JPH09192133A - 超音波ドプラ診断装置 - Google Patents
超音波ドプラ診断装置Info
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- JPH09192133A JPH09192133A JP2740196A JP2740196A JPH09192133A JP H09192133 A JPH09192133 A JP H09192133A JP 2740196 A JP2740196 A JP 2740196A JP 2740196 A JP2740196 A JP 2740196A JP H09192133 A JPH09192133 A JP H09192133A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】超音波ドプラ診断装置において、ドプラ計測の
サンプル幅に対応してドプラ像のゲインを自動的に変化
させることを可能とする。 【解決手段】ドプラ検出部３からのドプラ信号について
ドプラ計測のサンプル幅に対応してドプラ像のゲインを
自動的に可変にするゲイン制御部９を設けたものであ
る。これにより、ドプラ計測のサンプル幅に対応してド
プラ像のゲインを自動的に変化させることができる。従
って、ドプラ計測のサンプル幅を変化させるごとに操作
者がゲインの調整をすることなく、良好なドプラ像を得
ることができる。
サンプル幅に対応してドプラ像のゲインを自動的に変化
させることを可能とする。 【解決手段】ドプラ検出部３からのドプラ信号について
ドプラ計測のサンプル幅に対応してドプラ像のゲインを
自動的に可変にするゲイン制御部９を設けたものであ
る。これにより、ドプラ計測のサンプル幅に対応してド
プラ像のゲインを自動的に変化させることができる。従
って、ドプラ計測のサンプル幅を変化させるごとに操作
者がゲインの調整をすることなく、良好なドプラ像を得
ることができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体の診断部位
に対して超音波を送受信し、得られた反射エコー信号か
ら血流によりドプラ偏移を受けた周波数信号を検出して
その被検体のドプラ信号を計測する超音波ドプラ診断装
置に関し、特に、ドプラ計測のサンプル幅に対応してド
プラ像のゲインを自動的に変化させることができる超音
波ドプラ診断装置に関する。
に対して超音波を送受信し、得られた反射エコー信号か
ら血流によりドプラ偏移を受けた周波数信号を検出して
その被検体のドプラ信号を計測する超音波ドプラ診断装
置に関し、特に、ドプラ計測のサンプル幅に対応してド
プラ像のゲインを自動的に変化させることができる超音
波ドプラ診断装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】被検体内の運動反射体、例えば心臓や血
管内の血流の速度を測定するため、従来より超音波パル
スドプラ法が実用化されており、被検体内の運動反射体
からの反射エコーの周波数偏移に基づいて上記運動反射
体の運動速度を電気的に検出していた。すなわち、一定
の繰り返し周波数の超音波パルス波を被検体内に送信し
て運動する反射体からの反射波を受信し、超音波パルス
波の往復伝播時間により運動反射体までの距離を測定す
ると共に、ドプラ効果による受信周波数の偏移を演算し
て運動反射体の速度を測定していた。
管内の血流の速度を測定するため、従来より超音波パル
スドプラ法が実用化されており、被検体内の運動反射体
からの反射エコーの周波数偏移に基づいて上記運動反射
体の運動速度を電気的に検出していた。すなわち、一定
の繰り返し周波数の超音波パルス波を被検体内に送信し
て運動する反射体からの反射波を受信し、超音波パルス
波の往復伝播時間により運動反射体までの距離を測定す
ると共に、ドプラ効果による受信周波数の偏移を演算し
て運動反射体の速度を測定していた。
【０００３】このような超音波パルスドプラ法を実現す
