JPH09185887A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH09185887A
JPH09185887A JP8283708A JP28370896A JPH09185887A JP H09185887 A JPH09185887 A JP H09185887A JP 8283708 A JP8283708 A JP 8283708A JP 28370896 A JP28370896 A JP 28370896A JP H09185887 A JPH09185887 A JP H09185887A
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memory device
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voltage
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寛範 赤松
Toru Iwata
徹 岩田
Hisakazu Kotani
久和 小谷
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリチップ中の個々のメモリセルのオフリ
ーク電流を低減する。 【解決手段】 メモリチップの待機時に、メモリセル2
1を構成するフリップフロップの接地電源線24を間欠
的にフローティング状態にする。そのため、接地電源線
24と電源VSSとの間にNMOSトランジスタQN5
を介在させ、そのゲートを活性化信号ACTで制御す
る。接地電源線24がフローティング状態になると、メ
モリセル21のトランジスタのオフリーク電流に起因し
て接地電源線24が充電され、その電圧VCNが電源V
SSの電圧から持ち上げられる。したがって、メモリセ
ル21のオフリーク電流が減少し、メモリチップの待機
時消費電力が低減される。接地電源線24の電圧VCN
が上がり続けると、メモリセル21の保持データが短時
間には読み出せなくなり、ついには該データが消滅して
しまうので、NMOSトランジスタQN5を間欠的にオ
ンさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置、
ラッチ回路などのデータ保持回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、DRAM(dynamic random acces
s memory)、SRAM(static random access memory
)などの半導体記憶装置の大容量化が進むに従って、
その消費電力が増大する傾向にある。従来は、読み出し
動作時及び書き込み動作時の消費電力の低減に大きな努
力が払われてきた。ところが、特に携帯機器では半導体
記憶装置がバッテリーで駆動されるので、バッテリーの
寿命を延ばすためには、動作時の消費電力の低減のみな
らず待機時の消費電力の低減も重要である。
【0003】K.Sasaki et al.,“A 2
3ns 4Mb CMOS SRAM with 0.
5μA Standby Current”,ISSC
CDigest of Technical Pape
rs,Feb.1990,pp.130−131によれ
ば、SRAMのメモリセルに必要なフリップフロップが
2個のCMOSインバータで構成される。2個のNMO
Sトランジスタの各々の負荷素子としてポリシリコンP
MOSトランジスタをそれぞれ採用することにより、ポ
リシリコン抵抗を負荷素子とする場合に比べて低スタン
バイ電流のSRAMが実現される。しかも、2層構造の
ポリシリコンPMOSトランジスタの採用により、メモ
リセルが小面積化される。
【0004】上記のようにSRAMセルのフリップフロ
ップを単に2個のCMOSインバータで構成しても、M
OSトランジスタのオフリーク電流が問題点として残
る。したがって、SRAMの待機時消費電力の低減が十
分ではなかった。
【0005】SRAMの大容量化が進むに従って、オフ
リーク電流の総計は増大する傾向にある。また、電源の
低電圧化に応じてMOSトランジスタのしきい値電圧を
引き下げる必要が生じるが、このしきい値電圧の引き下
げによっても個々のMOSトランジスタのオフリーク電
流が増大する。そこで、特開平5−210976号や特
開平6−29834号には、半導体記憶装置の周辺回路
に適用可能なMT(Multiple Thresho
ld)−CMOS技術が提案されている。この技術は、
低いしきい値電圧を有するMOSトランジスタと電源と
の間に高いしきい値電圧を有するMOSトランジスタを
スイッチとして介在させ、待機時に該スイッチを開くよ
うにしたものである。トランジスタのオフリーク電流
は、スイッチを構成するMOSトランジスタによって小
さい値に制限される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記MT−CMOS技
術は、フリップフロップ型のメモリセルにおけるオフリ
ーク電流の低減を実現し得なかった。待機時のメモリセ
ルの中の保持データの消滅を防止できなかったからであ
る。
【0007】本発明の目的は、フリップフロップ型のデ
ータ保持回路において、保持データの消滅を防止しなが
ら、待機時の消費電力を低減するように該データ保持回
路を構成するトランジスタのオフリーク電流を低減する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、半導体記憶装置などの中のデータ保持回
路を構成するフリップフロップの2本の電源線のうちの
少なくとも1本の電源線を待機時に間欠的にフローティ
ング状態にすることとしたものである。
【0009】例えば接地側の電源線がフローティング状
態になると、フリップフロップを構成するトランジスタ
のオフリーク電流に起因して該電源線が充電されるの
で、電源線電圧が持ち上げられる。この結果、トランジ
スタのオフリーク電流は減少する。ところが、接地側電
源線の電圧が上がり続けると、フリップフロップの保持
データが短時間には読み出せなくなり、ついには該デー
タが消滅してしまう。そこで、本発明では、待機時にフ
リップフロップの電源線を間欠的にフローティング状態
にすることとした。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施例に係るS
RAMチップの構成を示している。図1のSRAMチッ
プは、メモリセルアレイ10と、アドレスバッファ11
と、ロウデコーダ12と、コラムデコーダ及びアンプ
(センスアンプとライトアンプとを含む。)13と、入
出力回路(I/O回路)16とを有している。メモリセ
ルアレイ10は、不図示のm×n(m,nは整数)個の
メモリセルと、m本のワード線WLと、n対のビット線
BL,XBLとを有している。アドレスバッファ11
は、外部アドレスEAを受け取り、ロウアドレスRAを
ロウデコーダ12へ、コラムアドレスCAをコラムデコ
ーダ及びアンプ13へそれぞれ供給する。ロウデコーダ
12は、メモリセルアレイ10のm本のワード線WLの
中からロウアドレスRAに応じて選択した1本のワード
線の電圧を立ち上げる。SRAMチップの読み出し動作
時には、コラムデコーダ及びアンプ13は、m×n個の
メモリセルのうちロウデコーダ12によって選択された
ワード線WLに接続されたn個のメモリセルからビット
線BL,XBLに読み出されたnビットのデータ信号の
中からコラムアドレスCAに応じて選択したk(kはn
より小さい整数)ビットのデータ信号を入出力回路16
へ供給する。入出力回路16に供給されたkビットのデ
ータ信号は、データ端子DIOを介してチップ外部へ出
力される。また、SRAMチップの書き込み動作時に
は、入出力回路16は、データ端子DIOにチップ外部
から与えられたkビットのデータ信号をコラムデコーダ
及びアンプ13へ供給する。コラムデコーダ及びアンプ
13に供給されたkビットのデータ信号は、ロウデコー
ダ12によって選択されたワード線WLに接続された前
記n個のメモリセルのうちのコラムアドレスCAに応じ
て選択されたk個のメモリセルにビット線BL,XBL
を介して書き込まれるようになっている。
【0011】図1のSRAMチップは、電圧制御回路1
4と、活性化回路15とを更に有している。電圧制御回
路14は、メモリセルアレイ10の中の各メモリセルを
構成するフリップフロップの接地電源線の電圧、すなわ
ちセル電源線電圧VCNを制御するための回路である。
活性化回路15は、チップセレクト信号CSを受け取
り、アドレスバッファ11、ロウデコーダ12並びにコ
ラムデコーダ及びアンプ13をそれぞれ活性化するため
の内部チップセレクト信号ICSを生成し、かつ電圧制
御回路14の動作を制御するための活性化信号ACTを
生成するものである。
【0012】図2は、図1中のメモリセルアレイ10の
