JPH09191433A - Pll同期検波回路及びテレビジョン受像機 - Google Patents

Pll同期検波回路及びテレビジョン受像機

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JPH09191433A
JPH09191433A JP138196A JP138196A JPH09191433A JP H09191433 A JPH09191433 A JP H09191433A JP 138196 A JP138196 A JP 138196A JP 138196 A JP138196 A JP 138196A JP H09191433 A JPH09191433 A JP H09191433A
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signal
circuit
phase
detection circuit
oscillation
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JP138196A
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Hisami Saitou
比佐実 斎藤
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビデオ検波の特性を向上させてビデオ信号の
品質を向上させることができると共に、FM検波後の音
声信号からバスノイズをなくすこと。 【解決手段】APC検波回路3、フィルタ5、VCO6
のPLLループで、入力PIF信号に位相ロックした発
振信号をVCO6から得る際に、前記PIF信号がSA
Wフィルタ1を通る時に生じる位相ずれによる前記発振
信号の位相ずれを、位相変動検波回路14、フィルタ1
5、可変位相器17の帰還ループを構成する可変位相器
17により補正し、補正後の位相ずれの少ない発振信号
を移相器8を介してビデオ検波回路4に供給しているた
め、前記PIF信号に対して高い精度のPLL同期検波
を行うことができ、ビデオ信号の品質を向上させること
ができる。また、位相変動検波回路14の検出出力をF
M検波回路13によりFM検波しているため、同様の理
由で、音声信号からバスノイズをなくことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテレビジョン受像機
に係わり、特に映像中間周波信号の検波等に用いられる
PLL同期検波回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のAV時代では、テレビジョン受像
機においても、画質、音質の高品位化の要求がますます
高くなっている。この要求に答えるには、映像中間周波
信号(以降PIF信号と称することもある)を検波する
ことにより、音声中間周波信号や映像信号を正確に復調
する必要がある。このため、現行の標準以上のテレビジ
ョン受像機のPIF検波では、高変調時に検波特性の良
好なPLL同期検波方式が使用されている。
【0003】図2は従来のテレビ受像機に内蔵されてい
るPLL同期検波回路の一例を示したブロック図であ
る。チューナ30により受信された放送信号はPIF信
号に変換されて、映像用表面波(SAW)フィルタ1及
び音声用表面波(SAW)フィルタ9に入力される。映
像用SAWフィルタ1は入力されるPIF信号の通過帯
域を制限して不要成分をカットしてから中間周波アンプ
2に出力する。中間周波アンプ2は入力されるPIF信
号を増幅した後、APC(オートフェーズコントロー
ル)検波回路3及びビデオ検波回路4に入力する。
【0004】APC検波回路3は入力PIF信号に電圧
制御発振器(VCO)6から入力される発振信号を掛け
算して掛け算検波を行って、入力PIF信号と前記発振
信号の周波数差を検出し、検出した周波数差を適当な時
定数を持ったフィルタ5により電圧に変換した後、この
電圧を発振周波数制御電圧としてVCO6に帰還してい
る。これにより、VCO6の発振周波数は入力PIF信
号の周波数と同じに且つ位相関係は90度の差が生じる
ようPLL(フェイズロックループ)の引き込みが行わ
れる。
【0005】ここで、フィルタ5の時定数はPLLが引
き込まれているかどうかを判定するロック検出回路7に
より制御されている。即ち、ロック検出回路7はPLL
の引き込み前は前記時定数を小さくして回路の応答度を
早くすることによりPLLの引き込が早くなされるよう
