JPH1190110A - 超音波脱泡方法、感光材料の生産方法及び超音波脱泡装置 - Google Patents

超音波脱泡方法、感光材料の生産方法及び超音波脱泡装置

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JPH1190110A
JPH1190110A JP25069597A JP25069597A JPH1190110A JP H1190110 A JPH1190110 A JP H1190110A JP 25069597 A JP25069597 A JP 25069597A JP 25069597 A JP25069597 A JP 25069597A JP H1190110 A JPH1190110 A JP H1190110A
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defoaming
container
ultrasonic
ultrasonic wave
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JP25069597A
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Shiyuukei Ueno
修敬 上野
Yasuo Nishi
泰男 西
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Konica Minolta Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D19/00Degasification of liquids
    • B01D19/0021Degasification of liquids by bringing the liquid in a thin layer

Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱泡効果をより高めること。 【解決手段】 脱泡容器の液流入口から前記脱泡容器の
液流出口へと前記脱泡容器内に被脱泡液を流しながら、
前記脱泡容器内の前記被脱泡液に超音波伝播液を介して
超音波を照射することにより、前記被脱泡液を脱泡する
超音波脱泡方法において、前記脱泡容器内の被脱泡液中
に発生している定在波の節と腹の音圧強度差ΔI〔kg
f/cm2〕と前記脱泡容器の前記液流出口における前
記被脱泡液の流速FR〔mm/sec〕と前記被脱泡液
の粘度CV〔cp〕と前記超音波の周波数SF〔kH
z〕と前記脱泡容器内の前記被脱泡液の空気不飽和度A
S〔%〕との関係が以下の式(1)を満たす条件で脱泡
する。 式(1):ΔI*AS/(FR*CV*SF)≧0.0
026

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被脱泡液に超音波
を照射して脱泡を行う超音波脱泡方法及び超音波脱泡装
置並びに感光材料の生産方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感光材料塗布液は、気泡が含まれたまま
感光材料支持体に塗布されると気泡の部分が塗布欠陥と
なり、一様な感光層等を形成することができず、筋状又
は点状の全く感光しない又は感度が不均一な部分が発生
したりする。このため、塗布前に感光材料塗布液の脱泡
処理を行うことが必要である。
【0003】この感光材料塗布液など被脱泡液を脱泡す
る超音波脱泡装置として、液流入口及び液流出口を有す
る脱泡容器と、前記脱泡容器の前記液流入口から前記脱
泡容器の液流出口へと前記脱泡容器内に被脱泡液を流す
被脱泡液送液手段と、前記脱泡容器の周囲を囲むように
超音波伝播液を収容する超音波伝播液容器と、前記超音
波伝播液容器に配置された超音波を発振する超音波発振
器と、を有し、前記被脱泡液送液手段により前記脱泡容
器の前記液流入口から前記脱泡容器の前記液流出口へと
前記脱泡容器内に被脱泡液を流しながら、前記超音波発
振器が発振した超音波を前記超音波伝播液容器に収容さ
れた前記超音波伝播液を介して前記脱泡容器内の前記被
脱泡液に超音波を照射することにより、前記被脱泡液を
脱泡する超音波脱泡装置が知られている。
【0004】これにより、超音波の照射によって脱泡容
器内の被脱泡液に発生する定在波の節の部分に気泡がト
ラップされることと、超音波の照射によって気泡が被脱
泡液中に溶解することとにより、被脱泡液が脱泡される
ことが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そして、この脱泡効果
を高めるために、脱泡容器の形態や、超音波照射の強度
や方向等について様々な発明がされているが、被脱泡液
の完全な脱泡を可能とするまでに至っておらず、更なる
脱泡効果の向上が求められている。特に、ハロゲン化銀
写真感光材料塗布液においては、濃縮化され、その粘度
は高粘度化していく方向にあることから、更なる脱泡効
果の向上が求められている。
【0006】本発明は、以上のような状況を鑑み成され
たもので、脱泡効果をより高めることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明者は、鋭意研究
の結果、泡をトラップする効果には、従来考えられてき
た超音波発振器の出力ではなく、図1に示すように、実
際の脱泡容器内の定在波の節と腹の音圧強度差ΔI〔k
gf/cm2〕や超音波の周波数SF〔kHz〕が重要
で、脱泡容器内の被脱泡液中に発生している定在波の節
と腹の音圧強度差ΔI〔kgf/cm2〕が相対的に大
きい程、泡をトラップする力が高く、脱泡効果が高くな
り、また、意外なことに、超音波の周波数は低い方が脱
泡効果が高いことを見いだした。
【0008】また、本願発明者は、鋭意研究の結果、泡
を溶解させる効果には、従来考えられてきた超音波発振
器の出力ではなく、図2に示すように、実際の脱泡容器
内の定在波の節と腹の音圧強度差ΔI〔kgf/c
2〕や超音波の周波数SF〔kHz〕が重要で、脱泡
容器内の被脱泡液中に発生している定在波の節と腹の音
圧強度差ΔI〔kgf/cm2〕が相対的に大きい程、
泡を溶解する力が高く、脱泡効果が高くなり、また、意
外なことに、超音波の周波数は低い方が脱泡効果が高い
ことを見いだした。
【0009】また、本願発明者は、定在波の分布や定在
波音圧面の形態が脱泡効果に重要であることを見いだし
た。
【0010】なお、以上説明したように、超音波脱泡の
