JPH09192407A - 超音波脱泡方法及び装置 - Google Patents
超音波脱泡方法及び装置Info
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- JPH09192407A JPH09192407A JP397496A JP397496A JPH09192407A JP H09192407 A JPH09192407 A JP H09192407A JP 397496 A JP397496 A JP 397496A JP 397496 A JP397496 A JP 397496A JP H09192407 A JPH09192407 A JP H09192407A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 写真用乳剤のような液体に対しても脱泡を十
分行うことができて、しかも添加剤の凝集を起こす恐れ
の少ない超音波脱泡方法及び装置の提供。 【解決手段】 貯液槽又は移送管内の被脱泡液体に外側
から周波数の低い振動から高い振動へと変化する周波数
変化サイクルの超音波振動を１周波数変化サイクル以上
伝えることを特徴とする脱泡方法及び装置。
分行うことができて、しかも添加剤の凝集を起こす恐れ
の少ない超音波脱泡方法及び装置の提供。 【解決手段】 貯液槽又は移送管内の被脱泡液体に外側
から周波数の低い振動から高い振動へと変化する周波数
変化サイクルの超音波振動を１周波数変化サイクル以上
伝えることを特徴とする脱泡方法及び装置。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波脱泡方法及
び装置に関し、特に、写真用乳剤のような各種分散質添
加剤を含んで気泡が生じ易く、気泡があるとその液体を
用いた製品に致命的な欠陥が生じるようになる液体に対
して好適に用いられる脱泡方法及び装置に関する。
び装置に関し、特に、写真用乳剤のような各種分散質添
加剤を含んで気泡が生じ易く、気泡があるとその液体を
用いた製品に致命的な欠陥が生じるようになる液体に対
して好適に用いられる脱泡方法及び装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】写真用乳剤のような液体の脱泡において
は、特開昭５２−１１９５７６号、同５３−１３９２７
４号、同５９−６９１０８号、実開昭５８−１０８１０
７号、特開平３−１５７１０３号各公報に記載されてい
るように、貯液槽のような大きな断面積で移動する液体
に外部から一定周波数の超音波振動を与えて脱泡するよ
うにしたのでは、振動が均一に与えられず脱泡が不十分
となるだけでなく、超音波振動によって添加剤が凝集し
て塗布不良を起こし易いと言う問題があるので、それを
改善するものとして、比較的小さな移送断面積で移送す
る間の上部にガス溜まり部分のある送液管か上下方向に
液体を移送する送液管で被脱泡液体を移送している間に
管の外側から被脱泡液体に一定周波数の超音波振動を与
えるようにする方法や装置が提案されている。
は、特開昭５２−１１９５７６号、同５３−１３９２７
４号、同５９−６９１０８号、実開昭５８−１０８１０
７号、特開平３−１５７１０３号各公報に記載されてい
るように、貯液槽のような大きな断面積で移動する液体
に外部から一定周波数の超音波振動を与えて脱泡するよ
うにしたのでは、振動が均一に与えられず脱泡が不十分
となるだけでなく、超音波振動によって添加剤が凝集し
て塗布不良を起こし易いと言う問題があるので、それを
改善するものとして、比較的小さな移送断面積で移送す
る間の上部にガス溜まり部分のある送液管か上下方向に
液体を移送する送液管で被脱泡液体を移送している間に
管の外側から被脱泡液体に一定周波数の超音波振動を与
えるようにする方法や装置が提案されている。
