JPH09192115A - 磁気共鳴装置用rfプローブ - Google Patents

磁気共鳴装置用rfプローブ

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JPH09192115A
JPH09192115A JP8027396A JP2739696A JPH09192115A JP H09192115 A JPH09192115 A JP H09192115A JP 8027396 A JP8027396 A JP 8027396A JP 2739696 A JP2739696 A JP 2739696A JP H09192115 A JPH09192115 A JP H09192115A
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coils
solenoid coil
coil
solenoid
probe
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JP8027396A
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Yoshikuni Matsunaga
良国 松永
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被検体への密着性に優れ、高感度化可能な磁気
共鳴装置用RFプローブを提供する。 【解決手段】第1のソレノイドコイル35aと、第2の
ソレノイドコイル35bと、これらソレノイドコイルに
直列接続され、適度にオーバーラップする2つ補助コイ
ル10とを備え、第1のソレノイドコイル35aと第2
のソレノイドコイル35bに生じる誘導結合を、補助コ
イル部10で生じる逆の誘導結合にて相殺し、各コイル
から同時に信号を検出する。2つのコイルが直交して配
置されていない場合でも高感度化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被検体中の水素や燐
等からの磁気共鳴信号(以下、MR信号という)を検出
し、核の密度分布や緩和時間分布等を映像化する磁気共
鳴イメージング装置(以下、MRI装置という)用の高
周波(RF)プローブに関する。
【0002】
【従来の技術】MRI装置は、MR現象を利用して被検
体の断層画像を得るもので、静磁場中に置かれた被検体
に、RF磁場をパルス状に印加することによって、被検
体の組織を構成するプロトン等の原子核スピンに磁気共
鳴を生じさせ、原子核スピンが放出する電磁波であるM
R信号を検出し、このMR信号を元に画像を再構成す
る。 ここでRFパルスの印加、MR信号の検出を行う
ためにRFプローブが用いられる。RFプローブとして
は、被検体の関心部位を取り巻くソレノイドコイルや各
種のQD(クォドラチャーディテクション;Quadratur
e Detection)コイルが使用されている。QDコイルと
は、ジャーナル・オブ・マグネティック・レゾナンス
(Journal of Magnetic Resonance)54巻324頁〜327頁
(1983年)に記載のQD法を使用したものである。この
方法は、直交する2つのコイルで各々直線磁場信号を検
出し、これらの位相を90度ずらして合成することによ
り回転磁場信号を高感度で検出する方法であり、直交す
るコイルからの信号強度が互いに等しい場合、理想的に
は単独の直線磁場検出法に対して√2倍感度が向上す
る。
【0003】QDコイルについては、例えば2つのソレ
ノイドコイルを各中心軸が直交するように幾何学的に直
交させて組合せた胸部撮影用受信コイルが提案されてい
る(特開平2-77237号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のQDコイル
は、これを構成する2つのコイルが直交して配置されて
いる場合のみ、コイル間に誘導結合が生じず高感度化で
きるものであり、2つのコイルが直交性が崩れると誘導
結合が生じて高感度化できなかった。このためQDコイ
ルの構成に幾何学的制約を生じ、形状の自由度が少なか
った。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
もので、2つのコイルが直交して配置されていない場合
でも高感度化できるようにしたMRI装置用RFプロー
ブを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のRFプローブは、高周波信号を受信する第1のソレ
ノイドコイルと、第1のソレノイドコイルと角度を成し
て交差する第2のソレノイドコイルと、第1及び第2の
