JPH09189106A - 軒樋の支持構造 - Google Patents

軒樋の支持構造

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JPH09189106A
JPH09189106A JP236796A JP236796A JPH09189106A JP H09189106 A JPH09189106 A JP H09189106A JP 236796 A JP236796 A JP 236796A JP 236796 A JP236796 A JP 236796A JP H09189106 A JPH09189106 A JP H09189106A
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JP
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eaves gutter
connecting member
intermediate connecting
strip
decorative plate
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JP236796A
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English (en)
Inventor
Masakazu Ohashi
正和 大橋
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軒樋の出寸法の調整ができる軒樋の支持構造
を提供する。 【解決手段】 前面に断面L字状の幅広溝21が形成さ
れた化粧板2と、軒樋9を支持する軒樋支持杆と段部6
2を有する取付杆6とを有する軒樋支持具とを備え、取
付杆6は段部62を境に上側が幅広溝21に挿着される
差込板部61下側が化粧板2の前面にほぼ当接する当接
板部63であり、この当接板部63が化粧板2にビス4
にて固着されている軒樋の支持構造において、前記軒樋
支持杆が、両端部に樋耳支持部71、72が設けられた
吊具本体7と、この吊具本体7と取付杆6とを連結する
中間連結部材8とからなり、この中間連結部材8の屋外
側端部に吊具本体7が中間連結部材に対して前後方向に
摺動自在にボルト10・ナット11にて止着されている
軒樋の支持構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は破風板、垂木などの
建造物の被固定面に固定され、軒樋を支持する支持構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の軒樋の支持構造としては、たとえ
ば特公平4−36227号公報に記載されたものが知ら
れている。この従来の軒樋の支持構造は、建造物の被固
定面に固定される帯状固定板と、この帯状固定板に取り
付けられる軒樋支持具とを備え、前記帯状固定板の前面
には、溝開口部が、溝上面から下方に突設された突出片
と溝下面とで形成された底広溝が帯状固定板の長手方向
に形成されており、前記軒樋支持具は、軒樋を支持する
支持部と、段部を有する板状の取付板部とで構成され、
この取付板部は段部を境に上側が前記底広溝に挿着され
る差込板部であって、下側が前記帯状固定板の前面に当
接する当接板部であって、前記底広溝の底上下幅が差込
板部の上下幅より広く形成され、前記当接板部が帯状固
定板に対して固定部材で固着されているものである。
【0003】ところで、建物の屋根の態様、たとえば屋
根を葺く瓦の厚みによって、軒樋の屋内側外面と帯状固
定板との隙間(つまり、軒樋の軒先からの出寸法)を変
える必要がある。また、屋根の葺き替えの際の施工方法
によっては、軒先の納まり状態が大幅に変わることもあ
るので、軒樋の軒先からの出寸法を変えなければならな
い。
【0004】さらに、建造物の被固定面に固定される帯
状化粧板の種類によっては、帯状化粧板そのものを被固
定面の上側にずらして取り付けることができない場合も
生ずるので、このような場合、軒樋の取付位置も上下方
向に変える必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の軒樋の支持
構造においては、軒樋の軒先からの出寸法の調整につい
ては全く対応することができないのである。また、軒樋
