JPH09188326A - 紙製パレット - Google Patents

紙製パレット

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JPH09188326A
JPH09188326A JP246896A JP246896A JPH09188326A JP H09188326 A JPH09188326 A JP H09188326A JP 246896 A JP246896 A JP 246896A JP 246896 A JP246896 A JP 246896A JP H09188326 A JPH09188326 A JP H09188326A
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shaped
strip
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JP246896A
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Shigeru Arai
茂 新井
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フォークリフトで搬送する際に変形や破損が無
く、しかもパレットの高さが低く、製造コストが安価な
紙製パレットを提供すること。 【解決手段】紙管の軸線方向に対し、また紙管の円周に
対し4等分以上の割合で分割した板状の短冊(以後短冊
状裁断紙管と称す)を枠状あるいは格子状に配置した貨
物搭載部材と、該貨物搭載部材の下方に配設した脚部材
とを有する紙製パレット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフトで
搬送する際に変形や破損が無く、しかも製造コストが安
価な紙製パレットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、天板と該天板の裏面に直接接着し
た2以上の脚部材とからなる紙製パレットが知られてい
る。例えば、実開平7ー15539号は、天板と底板の
間に段ボール等の厚紙を折り曲げて角筒状にし、その内
部に紙管を挿入して脚部材とし、該脚部材の上面を天板
の裏面に、また反対面を底板の表面に接着した紙製パレ
ットを開示している。 また、実公平1ー44427号
は、断面がコの字型になるように段ボールを折り曲げそ
の中に充填材を詰めた角柱状の脚部材を、段ボール製の
天板の裏面に桁状に直接接合した紙製パレットを開示し
ている。また、実公平5ー26036号は、断面がロの
字型になるように厚紙などから作られたリテイナー部材
を折り曲げその中に段ボール製の円柱状部材を配設して
成る脚部材を、天板の裏面に桁状に直接接着した紙製パ
レットを開示している。
【0003】上記の各紙製パレットは、フォークリフト
により持上げて搬送しようとすると、フォークリフトの
フォークが直接天板裏面を支持することになる。従っ
て、天板の上に搭載された貨物の全加重を天板のみで支
えることになるため、この貨物の加重が天板の耐加重よ
りも大きくなると天板が折損したり、段ボール製の天板
ではフォークが接触した部分を中心に段ボールのコルゲ
ート構造が押し潰されて天板の強度が著しく損われる。
このため、上記の紙製パレットは比較的重量のある貨物
に対しては使用する事ができないという問題点があっ
た。
【0004】上記の紙製パレットの問題点に対して、特
公平7ー49301号は段ボールを幾重にも折り曲げて
組み立てられた多数のデッキ部材と、同様に段ボールを
幾重にも折り曲げて組み立てられた脚桁(横梁部)から
なっている。該デッキ部材は該各脚部材と直交し、か
つ、該脚部材とはめあわせて連結してなる紙製パレット
を開示している。
【0005】上記紙製パレットをフォークリフトにより
持上げて搬送する場合、フォークリフトのフォークは角
柱状デッキ部材の下面を支持することになり、天板の折
損等の問題点は段ボール製の天板と比べると生じにく
い。しかし、搬送の際のパレットの変形や破損を生じな
いデッキ部材を形成するためには段ボールを幾重にも折
