JPH09187610A - フィルタ枠 - Google Patents
フィルタ枠Info
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- JPH09187610A JPH09187610A JP375896A JP375896A JPH09187610A JP H09187610 A JPH09187610 A JP H09187610A JP 375896 A JP375896 A JP 375896A JP 375896 A JP375896 A JP 375896A JP H09187610 A JPH09187610 A JP H09187610A
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- filter
- foam
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 軽量で減容し易く、難燃性に優れており、し
かも焼却時に人体や環境に有害なガスが発生し難いフィ
ルタ枠を提供すること。 【解決手段】カルシウム化合物の粒子を内部に含有する
塩化ビニル樹脂発泡体12からなり、この塩化ビニル樹
脂発泡体12の少なくとも外周表面にカルシウム化合物
の粒子の通過を阻止する遮蔽層13が形成されているこ
とを特徴とするフィルタ枠11。
かも焼却時に人体や環境に有害なガスが発生し難いフィ
ルタ枠を提供すること。 【解決手段】カルシウム化合物の粒子を内部に含有する
塩化ビニル樹脂発泡体12からなり、この塩化ビニル樹
脂発泡体12の少なくとも外周表面にカルシウム化合物
の粒子の通過を阻止する遮蔽層13が形成されているこ
とを特徴とするフィルタ枠11。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフィルタを収納して
所謂ユニット型フィルタを構成するフィルタ枠に関す
る。詳細には軽量で減容し易く、難燃性に優れており、
しかも焼却時に人体や環境に有害なガスが発生し難いフ
ィルタ枠に関する。
所謂ユニット型フィルタを構成するフィルタ枠に関す
る。詳細には軽量で減容し易く、難燃性に優れており、
しかも焼却時に人体や環境に有害なガスが発生し難いフ
ィルタ枠に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルタ枠2は、図3に示すようにフィ
ルタ1を収納して所謂ユニット型フィルタを構成するも
のであり、合板や鋼板を素材とするものが多く用いられ
ていた。
ルタ1を収納して所謂ユニット型フィルタを構成するも
のであり、合板や鋼板を素材とするものが多く用いられ
ていた。
【0003】合板または鋼板よりなる従来のフィルタ枠
にあっては、合板の場合、厚さが9mmの合板が用いら
れ、鋼板の場合には厚さが1mm鋼板が用いられていた
ので、それらの重量は9〜20kgと重く、これをフィ
ルタと接合一体化した形態で取り扱う場合には、交換作
業や運搬作業に大変な労力と時間とを要していた。
にあっては、合板の場合、厚さが9mmの合板が用いら
れ、鋼板の場合には厚さが1mm鋼板が用いられていた
ので、それらの重量は9〜20kgと重く、これをフィ
ルタと接合一体化した形態で取り扱う場合には、交換作
業や運搬作業に大変な労力と時間とを要していた。
【0004】このような理由から、紙や不織布を素材と
するフィルタ枠も多用されるようになってはいるが、こ
れらのフィルタ枠は、紙や不織布を素材としていること
から、吸湿または吸水により強度が低下し易く、変形を
起こす場合があり、水分と接触するような場所では使用
できないといった制限があった。
するフィルタ枠も多用されるようになってはいるが、こ
れらのフィルタ枠は、紙や不織布を素材としていること
から、吸湿または吸水により強度が低下し易く、変形を
起こす場合があり、水分と接触するような場所では使用
できないといった制限があった。
【0005】このような事情から、軽量で、耐水性に富
み、しかも優れた機械的強度を有する発泡樹脂を素材と
するフィルタ枠が提案されるに至っている。中でも塩化
ビニル系樹脂発泡体よりなるフィルタ枠は、上記性質に
加えて優れた難燃性を有することから、従来の合板や鋼
