JP4212903B2 - 超音波洗浄装置および超音波洗浄方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波洗浄装置に関するものであり、詳しくは回転式洗浄ドラムを用いた超音波洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
水などの洗浄液を超音波振動子などを用いて超音波振動させ、被洗浄物に付着した汚れを剥離させる超音波洗浄装置は広く用いられている。このような超音波洗浄装置は、洗浄液を貯留する洗浄槽の底面などに超音波振動子を取り付け、洗浄液を超音波振動させるのが一般的であった。
【0003】
一方、このような超音波洗浄装置の洗浄能力を高め、効率的な洗浄を実現するために、スパイラル洗浄機と呼ばれる洗浄装置に超音波振動子などの超音波生成手段を備えた超音波洗浄装置が知られている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−114236号公報
【0005】
スパイラル洗浄機は、内面に一連のスパイラル状の仕切壁を形成した中空円筒形の洗浄ドラムを備えている。この洗浄ドラムを傾斜させて洗浄液を上流から下流に流下させるとともに、洗浄ドラムをモータ等で回転させることで、スパイラル状の仕切壁の作用で被洗浄物が洗浄ドラム内を移動する。この際、洗浄液の流下方向に逆行して被洗浄物が移動するような方向に洗浄ドラムを回転させることで、洗浄能力を高められる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したようなスパイラル洗浄機に超音波洗浄機能を備えた従来の超音波洗浄装置は、回転する洗浄ドラムを収容する外槽等に超音波生成手段である超音波振動子が取り付けられ、外槽まで貯められた洗浄液を介して洗浄ドラム内の洗浄液に超音波振動を与える構造であった。このため、外槽で発生させた超音波が洗浄ドラム内に伝搬するまでに減衰してしまい、発生させた超音波を効率的に洗浄に利用することが難しく、超音波のロスが多かった。また、洗浄ドラム内の洗浄液に超音波を伝搬させるために、洗浄に寄与する洗浄ドラム内の洗浄液以外に、洗浄ドラムを収容する外槽内を満たす洗浄液も必要となり、洗浄液のロスが多く、洗浄装置の小型化の障害にもなっていた。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、超音波を効率的に洗浄に利用でき、かつ少ない洗浄液で洗浄が可能で装置の小型化に寄与する超音波洗浄装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明によれば、被洗浄物を収容する略円筒形の洗浄ドラムと、前記洗浄ドラムを回転させる回転手段と、前記洗浄ドラムに付設されて前記洗浄ドラムと共に回転する超音波生成手段と、前記洗浄ドラムの内面に設けられて前記被洗浄物を前記洗浄ドラム内で移動させる被洗浄物移動手段とを備えたことを特徴とする超音波洗浄装置が提供される。
【0009】
このような超音波洗浄装置によれば、超音波生成手段は洗浄ドラムに取り付けられて共に回転するので、洗浄ドラムに対して減衰が殆どない超音波を与えることができ、洗浄ドラム内の洗浄液を強力に超音波振動させることができる。超音波生成手段は洗浄ドラムに対して直接超音波を与えるので、減衰を考慮した大出力のものを用いる必要がなく、少ない消費電力で効率的に洗浄ドラム内の洗浄液を超音波振動させることができる。超音波生成手段を洗浄ドラムに取り付けることで、洗浄ドラムの周囲に超音波振動を伝える液体や外槽が不要であり、超音波洗浄装置を大幅に小型軽量化することが可能となる。洗浄ドラムの内面に被洗浄物移動手段を備えることで、洗浄ドラム内で被洗浄物を移動させつつ超音波洗浄できるので、被洗浄物を連続的に投入して効率的に超音波洗浄を行うことができる。
【0010】
前記被洗浄物移動手段は、前記洗浄ドラムの内面に形成された螺旋状の仕切壁であればよい。被洗浄物移動手段として洗浄ドラムの内面に形成された螺旋状の仕切壁を用いれば、洗浄ドラムを回転させるだけで被洗浄物を移動することができるので、洗浄ドラムと別に駆動される移動手段等を設置しなくても良く、簡単な構造で確実に被洗浄物を移動することが可能になる。
