JPH09188948A - 繊維機械用給糸装置 - Google Patents

繊維機械用給糸装置

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JPH09188948A
JPH09188948A JP8269694A JP26969496A JPH09188948A JP H09188948 A JPH09188948 A JP H09188948A JP 8269694 A JP8269694 A JP 8269694A JP 26969496 A JP26969496 A JP 26969496A JP H09188948 A JPH09188948 A JP H09188948A
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textile machine
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feeder
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JP8269694A
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English (en)
Inventor
Horst Paepke
ペプケ ホルスト
Joachim Paepke
ペプケ ヨアヒム
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Terrot Strickmaschinen GmbH
Original Assignee
Terrot Strickmaschinen GmbH
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
    • D04B15/00Details of, or auxiliary devices incorporated in, weft knitting machines, restricted to machines of this kind
    • D04B15/38Devices for supplying, feeding, or guiding threads to needles
    • D04B15/48Thread-feeding devices

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  • Textile Engineering (AREA)
  • Knitting Machines (AREA)
  • Forwarding And Storing Of Filamentary Material (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 繊維機械用給糸装置において、貯糸ドラムに
巻き付いている糸の消費量が様々に異なる場合であって
も、貯糸ドラムから糸が落下することを防ぐ。 【解決手段】 繊維機械用給糸装置において、垂直軸線
39の周りに回転駆動される貯糸ドラム13を有する。
貯糸ドラム13が切頭円錐形の糸進入領域26と円筒形
の貯糸領域29とを有する。糸21が給糸案内要素24
を介して糸進入領域26に接線方向から近づき、糸引出
し案内要素28によって貯糸領域29から接線方向に取
り去られる。糸21が貯糸領域29の下縁36から或る
垂直距離をおいて取り去られるように、糸引出し案内要
素28を貯糸領域29に対して配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、請求項1の前提部
分に記載された繊維機械用給糸装置に関するものであ
る。すなわち、本発明は、給糸経路の途中に糸が巻き付
けられる貯糸ドラムが配備された繊維機械用給糸装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の貯糸ドラムを備えた繊維機械用
給糸装置は例えばドイツ特許公報第3501944号に
より公知である。この給糸装置においては、貯糸ドラム
が切頭円錐形の糸進入領域とそれつながって小さな円錐
度を備えた貯糸領域とを有している。そして、糸が接線
方向から前記糸進入領域に受け入れられて複数回巻付い
た後、前記貯糸領域に引き取られる。このような貯糸ド
ラムを備えた給糸装置によると、上述したような糸進入
