JP2006525068A - 磁気共鳴イメージングシステムに用いられる無線周波コイルシステム - Google Patents
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Abstract
本発明は、磁気共鳴イメージング(MRI)システムにおいて用いられる無線周波(RF)コイルシステム(17,17’)に関する。RFコイルシステムは、MRIシステムの検査ボリューム(3)にRF磁界(B1)を送信し、及び/又は検査ボリューム(3)からRF磁界(B1’)を受信する少なくとも1つの主コイル(35)を有する。主コイルは、検査ボリューム(3)の主磁界(B0)に対して平行な方向を向く又は向くべきコイル軸(36)と、コイル軸に概して平行に延びる少なくとも1つの電気導体(37、39)と、を有する。本発明によれば、RFコイルシステムは、主コイルの前記導体に割り当てられる補助コイル(45、47)を有する。補助コイルは、コイル軸に概して平行であり、主コイルの前記導体の両側に延在する2つの電気導体(49、51)を有する。補助コイルの2つの導体と、主コイルの導体との間の距離は、主コイルの主寸法(L)に対して小さい。送信モードにおいて、RF信号は、主コイル及び補助コイルの合成RF磁界(BC)が、検査されるべき身体のスピン核のスピン軸の歳差運動(RP)の方向と反対の回転方向(RB)を有するような相互の位相差をもって、主コイル及び補助コイルに供給される。受信モードにおいて、主コイルによって受信される第1のRF信号及び補助コイルによって受信される第2のRF信号は、第2のRF信号が第1のRF信号を抑制するような相互の位相差をもって、合成され、加算される。このようにして、主コイルの前記導体と隣り合う局所的領域(38、40)についてのRFコイルシステムの不利益な高い局所的感度が、強く低減される。
Description
本発明は、磁気共鳴イメージング(MRI)システムに用いられる無線周波(RF)コイルシステムであって、歳差連動の予め決められた方向を有する核スピン共振効果を生成するために、MRIシステムの検査ボリュームにRF磁界を送信する少なくとも1つの主電気コイルを有し、前記主コイルが、検査ボリュームにおいてMRIシステムの主磁界に対して実質的に平行な方向を向くコイル軸を有し、前記主コイルが、コイル軸に概して平行に延在する少なくとも1つの電気導体を有する、無線周波コイルシステムに関する。
本発明は、更に、磁気共鳴イメージング(MRI)システムにおいて用いられる無線周波(RF)コイルシステムであって、核スピン共振効果の結果として生成されるMRIシステムの検査ボリュームにおけるRF磁界を受け取る少なくとも1つの主電気コイルを有し、前記主コイルが、検査ボリュームにおけるMRIシステムの主磁界に対して実質的に平行な方向を向くコイル軸を有し、前記主コイルが、コイル軸に概して平行に延在する少なくとも1つの電気導体を有する、無線周波コイルシステムに関する。
本発明は、更に、検査ボリュームと、検査ボリュームに主磁界を生成する主磁石システムと、主磁界の勾配を生成する勾配磁石システムと、検査ボリュームにRF磁界を送信し、及び/又は検査ボリュームのRF磁界を受信するRFコイルシステムと、を有する磁気共鳴イメージング(MRI)システムに関する。
冒頭の段落に言及される種類の無線周波(RF)コイルシステム及び磁気共鳴イメージングシステムは、一般に知られている。既知のMRIシステムは、核スピン共鳴法によって患者の身体の内部の画像を作るために使用される。MRIシステムの主磁石システムは、検査ボリュームの中央領域内で相対的に強く且つ一様な主磁界を生成する複数の超電導電気コイルを有する。勾配磁石システムは、3つの直交方向において主磁界の勾配を生成する複数の電気コイルを有する。既知のMRIシステムは、検査ボリュームにRF磁界を送信する第1のRFコイルシステム及び検査ボリュームからRF磁界を受け取る第2のRFコイルシステムを更に有する。更に、送信及び受信のために単一のRFコイルシステムを使用することも知られている。患者の身体の画像は、前記勾配を変化させることによって連続的に選択される患者の身体の多数の位置における核スピン共鳴効果を、連続的に観察することによって構成される。それぞれの選択された位置について、第1のRFコイルシステムは、選択された位置に核スピン共鳴効果を生成するために、検査ボリュームにRF磁界を送信する。続いて、第2のRFコイルシステムは、核スピン共鳴効果の結果として、選択された位置に生成されるRF磁界を受け取る。好適には、第1のRFコイルシステムは、核スピンの歳差連動の予め決められた方向に対応する回転方向を有する回転RF磁界を生成する。このようにして、RFコイルシステムの感度が改善される。
