JPH0918836A - Museデコーダ - Google Patents
MuseデコーダInfo
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- JPH0918836A JPH0918836A JP7164254A JP16425495A JPH0918836A JP H0918836 A JPH0918836 A JP H0918836A JP 7164254 A JP7164254 A JP 7164254A JP 16425495 A JP16425495 A JP 16425495A JP H0918836 A JPH0918836 A JP H0918836A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- circuit
- output
- data
- interpolated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】MUSEデコーダの回路規模を削減する。
【構成】本発明のMUSEデコーダは、セレクタ3、フ
ィ−ルドメモリ4および5を含むフレーム間内挿処理部
2と、LPF6および7と、コントロールデータ検出回
路8と、クロック発生回路9と、EXOR回路10およ
び11と、周波数変換回路12と、分離回路13と、フ
ィ−ルド間内挿回路14とを備えて構成されており、従
来行われているフィ−ルド間内挿処理を行うためのフレ
ームメモリを削除する場合において、フレーム間内挿処
理部2およびLPF6、7を介して出力される被内挿系
のデータ信号と内挿系のデータ信号を入力とする周波数
変換回路12を、これらの両データ信号に対して共用化
することにより、回路規模を低減することができる。
ィ−ルドメモリ4および5を含むフレーム間内挿処理部
2と、LPF6および7と、コントロールデータ検出回
路8と、クロック発生回路9と、EXOR回路10およ
び11と、周波数変換回路12と、分離回路13と、フ
ィ−ルド間内挿回路14とを備えて構成されており、従
来行われているフィ−ルド間内挿処理を行うためのフレ
ームメモリを削除する場合において、フレーム間内挿処
理部2およびLPF6、7を介して出力される被内挿系
のデータ信号と内挿系のデータ信号を入力とする周波数
変換回路12を、これらの両データ信号に対して共用化
することにより、回路規模を低減することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はMUSEデコーダに関
し、特に帯域圧縮された高品位テレビジョン信号を復調
するMUSEデコーダに関する。
し、特に帯域圧縮された高品位テレビジョン信号を復調
するMUSEデコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】広範囲な高品質テレビジョン信号を、伝
送上実用的なレベルに帯域圧縮する方式として、元の高
品位テレビジョン信号に4フィ−ルドで一巡するサブナ
イキストサンプルを施すMUSE(Multiple Sub−N
yqist Sampling Encoding )方式が開発されている。
このMUSE方式は日本放送協会により開発された方式
であり、各種文献(例:二宮祐一「MUSE−ハイビジ
ョン伝送方式」平成2年12月1日 電子情報通信学会
発行など)に記載されているため、詳細な説明は省略す
る。
送上実用的なレベルに帯域圧縮する方式として、元の高
品位テレビジョン信号に4フィ−ルドで一巡するサブナ
イキストサンプルを施すMUSE(Multiple Sub−N
yqist Sampling Encoding )方式が開発されている。
このMUSE方式は日本放送協会により開発された方式
であり、各種文献(例:二宮祐一「MUSE−ハイビジ
ョン伝送方式」平成2年12月1日 電子情報通信学会
発行など)に記載されているため、詳細な説明は省略す
る。
【0003】一般に、MUSE方式においては、輝度信
号で22MHz、色信号で7MHまでの帯域を持つ高品
位テレビジョン信号(以下、ベースバンド信号と云う)
を、帯域幅27MHzの衛星放送1チャネルにより伝送
するために、その帯域幅が約8MHzに帯域圧縮処理さ
れている。MUSEデコーダは、このように帯域圧縮さ
れたベースバンド信号を復調して、元の帯域圧縮前のベ
−スバンド信号を再生するために用いられる。
号で22MHz、色信号で7MHまでの帯域を持つ高品
位テレビジョン信号(以下、ベースバンド信号と云う)
を、帯域幅27MHzの衛星放送1チャネルにより伝送
するために、その帯域幅が約8MHzに帯域圧縮処理さ
れている。MUSEデコーダは、このように帯域圧縮さ
れたベースバンド信号を復調して、元の帯域圧縮前のベ
−スバンド信号を再生するために用いられる。
【0004】従来用いられているMUSEデコーダの動
作を説明する前に、MUSEデコード処理におけるサン
プルデータの分布およびスペクトル分布について説明す
る。図5(1)および(2)は、それぞれMUSEデコ
ーダにおける輝度信号の静止画部分に対する処理手順の
流れと、当該処理手順に対応するサンプルデータの分布
状態とを示しており、図5(2)における○印は偶数フ
ィ−ルド、●印は奇数フィ−ルドであることを示してい
る。
作を説明する前に、MUSEデコード処理におけるサン
プルデータの分布およびスペクトル分布について説明す
る。図5(1)および(2)は、それぞれMUSEデコ
ーダにおける輝度信号の静止画部分に対する処理手順の
流れと、当該処理手順に対応するサンプルデータの分布
状態とを示しており、図5(2)における○印は偶数フ
ィ−ルド、●印は奇数フィ−ルドであることを示してい
る。
【0005】A/D変換後のMUSE信号は、サンプリ
ング周波数f0 により、図5(2)のデータ分布505
および506に示されるようなデータ分布を形成してお
り、フレームごとにサンプル位置のフィ−ルドが交代し
ている。前記文献「MUSE−ハイビジョン伝送方式、
p.17」に記載されているように、MUSE信号の入力に
対応して、図5(1)のステップ501において、MU
SE信号のフレーム間内挿処理が行われ、これにより、
連続する二つのフレーム間においてサンプルデータが合
成され、2倍のサンプリング周波数2f0 のデータ分布
507が得られる。次いで、ステップ502において
は、サンプリング周波数2f0 がサンプリング周波数3
f0 に変換され、これにより、3倍のサンプリング周波
数3f0 のデータ分布508が得られる。このサンプル
データ分布508は、ステップ503において、フィ−
ルド間内挿のために3f0 /2サンプリング周波数でリ
サンプリ処理が行われ、半分のデータが間引かれて、サ
ンプルデータ分布509が得られる。図5(2)に示さ
れるように、リサンプル後のサンプルデータ分布509
においては、フィ−ルドごとにサンプル位置が交代す
る。そして、ステップ504においては、フィ−ルド間
内挿処理が行われて、サンプルデータ分布509におけ
る間引かれたサンプル位置に対して、一つ前のフィ−ル
ドの信号を利用して補間が行われる(前記文献「MUS
E−ハイビジョン伝送方式、p.51」参照)。そして、ス
テップ504のフィ−ルド間内挿処理の終了後において
は、サンプルデータ分布510が得られて、サンプリン
グ周波数3f0 の輝度静止画信号が出力される。
ング周波数f0 により、図5(2)のデータ分布505
および506に示されるようなデータ分布を形成してお
り、フレームごとにサンプル位置のフィ−ルドが交代し
ている。前記文献「MUSE−ハイビジョン伝送方式、
p.17」に記載されているように、MUSE信号の入力に
対応して、図5(1)のステップ501において、MU
SE信号のフレーム間内挿処理が行われ、これにより、
連続する二つのフレーム間においてサンプルデータが合
成され、2倍のサンプリング周波数2f0 のデータ分布
507が得られる。次いで、ステップ502において
は、サンプリング周波数2f0 がサンプリング周波数3
f0 に変換され、これにより、3倍のサンプリング周波
数3f0 のデータ分布508が得られる。このサンプル
データ分布508は、ステップ503において、フィ−
ルド間内挿のために3f0 /2サンプリング周波数でリ
サンプリ処理が行われ、半分のデータが間引かれて、サ
ンプルデータ分布509が得られる。図5(2)に示さ
れるように、リサンプル後のサンプルデータ分布509
においては、フィ−ルドごとにサンプル位置が交代す
る。そして、ステップ504においては、フィ−ルド間
内挿処理が行われて、サンプルデータ分布509におけ
る間引かれたサンプル位置に対して、一つ前のフィ−ル
ドの信号を利用して補間が行われる(前記文献「MUS
E−ハイビジョン伝送方式、p.51」参照)。そして、ス
テップ504のフィ−ルド間内挿処理の終了後において
は、サンプルデータ分布510が得られて、サンプリン
グ周波数3f0 の輝度静止画信号が出力される。
【0006】次に、図6(1)および(2)は、それぞ
れ、MUSEデコーダにおける輝度信号の静止画部分に
対する処理手順の流れとスペクトル分布とを示してい
る。但し、図6(2)のスペルトル分布における縦軸の
レベル分布表示においては、説明の便宜上右下りのスペ
ルトル分布の場合を例として示しており、また、スペク
トル分布の領域は太線にて示し、デコード後におけるス
ペクトル分布は破線にて示している。
れ、MUSEデコーダにおける輝度信号の静止画部分に
