JPH09190641A - 光ヘッド装置 - Google Patents

光ヘッド装置

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JPH09190641A
JPH09190641A JP8002411A JP241196A JPH09190641A JP H09190641 A JPH09190641 A JP H09190641A JP 8002411 A JP8002411 A JP 8002411A JP 241196 A JP241196 A JP 241196A JP H09190641 A JPH09190641 A JP H09190641A
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JP
Japan
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light
photodetector
reflected
lens
focus error
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JP8002411A
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English (en)
Inventor
Takuya Yasuzawa
卓也 安澤
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複屈折回折格子層を施す基板を光が透過する
際に生じる収差を補正し、焦点誤差信号の感度の低下を
防止する可能な光ヘッド装置の提供。 【解決手段】 半導体レーザー1から出た光は、三角プ
リズム19に入射し、基板9と三角プリズム19の間に
形成された偏光ビームスプリッタ層20により反射さ
れ、コリメートレンズ3によりコリメートされた後、収
束レンズ5により光ディスク63上に収束される。光デ
ィスク63からの戻り光は同じ光路を逆に進み、再び三
角プリズム19に入射し、偏光ビームスプリッタ層20
において元の偏光成分の一部は透過し、カー効果によっ
て生じる偏光成分はほとんど透過する。偏光ビームスプ
リッタ層20を透過した光は収差補正機能付き複屈折回
折格子層70により反射及び回折され、基板9を透過す
ることにより生じる収差を+1次回折光に対して補正さ
れた後に光検出器71により受光される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光磁気ディスク
や、追記型光ディスク及び相変化光ディスク用光ヘッド
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平3−29129号公報に開示され
ている従来の追記型光ディスク及び相変化光ディスク用
光ヘッド装置を図12に示す。半導体レーザー1から出
た光は複屈折回折型素子2で回折されることなく透過
し、コリメートレンズ3でコリメートされ、1/4波長
板4を通り、収束レンズ5によって光ディスク6上に収
束される。光ディスク6からの戻り光は同じ光路を逆に
進み、1/4波長板4を再び透過することにより、半導
体レーザー1から出た光の偏光方向に直交した偏光方向
の光に変換され、複屈折回折型素子2により回折され、
第一光検出器7及び第二光検出器8で検出される。
【0003】また、この追記型光ディスク及び相変化光
ディスク用光ヘッド装置の変形として本願出願人が先に
出願した特願平5−227379号明細書記載の反射型
光ヘッド装置を図13に示す。半導体レーザー1からの
光は基板9に形成された複屈折回折格子層10により反
射され、コリメートレンズ3によりコリメートされ、1
/4波長板4を透過し、収束レンズ5により光ディスク
6上に収束される。光ディスク6からの戻り光は同じ光
路を逆に進み、図14の様な4領域に分割されたパター
ンを持つ複屈折回折格子層10により反射回折され、光
検出器11により受光される。
【0004】図15は光検出器11の詳細図である。図
14に示す領域A38、領域B39、領域C40、領域
D41の4つの領域からの+1次回折光はそれぞれ図1
5の第一光検出器7の上に集光スポット31、28、2
9、30を形成し、−1次回折光はそれぞれ図15の第
二光検出器8の上に集光スポット53、55、56、5
4を形成する。光ディスク6上に光の焦点が合っている
