JPH09192330A - パチンコ島台における溢球帰還装置 - Google Patents

パチンコ島台における溢球帰還装置

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JPH09192330A
JPH09192330A JP31603796A JP31603796A JPH09192330A JP H09192330 A JPH09192330 A JP H09192330A JP 31603796 A JP31603796 A JP 31603796A JP 31603796 A JP31603796 A JP 31603796A JP H09192330 A JPH09192330 A JP H09192330A
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芳生 若菜
Makoto Tayui
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型貯留タンクを複数設け、余剰球を優先順
位をつけて大型貯留タンクに振り分けるパチンコ球分配
器を提供する。 【解決手段】 無端ベルト11を使用した球磨揚送装置
1で研磨、揚送した球を貯留する小箱3をパチンコ島台
上部に設け、該小箱3の下部に溢球樋4を垂設してい
る。また、該溢球樋4の先端には一方に優先して球を分
配する分配器8を設け、パチンコ島台下部には一端が分
配器8と他端が貯留タンク2A、2Bとに渡って架けら
れた溢球導入樋15が設けられている。このような構成
により、前記小箱3から溢れた余剰球は、前記溢球樋4
を介して流下し、該溢球樋4と接続された分配器8に導
入される。分配器8によって分配された余剰球は、溢球
導入樋15を介して、優先して貯留タンク2Aに導入さ
れ貯留される。このようにして、複数の大型貯留タンク
に優先順位をつけて球を貯留することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパチンコ島台上部小
箱より溢球を下部貯留タンクに帰戻する際、島台下部に
縦列で設けた貯留タンクに平均に球を分配する装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ遊技場においては、遊技
によって獲得した賞品球は、景品交換場(カウンタ−)
のベ−スタンクヘ返却され、賞球導出によって減量した
島台群へ自動的に補給するよう形成されていた。また、
パチンコ機からアウト球となって排出される球は、島台
中央下部の貯留タンクに集合させ、パチンコ球研磨揚送
装置により研磨と同時に揚送された球を島台上部の貯留
タンク(以下小箱という)に貯留し、小箱より各パチン
コ機へ補給樋により配送されていた。しかし、近代遊技
場では、経営の合理化とベ−スタンク設置箇所の問題、
及び接客サ−ビスの向上の点から、賞品球の返却方法を
従来のカウンタ−返却方式から、島台端部に装置した島
端交換方式によって行われるようになったため、従来の
島台内単独貯留タンクでは、円滑な球補給を満たす球の
許容量を貯留することは不可能となった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した問題
点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、景
品交換場のベ−スタンクを廃止し、島台下部の空間部
に、大型貯留タンクを複数設けることによりパチンコ球
貯留量を倍増可能とするものである。
【0004】また、両貯留タンクに球の分配を平均にす
ることが望まれており、島台上部小箱より余剰球として
戻される溢球を溢球樋を介して下部貯留タンクへ落下す
る際、溢球樋垂下下端に分配器を設けることによって両
貯留タンクへ平均に球の振分けをするよう形成するもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明におけるパチンコ球分配器は、島台下部
に装置する両貯留タンクの中間上部に形成して、球補給
の均等を計るもので、該貯留タンク上部に垂下延設する
溢球樋下端を囲設形成し、該下部に球出口を形成し、該
球出口に連接形成で分配板を設け、溢れ球を両貯留タン
クに平均に貯留分配するよう形成したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】各パチンコ機Pから排出されたア
ウト球は、球磨揚送装置1の揚送口13より導入され、
該球磨揚送装置1の支持壁と無端ベルト11間の挟持力
によって研磨、揚送され島台A上の小箱3に貯留され、
各パチンコ機Pに補給される。尚、小箱3内部の球貯留
量が満量となり、更に揚送補給されるパチンコ球を小箱
3上部に設けた余剰球排出口(図示省略)から溢球樋4
を介し下部の貯留タンク2A・2Bに落下貯留する。
【0007】貯留タンク2A・2Bに平均に球導入する
ため溢球樋4の垂下下端の分配器8によって球の分配導