ソレノイドコイルの各々に直列に挿入され、第1のソレ
ノイドコイルと第2のソレノイドコイル間に生じる誘導
結合を除去するようにオーバーラップした補助コイルと
を有するものであり、第1のソレノイドコイルと第2の
ソレノイドコイルから情報を同時に得るものである。
【0007】また本発明のRFプローブは、高周波信号
を受信する第1のソレノイドコイルと、第1のソレノイ
ドコイルと角度を成して交差する第2のソレノイドコイ
ルと、角度を変更する角度変更手段と、第1及び第2の
ソレノイドコイルの各々に直列に挿入され、第1のソレ
ノイドコイルと第2のソレノイドコイル間に生じる誘導
結合を除去するようにオーバーラップする補助コイルと
を有するものである。
【0008】2つのソレノイドコイルを所望の角度で組
合せることにより被検体の計測部位等によく適合する形
状のコイルを構成することができ、その場合2つのコイ
ルが直交して配置されていない場合でも、補助コイルに
より誘導結合を除去でき、高感度化できる。2つのソレ
ノイドコイルのなす角度θは、視野およびコイル長の観
点から30〜60度の範囲で特に高感度化できる。
【0009】また第1のソレノイドコイルと第2のソレ
ノイドコイルのなす角度を変更する角度変更手段を備え
ることにより、被検体により適合するコイルを構成する
ことができ、フィリングファクタを向上させSN比を上
げることができる。また撮像可能な視野を変えることが
できる。この場合において角度が変化すると各ソレノイ
ドコイルに誘導される電流も変化するが、各ソレノイド
コイルに接続された補助コイルのオーバーラップ度が角
度の変更に伴って変更することにより、誘導結合を除去
することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。
【0011】図9は、本発明のRFプローブが適用され
るMRI装置の全体構成例を示す図である。被検体40
の周りに強く均一な静磁場を発生させる静磁場発生磁石
30と、被検体40に高周波信号を送信する高周波送信
部32と、被検体40からのMR信号、即ち高周波信号
を受信する高周波受信部34と、静磁場に重畳される3
軸方向の傾斜磁場を発生する傾斜磁場発生部36と、M
R信号をフーリエ変換、補正等の処理をして画像再構成
する信号処理部38と、画像を表示するCRT等の表示
部39と、これらを制御する制御部31とからなる。
【0012】高周波送信部32の出力は、送信用のRF
プローブ33に送られ被検体40に高周波信号を送信す
る。傾斜磁場発生部36の出力は、傾斜磁場コイル37
に送られ、互いに直交する3軸方向に傾斜磁場Gx、G
y、Gzを発生する。これらの傾斜磁場の加え方によ
り、被検体40に対する断層面を設定することができ
る。高周波受信部34は、被検体40からの高周波信号
を受信用のRFプローブ35を通じて受信する。図9に
おいて、送信用RFプローブ33、受信用RFプローブ
35及び傾斜磁場コイル37は、被検体40の周りの空
間に配置されており、RFプローブ33、35と傾斜磁
場コイル37との間には、外界からの高周波ノイズを遮
断するために高周波シールド(図示せず)が設けられ
る。
【0013】本発明のRFプローブはこのようなMRI
装置の受信用RFプローブ35に適用されるもので、静
磁場方向に対し垂直な軸を中心軸とし互いに角度を有す
る2つのソレノイドコイルから成る。
【0014】図1は、本発明のRFプローブの一実施例
を示す図で、互いに交差する2つのソレノイドコイル3
5a、35bと、これらソレノイドコイルを一方の交差
部で指示する底板部6と、他方の交差部を構成する主コ
ネクタ部4とを備えている。底板部6には、各ソレノイ
ドコイル35a、35b毎に設けられ、共振用容量素子
とマッチング用容量素子を含む同調回路部5と、各ソレ
ノイドコイル35a、35bに接続された補助コイル部
10とが配設されている。
【0015】第1のソレノイドコイル35aは紙面左上
から右下にかけてループを形成するものであり、コネク
タ3を介して主コネクタ部4に接続される。第2のソレ
ノイドコイル35bは紙面左下から右上にかけてループ
を形成するものであり、2つのコネクタ3を介して主コ
ネクタ部4に接続される。両コイルは、底板部6に埋没
されたところ以外がループの中心方向に柔軟であり、コ
ネクタ3を介してコイルを接続することにより、被検体
への装着が容易となる。
【0016】このように構成された第1及び第2のソレ
ノイドコイルは互いに角度θで交差するように配置され
る。図示する実施例においては、体軸方向をY方向とす
るとき第1のソレノイドコイル35aは体軸方向と直交
する方向(X方向)から−θ/2だけ傾いた方向に、第
