JPH0887782A - 光学ピックアップ - Google Patents

光学ピックアップ

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Publication number
JPH0887782A
JPH0887782A JP24992694A JP24992694A JPH0887782A JP H0887782 A JPH0887782 A JP H0887782A JP 24992694 A JP24992694 A JP 24992694A JP 24992694 A JP24992694 A JP 24992694A JP H0887782 A JPH0887782 A JP H0887782A
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JP
Japan
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light
light beam
diffraction grating
type element
grating type
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JP24992694A
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English (en)
Inventor
Masanori Iwasaki
正則 岩崎
Satoru Hineno
哲 日根野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型に構成されると共に、コストが低減され
るようにした、光学ピックアップを提供すること。 【構成】 直線偏光の光ビームを出射する光源11と、
この光源から出射された光ビームを光磁気記録媒体の記
録面上に合焦するように照射する対物レンズ14と、こ
の光源から出射された光ビームと前記対物レンズを介し
た光磁気記録媒体の記録面からの戻り光ビームを分離す
る分離光学系12と、前記分離光学系によって分離され
た前記記録面からの戻り光ビームを分離する偏光分離手
段15と、この偏光分離手段で分離された各光ビームを
受光するフォトディテクタ16とを含んでいる、光学ピ
ックアップにおいて、上記偏光分離手段が、戻り光ビー
ムを互いに直交する偏光成分として光学軸pに垂直及び
平行な異なる方向に分離するように、光学ピックアップ
10を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気ディスクに記録
及び/または再生を行なうための光学ピックアップに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような光磁気ディスクの記録
/再生を行なうための光学ピックアップは、図10に示
すように構成されている。図10において、光学ピック
アップ1は、半導体レーザ素子2,ビームスプリッタ
3,コリメータレンズ4,対物レンズ5,ウォラストン
プリズム6,フォトディテクタ7から構成されている。
【0003】上記半導体レーザ素子2は、半導体の再結
合発光を利用した発光素子であり、光源として使用され
る。半導体レーザ素子2から出射した光ビームは、ビー
ムスプリッタ3に導かれる。
【0004】ビームスプリッタ3は、その反射面3aが
対物レンズ5の光軸に対して45度傾斜した状態で配設
されており、半導体レーザ素子2から出射した光ビーム
と光磁気ディスクMOの記録面からの戻り光を分離す
る。このために、このビームスプリッタ3の反射面の表
面には、光ビームのP偏光を透過、S偏光を反射するよ
うな多層膜による誘電体層が蒸着等により形成されてい
る。これにより、半導体レーザ素子2からのS偏光の光
ビームは、ビームスプリッタ3によって反射される。
【0005】コリメータレンズ4は、凸レンズであっ
て、半導体レーザ素子2から出射されビームスプリッタ
3で反射された光ビームを、平行光ビームに変換する。
【0006】対物レンズ5は、ビームスプリッタ3によ
り反射されコリメータレンズ4により平行光ビームに変
換された光ビームを、回転駆動される光磁気ディスクM
Oの記録面の所望のトラック上に収束させる。
【0007】光磁気ディスクMOの記録面に照射された
光ビームは、戻り光ビームとして、再び対物レンズ5,