にし、PLLの引き込み後は、前記時定数を大きくして
回路の応答度を遅くすることによりノイズの影響を受け
にくくする。このロック検出回路7はビデオ検波回路4
の検波出力を平均化した値が一定値以上になったかどう
かにより前記判定を行う。
【0006】ビデオ検波回路4は、前記VCO6の発振
信号を移相器8により90度位相シフトして入力PIF
信号との位相関係が同相(0度)に同期した信号を前記
入力PIF信号に掛け算して、掛け算検波を行うことに
より、前記入力PIF信号をAM波にしてビデオ信号を
復調する。尚、APC検波回路3のアンプゲインはルー
プゲインを上げて安定性を高めるため、ビデオ検波回路
4のそれよりも高く設定されている。
【0007】一方、音声用SAWフィルタ9は入力PI
F信号から音声キャリア周波数帯の信号のみを通過させ
て、これを中間周波アンプ10に入力する。中間周波ア
ンプ10は入力音声中間周波信号を増幅した後、SIF
(音声中間周波)検波回路11に出力する。SIF検波
回路11は入力音声中間周波信号にVCO6の発振信号
を掛け算して検波し、検波信号をバンドパスフィルタ1
2を通して不要成分を除去した後、FM検波回路13に
入力する。FM検波回路13は入力された掛け算検波信
号をFM検波して復調し、得られた音声信号を図示され
ない次段に出力する。
【0008】上記のようなPLL同期検波回路は入力信
号の変調の影響を受けずに正確なビデオ信号の復調が理
想的には可能であるが、現状では以下に述ぺるような影
響を受けて検波特性が悪化している。
【0009】まず、PIF信号がビデオ検波器に入力さ
れる前にSAWフィルタ1のナイキストスロープ特性に
より以下に述べるように位相変調を受けている。即ち、
テレビジョン放送信号はは電波の利用率を上げるために
残留側波帯方式を用いているため、その信号は図3
(A)に示すような帯域特性を有している。この信号を
そのままAM検波すると、図3(B)に示すような検波
特性になるため、図3(C)に示すようなナイキスト特
性を持ったSAWフィルタ1を通して入力している。こ
れにより、図3(D)に示すようなフラットな検波特性
が得られる。
【0010】また、上記検波に際して、音声キャリア周
波数fsを抑圧しているのは、画面のビート妨害を防ぐ為
である。このため、図3(E)に示すように変調を受け
たキャリア帯域の前後でレベル差、即ち、(fp +α)
と(fp −α)の差が生じるので、変調により合成ベク
トル量fp に位相歪を生じ、検波した電圧に誤差が出て
fpが変調を受ける。また中間周波アンプ2や検波器入力
アンプでもDP特性により位相変調を受けている。先に
述ベたようにAPC検波系の安定性を高めるため、アン
プのゲインを上げる必要があり、DP(位相特性の一
種)特性が悪化しやすい。
【0011】このような位相変調を受けたPIF信号を
APC検波回路3で検波すると、その位相差によりAP
C検波出力に誤差が出て、VCO6の発振信号の位相に
ずれが生じる。この位相ずれはビデオ検波回路4で検波
されて得られるビデオ信号に歪を生じ、特性を悪化させ
るという不具合が生じる。
【0012】また、SIF(音声中間周波数)信号は、
通常、図示した如く、チューナ30から出力されるPI
F信号から音声用SAWフィルタ9で予め分離してから
中間周波アンプ10で別に増幅した後、SIF検波回路
11でVC06の発振信号と掛け算検波を行うか、或い
はビデオ回路4で検波されて得られたビデオ信号から帯
域通過フィルタ(BPF)でSIF信号を分離した後、
これをFM検波して音声信号に復調する。
【0013】しかし、いずれの方法も、音声中間周波信
号は、VCO6の発振信号とfp-fsのビート成分として
検波されるため、前記のような要因によりVCO6の発
振信号に位相ずれがあると、その分、FM変調を受ける
ことになる。この変調成分は後段のFM検波回路13に
よるFM検波で復調されるため、音声信号中のバズノイ
ズの大きな要因となってしまうという不具合を生じる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のP
LL同期検波回路におけるビデオ検波回路4は入力映像
中間周波信号にVCO6から発振された位相ずれのある
発振信号を掛け算検波してビデオ信号を得るため、得ら
れたビデオ信号に歪を生じ、特性を悪化させるという不
具合があった。
【0015】また、SIF検波回路11は入力音声中間
周波信号にVCO6から発振された位相ずれのある発振
信号を掛け算検波して音声検波信号を得、これをFM検