る従来の超音波ドプラ診断装置は、被検体内に超音波を
送受信する探触子と、この探触子を駆動して超音波を打
ち出すと共に該探触子で受信した診断部位からの反射エ
コー信号を増幅する超音波送受信部と、この超音波送受
信部からの反射エコー信号から血流によりドプラ偏移を
受けた成分をドプラ信号として検出するドプラ検出部
と、このドプラ検出部で検出されたドプラ信号を周波数
分析する周波数分析部と、この周波数分析部からの分析
データをドプラ像として表示する表示部とを有して成っ
ていた。
る従来の超音波ドプラ診断装置は、被検体内に超音波を
送受信する探触子と、この探触子を駆動して超音波を打
ち出すと共に該探触子で受信した診断部位からの反射エ
コー信号を増幅する超音波送受信部と、この超音波送受
信部からの反射エコー信号から血流によりドプラ偏移を
受けた成分をドプラ信号として検出するドプラ検出部
と、このドプラ検出部で検出されたドプラ信号を周波数
分析する周波数分析部と、この周波数分析部からの分析
データをドプラ像として表示する表示部とを有して成っ
ていた。
【０００４】そして、上記受信した反射エコーの周波数
偏移を検出する手段としてのドプラ検出部は、その内部
において、超音波パルス波のエコー信号をsin，cosの９
０゜の位相差をもつキャリアとミキシングして複素信号
に変換した後、所定のドプラサンプル深度及びサンプル
幅に対応したゲート回路を経て、そのサンプル幅に含ま
れるドプラ複素信号を積分した後、パルス繰り返し周波
数でサンプリングして出力する。その後、周波数分析部
で周波数分析をしていた。
偏移を検出する手段としてのドプラ検出部は、その内部
において、超音波パルス波のエコー信号をsin，cosの９
０゜の位相差をもつキャリアとミキシングして複素信号
に変換した後、所定のドプラサンプル深度及びサンプル
幅に対応したゲート回路を経て、そのサンプル幅に含ま
れるドプラ複素信号を積分した後、パルス繰り返し周波
数でサンプリングして出力する。その後、周波数分析部
で周波数分析をしていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の超音波ドプラ診断装置においては、上記ドプラ検出
部内でサンプル幅に含まれるドプラ複素信号を積分する
が、そのサンプル幅を変化させると、積分時間が変化す
るため、信号のゲインが変化してしまうものであった。
従って、最終的に得られるドプラ像又はドプラ音も変化
して良好な計測結果が得られないことがあった。このこ
とから、良好なドプラ像又はドプラ音を得るためには、
操作者は、上記サンプル幅を変化させるごとにゲインの
調整をしなければならず、操作性が悪いものであった。
来の超音波ドプラ診断装置においては、上記ドプラ検出
部内でサンプル幅に含まれるドプラ複素信号を積分する
が、そのサンプル幅を変化させると、積分時間が変化す
るため、信号のゲインが変化してしまうものであった。
従って、最終的に得られるドプラ像又はドプラ音も変化
して良好な計測結果が得られないことがあった。このこ
とから、良好なドプラ像又はドプラ音を得るためには、
操作者は、上記サンプル幅を変化させるごとにゲインの
調整をしなければならず、操作性が悪いものであった。
【０００６】そこで、本発明は、このような問題点に対
処し、ドプラ計測のサンプル幅に対応してドプラ像又は
ドプラ音のゲインを自動的に変化させることができる超
音波ドプラ診断装置を提供することを目的とする。
処し、ドプラ計測のサンプル幅に対応してドプラ像又は
ドプラ音のゲインを自動的に変化させることができる超
音波ドプラ診断装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による超音波ドプラ診断装置は、被検体内に
超音波を送受信する探触子と、この探触子を駆動して超
音波を打ち出すと共に該探触子で受信した診断部位から
の反射エコー信号を増幅する超音波送受信部と、この超