り曲げる必要が有り、また、充分な強度を得るためには
良質の段ボールシートを大量に使用する必要が有るため
製造コストが嵩むと言う問題点があった。
【0006】また、この紙製パレットにおいてもデッキ
部材と脚部材は、段ボールシートを幾重にも折り曲げて
組み立てているため、デッキの高さが高くなるため、結
果としてパレットの高さも高くなるという欠点があっ
た。
【0007】また、本発明者は紙管を半裁して天板の補
強材として使用する紙製パレットを提案している。この
紙管を半裁して天板補強材として使用したパレットは強
度面については他の紙製パレットの強度の追随を許さな
いものがあったが、紙管を半裁して使用するためパレッ
トの高さがどうしても高く成らざるを得なかった。また
紙管の円形外周がパレットの設計に対し制約事項となっ
ていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
み、フォークリフトで搬送する際に変形や破損が無く、
しかもパレットの高さが低く、製造コストが安価な紙製
パレットを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の紙製パレット
は、紙管を軸線方向に4分割以上に分割した短冊状裁断
紙管を枠状あるいは格子状に連結した貨物搭載部材と、
該貨物搭載部材の下方に配設した脚部材とを有してい
る。この紙管は、紙管原紙に接着剤等を塗布しながら幾
重にも巻き回して製作されるため極めて優れた強度を有
する。また、この紙管は、主として新聞紙や段ボール原
紙等の原紙ロールの芯材として用いられているが、使用
後には廃材として処分されるため極めて安価に入手でき
る。
【0010】この貨物搭載部材は枠状あるいは格子状に
構成される。すなわち、フォークリフトのフォークを紙
製パレットの下方に差込んだ際に、必ずフォークリフト
の差込み方向が一部の短冊状裁断紙管の軸方向と直交す
るようにするためである。また、本発明の紙製パレット
は、脚部材を必須の構成要件とする。すなわち、フォー
クリフトの差込み方向とを直交させるためには貨物搭載
部材の下方にフォーク差込み用の空間を確保する必要が
あるからである。従って、本発明の紙製パレットは、フ
ォークリフトによる搬送時において紙管の強度を有効に
活かす事ができる。
【0011】また、短冊状裁断紙管だけでなく、短冊状
裁断紙管の紙管の外径表面と内径表面が交互に並ぶよう
に、また長軸方向が接するように2以上複数個並べ、相
接する長軸方向の切断面同志を接着剤により接合するこ
とにより、広幅板状集成材とすることができる。この広
幅板状集成材の上面又は両面の一部又は全面が平坦にな
るまで切削することにより、平坦面を持つ広幅板状集成
材とすることができる。 更に、本発明のパレットは、
短冊状裁断紙管の軸方向の内径及び又は外径の一部又は
全部を切削することにより、表面の全部又は一部を平坦
にしてから使用することができる。また、上記の切削処
理を行なった短冊状裁断紙管の紙管の外径表面と内径表
面が交互に並ぶように、また長軸方向が接するように2
以上複数個並べ、相接する長軸方向の切断面同志を接着
剤により接合することにより、広幅板状集成材とするこ
とができる。この表面の切削処理を行なった短冊状裁断
紙管や広幅板状集成材は、両面の一部又は全部が平坦で
あるため各種の加工が容易となる。
【0012】更に、短冊状裁断紙管の紙管の外径表面と
内径表面が交互に接触するように、また、長軸方向が接
するように、また、一端の切断面が平坦に成るように、
2以上複数個の前記短冊状裁断紙管を並べ、相接する長
軸方向の表面同志を接着剤により接合することにより垂
直板状集成材とし、該垂直板状集成材を本発明の紙製パ
レットの素材とすることができる。
【0013】更に、また、上記の垂直板状集成材の鋸状
の形状を示す部分の一部又は全部を切削し、切削した部
分を平坦にすることができる。更に、短冊状裁断紙管、
広幅板状集成材を組合わせることによって、各種の強度
特性を持つパレットにする事が可能となる。
【0014】更に、短冊状裁断紙管及び、または広幅板
状集成材と脚部材との組合わせによって二方差しパレッ
トと四方差しパレットが、容易に作成できる。更に、パ
