JP2006325863A - 遊技媒体補給設備、及びシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 メダルを使用するスロットマシン及びメダル貸出機等が複数設置された遊技島において、各スロットマシン及びメダル貸出機へ迅速かつ合理的で錯誤のないように遊技媒体を補給する。
【解決手段】 スロットマシン2及びメダル貸出機3(以下、遊技用装置と言う)の上部にはそれぞれ、遊技用装置にメダルを供給するための補給ユニット70が設けられている。この補給ユニット70は開閉自在のシャッタを備えており、シャッタが閉じられると、補給コンベア60にて各遊技用装置の上部に搬送されてくるメダルが、所定の遊技用装置に導き入れられる。そして、管理装置5は、所定の優先順位に従ってシャッタを駆動させることにより、補給が必要な遊技用装置に優先的にメダルを補給させる。つまり、各遊技用装置に、迅速かつ合理的で錯誤のないようにメダルが補給される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、遊技場において、遊技機等に遊技媒体を補給する遊技媒体補給設備に関する。
従来より、スロットマシン、パチンコ機、メダル(コイン)貸出機、及び玉貸出機といったような、メダル(コイン)やパチンコ球等の遊技媒体を使用する機器が複数設置された遊技島において、各機器に遊技媒体を補給する補給システムが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
上述したような従来の補給システムにおいては、遊技媒体を貯留するためのメインタンクと、このメインタンクに貯留された遊技媒体を遊技島の一端から他端へ向かって各機器に搬送するコンベアと、機器毎に備えられ、コンベアにて搬送される遊技媒体を貯留するためのサブタンクとが設けられており、各サブタンクに貯留されている遊技媒体の量が不足すると、そのサブタンクへ遊技媒体が補給され、各サブタンク内に貯留される遊技媒体の量が均一になるようにされている。
特開平5−23432 特開2003−181111
ところで、遊技媒体が使用される機器のうち、例えばスロットマシンやパチンコ機では、大当たり状態や小当たり状態等の状態モードがあり、そのようなモードでは、遊技者に多量の遊技媒体が払い出される。また、メダル(コイン)貸出機では、遊技者により通貨が投入されると、その金額に応じて、遊技者に遊技媒体が払い出される。
そして、上述したような従来の方法では、例えば特定の機器が、前述したような大当たり状態や小当たり状態等の遊技媒体が多量に払い出されるような状態になったとしても、サブタンクの遊技媒体量が少ない他の機器に遊技媒体が補給されてしまうというおそれがある。なお、そのような場合に、前者の機器において遊技媒体量が不足し、払い出さなくてはいけない量を確保することができずに遊技者が遊技を続行できなくなるという問題も生じる。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、遊技場に多数個列設された遊技媒体を使用する機器のうち、遊技媒体を要求する機器へ、迅速かつ合理的で錯誤のないように遊技媒体を補給するとともに、その制御を管理することができる補給設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、遊技場内に多数設けられた遊技媒体の補給対象である遊技用装置に、遊技媒体を補給する遊技媒体補給設備であって、遊技媒体を循環回収して再使用させる遊技媒体を貯留するタンクユニットと、遊技場内における遊技媒体の補給制御に関する設定を管理者に設定させるとともに、その内容を表示する設定表示パネルを有する遊技媒体補給装置と、遊技媒体を取込み貯留するとともに、遊技媒体の補給を要求した遊技用装置に遊技媒体を供給する遊技媒体補給ユニットと、前記タンクユニットで貯留する遊技媒体を、前記遊技用装置が列設された隣接する島のタンクユニットに分配補給する遊技媒体分配手段と、前記遊技用装置からの遊技媒体を回収して前記タンクユニットに配送する遊技媒体回収装置と、前記設定表示パネルへの設定操作により遊技媒体の補給制御を切換えるとともに、当該島に列設された遊技媒体貸し機若しくは遊技機を含む多数の遊技用装置からの補給要求と当該島に隣接する島の遊技媒体補給装置からの補給要求に対して、遊技場の稼動状況を、遊技媒体貸し機若しくは遊技機を含む遊技用装置から送信される信号を随時読み込む一方比較して、予め設定された複数の優先順位の組合わせに基いて遊技媒体補給を実行させる制御手段と、を備えていることを特徴とする遊技媒体補給設備である。
この請求項1に記載の遊技媒体補給設備によれば、遊技用装置が列設された遊技島において、予め定められた優先順位に従って、各遊技用装置に遊技媒体が補給される。
そして、優先順位を設けることにより、例えば遊技島の島端に設けられた遊技用装置に対応する遊技媒体補給ユニットより同時に遊技媒体の補給要求がされた場合に、他の遊技用装置への遊技媒体の補給が障害となって、島端の遊技用装置へ遊技媒体の補給がされないことにより、遊技が続行できなくなる不具合が解消できる。
しかも、管理者は、設定表示パネルを操作することにより、簡単かつ確実に遊技媒体の補給制御を切り替えることができる。
つまり、遊技場に多数個列設された遊技媒体を使用する遊技用装置のうち、遊技媒体を要求する遊技用装置へ、迅速かつ合理的で錯誤のないように遊技媒体を補給することができるとともに、その制御を簡単に管理することができる。
ところで、参考発明として、以下のような発明が考えられる。
[発明1]
まず、発明1は、遊技媒体を使用する複数の遊技用装置が列設された遊技島にて使用される遊技媒体を貯留するタンクユニットと、前記遊技島の上部に架け渡され、遊技媒体を前記各遊技用装置の上部に搬送する補給コンベア、前記タンクユニットの遊技媒体を前記補給コンベアへ供給する供給ユニット、及び前記補給コンベアにて搬送される遊技媒体を前記各遊技用装置に補給する補給ユニットからなる島内補給装置と、前記島内補給装置を制御する制御手段と、を備えた遊技媒体補給システムにおいて、前記補給ユニットは、前記各遊技用装置の上部にそれぞれ設けられて、対応する遊技用装置に遊技媒体を供給する個別タンクと、その各個別タンクへ前記補給コンベアにて搬送される遊技媒体を導き入れるか或いは導き入れないように、その動作を切り替え可能なシャッタとを有し、前記制御手段は、予め設定された所定の優先順位に基づき、遊技媒体が前記各遊技用装置に補給されるように、前記島内補給装置を動作させること、を特徴とする遊技媒体補給システムである。
このように構成された発明1の遊技媒体補給システムによれば、遊技用装置が複数並べて設けられた遊技島において、予め定められた優先順位に従って、各遊技用装置に遊技媒体が補給される。このため、例えば遊技媒体の補給が必要な複数の遊技用装置において、最も早急に遊技媒体の補給が必要な遊技用装置に、最初に遊技媒体が補給されるようにすることができる。よって、この遊技媒体補給システムによれば、遊技用装置に合理的かつ効率的に遊技媒体を補給することができる。
[発明2]
そして、発明2は、発明1の遊技媒体補給システムにおいて、前記各個別タンクには、当該個別タンクに貯留されている遊技媒体の量が規定量より少ない場合に、そのことを表す不足信号を出力する報知手段がそれぞれ設けられており、前記制御手段は、複数の前記報知手段から前記不足信号が出力されたことを検出した場合には、その各不足信号に対応する個別タンクのうち、前記タンクユニットからより遠い個別タンクに優先して遊技媒体が補給されるように、前記島内補給装置を動作させること、を特徴とする遊技媒体補給システムである。
この発明2の遊技媒体補給システムのように、タンクユニットから遠い遊技用装置については、補給コンベアにより遊技媒体が搬送されてくるまでに時間がかかるため、優先的に遊技媒体を補給させるようにするとよい。このようにすると、タンクユニットから遠い遊技用装置への遊技媒体の搬送が間に合わずに、その遊技用装置において、遊技媒体が大幅に不足してしまうような事態を防止することができる。
[発明3]
また、発明3は、発明1の遊技媒体補給システムにおいて、前記各個別タンクには、当該個別タンクに貯留されている遊技媒体の量が規定量より少ない場合に、そのことを表す不足信号を出力する報知手段がそれぞれ設けられており、更に、前記遊技用装置は、遊技者に対して遊技媒体を払い出す状態となると、そのことを表す払出信号を出力するように構成されており、前記制御手段は、前記複数の報知手段の何れかから前記不足信号が出力されたことを検出すると同時に、前記複数の遊技用装置の何れかから前記払出信号が出力されたことを検出した場合には、前記不足信号に対応する個別タンクよりも、前記払出信号を出力した遊技用装置に優先して遊技媒体が補給されるように、前記島内補給装置を動作させること、を特徴とする遊技媒体補給システムである。
この発明3の遊技媒体補給システムによれば、遊技媒体を払い出す状態である遊技用装置と、個別タンクに貯留されている遊技媒体が不足している遊技用装置とのうち、前者の遊技用装置に優先して遊技媒体が補給される。
つまり、遊技媒体が払い出される遊技用装置では、遊技媒体が多量に消費されるため、速やかな遊技媒体の補給が必要である。そこで、発明3の遊技媒体補給システムでは、遊技媒体を払い出す状態の遊技用装置に優先して遊技媒体が補給されるようにしており、そのような遊技用装置において、遊技媒体が払い出されたことによって遊技媒体が大幅に不足するような事態を防止することができる。
[発明4]
次に、発明4は、発明1の遊技媒体補給システムにおいて、前記遊技用装置は遊技機であるとともに、その遊技機は、遊技者に規定量の遊技媒体を払い出す状態となると、そのことを表す第1払出信号を出力し、遊技者に前記規定量より多量の遊技媒体を払い出す状態となると、そのことを表す第2払出信号を出力するようになっており、前記制御手段は、前記複数の遊技機の何れかから前記第1払出信号が出力されたことを検出すると同時に、他の何れかの遊技機から前記第2払出信号が出力されたことを検出した場合には、前記第1払出信号を出力した遊技機よりも、前記第2払出信号を出力した遊技機に優先して遊技媒体が補給されるように、前記島内補給装置を動作させること、を特徴とする遊技媒体補給システムである。
この発明4の遊技媒体補給システムによれば、遊技媒体を払い出す状態の複数の遊技機のうち、より多くの遊技媒体を払い出す状態の遊技機に優先して遊技媒体が補給される。
そして、この発明4の遊技媒体補給システムでは、遊技媒体のより速やかな補給が必要な遊技機に優先して遊技媒体が補給されることとなるため、そのような遊技機において、遊技媒体が払い出されたことによって遊技媒体が大幅に不足するような事態を防止することができる。
[発明5]
また、発明5の遊技媒体補給システムは、発明1の遊技媒体補給システムにおいて、前記遊技用装置としては、遊技機と、遊技者に遊技媒体を貸し出す貸出機とがあり、前記遊技機は、遊技者に遊技媒体を払い出す状態となると、そのことを表す払出信号を出力し、前記貸出機は、遊技者に遊技媒体を貸し出す状態となると、そのことを表す貸出信号を出力するようになっており、前記制御手段は、前記複数の遊技機の何れかから前記払出信号が出力されたことを検出すると同時に、前記複数の貸出機の何れかから前記貸出信号が出力されたことを検出した場合には、前記貸出信号を出力した貸出機よりも、前記払出信号を出力した遊技機に優先して遊技媒体が補給されるように、前記島内補給装置を動作させること、を特徴とする遊技媒体補給システムである。
この発明5の遊技媒体補給システムによれば、遊技媒体を払い出す状態である遊技機と、遊技媒体を貸し出す状態である貸出機とのうち、前者の遊技機に優先して遊技媒体が補給される。
つまり、前述したような遊技機と貸出機とを比較すると、遊技機においてより多くの遊技媒体が消費されるため、その遊技機に対するより速やかな遊技媒体の補給が必要である。そこで、発明5の遊技媒体補給システムでは、遊技媒体のより速やかな補給が必要な遊技用装置に優先して遊技媒体が補給されるようにしており、そのような遊技用装置において、遊技媒体が払い出されたことによって遊技媒体が大幅に不足するような事態を防止することができる。
[発明6]
そして、発明6の遊技媒体補給システムは、発明1に記載の遊技媒体補給システムにおいて、前記制御手段は、前記島内補給装置に、前記複数の遊技用装置の何れかへの遊技媒体の補給を開始させた後、その遊技用装置に対応する個別タンクの遊技媒体の量が規定量に達したと判断するか、或いは予め定めた所定時間経過したと判断するまで、その遊技用装置への遊技媒体の補給を実施させること、を特徴とする遊技媒体補給システムである。
この発明6の遊技媒体補給システムによれば、遊技媒体が補給されている遊技用装置の個別タンクにおいて、遊技媒体の量が規定量に達するか、或いは補給が開始されてから所定時間経過すると、その遊技用装置に対する遊技媒体の補給が停止されることになる。よって、その個別タンクにおいて遊技媒体が必要以上に補給されてその個別タンクから遊技媒体が溢れてしまうというような事態を防止することができる。また、他に遊技媒体の補給が必要な遊技用装置に対して速やかに補給を開始させることができるため、合理的かつ効率的である。
また、同時に多数の遊技用装置から遊技媒体の補給要求があった場合に、所定時間毎に遊技媒体の補給対象を切り替えるようにすることができるので、多数の遊技用装置からの補給要求にも対応できる。
[発明7]
次に、発明7の遊技媒体補給システムは、発明1に記載の遊技媒体補給システムにおいて、前記遊技島、前記タンクユニット、及び前記島内補給装置は複数組あり、更に、隣接する遊技島の前記タンクユニット間で遊技媒体をやり取りさせる島間補給装置を備えると共に、前記各タンクユニットは、当該タンクユニットに貯留されている遊技媒体の量が所定量より少ない場合に、遊技媒体の補給を要求する補給要求信号を出力するように構成されており、前記制御手段は、何れかの遊技島の前記タンクユニットから前記補給要求信号が出力されたことを検出すると、その補給要求信号を出力したタンクユニットに、前記補給要求信号を出力していない他の遊技島のタンクユニットから遊技媒体が補給されるように、前記島間補給装置を動作させること、を特徴とする遊技媒体補給システムである。
この発明7の遊技媒体補給システムでは、遊技島が複数あるとともに、隣接する遊技島のタンクユニット間で遊技媒体をやり取りする島間補給装置が設けられている。
また、各遊技島のタンクユニットは、貯留されている遊技媒体の量が所定量よりも少ないと、補給要求信号を出力する。
そして、島間補給装置は、補給要求信号を検出すると、遊技媒体の量が所定量以上のタンクユニットから、所定量以下のタンクユニット(つまり、補給要求信号を出力したタンクユニット)に遊技媒体を補給する。
よって、何れかの遊技島において、遊技媒体が大幅に不足するような事態を防止することができるため、その遊技島における各遊技用装置にも確実に遊技媒体が補給されるようになる。
[発明8]
そして、発明8の遊技媒体補給システムは、発明1の遊技媒体補給システムにおいて、前記遊技島、前記タンクユニット、及び前記島内補給装置は複数組あり、更に、隣接する遊技島の前記タンクユニット間で遊技媒体をやりとりさせる島間補給装置を備えると共に、前記各タンクユニットは、当該タンクユニットに貯留されている遊技媒体の量が所定量より少ない場合に、遊技媒体の補給を要求する補給要求信号を出力するように構成されており、また、前記各個別タンクには、当該個別タンクに貯留されている遊技媒体の量が規定量より少ない場合に、そのことを表す不足信号を出力する報知手段がそれぞれ設けられていると共に、前記遊技用装置は、遊技者に対して遊技媒体を払い出す状態となると、そのことを表す払出信号を出力するように構成されており、前記制御手段は、何れかの遊技島の前記タンクユニットから前記補給要求信号が出力されたことを検出すると同時に、前記補給要求信号を出力していない他のタンクユニットに対応する遊技島(以下、無要求遊技島と言う)において、前記報知手段から前記不足信号が出力されたことを検出するか、或いは前記遊技用装置から前記払出信号が出力されたことを検出すると、前記無要求遊技島のタンクユニットの遊技媒体が、前記補給要求信号を出力したタンクユニットよりも、前記無要求遊技島の島内補給装置に優先して補給されるように、前記島内補給装置及び前記島間補給装置を動作させること、を特徴とする遊技媒体補給システムである。