場合、光検出器32と光検出器33の間及び光検出器3
4と光検出器35の間の分割線27上に集光スポット3
8及び集光スポット31が存在する。光ディスク6の手
前に焦点がずれた場合は、光検出器35及び光検出器3
2で受光する光量が光検出器33及び光検出器34で受
光する光量よりも多くなり、また光ディスク6の奥に焦
点がずれた場合は、光検出器33及び光検出器34で受
光する光量が光検出器35及び光検出器32で受光する
光量よりも多くなる。
【0005】図15において光検出器32、光検出器3
3、光検出器34、光検出器35の出力をそれぞれA、
B、C、Dとすると、焦点誤差信号はA+D−(B+
C)の演算で表される。トラック誤差信号は光検出器3
6と光検出器37の受光量の差からプッシュプル法によ
り検出する。RF信号は第一光検出器7及び第二光検出
器8の受光量の和により検出する。なお、50はミラー
である。
【0006】特開平3−29137号公報記載の従来の
光磁気ディスク用光ヘッド装置を図16に示す。半導体
レーザー1から出た光はコリメートレンズ3によりコリ
メートされ、偏光ビームスプリッタ17を透過し、収束
レンズ5により光ディスク63上に収束される。光ディ
スク63からの戻り光は同じ光路を逆に進み、偏光ビー
ムスプリッタ17において元の偏光成分の一部は反射さ
れ、カー効果によって生じる偏光成分はほとんど反射さ
れる。偏光ビームスプリッタ17により反射されたレン
ズ18により収束され、複屈折回折型素子64を透過
し、複屈折回折型素子64により回折され、第一光検出
器7、第二光検出器8、及び第三光検出器58により受
光される。
【0007】また、この光磁気ディスク用光ヘッド装置
の変形として、本願出願人が先に出願した前述の特願平
5−227379号明細書記載の反射型光ヘッド装置を
図17に示す。半導体レーザー1から出た光は、基板9
の表面に形成された偏光ビームスプリッタ層20により
反射され、コリメートレンズ3によりコリメートされた
後、収束レンズ5により光ディスク63上に収束され
る。光ディスク63からの戻り光は同じ光路を逆に進
み、偏光ビームスプリッタ層20において元の偏光成分
の一部は透過し、カー効果によって生じる偏光成分はほ
とんど透過する。偏光ビームスプリッタ層20を透過し
た光は図18の様な4つの領域に分割されたパターンを
持つ複屈折回折格子層65により反射及び回折され、光
検出器21により受光される。
【0008】図19は光検出器21の詳細図である。図
18に示す領域A38、領域B39、領域C40、領域
D41の4つの領域からの+1次回折光はそれぞれ図1
9の第一光検出器7上に集光スポット31、28、2
9、30を形成し、−1次回折光はそれぞれ図19の第
二光検出器8上に集光スポット59、61、62、60
を形成する。反射光は図19の第三光検出器58上に集
光スポット86を形成する。光ディスク63上に光の焦
点が合っている場合、光検出器32と光検出器33の間
及び光検出器34と光検出器35の間の分割線27上に
集光スポット28及び集光スポット31が存在する。光
ディスク63の手前に焦点がある場合は、光検出器35
及び光検出器32で受光する光量が光検出器33及び光
検出器34で受光する光量よりも多くなり、また光ディ
スク63の奥に焦点がずれた場合は、光検出器33及び
光検出器34で受光する光量が光検出器35及び光検出
器32で受光する光量よりも多くなる。
【0009】図19において光検出器32、光検出器3
3、光検出器34、光検出器35の出力をそれぞれA、
B、C、Dとすると、焦点誤差信号はA+D−(B+
C)の演算で表される。トラック誤差信号は光検出器3
6と光検出器37の受光量の差からプッシュプル法によ
り検出する。RF信号は第一光検出器7と第二光検出器
8の受光量の和と、第三光検出器58の受光量の差から
検出する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記の構成の追記型光
ディスク及び相変化光ディスク用光ヘッド装置は、光が
基板9を透過することにより非点収差及びコマ収差を生
じるため、第一光検出器7上で集光スポット28、2
9、30、31が歪み、光が光ディスク6上で集光して
いる場合でも集光スポットが点にならず、焦点が光ディ
スク6上からずれた時の受光量の変化が少ないため、焦
点誤差信号の感度が低下するという課題を抱えていた。
【0011】また、上記の構成の光磁気ディスク用光ヘ