【０００３】一方、宇宙機器の流体容器内の脱泡や高粘
度印刷用インク、ダンパオイル内の脱泡に適用される超
音波脱泡装置として、液体を貯留する容器内に周波数が
高次共鳴周波数から低次共鳴周波数まで変化する超音波
振動の発振子を設けたものが特開平７−１６４０２号公
報によって知られている。
度印刷用インク、ダンパオイル内の脱泡に適用される超
音波脱泡装置として、液体を貯留する容器内に周波数が
高次共鳴周波数から低次共鳴周波数まで変化する超音波
振動の発振子を設けたものが特開平７−１６４０２号公
報によって知られている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上述の貯液槽や送液管
の外側から内部の液体に一定周波数の超音波振動を与え
るようにした脱泡方法や装置では、なお写真用乳剤のよ
うな液体に対して脱泡が不十分であったり、脱泡を十分
に行おうとすると添加剤の凝集が起こったりし易いと言
う問題があり、また被脱泡液体を貯留する貯液槽内に周
波数が変化する超音波発振子を設けた装置では、写真用
乳剤のような液体に対しては、添加剤の凝集が起こり易
いと言う問題がある。
の外側から内部の液体に一定周波数の超音波振動を与え
るようにした脱泡方法や装置では、なお写真用乳剤のよ
うな液体に対して脱泡が不十分であったり、脱泡を十分
に行おうとすると添加剤の凝集が起こったりし易いと言
う問題があり、また被脱泡液体を貯留する貯液槽内に周
波数が変化する超音波発振子を設けた装置では、写真用
乳剤のような液体に対しては、添加剤の凝集が起こり易
いと言う問題がある。
【０００５】本発明は、上記問題を解消するためになさ
れたものであり、写真用乳剤のような液体に対しても脱
泡を十分行うことができて、しかも添加剤の凝集を起こ
す惧れのない超音波脱泡方法及び装置の提供を目的とす
る。
れたものであり、写真用乳剤のような液体に対しても脱
泡を十分行うことができて、しかも添加剤の凝集を起こ
す惧れのない超音波脱泡方法及び装置の提供を目的とす
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の第１は、特許請
求の範囲の請求項１の、貯液槽又は送液管内の被脱泡液
体に外側から周波数の低い振動から高い振動へと変化す
る周波数変化サイクルの超音波振動を１周波数変化サイ
クル以上伝えることを特徴とする超音波脱泡方法、にあ
り、この構成によって前記目的を達成する。すなわち請
求項１の脱泡方法は、貯液槽又は送液管の外側から内部
の被脱泡液体に超音波振動を伝えるようにしたことによ
って、振動が均一に伝えられるとともに、添加剤の凝集
を起こりにくくし、そして超音波振動を周波数の低い振
動から高い振動へと変化する周波数変化サイクルの１周
波数変化サイクル以上の周波数変化振動としたことによ
って、それぞれ効果的に低周波数振動時には泡の合体成
長が行われ高周波数振動時には泡の上昇分離が行われる
ようになり、添加剤の凝集を起こすことなく、効率よく
十分な脱泡が行われるようにしたものである。
求の範囲の請求項１の、貯液槽又は送液管内の被脱泡液
体に外側から周波数の低い振動から高い振動へと変化す
る周波数変化サイクルの超音波振動を１周波数変化サイ
クル以上伝えることを特徴とする超音波脱泡方法、にあ
り、この構成によって前記目的を達成する。すなわち請
求項１の脱泡方法は、貯液槽又は送液管の外側から内部
の被脱泡液体に超音波振動を伝えるようにしたことによ
って、振動が均一に伝えられるとともに、添加剤の凝集
を起こりにくくし、そして超音波振動を周波数の低い振
動から高い振動へと変化する周波数変化サイクルの１周
波数変化サイクル以上の周波数変化振動としたことによ
って、それぞれ効果的に低周波数振動時には泡の合体成
長が行われ高周波数振動時には泡の上昇分離が行われる
ようになり、添加剤の凝集を起こすことなく、効率よく