波回路13によりFM検波して音声信号を復調している
ため、前記発振信号の位相ずれにより前記音声検波信号
に発生する変調成分が前記FM検波で復調されてバズノ
イズの大きな要因となるという不具合があった。
【0016】そこで本発明は上記のような課題を解決す
るためになされたもので、VCOの発振信号の位相ずれ
を抑えることにより、ビデオ検波特性を向上させてビデ
オ信号の品質を高めることができると共に、FM検波後
の音声信号からバズノイズの要因を取り除いて、バスノ
イズを減少させることができるPLL同期検波回路及び
この回路を用いた高画質、高音質のテレビジョン受像機
を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、制御
電圧に応じた周波数で発振する電庄制御発振回路と、こ
の電庄制御発振回路の発振信号と入力信号の周波数差を
検波するための第1の検波回路と、この第1の検波回路
から得られる前記周波数差を前記電庄制御発振回路の制
御電圧に変換する第1のフィルタとを有して、前記入力
信号の周波数に前記電庄制御発振回路の発振信号の周波
数を一致させる第1のループ系と、制御電圧に応じて前
記電庄制御発振回路の発振信号の位相を調整して出力す
る可変位相回路と、この可変位相回路から出力される信
号と前記入力信号との位相差を検波する第2の検波回路
と、この第2の検波回路から得られる前記位相差を前記
可変位相回路の制御電圧に変換する第2のフィルタとを
有して、前記入力信号と前記可変位相回路の出力信号の
位相差が90度となるように前記可変位相回路により前
記発振信号の位相を補正する第2のループ系と、前記可
変位相回路により位相補正された前記発振信号と前記入
力信号を掛け算して位相同期検波を行う第3の検波回路
とを具備した構成を備えている。
【0018】請求項2の発明は、前記第2のフィルタか
ら出力される前記制御電圧を固定電圧に切り換えて前記
可変位相回路に供給するスイッチと、前記第1のループ
系によって前記電圧制御発振回路の発振周波数が入力信
号の周波数に引き込まれて前記ループがロックしたかど
うかを検出するロック検出回路とを設け、このロック検
出回路は前記ループがロックする前には前記スイッチを
前記固定電圧側に切り替え、ロックした後は前記スイッ
チを前記制御電圧側に切り換える制御を行う構成を備え
ている。
【0019】請求項3の発明は、放送高周波信号を受信
して映像中間周波信号に変換するチューナと、このチュ
ーナから出力される映像中間周波信号の通過帯域を制限
するフィルタとを有し、このフィルタから得られる映像
中間周波信号をPLL同期検波してビデオ信号を得るテ
レビジョン受像機において、制御電圧に応じた周波数で
発振する電庄制御発振回路と、この電庄制御発振回路の
発振信号と前記映像中間周波信号の周波数差を検波する
ための第1の検波回路と、この第1の検波回路から得ら
れる前記周波数差を前記電庄制御発振回路の制御電圧に
変換する第1のフィルタとを有して、前記映像中間周波
信号の周波数に前記電庄制御発振回路の発振信号の周波
数を一致させる第1のループ系と、制御電圧に応じて前
記電庄制御発振回路の発振信号の位相を調整して出力す
る可変位相回路と、この可変位相回路から出力される信
号と前記映像中間周波信号との位相差を検波する第2の
検波回路と、この第2の検波回路から得られる前記位相
差を前記可変位相回路の制御電圧に変換する第2のフィ
ルタとを有して、前記映像中間周波信号と前記可変位相
回路の出力信号の位相差が90度となるように前記可変
位相回路により前記発振信号の位相を補正する第2のル
ープ系と、前記可変位相回路により位相補正された前記
発振信号と前記映像中間周波信号を掛け算して位相同期
検波を行う第3の検波回路とを具備した構成を備えてい
る。
【0020】請求項4の発明は、前記フィルタは表面波
フィルタである構成を備えている。
【0021】請求項5の発明は、前記映像中間周波信号
と前記可変位相回路の出力信号との掛け算検波により音
声中間周波信号を得る音声検波回路と、この音声検波回
路から得られた音声中間周波信号から不要成分を除去す
るフィルタと、このフィルタから得られる音声中間周波
信号をFM検波するFM検波回路とを具備した構成を備
えている。
【0022】請求項6の発明は、前記第2の検波回路の
出力信号から音声中間周波信号を抽出するフィルタと、
このフィルタから得られる音声中間周波信号をFM検波