この発明8の遊技媒体補給システムによれば、タンクユニットは、貯留されている遊技媒体の量が所定量より少ない場合には、補給要求信号を出力するようになっている。そして、制御手段は、補給要求信号が出力されていないタンクユニットの遊技島(以下、無要求遊技島と言う)において、その無要求遊技島内から払出信号或いは不足信号が出力されたことを検出するとともに、他の遊技島のタンクユニットから補給要求信号が出力されたことを検出すると、無要求遊技島のタンクユニットの遊技媒体を、補給要求信号が検出されたタンクユニットよりも、無要求遊技島に優先して補給させる。
つまり、払出信号や不足信号が検出された遊技島では、検出されない遊技島と比較してより多くの遊技媒体が使用されるため、より速やかな遊技媒体の補給が必要である。そこで、発明8の遊技媒体補給システムでは、遊技媒体のより速やかな補給が必要な遊技島に優先して遊技媒体が補給されるようにしており、そのような遊技島において、遊技媒体が大幅に不足するような事態を防止することができるため、その遊技島における各遊技装置にも確実に遊技媒体が補給されるようになる。
[発明9]
また、発明9の遊技媒体補給システムは、発明1の遊技媒体補給システムにおいて、前記遊技島、前記タンクユニット、及び前記島内補給装置は複数組あり、更に、隣接する遊技島の前記タンクユニット間で遊技媒体をやりとりさせる島間補給装置を備えると共に、前記各タンクユニットは、当該タンクユニットに貯留されている遊技媒体の量が所定量より少ない場合に、遊技媒体の補給を要求する補給要求信号を出力するように構成されており、また、前記各個別タンクには、当該個別タンクに貯留されている遊技媒体の量が規定量より少ない場合に、そのことを表す不足信号を出力する報知手段がそれぞれ設けられていると共に、前記遊技用装置は、遊技者に対して遊技媒体を払い出す状態となると、そのことを表す払出信号を出力するように構成されており、前記制御手段は、何れかの遊技島の前記タンクユニットから前記補給要求信号が出力されたことを検出すると同時に、前記補給要求信号を出力していない他のタンクユニットに対応する遊技島(以下、無要求遊技島と言う)において、前記報知手段から前記不足信号が出力されたことを検出するか、或いは前記遊技用装置から前記払出信号が出力されたことを検出すると、前記無要求遊技島のタンクユニットの遊技媒体が、前記補給要求信号を出力したタンクユニットと、前記無要求遊技島の島内補給装置とに均等に補給されるように、前記島間補給装置及び前記島内補給装置を動作させること、を特徴とする遊技媒体補給システムである。
この発明9の遊技媒体補給システムによれば、タンクユニットは、貯留されている遊技媒体の量が所定量より少ない場合には、補給要求信号を出力するようになっている。そして、制御手段は、補給要求信号が出力されていないタンクユニットの遊技島(以下、無要求遊技島と言う)において、その無要求遊技島内から払出信号或いは不足信号が出力されたことを検出するとともに、他の遊技島のタンクユニットから補給要求信号が出力されたことを検出すると、無要求遊技島のタンクユニットの遊技媒体を、その無要求遊技島と、他の補給要求信号が検出されたタンクユニットとに均等に補給させる。
よって、この発明9の遊技媒体補給システムでは、何れかの遊技島において、遊技媒体が大幅に不足するような事態を防止することができるため、その遊技島における各遊技装置にも確実に遊技媒体が補給されるようになる。
なお、発明2ないし発明9の遊技媒体補給システムを適宜組み合わせた遊技媒体補給システムを構成することもできる。そのような遊技媒体補給システムによれば、上述したような効果を得ることができる。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態のメダル補給システムの構成を表す概略構成図である。
本実施形態では、3つの遊技島が設けられており、各遊技島には、スロットマシン2及びメダル貸出機3(図2参照)が複数設置されている。そして、図1に示すように、本実施形態のメダル補給システムは、各遊技島に設けられた3つのメダル補給装置1から構成されている。また、各メダル補給装置1を制御する管理装置5(図2参照)が、各メダル補給装置1毎に備えられている。
そして、各メダル補給装置1は、各遊技島内の各スロットマシン2及びメダル貸出機3にメダルを補給する。また、隣り合うメダル補給装置1間には中継コンベア65が架け渡されており、この中継コンベア65を介して、各メダル補給装置1間でメダルがやりとりされる。
次に、メダル補給装置1の構成について、図2を用いて説明する。
図2は、本実施形態のメダル補給装置1の構成を表す概略構成図である。ここでは、図1における3つのメダル補給装置1のうち、真ん中のメダル補給装置1について説明する。なお、他のメダル補給装置1についても、構成はほぼ同様である。
図2に示すように、本実施形態のメダル補給装置1は、タンクユニット10と、洗浄ユニット20と、補給リフトユニット30と、振分機50と、中継コンベア65と、補給コンベア60と、補給ユニット70と、4CH中継基板80と、回収コンベア90と、回収リフト95とを備えている。
以下、これらの各構成要素について詳しく説明する。
まず、タンクユニット10はメダルを貯留するためのものであり、図3に示すように、メダル収納タンク11と、送出機12と、計数機13と、カセット補助タンク14とを備えている。
メダル収納タンク11は、筐体構造となっており、この筐体内部にメダルが貯留されるようになっている。
また、このメダル収納タンク11の底板には開口11aが設けられており、この開口11aから下方に設けられた洗浄ユニット20にメダルが送出されるようになっている。
また、メダル収納タンク11内部には、送出機12が設けられており、メダル収納タンク11の所定の箇所に貯留したメダルを順次前述した開口11aに送り出す。
また、図3で表した構造とは異なる別の実施形態においては、メダル収納タンク11に形成される開口11aが洗浄ユニット20のメダル受口より低く設定された場合に、開口11aより排出されるメダルは洗浄ユニット20のメダル受口まで揚送され洗浄ユニット20に導き入れられる。
なお、このメダル収納タンク11には、メダルの貯留量がこれ以上貯留できない上限に達したことを検出する満杯センサと、速やかな補給を要するような貯留量が少ない状態を検出する下限センサと、その2つの貯留量の間において、所定の2つの貯留量を検出する2つのレベルセンサが設けられている。
計数機13は、メダルの数を計測するとともに表示するものであり、遊技者が賞として取得したメダルの枚数を計数するとともに表示する。また場合により、隣接するメダル補給装置1から中継コンベア65にて搬送されてきたメダルや、スロットマシン2、メダル貸出機3及び補給コンベア60から回収され、回収コンベア90及び回収リフト95にて搬送されてきたメダルをカウントする。
なお、計数機13は、タンクユニット10に対して着脱可能に構成されている。そして、計数機13の機能をメダル補給装置1に組み込むか否かを設定できるようになっており、本実施形態においては、タンクユニットに設けられた図示しないディップスイッチにより、計数機13で計数されたメダル枚数データを管理装置5に入力する為の信号系統や、管理装置5で記憶されたメダル枚数の累積データや演算結果データを含めて計数機13で表示する為の信号系統などの配線系統を有効無効に切換えることができる。
よって、計数機13を使用するか否かを容易に変更することができ、どのような遊技場においても対応することができる。なお、後述する管理装置5において、このような設定の切替ができるようにしてもよい。
また、カセット補助タンク14は、タンクユニット10で収納するメダル量の増加調整を図るとともに、タンクユニット10から所定量のメダルを他のメダル要求箇所に譲り、他の箇所からタンクユニット10に所定量のメダルを補給することが簡便に行えるよう脱着可能にメダルを貯留するためのものであり、メダルを収納する予備のタンクとして使用される。
次に、洗浄ユニット20について、図3を用いて説明する。洗浄ユニット20は、メダルを洗浄するためのものであり、タンクユニット10の下方に設けられている。
この洗浄ユニット20は、メダルをこの洗浄ユニット20内にて搬送する洗浄コンベア21と、洗浄コンベア21にて搬送されるメダルに洗浄水を噴霧するシャワーノズル25と、洗浄コンベア21により搬送されるメダルを2つの洗浄ローラ22aの間に取り込むように搬送することで、メダルの洗浄を行う洗浄ローラユニット22と、洗浄されたメダルを2つの脱水ローラ23aの間に取り込むように搬送して、メダルの脱水を行う脱水ローラユニット23と、メダルを乾燥させるヒータユニット15と、洗浄水を貯水する貯水タンク27と、それらを収納する筐体28とを備えている。
まず、洗浄コンベア21は、2つの回転ローラ21a、21bと、この2つの回転ローラに張架されるベルト21sとから構成されている。そして、一方の回転ローラ21aが図示しない駆動モータにより回転駆動させられるようになっており、他方の回転ローラ21bが従動自在に取り付けられている。つまり、駆動モータの回転駆動に伴って、ベルト21sが2つの回転ローラ21a、21bの間で周回するようになっている。
また、この洗浄コンベア21は、タンクユニット10から送出されたメダルを受け取るように配置されている。つまり、タンクユニット10から受け取ったメダルをベルトの周回に伴い順次搬送するようになっている。
この洗浄コンベア21の上部には、シャワーノズル25が設けられており、このシャワーノズル25から洗浄コンベア21上のメダルに洗浄水が噴霧される。
メダルの搬送先となる洗浄コンベア21の一方の先端付近には、洗浄ローラユニット22が設けられている。この洗浄ローラユニット22は、2つの洗浄ローラ22aと、この2つの洗浄ローラ22aのうち、一方の洗浄ローラ22aの回転速度を検出する回転速度センサ24とを備えている。
2つの洗浄ローラ22aは、ほぼ垂直方向に対向し、かつ各洗浄ローラ22aの間に所定の隙間が形成されるように配置されており、図示しない駆動モータによりそれぞれ回転駆動させられるようになっている。
洗浄コンベア21にて搬送されてきたメダルは、2つの洗浄ローラ22aの隙間に取り込まれるようになっている。そして、各洗浄ローラ22aの押圧作用により、メダルに付着した塵や汚れが取り除かれる。
さらに、この洗浄ローラユニット22によるメダルの送出方向には、脱水ローラユニット23が設けられている。この脱水ローラユニット23は、2つの脱水ローラ23aと、この2つの脱水ローラ23aのうち、一方の脱水ローラ23aの回転速度を検出する回転速度センサ24とを備えている。
2つの脱水ローラ23aは、ほぼ垂直方向に対向し、かつ各脱水ローラ23aの間に所定の隙間が形成されるように配置されており、図示しない駆動モータによりそれぞれ回転駆動させられるようになっている。
また、洗浄コンベア21と、2つの洗浄ローラ22aのうちの下側に配置されている一方の洗浄ローラ22aとの間、及びこの洗浄ローラ22aと、2つの脱水ローラ23aのうちの下側に配置されている一方の脱水ローラ23aとの間は、メダルが落下しない程度の隙間が形成されている。
次に、脱水ローラユニット23の上部には、メダルを乾燥させるためのヒータユニット15が設けられている。ヒータユニット15は、熱線を放出するヒータ16と、熱線の温度を設定する温度コントローラ18と、ヒータ16の過熱防止用のサーモスタット17とを備えており、脱水ローラユニット23から送出されたメダルにヒータ16から熱線を投射して、メダルに付着した洗浄水等の水分を乾燥除去させる。
また、温度コントローラ18は、洗浄ユニット20を構成する筐体28の外側に取り付けられており、メダル補給装置1の管理者が容易に温度コントローラ18を操作できるようになっている。
次に、洗浄ユニット20を構成する筐体28において、脱水ローラユニット23のメダルの送出方向付近には、メダルをこの筐体28外部に排出するための開口28aと、脱水ローラユニット23から送出されたメダルをこの開口28aに導くためのガイド部材29が設けられている。そして、脱水ローラユニット23から送出されたメダルは、ガイド部材29上に落下し、このガイド部材29上を滑り落ちるようにして開口28aに導かれる。そして、この開口28aから後述する補給リフトユニット30のメダル待機部に送出されるのである。
次に、貯水タンク27は、メダルの洗浄に使用する洗浄水を貯水するためのものであり、洗浄ユニット20の筐体28の下部に設けられている。そして、図示しない給水ポンプにて、この貯水タンク27からシャワーノズル25に洗浄水が送られる。
この貯水タンク27は、その上方に、洗浄水を濾過するための洗浄フィルタ26を備えており、洗浄に使用されて落下してきた洗浄水は、この洗浄フィルタ26を介して貯水タンク27に流れ込むようになっている。
また、この貯水タンク27には、洗浄水の水位の上限を示した上限ライン及び下限を示した下限ラインが表示された水位確認窓27aが設けられており、管理者は、洗浄水の量が適量であるか否かを目視で確認できる。
また、この貯水タンク27には、給水ホースが接続された給水口(何れも図示せず)が設けられており、外部より水及び洗剤が供給されるようになっている。
なお、以上のように構成された洗浄ユニット20は、筐体28ごとメダル補給装置1より着脱可能に構成されている。また、洗浄ローラユニット22及び脱水ローラユニット23はそれぞれ洗浄ユニット20に対して着脱が可能であるとともに、各洗浄ローラ22a及び各脱水ローラ23aについても、それぞれ単独で洗浄ユニット20に対して着脱が可能である。従って、洗浄ローラ22a或いは脱水ローラ23aの交換を容易に行うことができる。
ここで、この洗浄ユニット20において、メダルがどのように洗浄及び搬送されるかについて説明する。
メダル収納タンク11より送出されたメダルは、洗浄ユニット20の洗浄コンベア21により受け取られて、搬送方向(ベルトの周回方向)に搬送されるとともに、その搬送途中において、シャワーノズル25より洗浄水が噴霧される。ここで、大きな塵等が洗い流される。
その後、メダルは、洗浄コンベア21の一方の先端まで搬送されるとともに、その先端部付近に設けられた洗浄ローラユニット22が備える2つの洗浄ローラ22aの隙間に取り込まれる。そして、この各洗浄ローラ22aの押圧作用により、メダルに付着した塵や汚れが拭い取られる。
また、この洗浄ローラユニット22により洗浄され排出されたメダルは、洗浄ローラユニット22に隣り合う脱水ローラユニット23が備える2つの脱水ローラ23aの隙間に取り込まれ、各脱水ローラ23aの押圧作用によりメダルに付着した洗浄水が除去される。そして、脱水ローラユニット23から排出されたメダルは、ガイド部材29上に落下する。なお、その際に、ヒータユニット15から熱線が投射され、脱水ローラユニット23にて除去しきれなかった洗浄水が乾燥除去される。
そして、メダルは、ガイド部材29上を開口28aに向かって滑り落ち、開口28aの外へ送出される。
なお、洗浄ローラ22a或いは脱水ローラ23aに付着した塵や汚れ等の汚染物が多い状態では、洗浄ローラ22a同士の隙間或いは脱水ローラ23a同士の隙間の間隔が小さくなることや、付着した汚染物が原因で、メダルと洗浄ローラ22a或いは脱水ローラ23aとの間の摩擦力が大きくなる。そして、この摩擦力が大きくなると、洗浄ローラ22a或いは脱水ローラ23aの回転速度が低下する。