十分な脱泡が行われるようにしたものである。
【０００７】また本発明の第２は、請求項２の、内部に
被脱泡液体を貯留する貯液槽の外側に貯液槽内部の被脱
泡液体に周波数の低い振動から高い振動へと変化する周
波数変化サイクルの超音波振動を１周波数変化サイクル
以上伝える振動子を設けたことを特徴とする超音波脱泡
装置、にある。すなわち、請求項２の装置では貯液槽内
部の被脱泡液体にバッチ式に請求項１の脱泡方法が実施
されて、前記目的を達成する。
被脱泡液体を貯留する貯液槽の外側に貯液槽内部の被脱
泡液体に周波数の低い振動から高い振動へと変化する周
波数変化サイクルの超音波振動を１周波数変化サイクル
以上伝える振動子を設けたことを特徴とする超音波脱泡
装置、にある。すなわち、請求項２の装置では貯液槽内
部の被脱泡液体にバッチ式に請求項１の脱泡方法が実施
されて、前記目的を達成する。
【０００８】また本発明の第３及び第４は、請求項３
の、全体的に被脱泡液体を略水平方向に移送する送液管
に部分的に上部に膨らんだガス溜まりが形成され、該送
液管の外側に送液管内部の被脱泡液体に周波数の低い振
動から高い振動へと変化する周波数変化サイクルの超音
波振動を１周波数変化サイクル以上伝える振動子を設け
たことを特徴とする超音波脱泡装置、及び請求項４の、
被脱泡液体を略垂直方向に移送する送液管の外側に送液
管内部の被脱泡液体に周波数の低い振動から高い振動へ
と変化する周波数変化サイクルの超音波振動を１周波数
変化サイクル以上伝える振動子を設けたことを特徴とす
る超音波脱泡装置、にある。すなわち、請求項３及び請
求項４の装置では送液管内部の液体に連続的に請求項１
の脱泡方法が実施されて、前記目的を達成する。
の、全体的に被脱泡液体を略水平方向に移送する送液管
に部分的に上部に膨らんだガス溜まりが形成され、該送
液管の外側に送液管内部の被脱泡液体に周波数の低い振
動から高い振動へと変化する周波数変化サイクルの超音
波振動を１周波数変化サイクル以上伝える振動子を設け
たことを特徴とする超音波脱泡装置、及び請求項４の、
被脱泡液体を略垂直方向に移送する送液管の外側に送液
管内部の被脱泡液体に周波数の低い振動から高い振動へ
と変化する周波数変化サイクルの超音波振動を１周波数
変化サイクル以上伝える振動子を設けたことを特徴とす
る超音波脱泡装置、にある。すなわち、請求項３及び請
求項４の装置では送液管内部の液体に連続的に請求項１
の脱泡方法が実施されて、前記目的を達成する。
【０００９】また請求項５の脱泡装置は、請求項３及び
請求項４の脱泡装置の送液管外側に設ける振動子を送液
管の上流側に設けられた低周波振動子とそれより下流側
に設けられた高周波振動子の複数の振動子の組から成る
ものに限定した態様で、同様に目的を達成するものであ
る。
請求項４の脱泡装置の送液管外側に設ける振動子を送液
管の上流側に設けられた低周波振動子とそれより下流側
に設けられた高周波振動子の複数の振動子の組から成る
ものに限定した態様で、同様に目的を達成するものであ
る。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して実施例によ
り本発明を説明する。
り本発明を説明する。
【００１１】図１及び図２は請求項２の脱泡装置の例を
示す断面図及び底面図、図３及び図４はそれぞれ請求項
３の脱泡装置の例を示す要部断面図、図５は請求項４の
脱泡装置の例を示す要部斜視図、図６は請求項４の脱泡
装置の例を示す要部断面図、図７は請求項４の脱泡装置
の例を示す要部側面図である。
示す断面図及び底面図、図３及び図４はそれぞれ請求項
３の脱泡装置の例を示す要部断面図、図５は請求項４の
脱泡装置の例を示す要部斜視図、図６は請求項４の脱泡
装置の例を示す要部断面図、図７は請求項４の脱泡装置
の例を示す要部側面図である。
【００１２】図１、図２において、１は写真用乳剤等の