2のソレノイドコイル35bはX方向から+θ/2だけ
傾いた方向にRF磁場を形成する。即ち、両コイルは、
静磁場方向(Z軸方向)と直交したX−Y平面上で回転
するMR信号の位相がθだけ異なる成分を各々検出す
る。両コイルで検出した信号は、後述する受信系で加算
される。
【0017】ここで両コイルが交差する角度θはθ<9
0度であり、好適には30〜60度である。両コイルが
交差する角度θがθ≠90度であることから、両コイル
間には誘導結合を生じるが、後述する補助コイル部10
で逆の誘導結合を生じさせて相殺する。これで、上述の
各コイルは独立に動作できるようになり、両コイルから
同時に信号を検出することが可能となる。尚、図では各
ソレノイドコイルが体軸方向と直交する方向に対し同じ
角度で傾いている場合について説明したが、必ずしもX
方向に同じ角度で傾いている必要はない。
【0018】これらのソレノイドコイル35a、35b
は、それぞれ同調回路部5に含まれた共振用容量素子と
マッチング用容量素子により、同軸ケーブル7で引き出
された出力端子8からみて所望の周波数で並列共振し、
所望の出力インピーダンス(例えば、200Ω)を得る
ようにしてある。なお、静磁場強度が0.3Tでプロト
ンを検出する際には共振周波数を12.7MHzにする。
【0019】補助コイル部10は図2に示すように、第
1のソレノイドコイル35aに直列に接続した8の字型
補助コイル11aと、第2のソレノイドコイル35bに
直列に接続した8の字型補助コイル11bと、各々の補
助コイルに付加された容量素子12で構成される。各補
助コイルは、例えば銅板或いは銅線から成り、自己の持
つインダクタンス成分と容量素子12により、所望の周
波数で直列共振をしている。この共振周波数は、例えば
静磁場強度が0.3Tでプロトンを検出する際には1
2.7MHzである。補助コイル11aと11bは、相互
を長さDだけオーバーラップさせることにより、両補助
コイル間に誘導結合を生じさせ、第1のソレノイドコイ
ル35aと第2のソレノイドコイル35b間の誘導結合
を相殺する。
【0020】このようにコイル間の誘導結合が除去され
たRFプローブは、各コイルで受信した信号を加算する
ことにより、一方のコイルで受信した場合と比較して感
度が√2倍に向上する。従って、2つのコイルが直交し
て配置されていない場合でも高感度化ができるようにな
る。
【0021】図3は、本発明のRFプローブの装着例を
示す図である。本実施例のRFプローブは、垂直磁場方
式の胸部に適用したものである。RFプローブの装着
は、底板部(図示せず)上に被検体40が横たわった後
に、第1のソレノイドコイル35aと第2のソレノイド
コイル35bを胸の上に周し、コネクタ3の各々と主コ
ネクタ部4を接続することによって行うものであり、被
検体に密着するように装着する。尚、一般的に、ソレノ
イドコイルの感度は、コイルの長さが長くなると低下す
る。従って、装着される被検体の径が同じで図1の各ソ
レノイドコイルの角度を大きく(90度)した場合に
は、コイルの長さを長くしなければならず、感度が低下
する。従って感度と視野を考慮すると角度θは30度か
ら60度の範囲であることが望ましい。
【0022】図4は、本発明の他の実施例を示す図であ
る。本実施例は図1の実施例と第1のソレノイドコイル
35a及び第2のソレノイドコイル35bの長さを変更
できる点が異なり、その他の構成は図1の実施例と同様
である。この実施例では、各ソレノイドコイルの長さを
可変とするために異なる位置に複数(図示する実施例で
は3つ)のコネクタ3a、3b、3cが取付けられてい
る。両コイル35a及び35bは、各々のコネクタ3
a、3b、3cを選択して主コネクタ部4と接続するこ
とにより、その長さを変えることができる。両コイルの
長さを変更可能とすることにより、被検体(図示せず)
毎にコイルを密着させて装着でき、最適な感度を得るこ
とができる。例えば、被検体が太った人ならばコネクタ
3aを、標準的な人ならばコネクタ3bを、痩せた人な
らばコネクタ3cを接続する。
【0023】両コイルは、コネクタ3a、3b、3cの
どれが接続されても同調回路部5に含まれた共振用容量
素子とマッチング用容量素子により、同軸ケーブル7で
引き出された出力端子8からみて所望の周波数で並列共
振し、所望の出力インピーダンス(例えば、200Ω)
を得るようにしてある。共振周波数は図1の実施例と同
様に静磁場強度が0.3Tでプロトンを検出する際には
12.7MHzにする。コネクタ位置が変更されても所望
の出力インピーダンスを得るためには、例えばコネクタ
3a、3b及び3cのそれぞれに適当な容量の容量素子
を組込むか、図5(a)及び(b)に示すように同調回