コリメータレンズ4を介してビームスプリッタ3に導か
れる。そして、ビームスプリッタ3を透過した戻り光ビ
ームは、ウォラストンプリズム6を透過した後、フォト
ディテクタ7の受光部に入射されることになる。
【0008】ここで、ウォラストンプリズム6は、ビー
ムスプリッタ4を透過した戻り光ビームに基づいて、偏
光分離を行なうことにより、複数、図示の場合、3つの
光ビームを出射するものである。
【0009】フォトディテクタ7は、ウォラストンプリ
ズム6により偏光分離された3つの光ビームに対して、
それぞれ受光部を有するように構成されている。
【0010】このような構成の光学ピックアップ1によ
れば、半導体レーザ素子2から出射されたS偏光の光ビ
ームは、ビームスプリッタ3の反射面で反射される。そ
の後、光ビームは、コリメータレンズ4によって平行光
に変換された後、対物レンズ5を介して、光磁気ディス
クMOの信号記録面上のある一点に収束される。
【0011】光磁気ディスクMOの信号記録面で反射さ
れると共にカー効果によって偏光面が回転されてP偏光
成分のMO信号(光磁気信号)を含む戻り光ビームは、
再び対物レンズ5及びコリメータレンズ4を介して、ビ
ームスプリッタ3に入射する。ここで、戻り光ビーム
は、ビームスプリッタ3の反射面3aに形成された誘電
体層により、P偏光成分が透過されると共に、S偏光成
分が反射される。
【0012】ビームスプリッタ3を透過したP偏光成分
は、ウォラストンプリズム6により、3つの光ビームに
偏光分離され、各光ビームがそれぞれフォトディテクタ
7の対応する受光部に入射する。これにより、フォトデ
ィテクタ7の各受光部からの検出信号に基づいて、光磁
気ディスクMOの読取信号及びフォーカスエラー信号,
トラッキングエラー信号等の信号が生成される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された光学ピックアップ1においては、ウォラ
ストンプリズム6は比較的高価であるために、光学ピッ
クアップ1全体のコストが高くなってしまうと共に、ウ
ォラストンプリズム6は、MO信号(光磁気信号)の分
離角が制限されることから、比較的大型になってしまう
という問題があった。
【0014】本発明は、以上の点に鑑み、簡単な構成に
より、小型に構成されると共に、コストが低減されるよ
うにした、光学ピックアップを提供することを目的とし
ている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、光ビームを出射する光源と、この光源から出射さ
れた光ビームを光磁気記録媒体の記録面上に合焦するよ
うに照射する対物レンズと、この光源から出射された光
ビームと前記対物レンズを介した光磁気記録媒体の記録
面からの戻り光ビームを分離する分離光学系と、前記分
離光学系によって分離された前記記録面からの戻り光ビ
ームを互いに直交する偏光成分として異なる方向に分離
するように構成されている偏光分離手段と、この偏光分
離手段で分離された各光ビームを受光するフォトディテ
クタとを備える光学ピックアップにより、達成される。
【0016】本発明による光学ピックアップは、好まし
くは、前記偏光分離手段が、光学結晶を使用した複屈折
回折格子型素子であって、その入射面の第一の領域に、
常光成分の位相差を補正する第一の位相補償膜と、その
入射面の残りの第二の領域に、異常光成分の位相差を補
償する第二の位相補償膜を備えている。
【0017】本発明による光学ピックアップは、好まし
くは、前記複屈折回折格子型素子にて、第一の領域と、
第二の領域とが、一方向に関して、周期的に交互に設け
られている。
【0018】本発明による光学ピックアップは、好まし
くは、前記複屈折回折格子型素子にて、第一の領域と、
第二の領域とが、入射面を二分するように分割されてい
る。
【0019】
【作用】上記構成によれば、分離光学系で分離された戻
り光ビームが、偏光分離手段によって、3つの光ビーム
即ち0次及びプラスマイナス1次光に分離される。従っ
て、0次光ビームにより、MO信号が検出されると共
に、0次光と一方向のプラスマイナス1次光に基づい
て、非点収差法により、フォーカシングエラー信号が検
出され、また0次光と他方向のプラスマイナス1次光に
よる3本の光ビームに基づいて、プッシュプル法によ
り、トラッキングエラー信号が検出されることになる。
【0020】上記偏光分離手段が、光学結晶を使用した