液体を調製する調合釜と言った貯液槽、２は貯液槽１か
ら液体を取り出すために貯液槽１の底に設けた排液管、
３は排液管２に設けたバルブ、４は貯液槽１の上蓋、５
は貯液槽１の内部の液体を撹拌するための撹拌翼、６は
加熱または冷却用流体を通して貯液槽１の側壁から底壁
にかけてを加熱または冷却し、貯液槽１内部の液体を加
熱または冷却するためのジャケット、７はジャケット６
の外壁に設けた超音波振動子、８は超音波振動子７を例
えば２８ＫＨｚ→４５ＫＨｚ→１００ＫＨｚ→２８ＫＨ
ｚ→４５ＫＨｚ→１００ＫＨｚ→と言ったように各周波
数とも数秒間あて最初低周波数で振動させた後に高周波
数で振動させ、また低周波数で振動させた後に高周波数
で振動させると言ったように周波数を切り換えるサイク
ルを繰り返す駆動制御を行う振動子駆動制御装置であ
る。
液体を調製する調合釜と言った貯液槽、２は貯液槽１か
ら液体を取り出すために貯液槽１の底に設けた排液管、
３は排液管２に設けたバルブ、４は貯液槽１の上蓋、５
は貯液槽１の内部の液体を撹拌するための撹拌翼、６は
加熱または冷却用流体を通して貯液槽１の側壁から底壁
にかけてを加熱または冷却し、貯液槽１内部の液体を加
熱または冷却するためのジャケット、７はジャケット６
の外壁に設けた超音波振動子、８は超音波振動子７を例
えば２８ＫＨｚ→４５ＫＨｚ→１００ＫＨｚ→２８ＫＨ
ｚ→４５ＫＨｚ→１００ＫＨｚ→と言ったように各周波
数とも数秒間あて最初低周波数で振動させた後に高周波
数で振動させ、また低周波数で振動させた後に高周波数
で振動させると言ったように周波数を切り換えるサイク
ルを繰り返す駆動制御を行う振動子駆動制御装置であ
る。
【００１３】振動子駆動制御装置８に本多電子（株）製
２８・４５・１００ＫＨｚ周波数切替型発振器Ｗ−１１
５Ｔ出力３００Ｗを用いた図１、図２の装置により、貯
液槽１に写真用乳剤を調合し、ジャケット６に圧力２Ｋ
ｇ／ｃｍ2、温度７０°Ｃの加熱水を通して、振動子駆
動制御装置８で振動子７を各周波数とも５ｓｅｃあて２
８ＫＨｚ→４５ＫＨｚ→１００ＫＨｚの１サイクルを１
５ｓｅｃとして３０分間繰り返し振動させ貯液槽１の写
真用乳剤に超音波振動を伝えて脱泡を行った。その結
果、脱泡が完全で添加剤の凝集が無い写真用乳剤が得ら
れ、その乳剤は感光材料ベースに容易に均一に塗布する
ことができて、優れた品質の感光材料を与えた。
２８・４５・１００ＫＨｚ周波数切替型発振器Ｗ−１１
５Ｔ出力３００Ｗを用いた図１、図２の装置により、貯
液槽１に写真用乳剤を調合し、ジャケット６に圧力２Ｋ
ｇ／ｃｍ2、温度７０°Ｃの加熱水を通して、振動子駆
動制御装置８で振動子７を各周波数とも５ｓｅｃあて２
８ＫＨｚ→４５ＫＨｚ→１００ＫＨｚの１サイクルを１
５ｓｅｃとして３０分間繰り返し振動させ貯液槽１の写
真用乳剤に超音波振動を伝えて脱泡を行った。その結
果、脱泡が完全で添加剤の凝集が無い写真用乳剤が得ら
れ、その乳剤は感光材料ベースに容易に均一に塗布する
ことができて、優れた品質の感光材料を与えた。
【００１４】請求項２の装置は、上述のように図１、図
２の例が好ましいが、それに限らず、超音波振動子７が
ジャケット６内で貯液槽１の外壁に取り付けられたもの
でも、ジャケット６を有しないものでもよい。また超音
波振動子７の発振周波数が前述の３段階の周波数に限ら
ず、２段階以上の他の周波数の組み合わせでも、低周波
数から高周波数に連続変化するものでもよく、液体を貯
液槽１の上部から取り出すものでもよいことは勿論であ
る。
２の例が好ましいが、それに限らず、超音波振動子７が
ジャケット６内で貯液槽１の外壁に取り付けられたもの
でも、ジャケット６を有しないものでもよい。また超音
波振動子７の発振周波数が前述の３段階の周波数に限ら
ず、２段階以上の他の周波数の組み合わせでも、低周波
数から高周波数に連続変化するものでもよく、液体を貯