音波送受信部からの反射エコー信号から血流によりドプ
ラ偏移を受けた成分をドプラ信号として検出するドプラ
検出部と、このドプラ検出部で検出されたドプラ信号を
周波数分析する周波数分析部と、この周波数分析部から
の分析データをドプラ像として表示する表示部とを有し
て成る超音波ドプラ診断装置において、上記ドプラ検出
部からのドプラ信号についてドプラ計測のサンプル幅に
対応してドプラ像のゲインを自動的に可変にするゲイン
制御部を設けたものである。
に、本発明による超音波ドプラ診断装置は、被検体内に
超音波を送受信する探触子と、この探触子を駆動して超
音波を打ち出すと共に該探触子で受信した診断部位から
の反射エコー信号を増幅する超音波送受信部と、この超
音波送受信部からの反射エコー信号から血流によりドプ
ラ偏移を受けた成分をドプラ信号として検出するドプラ
検出部と、このドプラ検出部で検出されたドプラ信号を
周波数分析する周波数分析部と、この周波数分析部から
の分析データをドプラ像として表示する表示部とを有し
て成る超音波ドプラ診断装置において、上記ドプラ検出
部からのドプラ信号についてドプラ計測のサンプル幅に
対応してドプラ像のゲインを自動的に可変にするゲイン
制御部を設けたものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳細に説明する。図１は本発明による超
音波ドプラ診断装置の実施の形態を示すブロック図であ
る。この超音波ドプラ診断装置は、被検体の診断部位に
対して超音波を送受信し、得られた反射エコー信号から
血流によりドプラ偏移を受けた周波数信号を検出し、そ
の被検体のドプラ信号を計測してドプラ血流像を表示す
ると共にドプラ音を出力するもので、図１に示すよう
に、探触子１と、超音波送受信部２と、ドプラ検出部３
と、周波数分析部４と、表示部５と、順逆分離回路６
と、オーディオアンプ７と、スピーカー８とを有し、さ
らにゲイン制御部９を備えて成る。
図面に基づいて詳細に説明する。図１は本発明による超
音波ドプラ診断装置の実施の形態を示すブロック図であ
る。この超音波ドプラ診断装置は、被検体の診断部位に
対して超音波を送受信し、得られた反射エコー信号から
血流によりドプラ偏移を受けた周波数信号を検出し、そ
の被検体のドプラ信号を計測してドプラ血流像を表示す
ると共にドプラ音を出力するもので、図１に示すよう
に、探触子１と、超音波送受信部２と、ドプラ検出部３
と、周波数分析部４と、表示部５と、順逆分離回路６
と、オーディオアンプ７と、スピーカー８とを有し、さ
らにゲイン制御部９を備えて成る。
【０００９】上記探触子１は、被検体内の診断部位に対
して超音波を送受信するもので、図示省略したがその内
部には超音波の発生源であると共に反射波を受信する振
動子を有している。超音波送受信部２は、上記探触子１
を駆動して超音波を打ち出すと共に該探触子１で受信し
た診断部位からの反射エコー信号を増幅するもので、図
示省略したがその内部には送波パルサと受信増幅器とそ
れらの制御回路などを有している。
して超音波を送受信するもので、図示省略したがその内
部には超音波の発生源であると共に反射波を受信する振
動子を有している。超音波送受信部２は、上記探触子１
を駆動して超音波を打ち出すと共に該探触子１で受信し
た診断部位からの反射エコー信号を増幅するもので、図
示省略したがその内部には送波パルサと受信増幅器とそ
れらの制御回路などを有している。
【００１０】ドプラ検出部３は、上記超音波送受信部２
から出力された反射エコー信号を入力して血流によりド
プラ偏移を受けた成分をドプラ信号として検出するもの
で、その内部構成は図２に示すブロック図のようになっ
ている。すなわち、上記超音波送受信部２からの出力信
号は、同調回路１０へ入力して増幅される。この同調回
路１０で増幅された出力信号は、２系統の復調回路１１
ａ，１１ｂへ入力して復調される。この復調回路１１
ａ，１１ｂで復調された出力信号は、次のゲート回路１