領域と貯糸領域との形状や、それらに対する複数回に亘
る糸の巻付けとによって、一方では、糸が滑ることなく
貯糸ドラムの周速で繊維機械の糸加工箇所へと送られ、
他方では、貯糸ドラムに複数回巻き付けられた糸同士が
重なり合うことなく互いに平行となって、貯糸ドラムの
円錐度に応じて軸線方向下向きに移動する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の給糸装置にあっては、糸張力が低下したときに
貯糸ドラムの糸進入領域や貯糸領域のドラム外被上で糸
が集まったりばらけたりするという事態が起こり、それ
が原因になって糸が貯糸領域の膨らみを持たない下縁か
ら滑り落ちてしまうおそれがあった。また、同様に、故
障した繊維機械を停止させるときにも、糸が貯糸領域の
膨らみを持たない下縁から滑り落ちてしまうおそれがあ
った。
【0004】繊維機械で使用される糸は、例えば綿、羊
毛、合成繊維材料、等の材料の相違により、又は例えば
フラットヤーン、複合糸、捲縮糸、等の加工及び仕上げ
の相違により、さらには柄の相違により、きわめて異な
る特性を発揮することがあり、そのような特性の相違に
よる影響は給糸装置において顕著に現れる。例えば柄出
し編物を作る繊維機械の場合、糸を大量に消費して個々
の針で編目が形成される。また、タック高さに位置決め
された針によって形成された編目がその針に接触したま
ま、新しい糸がニードルフックにより捕捉されて前記編
目から引き出されることによりループとなって編目と一
体につながる。このような編目を形成するときの糸の消
費は、糸消費100%の編目で測定して約60%にすぎ
ない。更に、編物用柄出しを行うときに供給された糸
は、糸の交絡を介して結合しておくことができるよう
に、2つの任意の編目の間に浮き編として存在する。そ
の際に必要となる糸の消費は、糸消費100%の編目で
測定して約20%にすぎない。このように給紙装置での
糸消費は絶えず量的変化を受けるので、低い糸張力を維
持することが必要となる。
【0005】糸を加工して編目、ループ又は浮き編にす
るとき低くて均一な糸張力が得られ、しかも貯糸ドラム
からの糸の落下を防止するための給紙装置として、例え
ば、水平に配置される円筒形ロールを備えた給糸装置が
公知である。この給紙装置の円筒形ロールは、電動機に
よって高速回転されるものであり、接線方向に供給され
る糸が円筒形ロールに1回巻付けられ、再び接線方向に
運び去られるようになっている。上述したような不規則
な糸消費はこの円筒形ロールと加工箇所との間において
不規則な糸張力を引き起こす。これにより、ロールの周
速に応じて糸の摩擦が様々になるので、糸張力の弛緩時
に糸がロールに巻き取られ、それに続く糸張力の緊張時
に糸切れの発生する事態を生じることがある。
【0006】編機がスイッチオフされ又は制動されると
きにも同じ現象の現れることがある。編機がスイッチオ
フされたときには、編機が即座に停止する一方で、円筒
形ロールの駆動用モータはスイッチオフされるだけで制
動されないので惰性で回転を続ける。このため、編機の
停止時点から円筒形ロールが惰性で回転して停止するま
での時間帯で糸が巻き取られて切れることがある。
【0007】更に、先行技術により公知の給糸装置の円
筒形ロールは、約5°の円錐度を有する垂直スピンドル
からなる。このような円筒形ロールでなる貯糸ドラムは
主駆動輪に結合された駆動ベルトによって駆動される。
貯糸ドラムに巻付けられた糸が異なる糸張力のときに落
下するのを防止するために、貯糸ドラムと平行に離間し
て、複数のS状くぼみを有する給糸要素が設けられてい
る。これによると、貯糸ドラムの各巻付け後に糸が給糸
要素を介して案内され、糸張力の変化時に糸の落下が防
止される。
【0008】しかしこの配置では、欠点として、給糸要
素のS状くぼみ内で望ましくない摩擦が発生して飛散繊
維の増加を招く。更に、各巻付けを個々に案内要素のS
状くぼみ内に挿入しなければならないので、このような
給糸装置の運転開始にはきわめて時間がかかる。更に、
スピンドルの周速が糸の速度よりも大きいことが欠点で
ある。糸張力が増すとスピンドル周面での糸の摩擦が増
して、供給過多を生じる。糸張力が低下すると糸が垂れ
下がり、糸がその弛緩によって巻き取られて切れる危険
が生じる。こうした障害は巻付けごとに生じることがあ
る。
【0009】そこで本発明の課題は、貯糸ドラム上のす