一部及び電圧制御回路14の各々の内部構成を示してい
る。図2に示されるように、1本のワード線WLにn個
のメモリセル21が接続され、該n個のメモリセル21
の各々に1対のビット線BL,XBLが接続されてい
る。1対のビット線BL,XBLは、それぞれPMOS
トランジスタQP1,QP2を介して電源VDDに接続
されている。これら2個のPMOSトランジスタQP
1,QP2はプリチャージ回路22を構成するものであ
り、該PMOSトランジスタQP1,QP2の各々のゲ
ートにプリチャージ信号PREが与えられる。各メモリ
セル21は、2個のPMOSトランジスタQP3,QP
4と、4個のNMOSトランジスタQN1,QN2,Q
N3,QN4とで構成されている。このうち、2個のP
MOSトランジスタQP3,QP4と2個のNMOSト
ランジスタQN3,QN4とは、1個のフリップフロッ
プを構成するように互いに接続されている。図2中のN
1及びN2は、それぞれ該フリップフロップの第1及び
第2の記憶ノードである。第1の記憶ノードN1はNM
OSトランジスタQN1を介して一方のビット線BL
に、第2の記憶ノードN2はNMOSトランジスタQN
2を介して他方のビット線XBLにそれぞれ接続され、
両NMOSトランジスタQN1,QN2の各々のゲート
はワード線WLに接続されている。更に、PMOSトラ
ンジスタQP3,QP4の各々のソースは正電圧電源線
23に、NMOSトランジスタQN3,QN4の各々の
ソースは接地電源線24にそれぞれ接続されている。各
メモリセル21の正電圧電源線23は、電源VDD(そ
の電圧は正である。)に直接接続されている。各メモリ
セル21の接地電源線24は、他のNMOSトランジス
タQN5を介して電源VSS(その電圧は接地電圧すな
わち0Vである。)に接続されている。このNMOSト
ランジスタQN5は前記の電圧制御回路14を構成する
ものであって、該NMOSトランジスタQN5のゲート
には活性化信号ACTが与えられる。接地電源線24の
電圧は、電圧制御回路14によって制御される前記セル
電源線電圧VCNである。
【0013】図2の構成によれば、活性化信号ACTの
“H”レベルの期間はNMOSトランジスタQN5がオ
ンするので接地電源線24が電源VSSに接続され、活
性化信号ACTの“L”レベルの期間はNMOSトラン
ジスタQN5がオフするので接地電源線24が電源VS
Sから切り離される。図1に示すチップセレクト信号C
Sが“L”レベルに保持されるSRAMチップの待機時
には、活性化信号ACTが間欠的に“L”レベルにされ
る結果、接地電源線24が間欠的にフローティング状態
になる。また、該SRAMチップの待機時には、プリチ
ャージ信号PREが“L”レベルを保持するので、PM
OSトランジスタQP1,QP2がオン状態を保持する
結果、両ビット線BL,XBLが“H”レベルにプリチ
ャージされる。更に、該SRAMチップの待機時には、
ワード線WLが“L”レベルを保持するので、NMOS
トランジスタQN1,QN2がオフ状態を保持する。し
たがって、各メモリセル21は、1ビットのデータを表
わす相補の電圧を第1及び第2の記憶ノードN1,N2
に保持する。例えば、第1の記憶ノードN1が“L”レ
ベル(電源VSSの電圧)を、第2の記憶ノードN2が
“H”レベル(電源VDDの電圧)をそれぞれ保持して
いるものと仮定すると、フリップフロップを構成する4
個のトランジスタQP3,QN3,QP4,QN4の各
々の状態は、それぞれオフ、オン、オン、オフとなる。
【0014】以上のとおり、SRAMチップの待機時に
は、各メモリセル21の中の4個のトランジスタ(上記
の例ではトランジスタQN1,QN2,QP3,QN
4)がオフ状態を保持する。ところが、そのうちの3個
のトランジスタ(上記の例ではトランジスタQN1,Q
P3,QN4)にオフリーク電流が流れる。図2には、
3個のトランジスタQN1,QP3,QN4の各々のチ
ャンネルを通して流れるオフリーク電流が、それぞれI
1、I2及びI3で示されている。これらのオフリーク
電流I1,I2,I3は、いずれも電源VDDから供給
されるものであって、SRAMチップの待機時消費電力
の主原因となっている。図2に示すn個のメモリセル2
1のオフリーク電流の総量Itは、n×(I1+I2+
I3)である。
【0015】電圧制御回路14を構成するNMOSトラ
ンジスタQN5のオフ期間では、接地電源線24に付く
浮遊容量がオフリーク電流の総量It=n×(I1+I
2+I3)によって充電される結果、セル電源線電圧V
CNが電源VSSの電圧(0V)から徐々に浮き上がっ
ていく。ここに、NMOSトランジスタQN5のオフリ
ーク電流は電流総量Itに比して無視できるほど小さい
ものとする。
【0016】図3は、NMOSトランジスタQN5がオ
フし続けた場合のセル電源線電圧VCNの経時変化を示
している。NMOSトランジスタQN5が時刻0にオン
状態からオフ状態に遷移すると、セル電源線電圧VCN
は電源VSSの電圧(0V)から電源VDDの電圧に向
って徐々に上昇する。ただし、セル電源線電圧VCNの
上昇に起因してオフリーク電流I1,I2,I3が減少
するので、セル電源線電圧VCNの単位時間あたりの上
昇量は減少していく。NMOSトランジスタQN1のオ
フリーク電流I1が減少するのは、セル電源線電圧VC
Nの上昇にともなって第1の記憶ノードN1の保持電圧
すなわち該NMOSトランジスタQN1のソース電圧が
“L”レベルから徐々に持ち上げられる結果、該NMO
SトランジスタQN1のゲート・ソース間電圧が負にな
り、かつそのドレイン・ソース間電圧が小さくなるから
である。また、SRAMチップの基板は電源VSSの電
圧に固定されているので、NMOSトランジスタQN1
のソース電圧が“L”レベル(電源VSSの電圧)から
持ち上げられると、NMOSトランジスタQN1のソー
スに対して基板に負のバイアス電圧が印加されたことと
等価になり、いわゆる基板バイアス効果によってNMO
SトランジスタQN1のオフリーク電流I1が更に減少
する。PMOSトランジスタQP3のオフリーク電流I
2が減少するのは、セル電源線電圧VCNの上昇にとも
なって第1の記憶ノードN1の保持電圧すなわち該PM
OSトランジスタQP3のドレイン電圧が“L”レベル
から徐々に持ち上げられる結果、該PMOSトランジス
タQP3のドレイン・ソース間電圧の絶対値が小さくな
るからである。NMOSトランジスタQN4のオフリー
ク電流I3が減少するのは、セル電源線電圧VCNの上
昇にともなって該NMOSトランジスタQN4のソース
電圧が徐々に持ち上げられる結果、該NMOSトランジ
スタQN4のドレイン・ソース間電圧が小さくなるから
である。また、NMOSトランジスタQN4のソース電
圧が持ち上げられると、該NMOSトランジスタQN4
のソースに対して基板に負のバイアス電圧が印加された
ことと等価になり、基板バイアス効果によって該NMO
SトランジスタQN4のオフリーク電流I3が更に減少
する。以上のとおり、セル電源線電圧VCNの上昇に起
因してオフリーク電流I1,I2,I3がいずれも減少
する。なお、メモリセル21の高速動作のためにNMO
SトランジスタQN1のしきい値電圧を引き下げること
ができる。一般に、低いしきい値電圧を有するMOSト
ランジスタのオフリーク電流は大きい。ところが、NM
OSトランジスタQN1のオフリーク電流I1は、セル
電源線電圧VCNの上昇時に該NMOSトランジスタQ
N1のゲート・ソース間電圧が負になることによって著
しく低減される。したがって、NMOSトランジスタQ
N1のしきい値電圧を引き下げてもかまわない。NMO
SトランジスタQN2についても同様である。
【0017】図3に示すように、NMOSトランジスタ
QN5がオフし続けると、セル電源線電圧VCNは時刻
Trに第1の限界電圧Vrに達し、更に時刻Thに第2
の限界電圧Vh(Vh>Vr)に達する。第2の記憶ノ
ードN2は“H”レベルを保持するのに対して、上記の
とおりセル電源線電圧VCNの上昇にともなって第1の
記憶ノードN1の保持電圧は“L”レベルから徐々に持
ち上げられる。第1の記憶ノードN1の保持電圧が第1
の限界電圧Vrより高くなると、メモリセル21に記憶
されたデータを一定時間内に読み出すことができなくな
る。また、第1の記憶ノードN1の保持電圧が第2の限
界電圧Vhより高くなると、メモリセル21に記憶され
たデータを二度と読み出すことができなくなる。これ
は、記憶データの消滅を意味する。そこで、本実施例で
は、SRAMチップの待機時に、セル電源線電圧VCN
が第1の限界電圧Vr又は第2の限界電圧Vhに達する
たびにNMOSトランジスタQN5をオンさせるよう
に、活性化信号ACTの“H”レベルの期間が設けられ
ている。つまり、SRAMチップの待機時には活性化信
号ACTが間欠的に“L”レベルにされる。
【0018】図4は、第1の限界電圧Vrを基準にした