効果は、実際の脱泡容器内の定在波の節と腹の音圧強度
差ΔI〔kgf/cm2〕に依存するが、この実際の脱
泡容器内の定在波の節と腹の音圧強度差ΔI〔kgf/
cm2〕は、従来考えられてきた超音波発振器の出力に
は依存しない。
【0011】なぜなら、超音波発振器の出力が大きくて
も実際の脱泡容器内の定在波の節と腹の音圧強度差ΔI
〔kgf/cm2〕が非常に小さい場合が多いし、また
逆に、超音波発振器の出力が小さくても実際の脱泡容器
内の定在波の節と腹の音圧強度差ΔI〔kgf/c
2〕が大きい場合もあるからである。
【0012】これは、第一に、超音波発振器の出力は、
超音波発振器にかけた入力のエネルギーを示し、その全
てが発振出力になるわけではない点が挙げられる。ま
た、第二に、発振出力の平方根に比例して超音波の音圧
が定まるが、実際には、超音波伝播液容器に収容された
超音波伝播液で熱や振動などに変換されたり、脱泡容器
内の被脱泡液で熱や振動などに変換されたりして、超音
波のロスがある点が挙げられる。さらに、第三に、同じ
超音波の音圧でも、超音波発振器や超音波伝播液容器や
脱泡容器の容器の形状や大きさや配置や液面位置によっ
て、実際の脱泡容器内の定在波の節と腹の音圧強度差Δ
I〔kgf/cm2〕が大きく異なってしまう。以上の
要因などにより、実際の脱泡容器内の定在波の節と腹の
音圧強度差ΔI〔kgf/cm2〕は、従来考えられて
きた超音波発振器の出力には依存しない。
【0013】次に、同じ超音波の音圧でも、超音波発振
器や超音波伝播液容器や脱泡容器の容器の形状や大きさ
や配置や液面位置によって、実際の脱泡容器内の定在波
の節と腹の音圧強度差ΔI〔kgf/cm2〕が大きく
異なってしまう原因を説明する。
【0014】異なる方向に伝播する同じ周波数の超音波
によって定在波が発生するのであるが、実際の脱泡容器
内の定在波は、超音波発振器から直接伝播した超音波と
容器壁面などで反射した超音波との間で発生する。そし
て、この反射した超音波の強度や方向などは、超音波発
振器や超音波伝播液容器や脱泡容器の容器の形状や大き
さや配置や液面位置によって異なるのは当然である。ま
た、これによって、定在波の分布や定在波音圧面の形態
に大きく影響を与え、脱泡効果に影響する。
【0015】また、通常、実際の定在波の節と腹との音
圧強度差ΔI〔kgf/cm2〕は小さく、平均音圧強
度IM〔kgf/cm2〕の方が大きく、その逆(ΔI
>2×IM)は考えられないので、泡のトラップ位置か
ら漏れ出した泡の溶解も重要な要素であり、また、泡が
流れだす力も重要な要素である。本発明者は、これらの
因子の関係から、各請求項の発明を成した。
【0016】なお、泡が流れだす力には、被脱泡液の粘
度CV〔cp〕と被脱泡液の流速FR〔mm/sec〕
とが重要な因子であり、また、泡の溶解には、実際の定
在波の節と腹との音圧強度差ΔI〔kgf/cm2〕と
超音波の周波数SF〔kHz〕と被脱泡液の空気不飽和
度AS〔%〕が重要な因子である。
【0017】本発明の課題は以下に示す特許請求の範囲
の各請求項により達成される。以下、各請求項と用語な
どについて説明する。
【0018】〔請求項1〕『脱泡容器の液流入口から前
記脱泡容器の液流出口へと前記脱泡容器内に被脱泡液を
流しながら、前記脱泡容器内の前記被脱泡液に超音波伝
播液を介して超音波を照射することにより、前記被脱泡
液を脱泡する超音波脱泡方法において、前記脱泡容器内
の被脱泡液中に発生している定在波の節と腹の音圧強度
差ΔI〔kgf/cm2〕と前記脱泡容器の前記液流出
口における前記被脱泡液の流速FR〔mm/sec〕と
前記被脱泡液の粘度CV〔cp〕と前記超音波の周波数
SF〔kHz〕と前記脱泡容器内の前記被脱泡液の空気
不飽和度AS〔%〕との関係が以下の式(1)を満たす
条件で脱泡することを特徴とする超音波脱泡方法。
【0019】式(1) ΔI*AS/(FR*CV*SF)≧0.0026』 請求項1に記載の発明により、脱泡効果がより高くな
る。
【0020】〔請求項2〕『前記脱泡容器の液流入口か
ら前記脱泡容器の液流出口までに、少なくとも1つの定
在波の節の面が存在する条件下で、脱泡することを特徴
とする請求項1に記載の超音波脱泡方法。』 請求項2に記載の発明により、定在波の節で泡をトラッ
プでき、安定的に脱泡効果がより高くなる。
【0021】〔請求項3〕『前記脱泡容器の液流入口か
ら前記脱泡容器の液流出口までに、少なくとも1つの定
在波音圧面が存在するか否か検出し、前記脱泡容器の液
流入口から前記脱泡容器の液流出口までに、少なくとも
1つの定在波の節の面が存在すると検出した場合に、脱
泡することを特徴とする請求項2に記載の超音波脱泡方
法。』 請求項3に記載の発明により、定在波の節の面が存在す
ると検出した場合に、脱泡するので、より確実に定在波
の節で泡をトラップでき、より確実に脱泡効果がより高
くなる。
【0022】なお、前記脱泡容器の液流入口から前記脱
泡容器の液流出口までに、定在波の節の面が存在しない
と検出した場合は、液の流出を防止することが好まし
い。
【0023】〔請求項4〕『前記脱泡容器内の音圧を測
定する音圧測定手段により測定された音圧に応じて、前
記式(1)を満たすように照射する超音波の出力を制御
することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記
載の超音波脱泡方法。』 請求項4に記載の発明により、安定的に脱泡効果がより
高くなる。
【0024】〔請求項5〕『前記脱泡容器の周囲を囲む
ように超音波伝播液を収容する超音波伝播液容器に2つ
の超音波発振器を互いに前記脱泡容器の中心に対して9
0°以上異なる位置に配置して、超音波発振器により出
力された超音波を照射することを特徴とする請求項1〜
4のいずれか1項に記載の超音波脱泡方法。』 請求項5に記載の発明により、定在波の節の面が明確に
発生し、泡をよりトラップでき、脱泡効果が更により高
くなる。
【0025】そして、さらに、2つの超音波発振器が、
脱泡容器の中心に対して互いに対称な位置に配置されて
いることが、定在波の節の面がより明確に発生するの
で、好ましい。
【0026】〔請求項6〕『前記脱泡容器の周囲を囲む
ように超音波伝播液を収容する超音波伝播液容器を設
け、前記脱泡容器の前記超音波伝播液側にフィン又は凸
凹を複数設けて、前記超音波伝播液を介して超音波を照
射することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に
記載の超音波脱泡方法。』 請求項6に記載の発明により、複数のフィン又は凸凹の