洗浄ローラユニット22及び脱水ローラユニット23に設けられている各回転速度センサ24は、各ローラが一回転する毎に立ち上がるパルス信号を検出し、単位時間内におけるパルス数から回転速度を算出する。そして、予め設定された回転速度にまで洗浄ローラ22a或いは脱水ローラ23aの回転速度が低下すると、回転速度異常信号を出力するようになっている。
メダル補給装置1の管理装置5(詳細は後述する)は、この回転速度異常信号を受信すると、設定部5bの液晶表示パネル101(図9参照)に、洗浄ローラ22a或いは脱水ローラ23aの交換をユーザに促すメッセージを表示させるとともに、メダル補給装置1に設けられた異常を知らせるための警報ランプ(図示せず)を点灯させる。
次に、補給リフトユニット30について、図4、図5及び図6を用いて説明する。
補給リフトユニット30の下部には、洗浄ユニット20から送出されたメダルを受けるためのメダル待機部が設けられている。このメダル待機部は、図4に示すような回収蓋39から構成される。なお、図4は、回収蓋39を切断したものを斜めからみた斜視図である。
この回収蓋39には、洗浄ユニット20から送出されたメダルが一時貯留されるための補給口40が設けられているとともに、この補給口40には多数の孔40aが形成されている。そして、メダル間に混入した塵やメダルに付着した塵等は、補給口40の孔40aより落下し、補給リフトユニット30内部に塵等が貯まりにくいようになっている。
また、補給口40の両端には、側蓋41が設けられており、メダルがこの補給口40の横から外部に落下しないようになっている。
さらに、補給口40における洗浄ユニット20側の反対側(図面における左側)には、補給リフトを収容するための補給リフト収容部42が設けられている。この補給リフト収容部42は、ほぼ円弧状に形成された柄杓状の枠構造を有している。そして、さらに、補給口40と補給リフト収容部42との間には、メダル量を検出するメダルセンサ44が設けられている。このメダルセンサ44は、補給リフト収容部42に収容された後揚送されるメダルの当接作用を受けて変移でき、メダルの移動に障害とならないようにコイルスプリング状に形成された導体を備えており、その導体の一端が所定の高さに位置するように、側蓋41に取り付けられたセンサ支持具43を介して取り付けられている。
つまり、補給口40においてメダルが一定量に達すると、メダルがメダルセンサ44(コイル状の導体)に接触するようになっている。すると、メダルセンサ44内部の回路の抵抗値が変化するとともに、メダルセンサ44は、回路の抵抗値が変化したことを検出すると、補給口40においてメダル量が一定量に達したことを表す補給リフト満杯異常信号を出力する。
なお、この回収蓋39は、補給リフトユニット30において着脱が可能なように構成されている。そのため、例えば補給リフトユニット30内部においてメダル詰まり等が発生した場合においても、この回収蓋39を取り外すことにより、容易にメンテナンスを行うことができる。
また、補給リフトユニット30は、図5に示すように、メダルを掬いあげるための長板状の突起部31aが多数形成されたベルトコンベア31と、このベルトコンベア31を周回させるための上下一対のリフト回転ローラ33とを備えている。なお、図5には、補給リフトユニット30における下方のリフト回転ローラ33のみ示してある。そして、このリフト回転ローラ33の回転軸32は、図示しない駆動モータの駆動軸に取り付けられており、もう一方の図示しないリフト回転ローラ33は、従動自在に取り付けられている。つまり、駆動モータの駆動に伴って、2つのリフト回転ローラ33に張られたベルトコンベ31アが回転動作する。
このベルトコンベア31の外側には、ベルトコンベア31全体を覆う補給リフト枠34が形成されており、メダルが外部へ落下しないようになっている。
また、補給リフト枠34は、ベルトコンベア31へのメダルの導出位置にあたる箇所に、メダルを通過させるための開口を有しているとともに、開口の上部においては、ベルトコンベア31にて上方に搬送されるメダルが、ベルトコンベア31と補給リフト枠34との間で詰まらないようにベルトコンベア31との間に間隔を確保した構造を有している。
また、ベルトコンベア31のリフト回転ローラ33付近には、ベルトコンベア31の速度(回転速度)を検出する動作検出センサ38が設けられている。この動作検出センサ38は、ベルトコンベア31に接する従動ローラ36と、この従動ローラ36の回転速度を検出する回転速度センサ37とを備えている。そして、従動ローラ36がベルトコンベア31の動作に伴って回転し、回転速度センサ37が、従動ローラ36が一回転する毎に発生するパルス信号が検出されるようになっている。そして、回転速度センサ37は、単位時間内に検出されるパルス数から従動ローラ36の回転速度、つまりベルトコンベア31の回転速度を算出し、その回転速度が予め定めた所定の速度に満たない場合には、ベルトコンベア31の動作異常(回転速度が遅い)ことを表す補給リフト異常信号を出力するようになっている。
これにより予め設定された単位時間あたりのパルス数が少ない場合には、メダル詰りの発生を速い段階で検出することができ、パルス数の加算がなされない場合にはベルトコンベアが停止したことを判定することができる。また、単位あたりのパルス数が基準値より多く計数された場合には、メダルの揚送動作が空状態と成っている事が判定できる。
なお、上記のように、補給リフトユニット30においては、メダル待機部(回収蓋39の補給口40)においてメダルが一定量に達したことを表す異常(補給リフト満杯異常)と、ベルトコンベア31の動作異常(補給リフト異常)とを検出し過剰な積載状態でのメダルの揚送を、異なる作用を捉えて検出し異常の判定漏れや抜けが生じる事を防止する事ができる構成となっているとともに、メダル詰りとメダル満杯とメダル不足と揚送動作の停止との何れの障害とも洩れなく判定して、異常の発生を適正かつ迅速に処理して早期に正常なメダル揚送動作が維持させる構成としている。
なお、この補給リフトユニット30には、ベルトコンベア31にかかる引張力を調整するためのテンション調整機構が設けられている。以下、このテンション調整機構について、図6を用いて説明する。
このテンション調整機構は、ベルトコンベア31を張架する2つのリフト回転ローラ33のうち、駆動モータが取り付けられていない上方のリフト回転ローラ33の取付位置を調節するものである。すなわち、2つのリフト回転ローラ33の間隔を調整することで、ベルトコンベア31にかかる引張力を調整できるようになっている。
このテンション調整機構は、調整ナット49とコイルスプリング48とを具備するテンション調整棒47を備えており、このテンション調整棒47は、補給リフト枠34の外側に設けられた支持部材46により支持されるようになっている。なお、テンション調整棒47は丸棒であり、調整ナット49を移動させるためのネジ溝が設けられている。また、テンション調整棒47は、ベルトコンベア31の搬送方向と平行、かつリフト回転ローラ33の回転軸32と直交するように設けられている。
また、補給リフト枠34には、回転軸32方向の側壁に長孔45が設けられており、回転軸32が、この長孔45から突出するようになっている。
さらに、回転軸32の両端部には、テンション調整棒47が貫通するような若干大きめの貫通孔が設けられており、この貫通孔がテンション調整棒47と交差するとともに、回転軸32は、一端が調整ナット49により阻止されたコイルスプリング48により、ベルトコンベアにより引っ張られる方向と反対方向に弾性力が加わるように構成されている。
つまり、テンション調整棒47に沿って移動可能なように取り付けられたリフト回転ローラ33は、回転軸32に加わるベルトコンベア31により引っ張られる力と、コイルスプリング48の弾性力とが釣り合う位置にて支持されている。
よって、調整ナット49を移動させることにより、回転軸32に加わるコイルスプリング48による弾性力が変化するので、リフト回転ローラ33の支持位置(取付位置)が長孔45の範囲内にて調整され、ベルトコンベア31にかかる引張力を調整することができる。
このようなテンション調整機構によれば、例えば時間の経過や繰り返しの使用に伴って、ベルトコンベア31にたるみが生じた場合においても、上記のような構成によりリフト回転ローラ33の取付位置を調整してベルトコンベア31にかかる引張力を調整できるので、前述したようなたるみを解消することができる。
また、ベルトコンベア31がたるむことによるメダル詰まり等のトラブルを回避することができる。
また、適切な引張力にてベルトコンベア31を使用することにより、ベルトコンベア31及び補給リフトユニット30全体の寿命を長くすることができる。
さらに、ベルトコンベア31の引張力を調整するには調整ナット49を操作すればよいので、負荷の少ない簡単な操作にて調整が可能であるとともに、微細な調整もすることができる。
特に、メダル補給用のベルトコンベア31を軸支する一対の回転軸のうちの一方を、当該回転軸と交差して直行するとともに、ベルトコンベア31を伸長して引張力を付与する方向とは反対側より、回転軸をコイルスプリング48より成る付勢手段を調整ナットより成る付勢力調整手段を回動操作して進退させて、メダル補給用のベルトコンベア31に設定する張力が調整できるものであるので、メダル補給用のベルトコンベア31が配設される遊技場の島における設置スペースの長さ方向に、ベルトコンベア31を架設しテンションを調整する為の領域を確保する必要の無い、負荷が少なく、微細な調整が可能な構成とする事ができるものとなる。
次に、振分機50(図2参照)について説明する。振分機50は、補給リフトユニット30により遊技島の上方に搬送されたメダルを受け取るとともに、そのメダルを、自らの遊技島のスロットマシン2及びメダル貸出機3へメダルを搬送する補給コンベア60、或いは隣接する遊技島のメダル補給装置1へメダルを搬送する中継コンベア65の何れかに振り分けるものである。
この振分機50は、その内部に、中継コンベア65へメダルを導出する第1の導出路と、補給コンベア60へメダルを導出する第2の導出路と、各導出路を開閉するシャッタとを備えている。そして、このシャッタにより、第1の導出路が開けられると第2の導出路が閉じ、逆に、第2の導出路が開けられると、第1の導出路が閉じるようになっている。すなわち、振分機50に送出されたメダルは、シャッタの動作により、第1の導出路から中継コンベア65に導出されるか、或いは第2の導出路から補給コンベア60に導出される。
次に、補給コンベア60(図2参照)について説明する。
補給コンベア60は、遊技島の上部において、タンクユニット10側の遊技島の一端から他端に架け渡すように設けられており、各スロットマシン2及びメダル貸出機3の上部までメダルを搬送する。
この補給コンベア60は、2つの補給ローラ60a,60bと、この2つの補給ローラ60a,60bに架け渡される補給ベルト60sとを備えている。2つの補給ローラ60a,60bのうち、一方の補給ローラ60aの回転軸が、駆動モータの駆動軸に取り付けられており、他方の補給ローラ60bが従動自在に取り付けられている。そして、駆動モータの駆動に伴って、補給ベルト60sが回転するようになっている。
また、補給コンベア60は、他端に、いずれのスロットマシン2或いはメダル貸出機3においても補給されなかったメダルを導出する導出口を備えている。この導出口に導出されたメダルは、後述する回収コンベア90上に落下し、再びタンクユニット10に回収されることとなる。
次に、中継コンベア65(図1参照)について説明する。
中継コンベア65は、各メダル補給装置1間に架け渡されるように設けられており、各メダル補給装置1のタンクユニット10間においてメダルを搬送する。
この中継コンベア65は、2つの中継ローラ(図示せず)と、この2つの中継ローラに架け渡される中継ベルト65sとを備えている。2つの中継ローラのうち、一方の中継ローラの回転軸が、駆動モータの駆動軸に取り付けられており、他方の中継ローラが従動自在に取り付けられている。そして、駆動モータの駆動に伴って、中継ベルト65sが回転するようになっている。
なお、この駆動モータは、正転方向及び逆転方向の何れにも回転駆動が可能である。
また、中継コンベア65は、この中継コンベア65上を搬送されるメダルを、所定のメダル補給装置1のタンクユニット10に導出するためのシャッタ65aと、シャッタ65b(図1参照)とを備えている。これによりシャッタ65aと65bとがともに閉鎖された場合には、中央のメダル補給装置1にメダルが導出される。中継ベルト65sが図1左側に向かって搬送動作をし、シャッタ65aが開放されシャッタ65bが閉鎖される制御が管理装置5によって行われる場合には、中央のメダル補給装置1より左側のメダル補給装置1にメダルが補給される。一方、中継ベルト65sが図1の右側に向かって搬送動作をし、シャッタ65aが閉鎖されシャッタ65bが解放される制御が管理装置5によって行われた場合には、中央のメダル補給装置1より右側のメダル補給装置1にメダルが補給される(図20参照)。
また、中継ベルト65sが図1左側に向かって搬送動作をし、シャッタ65aとシャッタ65bがともに開放される制御が管理装置5によって行われる場合には、右側のメダル補給装置1と中央のメダル補給装置1とにより、左側のメダル補給装置1にメダルが補給される。一方、中継ベルト65sが図1の右側に向かって搬送動作をし、シャッタ65aとシャッタ65bとが共に解放する制御が管理装置5によって行われる場合には、左側のメダル補給装置1と中央のメダル補給装置1とにより、右側のメダル補給装置1にメダルが補給される。
次に、補給コンベア60から各スロットマシン2及びメダル貸出機3にメダルを補給する補給ユニット70について、図7及び図8を用いて説明する。
この補給ユニット70は、図7に示すように、各スロットマシン2及びメダル貸出機3毎に設けられた個別タンク71と、補給コンベア60から各個別タンク71にメダルを導くためのシャッタ77とを備えている。
シャッタ77は、図示しないエアシリンダにより駆動されるシャッタ駆動軸76を備えている。エアシリンダには電磁ソレノイドが接続されており、電磁ソレノイドがオンされると、エアシリンダに空気が供給されてそのエアシリンダが駆動し、それに伴ってシャッタ77が駆動する(閉じる)ようになっている。
そして、シャッタ77が閉じることにより、補給コンベア60上のメダルの搬送経路が閉じられるとともに、シャッタ77によりメダルが個別タンク71に導かれる。なお、シャッタ77は、図示しない弾性体により開く方向に常時力が加えられており、エアシリンダの駆動が解除されると、弾性体の弾性力により開いて、補給コンベア60によるメダルの搬送経路が開放される。
なお、管理装置5からの動作指令信号を受信した識別番号アドレスにより特定されたメダル補給ユニット70に設けられるシャッタ77の開閉動作は、エアーシリンダにより動作するものとせず、電磁ソレノイドにより駆動するものであってよい事は勿論である。
次に、図8に示すように、個別タンク71は、メダルを貯留するメダル貯留部71aと、振動動作の検出によってメダル貯留部71aにメダルが補給されたこと、若しくはメダル貯留部71aにメダルが補給されたときの振動回数若しくはメダルが補給された場合に発生する振動波の大小や振動波の多少によって、メダル貯留部71aに貯留されたメダル量を検出し、メダル貯留部71aを通過するメダルの流量を検出することともなるメダル振動センサ72と、メダル貯留部71aからスロットマシン2或いはメダル貸出機3本体へメダルを誘導する誘導路75とを備えている。なお、図28においては、流量検出センサがメダル振動センサ72に相当する。
メダル貯留部71aは、上方が大きく開口した台形状の容器構造をなしており、下方についてもメダルが誘導路75に送出されるように開口している。そして、このメダル貯留部71aの外壁には、メダル振動センサ72が添着板74を介して取り付けられている。