図1のSRAMチップの待機時の動作例を示している。
図4によれば、期間T1では活性化信号ACTが“L”
レベルであるから、NMOSトランジスタQN5がオフ
している。したがって、セル電源線電圧VCNは電源V
SSの電圧(0V)から上昇し、オフリーク電流の総量
Itは最大電流量Imaxから下降する。期間T1が終
る時点では、セル電源線電圧VCNが第1の限界電圧V
rに達し、オフリーク電流の総量Itが第1の限界電圧
Vrに対応した電流量Irに達する。この時点から期間
T2が始まり、活性化信号ACTが“H”レベルにされ
る。これによりNMOSトランジスタQN5がオンする
結果、セル電源線電圧VCNが電源VSSの電圧まで引
き戻されるとともに、オフリーク電流の総量Itは最大
電流量Imaxまで引き戻される。以下、期間T1と期
間T2とが繰り返される。NMOSトランジスタQN5
がオンし続けるとオフリーク電流の総量Itが常に最大
電流量Imaxとなるのに対して、図4によれば期間T
1にオフリーク電流の総量Itが低減されるので、SR
AMチップの待機時消費電力が低減される。
【0019】図5は、第2の限界電圧Vhを基準にした
図1のSRAMチップの待機時の動作例を示している。
図5によれば、期間T1では活性化信号ACTが“L”
レベルであるから、NMOSトランジスタQN5がオフ
している。したがって、セル電源線電圧VCNは電源V
SSの電圧(0V)から上昇し、オフリーク電流の総量
Itは最大電流量Imaxから下降する。期間T1が終
る時点では、セル電源線電圧VCNが前記第1の限界電
圧Vrより高い第2の限界電圧Vhに達し、オフリーク
電流の総量Itが第2の限界電圧Vhに対応した電流量
Ihに達する。この時点から期間T2が始まり、活性化
信号ACTが“H”レベルにされる。これによりNMO
SトランジスタQN5がオンする結果、セル電源線電圧
VCNが電源VSSの電圧まで引き戻されるとともに、
オフリーク電流の総量Itは最大電流量Imaxまで引
き戻される。以下、期間T1と期間T2とが繰り返され
る。図5によれば、図4の場合に比べて長い期間にわた
ってオフリーク電流の総量Itが低減されるので、SR
AMチップの待機時消費電力が更に低減される。SRA
Mチップの待機時の中でもバッテリーバックアップ時の
ように、チップセレクト信号CSが“L”レベルに固定
され、かつメモリセル21の読み出し動作及び書き込み
動作が当分の間行なわれないことが判っている場合に
は、図5のような第2の限界電圧Vhを基準にした動作
が適している。これに対して、チップセレクト信号CS
の変化に即座に対応してメモリセル21の読み出し動作
又は書き込み動作を開始する必要がある場合には、図4
のような第1の限界電圧Vrを基準にした動作が適して
いる。場合に応じた待機動作の使い分けが好ましい。
【0020】なお、活性化信号ACTの周期、すなわち
期間T1と期間T2との長さの和は、これを一定に保つ
のが好ましい。図2中のメモリセル21を構成する各ト
ランジスタのしきい値電圧の製造ばらつきや温度に起因
した変動を考慮すると、オフリーク電流総量の最大値I
maxに変動が生じることが分る。最大電流量Imax
が大きい場合には、期間T1において、セル電源線電圧
VCNが電源VSSの電圧(0V)から急速に上昇する
結果、オフリーク電流総量Itが最大電流量Imaxか
ら急速に下降する。これとは逆に最大電流量Imaxが
小さい場合には、期間T1において、セル電源線電圧V
CNが電源VSSの電圧(0V)から緩慢に上昇する結
果、オフリーク電流総量Itが最大電流量Imaxから
緩慢に下降する。つまり、最大電流量Imaxの大小に
かかわらず、オフリーク電流総量Itの平均値はほぼ一
定に保たれる。
【0021】図6は、図1のSRAMチップの読み出し
シーケンスの例を示している。図6によれば、チップセ
レクト信号CSの立ち上がりに同期して活性化信号AC
Tが立ち上げられ、その後にワード線WLの電圧が立ち
上げられる。図2中のプリチャージ信号PREは外部ア
ドレスEAの遷移に基づいて生成され、ビット線BL,
XBLのプリチャージが終るとプリチャージ信号PRE
が“H”レベルにされる。“H”レベルの活性化信号A
CTに応答して電圧制御回路14のNMOSトランジス
タQN5がオンするので、セル電源線電圧VCNは電源
VSSの電圧まで引き下げられる。セル電源線電圧VC
Nが引き下げられることにより、第1及び第2の記憶ノ
ードN1,N2のうちの“L”レベルの浮き上がりが生
じていた一方の記憶ノードの電圧が引き下げられ、各メ
モリセル21からビット線BL,XBLへの正確なデー
タの読み出しが保証される。読み出し動作の終了時に
は、チップセレクト信号CSが“L”レベルに戻され
る。このチップセレクト信号CSの立ち下がりに同期し
て活性化信号ACTが立ち下げられる結果、セル電源線
電圧VCNの上昇が始まる。なお、図4のような第1の
限界電圧Vrを基準にした待機時動作を採用する場合に
は、ワード線WLの電圧を立ち上げた後に活性化信号A
CTを立ち上げるようにしても、各メモリセル21から
ビット線BL,XBLへの正確なデータの読み出しが達
成される。
【0022】図7は、図1のSRAMチップの書き込み
シーケンスの例を示している。図7の書き込みシーケン
スは図6の読み出しシーケンスと同様であるので、前者
の詳細な説明は省略する。
【0023】次に、図1中の活性化回路15の4つの内
部構成例について説明する。ただし、活性化信号ACT
を生成するための回路構成例のみを説明し、内部チップ
セレクト信号ICSを生成するための回路構成について
は説明を省略する。
【0024】図8は、活性化回路15の1つの内部構成
例を示している。図8において、31は発振回路、32
は波形整形回路、33はNOR回路、34はインバータ
である。発振回路31は、チップセレクト信号CSの論
理レベルの如何にかかわらず一定の周波数fを有する信
号を生成するものである。波形整形回路32は、発振回
路31によって生成された信号の波形を整形して得られ
たクロック信号CLK(その周波数はfである。)を、
NOR回路33の一方の入力へ供給する。NOR回路3
3の他方の入力には、チップセレクト信号CSが供給さ
れる。NOR回路33の出力は、インバータ34によっ
て活性化信号ACTに変換される。
【0025】図8の活性化回路15によれば、チップセ
レクト信号CSが“L”レベルに保持されるSRAMチ
ップの待機時には、NOR回路33の一方の入力、すな
わち周波数fのクロック信号CLKが“H”レベルから
“L”レベルへ、また“L”レベルから“H”レベルへ
と繰り返し遷移する。したがって、インバータ34から
出力される活性化信号ACTは、クロック信号CLKの
周波数fに従って間欠的に“L”レベルとなる。ここ
に、該クロック信号CLKの周波数fは、図4中の期間
T1及びT2の長さ又は図5中の期間T1及びT2の長
さに応じて定められる。SRAMチップの読み出し動作
時及び書き込み動作時には、NOR回路33及びインバ
ータ34によって、チップセレクト信号CSの立ち上が
りに同期して活性化信号ACTが立ち上げられる。
【0026】図9は、活性化回路15の他の内部構成例
を示している。図9の構成は、図8中の波形整形回路3
2とNOR回路33の一方の入力との間に、レベル検知
回路35と駆動回路36とを挿入したものである。レベ
ル検知回路35は、セル電源線電圧VCNが第1の限界
電圧Vr又は第2の限界電圧Vhに達したことを示す
“L”アクティブの検知信号DETを生成するものであ
る。生成された検知信号DETは、駆動回路36により
反転されたうえ、NOR回路33の一方の入力へ供給さ
れる。発振回路31及び波形整形回路32によって生成
されるクロック信号CLKは、周波数f′を有する。レ
ベル検知回路35は、該レベル検知回路35自身の消費
電力低減のため、周波数f′のクロック信号CLKの
“L”レベルの期間に限ってセル電源線電圧VCNの大
きさを判定するようになっている。
【0027】図10は、図9中のレベル検知回路35の
内部構成を示している。図10には、周波数f′のクロ
ック信号CLKに従って基準電圧Vref2を間欠的に生成
するための基準電圧発生回路41と、該生成された基準
電圧Vref2とセル電源線電圧VCNとを周波数f′のク
ロック信号CLKに従って間欠的に比較するための比較
回路42とが示されている。
【0028】基準電圧発生回路41は、1個のインバー
タ43と、3個のPMOSトランジスタQP21,QP
22,QP23と、3個のNMOSトランジスタQN2
1,QN22,QN23と、2個のキャパシタC1,C
2とで構成されている。このうち、2個のトランジスタ
QP21,QN21は第1のスイッチを、他の2個のト
ランジスタQP22,QN22は第2のスイッチを、更
に他の2個のトランジスタQP32,QN32は第3の