液槽１の上部から取り出すものでもよいことは勿論であ
る。
【００１５】図３または図４の脱泡装置は例えば調合釜
で調製した写真用乳剤を感光材料基材への塗布装置に移
送する途中に設けられるような装置であり、これらの図
において２１は液体を矢印方向に移送する送液管、９及
び１０は送液管２１に必要に応じて設けられるギアポン
プ等のポンプ及びキャビテーションによる気泡の発生を
防止するためのオリフィス、２１ａは送液管２１の略水
平部分の上部に形成したガス溜まりであり、移送中の液
体から分離したガスを溜めて先に進めないようにする。
送液管２１のガス溜まり２１ａを設けられた下部外側に
は上流側から下流側に配列して超音波振動子７が設けら
れており、これらの超音波振動子７は振動子駆動制御装
置８１、８２、８３によって上流側のものから下流側の
ものが順に例えば２８ＫＨｚ、４５ＫＨｚ、１００ＫＨ
ｚの周波数で、また図３の脱泡装置ではさらに下流側の
ものが順に２８ＫＨｚ、４５ＫＨｚ、１００ＫＨｚの周
波数で、それぞれ振動して移送中の液体に振動を伝え
る。それによって送液管２１を流れる液体は、経時的に
２８ＫＨｚ→４５ＫＨｚ→１００ＫＨｚと周波数が低周
波数から高周波数へと変化する変化サイクルの超音波振
動を１変化サイクル以上与えられることになり、２８Ｋ
Ｈｚや４５ＫＨｚと言った比較的低周波数振動時に泡の
合体成長を促進され、４５ＫＨｚや１００ＫＨｚと言っ
た比較的高周波数振動時に泡の上昇を促進されて、添加
剤の凝集を起こすことなく、効果的に十分な脱泡を行う
ことになる。
で調製した写真用乳剤を感光材料基材への塗布装置に移
送する途中に設けられるような装置であり、これらの図
において２１は液体を矢印方向に移送する送液管、９及
び１０は送液管２１に必要に応じて設けられるギアポン
プ等のポンプ及びキャビテーションによる気泡の発生を
防止するためのオリフィス、２１ａは送液管２１の略水
平部分の上部に形成したガス溜まりであり、移送中の液
体から分離したガスを溜めて先に進めないようにする。
送液管２１のガス溜まり２１ａを設けられた下部外側に
は上流側から下流側に配列して超音波振動子７が設けら
れており、これらの超音波振動子７は振動子駆動制御装
置８１、８２、８３によって上流側のものから下流側の
ものが順に例えば２８ＫＨｚ、４５ＫＨｚ、１００ＫＨ
ｚの周波数で、また図３の脱泡装置ではさらに下流側の
ものが順に２８ＫＨｚ、４５ＫＨｚ、１００ＫＨｚの周
波数で、それぞれ振動して移送中の液体に振動を伝え
る。それによって送液管２１を流れる液体は、経時的に
２８ＫＨｚ→４５ＫＨｚ→１００ＫＨｚと周波数が低周
波数から高周波数へと変化する変化サイクルの超音波振
動を１変化サイクル以上与えられることになり、２８Ｋ
Ｈｚや４５ＫＨｚと言った比較的低周波数振動時に泡の
合体成長を促進され、４５ＫＨｚや１００ＫＨｚと言っ
た比較的高周波数振動時に泡の上昇を促進されて、添加
剤の凝集を起こすことなく、効果的に十分な脱泡を行う
ことになる。
【００１６】図３及び図４の例はガス溜まり２１ａにガ
スが適当に溜まったらガス抜きや送液管２１の清掃を行
うものであるが、ガス溜まり２１ａの頂部にガス抜き穴
を設けて排気するようにして、送液管２１の清掃周期を
延ばすようにしてもよい。また送液管２１を波状やスパ
イラル状にして、その上側に当たる部分をガス溜まりと
し、特別なガス溜まり２１ａは形成しないようにしても
よい。また送液管２１の送液断面積を大きく送液速度を
遅くして、上流側から下流側に配列して設けた複数の超
音波振動子７をそれぞれが例えば２８ＫＨｚ→４５ＫＨ
ｚ→１００ＫＨｚと変化する超音波振動を繰り返す振動
子であるようにしてもよい。
スが適当に溜まったらガス抜きや送液管２１の清掃を行
うものであるが、ガス溜まり２１ａの頂部にガス抜き穴
を設けて排気するようにして、送液管２１の清掃周期を
延ばすようにしてもよい。また送液管２１を波状やスパ