２ａ，１２ｂへ入力して、ゲート幅制御回路１７で指定
されたドプラサンプリング深度及びゲート幅（サンプル
幅）に対応したゲートを通過する。このゲート回路１２
ａ，１２ｂのゲートを通過した信号は、次の積分器１３
ａ，１３ｂへ入力して、上記ゲート幅（サンプル幅）に
含まれるドプラ信号が積分される。この積分器１３ａ，
１３ｂで積分された信号は、次のサンプリング回路１４
ａ，１４ｂへ入力してサンプリングされ、ドプラ偏移信
号が得られる。そして、このサンプリング回路１４ａ，
１４ｂでサンプリングされたドプラ偏移信号は、壁運動
によって生じる大振幅な低周波のエコー信号を除去する
ためハイパスフィルタ（Ｈ.Ｐ.Ｆ）１５ａ，１５ｂ及び
不要な１／２ＰＲＦ以上のエコー信号を除去するためロ
ーパスフィルタ（Ｌ.Ｐ.Ｆ）１６ａ，１６ｂを通って出
力される。
から出力された反射エコー信号を入力して血流によりド
プラ偏移を受けた成分をドプラ信号として検出するもの
で、その内部構成は図２に示すブロック図のようになっ
ている。すなわち、上記超音波送受信部２からの出力信
号は、同調回路１０へ入力して増幅される。この同調回
路１０で増幅された出力信号は、２系統の復調回路１１
ａ，１１ｂへ入力して復調される。この復調回路１１
ａ，１１ｂで復調された出力信号は、次のゲート回路１
２ａ，１２ｂへ入力して、ゲート幅制御回路１７で指定
されたドプラサンプリング深度及びゲート幅（サンプル
幅）に対応したゲートを通過する。このゲート回路１２
ａ，１２ｂのゲートを通過した信号は、次の積分器１３
ａ，１３ｂへ入力して、上記ゲート幅（サンプル幅）に
含まれるドプラ信号が積分される。この積分器１３ａ，
１３ｂで積分された信号は、次のサンプリング回路１４
ａ，１４ｂへ入力してサンプリングされ、ドプラ偏移信
号が得られる。そして、このサンプリング回路１４ａ，
１４ｂでサンプリングされたドプラ偏移信号は、壁運動
によって生じる大振幅な低周波のエコー信号を除去する
ためハイパスフィルタ（Ｈ.Ｐ.Ｆ）１５ａ，１５ｂ及び
不要な１／２ＰＲＦ以上のエコー信号を除去するためロ
ーパスフィルタ（Ｌ.Ｐ.Ｆ）１６ａ，１６ｂを通って出
力される。
【００１１】周波数分析部４は、上記ドプラ検出部３で
検出されたドプラ信号を入力して周波数分析するもので
ある。そして、表示部５は、上記周波数分析部４から出
力された分析データを入力してドプラ像として表示する
もので、例えばテレビモニタから成る。
検出されたドプラ信号を入力して周波数分析するもので
ある。そして、表示部５は、上記周波数分析部４から出
力された分析データを入力してドプラ像として表示する
もので、例えばテレビモニタから成る。
【００１２】また、順逆分離回路６は、上記ドプラ検出
部３で検出されたドプラ信号を入力して、近づく血流と
遠ざかる血流とを区別する順逆分離をするものである。
オーディオアンプ７は、上記順逆分離回路６で順逆分離
された信号を入力して音声信号として増幅するものであ
る。そして、スピーカー８は、上記オーディオアンプ７
で増幅された音声信号を入力してドプラ音として出力す
るものである。
部３で検出されたドプラ信号を入力して、近づく血流と
遠ざかる血流とを区別する順逆分離をするものである。
オーディオアンプ７は、上記順逆分離回路６で順逆分離
された信号を入力して音声信号として増幅するものであ
る。そして、スピーカー８は、上記オーディオアンプ７
で増幅された音声信号を入力してドプラ音として出力す
るものである。
【００１３】ここで、本発明においては、図１に示すよ
うに、ドプラ検出部３の後段にゲイン制御部９が設けら
れている。このゲイン制御部９は、上記ドプラ検出部３
から出力されたドプラ信号を入力して、そのドプラ信号
についてドプラ計測のサンプル幅に対応してドプラ像及
びドプラ音のゲインを自動的に可変にするもので、図２
に示すゲート幅制御回路１７から出力されるゲート幅
（サンプル幅）の制御信号ＳＬによりそのゲート幅に対
応したゲインを選択し、そのゲインで図２に示すＬ.Ｐ.