ッド装置は、光が基板9を透過することにより非点収差
及びコマ収差を生じるため、第一光検出器7上で集光ス
ポット28、29、30、31が歪み、光が光ディスク
63上で集光している場合でも集光スポットが点になら
ず、焦点が光ディスク63上からずれた時の受光量の変
化が少ないため、焦点誤差信号の感度が低下するという
課題を抱えていた。
【0012】本発明の目的は、光が基板を透過すること
により生じる収差を抑制し、焦点誤差信号の感度の低下
を防止した光ヘッド装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の光ヘッド
装置は、光源と、前記光源からの光をコリメートするコ
リメートレンズと、前記コリメートレンズによりコリメ
ートされた光を記録媒体上に絞り込む結像レンズと、前
記コリメートレンズと前記結像レンズの間に設定された
4分の1波長板と、前記光源からの光を反射すると共に
前記記録媒体からの反射光を回折するホログラム素子
と、前記ホログラム素子からの回折光を受光する光検出
器とを有する光ヘッド装置において、前記ホログラム素
子は、+1次光に対して前記記録媒体からの反射光が前
記ホログラムの基板を透過することによって発生する収
差を打ち消す収差を有することを特徴とする。
【0014】本発明の第2の光ヘッド装置は、光源と、
斜面の一部に偏光ビームスプリッタ層を有する三角プリ
ズムと、前記光源から出射して前記三角プリズムに入射
し、前記偏光ビームスプリッタ層で反射された光をコリ
メートするコリメートレンズと、前記コリメートレンズ
によりコリメートされた光を記録媒体上に絞り込む結像
レンズと、前記記録媒体で反射されて前記三角プリズム
に入射し、前記偏光ビームスプリッタ層を透過した光を
反射及び回折するホログラム素子と、前記ホログラム素
子からの反射及び回折光を受光する光検出器とを有する
光ヘッド装置において、前記ホログラム素子は、+1次
光に対して前記記録媒体からの反射光が前記ホログラム
の基板を透過することによって発生する収差を打ち消す
収差を有することを特徴とする。
【0015】また、本発明の第3の光ヘッド装置は、光
源と、斜面にホログラム層を有する三角プリズムと、前
記光源から出射して前記三角プリズムに入射し、前記ホ
ログラム層で反射された光をコリメートするコリメート
レンズと、前記コリメートレンズによりコリメートされ
た光を記録媒体上に絞り込む結像レンズと、前記コリメ
ートレンズと前記結像レンズの間に設置された4分の1
波長板と、前記記録媒体で反射されて前記三角プリズム
に入射し、前記ホログラム層で回折された光を受光する
光検出器とを有することを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明の第1及び第2の光ヘッド装置は、光が
基板を透過することにより生じる収差を打ち消すような
収差を+1次回折光に対して有するホログラム素子を使
用し、+1次回折光で焦点誤差信号を検出することによ
り、焦点誤差検出器上で集光スポットを正常な形に整形
し、焦点誤差信号の感度の低下を防止する。
【0017】また、本発明の第3の光ヘッド装置は、基
板の代わりに斜面にホログラム層を有する三角プリズム
を使用することにより、焦点誤差検出器上で集光スポッ
トを歪ませることなく、焦点誤差信号の感度の低下を防
止する。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の光ヘッド装置を追
記型光ディスク及び相変化光ディスクに適用した場合の
実施例である。半導体レーザー1から出た光は基板9上
に形成された収差補正機能付き複屈折回折格子層22で
反射され、コリメートレンズ3によりコリメートされ、
1/4波長板4を透過し、収束レンズ5により光ディス
ク6上に収束される。光ディスク6からの戻り光は同じ
光路を逆に進み、図2の様な4領域に分割されたパター
ンを持つ収差補正機能付き複屈折回折格子層22により
反射回折され、基板9を透過することにより生じる収差
を+1次回折光に対して補正された後に光検出器57に
より受光される。
【0019】図3は光検出器57の詳細図である。図2
に示す4つの領域66、67、68、69からの+1次
回折光は図3においてそれぞれ、トラック誤差検出器A
13上に集光スポット44、トラック誤差検出器B14
上に集光スポット45、焦点誤差検出器12上に集光ス
ポット43、焦点誤差検出器12上に集光スポット42