【0011】
前記洗浄ドラムの一端の開口部には洗浄液を前記洗浄ドラム内に供給する供給口を備えるとともに、前記洗浄ドラムの他端の底面部には洗浄液を排出する排出口を備えているのが好ましい。また、前記被洗浄物移動手段は、前記供給口から前記排出口に向けて流れる洗浄液の流下方向に対して逆方向に被洗浄物を移動させるのが好ましい。洗浄液を供給口から排出口に向けて流下させることで、洗浄ドラム内の洗浄液は常に清浄に保たれ、被洗浄物に汚れ等が再付着することを防止する。こうした洗浄液の流下方向に対向して被洗浄物を移動させることで、被洗浄物は常に新鮮な洗浄液と接し、相対速度も大きくなり、超音波振動と相まって被洗浄物の汚れを剥離させる効果が高められる。
【0012】
前記被洗浄物移動手段による被洗浄物の移動方向の下流側には、被洗浄物を乾燥させる乾燥手段を更に備えていてもよい。洗浄ドラムに隣接して乾燥手段を設けることで、超音波洗浄から乾燥にいたる一連のプロセスを自動化でき、効率的に被洗浄物の洗浄、乾燥を行うことができる。
【0013】
前記洗浄ドラムは回転中心軸が水平面に対して傾斜して設けられ、前記洗浄ドラムの長さをL,直径をR、回転中心軸の水平面に対する傾斜角度をθとした場合に、Lsinθ>Rcosθの関係を満たすように前記洗浄ドラムの寸法および設置角度を設定すればよい。上述した式を満たすように洗浄ドラムのサイズおよび設置角度を設定することで、超音波生成手段と接する洗浄ドラムの一端は洗浄液で満たされるので、超音波生成手段の振動面が液に接しなくなってしまう、いわゆる「空だき」となって破損することがなく、安定して運転することが可能になる。
【0014】
本発明によれば、一端が開口部を成す略円筒形の洗浄ドラムと、前記洗浄ドラムに付設され洗浄ドラムと共に回転する超音波生成手段と、前記洗浄ドラム内で被洗浄物を移動させる被洗浄物移動手段とを有する超音波洗浄装置を用いた超音波洗浄方法であって、前記被洗浄物を前記洗浄ドラムに収容する投入工程と、前記開口部と反対方向に向けて前記被洗浄物が移動するように前記被洗浄物移動手段を動作させつつ、前記被洗浄物を超音波洗浄する第1洗浄工程と、前記開口部に向けて前記被洗浄物が移動するように前記被洗浄物移動手段を動作させつつ前記被洗浄物を超音波洗浄し、前記開口部から前記被洗浄物を取り出す第2洗浄工程とを備えたことを特徴とする超音波洗浄方法が提供される。このような超音波洗浄方法によれば、被洗浄物を洗浄ドラムに収容した後の一定時間は洗浄ドラム内で被洗浄物を洗浄し、その後、被洗浄物を洗浄しつつ開口部から前記被洗浄物を取り出すことができる。これにより、被洗浄物の汚れを確実に落としつつ、効率的な洗浄を実現することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の超音波洗浄装置を示す一部破断図である。超音波洗浄装置10は、洗浄部11と乾燥部(乾燥手段)12とを備えている。洗浄部11は洗浄ドラム14と超音波振動ユニット(超音波生成手段)15と回転機構(回転手段)16とから構成されている。洗浄ドラム14は、水平面に対して傾斜して形成された、一端(底面側)14aが閉側面を成し他端14bが開放部を成す略円筒状の洗浄槽であり、例えばステンレスなどで形成されている。
【0016】
洗浄ドラム14の長さ方向両側の外周面にはラックギア17a,17bが周設され、洗浄ドラム14の外面には、このラックギア17a,17bに摺動自在に接して洗浄ドラム14をその回転軸まわりに回転自在に支持する軸受18a,18bが形成されている。また、一方のラックギア17aには回転機構(回転手段)16を構成するギア21が噛合している。ギア21はモータ22の回転軸22aに固着されており、モータ22が回転すると軸受18a,18bに支持された洗浄ドラム14は、回転中心軸Sを中心にして所定の方向に回転する。洗浄ドラム14の回転中心軸Sは水平面に対して例えば30°程度傾斜して設定され、洗浄ドラム14は一端14aから他端(開口部)14bに向けて設定された角度で傾斜して取り付けられている。