既知のRFコイルシステム及び既知のRFコイルシステムを有する既知のMRIシステムの不利益は、RFコイルシステムが、主磁界に対して概して平行な方向を向くRFコイルシステムの個別の電気導体に相対的に近い患者の身体の領域に関して、すなわち、前記導体から、主コイルの主な寸法に対して小さい距離離れたところの局所的領域に関して、相対的に高い局所的感度を有することである。送信RFコイルの場合、前記高い局所的感度は、相対的に導体に近い位置において、RFコイルによって生成される磁界が相対的に強いことよって生じさせられる。受信RFコイルの場合、前記高い局所的感度は、導体の位置において、導体に相対的に近い位置に核によって生成される磁界が相対的に強いことによって生じさせられる。特に、いわゆる表面コイルシステムの場合、すなわち、改善された信号対雑音比を達成するために患者の身体上に直接配置されるRFコイルシステムの場合、前記高い局所的感度が存在する。前記高い局所的感度の結果として、表面コイルシステムを使用する既知のMRIシステムは、生成される画像において、運動アーチファクトの影響を非常に受けやすい。運動アーチファクトは、例えば患者の胸部又は腹部の皮下脂肪層のような患者の表面部に生成される相対的に強い信号によって引き起こされる。
本発明の目的は、RFコイルシステムの導体に相対的に近くない位置に関するRFコイルシステムの感度に実質的に影響を及ぼすことなく、RFコイルシステムの前記局所的な高感度が低減される、冒頭の段落に記述した種類の無線周波(RF)コイルシステム及び冒頭の段落に記述した種類の磁気共鳴イメージング(MRI)システムを提供することである。
前記目的を達成するために、RF磁界を送信するための本発明によるRFコイルシステムは、RFコイルシステムが、主コイルの前記導体に割り当てられ、コイル軸に概して平行に延在する少なくとも2つの電気導体を有する、電気的な補助コイルを有し、補助コイルの前記2つの導体が、主コイルの前記導体の両側に且つ前記導体からある距離離れたところに配置され、前記距離が、主コイルの主寸法に対して小さく、RFコイルシステムが、主コイルの導体と隣り合う局所的領域において、主コイル及び補助コイルの合成されたRF磁界が歳差連動の方向と反対の回転方向を有するような、相互の位相差をもって、主コイル及び補助コイルにRF信号を供給する手段を有することを特徴とする。
前記目的を達成するために、RF磁界を受信するための本発明によるRFコイルシステムは、RFコイルシステムが、主コイルの前記導体に割り当てられ、コイル軸に概して平行に延在する少なくとも2つの電気導体を有する、電気的な補助コイルを有し、補助コイルの前記2つの導体が、主コイルの前記導体の両側に且つ前記導体からある距離離れたところに配置され、前記距離が、主コイルの主寸法に対して小さく、RFコイルシステムが、主コイルによって受け取られる第1のRF信号及び補助コイルによって受け取られる第2のRF信号を、第2のRF信号が第1のRF信号を抑制するような相互の位相差をもって合成し、足し合わせる手段を有することを特徴とする。
前記目的を達成するために、本発明によるMRIシステムは、MRIシステムにおいて使用されるRFコイルシステムが本発明によるRFコイルシステムであることを特徴とする。
RF磁界を送信するための本発明によるRFコイルシステムの補助コイルは、補助コイルが割り当てられる主コイルの導体によって生成されるRF磁界に対して横切る方向を向くRF磁界を生成する。その結果として、主コイル及び補助コイルに供給されるRF信号の間に適切な位相差が存在するとき、主コイル及び補助コイルの前記導体の合成されたRF磁界は、歳差連動の方向と反対の回転方向を有する回転磁界である。前記反対の回転方向の結果として、RF磁界によって生成される核スピン共鳴効果の量が強く低減され、それゆえ、RFコイルシステムの感度が低減される。補助コイルの導体は、主コイルの導体から相対的に小さい距離離れたところにあるので、核スピン共鳴効果及び感度の前記低減が、主に、主コイルの導体と隣り合う局所的領域、すなわち主コイルが補助コイルを用いずに相対的に高い感度を有する領域、において生じる。主コイルの導体から、主コイルの主寸法に対応する距離離れた位置において、補助コイルのRF磁界は、相対的に小さく又は無視できるほどであり、それゆえ、これらの位置において、主コイルによる核スピン共鳴効果の生成及び主コイルの感度は、補助コイルによる影響をほとんど受けない。
RF磁界を受信するための本発明によるRFコイルシステムの補助コイルは、補助コイルが割り当てられる主コイルの導体によって受信される前記RF磁界の成分に対して横切る方向を向く、スピン核によって生成されるRF磁界の成分を受信する。スピン核によって生成されるRF磁界は、回転磁界であり、それゆえ、主コイルによって受信される第1のRF信号と、補助コイルによって受信される第2のRF信号との間に、位相差が存在する。その結果、第1及び第2のRF信号が、適切な位相差で合成され、足し合わせられるとき、第2のRF信号は第1のRF信号を抑制し、それによって、RFコイルシステムの感度が低減される。補助コイルの導体は、主コイルの導体から相対的に小さい距離離れたところにあるので、補助コイルは、主コイルの導体と隣り合う局所的領域、すなわち主コイルが補助コイルを用いずに相対的に高い感度を有する領域、に生成されるRF磁界に対して感度が高い。その結果、主コイルの感度の低減は、主に、前記局所的領域について達成される。主コイルの導体から主コイルの主寸法に対応する距離離れた位置に生成されるRF磁界は、補助コイルの2つの導体の位置において実質的に同一である。その結果、補助コイルは、RF磁界のこの部分に関してはほとんど感度がよくなく、RF磁界のこの部分に関する主コイルの感度は、補助コイルによる影響をほとんどを受けない。