このメダル振動センサ72は、メダル貯留部71aの振動波を検出するものである。そして、メダル振動センサ72のセンサ線73は、管理装置5の主制御部5a(後述する)に接続される。なお、メダル貯留部71aの振動波は、メダルがメダル貯留部71aを通過するごとに生じ、生じた振動波に基いてメダルがメダル貯留部71aで保留されたことが検出される。メダルの補給コンベア60よりメダル貯留部71aに供給される毎に振動波が検出され、メダルがスロットマシン2若しくはメダル貸出機3に至るメダルの貯留部(誘導路75)においてメダルが所定量貯留されたことが判定される。
なお、メダル貯留部71aにメダルを一旦貯留した後、メダル貸出機3やスロットマシン2に図示しないシャッタを開閉してメダルを供給する構成とせず、メダル貯留部71aにはシャッタを設けること無く、シャッタ77が閉じて補給コンベア60より導入されたメダルが、メダル貯留部71aをそのまま通過して直接メダル貸出機3若しくはスロットマシン2に供給される構成とする場合においても、メダル振動センサ72によって振動波を検出し、メダルのメダル貯留部71aにおける通過量、換言すればメダルの流量を検出して、スロットマシン2やメダル貸出機3などの補給対象へのメダルの補給動作と補給量とを検出しまたメダルを計数することができる。
メダルの移動や転動に伴って発生する振動波の検出や計数は、メダル枚数の正確な計数処理を行うものとはしていないので、メダルの移動の状態によってはブリッジ状態(メダル貯留部71aに空隙などが生じた状態)が形成され実際のメダル枚数は少ないにも係わらずメダル群が占有する容積は大きものとなって、メダル不足が生じているのにも係わらずメダル要求信号が管理装置5に送信されない不具合が解消される。
なお、メダル貯留部71a若しくはメダル貯留部71aを含むスロットマシン2若しくはメダル貸出機3に至るメダルの貯留部(誘導路75)におけるメダルの貯留量については、前記メダル振動センサ72とは別に、管理装置5にメダルの貯留状態を出力するメダル貯留レベル判定センサを設けるのが好ましい。
また、メダル振動センサ72は、メダルのメダル貯留部ユニットへの補給受入(回数)のみを管理装置5に出力するものとしてもよい。
本実施形態のように、メダル振動センサ72によりメダル貯留部71aのメダル量を算出するようにすれば、例えばメダル貯留部71aにおいて、メダルが特定の箇所にのみ貯留されているというような偏りが生じていたとしても、確実にメダル量を算出することができる。
なお、メダル貯留部71aにおいて、フォトセンサや近接センサを用いて、メダルの貯留量を検出するようにすることもできる。
また、個別タンク71にメダルを補給する際に、補給する量を予め定めておくこともできる。このような場合には、例えばメダル貯留部71aにメダル振動センサ72を設けることの他、メダルの数を計測する計数機を設けたり、タイマー手段などを組み合わせシャッタ77の閉じる時間を定めることで、補給する量を制御することができる。このようにすると、満杯状態に至る前の一定量のメダルが、当該メダル貯留部71aに補給された状態において、当該メダル貯留部71aへのメダルの補給を終了して、他のメダル貯留部71aへのメダル補給を開始することができるので、ある個別タンク71において、そのメダル貯留部71aが満杯になるまでメダルが補給され、他の個別タンク71にメダルが補給されないというような事態を防止することができる。そして、多数の個別タンク71にメダルを補給しなくてはいけない場合でも、各個別タンク71に偏りなくメダルを補給するようにすることができる。
また、誘導路75は、メダル貯留部71aと、スロットマシン2或いはメダル貸出機3本体に備えられたメダルを受け入れる受入口とを接続するためのものであり、メダル貯留部71aから受入口へメダルを誘導する。なお、この誘導路75は、蛇腹構造をなしており、所定の範囲内で伸縮自在なようになっている。
次に、回収コンベア90及び回収リフト95(図2参照)について説明する。
回収コンベア90及び回収リフト95は、遊技島にて使用されて排出されたメダルを回収するためのものである。具体的には、補給コンベア60にて搬送され、いずれのスロットマシン2及びメダル貸出機3にも補給されずに導出口に導出されたメダルや、スロットマシン2において使用され、スロットマシン2本体の下部に設けられた排出口から排出されたメダルである。
回収コンベア90は、2つの回収ローラ90a,90bと、この2つの回収ローラ90a,90bに架け渡される回収ベルト90sとを備えている。
2つの回収ローラ90a,90bのうち、一方の回収ローラ90aは、駆動モータにより回転駆動されるように構成されており、他方の回収ローラ90bは、従動自在に設けられている。
そして、駆動モータの駆動に伴って、回収ベルト90sが回転動作するようになっている。
そして、この回収コンベア90によるメダルの搬送先には、回収リフト95が設けられている。この回収リフト95は、回収コンベア90にて搬送されてきたメダルを、タンクユニット10上部まで搬送し、タンクユニット10にメダルを導くものである。
この回収リフト95は、2つのリフトローラ95a,95bと、この2つのリフトローラ95a,95bに架け渡されるリフトベルト95sとを備えている。
2つのリフトローラ95a,95bのうち、一方のリフトローラ95aは、図示しない駆動モータにより回転駆動されるように構成されており、他方の回収ローラ90bは、従動自在に設けられている。
そして、駆動モータの駆動に伴って、リフトベルト95sが回転動作するようになっている。
つまり、回収コンベア90上に放出されたメダルは、回収リフト95まで搬送されるとともに、回収リフト95により、タンクユニット10上部まで搬送される。そして、タンクユニット10に回収され、再び遊技島において使用されるようになっている。
ここで、メダル補給装置1においてどのようにメダルが搬送されるかについて説明する。
タンクユニット10に貯留されたメダルは、その下方に設けられた洗浄ユニット20に送出されて洗浄される。そして、洗浄されたメダルは、洗浄ユニット20に隣りあう補給リフトユニット30に送出されるとともに、この補給リフトユニット30により遊技島の上部まで送出される。
そして、メダルは、補給リフトユニット30の上部に設けられた振分機50にて、隣接する遊技島へのメダルの供給経路である中継コンベア65、或いは自身の遊技島内のスロットマシン2及び貸出機へのメダルの供給経路である補給コンベア60に振り分けられる。
前述したように、補給コンベア60は、遊技島の上部において、遊技島の一端から他端に架け渡されるように設けられており、メダルを、各スロットマシン2及びメダル貸出機3の上部まで搬送する。
また、各スロットマシン2及びメダル貸出機3の上部には、メダルを貯留するための個別タンク71と、この個別タンク71に補給コンベア60からメダルを導き入れるためのシャッタ77とからなる前述の補給ユニット70が設けられている。
そして、補給コンベア60にて搬送されるメダルは、その搬送経路において、識別番号(アドレスNo)で特定される補給ユニット70のシャッタ77が閉じられることにより、その補給ユニット70の個別タンク71に導出されることになる。
また、スロットマシン2及びメダル貸出機3の下方には、スロットマシン2から排出されたメダルや、補給コンベア60にて遊技島の端まで搬送されたメダルを回収するための前述の回収コンベア90が設けられており、回収コンベア90によりメダルがタンクユニット10側へ搬送される。そして、この搬送されてきたメダルは、回収リフト95にてタンクユニット10の上部に搬送されて、このタンクユニット10に回収され再び使用される。
以上のようなメダル補給装置1の各部の動作は、管理装置5により制御される。
ここで、管理装置5について説明する。管理装置5は、主制御部5aと設定部5bとを備えている。
主制御部5aには、周知のCPU、ROM、RAM等からなるマイコンが備えられた補給制御基板が設けられている。ROMには、CPUにメダル補給装置1を動作させる処理を実行させるためのメダル補給制御プログラムが記憶されている。また、RAMには、メダル補給制御プログラムの実行履歴等の制御データや、エラー履歴等の管理データ、或いはメダル補給装置1を復旧させるためのバックアップデータ等が一時記憶され、それらの各種データは、主制御部5aに設けられたハードディスク(以下、HDDと言う)にも記憶される。
また、主制御部5aには、外部と通信を行う通信装置が設けられている。そして、この主制御部5aには、中継コンベア65、補給コンベア60、回収コンベア90、回収リフト95、補給リフトユニット30、タンクユニット10、洗浄ユニット20、振分機50及び補給ユニット70が備える各駆動機構と各種センサとが接続され、各種制御データを授受するようになっている。
また、各メダル補給装置1間においても通信が可能なように接続される。
次に、設定部5bについて、図9を用いて説明する。
設定部5bは、プログラマブル表示機能を有する液晶表示パネル101(LCD)と、各種操作ボタンを供えた設定パネル102と、主電源スイッチ104と、パイロットランプ103と、漏電遮断機105と、ヒューズ106と、非常停止スイッチ108と、補助記憶ユニット107とを備えている。
まず、液晶表示パネル101は、プログラマブル表示装置から構成されており、以下に、その構成について説明する。
液晶表示パネル101のメダル補給装置1の管理者が対向する面(表側の面)には、タッチパネルが埋め込まれて設けられ、さらにその内部側には、液晶表示板等の表示デバイスが配置されている。そして、プログラマブル表示装置は、表側に設けられたパネルと、そのパネルがタッチされた際にその位置情報によって操作を識別する操作入力部と、液晶表示パネル101で表示する画像データを出力する画像出力部と、画像を描画する描画プログラムと、各種インタフェースより入出力したデータに基づいて表示される内容を、詳細に制御する表示制御部と、このプログラマブル表示装置の外部とデータの授受を行う通信部とから構成される。このプログラマブル表示装置の通信部は、メダル補給装置1の主制御部と接続される。そして、液晶表示板においては、メダル補給装置1のタンクユニット10、洗浄ニット20、補給リフトユニット30、振分機50、補給コンベア60、中継コンベア65、補給ユニット70についての各制御データやメダルセンサ44等各種センサからの検出信号に基づいて、主制御部5aに記憶されたメダル補給制御プログラムが、各種のメダルの搬送情報や前記各ユニット等で検出されて判定された異常情報を処理し、遊技場の管理者において認識及びタッチ操作可能に、メダル補給制御プログラムによって表示内容が設定される表示制御部の描画プログラムにより液晶表示パネル101の画面上にメダル補給制御に関する制御情報及び管理情報が描画処理される。
ここで、特定のスロットマシン2において、その所在を表すアドレス番号として、例えば4CH中継基板80アドレス設定表のテーブル033(1)(番地)が設定されたスロットマシン2で大当たりが成立し、この大当たり信号に基づくメダルの要求信号が、後述する4CH中継基板80を介してメダル補給装置1の主制御部5aに入力されたとする。
この時、主制御部5aは、この033(1)番地のスロットマシン2に対応する補給ユニット70におけるシャッタ77の駆動指令を4CH中継基板80に入力するとともに、その駆動指令の情報は、プログラマブル表示装置の表示制御部に通信部を介して入力される。
すると、液晶表示パネル101では、例えば「No.033(1)番スロットマシン2補給中」の文字が描画される。
なお、「No.033(1)番スロットマシン2補給中」というような文字データは予め、図示しないメモリに記憶されている。そして、メダル補給装置1において補給処理等のイベントが生じると、そのイベントに合わせて、液晶表示パネル101に表示する文字データがメモリから読み込まれて選択され、その選択された文字データに基づいて、所定の文字が液晶表示パネル101に表示される。
なお、本実施形態では、図示しないビデオROMを備えており、液晶表示パネル101の画面において、色彩の変化を含むような動画表示を行うこともできる。
また、ポリゴンデータを使用すれば、立体画像により、液晶表示パネル101の表示画面を構成することもできる。
また、設定パネル102には、メダル補給装置1の各部の動作を切り替える際に操作される各種ボタンが配列されており、例えば、洗浄ユニット20や補給リフトユニット30等でメダル詰まり等の異常が発生した場合等に各種ボタンを操作して、手動で洗浄コンベア21、脱水ローラユニット23、補給リフトユニット30、補給コンベア60、中継コンベア65、給水ポンプ等を個別に起動し或いは停止させることができる。
なお、本実施形態では、102aは洗浄コンベアボタンであり、102bは脱水ローラユニットボタンであり、102cは補給リフトユニットボタンであり、102dは補給コンベアボタンであり、102eは中継コンベアボタンであり、102fは給水ポンプボタンであり、102gは回収ベルトボタンである。
これらの各ボタン102a〜102gを操作することにより、各リフトやコンベアベルトを独立して動作させることができ、メダル補給装置1を全体として連係動作させずに例えば一部のリフトやコンベアベルトのみを連係して動作させることができるようになって、メダル補給装置1の設置時や故障時における各リフトやベルトコンベアの相互調整が、当該各リフトやベルトコンベアの動作状態を把握しつつ的確に行うことができる。
なお、この設定パネル102における各ボタン102a〜102gは、操作する毎に、対応する各部において、起動と停止とが交互に切り替えられる構成となっている。また、この各ボタン102a〜102gには図示しないLEDが設けられており、このLEDは、ボタン102a〜102gに対応する装置が起動の状態では点灯し、停止の状態では消灯して、その動作状態をユーザが認識できるようになっている。
なお、前述したようなタッチ操作により連係される当該メダル補給装置1におけるメダル補給制御の詳細を後述する。
次に、主電源スイッチ104は、メダル補給装置1における全ての装置の電源をオン,オフする。
そして、パイロットランプ103は、主電源スイッチ104を投入すると点灯し、メダル補給装置1が稼働中であることを示す。また、主電源スイッチ104がオフされると消灯する。
ヒューズ106は、この設定部5bを構成する回路に過大な電流が流れた場合に溶断して、その回路を保護する。
漏電遮断機105は、ヒューズ106とは別に設けられており、メダル補給装置1において漏電が検出された場合に、メダル補給装置1の電源を遮断する。
非常停止スイッチ108は、回収コンベア90を、強制的に停止させる場合に使用される。例えば、メダル補給装置1のメンテナンス処理時やメダル補給装置1の異常動作時に回収コンベア90を停止させることで、メダルが回収され続けることを防止する。
また、補助記憶ユニット107は、前述したような制御データや、管理データ、及びバックアップデータ等を、外部の記憶装置に記憶させるためのものである。なお、本実施形態では、CD−ROM/RAM、DVD−ROM/RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、及びフラッシュメモリカード等の記憶装置に記憶させることができる。また、この補助記憶ユニット107は、設定部5bに着脱可能に構成されている。
これにより、常時稼動データを補助記憶ユニットの記憶装置(補助記憶装置)にも同時に並行して格納するよう構成すれば、当該メダル補給装置1の稼働中に異常終了して主制御部5aの記憶装置(主記憶装置)で記憶されたデータが消失した場合にも、補助記憶装置に格納されたデータを主記憶装置に転送して、直ちにメダル補給装置1を異常終了時の稼動状態に復帰させることができ、異常が発生した場合には補助記憶装置に記憶されたデータを当該メダル補給装置1より分離して異常なメダル制御若しくは管理を解析することが可能となる。