【0017】
洗浄ドラム14の一端14a側の閉側面には、超音波振動ユニット(超音波生成手段)15が設けられる。図2に示すように、超音波振動ユニット15は例えば円筒形を成し、内部に超音波振動子(図示略)を備えている。円筒形の超音波振動ユニット15は、その中心を洗浄ドラム14の回転中心軸Sと一致させるように、洗浄ドラム14の一端14a側の底面中央に取り付けられる。これによって、超音波振動ユニット15は洗浄ドラム14に固着されて洗浄ドラム14の回転と共に一緒に回転する。超音波振動ユニット15は、洗浄ドラム14の一端14aから洗浄ドラム14の内部方向に超音波を与えるように取り付けられている。超音波振動ユニット15を例えば円筒形にすることで洗浄ドラム14の回転時の偏心を防止する。
【0018】
超音波振動ユニット15の中心部には超音波振動ユニット15に電力を供給するためのロータリーコネクタ24が形成されている。ロータリーコネクタ24の両端には端子24a、24bが形成されており、端子24aと超音波振動ユニット15が電気的に接続され、端子24bが外部電源(図示省略)と接続される。
【0019】
ロータリーコネクタ24は、内部に水銀が封入されており、端子24aと端子24bが相対的にどのような向きに回転しても端子間で電気的に接続される。このような構成によって、洗浄ドラム14の回転時においても、超音波振動ユニット15にはロータリーコネクタ24を介して電力が供給され続ける。このようなロータリーコネクタ24は、接点の摺動部が無く、また封止性が良いので、本発明のような用途に適している。
【0020】
再び図1を参照して、洗浄ドラム14の開口面を構成する他端14b側からは、洗浄ドラム14内に向けて洗浄液パイプ26,26が導入されている。一方の洗浄液パイプ26は,洗浄ドラム14の閉端面を構成する一端14aの内側まで延びて供給口26aとされている。他方の洗浄液パイプ26は,洗浄ドラム14の他端14bの内側まで延びて排出口26bとされている。洗浄ドラム14の内部の洗浄液27は供給口26aから供給されて排出口26bに向けて流下し、排出口26bにから排出される。排出口26b側の洗浄液パイプ26は、例えばポンプ等に接続されて洗浄液27を吸引すればよい。
【0021】
洗浄ドラム14の内面には、一連の螺旋状の仕切壁(被洗浄物移動手段)29が形成されている。この仕切壁29は洗浄ドラム14の内面で一定の高さで一端14aから他端14bに向けて螺旋を描いて延びている。仕切壁29は洗浄ドラム14を矢印A方向に回転させると、洗浄ドラム14内に収容されている被洗浄物30を仕切壁29に沿って洗浄ドラム14の一端14aから他端14bに向けて移動させる。仕切壁29は超音波の伝搬を妨げないよう、被洗浄物を移動するのに足る範囲において高さはなるべく低いほうが望ましい。また、仕切壁29の代わりに洗浄ドラム14の内面に螺旋状の溝を形成することにより、溝の内壁を仕切壁29とすることもできる。
【0022】
乾燥部(乾燥手段)12は一端31aおよび他端31bが共に開口部にされた円筒形の乾燥ドラム31と送風機構32とを備える。乾燥ドラム31は、前述した洗浄ドラム14と同様の構成の回転機構(図示略)によって、回転中心軸Tを中心にして所定の方向に回転する。乾燥ドラム31の回転中心軸Tは水平面と平行に設定され、乾燥ドラム31水平に取り付けられている。
【0023】
乾燥ドラム31の一端31a側には、傾斜した洗浄ドラム14の他端14bの一部が入り込み、洗浄ドラム14の回転によって一端14aから他端14bに向けて移動され他端14bから落下した被洗浄物30を、この乾燥ドラム31の一端31a側で受け止める。また、乾燥ドラム31の他端31bの一部分はメッシュ状に形成され、水、空気等が通過可能となっている。
【0024】