レットの底板の代用として、短冊状裁断紙管又は広幅板
状集成材を接着剤等により連結することにより曲げ強度
が一段と向上した紙製パレットにすることができる。
【0015】更に、枠状又は格子状に配置した短冊状裁
断紙管又は及び広幅板状集成材の上に、段ボール製、又
は板紙製の天板を搭載することによって表面が平坦な紙
製パレットにすることができる。なお、貨物搭載部材の
上に天板が搭載された形態のパレットの時には、貨物搭
載部材を天板補強材と呼ぶことにする。また、片面、又
は、両面を平坦に切削した短冊状裁断紙管、又は広幅板
状集成材又は垂直板状集成材を脚部材に配置することに
より、脚部材の積み重ね適性を改善することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施の形態を説明する。本発明は前述したように新聞原紙
や段ボール原紙の巻取用に使用された後の紙管(巻き
芯)を使用しようとしている。前記の巻取原紙に使用さ
れる一般的な紙管の内径は、80mm前後であり、外径
は110mm前後である。そこで本発明の実施例は上記
の一般的な紙管について詳述する。
【0017】第1図のパレットP1は、紙管を4等分し
た短冊状裁断紙管から成る二方差しパレットである。ま
た、各貨物搭載部材11は第2図の(ロ)に示す4等分
した短冊状裁断紙管を第3図の(ロ)に示すように内径
表面と外径表面の一部を平坦に切削し、それぞれ各脚部
材12の天面側の平坦部に接着剤を用いて接着してい
る。貨物搭載部材11と脚部材12の接合は接着剤の他
に、はめ合せて接合したり、釘打ち等を併用することが
できる。また、両面接着テープ等公知の接合手段を使用
することができる。また、本実施例の脚部材12は天面
と地面に相当する部分を平坦に切削している。 なお、
本実施例のパレットに対するフォークリフトのフォーク
Fの差込み方向を、第1図中に一点斜線で示す。
【0018】なお、第2図に短冊状裁断紙管の作成法を
載せる。第2図の(イ)は口金を外した紙管を、紙管の
中心線で半裁した図であり、(ロ)は半裁後の状態であ
る。以下順に等分していく。実際的な分割はこの4等分
から、16等分であり、これ以上の分割も可能である
が、実用面からは用途が限られてくる。また、別の分割
法を第9図に示す。この分割によって得られた4枚の短
冊状裁断紙管は、表面の一部又は全部を切削することに
より、第3図(ハ)に近い外観を持つ表面が平坦な短冊
状裁断紙管となる。
【0019】第3図に平坦な表面を持つ短冊状裁断紙管
の作成法を載せる。第3図の(イ)は4等分した短冊状
裁断紙管の断面形状の図であり、(ロ)は一部分の切削
後の状態であり、(ハ)はほぼ平坦に成るまで切削して
いる。
【0020】第4図に広幅板状集成材の作成法を載せ
る。第4図は、表面の平坦処理をしていない8等分した
短冊状裁断紙管の広幅板状集成材の例である。(イ)
は、平滑処理をしない広幅集成部材、(ロ)は紙管表面
の一部のみを平滑処理した広幅集成部材、(ハ)は紙管
表面が平面になるように平滑処理した広幅集成部材であ
る。広幅集成部材は、短冊状裁断紙管の外径と内径表面
が互い違いになるように交互に並べて接着して広幅集成
部材を作成後、表面又は裏面を平滑にしても良いし、短
冊状裁断紙管を平滑処理してから交互に並べて接着して
広幅集成部材を形成してもよい。
【0021】第5図〜第7図に示す第2実施例の四方差
しパレットP2は、Aフルートの段ボール製のシートか
らなる天板23と、該天板23の裏面に4等分した短冊
状裁断紙管を両面共平面処理した後、田の字状に接着し
た7本の天板補強材21と、該天板補強材21の下方に
配設した紙管製から成る9個の脚部材22と、更に、該
脚部材の下方に接着したAフルートの段ボール製のシー
トからなる底板24からなる。なお、図(ロ)、図
(ハ)は、天板補強材21と脚部材22との位置関係を
明確に示すために正面図と側面図の一部をのせている。
この脚部材22は軸線方向が水平になるように配置し、
また、天板補強材21に接する面と地面に接する面を平
坦に切削した紙管製のブロック状の脚部材である。図
(ロ)は脚部材22の上に、横梁の天板補強材21が乗