入をするもので、図5〜図6は作用状態を示し、溢球樋
4より落下した球は、垂下下端に設けた分配器8の球流
出口9より分配板10に流れ、予め傾斜角度を設けた側
の、主貯留タンク2A側へ優先導入される。また、主貯
留タンク2Aの球が満量となった場合、溢球導入口16
まで球が集合するため(図6参照)溢球は補貯留タンク
2B側に流入開始となる。
【0008】以上の説明で明らかなように、主貯留タン
ク2Aを常時優先しながら、貯留タンク2A・2Bに均
等に球の貯留を計るものである。また、貯留タンク2A
・2B内部を説明すれば、アウト球通路の傾斜角度が溢
球貯留部より大きく形成され、また、球出口が溢球出口
より上部に形成されている為、アウト球の流勢が強く、
流勢の弱い溢球上に自重で割り込み、揚送口13に向か
うため、アウト球の汚れを溢球より優先的に球磨きをし
て補給に供し、島台Aの球を平均した磨球で円滑に自動
循環させ機構効率を高めるものである。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1〜図2は島台Aの全体略図を示し、多数のパチンコ
機Pを背向列設した島台A中央部には、球磨揚送装置1
が立設されている。
【0010】該球磨揚送装置1は、上・下ロ−ラ−に張
架した無端ベルト11に対向する揚送壁間に球を挟持
し、揚送される摺動エネルギ−を利用して球の汚れを研
磨する装置であり、その球磨揚送装置1を中央に装置し
た島台Aの下部空間部の両側に、四方を囲設した主貯留
タンク2Aと補貯留タンク2Bを形成する(図2点線表
示参照)。
【0011】図7で貯留タンク2A・2B内部を詳述す
れば、各パチンコ機Pから排出されるアウト球を集合し
滞留するA室20と、前述球磨揚送装置1の上部小箱3
から垂下する溢球樋4によって余剰球を滞留するB室2
1とに大別形成され、まず、A室20から詳述すれば、
島台A腰部にはパチンコ機Pから排出されるアウト球を
集合するためのアウト樋が、島台A中央に向かって円滑
な球流れに必要な勾配を設けて斜設されている(図示省
略)。そのアウト樋終端を、貯留タンク2A・2Bの一
側壁にアウト樋用開口部を穿設臨ませ、他側の球出口方
向に流動勾配を設け、アウト球を所定量滞留する待機供
給路を斜設する。
【0012】つぎにB室21を説明すれば、球磨揚送装
置1の支持壁と無端ベルト11間の、挟持力によって研
磨・揚送され、該球磨揚送装置1の上部に装設されてい
る小箱3に貯留される。
【0013】また、小箱3内部の球貯留量が満量となっ
た時、さらに、揚送補給されるパチンコ球を小箱3上部
に設けた余剰球排出口(図示省略)から溢球樋4を垂下
延設して、島台A下部の貯留タンク2A・2Bに帰戻し
て貯留するB室21を形成する。以上のように形成した
貯留タンク2の一側を、主貯留タンク2Aとして、前述
したA室20・B室21の各々下部に球出口18を開口
し、球磨揚送装置1の揚送口13に球導出樋12を架設
連接して一体通路に形成する。
【0014】また、貯留タンク2の他側を補貯留タンク
2Bとして、前述主貯留タンク2Aと接続一体通路を設
け、球の自動循環を主貯留タンク2Aを主体として球循
環を構成するもので、補貯留タンク2Bは、主貯留タン
ク2Aが満量となった際自動的に球の貯留補助するため
形成する。また、常時アウト球を優先導入するため、両
貯留タンク2A・2B内の形成は、A室20の勾配を大
きく設け、アウト球出口を溢球出口より上部に形成す
る。
【0015】以上のように形成された貯留タンク2A・
2Bに係るパチンコ球分配器8を詳述すれば、貯留タン
ク2A・2B上部近傍に分配器8を形成する。該分配器
8は、溢球樋4の終端を囲設したケ−スの下面に、適宜
な球流出口9を開口し、該球流出口9の直下に段差を設
けて囲設した分配板10設置用ケ−スを形成する。
【0016】球流出口9から放出されるパチンコ球を、
両貯留タンク2A・2Bに平均に分配するための分配板
10を、球流出口9の出口幅より大きく形成し、且つ取
付傾斜角度を、主貯留タンク2A側に大きく設ける。ま
た、分配板10を球流出口9より下部に装着すること
で、球の円滑放出を可能とし、分配板10で分配した球
を、貯留タンク2A・2Bに導入するため溢球導入樋1
5を形成し、各々傾設して前述貯留タンク2A・2B内
のB室に貯留する。
【0017】
【発明の効果】遊技場の限られた空間を利用して島台下
部に縦列して貯留タンクを設け、該貯留タンクに球を導
入する際常時平均に振り分けするよう発明された分配器
を装設することにより、以下の効果を有する。 (1)島台内の空間に大型貯留タンクを内蔵するため景
品交換場に設けたベ−スタンクが必要でなく、従来のベ
−スタンク設置に係る諸設備の経費が省略されると共
に、高価な土地が有効に使用できる。 (2)工場内でパチンコ島の製造と並行して規格貯留タ
ンクが一貫作業として製造可能であるため、製造コスト
においても、ホ−ル設置作業の上でも簡略となり産業上
に効果は大である。 (3)近年、お客のニ−ズに対応する為、短時間に多量