スイッチをそれぞれ構成している。トランジスタQP2
1,QN21で構成された第1のスイッチは、電源VD
Dと基準電圧Vref1のノードとの間に介在し、クロック
信号CLKの“L”レベルの期間に閉じかつクロック信
号CLKの“H”レベルの期間に開くように制御され
る。トランジスタQP22,QN22で構成された第2
のスイッチは、基準電圧Vref1のノードと基準電圧Vre
f2のノードとの間に介在し、クロック信号CLKの
“L”レベルの期間に開きかつクロック信号CLKの
“H”レベルの期間に閉じるように制御される。トラン
ジスタQP23,QN23で構成された第3のスイッチ
は、基準電圧Vref2のノードと電源VSSとの間に介在
し、クロック信号CLKの“L”レベルの期間に閉じか
つクロック信号CLKの“H”レベルの期間に開くよう
に制御される。基準電圧Vref1のノードと電源VSSと
の間にはキャパシタC1が、基準電圧Vref2のノードと
電源VSSとの間には他のキャパシタC2がそれぞれ介
在している。
【0029】比較回路42は、2個のPMOSトランジ
スタQP24,QP25と、3個のNMOSトランジス
タQN24,QN25,QN26とで構成されている。
このうち、4個のトランジスタQP24,QP25,Q
N24,QN25は、電源VDDに接続された周知の比
較回路を構成するように互いに接続されている。NMO
SトランジスタQN24のゲートには基準電圧Vref2
が、NMOSトランジスタQN25のゲートにはセル電
源線電圧VCNがそれぞれ印加される。PMOSトラン
ジスタQP25とNMOSトランジスタQN25との接
続ノードは、検知信号DETを出力するためのノードで
ある。図10に示された比較回路42の特徴は、NMO
SトランジスタQN24のソースとNMOSトランジス
タQN25のソースとの接続ノードと電源VSSとの間
に、NMOSトランジスタQN26を介在させた点にあ
る。このNMOSトランジスタQN26のゲートには、
クロック信号CLKが供給される。
【0030】図11は、図10のレベル検知回路35の
動作を示している。図11によれば、期間t1ではクロ
ック信号CLKが“L”レベルである。クロック信号C
LKが“L”レベルである間は、基準電圧発生回路41
において、トランジスタQP21,QN21で構成され
た第1のスイッチは閉じ、トランジスタQP22,QN
22で構成された第2のスイッチは開き、かつトランジ
スタQP32,QN32で構成された第3のスイッチは
閉じる。したがって、一方のキャパシタC1は電源VD
Dの電圧まで充電され、他方のキャパシタC2は電源V
SSの電圧(0V)まで放電される。つまり、期間t1
では、第1及び第2の基準電圧Vref1,Vref2は、 Vref1=VDD Vref2=VSS(=0V) でそれぞれ表わされる電圧となる。期間t2ではクロッ
ク信号CLKが“H”レベルである。クロック信号CL
Kが“H”レベルになると、トランジスタQP21,Q
N21で構成された第1のスイッチは開き、トランジス
タQP22,QN22で構成された第2のスイッチは閉
じ、かつトランジスタQP32,QN32で構成された
第3のスイッチは開く。したがって、期間t2では、2
個のキャパシタC1,C2の間で電荷の再配分が生じる
結果、第1及び第2の基準電圧Vref1,Vref2は、 Vref1=Vref2={1/(1+r)}VDD で表わされる電圧となる。ここに、r=C2/C1,V
SS=0Vである。この期間t2における第2の基準電
圧Vref2が第1の限界電圧Vr又は第2の限界電圧Vh
(図3参照)に一致するように、2個のキャパシタC
1,C2の静電容量の比rが設定される。比較回路42
の中のNMOSトランジスタQN26は、期間t1では
オフし、期間t2ではオンする。したがって、比較回路
42は、期間t2に限ってセル電源線電圧VCNと基準
電圧Vref2とを比較し、セル電源線電圧VCNが基準電
圧Vref2すなわち第1の限界電圧Vr又は第2の限界電
圧Vhに達した場合に“L”レベルの検知信号DETを
生成する。
【0031】さて、図10中の基準電圧発生回路41を
周知の抵抗分圧形式の基準電圧発生回路に置き換える
と、基準電圧発生回路の中で電源VDDから電源VSS
へ向って常に電流が流れる結果、基準電圧発生回路が常
に電力を消費する。図10の比較回路42の中のNMO
SトランジスタQN24のソースとNMOSトランジス
タQN25のソースとを電源VSSに直結した場合に
も、比較回路の中で電源VDDから電源VSSへ向って
常に電流が流れる結果、比較回路が常に電力を消費す
る。これに対して、図10のレベル検知回路35によれ
ば、基準電圧発生回路41は期間t1のうちのキャパシ
タC1の充電期間に限って電力を消費し、比較回路42
は期間t2に限って電力を消費する。つまり、期間t1
のうちのキャパシタC1の充電期間以外の期間では、基
準電圧発生回路41及び比較回路42のいずれも電力を
消費しない。したがって、図10のレベル検知回路35
によれば、該レベル検知回路35における消費電力が低
減される。
【0032】図12は、活性化回路15の更に他の内部
構成例を示している。図12において、31aは第1の
発振回路、31bは第2の発振回路、32aは波形整形
及び切替回路、33はNOR回路、34はインバータで
ある。第1の発振回路31aは、図4中の期間T1及び
T2の長さに応じて定められた一定の周波数f1を有す
る信号を生成するものである。第2の発振回路31b
は、図5中の期間T1及びT2の長さに応じて定められ
た一定の周波数f2を有する信号を生成するものであ
る。波形整形及び切替回路32aは、モード切替信号M
ODの論理レベルに応じて、第1の発振回路31aによ
って生成された周波数f1の信号及び第2の発振回路3
1bによって生成された周波数f2の信号のうちのいず
れかの信号の波形を整形して得られたクロック信号CL
K(その周波数はf1又はf2である。)を、NOR回
路33の一方の入力へ供給する。NOR回路33の他方
の入力には、チップセレクト信号CSが供給される。N
OR回路33の出力は、インバータ34によって活性化
信号ACTに変換される。
【0033】図12の活性化回路15によれば、図4の
ような第1の限界電圧Vrを基準にした待機時動作と、
図5のような第2の限界電圧Vhを基準にした待機時動
作との使い分けが容易に行なえる。
【0034】図13は、活性化回路15の更に他の内部
構成例を示している。図13において、31cは発振回
路、32は波形整形回路、35aは第1のレベル検知回
路、35bは第2のレベル検知回路、36は駆動回路、
33はNOR回路、34はインバータである。発振回路
31cは、モード切替信号MODの論理レベルに応じて
異なる周波数f1′又はf2′(f1′>f2′)を有
する信号を生成するものである。波形整形回路32は、
発振回路31cによって生成された信号の波形を整形し
て得られたクロック信号CLK(その周波数はf1′又
はf2′である。)を、第1及び第2のレベル検知回路
35a,35bへ供給する。具体的には、周波数f2′
のクロック信号CLKの“L”レベルの期間は、周波数
f1′のクロック信号CLKの“L”レベルの期間より
長くなっている。第1及び第2のレベル検知回路35
a,35bは、モード切替信号MODの論理レベルに応
じていずれか一方のみが動作するように構成されてい
る。第1のレベル検知回路35aは、セル電源線電圧V
CNが第1の限界電圧Vrに達したことを示す検知信号
を周波数f1′のクロック信号CLKに従って生成する
ものである。第2のレベル検知回路35bは、セル電源
線電圧VCNが第2の限界電圧Vhに達したことを示す
検知信号を周波数f2′のクロック信号CLKに従って
生成するものである。これら第1及び第2のレベル検知
回路35a,35bの各々の内部構成は、図10に示さ
れた構成とほぼ同様である。第1及び第2のレベル検知
回路35a,35bのうちのいずれかで生成された検知
信号は、駆動回路36を介してNOR回路33の一方の
入力へ供給される。NOR回路33の他方の入力には、
チップセレクト信号CSが供給される。NOR回路33
の出力は、インバータ34によって活性化信号ACTに
変換される。
【0035】図13の活性化回路15によれば、第1の
レベル検知回路35aを用いた図4のような第1の限界
電圧Vrを基準にした待機時動作と、第2のレベル検知
回路35bを用いた図5のような第2の限界電圧Vhを
基準にした待機時動作との使い分けが容易に行なえる。
しかも、この待機時動作の使い分けに応じて、第2のレ
ベル検知回路35bにおける電力の非消費期間が第1の
レベル検知回路35aの場合に比べて延長されるよう
に、発振回路31cによりクロック信号CLKの周波数
が変更される。なお、モード切替信号MODの論理レベ
ルの如何にかかわらず一定の周波数を有する信号を生成
するように発振回路31cを構成してもよい。
