JPH10292517A - パネル材 - Google Patents

パネル材

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JPH10292517A
JPH10292517A JP9942597A JP9942597A JPH10292517A JP H10292517 A JPH10292517 A JP H10292517A JP 9942597 A JP9942597 A JP 9942597A JP 9942597 A JP9942597 A JP 9942597A JP H10292517 A JPH10292517 A JP H10292517A
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JP
Japan
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cotton
sheet
fiber
panel
fiber layer
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Application number
JP9942597A
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English (en)
Inventor
Katsufumi Ishiguro
坦史 石黒
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HIKUMA KK
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HIKUMA KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望のサイズに容易に切断できると共に、作
業者に害を与えることなく、使用後のリサイクル(再利
用)や焼却処分が可能なパネル材を提供すること。 【解決手段】 パネル材10は、シート状硬綿1,2で
構成された上下面と、これらシート状硬綿1,2の間に
挟着された所定厚の繊維層3とで構成されている。パネ
ル材10の原料にはポリエステル繊維などの合成繊維綿
が使用される。また、シート状硬綿1,2及び繊維層3
のいずれにも、低融点のポリエステル複合繊維が混合さ
れており、熱処理により各繊維が融着される。このパネ
ル材10は使用に際して所望のサイズに切断されるが、
その場合、繊維層3の上下両面を覆うシート状硬綿1,
2をカッター等で切断し、引きちぎれば良い。かかるシ
ート状硬綿1,2は薄く形成されているので、パネル材
10を容易に切断することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は断熱材や吸音材等
として使用されるパネル材に関し、特に、所望のサイズ
に容易に切断できると共に、作業者に害を与えることな
く、使用後のリサイクル(再利用)や焼却処分が可能な
パネル材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来、建築物や車両等の断熱材(保温
材)や吸音材のパネル材には、熱伝導率が小さく、多数
の空気層を形成できる無機繊維のガラス綿(ガラスウー
ル)が使用されている。このガラス綿の各繊維は、フェ
ノール樹脂により互いに接着され、一定サイズの綿状体
とされており、建築物の断熱材等として使用される場合
には、その都度、作業者によって適したサイズに切断さ
れて使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、この
ガラス綿の各繊維は、作業者の体に付着し易く、付着す
ると痒みを生じるという問題点がある。また、このガラ
ス綿を使用した断熱材は、リサイクルおよび使用後の廃
棄処理が困難であるという問題点がある。即ち、ガラス
綿は焼却できないので、廃棄する際には、ガラス綿を他
の部材と分離しなければならないが、建築物などの解体
時には、ガラス綿は廃材中に混入されるので、その廃材
の中からガラス綿を取り出して、分離することは困難で
ある。また、ガラス綿を混入したまま廃材を焼却する
と、ガラス綿同士の接着に使用されているフェノール樹