支持具の差込板部の上下幅を、帯状固定板の底広溝の底
上下幅より狭く形成することにより、軒樋支持具の上下
方向の取り付け高さを一応調整することはできる。しか
しながら、この場合、調整できる範囲には限度があっ
て、不十分である。
【0006】本発明は上記従来の問題を解消しようとす
るものであり、その目的とするところは、軒樋の軒先か
らの出寸法の調整を行うことができる軒樋の支持構造を
提供することである。
【0007】また、本発明の他の目的は、軒樋支持具の
上下方向の取り付け高さも併せて調整することができる
軒樋の支持構造を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の軒樋の支持構造
は、建造物の被固定面に固定される帯状化粧板と、この
帯状化粧板に取り付けられる軒樋支持具とを備え、前記
帯状化粧板の前面には断面L字状の幅広溝が長手方向に
形成され、一方、前記軒樋支持具は軒樋を支持する軒樋
支持杆と、段部を有する取付杆とで構成され、この取付
杆は段部を境に上側が前記幅広溝に挿着される差込部で
あり、下側が前記帯状化粧板の前面にほぼ当接する当接
部であり、この当接部が帯状化粧板に固着具にて固着さ
れている軒樋の支持構造において、前記軒樋支持杆が、
両端部に樋耳支持部が設けられた吊具本体と、この吊具
本体と前記取付杆とを連結する中間連結部材とからな
り、この中間連結部材の屋外側端部に前記吊具本体が中
間連結部材に対して前後方向に摺動自在に、たとえばボ
ルト・ナットにて止着されているものである。
【0009】本発明においては、中間連結部材が取付杆
の当接部と一体化された構造とするのがよい。この一体
化の手段としては溶接、リベット、かしめなどの従来か
ら知られている接続手段を採用すればよい。この内、溶
接による一体化手段が簡単で好ましい。そして、中間連
結部材と当接部との固着位置を変えたものを数種類あら
かじめ準備しておくのが望ましい。
【0010】また、本発明においては、中間連結部材の
屋内側端部が取付杆の当接部に上下方向に摺動自在に嵌
着され、中間連結部材の屋内側端部と当接部とが、固着
具にて帯状化粧板に固着されている支持構造とするのが
よい。
【0011】本発明においては、固着具としてはビスや
釘などを使用すればよい。
【0012】(作用)本発明の軒樋の支持構造において
は、吊具本体と取付杆とを連結する中間連結部材の屋外
側端部に、吊具本体が中間連結部材に対して前後方向に
摺動自在に、たとえばボルト・ナットにて止着されてい
るので、ナットを緩めて吊具本体を前後方向に移動させ
て位置決めした後、再度、ナットを締め付けて吊具本体
を中間連結部材に止着することにより、軒樋の軒先から
の出寸法の調整を行うことができる。
【0013】また、中間連結部材を溶接などにて取付杆
の当接部と一体化することにより、部材数が一つ少なく
なり、効率的である。
【0014】さらに、中間連結部材の屋内側端部を取付
部の当接部に上下方向に摺動自在に嵌着した構造とする
ことにより、中間連結部の屋内側端部を、取付部の当接
部に沿って上下方向に移動させて所定位置に位置決め
し、中間連結部の屋内側端部と当接部とを同時に固着具
にて帯状化粧板に固着することにより、軒樋支持具の上
下方向の取り付け高さも調整することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明における建造物の被固定面
は、破風板、垂木、鼻隠し板などである。そして、これ
らの被固定面に固定される化粧板は帯状のものであり、
その前面に断面L字状の幅広溝が長手方向に沿って形成
されたものである。この幅広溝は前面上部に形成するの
が望ましいが、化粧板の上下幅によっては中央部側に位
置して形成してもよい。この帯状化粧板は、硬質塩化ビ
ニル樹脂やプロピレン樹脂などの合成樹脂あるいは発泡
合成樹脂により、たとえば押出成形されたものであり、
形状、肉厚、色、表面模様などを自在に変えて成形する
ことができる。
【0016】また、防火地区などにおいては、防火対策
を図る上で上記帯状化粧板を不燃性のものとする必要が
ある。その際、上記合成樹脂材料に不燃剤を添加しても
よい。あるいは、帯状化粧板の後面に沿った形状にプレ
ス成形した金属板(たとえば鉄板)を積層して不燃性と
してもよい。この場合、金属板は薄肉のものでよく、プ
レス成形が容易である。
【0017】さらに、化粧板を鼻隠し板に固定するにあ
たり、化粧板の裏側の凹部に収まる形状に形成されたバ