Ｆ１６ａ，１６ｂからの入力信号Ｓa ，Ｓb を増幅する
ようになっている。そして、上記ゲイン制御部９の内部
構成は、例えば図３に示すように、オペアンプ１８と、
入力抵抗Ｒi と、フィードバック抵抗Ｒ3，Ｒ4，Ｒ5，
Ｒ6と、これらのフィードバック抵抗Ｒ3〜Ｒ6の定数を
切り換えるスイッチＳＷ1，ＳＷ2，ＳＷ3，ＳＷ4と、図
２に示すゲート幅制御回路１７からのサンプル幅の制御
信号ＳＬ7，ＳＬ6，ＳＬ5，ＳＬ4，ＳＬ3の通過をオ
ン，オフするＯＲ回路１９1，１９2，１９3，１９4とを
有して成る。
うに、ドプラ検出部３の後段にゲイン制御部９が設けら
れている。このゲイン制御部９は、上記ドプラ検出部３
から出力されたドプラ信号を入力して、そのドプラ信号
についてドプラ計測のサンプル幅に対応してドプラ像及
びドプラ音のゲインを自動的に可変にするもので、図２
に示すゲート幅制御回路１７から出力されるゲート幅
（サンプル幅）の制御信号ＳＬによりそのゲート幅に対
応したゲインを選択し、そのゲインで図２に示すＬ.Ｐ.
Ｆ１６ａ，１６ｂからの入力信号Ｓa ，Ｓb を増幅する
ようになっている。そして、上記ゲイン制御部９の内部
構成は、例えば図３に示すように、オペアンプ１８と、
入力抵抗Ｒi と、フィードバック抵抗Ｒ3，Ｒ4，Ｒ5，
Ｒ6と、これらのフィードバック抵抗Ｒ3〜Ｒ6の定数を
切り換えるスイッチＳＷ1，ＳＷ2，ＳＷ3，ＳＷ4と、図
２に示すゲート幅制御回路１７からのサンプル幅の制御
信号ＳＬ7，ＳＬ6，ＳＬ5，ＳＬ4，ＳＬ3の通過をオ
ン，オフするＯＲ回路１９1，１９2，１９3，１９4とを
有して成る。
【００１４】次に、このように構成されたゲイン制御部
９の動作について説明する。まず、図３に示すオペアン
プ１８の増幅率は、入力抵抗Ｒi とフィードバック抵抗
Ｒ3〜Ｒ6 との比によって決まるため、このフィードバ
ック抵抗Ｒ3〜Ｒ6の定数をサンプル幅の制御信号ＳＬ7
〜ＳＬ3でスイッチＳＷ1〜ＳＷ4を切り換えることによ
り、ドプラ計測のサンプル幅に対応して増幅度の切り換
えができる。図４に、サンプル幅に対応したゲート幅制
御回路１７からの制御信号ＳＬ7〜ＳＬ0と、上記サンプ
ル幅を変化させたときの増幅度とを示す。この図４から
明らかなように、サンプル幅が０.５mm のときの増幅度
を０ｄＢとすると、サンプル幅を大きくするに従って増
幅度が大きくなっていくのがわかる。また、上記サンプ
ル幅に対応した増幅度は、図４に示すようにサンプル幅
が８mm以上では増幅度の差が少ないため、８mm以上のと
きは増幅度を一定としてもよい。
９の動作について説明する。まず、図３に示すオペアン
プ１８の増幅率は、入力抵抗Ｒi とフィードバック抵抗
Ｒ3〜Ｒ6 との比によって決まるため、このフィードバ
ック抵抗Ｒ3〜Ｒ6の定数をサンプル幅の制御信号ＳＬ7
〜ＳＬ3でスイッチＳＷ1〜ＳＷ4を切り換えることによ
り、ドプラ計測のサンプル幅に対応して増幅度の切り換
えができる。図４に、サンプル幅に対応したゲート幅制
御回路１７からの制御信号ＳＬ7〜ＳＬ0と、上記サンプ
ル幅を変化させたときの増幅度とを示す。この図４から
明らかなように、サンプル幅が０.５mm のときの増幅度
を０ｄＢとすると、サンプル幅を大きくするに従って増
幅度が大きくなっていくのがわかる。また、上記サンプ
ル幅に対応した増幅度は、図４に示すようにサンプル幅
が８mm以上では増幅度の差が少ないため、８mm以上のと
きは増幅度を一定としてもよい。
【００１５】図３に示すように、フィードバック抵抗は
４種類（Ｒ3〜Ｒ6）用意し、サンプル幅の制御信号ＳＬ
7〜ＳＬ3によりどのフィードバック抵抗Ｒ3〜Ｒ6の抵抗
値を選択するかを制御している。例えば、図４において
サンプル幅が８mmのときには、制御信号ＳＬ7 が“１”
となるため、図３においてスイッチＳＷ1〜ＳＷ4が総て
オンとなり、このときの増幅率は、四つのフィードバッ
ク抵抗Ｒ3，Ｒ4，Ｒ5，Ｒ6 の合成抵抗Ｒs と入力抵抗
Ｒi との比により決まる。また、図４においてサンプル
幅が３mmのときには、制御信号ＳＬ7 が“０”で、ＳＬ
5 及びＳＬ4 が共に“１”となるため、図３においてス
イッチＳＷ2 とＳＷ3 が共にオンとなり、このときの増
幅率は、二つのフィードバック抵抗Ｒ4，Ｒ5の合成抵抗