本発明によるRFコイルシステムの特定の実施例は、位相差が45°乃至135°の値を有することを特徴とする。このレンジの位相差により、主コイルの導体と隣り合う局所的領域に関する主コイルの高い感度の実質的な低減が、送信モードにおける本発明のRFコイルシステム及び受信モードにおける本発明のRFコイルシステムの両方について達成される。
本発明によるRFコイルシステムの他の実施例は、位相差が90°であることを特徴とする。90°の位相差により、主コイルの導体と隣り合う局所的領域についての主コイルの高い感度の最適な低減が達成される。
本発明によるRFコイルシステムの特定の実施例は、主コイルが、コイル軸に実質的に平行に延びる第1及び第2の電気導体を有するループを有し、RFコイルシステムが、主コイルの前記第1及び前記第2の導体にそれぞれ割り当てられる第1及び第2の補助コイルを有し、それぞれの補助コイルが、コイル軸に実質的に平行に延びる少なくとも2つの電気導体を有し、各補助コイルの2つの導体が、主コイルの個々の導体の両側に且つ前記導体からある距離離れたところに配置され、前記距離が、主コイルの主寸法に対して小さいことを特徴とする。この実施例において、主コイルは、例えば四角又は矩形のコイルである。第1の導体と隣り合う局所的領域についての主コイルの局所的な高い感度は、第1の補助コイルによって効果的に低減され、第2の導体と隣り合う局所的領域についての主コイルの局所的な高い感度は、第2の補助コイルによって効果的に低減される。
本発明によるRFコイルシステムの他の実施例は、第1及び第2の補助コイルが直列に接続されることを特徴とする。主コイルの第1及び第2の導体の電流は等しいが、反対の方向を向くので、第1及び第2の補助コイルは、いわゆるバタフライループを形成するように、逆位相モードで直列に接続されることができる。このように、2つの補助コイルは、1つの共通入力又は出力チャネルだけを必要とし、それゆえ、RFコイルシステム及びその制御が簡素化される。
本発明によるRFコイルシステムの他の実施例は、各補助コイルの2つの導体間の距離Bが、0.25*Lより小さいことを特徴とし、ここで、Lは、主コイルの第1及び第2の導体間の距離である。この実施例において、各補助コイルの2つの導体間の距離Bは、補助コイルの所望の局所的感度の低減効果を達成するように、主コイルの主寸法に対して、すなわち主コイルの第1及び第2の導体間の距離Lに対して十分に小さい。
本発明によるRFコイルシステムの他の実施例は、距離Bが、約0.125*Lであることを特徴とする。この実施例において、主コイルの2つの導体と隣り合う局所的領域の最適な寸法が達成され、この局所的領域についての主コイルの高い感度は、補助コイルによって低減される。
本発明によるRFコイルシステムの他の実施例は、RFコイルシステムが、皮膚接触面を有し、主コイルの2つの導体が、前記接触面から距離D離れた仮想面内に延在し、2つの補助コイルが、前記接触面から距離H離れた仮想面内に延在することを特徴とし、ここで0<H<3*Dである。この実施例において、2つの補助コイルが延在する仮想面と、主コイルが延在する仮想面との間には、距離H−Dが存在する。条件0<H<3*Dの場合、補助コイルの導体と主コイルの導体との間の距離は、補助コイルの局所的感度の所望の低減効果を達成するように、主コイルの主寸法に対して十分に小さい。
本発明によるRFコイルシステムの他の実施例は、D<H<1.5*Dであることを特徴とする。この実施例において、主コイルの2つの導体と隣り合う局所的領域の最適な寸法が達成され、この局所的領域についての主コイルの高い感度は、補助コイルによって低減される。
以下、本発明の実施例が、図面を参照して詳しく説明される。
図1に示す本発明によるMRIシステムは、概して円筒状であるハウジングを有する、いわゆるクローズド円筒タイプのMRIシステムである。ハウジングは、図1に示されておらず、図1に示すZ方向に延在する。MRIシステムは、主磁石システム1を有する。主磁石システム1は、前記ハウジングによって囲まれ、検査されるべき患者が配置されることができる検査ボリューム3を囲む。主磁石システム1は、検査ボリューム3の中心部に、Z方向と平行であり、相対的に強く、実質的に一様な主磁界B0を生成する複数の超電導電気コイル5を有する。MRIシステムは、超電導コイル5用の電源7と、超電導コイル5を冷却するための冷却チャネル11を有する極低温冷却装置9と、を有する。MRIシステムは、勾配磁石システム13を更に有する。勾配磁石システム13は、主磁石システム1と検査ボリューム3との間に配置されており、3つの直交方向X、Y及びZにおいて主磁界B0の勾配を生成する複数の電気コイル15を有する。MRIシステムは、本発明による無線周波(RF)コイルシステム17,17’を更に有する。無線周波(RF)コイルシステム17,17’は、検査ボリューム3にRF磁界を送信し、検査ボリューム3からRF磁界を受信するために、勾配磁石システム13と検査ボリューム3との間に配置されている。