板、紙や不織布に代わるフィルタ枠の素材として採用さ
れつつある。
み、しかも優れた機械的強度を有する発泡樹脂を素材と
するフィルタ枠が提案されるに至っている。中でも塩化
ビニル系樹脂発泡体よりなるフィルタ枠は、上記性質に
加えて優れた難燃性を有することから、従来の合板や鋼
板、紙や不織布に代わるフィルタ枠の素材として採用さ
れつつある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このフィル
タ枠にあっては、焼却処分しようとするときに焼却時の
熱で枠内に含まれる塩素分が塩化水素へと変化し、これ
が周囲に拡散することで大気汚染の原因ともなってい
た。
タ枠にあっては、焼却処分しようとするときに焼却時の
熱で枠内に含まれる塩素分が塩化水素へと変化し、これ
が周囲に拡散することで大気汚染の原因ともなってい
た。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、軽量で減容し易く、難燃性に優れており、
しかも焼却時に人体や環境に有害なガスが発生し難いフ
ィルタ枠を提供することを目的とするものである。
ものであり、軽量で減容し易く、難燃性に優れており、
しかも焼却時に人体や環境に有害なガスが発生し難いフ
ィルタ枠を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、カルシウム化合物の粒子を
内部に含有する塩化ビニル樹脂発泡体からなり、この塩
化ビニル樹脂発泡体の少なくとも外周表面にカルシウム
化合物の粒子の通過を阻止する遮蔽層が形成されている
ことを特徴とするフィルタ枠をその要旨とした。
め、請求項1記載の発明は、カルシウム化合物の粒子を
内部に含有する塩化ビニル樹脂発泡体からなり、この塩
化ビニル樹脂発泡体の少なくとも外周表面にカルシウム
化合物の粒子の通過を阻止する遮蔽層が形成されている
ことを特徴とするフィルタ枠をその要旨とした。
【0009】請求項2記載の発明は、カルシウム化合物
の含有量が50〜95重量%であることを特徴とするフ
ィルタ枠をその要旨とした。
の含有量が50〜95重量%であることを特徴とするフ
ィルタ枠をその要旨とした。
【0010】請求項3記載の発明は、遮蔽層がバインダ
ー接着型不織布であることを特徴とするフィルタ枠をそ
の要旨とした。
ー接着型不織布であることを特徴とするフィルタ枠をそ
の要旨とした。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のフィルタ枠を詳細
に説明する。この発明のフィルタ枠11は、図1及び図
2に示すように、フィルタ14を収納して所謂ユニット
型フィルタを構成するものであり、塩化ビニル樹脂発泡
体12と、この塩化ビニル樹脂発泡体12の少なくとも
外周表面に形成された遮蔽層13とからなる。
に説明する。この発明のフィルタ枠11は、図1及び図
2に示すように、フィルタ14を収納して所謂ユニット
型フィルタを構成するものであり、塩化ビニル樹脂発泡
体12と、この塩化ビニル樹脂発泡体12の少なくとも
外周表面に形成された遮蔽層13とからなる。
【0012】塩化ビニル樹脂発泡体12は、枠を形成す
る際に加工が容易で、加工時に切断屑等の発塵がなく、
加工後のトリミングや後処理の必要がない塩化ビニル樹
脂を素材とする発泡体である。当該発泡体の構造は後述
するカルシウム化合物の粒子が脱落し難くするため、独
立気泡型が好ましい。またこの発泡体にあっては、発泡
倍率が5〜20倍で、見かけ密度が0.05〜0.5g
/cm3 、好ましくは0.05〜0.3g/cm3 、厚
みが5〜20mm、好ましくは7〜15mmのものが最
適である。
る際に加工が容易で、加工時に切断屑等の発塵がなく、
加工後のトリミングや後処理の必要がない塩化ビニル樹
脂を素材とする発泡体である。当該発泡体の構造は後述
するカルシウム化合物の粒子が脱落し難くするため、独
立気泡型が好ましい。またこの発泡体にあっては、発泡
倍率が5〜20倍で、見かけ密度が0.05〜0.5g
/cm3 、好ましくは0.05〜0.3g/cm3 、厚
みが5〜20mm、好ましくは7〜15mmのものが最
適である。
【0013】その理由は、発泡倍率が5倍を下回る場合
には十分な軽量化ができなくなり、反対に20倍を越え