存在により、定在波の節の面が複雑にかつより多く発生
し、泡をよりトラップでき、脱泡効果が更により高くな
る。
【0027】〔請求項7〕『前記液流出口が前記脱泡容
器の底部にあり、前記脱泡容器内の定在波の節を液面方
向に移動させながら脱泡することを特徴とする請求項1
〜6のいずれか1項に記載の超音波脱泡方法。』 請求項7に記載の発明により、定在波の節でトラップさ
れた泡が液面方向に移動することで、定在波の節の面で
トラップされた泡が集まりすぎて、脱泡されにくくなる
ことを防止でき、安定的に脱泡効果がより高くなる。
【0028】〔請求項8〕『前記脱泡容器の周囲を囲む
ように超音波伝播液を収容する超音波伝播液容器の中に
設け、前記脱泡容器内の定在波の節を液面方向に移動さ
せながら脱泡するように、前記超音波伝播液容器に複数
配置されている超音波発振器を交互に出力させながら移
動させることを特徴とする請求項7に記載の超音波脱泡
方法。』 請求項8に記載の発明により、超音波発振器が移動する
ことにより、脱泡容器内の定在波の節を液面方向に移動
させることができ、これにより、定在波の節でトラップ
された泡が液面方向に移動させることで、定在波の節の
面でトラップされた泡が集まりすぎて、脱泡されにくく
なることを防止でき、脱泡効果が安定的により高くな
る。
【0029】〔請求項9〕『前記脱泡容器の周囲を囲む
ように超音波伝播液を収容する超音波伝播液容器の中に
設け、前記脱泡容器内の定在波の節を液面方向に移動さ
せながら脱泡するように、前記超音波伝播液容器に複数
配置されている超音波発振器を交互に出力させながら発
振周波数を変調させることを特徴とする請求項7に記載
の超音波脱泡方法。』 請求項9に記載の発明により、超音波発振器の発振周波
数を変調させることにより、脱泡容器内の定在波の節を
液面方向に移動させることができ、これにより、定在波
の節でトラップされた泡が液面方向に移動させること
で、定在波の節の面でトラップされた泡が集まりすぎ
て、脱泡されにくくなることを防止でき、脱泡効果が安
定的により高くなる。
【0030】〔請求項10〕『請求項1〜9のいずれか
1項に記載の超音波脱泡方法により、感光材料塗布液を
脱泡し、脱泡された感光材料塗布液を感光材料支持体に
塗布することにより、感光材料を生産することを特徴と
する感光材料の生産方法。』 請求項10に記載の発明により、感光材料塗布液の脱泡
効果がより高くなるので、一様な感光層等を形成するこ
とができ、筋状又は点状の全く感光しない又は感度が不
均一な部分が発生したりすることをより効果的に抑制で
きる。
【0031】〔請求項11〕『液流入口及び液流出口を
有する脱泡容器と、前記脱泡容器の前記液流入口から前
記脱泡容器の液流出口へと前記脱泡容器内に被脱泡液を
流す被脱泡液送液手段と、前記脱泡容器の周囲を囲むよ
うに超音波伝播液を収容する超音波伝播液容器と、前記
超音波伝播液容器に配置された超音波を発振する複数の
超音波発振器と、を有し、前記被脱泡液送液手段により
前記脱泡容器の前記液流入口から前記脱泡容器の前記液
流出口へと前記脱泡容器内に被脱泡液を流しながら、前
記複数の超音波発振器が発振した超音波を前記超音波伝
播液容器に収容された前記超音波伝播液を介して前記脱
泡容器内の前記被脱泡液に超音波を照射することによ
り、前記被脱泡液を脱泡する超音波脱泡装置において、
前記脱泡容器内の音圧を測定する音圧測定手段を有し、
前記音圧測定手段により測定された音圧に応じて、下記
式(1)を満たすように照射する超音波の出力を制御す
ることを特徴とする超音波脱泡装置。
【0032】式(1) ΔI*AS/(FR*CV*SF)≧0.0026 但し、 ΔI:前記脱泡容器内の被脱泡液中に発生している定在
波の節と腹の音圧強度差〔kgf/cm2〕 FR:前記脱泡容器の前記液流出口における前記被脱泡
液の流速〔mm/sec〕 CV:前記被脱泡液の粘度〔cp〕 SF:前記超音波の周波数〔kHz〕 AS:前記脱泡容器内の前記被脱泡液の空気不飽和度
〔%〕』 請求項11に記載の発明により、安定的に脱泡効果がよ
り高くなる。
【0033】〔請求項12〕『前記音圧測定手段により
前記脱泡容器の液流入口から前記脱泡容器の液流出口ま
でに、少なくとも1つの定在波音圧面が存在するか否か
検出し、前記脱泡容器の液流入口から前記脱泡容器の液
流出口までに、少なくとも1つの定在波音圧面が存在す
ると検出した場合に、脱泡することを特徴とする請求項
11に記載の超音波脱泡装置。』 請求項12に記載の発明により、定在波の節の面が存在
すると検出した場合に、脱泡するので、より確実に定在
波の節で泡をトラップでき、より確実に脱泡効果がより
高くなる。
【0034】なお、前記脱泡容器の液流入口から前記脱
泡容器の液流出口までに、定在波の節の面が存在しない
と検出した場合は、液の流出を防止することが好まし
い。
【0035】〔請求項13〕『液流入口及び液流出口を
有する脱泡容器と、前記脱泡容器の前記液流入口から前
記脱泡容器の液流出口へと前記脱泡容器内に被脱泡液を
流す被脱泡液送液手段と、前記脱泡容器の周囲を囲むよ
うに超音波伝播液を収容する超音波伝播液容器と、前記
超音波伝播液容器に配置された超音波を発振する複数の
超音波発振器と、を有し、前記被脱泡液送液手段により
前記脱泡容器の前記液流入口から前記脱泡容器の前記液
流出口へと前記脱泡容器内に被脱泡液を流しながら、前
記複数の超音波発振器が発振した超音波を前記超音波伝
播液容器に収容された前記超音波伝播液を介して前記脱
泡容器内の前記被脱泡液に超音波を照射することによ
り、前記被脱泡液を脱泡する超音波脱泡装置において、
前記複数の超音波発振器が前記脱泡容器の中心に対して
向かい合う位置に、振動面が流出面に直角になるように
配置されていることを特徴とする超音波脱泡装置。』 請求項13に記載の発明により、定在波の節の面が明確
に発生し、泡をよりトラップでき、脱泡効果がより高く
なる。
【0036】そして、さらに、2つの超音波発振器が、
脱泡容器の中心に対して互いに対称な位置に配置されて
いることが、定在波の節の面がより明確に発生する効果
が高いので、好ましい。
【0037】〔請求項14〕『液流入口及び液流出口を
有する脱泡容器と、前記脱泡容器の前記液流入口から前
記脱泡容器の液流出口へと前記脱泡容器内に被脱泡液を
流す被脱泡液送液手段と、前記脱泡容器の周囲を囲むよ
うに超音波伝播液を収容する超音波伝播液容器と、前記
超音波伝播液容器に配置された超音波を発振する超音波
発振器と、を有し、前記被脱泡液送液手段により前記脱