ック材を補強材として使用してもよい。
【0018】本発明における中間連結部材は、取付杆と
一体化されていても、あるいは取付杆とは別体の別部材
としてもよい。中間連結部材を別部材とする場合は、中
間連結部材の屋内側端部にコ字状の嵌着部を設け、この
嵌着部を取付部の当接部に上下方向に摺動自在に嵌着可
能な構造とするのが望ましい。そして、中間連結部材は
金属製のものでも、合成樹脂製のものであってもよい。
【0019】本発明における軒樋支持具は、吊り下げ状
態で軒樋を支持する軒樋吊具であっても、受け状態で軒
樋を支持する軒樋受具であってもよい。
【0020】本発明における吊具本体は、その両端部に
軒樋の耳部を支持する樋耳支持部を有するものである。
吊具本体の材質は、硬質塩化ビニル樹脂、プロピレン樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンサルファイ
ド樹脂、AES樹脂、PEK樹脂、PEEK、ポリサル
ホン樹脂などの合成樹脂やエンジニアリング樹脂、ガラ
ス繊維、金属繊維、金属板あるいは合成繊維などの長尺
・短尺補強材にて補強された前記合成樹脂やエンジニア
リング樹脂、FRPなどが使用できる。また、鋳物やス
テンレスなどの金属材料であってもよい。
【0021】吊具本体の形状は適用される軒樋の形状に
応じて決めればよく、また、両端部の樋耳支持部の形状
も、同様に適用される軒樋の耳部の形状に応じて決めれ
ばよい。剛性面からは吊具本体を断面I字状のものとす
るのが好ましい。
【0022】吊具本体の中央部付近には、前後方向に長
孔が設けられている。この長孔は上下方向に開口してい
る。長孔の形状は通常必要とされる出寸法の調整範囲を
満足し、しかも、吊具本体の強度面での低下が著しく生
じないように、適宜決めればよい。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0024】図1は本発明の軒樋の支持構造の一例を示
す説明図、図2は図1の軒樋支持具である軒樋吊具を示
す説明図、図3ないし図4は軒樋吊具の各部材を示す説
明図である。
【0025】まず、図1を参照し、軒樋の支持構造の一
実施例の構成を説明する。鼻隠し板1の前面および下面
に沿って、帯状の化粧板2が取り付けられている。具体
的にはビス4により鼻隠し板1に固定されている。
【0026】化粧板2は、硬質塩化ビニル樹脂製の低発
泡体のもので、押出成形にて成形されたものである。化
粧板2の前面上部には、軒樋吊具を取り付けるための断
面L字状の幅広溝21が長手方向に沿って形成されてい
る。この幅広溝21は、上下幅が後述する軒樋吊具5の
取付杆6の差込板部61よりも広く形成され、また幅広
溝21の前後幅は、取付杆6の肉厚のほぼ2倍の幅に形
成されている。幅広溝21および化粧板2の下部に設け
られた幅狭の凹部22にはそれぞれ小さなV字溝21
a、22aが長手方向に沿って形成されている。このV
字溝21a、22aは、化粧板2を鼻隠し板1の前面に
ビス4、・・・にて固着する際に、位置決めの目印とす
るものである。
【0027】軒樋吊具5は、図2に示すように、化粧板
2に取り付けられる取付杆6と、軒樋9を吊り下げ状態
で支持するポリカーボネート樹脂製の軒樋支持杆7と、
この取付杆6と軒樋支持杆7を連結する中間連結部材8
とで構成されている。この場合、中間連結部材8は取付
杆6と溶接されて一体化されている。取付杆6および中
間連結部材8はともにステンレス製のものである。ま
た、この実施例においては、軒樋支持杆7は吊具本体そ
のものであり、以下の説明では、吊具本体7とする。
【0028】取付杆6は、図3に示すように、上方の中
程部に段部62が形成され、この段部62を境として、
上部が前記幅広溝21に嵌着される差込板部61とさ
れ、下部が前記化粧板2の前面に当接する当接板部63
となされている。当接板部63の下部には釘孔64が設
けられている。
【0029】中間連結部材8は所定幅のステンレス製板
を屈曲加工して製作したものであり、図3に示すよう
に、その屋内側の一端部にはコ字状の嵌着部81が設け
られ、この嵌着部81が取付杆6の当接板部63に嵌着
・溶接されて、取付杆6と一体化されている。また、中
間連結部材8の屋外側の他端部には水平部82が設けら
れている。この水平部82は急勾配の第1の傾斜部8
3、緩やかな第2の傾斜部84および垂直部85にて取
付杆6と連結されている。水平部82には図3(a)に
