号EN11だ
けが出力されるタイミングをそれぞれ挿入すればよい。
【0069】図10に、図8(b)で示したように凝集
時間を飛翔時間の2倍にした場合のタイミングチャート
の一例を示した。同様にイネーブル信号EN11の期間
を多くすることで、より凝集時間を長くした駆動方法も
実現できる。
【0070】(第4の実施形態)第3の実施形態で説明
したように、色剤成分の凝集時間T1をインク滴の飛翔
時間Twの整数倍にした場合には、実質的により多分割
駆動を行ったのと同等になる。例えば図8(a)の例の
場合には、1画点の記録時間Tは1ラインの記録時間の
1/4になっており、実質的に4分割駆動を行っている
のと同等である。従って記録速度が低下することはない
ので、4分割駆動を行っても構わない。同様に図8
(b)の例は6分割駆動、(c)は8分割駆動をそれぞ
れ行っているのと同等である。
【0071】この第4の実施形態では、色剤成分の凝集
がよりランダムになるため、電極に対する色剤成分の固
着防止効果が大きくなる。図11〜図13のタイミング
チャートを使用して、本実施形態における駆動方法につ
いて説明する。図11〜図13は、電極アレイ102と
各タイミングでの印加電圧の関係を示している。
【0072】図11は5分割駆動を行った例であり、斜
線で示す個別電極から5電極毎に同じ電圧が印加され
る。図8(a)の例では、色剤成分の凝集に1周期必要
な場合には4分割駆動で記録が可能であるが、図11の
ような駆動方法の場合には5分割駆動となる。同様に、
図12は色剤成分の凝集を3周期分にわたり行う例であ
る。これは図8(c)の8分割駆動に相当する例である
が、図12のように10分割駆動とすることで実現でき
る。また、図13は7電極毎に同じタイミングで駆動
し、5周期分の凝集を行う例であり、この場合には14
分割駆動となる。
【0073】以上述べたように、第4の実施形態では色
剤成分の凝集がよりランダムになることにより、個別電
極への色剤成分の固着防止効果はより一層増加する。な
お、図11〜図13の駆動方法は図6に示した駆動回路
の構成で簡単に実現できる。すなわち、図9のタイミン
グチャートでは1周期毎に凝集のための信号と記録デー
タの転送を行い、凝集のためのイネーブル信号EN11
と飛翔のためのイネーブル信号EN21も別々のタイミ
ングで出力していた。しかし、このタイミングを少し変
更することで、例えば図11の駆動方法は毎周期凝集デ
ータと記録データを転送して毎周期ラッチし、イネーブ
ル信号EN11とEN21も全期間で毎周期出し続ける
ことで実現できる。なお、図11〜図13に示した駆動
方法は一例であり、他の駆動方法も多数考えられる。し
かし、隣の電極と飛翔しようとする電極に印加電圧を変
化させて、凝集の後に飛翔を行うのであれば、図11〜
図13に示したタイミングと異なっても、全て本発明に
含まれる。
【0074】本発明は上述した実施形態に限定されるも
のではなく、その精神を逸脱しない範囲で種々変形して
実施することができる。例えば、上述の実施形態では多
数のストライプ状の個別電極を配列した電極アレイを有
し、1ライン分の記録を同時あるいは複数回に分けて行
うライン走査型インクジェット記録ヘッドを用いた例に
ついて述べた。しかし、本発明はこのような多数の位置
からインク滴を飛翔させるマルチヘッドを用いた場合に
のみ限定されず、一個所からインク滴を飛翔させ、ヘッ
ドを記録媒体に対して主走査方向に相対的に移動させつ
つ1ライン分の記録を行うシングルヘッドを用いた場合
にも適用できる。このようなシングルヘッドの場合、ヘ
ッド基板上に隣接して最低限二つの個別電極を設け、こ
れら二つの電極に対して、電位の高低関係が所定周期で
逆転する電位差が両電極間に生じるように電圧を印加す
ることで、色剤成分の凝集・撹拌を行うことにより、所
期の目的を達成することが可能である。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば静
電力でインク中の色剤成分を凝集させ飛翔させて記録を
行うインクジェット記録装置において、ヘッド基板上の
各電極上での色剤濃度を均一化すると共に電極への色剤
成分の固着を防止して安定した記録を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録
装置の構成を示す図
【図2】第1の実施形態に係る駆動方法を説明するため
の電極アレイの印加電圧パターンを示す図
【図3】第1の実施形態に係る駆動方法を説明するため
の電極アレイの印加電圧のタイミングチャート
【図4】第2の実施形態に係る駆動方法を説明するため
の電極アレイの印加電圧パターンを示す図
【図5】第2の実施形態に係る駆動方法を説明するため
の電極アレイの印加電圧のタイミングチャート
【図6】図1における駆動回路の具体的な構成例を示す
ブロック図
【図7】図6における高圧ドライバの具体的な構成例を
示す回路図
【図8】第3の実施形態に係る駆動方法を説明するため
の電極アレイの印加電圧のタイミングチャート
【図9】第3の実施形態における駆動回路の動作例を示
すタイミングチャート
【図10】第3の実施形態における駆動回路の他の動作
例を示すタイミングチャート
【図11】第4の実施形態に係る第1の駆動方法を説明
するための電極アレイの印加電圧パターンを示す図
【図12】第4の実施形態に係る第2の駆動方法を説明
するための電極アレイの印加電圧パターンを示す図
【図13】第4の実施形態に係る第3の駆動方法を説明
するための電極アレイの印加電圧パターンを示す図
【符号の説明】