そして、遊技場の閉店時にのみ閉店時におけるメダル補給制御および若しくはメダル管理に関する最小の最終データのみを補助記憶装置に格納するようにすれば、フラッシュメモリ(CFカード)など極めて小容量の補助記憶装置でこれを構成することができ、また遊技場閉店時において主記憶装置からは機密情報を消去し、補助記憶装置に、メダル補給に関する閉店データを、その機密情報についてはセキリテイを確保した状態で保管することとすれば、閉店後無人化される遊技場であってもメダル補給制御情報若しくはメダル管理情報を確実に保護することが可能となる。この場合、補助記憶装置で記憶するメダル補給制御データ若しくはメダル管理データは暗号化処理をするとともに、認証データを当該バックアップデータに付加し、またパスワード設定することにより、メダル補給制御データとメダル管理データとに関するセキリテイを高く維持することが可能となる。
次に、液晶表示パネル101における操作画面の構成について、図10〜図12を用いて説明する。
この液晶表示パネル101には、通常時においては図10(a)に示すようなメイン画面が表示される。このメイン画面には、メダル補給システムの動作状態を表す情報が表示されるとともに、その他の情報や各種設定画面を切り替え表示させるボタンとして、「システム」ボタン、「バランス」ボタン、「補給停止」ボタン、「リセット」ボタン、「次へ」ボタン及びカーソルが表示される。
また、メダル補給システムに不正なメダル補給動作を含むエラーが発生している場合には、「エラー発生」というメッセージが表示されるように構成されており、さらに、エラーが複数発生している場合には、「エラー発生」に加えて、「複数異常」というメッセージが表示されるようになっている。
なお、前述した、メダルの補給システムの動作状態を表す情報としては、メダルが補給されているスロットマシン2及びメダル貸出機3の番号(アドレス)を表す情報や、メダルの補給を要求しているスロットマシン2及びメダル貸出機3の台数を表す情報、及びこのメダル補給装置1が運転中であるか停止中であるかの情報などがある。そして、これらの情報は、上或いは下向きの三角で表わされたカーソルが押されることにより、上下にスクロール表示される。
メイン画面にて、三角で表されたカーソル(図10では上向き)が選択されると、図10(d)に示すように、このメイン画面上に表示されていないメダル補給システムの動作状態を表す情報が切替表示される。
また、メイン画面にて「システム」ボタンが選択されると、図10(b)に示すようなシステム画面に切り替わる。
このシステム画面では、メダル補給システムの情報として、補給制御基板No及び補給システムソフトNo(ソフトウエアのバージョンNo)等が表示される。そして、「戻る」ボタンが選択されると、このシステム画面がメイン画面(図10(a))に切り替わる。
一方、メイン画面にて、「バランス」ボタンが選択されると、このメイン画面が図10(c)に示すような動作モード設定画面に切り替わる。
この動作モード設定画面は、バランス動作モードを有効にするか否かを設定するための画面である。ここで、バランス動作モードとは、各遊技島間において相互にメダルを分配するような動作モードである。
この動作モード設定画面にて、表示されるメッセージに従って「OK」ボタンが選択されると、動作モードが変更される。つまり、「OKボタンをタッチするとバランス動作を停止します」というメッセージが表示された際に「OK」ボタンが選択されると、バランス動作モードが無効となり、「OKボタンをタッチするとバランス動作を開始します」というメッセージが表示された際に「OK」ボタンが選択されると、バランス動作モードが有効となる。また、「戻る」ボタンが選択されると、この動作モード設定画面がメイン画面(図10(a))に切り替わる。
また、メイン画面にて「補給停止」ボタンが選択されると、このメイン画面が図11(a)に示すような停止設定画面に切り替わる。
この停止設定画面は、スロットマシン2或いはメダル貸出機3へのメダルの補給を停止させる停止動作を設定するための画面である。
この停止設定画面では、メダルの補給を停止させる停止対象を、全てのスロットマシン2及びメダル貸出機3とする「全台」ボタンと、スロットマシン2について、全ての台とする「のみ」ボタンと、特定のスロットマシン2或いはメダル貸出機3とする「づつ」ボタンが表示されるとともに、メダルの補給が停止されたスロットマシン2及びメダル貸出機3へのメダルの補給を再開させる再開ボタンと、メダルの補給が停止されているスロットマシン2及びメダル貸出機3のアドレスNoを表示させるNoボタンとが表示される。また、「戻る」ボタンも表示される。
この停止設定画面にて、「全台」ボタンが選択されると、この停止設定画面が図11(b)に示す画面に切り替わり、この画面にて補給停止が選択されると、所定の台へのメダル補給が停止される。また、「戻る」ボタンが選択されると、画面が停止設定画面(図11(a))に切り替わる。
停止設定画面にて、「のみ」ボタンが選択されると、この停止設定画面が図11(c)に示す画面に切り替わり、この画面にて補給停止が選択されると、全てのスロットマシン2へのメダル補給が停止される。また、「戻る」ボタンが選択されると、画面が停止設定画面(図11(a))に切り替わる。
停止設定画面にて、「づつ」ボタンが選択されると、この停止設定画面が図11(d)に示す画面に切り替わり、この画面にて、メダルの補給を停止させるスロットマシン2或いはメダル貸出機3のアドレスNoが数字ボタンを介して入力されるとともに、補給停止ボタンが選択されると、そのアドレスNoに対応するスロットマシン2或いはメダル貸出機3へのメダルの補給が停止される。また、「戻る」ボタンが選択されると、画面が停止設定画面(図11(a))に切り替わる。
停止設定画面にて、「No」ボタンが選択されると、この停止設定画面が図11(e)に示す画面に切り替わる。この画面では、メダルの補給が停止されているスロットマシン2及びメダル貸出機3の台数と、それらのアドレスNoとが表示される。そして、「戻る」ボタンが選択されると、画面が停止設定画面(図11(a))に切り替わる。
停止設定画面にて、「再開」ボタンが選択されると、この停止設定画面が図11(f)に示すような画面に切り替わり、この画面にて「再開」ボタンが選択されると、メダルの補給が停止されているスロットマシン2及びメダル貸出機3へのメダルの補給が再開される。また、「戻る」ボタンが選択されると、画面が停止設定画面(図11(a))に切り替わる。
また、停止設定画面にて、「戻る」ボタンが選択されると、この停止設定画面がメイン画面(図10(a))に切り替わる。
また、メイン画面にて、「エラー発生」メッセージが表示されている際に「次へ」ボタンが選択されると、このメイン画面が図12(a)に示すようなエラー表示画面に切り替わる。なお、「エラー発生」が表示されていない時に「次へ」ボタンが選択された場合には、同じメイン画面が表示されるようになっている。
エラー表示画面においては、図12(a)に示すように、エラー名が表示されるとともに、他にエラーが発生している場合には、「複数異常」というようなメッセージが表示される。
また、エラー表示画面において、「詳細」ボタンが選択されると、図12(b)に示すように、エラーの内容とともに対処方法が表示される。そして、この画面にて、表示されたエラーの対処方法に従ってエラー対処された後「リセット」ボタンが選択されると、そのエラーデータが削除される。また、「次へ」ボタンが選択されると、次に、図12(c)に示すような画面に切り替わる。
この画面にて、「リセット」ボタンが選択されると、エラーの発生に伴って点灯した警報ランプが消灯される。なお、この場合に、エラー対処がなされていなければ、エラーデータは削除されず、警報ランプが消灯されるのみとなる。また、ここで「戻る」ボタンが選択されると、この画面が再び図12(a)のエラー表示画面に切り替わる。
また、エラー表示画面において、「複数異常」のメッセージが表示されている際に、「次へ」ボタンが選択されると、このエラー表示画面が、図12(d)に示すように2番目のエラーを示す第2のエラー表示画面に切り替わる。
なお、本実施形態においては、2番目のエラーは、2つのメダル補給装置1(ここでは、装置A及び装置Bとしている)について、メダル補給リフトの入り口が満杯となったものであるとする。
この第2のエラー表示画面において、「詳細」ボタンが選択されると、次に、図12(e)に示すように、どのメダル補給装置1についての情報を表示させるかの選択画面に切り替わる。ここで、装置Aを表す「A」ボタンが選択されると、図12(f)に示すように、装置Aについての対処方法が表示される。一方、前選択画面にて装置Bを表す「B」ボタンが選択されると、図12(g)に示すように、装置Bについての対処方法が表示される。そして、図12(f)及び図12(g)に示す画面にて、「次へ」ボタンが選択されると、次に図12(h)に示すような画面に切り替わり、別の対処方法が表示される。ここで、「戻る」ボタンが選択されると、第2のエラー画面(図12(d))に切り替わる。
また、図12(d)〜図12(h)に示す画面において、そのエラー状態が正常状態に復帰し、かつ「リセット」ボタンが選択されると、エラーデータが消去されるとともに画面がメイン画面(図10(a)に切り替わる。
ここで、本実施形態のメダル補給システムにて検出されるエラーについて説明する。
メダル収納タンク11の送出機12には送出機センサが設けられており、この送出機センサにより送出機12入り口のメダル詰まりが検出される。この時、液晶表示パネル101には送出機異常が表示される。
メダル収納タンク11には下限センサが設けられており、この下限センサによりメダル収納タンク11のメダルの不足状態が検出される。この時、液晶表示パネル101にはメダル不足が表示される。
また、メダル収納タンク11には満杯センサも設けられており、この満杯センサによりメダル収納タンク11におけるメダルの満杯状態が検出される。この時、液晶表示パネル101にはメダル満杯が表示される。
補給リフトユニット30には動作検出センサ38が設けられており、この動作検出センサ38により補給リフトユニット30におけるメダル詰まりが検出される。この時、液晶表示パネル101には補給リフト異常が表示される。
また、補給リフトユニット30のメダル待機部(回収蓋39)には、メダルセンサ44が設けられており、このメダルセンサ44によりメダル待機部におけるメダルの満杯状態が検出される。この時、液晶表示パネル101には補給リフトユニット満杯異常が表示される。
補給コンベア60には、満杯センサが設けられており、この満杯センサにより補給コンベア60におけるメダルの取り込み口の満杯状態が検出される。この時、液晶表示パネル101には補給コンベア満杯異常が表示される。
回収コンベア90には回収センサが設けられており、この回収センサにより、メダルの回収異常、すなわち、メダルが回収されていない状態が検出される。この時、液晶表示パネル101にはメダル回収コンベア異常が表示される。
また、回収コンベア90には満杯センサも設けられており、この満杯センサにより、回収コンベア90におけるメダルの取り込み部のメダルの満杯状態が検出される。この時、液晶表示パネル101には回収コンベア満杯異常が表示される。
洗浄コンベア21には満杯センサが設けられており、この満杯センサにより洗浄コンベア21におけるメダルの満杯状態が検出される。この時、液晶表示パネル101には洗浄コンベア満杯異常が表示される。
また、洗浄コンベア21にはメダルセンサも設けられており、このメダルセンサにより洗浄コンベア21におけるメダル詰まりが検出される。この時、液晶表示パネル101にはメダル洗浄コンベア21メダル詰まりが表示される。
また、洗浄ローラユニット22にはメダルセンサが設けられており、このメダルセンサにより、洗浄ローラユニット22におけるメダル詰まりが検出される。この時、液晶表示パネル101には洗浄ローラユニットメダル詰まりが表示される。
脱水ローラユニット23にはメダルセンサが設けられており、このメダルセンサにより、脱水ローラユニット23におけるメダル詰まりが検出される。この時、液晶表示パネル101にはメダル脱水ローラユニットメダル詰まりが表示される。
洗浄ユニット20には洗浄ユニットセンサが設けられており、この洗浄ユニットセンサにより、洗浄ユニット20の動作異常等の異常が検出される。この時、液晶表示パネル101には洗浄ユニット異常が表示される。
洗浄ユニット20の貯水タンク27には水位センサが設けられており、洗浄水の不足状態に至る貯留レベルが検出される。この時、液晶表示パネル101には洗浄水異常が表示される。
給水ポンプ、給水ホース、或いは洗浄ユニット20のシャワーノズル25には流動異常センサが設けられており、この流動異常センサにより、流水の異常が検出される。この時、液晶表示パネル101には流動異常が表示される。
洗浄ローラユニット22の洗浄ローラ22aには回転速度センサ24が設けられており、この回転速度センサ24により洗浄ローラ22aの回転速度の低下が検出される。この時、液晶表示パネル101には洗浄ローラ異常が表示される。
脱水ローラユニット23の脱水ローラ23aには回転速度センサ24が設けられており、この回転速度センサ24により脱水ローラ23aの回転速度の低下が検出される。この時、液晶表示パネル101には脱水ローラ異常が表示される。
中継コンベア65には満杯センサが設けられており、この満杯センサにより、中継コンベア65におけるメダル取り込み部のメダルの満杯状態が検出される。この時、液晶表示パネル101にはメダル中継コンベア65取り込み満杯異常が表示される。
振分機50には補給位置センサが設けられており、この補給位置センサにより、振分機50内部のシャッタの位置の異常が検出される。この時、液晶表示パネル101には補給位置異常が表示される。
また、振分機50には満杯センサも設けられており、この満杯センサにより、振分機50におけるメダルの満杯状態が検出される。この時、液晶表示パネル101には振分機満杯異常が表示される。
また、スロットマシン2及びメダル貸出機3からの不正信号を、メダル補給装置1の管理装置5の主制御部5aが受信すると、液晶表示パネル101には、不正の種別と発生時刻と発生したスロットマシン2或いはメダル貸出機3のアドレスNoとが表示される。
なお、当該メダル補給装置1において、管理装置5の主制御部5aが検出して判定する異常の一つである不正の形態、及び不正に対応したメダルの補給停止を含むメダル補給についての無効化処理について、図25を用いて説明する。
図25において、管理装置5の主制御部5aに入力されるメダルの要求信号は、遊技島に多数個設置された個別タンク71のうち、一つの個別タンク71におけるメダル貯留量の不足を、その個別タンク71のメダル振動センサ72の振動検出に応じて蓄積されたメダル流量を判定して不足信号を出力することに基づいて入力されるものである。実施形態によっては、メダル貯留部71aに設けられた図示しないメダル貯留センサの検出により不足信号を出力する構成とすることもできる。
また、その遊技島に多数個設置されたスロットマシン2のうち、一つのスロットマシン2において大当たり信号が出力された場合、同様にスロットマシン2において小当たり信号が出力された場合、或いはその遊技島に多数個設置されたメダル貸出機3のうち、一つのメダル貸出機3において、メダルの貸出信号が出力された場合に、メダルの要求信号が生成され、管理装置5の主制御部5aに入力される。
この他、メダル補給装置1に設けられた液晶表示パネル101を有する設定部5bが、遊技場の管理者により操作されることによってもメダルの要求信号が生成される。さらに、当該島に隣接する他の島のメダル補給装置1に設けられたタンクユニット10に貯留されるメダルの貯留量が、予め定められた貯留量を満たさない場合であって、隣接して設置されたメダル補給装置1にメダルの分配を要求する場合にも生成される。