MRIシステムは、核スピン共鳴法によって患者の身体の内部の画像を生成するために使用される。患者の身体の画像は、一様な主磁界B0中に存在する患者の身体の一部の多数の位置における核スピン共鳴効果を連続的に観察することによって構成される。患者の身体の位置は、勾配磁石システム13の電気コイルの適切な電流によって、主磁界B0の勾配を変えることによって、連続的に選択される。このために、MRIシステムは、予め決められたシーケンスに従って勾配磁石システム13のコイルの電流を制御する制御ユニット19と、制御ユニット19によって勾配磁石システム13に供給される制御信号を増幅するパワーアンプ21と、を有する。患者の身体のそれぞれの選択された位置ごとに、RFコイルシステム17、17’は、選択された位置に核スピン共鳴効果を生成するために、検査ボリューム3に、予め決められた周波数及びパルス時間を有するRF磁界を送信する。そののち、RFコイルシステム17,17’は、核スピン共鳴効果と関連して選択された位置にスピン核によって生成されるRF磁界を受信するために使用される。このために、制御ユニット19は、更に、勾配磁石システム13が制御されるシーケンスとリンクされる予め決められたシーケンスに従って、RFコイルシステム17,17’を制御する。制御ユニット19は、RF送受信装置23に制御信号を供給する。RF送受信装置23は、検査ボリューム3に必要なRF磁界を生成するために適切な電流をRFコイルシステム17,17’に供給する。RF送受信装置23は、検査ボリューム3からRF磁界によってRFコイルシステム17,17’に生成される電流をRFコイルシステム17,17’から受け取る。RF送受信装置23は、MRIシステムのプロセッサ25に、RF送受信装置23から受信される信号を画像に変換するのに適している信号を供給する。このために、プロセッサ25は、信号増幅器27、復調器29、画像再構成装置31及びディスプレイ33を有する。
RFコイルシステム17、17’によって生成されるべき核スピン共鳴効果は、主磁界B0のZ方向に平行な中心軸を有する仮想円錐面に沿った歳差連動の予め決められた方向に、スピン核のスピン軸の歳差連動を含む。結果的に、RFコイルシステム17,17’によって生成されるRF磁界の、Z方向に垂直な方向を向く成分B1(以下、RF磁界B1と呼ぶ)は、主に、核スピン共鳴効果を生成する際に効果的である。成分B1は、主に、Z方向に平行に延在するRFコイルシステム17,17’の導通部分によって生成される。核スピン共鳴効果に関連してスピン核によって生成される、RFコイルシステム17,17’によって受け取られるべきRF磁界B1’は、Z方向と垂直な方向を向く。結果的に、Z方向に平行に延在するRFコイルシステム17,17’の導通部分は、主に、RF磁界B1’に対して感度が高い。図2a及び図2bは、電気的な主コイル35を有するRFコイルシステム17,17’の一部17を概略的に示す。主コイル35は、主磁界B0のZ方向に実質的に平行であり又は平行でありうるコイル軸36を有する。主コイル35は、第1の電気導体37及び第2の電気導体39を有するループを有し、第1の電気導体37及び第2の電気導体39は、コイル軸36に実質的に平行に延在し、従って、主コイル35の主に効果的である、感度の高い部分を形成する。ループは、他の電気導体41及び43を更に有する。他の電気導体41及び43は、コイル軸36に実質的に垂直であり、ゆえに小さい効果及び感度のみをもつ主コイル35の部分を形成する。送信モードにおいて、前記ループの交番電流は、図2bに示すように、ループから距離DP離れたところにある患者の身体の選択された位置Pに、RF磁界B1を生じさせる。受信モードでは、前記選択された位置Pの核磁気共鳴効果と関連してループの位置に生成される、図2bに示すRF磁界B1’は、結果的に、前記ループに誘導される交番電流を生じさせる。