示すようにボルト挿通用の孔82aが設けられている。
垂直部85の上端部から水平部82の先端に至る部分に
おいては、幅方向の両側部が下方に屈曲されて係止部8
6が設けられている。この両係止部86間の間隔は、吊
具本体7の幅にほぼ等しくされている。
【0030】吊具本体7の屋外側の一端部には軒樋9の
屋外側耳部91を支持する樋耳支持部71が、屋内側の
他端部には軒樋9の屋内側耳部92を支持する樋耳支持
部72がそれぞれ設けられている。この樋耳支持部72
は係止部72aとバネ板部72bとからなる。吊具本体
7の中央部は下方に窪んでおり、図4(a)および図6
に示すように、長手方向に沿ってボルト挿通用の長孔7
3が上下方向に開口して設けられている。また、図5に
示すように、吊具本体52は断面形状がI字状のもので
ある。10はボルト、11は蝶ナットである。
【0031】そして、図2に示すように、吊具本体7の
ほぼ中央部の所定位置に取付杆6の水平部82を当接
し、かつ、係止部86を吊具本体7の両側面に係止さ
せ、ボルト挿通用の孔82aおよび長孔73に上方から
ボルト10を挿通し、蝶ナット11を締め付けることに
より、軒樋吊具5が構成されている。
【0032】そして、この軒樋吊具5を化粧板2に取り
付けるにあたっては、取付杆6の差込板部61を化粧板
2の幅広溝21に嵌着させ、つぎに当接板部63の釘孔
64に釘を打ち込んで固定することにより取り付けるこ
とができる。この際、幅広溝21へ取付杆6の差込板部
61を嵌着させる時、取付杆6の段部62が幅広溝21
の下面に係止されることで、軒樋吊具5の下方への脱落
が防止される。また、取付杆6の差込板部61が幅広溝
21に嵌着されることで、軒樋吊具5の前方への移動が
防止される。
【0033】また、幅広溝21は化粧板2の前面に長手
方向に沿って形成されているので、軒樋吊具5を化粧板
2に対して任意の箇所で取り付けることができ、しか
も、取付後に長手方向へスライドさせて位置調整するこ
ともできる。
【0034】さらに、幅広溝21の前後幅が取付杆6の
肉厚のほぼ2倍程度に形成されていることで、取付杆6
は無理な変形を伴わずに幅広溝21に対して容易に嵌着
することができる。なお、取付杆6の差込板部61を前
方に傾斜して形成することにより、取付状態において、
取付杆6の上部が幅広溝21の内面に圧着状態となり、
ガタツキのない安定した取付状態を得ることができる。
【0035】つぎに、図1により上記軒樋吊具5の使用
方法について説明する。まず、蝶ナット11を緩めて、
図に示すように、吊具本体52を屋外側に摺動させて所
定の位置まで移動させ、所定の出寸法調整を行って仮の
位置決めを行った後、再度、蝶ナット11を締め付けて
取付杆6の水平部82と吊具本体7とを固定する。取付
杆6の当接板部63に設けられた釘孔64に釘(図示せ
ず)を打ち込み、化粧板2に取付杆6を固定する。そし
て、軒樋9の屋外側耳部91を吊具本体7の樋耳支持部
71に係止させ、軒樋9を屋内側に回動させて軒樋9の
屋内側耳部92を吊具本体7の樋耳支持部72に係止さ
せることにより、軒樋吊具5に軒樋9を取り付ける。
【0036】そして、軒樋支持部5(この場合は軒樋吊
具5)を屋外側に移動させるには、図7に示すように、
蝶ナット11を緩めて、吊具本体7を屋外側に移動させ
て位置決めし、再度、蝶ナット11を締め付けて中間連
結部材8の水平部82に止着する。そして、上記と同様
に取付杆6の当接板部63を釘(図示せず)にて固着し
て、軒樋吊具5を化粧板2の前面に取り付ける。
【0037】このように、鼻隠し板1の態様に応じ、吊
具本体7を取付杆6に対して前後方向に摺動させて移動
し、再度、蝶ナット11を締め付けることにより、軒樋
9の軒先からの出寸法の調整を行うことができる。
【0038】図8は本発明の軒樋の支持構造の第2実施
例を示す説明図である。上記第1実施例における中間連
結部材8を取付杆6の当接板部63と溶接して一体化し
た構造の軒樋支持具に代えて、図10に示すように両部
材をそれぞれ別物にした以外は基本的に同一であるの
で、同一部分には同一符合を付して詳細な説明は省略す
る。
【0039】具体的には図10および図12に示すよう
に、中間連結部材8の垂直部85の屋内側の幅方向の両
側片がほぼL字状に内向きに屈曲されて係止片81a、
81aが形成されることにより嵌着部81Aとされてい
る。対向する係止片81a間の間隔は当接板部63の幅