脂が燃えて、有毒ガスを生じてしまう。このため、ガラ
ス綿が混入された廃材は、産業廃棄物として埋め立てる
しかないのである。
【0004】そこで、本願出願人は、かかるガラス綿に
代えて、作業者に害を与えず、リサイクルおよび焼却処
分が可能な合成繊維綿をパネル材として用いることを考
えた(未公知)。この場合、合成繊維綿そのままでは形
状やサイズが一定せず、しかも、簡単にばらけてしまう
ので、図4に示すように、合成繊維綿を硬綿シートWに
加工して用いるのである。
【0005】この硬綿シートWは、例えば、トウ(藤)
状のポリエステル繊維(2〜100デニール、5〜10
cm)に、芯鞘型でトウ状のポリエステル複合繊維(2
〜100デニール、5〜10cm)を5〜40重量%混
合して圧縮したシート状の硬綿W1〜W4を複数枚積層
して形成される。複合繊維の鞘は、重縮合時にイソフタ
ール酸を混合してパイプインパイプ等で製造した低融点
共重合体ポリエステルであり、上記の硬綿W1〜W4を
複数枚積層し、100〜200℃の熱風を通すことによ
り、複合繊維の鞘が溶融してポリエステル繊維同士が節
結され、硬綿シートWが形成される。
【0006】この硬綿シートWを使用した断熱材(吸音
材)は、硬綿繊維内に形成された多数の空気層により断
熱および吸音効果を備え、しかも、合成繊維綿で形成さ
れているので、作業者に痒みや害を与えることがなく、
また、使用後においても、リサイクルや焼却処分が可能
であるという優れた特性を備えている。
【0007】ところで、断熱材や吸音材は、使用に際し
て、使用箇所(取付箇所)に適したサイズに切断しなけ
ればならない。ガラス綿の場合、軽く切れ目を入れて引
きちぎることにより容易に切断することができるが、硬
綿シートWは複数枚の硬綿W1〜W4が積層されて形成
されているので、その切断にあたっては厚さ方向の全域
に切れ目を入れなければならず、容易に切断することが
できないという問題点があった。このため、断熱材や吸
音材等のパネル材として硬綿シートWを使用する場合に
は、切断作業が困難となって、作業性が悪化してしまう
という問題点があった。
【0008】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、所望のサイズに容易に切断できる
と共に、作業者に害を与えることなく、使用後のリサイ
クル(再利用)や焼却処分が可能なパネル材を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成する
ために請求項1記載のパネル材は、熱処理により溶融す
る熱溶融合成繊維を平板状に圧縮して形成したシート状
硬綿と、そのシート状硬綿の上面に所定の厚さで積層さ
れるとともに、前記熱溶融合成繊維が混合された繊維層
とを備え、前記シート状硬綿および繊維層を熱処理して
互いに融着させることにより製造されるものである。
【0010】請求項2記載のパネル材は、請求項1記載
のパネル材において、前記繊維層の上面に積層されるシ
ート状硬綿を備え、そのシート状硬綿と前記シート状硬
綿との間に前記繊維層が挟着されている。
【0011】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発
明の一実施例であるパネル材の斜視図である。このパネ
ル材10は、建築物や車両などの断熱材(保温材)や吸
音材として、壁面等に貼着されて使用される。
【0012】パネル材10は、シート状硬綿1,2で構
成された上下面と、これらシート状硬綿1,2の間に挟
着された所定厚の繊維層3とで構成されている。パネル
材10(シート状硬綿1,2および繊維層3)の原料と
しては、ポリエステル、ポリアクリルニトリル、ポリア
ミド、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリビニールア
ルコール等の合成繊維綿や、木綿綿、綿花クズ、羊毛、
反毛等が使用される。本実施例のパネル材10では、耐
熱性が高く、品質が安定しており、しかも入手が容易な
ポリエステル繊維を原料としている。しかし、ポリエス
テル繊維に代えて、他の合成繊維綿をパネル材10の原
料として使用しても良い。また、2種以上の合成繊維綿
を混合して、パネル材10の原料としても良い。