イラル状にして、その上側に当たる部分をガス溜まりと
し、特別なガス溜まり２１ａは形成しないようにしても
よい。また送液管２１の送液断面積を大きく送液速度を
遅くして、上流側から下流側に配列して設けた複数の超
音波振動子７をそれぞれが例えば２８ＫＨｚ→４５ＫＨ
ｚ→１００ＫＨｚと変化する超音波振動を繰り返す振動
子であるようにしてもよい。
【００１７】図５の脱泡装置も写真用乳剤を調合釜から
塗布装置に移送する途中に設けられるような装置であ
り、液体を充填させて上下方向特に図示例では下方から
上方に移送する送液管２２の外壁の上流側から下流側
に、振動子駆動制御装置８１、８２によって例えば２８
ＫＨｚ、４５ＫＨｚの周波数でそれぞれ振動する振動子
を、移送中の液体に経時的に２８ＫＨｚ→４５ＫＨｚと
変化する変化サイクルの超音波振動が２変化サイクル与
えられるように配列して設けた装置である。この脱泡装
置では、液体から脱泡したガスは送液管２２の図示部分
より上部のＬ型に曲がっているような部分で補足されて
除去される。この例でも複数の超音波振動子７をそれぞ
れが例えば２８ＫＨｚ→４５ＫＨｚ→１００ＫＨｚと変
化する周波数変化サイクルを繰り返す超音波振動子にし
てもよい。
塗布装置に移送する途中に設けられるような装置であ
り、液体を充填させて上下方向特に図示例では下方から
上方に移送する送液管２２の外壁の上流側から下流側
に、振動子駆動制御装置８１、８２によって例えば２８
ＫＨｚ、４５ＫＨｚの周波数でそれぞれ振動する振動子
を、移送中の液体に経時的に２８ＫＨｚ→４５ＫＨｚと
変化する変化サイクルの超音波振動が２変化サイクル与
えられるように配列して設けた装置である。この脱泡装
置では、液体から脱泡したガスは送液管２２の図示部分
より上部のＬ型に曲がっているような部分で補足されて
除去される。この例でも複数の超音波振動子７をそれぞ
れが例えば２８ＫＨｚ→４５ＫＨｚ→１００ＫＨｚと変
化する周波数変化サイクルを繰り返す超音波振動子にし
てもよい。
【００１８】図６及び図７の脱泡装置も図５の脱泡装置
と同様、液体を垂直方向に移送する間に脱泡する装置で
あるが、液体を上方から下方に移送する送液管２３の外
壁に上流側から下流側に配列して振動子駆動制御装置８
により例えば２８ＫＨｚ→４５ＫＨｚ→１００ＫＨｚと
変化する超音波振動を繰り返す周波数可変型の超音波振
動子７を複数設けた脱泡装置である点が図５の装置と異
なる。このような周波数可変型の超音波振動子７を上流
側から下流側に複数配列して設ける脱泡装置の場合、超
音波振動子７の周波数変化サイクルの位相は配設位置に
よって適当にずらすことが脱泡効率を高める上で好まし
い。脱泡によって上部に溜まったガスはガス抜きパイプ
２４によりガス抜きバルブ３４を通して外部に排出され
る。
と同様、液体を垂直方向に移送する間に脱泡する装置で
あるが、液体を上方から下方に移送する送液管２３の外
壁に上流側から下流側に配列して振動子駆動制御装置８
により例えば２８ＫＨｚ→４５ＫＨｚ→１００ＫＨｚと
変化する超音波振動を繰り返す周波数可変型の超音波振
動子７を複数設けた脱泡装置である点が図５の装置と異
なる。このような周波数可変型の超音波振動子７を上流
側から下流側に複数配列して設ける脱泡装置の場合、超
音波振動子７の周波数変化サイクルの位相は配設位置に
よって適当にずらすことが脱泡効率を高める上で好まし
い。脱泡によって上部に溜まったガスはガス抜きパイプ
２４によりガス抜きバルブ３４を通して外部に排出され
る。
【００１９】図７の脱泡装置の具体的実施例を挙げる
と、送液管２３の移送長さ３００ｍｍ、内法断面一辺３
０ｍｍの正方形、したがって内容量２７０ｃｃ、液体通
過時間３０ｓｅｃ〜２ｍｉｎ、５個の振動子７の周波数
変化サイクル２８ＫＨｚ→４５ＫＨｚ→１００ＫＨｚの
各周波数５ｓｅｃ、５個の振動子７に液体流れ方向の位