複屈折回折格子型素子であって、その入射面の第一の領
域に、常光成分の位相差を補正する第一の位相補償膜
と、その入射面の残りの第二の領域に、異常光成分の位
相差を補償する第二の位相補償膜を備えている場合に
は、第一の領域を透過した戻り光ビームは、0次光とし
ての常光成分(以下、0次常光という)とプラスマイナ
ス1次光としての異常光成分(以下、プラスマイナス異
常光という)に分割されると共に、0次常光が、第一の
位相補償膜によって、位相差がキャンセルされる。これ
により、このプラスマイナス1次異常光は、一方向に関
して0次常光の両側に分離されることになる。
【0021】これに対して、第二の領域を透過した戻り
光ビームは、0次光としての異常光成分(以下、0次異
常光という)とプラスマイナス1次光としての常光成分
(以下、プラスマイナス1次常光という)に分割される
と共に、0次異常光が、第二の位相補償膜によって、位
相差がキャンセルされる。これにより、このプラスマイ
ナス1次常光は、他の方向に関して0次異常光の両側に
分離されることになる。
【0022】従って、第一の領域を透過した0次常光及
び第二の領域を透過した0次異常光が、フォトディテク
タの中央の受光部に入射すると共に、第一の領域により
一方向に関して分離されたプラスマイナス1次異常光及
び第二の領域により他の方向に関して分離されたプラス
マイナス1次常光は、それぞれフォトディテクタの分割
された各受光部に入射する。
【0023】かくして、フォトディテクタの各受光部か
らの検出信号に基づいて、プラスマイナス1次異常光の
検出信号とプラスマイナス1次常光の検出信号との差信
号により、MO信号が演算されると共に、中央の0次異
常光と0次常光の検出信号に対して、それぞれプラスマ
イナス1次異常光の検出信号とプラスマイナス1次常光
に基づいて、非点収差法によりフォーカシングエラー信
号が得られ、またプッシュプル法によりトラッキングエ
ラー信号が得られることになる。
【0024】上記複屈折回折格子型素子にて、第一の領
域と、第二の領域とが、一方向に関して、周期的に交互
に設けられている場合には、全体として、平均した分離
光、即ち0次常光,プラスマイナス1次異常光,0次異
常光及びプラスマイナス1次常光が得られることにな
り、より正確な信号検出が可能となる。
【0025】上記複屈折回折格子型素子にて、第一の領
域と、第二の領域とが、入射面を二分するように分割さ
れている場合には、第一の領域と第二の領域が二分され
ていることから、容易に製作されるので、コストがより
一層低減されることになる。
【0026】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1乃至図
9を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述べる
実施例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に
好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲
は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載
がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0027】図1は、本発明による光学ピックアップの
一実施例を示しており、光学ピックアップ10は、半導
体レーザ素子11,ビームスプリッタ12,コリメータ
レンズ13,対物レンズ14,偏光分離手段としての複
屈折回折格子型素子15及びフォトディテクタ16とを
有している。
【0028】上記半導体レーザ素子11は、半導体の再
結合発光を利用した発光素子であり、光源として使用さ
れる。半導体レーザ素子11から出射した光ビームは、
ビームスプリッタ12に導かれる。
【0029】ビームスプリッタ12は、その反射面12
aが、対物レンズ14の光軸に対して45度傾斜した状
態で配設されており、半導体レーザ素子11から出射し
た光ビームと光磁気ディスクMOの記録面からの戻り光
を分離する。このために、このビームスプリッタ12の
反射面12aには、光ビームのP偏光を透過、S偏光を
反射するような多層膜による誘電体層が蒸着等により形
成されている。これにより、半導体レーザ素子11から
のP偏光の光ビームは、ビームスプリッタ12を透過す
る。
【0030】コリメータレンズ13は、凸レンズであっ