を形状が歪むことなく形成し、−1次回折光は図3にお
いてそれぞれ、RF信号検出器B16上に集光スポット
46、RF信号検出器A15上に集光スポット47、R
F信号検出器A15上に集光スポット48、RF信号検
出器B16上に集光スポット49を基板9を透過するこ
とにより生じる収差の二倍の収差の影響を受けた形状で
形成する。
【0020】図4は焦点誤差検出器12の詳細図であ
る。光ディスク6上に焦点が合っている場合、焦点誤差
検出器A23と焦点誤差検出器B24の間及び焦点誤差
検出器C25と焦点誤差検出器D26の間の分割線27
上に集光スポットが存在する。光ディスク6の手前に焦
点がずれた場合は、焦点誤差検出器B24及び焦点誤差
検出器C25で受光する光量が焦点誤差検出器A23及
び焦点誤差検出器D26で受光する光量よりも多くな
る。また光ディスク6の奥に焦点がずれた場合は、焦点
誤差検出器A23及び焦点誤差検出器D26で受光する
光量の方が焦点誤差検出器B24及び焦点誤差検出器C
25で受光する光量よりも多くなる。
【0021】図4において、焦点誤差検出器A23、焦
点誤差検出器B24、焦点誤差検出器C25、焦点誤差
検出器D26の出力をそれぞれA、B、C、Dとする
と、焦点誤差信号はA+D−(B+C)の演算で表され
る。トラック誤差信号は図3のトラック誤差検出器A1
3とトラック誤差検出器B14の受光量の差からプッシ
ュプル法により検出する。RF信号はRF信号検出器A
15とRF信号検出器B16の受光量の和により検出す
る。
【0022】収差補正機能付き複屈折回折格子層22の
パターンの形成方法を以下に示す。図3において、半導
体レーザー1の位置と、焦点誤差検出器12上の集光ス
ポット42、焦点誤差検出器12上の集光スポット43
の何れかの位置に2つの点光源があると仮定する。図1
において、半導体レーザー1から出射され、基板9に入
射した後に収差補正機能付き複屈折回折格子層22を施
す面で反射され、コリメートレンズ3、1/4波長板
4、及び収束レンズ5を透過し、光ディスク6により反
射された後に再び基板9に入射した光と、集光スポット
42、43の位置にある光源から出射して基板9に入射
した光を収差補正機能付き複屈折回折格子層22を施す
面で干渉させた時の干渉パターンと同じパターンの回折
格子層を図2の領域69、68上にそれぞれ形成する。
領域66、67の場合も同様に集光スポット44、45
の位置に点光源があるとして形成できる。
【0023】基板9にはニオブ酸リチウムなどの複屈折
材料を使用し、基板9に施す収差補正機能付き複屈折回
折格子層22はプロトン交換層とNb2 5 などの位相
補償膜から成る2層の構造を有する。プロトン交換層の
深さ、位相補償膜の厚さは、基板9に対し45°の角度
で入射した半導体レーザー1からの光を反射させ、45
°の角度で入射した光ディスク6からの反射光を回折さ
せるように設計する。
【0024】図5は本発明の光ヘッド装置を光磁気ディ
スクに適用した場合の実施例である。半導体レーザー1
から出た光は、三角プリズム19に入射し、基板9と三
角プリズム19の間に形成された偏光ビームスプリッタ
層20により反射され、コリメートレンズ3によりコリ
メートされた後、収束レンズ5により光ディスク63上
に収束される。光ディスク63からの戻り光は同じ光路
を逆に進み、再び三角プリズム19に入射し、偏光ビー
ムスプリッタ層20において元の偏光成分の一部は透過
し、カー効果によって生じる偏光成分はほとんど透過す
る。偏光ビームスプリッタ層20を透過した光は、図6
の様な4領域に分割されたパターンを持つ収差補正機能
付き複屈折回折格子層70により反射及び回折され、基
板9を透過することにより生じる収差を+1次光に対し
て補正された後に光検出器71により受光される。
【0025】図7は光検出器71の詳細図である。図6
に示す4つの領域72、73、74、75からの+1次
回折光は、図7においてそれぞれ、トラック誤差検出器
A13上に集光スポット44、トラック誤差検出器B1
4上に集光スポット45、焦点誤差検出器12上に集光
スポット43、焦点誤差検出器12上に集光スポット4
2を形状が歪むことなく形成し、−1次回折光は図7に
おいてそれぞれ、RF信号検出器B16上に集光スポッ
ト46、RF信号検出器A15上に集光スポット47、
RF信号検出器A15上に集光スポット48、RF信号
検出器B16上に集光スポット49を基板9を透過する