乾燥ドラム31の内面にも、前述した洗浄ドラム14と同様に一連の螺旋状の仕切壁(被洗浄物移動手段)34が形成されている。仕切壁34は乾燥ドラム31の内面で一定の高さで一端31aから他端31bに向けて螺旋を描いて延びている。仕切壁34は乾燥ドラム31を矢印B方向に回転させると、洗浄ドラム14から乾燥ドラム31に送り込まれた被洗浄物30を仕切壁34に沿って乾燥ドラム31の一端31aから他端31bに向けて移動させる。そして、開口部である他端31bから被洗浄物30を排出する。乾燥ドラム31から排出された被洗浄物30を受け止めるために、乾燥ドラム31の他端31b側には受け箱35が設置されている。
【0025】
送風機構32は、例えばファンとヒータなどからなる熱風発生部32aと、乾燥ドラム31内に設けたエアナイフ32bから構成され、乾燥ドラム31の内側に被洗浄物30の乾燥を促進させる熱風等を導入する。こうした熱風は乾燥ドラム31の一端31aから他端31bに向けて移動する被洗浄物30の略上方より吹きつけ、乾燥ドラム31の一部分(メッシュ部分)31cより外部へ排出される。
【0026】
上述した構成の超音波洗浄装置の作用、および上述した構成の超音波洗浄装置を用いた超音波洗浄方法について、図3を参照しつつ説明する。図3は、図1に示す超音波洗浄装置10の洗浄部11の概要を示す説明図である。本発明の超音波洗浄装置10を用いて電子部品などの被洗浄物30を洗浄する場合、まず、洗浄ドラム14の他端14b側の開口部から一端14a側に向けて被洗浄物30を投入する(投入工程)。被洗浄物30の投入時には、洗浄ドラム14内に被洗浄物30の投入が容易なように洗浄ドラム14の向きを変えられるようにするのが好ましい。次に、供給口26aから洗浄ドラム14内に洗浄液27を注入し、所定の水位まで洗浄ドラム14内に洗浄液27を貯留させる。
【0027】
図3に示すように、洗浄ドラム14の一端14aから他端14bまでの長さをL、直径をR、回転中心軸Sの水平面Fに対する傾斜角度をθとした場合に、洗浄ドラム14は(1)式を満たすようにサイズおよび設置角度が設定されている。
【0028】
Lsinθ > Rcosθ・・・・(1)式
【0029】
上述した式に従って、超音波洗浄装置10は、例えば長さLが200mm、直径が60mmの洗浄ドラム14が水平面から30°の角度で傾斜して取り付けられている。洗浄ドラム14が(1)式を満たすようにサイズおよび設置角度を設定することで、洗浄ドラム14内に洗浄液を注入した際に、超音波振動ユニット15と接する洗浄ドラム14の一端14a側の閉側面は洗浄液27で満たされる。洗浄ドラム14の一端14a側の閉側面が洗浄液27で満たされていれば、超音波振動ユニット15が洗浄液27の無い部分に超音波を与えてしまう、いわゆる「空焚き」の状態になることがなく、破損する恐れがなくて、安定して洗浄液27を超音波振動させることが可能になる。
【0030】
洗浄ドラム14内に所定の水位まで洗浄液27が貯留すると、供給口26aから一定量の洗浄液27が継続的に供給され続けるとともに、供給口26aから供給される洗浄液27と同量の洗浄液27が排出口26bから排出される。これにより、洗浄ドラム14内には供給口26aから排出口26bに向けた洗浄液27の流れ、即ち、洗浄ドラム14の他端14b側から一端31a側に向けた矢印Dに示す洗浄液27の流れが形成される。
【0031】
洗浄動作中は一定量の洗浄剤27が供給口26aから供給され続け、これと同量の洗浄液27が排出口26bから排出されるので、傾斜した洗浄ドラム14内の洗浄液27の水位は常に一定に保たれている。このように、洗浄動作中は洗浄液27の水位は常に一定に保たれ、かつ他端14b側から一端31a側に向けた矢印Dに示す洗浄液27の流れが形成される。
【0032】
洗浄液27が洗浄ドラム14内の所定の水位に達し、供給口26aから排出口26bに向けて流れ始めると、回転機構16が動作して洗浄ドラム14は回転中心軸Sを中心にしてゆっくりと回転を始める。洗浄ドラム14が回転すると、洗浄ドラム14に取り付けられた超音波振動ユニット15も洗浄ドラム14と一緒に回転する。
【0033】
