JPH09191197A - ワークの吸着固定装置 - Google Patents

ワークの吸着固定装置

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JPH09191197A
JPH09191197A JP8019332A JP1933296A JPH09191197A JP H09191197 A JPH09191197 A JP H09191197A JP 8019332 A JP8019332 A JP 8019332A JP 1933296 A JP1933296 A JP 1933296A JP H09191197 A JPH09191197 A JP H09191197A
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JP
Japan
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suction
work
holes
sheet
hole
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JP8019332A
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English (en)
Inventor
Teruhiro Sudo
輝弘 須藤
Takeshi Kameda
剛 亀田
Suguru Tan
英 丹
Shoji Usu
昭二 薄
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】真空吸引することによって回路基板等のワーク
を吸着固定する装置に対して汎用性をもたせ、各種の回
路基板に広く使用可能な構造を提案する。 【解決手段】回路基板14を加工する際に、この回路基
板14の吸着固定装置の上面に配置する吸着シート52
のみを専用とし、その下側に全面が空気を通過する多孔
質のブロック状保持体56を置き、このような保持体5
6を減圧ケース18の上部開口32に臨むように収納し
た構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワークの吸着固定装
置に係り、とくにワークを真空吸引して固定するように
した吸着固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば回路基板上にクリーム半田を印刷
によって塗布したり、回路基板上に実装機を用いて電子
部品をマウントする場合に、回路基板から成るワークを
真空吸着等の方法によって固定し、正しく位置決めして
おくことを要する。
【0003】クリーム半田の印刷や電子部品の実装の際
における回路基板の位置決めのための固定方法には、外
形クランプ、接着シート、真空吸着等の方法がある。こ
れらは何れの方法も汎用性がなく、生産する回路基板の
機種毎に専用の吸着固定装置を設けなければならない。
【0004】とくに真空吸着方式において、従来はプリ
ント基板から成る回路基板を固定する吸着板は、生産す
るそれぞれの機種に専用にし、吸着される回路基板の機
種毎に1個1個製作しなければならなかった。あるいは
また回路基板を吸着固定する吸着板に、真空吸着用の穴
を等間隔であけ、ダイレクトに、もしくはその穴と連結
するような吸着穴が連通しているステーを立て、その穴
から回路基板を吸着している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに吸着される回
路基板は、その形状が複雑な場合が多く、等間隔で吸引
孔を配置した構成によれば、回路基板を吸着することが
できない。また回路基板から成るワークを吸着固定する
場合においては、回路基板内にも部品の挿入穴や取付け
穴があり、なおさら等間隔で対応することができない。
また回路基板の穴と吸着板の穴とが一致した場合には、
回路基板の穴から外気が吸引され、回路基板を吸着する
ことができなくなってしまうために、何等かの方法によ
って吸着板の穴を塞がなければならなかった。
【0006】このような状況に鑑みて、真空吸着方式に
よって吸着される回路基板の形状毎に専用の吸着ブロッ
ク作製することなく、共用部を多くもち、汎用性を高め
ることによって、製作コストの削減と、製作時間の短縮
が図られ、各ワークの専用の部分をその場で製作できる
ようにした真空吸着装置が求められている。
【0007】本発明は、ワークの形状毎に専用の吸着ブ
ロックを作製することなく、必要最小限の部分のみを各
ワーク毎に専用に構成するとともに、その他の部分につ
いては汎用性を有するようにしたワークの吸着固定装置