泡容器の前記液流入口から前記脱泡容器の前記液流出口
へと前記脱泡容器内に被脱泡液を流しながら、前記超音
波発振器が発振した超音波を前記超音波伝播液容器に収
容された前記超音波伝播液を介して前記脱泡容器内の前
記被脱泡液に超音波を照射することにより、前記被脱泡
液を脱泡する超音波脱泡装置において、前記脱泡容器の
前記超音波伝播液側にフィン又は凸凹が複数設けられて
いることを特徴とする超音波脱泡装置。』 請求項14に記載の発明により、複数のフィン又は凸凹
の存在により、定在波の節の面が複雑にかつより多く発
生し、泡をよりトラップでき、脱泡効果がより高くな
る。
【0038】〔請求項15〕『液流入口及び液流出口を
有する脱泡容器と、前記脱泡容器の前記液流入口から前
記脱泡容器の液流出口へと前記脱泡容器内に被脱泡液を
流す被脱泡液送液手段と、前記脱泡容器の周囲を囲むよ
うに超音波伝播液を収容する超音波伝播液容器と、前記
超音波伝播液容器に配置された超音波を発振する複数の
超音波発振器と、を有し、前記被脱泡液送液手段により
前記脱泡容器の前記液流入口から前記脱泡容器の前記液
流出口へと前記脱泡容器内に被脱泡液を流しながら、前
記複数の超音波発振器が発振した超音波を前記超音波伝
播液容器に収容された前記超音波伝播液を介して前記脱
泡容器内の前記被脱泡液に超音波を照射することによ
り、前記被脱泡液を脱泡する超音波脱泡装置において、
前記液流出口が前記脱泡容器の底部にあり、前記脱泡容
器内の定在波の節を液面方向に移動させながら脱泡する
ことを特徴とする超音波脱泡装置。』 請求項15に記載の発明により、定在波の節でトラップ
された泡が液面方向に移動することで、定在波の節の面
でトラップされた泡が集まりすぎて、脱泡されにくくな
ることを防止でき、安定的に脱泡効果がより高くなる。
【0039】〔請求項16〕『前記超音波伝播液容器内
に、少なくとも2つの超音波発振器からなる超音波発振
器群を2つ少なくとも設け、前記2つの超音波発振器群
の内の一方の超音波発振器群を出力させながら移動さ
せ、他方の超音波発振器群を出力させないことを、交互
に行うことで、前記脱泡容器内の定在波の節を液面方向
に移動させながら、脱泡することを特徴とする請求項1
5に記載の超音波脱泡装置。』 請求項16に記載の発明により、少なくとも2つの超音
波発振器からなる超音波発振器群が移動することによ
り、脱泡容器内の定在波の節を液面方向に移動させるこ
とができ、これにより、定在波の節でトラップされた泡
が液面方向に移動させることで、定在波の節の面でトラ
ップされた泡が集まりすぎて、脱泡されにくくなること
を防止でき、脱泡効果が安定的により高くなる。
【0040】〔請求項17〕『前記脱泡容器の周囲を囲
むように超音波伝播液を収容する超音波伝播液容器の中
に設け、前記脱泡容器内の定在波の節を液面方向に移動
させながら脱泡するように、前記複数の超音波発振器の
発振周波数を変調させることを特徴とする請求項15に
記載の超音波脱泡装置。』 請求項17に記載の発明により、複数の超音波発振器の
発振周波数を変調させることにより、脱泡容器内の定在
波の節を液面方向に移動させることができ、これによ
り、定在波の節でトラップされた泡が液面方向に移動さ
せることで、定在波の節の面でトラップされた泡が集ま
りすぎて、脱泡されにくくなることを防止でき、脱泡効
果が安定的により高くなる。
【0041】〔用語の説明〕超音波とは、20kHz以
上の周波数の音波のことである。そして、40kHz以
下の周波数の音波であることが好ましい。
【0042】定在波とは、逆向きに進む同一周波数の進
行波の重なりによって生じる空間的な振幅分布の定まっ
た周期的な波のことである。容器中の液体中では、容器
の壁面での反射が大きいため、必然的に発振器からの進
行波とこの進行波の容器壁面での反射波との間などの間
で定在波が発生する。
【0043】超音波伝播液は、超音波を脱泡容器に伝播
するための液である。
【0044】脱泡容器内の被脱泡液中に発生している定
在波の節と腹の音圧強度差ΔI〔kgf/cm2〕は、
脱泡容器内の被脱泡液中に発生している定在波の節の音
圧強度IN〔kgf/cm2〕と脱泡容器内の被脱泡液
中に発生している定在波の腹の音圧強度IA〔kgf/
cm2〕との差であり、以下の式のように、この差を求
めることで求まる。
【0045】ΔI=IA−IN 脱泡容器内の被脱泡液中に発生している定在波の節の音
圧強度IN〔kgf/cm2〕と腹の音圧強度IA〔k
gf/cm2〕は、通常の圧力計では測定できないが、
高周波数に対応したセラミック圧電素子により音圧に比
例した電気信号を得ることが可能である。そこで、請求
項1〜12の各請求項の発明では、本田電子株式会社製
本田電子音圧計HUS−5により測定された値で、発明
の技術的範囲内か否か判断する。なお、請求項1〜12
の各請求項の発明は、式(1)を満たしていることが重
要であって、音圧計を用いることは必須の要件ではない
ことは言うまでもない。
【0046】なお、本田電子音圧計HUS−5は、セラ
ミック圧電素子により圧力変動を検出して変動圧力に応
じた電圧を出力する。そして、この電圧値が音圧強度に
比例するので、以下の式に示すように、この電圧値Vに
変換係数αをかけることで音圧強度Iに変換する。
【0047】I=α×V この変換係数αは、複数の互いに音波吸収率の異なる液
体について、脱泡容器内にこの液体を入れて、超音波発
振器、超音波伝播液容器、超音波伝播液、脱泡容器、及
び、脱泡容器内の液体を一定温度に保温し、音圧計の出
力値と脱泡容器内の液体の発熱のエネルギーを比較して
求めた。
【0048】そして、脱泡容器内の被脱泡液中に発生し
ている定在波の1波長分の長さに対して略等間隔の12
点、少なくとも3波長分の長さに渡って、本田電子株式
会社製本田電子音圧計HUS−5により測定し、測定さ
れた値を音圧強度に変換し、正弦波近似により、脱泡容
器内の被脱泡液中に発生している定在波の節の音圧強度
IN〔kgf/cm2〕と脱泡容器内の被脱泡液中に発
生している定在波の腹の音圧強度IA〔kgf/c
2〕を求める。
【0049】すなわち、複数の互いに音波吸収率の異な
る液体L1,L2・・・について、各液体L1,L2・
・・を同一の容器に各々入れ、一定強度の音波をこの脱
泡容器に当てて、この脱泡容器内で本田電子音圧計HU
S−5で音圧を実測し、この脱泡容器内で音波を吸収す
ることによって発熱した発熱のエネルギーEH(L
1)、EH(L2)・・・〔J〕を実測して、本田電子
音圧計HUS−5から出力される電圧値V(L1),V
(L2)・・・〔V〕とこの脱泡容器内で音波を吸収す