なお、前述した大当たり信号、小当たり信号、貸出信号、不足信号をメダルの要求信号として主制御部5aに出力する方法の他、大当たりの成立に基いてメダルを要求する信号、小当たりの成立に基いてメダルを要求する信号、メダルの貸出の成立に基いてメダルを要求する信号、不足信号とは独立して個別タンク71に関するメダル量を判定してメダルを要求する信号を、前記大当たり信号、小当たり信号、貸出信号、或いは不足信号とともに主制御部5aに送信して、当該信号について判定した後、メダルの補給を実行する分岐処理ルーチンにより、メダルの補給を制御するメダル補給制御プログラムを組み立てることとしてもよい。
次に、主制御部5aは、メダルの要求信号が入力された場合において、要求信号が出力された後一定時間内にメダルの補給動作が完了する場合は正常と判定し、一定時間を経過してもメダルの補給動作が完了しない場合においては、要求信号を不正な要求信号と判定する(図25の(A),(B),(C))。
また、主制御部5aは、スロットマシン2の大当たり信号に基づくメダルの要求信号を受信すると、大当たり信号を出力したスロットマシン2に対して、本当に大当たり信号を出力したか否かを問い合わせ、その結果大当たり信号がそのスロットマシン2において生成されていないと判定した場合には、その要求信号を不正な要求信号と判定する(図25の(A),(D))。
同様に、主制御部5aは、スロットマシン2の小当たり信号に基づくメダルの要求信号を受信すると、小当たり信号を出力したスロットマシン2に対して、本当に小当たり信号を出力したか否かを問い合わせ、その結果小当たり信号がそのスロットマシンにおいて生成されていないと判定した場合には、その要求信号を不正な要求信号と判定する(図25の(A),(F))。
さらに、主制御部5aは、メダル貸出機3の貸出信号に基づくメダルの要求信号を受信すると、貸出信号を出力したメダル貸出機3に対して、本当に貸出信号を出力したか否かを問い合わせ、その結果貸出信号がそのメダル貸出において生成されていないと判定した場合には、その要求信号を不正な要求信号と判定する(図25の(A),(E))。
また、主制御部5aは、個別タンク71のメダル貯留量が不足し、その個別タンク71のメダル振動センサ72(メダル流量センサ)、他の実施形態にあってはメダル貯留センサから出力される不足信号に基づくメダルの要求信号を受信し、その後、そのメダル振動センサ72(メダル流量センサ)、他の実施形態にあってはメダル貯留センサが、一定時間を経過してもなお不足信号を出力していると判定した場合には、その要求信号を不正な要求信号と判定する(図25の(A),(G),(H),(I))。
さらに、主制御部5aは、メダルの要求信号に基づいてメダルの払出し動作(補給動作)が開始された後、予め設定された量のメダルが払い出された際に、継続してメダルが払い出されていることを検出した場合には、その払出し動作(補給動作)を、不正な払出し動作であると判定する(図25の(A),(J),(K))。
図29において上記、複数の不正を判定して不正の発生を格別に表示し、不正な補給動作を停止し無効とするメダル補給制御プログラムにおける不正補給判定制御手段についての構成をフローチャート図で示した。この場合、図示したシーケンスに不正を判定するフローチャート図とは異なり、複数種類の不正を各々併行して判定する不正補給判定ステップを組み合わせた不正補給判定制御手段を構成することによってはメダル補給制御プログラムにおける不正補給判定制御の高速化が図れる。また、不正の有無を「1」「0」で記録する不正判別ビットは、全ての不正判別データを1レコードに格納する構成とするものの他、各不正の種別毎にデータレコードとして各々格納しこれを読込み判定する構成のものも想定できる。
次に、4CH中継基板80について、図13を用いて説明する。
この4CH中継基板80は、自島の管理装置5と、各スロットマシン2及びメダル貸出機3、シャッタ77、メダル振動センサ72、及び図示しないメダル貯留センサを含む補給ユニット70との通信回路配線を接続するものである。
そして、この4CH中継基板80は、アドレス設定スイッチ81と、補給要求設定スイッチ82と、リセットスイッチ83と、LED84と、基板コネクタ85とを備えている。
まず、基板コネクタ85は、管理装置5の主制御部5aに備えられた補給制御基板とこの4CH中継基板80とを接続するコネクタであり、この基板コネクタ85は、補給制御基板に設けられた接続コネクタに差し込まれるようになっている。
また、補給要求スイッチ82は、この4CH中継基板80に接続されるスロットマシン2或いはメダル貸出機3に、自動でメダルを補給するか否かを設定するためのものである。この補給要求設定スイッチ82は、4個を一組としたディップスイッチにより構成されており、このスイッチをオフ状態とすれば、対応するスロットマシン2或いはメダル貸出機3への補給を自動で行わないよう4CH中継基板80を接続するような構成となり、オン状態とすれば、逆にメダルの補給を自動で行うように4CH基板を接続するような構成となる。
次に、アドレス設定スイッチ81は、この4CH中継基板80に接続されるスロットマシン2或いはメダル貸出機3のアドレスNoを設定するものである。
なお、この4CH中継基板80に接続可能なスロットマシン2或いはメダル貸出機3は4台であるとともに、4台のスロットマシン2或いはメダル貸出機3と、それらに対応して設けられた補給ユニット70のメダル貯留部71aと、メダル振動センサ72と、シャッタ77とについて、それぞれ通信回路配線が接続されるようになっている。そして、図14に示すように、それぞれについてアドレスNoが設定される。すなわち、スロットマシン2、メダル貸出機3、メダル貯留部71a、シャッタ77及びメダル振動センサ72に対して、親番地、子番地及び孫番地としてそれぞれ数字が設定される。勿論、子番地、孫番地を設けずアドレス設定してもよいものである。
この4CH中継基板80において、各スロットマシン2或いはメダル貸出機3と、対応する補給ユニット70各部のアドレスNoが設定されることにより、管理装置5からこの4CH中継基板80を介して、所定の各スロットマシン2及びメダル貸出機3にメダルが補給されるようになる。つまり、例えばメダルの補給が必要なスロットマシン2或いはメダル貸出機3が、それぞれについて設定されたアドレスNoにより、管理装置5の主制御部5aにおいて確実に認識されるため、補給対象を誤ることなくメダルの補給がなされる。
また、遊技場の島に多数列設されるスロットマシン2、メダル貸出機3、補給ユニット70、シャッタ77、メダル振動センサ72、メダル貯留部71aにおける図示しないメダル貯留センサ及び実施形態によっては構成されるメダル貯留部71aを開閉する図示しないシャッタがアドレスNoにより識別されて、管理装置5の主制御部5aよりこれら遊技場の島の各機器を識別して、遊技場の島の各機器における動作データや検出データの問合わせ信号が逐一送信される一方、アドレスNoで指定された各機器における動作データや検出データがレスポンスとして、例えばアドレスNo033(1)のメダル振動センサ72(図14参照)が管理装置5の主制御部5aの指令信号に応答して、アドレスNo024(4)のシャッタ77がアドレスNo024(3)のメダル貯留部71aにメダルが補給された旨のレスポンス信号が4CH中継基板80を介して管理装置5の主制御部5aに返信される。また、メダル貯留部71aにおける図示しないメダル貯留センサが、予め設定したメダル貯留部71aにおけるメダル不足信号を送信するメダル貯留量を検出した場合には、4CH中継基板80を介して該4CH中継基板80よりメダル要求信号が管理装置5の主制御部5aに送信される。
そして、この4CH中継基板80では、スロットマシン2における大当たり信号或いは小当たり信号、メダル貸出機3における貸出信号、補給ユニット70におけるメダル不足信号を検出すると、それらに基づくメダルの要求信号を、補給対象のアドレスNoとともに管理装置5の主制御部5aに送信する。
なお、4CH中継基板80は、不揮発性のメモリを備えており、設定したアドレスNoはそのメモリに記憶される。
よって、その4CH中継基板80に接続されたスロットマシン2、メダル貸出機3、補給ユニット70に設けられた個別タンク71、メダル振動センサ72或いはシャッタ77を交換した際にも、新たにアドレスNoを設定し直す必要がなくなり、メダル補給システムの管理者にとって使い勝手がよい。
なお、4CH中継基板80にて設定されたアドレスNoは、管理装置5が備えるRAM及びHDDにも記憶させることができるようになっている。さらに、補助記憶ユニット107にて、外部の記憶装置にも記憶させることができる。
また、この4CH中継基板80は、スロットマシン2に設けられた図示しない外部入出力端子基板を介して出力され、4CH中継基板80を介して管理装置5の主制御部5aに入力される大当たり信号や、小当たり信号、入賞信号、若しくはメダル貸出機3のインターフェイス回路により入出力され、4CH中継基板80を介して管理装置5の主制御部5aとで入出力されるメダル要求信号や、貸出しデータ、不正検出信号を入出力する回路構成が異なる各種のスロットマシンやメダル貸出機のインターフェイス回路に対応できる複数種類の回路系統を、接点の切り換え設定により変換する接点切換手段を有する。
よって、どのようなスロットマシン2及びメダル貸出機3でも簡単に接続することができるとともに、どのような遊技場においても対応することができる。
なお、スロットマシン2とメダル貸出機3とのインターフェイス回路は、フォトカプラで信号授受したり、リレー接点により信号授受したりする場合があるが、スロットマシン2とメダル貸出機3とにおけるデータ交信を4CH中継基板80を介して接続してスロットマシン2とメダル貸出機3とにおけるカップリングを、スロットマシン2はそのままとしメダル貸出機3は変更する新たなカップリング設定を4CH中継基板80の回路によって設定するものとしてもよい。
次に、管理装置5の主制御部5aが、自島のメダル補給装置1及び中継コンベア65を制御して、そのメダル補給装置1に、自島の各スロットマシン2、メダル貸出機3及び個別タンク71にメダルを補給したり、中継コンベア65を駆動させて他の遊技島のタンクユニット10にメダルを補給させたりする補給処理について、図15に基づいて説明する。
この補給処理は、メダルの補給を要求する要求信号として、スロットマシン2からの大当たり信号及び小当たり信号、メダル貸出機3からの貸出信号、個別タンク71からの不足信号或いはタンクユニット10からの補給要求信号が検出されると開始される。
そして、この補給処理では、まずS200にて、要求信号を検出したメダルの補給対象に対して、メダルの補給を実施する。
続いて、S210へ移行し、この補給処理を開始するきっかけとなった要求信号であって、この補給処理による補給対象が出力した要求信号(以下、契機要求信号と言う)よりも、優先度が高い要求信号を検出したか否かを判定する。
なお、本実施形態では、大当たり信号、小当たり信号、貸出信号、不足信号、補給要求信号の順で優先度が高い。つまり、大当たり信号が最も優先度が高く、補給要求信号が最も優先度が低い。以降、この信号の種類により異なる優先度を信号優先度と言う。
S210にて、契機要求信号より信号優先度が高い要求信号を検出したと判定すると、次に、S220へ移行し、先に検出した契機要求信号について、その契機要求信号の種別と、契機要求信号を出力した機器のアドレスNoとを、RAM或いはHDDに記憶させる。なお、タンクユニット10から要求信号(補給要求信号)が出力された場合には、タンクユニット10にはアドレスNoが設定されていないため、どのタンクユニット10から出力されたかを表す情報を別に生成して記憶させる。
そして、続くS230にて、メダルの補給対象を、S210にて契機要求信号より信号優先度が高いと判定した要求信号に対応する補給対象に切り替える切替処理を実行する。
そして再びS200へ戻り、S230にて切り替えた補給対象に対して、メダルの補給を実施する。
一方、S210で契機要求信号より信号優先度が高い要求信号を検出していないと判定すると、次にS240へ移行し、契機要求信号と同じ種類の要求信号を検出したか否かを判定する。
ここで、契機要求信号と同じ種類の要求信号を検出したと判定すると、次に、S250へ移行し、S240にて契機要求信号と同じ種類であると判定した要求信号が、契機要求信号より優先度が高いか否かを判定する。なお、本実施形態では、同じ種別の要求信号については、その要求信号を出力した機器のタンクユニット10からの距離によって優先度が決まるようになっており、ここでは、タンクユニット10から遠い機器が出した要求信号ほど、優先度が高いと判定されるようになっている。以降、このような優先度を位置優先度と言う。
S250で、後に検出した要求信号のほうが位置優先度が高いと判定すると、次にS220へ移行する。
また、S250にて、後に検出した要求信号のほうが位置優先度が高くないと判定すると、次に、S270へ移行する。
一方、S240で契機要求信号と同じ種類の要求信号を検出していないと判定すると、次にS260へ移行し、契機要求信号より信号優先度が低い要求信号を検出したか否かを判定する。
次に、S270では、S250にて契機要求信号より位置優先度が低いと判定された要求信号、或いはS260にて契機要求信号より信号優先度が低いと判定された要求信号について、その要求信号の種別と、要求信号を出力した機器のアドレスNoとを、RAM或いはHDDに記憶させる。なお、タンクユニット10から要求信号(補給要求信号)が出力された場合には、タンクユニット10にはアドレスNoが設定されていないため、どのタンクユニット10から出力されたかを表す情報を別に生成して記憶させる。そして、S280へ移行する。
一方、S260にて、契機要求信号より信号優先度が低い要求信号を検出していないと判定した場合も、S280へ移行する。
S280では、メダルの補給を終了する条件が成立したか否か、つまり、メダルの補給を終了するか否かを判定する。ここで、補給を終了する条件とは、メダルが補給される個別タンク71、或いはタンクユニット10において、その個別タンク71、或いはタンクユニット10がメダルで満杯となるか、或いはそれらの補給対象に補給を実施してから所定時間経過するか、の何れかの条件である。なお、スロットマシン2或いはメダル貸出機3が補給対象の場合には、それらに対応する個別タンク71について、このような判定がなされる。
S280にて、補給を終了する条件が成立していない、つまり補給を終了しないと判定すると、再びS200へ戻る。
一方、S280にて、補給を終了する条件が成立した、つまり補給を終了すると判定すると、次に、S285へ以降し、S200にて実施した補給を終了する。
次に、S290にて、エラーが有るか否かを判定する。具体的には、メダルの補給対象において、S280にて補給の終了条件が成立して、S285にて補給が終了されたにもかかわらず、その補給対象から要求信号が出力されていないかどうかを判定する。そして、要求信号が出力されていれば、異常、つまりエラー有りと判定し、逆に要求信号が出力されていなければ、エラー無しと判定する。
このような処理にて、S290でエラー有りと判定すると、次にS300へ移行し、エラー処理を実行する。具体的には、エラーが発生したことを表す情報を、エラー履歴としてRAM或いはHDDの所定の領域に記憶させるとともに、液晶表示パネル101に表示させて管理者に報知する。また、警報ランプを点灯させるとともに、エラーの原因である要求信号をキャンセルする。
一方、S290にてエラー無しと判定すると、次にS310へ移行し、S220或いはS270にてRAM或いはHDDに記憶した要求信号があるか否かを判定する。記憶した要求信号が有ると判定すると、次にS320へ移行する。