べての糸において、特に柄出し編物で糸消費量が異なる
場合であっても、糸巻経路が秩序正しく配置されて貯糸
ドラムから糸が落下することのない給糸装置を構成する
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題が、本発明によ
れば、請求項1の特徴部分によって解決される。請求項
1に係る発明は、繊維機械用給糸装置であって、少なく
とも近似的に垂直な軸線の周りを回転可能に支承されて
駆動可能な貯糸ドラムを有し、この貯糸ドラムが、その
上側部分に切頭円錐形の糸進入領域を有すると共に、そ
の下側部分に糸進入領域に続く実質的に円筒形の貯糸領
域を有し、この貯糸領域が膨らみを持たない下縁を有
し、糸が、給糸案内要素を介して貯糸ドラムの糸進入領
域に接線方向から近づけられ、糸引出し案内要素によっ
て貯糸領域から接線方向で取り去られるようになったも
のにおいて、糸が少なくとも貯糸領域の下縁から或る垂
直距離を保って取り去られるように、糸引出し案内要素
が貯糸領域に対して配置されており、前記垂直距離が垂
直軸線に沿った区間の距離であり、この区間が、実質的
に円筒形の貯糸領域の入口と出口との間での糸のその貯
糸領域に対する巻付領域を形成していることを特徴とす
る繊維機械用給糸装置。
【0011】この発明のように、実質的に円筒形の貯糸
領域に対して糸引出し案内要素を配置することで、少な
くとも貯糸ドラムに巻き付いた糸がその貯糸ドラムの貯
糸領域から落下することもなく、供給された糸を様々な
消費量で加工のために供給することができるようにな
る。更に、様々な糸張力の補償はこの配置によって保証
しておくことができる。
【0012】更に、本発明の利点として、例えば故障に
基づいて編機をスイッチオフするとき、主駆動輪に駆動
結合された貯糸ドラムがやはり直ちに停止され、実質的
に円筒形の貯糸領域で糸の巻付けが落下するのを防止す
ることができる。この場合、編機の再始動時、テークル
原理に従って糸が貯糸ドラムに引き上げられて糸張力が
増成されることがある。従って、繊維機械1機に約20
0台まで配置しておくことのできるような給糸装置を運
転可能状態に移すのに付加的作業を必要としなくなる。
【0013】更に、本発明による構成によって、従来の
編目形成に比べて糸消費を少なくしておくことのできる
柄出し編物の製造を可能とすることができる。例えば、
少なくとも1つの巻付けの落下によって故障を生じるこ
となく、100%の編目で測定して僅かに60%若しく
は20%の糸消費で加工されるループ又は浮き編を形成
することができる。
【0014】本発明のその他の有利な実施態様及び展開
はその他の請求項に明示されている。
【0015】
【発明の実施の形態】発明にとって本質的な部品に限定
された給糸装置11が図1に示されており、この給糸装
置は着脱可能に繊維機械の機械リング12に固着されて
いる。給糸装置11が貯糸ドラム13を有し、この貯糸
ドラム13は軸14の一端に配置される駆動歯車16と
歯付ベルト18とを介して主駆動輪17と駆動結合され
ている。貯糸ドラム13の回転数を被加工糸種に適合さ
せることができるように、主駆動輪17の直径は無段調
整可能である。
【0016】糸21は図示しない管から引き出され、糸
案内ハト目22を通過し、次に、ネップが通過して加工
されるのを防止するために、図示しないネップ点検要素
に通される。引き続き糸21は糸制動装置23に供給さ
れ、その制動後に給糸案内要素24を介して貯糸ドラム
13に供給される。糸21は、実質的に切頭円錐形に構
成される糸進入領域26に接線方向で乗り上がる。この
ことが点27で表されている。引き続き糸21は、好ま
しくは貯糸ドラム13に完全に1回巻付けられた後、糸
引出し案内要素28によって接線方向で取り去られる。
繰り出された糸21は糸張力監視装置31を介して引下
げ用針32に供給される。糸進入領域26及び/又は貯
糸領域29に複数の巻付けを設けておくことも同様に可
能である。
【0017】貯糸ドラムに乗り上げる糸21は糸進入領
域26を通過し、この領域内で送り作用を有する。貯糸
ドラム13の回転によって、糸21が滑りなしに貯糸ド
ラムに当接して、摩擦によって消費に応じて管糸から引
き出される。
【0018】この作用は点27と点33との間で生じ
る。点33は糸進入領域26からそれに続く実質的に円
筒形の貯糸領域29に至る移行部である。点33で糸2
1は実質的に円筒形の貯糸領域29に進入して、点34