【0036】なお、図2中の接地電源線24を待機時に
間欠的にフローティング状態にする代わりに、該接地電
源線24と電源VSSとの間に一定のインピーダンスを
有する素子を介在させてもよい。該インピーダンス素子
は、セル電源線電圧VCNの浮き上がり幅を所定の範囲
内に制限するはたらきを有する。
【0037】図14は、本発明の他の実施例に係るSR
AMチップの構成を示している。図14のSRAMチッ
プは、4個のブロック(BLK0〜BLK3)121〜
124と、アドレスバッファ111と、活性化回路11
5と、入出力回路(I/O回路)116とを有してい
る。4個のブロック121〜124の各々は、図1のS
RAMチップと同様に、メモリセルアレイと、ロウデコ
ーダと、コラムデコーダ及びアンプ(センスアンプとラ
イトアンプとを含む。)と、セル電源線電圧VCNを制
御するためのNMOSトランジスタ(図2参照)で構成
された電圧制御回路とを有している。アドレスバッファ
111は、外部アドレスEAを受け取り、ロウアドレス
RA及びコラムアドレスCAを4個のブロック121〜
124へ、2ビットのブロックアドレスBAを活性化回
路115へそれぞれ供給する。入出力回路116は、4
個のブロック121〜124とデータ端子DIOとの間
に介在している。活性化回路115は、チップセレクト
信号CSとブロックアドレスBAとを受け取り、アドレ
スバッファ111を活性化するための内部チップセレク
ト信号ICSを生成し、4個のブロック121〜124
の各々の中のロウデコーダ並びにコラムデコーダ及びア
ンプをそれぞれ活性化するための内部チップセレクト信
号ICS0〜ICS3を生成し、かつ4個のブロック1
21〜124の各々の中の電圧制御回路の動作をそれぞ
れ制御するための活性化信号ACT0〜ACT3を生成
するものである。
【0038】図15は、図14中の活性化回路115の
内部構成例を示している。ただし、ここでは活性化信号
ACT0〜ACT3を生成するための回路構成例のみを
説明し、内部チップセレクト信号ICS及びICS0〜
ICS3を生成するための回路構成については説明を省
略する。図15において、131は発振回路、132は
波形整形回路、133a〜133dはNOR回路、13
4a〜134dはインバータ、141はデコーダ、14
2a〜142dはAND回路である。発振回路131
は、チップセレクト信号CSの論理レベルの如何にかか
わらず一定の周波数fを有する信号を生成するものであ
る。波形整形回路132は、発振回路131によって生
成された信号の波形を整形して得られたクロック信号C
LK(その周波数はfである。)を、4個のNOR回路
133a〜133dの各々の一方の入力へ供給する。デ
コーダ141は、与えられた2ビットのブロックアドレ
スBAをデコードするものである。該デコーダ141の
4個のデコード出力は、4個のAND回路142a〜1
42dの各々の一方の入力へ供給される。該4個のAN
D回路142a〜142dの各々の他方の入力には、チ
ップセレクト信号CSが供給される。該4個のAND回
路142a〜142dの各々の出力は、前記4個のNO
R回路133a〜133dの各々の他方の入力へ供給さ
れる。該4個のNOR回路133a〜133dの各々の
出力は、4個のインバータ134a〜134dによって
それぞれ活性化信号ACT0〜ACT3に変換される。
【0039】チップセレクト信号CSが“L”レベルに
保持される図14のSRAMチップの待機時には、図1
5中の4個のNOR回路133a〜133dの各々の一
方の入力、すなわち周波数fのクロック信号CLKが
“H”レベルから“L”レベルへ、また“L”レベルか
ら“H”レベルへと繰り返し遷移する。したがって、4
個のインバータ134a〜134dから出力される活性
化信号ACT0〜ACT3は、クロック信号CLKの周
波数fに従って間欠的にかつ同時に“L”レベルとな
る。これにより、4個のブロック121〜124の各々
においてメモリセルを構成するフリップフロップの接地
電源線が間欠的にフローティング状態にされる結果、該
SRAMチップの待機時消費電力が低減される。
【0040】図14のSRAMチップの読み出し動作時
及び書き込み動作時には、ブロックアドレスBAに応じ
て図15中の4個のAND回路142a〜142dのう
ちの1個のAND回路のみがデコーダ141により選択
される。そして、4個のNOR回路133a〜133d
のうち、デコーダ141により選択された1個のAND
回路に対応した1個のNOR回路の入力のみに、チップ
セレクト信号CSの立ち上がりに同期した“H”レベル
の信号が供給される。したがって、4個の活性化信号A
CT0〜ACT3のうちのブロックアドレスBAに応じ
て選択された1個の活性化信号のみが、チップセレクト
信号CSの立ち上がりに同期して立ち上げられる。これ
により、4個のブロック121〜124のうち実際にア
クセスされる1個のブロックのみのセル電源線電圧VC
Nが電源VSSの電圧まで引き下げられる。つまり、残
り3個のアクセスされないブロックのセル電源線電圧V
CNは上昇し続け、オフリーク電流が長時間にわたって
低減される。
【0041】なお、図15中の発振回路131及び波形
整形回路132で構成された部分は、図9、図12又は
図13の中の対応部分のように変形することができる。
【0042】図16は、図2中の電圧制御回路14の変
形例を示している。図16によれば、各メモリセル21
の接地電源線24がNMOSトランジスタQN5を介し
て電源VSSに接続されているだけでなく、各メモリセ
ル21の正電圧電源線23がPMOSトランジスタQP
5を介して電源VDDに接続されている。両トランジス
タQP5,QN5は正電圧電源線23及び接地電源線2
4の各々の電圧すなわちセル電源線電圧VCP及びVC
Nを同時に制御するための電圧制御回路14を構成する
ものであって、PMOSトランジスタQP5のゲートに
は第1の活性化信号ACTPが、NMOSトランジスタ
QN5のゲートには第2の活性化信号ACTNがそれぞ
れ与えられる。
【0043】図16の構成によれば、SRAMチップの
待機時には、第1及び第2の活性化信号ACTP,AC
TNが間欠的にそれぞれ“H”レベル、“L”レベルに
される結果、正電圧電源線23及び接地電源線24がと
もに間欠的にフローティング状態になる。これにより、
各メモリセル21の中のPMOSトランジスタQP3又
はQP4においても基板バイアス効果が発揮され、各メ
モリセル21の中のオフリーク電流の低減効果、ひいて
はSRAMチップの待機時消費電力の低減効果が図2の
場合に比べて更に大きくなる。なお、図16中のNMO
SトランジスタQN5の配設を省略して、接地電源線2
4を電源VSSに直結してもよい。
【0044】以上説明してきたとおり、上記各実施例に
よれば、各メモリセル21のフリップフロップを構成す
るトランジスタのオフリーク電流が回路構成の工夫によ
って低減され、ひいてはSRAMチップの待機時消費電
力が低減される。また、トランジスタのオフリーク電流
が低減されることから、各トランジスタのしきい値電圧
の引き下げが可能になる。したがって、高速かつ低消費
電力のSRAMチップを容易に実現できる。つまり、携
帯機器におけるバッテリー駆動に適した高速SRAMを
提供できる。
【0045】なお、図4に示したSRAMチップの待機
時の動作例ではセル電源線電圧VCNが第1の限界電圧
Vrに達する毎に該セル電源線電圧VCNを電源VSS
の電圧(0V)まで引き戻すこととしていたが、第1の
限界電圧Vrと電源VSSの電圧との間のある電源電圧
(正の電圧)までセル電源線電圧VCNを引き戻すこと
としてもよい。これにより、各メモリセルの中のオフリ
ーク電流の低減効果、ひいてはSRAMチップの待機時
消費電力の低減効果が更に大きくなる。第2の限界電圧
Vhを基準にした図5の待機時動作例についても同様で
ある。
【0046】さて、以上の各実施例はSRAMチップへ
の本発明の適用例に関するものであった。ただし、本発
明は、単独のメモリチップに限らず、エンベッデッドメ
モリ、例えばマイクロプロセッサに内蔵されたメモリコ
アにも適用可能である。
【0047】図17は、ある半導体集積回路の中のラッ
チ回路への本発明の適用例を示している。図17のラッ
チ回路は、データを保持するためのラッチセル51と、
セル電源線電圧VCP,VCNを制御するための電圧制
御回路52と、相補の内部クロック信号LCK,XLC
Kを生成するための内部クロック生成回路53とを有し
ている。ラッチセル51及び内部クロック生成回路53
は、正電圧電源線54と、接地電源線55とを共有す
る。正電圧電源線54はPMOSトランジスタQP36
を介して電源VDD(その電圧は正である。)に、接地
電源線55はNMOSトランジスタQN36を介して電
源VSS(その電圧は接地電圧すなわち0Vである。)
にそれぞれ接続されている。両トランジスタQP36,