路部5の容量素子(共振用容量素子51とマッチング用
容量素子52)を可変にしておく。尚、図5(a)及び
(b)はそれぞれ異なる同調回路部5の実施例を示した
ものである。
【0024】図6は、本発明のRFプローブの他の実施
例を示す図である。本実施例は図1の実施例と第1のソ
レノイドコイル35a及び第2のソレノイドコイル35
bが可動式であり、角度θを変更できる点が異なる。
【0025】このため第1のソレノイドコイル35aの
同調回路部5aと、第2のソレノイドコイル35bの同
調回路部5bは、2枚の底板部6間に回転支持部9bに
より回転可能に支持されている。これに対応して、主コ
ネクタ部は第1のソレノイドコイル35aの主コネクタ
部4aと、第2のソレノイドコイル35bの主コネクタ
部4bとが回転支持部9aを中心として回転可能に支持
されている。このような構成により、各ソレノイドコイ
ルは回転支持部9a及び9bを中心として回転でき、こ
れにより両コイルの交差する角度θが変わる。このよう
に両コイルを可動式にすると、胸部を撮像する場合に被
検体が変わってもコイルが肩に触れないようにすること
ができる。また、撮像可能な視野を変えることができ
る。尚、図では両コイルを可動式としたが、一方は底板
部6に対し固定的であってもよい。
【0026】本実施例では、補助コイル部10も両コイ
ルの角度変換に伴い移動可能であるように、2枚の底板
部6間に配置されている。両コイルの角度変化に伴い、
両コイル間に生じる誘導結合が変化するが、この角度変
化に伴い2つの補助コイルのオーバーラップ度も変化
し、両コイル間に生じる誘導結合を相殺するような誘導
結合を生じる。
【0027】例えば今、第1のソレノイドコイル35a
と第2のソレノイドコイル35bを動かして角度θを小
さくすると、両コイル間に生じる誘導結合は大きくな
る。この時、補助コイル部10では両ソレノイドコイル
の動きに連動して、図2の補助コイルのオーバーラップ
の長さDが大きくなり、補助コイル間の誘導結合が大き
くなり、第1のソレノイドコイル35aと第2のソレノ
イドコイル35b間の誘導結合が相殺される。逆に角度
θを大きくすると、オーバーラップ長さDが小さくな
り、誘導結合が相殺される。実際には補助コイル間の誘
導結合の大きさは、オーバーラップする面積に依存する
ので、角度により変化する第1のソレノイドコイル35
aと第2のソレノイドコイル35b間の誘導結合を相殺
する誘導結合を生じるオーバーラップ面積となるように
補助コイルの形状を決めることにより、ソレノイドコイ
ル35a、35b間の誘導結合を有効に相殺することが
できる。これにより、角度θが変わっても各コイルから
同時に信号を検出することが可能となり、被検体毎に装
着性を損なうことなく高感度化できる。
【0028】尚、図6に示すコイルにおいても、図4の
コイルと同様に長さを可変にする機構(例えば複数のコ
ネクタ)を設けてもよい。
【0029】次に、本発明のRFプローブにより検出さ
れたMR信号を受信するための受信系について説明す
る。
【0030】図7は受信系34の1実施例の一部を示す
ブロック図であり、各ソレノイドコイルの接続されたプ
リアンプ21a、21bと、一方のプリアンプ21bに
接続された位相シフタ22と、プリアンプ21aと位相
シフタ22からの出力を加算する加算器23と、高周波
受信器24とから成る。位相シフタ22は2つのソレノ
イドコイルからの信号の位相を同相にするためのもの
で、例えば、第1のソレノイドコイルと第2のソレノイ
ドコイルの交差する角度θが60度の場合、+60度或
いは−60度に設定されている。交差する角度θが変る
場合には、電気的或いは機械的にシフト位相量を調製す
ることが可能である。
【0031】このような構成において各ソレノイドコイ
ル35a、35bで受信されたMR信号は、同軸ケーブ
ル7と出力端子8を介してプリアンプ21a、21bで
増幅され、一方のプリアンプ21bの出力は、位相シフ
タ22で他方のプリアンプ出力と同相にされた後、プリ
アンプ21aの出力と加算器23で加算され、高周波受
信器24で処理される。ここで、高周波受信器24は、
公知の如くゲイン調整用の増幅器或いはアッテネータ、
直交位相検波器及びA/D変換器等から成り、入力した
信号をゲイン調整した後、基準周波数の正弦、余弦信号
と混合し検波して2系統の信号とし、それらをディジタ
ル信号として出力する。なお、ディジタル化したMRI
装置においては、高周波受信器24はゲイン調整用の増
幅器或いはアッテネータ、A/D変換器及びディジタル
直交検波器等から成り、2系統のディジタル信号を出力
する。信号処理部38は、入力した信号を記憶するメモ
リ回路を有していて、高周波受信器24からの信号はそ