対する処理手順の流れとスペクトル分布とを示してい
る。但し、図6(2)のスペルトル分布における縦軸の
レベル分布表示においては、説明の便宜上右下りのスペ
ルトル分布の場合を例として示しており、また、スペク
トル分布の領域は太線にて示し、デコード後におけるス
ペクトル分布は破線にて示している。
【0007】MUSE信号入力のスペクトル分布は、図
6(2)のスペクトル分布604に示されるように、横
軸の水平周波数の上限がf0 /2までに圧縮された状態
となっている。図6(1)のステップ601において
は、この状態の信号に対するフレーム間内挿処理が行わ
れて、サンプリング周波数は2f0 となり、スペクトル
分布は、図6(2)のスペクトル分布605に示される
ように、サンプリング定理により水平周波数がf0 の辺
まで拡大される。その際に生じる3f0 /4以上のスペ
クトル分布(図6(2)のスペクトル分布605におけ
る斜線部分)は、爾後のフィ−ルド間内挿処理時におい
て折り返し妨害となるために、除去することが必要であ
り、このために、ステップ602においては、遮断周波
数が3f0/4のLPF(低域通過フィルタ)により、
水平周波数が3f0 /4以上の成分がカットされて、ス
ペクトル分布606に示されるように波形整形される。
そして、ステップ603においては、スペクトル分布6
06の信号に対するフィ−ルド間内挿処理が行われて、
当該内挿処理により、スペクトル分布607に見られる
ように、水平周波数が5f0 /4まで帯域が伸ばされて
輝度静止画信号が出力され、MUSE信号のデコードが
完了する。
6(2)のスペクトル分布604に示されるように、横
軸の水平周波数の上限がf0 /2までに圧縮された状態
となっている。図6(1)のステップ601において
は、この状態の信号に対するフレーム間内挿処理が行わ
れて、サンプリング周波数は2f0 となり、スペクトル
分布は、図6(2)のスペクトル分布605に示される
ように、サンプリング定理により水平周波数がf0 の辺
まで拡大される。その際に生じる3f0 /4以上のスペ
クトル分布(図6(2)のスペクトル分布605におけ
る斜線部分)は、爾後のフィ−ルド間内挿処理時におい
て折り返し妨害となるために、除去することが必要であ
り、このために、ステップ602においては、遮断周波
数が3f0/4のLPF(低域通過フィルタ)により、
水平周波数が3f0 /4以上の成分がカットされて、ス
ペクトル分布606に示されるように波形整形される。
そして、ステップ603においては、スペクトル分布6
06の信号に対するフィ−ルド間内挿処理が行われて、
当該内挿処理により、スペクトル分布607に見られる
ように、水平周波数が5f0 /4まで帯域が伸ばされて
輝度静止画信号が出力され、MUSE信号のデコードが
完了する。
【0008】次に、システム構成図を参照して従来のM
USEデコーダの動作について説明する。図7は、従来
例(第1の従来例と云う)の構成を示すブロック図であ
る。図7に示されるように、本従来例は、セレクタ3、
フィ−ルドメモリ4および5を含むフレーム間内挿処理
部2と、LPF(低域通過フィルタ)7と、コントロー
ルデータ検出回路8と、クロック発生回路9と、EXO
R回路10と、周波数変換回路12と、リサンプル回路
24と、フィ−ルドメモリ25と、フィ−ルド間内挿回
路14とを備えて構成される。
USEデコーダの動作について説明する。図7は、従来
例(第1の従来例と云う)の構成を示すブロック図であ
る。図7に示されるように、本従来例は、セレクタ3、
フィ−ルドメモリ4および5を含むフレーム間内挿処理
部2と、LPF(低域通過フィルタ)7と、コントロー
ルデータ検出回路8と、クロック発生回路9と、EXO
R回路10と、周波数変換回路12と、リサンプル回路
24と、フィ−ルドメモリ25と、フィ−ルド間内挿回
路14とを備えて構成される。
【0009】図7において、入力端子1にはA/D変換
後のMUSE信号101が入力される。当該MUSE信
号101は、フレーム間内挿処理部2に含まれるセレク
タ3と、コントロールデータ検出回路8に入力される。
セレクタ3は、サンプリング周波数2f0 ごとに切替操
作が行われるサンプリング機能を有しており、このサン
プリング機能を介して、MUSE信号101と、二つの
フィルードメモリ4と5により遅延されたMUSE信号
とが、サンプリング周波数2f0 の周期で切替えられ
て、フレーム間内挿処理が行われる。フレーム間内挿処
理部2においてフレーム間内挿処理されたデータ信号の
データ分布は、前述の図5(b)におけるデータ分布5
07に示されるとうりである。フレーム間内挿処理され
たデータ信号は、LPF7に入力されて3f0 /4以上
の高域周波数成分がカットされ、出力されるデータ信号
は周波数変換回路12に入力される。周波数変換回路1
2においては、LPF7より出力されたデータ信号に対
して、2f0 →3f0 のサンプリング周波数変換処理が
行われ、出力されるデータ信号はリサンプル回路25に
入力される。当該データ信号のデータ分布は、前述の図
5(2)におけるデータ分布508に示されるとうりで
ある。
後のMUSE信号101が入力される。当該MUSE信
号101は、フレーム間内挿処理部2に含まれるセレク
タ3と、コントロールデータ検出回路8に入力される。
セレクタ3は、サンプリング周波数2f0 ごとに切替操
作が行われるサンプリング機能を有しており、このサン
プリング機能を介して、MUSE信号101と、二つの
フィルードメモリ4と5により遅延されたMUSE信号
とが、サンプリング周波数2f0 の周期で切替えられ
て、フレーム間内挿処理が行われる。フレーム間内挿処
理部2においてフレーム間内挿処理されたデータ信号の
データ分布は、前述の図5(b)におけるデータ分布5
07に示されるとうりである。フレーム間内挿処理され
たデータ信号は、LPF7に入力されて3f0 /4以上
の高域周波数成分がカットされ、出力されるデータ信号
は周波数変換回路12に入力される。周波数変換回路1
2においては、LPF7より出力されたデータ信号に対
して、2f0 →3f0 のサンプリング周波数変換処理が
行われ、出力されるデータ信号はリサンプル回路25に
入力される。当該データ信号のデータ分布は、前述の図
5(2)におけるデータ分布508に示されるとうりで
ある。
【0010】上記の周波数変換回路12におけるサンプ
リング周波数変換処理については、図8に示される3並
列処理構成による周波数変換回路が、特開昭62−17
2888号公報に開示されている。また図9(1)〜
(15)は、この特開昭62−172888号公報によ
る従来例に関連する動作信号のタイミング図である。
リング周波数変換処理については、図8に示される3並
列処理構成による周波数変換回路が、特開昭62−17
2888号公報に開示されている。また図9(1)〜
(15)は、この特開昭62−172888号公報によ
る従来例に関連する動作信号のタイミング図である。
【0011】図8において、入力端子27を介して入力
されるデータ信号112(図9(2)参照)は、クロッ
ク・レートがf0 のクロックが入力され、縦続接続され
る3個のDフリップフロップ18に入力されるととも
に、クロック・レートが2f0のクロック111(図9
(1)参照)が入力されるDフリップフロップ18に入
力される。前記縦続接続される3個のDフリップフロッ
プ18からは、それぞれデータ信号113(図9(3)
参照)、115(図9(5)参照)および117(図9
(7)参照)が出力され、また、クロック・レートが2
f0 のクロック111が入力されるDフリップフロップ
18から出力されるデータ信号は、クロック・レートが
f0 のクロックが入力され、縦続接続される3個のDフ
リップフロップ18に入力されて、これらのDフリップ
フロップからは、それぞれデータ信号114(図9
(4)参照)、116(図9(6)参照)および118
(図9(8)参照)が出力される。これらのデータ信号
113、114、115、116117および118
は、Dフリップフロップ18による遅延作用を介して、
データレートがf0 のデータ信号として出力されてお
り、図8に示されるように、それぞれ3個の加算器21
に対応する複数の乗算器20に入力される。
されるデータ信号112(図9(2)参照)は、クロッ
ク・レートがf0 のクロックが入力され、縦続接続され
る3個のDフリップフロップ18に入力されるととも
に、クロック・レートが2f0のクロック111(図9
(1)参照)が入力されるDフリップフロップ18に入
力される。前記縦続接続される3個のDフリップフロッ
プ18からは、それぞれデータ信号113(図9(3)
参照)、115(図9(5)参照)および117(図9
(7)参照)が出力され、また、クロック・レートが2
f0 のクロック111が入力されるDフリップフロップ
18から出力されるデータ信号は、クロック・レートが
f0 のクロックが入力され、縦続接続される3個のDフ
リップフロップ18に入力されて、これらのDフリップ
フロップからは、それぞれデータ信号114(図9
(4)参照)、116(図9(6)参照)および118
(図9(8)参照)が出力される。これらのデータ信号
113、114、115、116117および118
は、Dフリップフロップ18による遅延作用を介して、
データレートがf0 のデータ信号として出力されてお
り、図8に示されるように、それぞれ3個の加算器21
に対応する複数の乗算器20に入力される。
【0012】これらの各乗算器20における乗算係数α