送信モードにおいて、選択された位置Pに第1及び第2の導体37、39によって生成されるRF磁界B1の強度は、選択された位置Pと導体37、39との間の距離に強く依存する。導体37及び39から、主コイル35の主寸法に対して、例えば2つの導体37、39間に存在する距離Lに対して小さい距離離れたところにある導体37及び39と隣り合う患者の身体の局所的領域38、40では、生成されるRF磁界B1は相対的に強く、それゆえ、主コイル35は、前記局所的領域38、40について局所的な高い効果を有する。同様に、受信モードにおいては、導体37及び39と隣り合う前記局所的領域38、40内にある位置の核磁気共鳴効果と関連して生成されるRF磁界B1’の影響下において、相対的に強い電流が、第1及び第2の導体37、39に誘導される。その結果、受信モードにおいて、主コイル35は、前記局所的領域38、40について局所的な高い感度を有する。特に、前記局所的な高い感度は、RFコイルシステム17,17’がいわゆる表面コイルとして使用される実施例において明らかになる。このような実施例において、RFコイルシステム17,17’は、患者の身体の深い領域について改善された効果及び感度並びに改善された信号対雑音比を達成するために、患者の身体上に直接配置される。しかしながら、このような実施例において、導体37、39と隣り合う局所的領域38、40についての局所的な高い感度は、生成された画像を、運動アーチファクトの影響を非常に受けやすいものにすることが分かった。運動アーチファクトは、例えば患者の胸部又は腹部の皮下脂肪層のような、患者の身体の表面に生成される相対的に高い信号によって生じさせられる。
前記局所的領域38、40の外側の選択された位置、すなわち前記導体37,39から主コイル35の主寸法のオーダーの距離離れた位置、に関する主コイル35の効果及び感度に影響を及ぼすことなく、第1及び第2の導体37、39と隣り合う局所的領域38、40に関する主コイル35の上述の局所的な高い感度を低減するために、本発明によるRFコイルシステム17,17’の一部17は、主コイル35の第1の導体37に割り当てられ且つ該導体37に関連する第1の電気的な補助コイル45と、主コイル35の第2の導体39に割り当てられ且つ該導体39に関連する第2の電気的な補助コイル47と、を有する。それぞれの補助コイル45、47は、実質的に第1及び第2の導体37、39の長さ全体にわたってコイル軸36に平行に延在する2つの電気導体49、51を有する。それぞれの補助コイル45、47の2つの導体49、51は、主コイル35の個々の導体37、39の両側であって、前記個々の導体37、39からある距離離れたところに配置される。前記距離は、主コイル35の主寸法、例えば第1及び第2の導体37、39間の距離Lに対して小さい。図2a及び図2bに示す実施例において、第1及び第2の補助コイル45、47は、直列に接続されており、2つの補助コイル45、47は、1つの共通入出力チャネル53のみを有する。この実施例において、2つの補助コイル45、47は、図2aに示すようないわゆるバタフライループを形成するように逆位相モードで相互に接続され、それゆえ、2つの補助コイル45、47の電流が相互に反対の方向を有することが必要である。
図2bは、送信モードにおいて、第1の導体37と隣り合う局所的領域38内の位置PLに、主コイル35の第1の導体37及び第1の補助コイル45によってそれぞれ生成されるRF磁界BM及びRF磁界BAを示している。上述したように第1の導体37に対する第1の補助コイル45の向きの結果として、第1の補助コイル45によって生成されるRF磁界BAは、第1の導体37によって生成されるRF磁界BMに対して横切る方向を向く。図2aに示すように、RFコイルシステム17、17’は、信号合成及び分割装置55を有する。信号合成及び分割装置55は、RF送受信装置23との第1の電気接続部57と、第1及び第2の補助コイル45、47の共通入出力チャネル53との第2の電気接続部59と、主コイル35との第3の電気接続部61と、を有する。送信モードにおいて、信号合成及び分割装置55は、RF送受信装置23によって供給されるRF信号を、主コイル35に供給されるべき対応する第1のRF信号と、第1及び第2の補助コイル45、47に供給されるべき対応する第2のRF信号と、に分割する。ここで、予め決められた位相差が、前記第1及び第2のRF信号間に存在する。前記位相差の結果として、図2bに示す、主コイル35の第1の導体37及び第1の補助コイル45の合成されたRF磁界BCは、回転するRF磁界である。前記位相差は、前記合成RF磁界BCが、スピン核のスピン軸の歳差連動RPの方向と反対の回転方向RBを有するようなものである。主磁界B0のZ方向における図を表す図2bには、歳差連動RPの方向が、時計回りの方向として示され、回転方向RBが、反時計回りの方向として示されている。合成RF磁界BCの回転方向RBは、歳差連動RPの方向と反対であるので、合成RF磁界BCによって局所的領域38に生じさせられる核スピン共鳴効果の量は、強く低減され、それによって、前記局所的領域38についてのRFコイルシステム17,17’の効率が、強く低減される。主コイル35の第2の導体39と隣り合う局所的領域40についても、RFコイルシステム17,17’の効率の同様の低減が、前記第2の導体39及び第2の補助コイル47の合成RF磁界の回転方向の結果として、得られる。図2bに示す位置Pのように、第1及び第2の導体37、39から、主コイル35の主寸法の大きさのオーダーの距離離れた位置において、第1及び第2の補助コイル45、47によって生成されるRF磁界は、相対的に小さく、又は無視できるほどである。これは、それぞれの補助コイル45、47の第1及び第2の導体49、51間の距離が、前記位置P及び各々の補助コイル45、47間の距離に対して小さいからである。その結果、このような位置に核スピン共鳴効果を生じさせる際の主コイル35の効率は、補助コイル45、47による影響をほとんど受けない。