ることによって発熱した発熱のエネルギーEH(L
1)、EH(L2)・・・〔J〕との対応により求める
ことができる。
【0050】なお、この脱泡容器内の音波のエネルギー
ES(L1)、ES(L2)・・・〔J〕とこの脱泡容
器内で音波を吸収することによって発熱した発熱のエネ
ルギーEH(L1)、EH(L2)・・・〔J〕とは以
下の式を満たす関係がある。
【0051】ES(L1)−ES(L2)=EH(L
2)−EH(L1) そして、音圧Iと音波のエネルギーESと液体の密度ρ
と液体の音速VSとの間には、以下の式を満たす関係が
ある。
【0052】I2 =ES×ρ×VS 従って、電圧値V(L1),V(L2)・・・〔V〕と
この容器内の音波のエネルギーES(L1)、ES(L
2)・・・〔J〕と容器内の液体の密度ρ(L1)、ρ
(L2)・・・〔kg/m3〕と容器内の液体の音速V
S(L1)、VS(L2)・・・〔m/sec〕とは以
下の式を満たす関係がある。
【0053】(α×V(L1))2/ρ(L1)/VS
(L1)−(α×V(L2))2/ρ(L2)/VS
(L2)=ES(L1)−ES(L2) 従って、以下の式により変換係数αを求めることができ
る。
【0054】α=(EH(L2)−EH(L1))/
((ρ(L1)×VS(L1)/V(L1)2)−(ρ
(L1)×VS(L1)/V(L2)))1/2 なお、本発明者の管理する本田電子音圧計HUS−5の
変換係数αについて、上述の方法で求めた変換係数は以
下の通りであったが、各本田電子音圧計HUS−5毎
に、求める必要がある。
【0055】α=1000/4 また、前記脱泡容器の前記液流出口における前記被脱泡
液の流速FR〔mm/sec〕は、単位時間当たりに流
出した液量を測定することにより、また、一般的な流速
計で測定することにより、測定することができる。
【0056】また、前記被脱泡液の粘度CV〔cp〕
は、落下式粘度計により測定する。
【0057】また、前記超音波の周波数SF〔kHz〕
は、超音波発振器の固有又は表示周波数でおおよそ判る
が、一般的な周波数測定器で測定することもできる。
【0058】また、被脱泡容器内の被脱泡液の空気不飽
和度AS〔%〕は、以下の式で定義される。
【0059】AS=(1−A/B)×100(%) A:被脱泡容器内の被脱泡液の溶存空気濃度(%) B:被脱泡液の飽和溶存空気濃度(%) 被脱泡容器内の被脱泡液の溶存空気濃度Aは、溶存酸素
濃度計によって、被脱泡容器内の被脱泡液の溶存酸素濃
度を測定し、空気中の酸素の割合を基にして、を求める
ことができる。
【0060】また、被脱泡液の飽和溶存空気濃度は、予
め被脱泡容器内の条件と同じ条件(圧力、温度等)下で
飽和するまで空気を溶かしこんだ後、溶存酸素濃度計に
よって、被脱泡容器内の被脱泡液の溶存酸素濃度を測定
し、空気中の酸素の割合を基にして求めることができ
る。
【0061】
【発明の実施の形態】本発明の具体例の一例として実施
形態を以下に示すが、本発明はこれらに限定されない。
また、以下の実施形態は、本発明の好ましい例を示すも
ので、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するもの
ではない。
【0062】実施形態1 図3、図4を用いて本実施形態について説明する。図3
は、本実施形態のハロゲン化銀写真感光材料の生産装置
を示す概略構成図であり、図4は、本発明に係る超音波
脱泡装置の実施形態の1例を示す概略断面図である。
【0063】本実施形態においては、被脱泡液はハロゲ
ン化銀写真感光材料用ハロゲン化銀乳剤塗布液(以下、
塗布液と略すことがある)である。増感色素及びカプラ
ーを溶解した油滴を付着させたハロゲン化銀粒子を分散
した状態でセットされたゼラチンを水溶液に溶解調整し
て得られたハロゲン化銀写真感光材料用ハロゲン化銀乳
剤塗布液は、まず減圧容器1に入れられる。ここで、塗
布液は減圧され1次脱泡が行われる。
【0064】そして、送液ポンプ2によって塗布液は、
減圧容器1からフィルタ3へと送られる。フィルタ3を
通過する際に、塗布液内のゴミなどが取り除かれ、塗布
液は流入コック4を介して超音波脱泡装置5へと送られ
る。超音波脱泡装置5の機構については、後に詳述す
る。
【0065】超音波脱泡装置5で塗布液の脱泡が行われ
た後、塗布液10は流出コック6を介してコータ7に送
られ、コータ7によって、塗布液10がバックロール8
により支持された感光材料支持体9上に塗布される。
【0066】本実施形態における超音波脱泡装置5は、
図4に示すように、塗布液10を収容し脱泡を行う脱泡
容器11と、超音波伝播液20を収容する超音波伝播液
容器21と、超音波発振器22と、を有している。
【0067】超音波伝播液容器21は円柱状の形状であ
り、その内部に円柱状の脱泡容器11が設けられてい
る。そして、この超音波伝播液容器21の中心軸が円柱
状の脱泡容器11の中心軸と一致するように設けられて
いる。そして、超音波伝播液容器21内の脱泡容器11
の周りは、超音波伝播液20で満たされている。超音波
伝播液容器21の内底に、2つの超音波発振器22が、
円柱状の脱泡容器11の中心軸に対して対称な位置に設
けられている。そして、2つの超音波発振器22が同じ
周波数の超音波を発振することにより、図5に示すよう
に、多数の定常波の節41、42、43が脱泡容器1内
の被脱泡液中に発生する。この節41、42、43で
は、常に振幅が略0の状態であり、周りから泡44が集
まってくる。なお、超音波伝播液20は、地下水や水道
水などの水でよい。
【0068】脱泡容器11は、直径が260mmの円柱
であり、側壁面の底面から高さが300mmの所に塗布
液が流入する液流入口12を有し、底面に塗布液が流出
する液流出口13を有している。また底面は塗布液が流
出しやすいようにすり鉢状になっており、すり鉢の底に
液流出口13がある。また、通常時は、塗布液10の液
面、すなわち気液界面は、液流入口12より上方になる
ように、流入コック4と流出コック6によって液流速が
調節されている。
【0069】そして、超音波伝播液容器21内の超音波
伝播液20の液面は、安定して脱泡容器11内の塗布液
10全体に超音波照射を行えるように、脱泡容器11内
の塗布液10の液面より高い位置にある。
【0070】また、脱泡容器11の上部には音圧計14
と、先端に音圧計14のプルーブ15が設けられた棒状
部材16を上下動させるプルーブ上下駆動部17とが設
けられている。そして、プルーブ15は音圧計14に結
線されており、この棒状部材16の先端に取付られたプ