【0013】シート状硬綿1,2は、ポリエステル繊維
と低融点のポリエステル複合繊維とを所定割合で混合し
圧縮することにより形成される。詳細には、トウ(藤)
状のポリエステル繊維(繊維太さ2〜100デニール、
繊維長5〜10cm)に、芯鞘型でトウ状のポリエステ
ル複合繊維(繊維太さ2〜100デニール、繊維長5〜
10cm)を20〜100重量%、好ましくは60〜1
00重量%混合して圧縮し、厚さ略1〜10mmのシー
ト状硬綿とするのである。このシート状硬綿1,2の密
度は、0.02〜0.05g/cm3 の範囲である。
【0014】なお、ポリエステル複合繊維の鞘は、重縮
合時にイソフタール酸を混合してパイプインパイプ等で
製造した低融点共重合体ポリエステルである。よって、
後述するように、100〜200°Cで熱処理すること
により、かかる鞘部分が溶融して、各繊維を融着(接
着)するのである。このため、ポリエステル複合繊維の
混合比を多くすることにより、融着の度合いを高めるこ
とができる。物によっては、ポリエステル複合繊維の混
合比を100重量%として、ポリエステル複合繊維のみ
でシート状硬綿1,2を形成することもできる。
【0015】繊維層3は、シート状硬綿1,2と同様
に、合成繊維綿の1つであるポリエステル繊維と上記ポ
リエステル複合繊維とを所定割合で混合したものであ
る。この繊維層3には、断熱材や吸音材などの用途に応
じて、クズ綿やウレタン粒等が混入される。即ち、断熱
材の用途には、熱伝導率が小さくかつ空気層を有するク
ズ綿等を使用し、吸音材の用途には、弾性材として音波
吸収性能に優れるウレタン粒等を使用するのである。な
お、繊維層3にポリエステル複合繊維を含ませるのは、
後述するように、当該複合繊維の鞘を加熱溶融させて、
繊維層3と上下のシート状硬綿1,2、あるいは繊維層
3内の複合繊維同士を互いに接着(融着)させるためで
ある。
【0016】図2は、パネル材10の繊維層3を構成す
る厚綿3aを製造する厚綿製造装置の側断面図であり、
図3は、その厚綿製造装置の正面図である。厚綿製造装
置20は、矩形で一定容量の貯槽4を有し、この貯槽4
の上方全面に設けられた開口には、供給用ダクト5が接
続されいる。供給用ダクト5は、左右に分岐したダクト
支管5a,5bを備えており、このダクト支管5a,5
bからエアによって、繊維層3の原料であるポリエステ
ル繊維や、解繊されたクズ綿、ウレタン粒等、更には、
各繊維を融着させるポリエステル複合繊維等の混合物M
が供給され、貯槽4に送給される。なお、ダクト支管5
a,5bは、貯槽4の上方中央部に1本だけ設けるよう
にしても良い。
【0017】貯槽4の側壁上方には、上下に少し間隔を
隔てて、光電スイッチ6,7が設けられている(図
2)。これらの光電スイッチ6,7は、貯槽4内に蓄積
された混合物Mの量を検出するためのものであり、検出
の結果、混合物Mの高さ(量)が光電スイッチ6,7間
にあるように調節される。すなわち、下側の光電スイッ
チ7がオフになると、エアによる混合物Mの供給が開始
され、上側の光電スイッチ6がオンになると、混合物M
の供給が停止されるのである。
【0018】図2の鎖線で示すように、貯槽4の前壁4
aは、一定範囲で前後方向(図2の左右方向)に移動可
能に構成されている。前壁4aを移動することにより、
貯槽4の奥行き(厚さ)が変更され、製造される厚綿3
aの厚さが変更される。また、前壁4aの上端4bは、
外方(図2の左方向)へ湾曲されるとともに、この上端
4bに対向する供給用ダクト5の下側開口縁には、テフ
ロンシート5cが吊設されている。よって、前壁4aを
前後に移動しても、テフロンシート5cは、前壁4aの
移動に追従して変形するので、貯槽4の閉鎖状態が維持
されるのである。これにより、前壁4aを後退させて
(図2の右方へ移動させて)貯槽4の奥行きを小さくし
ても、貯槽4内へ混合物Mを円滑に供給することができ
る。なお、後述する混合物Mの下方移動を促進するた
め、前壁4aには、図示しない振動機構によって振動が
与えられている。
【0019】貯槽4の後壁4cには、後壁4cの内面に
沿って、上下方向へエプロンコンベヤ8が延びている。
このエプロンコンベヤ8は、後壁4cに沿う上下位置と
その後壁4cの後方位置とに設けられた3つのローラ8