i (i=0,1,2,3,4,5,6)は、図8におい
て、それぞれの各乗算器に付記されているとうりであ
り、各乗算器20において乗算処理されて出力される各
データ信号は、それぞれ対応する3個の加算器21に入
力されて加算され、それぞれデータ信号144(図9
(9)参照)、145(図9(10)参照)および14
6(図9(11)参照)として出力されてセレクタ22
に入力される。図8において、複数の乗算器20と1個
の加算器21とを含み、それぞれ破線により囲まれて示
される回路構成部分は、それぞれf0 /2の遮断周波数
を有するLPFの関数f、gおよびhを形成しており、
x、y、z、i、jおよびkを、それぞれデータ信号1
13、114、115、116、117および118に
対応するデータ変数であるものとすると、データ信号1
13〜118の入力に対応して、データ信号144、1
45および146を出力するための前記フィルタf、g
およびhの関数は、次式により表わされる。
i (i=0,1,2,3,4,5,6)は、図8におい
て、それぞれの各乗算器に付記されているとうりであ
り、各乗算器20において乗算処理されて出力される各
データ信号は、それぞれ対応する3個の加算器21に入
力されて加算され、それぞれデータ信号144(図9
(9)参照)、145(図9(10)参照)および14
6(図9(11)参照)として出力されてセレクタ22
に入力される。図8において、複数の乗算器20と1個
の加算器21とを含み、それぞれ破線により囲まれて示
される回路構成部分は、それぞれf0 /2の遮断周波数
を有するLPFの関数f、gおよびhを形成しており、
x、y、z、i、jおよびkを、それぞれデータ信号1
13、114、115、116、117および118に
対応するデータ変数であるものとすると、データ信号1
13〜118の入力に対応して、データ信号144、1
45および146を出力するための前記フィルタf、g
およびhの関数は、次式により表わされる。
【0013】 f(y,z,i,j,k) =α6 ・y+α3 ・z+α0 ・i+α3 ・j+α6 ・k ……(1) g(y,z,i,j) =α4 ・y+α1 ・z+α2 ・i+α5 ・j …………………(2) h(x,y,z,i) =α5 ・x+α2 ・y+α1 ・z+α4 ・i …………………(3) 即ち、本従来例における周波数変換回路においては、上
記の(1)、(2)および(3)の3式により示される
LPFの関数を介して、上記のデータ信号144、14
5および146が得られている。セレクタ22において
は、3f0 のクロック142(図9(12)参照)によ
り制御されて、これらのデータ信号144、145およ
び146の切替処理が行われ、データレートが3f0 の
データ信号147(図9(13)参照)が生成されて出
力され、リサンプル回路24に入力される。
記の(1)、(2)および(3)の3式により示される
LPFの関数を介して、上記のデータ信号144、14
5および146が得られている。セレクタ22において
は、3f0 のクロック142(図9(12)参照)によ
り制御されて、これらのデータ信号144、145およ
び146の切替処理が行われ、データレートが3f0 の
データ信号147(図9(13)参照)が生成されて出
力され、リサンプル回路24に入力される。
【0014】前述のように、フィルタf、gおよびh
が、それぞれf0 /2の遮断周波数を有するLPFの関
数であるため、データ信号147が、3f0 のサンプリ
ング周波数に変換されるまでの遮断周波数は、次式によ
り3f0 /2である。
が、それぞれf0 /2の遮断周波数を有するLPFの関
数であるため、データ信号147が、3f0 のサンプリ
ング周波数に変換されるまでの遮断周波数は、次式によ
り3f0 /2である。
【0015】 (f0 /2)×3(フィルタの数)=3f0 /2 しかしながら、前述のように、前置されているLPF7
において、既に3f0/4以上の高域周波数成分がカッ
トされているために、周波数変換回路12より出力され
るデータ信号147のスペクトル分布は、図6(2)の
スペクトル分布606と同様のスペクトル分布となって
いる。
において、既に3f0/4以上の高域周波数成分がカッ
トされているために、周波数変換回路12より出力され
るデータ信号147のスペクトル分布は、図6(2)の
スペクトル分布606と同様のスペクトル分布となって
いる。
【0016】一方、データ信号101の入力を受けて、
コントロールデータ抽出回路8からは輝度フィ−ルド間
オフセットサブサンプル位相信号103が出力され、E
XOR回路10に入力される。EXOR回路10に対し
ては、コントロールデータ抽出回路8およびクロック発
生回路9を介して出力される3f0 /2のクロック10
4も入力されており、これらの両信号の排他的論理和演
算によりSSA信号106が生成されて出力され、リサ
ンプル回路24およびフィ−ルド間内挿回路14に送出
される。リサンプル回路24に対しては、上述のよう
に、サンプリング周波数3f0 のデータ信号147が入
力されており、当該データ信号147は、EXOR回路
10より入力されるSSA信号106(図9(14)参
照)を介して、フィ−ルド間内挿処理のために、当該サ
ンプリング周波数が1/2のサンプリング周波数3f0
/2に間引かれてデータ信号109(図9(15)参
照)として出力され、被内挿用のデータ信号としてフィ
−ルド間内挿回路14に入力されるとともに、フィ−ル
ドメモリ26に入力される。フィ−ルドメモリ26から
は、内挿用のデータ信号としてデータ信号108が出力
されて、フィ−ルド間内挿回路14に入力される。
コントロールデータ抽出回路8からは輝度フィ−ルド間
オフセットサブサンプル位相信号103が出力され、E
XOR回路10に入力される。EXOR回路10に対し
ては、コントロールデータ抽出回路8およびクロック発
生回路9を介して出力される3f0 /2のクロック10
4も入力されており、これらの両信号の排他的論理和演
算によりSSA信号106が生成されて出力され、リサ
ンプル回路24およびフィ−ルド間内挿回路14に送出
される。リサンプル回路24に対しては、上述のよう
に、サンプリング周波数3f0 のデータ信号147が入
力されており、当該データ信号147は、EXOR回路
10より入力されるSSA信号106(図9(14)参
照)を介して、フィ−ルド間内挿処理のために、当該サ
ンプリング周波数が1/2のサンプリング周波数3f0
/2に間引かれてデータ信号109(図9(15)参
照)として出力され、被内挿用のデータ信号としてフィ
−ルド間内挿回路14に入力されるとともに、フィ−ル
ドメモリ26に入力される。フィ−ルドメモリ26から
は、内挿用のデータ信号としてデータ信号108が出力
されて、フィ−ルド間内挿回路14に入力される。
【0017】フィ−ルド間内挿回路14においては、デ
ータ信号108とデータ信号109の入力を受けて、二
つのフィ−ルド間における補間処理が行われる。図10
は、フィ−ルド間内挿回路14の構成を示すブロック図
であり、1Hラインメモリ31と、加算器32と、除算
器33と、セレクタ37とを備えて構成されている。フ
ィ−ルド間内挿回路14における補間処理においては、
補間する内挿信号としては、フィ−ルドメモリ26にお
いて遅延されて出力される1フィ−ルド期間前のデータ
信号108が用いられる。図10において、入力端子2
9および30からは、それぞれ内挿信号としてのデータ
信号108および被内挿信号としてのデータ信号109
が入力される。データ信号109は、直接セレクタ37
に入力されるが、データ信号108は1Hラインメモリ
31と加算器32に入力される。加算器32において
は、1Hラインメモリ31より出力される1ライン期間
前のデータ信号と現時点のデータ信号108とが加算さ
れて出力され、当該加算出力は乗算器33において1/
2され、2ライン間における平均値がとられて出力され
る。平均化されたデータ信号は、水平動き補正回路34
において水平方向の動きベクトルの補正が行われ、遅延
調整回路35に入力されて本線信号との間の時間合わせ
調整が行われた後に、セレクタ37に入力される。セレ
クタ37においては、SSA信号106を介して、3f
0 ごとにデータ信号109と遅延調整回路35より出力
されるデータ信号との切替えが行われてフィ−ルド間内
挿処理が実行され、所定の輝度静止画信号110が、出
力端子38(フィ−ルド間内挿回路14自体の出力端子
であり、MUSEデコーダとしての出力端子は図7に示
される出力端子15である)を介して出力され、輝度静
止画信号の復調が終了する。なお、フィ−ルド間内挿回
路14より出力される輝度静止画信号110のデータ分
布は、図5(b)に示されるデータ分布510と同様の
データ分布となる。
ータ信号108とデータ信号109の入力を受けて、二
つのフィ−ルド間における補間処理が行われる。図10
は、フィ−ルド間内挿回路14の構成を示すブロック図
であり、1Hラインメモリ31と、加算器32と、除算
器33と、セレクタ37とを備えて構成されている。フ
ィ−ルド間内挿回路14における補間処理においては、
補間する内挿信号としては、フィ−ルドメモリ26にお
いて遅延されて出力される1フィ−ルド期間前のデータ
信号108が用いられる。図10において、入力端子2
9および30からは、それぞれ内挿信号としてのデータ
信号108および被内挿信号としてのデータ信号109
が入力される。データ信号109は、直接セレクタ37
に入力されるが、データ信号108は1Hラインメモリ