より狭くされている。垂直部85の下方には釘孔87が
設けられている。
【0040】取付杆6の当接板部63には、図11に示
すように、上下方向に一定間隔をおいて6個の釘孔64
が設けられている。
【0041】吊具本体7は上記第1実施例におけるもの
と同一構造のものである。
【0042】そして、図9に示すように、吊具本体7の
ほぼ中央部の所定位置に中間連結部材8の水平部82を
当接し、かつ、係止部86を吊具本体7の両側面に係止
させ、ボルト挿通用の孔82aおよび長孔73に上方か
らボルト10を挿通して蝶ナット11を締め付けること
により、吊具本体7が中間連結部材8に止着され、一
方、取付杆6の当接板部63が、中間連結部材8の嵌着
部81Aに上方から挿入された状態とされて軒樋吊具5
が構成されている。
【0043】つぎに、図8により上記軒樋吊具5の使用
方法について説明する。まず、蝶ナット11を緩めて、
図に示すように、吊具本体52を屋外側(前方向)に摺
動させて所定の位置まで移動させ、所定の出寸法調整を
行って仮の位置決めを行った後、再度、蝶ナット11を
締め付けて中間連結部材8の水平部82と吊具本体7と
を固定する。つぎに、中間連結部材8を当接板部63に
沿って上方向に摺動させて所定の取付位置に移動して仮
の位置決めを行い、中間連結部材8と当接板部63を一
緒に釘(図示せず)にて固着して、軒樋吊具5を化粧板
2の前面に取り付ける。そして、上記第1実施例と同様
にして軒樋吊具5に軒樋9を取り付ける。
【0044】このように、鼻隠し板1の態様に応じ、吊
具本体7を中間連結部材8に対して前方向に摺動させて
移動し、再度、蝶ナット11を締め付けることにより、
図8にて一点鎖線で示すように、軒樋9の軒先からの出
寸法の調整を行うことができる。
【0045】また、中間連結部材8を当接板部63に沿
って上方向に摺動させて所定の取付位置に移動し、中間
連結部材8と当接板部63を一緒に釘(図示せず)にて
固着して、軒樋吊具5を化粧板2の前面に取り付けるこ
とにより、図8にて一点鎖線で示すように、上下方向の
取付位置の調整を行うことができる。
【0046】さらに、中間連結部材8の垂直部85に形
成されたL字状の両係止片81aが当接板部63に対し
てガイド片としての機能を有しているので、ガタツキを
防止でき、しかも、取付施工を容易に行える。
【0047】図13は本発明の軒樋の支持構造の第3実
施例を示す説明図である。上記第2実施例における中間
連結部材8の嵌着部81Aに代えて、図14に示すよう
な構造にした以外は基本的に同一であるので、同一部分
には同一符合を付して詳細な説明は省略する。具体的に
は図13および図14に示すように、中間連結部材8の
垂直部85の屋内側の幅方向の両側片がほぼL字状に内
向きに屈曲され、この屈曲された係止片81a、81a
の先端がさらに内向きにほぼ90度屈曲されて当接ガイ
ド片81c、81cが形成されることにより嵌着部81
Cとされている。対向する係止片81a間の間隔は当接
板部63の幅より狭くされている。垂直部85の下方に
は釘孔87が設けられている。
【0048】取付杆6の当接板部63には、図14に示
すように、幅方向の中央部が所定の幅、上下方向にわた
って窪んだ凹部63aが設けられている。この凹部63
aの深さは上記当接ガイド片81c、81cの先端が当
接するようにされている。また、当接板部63には上下
方向に一定間隔をおいて6個の釘孔64が設けられてい
る。
【0049】吊具本体7は上記第1実施例におけるもの
と同一構造のものである。
【0050】図13の軒樋吊具5の使用方法について
は、上記第2実施例における説明と同一であるので説明
は省略する。この実施例においては、当接ガイド片81
cの先端面および内側側面が当接板部63の凹部63a
の底面および側面に当接しているので、ガタツキをさら
に防止できる。
【0051】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の軒樋の支持構造
においては、吊具本体と取付部とを連結する中間連結部
の屋外側端部に、吊具本体が中間連結部に対して前後方
向に摺動自在に、たとえばボルト・ナットにて止着され
ているので、ナットを緩めて吊具本体を前後方向に移動
させて位置決めし、再度ナットを締め付けて吊具本体を
中間連結部に止着することにより、軒樋の軒先からの出
寸法の調整を行うことができる。
【0052】また、請求項2記載の本発明の軒樋の支持