QN36は正電圧電源線54及び接地電源線55の各々
の電圧すなわちセル電源線電圧VCP及びVCNを同時
に制御するための電圧制御回路52を構成するものであ
って、PMOSトランジスタQP36のゲートには第1
の活性化信号ACTPが、NMOSトランジスタQN3
6のゲートには第2の活性化信号ACTNがそれぞれ与
えられる。
【0048】ラッチセル51は、5個のPMOSトラン
ジスタQP31,QP32,QP33,QP34,QP
35と、5個のNMOSトランジスタQN31,QN3
2,QN33,QN34,QN35とで構成されてい
る。このうち、2個のPMOSトランジスタQP31,
QP32と、2個のNMOSトランジスタQN32,Q
N31とで直列回路が構成され、該直列回路が正電圧電
源線54と接地電源線55との間に接続されている。1
個のインバータを構成するPMOSトランジスタQP3
2及びNMOSトランジスタQN32の各々のゲートに
は入力信号INが与えられる。PMOSトランジスタQ
P31のゲートには内部クロック信号XLCKが、NM
OSトランジスタQN31のゲートには内部クロック信
号LCKがそれぞれ与えられる。また、2個のPMOS
トランジスタQP33,QP34と、2個のNMOSト
ランジスタQN34,QN33とで直列回路が構成さ
れ、該直列回路が両電源VDD及びVSSの間に接続さ
れている。PMOSトランジスタQP34とNMOSト
ランジスタQN34との接続点には、PMOSトランジ
スタQP32とNMOSトランジスタQN32とで構成
されたインバータの出力が与えられる。PMOSトラン
ジスタQP33のゲートには内部クロック信号LCK
が、NMOSトランジスタQN33のゲートには内部ク
ロック信号XLCKがそれぞれ与えられる。更に、PM
OSトランジスタQP35と、NMOSトランジスタQ
N35とで直列回路が構成され、該直列回路が正電圧電
源線54と接地電源線55との間に接続されている。2
個のPMOSトランジスタQP34,QP35と2個の
NMOSトランジスタQN34,QN35とは、1個の
フリップフロップを構成するように互いに接続されてい
る。PMOSトランジスタQP35とNMOSトランジ
スタQN35との接続点は、ラッチセル51の出力信号
OUTを供給する。
【0049】内部クロック生成回路53は、5個のPM
OSトランジスタQP41,QP42,QP43,QP
44,QP45と、5個のNMOSトランジスタQN4
1,QN42,QN43,QN44,QN45とで構成
された回路であって、外部クロック信号CKと、相補の
スタンバイ信号SBY,XSBYとを受け取るようにな
っている。このうち、2個のPMOSトランジスタQP
41,QP42と、2個のNMOSトランジスタQN4
2,QN41とで直列回路が構成され、該直列回路が正
電圧電源線54と接地電源線55との間に接続されてい
る。PMOSトランジスタQP42及びNMOSトラン
ジスタQN42は、内部クロック信号XLCKを供給す
るための第1のインバータを構成するものであって、該
両トランジスタの各々のゲートには外部クロック信号C
Kが与えられる。PMOSトランジスタQP41のゲー
トにはスタンバイ信号XSBYが、NMOSトランジス
タQN41のゲートにはスタンバイ信号SBYがそれぞ
れ与えられる。また、2個のPMOSトランジスタQP
43,QP44と、2個のNMOSトランジスタQN4
4,QN43とで直列回路が構成され、該直列回路が正
電圧電源線54と接地電源線55との間に接続されてい
る。PMOSトランジスタQP44及びNMOSトラン
ジスタQN44は、内部クロック信号LCKを供給する
ための第2のインバータを構成するものであって、該両
トランジスタの各々のゲートには第1のインバータから
供給された内部クロック信号XLCKが与えられる。P
MOSトランジスタQP43のゲートにはスタンバイ信
号XSBYが、NMOSトランジスタQN43のゲート
にはスタンバイ信号SBYがそれぞれ与えられる。更
に、図17のラッチ回路を備えた半導体集積回路の待機
時に内部クロック信号XLCKの電圧を電源VDDの電
圧に固定するように、電源VDDと内部クロック信号X
LCKの信号線との間にPMOSトランジスタQP45
が接続されている。また、該半導体集積回路の待機時に
内部クロック信号LCKの電圧を電源VSSの電圧に固
定するように、内部クロック信号LCKの信号線と電源
VSSとの間にNMOSトランジスタQN45が接続さ
れている。PMOSトランジスタQP45のゲートには
スタンバイ信号SBYが、NMOSトランジスタQN4
5のゲートにはスタンバイ信号XSBYがそれぞれ与え
られる。
【0050】図17において、ラッチセル51の中のP
MOSトランジスタQP34及びNMOSトランジスタ
QN34と、電圧制御回路52を構成するPMOSトラ
ンジスタQP36及びNMOSトランジスタQN36
と、内部クロック生成回路53の中のPMOSトランジ
スタQP45及びNMOSトランジスタQN45とは、
いずれも高いしきい値電圧を有するトランジスタであ
る。これらを除く他のMOSトランジスタは、いずれも
低いしきい値電圧を有するトランジスタである。
【0051】図17のラッチ回路の動作時には、電圧制
御回路52を構成するPMOSトランジスタQP36及
びNMOSトランジスタQN36がいずれもオンするよ
うに、第1の活性化信号ACTPが“L”レベルに、第
2の活性化信号ACTNが“H”レベルにそれぞれ設定
される。したがって、正電圧電源線54が電源VDD
に、接地電源線55が電源VSSにそれぞれ接続され
る。また、該ラッチ回路の動作時には、内部クロック生
成回路53において、2個のPMOSトランジスタQP
41,QP43及び2個のNMOSトランジスタQN4
1,QN43がいずれもオンし、かつPMOSトランジ
スタQP45及びNMOSトランジスタQN45がいず
れもオフするように、スタンバイ信号XSBYが“L”
レベルに、スタンバイ信号SBYが“H”レベルにそれ
ぞれ設定される。したがって、外部クロック信号CKに
同期した相補の内部クロック信号LCK,XLCKが、
ラッチセル51へ供給される。この際、2個のPMOS
トランジスタQP42,QP44と、2個のNMOSト
ランジスタQN42,QN44との各々のしきい値電圧
が低いので、内部クロック信号LCK,XLCKは外部
クロック信号CKに高速に追従する。ラッチセル51
は、内部クロック信号LCKの立ち上がりに同期して、
かつ入力信号INの論理レベルに応じて、出力信号OU
Tの論理レベルを更新する。この際、4個のPMOSト
ランジスタQP31,QP32,QP33,QP35
と、4個のNMOSトランジスタQN31,QN32,
QN33,QN35との各々のしきい値電圧が低いの
で、内部クロック信号LCKの立ち上がり遷移から出力
信号OUTの遷移までの遅延はごくわずかである。各々
高いしきい値電圧を有するPMOSトランジスタQP3
4及びNMOSトランジスタQN34が出力信号OUT
の高速確定を阻害することはない。そして、内部クロッ
ク信号LCKが“L”レベルになっても、2個のPMO
SトランジスタQP34,QP35と2個のNMOSト
ランジスタQN34,QN35とで構成されたフリップ
フロップが、出力信号OUTの論理レベルを保持するよ
うにはたらく。
【0052】待機時には、第1及び第2の活性化信号A
CTP,ACTNが間欠的にそれぞれ“H”レベル、
“L”レベルにされる結果、正電圧電源線54及び接地
電源線55がともに間欠的にフローティング状態にな
る。一方、該ラッチ回路の待機時には、内部クロック生
成回路53において、2個のPMOSトランジスタQP
41,QP43及び2個のNMOSトランジスタQN4
1,QN43がいずれもオフし、かつPMOSトランジ
スタQP45及びNMOSトランジスタQN45がいず
れもオンするように、スタンバイ信号XSBYが“H”
レベルに、スタンバイ信号SBYが“L”レベルにそれ
ぞれ設定される。したがって、内部クロック信号XLC
Kの電圧は電源VDDの電圧に、内部クロック信号LC
Kの電圧は電源VSSの電圧にそれぞれ固定される。そ
の結果、ラッチセル51の中のPMOSトランジスタQ
P31及びNMOSトランジスタQN31がオフ状態
を、PMOSトランジスタQP33及びNMOSトラン
ジスタQN33がオン状態をそれぞれ保持する。ここ
で、出力信号OUTが“H”レベルを保持すべきものと
すると、フリップフロップを構成する4個のトランジス
タQP34,QN34,QP35,QN35の各々の状
態は、それぞれオフ、オン、オン、オフとなる。つま
り、待機時のオフリーク電流を考慮しなければならない
のは、4個のPMOSトランジスタQP31,QP3
4,QP41,QP43及び4個のNMOSトランジス
タQN31,QN35,QN41,QN43である。
【0053】さて、電圧制御回路52を構成するPMO