置に応じて適当に設定する周波数変化サイクルの位相差
を与える条件で写真用乳剤の脱泡を行ったところ、脱泡
装置を通ってコーターへ供給された写真用乳剤は完全に
脱泡されており、添加剤の凝集も見られなかった。
と、送液管２３の移送長さ３００ｍｍ、内法断面一辺３
０ｍｍの正方形、したがって内容量２７０ｃｃ、液体通
過時間３０ｓｅｃ〜２ｍｉｎ、５個の振動子７の周波数
変化サイクル２８ＫＨｚ→４５ＫＨｚ→１００ＫＨｚの
各周波数５ｓｅｃ、５個の振動子７に液体流れ方向の位
置に応じて適当に設定する周波数変化サイクルの位相差
を与える条件で写真用乳剤の脱泡を行ったところ、脱泡
装置を通ってコーターへ供給された写真用乳剤は完全に
脱泡されており、添加剤の凝集も見られなかった。
【００２０】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の超音波脱
泡方法及び装置によれば、写真用乳剤のような液体の脱
泡を十分行うことができて、しかも添加剤の凝集を起こ
すことも無いと言う顕著な効果が得られる。
泡方法及び装置によれば、写真用乳剤のような液体の脱
泡を十分行うことができて、しかも添加剤の凝集を起こ
すことも無いと言う顕著な効果が得られる。
【図１】請求項２の脱泡装置の例を示す断面図である。
【図２】請求項２の脱泡装置の例を示す底面図である。
【図３】請求項３の脱泡装置の例を示す要部断面図であ
る。
る。
【図４】請求項３の脱泡装置の例を示す要部断面図であ
る。
る。
【図５】請求項４の脱泡装置の例を示す要部斜視図であ
る。
る。
【図６】請求項４の脱泡装置の例を示す要部断面図であ
る。
る。
【図７】請求項４の脱泡装置の例を示す要部側面図であ
る。
る。
１ 貯液槽 ２ 排液管 ３ バルブ ４ 上蓋 ５ 撹拌翼 ６ ジャケット ７ 超音波振動子 ８，８１，８２，８３ 振動子駆動制御装置 ２１，２２，２３ 送液管 ２１ａ ガス溜まり ２４ ガス抜きパイプ ３４ ガス抜きバルブ
Claims (5)
- 【請求項１】 貯液槽又は送液管内の被脱泡液体に外側
から周波数の低い振動から高い振動へと変化する周波数
変化サイクルの超音波振動を１周波数変化サイクル以上
伝えることを特徴とする超音波脱泡方法。 - 【請求項２】 内部に被脱泡液体を貯留する貯液槽の外
側に貯液槽内部の被脱泡液体に周波数の低い振動から高
い振動へと変化する周波数変化サイクルの超音波振動を
１周波数変化サイクル以上伝える振動子を設けたことを
特徴とする超音波脱泡装置。 - 【請求項３】 全体的に被脱泡液体を略水平方向に移送
する送液管に部分的に上部に膨らんだガス溜まりが形成
され、該送液管の外側に送液管内部の被脱泡液体に周波
数の低い振動から高い振動へと変化する周波数変化サイ
クルの超音波振動を１周波数変化サイクル以上伝える振
動子を設けたことを特徴とする超音波脱泡装置。 - 【請求項４】 被脱泡液体を略垂直方向に移送する送液
管の外側に送液管内部の被脱泡液体に周波数の低い振動
から高い振動へと変化する周波数変化サイクルの超音波
振動を１周波数変化サイクル以上伝える振動子を設けた
ことを特徴とする超音波脱泡装置。 - 【請求項５】 前記送液管内部の被脱泡液体に前記周波
数変化サイクルの超音波振動を１周波数変化サイクル以
上伝える振動子が送液管の上流側に設けられた低周波振
動子とそれより下流側に設けられた高周波振動子の複数
の振動子の組から成ることを特徴とする請求項３または