a,8b,8c間に懸架されて、貯槽4内を上方から下
方へ移動して、貯槽4内の混合物Mを下方へ押しやって
いる。エプロンコンベヤ8は、その面が通孔を有する細
かい格子状に形成されている(図2は理解を容易にする
ために実際のコンベア断面とは異なっている)。このエ
プロンコンベヤ8が近接して通過する後壁4c部分は、
メッシュ状に形成され、多数の通孔が設けられている。
メッシュ状の後壁4c部分には、エアの排気用ダクト9
が接続され、厚綿製造装置20の両側に延出するエア排
気支管9a,9b(図3)と連通されている。混合物M
と共に貯槽4内に至ったエアは、エプロンコンベヤ8及
び後壁4cの通孔を通過して、排気用ダクト9より外部
へ排気される。この結果、混合物Mのみがエプロンコン
ベヤ8に吸着されて下方へ送られる。なお、エプロンコ
ンベヤ8に詰まった混合物Mは、ローラ8b,8cによ
り形成される通路A中で除去される。
【0020】貯槽4の下方は開放された開口4dとされ
ており、その開口4dの下部には、前壁4aの移動に伴
って移動する押圧ローラ4eと、エプロンコンベア8を
搬送するローラ8bとが設けられている。よって、貯槽
4内を下方へ送られた混合物Mは、貯槽4の下側開口4
dから押圧ローラ4e及びローラ8b間に排出され、両
ローラ4e,8bに挟圧され、所定厚の厚綿3aとなっ
て下方のベルトコンベア11上へ供給される。
【0021】厚綿製造装置20の下方には、ベルトコン
ベア11が配設されている。このベルトコンベア11上
には、シート状硬綿2が載置され、図2の矢印B方向へ
搬送されている。このシート状硬綿2上には、貯槽4及
び両ローラ4e,8b間から排出された厚綿3aが供給
され載置される。そして、ベルトコンベア11上を移動
する間に、厚綿3a上にさらに別のシート状硬綿1が供
給される。これにより、厚綿3aは上下からシート状硬
綿1,2で挟まれて、繊維層3とされる。このようにし
て、上下のシート状硬綿1,2間に繊維層3を挟んだパ
ネル原材30が形成される。
【0022】このパネル原材30は、後段の熱処理工程
に送られ、100〜200°Cで2〜3分程度加熱され
る。この熱処理により、シート状硬綿1,2及び繊維層
3に含まれるポリエステル複合繊維の鞘が加熱溶融さ
れ、上下のシート状硬綿1,2と繊維層3、並びに、シ
ート状硬綿1,2および繊維層3内の複合繊維同士が互
いに融着(接着)される。このように、低融点のポリエ
ステル複合繊維を使用することにより、焼却時に有毒ガ
スを生じるフェノール樹脂等を用いずに、各繊維を融着
することができる。
【0023】パネル原材30は、その後、後段の冷却処
理工程へ送られる。冷却処理工程では、下側のシート状
硬綿2の下方からエアを吸い込むことにより、上側のシ
ート状硬綿1、繊維層3、下側のシート状硬綿2の順
に、常温の冷風を通過させて、冷却する。この冷却によ
り、パネル原材30は固められ、パネル材10とされ
る。
【0024】上記のように製造されたパネル材10は、
繊維層3に形成される多数の空気層により、断熱及び吸
音効果を備えるのである。また、パネル材10は、無機
繊維のガラス綿ではなく、合成繊維により構成されてい
るので、このパネル材10を使用する作業者に痒みや害
を与えることがない。パネル材10を所望のサイズに切
断する場合には、繊維層3の上下両面を覆うシート状硬
綿1,2をカッター等で切断し、引きちぎれば良いが、
かかるシート状硬綿1,2は、略1〜10mm程に薄く
形成されているので、容易に切断することができる。更
に、使用後のパネル材10は、解繊することにより、再
度、繊維層3の綿材として或いはクズ綿等としてリサイ
クル(再利用)することができる一方、焼却が可能であ
るとともに、焼却しても有毒ガスを生じないので、産業
廃棄物として投棄する必要がない。
【0025】なお、請求項1記載の熱溶融合成繊維とし
ては、芯鞘型でトウ状の低融点ポリエステル複合繊維が
該当する。
【0026】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0027】例えば、本実施例のパネル材10は、繊維
層3の上下両面をシート状硬綿1,2により覆ったが、
1枚のシート状硬綿1(又は2)により繊維層3の片面
のみを覆うようにしても良い。これによりパネル材10