の景品球を排出するパチンコ機が設置され出玉が集中し
た場合でも、パチンコ機への景品球の補給が即座にで
き、球不足という事態の発生を防止できる。 (4)遊技場内の補給樋の架設が少なくてすみ、特にホ
−ルメインのカウンタ−よりの樋が省略されるのでフロ
ア−の天井部分がすっきりとする。 (5)島台上部の小箱より高度位置から落球するため球
づまり等が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ島台全体略図。
【図2】パチンコ島台斜視透視略図。
【図3】還元機揚送路の拡大図。
【図4】要部拡大図。
【図5】パチンコ球分配器作用図A図。
【図6】パチンコ球分配器作用図B図。
【図7】貯留タンクより還元機にいたる流入路図。 1‥‥球磨揚送装置、2・2A・2B‥‥貯留タンク、
3‥‥小箱、 4‥‥溢球樋、8‥‥分配器、
10‥‥分配板、11‥‥無端ベルト、 13‥‥
揚送口、20‥‥A室、 21‥‥B室。
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 パチンコ島台における溢球帰還装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ島台の上
部に設けられる上部貯留タンクの溢球を、パチンコ島台
下部に設置される複数の下部貯留タンクに帰還するパチ
ンコ島台における球帰還装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ遊技場においては、多量
の景品球を一度に排出するパチンコ機が主流となり、こ
のパチンコ機を設置した島では、遊技場内にベースタン
クと呼ばれる大型の貯留タンクを設けることなく、パチ
ンコ島台内のパチンコ球が不足したときでも即座に補給
が間に合うようにパチンコ島台内に貯留タンクを設けた
装置が多く、例えば、特開平1−212585号が開示
されている。即ち、この装置は、パチンコ島台内の下部
に貯留タンクを2個設け、パチンコ島台の上部タンクか
ら溢れた球を2本の溢れ球パイプを介して、2個の貯留
タンクへ受け、溢れ球を貯留するパチンコ島台の貯留タ
ンクが示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように上部タンクから溢れた球をその複数の貯留タンク
へ貯留するには、貯留タンクに対応した数の溢れ球パイ
プを介して貯留する必要があり、前記した装置の場合に
は、貯留タンクの数に合わせ、溢れ球パイプを2本設置
しているため、その2本分の溢れ球パイプを設置するだ
けの広いスペースがいるだけでなく、溢れ球を2本のパ
イプに振り分けるために、上部タンクの構造が大きくな
ってしまうと言う問題も発生した。
【0004】また、点検や異常時など貯留タンクの球量
を把握したい場合(特に出球の多い新規開店時などの貯
留タンクの球量が少なくなってきた場合)に、従来のよ
うに2本の溢れ球パイプで分散させ、2つの貯留タンク
へ同時に貯留させると、パチンコ島台内の貯留量が少な
い場合にも、両方の貯留タンクの球量を観察して球量を
把握しなければならなかった。また、貯留タンクを覗く
場合には、パチンコ機や補給設備(溢れ球ホース等)な
どが多数配置され、なかなか手間のかかる作業であるた
め、両方の貯留タンクを覗いて観察するには大変な労力
を要していた。
【0005】本発明は、上記した問題点に鑑みなされた
もので、その目的とするところは、狭いスペースでも、
溢れ球パイプ等の装置を設置可能とし、また、パチンコ
島台内の貯留量が少ない場合でも、定められた貯留タン
クから球が絶えず貯まるようにし、球の貯留量を一度に
簡単に把握することができるパチンコ島台における溢球
帰還装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】上
記した目的を達成するために、請求項1記載の発明は、
各パチンコ機に補給するためのパチンコ球を貯留する複
数の下部貯留タンクと、該下部貯留タンクに貯留されて
いる球を揚送する球磨揚送装置と、該球磨揚送装置から
揚送された球を貯留すると共に、該貯留している球をパ
チンコ機に供給する上部貯留タンクと、該上部貯留タン
クに貯留しきれない溢球を前記下部貯留タンクに戻す溢
球帰還装置と、を備えたパチンコ島台において、前記下
部貯留タンクは、少なくとも第1の貯留タンクと第2の
貯留タンクとを含み、前記球帰還装置は、前記上部貯留
タンクからの溢球を受け入れて流下させる単独の溢球流
下手段と、該溢球流下手段から流出する溢球を前記第1
の貯留タンクと前記第2の貯留タンクとに導出せしめる
溢球導出手段とを備えたことを特徴としている。
【0007】このように、請求項1記載の発明において
は、単独の溢球流下手段により溢球を流下させ、該流下
した溢球を溢球導出手段により下部貯留タンク(第1,
第2の貯留タンク)に導出するようにしたので、コンパ
クトな装置となり、従いパチンコ島台内の限られた空間
内でも容易に設置することができる。従来は前記したよ
