JPH09190422A - 交通状況予測装置 - Google Patents

交通状況予測装置

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JPH09190422A
JPH09190422A JP304496A JP304496A JPH09190422A JP H09190422 A JPH09190422 A JP H09190422A JP 304496 A JP304496 A JP 304496A JP 304496 A JP304496 A JP 304496A JP H09190422 A JPH09190422 A JP H09190422A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 たとえ事故や渋滞等の異常発生時でも、現在
の交通状況から近い将来の交通状況を精度良く予測す
る。 【解決手段】 道路1における規定位置2を通過する車
両の通行情報VM を検出する通行情報検出器3と、入力
層9に通行情報VM が入力されると出力層8から規定時
間TS 経過後の規定位置2における予測通行情報V01
出力するニューラルネットワーク4と、実測通行情報V
-Mと予測通行情報V01とに基づいてニューラルネットワ
ーク4を学習させるネットワーク学習部10とを設けて
いる。そして、実測通行情報と予測通行情報との間の誤
差通行情報VE を算出し、算出された誤差通行情報VE
が判定基準VS を越えると、ネットワーク学習部10の
動作を停止する。さらに、算出される誤差通行情報VE
の統計的な低下傾向に応じて判定基準VS を順次低下さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交通監視システム
に係わり、特に、ニューラルネットワークを用いて道路
のある規定位置における現在の交通状況から数分乃至数
十分後における交通状況を予測する交通状況予測装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】幹線道路や高速道路等の主に自動車のみ
が通行する道路の交通状況を監視する交通監視システム
においては、監視対象の道路上の各位置に通行情検出器
を配設し、各位置における車両の平均速度V,単位時間
当りの交通量Q,単位距離当りの車両の占有率を示すオ
キュパンシOcc等の通行情報を検出する。そして、交通
管制センタ等で各位置の通行情報を収集して、現在時点
における渋滞,事故等の発生状況を監視する。
【0003】また、交通監視システムにおいては、上述
した現在の交通状況のみならず、この現在の交通状況か
ら近い将来に発生するであろう渋滞を予測して運転者に
警告したり、現在発生している渋滞の解消を予測して運
転者に告知することが要望されている。さらに、現在の
交通状況から近い将来における平均速度等を予測して、
これに基づいて目的地までの所要時間を算出して運転者
に告知することが要望されている。
【0004】一般に、現在の交通状況から将来の交通状
況を解析的に求めるのは困難であるので、ニューラルネ
ットワーク手法を用いて予測している。すなわち、一般
のニューラルネットワークは、入力層と中間層と出力層
と重み係数とで構成されている。そして、現在の交通状
況から規定時間先の交通状況を予測する場合は、入力層
に現在の交通状況を入力し、出力層から将来の予測交通
状況を取出す。そして、実際に規定時間経過した時点に
おける実際の実測交通状況と先に予測した予測交通状況
とが一致するように前記各重み係数を修正していくネッ
トワーク学習部が設けられている。
【0005】したがって、このニューラルネットワーク
を長期間稼働させると、学習効果が働き、各重み係数が
最適値に収束して、実測交通状況にほぼ近似した予測交
通状況が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たニューラルネットワーク手法を用いて将来の交通状況
を予測する交通状況予測装置においても、まだ改良すべ
き次のような課題があった。
【0007】すなわち、事故や大きな渋滞が発生せず
に、各車両が道路上を通常状態で走行している場合は、
ニューラルネットワークを長期に亘って稼働すると、高
い精度の予測交通状況が得られる。
【0008】しかし、事故や渋滞等の突発事象が発生す
ると、実測交通状況と予測交通状況とが極端に離れる場
合がある。しかし、このような特殊な条件下において
も、ネットワーク学習部が、実測交通状況と予測交通状
況とを一致させる方向に各重み係数を補正していく。こ
の補正の方向は、往々にして、各車両が通常状態で走行
している場合における補正の方向と逆行する。そして、
突発事象が解消されると、同一重み係数が再度反対方向