Ｒk と入力抵抗Ｒi との比により求められる。
４種類（Ｒ3〜Ｒ6）用意し、サンプル幅の制御信号ＳＬ
7〜ＳＬ3によりどのフィードバック抵抗Ｒ3〜Ｒ6の抵抗
値を選択するかを制御している。例えば、図４において
サンプル幅が８mmのときには、制御信号ＳＬ7 が“１”
となるため、図３においてスイッチＳＷ1〜ＳＷ4が総て
オンとなり、このときの増幅率は、四つのフィードバッ
ク抵抗Ｒ3，Ｒ4，Ｒ5，Ｒ6 の合成抵抗Ｒs と入力抵抗
Ｒi との比により決まる。また、図４においてサンプル
幅が３mmのときには、制御信号ＳＬ7 が“０”で、ＳＬ
5 及びＳＬ4 が共に“１”となるため、図３においてス
イッチＳＷ2 とＳＷ3 が共にオンとなり、このときの増
幅率は、二つのフィードバック抵抗Ｒ4，Ｒ5の合成抵抗
Ｒk と入力抵抗Ｒi との比により求められる。
【００１６】上述のようにして求めた入力抵抗Ｒi 及び
フィードバック抵抗Ｒ3〜Ｒ6などの抵抗値の一例を示す
と、図５の回路図のようになる。このような抵抗値の各
種抵抗を用いることにより、図６に示すように、サンプ
ル幅が０.５mm のときの増幅度を基準として算出された
増幅度を有するゲイン制御部９を構成することができ
る。このようにして構成されたゲイン制御部９は、図６
に示すように、サンプル幅が狭いときには増幅度（ゲイ
ン）を高くし、サンプル幅が広いときには増幅度を低く
するように、サンプル幅に対応してその増幅度を変化さ
せることができる。これにより、ドプラ検出部３のサン
プル幅による信号増幅度とゲイン制御部９の増幅度とを
加え合わせた全体の増幅度として、図６に示すように統
合増幅度を略均一に保つことができる。なお、図３及び
図５に示すフィードバック抵抗の段数を増やせば、より
精密なゲイン補正ができる。以上のようなゲイン制御部
９からの出力信号は、図１において周波数分析部４及び
順逆分離回路６に入力され、それぞれドプラ像が表示さ
れ、又はドプラ音が出力される。
フィードバック抵抗Ｒ3〜Ｒ6などの抵抗値の一例を示す
と、図５の回路図のようになる。このような抵抗値の各
種抵抗を用いることにより、図６に示すように、サンプ
ル幅が０.５mm のときの増幅度を基準として算出された
増幅度を有するゲイン制御部９を構成することができ
る。このようにして構成されたゲイン制御部９は、図６
に示すように、サンプル幅が狭いときには増幅度（ゲイ
ン）を高くし、サンプル幅が広いときには増幅度を低く
するように、サンプル幅に対応してその増幅度を変化さ
せることができる。これにより、ドプラ検出部３のサン
プル幅による信号増幅度とゲイン制御部９の増幅度とを
加え合わせた全体の増幅度として、図６に示すように統
合増幅度を略均一に保つことができる。なお、図３及び
図５に示すフィードバック抵抗の段数を増やせば、より
精密なゲイン補正ができる。以上のようなゲイン制御部
９からの出力信号は、図１において周波数分析部４及び
順逆分離回路６に入力され、それぞれドプラ像が表示さ
れ、又はドプラ音が出力される。
【００１７】図７は、ゲイン制御部９の他の実施形態を
示す回路図である。この実施形態のゲイン制御部９′
は、電圧制御型のゲインアンプ２０を用いたものであ
る。このゲインアンプ２０は、ゲイン制御の入力ピンが
装備されており、この入力ピンに対しドプラ検出部３内
のゲート幅制御回路１７からのサンプル幅の制御信号Ｓ
Ｌに相当するゲイン制御電圧を加えることにより、増幅
度を変化させることができる。従って、図６に示すと同
様にゲイン制御部９′の増幅度をサンプル幅に対応して
変化させることができ、統合増幅度を略均一に保つこと
ができる。
示す回路図である。この実施形態のゲイン制御部９′
は、電圧制御型のゲインアンプ２０を用いたものであ
る。このゲインアンプ２０は、ゲイン制御の入力ピンが
装備されており、この入力ピンに対しドプラ検出部３内
のゲート幅制御回路１７からのサンプル幅の制御信号Ｓ
Ｌに相当するゲイン制御電圧を加えることにより、増幅
度を変化させることができる。従って、図６に示すと同
様にゲイン制御部９′の増幅度をサンプル幅に対応して
変化させることができ、統合増幅度を略均一に保つこと
ができる。
【００１８】なお、以上の説明では、図１に示すように