て、半導体レーザ素子11から出射されビームスプリッ
タ12を透過した光ビームを、平行光ビームに変換す
る。
【0031】対物レンズ14は、ビームスプリッタ12
を透過しコリメータレンズ13により平行光ビームに変
換された光ビームを、回転駆動される光磁気ディスクM
Oの記録面の所望のトラック上に収束させる。
【0032】光磁気ディスクMOの記録面に照射された
光ビームは、戻り光ビームとして、再び対物レンズ1
4,コリメータレンズ13を介してビームスプリッタ1
2に導かれる。そして、ビームスプリッタ12の反射面
12aで反射された戻り光ビームは、複屈折回折格子型
素子15を透過した後、フォトディテクタ16の受光部
に入射されることになる。
【0033】ここで、複屈折回折格子型素子15は、図
2に示すように、一方向、図示の場合には、横方向に関
して等間隔に分割されており、図2の左方から交互に、
符号aで示す第一の領域と符号bで示す第二の領域とし
て構成されている。この場合、第一の領域aと第二の領
域bは、複屈折回折格子型素子15の表面積を二等分す
るようになっている。尚、上記複屈折回折格子型素子1
5の各領域の光学軸pは、図2の右側に示すように、入
射する戻り光ビームの偏光方向qが水平方向であるのに
対して、45度傾斜して配設されている。
【0034】また、複屈折回折格子型素子15は、図3
に示すように、ニオブ酸リチウムから成る基板15a
と、この基板15aの入射側に、例えば安息香酸による
プロトン交換法により形成された格子15bとから構成
されている。これにより、この格子15bの領域にて、
常光に対する屈折率は、0.13程度増大し、また異常
光に対する屈折率は、0.04程度減少する。
【0035】また、この複屈折回折格子型素子15は、
上記プロトン交換による格子15bの上に、第一の領域
aにおいて、透過する常光線が受ける位相差をキャンセ
ルするように選定された厚さの第一の位相補償膜15c
がニオブ酸(Nb2 O5 )により設けられている。これ
により、第一の領域aにおいては、見かけ上、異常光線
に対してのみプロトン交換による屈折率変化が生ずるよ
うに、観察されることになる。この場合、異常光線が、
プロトン交換領域で受ける位相ずれがπとなるようにす
れば、異常光線の透過率は、ほぼ0%で、常光線の透過
率は、ほぼ100%にすることが可能である。
【0036】他方、この複屈折回折格子型素子15は、
上記プロトン交換による格子15bの上に、第二の領域
aにおいて、透過する異常光線が受ける位相差をキャン
セルするように選定された厚さの第二の位相補償膜15
dがニオブ酸(Nb2 O5 )により設けられている。す
なわち、この膜15dは、15cより膜厚を厚くする
(略2倍の膜厚)ことで、第二の領域bにおいては、見
かけ上、常光線に対してのみプロトン交換による屈折率
変化が生ずるように、観察されることになる。この場
合、常光線が、プロトン交換領域で受ける位相ずれがπ
となるようにすれば、常光線の透過率は、ほぼ0%で、
異常光線の透過率は、ほぼ100%にすることが可能で
ある。
【0037】かくして、複屈折回折格子型素子15は、
図4または図5に示すように、入射光を、光学軸pの方
向に関して、垂直な方向の常光と平行な方向の異常光に
分割することになる。図4の場合には、各位相補償膜1
5c,15dは、常光の位相ずれが0,異常光の位相ず
れがπになるように設定されている。これにより、入射
する戻り光ビームは、図示のように、常光が0次光とし
て透過すると共に、異常光がプラスマイナス1次光とし
て、回折されることになる。また、図5の場合には、各
位相補償膜15c,15dは、常光の位相ずれがπ,異
常光の位相ずれが2πになるように設定されている。こ
れにより、入射する戻り光ビームは、図示のように、異
常光が0次光として透過すると共に、常光がプラスマイ
ナス1次光として、回折されることになる。
【0038】フォトディテクタ16は、複屈折回折格子
型素子15により、光学軸pに垂直及び平行な方向に分
離された各光ビームに対して、それぞれ受光部を有する
ように構成されている。
【0039】本発明実施例による光学ピックアップ10
は以上のように構成されており、半導体レーザ素子11
から出射されたP偏光の光ビームは、ビームスプリッタ
12を透過した後、コリメータレンズ13及び対物レン
ズ14を介して、光磁気ディスクMOの信号記録面上の
ある一点に収束される。