に補正される。
【0009】したがって、事故や渋滞等の突発事象が存
在する限り、一定精度以上の予測交通状況が得られない
問題が生じる。また、事故や渋滞等の突発事象は継続し
て発生することはないので、これらの事象が発生した状
態におけるニューラルネットワークの学習ができない。
したがって、事故や渋滞等の突発事象の発生条件下で、
近い将来の交通状況を予測できなかった。
【0010】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、ニューラルネットワークから出力された予
測通行情報と実測通行情報との誤差通行情報が判定基準
を越えると学習動作を停止させることによって、異常な
情報でニューラルネットワークが学習されることが未然
に防止され、精度の高い予測通行情報を得ることができ
る交通状況予測装置を提供することを目的とする。
【0011】また、本発明は、上記目的に加えて、通常
時と異常時とを区別して学習させることによって、通常
時のみならず異常時においても、近い将来の交通状況を
予測できる交通状況予測装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本発明の請求項1の交通状況予測装置においては、道
路における規定位置を通過する車両の通行情報を検出す
る通行情報検出器と、入力層と中間層と出力層と重み係
数とで構成され、入力層に通行情報検出器で検出された
通行情報が入力されると、出力層から規定時間経過後の
規定位置における予測通行情報を出力するニューラルネ
ットワークと、通行情報検出器で規定時間経過後に検出
された実測通行情報とニューラルネットワークから出力
された予測通行情報とに基づいてニューラルネットワー
ク内の重み係数を修正するネットワーク学習部と、実測
通行情報と予測通行情報との間の誤差通行情報を算出す
る誤差通行情報算出部と、この誤差通行情報算出部で算
出された誤差通行情報が判定基準を越えると、ネットワ
ーク学習部の動作を停止させるネットワーク学習停止手
段と、誤差通行情報算出部で算出される誤差通行情報の
統計的な低下傾向に応じて判定基準を順次低下させる判
定基準制御手段とを備えている。
【0013】また、請求項2においては、上述した発明
の交通状況予測装置に対して、さらに、入力層と中間層
と出力層と重み係数とで構成され、入力層に通行情報検
出器で検出された通行情報が入力されると、出力層から
規定時間経過後の規定位置における異常時予測通行情報
を出力する異常時ニューラルネットワークと、通行情報
検出器で規定時間経過後に検出された実測通行情報と異
常時ニューラルネットワークから出力された異常時予測
通行情報とに基づいて異常時ニューラルネットワーク内
の重み係数を修正する異常時ネットワーク学習部と、誤
差通行情報算出部で算出された誤差通行情報が前記判定
基準以下のとき、異常時ネットワーク学習部の動作を停
止させるとともに、算出された誤差通行情報が判定基準
を越えると、前記異常時ネットワーク学習部を動作させ
る異常時ネットワーク学習制御手段とを付加したもので
ある。
【0014】請求項3においては、請求項2の交通状況
予測装置に対して、さらに、誤差通行情報算出部で算出
される誤差通行情報が判定基準以下のときニューラルネ
ットワークから出力される予測通行情報を出力し、算出
される誤差通行情報が判定基準を越えるとき異常時ニュ
ーラルネットワークから出力される異常時予測通行情報
を出力する予測通行情報選択手段を付加している。
【0015】さらに、請求項4においては、上記各交通
状況予測装置に対して、誤差通行情報算出部で算出され
る誤差通行情報が判定基準を最初に越え、かつ判定基準
を所定以上越えたときに事故発生と判定する事故発生検
出手段を付加している。
【0016】このように構成された請求項1の交通状況
予測装置においては、ニューラルネットワークは、道路
の規定位置における現在の車両の通行情報から規定時間
経過後の該当規定位置における予測通行情報を出力す
る。ネットワーク学習部において規定時間経過後に該当
規定位置で検出された実測通行情報と予測通行情報とに
基づいてニューラルネットワークの各重み計数が修正さ
れる。
【0017】そして、本願においては、予測通行情報と
実測通行情報との間の誤差通行情報が判定基準を越える
と前記学習を停止している。この判定基準は誤差通行情
報が統計的に小さくなると小さくなる。
【0018】したがって、このニューラルネットワーク
の稼働期間がある程度長期になると、通常の状態におい
ては、誤差通行情報が判定基準を越えることはほとんど
ない。そして、判定基準を越えると、事故や渋滞等の異
常発生時とみなすことが可能である。この異常発生時に
ネットワーク学習を停止することによって、適切でない