100…インクジェット記録ヘッド 101…ヘッド基板 102…電極アレイ 103…上蓋 104…インク流路 105…インク還流機構 106…インク 107…駆動回路 108…記録紙 109…記録ドラム 110…インク滴 201…第1の個別電極 202…第2の個別電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中尾 英之 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 石井 浩一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 保坂 靖夫 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶媒中に色剤を分散させたインクをヘッド
    基板上に供給し、このインク中の色剤成分に静電力を作
    用させて少なくとも色剤成分を含むインク滴を記録媒体
    に向けて飛翔させることにより記録を行うインクジェッ
    ト記録装置において、 前記ヘッド基板上に設けられた複数の電極と、 これら複数の電極に対して、前記ヘッド基板上に供給さ
    れたインク中の色剤成分を撹拌させる電圧を印加する電
    圧印加手段とを備えたことを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  2. 【請求項2】溶媒中に色剤を分散させたインクをヘッド
    基板上に供給し、このインク中の色剤成分に静電力を作
    用させて少なくとも色剤成分を含むインク滴を記録媒体
    に向けて飛翔させることにより記録を行うインクジェッ
    ト記録装置において、 前記ヘッド基板上に設けられた少なくとも第1および第
    2の電極と、 これら第1および第2の電極に対して、電位の高低関係
    が所定周期で逆転する電位差が両電極間に生じるように
    電圧を印加する電圧印加手段とを備えたことを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】溶媒中に色剤を分散させたインクをヘッド
    基板上に供給し、このインク中の色剤成分に静電力を作
    用させて少なくとも色剤成分を含むインク滴を記録媒体
    に向けて飛翔させることにより記録を行うインクジェッ
    ト記録装置において、 前記ヘッド基板上に設けられた少なくとも第1および第
    2の電極と、 これら第1および第2の電極に対して、インク滴の非飛
    翔時には電位の高低関係が所定周期で逆転する第1の電
    位差が両電極間に生じるように電圧を印加し、インク滴
    の飛翔時には前記第1の電位差と異なる第2の電位差が
    両電極間に生じるように電圧を印加する電圧印加手段と
    を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】溶媒中に色剤を分散させたインクをヘッド
    基板上に供給し、このインク中の色剤成分に静電力を作
    用させて少なくとも色剤成分を含むインク滴を記録媒体
    に向けて飛翔させることにより記録を行うインクジェッ
    ト記録装置において、 前記ヘッド基板上に設けられた、複数の電極を配列して
    なる電極アレイと、 この電極アレイに対して、電位の高低関係が所定周期で
    逆転する電位差が隣接電極間に生じるように電圧を印加
    する電圧印加手段とを備えたことを特徴とするインクジ
    ェット記録装置。
  5. 【請求項5】溶媒中に色剤を分散させたインクをヘッド
    基板上に供給し、このインク中の色剤成分に静電力を作
    用させて少なくとも色剤成分を含むインク滴を記録媒体
    に向けて飛翔させることにより記録を行うインクジェッ
    ト記録装置において、 前記ヘッド基板上に設けられた、複数の電極を配列して
    なる電極アレイと、 この電極アレイに対して、インク滴の非飛翔時には電位
    の高低関係が所定周期で逆転する第1の電位差が隣接電
    極間に生じるように電圧を印加し、インク滴の飛翔時に
    は前記第1の電位差と異なる第2の電位差が隣接電極間
    に生じるように電圧を印加する電圧印加手段とを備えた
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】溶媒中に色剤を分散させたインクをヘッド
    基板上に供給し、このインク中の色剤成分に静電力を作
    用させて少なくとも色剤成分を含むインク滴を記録媒体
    に向けて飛翔させることにより記録を行うインクジェッ
    ト記録装置において、 前記ヘッド基板上に設けられた、複数の電極を配列して
    なる電極アレイと、 この電極アレイに対して、電位の高低関係が所定周期で
    逆転する電位差が隣接電極間に生じるように電圧を印加
    する第1のモードと、この第1のモード以外の期間でイ
    ンク滴を記録媒体に向けて飛翔させる電位差が隣接電極
    間に生じるように電圧を印加する第2のモードとを有す
    る電圧印加手段とを備えたことを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  7. 【請求項7】溶媒中に色剤を分散させたインクをヘッド
    基板上に供給し、このインク中の色剤成分に静電力を作
    用させて少なくとも色剤成分を含むインク滴を記録媒体
    に向けて飛翔させることにより記録を行うインクジェッ
    ト記録装置において、 前記ヘッド基板上に設けられた、複数の電極を配列して
    なる電極アレイと、 この電極アレイに対して、インク中の色剤成分を注目電
    極上に凝集させるための電圧を印加する第1のモード
    と、色剤成分が該注目電極上に凝集したインクを記録媒
    体に向けて飛翔させるための電圧を印加する第2のモー
    ドとを有する電圧印加手段とを備えたことを特徴とする
    インクジェット記録装置。
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