り、図(ハ)は、脚部材22の上に、横梁の天板補強材
21と縦梁21’が乗っている概念図である。
【0022】本実施例の紙製パレットは、フォークをパ
レットの4箇所から差込むことができる。また、天板2
3と底板24を備えているため、パレットの曲げ強度が
大幅に向上する。
【0023】また、本実施例は天板補強材21を田の字
型に配置しているが、搭載する製品や重量によって、更
に天板補強材を追加することができる。第6図に第3実
施例の紙製パレットP3を示す。第6図は、天板33
と、該天板33の裏面に8等分した紙管の内径表面と外
径表面の一部を平坦に切削した天板補強材31を9本配
置し、該天板補強材31の下方に二方差しパレットの脚
部材32を2本配設し、更に、該脚部材32の下方の地
面に相当する面に横棒部材37をはめ合せするための切
り欠き38を3個設け、横棒部材37を3本はめあわ
せ、接着剤で接着して成る。なお、天板33は省略して
いる。
【0024】一般的に曲げ強度は加重による撓みを防止
すると、強度が増加する。一般的な紙製パレットの曲げ
強度は底板を張る事によって対処しているが、本実施例
は底板の替りに横棒(または、横板:本図では横棒部材
37として表している。)を使用している。紙管製の短
冊状裁断紙管あるいは広幅板状集成材は、紙製パレット
に相応しい横棒部材となり、横棒の使用によって曲げ強
度は大幅に向上する。
【0025】本実施例の横棒部材37は、8等分した紙
管の内径表面と外径表面の一部を平坦に切削した部材か
らなり、パレットに横棒部材37を配置することによ
り、パレットの曲げ強度は大幅に向上する。なお、本実
施例では、脚部材32は横棒部材37を接合するための
切り欠き38を設けているが、切り欠き38を設けずに
直接脚部材32に横棒部材37を接合してもよい。図
(ロ)は正面図であり、横棒部材47を斜線で示す。
【0026】第7図に示す第4実施例の四方差しパレッ
トP4は、第2実施例の底板24を外し、代りに、耐圧
部材49を脚部材42に配置している。本実施例は、段
ボール箱に収納した製品をパレットに乗せ、多段積みし
たときに段ボール箱の耐圧強度を充分に引出すために配
置した耐圧部材49に係わる。脚部材42は紙管の軸方
向を天地に平行して使用しているが、パレットの合理的
な寸法(一般的には、パレットの寸法は段ボール箱より
若干大きめの寸法で製作する。)以内に脚部材42を収
めるように配置すると、紙管の丸みのために、図(ロ)
に示す様に積み重ねた段ボール箱100の稜線101か
ら内側に脚部材42の地面平坦部が外れてしまい、その
ため段ボール箱100の正規の耐圧強度が損われる。
【0027】また、脚部材42の平坦部を箱100の稜
線101の上に乗せるためには、正規のパレットの大き
さより片側で約30mm程度大きくする必要が有る。す
なわち、正規のパレット寸法より脚部材の外寸を大きく
する必要が有る。そのため、本実施例のパレットは耐圧
部材49を脚部材42に配置することにより、脚部材4
2が正規のパレット寸法からはみ出すこと無く、段ボー
ル箱の正規の耐圧強度に近い強度を発現することができ
る。
【0028】第7図の(イ)は、天板43を省略し、各
脚部材42に耐圧部材49を配置した斜視図である。耐
圧部材49は四方差しパレットの四隅の脚部材に配置
し、その他の脚部材には高さを調製した脚部材42を配
置している。耐圧部材49を使い分けることによって余
分なコストアップを回避している。
【0029】図の(ハ)は、耐圧部材49を使用したと
きの側面図の一部を示しており、脚部材42に配置され
ている耐圧部材49は段ボール箱100の稜線101の
上に乗っており、上部のパレットの加重を段ボール箱1
00に伝達するには問題ない位置にある。
【0030】なお、耐圧部材49は、短冊状裁断紙管又
は広幅板状集成材あるいは図8に示す垂直板状集成材を
使用する。垂直板状集成材の作成法を図8に示す。図
(イ)は16等分した短冊状裁断紙管を紙管内径表面と
紙管外径表面が接するように交互に置き、また、一方の
軸方向の断面が地面に平行になるように置き、紙管内径
表面と紙管外径表面を接着剤で接合したところを示して
いる。この状態の垂直板状集成材は、一方の面は平坦で