情報でニューラルネットワークの各重み計数が修正され
ることはないので、ニューラルネットワークの予測精度
をより一層向上できる。
【0019】請求項2の交通状況予測装置においては、
上述した通常時用のニューラルネットワークの他に異常
時ニューラルネットワーク及び異常時ネットワーク学習
部を設けている。そして、誤差通行情報が判定基準を越
える条件下における実測通行情報と異常時予測通行情報
とに基づいて異常時ニューラルネットワークの各重み計
数が修正される。
【0020】よって、通常時のみならず異常時において
も、近い将来の交通状況が精度良く予測できる。請求項
3においては、誤差通行情報が判定基準以下のときは通
常のニューラルネットワークから出力された予測通行情
報が出力され、誤差通行情報が判定基準を越えたときは
異常時ニューラルネットワークから出力された異常予測
通行情報が出力される。したがって、監視員は通常.異
常を判断する必要がない。
【0021】さらに、請求項4においては、この交通状
況予測装置を用いて規定位置の規定時間経過後の通行情
報を継続して予測している過程において、事故が発生す
ると誤差通行情報が突然判定基準を大きく越える。した
がって、誤差通行情報が判定基準を最初に越え、かつ所
定以上越えた時点で事故発生と判断している。
【0022】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施形態を図面を
用いて説明する。図1は実施形態に係わる交通状況予測
装置の概略構成を示すブロック図である。
【0023】幹線道路や高速道路等における自動車専用
の道路1上に設定された規定位置2に通行情報検出器と
しての速度検出器3が配設されている。なお、説明を簡
単にするために、速度検出器3はこの道路1を矢印で示
す一方向に走行する車両の通行情報としての速度VM
(km/h)を1秒等の予め定められた一定周期T0
に測定する。
【0024】具体的には、図2に示すように、速度検出
器3は、前記規定位置2及びこの規定位置2を中心に前
後に例えば100〜500mの微小距離ΔLだけ離れた
位置の合計3箇所に配設された速度検出器3a,3b,
3cからなり、前記速度VM(km/h)は各速度検出
器3a,3b,3cから得られる各速度VM1,VM2,V
M3の総称である。なお、各車両相互間の速度偏差を抑制
するために、測定された速度VM (VM1,VM2,VM3
は各該当位置を例えば20秒間に通過する各車両の移動
平均速度である。なお、20秒間に通過する車両がない
場合は一つ前の20秒間のデータを採用する。
【0025】図1において、速度検出器3で一定周期T
0 毎に検出された速度VM (VM1,VM2,VM3)は、通
常時ニューラルネットワーク4,異常時ニューラルネッ
トワーク5へ順次入力される。また、速度検出器3で順
次検出された速度VM は、実測速度V-Mとして誤差算出
部9,通常時ネットワーク学習部10及び異常時ネット
ワーク学習部11へ印加される。
【0026】通常時ニューラルネットワーク4は、例え
ば図3に示すように、3つの入力点6a,6b,6cか
らなる入力層6と、3つの中間点7a,7b,7cから
なる中間層7と、3つの出力点8a,8b,8cからな
る出力層8と、各入力点6a,6b,6cと各中間点7
a,7b,7cとを接続する各重み係数Wijと、各中間
点7a,7b,7cと各出力点8a,8b,8cとを接
続する各重み係数Yjkとで構成されている。
【0027】そして、入力層6の各入力点6a,6b,
6cに対して、一定周期T0 毎に検出された規定位置2
の各速度VM1,VM2,VM3が入力される。そして、出力
層8の中間の出力点8bから例えば15分等の規定時間
S 経過後の該当規定位置2における通常時予測速度V
01を一定周期T0 毎に出力する。
【0028】異常時ニューラルネットワーク5は前記通
常時ニューラルネットワーク4と同一構成を有してい
る。そして、入力層6の各入力点6a,6b,6cに対
して、検出された規定位置2の各速度VM1,VM2,VM3
が一定周期T0 毎に入力される。そして、出力層8の中
間の出力点8bから例えば15分等の規定時間T経過後
の該当規定位置2における異常時予測速度V02を一定周
期T0 毎に出力する。
【0029】通常時ニューラルネットワーク4から一定
周期T0 毎に出力される通常時予測速度V01は予測値選
択部12へ入力されると共に、遅延処理部13へ入力さ
れる。遅延処理部13は、一定周期T0 毎に入力される
通常時予測速度V01を15分の規定時間TS だけ遅延さ
せた後に、誤差算出部9及び通常時ネットワーク学習部
10へ送出する。
【0030】誤差算出部9は、規定時間TS だけ遅延さ
れた通常時予測速度V01が入力されると、この時点で速
度検出器3から出力されている速度VM を、前記通常時