を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ワークを真空
吸引して固定するようにした吸着固定装置において、上
部が開口によって開放されかつ吸引減圧手段と接続され
ているケースと、ワークの吸着部位と対応する位置に吸
引孔を有し、前記ケースの上部開口を覆う吸引板と、を
それぞれ具備するワークの吸着固定装置に関するもので
ある。
【0009】前記吸引板が所定のピッチで多数の吸引孔
を配列して成り、ワークの吸着部位と対応する位置の吸
引孔を残して他の吸引孔を閉塞するようにしてよい。
【0010】ワークの貫通穴と対応する吸引板の吸引孔
およびワークによって覆われない吸引板の吸引孔がコー
キング材で閉塞されてよい。
【0011】吸引板のワークによって覆われない領域に
形成されたコーキング材層によってワークの位置決めが
行なわれてよい。
【0012】ワークの貫通穴と対応する吸引板の吸引孔
がコーキング材によって閉塞されるとともに、吸引板の
ワークの貫通穴と対応する2つ以上の部位に位置決め用
突部が形成され、該突部によってワークの位置決めが行
なわれてよい。
【0013】ワークの貫通穴と対応する吸引板の2つ以
上の部位にピンが取付けられ、該ピンによってワークの
位置決めが行なわれてよい。
【0014】別の発明は、ワークを真空吸引して固定す
るようにした吸着固定装置において、上部が開口によっ
て開放されかつ吸引減圧手段と接続されているケース
と、前記ケース内に配され、ワークの重量に耐えかつワ
ークを真空吸引することによって変形しない強度を有
し、厚さ方向に通気孔を有する保持体と、ワークの吸着
部位と対応する位置に吸引孔を有し、前記ケースの上部
開口を覆うように前記保持体上に配されるシートまたは
フィルムと、をそれぞれ具備するワークの吸着固定装置
に関するものである。
【0015】さらに別の発明は、ワークを真空吸引して
固定するようにした吸着固定装置において、上部が開口
によって開放されかつ吸引減圧手段と接続されているケ
ースと、前記ケース内に配され、ワークの重量に耐えか
つワークを真空吸引することによって変形しない強度を
有し、多孔質で全体が通気性を有する保持体と、ワーク
の吸着部位と対応する位置に吸引孔を有し、前記ケース
の上部開口を覆うように前記保持体上に配されるシート
またはフィルムと、をそれぞれ具備するワークの吸着固
定装置に関するものである。
【0016】上記さらに別の発明において、前記保持体
が多孔質の焼結体から構成されてよい。
【0017】上記さらに別の発明において、前記保持体
が金属繊維を固着して通気性にした成形体から構成され
てよい。
【0018】上記別の発明またはさらに別の発明におい
て、ワークをテンプレートとしてシートまたはフィルム
のワークの吸着部位と対応する位置に吸引孔を形成する
ようにしてよい。
【0019】前記シートまたはフィルムが所定のピッチ
で多数の吸引孔を配列して成り、ワークの吸着部位と対
応する吸引孔を残して他の吸引孔を閉塞するようにして
よい。
【0020】ワークの貫通穴と対応するシートまたはフ
ィルムの吸引孔およびワークによって覆われないシート
またはフィルムの吸引孔がコーキング材で閉塞されてよ
い。
【0021】シートまたはフィルムのワークによって覆
われない領域に形成されたコーキング材層によってワー
クの位置決めが行なわれてよい。
【0022】ワークの貫通穴と対応するシートまたはフ
ィルムの吸引孔がコーキング材によって閉塞されるとと
もに、シートまたはフィルムのワークの貫通穴と対応す
る2つ以上の部位に位置決め用突部が形成され、該突部
によってワークの位置決めが行なわれてよい。
【0023】ワークの貫通穴と対応するシートまたはフ
ィルムの2カ所以上の部位にピンが取付けられ、該ピン
によってワークの位置決めが行なわれてよい。
【0024】
【発明の属する技術分野】図1は本発明の一実施の形態
に係る回路基板の吸着固定装置を示している。この吸着
固定装置はベース10を備えるとともに、ベース10上
に支持フレーム11が配されている。そして支持フレー
ム11上には左右一対のサイドフレーム12が取付けら
れており、このようなサイドフレーム12の内側にそれ
ぞれ搬送コンベア13が紙面に垂直方向に延びるように
配されている。これらの搬送コンベア13によって回路
基板14が搬送されるようになっている。
【0025】回路基板14が減圧ケース18上において
吸着固定されるように、この減圧ケース18の上部に所
定のピッチで多数の吸引孔48を形成した吸着板19
(図2参照)が取付けられている。そして減圧ケース1
8はバックアップケース20上に載置されている。そし
てバックアップケース20を介して減圧ケース18が支
持台21上に載置されている。支持台21は左右に配さ
れているロッド22によって昇降動作されるように、昇
降板23と連結されている。
【0026】ロッド22は直立するリニアガイド26に
よって上下方向に摺動可能に案内されている。しかも昇
降板23はエアシリンダ27のピストンロッド28の先
端部と連結されており、エアシリンダ27の出力によっ
て昇降動作が行なわれるようになっている。
【0027】次に減圧ケース18について説明すると、
減圧ケース18は図2に示すようにその上部が開口32
に構成されており、この開口32によって上部が開放さ
れている。そして減圧ケース18には、その前後から移
動調整可能にガイド34が取付けられている。
【0028】また減圧ケース18の側面側には案内溝3
5が形成されおり、この案内溝35によって摺動子36
が摺動可能に保持されている。なお摺動子36は位置決
めピン37を備え、この位置決めピン37によって回路
基板14の位置決めを行なうようにしている。すなわち
一方の位置決めピン37が回路基板14の円形孔38に
受入れられるとともに、他方の位置決めピン37が回路
基板14の長孔39に受入られるようになっている。そ
して上記一対の摺動子36の位置を調整するように、減
圧ケース18の前面側と後面側にはそれぞれ調整ノブ4
0が取付けられている。
【0029】このような本実施の形態において、上部が
開放され、しかも排気口を通して減圧される減圧ケース
18の上部に、回路基板14の吸着部位の吸引孔48を
残し、他の吸引孔48を塞いだ吸引板19を載置してい
る。そしてその上に回路基板14を載置し、減圧ケース
18内の空気を排気して内部を減圧保持することによ
り、回路基板14の吸着を行なうようにしたものであっ
て、専用部が少ない吸着ブロックを構成することを可能
にしている。
【0030】すなわちとくに図2に示されるように、上
部が開放され、排気口と接続された減圧ケース18の上
部開口32を閉塞するように吸引板19を装着載置して
いる。吸引板19はその全面に一定のピッチで穿設され
た吸引孔48の内、回路基板14の吸着部位のみの吸引
孔48を残し、他の吸引孔48を塞ぐようにしたパンチ
ング板であって、このパンチング板19を減圧ケース1
8の上部に空隙がないように配置する。そして吸引板1
9上に回路基板14を載置して位置決めを行なうことに
よって、吸引板19の吸引孔48が塞がれ、減圧ケース
18内の気密が保たれるために、減圧ケース18内の空
気を排気して内部を減圧することにより、回路基板14
の吸着を行なうことができる。
【0031】吸引板19は回路基板14の重量に耐えら
れるとともに、回路基板14を吸着したときに変形しな
い強度を有する厚みに設定されている。そしてその全面
には、所定のピッチで吸引孔48が形成されている。従
って回路基板14の貫通穴の位置やその大きさ等に応じ
て、吸引板19の吸引孔48を適宜閉塞することを要す
る。
【0032】回路基板14の吸着面を構成するパンチン
グ板19の吸引孔48の内、吸着部位以外の吸引孔を塞
ぐ方法として、回路基板14を吸着面を構成する吸引板
19に仮止めした後に、回路基板14の上下に穴が貫通
している部分の吸引孔48および回路基板14によって
覆われない領域の吸引孔48を吸引板19の反対側から
接着テープ等によって塞ぎ、その後に回路基板14を取
去ればよい。
【0033】吸引板19の不要の吸引孔48を閉塞する
別の方法は、回路基板14を吸着面を構成する吸引板1
9上に仮止めした後に、回路基板14の上下に穴が貫通
している部分および回路基板14の外側であってこの回
路基板14によって覆われない領域をシリコンゴム、エ
ポキシ樹脂等のコーキング材等によって塞ぎ、コーキン
グ材が硬化した後に回路基板14を取去り、吸引板19
の上面に突出しているコーキング材を削り取るようにし
てもよい。
【0034】不要の吸引孔48を塞ぐさらに別の方法
は、全面に吸引孔48が形成されている吸引板19上に
回路基板14を仮止めした後に、回路基板14の上下に
穴が貫通している部分と回路基板14によって覆われな
い回路基板14の外側の部分をコーキング材によって塞
ぎ、コーキング材が硬化した後に回路基板14を取去
り、回路基板14の外側を残して吸引板19の上面から
突出する突部を除去してコーキング材を削り取ればよ
い。これによって回路基板14の位置決めを兼用するこ
とが可能になる。
【0035】吸引板19の不必要な吸引孔48を閉塞す
るためのさらに別の方法は、回路基板14を吸引板19
の吸着面に仮止めした後に、回路基板14の上下に穴が
貫通している部分および回路基板14の外側をコーキン
グ材によって塞ぎ、コーキング材が硬化した後に回路基
板14を取去る。そして回路基板14の貫通穴と対応す
る吸引板19の吸引孔48にコーキング材を注入して硬
化させる。しかも回路基板14の貫通穴と対応する2つ
以上の部位に位置決め用突部をコーキング材によって形
成し、吸引板19の上に突出する他の突部を削り取るこ
とによって、回路基板14の位置決めを上記の2つ以上
の突部で兼用することが可能になる。
【0036】吸引板19の吸引孔48の内の不要の部分
を閉塞するためのさらに別の方法は、吸引板19の吸着
面上に回路基板14を仮止めする。そして回路基板14
の上下に貫通している部分と対応する部位の吸引孔48
の内の少なくとも2カ所以上にピンを挿入し、この吸引
板19のピンを挿入した吸引孔48と回路基板14の上
下に穴が貫通している部分と整合する吸引孔48および
回路基板14の外側をコーキング材で塞ぎ、コーキング
材が硬化した後に回路基板14を取去り、挿入したピン
を残し、吸引板19の上面のコーキング材の突部を削り
取ることによって、回路基板14の位置決めを上記ピン
で兼ねることが可能になる。
【0037】次に別の実施の形態を図3によって説明す
る。この実施の形態は、減圧ケース18の内部に上記吸
引板19を支持する突条44を形成するとともに、これ
らの突条44間の凹部に連通孔45を形成し、連通孔4
5および下側のバックアップケース20を介して減圧ケ
ース18内の吸引減圧を行なうようにしている。なおこ
の実施の形態においても、吸引板19として所定のピッ
チで多数の吸引孔48が形成されたものが用いられてい
る。
【0038】このような構成によれば、上記突条44に
よって減圧ケース18の底部と吸引板19の下面との間
に空間が形成され、従って吸引板19の吸引孔48を通
して吸引することにより、回路基板14の固定を行なう
ことが可能になる。しかも突条44よって吸引板19が
支持されているために、吸引板19の変形がより確実に
防止される。
【0039】次にさらに別の実施の形態を図4によって
説明する。この実施の形態は、減圧ケース18の上部開
口32を塞ぐように保持板50を配置するとともに、こ
の保持板50の上に吸引用のシート52を配するように
したものである。すなわちここで保持板50はフレキシ
ブルなシート52を担持するための支持体を構成するよ
うになっている。そしてシート52の吸着位置に吸引孔
を形成することによって、回路基板14の吸着保持を行
なうようにしている。なおシート52として、厚さが
0.3〜0.5mmのポリスチレンシート等が用いられ
てよい。
【0040】すなわち上部が開放されて開口32を有す
るとともに、連通孔45を通して吸引するようにした減
圧ケース18上に、厚さ方向に上下に貫通する多数の吸
引孔48を所定のピッチで形成し、回路基板14の重量
に耐えるとともに、この回路基板14を吸着することに
よって変形しない強度を有する保持板50を置くように
している。そして保持板50上に吸着用のシート52ま
たフィルムを配置している。シート52またはフィルム
によって減圧ケース18および保持体50を空隙がない
ように覆うようにしている。
【0041】吸着用のシート52またはフィルムは回路
基板14に合わせ、回路基板14の吸着部位にみに吸引
孔をあける。
【0042】すなわちこの実施の形態においては、当初
吸引孔があいていないシート52が用いられている。吸
引孔があいていないシート52に吸引孔をあける方法
は、回路基板14をシート52上に仮止めした後に、回
路基板14側からシート52に穴が貫通していない部分
にボール盤等によってシート52に吸引孔を穿設し、そ
の後に回路基板14を取去る。
【0043】吸引孔があいていないシート52に吸着用
の穴をあける別の方法は、回路基板14をシート52上
に仮止めした後に、シート52側から回路基板14の上
下に穴が貫通していない部分に錐等によってシート52
に貫通する吸引孔をあけ、その後に回路基板14を取去
るようにすればよい。
【0044】このようなシート52を用いることによっ
て、対応する回路基板14の所定の吸着部位を確実に吸
着することが可能になる。しかも回路基板14の種類毎
にシート52の穴の位置を変更するだけで対応すること
が可能になり、保持板50および減圧ケース18から成
る吸着ブロックを汎用化することが可能になる。
【0045】次に別の実施の形態を図5によって説明す
る。この実施の形態においては、シート52として予め
所定のピッチでその全面に吸引孔53が形成されている
シートが用いられている。従ってこのようなシート52
においては、吸着部位以外の吸引孔53を塞ぐことによ
って減圧ケース18内の気密が保たれるようになり、減
圧ケース18内の空気を排気して減圧保持することによ
り、回路基板14の吸着が行なわれる。
【0046】全面に吸引孔53があいているシート52
において、吸着部位以外の吸引孔53を塞ぐ方法とし
て、回路基板14をシート52に仮止めした後に、回路
基板14の上下に穴が貫通している部分のシート52の
吸引孔53を接着テープ等で塞ぎ、その後に回路基板1
4を取去ればよい。
【0047】全面に吸引孔53が形成されているシート
52の吸引孔53の内、吸着部位以外の吸引孔53を塞
ぐ別の方法として、回路基板14をシート52に仮止め
した後に、回路基板14の上下に穴が貫通している部分
および回路基板14によって覆われない領域をコーキン
グ材等によって塞ぎ、コーキング材が硬化した後に回路
基板14を取去る。そしてシート52上に突状に残って
いるコーキング材を削り取ればよい。
【0048】全面に吸引孔53が形成されているシート
52の吸引孔53の内、吸着部以外の吸引孔53を塞ぐ
さらに別の方法として、回路基板14を吸着面を構成す
るシート52に仮止めした後に、回路基板14の上下に
穴が貫通している部分および回路基板14によって覆わ
れない領域をコーキング材で塞ぎ、コーキング材が硬化
した後に回路基板14を取去り、回路基板14の外側の
エッジと係合する部分を残してシート52上の突部を除
去することによって、回路基板14の位置決め手段を有
するシート52が得られる。
【0049】全面に吸引孔53を有するシート52の吸
引孔53の内、吸着部以外の吸引孔53を塞ぐさらに別
の方法として、回路基板14をシート52に仮止めした
後に、回路基板14の上下に穴が貫通している部分およ
び回路基板14の外側をコーキング材等で塞ぎ、コーキ
ング材が硬化した後に回路基板14を取去り、回路基板
14の上下に貫通している穴と係合する少なくとも2カ
所以上のコーキング材から成る突部を残すようにし、シ
ート52上に残存する他の突部を削り取ることによっ
て、上記2カ所以上の突部による回路基板14の位置決
めを兼用することが可能になる。
【0050】全面に吸引孔53が形成されているシート
52の内、吸引孔53以外の穴を塞ぐさらに別の方法と
して、回路基板14をシート52に仮止めした後に、回
路基板14の上下に穴が貫通している部分の少なくとも
2カ所以上にピンを挿入し、このピンを挿入した穴を含
めてシート52の回路基板14の上下に穴が貫通してい
る部分と対応する部位および回路基板14の外側であっ
て回路基板14によって覆われていない領域をコーキン
グ材で塞ぎ、コーキング材が硬化した後に回路基板14
を取除き、挿入したピンを取除き、シート52の上面の
凸になったコーキング材を削り取ることによって回路基
板14の位置決めを兼用することが可能になる。
【0051】次にさらに別の実施の形態を図6および図
7によって説明する。この実施の形態においては、吸引
用のシート52を保持する保持体50に代えて、板状の
金属繊維成形体55が用いられている。金属繊維成形体
55は例えばステンレス繊維等の金属繊維を絡ませてほ
ぼ板状に成形したものであって、その全面が空気を通過
させる性質を有している。しかもこのような金属繊維成
形体55は、回路基板14の重量に耐えるとともに、回
路基板14を真空吸引して吸着するときに変形しない強
度を有しており、その上にシート52を載置するように
している。
【0052】図7はこのような金属繊維成形体55を用
いた吸着ブロックの縦断面を示しており、成形体55が
載置される減圧ケース18の突条44間には連通孔45
が形成されるとともに、この連通孔45が減圧ケース1
8の下側のバックアップケース20に形成されている減
圧孔58と連通されている。なお減圧孔58は真空ポン
プ等の減圧手段に接続されている。なおこの実施の形態
においては、金属繊維成形体55上に穴がないシート5
2が載置されるようになっているが、このようなシート
52に吸引孔を形成することは、図4に示す構成と同様
であってよい。また金属繊維成形体55上に全面に吸引
孔53を有するシート52を配してもよい。
【0053】次にさらに別の実施の形態を図8によって
説明する。この実施の形態においては、シート52をそ
の上に載置するための保持体50に代えて、多孔質の焼
結体56が用いられている。このような焼結体56は、
金属あるいは無機材料の粉末を高温で焼結したものであ
ってよく、その内部に多数の小孔が形成されており、こ
のような小孔によって通気性を有する構造になってい
る。しかも焼結体56は回路基板14の重量に耐えると
ともに、回路基板14を吸着することによって変形しな
い強度をもつようになっている。なおこの実施の形態に
おいては、シート52としてその全面に吸引孔53が形
成されているシートが用いられているが、必要でない吸
引孔53を塞ぐ方法は、図5に示す形態の場合と同様で
あってよい。また吸引孔を有しないシート52と組合わ
せ、後から吸引孔を形成するようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】上部が開口によって開放されているケー
スを吸引式減圧手段と接続するとともに、ワークの吸着
部位と対応する位置に吸引孔を有する吸引板をケースの
上部開口を覆うようにした吸着固定装置によれば、吸引
板の吸引孔を通してワークを吸引して吸着固定すること
が可能になる。しかも吸引板の吸引孔の位置を変更する
ことによって、各種のワークに対応することが可能にな
る。
【0055】上部が開口によって開放されているケース
を吸引減圧手段と接続し、ワークの重量に耐えかつワー
クを真空吸引することによって変形しない強度を有し、
厚さ方向に通気性を有する保持体をケース内に配し、ケ
ースの上部開口を覆うようにワークの吸着部位と対応す
る位置に吸引孔を有するシートまたはフィルムを上記保
持体上に配するようにした吸着固定装置によれば、上記
シートまたはフィルムの吸引孔を通してワークを確実に
吸着固定することが可能になる。しかもシートまたはフ
ィルムをワーク毎に交換することによって、他の部分を
汎用化することが可能になる。
【0056】上部が開口によって開放されているケース
を吸引減圧手段と接続し、ワークの重量に耐えかつワー
クを真空吸引することによって変形しない強度を有し、
多孔質で全体が通気性を有する保持体をケース内に配
し、ワークの吸着部位と対応する位置に吸引孔を有する
シートまたはフィルムをケースの上部開口を覆うように
保持体上に配するようにしたワークの吸着固定装置によ
れば、シートまたはフィルムの吸引孔を通してワークを
吸引することにより吸着固定を行なうことが可能にな
る。しかもシートまたはフィルムをそれぞれのワークに
対応して用意することにより、他の部分については汎用
性をもたせることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】回路基板の吸着固定装置を示す縦断面図であ
る。
【図2】同要部分解斜視図である。
【図3】別の実施の形態の吸着固定装置の要部分解斜視
図である。
【図4】さらに別の実施の形態の吸着固定装置の要部分
解斜視図である。
【図5】さらに別の実施の形態の吸着固定装置の要部分
解斜視図である。
【図6】さらに別の実施の形態の吸着固定装置の要部分
解斜視図である。
【図7】吸着固定装置の要部縦断面図である。
【図8】さらに別の実施の形態の吸着固定装置の要部分
解斜視図である。
【符号の説明】
10 ベース 11 支持フレーム 12 サイドフレーム 13 搬送コンベア 14 回路基板 18 減圧ケース 19 吸引板 20 バックアップケース 21 支持台 22 ロッド 23 昇降板 26 リニアガイド 27 エアシリンダ 28 ピストンロッド 32 上部開口 34 ガイド 35 案内溝 36 摺動子 37 位置決めピン 38 位置決め孔(円形孔) 39 位置決め孔(長孔) 40 調整ノブ 44 突条 45 連通孔 48 吸引孔 50 保持板 52 シート 53 吸引孔 55 金属繊維成形体 56 焼結体 58 減圧孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 薄 昭二 東京都品川区東中延1丁目13番18号 昭立 工業株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワークを真空吸引して固定するようにした
    吸着固定装置において、 上部が開口によって開放されかつ吸引減圧手段と接続さ
    れているケースと、 ワークの吸着部位と対応する位置に吸引孔を有し、前記
    ケースの上部開口を覆う吸引板と、 をそれぞれ具備するワークの吸着固定装置。
  2. 【請求項2】前記吸引板が所定のピッチで多数の吸引孔
    を配列して成り、ワークの吸着部位と対応する位置の吸
    引孔を残して他の吸引孔を閉塞するようにしたことを特
    徴とする請求項1に記載のワークの吸着固定装置。
  3. 【請求項3】ワークの貫通穴と対応する吸引板の吸引孔
    およびワークによって覆われない吸引板の吸引孔がコー
    キング材で閉塞されていることを特徴とする請求項2に
    記載のワークの吸着固定装置。
  4. 【請求項4】吸引板のワークによって覆われない領域に
    形成されたコーキング材層によってワークの位置決めが
    行なわれることを特徴とする請求項2または請求項3に
    記載のワークの吸着固定装置。
  5. 【請求項5】ワークの貫通穴と対応する吸引板の吸引孔
    がコーキング材によって閉塞されるとともに、吸引板の
    ワークの貫通穴と対応する2つ以上の部位に位置決め用
    突部が形成され、該突部によってワークの位置決めが行
    なわれることを特徴とする請求項3に記載のワークの吸
    着固定装置。
  6. 【請求項6】ワークの貫通穴と対応する吸引板の2つ以
    上の部位にピンが取付けられ、該ピンによってワークの
    位置決めが行なわれることを特徴とする請求項2に記載
    のワークの吸着固定装置。
  7. 【請求項7】ワークを真空吸引して固定するようにした
    吸着固定装置において、 上部が開口によって開放されかつ吸引減圧手段と接続さ
    れているケースと、 前記ケース内に配され、ワークの重量に耐えかつワーク
    を真空吸引することによって変形しない強度を有し、厚
    さ方向に通気孔を有する保持体と、 ワークの吸着部位と対応する位置に吸引孔を有し、前記
    ケースの上部開口を覆うように前記保持体上に配される
    シートまたはフィルムと、 をそれぞれ具備するワークの吸着固定装置。
  8. 【請求項8】ワークを真空吸引して固定するようにした
    吸着固定装置において、 上部が開口によって開放されかつ吸引減圧手段と接続さ
    れているケースと、 前記ケース内に配され、ワークの重量に耐えかつワーク
    を真空吸引することによって変形しない強度を有し、多
    孔質で全体が通気性を有する保持体と、 ワークの吸着部位と対応する位置に吸引孔を有し、前記
    ケースの上部開口を覆うように前記保持体上に配される
    シートまたはフィルムと、 をそれぞれ具備するワークの吸着固定装置。
  9. 【請求項9】前記保持体が多孔質の焼結体から構成され
    ることを特徴とする請求項8に記載のワークの吸着固定
    装置。
  10. 【請求項10】前記保持体が金属繊維を固着して通気性
    にした成形体から構成されることを特徴とする請求項8
    に記載のワークの吸着固定装置。
  11. 【請求項11】ワークをテンプレートとしてシートまた
    はフィルムのワークの吸着部位と対応する位置に吸引孔
    を形成するようにしたことを特徴とする請求項7または
    請求項8に記載のワークの吸着固定装置。
  12. 【請求項12】前記シートまたはフィルムが所定のピッ
    チで多数の吸引孔を配列して成り、ワークの吸着部位と
    対応する位置の吸引孔を残して他の吸引孔を閉塞するよ
    うにしたことを特徴とする請求項7または請求項8に記
    載のワークの吸着固定装置。
  13. 【請求項13】ワークの貫通穴と対応するシートまたは
    フィルムの吸引孔およびワークによって覆われないシー
    トまたはフィルムの吸引孔がコーキング材で閉塞されて
    いることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の
    ワークの吸着固定装置。
  14. 【請求項14】シートまたはフィルムのワークによって
    覆われない領域に形成されたコーキング材層によってワ
    ークの位置決めが行なわれることを特徴とする請求項7
    または請求項8に記載のワークの吸着固定装置。
  15. 【請求項15】ワークの貫通穴と対応するシートまたは
    フィルムの吸引孔がコーキング材によって閉塞されると
    ともに、シートまたはフィルムのワークの貫通穴と対応
    する2つ以上の部位に位置決め用突部が形成され、該突
    部によってワークの位置決めが行なわれることを特徴と
    する請求項7または請求項8に記載のワークの吸着固定
    装置。
  16. 【請求項16】ワークの貫通穴と対応するシートまたは
    フィルムの2カ所以上の部位にピンが取付けられ、該ピ
    ンによってワークの位置決めが行なわれることを特徴と
    する請求項7または請求項8に記載のワークの吸着固定
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002217276A (ja) * 2001-01-17 2002-08-02 Ushio Inc ステージ装置
JP2012059901A (ja) * 2010-09-08 2012-03-22 Shibaura Mechatronics Corp 電子部品の実装装置

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