ことにより生じる収差の二倍の収差の影響を受けた形状
で形成する。反射光はRF信号検出器C51上に基板9
を透過することにより生じる収差を持った集光スポット
76を形成する。
【0026】図8は焦点誤差検出器12の詳細図であ
る。光ディスク63上に焦点が合っている場合、焦点誤
差検出器A23と焦点誤差検出器B24の間及び焦点誤
差検出器C25と焦点誤差検出器D26の間の分割線2
7上に集光スポットが存在する。光ディスク63の手前
に焦点がずれた場合は、焦点誤差検出器B24及び焦点
誤差検出器C25で受光する光量が焦点誤差検出器A2
3及び焦点誤差検出器D26で受光する光量よりも多く
なる。また光ディスク63の奥に焦点がずれた場合は、
焦点誤差検出器A23及び焦点誤差検出器D26で受光
する光量の方が焦点誤差検出器B24及び焦点誤差検出
器C25で受光する光量よりも多くなる。
【0027】図8において、焦点誤差検出器A23、焦
点誤差検出器B24、焦点誤差検出器C25、焦点誤差
検出器D26の出力をそれぞれA、B、C、Dとする
と、焦点誤差信号はA+D−(B+C)の演算で表され
る。トラック誤差信号は図7のトラック誤差検出器A1
3とトラック誤差検出器B14の受光量の差からプッシ
ュプル法により検出する。RF信号はRF信号検出器A
15とRF信号検出器B16の受光量の和とRF信号検
出器C51の受光量との差により検出する。
【0028】収差補正機能付き複屈折回折格子層70の
パターンの形成方法を以下に示す。図7において、半導
体レーザー1の位置と、焦点誤差検出器12上の集光ス
ポット42、焦点誤差検出器12上の集光スポット43
の何れかの位置に2つの点光源があると仮定する。図5
において、半導体レーザー1から出射され、偏光ビーム
スプリッタ層20により反射された後にコリメートレン
ズ3及び収束レンズ5を透過し、光ディスク63により
反射された後に基板9に入射した光と、集光スポット4
2、43の位置にある光源から出射して基板9に入射し
た光を収差補正機能付き複屈折回折格子層70を施す面
上で干渉させた時の干渉パターンと同じパターンの回折
格子層を図6の領域75、74上にそれぞれ形成する。
領域72、73の場合も同様に集光スポット44、45
の位置に点光源があるとして形成できる。
【0029】基板9にはニオブ酸リチウムなどの複屈折
材料を使用し、基板9に施す収差補正機能付き複屈折回
折格子層70はプロトン交換層とNb2 5 などの位相
補償膜から成る2層の構造を有する。プロトン交換層の
深さ、位相補償膜の厚さ、及び基板9からの光学軸の方
向は、基板9に対し45°の角度で入射した光ディスク
63からの反射光の内、半導体レーザー1から出た光の
偏光方向に対して+45°方向に傾いた偏光成分を反射
させ、−45°方向に傾いた偏光成分を回折させるよう
に設計する。三角プリズム19にはガラスなどの等方性
材料を使用する。
【0030】図9は本発明の光ヘッド装置を追記型光デ
ィスク及び相変化光ディスクに適用した場合の別の実施
例である。半導体レーザー1から出た光は、三角プリズ
ム77に入射し、三角プリズム77の斜面に形成された
複屈折回折格子層87により反射され、コリメートレン
ズ3によりコリメートされた後、1/4波長板4を透過
し、収束レンズ5により光ディスク6上に収束される。
光ディスク6からの戻り光は同じ光路を逆に進み、再び
三角プリズム77に入射し、図2の様な4領域に分割さ
れたパターンを持つ複屈折回折格子層87により反射回
折され、光検出器57により受光される。
【0031】図10は光検出器57の詳細図である。図
2に示す4つの領域66、67、68、69からの+1
次回折光は図10においてそれぞれ、トラック誤差検出
器A13上に集光スポット80、トラック誤差検出器B
14上に集光スポット81、焦点誤差検出器12上に集
光スポット79、焦点誤差検出器12上に集光スポット
78を形成し、−1次回折光は図10においてそれぞ
れ、RF信号検出器B16上に集光スポット82、RF
信号検出器A15上に集光スポット83、RF信号検出
器A15上に集光スポット84、RF信号検出器B16
上に集光スポット85を形成する。三角プリズム77の
斜面に直接複屈折回折格子層87を形成し、三角プリズ
ム77中を光が透過することによって、集光スポット7
8、79、80、81、82、83、84、85は形状
が歪むことなく光検出器57上に形成される。
【0032】図11は焦点誤差検出器12の詳細図であ