洗浄ドラム14(および超音波振動ユニット15)が回転すると、同時に超音波振動ユニット15が起動して洗浄液27に対して超音波を与え、洗浄液27は超音波振動を始める。洗浄液27は、洗浄ドラム14に直接取り付けられ共に回転する超音波振動ユニット15からダイレクトに超音波を与えられるので、超音波振動ユニット15で発生した超音波は、殆ど減衰することなく洗浄液27に伝えられる。洗浄液27は強い超音波によって超音波振動する。
【0034】
洗浄ドラム14が回転すると、洗浄ドラム14内に投入された被洗浄物30は、一連の螺旋状の仕切壁(被洗浄物移動手段)29の回転によって、仕切壁29に沿って洗浄ドラム14の一端14aから他端14bに向けた矢印Uに示す方向に移動する。そして、被洗浄物30は超音波振動する洗浄液27中で付着していた汚れが剥離する。被洗浄物30は洗浄ドラム14の一端14aから他端14bに向けて移動しつつ、超音波振動によって洗浄される(第2洗浄工程)。この洗浄時に、洗浄ドラム14の洗浄液27は、被洗浄物30の移動方向である矢印Uと対向する矢印Dの方向に流れているので、被洗浄物30より剥離した汚れは矢印D方向へ移動する。このため被洗浄物30は常に新鮮な洗浄液27により洗浄され、減衰の無い強い超音波振動と相まって効率的に汚れが剥離する。
【0035】
なお、洗浄開始から最初の一定時間は被洗浄物30が洗浄ドラム14の一端14a側に滞留するように、洗浄ドラム14の回転方向を被洗浄物30が矢印Dの方向に移動して洗浄ドラム14の下部にたまるように逆回転させ、一定時間経過後、被洗浄物30が矢印Uの方向に移動するように正回転させることが好ましい(第1洗浄工程)。このような第1洗浄工程を経ることで、被洗浄物30の洗浄度合いを一定に保つことができる。
【0036】
このように、超音波洗浄装置10は、洗浄ドラム14に直接取り付けられて共に回転する超音波振動ユニット15によって、減衰が殆どない超音波を洗浄液27に与えて、洗浄液27を強力に超音波振動させることができる。超音波振動ユニット15も減衰を考慮した大出力のものを用いる必要がなく、少ない消費電力で効率的に洗浄液27を超音波振動させることができる。また、洗浄ドラム14に超音波振動ユニット15が直接取り付けられるので、洗浄ドラム14の周囲に超音波振動を伝える液体や外槽が不要であり、超音波洗浄装置10は大幅に小型軽量化が可能である。
【0037】
超音波洗浄装置10に投入されて、仕切壁29の回転によって矢印U方向に移動しながら汚れが剥離した被洗浄物30が洗浄ドラム14の他端bに達すると、被洗浄物30は洗浄ドラム14から排出されるとともに図1に示す乾燥部(乾燥手段)12の乾燥ドラム31に受け止められる。乾燥ドラム31に入った被洗浄物30は、回転する乾燥ドラム31の仕切壁34によって乾燥ドラム31の一端31aから他端31bに向けて移動する。そして、被洗浄物30は乾燥ドラム31内を移動中に送風機構32から送られる熱風で乾燥する。乾燥ドラム31の他端31bに達した被洗浄物30は乾燥ドラム31から排出され、受け箱35に受け止められる。受け箱35には超音波洗浄および乾燥した被洗浄物30が堆積する。
【0038】
図4は、本発明の超音波洗浄装置の第2実施形態を示す説明図である。第2実施形態の超音波洗浄装置40では、超音波振動ユニット46が固着された洗浄ドラム41の一端41a側の周面に複数の微細な穴からなる排出口42が形成される。これにより、洗浄ドラム41の他端41b側に形成された供給口43から供給された洗浄液44は図4中の矢印D方向に流れ、排出口42から排出される。第2実施形態では排出口42は洗浄ドラム41の周面に複数の微細な穴を開けた簡易な構造であり、洗浄液44は自然流下によって排出されるので、洗浄ドラム41内から洗浄液44を排出するにあたってポンプ等で洗浄液44を吸引する必要が無く、超音波洗浄装置40を簡単且つ安価に製造することができる。
【0039】
また、この第2実施形態においても、洗浄液44は被洗浄物45の移動方向を示す矢印Uと対向する矢印D方向に流れるので、被洗浄物45と洗浄液44との摩擦が増加し、被洗浄物45は洗浄ドラム41とともに回転する超音波振動ユニット46からの減衰の無い強い超音波振動と相まって効率的に汚れが剥離する。
【0040】