において実質的に円筒形の貯糸領域29から接線方向に
取り去られる。貯糸領域29の部分的巻付けは糸進入領
域26とは対照的に貯糸作用を有する。図1で点33の
前後に示した勾配は理想的には直線状であり、貯糸領域
29における勾配が糸進入領域26におけるよりも小さ
いことは自明である。
【0019】糸引出し案内要素28は実質的に円筒形の
貯糸領域29の下縁36から垂直距離を置いて配置され
ており、前記垂直距離が垂直軸線39に沿った区間の距
離であり、この区間は、点33と点34との間での糸2
1のその貯糸領域29に対する巻付領域を形成してい
る。同様に、下縁36と糸引出し案内要素28との間の
垂直距離を点33と点34との間での糸21の巻付領域
に一致させることも可能である。その際、単に半分の巻
付けであることは必ずしも必要でない。複数の巻付けに
することもできる。
【0020】更に、糸張力の弛緩時に点34と糸引出し
案内要素28との間での糸21のたわみを小さく抑える
ことができるように、糸引出し案内要素28は有利には
貯糸領域29のドラム外被37の近傍に配置されてい
る。これにより、更に、糸張力の弛緩時に貯糸領域29
から糸21が落下する危険を防止することを達成するこ
とができる。実質的に円筒形の貯糸領域29を糸進入領
域26に比べて長手軸線方向に見て大きく構成すること
によっても、同じ利点は達成することができる。大きく
構成することは、例えば、共通の長手軸線39に沿って
1.2倍あるいは1.5倍±20%の長さによって与え
ておくことができる。更に、貯糸領域29は一層長く構
成しておくことができる。本発明によるこの構成では、
有利には、主駆動輪17を介して駆動時に僅かな慣性モ
ーメントを克服し得るように、貯糸ドラム13は中空体
として構成されている。
【0021】糸張力監視装置31が糸引出し案内要素2
8と糸案内要素41とを有し、両者間に糸21が直線糸
道42を有する。糸引出し案内要素28と糸案内要素4
1との間で、力溜めとして構成された検出要素43が直
線糸道42の領域内で糸21に作用する。糸張力の弛緩
時に糸21を転向させて糸張力の弛緩を補償するため
に、検出要素43は回転軸44を介して揺動可能に支承
されている。このために検出要素43は曲折端46を備
えた第1レバーアーム52を有し、この曲折端が糸21
に当接する。この第1レバーアーム52の反対側へ延び
出た第2レバーアーム53の反対側末端47に補償質量
48が設けられており、糸張力の弛緩時にこの補償質量
が検出要素43を矢印49方向に転向させて、糸21を
緊張状態に保つ。同様に、糸21がこの実施例とは逆に
下方に転向されるようにすることも可能であり、これに
より検出要素43は、若しくは力溜めは、それに相応さ
せて構成しておくことができる。
【0022】選択的に、補償質量48の代わりにばね要
素、等を設けておくことも可能である。糸張力監視装置
31が所要糸張力の点で糸に適合可能となるように、補
償質量48は第2レバーアーム53に摺動可能に配置さ
れている。
【0023】検出要素43の転向が一定程度を超える
や、図示しないリミットスイッチを操作可能とすること
ができ、このスイッチが繊維機械を停止させ且つ障害を
表示する。この表示は例えば音信号又は光信号によって
行うことができる。同様に、糸切れがあるとき、リミッ
トスイッチが操作される。検出要素43はやはり矢印4
9方向に転向され、リミットスイッチが操作される。
【0024】繊維機械と同期した主駆動輪17と貯糸ド
ラム13の駆動歯車16との間の高い変速比によって、
糸21が針32に接近する速度よりも高い周速度が貯糸
ドラム13に強いられる。無段調整可能な糸制動装置2
3によって、貯糸ドラム13上での糸21の摩擦は制御
して、糸消費に、そして編成条件に応じて糸張力に、適
合することができる。糸張力が増すとテークル原理に従
って摩擦が増して、糸21が糸進入領域26の一層大き
な直径を目指すので、糸21の巻付けは糸進入領域26
で浅い円錐形構成によって送り作用を受ける。他方で、
糸張力が弛緩すると摩擦が減少し、送り量も減少し、糸
21が糸進入領域26を離れて貯糸領域29に移行する
や、糸量が糸需要に適合される。従ってこの領域では糸
の引渡しを期待することができない。補償シリンダの働
きも有する貯糸領域29は、糸進入領域26と同じ回転
数のときにのみ、糸進入領域26に僅かに発生した張力
を和らげる働きをなお有する。これが可能であるのは、
貯糸領域29がその高い回転数で糸21に対して一定し