【0040】光磁気ディスクMOの信号記録面で反射さ
れると共にカー効果によって偏光面が回転されてS偏光
成分のMO信号(光磁気信号)を含む戻り光ビームは、
再び対物レンズ14及びコリメータレンズ13を介し
て、ビームスプリッタ12に入射する。ここで、戻り光
ビームは、ビームスプリッタ12の反射面12aに形成
された誘電体層により、S偏光成分が反射されると共
に、P偏光成分が透過される。
【0041】ビームスプリッタ12で反射されたS偏光
成分は、複屈折回折格子型素子15により、第一の領域
aにて、常光である0次光及びプラスマイナス1次の異
常光の3つの光ビームに分離され、また第二の領域bに
て、異常光である0次光及びプラスマイナス1次の常光
の5つの光ビームに分離されて、各光ビームがそれぞれ
フォトディテクタ16の対応する受光部に入射する。
【0042】ここで、フォトディテクタ16は、図6に
示すように、構成されている。即ち、フォトディテクタ
16は、中心に対して光学軸pに垂直及び平行な方向に
分離されたサイドビームを受光するように、並んで配設
された5個の受光部16a,16b,16c,16d,
16eを備えている。これにより、複屈折回折格子型素
子15によって分離された戻り光ビームは、第一の領域
aを透過した常光である0次光と第二の領域bを透過し
た異常光である0次光が、中央の受光部16aに入射す
る。これに対して、第一の領域aにより回折された異常
光であるプラスマイナス1次光が、それぞれ図6にて右
下及び左上に示す受光部16c,16eに入射する。ま
た、第二の領域bにより回折された常光であるプラスマ
イナス1次光が、それぞれ図6にて右上及び左下に示す
受光部16b,16dに入射する。
【0043】即ち、受光部16aには、常光及び異常光
を含む透過光成分が入射して、検出信号Saを出力し、
受光部16b,16dには、常光のみを含む回折光成分
が入射して、検出信号Sb,Sdを出力し、さらに、受
光部16c,16eには、異常光のみを含む回折光成分
が入射して、検出信号Sc,Seを出力するようになっ
ている。
【0044】従って、フォトディテクタ16の各受光部
からの検出信号Sa,Sb,Sc,Sd,Seに基づい
て、演算を行なうことにより、光磁気ディスクMOの読
取信号及びフォーカスエラー信号,トラッキングエラー
信号等の信号が生成される。例えば、MO信号MOは、
【数1】 で与えられる。また、フォーカシングエラー信号及びト
ラッキングエラー信号は、受光部16aの検出信号Sa
に基づいて、それぞれ非点収差法及びプッシュプル法に
よって演算される。
【0045】ここで、上述した実施例においては、複屈
折回折格子型素子15は、図2に示すように、第一の領
域aと第二の領域bとが、交互に等間隔に配設されてい
るが、これに限らず、図7に示すように、複屈折回折格
子型素子17は、その第一の領域aと第二の領域bと
が、その入射面を二分するように分割されていてもよ
い。このような構成の複屈折回折格子型素子17によれ
ば、図2に示す複屈折回折格子型素子15と同様に、第
一の領域aにて、常光である0次光及びプラスマイナス
1次の異常光の3つの光ビームに分離され、また第二の
領域bにて、異常光である0次光及びプラスマイナス1
次の常光の5つの光ビームに分離されて、各光ビームが
それぞれフォトディテクタ16の対応する受光部に入射
することになる。かくして、フォトディテクタ16の各
受光部16a,16b,16c,16d,16eは、同
様にして検出信号Sa,Sb,Sc,Sd,Seを出力
することになる。
【0046】図8は、本発明による光学ピックアップの
第二の実施例を示している。図8において、光学ピック
アップ20は、半導体レーザ素子21,ハーフミラー面
22,対物レンズ23,偏光分離手段としての複屈折回
折格子型素子24及びフォトディテクタ25とから構成
されている。
【0047】上記半導体レーザ素子21は、半導体の再
結合発光を利用した発光素子であり、光源として使用さ
れる。半導体レーザ素子21から出射した光ビームは、
ハーフミラー面22に導かれる。
【0048】ハーフミラー面22は、後述する複屈折回
折格子型素子24の表面に形成された、光ビームのP偏
光を透過、S偏光を反射するような多層膜による誘電体
層が蒸着等により構成されている。そして、このハーフ
ミラー面22は、対物レンズ23の光軸に対して45度
傾斜した状態で配設されており、半導体レーザ素子21