図5は、本発明の超音波洗浄装置の第3実施形態を示す説明図である。第3実施形態の超音波洗浄装置50では、超音波振動ユニット56が固着された洗浄ドラム51の閉端面を成す一端51a側に洗浄液54の供給口53が形成される。そして、洗浄ドラム51の開口面を成す他端51b側から、溢れた洗浄液54が自然に排出される。これにより、洗浄ドラム51に特に排出口52を形成しなくても、洗浄ドラム51の開口面を成す他端51b側から洗浄液54が溢れて排出されるので、超音波洗浄装置50を簡単且つ安価に製造することができる。
【0041】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明の超音波洗浄装置によれば、超音波生成手段は洗浄ドラムに取り付けられて共に回転するので、洗浄ドラムに対して減衰が殆どない超音波を与えることができる。洗浄ドラム内の洗浄液を強力に超音波振動させることができる。超音波生成手段は洗浄ドラムに対して直接超音波を与えるので、減衰を考慮した大出力のものを用いる必要がなく、少ない消費電力で効率的に洗浄ドラム内の洗浄液を超音波振動させることができる。超音波生成手段を洗浄ドラムに取り付けることで、洗浄ドラムの周囲に超音波振動を伝える液体や外槽が不要であり、超音波洗浄装置を大幅に小型軽量化することが可能となる。
【0042】
前記洗浄ドラムの内面には、被洗浄物を洗浄ドラム内で移動させる被洗浄物移動手段を備えれば、洗浄ドラム内で被洗浄物を移動させつつ超音波洗浄できるので、被洗浄物を連続的に投入して効率的に超音波洗浄を行うことができる。特に、被洗浄物移動手段として洗浄ドラムの内面に形成された螺旋状の仕切壁を用いれば、洗浄ドラムを回転させるだけで被洗浄物を移動することができるので、洗浄ドラムと別に駆動される移動手段等を設置しなくても良く、簡単な構造で確実に被洗浄物を移動することが可能になる。
【0043】
前記洗浄ドラムの一端には洗浄液を供給する供給口を備えるとともに、前記洗浄ドラムの他端には洗浄液を排出する排出口を備え、洗浄液を供給口から排出口に向けて流下させることで、洗浄ドラム内の洗浄液は常に清浄に保たれ、被洗浄物に汚れ等が再付着することを防止する。また、洗浄液の流下方向に対向して被洗浄物を移動させることで、被洗浄物と洗浄液との摩擦が増加し、超音波振動と相まって被洗浄物の汚れを剥離させる効果が高められる。
【0044】
前記超音波生成手段を、前記洗浄ドラムの前記排出口側に設ければ、被洗浄物から剥離した汚れを含む洗浄液は迅速に排出口から排出され、洗浄液は清浄に保たれる。前記被洗浄物移動手段による被洗浄物の移動方向の下流側に被洗浄物を乾燥させる乾燥手段を更に備えれば、洗浄ドラムに隣接して乾燥手段を設けることで、超音波洗浄から乾燥にいたる一連のプロセスを自動化でき、効率的に被洗浄物の洗浄、乾燥を行うことができる。
【0045】
前記洗浄ドラムは回転中心軸が水平面に対して傾斜して設けられ、前記洗浄ドラムの長さをL,直径をR、回転中心軸の水平面に対する傾斜角度をθとした場合に、Lsinθ>Rcosθの関係を満たすように前記洗浄ドラムの寸法および設置角度を設定すればよい。上述した式を満たすように洗浄ドラムのサイズおよび設置角度を設定することで、超音波生成手段と接する洗浄ドラムの一端は洗浄液で満たされるので、超音波生成手段が洗浄液の無い部分に超音波を与えてしまうことがなく、常に洗浄液で満たされた方向に向けて超音波を与えるので、洗浄液を効率的に超音波振動させることが可能になる。
【0046】
超音波振動子を固着した洗浄ドラムを超音波洗浄装置に適用すれば、超音波振動子は洗浄ドラムと共に回転するので、洗浄ドラムに対して減衰が殆どない超音波を与えることができる。洗浄ドラム内の洗浄液を強力に超音波振動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の超音波洗浄装置を示す側面断面図である。
【図2】 図2は、洗浄ドラムの一端側を示す拡大斜視図である。
【図3】 図3は、本発明の超音波洗浄装置の作用を示す説明図である。
【図4】 図4は、本発明の超音波洗浄装置の第2実施形態を示す断面図である。