するFM検波回路とを具備した構成を備えている。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明のテレビジョン受像
機に内蔵されたPLL同期検波回路の一実施の形態の構
成を示したブロック図である。1は映像中間周波(PI
F)信号の通過帯域を制限する表面波(SAW)フィル
タ、2はSAWフィルタ1から入力されるPIF信号を
増幅する中間周波アンプ、3はPIF信号を位相検波す
るAPC検波回路、4は入力PIF信号に移相器8から
入力される発振信号を掛け算して検波するビデオ検波回
路、5はAPC検波回路3から入力される検波信号を電
圧に変換するフィルタ、6はフィルタ5から入力される
制御電圧に応じた周波数で発振する電圧制御発振器(V
CO)、7はビデオ検波回路4の検波出力を平均化した
値が一定値以上になったかどうかによりAPC検波系の
PLLループがロックしたかどうかを判定するロック検
出回路、8は可変位相器17から出力される信号を90
度位相シフトする移相器、12は位相変動検波回路14
からの検波出力より音声キャリア成分(音声中間周波信
号)を抽出するバンドパスフィルタ(BPF)、13は
音声中間周波信号をFM検波するFM検波回路、14は
入力PIF信号の位相変動を検波する位相変動検波回
路、15は位相変動検波回路14の検波出力を電圧に変
換するフィルタ、16は可変位相器17の制御電圧をフ
ィルタ15の出力、または固定電圧Vfのいずれかに切
り換えるスイッチ、17はVCO6から出力される発振
信号の位相を制御電圧に応じて変化させる可変位相器で
ある。30はテレビジョン放送を受信してPIF信号に
するチューナである。
【0024】次に本実施の形態の動作について説明す
る。チューナ30から出力されるPIF信号は、まずS
AWフィルタ1を経て帯域制限された後、中間周波アン
プ2により増幅されてから、APC検波回路3、ビデオ
検波回路4及び位相変動検波回路14に入力される。A
PC検波回路3は入力されるPIF信号にVCO6から
の発振信号を掛算して、掛算検波を行って両信号の周波
数差を検出し、この検出周波数差を適当な時定数を有す
るフィルタ5を通して電圧化し、この電圧をVCO6の
制御電圧として帰還することにより、前記PIF信号と
VCO6の発振周波数を一致させるPLLの周波数の引
き込みを行っている。このフィルタ5の時定数はロック
検出回路7により制御され、PLLの引き込み前は時定
数を小さくしてPLLループの応答度を早くし、PLL
の引き込み後は、前記時定数を大きくしてPLLループ
の応答度を遅くしている。
【0025】VCO6は前記フィルタ5から与えられる
制御電圧に応じた周波数で発振するが、この発振信号の
位相は可変位相器17によって位相補正された後、移相
器8に入力され、ここで、90度位相がシフトされた
後、ビデオ検波回路4に入力される。ビデオ検波回路4
は入力PIF信号に移相器8から与えられる発振信号を
掛け算してビデオ検波し、得られたビデオ信号を図示さ
れない次段に出力する。ここで、上記した掛け算検波の
際に、前記発振信号に位相誤差がなければ、検波結果で
あるビデオ信号のAM成分は平滑化した時に理論的には
0になるはずである。
【0026】位相変動検波回路14は入力PIF信号に
可変位相器17の出力信号を掛算検波して入力PIF信
号の位相変動分の検出を行い、その検出結果をフィルタ
15を通して平滑化することにより制御電圧(誤差電
圧)を得、これをスイッチ16の端子aに出力し、この
スイッチ16を介して可変位相器17に前記誤差電圧が
最小になるような帰還をかけている。
【0027】これにより、VCO6により発振される発
振信号に入力PIF信号の位相誤差に相当した位相変移
を可変位相器17によって加えることになり、前記VC
O6の発振信号と入力PIF信号の位相差は常に90度
に保たれ、前記発振信号の位相誤差を補正することにな
る。従って、ビデオ検波回路4には、可変位相器17の
出力信号を移相器8により90度位相シフトして得られ
る入力PIF信号と同相( 0度) の、しかも位相誤差の
少ない発振信号が供給されることになり、ビデオ検波特
性が向上されることになる。
【0028】ところで、スイッチ16は、APC検波系
のPLLが引き込まれる前には、ロック検出回路7によ
り端子b側に切り替わって、固定電圧Vf(センター制
御電圧)が可変位相器17に与えられるようになってい
る。また、前記PLLが引き込まれた後、前記スイッチ
16はロック検出回路7により端子a側に切り替わっ
て、フィルタ15の出力電圧が可変位相器17に与えら
れるようになっている。即ち、可変位相器17の制御電