構造においては、中間連結部材が取付杆の当接部と一体
化されていることにより、軒樋支持具を構成する部材数
が一つ少なくなり、組立工数も減り、施工を効率的に行
える。また、製造管理や在庫管理も簡単になる。
【0053】さらに、請求項3記載の本発明の軒樋の支
持構造においては、中間連結部の屋内側端部を取付部の
当接部に上下方向に摺動自在に嵌着した構造とすること
により、中間連結部の屋内側端部を、取付部の当接部に
沿って上下方向に移動させて所定位置に位置決めし、中
間連結部の屋内側端部と当接部とを同時に固着具にて帯
状化粧板に固着することにより、軒樋支持具の上下方向
の取り付け高さも調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における軒樋の支持構造の一例を示す説
明図である。
【図2】図1の軒樋吊具を示す説明図である。
【図3】取付体を示す説明図であり、(a)は平面図、
(b)は正面図、(c)は右側面図である。
【図4】吊具本体を示す説明図であり、(a)は平面
図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。
【図5】図4(b)のX−X線における切断端面図であ
る。
【図6】図4(b)のY−Y線における切断端面図であ
る。
【図7】図1の軒樋の支持構造の他の使用態様を示す説
明図である。
【図8】本発明における軒樋の支持構造の他の例を示す
説明図である。
【図9】図8の軒樋吊具を示す説明図である。
【図10】中間連結部材を示す説明図であり、(a)は
平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。
【図11】取付杆を示す説明図であり、(a)は平面
図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。
【図12】図9のZ−Z線における切断断面図である。
【図13】軒樋吊具の他の変形例を示す説明図であり、
(a)は正面図、(b)は右側面図である。
【図14】図13(a)のW−W線における切断断面図
である。
【符号の説明】
1 鼻隠し板 2 帯状化粧板 21 幅広溝 22 凹部 21a、22a V字溝 4 ビス 5 軒樋吊具 6 取付杆 61 差込板部 62 段部 63 当接板部 64 釘孔 7 吊具本体(軒樋支持杆) 71、72 樋耳支持部 73 ボルト挿通用の長孔 8 中間連結部材 81 嵌着部 82 水平部 82a ボルト挿通用の孔 85 垂直部 86、86 係止部 9 軒樋 91 屋外側耳部 92 屋内側耳部 10 ボルト 11 蝶ナット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物の被固定面に固定される帯状化粧
    板と、この帯状化粧板に取り付けられる軒樋支持具とを
    備え、前記帯状化粧板の前面には断面L字状の幅広溝が
    長手方向に形成され、一方、前記軒樋支持具は軒樋を支
    持する軒樋支持杆と、段部を有する取付杆とで構成さ
    れ、この取付杆は段部を境に上側が前記幅広溝に挿着さ
    れる差込部であり、下側が前記帯状化粧板の前面にほぼ
    当接する当接部であり、この当接部が帯状化粧板に固着
    具にて固着されている軒樋の支持構造において、 前記軒樋支持杆が、両端部に樋耳支持部が設けられた吊
    具本体と、この吊具本体と前記取付杆とを連結する中間
    連結部材とからなり、この中間連結部材の屋外側端部に
    前記吊具本体が中間連結部材に対して前後方向に摺動自
    在に止着されていることを特徴とする軒樋の支持構造。
  2. 【請求項2】中間連結部材が取付杆の当接部と一体化さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の軒樋の支持構
    造。
  3. 【請求項3】中間連結部材の屋内側端部が取付杆の当接
    部に上下方向に摺動自在に嵌着され、中間連結部材の屋
    内側端部と当接部とが、固着具にて帯状化粧板に固着さ
    れている請求項1記載の軒樋の支持構造。
JP236796A 1996-01-10 1996-01-10 軒樋の支持構造 Pending JPH09189106A (ja)

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