SトランジスタQP36及びNMOSトランジスタQN
36のオフ期間では、一方のセル電源線電圧VCPが電
源VDDの電圧から徐々に降下し、かつ他方のセル電源
線電圧VCNが電源VSSの電圧から徐々に上昇する。
これに起因して各トランジスタのオフリーク電流が減少
する。低いしきい値電圧を有するNMOSトランジスタ
QN35を例にとって説明する。2個のNMOSトラン
ジスタQN33及びQN34はいずれもオンしているの
で、NMOSトランジスタQN35のゲート電圧は電源
VSSの電圧に等しい。セル電源線電圧VCNが変動し
ても、該NMOSトランジスタQN35のゲート電圧が
変動することはないようになっている。一方、NMOS
トランジスタQN35のソース電圧すなわちセル電源線
電圧VCNは電源VSSの電圧より高くなる。この結
果、該NMOSトランジスタQN35のゲート・ソース
間電圧が負になり、かつそのドレイン・ソース間電圧が
小さくなる。したがって、該NMOSトランジスタQN
35のオフリーク電流は減少する。他の3個のNMOS
トランジスタQN31,QN41,QN43において
も、セル電源線電圧VCNの浮き上がりによって各々の
ゲート・ソース間電圧が負になる結果、オフリーク電流
が小さくなる事情は同様である。なお、PMOSトラン
ジスタQP34は、オフリーク電流の低減のために、高
いしきい値電圧を有するトランジスタで構成されてい
る。
【0054】待機時にPMOSトランジスタQP36及
びNMOSトランジスタQN36がオフし続けると、出
力信号OUTの論理レベルが不定になる。そこで、該両
トランジスタQP36,QN36を間欠的にオンさせる
ように、図16の場合と同様に第1及び第2の活性化信
号ACTP,ACTNが与えられる。
【0055】以上のとおり、図17の例によれば、ラッ
チ回路のフリップフロップを構成するトランジスタのオ
フリーク電流が回路構成の工夫によって低減され、ひい
ては高速かつ低消費電力のラッチ回路を実現できる。
【0056】ここまで、SRAMメモリセルの例と、ラ
ッチ回路の例とを説明した。これらのフリップフロップ
型のデータ保持回路には、複数段のスタック構成の採用
が可能である。例えば、上段データ保持回路から排出さ
れたオフリーク電流を下段データ保持回路で電源電流と
して利用することとすれば、待機時の消費電力低減効果
が更に大きくなる。
【0057】
【発明の効果】以上説明してきたとおり、本発明によれ
ば、データ保持回路を構成するフリップフロップの2本
の電源線のうちの少なくとも1本の電源線を待機時に間
欠的にフローティング状態にすることとしたので、保持
データの消滅を防止しながらトランジスタのオフリーク
電流を低減することができる。つまり、半導体記憶装置
などのデータ保持回路において、待機時の消費電力が低
減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る半導体記憶装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】図1中のメモリセルアレイの一部及び電圧制御
回路の各々の内部構成を示す回路図である。
【図3】図2中の電圧制御回路を構成するトランジスタ
がオフし続けた場合のセル電源線電圧の経時変化を示す
図である。
【図4】図1の半導体記憶装置の待機時の動作例を示す
タイミング図である。
【図5】図1の半導体記憶装置の待機時の他の動作例を
示すタイミング図である。
【図6】図1の半導体記憶装置の読み出し時の動作例を
示すタイミング図である。
【図7】図1の半導体記憶装置の書き込み時の動作例を
示すタイミング図である。
【図8】図1中の活性化回路の内部構成例を示すブロッ
ク図である。
【図9】図1中の活性化回路の他の内部構成例を示すブ
ロック図である。
【図10】図9中のレベル検知回路の内部構成を示す回
路図である。
【図11】図10のレベル検知回路の動作を示すタイミ
ング図である。
【図12】図1中の活性化回路の更に他の内部構成例を
示すブロック図である。
【図13】図1中の活性化回路の更に他の内部構成例を
示すブロック図である。
【図14】本発明の他の実施例に係る半導体記憶装置の
構成を示すブロック図である。
【図15】図14中の活性化回路の内部構成例を示すブ
ロック図である。
【図16】図2中の電圧制御回路の変形例を示す回路図
である。
【図17】本発明の更に他の実施例に係るラッチ回路の
構成を示す回路図である。
【符号の説明】
10 メモリセルアレイ 14 電圧制御回路 15 活性化回路(制御手段) 21 メモリセル 22 プリチャージ回路 23 正電圧電源線 24 接地電源線 31,31a,31b,31c 発振回路 32a 波形整形及び切替回路 33 NOR回路 35,35a,35b レベル検知回路 41 基準電圧発生回路 42 比較回路 51 ラッチセル 52 電圧制御回路 53 内部クロック生成回路 54 正電圧電源線 55 接地電源線 115 活性化回路(制御手段) 121〜124 ブロック 131 発振回路 133a〜133d NOR回路 141 デコーダ 142a〜142d AND回路 ACT 活性化信号 ACT0〜ACT3 活性化信号 ACTN,ACTP 活性化信号 BA ブロックアドレス BL,XBL ビット線 CA コラムアドレス CK 外部クロック信号 CLK クロック信号 CS チップセレクト信号 C1,C2 キャパシタ DET 検知信号 I1,I2,I3 トランジスタのオフリーク電流 IN 入力信号 LCK,XLCK 内部クロック信号 MOD モード切替信号 N1,N2 記憶ノード OUT 出力信号 PRE プリチャージ信号 QN1〜QN4 NMOSトランジスタ QN5 NMOSトランジスタ(スイッチ手段) QN21〜QN26 NMOSトランジスタ QN31〜QN35 NMOSトランジスタ QN36 NMOSトランジスタ(スイッチ手段) QN41〜QN45 NMOSトランジスタ QP1〜QP4 PMOSトランジスタ QP5 PMOSトランジスタ(スイッチ手段) QP21〜QP25 PMOSトランジスタ QP31〜QP35 PMOSトランジスタ QP36 PMOSトランジスタ(スイッチ手段) QP41〜QP45 PMOSトランジスタ RA ロウアドレス SBY,XSBY スタンバイ信号 VCN,VCP セル電源線電圧 VDD,VSS 電源 Vref1,Vref2 基準電圧 WL ワード線

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のトランジスタで構成されたフリッ
    プフロップと、該フリップフロップの記憶ノードとビッ
    ト線との間に介在しかつワード線の電圧に応じて開閉制
    御されるトランジスタとを有するメモリセルを備えた半
    導体記憶装置において、 前記フリップフロップの2本の電源線のうちの少なくと
    も1本の電源線と電源との間に介在したスイッチ手段
    と、 前記半導体記憶装置の待機時に前記スイッチ手段が間欠
    的に開くように前記スイッチ手段を制御するための制御
    手段とを更に備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記半導体記憶装置の待機時に前記スイッチ手段を開く
    期間の長さは、前記フリップフロップの記憶ノードのデ
    ータを表わす電圧が一定時間内に読み出し可能な範囲に
    あることを条件として定められることを特徴とする半導
    体記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記半導体記憶装置の待機時に前記スイッチ手段を開く
    期間の長さは、前記フリップフロップの記憶ノードのデ
    ータを表わす電圧が該データの不消滅範囲にあることを
    条件として定められることを特徴とする半導体記憶装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記制御手段は、前記半導体記憶装置の読み出し動作時
    及び書き込み動作時に前記スイッチ手段が閉じるように
    前記スイッチ手段をチップセレクト信号に応答して制御
    するための回路手段を備えたことを特徴とする半導体記
    憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記制御手段は、前記半導体記憶装置の待機時に前記ス
    イッチ手段を間欠的に開くための信号として一定の周波
    数を有するクロック信号を前記スイッチ手段へ供給する
    ための発振回路を備えたことを特徴とする半導体記憶装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記制御手段は、前記半導体記憶装置の待機時に前記ス
    イッチ手段を間欠的に開くための信号として、前記1本