から出射した光ビームと光磁気ディスクMOの記録面か
らの戻り光を分離する。これにより、半導体レーザ素子
21からのS偏光の光ビームは、ハーフミラー面22で
反射される。
【0049】対物レンズ23は、ハーフミラー面22で
反射された光ビームを、回転駆動される光磁気ディスク
MOの記録面の所望のトラック上に収束させる。
【0050】光磁気ディスクMOの記録面に照射された
光ビームは、戻り光ビームとして、再び対物レンズ23
を介してハーフミラー面22に導かれる。そして、この
ハーフミラー面22を透過した戻り光ビームは、複屈折
回折格子型素子24を透過した後、フォトディテクタ2
5の受光部に入射されることになる。
【0051】ここで、複屈折回折格子型素子24は、図
2の複屈折回折格子型素子15と同様に、プロトン交換
による格子及び第一の領域aと第二の領域bとから構成
されている。
【0052】フォトディテクタ25は、複屈折回折格子
型素子24により、光学軸pに垂直及び平行な方向に分
離された各光ビームに対して、それぞれ受光部を有する
ように構成されている。
【0053】このように構成された光学ピックアップ2
0によれば、半導体レーザ素子21から出射されたS偏
光の光ビームは、ハーフミラー面22で反射される。そ
の後、光ビームは、対物レンズ23を介して、光磁気デ
ィスクMOの信号記録面上のある一点に収束される。
【0054】光磁気ディスクMOの信号記録面で反射さ
れると共にカー効果によって偏光面が回転されてP偏光
成分のMO信号(光磁気信号)を含む戻り光ビームは、
再び対物レンズ23を介して、ハーフミラー面22に入
射する。ここで、戻り光ビームは、ハーフミラー面22
を構成する誘電体層により、P偏光成分が透過されると
共に、S偏光成分が反射される。
【0055】ハーフミラー面22を透過したP偏光成分
は、複屈折回折格子型素子24により、5つの光ビーム
に偏光分離され、各光ビームがそれぞれフォトディテク
タ25の対応する受光部に入射する。即ち、複屈折回折
格子型素子24によって分離された戻り光ビームは、第
一の領域aを透過した常光である0次光と第二の領域b
を透過した異常光である0次光が、中央の受光部に入射
する。これに対して、第一の領域aにより回折された異
常光であるプラスマイナス1次光が、それぞれ中央の受
光部に対して光学軸に垂直な方向に位置する受光部に入
射する。また、第二の領域bにより回折された常光であ
るプラスマイナス1次光が、それぞれ中央の受光部に対
して光学軸に平行な方向に位置する受光部に入射する。
【0056】かくして、フォトディテクタ25の各受光
部からの検出信号に基づいて、光磁気ディスクMOの読
取信号及びフォーカスエラー信号,トラッキングエラー
信号等の信号が生成されることになる。
【0057】図9は、本発明による光学ピックアップの
第三の実施例を示している。図9において、光学ピック
アップ30は、半導体レーザ素子31,ビームスプリッ
タ32,対物レンズ33,偏光分離手段としての複屈折
回折格子型素子34及びフォトディテクタ35とから構
成されている。
【0058】上記半導体レーザ素子31は、半導体の再
結合発光を利用した発光素子であり、光源として使用さ
れる。半導体レーザ素子31から出射した光ビームは、
ビームスプリッタ32に導かれる。
【0059】ビームスプリッタ32は、その反射面32
aが対物レンズ23の光軸に対して45度傾斜した状態
で配設されており、半導体レーザ素子31から出射した
光ビームと光磁気ディスクMOの記録面からの戻り光を
分離する。このために、このビームスプリッタ32の反
射面32aの表面には、光ビームのP偏光を透過、S偏
光を反射するような多層膜による誘電体層が蒸着等によ
り形成されている。これにより、半導体レーザ素子31
からのS偏光の光ビームは、ビームスプリッタ32によ
って反射される。
【0060】対物レンズ33は、ビームスプリッタ32
の反射面32aで反射された光ビームを、回転駆動され
る光磁気ディスクMOの記録面の所望のトラック上に収
束させる。
【0061】光磁気ディスクMOの記録面に照射された
光ビームは、戻り光ビームとして、再び対物レンズ33
を介してビームスプリッタ32に導かれる。そして、こ
のビームスプリッタ32を透過した戻り光ビームは、複
屈折回折格子型素子34を透過した後、フォトディテク
タ35の受光部に入射されることになる。
【0062】ここで、複屈折回折格子型素子34は、図