る倍率とした場合には軽くはなるものの、強度が低下
し、変形を生じる恐れがある。
には十分な軽量化ができなくなり、反対に20倍を越え
る倍率とした場合には軽くはなるものの、強度が低下
し、変形を生じる恐れがある。
【0014】また発泡体の見かけ密度が0.05g/c
m3 を下回る場合、あるいは厚みが5mm未満の場合に
は、十分な強度が得られず、フィルタを補強し保形する
といったフィルタ枠本来の機能が果たせなくなるので好
ましくない。一方発泡体の見かけ密度が0.5g/cm
3 を上回る場合、あるいは厚みが20mmを越える場合
には、枠の重量が重くなり、しかも厚みが厚くなる分、
空調機自体も大きくしなければならなくなる。
m3 を下回る場合、あるいは厚みが5mm未満の場合に
は、十分な強度が得られず、フィルタを補強し保形する
といったフィルタ枠本来の機能が果たせなくなるので好
ましくない。一方発泡体の見かけ密度が0.5g/cm
3 を上回る場合、あるいは厚みが20mmを越える場合
には、枠の重量が重くなり、しかも厚みが厚くなる分、
空調機自体も大きくしなければならなくなる。
【0015】このように構成された発泡体内部にカルシ
ウム化合物の粒子が含まれている。カルシウム化合物と
しては炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシ
ウムなどを挙げることができる。中でも炭酸カルシウム
は安価であり、安定な物質であること、粒状を保ちやす
い等の観点から好ましい。
ウム化合物の粒子が含まれている。カルシウム化合物と
しては炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシ
ウムなどを挙げることができる。中でも炭酸カルシウム
は安価であり、安定な物質であること、粒状を保ちやす
い等の観点から好ましい。
【0016】前記塩化ビニル樹脂発泡体を焼却すると
き、これに含まれる塩素分が焼却炉内の熱で塩化水素と
なって、人体や環境、さらには炉を痛めるのであるが、
ここにカルシウム化合物が存在すると、カルシウム化合
物は同じく炉内の燃焼による熱で生石灰化し、この石灰
分が前記塩化水素と結びついて塩化カルシウムとなり、
塩化水素の吸収除去がなされるようになる。
き、これに含まれる塩素分が焼却炉内の熱で塩化水素と
なって、人体や環境、さらには炉を痛めるのであるが、
ここにカルシウム化合物が存在すると、カルシウム化合
物は同じく炉内の燃焼による熱で生石灰化し、この石灰
分が前記塩化水素と結びついて塩化カルシウムとなり、
塩化水素の吸収除去がなされるようになる。
【0017】このような機能を有するカルシウム化合物
の粒子が前記発泡体内部、例えば発泡体内、発泡体表面
及び孔内に存在しているのである。尚、カルシウム化合
物は発泡体の焼却時に発生する塩素分を吸収除去させる
ために含ませているので、その存在位置は任意であり、
前述の発泡体内、発泡体表面及び孔内のいずれでもよい
が、カルシウム化合物の粒子が発泡体内部に一様に分散
している方が発泡体各所で均一に塩素分の吸収除去がな
されるようになるので好ましい。
の粒子が前記発泡体内部、例えば発泡体内、発泡体表面
及び孔内に存在しているのである。尚、カルシウム化合
物は発泡体の焼却時に発生する塩素分を吸収除去させる
ために含ませているので、その存在位置は任意であり、
前述の発泡体内、発泡体表面及び孔内のいずれでもよい
が、カルシウム化合物の粒子が発泡体内部に一様に分散
している方が発泡体各所で均一に塩素分の吸収除去がな
されるようになるので好ましい。
【0018】またカルシウム化合物の含有率としては5
0〜95重量%、好ましくは70〜90重量%である。
カルシウム化合物の含有率が50重量%未満の場合に
は、焼却時における十分な塩素分の吸収除去がなされ
ず、95重量%を上回る場合には、増えた分だけ効果が
上がらないばかりか、発泡体の強度が低下することにな
る。
0〜95重量%、好ましくは70〜90重量%である。
カルシウム化合物の含有率が50重量%未満の場合に
は、焼却時における十分な塩素分の吸収除去がなされ
ず、95重量%を上回る場合には、増えた分だけ効果が
上がらないばかりか、発泡体の強度が低下することにな
る。