31と加算器32に入力される。加算器32において
は、1Hラインメモリ31より出力される1ライン期間
前のデータ信号と現時点のデータ信号108とが加算さ
れて出力され、当該加算出力は乗算器33において1/
2され、2ライン間における平均値がとられて出力され
る。平均化されたデータ信号は、水平動き補正回路34
において水平方向の動きベクトルの補正が行われ、遅延
調整回路35に入力されて本線信号との間の時間合わせ
調整が行われた後に、セレクタ37に入力される。セレ
クタ37においては、SSA信号106を介して、3f
0 ごとにデータ信号109と遅延調整回路35より出力
されるデータ信号との切替えが行われてフィ−ルド間内
挿処理が実行され、所定の輝度静止画信号110が、出
力端子38(フィ−ルド間内挿回路14自体の出力端子
であり、MUSEデコーダとしての出力端子は図7に示
される出力端子15である)を介して出力され、輝度静
止画信号の復調が終了する。なお、フィ−ルド間内挿回
路14より出力される輝度静止画信号110のデータ分
布は、図5(b)に示されるデータ分布510と同様の
データ分布となる。
【0018】上述の第1の従来例においては、内挿信号
としてのデータ信号108を生成するために、フィ−ル
ドメモリ25が用いられているが、当該MUSEデコー
ダの回路構成上において、フィ−ルドメモリを節減する
ために、当該フィ−ルドメモリ25に代わる手段を用い
るMUSEデコーダが、特開平5−227509号公報
に開示されている。当該特開平5−227509号公報
による従来例(第2の従来例と云う)においては、フィ
−ルド間内挿のための1フィールド期間前の信号が、フ
レーム内挿回路から得られるように構成されたMUSE
デコーダが提案されており、図11に、当該MUSEデ
コーダの構成が示される。
としてのデータ信号108を生成するために、フィ−ル
ドメモリ25が用いられているが、当該MUSEデコー
ダの回路構成上において、フィ−ルドメモリを節減する
ために、当該フィ−ルドメモリ25に代わる手段を用い
るMUSEデコーダが、特開平5−227509号公報
に開示されている。当該特開平5−227509号公報
による従来例(第2の従来例と云う)においては、フィ
−ルド間内挿のための1フィールド期間前の信号が、フ
レーム内挿回路から得られるように構成されたMUSE
デコーダが提案されており、図11に、当該MUSEデ
コーダの構成が示される。
【0019】図11に示されるように、本従来例は、セ
レクタ3、フィ−ルドメモリ4および5を含むフレーム
間内挿処理部2と、LPF6および7と、コントロール
データ検出回路8と、クロック発生回路9と、EXOR
回路10と、周波数変換回路39および40と、リサン
プル回路42および43と、フィ−ルド間内挿回路14
とを備えて構成される。図7との対比により明らかなよ
うに、本従来例においては、フィ−ルドメモリ4より出
力され、中間タップ信号として規定されるデータ信号1
02を対象として、新たにLPF6、周波数変換回路3
9およびリンプル回路42が付加されており、本従来例
においては、中間タップ信号のデータ信号102の入力
に対応して、リサンプル回路42より出力されるデータ
信号108を内挿信号として用いられている。リサンプ
ル回路42に対しては、リサンプル処理に使用する間引
き用のクロック信号として、EXOR回路10より出力
されるSSA信号106をインバータ41により反転し
た信号が入力されている。勿論、被内挿信号109を生
成するリサンプル回路43に対しては、リサンプル処理
用の間引きクロック信号として、EXOR回路10より
出力されるSSA信号106が直接入力されている。な
お、本従来例の動作については、基本的に第1の従来例
の場合と同様であるので、その説明は省略する。このこ
とは、フィ−ルド間内挿回路14における処理動作につ
いても同様である。
レクタ3、フィ−ルドメモリ4および5を含むフレーム
間内挿処理部2と、LPF6および7と、コントロール
データ検出回路8と、クロック発生回路9と、EXOR
回路10と、周波数変換回路39および40と、リサン
プル回路42および43と、フィ−ルド間内挿回路14
とを備えて構成される。図7との対比により明らかなよ
うに、本従来例においては、フィ−ルドメモリ4より出
力され、中間タップ信号として規定されるデータ信号1
02を対象として、新たにLPF6、周波数変換回路3
9およびリンプル回路42が付加されており、本従来例
においては、中間タップ信号のデータ信号102の入力
に対応して、リサンプル回路42より出力されるデータ
信号108を内挿信号として用いられている。リサンプ
ル回路42に対しては、リサンプル処理に使用する間引
き用のクロック信号として、EXOR回路10より出力
されるSSA信号106をインバータ41により反転し
た信号が入力されている。勿論、被内挿信号109を生
成するリサンプル回路43に対しては、リサンプル処理
用の間引きクロック信号として、EXOR回路10より
出力されるSSA信号106が直接入力されている。な
お、本従来例の動作については、基本的に第1の従来例
の場合と同様であるので、その説明は省略する。このこ
とは、フィ−ルド間内挿回路14における処理動作につ
いても同様である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のMUS
Eデコーダにおいては、第1の従来例における構成内容
のフィ−ルドメモリを節減するために、第2の従来例に
おいては、フィ−ルド間内挿用として使用する内挿信号
を生成するために、前記フィ−ルドメモリに代わる手段
として、被内挿系とは別個に、フレーム間内挿回路から
出力される中間タップ信号を入力とするLPF、周波数
変換回路およびリサンプル回路等を、新たに付加するこ
とが必要不可欠となり、フィ−ルドメモリの節減は可能
としても、上記の各種演算回路が増える結果となり、必
らずしも回路規模が低減されないという欠点がある。
Eデコーダにおいては、第1の従来例における構成内容
のフィ−ルドメモリを節減するために、第2の従来例に
おいては、フィ−ルド間内挿用として使用する内挿信号
を生成するために、前記フィ−ルドメモリに代わる手段
として、被内挿系とは別個に、フレーム間内挿回路から
出力される中間タップ信号を入力とするLPF、周波数
変換回路およびリサンプル回路等を、新たに付加するこ
とが必要不可欠となり、フィ−ルドメモリの節減は可能
としても、上記の各種演算回路が増える結果となり、必
らずしも回路規模が低減されないという欠点がある。
【0021】本発明の目的は、かかる欠点を排除して、
リサンプル回路において間引かれるデ−タ部分を利用す
ることにより、2系統の周波数変換回路を一つに融合
し、且つ、フィ−ルド間内挿処理におけるフィ−ルドメ
モリの削減を実現するとともに、併せて回路規模を低減
することのできるMUSEデコーダを提供することにあ
る。
リサンプル回路において間引かれるデ−タ部分を利用す
ることにより、2系統の周波数変換回路を一つに融合
し、且つ、フィ−ルド間内挿処理におけるフィ−ルドメ
モリの削減を実現するとともに、併せて回路規模を低減
することのできるMUSEデコーダを提供することにあ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明のMUSEデコー
ダは、サンプリング周波数f0 のMUSE信号の入力に
対応して、サンプリング周波数2f0 のクロック信号に
より、当該MUSE信号とフレーム巡回用のフレームメ
モリの出力とを切替制御して、被内挿系データ信号およ
び内挿系データ信号を生成して出力するフレーム間内挿
処理部と、前記フレーム間内挿処理部より出力される被
内挿系データ信号および内挿系データ信号を、それぞれ
入力とする第1および第2の低域通過フィルタと、前記
MUSE信号の入力を受けて、サンプリング周波数3f
0 /2のSSA信号およびサンプリング周波数f0 /2
のSSB信号を出力するサンプリング・クロック信号発
生回路と、前記第1および第2の低域通過フィルタより
それぞれ出力される被内挿系データ信号および内挿系デ
ータ信号を入力し、前記サンプリング周波数f0 /2の
SSB信号およびサンプリング周波数3f0 のクロック
信号を介して、サンプリング周波数3f0 /2の被内挿
系データ信号と内挿系データ信号の合成データ信号を生
成して出力する周波数変換回路と、前記周波数変換回路
より出力される被内挿系データ信号と内挿系データ信号
の合成データ信号を入力して、前記SSA信号を介して
当該合成信号より、フィ−ルド間内挿用の被内挿信号と
内挿信号とに分離して出力する分離回路と、前記分離回
路より出力される被内挿信号および内挿信号を入力し
て、前記SSA信号を介して被内挿信号に対し内挿信号
を挿入するフィ−ルド間内挿回路と、を少なくとも備え
て構成されることを特徴としている。
ダは、サンプリング周波数f0 のMUSE信号の入力に
対応して、サンプリング周波数2f0 のクロック信号に
より、当該MUSE信号とフレーム巡回用のフレームメ
モリの出力とを切替制御して、被内挿系データ信号およ
び内挿系データ信号を生成して出力するフレーム間内挿
処理部と、前記フレーム間内挿処理部より出力される被
内挿系データ信号および内挿系データ信号を、それぞれ
入力とする第1および第2の低域通過フィルタと、前記
MUSE信号の入力を受けて、サンプリング周波数3f
0 /2のSSA信号およびサンプリング周波数f0 /2
のSSB信号を出力するサンプリング・クロック信号発