【図5】 図5は、本発明の超音波洗浄装置の第3実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 超音波洗浄装置
12 乾燥部(乾燥手段)
14 洗浄ドラム
14b 他端(開口部)
15 超音波振動ユニット(超音波生成手段)
16 回転機構(回転手段)
26a 供給口
26b 排出口
29 仕切壁(被洗浄物移動手段)
Claims (11)
- 被洗浄物を収容する略円筒形の洗浄ドラムと、前記洗浄ドラムを回転させる回転手段と、前記洗浄ドラムに付設されて前記洗浄ドラムと共に回転する超音波生成手段と、前記洗浄ドラムの内面に設けられて前記被洗浄物を前記洗浄ドラム内で移動させる被洗浄物移動手段とを備えたことを特徴とする超音波洗浄装置。
- 前記被洗浄物移動手段は、前記洗浄ドラムの内面に形成された螺旋状の仕切壁であることを特徴とする請求項1に記載の超音波洗浄装置。
- 前記洗浄ドラムの一端の開口部には洗浄液を前記洗浄ドラム内に供給する供給口を備えるとともに、前記洗浄ドラムの他端の底面部には洗浄液を排出する排出口を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の超音波洗浄装置。
- 前記洗浄ドラムは水平面に対して傾斜して形成され、前記超音波生成手段は、前記洗浄液が前記洗浄ドラム内で溜まる傾斜した底面側に取り付けられたことを特徴とする請求項3に記載の超音波洗浄装置。
- 前記被洗浄物移動手段は、前記供給口から前記排出口に向けて流れる洗浄液の流下方向に対して逆方向に被洗浄物を移動させることを特徴とする請求項3または4に記載の超音波洗浄装置。
- 前記被洗浄物移動手段による被洗浄物の移動方向の下流側には、被洗浄物を乾燥させる乾燥手段を更に備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の超音波洗浄装置。
- 前記洗浄ドラムは回転中心軸が水平面に対して傾斜して設けられ、前記洗浄ドラムの長さをL,直径をR、回転中心軸の水平面に対する傾斜角度をθとした場合に、Lsinθ>Rcosθの関係を満たすように前記洗浄ドラムの寸法および設置角度を設定することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の超音波洗浄装置。
- 被洗浄物を収容する略円筒形の洗浄ドラムと、前記洗浄ドラムを回転させる回転手段と、前記洗浄ドラムに付設されて前記洗浄ドラムと共に回転する超音波生成手段とを備え、前記洗浄ドラムの一端の開口部には洗浄液を前記洗浄ドラム内に供給する供給口を有するとともに、前記洗浄ドラムの他端の底面部には洗浄液を排出する排出口を有することを特徴とする超音波洗浄装置。
- 前記洗浄ドラムは水平面に対して傾斜して形成され、前記超音波生成手段は、前記洗浄液が前記洗浄ドラム内で溜まる傾斜した底面側に取り付けられたことを特徴とする請求項8に記載の超音波洗浄装置。
- 前記洗浄ドラムは回転中心軸が水平面に対して傾斜して設けられ、前記洗浄ドラムの長さをL,直径をR、回転中心軸の水平面に対する傾斜角度をθとした場合に、Lsinθ>Rcosθの関係を満たすように前記洗浄ドラムの寸法および設置角度を設定することを特徴とする請求項8または9に記載の超音波洗浄装置。
- 一端が開口部を成す略円筒形の洗浄ドラムと、前記洗浄ドラムに付設され洗浄ドラムと共に回転する超音波生成手段と、前記洗浄ドラム内で被洗浄物を移動させる被洗浄物移動手段とを有する超音波洗浄装置を用いた超音波洗浄方法であって、
前記被洗浄物を前記洗浄ドラムに収容する投入工程と、前記開口部と反対方向に向けて前記被洗浄物が移動するように前記被洗浄物移動手段を動作させつつ、前記被洗浄物を超音波洗浄する第1洗浄工程と、前記開口部に向けて前記被洗浄物が移動するように前記被洗浄物移動手段を動作させつつ前記被洗浄物を超音波洗浄し、前記開口部から前記被洗浄物を取り出す第2洗浄工程とを備えたことを特徴とする超音波洗浄方法。
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