【0019】カルシウム化合物の粒子の平均粒径として
は任意であるが、前記発泡体内に充填し易く、発泡体内
に均一に分散できるという点から、10〜200ミクロ
ン、好ましくは50〜150ミクロンがよい。
は任意であるが、前記発泡体内に充填し易く、発泡体内
に均一に分散できるという点から、10〜200ミクロ
ン、好ましくは50〜150ミクロンがよい。
【0020】この塩化ビニル樹脂発泡体12の少なくと
も外周表面に遮蔽層13が形成されている。この遮蔽層
は、前記カルシウム化合物の粒子が通り抜けられない
か、通り難い構造を持つものであって、取付時や運搬時
に発泡体内部に含まれるカルシウム化合物の粒子がこぼ
れ出ないようこれを遮蔽できるものであれば何でもよ
い。具体的には、発泡体の表面に、不織布、発泡体、
紙、フィルムなどを貼り合わせることにより、あるいは
樹脂を塗布することで形成されたものなどを挙げること
ができる。
も外周表面に遮蔽層13が形成されている。この遮蔽層
は、前記カルシウム化合物の粒子が通り抜けられない
か、通り難い構造を持つものであって、取付時や運搬時
に発泡体内部に含まれるカルシウム化合物の粒子がこぼ
れ出ないようこれを遮蔽できるものであれば何でもよ
い。具体的には、発泡体の表面に、不織布、発泡体、
紙、フィルムなどを貼り合わせることにより、あるいは
樹脂を塗布することで形成されたものなどを挙げること
ができる。
【0021】特に不織布や発泡体はクッション性に富む
ことから、これらを貼り付けて遮蔽層とした場合には、
空調機などの脱着が行い易いという利点がある。
ことから、これらを貼り付けて遮蔽層とした場合には、
空調機などの脱着が行い易いという利点がある。
【0022】また不織布を貼り付けて遮蔽層とする場
合、見かけ密度が0.02〜0.3g/cm3 、好まし
くは0.05〜0.2g/cm3 、厚みが0.5〜5m
m、好ましくは1〜4mm、目付が100〜500g/
m2 、好ましくは150〜400g/m2 のバインダー
接着型不織布が好ましい。
合、見かけ密度が0.02〜0.3g/cm3 、好まし
くは0.05〜0.2g/cm3 、厚みが0.5〜5m
m、好ましくは1〜4mm、目付が100〜500g/
m2 、好ましくは150〜400g/m2 のバインダー
接着型不織布が好ましい。
【0023】また遮蔽層は、少なくとも発泡体の外周表
面に形成されている必要がある。というのは、フィルタ
枠の外周表面は、運搬時や施工時に他のものと接触して
擦れ易く、擦り切れた部分から発泡体内部のカルシウム
化合物の粒子がこぼれ出でしまう恐れがあるからであ
る。勿論外周表面のみに限らず、発泡体の内外両表面に
形成したならば、より効果的に粒子がこぼれ出るのを防
止できることになる。
面に形成されている必要がある。というのは、フィルタ
枠の外周表面は、運搬時や施工時に他のものと接触して
擦れ易く、擦り切れた部分から発泡体内部のカルシウム
化合物の粒子がこぼれ出でしまう恐れがあるからであ
る。勿論外周表面のみに限らず、発泡体の内外両表面に
形成したならば、より効果的に粒子がこぼれ出るのを防
止できることになる。
【0024】尚、前記遮蔽層を構成する不織布、発泡
体、紙、フィルムなどのシート材の発泡体への貼り付け
は、接着剤を介することで行うことができる。
体、紙、フィルムなどのシート材の発泡体への貼り付け
は、接着剤を介することで行うことができる。
【0025】上記の如く構成されたフィルタ枠11は、
従来のフィルタ枠と同様にして接着剤や接合具などを用
いてフィルタと一体化した構造とすることができる。ま
た本発明のフィルタ枠11は、例えば図1に示すよう
に、加熱プレスして溝15を形成し、この溝15内にホ
ットメルト樹脂などの接着剤16を注入しておき、これ
にフィルタ14端部を接着することで、リークを確実に
防止した状態にフィルタ14とフィルタ枠11とを一体
化することもできる。尚、図1にはフィルタ枠11の底
板とフィルタ14のみしか図示されていないが、フィル
タ枠11は、フィルタ14の空気流入面と流出面を除く
四面、すなわち左右には側板が配され、上方には上板が
配された箱型に作られている。また上板には底板と同様
な溝が形成されていて、フィルタ端部との接着がなされ
ている。
従来のフィルタ枠と同様にして接着剤や接合具などを用