2の複屈折回折格子型素子15と同様に、プロトン交換
による格子及び第一の領域aと第二の領域bとから構成
されている。
【0063】フォトディテクタ35は、複屈折回折格子
型素子34により、光学軸pに垂直及び平行な方向に分
離された各光ビームに対して、それぞれ受光部を有する
ように構成されている。
【0064】このように構成された光学ピックアップ3
0によれば、半導体レーザ素子31から出射されたS偏
光の光ビームは、ビームスプリッタ32の反射面32a
で反射される。その後、光ビームは、対物レンズ33を
介して、光磁気ディスクMOの信号記録面上のある一点
に収束される。
【0065】光磁気ディスクMOの信号記録面で反射さ
れると共にカー効果によって偏光面が回転されてP偏光
成分のMO信号(光磁気信号)を含む戻り光ビームは、
再び対物レンズ33を介して、ビームスプリッタ32に
入射する。ここで、戻り光ビームは、ビームスプリッタ
32の反射面32aを構成する誘電体層により、P偏光
成分が透過されると共に、S偏光成分が反射される。
【0066】ビームスプリッタ32を透過したP偏光成
分は、複屈折回折格子型素子34により、5つの光ビー
ムに偏光分離され、各光ビームがそれぞれフォトディテ
クタ35の対応する受光部に入射する。即ち、複屈折回
折格子型素子24によって分離された戻り光ビームは、
第一の領域aを透過した常光である0次光と第二の領域
bを透過した異常光である0次光が、中央の受光部に入
射する。これに対して、第一の領域aにより回折された
異常光であるプラスマイナス1次光が、それぞれ中央の
受光部に対して光学軸に垂直な方向に位置する受光部に
入射する。また、第二の領域bにより回折された常光で
あるプラスマイナス1次光が、それぞれ中央の受光部に
対して光学軸に平行な方向に位置する受光部に入射す
る。
【0067】かくして、フォトディテクタ35の各受光
部からの検出信号に基づいて、光磁気ディスクMOの読
取信号及びフォーカスエラー信号,トラッキングエラー
信号等の信号が生成されることになる。
【0068】このように、以上の実施例では、分離光学
系で分離された戻り光ビームが、偏光分離手段によっ
て、3つの光ビーム即ち0次及びプラスマイナス1次光
に分離される。従って、各光ビームに基づいて、MO信
号が検出されると共に、フォーカシングエラー信号及び
トラッキングエラー信号が検出されることになる。かく
して、従来のようにウォラストンプリズムを使用するこ
となく、偏光分離手段によって、戻り光ビームが偏光分
離されるので、光学ピックアップ全体が小型に且つ低コ
ストで構成されることになる。
【0069】上記偏光分離手段が、光学結晶を使用した
複屈折回折格子型素子であって、その入射面の第一の領
域に、常光成分の位相差を補正する第一の位相補償膜
と、その入射面の残りの第二の領域に、異常光成分の位
相差を補償する第二の位相補償膜を備えている場合に
は、第一の領域による0次常光とプラスマイナス1次異
常光と、第二の領域による0次異常光とプラスマイナス
1次常光が、それぞれフォトディテクタの分割された受
光部により検出される。そして、プラスマイナス1次異
常光の検出信号とプラスマイナス1次常光の検出信号と
の差信号により、MO信号が演算されると共に、中央の
0次異常光と0次常光の検出信号に対して、それぞれプ
ラスマイナス1次異常光の検出信号とプラスマイナス1
次常光に基づいて、非点収差法によりフォーカシングエ
ラー信号が得られ、またプッシュプル法によりトラッキ
ングエラー信号が得られることになる。
【0070】上記複屈折回折格子型素子にて、第一の領
域と、第二の領域とが、一方向に関して、周期的に交互
に設けられている場合には、全体として、平均した分離
光、即ち0次常光,プラスマイナス1次異常光,0異常
光及びプラスマイナス1次常光が得られることになり、
より正確な信号検出が可能となる。上記複屈折回折格子
型素子にて、第一の領域と、第二の領域とが、入射面の
二等分を境界として分割されている場合には、第一の領
域と第二の領域が二等分されていることから、容易に製
作されるので、コストがより一層低減されることにな
る。
【0071】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、簡
単な構成により、小型に構成されると共に、コストが低
減されるようにした、光学ピックアップが提供されるこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学ピックアップの第一の実施例