S320では、メダルの補給対象を、RAM或いはHDDに記憶した要求信号のうちの、最も優先度が高い要求信号に対応する補給対象に切り替える切替処理を実行する。そしてその後、再びS200へ戻る。
一方、S310にて、RAM或いはHDDに記憶した要求信号がないと判定すると、そのまま当該処理を終了する。
次に、このような本実施形態のメダル補給システムにおいて、どのように各補給対象にメダルが補給されるかについて、その一例を図16及び図17を用いて説明する。
まず、図16は、前述したような位置優先度に基づく補給処理を表しており、ここでは、複数の個別タンク71から不足信号が出力されている場合について説明する。なお、便宜的に、個別タンク71をT1〜T8、シャッタ77をST1〜ST8に置き換えて説明する。
まず、図16(a)に示すように、複数のT1〜T8において、T2,T4及びT7におけるメダル量が不足して、不足信号がその各個別タンクから出力されたものとする。なお、これらの不足信号は、主制御部5aにおいて順に検出されることになり、ここでは例えば、T4、T2、T7の順で不足信号が検出されたものとする。また、エラーは発生しないものとする。
この時、まず、T4にメダルが補給されるが(S200)、T2より不足信号が出力されたことが検出されると(S240:YES)、位置優先度に基づき、このT2からの不足信号が優先度が高いと判定される(S250:YES)。そして、T4の不足信号及びT4のアドレスNoがRAM或いはHDDに記憶されるとともに(S220)、補給対象がT2に切り替えられ(S230)、T2にメダルの補給が実施される(S200)。
また、この時、T7から不足信号が出力されたことが検出されるが(S240:YES、T2より優先度が低いと判定され(S250:NO)、その不足信号及びT7のアドレスNoが、RAM或いはHDDに記憶される(S270)。
そして、T2が満杯となるか、所定時間経過すると(S280)、T2に対するメダルの補給が終了される(S285)。そして、RAM或いはHDDに不足信号が記憶されていると判定され(S310:YES)、記憶された不足信号に対応するT4とT7のうち、優先度が高いT4に補給対象が切り替えられ(S320)、補給が実施される(S200)。そして、T4に対するメダルの補給が終了されると、最後に、T7にメダルの補給が実施される。
なお、ここで、参考として、図16の(c)は、貯留されているメダルの量が不足しているT2、T4及びT7のうち、貯留量が最も少ないものから優先してメダルが補給される場合の例を表している。つまり、最初に、メダルの貯留量が最も少ないT4にメダルが補給され、続いて、次に少ないT7にメダルが補給され、最後にT2にメダルが補給されることになる。
次に、図17は、3つの遊技島(ここでは、遊技島A〜Cとする)にそれぞれメダル補給装置1が設けられており、図面における最も下の遊技島(以下、遊技島Aとする)において、メダルの要求信号として、大当たり信号、小当たり信号、貸出信号及び不足信号が同時に発生し、かつ図面における最も上の遊技島(以下、遊技島Cとする)において、タンクユニット10のメダル量が不足したことに基づく補給要求信号も発生した場合を表している。
また、図面における真ん中の遊技島(以下、遊技島Bとする)のタンクユニット10のメダル量は、少ない状態(所定量よりも若干多い状態)であるとする。
なお、実際には、各信号は管理装置5の主制御部5aにおいて順に検出されることになり、ここでは例えば、遊技島Aにおいて、小当たり信号、大当たり信号、貸出信号、不足信号、要求信号の順で検出されたものとする。また、エラーは発生しないものとする。
このような場合に、まず、遊技島Bについては、自島において要求信号が出力されていないため、遊技島Bのタンクユニット10のメダルは、遊技島Cのタンクユニット10に補給される。
そして、遊技島Aについては、自島内の補給対象に対しての補給処理が優先されることになり、まず、最初に検出された小当たり信号に対応するスロットマシン2にメダルの補給が実施される(S200)。
そして、大当たり信号が検出されるが、この大当たり信号は、小当たり信号よりも優先度が高いため(S210:YES)、まず、小当たり信号、及び小当たり信号を出力しているスロットマシン2のアドレスNoがRAM或いはHDDに記憶される(S220)。そして、大当たり信号に対応するスロットマシン2に補給対象が切り替えられる(S230)、そのスロットマシン2に補給が実施されることになる(S200)。
また、その後、貸出信号、不足信号及び補給要求信号が検出されることになるが、これらの要求信号は、大当たり信号よりも優先度が低いため(S260:YES)、大当たり信号に基づく補給処理はそのまま続行されるとともに、貸出信号、不足信号及び補給要求信号は、それぞれに対応する補給対象のアドレスNoとともに、RAM或いはHDDに記憶される(S270)。
そして、大当たり信号に対応するスロットマシン2へのメダルの補給が終了すると(S285)、RAM或いはHDDに要求信号が記憶されていると判定し(S310:YES)、記憶されている要求信号のうち、最も優先度が高い小当たり信号に対応するスロットマシン2に、補給対象が切り替えられる(S320)。
そして、続いて、スロットマシン2に補給処理が実施されることとなる(S200)。以下、同様にして、貸出信号に対応するメダル貸出機3、不足信号に対応する個別タンク71及び補給要求信号に対応するタンクユニット10の順に、メダルが補給されることとなる。
なお、図26〜図28に、本実施形態のメダル補給システムの構成を、ブロック図にて示す。
以上のように、本実施形態のメダル補給システムでは、予め定めた所定の優先順位に従って、各メダルの補給対象にメダルが補給される。
よって、例えばスロットマシン2及びメダル貸出機3において、メダルが大幅に不足するような事態を防止することができるとともに、遊技者は確実に遊技を続行できるようになる。
また、迅速かつ合理的で錯誤のないようにメダルを補給することができるようになり、遊技島内或いは遊技島間にて使用されるメダルの量を全体として抑えることができるので、メダル補給装置1全体の大きさも抑えることができる。
従って、メダル補給装置1全体のコストを抑えることができ、安価にメダル補給システムを構成することができる。
また、管理者は設定部5bにて、設定パネル102を操作したり液晶表示パネル101をタッチ操作することにより、メダル補給装置1及び本メダル補給システムを管理することができる。よって、管理者は簡単かつ確実に管理をすることができる。
なお、本実施形態において、スロットマシン2が遊技機に相当し、メダル貸出機が遊技媒体貸し機に相当し、管理装置5が遊技媒体補給装置に相当し、補給ユニット70が遊技媒体補給ユニットに相当し、振分機50、中継コンベア65、及びバランスシャッタ65a,65bが遊技媒体分配手段に相当し、回収コンベア90及び回収ベルト95が遊技媒体回収装置に相当し、管理装置5の主制御部5aが制御手段に相当している。
また、本実施形態と参考発明との対応を以下に記載する。
本実施形態において、スロットマシン2が遊技機に相当し、メダル貸出機3が貸出機に相当し、個別タンク71のメダル振動センサ72が報知手段に相当し、管理装置5の主制御部5aが制御手段に相当し、メダル補給装置1が島内補給装置に相当し、補給リフトユニット30及び振分機50が供給ユニットに相当し、中継コンベア65及び振分機50が島間補給装置に相当している。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態のメダル補給装置1について説明する。
この第2実施形態のメダル補給システムは、第1実施形態のメダル補給装置1と比較して、ハードの構成は同じであり、以下の説明において同じ記号を用いるものとする。
本第2実施形態のメダル補給システムは、図1に示すように、遊技島毎に設けられた3つのメダル補給装置1、及び管理装置5(図2参照)を備えており、3つの管理装置5の主制御部5aのうち、1つの主制御部5aが、他の主制御部5aを統括制御する主制御局として機能する。なお、本実施形態では、図1における左端のメダル補給装置1(装置Aとする)に対応する管理装置5の主制御部5aが主制御局である。また、真ん中のメダル補給装置1(装置Bとする)に対応する管理装置5の主制御部5a、及び右端のメダル補給装置1(装置Cとする)に対応する管理装置5の主制御部5aは従局(それぞれ、従局B、従局Cとする)である。
このように構成された本第2実施形態のメダル補給システムにおいては、主制御局から従局に対して、各種情報や所定の動作を要求するための問い合わせコマンドが送信され、従局からは主制御局に対して、問い合わせコマンドに応答する応答コマンドが送信される。
主制御局は、所定の動作を従局に要求する際には、従局から送信される応答コマンドに含まれるデータに基づいて、予め設定された配給データテーブルの中から、所定の配給データを選択し、その配給データに従って各メダル補給装置を動作させるようになっている。
なお、配球データとは、各遊技島間においてメダルを補給(或いは分配、或いはバランス)する際に、各主制御部A〜Cが各メダル補給装置1をどのように動作させればよいかを表す情報が含まれたデータである。
ここで、主制御局から従局に送信される問い合わせコマンドについて、図18を用いて説明する。
問い合わせコマンドには、コマンド1〜コマンド3の3種類があり、それぞれ、ステータス要求コマンド、配給動作指示コマンド及び通信チェックコマンドである。
ステータス要求コマンドは、従局に対して、従局におけるタンクユニット10の状態と運転状況を送信するよう要求するものである。また、その従局に属するスロットマシン2、メダル貸出機3及び補給ユニット70(シャッタ77、個別タンク71、メダル貯留部71a、メダル振動センサ72)を識別するための識別番号(アドレス)を要求する。
また、配給動作指示コマンドは、従局に対して所定の補給動作をさせるためのものである。
また、通信チェックコマンドは、主制御局と従局との間で通信が正常に行われているか否かをチェックするためのものであり、従局に対して通信が正常か否かを確認するための応答信号を要求する。
次に、応答コマンドについて、図19を用いて説明する。
応答コマンドは、1バイトのデータが3つ並べられたデータ群から構成されている。なお、本実施形態では、このデータ群をバイト毎に、2バイト、3バイト、4バイトと区切ることとする。
まず、2バイト目の6ビット列及び7ビット列には、そのビット列から2バイト目のデータが始まることを表すデータが格納される。なお、3バイト目、4バイト目についても同様である。
そして、5ビット列には、従局の遊技島において、各スロットマシン2、メダル貸出機3或いは個別タンク71からのメダル要求信号が発生しているか否かの情報が格納される。メダル要求信号があると、1が格納され、メダル要求信号がない場合には0が格納される。
また、4ビット列には、メダル要求信号が3以上ある場合に1が格納されるようになっている。なお、3未満の場合には0が格納される。
次に、3ビット列には、エラーが発生している場合には1が格納され、発生していない場合には0が格納される。
また、2ビット列には、補給動作を停止するか否かの情報が格納され、この2ビット列に1が格納されていると、主制御局の制御により、この応答コマンドの送信元の従局において、全ての補給動作が停止されることとなる。
また、1ビット列には、タンクユニット10の満杯センサがオンの状態、つまりタンクユニット10が満杯であれば1が格納されるとともに、0ビット列には、タンクユニット10の下限センサがオンの状態、つまり、タンクユニット10のメダル量が不足している場合に、1が格納されるようになっている。
また、3バイト目の0ビット列には、中継コンベア65を自動で動作させるか否かの情報が格納される。中継コンベア65において、メダルの受け入れ口が満杯であったり、手動での動作が設定されている時など、中継コンベアを自動で動作させない時には、この0ビット列に1が格納される。
また、4バイト目の1ビット列及び2ビット列には、配給制御データが格納される。主制御局では、この配給制御データに基づき、配給データテーブルから所定の配給データを選択して、その配給データに基づき各メダル補給装置1を制御する。
図19で示した実施形態にあっては4バイトの0ビットと1ビットとによって図23(a)で示す中継コンベアの正転と逆転とバランスシャッタによるメダル補給路の開放と閉鎖を指定するものとなっている。
そして、装置A、装置B及び装置Cにて相互にメダルを分配補給し合う際の条件(各装置A〜Cの動作)は、図20に示すように、各メダル補給装置1(ここでは、装置A〜C)に設けられたメダル収納タンク11(ここでは、タンクA〜C)におけるメダルの貯留状態が判定される事により決定される。
図20に示すように、各タンクA〜Cには満杯センサと上下二個のレベルセンサと下限センサとが設けられていて、メダルの貯留状態に従って満杯センサとレベルセンサと下限センサとが順次判定動作を行い、下限センサがメダル不足予告を判定するとメダル要求信号が出力されて、メダルの不足状態に無い装置より、メダル不足信号を発信した装置に向けてメダルが分配補給される。このとき、中継コンベア65を駆動する駆動モータと、バランスシャツタ65aを駆動するソレノイド、若しくはバランスシャッタ65bを駆動するソレノイドが連撃動作することにより、メダル要求信号を発信した装置に向けて、メダルが充足されている装置よりメダルが分配補給される。
各タンクA〜Cにおいて、メダルが分配補給される配給動作は、各島のタンクA〜C相互間におけるメダル貯留量に不均衡が生じたことを、各タンクA〜Cに設けられた満杯センサ、レベルセンサ、及び下限センサからのタンクモニタデータ(各タンクにおけるメダルの貯留量を表すデータ)を含むコマンドデータが、装置Aの主制御部5a(主制御局)に設けられたメダル補給制御プログラムにより比較判定して実行される。
なお、満杯センサ、レベルセンサ、下限センサの検出動作により生成されるタンクモニタデータの例を、図21(a)に示す。
また、図21(b)は、装置Aと装置Cとにおいて配給動作が実行される場合に、その配給動作を設定するデータテーブルである。
また、図21(c)は、装置Aと装置Bとにおいて配給動作が実行される場合に、その配給動作を設定するデータテーブルである。
そして、図21(d)は、装置A、装置B、及び装置Cとにおいて配給動作が実行される場合であって、タンクAが満杯状態である場合に、その配給動作を設定するデータテーブルである。
なお、図21(d)に示すデータテーブルにおいて、データテーブル中の上段と下段とに示した配給動作は、並行して実行可能にされているが、例えば、装置Bの島内において各機器よりメダルの補給が要求された場合には、囲みで示した配給動作が実行される。また、装置Aと装置Cのどちらからでも装置Bに分配補給が可能な場合には、装置Aと装置Cのうち、その島内の機器からメダル補給の要求が出力されていない装置からの補給が優先される。そして、装置A及び装置Cについて、どちらの島内においてもメダル補給の要求が出力されていない場合には、上段の配給動作が優先される。
また、参考として、図22(a)に、タンクAのメダルの貯留量が、二つのレベルセンサのうちの何れかのレベルセンサ以上であって、満杯センサ未満である場合に、装置Bと装置Cとにおける配給動作を設定するデータテーブルを示す。
また、図22(b)は、タンクAのメダルの貯留量が、下限センサ以上であって、二つのレベルセンサのうちの何れかのレベルセンサ未満である場合に、装置Bと装置Cとにおける配給動作を設定するデータテーブルである。
そして、図22(c)は、タンクAのメダルの貯留量が、下限センサ未満である場合に、装置Bと装置Cとにおける配給動作を設定するデータテーブルである。
ここで、配給動作が実行される場合の各装置A〜Cの制御態様について、図23(a)〜(c)に示す。