いてフィルタと一体化した構造とすることができる。ま
た本発明のフィルタ枠11は、例えば図1に示すよう
に、加熱プレスして溝15を形成し、この溝15内にホ
ットメルト樹脂などの接着剤16を注入しておき、これ
にフィルタ14端部を接着することで、リークを確実に
防止した状態にフィルタ14とフィルタ枠11とを一体
化することもできる。尚、図1にはフィルタ枠11の底
板とフィルタ14のみしか図示されていないが、フィル
タ枠11は、フィルタ14の空気流入面と流出面を除く
四面、すなわち左右には側板が配され、上方には上板が
配された箱型に作られている。また上板には底板と同様
な溝が形成されていて、フィルタ端部との接着がなされ
ている。
【0026】上記の如く構成されたフィルタ枠は、例え
ば原子力施設用、家庭用、事務所用、工場用などの空気
清浄機や空調装置に好適に用いることができる。
ば原子力施設用、家庭用、事務所用、工場用などの空気
清浄機や空調装置に好適に用いることができる。
【0027】
実施例1 平均粒子径100ミクロンの炭酸カルシウムの粒子を8
6重量%含有する塩化ビニル樹脂発泡体からなるフィル
タ枠を作製した。尚、塩化ビニル樹脂発泡体は発泡倍率
が10倍、見かけ密度が0.09g/cm3 、厚みが1
0mmであった。
6重量%含有する塩化ビニル樹脂発泡体からなるフィル
タ枠を作製した。尚、塩化ビニル樹脂発泡体は発泡倍率
が10倍、見かけ密度が0.09g/cm3 、厚みが1
0mmであった。
【0028】一方、モダクリル繊維とポリクラール繊維
とからなる平均繊度1.5デニールの繊維ウェブにポリ
塩化ビニリデン系樹脂エマルジョンを含浸し、乾燥した
目付が150g/m2 、厚み1.2mmのバインダー接
着型不織布と、メルトブロー法により製造した平均繊維
径3ミクロンのポリプロピレン製のメルトブロー不織布
とを積層し、これをエレクトレット化処理して、フィル
タ材を得、このフィルタ材をプリーツ加工したものを更
にW字状に折り加工してフィルタを得た。
とからなる平均繊度1.5デニールの繊維ウェブにポリ
塩化ビニリデン系樹脂エマルジョンを含浸し、乾燥した
目付が150g/m2 、厚み1.2mmのバインダー接
着型不織布と、メルトブロー法により製造した平均繊維
径3ミクロンのポリプロピレン製のメルトブロー不織布
とを積層し、これをエレクトレット化処理して、フィル
タ材を得、このフィルタ材をプリーツ加工したものを更
にW字状に折り加工してフィルタを得た。
【0029】次いで、図1に示すようにフィルタ14の
空気流入面と流出面を除く四面に、前記塩化ビニル樹脂
発泡体12からなる枠材を配置して、フィルタ枠11を
組み立てると共にホットメルト樹脂よりなる接着剤でフ
ィルタ14端部とフィルタ枠11とを一体化した。
空気流入面と流出面を除く四面に、前記塩化ビニル樹脂
発泡体12からなる枠材を配置して、フィルタ枠11を
組み立てると共にホットメルト樹脂よりなる接着剤でフ
ィルタ14端部とフィルタ枠11とを一体化した。
【0030】他方、ポリエステル繊維層とレーヨン繊維
層とを積層した繊維ウェブに、アクリル樹脂エマルジョ
ンを含浸し、乾燥して、見かけ密度0.085g/cm
3 、厚み2.8mm、目付240g/m2 のバインダー
接着型不織布を作製した。このバインダー接着型不織布
を遮蔽層13として、前記塩化ビニル樹脂発泡体12よ
りなるフィルタ枠11の外周表面に貼着した。
層とを積層した繊維ウェブに、アクリル樹脂エマルジョ
ンを含浸し、乾燥して、見かけ密度0.085g/cm
3 、厚み2.8mm、目付240g/m2 のバインダー
接着型不織布を作製した。このバインダー接着型不織布
を遮蔽層13として、前記塩化ビニル樹脂発泡体12よ
りなるフィルタ枠11の外周表面に貼着した。
【0031】得られたユニット型フィルタは、塩化ビニ
ル樹脂発泡体からなるため、軽量で作業性がよく、しか
も塩化ビニル樹脂発泡体の外周表面にはバインダー接着
型不織布よりなる遮蔽層が形成されているので、取付時
や運搬時などに発泡体内部から炭酸カルシウムの粒子が
こぼれ出ることはなかった。また、フィルタ枠が塩化ビ
ニル樹脂発泡体からなるため、難燃性に優れていた。ま
た廃棄の際には、圧力を加えて潰すことにより容易に減