うに2本の溢れ球パイプ(本発明の溢球流下手段に相
当)にて2つの貯留タンク(本発明の第1,第2の貯留
タンクに相当)に溢球を帰還させていたので、装置が大
がかりとなり広いスペースを必要としていた。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のパチンコ島台における溢球帰還装置において、前記
溢球導出手段は、前記溢球流下手段から流出する溢球を
前記第1の貯留タンクまたは前記第2の貯留タンクのい
ずれか一方に優先して導出せしめるようにした溢球優先
導出手段を含むことを特徴としている。
【0009】つまり、請求項2記載の発明においては、
溢球導出手段が第1の貯留タンクまたは第2の貯留タン
クのいずれか一方に優先して溢球を導出する溢球優先導
出手段を含んでいるので、このような構成を採用するこ
とにより下部貯留タンクの貯留されている球貯留量を把
握したい場合でも、優先される貯留タンクの球貯留量を
調べるだけで、下部貯留タンクの総球貯留量を把握する
ことができる。即ち、パチンコホールにおいては通常遊
技客に球を景品球として相当数貸し出しているので、下
部貯留タンクの球貯留量は開店時に比して減少している
(特に新規開店時の出球が多く、下部貯留タンクに貯留
される球貯留量が少ない)。そして、減少している下部
貯留タンクのパチンコ島台を把握して外部より当該パチ
ンコ島台に球を適宜手段にて補給するようにしている。
従って本発明のように複数ある下部貯留タンクに溢球を
貯留する優先順位をつけておけば、通常時には当該パチ
ンコ島台の球保有量を把握したいとき、その優先される
下部貯留タンクのみを調査することで、容易に当該パチ
ンコ島台の球保有量を把握して即座に対処することがで
きる。
【0010】ところで、請求項2記載の発明では、下部
貯留タンクの優先順位をつける手段が問題となる。例え
ば、切り換え弁のようなもので人為的に行ってもよい
が、そうするとその作業が煩わしくなる。この問題を解
決したのが請求項3記載の発明である。
【0011】即ち、請求項3記載の発明は、請求項2記
載のパチンコ島台における溢球帰還装置において、前記
溢球導出手段は、前記溢球流下手段から流出した溢球を
一旦受け入れる溢れ球受け箱と、該溢れ球受け箱から流
下する溢球を流入する球分配箱と、該球分配箱と前記第
1の貯留タンク及び前記第2の貯留タンクとの間に夫々
架設され、該球分配箱の溢球を前記第1の貯留タンク及
び前記第2の貯留タンクへ導出する第1の球通路及び第
2の球通路とを含み、前記溢球優先導出手段は、前記球
受け箱から前記球分配箱に流下した溢球を受ける部材と
して形成されると共に、該部材の所定箇所に夫々前記第
1の球通路及び第2の球通路に前記球受け箱からの溢球
を導出させる第1の球通路導出口と第2の球通路導出口
とを高さを変えて設けたことを特徴としている。
【0012】つまり、請求項3記載の発明では、溢球流
下手段から流下してきた溢球を溢れ球受け箱により一旦
受けとめてその流勢をやわらげてから球分配箱に流出さ
せ、そこから溢球優先導出手段にて第1,第2の球通路
を介して第1,第2の貯留タンクに溢球を導出するよう
にしている。ここで、溢球優先導出手段は、球受け箱か
ら球分配箱に流下した溢球を受ける部材として形成され
ると共に、該部材の所定箇所に夫々第1,第2の球通路
に球受け箱からの溢球を導出させる第1,第2の球通路
導出口とを高さを変えて設けられている。即ち、溢球優
先導出手段は、球受け箱から球分配箱に流下した溢球を
受けとめた後、高さが異なる位置に設けられた第1,第
2の球通路導出口より第1,第2の球通路を介して第
1,第2の貯留タンクに溢球を導出するようにしてい
る。従い、例えば第1の球通路導出口が第2の球通路導
出口より低く形成されていると、溢球は第1の球通路を
介して第1の貯留タンクに優先して貯留されるようにな
り、更に第1の貯留タンクが満杯になると、溢球は第1
の球通路導出口をも満たして自然に第2の球通路導出口
に到達する。そして、第2の球通路導出口から溢球が第
2の球通路を介して第2の貯留タンクに導出される。よ
って、請求項3記載の発明では、請求項2記載の発明の
効果に加え、単独の溢球流下手段から溢球を流下させて
も優先される貯留タンクが満杯になると自動的に方向を
変えて非優先される貯留タンクに溢球を導出することが
可能となる。
【0013】また、請求項4記載の発明は、請求項1乃
至請求項3いずれか記載のパチンコ島台における溢球帰
還装置において、前記第1の貯留タンクと前記第2の貯
留タンクは前記球磨揚送装置を中央にして、該球磨揚送
装置の略両側に設置され、前記溢球帰還装置は、前記球
磨揚送装置と略平行状に前記第1の貯留タンクと前記第
2の貯留タンクとの間に位置するように設けたことを特
徴としている。
【0014】パチンコ島台において球磨揚送装置の周囲
は比較的スペースがあり、このようなスペースに溢球帰
還装置、即ち溢球流下手段と溢球導出手段を設置し、第