る。光ディスク6上に焦点が合っている場合、焦点誤差
検出器A23と焦点誤差検出器B24の間及び焦点誤差
検出器C25と焦点誤差検出器D26の間の分割線27
上に集光スポットが存在する。光ディスク6の手前に焦
点がずれた場合は、焦点誤差検出器B24及び焦点誤差
検出器C25で受光する光量が焦点誤差検出器A23及
び焦点誤差検出器D26で受光する光量よりも多くな
る。また光ディスク6の奥に焦点がずれた場合は、焦点
誤差検出器A23及び焦点誤差検出器D26で受光する
光量の方が焦点誤差検出器B24及び焦点誤差検出器C
25で受光する光量よりも多くなる。
【0033】図11において、焦点誤差検出器A23、
焦点誤差検出器B24、焦点誤差検出器C25、焦点誤
差検出器D26の出力をそれぞれA、B、C、Dとする
と、焦点誤差信号はA+D−(B+C)の演算で表され
る。トラック誤差信号は図10のトラック誤差検出器A
13とトラック誤差検出器B14の受光量の差からプッ
シュプル法により検出する。RF信号はRF信号検出器
A15とRF信号検出器B16の受光量の和により検出
する。
【0034】三角プリズム77にはニオブ酸リチウムな
どの複屈折材料を使用し、三角プリズム77の斜面に形
成する複屈折回折格子層87にはプロトン交換層数とN
25 などの位相補償膜から成る2層の構造を有す
る。プロトン交換層の深さ、位相補償膜の厚さは、45
°の角度で入射した半導体レーザー1からの光を反射さ
せ、45°の角度で入射した光ディスク6からの反射光
を回折させるように設計する。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
が複屈折回折格子層を有する基板を透過する際に生じる
収差を打ち消す収差を+1次回折光に対して有する複屈
折回折格子層を使用し、+1次回折光で焦点誤差信号を
検出することにより、焦点誤差検出器上で集光スポット
を正常な形に整形し、焦点誤差信号の感度の低下を防止
した光ヘッド装置が得られる。また、本発明によれば、
複屈折回折格子層を三角プリズムの斜面に施した素子を
使用することによって焦点誤差検出器上で集光スポット
は歪まずに、焦点誤差信号の感度の低下を防止した光ヘ
ッド装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ヘッド装置を追記型光ディスク及び
相変化光ディスクに適用した場合の実施例を説明する図
である。
【図2】図1の光ヘッド装置に用いる収差補正機能付き
複屈折回折層及び図9の光ヘッド装置に用いる複屈折回
折格子層の詳細図である。
【図3】図1の光ヘッド装置に用いる光検出器の詳細図
である。
【図4】図3の光検出器の中の焦点誤差検出器の詳細図
である。
【図5】本発明の光ヘッド装置を光磁気ディスクに適用
した場合の実施例を説明する図である。
【図6】図5の光ヘッド装置に用いる収差補正機能付き
複屈折回折格子層の詳細図である。
【図7】図5の光ヘッド装置に用いる光検出器の詳細図
である。
【図8】図7の光検出器の中の焦点誤差検出器の詳細図
である。
【図9】本発明の光ヘッド装置を追記型光ディスク、及
び相変化光ディスクに適用した場合の別の実施例を説明
する図である。
【図10】図9の光ヘッド装置に用いる光検出器の詳細
図である。
【図11】図10の光検出器の中の焦点誤差検出器の詳
細図である。
【図12】従来の追記型光ディスク及び相変化光ディス
ク用光ヘッド装置を説明する図である。
【図13】従来の追記型光ディスク及び相変化光ディス
ク用光ヘッド装置の変形である反射型光ヘッド装置を説
明する図である。
【図14】図13の光ヘッド装置に用いる複屈折回折格
子層の詳細図である。
【図15】図13の光ヘッド装置に用いる光検出器の詳
細図である。
【図16】従来の光磁気ディスク用光ヘッド装置を説明
する図である。
【図17】図16の従来の光磁気ディスク用光ヘッド装
置の変形である反射型光ヘッド装置を説明する図であ
る。
【図18】図17の光ヘッド装置に用いる複屈折回折格
子層の詳細図である。
【図19】図17の光ヘッド装置に用いる光検出器の詳