容でき、しかも焼却処理の際には塩化水素などの有害な
ガスの発生はなかった。
ル樹脂発泡体からなるため、軽量で作業性がよく、しか
も塩化ビニル樹脂発泡体の外周表面にはバインダー接着
型不織布よりなる遮蔽層が形成されているので、取付時
や運搬時などに発泡体内部から炭酸カルシウムの粒子が
こぼれ出ることはなかった。また、フィルタ枠が塩化ビ
ニル樹脂発泡体からなるため、難燃性に優れていた。ま
た廃棄の際には、圧力を加えて潰すことにより容易に減
容でき、しかも焼却処理の際には塩化水素などの有害な
ガスの発生はなかった。
【0032】実施例2 実施例1で用いた炭酸カルシウムを含有する塩化ビニル
樹脂発泡体の内外両表面に実施例1で用いたバインダー
接着型不織布からなる遮蔽層を貼着してフィルタ枠材を
作製した。
樹脂発泡体の内外両表面に実施例1で用いたバインダー
接着型不織布からなる遮蔽層を貼着してフィルタ枠材を
作製した。
【0033】次いで、このフィルタ枠材を、実施例1と
同様にしてフィルタ枠11を組み立てると共にホットメ
ルト樹脂よりなる接着剤で実施例1で用いたフィルタと
一体化し、ユニット型フィルタを得た。
同様にしてフィルタ枠11を組み立てると共にホットメ
ルト樹脂よりなる接着剤で実施例1で用いたフィルタと
一体化し、ユニット型フィルタを得た。
【0034】得られたユニット型フィルタは、軽量で作
業性がよく、しかも塩化ビニル樹脂発泡体の内外両表面
にはバインダー接着型不織布よりなる遮蔽層が形成され
ているので、取付時や運搬時などに発泡体内部から炭酸
カルシウムの粒子がこぼれ出ることはなかった。また、
フィルタ枠が塩化ビニル樹脂発泡体からなるため、難燃
性に優れていた。また廃棄の際には、圧力を加えて潰す
ことにより容易に減容でき、しかも焼却処理の際には塩
化水素などの有害なガスの発生はなかった。
業性がよく、しかも塩化ビニル樹脂発泡体の内外両表面
にはバインダー接着型不織布よりなる遮蔽層が形成され
ているので、取付時や運搬時などに発泡体内部から炭酸
カルシウムの粒子がこぼれ出ることはなかった。また、
フィルタ枠が塩化ビニル樹脂発泡体からなるため、難燃
性に優れていた。また廃棄の際には、圧力を加えて潰す
ことにより容易に減容でき、しかも焼却処理の際には塩
化水素などの有害なガスの発生はなかった。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載のフィルタ枠にあっては、
塩化ビニル樹脂発泡体を用いていることから、難燃性に
優れ、しかも軽量で作業性がよい。またこのフィルタ枠
にあっては、廃棄の際に圧力を加えて潰すことにより容
易に減容ができ、しかも塩化ビニル樹脂発泡体内部には
カルシウム化合物の粒子が含まれているので、これが焼
却処理の際に発生する塩化水素を吸収除去するようにな
っている。
塩化ビニル樹脂発泡体を用いていることから、難燃性に
優れ、しかも軽量で作業性がよい。またこのフィルタ枠
にあっては、廃棄の際に圧力を加えて潰すことにより容
易に減容ができ、しかも塩化ビニル樹脂発泡体内部には
カルシウム化合物の粒子が含まれているので、これが焼
却処理の際に発生する塩化水素を吸収除去するようにな
っている。
【0036】またこのフィルタ枠にあっては、塩化ビニ
ル樹脂発泡体の少なくとも外周表面に遮蔽層が形成され
ているので、発泡体内部のカルシウム化合物の粒子が、
取付時や運搬時などにこぼれ出ることがない。
ル樹脂発泡体の少なくとも外周表面に遮蔽層が形成され
ているので、発泡体内部のカルシウム化合物の粒子が、
取付時や運搬時などにこぼれ出ることがない。
【0037】請求項2記載のフィルタ枠にあっては、発
泡体内部のカルシウム化合物の含有率が50〜95重量
%であることから、焼却時における十分な塩素分の吸収
除去能を有し、かつフィルタ枠として十分な強度を備え
ている。
泡体内部のカルシウム化合物の含有率が50〜95重量
%であることから、焼却時における十分な塩素分の吸収
除去能を有し、かつフィルタ枠として十分な強度を備え
ている。
【0038】請求項3記載のフィルタ枠にあっては、バ
インダー接着型不織布を遮蔽層として用いているから、
発泡体内部からのカルシウム化合物の粒子がこぼれ出る
のを確実に防止でき、しかも遮蔽層としての不織布がク