1,2の貯留タンクを球磨揚送装置の両側に設置するこ
とで、パチンコ島台の限られた空間を有効に活用でき、
その設置作業も簡略となる。
【0015】また、請求項5記載の発明は、請求項2乃
至請求項4いずれか記載のパチンコ島台における溢球帰
還装置において、前記球磨揚送装置は、その球導入口が
前記優先される貯留タンク側に向かって配置され、更
に、該球導入口と前記優先される貯留タンクの球排出口
とを連結して前記優先される貯留タンクの貯留球を前記
球磨揚送装置に導出させる合流導入部を、前記球導入口
と前記非優先される貯留タンクの球排出口とを連結して
前記非優先される貯留タンクの貯留球を前記球磨揚送装
置に導出させる搬送樋よりも幅広に形成したことを特徴
としている。
【0016】請求項5記載の発明では、球磨揚送装置の
球導入口が優先される貯留タンク側に向かって配置され
ており、該球導入口に優先貯留タンクの球排出口から延
びた合流導入部と非優先貯留タンクから延びた搬送樋が
連結され、更に合流導入部は搬送樋よりも幅広に形成さ
れている。ここで、球導入口は優先貯留タンク側に向か
って配置されているため、当然ながら合流導入部は直線
的に短い形状で形成することができる。一方、搬送樋
は、合流導入部に比して長く複雑な形状にならざるを得
ず、更に合流導入部が搬送樋よりも幅広に形成してある
ので、合流導入部の球の移送量は搬送樋の移送量よりも
多くなる。何故なら、幅の広さの違いも然る事ながら、
搬送樋の複雑な形状(例えばL字状)により、球の流れ
る速度が弱められるためである。そこで、請求項5記載
の発明では、移送量の多い合流導入部を優先貯留タンク
側に連結しているので、優先貯留タンクのみにしか球が
貯留されていなくとも、ある程度の球を迅速に球磨揚送
装置へ導入することができ、パチンコ機の補給に支障を
来すことがなく、また球を磨いてきれいに保つことが可
能となる。
【0017】
【実施例】本発明の実施形態を図面に基づいて説明す
る。先ず、図1はパチンコ島台Aの全体斜視図を、図2
はパチンコ島台Aの透視図、図3はパチンコ島台Aを表
から眺めた要部拡大斜視図、図4はパチンコ島台Aを裏
から眺めた要部拡大斜視図、図5及び図6は溢球帰還装
置8の作用を表す模式図、図7は球磨揚送装置1を中心
に周辺装置を平面視した模式図、図8は球磨揚送装置1
を中心に周辺装置を断面視した模式図、が示されてい
る。
【0018】最初に、図1乃至図4並びに図7及び図8
を参照しパチンコ島台Aを説明すると、パチンコ島台A
は中央にパチンコ機Pを背向列設し、またパチンコ機P
に対応するように球貸し機Tが併設されている。次に、
パチンコ島台Aの上部には球磨揚送装置1によって球を
研磨し、揚送した球を貯留する箱状の上部貯留タンク3
が設けられており、その上部貯留タンク3は、揚送され
た球をパチンコ機Pに供給している。また、上部貯留タ
ンク3は余った溢れ球を後述する供給バイプ4に排出す
るように開口した余剰球排出口(図示省略)が形成され
ている。また、パチンコ島台Aから上部に突出している
上部貯留タンク3と球磨揚送装置1を覆うように箱状の
帽子部31が設けられている。そして、パチンコ島台A
の下部には、パチンコ機Pから排出した球や前記上部貯
留タンク3から溢れ出した球を貯留する箱状の下部貯留
タンク2が設けられており、下部貯留タンク2は、球磨
揚送装置1を挟み前記上部貯留タンク3から溢れ出した
球を優先して貯留させる優先下部貯留タンク2Aと、前
記上部貯留タンク3から溢れ出した球を非優先的に貯留
する非優先下部貯留タンク2Bが設けられている。この
下部貯留タンク2(優先下部貯留タンク2Aと非優先下
部貯留タンク2B)が本発明の第1,第2の貯留タンク
に相当している。更に、下部貯留タンク2について詳述
すると、図7及び図8に示すように下部貯留タンク2
は、パチンコ機Pから排出されるアウト球を流下させる
ためのアウト球通路20と、前記上部貯留タンク3から
溢れ出した球を貯留するための空間である貯留空間21
と、を内設しており、該貯留空間21は、優先下部貯留
タンク2Aではアウト球通路20を挟んで上下に形成さ
れ、非優先下部貯留タンク2Bではアウト球通路20よ
りも上に形成されている。また、アウト球通路20につ
いても前記貯留空間21の傾斜よりも急な下り傾斜が設
けられている。
【0019】優先下部貯留タンク2Aは、球磨揚送装置
1と対面する一側面にアウト球通路20から流下した球
を排出するアウト樋用開口部34が設けられ、その下部
には、アウト球通路20より下の貯留空間21に貯留さ
れた球を排出する排出口18Aが設けられている。
【0020】非優先下部貯留タンク2Bは、球磨揚送装
置1の裏面と対面する一側面にアウト球通路20や貯留
空間21から流下した球を排出する排出口18Bが形成
されており、該排出口18Bには搬送樋35が接続され
ている。この搬送樋35は、優先下部貯留タンク2Aに
向かって延設され、図7に示すように略コ字状に曲げら
れて球磨揚送装置1に接続され、球を球磨揚送装置1に
導入させている。