まず、図23(a)は、各装置A〜Cの配給動作の制御態様を表すメダル配給制御テーブルの一例である。
図23(a)に示すように、0ビット列の配給制御データ(以下、配給制御0と言う)及び1ビット列の配給制御データ(以下、配給制御1と言う)が0の時は、3つのメダル補給装置1の補給動作は停止される。なお、各装置A〜Cでは、配給制御データを含む配給制御信号を受信されるると、所定の動作が実行される。
また、配給制御0が0であり、配給制御1が1の場合には、装置Aでは、中継コンベア65が正転回転されるとともに、配給制御信号がなくなってから35秒後に停止される。また、装置Cでは補給動作が停止されるとともに、装置Bでは、バランスシャッタ65aがオンされることとなる。このバランスシャッタ65aは、装置Bにおけるメダルを、装置A側の中継コンベア65に振り分けるものである。つまり、この時、装置Bから装置Aにメダルが補給されることになる。
一方、配給制御0が1であり、配給制御1が0の場合は、メダル補給装置Bからメダル補給装置Cにメダルが補給されることになる。
即ち、メダル配給制御テーブルの(2)においては、配給制御信号を受信した場合直ちに中継コンベア65を正転させ、配給制御信号が無くなってから35秒後に停止する。(3)において、配給制御信号を受信した場合直ちに中継コンベア65を逆転させ、配給制御信号が無くなってから35秒後に停止する。(4)にあっては、配給制御信号を受信した場合、中継コンベア65を正転し、振分機50(図20では、装置A〜Cについて、H(A)〜(C)で表している)を配給側(中継コンベア65側)に倒し、補給リフトユニット、洗浄ユニット、送出機の順序に従って動作し、配給制御信号が無くなった場合には、逆の順序で各手段を停止する。この後最後に中継コンベア65を35秒後に停止する。
また、(6)においては、配給制御信号を受信した場合直ちにバランス(配給)シャッタ65aを起動し、配給制御信号が無くなってから35秒後に停止する。(7)にあっては、配給制御信号を受信した場合直ちにバランス(配給)シャッタ65bを起動し、配給制御信号が無くなってから35秒後に停止する。(8)においては、配給制御信号を受信した場合、振分機50を配給側に倒し、補給リフトユニット、洗浄ユニット、送出機の順序に従って起動し、配給制御信号が無くなった場合には、逆の順序で各手段を停止する。
また、配給制御0及び配給制御1がともに1の場合は、各装置A〜Cにおいて、その各島内にてメダルの補給動作が実行されることになり、各装置A〜Cの所定の各部が動作することになる。例えば装置Cにおいては、配給制御信号を受信した場合、振分機50を配給側(中継コンベア65側)に倒し、補給リフト、洗浄ユニット、送出機の順に起動し、配給制御信号が無くなった場合には逆の順序で各手段を停止する。
即ち、メダル補給装置1(ここでは、装置A〜C)が設けられた各遊技島に列設された補給ユニット70にメダルを補給する為の制御が実行される。これにより各振分機50は遊技場内を循環するメダルを、自己のメダル補給装置1が設けられた遊技島に列設されたスロットマシン2若しくはメダル貸出機3に対設された補給ユニット70に補給するため、そのメダルを中継コンベア65側ではない自己のメダル搬送経路側に誘導する。
そして、誘導されるメダルは、洗浄ユニット20の駆動により洗浄され、補給リフトユニット30の駆動により補給コンベア60に揚送された後、駆動された補給コンベア60により搬送され、当該島の管理装置5の主制御部5aに補給要求信号を送信した補給ユニット70に補給される。
配給制御データの切換制御により、第1実施形態を引用し構成している第2実施形態においては、一のメダル補給装置1が有するメダルを、メダル収納タンク11に設けられた下限センサの検出信号に基いて出力されるメダル要求信号に基いて、他の遊技島のメダル補給装置1に分配するとともに、自己の遊技島と他の遊技島とに列設されたスロットマシン2やメダル貸出機3を含むことのあるメダル補給ユニット70に対して、メダル貯留部71aにおけるメダル貯留不足検出、スロットマシン2における大当たりの判定、メダル貸出機3の貸出要求に基くメダル要求信号に基いてメダルを配給することができる。
また、図23(b)は、装置A〜Cの何れか一つの装置から、残りの装置のうちの一つの装置にメダルが分配補給される場合の、各装置の動作を表すデータテーブルである。また、図23(c)は、その際にメダルを誘出する送出機12から洗浄ユニット20、補給リフト30、中継コンベア65、バランスシャッタ65a、65bの動作と動作順序とを示すテーブルである。
なお、装置A〜Cにおいて、島内における補給の要求と、他の島への分配補給の要求が重なったとメダル補給(配給)制御プログラムにより判定された場合には、対応する装置の振分機50を、10秒毎に補給側(補給コンベア60)と配給側(中継コンベア65)とに切換えるようにしてもよい。
また、島内の補給の要求に対してのみ応じて、その島に対するメダル補給制御のみを実行させるようにしてもよい。
さらに、島内における補給の要求数が3箇所以上から送信されたとメダル補給(配給)制御プログラムにより判定された場合に、その島に対するメダル補給制御のみを実行するように振分機50が制御されるようにしてもよい。
なお、遊技場に設置する複数のメダル補給装置1の組合わせ形態は、設定部5bに設けられたディップスイッチへの切換操作により変換可能にされている。
また、島に回収コンベアを設け、これをメダル補給装置1に連係して動作させる場合についても、前記ディップスイッチの切換操作によって制御回路の接続系統を変更し連係形態を変換設定することができる。このディップスイッチの例を、図24に示す。
以上、本第2実施形態のメダル補給システムでは、一つの管理装置5(主制御部5a)が他の管理装置5(主制御部5a)を統括制御するため、システム全体の構成を簡単にすることができる。よって、メダル補給システムを安価に構成することができる。
また、管理者は、メダル補給システム全体を管理するには、一つの管理装置5(主制御部5a)について管理をすればよく、各メダル補給装置の動作状態を簡単に把握できるとともに、各種エラーについてもすぐに把握できるため、各種エラーに迅速に対応できるようになる。
なお、本第2実施形態において、各管理装置5の主制御部5aは、各スロットマシン2、メダル貸出機3及び個別タンク71からメダルの要求信号が出力されたことを検出すると、各スロットマシン2、メダル貸出機3及び個別タンク71から大当たり信号、小当たり信号、貸出信号或いはメダル不足信号(以下、島内信号と言う)のような信号が本当に出力されているか否かを判定する。つまり、要求信号が出力されているかを二重にチェックする。
そして、実際に島内信号が検出されれば、各補給対象に対するメダルの補給を実施する。一方、島内信号が検出されなければ、要求信号を不正な要求信号とみなして、補給を実施しない。
このようにすると、例えば、スロットマシン2等において、その正規の動作によるものではなく、不正にメダルが払い出されようとしている場合には、そのスロットマシン2にメダルが補給されずメダルが払い出されないため、遊技場が不用意に不利益を被ることを防止することができる。
また、主制御部5aは、個別タンク71へのメダルの補給を開始してから、その個別タンク71に補給されたメダル量が、予め定められた所定時間において、その所定時間に補給されるべきメダル量を超えた場合、或いは個別タンク71に対するメダルの補給回数が予め定めた回数を超えた場合には、その時の個別タンク71からのメダルの要求信号を不正な要求とする。そして、その旨の情報を液晶表示パネル101に表示するとともに、不正と判断した要求信号を無効化する。
また、上記各実施形態において、主制御部5aは、メダル貸出機3からの要求信号(貸出信号)を検出した際に、このメダル貸出機3から紙幣或いは貨幣が投入され、かつその紙幣或いは貨幣が真性なものであることを表す売上信号が検出されない場合には、要求信号を不正な要求信号と判断して、メダル貸出機3への補給動作を禁止する。
このようにすると、不正な要求信号に従ってメダル貸出機3へメダルが補給されることがなく、従って仮にメダル貸出機3がメダルが払い出そうとしても払い出されるメダルがないので、遊技場が不利益を被ることを防止することができる。
なお、主制御部5aは、メダル貸出機3から、メダル貸出機3に紙幣或いは貨幣が投入され、かつその紙幣或いは貨幣が真性なものであることを表す売上信号を検出した場合にのみ、メダル貸出機3へのメダルの補給を許可する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術範囲内にて種々の形態を採ることができる。
例えば、上記各実施形態では、メダル補給システムが3つのメダル補給装置にて構成されているが、例えば2つのメダル補給装置にて構成されてもよいし、4以上のメダル補給装置にて構成されていてもよい。
なお、その場合に、メダル補給システムを例えば3つのメダル補給装置にて構成する場合と、2つのメダル補給装置にて構成する場合の制御の方法(制御モード)を、4CH中継基板にて切り替え可能に構成することもできる。このようにすると、簡単な操作でどのような遊技場にも対応することができる。
また、上記各実施形態では、4CH中継基板が、スロットマシンにおける大当たり信号或いは小当たり信号、メダル貸出機からの貸出信号、及び個別タンクからの不足信号を検出し、それらの信号に基づいて、管理装置に補給要求信号を送信するようにしているが、補給ユニットに4CH中継基板の機能を持たせてもよいし、管理装置の主制御部に持たせてもよい。
また、メダルの補給対象にメダルを補給する際には、予め定められた設定量のメダルを補給するようにしてもよい。その際に、予め定められた設定量のメダルを補給しても、その補給対象からの要求信号が消失しない場合には、この要求信号を不正な要求信号と判断し、その旨の情報を液晶表示パネル101に表示するとともに、その不正と判断した要求信号を無効化するようにするとよい。
このようにすると、不正な要求信号に応答して、いつまでもメダルの補給をすることがなくなるので、遊技場が不用意に不利益を被ることを防止することができる。また、例えば個別タンク71のメダルが溢れる等のトラブルの発生を防止することができる。
メダル補給システムの構成を表す概略構成図である。 メダル補給装置1の構成を表す概略構成図である。 タンクユニット10及び洗浄ユニット20の構成を説明する説明図である。 補給リフトユニット30の構成を説明する説明図である(その1)。 補給リフトユニット30の構成を説明する説明図である(その2)。 補給リフトユニット30の構成を説明する説明図である(その3)。 補給ユニット70の構成を説明する説明図である。 補給ユニット70が備える個別タンク71の構成を説明する説明図である。 管理装置5が備える設定部5bの構成を説明する説明図である。 液晶表示パネル101の画面の構成を説明する説明図である(その1)。 液晶表示パネル101の画面の構成を説明する説明図である(その2)。 液晶表示パネル101の画面の構成を説明する説明図である(その3)。 4CH中継基板80の構成を説明する説明図である。 4CH中継基板80におけるアドレス設定表のテーブルである。 主制御部5aが実行する補給処理を表すフローチャートである。 メダルの補給動作を説明する説明図である(その1)。 メダルの補給動作を説明する説明図である(その2)。 問い合わせコマンドを説明する説明図である。 応答コマンドを説明する説明図である。 配給動作を説明する説明図である(その1)。 配給動作を説明する説明図である(その2)。 配給動作を説明する説明図である(その3)。 メダル配給制御テーブルを説明する説明図である。 ディップスイッチを説明する説明図である。 主制御部5aが判定する不正の形態を説明する説明図である。 メダル補給システムの構成を表すブロック図である(その1)。 メダル補給システムの構成を表すブロック図である(その2)。 メダル補給システムの構成を表すブロック図である(その3)。 主制御部5aが実行する不正補給判定処理を表すフローチャートである。
符号の説明
1…メダル補給装置、2…スロットマシン、3…メダル貸出機、5…管理装置、5a…主制御部、5b…設定部、10…タンクユニット、11…メダル収納タンク、11a…開口、12…送出機、13…計数機、14…カセット補助タンク、15…ヒータユニット、16…ヒータ、17…サーモスタット、18…温度コントローラ、20…洗浄ユニット、21…洗浄コンベア、21a…回転ローラ、21b…回転ローラ、21s…ベルト、22…洗浄ローラユニット、22a…洗浄ローラ、23…脱水ローラユニット、23a…脱水ローラ、24…回転速度センサ、25…シャワーノズル、26…洗浄フィルタ、27…貯水タンク、27a水位確認窓、28…筐体、28a…開口、29…ガイド部材、30…補給リフトユニット、31…ベルトコンベア、31a…突起部、32…回転軸、33…リフト回転ローラ、34…補給リフト枠、36…従動ローラ、37…回転速度センサ、38…動作検出センサ、39…回収蓋(メダル待機部)40…補給口、40a…孔、41…側蓋、42…補給リフト収容部、43…センサ支持具、44…メダルセンサ、45…長孔、46…支持部材、47…テンション調整棒、48…コイルスプリング、49…調整ナット、50…振分機、60…補給コンベア、65…中継コンベア、65a,65b…バランスシャッタ、65s…中継ベルト、70…補給ユニット、71…個別タンク、71a…メダル貯留部、72…メダル振動センサ(メダル流量センサ)、73…センサ線、74…添着板、75…誘導路、77…シャッタ、80…4CH中継基板、81…アドレス設定スイッチ、82…補給要求設定スイッチ、83…リセットスイッチ、84…LED、85…基板コネクタ、90…回収コンベア、90a,90b…回収ローラ、90s…回収ベルト、95…回収リフト、95a,95b…リフトローラ、95s…リフトベルト、101…液晶表示パネル(LCD)、102…設定パネル、102a…洗浄コンベアボタン、102b…脱水ローラユニットボタン、102c…補給リフトユニットボタン、102d…補給コンベアボタン、102e…中継コンベアボタン、102f…給水ポンプボタン、102g…回収ベルトボタン、103…パイロットランプ、104…主電源スイッチ、105…漏電遮断機、106…ヒューズ、107…補助記憶ユニット、108…非常停止スイッチ

Claims (1)

  1. 遊技場内に多数設けられた遊技媒体の補給対象である遊技用装置に、遊技媒体を補給する遊技媒体補給設備であって、
    遊技媒体を循環回収して再使用させる遊技媒体を貯留するタンクユニットと、
    遊技場内における遊技媒体の補給制御に関する設定を管理者に設定させるとともに、その内容を表示する設定表示パネルを有する遊技媒体補給装置と、
    遊技媒体を取込み貯留するとともに、遊技媒体の補給を要求した遊技用装置に遊技媒体を供給する遊技媒体補給ユニットと、
    前記タンクユニットで貯留する遊技媒体を、前記遊技用装置が列設された隣接する島のタンクユニットに分配補給する遊技媒体分配手段と、
    前記遊技用装置からの遊技媒体を回収して前記タンクユニットに配送する遊技媒体回収装置と、
    前記設定表示パネルへの設定操作により遊技媒体の補給制御を切換えるとともに、当該島に列設された遊技媒体貸し機若しくは遊技機を含む多数の遊技用装置からの補給要求と当該島に隣接する島の遊技媒体補給装置からの補給要求に対して、遊技場の稼動状況を、遊技媒体貸し機若しくは遊技機を含む遊技用装置から送信される信号を随時読み込む一方比較して、予め設定された複数の優先順位の組合わせに基いて遊技媒体補給を実行させる制御手段と、
    を備えていることを特徴とする遊技媒体補給設備。
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