た長い摩擦面を提供するからである。
【0025】綿、羊毛、混合糸及び合成糸を加工するた
めに、主駆動輪17と糸制動装置23は、貯糸ドラム1
3が柄出し編物用に不規則な糸量も送り、且つ給糸の中
断を橋絡するように、調整することができる。貯糸ドラ
ム13の表面は有利には研磨構成されている。同様に、
この表面をクロムめっきし又は陽極酸化し又は他の方法
で表面処理しておくことも可能である。
【0026】主駆動輪17と糸制動装置23が別々に調
整可能であることで、多種多様な糸への適合が可能とな
り、従って引下げ時に低い糸張力を達成するために普遍
的利用が可能となる。
【0027】貯糸領域29のドラム外被37の近傍に糸
引出し案内要素28を配置し、且つ実質的に円筒形の貯
糸領域29の下縁36から離間させることを補足して、
糸張力監視装置31は、糸弛緩時に巻付け38が貯糸領
域29から落下しないことに本質的に寄与することがで
きる。この時点に検出要素43が応答して、まず糸引出
し案内要素28と糸案内要素41との間に通される糸2
1の転向によって補償を行う。弛緩が進むと検出要素4
3は、リミットスイッチを操作し且つ繊維機械をスイッ
チオフするように転向される。貯糸ドラム13が同時に
停止することによって糸21の惰性走行が防止され、糸
の引渡しは起きない。従って糸制動装置23の作用と、
繊維機械で行われる貯糸ドラム13の停止とによって、
少なくとも1つの巻付け38が貯糸領域29から落下し
ないことを保証しておくことが可能となる。このような
有利な構成では、同時に、貯糸領域29の無玉縁下縁3
6を設けておくことができ、この貯糸領域は、先行技術
から知られているように、複数の巻付け38が乗り上げ
るときしばしば糸切れを生じる。
【0028】更に、選択的に、貯糸ドラム13上に複数
の巻付け38を設けておくことが可能である。更に、貯
糸領域は円筒形又は弱円錐形に構成しておくことがで
き、その際、好ましくは5°未満の円錐度を設けておく
ことができる。
【0029】本発明の望ましい実施形態を以下にまとめ
て列挙する。 (1)糸21が少なくとも貯糸領域29の下縁36に対
して或る垂直距離を保って取り去られるように、糸引出
し案内要素28が貯糸領域29に対して配置されてお
り、前記垂直距離の範囲内で、貯糸領域29への糸21
の巻付け38が行われている請求項1に記載の繊維機械
用給糸装置。 (2)下縁36との垂直距離が少なくとも貯糸領域29
の垂直長さの半分を含むように、糸引出し案内要素28
が貯糸領域29に対して配置されている請求項1又は請
求項2に記載の繊維機械用給糸装置。 (3)糸引出し案内要素28が、接線方向に糸を引き出
すために、貯糸領域29のドラム外被37の近傍に配置
されている請求項1〜請求項3のうちのいずれかに記載
の繊維機械用給糸装置。 (4)糸引出し案内要素28が、貯糸領域29のドラム
外被37に対して、少なくとも、貯糸領域29の直径の
半分よりも小さい距離に配置されている請求項4に記載
の繊維機械用給糸装置。 (5)貯糸領域29が糸進入領域26よりも垂直に長く
構成されている請求項1に記載の繊維機械用給糸装置。 (6)貯糸領域29が糸進入領域26の長さの少なくと
も1.2倍の長さである請求項6に記載の繊維機械用給
糸装置。 (7)貯糸領域29が糸進入領域26の長さの1.5倍
±20%の長さである請求項1に記載の繊維機械用給糸
装置。 (8)貯糸領域29が円筒形に構成されている請求項1
に記載の繊維機械用給糸装置。 (9)貯糸領域29が実質的に円筒形に構成されて、1
0°未満の円錐度を有する請求項1に記載の繊維機械用
給糸装置。 (10)貯糸ドラム13が研磨表面を有する請求項1に
記載の繊維機械用給糸装置。 (11)貯糸ドラムがクロムめっき表面を有する請求項
1に記載の繊維機械用給糸装置。 (12)貯糸ドラムが中空体として構成されている請求
項1に記載の繊維機械用給糸装置。 (13)糸進入領域26の高さに給糸案内要素24の位
置が調整されており、糸21が実質的に水平に糸進入領
域26に供給可能である請求項1に記載の繊維機械用給
糸装置。 (14)貯糸領域29に当接する糸21の巻付け38
が、少なくとも、貯糸領域29の入口33から出口34
に至る貯糸領域29の周面の半分を含む請求項1に記載
の繊維機械用給糸装置。 (15)糸送り方向で糸引出し案内要素28の後方に糸
張力監視装置31が設けられている請求項1に記載の繊