ルーブ15の先端にかかる超音波の音圧を音圧計14で
測定し、制御部18に出力する。制御部18は、音圧計
14により測定された音圧に応じて、下記式(1)を満
たすように超音波発振器22の超音波の出力を制御す
る。
【0071】式(1) ΔI*AS/(FR*CV*SF)≧0.0026 但し、 ΔI:前記脱泡容器内の被脱泡液中に発生している定在
波の節と腹の音圧強度差〔kgf/cm2〕 FR:前記脱泡容器の前記液流出口における前記被脱泡
液の流速〔mm/sec〕 CV:前記被脱泡液の粘度〔cp〕 SF:前記超音波の周波数〔kHz〕 AS:前記脱泡容器内の前記被脱泡液の空気不飽和度
〔%〕 また、一定期間毎に、制御部18は、プルーブ上下駆動
部17によりプルーブ15を移動させながら連続的にプ
ルーブ15の先端にかかる超音波の音圧を音圧計14で
測定し、制御部18に出力する。制御部18は、音圧計
14により測定された音圧の経時的な変化とプルーブ1
5の位置の経時的変化との対応から、脱泡容器11の液
流入口12から脱泡容器11の液流出口13までに、少
なくとも1つの定在波の節の面が存在するか否か検出
し、脱泡容器11の液流入口12から脱泡容器11の液
流出口13までに、少なくとも1つの定在波の節の面が
存在すると検出した場合に、脱泡を継続し、1つの定在
波の節の面も存在しないと検出した場合は、警報を発
し、脱泡を直ちに終了し、塗布を中止する。
【0072】以下に、超音波脱泡装置5を用いて塗布液
10の脱泡を如何にして行うかについて説明する。流入
コック4を介して、液流入口12から脱泡容器11に流
入した塗布液10は、超音波発振器22によって超音波
伝播液容器21内の超音波伝播液20を介して一様に超
音波が照射され、脱泡され、脱泡された塗布液10は、
液流出口13から流出する。
【0073】また、超音波伝播液容器21内の超音波伝
播液20を循環して脱気しうるように、超音波伝播液容
器21から流出バルブ23及び流入バルブ27及び導液
管24を介してポンプ25及び脱気槽26を設けられて
いる。そして、一定時間毎に、流出バルブ23及び流入
バルブ27を開け、ポンプ25を稼働させることによ
り、超音波伝播液容器21内の超音波伝播液20を、導
液管24を通じて、脱気槽26へと導く。脱気槽26に
は脱気膜が設けられており、この脱気膜を超音波伝播液
容器21が通過することによって、超音波伝播液20の
脱気が行われる。脱気槽26において、超音波伝播液2
0の使用条件下における溶存空気不飽和度を減少させ、
超音波伝播液容器21内の超音波伝播液20の溶存空気
不飽和度が10%以上50%以下となるようにする。脱
気された超音波伝播液20は、導液管を通じて、流入バ
ルブ27から再び超音波伝播液容器21に流入する。な
お、常時、超音波伝播液容器21内の超音波伝播液20
をポンプ25により循環し、超音波伝播液20の脱気を
行うようにしてもよい。これにより、超音波伝播の効率
を良くできる。
【0074】実施形態2 本実施形態は実施形態1の変形形態である。以下、本実
施形態が実施形態1と相違する点の全てについて、実施
形態2の超音波脱泡装置の発振周波数及び発振波長の経
時的概略変化を示す図である図6を用いて、説明する。
【0075】本実施形態は、実施形態1の超音波伝播液
20を収容した超音波伝播液容器21の底に配置した2
つの超音波発振器の発振周波数を同じように一周期CY
内は図6(A)に示すように減少させるものである。こ
れにより、図6(B)に示すように、2つの超音波発振
器の発振波長が一周期CY内は一定速度で増加し、図7
に示すように、本実施形態の超音波脱泡装置で発生する
定在波の節41、42、43が一周期CY内は一定速度
で移動する。従って、泡が定在波の節41、42、43
にトラップされたまま、液面に運ばれ、脱泡効果がより
高められる。なお、超音波発振器22に近い位置に発生
する定在波の節43は、超音波発振器22より離れた位
置に発生する定在波の節41よりも低速に移動する。こ
れにより、液流出口13に近い位置に発生する定在波の
節43にトラップされた泡がトラップから離れる危険性
が減少する。
【0076】実施形態3 本実施形態は実施形態1の変形形態である。以下、本実
施形態が実施形態1と相違する点の全てについて、実施
形態3の超音波脱泡装置の概略構成断面図である図8を
用いて、説明する。
【0077】本実施形態は、超音波伝播液容器21内
に、2つの超音波発振器28からなる第一超音波発振器
群と、2つの超音波発振器29からなる第二超音波発振
器群とをそれぞれ設け、第一超音波発振器群に属する2
つの超音波発振器28をそれぞれ保持する保持部材31
を上下させることにより、第一超音波発振器群に属する
2つの超音波発振器28を同時に上下動させ、また、第
二超音波発振器群に属する2つの超音波発振器29をそ
れぞれ保持する保持部材32を上下させることにより、
第二超音波発振器群に属する2つの超音波発振器29を
同時に上下動させる超音波発振器上下駆動部30を設け
たものである。
【0078】そして、制御部18により、各超音波発振
器28、29の超音波の発振と、超音波発振器上下駆動
部30による各超音波発振器28、29の上下動を制御
して、これら2つの超音波発振器群の内の一方の超音波
発振器群に属する超音波発振器を出力させながら上方に
一定の速度で移動させ、他方の超音波発振器群に属する
超音波発振器を出力させずに下方に移動させることを、
交互に行うことで、脱泡容器11内の定在波の節を液面
方向に移動させながら、脱泡する。
【0079】なお、本実施形態においては、定在波の節
は全て一定の速度で上方に移動し、一方の超音波発振器
群から他方の超音波発振器群に発振する超音波発振器が
交替する時に、定在波は一瞬消失するが、再び現れ、定
在波の節は全て一定の速度で上方に移動するようにな
る。従って、泡が定在波の節41、42、43にトラッ
プされたまま、液面に運ばれ、脱泡効果がより高められ
る。
【0080】実施形態4 本実施形態は実施形態1の変形形態である。以下、本実
施形態が実施形態1と相違する点の全てについて、実施
形態4の超音波脱泡装置の概略構成断面図である図9を
用いて、説明する。
【0081】本実施形態は脱泡容器11の超音波伝播液
20側にドーナッツ状円板形状のフィン19が複数設け
られているものである。これにより、脱泡容器11内に
複雑な形状の多数の定在波が発生し、泡をトラップする
能力が高まり、脱泡効果がより高くなる。なお、フィン
19の代わりに凸凹を設けても、同様の効果がある。
【0082】
【実施例】