生回路と、前記第1および第2の低域通過フィルタより
それぞれ出力される被内挿系データ信号および内挿系デ
ータ信号を入力し、前記サンプリング周波数f0 /2の
SSB信号およびサンプリング周波数3f0 のクロック
信号を介して、サンプリング周波数3f0 /2の被内挿
系データ信号と内挿系データ信号の合成データ信号を生
成して出力する周波数変換回路と、前記周波数変換回路
より出力される被内挿系データ信号と内挿系データ信号
の合成データ信号を入力して、前記SSA信号を介して
当該合成信号より、フィ−ルド間内挿用の被内挿信号と
内挿信号とに分離して出力する分離回路と、前記分離回
路より出力される被内挿信号および内挿信号を入力し
て、前記SSA信号を介して被内挿信号に対し内挿信号
を挿入するフィ−ルド間内挿回路と、を少なくとも備え
て構成されることを特徴としている。
【0023】なお、前記第1および第2の低域通過フィ
ルタと前記周波数変換回路は、1ユニットとして合体し
て構成してもよい。
ルタと前記周波数変換回路は、1ユニットとして合体し
て構成してもよい。
【0024】また、前記周波数変換回路は、それぞれ前
記第1および第2の低域通過フィルタより出力される被
内挿系データ信号および内挿系データ信号を入力し、サ
ンプリング周波数f0 および2f0 のクロック信号によ
る位相遅延作用、ならびに前記SSB信号およびサンプ
リング周波数3f0 のクロック信号によるデータ切替作
用を介して、サンプリング周波数3f0 /2の被内挿系
データ信号と内挿系データ信号の合成データ信号を生成
して出力するFIRフィルタにより形成し、前記サンプ
リング・クロック信号発生回路は、前記MUSE信号を
入力して、所定の輝度フィ−ルド間オフセットサブサン
プル位相信号を出力するコントロールデータ検出回路
と、前記コントロールデータ検出回路の出力を受けて、
サンプリング周波数3f0 /2のクロック信号およびサ
ンプリング周波数f0 /2のクロック信号を生成して出
力するクロック発生回路と、前記輝度フィ−ルド間オフ
セットサブサンプル位相信号と前記クロック発生回路よ
り出力されるサンプリング周波数3f0 /2のクロック
信号とを入力して、これらの両信号の排他的論理和演算
を行い、前記SSA信号を生成して出力する第1の排他
的論理和回路と、前記輝度フィ−ルド間オフセットサブ
サンプル位相信号と前記クロック発生回路より出力され
るサンプリング周波数f0 /2のクロック信号とを入力
して、これらの両信号の排他的論理和演算を行い、前記
SSB信号を生成して出力する第2の排他的論理和回路
と、を備えて構成してもよい。
記第1および第2の低域通過フィルタより出力される被
内挿系データ信号および内挿系データ信号を入力し、サ
ンプリング周波数f0 および2f0 のクロック信号によ
る位相遅延作用、ならびに前記SSB信号およびサンプ
リング周波数3f0 のクロック信号によるデータ切替作
用を介して、サンプリング周波数3f0 /2の被内挿系
データ信号と内挿系データ信号の合成データ信号を生成
して出力するFIRフィルタにより形成し、前記サンプ
リング・クロック信号発生回路は、前記MUSE信号を
入力して、所定の輝度フィ−ルド間オフセットサブサン
プル位相信号を出力するコントロールデータ検出回路
と、前記コントロールデータ検出回路の出力を受けて、
サンプリング周波数3f0 /2のクロック信号およびサ
ンプリング周波数f0 /2のクロック信号を生成して出
力するクロック発生回路と、前記輝度フィ−ルド間オフ
セットサブサンプル位相信号と前記クロック発生回路よ
り出力されるサンプリング周波数3f0 /2のクロック
信号とを入力して、これらの両信号の排他的論理和演算
を行い、前記SSA信号を生成して出力する第1の排他
的論理和回路と、前記輝度フィ−ルド間オフセットサブ
サンプル位相信号と前記クロック発生回路より出力され
るサンプリング周波数f0 /2のクロック信号とを入力
して、これらの両信号の排他的論理和演算を行い、前記
SSB信号を生成して出力する第2の排他的論理和回路
と、を備えて構成してもよい。
【0025】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
る。
【0026】図1は本発明の第1の実施例の構成を示す
ブロック図である。図1に示されるように、本実施例
は、セレクタ3、フィ−ルドメモリ4および5を含むフ
レーム間内挿処理部2と、LPF6および7と、コント
ロールデータ検出回路8と、クロック発生回路9と、E
XOR回路10および11と、周波数変換回路12と、
分離回路13と、フィ−ルド間内挿回路14とを備えて
構成される。
ブロック図である。図1に示されるように、本実施例
は、セレクタ3、フィ−ルドメモリ4および5を含むフ
レーム間内挿処理部2と、LPF6および7と、コント
ロールデータ検出回路8と、クロック発生回路9と、E
XOR回路10および11と、周波数変換回路12と、
分離回路13と、フィ−ルド間内挿回路14とを備えて
構成される。
【0027】図1において、入力端子1にはA/D変換
後のMUSE信号101が入力される。当該MUSE信
号101は、フレーム間内挿処理部2に含まれるセレク
タ3と、コントロールデータ検出回路8に入力される。
セレクタ3は、サンプリング周波数2f0 ごとに切替操
作が行われるサンプリング機能を有しており、このサン
プリング機能を介して、MUSE信号101と、二つの
フィルードメモリ4と5により遅延されたMUSE信号
とが、サンプリング周波数2f0 の周期で切替えられ
て、フレーム間内挿処理が行われる。フレーム間内挿処
理されたデータ信号と、フィ−ルドメモリ4とフィ−ル
ドメモリ5の接続点より出力される中間タップ信号とし
て規定されるデ−タ信号102は、それぞれ対応するL
PF7およびLPF6に入力される。これらのLPF7
および6においては、共に3f0 /4以上の高域周波数
成分がカットされて、出力されるデータ信号は周波数変
換回路12に入力される。
後のMUSE信号101が入力される。当該MUSE信
号101は、フレーム間内挿処理部2に含まれるセレク
タ3と、コントロールデータ検出回路8に入力される。
セレクタ3は、サンプリング周波数2f0 ごとに切替操
作が行われるサンプリング機能を有しており、このサン
プリング機能を介して、MUSE信号101と、二つの
フィルードメモリ4と5により遅延されたMUSE信号
とが、サンプリング周波数2f0 の周期で切替えられ
て、フレーム間内挿処理が行われる。フレーム間内挿処
理されたデータ信号と、フィ−ルドメモリ4とフィ−ル
ドメモリ5の接続点より出力される中間タップ信号とし
て規定されるデ−タ信号102は、それぞれ対応するL
PF7およびLPF6に入力される。これらのLPF7
および6においては、共に3f0 /4以上の高域周波数
成分がカットされて、出力されるデータ信号は周波数変
換回路12に入力される。
【0028】一方、データ信号101の入力を受けて、
コントロールデータ抽出回路8からは輝度フィ−ルド間
オフセットサブサンサンプル位相信号103が出力さ
れ、EXOR回路10および11に入力される。またコ
ントロールデータ抽出回路8およびクロック発生回路9
を介して、3f0 /2のクロック104およびf0 /2
のクロック105が出力されて、クロック104はEX
OR回路10に入力され、クロック105はEXOR回
路10に入力される。EXOR回路10においては、輝
度フィ−ルド間オフセットサブサンプル位相信号103
とクロック104の排他的論理和演算によりSSA信号
106が生成されて出力され、分離回路13およびフィ
−ルド間内挿回路14に送出される。またEXOR回路
11においては、輝度フィ−ルド間オフセットサブサン
プル位相信号103とクロック105の排他的論理和演
算によりSSB信号107が生成されて出力され、周波
数変換回路12に送出される。
コントロールデータ抽出回路8からは輝度フィ−ルド間
オフセットサブサンサンプル位相信号103が出力さ
れ、EXOR回路10および11に入力される。またコ
ントロールデータ抽出回路8およびクロック発生回路9
を介して、3f0 /2のクロック104およびf0 /2
のクロック105が出力されて、クロック104はEX
OR回路10に入力され、クロック105はEXOR回
路10に入力される。EXOR回路10においては、輝
度フィ−ルド間オフセットサブサンプル位相信号103
とクロック104の排他的論理和演算によりSSA信号
106が生成されて出力され、分離回路13およびフィ
−ルド間内挿回路14に送出される。またEXOR回路
11においては、輝度フィ−ルド間オフセットサブサン
プル位相信号103とクロック105の排他的論理和演
算によりSSB信号107が生成されて出力され、周波
数変換回路12に送出される。
【0029】図2は、本実施例のMUSEデコーダにお
ける周波数変換回路の1実施例の構成を示すブロック図
であり、図3(1)〜(26)は、本実施例の動作信号
のタイミング図である。図2において、LPF7より出
力され、入力端子16を介して入力される被内挿系のデ
ータ信号112(図3(2)参照)は、それぞれに対し
てクロック・レートがf0 のクロックが入力され、縦続
接続される3個のDフリップフロップ18に入力される
とともに、クロック・レートが2f0 のクロック111
(図3(1)参照)が入力されるDフリップフロップ1
8に入力される。前記縦続接続される3個のDフリップ
フロップ18からは、前述の従来例の場合と同様に、そ