【0021】次に、パチンコ島台Aの中央部には、球磨
揚送装置1が設置されており、該球磨揚送装置1は、モ
ータ32の回転を駆動ベルト33によって伝達され駆動
されている。そして、球磨揚送装置1は、上下に設けら
れた上・下ローラ(図示省略)に搬送ベルト11が張架
されており、搬送ベルト11は、球磨揚送装置1の上下
全体に渡って設けられたガイドレール36とその搬送ベ
ルト11との間を球が揚送される際に起こる摺動作用に
よって球を研磨している。また、前記球磨揚送装置1の
下方には、前記優先下部貯留タンク2Aの排出口18A
から排出された球を球磨揚送装置1へ導入する合流導入
部50が設けられ、該合流導入部50は導入樋12と接
続樋13とで略直線的に形成されている。導入樋12
は、前記排出口と接続され、接続樋13は、一端を球磨
揚送装置1の導入口(図示省略)へ、そのもう一端を前
記導入樋12の一端へと接続されている。
【0022】このようにして、優先下部貯留タンク2A
において、アウト樋用開口部34から排出されたアウト
球は、排出口18Aから流下する貯留球よりも勢いが強
いと同時に、上方から落下し貯留球を上方から抑えて先
に合流導入部50を介して、球磨揚送装置1に向かって
導入されているため、優先下部貯留タンク2Aは、パチ
ンコ機Pから排出された汚れたアウト球を優先して磨く
ことが出来円滑に効率よく磨き再び補給することが可能
である。また、非優先下部貯留タンク2Bでは、非優先
下部貯留タンク2Bから排出される球は、コ字状に曲折
された搬送樋35によって球磨揚送装置1に導入されて
いる。更に、図7にみられるように球磨揚送装置1は、
揚送する球を合流導入部50と該合流導入部50より幅
が狭く形成された搬送樋35とで球を導入して揚送して
いる。即ち非優先下部貯留タンク2Bから排出される球
と、優先下部貯留タンク2Aから排出される球は、合流
導入部50と搬送樋35とを介して揚送装置によって、
上部貯留タンク3に揚送されているが、合流導入部50
からの球のほうが搬送樋35からの球より多く揚送され
るようになっている。これは、幅の違いと、それらの形
状による。幅の違いは当然であるが、搬送樋35は前記
したように略コ字状に曲げられて形成されているため、
略直線状に形成された合流導入部50より長くなり、更
に方向を変更することにより球の流れる速度が弱められ
るためである。
【0023】次に、図3乃至図6を参照し、溢球帰還装
置8を詳述すると、溢球帰還装置8は、供給パイプ4
と、溢れ球受け箱40と、球分配箱41と、球通路15
とで構成されており、略球磨揚送装置1と同様にパチン
コ島台Aの中央に両方の下部貯留タンク2に挟まれた位
置に、球磨揚送装置1と平行して設置されている。
【0024】先ず、供給パイプ4は、その上端を上部貯
留タンク3の前記溢れ球排出口と接続され、その下端を
溢れ球受け箱40と接続され、上部貯留タンク3から垂
設されている。尚、供給パイプ4が本発明の溢球流下手
段に相当している。
【0025】次に、溢れ球受け箱40は、前記供給パイ
プ4から流下した球を一度受けるため箱状に形成され、
その上部を供給パイプ4と、その下部一側面を球分配箱
41の一側面とに接続されている。そして、溢れ球受け
箱40は球分配箱41に面した一側面から球が流出させ
ることが可能なよう開口した球流出口9が設けられてい
る。
【0026】また、球分配箱41は、箱状に形成され、
上部には一側面を前記溢れ球受け箱40の下部一側面と
接続されている。また、下部には山状に分岐した球通路
15(優先球通路15A,非優先球通路15B)の一端
を接続できるようになっている。更に、球分配箱41に
は、球分配箱41の球流出口9と対応する位置に、球を
流入させる球流出口9と同様な球流入口43が形成され
ている。そして、その球流入口43の下方には球流入口
43から流下してくる球を受ける板状の分配板10が設
けられ、該分配板10は、球流入口43の幅よりも大き
く、優先下部貯留タンク2Aに向かって球が流下するよ
うな下り傾斜が形成されている。また、分配板10の両
端の先には、下方に設けられた球通路15に分配板10
に流下した球を流出させることができるように開口した
分岐樋導入口16A、16Bが形成されている。尚、分
配板10が本発明の溢球優先導出手段に、球通路15
(優先球通路15A,非優先球通路15B)が本発明の
第1,第2の球通路に、分岐樋導入口16(16A、1
6B)が本発明の第1,第2の球通路導出口に夫々相当
している。
【0027】また、球通路15は、その上端を前記球分
配箱41に接続され、その下端を下部貯留タンク2に臨
まされており、前記分岐樋導入口16から流下した球を
下部貯留タンク2に流下させることが可能なように両下
部貯留タンク2に向かって下り傾斜を設けて樋状に形成
された球の通路である。尚、支持橋42は、両下部貯留
タンク2間に架け渡され、球分配箱41を支持する矩形
状の板である(図4参照)。尚、球通路15,溢れ球受
け箱40,球分配箱41,が本発明の溢球導出手段に相