圧はPLLが引き込まれていない時にセンター電圧に固
定される。これは前記PLLが引き込まれる過程におい
ては、入力PIF信号の周波数とVCO6の発振周波数
が一致していないため、可変位相器17における位相補
正が無意味であるばかりか、互いに逆補正して不安定に
なるのを避けるためである。
【0029】次に、BPF12は位相変動検波回路14
から出力される検波信号から音声中間周波信号を抽出し
てFM検波回路13に入力する。FM検波回路13は入
力された音声中間周波信号をFM検波して、音声信号に
復調し、これを図示されない次段に出力する。
【0030】本実施例によれば、位相変動検波回路1
4、フィルタ15、スイッチ16、可変位相器17、位
相変動検波回路14のループにより、SAWフィルタ1
を通る際にPIF信号が受けた位相変動を検出し、検出
した位相変動に対応する分、可変位相器17でVCO6
の発振信号の位相を補正して前記PIF信号の位相ずれ
を相対的になくすことにより、ビデオ検波回路4に移相
器8から供給される発振信号は入力PIF信号と同相(
0度) の、しかも位相誤差の少ない信号とすることがで
き、歪みの少ない高品質のビデオ信号を得ることができ
る。
【0031】また、音声信号についても、位相変動検波
回路14の前記ループにより位相ずれを少なくしたPI
F信号の検波信号から音声中間周波信号を抽出し、これ
をFM検波回路13で音声信号に復調しているため、同
様の理由で前記音声中間周波信号の位相変調成分も相対
的にキヤンセルされて、前記音声信号からバズノイズ成
分を減らすことができる。これにより、従来のように音
声系をスプリットにして別アンプを設けなくてもバズノ
イズを減らすことができる。しかも、本例の構成では、
中間周波アンプのDPの影響を受けることないため、同
等以上の性能を得ることができる。
【0032】更に、本例では上記効果により、SAWフ
ィルタ1により生じるPIF信号の位相誤差を気にする
必要がないため、APC検波入力にアンプを追加するな
どしてループゲインを上げたり、リミットアンプやフィ
ルタを追加することにより、キャリア抽出を行う等の処
理が可能となり、APC検波系のPLL引き込みの安定
度を高めることができる。またAPC系のフィルタ5の
時定数も本来のキャリア周波数を維持する特性のみとし
て安定化することができるため、APC検波回路3の検
波信号の位相ずれを更に少なくするように設定でき、こ
の点からも、VCO6の発振信号の位相ずれを少なくし
て、上記効果を高めることができる。
【0033】尚、音声中間周波信号はビデオ検波回路4
によるビデオ検波後の信号から分離しても良いが、これ
は後段のビデオアンプのDG/DP特性の影響を受ける
ため、DC成分を抑圧できる上記実施例のような位相変
動検波回路14の検波出力、またはこの検波出力と同等
の信号に前記可変位相器17の出力信号を掛け算検波し
て前記音声中間周波信号を得た方が、最終的に得られる
音声信号の特性を向上させることができる。
【0034】
【発明の効果】以上記述した如く請求項1又は2の発明
によれば、VCOの発振信号の位相ずれを抑えて、ビデ
オ検波の特性を向上させてビデオ信号の品質を向上させ
ることができる。
【0035】請求項3の又は4発明によれば、品質の向
上したビデオ信号を得ることができ、画質を向上させる
ことができる。
【0036】請求項5又は6の発明によれば、FM検波
後の音声信号からバズノイズの要因を取り除き、バスノ
イズをなくして音質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビジョン受像機に内蔵された本発
明のPLL同期検波回路の一実施の形態の構成を示した
ブロック図。
【図2】従来のPLL同期検波回路の構成例を示したブ
ロック図。
【図3】従来の映像中間周波信号とその検波特性例を示
した波形及びベクトル図。
【符号の説明】
1…SAWフィルタ 2…中間周波アンプ 3…APC検波回路 4…ビデオ検波回路 5、15…フィルタ 6…VCO 7…ロック検出回路 8…移相器 12…BPF 13…FM検波回路 14…位相変動検波回路 16…スイッチ 17…可変位相器 30…チューナ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御電圧に応じた周波数で発振する電庄
    制御発振回路と、 この電庄制御発振回路の発振信号と入力信号の周波数差
    を検波するための第1の検波回路と、 この第1の検波回路から得られる前記周波数差を前記電