維機械用給糸装置。 (16)糸張力監視装置31が、糸引出し案内要素28
と、他の糸案内要素41と、糸引出し案内要素28と糸
案内要素41との間で糸21の直線糸道42に作用する
検出要素43とを有する請求項16に記載の繊維機械用
給糸装置。 (17)検出要素43が揺動軸44の周りで揺動可能で
あり、且つ糸引出し案内要素28と糸案内要素41との
間の直線糸道42から糸21を緊張状態で転向可能であ
る請求項17に記載の繊維機械用給糸装置。 (18)検出要素43が力溜めとして構成されており、
糸21が緊張状態で転向可能である請求項17又は請求
項18に記載の繊維機械用給糸装置。 (19)検出要素43が、糸21に作用する曲折端46
を備えた第1レバーアーム52とこの第1レバーアーム
52の反対側へ延び出た第2レバーアーム53とを有
し、且つ第2レバーアーム53の反対側末端47に補償
質量48を有する請求項17〜請求項19のいずれかに
記載の繊維機械用給糸装置。 (20)補償質量48が摺動可能に第2レバーアーム5
3に配置されている請求項20に記載の繊維機械用給糸
装置。 (21)検出要素43がばね要素を力溜め要素として有
する請求項19に記載の繊維機械用給糸装置。 (22)糸張力監視装置31が、繊維機械を停止させる
リミットスイッチを有する請求項16〜請求項22のい
ずれかに記載の繊維機械用給糸装置。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、繊維機械用給糸装置に
おいて、貯糸ドラムに巻き付いている糸の消費量が様々
に異なる場合であっても、糸巻経路が秩序正しく配置さ
れて貯糸ドラムから糸が落下することがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による給糸装置の略示側面図である。
【符号の説明】
13 貯糸ドラム 21 糸 24 給糸案内要素 26 糸進入領域 28 糸引出し案内要素 29 貯糸領域 31 糸張力監視装置 33 入口 34 出口 36 下縁 37 ドラム外被(37) 38 糸の巻付け 39 軸線 41 糸案内要素 42 直線糸道 43 検出要素 44 揺動軸 46 曲折端 47 反対側末端 48 補償質量 52 第1レバーアーム 53 第2レバーアーム

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維機械用給糸装置であって、少なくと
    も近似的に垂直な軸線(39)の周りを回転可能に支承
    されて駆動可能な貯糸ドラム(13)を有し、この貯糸
    ドラム(13)が、その上側部分に切頭円錐形の糸進入
    領域(26)を有すると共に、その下側部分に糸進入領
    域(26)に続く実質的に円筒形の貯糸領域(29)を
    有し、この貯糸領域(29)が膨らみを持たない下縁
    (36)を有し、糸(21)が、給糸案内要素(24)
    を介して貯糸ドラム(13)の糸進入領域(26)に接
    線方向から近づけられ、糸引出し案内要素(28)によ
    って貯糸領域(29)から接線方向で取り去られるよう
    になったものにおいて、 糸(21)が少なくとも貯糸領域(29)の下縁(3
    6)から或る垂直距離を保って取り去られるように、糸
    引出し案内要素(28)が貯糸領域(29)に対して配
    置されており、前記垂直距離が垂直軸線(39)に沿っ
    た区間の距離であり、この区間が、実質的に円筒形の貯
    糸領域(29)の入口(33)と出口(34)との間で
    の糸(21)のその貯糸領域(29)に対する巻付領域
    を形成していることを特徴とする繊維機械用給糸装置。
  2. 【請求項2】 糸(21)が少なくとも貯糸領域(2
    9)の下縁(36)に対して或る垂直距離を保って取り
    去られるように、糸引出し案内要素(28)が貯糸領域
    (29)に対して配置されており、前記垂直距離の範囲
    内で、貯糸領域(29)への糸(21)の巻付け(3
    8)が行われている請求項1に記載の繊維機械用給糸装
    置。
  3. 【請求項3】 下縁(36)との垂直距離が少なくとも
    貯糸領域(29)の垂直長さの半分を含むように、糸引
    出し案内要素(28)が貯糸領域(29)に対して配置
    されている請求項1又は請求項2に記載の繊維機械用給
    糸装置。
  4. 【請求項4】 糸引出し案内要素(28)が、接線方向