当している。
【0028】次に、本実施例における作用を図4乃至図
6を参照し説明すると、上部貯留タンク3から溢れた球
は、上部貯留タンク3の下部に設けられた余剰球排出口
(図示省略)から供給パイプ4へ流出する。流出した球
は供給パイプ4を落下し、溢れ球受け箱40で一度受け
られる。そして、溢れ球受け箱40で一度受けられた球
は、球流出口9から球分配箱41に流出され、分配板1
0に流出される。分配板10に流出した球は、分配板1
0の傾斜に伴い優先下部貯留タンク2Aのある方向に転
動し、分岐樋導入口16Aから優先球通路15Aに流出
し、優先球通路15Aの傾斜に伴い転動し、優先下部貯
留タンク2Aに流下し貯留されることとなる。更に、こ
の貯留が進むと上部から流下する球により優先下部貯留
タンク2Aが満タンとなり、今度は優先球通路15Aを
も満たし、次には分岐樋導入口16Aをも流下する球で
満し、分配板10の下り勾配部分に球が留まり出す。そ
して、貯留しきれなくなった球は溢れ出し、溢れた球で
球流出口9付近が満たされ、その溢れた球は、積み重な
り新たな球の流れ(進路)を形成し、この球の流れに沿
って分配板10の勾配に逆らうような方向に溢れ出し、
非優先下部貯留タンク2Bのある方向に流出する。そし
て、流出した球は、分岐樋導入口16Bから非優先球通
路15Bに流出し、非優先球通路15Bの傾斜に伴い転
動し、非優先下部貯留タンク2Bに流下し貯留されるこ
ととなる。
【0029】このようにして、溢球帰還装置8は、球分
配箱41に設けられた分配板10から優先下部貯留タン
ク2Aの方向に球を流出させる分岐樋導入口16Aの高
さと非優先下部貯留タンク2Bの方向に球を流出させる
分岐樋導入口16Bの高さを異ならしめること、即ち分
配板10を傾斜を設けて設置することによって、重力に
従い球を流出させるだけで、球が流出する優先順位が形
成される。そして、優先下部貯留タンク2Aが満たされ
れば、上部から流下した球は、球分配箱41で球が積み
重なって形成された球の流れによって方向を変えて流出
してゆき、自動的に球の流れの方向を変える作用が形成
できるため、何ら装置を駆動させることなく進路をかえ
ることができ、優先順位を設けて下部貯留タンク2に貯
留することが可能となる。このため、一本の供給パイプ
4からでも流下する方向を変え、複数設けられた下部貯
留タンク2に貯留させることができるために、供給パイ
プ4を下部貯留タンク2の数に対応して設置しなくても
良く、広いスペースを確保して設置する必要が無くなっ
た。
【0030】また以下には本発明のその他の効果を列挙
して記載する。
【0031】(1)パチンコ島台A内の空間に下部貯留
タンク2を内蔵するため、景品交換場に設けた大型の貯
留タンクであるベ−スタンクを必要とせず、従来のベ−
スタンク設置に係る諸設備の経費が省略されると共に、
高価な土地が有効に使用できる。また、遊技場内に余分
な補給樋の架設が少なくてすみ、特にホ−ルの景品交換
場にある大型のベースタンクからパチンコ島台へ供給す
るための樋が省略されるのでフロア−の天井部分がすっ
きりとする。
【0032】(2)工場内でパチンコ島台Aの製造と同
時に規格化した下部貯留タンク2も製造でき一貫作業と
して製造可能であるため、製造コストにおいても、ホ−
ル設置作業の上でも簡略となり産業上に効果は大であ
る。
【0033】(3)近年、お客のニ−ズに対応する為、
短時間に多量の景品球を排出するパチンコ機Pが設置さ
れ出球が集中した場合でも、パチンコ機Pへの景品球の
補給が即座にでき、球不足という事態を防止できる。
【0034】(4)パチンコ島台A上部の上部貯留タン
ク3がある高度位置から供給パイプ4を介して、落下さ
せ下部貯留タンク2に振り分けるため球づまり等が発生
しない。
【0035】
【発明の効果】以上、説明して明らかなように、本発明
の効果について説明すると、まず、請求項1の発明は、
単独の溢球流下手段により上部貯留タンクに貯留しきれ
ない溢球を流下し、該流下した溢球を溢球導出手段によ
り第1の貯留タンクと第2の貯留タンクとに導出するよ
うにしたので、パチンコ島台内にて広いスペースを確保
することなく、パチンコ機や補給設備が設置された狭い
スペースでも設置することが可能であり、コンパクトな
装置であっても2箇所(第1の貯留タンク及び第2の貯
留タンク)へ溢球を供給することが可能である。また、
上部貯留タンクの構造も小さく簡素化することができ
る。
【0036】次に、請求項2の発明では、溢球導出手段
が、溢球流下手段から流出する溢球を第1の貯留タンク
または第2の貯留タンクのいずれか一方に優先して導出
せしめるようにした溢球優先導出手段を含んでいるの
で、下部貯留タンクの貯留されている球貯留量を把握し
たい場合(特に新規開店時の出球が多く、下部貯留タン
クに貯留される球貯留量が少ない場合)、優先される貯
留タンクの球貯留量を調べるだけで、下部貯留タンクの
総球貯留量を把握することができる。
【0037】更に、請求項3の発明は、溢球導出手段が