    庄制御発振回路の制御電圧に変換する第1のフィルタと
    を有して、前記入力信号の周波数に前記電庄制御発振回
    路の発振信号の周波数を一致させる第1のループ系と、 制御電圧に応じて前記電庄制御発振回路の発振信号の位
    相を調整して出力する可変位相回路と、 この可変位相回路から出力される信号と前記入力信号と
    の位相差を検波する第2の検波回路と、 この第2の検波回路から得られる前記位相差を前記可変
    位相回路の制御電圧に変換する第2のフィルタとを有し
    て、前記入力信号と前記可変位相回路の出力信号の位相
    差が90度となるように前記可変位相回路により前記発
    振信号の位相を補正する第2のループ系と、 前記可変位相回路により位相補正された前記発振信号と
    前記入力信号を掛け算して位相同期検波を行う第3の検
    波回路とを具備したことを特徴とするPLL同期検波回
    路。
  2. 【請求項2】 前記第2のフィルタから出力される前記
    制御電圧を固定電圧に切り換えて前記可変位相回路に供
    給するスイッチと、 前記第1のループ系によって前記電圧制御発振回路の発
    振周波数が入力信号の周波数に引き込まれて前記ループ
    がロックしたかどうかを検出するロック検出回路とを設
    け、 このロック検出回路は前記ループがロックする前には前
    記スイッチを前記固定電圧側に切り替え、ロックした後
    は前記スイッチを前記制御電圧側に切り換える制御を行
    うことを特徴とする請求項1記載のPLL同期検波回
    路。
  3. 【請求項3】 放送高周波信号を受信して映像中間周波
    信号に変換するチューナと、 このチューナから出力される映像中間周波信号の通過帯
    域を制限するフィルタとを有し、 このフィルタから得られる映像中間周波信号をPLL同
    期検波してビデオ信号を得るテレビジョン受像機におい
    て、 制御電圧に応じた周波数で発振する電庄制御発振回路
    と、 この電庄制御発振回路の発振信号と前記映像中間周波信
    号の周波数差を検波するための第1の検波回路と、 この第1の検波回路から得られる前記周波数差を前記電
    庄制御発振回路の制御電圧に変換する第1のフィルタと
    を有して、前記映像中間周波信号の周波数に前記電庄制
    御発振回路の発振信号の周波数を一致させる第1のルー
    プ系と、 制御電圧に応じて前記電庄制御発振回路の発振信号の位
    相を調整して出力する可変位相回路と、 この可変位相回路から出力される信号と前記映像中間周
    波信号との位相差を検波する第2の検波回路と、 この第2の検波回路から得られる前記位相差を前記可変
    位相回路の制御電圧に変換する第2のフィルタとを有し
    て、前記映像中間周波信号と前記可変位相回路の出力信
    号の位相差が90度となるように前記可変位相回路によ
    り前記発振信号の位相を補正する第2のループ系と、 前記可変位相回路により位相補正された前記発振信号と
    前記映像中間周波信号を掛け算して位相同期検波を行う
    第3の検波回路とを具備したことを特徴とするテレビジ
    ョン受像機。
  4. 【請求項4】 前記フィルタは表面波フィルタであるこ
    とを特徴とする請求項3記載のテレビジョン受像機。
  5. 【請求項5】 前記映像中間周波信号と前記可変位相回
    路の出力信号との掛け算検波により音声中間周波信号を
    得る音声検波回路と、 この音声検波回路から得られた音声中間周波信号から不
    要成分を除去するフィルタと、 このフィルタから得られる音声中間周波信号をFM検波
    するFM検波回路とを具備したことを特徴とする請求項
    3又は4記載のテレビジョン受像機。
  6. 【請求項6】 前記第2の検波回路の出力信号から音声
    中間周波信号を抽出するフィルタと、 このフィルタから得られる音声中間周波信号をFM検波
    するFM検波回路とを具備したことを特徴とする請求項
    3又は4記載のテレビジョン受像機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100374202B1 (ko) * 2001-01-29 2003-03-03 엘지이노텍 주식회사 오디오 노이즈 억제 회로

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