図2bは、更に、主コイル35の第2の導体39の近傍に、第2の導体39と隣り合う局所的領域40の核スピン共鳴効果と関連して生成されるRF磁界B1’を示している。RF磁界B1’は、歳差連動RPの方向と反対の回転方向RB1を有する回転RF磁界である。上述したように主コイル35の第2の導体39に対する第2の補助コイル47の向きの結果として、第2の補助コイル47は、主に、第2の導体39によって主に受け取られる前記磁界B1’の成分に対して横切る方向を向く回転RF磁界B1’の成分を受け取る。その結果、位相差が、回転磁界B1’によって第2の導体39に生成される第1のRF信号と、回転磁界B1’によって第2の補助コイル47に生成される第2のRF信号との間に存在する。RFコイルシステム17,17’の受信モードにおいて、信号合成及び分割装置55は、予め決められた位相差をもって前記第1及び第2のRF信号を合成し、すなわち、信号合成及び分割装置55は、前記予め決められた位相差だけ、第1のRF信号に対して第2のRF信号をシフトさせ、そののち、シフトされた第2のRF信号及び第1のRF信号を足し合わせる。前記位相差は、シフトされた第2のRF信号が、第1のRF信号を抑制するようなものである。このようにして、主コイル35の第2の導体39と隣り合う局所的領域40に生成されるRF磁界B1’に対する主コイル35の感度が、低減される。主コイル35の第1の導体37と隣り合う局所的領域38についても、信号合成及び分割装置55が、主コイル35によって受け取られる第1のRF信号と、補助コイル45、47によって受け取られる第2のRF信号と、を前記位相差をもって合成し、加算する結果として、RFコイルシステム17,17’の感度の同様の低減が得られる。図2bに示される位置Pのような、第1及び第2の導体37、39から主コイル35の主寸法の大きさのオーダーの距離離れた位置の核スピン共鳴効果と関連して生成されるRF磁界に対する補助コイル45、47の感度は、相対的に小さく、又は無視できるほどである。これは、それぞれの補助コイル45、47の第1及び第2の導体49、51間の距離が、前記位置Pと補助コイル45、47の各々との間の距離に対して小さいからである。その結果、このような位置に生成されるRF磁界に対する主コイル35の感度は、補助コイル45、47による影響をほとんど受けない。
RFコイルシステム17,17’の送信モード及び受信モードの両モードにおいて、前記位相差が45°及び135°の間の値を有する場合、第1及び第2の導体37、39と隣り合う局所的領域38、40についての主コイル35の局所的な高い効率及び感度の実質的な低減が、達成されることが分かった。位相差の前記レンジ内において、前記位相差が約90°である場合、前記局所的な高い効率及び感度の最適な低減が達成される。前述の説明は、位相差について絶対値を与えることのみを意図しており、位相差が正又は負の値を有するかどうかを示すことを意図しないことに留意されたい。前述の説明において、位相差が正又は負の値を有するかどうかということは、達成されるべき結果によってのみ示される。達成されるべき結果は、すなわち、送信モードにおいて、位相差は、歳差運動RPの方向と反対の回転方向RBを有する合成RF磁界RCを生じさえ、受信モードにおいて、位相差は、主コイル35によって受け取られる第1のRF信号を抑制する補助コイル45、47によって受け取られる第2のRF信号を生じさせることである。当業者であれば、主コイル35及び補助コイル45、47の構成と、RF送受信装置23、主コイル35及び補助コイル45、47間の電気接続の向きに基づいて、位相差が正又は負の値を有しなければならないかどうかを決定することが可能である。
前述において、主コイル35の第1及び第2の導体37、39と隣り合う患者の身体の局所的領域38、40に制限される主コイル35の感度の低減を得るために、それぞれの補助コイル45、47の2つの導体49、51が、主コイル35の個々の導体37、39の両側の、前記個々の導体37、39から主コイル35の主寸法に対して、例えば第1及び第2の導体37、39間の距離Lに対して小さい距離離れたところに、配置されるべきであることが開示されている。図2a及び図2bに示す実施例において、それぞれの補助コイル45、47の2つの導体49、51は、主コイル35の個々の導体37,39から等しい距離にある。しかしながら、本発明は、更に、それぞれの補助コイル45、47の2つの導体49、51が、個々の導体37、39の両側にあるが、個々の導体37、39から等しくない距離離れたところにある実施例も含むことに留意されたい。更に、この点で、「両側に」という表現は、それぞれの補助コイル45、47の2つの導体49、51が、主コイル35が延在する仮想面に対して垂直であって、主コイル35の個々の導体37、39を通る仮想面の両側に配置されなければならないことを示すことを意図していることに留意されたい。