細図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザー 2 複屈折回折型素子 3 コリメートレンズ 4 1/4波長板 5 収束レンズ 6 光ディスク 7 第一光検出器 8 第二光検出器 9 基板 10 複屈折回折格子層 11 光検出器 12 焦点誤差検出器 13 トラック誤差検出器A 14 トラック誤差検出器B 15 RF信号検出器A 16 RF信号検出器B 17 偏光ビームスプリッタ 18 レンズ 19 三角プリズム 20 偏光ビームスプリッタ層 21 光検出器 22 収差補正機能付き複屈折回折格子層 23 焦点誤差検出器A 24 焦点誤差検出器B 25 焦点誤差検出器C 26 焦点誤差検出器D 27 分割線 28、29、30、31 集光スポット 32、33、34、35、36、37 光検出器 38 領域A 39 領域B 40 領域C 41 領域D 42、43、44、45、46、47、48、49
集光スポット 50 ミラー 51 RF信号検出器C 53、54、55、56 集光スポット 57 光検出器 58 第三光検出器 59、60、61、62 集光スポット 63 光ディスク 64 複屈折回折型素子 65 複屈折回折格子層 66、67、68、69 領域 70 収差補正機能付き複屈折回折格子層 71 光検出器 72、73、74、75 領域 76 集光スポット 77 三角プリズム 78、79、80、81、82、83、84、85
集光スポット 86 集光スポット 87 複屈折回折格子層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、前記光源からの光をコリメート
    するコリメートレンズと、前記コリメートレンズにより
    コリメートされた光を記録媒体上に絞り込む結像レンズ
    と、前記コリメートレンズと前記結像レンズの間に配置
    された4分の1波長板と、前記光源と前記コリメートレ
    ンズの間に設置された、前記光源からの光を反射すると
    共に前記記録媒体からの反射光を回折するホログラム素
    子と、前記ホログラム素子からの回折光を受光する光検
    出器とを有する光ヘッド装置において、前記ホログラム
    素子は、+1次光に対して前記記録媒体からの反射光が
    前記ホログラム素子の基板を透過することによって発生
    する収差を打ち消す収差を有することを特徴とする光ヘ
    ッド装置。
  2. 【請求項2】 光源と、斜面の一部に偏光ビームスプリ
    ッタ層を有する三角プリズムと、前記光源から出射して
    前記三角プリズムに入射し、前記偏光ビームスプリッタ
    層で反射された光をコリメートするコリメートレンズ
    と、前記コリメートレンズによりコリメートされた光を
    記録媒体上に絞り込む結像レンズと、前記記録媒体で反
    射されて前記三角プリズムに入射し、前記偏光ビームス
    プリッタ層を透過した光を反射及び回折するホログラム
    素子と、前記ホログラム素子からの反射及び回折光を受
    光する光検出器とを有する光ヘッド装置において、前記
    ホログラム素子は、+1次光に対して前記記録媒体から
    の反射光が前記ホログラム素子の基板を透過することに
    よって発生する収差を打ち消す収差を有することを特徴
    とする光ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 光源と、斜面にホログラム層を有する三
    角プリズムと、前記光源から出射して前記三角プリズム
    に入射し、前記ホログラム層で反射された光をコリメー
    トするコリメートレンズと、前記コリメートレンズによ
    りコリメートされた光を記録媒体上に絞り込む結像レン
    ズと、前記コリメートレンズと前記結像レンズの間に設
    置された4分の1波長板と、前記記録媒体で反射されて
    前記三角プリズムに入射し、前記ホログラム層で回折さ
    れた光を受光する光検出器とを有することを特徴とする
    光ヘッド装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6376119A (ja) * 1986-09-19 1988-04-06 Hitachi Ltd 光ピツクアツプ
JPH0798431A (ja) * 1993-02-01 1995-04-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 対物レンズ及び集光光学系及び光ヘッド装置及び光ディスク装置及び光ディスク及び顕微鏡及び露光装置

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