あるが、反対の面は鋸状の状態である。図(ロ)は鋸状
の面を切削した後の状態を示すが、両面とも平坦に成っ
ている。
【0031】広幅板状集成材と垂直板状集成材の違い
は、板状の平坦面の状態にある。すなわち、紙管を形成
し巻き回している原紙は、広幅板状集成材の平坦面に対
しほぼ平行に層を成している。この平坦面を接着剤で貼
りあわせた後の接着強度は、平行に層を成している原紙
の層間強度がほぼ律速条件となる。切削した紙管の表面
は何層もの紙層が出ているため、完全にフラットな紙と
接着した時の強度と比べると接着強度は大幅に強くなっ
ている。
【0032】垂直板状集成材の場合は、紙管を形成し巻
き回している原紙は、垂直板状集成材の平坦面に対しほ
ぼ垂直に層を成している。この平坦面を接着剤で貼りあ
わせた後の接着強度は、フラットな原紙と接着した時の
接着強度の数倍以上の強度になる。すなわち、脚部材と
の接着強度は非常に大きくなる。そのため、本実施例に
見られるような耐圧部材49として紙管の集成材を使用
する場合には、広幅板状集成材よりも垂直板状集成材の
方が好適な素材と言えるが、パレットに搭載する製品に
よっては、広幅板状集成材でも充分に対応できるので、
両者は使い分けしながら使用することができる。
【0033】上記第1実施例から第4実施例は、天板を
使用したりしなかったりの例が混在しているが、天板は
使用してもよく、また、使用しなくてもよい。これらの
実施例において天板を使用しないときの天板補強材は、
貨物搭載部材と呼び、天板を使用したときの貨物搭載部
材は天板補強材と呼ぶ。
【0034】各実施例において、貨物搭載部材あるいは
天板補強材は、紙管軸方向の紙管内径を上にして配置し
ている。しかし、これら貨物搭載部材あるいは天板補強
材の配設方向は適宜選択可能である。また、これら実施
例の中で特に紙管軸線方向裁断材を使用する利点が無い
場合は、軸線方向に裁断していない紙管を使用すること
も可能である。
【0035】上記各実施例において、貨物搭載部材ある
いは天板補強材は、脚部材あるいは天板側辺の延在方向
に対して平行あるいは直交方向に配設されている。しか
し、フォークリフトのフォークが貨物搭載部材あるいは
天板補強材の下面を支持できれば、これら貨物搭載部材
あるいは天板補強材を脚部材あるいは天板側辺の延在方
向に対して一定の角度を持って配設してもよい。更に、
桁状及び格子状という配置形態は、貨物搭載部材あるい
は天板補強材に対して完全に平行あるいは直交している
ことではなく、それら部材が相互に接触しているか、接
触していないかを意味している。すなわち、接触してい
ない場合を桁状、接触している場合を格子状と表現して
いる。
【0036】各貨物搭載部材と各脚部材に使用される紙
管は、耐圧性を高める必要性がある場合には、肉厚の厚
い紙管を採用したり、紙管の切削方法や、使用本数等に
よって調製する事ができる。
【0037】
【発明の効果】以上の様に、本発明に係わる紙製パレッ
トは、優れた強度を有する紙管や紙管軸線方向裁断材を
用いることにより、パレット高さを押えながら、大きな
曲げ加重に対しても充分に耐えることが可能となった。
しかも、曲げ加重に応じてほとんど任意に対処すること
ができ、搭載製品の状態に合せて、パレット寸法も自由
に設計できるため、広範囲の用途に適合することがで
き、極めて優れたパレットである。また、パレットの原
材料となる紙管は、使用済みの紙管を利用するため安価
に入手でき、製作も容易なため製造コストが安価であ
り、地球環境的にも優れたパレットである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1実施例の紙製パレットの斜
視図である。
【図2】本発明に係わる短冊状裁断紙管の製造過程の状
態の摸式図である。
【図3】本発明に係わる短冊状裁断紙管の切削状態の摸
式図である。
【図4】本発明に係わる広幅板状集成材の斜視図であ
る。
【図5】本発明に係わる第2実施例の紙製パレットの斜
視図及び脚部材と天板補強材の部分図である。
【図6】本発明に係わる第3実施例の紙製パレットの斜
視図及び正面図である。
【図7】本発明に係わる第4実施例の紙製パレットの斜