以下において、具体的な形態が、それぞれの補助コイル45、47の2つの導体49、51が、主コイル35の個々の導体37、39から主コイル35の主寸法に対して、例えば第1及び第2の導体37、39間の距離Lに対して小さい距離離れたところに配置されなければならないという本質的な特徴に対して与えられる。図2a及び図2bに示す実施例において、図2aに示すそれぞれの補助コイル45、47の2つの導体49、51間の距離Bが0.25*Lより小さい場合、補助コイル45、47の十分な感度低減効果が得られることが分かった。ここで、Lは、図2aに示す主コイル35の第1及び第2の導体37、39間の距離である。距離Bが約0.125*Lである場合、所望の感度低減効果が達成される局所的領域38、40の最適な寸法が得られる。RFコイルシステム17、17’が表面コイルとして使用される実施例において、最適なレンジが、更に、補助コイル45,47とRFコイルシステム17,17’の皮膚接触面との間の距離についても規定されることができる。図2bは、RFコイルシステム17,17’の皮膚接触面63、すなわちRFコイルシステム17,17’が動作中に患者の皮膚と接触する表面、の位置を概略的に示している。図2bに示すように、距離Dが、皮膚接触面63と、主コイル35の第1及び第2の導体37、39が延在する仮想面65との間に存在し、距離Hが、皮膚接触面63と、2つの補助コイル45、47が延在する仮想面67との間に存在する。距離Hが、D乃至3*Dのレンジ内にある場合、補助コイル45,47の導体49,51と、主コイル35の導体37,39との間の距離が、補助コイル45、47の感度低減効果を達成するために十分に小さいことが分かった。好適には、距離Hは、距離Dより大きく、すなわち、補助コイル45、47は、主コイル35の、皮膚接触面63から離れている側に配置される。距離HがD乃至1.5*Dである場合、所望の感度低減効果が達成される局所的領域38、40の最適な寸法が得られる。
前述した本発明によるMRIシステムは、いわゆるクローズド円筒タイプのMRIシステムである。本発明は、MRIシステムの他のタイプをも包含することに留意されたい。一例は、いわゆるオープンタイプのMRIシステムである。オープンタイプのMRIシステムでは、主磁石システム及び勾配磁石システムは、互いからある距離離れたところにある2つの別個のハウジング部分に配置され、検査ボリュームは、前記2つのハウジング部分間に存在するオープンなボリュームである。
前述した本発明によるRFコイルシステム17,17’は、送信及び受信機能を有する。本発明は、更に、受信機能のみを有するRFコイルシステム及び送信機能のみを有するRFコイルシステムをも包含することに留意されたい。特に、表面コイルとして使用される本発明によるRFコイルシステムは、他のRFコイルシステムと協働するように受信機能のみを有してもよく、この場合、他のRFコイルシステムは、MRIシステムの主磁石システムに対して固定の位置にあり、送信機能又は組み合わせられた送受信機能のみを有する。
本発明は、更に、図2a及び図2bに示すRFコイルシステム17,17’のコイル構造と異なるコイル構造を有するRFコイルシステムを包含することに留意されたい。例えば、本発明は、更に、2以上のコイルを有するRFコイルシステムを包含する。特に、本発明によるRFコイルシステムは、検査ボリュームにおける回転RF磁界の生成の効率及び/又は受信の感度を改善するように、相互に横切る方向を向く平面内に配置される複数の主コイルを備えることができる。このような実施例において、B0磁界に平行なそれぞれの主コイルの導体は、別個の補助コイルを備えることができる。更に、2以上の補助コイルが使用される実施例において、すべての補助コイル又は複数の補助コイルは、図2a及び2bの示す実施例のように直列に接続されるが、補助コイルの各々は、それ自体の入力及び/又は出力チャネルを有してもよいことに留意されたい。最後に、効果的であるために、本発明によるRFコイルシステムは、B0磁界に概して平行であり又は平行であるべき少なくとも1つの導体を備えるべきであることに留意されたい。しかしながら、このような導体は、図2a及び図2bに示す実施例の導体37、39のように、B0磁界に平行に延びるまっすぐな導体である必要はない。導体は、例えば、B0磁界に対して平行な主の又は支配的な向きを有する曲がった導体であってもよい。従って、特許請求の範囲に記載の「前記主コイルが、前記コイル軸に概して平行に延在する少なくとも1つの電気導体を有する」なる表現は、これに従って解釈されるべきである。従って、特許請求の範囲に記載の「前記主コイルの前記導体に割り当てられ、前記コイル軸に概して平行に延在する少なくとも2つの電気導体を有する、電気的な補助コイル」なる表現も同様に解釈されるべきである。
Claims (11)