予測速度V01に対する実測速度V-Mとして取込む。具体
的には、図2における中央位置の速度計3bの速度VM2
を実測速度V-Mとする。そして、誤差算出部9は、通常
時予測速度V01と実測速度V-Mとの誤差速度VE を算出
する。
【0031】VE =V-M−V01 誤差算出部9は算出した誤差速度VE を比較部14,判
定基準制御部15及び突発事象発生検出部16へ送出す
る。
【0032】一方、異常時ニューラルネットワーク5か
ら一定周期T0 毎に出力された異常時予測速度V02は予
測値選択部12へ入力されると共に、遅延処理部17へ
入力される。遅延処理部17は、入力された異常時予測
速度V02を15分の規定時間TS だけ遅延させた後に、
異常時ネットワーク学習部11へ送出する。
【0033】比較部14は、誤差算出部9で算出された
誤差速度VE と判定基準制御部15から出力された判定
基準VS とを比較して、誤差速度VE が判定基準VS
下の場合は通常時ネットワーク学習部10を動作させ、
誤差速度VE が判定基準VSを越えると通常時ネットワ
ーク学習部10の動作を停止させる。
【0034】また、比較部14は、誤差速度VE が判定
基準VS を越えると異常時ネットワーク学習部11を動
作させ、誤差速度VE が判定基準VS 以下の場合は、異
常時ネットワーク学習部10の動作を停止させる。した
がって、通常時ネットワーク学習部10と異常時ネット
ワーク学習部11とが同時に動作状態になることはな
い。
【0035】通常時ネットワーク学習部10は、自己が
比較部14にて動作状態に制御されている期間、遅延処
理部13で規定時間TS だけ遅延された通常時予測速度
01と速度検出器3から出力された現在時点での速度V
M で示される実測速度V-Mとに基づいて通常時ニューラ
ルネットワーク4を学習させる。具体的には、通常時予
測速度V01が実測速度V-Mに近ずくように、通常時ニュ
ーラルネットワーク4の各重み係数Wij,Yjkを修正す
る。
【0036】一方、異常時ネットワーク学習部11は、
自己が比較部14にて動作状態に制御されている期間、
遅延処理部17で規定時間TS だけ遅延された異常時予
測速度V02と速度検出器3から出力された実測速度V-M
とに基づいて異常時ニューラルネットワーク5を学習さ
せる。具体的には、異常時予測速度V02が実測速度V-M
に近ずくように、異常時ニューラルネットワーク5の各
重み係数Wij,Yjkを修正する。
【0037】次に、判定基準制御部15の動作を説明す
る。この判定基準制御部15には、この交通状況予測装
置の稼働開始時から現在時点までの速度検出器3から一
定周期T0 毎に出力される速度VM の出力回数(サンプ
ル回数)Nを計数するカウンタ18が接続されている。
【0038】そして、誤差算出部9から一定周期T0
順次出力される誤差速度VE の例えば100個等の所定
個数の移動平均値VE meanを算出し、この移動平均値V
E meanに対して前記カウンタ18からの出力回数(サン
プル回数)Nの逆数に依存する補正係数を乗算して、判
定基準VS を算出する。
【0039】この交通状況予測装置の稼働開始直後にお
いては、各ニューラルネットワーク4.5は全く学習さ
れていないので、誤差速度VE が非常に大きく、長期間
稼働すると、学習効果が現れて、誤差速度VE が統計的
に低減する。したがって、判定基準VS は稼働開始直後
においては大きく、誤差速度VE の低下傾向に応じて低
下する。
【0040】判定基準制御部15は判定基準VS を前記
比較部14及び突発事象発生検出部16へ送出する。予
測値選択部12は、誤差速度VE が判定基準VS 以下の
場合は、通常時ニューラルネットワーク4から出力され
た通常時予測速度V01をこの交通状況予測装置の予測速
度V0 として出力し、誤差速度VE が判定基準VS を越
える場合は、異常時ニューラルネットワーク5から出力
された異常時予測速度V02をこの交通状況予測装置の予
測速度V0 として出力する。
【0041】また、突発事象発生検出部16は、誤差算
出部9から出力された誤差速度VEが判定基準VS を最
初に越え、かつ判定基準VS を所定値以上越えた場合に
事故発生と判断して事故発生信号を出力する。
【0042】次に、このように構成された交通状況予測
装置の動作を図4に示すデータ図を用いて説明する。こ
のデータ図においては、説明を簡単にするために、速度
検出器2で1回から24回まで合計24回速度VM (V
M1,VM2,VM3)を測定し、該当する各速度VM に対し
て同一規定位置2における規定時間TS 経過後の通常時
予測速度V01,異常時予測速度V02、及び実測速度V-M
を求めている。さらに、通常時予測速度V01と実測速度
-Mとの誤差速度VE を求めている。また、誤差速度V