れぞれデータ信号113、115および117が出力さ
れ、また、クロック・レートが2f0 のクロック111
が入力されるDフリップフロップ18から出力されるデ
ータ信号は、クロック・レートがf0 のクロックが入力
され、縦続接続される3個のDフリップフロップ18に
入力されて、これらのDフリップフロップからは、それ
ぞれデータ信号114、116および118が出力され
る。これらのデータ信号113、114、115、11
6、117および118は、Dフリップフロップ18に
よる遅延作用を介して、データレートがf0のデータ信
号として出力されており、図2に示されるように、それ
ぞれ3個の加算器21に対応する複数のセレクタ19の
一方の入力端子に入力される。
ける周波数変換回路の1実施例の構成を示すブロック図
であり、図3(1)〜(26)は、本実施例の動作信号
のタイミング図である。図2において、LPF7より出
力され、入力端子16を介して入力される被内挿系のデ
ータ信号112(図3(2)参照)は、それぞれに対し
てクロック・レートがf0 のクロックが入力され、縦続
接続される3個のDフリップフロップ18に入力される
とともに、クロック・レートが2f0 のクロック111
(図3(1)参照)が入力されるDフリップフロップ1
8に入力される。前記縦続接続される3個のDフリップ
フロップ18からは、前述の従来例の場合と同様に、そ
れぞれデータ信号113、115および117が出力さ
れ、また、クロック・レートが2f0 のクロック111
が入力されるDフリップフロップ18から出力されるデ
ータ信号は、クロック・レートがf0 のクロックが入力
され、縦続接続される3個のDフリップフロップ18に
入力されて、これらのDフリップフロップからは、それ
ぞれデータ信号114、116および118が出力され
る。これらのデータ信号113、114、115、11
6、117および118は、Dフリップフロップ18に
よる遅延作用を介して、データレートがf0のデータ信
号として出力されており、図2に示されるように、それ
ぞれ3個の加算器21に対応する複数のセレクタ19の
一方の入力端子に入力される。
【0030】同様に、LPF6より出力され、入力端子
17を介して入力される内挿系のデータ信号119(図
3(3)参照)は、それぞれに対してクロック・レート
f0のクロックが入力され、縦続接続される3個のDフ
リップフロップ18に入力されるとともに、クロック・
レート2f0 のクロック111が入力されるDフリップ
フロップ18に入力される。前記縦続接続される3個の
Dフリップフロップ18からは、前述の従来例の場合と
同様に、それぞれデータ信号120、122および12
4がが出力され、また、クロック・レートが2f0 のク
ロック111が入力されるDフリップフロップ18から
出力されるデータ信号は、クロック・レートがf0 のク
ロックが入力され、縦続接続される3個のDフリップフ
ロップ18に入力されて、これらのDフリップフロップ
からは、それぞれデータ信号121、123および12
5が出力される。これらのデータ信号120、121、
122、123、124および125は、Dフリップフ
ロップ18による遅延作用を介して、データレートがf
0 のデータ信号として出力されており、図2に示される
ように、それぞれ3個の加算器21に対応する複数のセ
レクタ19のもう一方の入力端子に入力される。
17を介して入力される内挿系のデータ信号119(図
3(3)参照)は、それぞれに対してクロック・レート
f0のクロックが入力され、縦続接続される3個のDフ
リップフロップ18に入力されるとともに、クロック・
レート2f0 のクロック111が入力されるDフリップ
フロップ18に入力される。前記縦続接続される3個の
Dフリップフロップ18からは、前述の従来例の場合と
同様に、それぞれデータ信号120、122および12
4がが出力され、また、クロック・レートが2f0 のク
ロック111が入力されるDフリップフロップ18から
出力されるデータ信号は、クロック・レートがf0 のク
ロックが入力され、縦続接続される3個のDフリップフ
ロップ18に入力されて、これらのDフリップフロップ
からは、それぞれデータ信号121、123および12
5が出力される。これらのデータ信号120、121、
122、123、124および125は、Dフリップフ
ロップ18による遅延作用を介して、データレートがf
0 のデータ信号として出力されており、図2に示される
ように、それぞれ3個の加算器21に対応する複数のセ
レクタ19のもう一方の入力端子に入力される。
【0031】これらの複数のセレクタ19に対しては、
切替制御用の信号として、EXOR回路11より出力さ
れるSSB信号107(図3(4)参照)が入力されて
おり、このSSB信号107により、図2に示されるよ
うに、各セレクタ19に入力されるデータ信号は、それ
ぞれ対応するデータ信号同士間においてf0 /2の周期
の切替作用を介して配列の並び替えが行われる。即ち、
セレクタ19より出力されるデータ信号126〜13
0、135〜138としては、セレクタ19に入力され
るSSB信号107が“0”の時には、被内挿系のデー
タ信号114〜118、113〜116が選択され、S
SB信号107が“1”の時には、内挿系のデータ信号
121〜125、120〜123が選択されて、被内挿
系データ信号と内挿系データ信号とが互い違いに配列さ
れて出力されている。また、セレクタ19より出力され
るデータ信号131〜134としては、セレクタ19に
入力されるSSB信号107が“0”の時には、内挿系
のデータ信号121〜124が選択され、SSB信号1
07が“1”の時には、被内挿系のデータ信号114〜
117が選択されて、内挿系データ信号と被内挿系デー
タ信号とが互い違いに配列されて出力されている。デー
タ信号126〜130、135〜138と、データ信号
131〜134は、被内挿系データ信号と内挿系データ
信号の位置が逆転するように、セレクタ19において選
択されている。これらの選択されてセレクタ19より出
力されるデータ信号は、それぞれ対応する乗算器20に
入力される。
切替制御用の信号として、EXOR回路11より出力さ
れるSSB信号107(図3(4)参照)が入力されて
おり、このSSB信号107により、図2に示されるよ
うに、各セレクタ19に入力されるデータ信号は、それ
ぞれ対応するデータ信号同士間においてf0 /2の周期
の切替作用を介して配列の並び替えが行われる。即ち、
セレクタ19より出力されるデータ信号126〜13
0、135〜138としては、セレクタ19に入力され
るSSB信号107が“0”の時には、被内挿系のデー
タ信号114〜118、113〜116が選択され、S
SB信号107が“1”の時には、内挿系のデータ信号
121〜125、120〜123が選択されて、被内挿
系データ信号と内挿系データ信号とが互い違いに配列さ
れて出力されている。また、セレクタ19より出力され
るデータ信号131〜134としては、セレクタ19に
入力されるSSB信号107が“0”の時には、内挿系
のデータ信号121〜124が選択され、SSB信号1
07が“1”の時には、被内挿系のデータ信号114〜
117が選択されて、内挿系データ信号と被内挿系デー
タ信号とが互い違いに配列されて出力されている。デー
タ信号126〜130、135〜138と、データ信号
131〜134は、被内挿系データ信号と内挿系データ
信号の位置が逆転するように、セレクタ19において選
択されている。これらの選択されてセレクタ19より出
力されるデータ信号は、それぞれ対応する乗算器20に
入力される。
【0032】これらの各乗算器20における乗算係数α
i (i=0,1,2,3,4,5,6)は、前述の従来
例の場合と同様に、図2において、それぞれの各乗算器
に付記されているとうりである。上記のセレクタ19よ
り出力されるデータ信号の内、データ信号126〜13
0をフィルタfのデータ変数、データ信号131〜13
4をフィルタgのデータ変数、データ信号135〜13
8をフィルタhのデータ変数とすると、それぞれ乗算器
20および加算器21を含む各フィルタを介して、それ
ぞれ図3(18)、(19)および(20)に示される
データ信号139、140および141が出力される
が、これらのデータ信号139、140および141の
配列は、下記のとうりである。
i (i=0,1,2,3,4,5,6)は、前述の従来
例の場合と同様に、図2において、それぞれの各乗算器
に付記されているとうりである。上記のセレクタ19よ
り出力されるデータ信号の内、データ信号126〜13
0をフィルタfのデータ変数、データ信号131〜13
4をフィルタgのデータ変数、データ信号135〜13
8をフィルタhのデータ変数とすると、それぞれ乗算器
20および加算器21を含む各フィルタを介して、それ
ぞれ図3(18)、(19)および(20)に示される
データ信号139、140および141が出力される
が、これらのデータ信号139、140および141の
配列は、下記のとうりである。
【0033】 データ信号139: f(A,B,C,D,E)→f(c,d,e,f,g) →f(E,F,G,H,I) データ信号140: g(b,c,d,e)→g(D,E,F,G)→g(f,g,h,i) データ信号141: h(a,b,c,d)→h(C,D,E,F)→h(e,f,g,h) →h(G,H,I,J) 従って、これらのデータ信号139、140および14
1は、データ信号112に対応する被内挿系のデータ信