の構成を示す概略図である。
【図2】図1の光学ピックアップにおける複屈折回折格
子型素子の構成例と入射光線の偏光方向を示す平面図で
ある。
【図3】図2の複屈折回折格子型素子の部分拡大断面図
である。
【図4】図2の複屈折回折格子型素子による入射光線及
び出射光線の状態の一例を示す概略図である。
【図5】図2の複屈折回折格子型素子による入射光線及
び出射光線の状態を他の例を示す概略図である。
【図6】図2の複屈折回折格子型素子により分割された
光ビームのフォトディテクタへの入射状態を示す概略図
である。
【図7】図1の光学ピックアップにおける複屈折回折格
子型素子の他の構成例と入射光線の偏光方向を示す平面
図である。
【図8】本発明による光学ピックアップの第二の実施例
を示す概略図である。
【図9】本発明による光学ピックアップの第三の実施例
を示す概略図である。
【図10】従来の光学ピックアップの一例の構成を示す
概略図である。
【符号の説明】
10 光学ピックアップ 11 半導体レーザ素子 12 ビームスプリッタ 13 コリメータレンズ 14 対物レンズ 15 複屈折回折格子型素子 15a 基板 15b 格子 15c 第一の位相補償膜 15d 第二の位相補償膜 16 フォトディテクタ 16a,16b,16c,16d,16e 受光部 17 複屈折回折格子型素子 20 光学ピックアップ 21 半導体レーザ素子 22 ハーフミラー面 23 対物レンズ 24 複屈折回折格子型素子 25 フォトディテクタ 30 光学ピックアップ 31 半導体レーザ素子 32 ビームスプリッタ 33 対物レンズ 34 複屈折回折格子型素子 35 フォトディテクタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを出射する光源と、 この光源から出射された光ビームを光磁気記録媒体の記
    録面上に合焦するように照射する対物レンズと、 この光源から出射された光ビームと前記対物レンズを介
    した光磁気記録媒体の記録面からの戻り光ビームを分離
    する分離光学系と、 前記分離光学系によって分離された前記記録面からの戻
    り光ビームを互いに直交する偏光成分として異なる方向
    に分離するように構成されている偏光分離手段と、 この偏光分離手段で分離された各光ビームを受光するフ
    ォトディテクタとを備えることを特徴とする光学ピック
    アップ。
  2. 【請求項2】 前記偏光分離手段が、光学結晶を使用し
    た複屈折回折格子型素子であって、その入射面の第一の
    領域に、常光成分の位相差を補正する第一の位相補償膜
    と、その入射面の残りの第二の領域に、異常光成分の位
    相差を補償する第二の位相補償膜を備えていることを特
    徴とする請求項1に記載の光学ピックアップ。
  3. 【請求項3】 前記複屈折回折格子型素子にて、第一の
    領域と、第二の領域とが、一方向に関して、周期的に交
    互に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の
    光学ピックアップ。
  4. 【請求項4】 前記複屈折回折格子型素子にて、第一の
    領域と、第二の領域とが、入射面を二分するように分割
    されていることを特徴とする請求項2に記載の光学ピッ
    クアップ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6396638B1 (en) 1999-07-08 2002-05-28 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical pickup device capable of stable tracking

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US6396638B1 (en) 1999-07-08 2002-05-28 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical pickup device capable of stable tracking

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