- 磁気共鳴イメージングシステムにおいて用いられる無線周波コイルシステムであって、歳差運動の予め決められた方向を有する核スピン共鳴効果を生成するために、前記磁気共鳴イメージングシステムの検査ボリュームにRF磁界を送信する少なくとも1つの電気的な主コイルを有し、前記主コイルが、前記検査ボリュームにおける前記磁気共鳴イメージングシステムの主磁界に対して実質的に平行な方向を向くコイル軸を有し、前記主コイルが、前記コイル軸に概して平行に延在する少なくとも1つの電気導体を有する、無線周波コイルシステムであって、
前記無線周波コイルシステムは、前記主コイルの前記導体に割り当てられ、前記コイル軸に概して平行に延在する少なくとも2つの電気導体を有する、電気的な補助コイルを有し、前記補助コイルの前記2つの導体は、前記主コイルの前記導体の両側に且つ前記導体からある距離離れたところに配置され、前記距離は、前記主コイルの主寸法に対して小さく、
前記無線周波コイルシステムは、前記主コイルの前記導体と隣り合う局所的領域において、前記主コイル及び前記補助コイルの合成されたRF磁界が歳差運動の方向と反対の回転方向を有するような相互の位相差をもって、前記主コイル及び前記補助コイルにRF信号を供給する手段を有する、ことを特徴とする無線周波コイルシステム。 - 磁気共鳴イメージングシステムにおいて用いられる無線周波コイルシステムであって、核スピン共鳴効果の結果として生成される前記磁気共鳴イメージングシステムの検査ボリュームにおけるRF磁界を受け取る少なくとも1つの電気的な主コイルを有し、前記主コイルが、前記検査ボリュームにおける前記磁気共鳴イメージングシステムの主磁界に対して実質的に平行な方向を向くコイル軸を有し、前記主コイルが、前記コイル軸に概して平行に延在する少なくとも1つの電気導体を有する、無線周波コイルシステムであって、
前記無線周波コイルシステムは、前記主コイルの前記導体に割り当てられ、前記コイル軸に概して平行に延在する少なくとも2つの電気導体を有する、電気的な補助コイルを有し、前記補助コイルの前記2つの導体は、前記主コイルの前記導体の両側に且つ前記導体からある距離離れたところに配置され、前記距離は、前記主コイルの主寸法に対して小さく、
前記無線周波コイルシステムは、前記主コイルによって受け取られる第1のRF信号及び前記補助コイルによって受け取られる第2のRF信号を、前記第2のRF信号が前記第1のRF信号を抑制するような相互の位相差をもって、合成し、足し合わせる手段を有する、ことを特徴とする無線周波コイルシステム。 - 前記位相差が、45°乃至135°の値を有することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の無線周波コイルシステム。
- 前記位相差が90°であることを特徴とする、請求項3に記載の無線周波コイルシステム。
- 前記主コイルは、前記コイル軸に実質的に平行に延在する第1及び第2の電気導体を有するループを有し、前記無線周波コイルシステムは、前記主コイルの前記第1及び前記第2の導体にそれぞれ割り当てられる第1及び第2の補助コイルを有し、各補助コイルは、前記コイル軸に実質的に平行に延在する少なくとも2つの電気導体を有し、各補助コイルの前記2つの導体は、前記主コイルの個々の前記導体の両側に且つ前記導体からある距離離れたところに配置され、前記距離は、前記主コイルの主寸法に対して小さい、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無線周波コイルシステム。
- 前記第1及び前記第2の補助コイルが直列に接続されることを特徴とする、請求項5に記載の無線周波コイルシステム。
- 各補助コイルの前記2つの導体間の距離Bが、0.25*Lより小さいことを特徴とし、ここで、Lは、前記主コイルの前記第1及び前記第2の導体間の距離である、請求項5に記載の無線周波コイルシステム。
- 前記距離Bが、約0.125*Lであることを特徴とする、請求項7に記載の無線周波コイルシステム。
- 前記無線周波コイルシステムは、皮膚接触面を有し、前記主コイルの前記2つの導体は、前記接触面から距離D離れたところの仮想面内に延在し、前記2つの補助コイルは、前記接触面から距離H離れたところの仮想面内に延在することを特徴とし、ここで、0<H<3*Dである、請求項5に記載の無線周波コイルシステム。
- D<H<1.5*Dであることを特徴とする、請求項9に記載の無線周波コイルシステム。
- 検査ボリュームと、
前記検査ボリュームに主磁界を生成する主磁石システムと、
前記主磁界の勾配を生成する勾配磁石システムと、
前記検査ボリュームにRF磁界を送信し、及び/又は前記検査ボリュームのRF磁界を受信する無線周波コイルシステムと、
を有する磁気共鳴イメージングシステムであって、
前記無線周波コイルシステムが、請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の無線周波コイルシステムであることを特徴とする、磁気共鳴イメージングシステム。
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