ッション性に富んでいるので、空調機などの脱着が行い
易い。
インダー接着型不織布を遮蔽層として用いているから、
発泡体内部からのカルシウム化合物の粒子がこぼれ出る
のを確実に防止でき、しかも遮蔽層としての不織布がク
ッション性に富んでいるので、空調機などの脱着が行い
易い。
【図1】本発明のフィルタ枠とこれに一体化されたフィ
ルタとを示す斜視図。
ルタとを示す斜視図。
【図2】図1のAB線より囲まれた部分の拡大図。
【図3】フィルタ枠にフィルタを一体化したユニット型
フィルタを示す斜視図。
フィルタを示す斜視図。
11・・・フィルタ枠 12・・・塩化ビニル樹脂発泡体 13・・・遮蔽層 14・・・フィルタ
Claims (3)
- 【請求項1】 カルシウム化合物の粒子を内部に含有す
る塩化ビニル樹脂発泡体からなり、この塩化ビニル樹脂
発泡体の少なくとも外周表面にカルシウム化合物の粒子
の通過を阻止する遮蔽層が形成されていることを特徴と
するフィルタ枠。 - 【請求項2】 カルシウム化合物の含有量が50〜95
重量%であることを特徴とする請求項1記載のフィルタ
枠。 - 【請求項3】 遮蔽層がバインダー接着型不織布である
ことを特徴とする請求項1記載のフィルタ枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP375896A JPH09187610A (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | フィルタ枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP375896A JPH09187610A (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | フィルタ枠 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09187610A true JPH09187610A (ja) | 1997-07-22 |
Family
ID=11566087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP375896A Pending JPH09187610A (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | フィルタ枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09187610A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011088890A1 (en) | 2010-01-19 | 2011-07-28 | Camfil Ab | Filter unit |
DE102018126333A1 (de) | 2017-11-17 | 2019-05-23 | Mann+Hummel Gmbh | Filterelement, insbesondere Innenraumfilterelement |
-
1996
- 1996-01-12 JP JP375896A patent/JPH09187610A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011088890A1 (en) | 2010-01-19 | 2011-07-28 | Camfil Ab | Filter unit |
US20120324848A1 (en) * | 2010-01-19 | 2012-12-27 | Camfil Ab | Filter unit |
US9067158B2 (en) | 2010-01-19 | 2015-06-30 | Camfil Ab | Filter unit |
DE102018126333A1 (de) | 2017-11-17 | 2019-05-23 | Mann+Hummel Gmbh | Filterelement, insbesondere Innenraumfilterelement |
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