の製造コストをシート状硬綿1枚分、低減することがで
きる。この場合、繊維層3は片面に接着されたシート状
硬綿1により、簡単にばらけることなく、所定の形状に
保たれる。また、繊維層3には、ポリエステル繊維など
の合成繊維綿や、木綿綿、綿花クズ、羊毛、反毛、クズ
綿、ウレタン粒の他、パネル材10の用途に応じて必要
なものを適宜混合することができる。更に、用途に応じ
てシート状硬綿1,2の厚さを1mm未満や10mm以
上としたり、かかるパネル材10を断熱材や吸音材以外
に使用することは、当然に可能である。
【0028】
【発明の効果】 請求項1記載のパネル材によれば、繊
維層には多数の空気層が形成されるので、この空気層に
より断熱および吸音効果が奏される。また、パネル材の
少なくとも1面はシート状硬綿により覆われているの
で、そのシート状硬綿に沿って、パネル材の形状やサイ
ズを定めることができる。更に、使用箇所に比べてパネ
ル材の形状が大きい場合には、パネル材を所望のサイズ
に切断して使用するが、その際、シート状硬綿に切れ目
を入れて引きちぎれば容易に切断できるので、作業性を
向上することができる。
【0029】また、パネル材のシート状硬綿および繊維
層には熱溶融合成繊維が用いられるので、無機繊維のガ
ラス綿や石綿(アスベスト)等と異なって、作業者に痒
みや害を与えることがない。しかも、使用後は細かくほ
ぐすことにより、再度、繊維層の綿材として、或いは、
不織布等として、リサイクル(再利用)することができ
る。また、フェノール樹脂などの接着剤に代えて、熱溶
融合成繊維により各繊維綿を融着しているので、焼却処
分する場合にも有毒ガスを生じることなく、容易に焼却
することができる。よって、産業廃棄物として埋め立て
る必要がないので、廃棄コストを低減できると共に、環
境破壊を抑制することができる。
【0030】請求項2記載のパネル材によれば、請求項
1記載のパネル材の奏する効果に加え、繊維層の両面が
シート状硬綿で覆われているので、パネル材の運搬や移
動時に繊維層が部分的に脱落することを防止でき、パネ
ル材の操作性を向上することができる。また、繊維層内
にウレタン粒などを混入させた場合にも、その脱落を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるパネル材の斜視図で
ある。
【図2】 厚綿製造装置の側断面図である。
【図3】 厚綿製造装置の正面図である。
【図4】 従来技術における硬綿シートの断面図であ
る。
【符号の説明】
1,2 シート状硬綿 3 繊維層 10 パネル材 30 パネル原材 W 硬綿シート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱処理により溶融する熱溶融合成繊維を
    平板状に圧縮して形成したシート状硬綿と、そのシート
    状硬綿の上面に所定の厚さで積層されるとともに、前記
    熱溶融合成繊維が混合された繊維層とを備え、 前記シート状硬綿および繊維層を熱処理して互いに融着
    させることにより製造されるパネル材。
  2. 【請求項2】 前記繊維層の上面に積層されるシート状
    硬綿を備え、そのシート状硬綿と前記シート状硬綿との
    間に前記繊維層が挟着されていることを特徴とする請求
    項1記載のパネル材。
JP9942597A 1997-04-16 1997-04-16 パネル材 Pending JPH10292517A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100951958B1 (ko) 2008-12-15 2010-04-09 엔브이에이치코리아(주) 차량용 경량 천정재
CN102619291A (zh) * 2012-05-03 2012-08-01 无锡捷阳节能科技有限公司 聚氨酯复合板
CN102877560A (zh) * 2012-10-17 2013-01-16 无锡捷阳节能科技有限公司 复合保温板
KR101886411B1 (ko) 2017-10-17 2018-08-09 (주)세진플러스 폐섬유를 이용한 기능성 패널 및 이의 제조방법

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