号と、データ信号119に対応する内挿系のデータ信号
とが、データレートf0 ごとに、それぞれ互い違いに配
列されて形成されている。この点においては前述の従来
例と異なっている。これらのデータ信号139、140
および141はセレクタ22に入力され、セレクタ22
においては、3f0 のクロック142(図3(21)参
照)により、データ信号139、140および141の
切替処理が行われて、データレートが3f0 のデータ信
号143(図3(22)参照)が生成されて出力され、
分離回路13に入力される。図3(22)に示されるよ
うに、このデータ信号143は、被内挿系データ信号
(f,g,h)と内挿系データ信号(f* ,g* ,
h* )とが、データレート3f0 ごとに、互い違いに配
列される形で形成される。
1は、データ信号112に対応する被内挿系のデータ信
号と、データ信号119に対応する内挿系のデータ信号
とが、データレートf0 ごとに、それぞれ互い違いに配
列されて形成されている。この点においては前述の従来
例と異なっている。これらのデータ信号139、140
および141はセレクタ22に入力され、セレクタ22
においては、3f0 のクロック142(図3(21)参
照)により、データ信号139、140および141の
切替処理が行われて、データレートが3f0 のデータ信
号143(図3(22)参照)が生成されて出力され、
分離回路13に入力される。図3(22)に示されるよ
うに、このデータ信号143は、被内挿系データ信号
(f,g,h)と内挿系データ信号(f* ,g* ,
h* )とが、データレート3f0 ごとに、互い違いに配
列される形で形成される。
【0034】分離回路13においては、EXOR回路1
0より出力されるSSA信号106(図3(23)参
照)の入力を受けて、当該SSA信号106とその反転
信号(図3(25)参照)を介して、周波数変換回路1
2より出力されるデータ信号143に対する間引き処
理、ならびに被内挿系/内挿系の分離処理が行われ、フ
ィ−ルド間内挿用の被内挿系信号109(図3(24)
参照)および内挿信号108(図3(25)参照)が生
成されて出力される。この被内挿信号109および内挿
信号108は、フィ−ルド間内挿回路14に入力され、
前述の従来例の場合と同様に、フィ−ルド間内挿回路1
4(図10参照)においては、被内挿系のデータ信号1
09と内挿系のデータ信号108の入力を受けて、SS
A信号106による切替制御により二つのフィ−ルド間
における補間処理が行われ、最終的に、所定の輝度静止
画信号110が、出力端子15を介して出力される。な
お、フィ−ルド間内挿回路14の動作については、従来
例と同様であるため説明は省略する。
0より出力されるSSA信号106(図3(23)参
照)の入力を受けて、当該SSA信号106とその反転
信号(図3(25)参照)を介して、周波数変換回路1
2より出力されるデータ信号143に対する間引き処
理、ならびに被内挿系/内挿系の分離処理が行われ、フ
ィ−ルド間内挿用の被内挿系信号109(図3(24)
参照)および内挿信号108(図3(25)参照)が生
成されて出力される。この被内挿信号109および内挿
信号108は、フィ−ルド間内挿回路14に入力され、
前述の従来例の場合と同様に、フィ−ルド間内挿回路1
4(図10参照)においては、被内挿系のデータ信号1
09と内挿系のデータ信号108の入力を受けて、SS
A信号106による切替制御により二つのフィ−ルド間
における補間処理が行われ、最終的に、所定の輝度静止
画信号110が、出力端子15を介して出力される。な
お、フィ−ルド間内挿回路14の動作については、従来
例と同様であるため説明は省略する。
【0035】上述のように、本発明の第1の実施例にお
いては、前記第2の従来例に対比して、フィ−ルドメモ
リを節減することが可能となり、これにより、被内挿系
のデータ信号と内挿系のデータ信号の双方のデータ信号
に対して周波数変換回路を共用することかできるため、
構成回路の規模を低減することができる。
いては、前記第2の従来例に対比して、フィ−ルドメモ
リを節減することが可能となり、これにより、被内挿系
のデータ信号と内挿系のデータ信号の双方のデータ信号
に対して周波数変換回路を共用することかできるため、
構成回路の規模を低減することができる。
【0036】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図4は、本実施例の構成を示すブロック図であ
る。図4に示されるように、本実施例は、セレクタ3、
フィ−ルドメモリ4および5を含むフレーム間内挿処理
部2と、コントロールデータ検出回路8と、クロック発
生回路9と、EXOR回路10および11と、LPF・
周波数変換回路24と、分離回路13と、フィ−ルド間
内挿回路14とを備えて構成される。図1との対比によ
り明らかなように、本実施例の第1の実施例と異なる点
は、図1におけるLPF6、LPF7および周波数変換
回路12が、本実施例においては、LPF・周波数変換
回路24として結合されて、一体化されていることであ
る。それ以外の構成ならびに動作については、第1の実
施例の場合と基本的には同様であり、重複するためにそ
の説明は省略する。なお、本実施例においては、第1の
実施例の周波数変換回路12において実現されている、
被内挿系デ−タ信号と内挿系データ信号に対する複数の
乗算器20および3個の加算器21を共用するという回
路規模削減機能に加えて、新たにLPF・周波数変換回
路24に内蔵されるLPFにおいては、3f0 /4以下
の低域通過フィルタを用いることが提案されている。
する。図4は、本実施例の構成を示すブロック図であ
る。図4に示されるように、本実施例は、セレクタ3、
フィ−ルドメモリ4および5を含むフレーム間内挿処理
部2と、コントロールデータ検出回路8と、クロック発
生回路9と、EXOR回路10および11と、LPF・
周波数変換回路24と、分離回路13と、フィ−ルド間
内挿回路14とを備えて構成される。図1との対比によ
り明らかなように、本実施例の第1の実施例と異なる点
は、図1におけるLPF6、LPF7および周波数変換
回路12が、本実施例においては、LPF・周波数変換
回路24として結合されて、一体化されていることであ
る。それ以外の構成ならびに動作については、第1の実
施例の場合と基本的には同様であり、重複するためにそ
の説明は省略する。なお、本実施例においては、第1の
実施例の周波数変換回路12において実現されている、
被内挿系デ−タ信号と内挿系データ信号に対する複数の
乗算器20および3個の加算器21を共用するという回
路規模削減機能に加えて、新たにLPF・周波数変換回
路24に内蔵されるLPFにおいては、3f0 /4以下
の低域通過フィルタを用いることが提案されている。
【0037】前述の従来例においては、図6のスペクト
ル分布を示す図に示されるように、LPFにおいて、フ
ィ−ルド間内挿時に折り返し妨害となる3f0 /4以上
のシペクトル分布がカットされている。また、図8にお
いて説明したように、従来例の周波数変換回路における
遮断周波数は3f0 /2である。従って、図4に示され
る第2の実施例においては、図11に示される第2の従
来例におけるLPF6および7と、周波数変換回路38
および39とを合体化する場合には、周波数変換回路に
おける遮断周波数を従来の1/2にすることが必要とな
る。このことは、周波数変換回路を構成するf、gおよ
びhの三つのフィルタの遮断周波数を従来の1/2(f
0 /4)として、(f→f’,g→g’,h→h’)と
することに等しい。但し、f’、g’、h’のフィルタ
は、周波数特性的に従来のLPFと周波数変換回路との
畳み込みの特性を持つように構成される。
ル分布を示す図に示されるように、LPFにおいて、フ
ィ−ルド間内挿時に折り返し妨害となる3f0 /4以上
のシペクトル分布がカットされている。また、図8にお
いて説明したように、従来例の周波数変換回路における
遮断周波数は3f0 /2である。従って、図4に示され
る第2の実施例においては、図11に示される第2の従
来例におけるLPF6および7と、周波数変換回路38
および39とを合体化する場合には、周波数変換回路に
おける遮断周波数を従来の1/2にすることが必要とな
る。このことは、周波数変換回路を構成するf、gおよ
びhの三つのフィルタの遮断周波数を従来の1/2(f
0 /4)として、(f→f’,g→g’,h→h’)と
することに等しい。但し、f’、g’、h’のフィルタ
は、周波数特性的に従来のLPFと周波数変換回路との
畳み込みの特性を持つように構成される。
【0038】上述のように、第2の実施例においては、
第1の実施例における、被内挿系のデータ信号と内挿系
のデータ信号の二つデータ信号による周波数変換回路の
共用という特徴に加えて、LPF・周波数変換回路24
におけるLPFとして、3f0 /4以下の低域通過フィ
ルタを用いることにより、第1の実施例よりも更に回路
規模を削減することができるという利点がある。
第1の実施例における、被内挿系のデータ信号と内挿系
のデータ信号の二つデータ信号による周波数変換回路の
共用という特徴に加えて、LPF・周波数変換回路24
におけるLPFとして、3f0 /4以下の低域通過フィ
ルタを用いることにより、第1の実施例よりも更に回路
規模を削減することができるという利点がある。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、MUS
E信号をデコードして、所定の輝度静止画信号を出力す