請求項４に記載の超音波脱泡装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00397496A JP3577682B2 (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 超音波脱泡方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00397496A JP3577682B2 (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 超音波脱泡方法及び装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09192407A true JPH09192407A (ja) | 1997-07-29 |
| JP3577682B2 JP3577682B2 (ja) | 2004-10-13 |
Family
ID=11572044
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP00397496A Expired - Fee Related JP3577682B2 (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 超音波脱泡方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3577682B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004024317A1 (es) * | 2002-09-13 | 2004-03-25 | Consejo Superior De Investigaciones Científicas | Sistema ultrasónico de desespumación mediante emisores con placa vibrante escalonada |
| JP2007503309A (ja) * | 2003-05-21 | 2007-02-22 | マイケル モーケル，フィリップ | 溶融ガスを含む水の処理 |
| CN113967370A (zh) * | 2020-07-23 | 2022-01-25 | 万华化学集团股份有限公司 | 一种用于脱除水性乳液中挥发性有机化合物的系统装置和脱除方法 |
-
1996
- 1996-01-12 JP JP00397496A patent/JP3577682B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004024317A1 (es) * | 2002-09-13 | 2004-03-25 | Consejo Superior De Investigaciones Científicas | Sistema ultrasónico de desespumación mediante emisores con placa vibrante escalonada |
| ES2212896A1 (es) * | 2002-09-13 | 2004-08-01 | Consejo Sup. Invest. Cientificas | Procedimiento y sistema ultrasonico de desespumacion mediante emisorescon placa vibrante escalonada. |
| JP2007503309A (ja) * | 2003-05-21 | 2007-02-22 | マイケル モーケル，フィリップ | 溶融ガスを含む水の処理 |
| CN113967370A (zh) * | 2020-07-23 | 2022-01-25 | 万华化学集团股份有限公司 | 一种用于脱除水性乳液中挥发性有机化合物的系统装置和脱除方法 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3577682B2 (ja) | 2004-10-13 |
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