溢球流下手段から流出した溢球を一旦受け入れる溢れ球
受け箱と、溢れ球受け箱から流下する溢球を流入する球
分配箱と、球分配箱と第1の貯留タンク及び第2の貯留
タンクとの間に夫々架設され、球分配箱の溢球を第1の
貯留タンク及び第2の貯留タンクへ導出する第1の球通
路及び第2の球通路とを含み、更に溢球優先導出手段
は、球受け箱から球分配箱に流下した溢球を受ける部材
として形成されると共に、部材の所定箇所に夫々第1の
球通路及び第2の球通路に球受け箱からの溢球を導出さ
せる第1の球通路導出口と第2の球通路導出口とを高さ
を変えて設けたので、単独の溢球流下手段から溢球を流
下させても優先される貯留タンクが満杯になると自動的
に方向を変えて非優先される貯留タンクに溢球を導出す
ることが可能となる。
【0038】また、請求項4の発明は、第1の貯留タン
クと第2の貯留タンクとを球磨揚送装置を中央にしてそ
の両側に設置し、更に溢球帰還装置を球磨揚送装置と略
平行状に第1の貯留タンクと第2の貯留タンクとの間に
位置するように設けたので、球磨揚送装置付近のデッド
スペースを有効に活用でき、パチンコ島台内にて特別な
スペースを確保することなく、単独の溢球流下手段にて
2箇所(第1の貯留タンク及び第2の貯留タンク)へ溢
球を供給することが可能となる。
【0039】また、請求項5の発明は、球磨揚送装置
は、その球導入口が優先される貯留タンク側に向かって
配置され、更に、球導入口と優先される貯留タンクの球
排出口とを連結して優先される貯留タンクの貯留球を球
磨揚送装置に導出させる合流導入部を、球導入口と非優
先される貯留タンクの球排出口とを連結して非優先され
る貯留タンクの貯留球を球磨揚送装置に導出させる搬送
樋よりも幅広に形成したので、優先される貯留タンクの
みにしか球が貯留されていなくとも、ある程度の球を球
磨揚送装置にて上部貯留タンクに揚送することが可能に
なると共に、合流導入部を直線的に短く形成することが
可能となり、多量の球を迅速に優先される貯留タンクか
ら球磨揚送装置へ導入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ島台の全体斜視図。
【図2】パチンコ島台の透視図。
【図3】パチンコ島台を表から眺めた要部拡大斜視図。
【図4】パチンコ島台を裏から眺めた要部拡大斜視図。
【図5】溢球帰還装置の作用を表す模式図。
【図6】溢球帰還装置の作用を表す模式図。
【図7】球磨揚送装置を中心に周辺装置を平面視した模
式図。
【図8】球磨揚送装置を中心に周辺装置を断面視した模
式図。 1‥‥球磨揚送装置、2‥‥下部貯留タンク、2A‥‥
優先下部貯留タンク、2B‥‥非優先下部貯留タンク、
3‥‥上部貯留タンク、 4‥‥供給パイ
プ、8‥‥溢球帰還装置、 10‥‥分配
板、9‥‥球流出口、 11‥‥搬送ベ
ルト、12‥‥導入樋、 13‥‥接
続樋、15‥‥球通路、15A‥‥優先球通路、15B
‥‥非優先球通路 16、16A、16B‥‥分岐樋導入口、18A,18
B‥‥排出口、20‥‥アウト球通路、21‥‥貯留空
間、 31‥‥帽子部、32‥‥モー
タ、 35‥‥搬送樋、36‥‥ガイ
ドレール、 40‥‥溢れ球受け箱、41‥
‥球分配箱、 43‥‥球流入口、50
‥‥合流導入部。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】追加
【補正内容】
【図8】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各パチンコ遊技機が排出する無効球を、
    島台下部に装設した複数の貯留タンクに集合させ、該集
    合した球を球磨揚送機を介して島台上部小箱に補給し、
    該補給余剰球を帰戻するようになした貯留タンクにおい
    て、 該貯留タンク上部に垂下延設する溢球樋下端を囲設形成
    し、該下部に球出口を形成し、該球出口に連接形成で分
    配板を設け、溢れ球を両貯留タンクに平均に貯留分配す
    るよう構成したことを特徴とするパチンコ球分配器。
JP31603796A 1996-11-27 1996-11-27 パチンコ島台における溢球帰還装置 Expired - Lifetime JP2743916B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006325863A (ja) * 2005-05-25 2006-12-07 Meisei:Kk 遊技媒体補給設備、及びシステム
JP2007082948A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Sayama Precision Ind Co パチンコ玉誘導部材
JP2008194513A (ja) * 2008-05-20 2008-08-28 Meisei:Kk 遊技媒体補給システム

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