ゲイン制御部９をドプラ検出部３の後段に設けたものと
したが、本発明はこれに限らず、図２に示すドプラ検出
部３内の積分器１３ａ，１３ｂの後であればどこに挿入
してもよい。
ゲイン制御部９をドプラ検出部３の後段に設けたものと
したが、本発明はこれに限らず、図２に示すドプラ検出
部３内の積分器１３ａ，１３ｂの後であればどこに挿入
してもよい。
【００１９】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されたので、
ドプラ検出部からのドプラ信号についてドプラ計測のサ
ンプル幅に対応してドプラ像のゲインを自動的に可変に
するゲイン制御部を設けたことにより、ドプラ計測のサ
ンプル幅に対応してドプラ像のゲインを自動的に変化さ
せることができる。従って、従来のようにドプラ計測の
サンプル幅を変化させるごとに操作者がゲインの調整を
することなく、良好なドプラ像を得ることができる。こ
のことから、装置の操作性を向上することができる。
ドプラ検出部からのドプラ信号についてドプラ計測のサ
ンプル幅に対応してドプラ像のゲインを自動的に可変に
するゲイン制御部を設けたことにより、ドプラ計測のサ
ンプル幅に対応してドプラ像のゲインを自動的に変化さ
せることができる。従って、従来のようにドプラ計測の
サンプル幅を変化させるごとに操作者がゲインの調整を
することなく、良好なドプラ像を得ることができる。こ
のことから、装置の操作性を向上することができる。
【図１】本発明による超音波ドプラ診断装置の実施の形
態を示すブロック図である。
態を示すブロック図である。
【図２】ドプラ検出部の内部構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図３】ゲイン制御部の内部構成を示す回路図である。
【図４】サンプル幅に対応した制御信号とそのサンプル
幅を変化させたときの増幅度の変化の状態を示す表であ
る。
幅を変化させたときの増幅度の変化の状態を示す表であ
る。
【図５】ゲイン制御部の具体的な抵抗値の一例を示す回
路図である。
路図である。
【図６】ゲイン制御部の動作によりサンプル幅に対応し
てその増幅度を変化させ、全体としての統合増幅度を略
均一に保つ状態を示す表である。
てその増幅度を変化させ、全体としての統合増幅度を略
均一に保つ状態を示す表である。
【図７】ゲイン制御部の他の実施形態を示す回路図であ
る。
る。
１ 探触子 ２ 超音波送受信部 ３ ドプラ検出部 ４ 周波数分析部 ５ 表示部 ６ 順逆分離回路 ７ オーディオアンプ ８ スピーカー ９，９′ ゲイン制御部 １８ オペアンプ ２０ ゲインアンプ
【手続補正書】
【提出日】平成８年３月２９日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図４
【補正方法】変更
【補正内容】
【図４】 サンプル幅に対応した制御信号とそのサンプ
ル幅を変化させたときの増幅度の変化の状態を示す図表
である。
ル幅を変化させたときの増幅度の変化の状態を示す図表
である。
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図６
【補正方法】変更
【補正内容】
【図６】 ゲイン制御部の動作によりサンプル幅に対応
してその増幅度を変化させ、全体としての統合増幅度を
略均一に保つ状態を示す図表である。
してその増幅度を変化させ、全体としての統合増幅度を
略均一に保つ状態を示す図表である。
Claims (1)
- 【請求項１】被検体内に超音波を送受信する探触子と、
この探触子を駆動して超音波を打ち出すと共に該探触子
で受信した診断部位からの反射エコー信号を増幅する超
音波送受信部と、この超音波送受信部からの反射エコー
信号から血流によりドプラ偏移を受けた成分をドプラ信
号として検出するドプラ検出部と、このドプラ検出部で
検出されたドプラ信号を周波数分析する周波数分析部
と、この周波数分析部からの分析データをドプラ像とし
て表示する表示部とを有して成る超音波ドプラ診断装置
において、上記ドプラ検出部からのドプラ信号について
ドプラ計測のサンプル幅に対応してドプラ像のゲインを
自動的に可変にするゲイン制御部を設けたことを特徴と