のメモリ回路に入力され、フーリエ変換、補正等の処理
をして画像再構成する。
【0032】図8は、本発明のRFプローブを適用する
他の受信系の一部を示すブロック図である。ここでは各
ソレノイドコイル受信されたMR信号をプリアンプ21
a、21bで増幅した後、それぞれ別個に高周波受信器
24a、24bで2系統のディジタル信号に変換した
後、信号処理部38において合成する。このため、高周
波受信器24a、24bからのディジタル信号を信号処
理部38のメモリ回路に一旦記憶し、例えば、各信号の
絶対値の二乗和の平方根することにより、これらの信号
を合成する。これにより第1のソレノイドコイルと第2
のソレノイドコイルから得た信号が最終的に高感度化さ
れる。この受信系は、2つのコイル間の位相差を調整す
る必要がないので、図6に示す実施例のように両コイル
の交差する角度θを変更するRFプローブの場合、特に
有利である。
【0033】尚、以上の実施例では本発明のRFコイル
を胸部に適用する場合について説明したが、本発明のR
Fコイルは胸部に限らず頭部、大腿部等任意の部位に適
用することができ、適用する部位に合せて大きさ、形状
等を任意に変更できるのは言うまでもない。
【0034】
【発明の効果】以上、詳細に説明した如く本発明によれ
ば、MRI装置の受信コイルを、高周波信号を受信する
第1のソレノイドコイルと、第1のソレノイドコイルが
形成するRF磁場の方向と交差する方向にRF磁場を形
成する第2のソレノイドコイルと、第1のソレノイドコ
イルと第2のソレノイドコイル間に生じる誘導結合を除
去するよう第1及び第2のソレノイドコイルの各々に直
列に挿入され適度にオーバーラップした補助コイルとで
構成し、第1のソレノイドコイルと第2のソレノイドコ
イルから情報を同時に得るようにしたので、2つのコイ
ル間の角度を適当にすることにより被検体への装着を容
易ならしめるとともにフィリングファクタを向上させる
ことができ、2つのコイルが直交していない場合でも高
感度化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のRFプローブの一実施例を示す図。
【図2】図1のRFプローブの要部の詳細を示す図。
【図3】図1のRFプローブの装着例を示す図。
【図4】本発明のRFプローブの他の実施例を示す図。
【図5】図4のRFプローブの同調回路を示すで、
(a)及び(b)はそれぞれ異なる実施例を示す図。
【図6】本発明のRFプローブの他の実施例を示す図。
【図7】本発明を適用する受信系の一部を示すブロック
図。
【図8】本発明を適用する他の受信系の一部を示すブロ
ック図。
【図9】本発明が適用されるMRI装置のブロック図。
【符号の説明】
35a・・・・・・第1のソレノイドコイル 35b・・・・・・第2のソレノイドコイル 9・・・・・・回転支持部(角度変更手段) 10・・・・・・補助コイル部 11・・・・・・補助コイル 12・・・・・・容量素子 35・・・・・・受信用RFプローブ 40・・・・・・被検体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高周波信号を受信する第1のソレノイドコ
    イルと、前記第1のソレノイドコイルと角度を成して交
    差し、高周波信号を受信する第2のソレノイドコイル
    と、前記第1及び第2のソレノイドコイルの各々に直列
    に挿入され、前記第1のソレノイドコイルと前記第2の
    ソレノイドコイル間に生じる誘導結合を除去するように
    オーバーラップした補助コイルとを有することを特徴と
    する磁気共鳴装置用RFプローブ。
  2. 【請求項2】高周波信号を受信する第1のソレノイドコ
    イルと、前記第1のソレノイドコイルと角度を成して交
    差し、高周波信号を受信する第2のソレノイドコイル
    と、前記角度を変更する角度変更手段と、前記第1及び
    第2のソレノイドコイルの各々に直列に挿入され前記第
    1のソレノイドコイルと前記第2のソレノイドコイル間
    に生じる誘導結合を除去するようにオーバーラップする
    補助コイルとを有することを特徴とする磁気共鳴装置用
    RFプローブ。
  3. 【請求項3】前記角度が30度から60度の範囲である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の磁気共鳴装置用
    RFプローブ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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