実施例1 超音波発振器が超音波の周波数SFが25〔kHz〕で
出力500Wの超音波発振器である実施形態1に示す装
置において、実際の定在波の節と腹の音圧強度差ΔI
〔kgf/cm2〕を変えて、空気不飽和度ASが50
%で粘度CVが100〔cp〕の5%ゼラチン水溶液を
流速FRが1〔mm/sec〕で流して脱泡結果を評価
した。そして、以下に、ΔI〔kgf/cm2〕と以下
の式で示される条件値Xとともに、評価結果を示す。
【0083】 X=ΔI*AS/(FR*CV*SF) 評価結果 ΔI〔kgf/cm2〕 X 脱泡結果 0.10 0.0020 × 0.13 0.0026 ○ 0.20 0.0040 ○ 1.20 0.0240 ○ 脱泡結果 ×:脱泡が不十分で、さらなる処理をしなければ、場合
によっては、ハジキなどの塗布欠陥が発生することがあ
る。
【0084】 ○:十分な脱泡効果が得られた。
【0085】実施例2〜4 実施例1の装置を実施形態2〜4に示す装置に代えて、
同様の実験を行ったところ、同様の結果が得られた。
【0086】
【発明の効果】従来、考えられてきたように高出力の超
音波発振器を用いなくても、本発明により、脱泡効果を
より高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】泡のトラップ力に対する定在波の節と腹との音
圧強度差と超音波の周波数とが与える影響を示すグラ
フ。
【図2】泡の溶解速度に対する定在波の節と腹との音圧
強度差と超音波の周波数とが与える影響を示すグラフ。
【図3】実施形態1〜4の感光材料の生産装置の概略構
成図。
【図4】実施形態1、2の超音波脱泡装置の概略構成断
面図。
【図5】実施形態1の超音波脱泡装置で発生する定在波
を示す概略構成断面図。
【図6】実施形態2の超音波脱泡装置の発振周波数及び
発振波長の経時的概略変化を示す図。
【図7】実施形態2の超音波脱泡装置で発生する定在波
の移動を示す概略構成断面図。
【図8】実施形態3の超音波脱泡装置の概略構成断面
図。
【図9】実施形態4の超音波脱泡装置の概略構成断面
図。
【符号の説明】
4 流入コック 5 超音波脱泡装置 6 流出コック 7 コータ 8 バックロール 9 感光材料支持体 10 塗布液 11 脱泡容器 12 液流入口 13 液流出口 14 音圧計 15 プルーブ 16 棒状部材 17 プルーブ上下駆動部 18 制御部 20 超音波伝播液 21 超音波伝播液容器 22 超音波発振器 23 流出バルブ 24 導液管 25 ポンプ 26 脱気槽 27 流入バルブ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱泡容器の液流入口から前記脱泡容器の
    液流出口へと前記脱泡容器内に被脱泡液を流しながら、
    前記脱泡容器内の前記被脱泡液に超音波伝播液を介して
    超音波を照射することにより、前記被脱泡液を脱泡する
    超音波脱泡方法において、前記脱泡容器内の被脱泡液中
    に発生している定在波の節と腹の音圧強度差ΔI〔kg
    f/cm2〕と前記脱泡容器の前記液流出口における前
    記被脱泡液の流速FR〔mm/sec〕と前記被脱泡液
    の粘度CV〔cp〕と前記超音波の周波数SF〔kH
    z〕と前記脱泡容器内の前記被脱泡液の空気不飽和度A
    S〔%〕との関係が以下の式(1)を満たす条件で脱泡
    することを特徴とする超音波脱泡方法。 式(1) ΔI*AS/(FR*CV*SF)≧0.0026
  2. 【請求項2】 前記脱泡容器の液流入口から前記脱泡容
    器の液流出口までに、少なくとも1つの定在波の節の面
    が存在する条件下で、脱泡することを特徴とする請求項
    1に記載の超音波脱泡方法。
  3. 【請求項3】 前記脱泡容器の液流入口から前記脱泡容
    器の液流出口までに、少なくとも1つの定在波の節の面
    が存在するか否か検出し、前記脱泡容器の液流入口から
    前記脱泡容器の液流出口までに、少なくとも1つの定在
    波の節の面が存在すると検出した場合に、脱泡すること
    を特徴とする請求項2に記載の超音波脱泡方法。
  4. 【請求項4】 前記脱泡容器内の音圧を測定する音圧測
    定手段により測定された音圧に応じて、前記式(1)を
    満たすように照射する超音波の出力を制御することを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の超音波脱
    泡方法。
  5. 【請求項5】 前記脱泡容器の周囲を囲むように超音波
    伝播液を収容する超音波伝播液容器に2つの超音波発振
    器を互いに前記脱泡容器の中心に対して90°以上異な
    る位置に配置して、超音波発振器により出力された超音
    波を照射することを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    1項に記載の超音波脱泡方法。
  6. 【請求項6】 前記脱泡容器の周囲を囲むように超音波
    伝播液を収容する超音波伝播液容器を設け、前記脱泡容
    器の前記超音波伝播液側にフィン又は凸凹を複数設け
    て、前記超音波伝播液を介して超音波を照射することを
    特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の超音波
    脱泡方法。
  7. 【請求項7】 前記液流出口が前記脱泡容器の底部にあ
    り、前記脱泡容器内の定在波の節を液面方向に移動させ
    ながら脱泡することを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    か1項に記載の超音波脱泡方法。
  8. 【請求項8】 前記脱泡容器の周囲を囲むように超音波
    伝播液を収容する超音波伝播液容器の中に設け、前記脱
    泡容器内の定在波の節を液面方向に移動させながら脱泡
    するように、前記超音波伝播液容器に複数配置されてい
    る超音波発振器を交互に出力させながら移動させること
    を特徴とする請求項7に記載の超音波脱泡方法。
  9. 【請求項9】 前記脱泡容器の周囲を囲むように超音波
    伝播液を収容する超音波伝播液容器の中に設け、前記脱
    泡容器内の定在波の節を液面方向に移動させながら脱泡
    するように、前記超音波伝播液容器に複数配置されてい
    る超音波発振器を交互に出力させながら発振周波数を変
    調させることを特徴とする請求項7に記載の超音波脱泡