視図及び脚部材に耐圧部材を使用したときの、天板補強
材と段ボール箱の一部の正面図と側面図である。
【図8】短冊状裁断紙管の紙層を垂直に集積した垂直板
状集成材の斜視図及び鋸状出っ張りを切削した後の垂直
板状集成材の斜視図である。
【図9】本発明の短冊状裁断紙管の別の分割法を示す図
面である。
【符号の説明】
11……貨物搭載部材 12、22、32、42……脚部材 23,33、43……天板 21、31、41……天板補強材 24、34……底板 37……横棒部材 38……切り欠き 100……段ボール箱 P1、P2、P3、P4……パレット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙管の軸線方向に対し、また紙管の円周
    に対し4分割以上に分割した板状の短冊(以後短冊状裁
    断紙管と称す)を枠状あるいは格子状に配置した貨物搭
    載部材と、該貨物搭載部材の下方に配設した脚部材とを
    有する紙製パレット。
  2. 【請求項2】 前記短冊状裁断紙管の紙管の外径表面と
    内径表面が交互に並ぶように、また、長軸方向の断面が
    接するように、2以上複数個の前記短冊状裁断紙管を並
    べ、相接する長軸方向の切断面同志を接着剤により接合
    することにより広幅板状集成材とし、該広幅板状集成材
    を貨物搭載部材として作成した請求項1に記載の紙製パ
    レット。
  3. 【請求項3】 前記短冊状裁断紙管の紙管の外径表面と
    内径表面が交互に接触するように、また軸線方向の切断
    面の一端が平面になるように、2以上複数個の前記短冊
    状裁断紙管を並べ、相接する長軸方向の表面同志を接着
    剤により接合することにより垂直板状集成材とし、該垂
    直板状集成材を紙製パレットの貨物搭載部材とする請求
    項1に記載の紙製パレット。
  4. 【請求項4】 前記短冊状裁断紙管は紙管表面の一方の
    面又は両方の面の一部又は全部を平旦にしたことを特長
    とする請求項1に記載の紙製パレット。
  5. 【請求項5】 前記広幅板状集成材の地面に対応する
    面、又は、及び、天面に対応する面の一部又は全部を切
    削し、切削面を平坦にした事を特長とする請求項1に記
    載の紙製パレット。
  6. 【請求項6】 前記垂直板状集成材の平坦でない面の高
    さ方向の一部を天地面に平行に切削し、切削面を平坦に
    仕上げた事を特長とする請求項1に記載の紙製パレッ
    ト。
  7. 【請求項7】 紙管の軸線方向を天地面に対し垂直方向
    又は水平方向になるように配置した脚部材を使用したパ
    レットにおいて、請求項4,5,6に記載の短冊状裁断
    紙管、広幅板状集成材及び垂直板状集成材を前記脚部材
    の地面接地面の一部に配置したことを特長とする請求項
    1〜6のいずれかに記載の紙製パレット。
  8. 【請求項8】 紙製パレットの底板として、請求項4に
    記載の短冊状裁断紙管又は請求項5に記載の広幅板状集
    成材を接着剤等により脚部材に連結することを特長とす
    る請求項1〜7のいずれかに記載の紙製パレット。
  9. 【請求項9】 前記短冊状裁断紙管、又は、及び前記広
    幅板状集成材を天板補強材として使用した四方差しパレ
    ット及び二方差しパレットである請求項1〜8のいずれ
    かに記載の紙製パレット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE10143657A1 (de) * 2001-09-05 2003-05-28 Dieter Meskendahl Transportpalette

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10143657A1 (de) * 2001-09-05 2003-05-28 Dieter Meskendahl Transportpalette
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