E と判定基準VS との比較を実施している。
【0043】そして、このデータ図でも理解できるよう
に、測定回数Nが1から11回までの測定領域におい
て、判定基準VS は測定回数Nが少ない場合は大きい値
を有する。そして、測定回数Nが増加して、学習効果が
現れ、誤差速度VE が小さくなると、判定基準VS も小
さくなる。このN=1〜N=11の測定領域において
は、誤差速度VE が判定基準VS を越えることはないの
で、通常時ネットワーク学習部10のみが動作し、通常
時ニューラルネットワーク4の各重み係数Wij,Yjk
最適値に修正され、通常時予測速度V01の予測精度が向
上する。
【0044】この測定期間は、通常時ニューラルネット
ワーク4の通常時予測速度V01が選択されて外部に出力
される。測定回数Nが増加して、N=12において、突
然、誤差速度VE (=32km/h)が小さな値に収斂
している判定基準VS (=12km/h)を最初に越
え、かつ所定以上越えると、突発事象発生検出部16か
ら事故発生信号が出力される。したがって、監視員は、
突発事象発生を即座に把握できる。
【0045】そして、測定回数N=13からN=18ま
では誤差速度VE が判定基準VS を越えるので、異常時
ネットワーク学習部11のみが動作し、異常時ニューラ
ルネットワーク5の各重み係数Wij,Yjkが最適値に修
正され、異常時予測速度V02の予測精度が向上する。
【0046】この測定期間は、例えば渋滞等の異常発生
期間と判断され、異常時ニューラルネットワーク5の異
常時予測速度V02が選択されて外部へ出力される。な
お、この測定期間においては判定基準VS は変化しな
い。
【0047】さらに、測定回数N=19からN=24ま
では誤差速度VE が判定基準VS 以下に低下するので、
渋滞は解除されたと判断して、通常時ネットワーク学習
部10のみが動作し、通常時ニューラルネットワーク4
の各重み係数Wij,Yjkが最適値に修正され、通常時予
測速度V02の予測精度が向上する。
【0048】この測定期間は、通常時ニューラルネット
ワーク4の通常時予測速度V01が選択されて外部に出力
される。なお、この測定期間において、判定基準VS
低減する。
【0049】このように構成された交通状況予測装置に
おいては、事故や渋滞等の異常が発生していない通常時
において規定時間経過後の速度を予測する通常時ニュー
ラルネットワーク4と、事故や渋滞等の異常発生時にお
いて規定時間経過後の速度を予測する異常時ニューラル
ネットワーク5とを個別に設けて、かつニューラルネッ
トワーク4,5を学習するネットワーク学習部10,1
1もそれぞれ個別に設けている。そして、通常時と異常
時とを区別して、それぞれ別々にネットワーク学習部1
0,11を動作させている。
【0050】したがって、各ニューラルネットワーク
4,5は、異なる条件下で得られた情報(速度)で学習
されることはないので、各ニューラルネットワーク4,
5から得られる各予測通行情報の予測精度を大幅に向上
できる。
【0051】さらに、異常時ネットワーク学習部11を
用いて異常発生期間のデータのみで異常時ニューラルネ
ットワーク5を学習させている。したがって、たとえ、
常時発生していない渋滞や事故の状態の期間において
も、精度の高い予測が可能となる。
【0052】したがって、道路上に任意に設定された規
定位置2における任意に設定された規定時間TS 経過後
の速度V0 が精度良く予測できるので、例えば「××地
点で○○分後に渋滞が発生する」との予測を立てて、該
当規定位置2の手前位置を走行中の運転者に告知するこ
とが可能である。さらに、「この先渋滞が××km伸び
る」等の情報を予測可能である。
【0053】また、逆に、「××地点で発生している渋
滞は○○分後に解消する」との予測を立てて、該当規定
位置を走行中の運転者に告知することが可能である。さ
らに、これらを応用して、目的地までの所要時間を予測
することも可能である。
【0054】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではない。実施形態の速度検出器3において
は、図2に示すように、中心位置を挟んで微小距離ΔL
離れた3つの位置の速度VM1,VM2,VM3を検出してい
る。しかし、例えば同一位置において、微小時間Δtだ
けずらせた3つの時刻の各速度VM1,VM2,VM3を検出
しても良い。なお、この場合の規定時間TS は中央の時
間からの時間に設定される。
【0055】さらに、実施形態においては、規定位置2
で検出する通行情報は車両の速度Vを採用したが、例え
ば交通量QやオキュパンシOccであっても良い。また、
予測通行情報も速度に限定されるものではなく、交通量