    方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項に記載の
    超音波脱泡方法により、感光材料塗布液を脱泡し、脱泡
    された感光材料塗布液を感光材料支持体に塗布すること
    により、感光材料を生産することを特徴とする感光材料
    の生産方法。
  11. 【請求項11】 液流入口及び液流出口を有する脱泡容
    器と、前記脱泡容器の前記液流入口から前記脱泡容器の
    液流出口へと前記脱泡容器内に被脱泡液を流す被脱泡液
    送液手段と、前記脱泡容器の周囲を囲むように超音波伝
    播液を収容する超音波伝播液容器と、前記超音波伝播液
    容器に配置された超音波を発振する複数の超音波発振器
    と、を有し、前記被脱泡液送液手段により前記脱泡容器
    の前記液流入口から前記脱泡容器の前記液流出口へと前
    記脱泡容器内に被脱泡液を流しながら、前記複数の超音
    波発振器が発振した超音波を前記超音波伝播液容器に収
    容された前記超音波伝播液を介して前記脱泡容器内の前
    記被脱泡液に超音波を照射することにより、前記被脱泡
    液を脱泡する超音波脱泡装置において、前記脱泡容器内
    の音圧を測定する音圧測定手段を有し、前記音圧測定手
    段により測定された音圧に応じて、下記式(1)を満た
    すように照射する超音波の出力を制御することを特徴と
    する超音波脱泡装置。 式(1) ΔI*AS/(FR*CV*SF)≧0.0026 但し、 ΔI:前記脱泡容器内の被脱泡液中に発生している定在
    波の節と腹の音圧強度差〔kgf/cm2〕 FR:前記脱泡容器の前記液流出口における前記被脱泡
    液の流速〔mm/sec〕 CV:前記被脱泡液の粘度〔cp〕 SF:前記超音波の周波数〔kHz〕 AS:前記脱泡容器内の前記被脱泡液の空気不飽和度
    〔%〕
  12. 【請求項12】 前記音圧測定手段により、前記脱泡容
    器の液流入口から前記脱泡容器の液流出口までに、少な
    くとも1つの定在波の節の面が存在するか否か検出し、
    前記脱泡容器の液流入口から前記脱泡容器の液流出口ま
    でに、少なくとも1つの定在波音圧面が存在すると検出
    した場合に、脱泡することを特徴とする請求項11に記
    載の超音波脱泡装置。
  13. 【請求項13】 液流入口及び液流出口を有する脱泡容
    器と、前記脱泡容器の前記液流入口から前記脱泡容器の
    液流出口へと前記脱泡容器内に被脱泡液を流す被脱泡液
    送液手段と、前記脱泡容器の周囲を囲むように超音波伝
    播液を収容する超音波伝播液容器と、前記超音波伝播液
    容器に配置された超音波を発振する複数の超音波発振器
    と、を有し、前記被脱泡液送液手段により前記脱泡容器
    の前記液流入口から前記脱泡容器の前記液流出口へと前
    記脱泡容器内に被脱泡液を流しながら、前記複数の超音
    波発振器が発振した超音波を前記超音波伝播液容器に収
    容された前記超音波伝播液を介して前記脱泡容器内の前
    記被脱泡液に超音波を照射することにより、前記被脱泡
    液を脱泡する超音波脱泡装置において、前記複数の超音
    波発振器が前記脱泡容器の中心に対して向かい合う位置
    に、振動面が流出面に直角になるように配置されている
    ことを特徴とする超音波脱泡装置。
  14. 【請求項14】 液流入口及び液流出口を有する脱泡容
    器と、前記脱泡容器の前記液流入口から前記脱泡容器の
    液流出口へと前記脱泡容器内に被脱泡液を流す被脱泡液
    送液手段と、前記脱泡容器の周囲を囲むように超音波伝
    播液を収容する超音波伝播液容器と、前記超音波伝播液
    容器に配置された超音波を発振する超音波発振器と、を
    有し、前記被脱泡液送液手段により前記脱泡容器の前記
    液流入口から前記脱泡容器の前記液流出口へと前記脱泡
    容器内に被脱泡液を流しながら、前記超音波発振器が発
    振した超音波を前記超音波伝播液容器に収容された前記
    超音波伝播液を介して前記脱泡容器内の前記被脱泡液に
    超音波を照射することにより、前記被脱泡液を脱泡する
    超音波脱泡装置において、前記脱泡容器の前記超音波伝
    播液側にフィン又は凸凹が複数設けられていることを特
    徴とする超音波脱泡装置。
  15. 【請求項15】 液流入口及び液流出口を有する脱泡容
    器と、前記脱泡容器の前記液流入口から前記脱泡容器の
    液流出口へと前記脱泡容器内に被脱泡液を流す被脱泡液
    送液手段と、前記脱泡容器の周囲を囲むように超音波伝
    播液を収容する超音波伝播液容器と、前記超音波伝播液
    容器に配置された超音波を発振する複数の超音波発振器
    と、を有し、前記被脱泡液送液手段により前記脱泡容器
    の前記液流入口から前記脱泡容器の前記液流出口へと前
    記脱泡容器内に被脱泡液を流しながら、前記複数の超音
    波発振器が発振した超音波を前記超音波伝播液容器に収
    容された前記超音波伝播液を介して前記脱泡容器内の前
    記被脱泡液に超音波を照射することにより、前記被脱泡
    液を脱泡する超音波脱泡装置において、前記液流出口が
    前記脱泡容器の底部にあり、前記脱泡容器内の定在波の
    節を液面方向に移動させながら脱泡することを特徴とす
    る超音波脱泡装置。
  16. 【請求項16】 前記超音波伝播液容器内に、少なくと
    も2つの超音波発振器からなる超音波発振器群を2つ少
    なくとも設け、前記2つの超音波発振器群の内の一方の
    超音波発振器群を出力させながら移動させ、他方の超音
    波発振器群を出力させないことを、交互に行うことで、
    前記脱泡容器内の定在波の節を液面方向に移動させなが
    ら、脱泡することを特徴とする請求項15に記載の超音
    波脱泡装置。
  17. 【請求項17】 前記脱泡容器の周囲を囲むように超音
    波伝播液を収容する超音波伝播液容器の中に設け、前記
    脱泡容器内の定在波の節を液面方向に移動させながら脱
    泡するように、前記複数の超音波発振器の発振周波数を
    変調させることを特徴とする請求項15に記載の超音波
    脱泡装置。
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