    に糸を引き出すために、貯糸領域(29)のドラム外被
    (37)の近傍に配置されている請求項1〜請求項3の
    うちのいずれかに記載の繊維機械用給糸装置。
  5. 【請求項5】 糸引出し案内要素(28)が、貯糸領域
    (29)のドラム外被(37)に対して、少なくとも、
    貯糸領域(29)の直径の半分よりも小さい距離に配置
    されている請求項4に記載の繊維機械用給糸装置。
  6. 【請求項6】 貯糸領域(29)が糸進入領域(26)
    よりも垂直に長く構成されている請求項1に記載の繊維
    機械用給糸装置。
  7. 【請求項7】 貯糸領域(29)が糸進入領域(26)
    の長さの少なくとも1.2倍の長さである請求項6に記
    載の繊維機械用給糸装置。
  8. 【請求項8】 貯糸領域(29)が糸進入領域(26)
    の長さの1.5倍±20%の長さである請求項1に記載
    の繊維機械用給糸装置。
  9. 【請求項9】 貯糸領域(29)が円筒形に構成されて
    いる請求項1に記載の繊維機械用給糸装置。
  10. 【請求項10】 貯糸領域(29)が実質的に円筒形に
    構成されて、10°未満の円錐度を有する請求項1に記
    載の繊維機械用給糸装置。
  11. 【請求項11】 貯糸ドラム(13)が研磨表面を有す
    る請求項1に記載の繊維機械用給糸装置。
  12. 【請求項12】 貯糸ドラム(13)がクロムめっき表
    面を有する請求項1に記載の繊維機械用給糸装置。
  13. 【請求項13】 貯糸ドラム(13)が中空体として構
    成されている請求項1に記載の繊維機械用給糸装置。
  14. 【請求項14】 糸進入領域(26)の高さに給糸案内
    要素(24)の位置が調整されており、糸(21)が実
    質的に水平に糸進入領域(26)に供給可能である請求
    項1に記載の繊維機械用給糸装置。
  15. 【請求項15】 貯糸領域(29)に当接する糸(2
    1)の巻付け(38)が、少なくとも、貯糸領域(2
    9)の入口(33)から出口(34)に至る貯糸領域
    (29)の周面の半分を含む請求項1に記載の繊維機械
    用給糸装置。
  16. 【請求項16】 糸送り方向で糸引出し案内要素(2
    8)の後方に糸張力監視装置(31)が設けられている
    請求項1に記載の繊維機械用給糸装置。
  17. 【請求項17】 糸張力監視装置(31)が、糸引出し
    案内要素(28)と、他の糸案内要素(41)と、糸引
    出し案内要素(28)と糸案内要素(41)との間で糸
    (21)の直線糸道(42)に作用する検出要素(4
    3)とを有する請求項16に記載の繊維機械用給糸装
    置。
  18. 【請求項18】 検出要素(43)が揺動軸(44)の
    周りで揺動可能であり、且つ糸引出し案内要素(28)
    と糸案内要素(41)との間の直線糸道(42)から糸
    (21)を緊張状態で転向可能である請求項17に記載
    の繊維機械用給糸装置。
  19. 【請求項19】 検出要素(43)が力溜めとして構成
    されており、糸(21)が緊張状態で転向可能である請
    求項17又は請求項18に記載の繊維機械用給糸装置。
  20. 【請求項20】 検出要素(43)が、糸(21)に作
    用する曲折端(46)を備えた第1レバーアーム(5
    2)とこの第1レバーアーム(52)の反対側へ延び出
    た第2レバーアーム(53)とを有し、且つ第2レバー
    アーム(53)の反対側末端(47)に補償質量(4
    8)を有する請求項17〜請求項19のいずれかに記載
    の繊維機械用給糸装置。
  21. 【請求項21】 補償質量(48)が摺動可能に第2レ
    バーアーム(53)に配置されている請求項20に記載
    の繊維機械用給糸装置。
  22. 【請求項22】 検出要素(43)がばね要素を力溜め
    要素として有する請求項19に記載の繊維機械用給糸装
    置。
  23. 【請求項23】 糸張力監視装置(31)が、繊維機械
    を停止させるリミットスイッチを有する請求項16〜請
    求項22のいずれかに記載の繊維機械用給糸装置。
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