QやオキュパンシOccであっても良い。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明の交通状況予
測装置においては、ニューラルネットワークから出力さ
れた予測通行情報と実測通行情報との誤差通行情報が判
定基準を越えると学習動作を停止している。したがっ
て、異常な情報でニューラルネットワークが学習される
ことが未然に防止され、精度の高い予測通行情報を得る
ことができる。
【0057】また、通常時ニューラルネットワークと異
常時ニューラルネットワークとを個別に設け、それぞれ
通常時又は異常時においてそれぞれ専用のネットワーク
学習部で学習させている。したがって、通常時のみなら
ず事故や渋滞等の異常時においても、近い将来の交通状
況を精度良く予測できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係わる交通状況予測装
置の概略構成を示すブロック図
【図2】 同交通状況予測装置における速度検出器の詳
細構成図
【図3】 同交通状況予測装置におけるニューラルネッ
トワークの詳細構成図
【図4】 同交通状況予測装置のニューラルネットワー
クに入力される各データの状態を示すデータ図
【符号の説明】
1…道路、2…規定位置、3…速度検出器、4…通常時
ニューラルネットワーク、5…異常時ニューラルネット
ワーク、6…入力層、7…中間層、8…出力層、9…誤
差算出部、10…通常時ネットワーク学習部、11…異
常時ネットワーク学習部、12…予測値選択部、13,
17…遅延処理部、14…比較部、15…判定基準制御
部、16…突発事象発生検出部、18…カウンタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路における規定位置を通過する車両の
    通行情報を検出する通行情報検出器と、 入力層と中間層と出力層と重み係数とで構成され、前記
    入力層に前記通行情報検出器で検出された通行情報が入
    力されると、前記出力層から規定時間経過後の前記規定
    位置における予測通行情報を出力するニューラルネット
    ワークと、 前記通行情報検出器で前記規定時間経過後に検出された
    実測通行情報と前記ニューラルネットワークから出力さ
    れた予測通行情報とに基づいて前記ニューラルネットワ
    ーク内の重み係数を修正するネットワーク学習部と、 前記実測通行情報と前記予測通行情報との間の誤差通行
    情報を算出する誤差通行情報算出部と、 この誤差通行情報算出部で算出された誤差通行情報が判
    定基準を越えると、前記ネットワーク学習部の動作を停
    止させるネットワーク学習停止手段と、 前記誤差通行情報算出部で算出される誤差通行情報の統
    計的な低下傾向に応じて前記判定基準を順次低下させる
    判定基準制御手段とを備えた交通状況予測装置。
  2. 【請求項2】 入力層と中間層と出力層と重み係数とで
    構成され、前記入力層に前記通行情報検出器で検出され
    た通行情報が入力されると、前記出力層から規定時間経
    過後の前記規定位置における異常時予測通行情報を出力
    する異常時ニューラルネットワークと、 前記通行情報検出器で前記規定時間経過後に検出された
    実測通行情報と前記異常時ニューラルネットワークから
    出力された異常時予測通行情報とに基づいて前記異常時
    ニューラルネットワーク内の重み係数を修正する異常時
    ネットワーク学習部と、 前記誤差通行情報算出部で算出された誤差通行情報が前
    記判定基準以下のとき、前記異常時ネットワーク学習部
    の動作を停止させるとともに、前記算出された誤差通行
    情報が前記判定基準を越えると、前記異常時ネットワー
    ク学習部を動作させる異常時ネットワーク学習制御手段
    とを備えた請求項1記載の交通状況予測装置。
  3. 【請求項3】 前記誤差通行情報算出部で算出される誤
    差通行情報が前記判定基準以下のとき前記ニューラルネ
    ットワークから出力される予測通行情報を出力し、前記
    算出される誤差通行情報が前記判定基準を越えるとき前
    記異常時ニューラルネットワークから出力される異常時
    予測通行情報を出力する予測通行情報選択手段を備えた
    請求項2記載の交通状況予測装置。
  4. 【請求項4】 前記誤差通行情報算出部で算出される誤
    差通行情報が前記判定基準を最初に越え、かつ前記判定
    基準を所定以上越えたときに事故発生と判定する事故発
    生検出手段を備えた請求項1乃至3のいずれか一項記載
    の交通状況予測装置。
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