する超音波ドプラ診断装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2740196A JPH09192133A (ja) | 1996-01-23 | 1996-01-23 | 超音波ドプラ診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2740196A JPH09192133A (ja) | 1996-01-23 | 1996-01-23 | 超音波ドプラ診断装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09192133A true JPH09192133A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=12220053
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2740196A Pending JPH09192133A (ja) | 1996-01-23 | 1996-01-23 | 超音波ドプラ診断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09192133A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007007412A (ja) * | 2005-06-28 | 2007-01-18 | Siemens Medical Solutions Usa Inc | 利得の動き適合を行なう超音波画像化装置 |
| JP2008295859A (ja) * | 2007-06-01 | 2008-12-11 | Toshiba Corp | 超音波診断装置 |
| US20210275150A1 (en) * | 2020-03-06 | 2021-09-09 | Samsung Medison Co., Ltd. | Ultrasound diagnosis apparatus and method of controlling the same |
-
1996
- 1996-01-23 JP JP2740196A patent/JPH09192133A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007007412A (ja) * | 2005-06-28 | 2007-01-18 | Siemens Medical Solutions Usa Inc | 利得の動き適合を行なう超音波画像化装置 |
| JP2008295859A (ja) * | 2007-06-01 | 2008-12-11 | Toshiba Corp | 超音波診断装置 |
| US20210275150A1 (en) * | 2020-03-06 | 2021-09-09 | Samsung Medison Co., Ltd. | Ultrasound diagnosis apparatus and method of controlling the same |
| US11576657B2 (en) * | 2020-03-06 | 2023-02-14 | Samsung Medison Co., Ltd. | Ultrasound diagnosis apparatus for controlling volume of Doppler sound and method of controlling the same |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050202 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050217 |
|
| A521 | Written amendment |
Effective date: 20050415 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050606 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |