JPH09190966A - 走査型露光装置及びそれを用いたデバイスの製造方法 - Google Patents

走査型露光装置及びそれを用いたデバイスの製造方法

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JPH09190966A
JPH09190966A JP8018380A JP1838096A JPH09190966A JP H09190966 A JPH09190966 A JP H09190966A JP 8018380 A JP8018380 A JP 8018380A JP 1838096 A JP1838096 A JP 1838096A JP H09190966 A JPH09190966 A JP H09190966A
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light
pulse
scanning
pulsed light
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Takayasu Hasegawa
敬恭 長谷川
Keiji Yoshimura
圭司 吉村
Hiroshi Kurosawa
博史 黒沢
Kunitaka Ozawa
邦貴 小澤
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パルスレーザを光源とする走査型露光装置の
積算露光量を一定とし、高解像度のパターンが得られる
走査型露光装置及びそれを用いたデバイスの製造方法を
得ること。 【解決手段】 パルス光源からの複数のパルス光を順次
マスク面上に照射し、該マスク上のパターンを基板上に
双方を相対的に走査して露光する際、該基板上を照射す
る複数のパルス光の積算露光量が一定量となるように該
パルス光の発光間隔を制御すると共に該パルス光のパル
スエネルギのバラツキに伴う積算露光量を調整手段で調
整していること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査型露光装置及
びそれを用いたデバイスの製造方法に関し、特にエキシ
マレーザ等のパルス発光するパルス光源からの複数のパ
ルス光を露光光として用いてIC,LSI等の半導体デ
バイス,液晶デバイス,CCD等の撮像デバイス,磁気
ヘッド等のデバイスを製造する際のリソグリフィー工程
に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】ICパターンの微細化が要求される露光
装置においては、感光基板(ウエハ)に照射される露光
量には厳しい精度が要求されている。このうちパルス発
光するパルス光源、例えばエキシマレーザはパルス光強
度が一定していなくばらついている。この為エキシマレ
ーザからのパルス光を用いて感光基板を露光する露光装
置では感光基板上における積算露光量を一定値にするの
が大変難しいという問題点があった。
【0003】エキシマレーザはその発光が非連続的のパ
ルス光であり、上限値で数msec の発光間隔に対して実
際に発光している時間は数十nsecとなっている。
又、そのパルス光の光強度は一定していなく、各パルス
毎に大きく変化するという性質をもっている。
【0004】光源にエキシマレーザを用いた露光装置で
は1ショットの露光に必要なパルス数が数10から数1
00程度である。この為このときの複数のパルスの発光
量(発光エネルギ)がばらつくと積算露光量の誤差とな
ってくる。
【0005】この為従来よりエキシマレーザを光源とし
て用いる露光装置では感光基板(ウエハ)上の積算露光
量を所定の値になるように種々な方法で制御している。
例えば露光させるパルス数と個々のパルスのエネルギを
制御する方法や走査露光装置において露光させる個々の
パルスの間隔を制御する方法等が提案されている。
【0006】このうち、特開平4−69660号公報で
は最初の1パルスから各パルス毎に全露光量から既に露
光した露光量を差し引いた残りの露光量から次の1パル
スの露光量を算出し露光量可変手段を制御する方法を提
案している。
【0007】又特開平5−62876号公報では残存光
量の1パルスあたりの平均エネルギと複数回前までの平
均1パルス露光量とをパルス毎に比較し、次回の露光量
が残存光量の1パルスあたりの平均エネルギに一致する
ように制御パラメータを変化させる方法を提案してい
る。
【0008】又特願平6−119971号公報ではスリ
ット走査型露光装置において走査速度を一定に保ちつ
つ、各パルス光による露光量をモニターし、計測された
露光量の強度に応じて次回のパルス光の発光タイミング
を時間的に前後させると共に走査方向におけるスリット
光の強度分布を境界領域において緩やかな変化を持たせ
ることによって上記の積算露光量の確定的な誤差が発生
しないように配慮した方法を提案している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】パルス発光するパルス
光源からのパルス光強度が大きく変化する所謂スパイク
現象は、従来より発振開始時にのみ発生する現象である
と考えられていた。しかしながらエキシマレーザ等にお
いては連続発振中においてもスパイク現象が発生するこ
とがあるのが実験により確認されている。
【0010】例えば図2(A)に示すように発光間隔を
レーザの発振中に変化させた場合、図2(B)に示すよ
うな発振開始時に見られるスパイク現象が生じる。その
ためにパルス光強度のバラツキに対して発光間隔を制御
して補正するのが難しくなってくる。
【0011】本発明は、パルス光を放射するパルス光源
からの複数のパルス光で感光基板を露光する際にパルス
光強度の変化に伴う感光基板上の積算露光量のバラツキ
をパルス光の発光間隔を調整すると共にこの他の露光条
件を適切に設定することにより感光基板上の積算露光量
が常に一定となるようにし、高解像度のパターンが容易
に得られる走査型露光装置及びそれを用いたデバイスの
製造方法の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の走査型露光装置
は、 (1−1)パルス光源からの複数のパルス光を順次マス
ク面上に照射し、該マスク上のパターンを基板上に双方
を相対的に走査して露光する際、該基板上を照射する複
数のパルス光の積算露光量が一定量となるように該パル
ス光の発光間隔を制御すると共に該パルス光のパルスエ
ネルギのバラツキに伴う積算露光量を調整手段で調整し
ていることを特徴としている。
【0013】(1−1−1)前記調整手段は前記パルス
光源に対する放電電圧又は/及び基準発光間隔を変えて
いること (1−1−2)前記調整手段は前記マスクと基板の走査
速度を変えてパルス数を調整していること等、を特徴と
している。
【0014】(1−2)パルス光を放射するパルス光源
からのパルス光を照明手段によりスリット状光束に整形
して第1物体面上のパターンを照明し、該第1物体面上
のパターンを投影光学系により可動ステージに載置した
第2物体面上に走査手段により該第1物体と該可動ステ
ージを該スリット状光束の短手方向に該投影光学系の撮
影倍率に対応させた速度比で同期させて走査させながら
投影露光する際、先に照射した複数のパルス光による該
第2物体面上の積算露光量に応じて次に照射するパルス
光の発光間隔を調整すると共に該発光間隔を調整したこ
とによるパルスエネルギのバラツキを調整手段で調整し
ていることを特徴としている。
【0015】特に、 (1−2−1)前記調整手段は前記パルス光源に対する
放電電圧又は/及び基準発光間隔を変えていること (1−2−2)前記調整手段は前記マスクと基板の走査
速度を変えてパルス数を調整していること等、を特徴と
している。
【0016】本発明のデバイスの製造方法は、前述の構
成要件(1−1)若しくは(1−2)の走査型露光装置
を用いて製造していることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
〈実施形態1〉図1は本発明の走査型露光装置の実施形
態1の構成概略図である。本実施形態はパルスレーザ等
の光源から射出する光束を照明光学系(照明手段)を介
してレチクル(第1物体)に照射し、レチクル上に形成
している回路パターンを投影レンズ(投影光学系)によ
って感光体を塗布した基板(第2物体)上に縮小投影し
て焼き付ける走査型露光装置を示しており、IC,LS
I等の半導体デバイス,CCD等の撮像デバイス,磁気
ヘッド等のデバイスを製造する際に好適なものである。
【0018】図中、1は光源(光源手段)であり、エキ
シマレーザ等のパルスレーザで構成しており、パルス光
を放射している。2はビーム整形光学系であり、光源1
からの光束を所定の形状に整形してオプティカルインテ
グレータ3の光入射面3aへ入射させている。オプティ
カルインテグレータ3は複数の微小なレンズより成る蠅
の眼レンズ等で構成しており、その光射出面3bの近傍
に複数の2次光源を形成している。4はコンデンサーレ
ンズであり、オプティカルインテグレータ3の光射出面
3b近傍の2次光源からの光束で可動スリット(マスキ
ングブレード)6をケーラー照明している。
【0019】可動スリット6を照明した光束は結像レン
ズ7,ミラー8を介してレチクル9を照明している。可
動スリット6とレチクル9とは光学的に共役の位置関係
にあり、可動スリット6の開口の形状によりレチクル9
の照明領域の形と寸法を規定している。可動スリット6
には、例えばボイスコイルモーター(不図示)が設けら
れており、可動スリット6を光軸方向に移動制御する。
又、12は露光量検出器Aであり、ハーフミラー5によ
って分割されたパルス状の照明光の一部の光量を検出
し、露光量演算器102へ信号を出力している。
【0020】尚、ビーム整形光学系2,オプティカルイ
ンテグレータ3,コンデンサーレンズ4,可動スリット
6,結像レンズ7,ミラー8等は照明光学系(照明手
段)の一要素を構成している。又、照明光学系の中には
不図示の減光手段があり、光源1からの光束の光量を多
段階に調整できる構成となっている。
【0021】レチクル(第1物体)9はその上に回路パ
ターンを有していて、レチクルステージ13に保持され
ている。10は投影レンズ(投影光学系)であり、レチ
クル9の回路パターンを半導体基板(第2物体)11上
に縮小投影している。半導体基板11は例えばウエハで
あり、その表面には感光体であるレジストを塗布してお
り、3次元に変位するウエハステージに載置している。
ウエハ11の表面は可動スリット6と共役の位置にあ
る。ウエハステージ14上には露光量検出器B15を設
置しており、これにより投影レンズ10を介してパルス
レーザの露光量をモニタしている。
【0022】101はステージ駆動制御系(走査手段)
であり、レチクルステージ13とウエハステージ14を
投影レンズ10による結像倍率と同じ比率の速度で正確
に一定速度で互いに逆方向へ移動させるように制御す
る。
【0023】露光量演算器102は露光量検出器A12
や露光量検出器B15によって光電変換された電気信号
を論理値に変換して主制御系104に出力する。尚、露
光量検出器A12は露光中でも強度計測ができるので、
スリットから照射される露光光の積算値を見積もるため
に用いられる。露光量検出器B15は露光工程の最初に
おいて投影レンズ10を透過してウエハを照射する光の
強度を検出し、これと露光量検出器A12が検出する光
の強度の相関を求めておき、各露光に際して露光量検出
器A12が検出する値を以上の相関を利用して補正し、
ウエハ上の積算露光量を求めている。
【0024】103はレーザ制御系であり、所望の露光
量に応じてトリガー信号16,充電電圧信号17を出力
して光源1のパルスエネルギー及び発光間隔(基準発光
間隔)を制御する。尚、レーザ制御系103がトリガー
信号16,充電電圧信号17を生成する際には露光量演
算器102からの照度モニタ信号108やステージ駆動
制御系101からのステージの現在位置信号107,主
制御系104からの履歴情報等をパラメータとして用い
ている。
【0025】又、所望の露光量及び露光量むらの許容値
はマンマシンインターフェース若しくはメディアインタ
ーフェースである入力部105より主制御系104へ入
力する。又、露光量検出器A12,露光量検出器B15
から得られた結果や積算露光量の見積り値等は表示部1
06に表示することができる。
【0026】主制御系104は入力部105から与えた
データと露光装置固有のパラメータ及び露光量検出器A
12,B15等の計測手段が計測したデータから走査露
光に必要なパラメータ群を算出しレーザ制御系103や
ステージ制御系101に伝達している。尚主制御系10
4やステージ駆動制御系101等は調整手段の一要素を
構成している。
【0027】次に本実施形態において半導体基板11上
における積算露光量の制御について図3のフローチャー
トを用いて説明する。
【0028】step101 ‥‥テストウエハ等の露光により
基板11上のレジストを露光するのに必要な露光量を決
定する。
【0029】step102 ‥‥step101で決定された必要露
光量に基づいてエキシマレーザ1の設定エネルギ,設定
パルス間隔(基準発光間隔),ブレード6のスリットの
幅,レチクルステージ及びウエハステージの移動速度が
決定される。尚、これらのパラメータは露光量むらを小
さくする為に必要な最低露光パルス数や発振周波数が可
変なことが考慮され、かつ、スループットができるだけ
高くなるように設定されている。必要な場合はNDフィ
ルタ等により光量を調整してもよい。
【0030】step103 ‥‥設定エネルギE0 に対応した
放電電圧V0 を印加する。
【0031】step104 ‥‥露光開始前の所定の位置にウ
エハ、及び、レチクルが設定され、ウエハとレチクルの
相対位置が合わせられる。
【0032】step105 ‥‥位置合わせが完了した後、レ
チクルステージ及びウエハステージを移動させる。
【0033】step106 ‥‥エキシマレーザ1の発振が行
われる。レチクル9の露光領域が照明光束の照射エリア
に入る前にレーザ1を発振させる場合にはレチクル9に
遮光領域を設けたり、レーザのシャッタを閉じておく等
してウエハ上に露光光が届かないようにしておくことが
望ましい。
【0034】step107 ‥‥露光に使用されたパルス光の
エネルギEi が検出される。
【0035】step108 ‥‥ここで、設定されているパル
ス露光エネルギE0 と実際に検出される露光エネルギE
i により次回のパルス光の発振時刻を決定する。そし
て、1ショットの露光(1回のスキャン)が終っていな
い場合は次のパルス光を計算された時刻に発振する。
【0036】step109 ‥‥設定パルス間隔PT0 と次に
発光されるパルスの発光間隔PTi,及び露光パルスエ
ネルギEi とそのときの放電電圧Vi から次にi+1番
目のパルスエネルギを推定し、パルスエネルギが同一に
なるように放電電圧を決定する。この処理内容は以下に
示すようになる。
【0037】設定パルス間隔PT0 において、露光パル
スエネルギEi と発光間隔の差ΔPTとエネルギの増加
量ΔEの間には図4に示すような関係があり、 Vi+1 =f(PT0 ,ΔPT,Vi ,Ei ) ‥‥‥(1) ΔPT=|PT0 −PTi | のように示すことができる。このデータに基づいてi+
1番目のi番目に対するエネルギ増加量ΔEを推測し、
電圧−パルスエネルギの関係(図5)からi+1番目の
放電電圧を決定する。
【0038】step110 ‥‥事前に決定されているi番目
の放電電圧Viをレーザ1に設定し、 step106へ戻り、
発振を行う動作を1ショット(1スキャン)露光終了ま
で繰り返す。ただし、V1 については設定エネルギE0
に対応した放電電圧V0 を設定する。
【0039】尚、発振開始時には図2(B)に示すよう
なスパイク現象が見られるために、予めパルスエネルギ
を同一にするような各パルスに対応した放電電圧テーブ
ルを持つことが望ましい。また、レーザ1の設定エネル
ギは露光装置側の露光量検出系と校正がとれていること
が望ましく、レーザ1の設定エネルギに対応する平均露
光量を前もって計測しておくとよい。
【0040】本実施形態では以上のようにしてパルス発
光間隔を変えると共にエキシマレーザへの放電電圧を調
整することにより感光基板面上での積算露光量が一定と
なるようにしている。
【0041】次に本発明における感光基板面上での積算
露光量の制御方法に関する他の実施形態を説明する。尚
これらの実施形態では実施形態1と異なる構成について
のみ説明する。
【0042】〈実施形態2〉実施形態1の図3に示すフ
ローチャートにおける step109では基準発光間隔に対す
る差分により印加電圧の補正を行った。これに対して本
実施形態では前々発と前発の発光間隔の差により電圧補
正を行い、その関係を以下に示すようにしている。
【0043】 Vi+1 =f(PT0 ,ΔPT,Vi ,Ei ) ‥‥‥(2) ΔPT=|PTi −PTi-1 | (2)式の関係から、実施形態1の電圧−パルスエネル
ギの関係を示す図4と同様の関係が見られる。又この方
式ではレーザのパルスが3発目以降の場合に適用でき、
2発目までは設定エネルギE0 に対応した放電電圧V0
を設定する。
【0044】〈実施形態3〉本実施形態ではレーザのパ
ルスエネルギばらつきから発光タイミングの制御幅を分
析し、その制御幅に応じてレーザのパルスエネルギの上
昇を分析し、設定パルスエネルギ、設定パルス間隔を修
正している。この方式により放電電圧を減少させること
で発光タイミングを振ることによるパルスエネルギの上
昇を抑え、発光間隔をのばすことにより積算露光量を最
適積算露光量に合わせ込んでいる。
【0045】図6は本実施形態の処理内容に関する露光
量制御のフローチャートである。
【0046】step301 ‥‥テストウエハ等の露光により
基板上のレジストを露光するのに必要な露光量を決定す
る。
【0047】step302 ‥‥step301で決定された必要露
光量に基づいてエキシマレーザ1の設定エネルギ,設定
パルス間隔(基準発光間隔),ブレード6のスリットの
幅,レチクルステージ及びウエハステージの移動速度が
決定される。尚、これらのパラメータは露光量むらを小
さくするために必要な最低露光パルス数や発振周波数が
可変なことが考慮され、かつ、スループットができるだ
け高くなるように設定されている。必要な場合はNDフ
ィルタ等により光量を調整してもよい。
【0048】step303 ‥‥パルスエネルギばらつきから
発光間隔の制御幅を決定する。
【0049】step304 ‥‥発光間隔の制御幅とパルスエ
ネルギの上昇量とは図4に示したグラフと同様に制御幅
が大きくなるにつれて、パルスエネルギの上昇量は求め
られるので、 step303の制御幅からパルスエネルギの上
昇量を導出する。
【0050】step305 ‥‥放電電圧とパルスエネルギの
関係が発光間隔の制御幅によって変化し、放電電圧あた
りのパルスエネルギが上昇するので、放電電圧とパルス
エネルギの関係を発光間隔の制御幅に応じて修正する。
【0051】step306 ‥‥step301の露光量から step30
2で決定したパラメータを再度決定する。
【0052】step307 ‥‥設定エネルギに基づいた放電
電圧V0 を導出し、電極に印加する。
【0053】step308 ‥‥露光開始前の所定の位置にウ
エハ、及び、レチクルが設定され、ウエハとレチクルの
相対位置が合わせられる。
【0054】step309 ‥‥位置合わせが完了した後、レ
チクルステージ及びウエハステージを移動させる。
【0055】step310 ‥‥レーザ1の発振が開始され
る。レチクル9の露光領域が照明光束の照射エリアに入
る前にレーザ1を発振させる場合にはレチクル9に遮光
領域を設けたりレーザのシャッタを閉じておく等してウ
エハ上に露光光が届かないようにしておくことが望まし
い。
【0056】step311 ‥‥露光に使用されたパルス光の
エネルギEi が検出される。
【0057】step312‥‥ここで、設定されているパル
ス露光エネルギE0 と実際に検出される露光エネルギE
i により次回のパルス光の発振時刻を決定する。そし
て、1ショットの露光(1回のスキャン)が終っていな
い場合は次のパルス光を計算された時刻に発振する。
【0058】尚本実施形態では機能的には放電電圧の制
御と基準発光間隔の制御の2種類の方式を同時に行って
いるが、この処理内容の比率はスループット,及び露光
むらの条件から決定している。
【0059】〈実施形態4〉本実施形態では基準発光間
隔を変更したのに対し、レーザのパルスエネルギばらつ
きから発光タイミングの制御幅を分析し、その制御幅に
応じてレーザのパルスエネルギの上昇を分析し、ステー
ジのスキャン速度を変更することで適性積算露光量を得
ている。
【0060】図7に本実施形態の処理内容に関する露光
量制御のフローチャートを示す。図7のフローチャート
は図6に示したフローと略同じであるが、本フローチャ
ートは図6の step306の代わりに、 step406 ‥‥step401の露光量から step402で決定した
パラメータにおいて、設定エネルギ、ステージの走査速
度について再度決定する。といった処理を行っている点
が異なっているだけで、その他は同じである。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、パルス光
を放射するパルス光源からの複数のパルス光で感光基板
を露光する際にパルス光強度の変化に伴う感光基板上の
積算露光量のバラツキをパルス光の発光間隔を調整する
と共にこの他の露光条件を適切に設定することにより感
光基板上の積算露光量が常に一定となるようにし、高解
像度のパターンが容易に得られる走査型露光装置及びそ
れを用いたデバイスの製造方法を達成することができ
る。
【0062】特に本発明によれば、レーザの発光間隔を
制御する際に実際に制御しようとする発光間隔のデータ
をもとに、 (イ)放電電圧 (ロ)基準発光間隔 (ハ)スキャン速度 等を制御することにより露光むらを抑えると共に適正積
算露光量に積算露光量を合わせ込むことができると共に
発光間隔制御に伴うレーザ出力上昇を利用した実施形態
3,4の場合には発光パルス数を減少させることができ
るので、レーザの消耗部品の寿命を延ばすことができ、
更にスループットを上昇させることができる等の効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の要部概略図
【図2】パルスレーザのスパイク現象の説明図
【図3】本発明の実施形態1のフローチャート
【図4】電圧とパルスエネルギの増加量との関係を示す
説明図
【図5】電圧とパルスエネルギとの関係を示す説明図
【図6】本発明の実施形態3のフローチャート
【図7】本発明の実施形態4のフローチャート
【符号の説明】
1 パルスレーザの光源 9 レチクル(第1物体) 10 投影レンズ 11 半導体基板(第2物体) 13 レチクルステージ 14 ウエハステージ 16 トリガー信号 17 充電電圧信号 101 ステージ駆動制御系 102 露光量演算器 103 レーザ制御系 104 主制御系 107 ステージ位置 108 照度モニタ信号 109 強度指令値
フロントページの続き (72)発明者 小澤 邦貴 神奈川県川崎市中原区今井上町53番地 キ ヤノン株式会社小杉事業所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス光源からの複数のパルス光を順次
    マスク面上に照射し、該マスク上のパターンを基板上に
    双方を相対的に走査して露光する際、該基板上を照射す
    る複数のパルス光の積算露光量が一定量となるように該
    パルス光の発光間隔を制御すると共に該パルス光のパル
    スエネルギのバラツキに伴う積算露光量を調整手段で調
    整していることを特徴とする走査型露光装置。
  2. 【請求項2】 前記調整手段は前記パルス光源に対する
    放電電圧又は/及び基準発光間隔を変えていることを特
    徴とする請求項1の走査型露光装置。
  3. 【請求項3】 前記調整手段は前記マスクと基板の走査
    速度を変えてパルス数を調整していることを特徴とする
    請求項1の走査型露光装置。
  4. 【請求項4】 パルス光を放射するパルス光源からのパ
    ルス光を照明手段によりスリット状光束に整形して第1
    物体面上のパターンを照明し、該第1物体面上のパター
    ンを投影光学系により可動ステージに載置した第2物体
    面上に走査手段により該第1物体と該可動ステージを該
    スリット状光束の短手方向に該投影光学系の撮影倍率に
    対応させた速度比で同期させて走査させながら投影露光
    する際、先に照射した複数のパルス光による該第2物体
    面上の積算露光量に応じて次に照射するパルス光の発光
    間隔を調整すると共に該発光間隔を調整したことによる
    パルスエネルギのバラツキを調整手段で調整しているこ
    とを特徴とする走査型露光装置。
  5. 【請求項5】 前記調整手段は前記パルス光源に対する
    放電電圧又は/及び基準発光間隔を変えていることを特
    徴とする請求項4の走査型露光装置。
  6. 【請求項6】 前記調整手段は前記マスクと基板の走査
    速度を変えてパルス数を調整していることを特徴とする
    請求項4の走査型露光装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6の何れか1項記載の走査
    型露光装置を用いてデバイスを製造していることを特徴
    とするデバイスの製造方法。
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