るMUSEデコーダに適用されて、フィ−ルド間内挿処
理を行うためのフレームメモリを削減する場合に、フレ
ーム巡回用のフィ−ルドメモリを内蔵するフレーム間内
挿処理部を介して出力される被内挿系のデータ信号と内
挿系のデータ信号を入力とする周波数変換回路を、これ
らの両データ信号に対して共用化することにより、前記
フィ−ルド間内挿処理用のフレームメモリ削減に伴なう
回路規模の増大を排除することができるという効果があ
る。
E信号をデコードして、所定の輝度静止画信号を出力す
るMUSEデコーダに適用されて、フィ−ルド間内挿処
理を行うためのフレームメモリを削減する場合に、フレ
ーム巡回用のフィ−ルドメモリを内蔵するフレーム間内
挿処理部を介して出力される被内挿系のデータ信号と内
挿系のデータ信号を入力とする周波数変換回路を、これ
らの両データ信号に対して共用化することにより、前記
フィ−ルド間内挿処理用のフレームメモリ削減に伴なう
回路規模の増大を排除することができるという効果があ
る。
【0040】また、前記フレーム間内挿処理部を介して
出力される被内挿系のデータ信号と内挿系のデータ信号
に対応する低域通過フィルタを前記周波数変換回路と合
体化し、包含される前記低域通過フィルタの帯域特性を
適正化することにより、更に回路規模を低減することが
できるという効果がある。
出力される被内挿系のデータ信号と内挿系のデータ信号
に対応する低域通過フィルタを前記周波数変換回路と合
体化し、包含される前記低域通過フィルタの帯域特性を
適正化することにより、更に回路規模を低減することが
できるという効果がある。
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
る。
【図2】前記第1の実施例における周波数変換回路を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図3】前記周波数変換回路における動作タイミング図
である。
である。
【図4】本発明の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
る。
【図5】MUSEデコ−ド処理のサンプルデータ分布を
示す図である。
示す図である。
【図6】MUSEデコ−ド処理のスペクトル分布を示す
図である。
図である。
【図7】第1の従来例を示すブロック図である。
【図8】前記第1の従来例における周波数変換回路を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図9】前記第1の従来例における動作タイミング図で
ある。
ある。
【図10】フィ−ルド間内挿回路をす示すブロック図で
ある。
ある。
【図11】第2の従来例を示すブロック図である。
1、16、17、27、29、30、36 入力端子 2 フレーム間内挿処理部 3、19、22、37 セレクタ 4、5、26 フィ−ルドメモリ 6、7 LPF 8 コントロールデータ検出回路 9 クロック発生回路 10、11 EXOR回路 12、39、40 周波数変換回路 13 分離回路 14 フィ−ルド間内挿回路 15、23、28、38 出力端子 18 Dフリップフロップ 20 乗算器 21、32 加算器 24 LPF・周波数変換回路 25、42、43 リサンプル回路 31 1Hラインメモリ 33 除算器 34 水平動き補正回路 35 遅延調整回路 41 インバータ 101 MUSE信号 102、112〜141、143、144〜146、1
47 データ信号 103 輝度フィ−ルド間オフセットサブサンプル位
相信号 104、105、111、142 クロック信号 106 SSA信号 107 SSB信号 108 内挿信号 109 被内挿信号 110 輝度静止画信号 501、601 フレーム間内挿 502 2f0 →3f0 サンプリング周波数変換 503 リサンプル 504 フィ−ルド間内挿 505〜510 サンプルデータ分布 602 3f0 /4LPF 603 フィ−ルド間内挿 604〜607 スペクトル分布
47 データ信号 103 輝度フィ−ルド間オフセットサブサンプル位
相信号 104、105、111、142 クロック信号 106 SSA信号 107 SSB信号 108 内挿信号 109 被内挿信号 110 輝度静止画信号 501、601 フレーム間内挿 502 2f0 →3f0 サンプリング周波数変換 503 リサンプル 504 フィ−ルド間内挿 505〜510 サンプルデータ分布 602 3f0 /4LPF 603 フィ−ルド間内挿 604〜607 スペクトル分布
Claims (3)
- 【請求項1】 サンプリング周波数f0 のMUSE信号
の入力に対応して、サンプリング周波数2f0 のクロッ
ク信号により、当該MUSE信号とフレーム巡回用のフ
レームメモリの出力とを切替制御して、被内挿系データ
信号および内挿系データ信号を生成して出力するフレー
ム間内挿処理部と、 前記フレーム間内挿処理部より出力される被内挿系デー
タ信号および内挿系データ信号を、それぞれ入力とする
第1および第2の低域通過フィルタと、 前記MUSE信号の入力を受けて、サンプリング周波数
3f0 /2のSSA信号およびサンプリング周波数f0
/2のSSB信号を出力するサンプリング・クロック信
号発生回路と、 前記第1および第2の低域通過フィルタよりそれぞれ出
力される被内挿系データ信号および内挿系データ信号を
入力し、前記サンプリング周波数f0 /2のSSB信号
およびサンプリング周波数3f0 のクロック信号を介し
て、サンプリング周波数3f0 /2の被内挿系データ信
号と内挿系データ信号の合成データ信号を生成して出力
する周波数変換回路と、 前記周波数変換回路より出力される被内挿系データ信号
と内挿系データ信号の合成データ信号を入力して、前記
SSA信号を介して当該合成信号より、フィ−ルド間内
挿用の被内挿信号と内挿信号とに分離して出力する分離
回路と、 前記分離回路より出力される被内挿信号および内挿信号
を入力して、前記SSA信号を介して被内挿信号に対し
内挿信号を挿入するフィ−ルド間内挿回路と、 を少なくとも備えて構成されることを特徴とするMUS
Eデコーダ。 - 【請求項2】 前記第1および第2の低域通過フィルタ
と前記周波数変換回路が、1ユニットとして合体して構
成されることを特徴とする請求項1記載のMUSEデコ
ーダ。 - 【請求項3】 前記周波数変換回路が、それぞれ前記第
1および第2の低域通過フィルタより出力される被内挿
系データ信号および内挿系データ信号を入力し、サンプ
リング周波数f0 および2f0 のクロック信号による位
相遅延作用、ならびに前記SSB信号およびサンプリン
グ周波数3f0 のクロック信号によるデータ切替作用を
介して、サンプリング周波数3f0 /2の被内挿系デー
タ信号と内挿系データ信号の合成データ信号を生成して
出力するFIRフィルタにより形成され、 前記サンプリング・クロック信号発生回路が、前記MU
SE信号を入力して、所定の輝度フィ−ルド間オフセッ
トサブサンプル位相信号を出力するコントロールデータ
検出回路と、 前記コントロールデータ検出回路の出力を受けて、サン
プリング周波数3f0/2のクロック信号およびサンプ
リング周波数f0 /2のクロック信号を生成して出力す
るクロック発生回路と、 前記輝度フィ−ルド間オフセットサブサンプル位相信号
と前記クロック発生回路より出力されるサンプリング周
波数3f0 /2のクロック信号とを入力して、これらの
両信号の排他的論理和演算を行い、前記SSA信号を生
成して出力する第1の排他的論理和回路と、 前記輝度フィ−ルド間オフセットサブサンプル位相信号
と前記クロック発生回路より出力されるサンプリング周
波数f0 /2のクロック信号とを入力して、これらの両
信号の排他的論理和演算を行い、前記SSB信号を生成
して出力する第2の排他的論理和回路と、 を備えて構成される請求項1および2記載のMUSEデ
コーダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7164254A JPH0918836A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | Museデコーダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7164254A JPH0918836A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | Museデコーダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0918836A true JPH0918836A (ja) | 1997-01-17 |
Family
ID=15789610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7164254A Pending JPH0918836A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | Museデコーダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0918836A (ja) |
-
1995
- 1995-06-29 JP JP7164254A patent/JPH0918836A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980916 |