    の電源線の電圧が所定の基準電圧に達したことを示す信
    号を前記スイッチ手段へ供給するためのレベル検知回路
    を備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記レベル検知回路は、前記1本の電源線の電圧と前記
    所定の基準電圧とを間欠的に比較するための比較回路を
    備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記レベル検知回路は、前記所定の基準電圧を前記比較
    回路へ間欠的に供給するための基準電圧発生回路を更に
    備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記基準電圧発生回路は、 第1の電源と第1のノードとの間に介在し、第1の期間
    に閉じかつ第2の期間に開くように制御される第1のス
    イッチと、 前記第1のノードと第2のノードとの間に介在し、前記
    第1の期間に開きかつ前記第2の期間に閉じるように制
    御される第2のスイッチと、 前記第2のノードと第2の電源との間に介在し、前記第
    1の期間に閉じかつ前記第2の期間に開くように制御さ
    れる第3のスイッチと、 前記第1のノードと前記第2の電源との間に介在した第
    1のキャパシタと、 前記第2のノードと前記第2の電源との間に介在した第
    2のキャパシタとを備え、 前記基準電圧発生回路は、前記第2の期間に前記第2の
    スイッチが閉じた際の前記第1及び第2のノードの電圧
    を前記所定の基準電圧として前記比較回路へ供給し、か
    つ前記比較回路は、前記第2の期間に前記1本の電源線
    の電圧と前記供給された基準電圧とを比較することを特
    徴とする半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記制御手段は、 前記フリップフロップの記憶ノードのデータを表わす電
    圧が一定時間内に読み出し可能な範囲にあることを条件
    として定められた周波数を有する第1のクロック信号を
    生成するための第1の発振回路と、 前記フリップフロップの記憶ノードのデータを表わす電
    圧が該データの不消滅範囲にあることを条件として定め
    られた周波数を有する第2のクロック信号を生成するた
    めの第2の発振回路と、 前記半導体記憶装置の待機時に前記スイッチ手段を間欠
    的に開くための信号として、モード切替信号に応じて前
    記第1及び第2のクロック信号のうちのいずれかを前記
    スイッチ手段へ供給するための回路とを備えたことを特
    徴とする半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記制御手段は、 モード切替信号に応答して動作し、前記半導体記憶装置
    の待機時に前記スイッチ手段を間欠的に開くための信号
    として、前記フリップフロップの記憶ノードのデータを
    表わす電圧が一定時間内に読み出し可能な範囲にあるこ
    とを条件として定められた第1の基準電圧に前記1本の
    電源線の電圧が達したことを示す信号を前記スイッチ手
    段へ供給するための第1のレベル検知回路と、 前記モード切替信号に応答して前記第1のレベル検知回
    路の非動作時に動作し、前記半導体記憶装置の待機時に
    前記スイッチ手段を間欠的に開くための信号として、前
    記フリップフロップの記憶ノードのデータを表わす電圧
    が該データの不消滅範囲にあることを条件として定めら
    れた第2の基準電圧に前記1本の電源線の電圧が達した
    ことを示す信号を前記スイッチ手段へ供給するための第
    2のレベル検知回路とを備えたことを特徴とする半導体
    記憶装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の半導体記憶装置にお
    いて、 前記制御手段は、前記モード切替信号に応じた異なる周
    期で前記第1及び第2のレベル検知回路を間欠動作させ
    るように、前記モード切替信号に応じて変更される周波
    数を有するクロック信号を前記第1及び第2のレベル検
    知回路へ供給するための発振回路を更に備えたことを特
    徴とする半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 複数のブロックを備えた半導体記憶装
    置であって、 前記複数のブロックの各々は、 複数のトランジスタで構成されたフリップフロップと、
    該フリップフロップの記憶ノードとビット線との間に介
    在しかつワード線の電圧に応じて開閉制御されるトラン
    ジスタとを有するメモリセルと、 前記フリップフロップの2本の電源線のうちの少なくと
    も1本の電源線と電源との間に介在したスイッチ手段と
    を有し、 前記半導体記憶装置は、該半導体記憶装置の待機時に前
    記複数のブロックの各々の前記スイッチ手段が間欠的に
    かつ同時に開くように、前記複数のブロックの各々の前
    記スイッチ手段を制御するための制御手段を更に備えた
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の半導体記憶装置にお
    いて、 前記制御手段は、前記半導体記憶装置の読み出し動作時
    及び書き込み動作時に前記複数のブロックのうちの選択
    された1個のブロックのみの前記スイッチ手段が閉じる
    ように、前記複数のブロックの各々の前記スイッチ手段
    をチップセレクト信号に応答して制御するための回路手
    段を備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】 第1の電源と第1のノードとの間に介
    在し、第1の期間に閉じかつ第2の期間に開くように制
    御される第1のスイッチと、 前記第1のノードと第2のノードとの間に介在し、前記
    第1の期間に開きかつ前記第2の期間に閉じるように制
    御される第2のスイッチと、 前記第2のノードと第2の電源との間に介在し、前記第
    1の期間に閉じかつ前記第2の期間に開くように制御さ
    れる第3のスイッチと、 前記第1のノードと前記第2の電源との間に介在した第
    1のキャパシタと、 前記第2のノードと前記第2の電源との間に介在した第
    2のキャパシタとを備え、 前記第2の期間に前記第2のスイッチが閉じた際の前記
    第1及び第2のノードの電圧を基準電圧として出力する
    ことを特徴とする基準電圧発生回路。
  16. 【請求項16】 レベル検知対象の電圧と所定の基準電
    圧とを間欠的に比較するための比較回路と、 前記所定の基準電圧を前記比較回路へ間欠的に供給する
    ための基準電圧発生回路とを備えたレベル検知回路であ
    って、 前記基準電圧発生回路は、 第1の電源と第1のノードとの間に介在し、第1の期間
    に閉じかつ第2の期間に開くように制御される第1のス
    イッチと、 前記第1のノードと第2のノードとの間に介在し、前記
    第1の期間に開きかつ前記第2の期間に閉じるように制
    御される第2のスイッチと、 前記第2のノードと第2の電源との間に介在し、前記第
    1の期間に閉じかつ前記第2の期間に開くように制御さ
    れる第3のスイッチと、 前記第1のノードと前記第2の電源との間に介在した第
    1のキャパシタと、 前記第2のノードと前記第2の電源との間に介在した第
    2のキャパシタとを備え、 前記基準電圧発生回路は、前記第2の期間に前記第2の
    スイッチが閉じた際の前記第1及び第2のノードの電圧
    を前記所定の基準電圧として前記比較回路へ供給し、か
    つ前記比較回路は、前記第2の期間に前記レベル検知対
    象の電圧と前記供給された基準電圧とを比較することを
    特徴とするレベル検知回路。
  17. 【請求項17】 記憶ノードにデータを保持するように
    複数のトランジスタで構成されたフリップフロップと、 前記フリップフロップの2本の電源線のうちの少なくと
    も1本の電源線と電源との間に介在したスイッチ手段
    と、 待機時に前記スイッチ手段が間欠的に開くように前記ス
    イッチ手段を制御するための制御手段とを備えたことを
    特徴とするデータ保持回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008159249A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Fujitsu Ltd メモリー・セルのリーケージを低減するpgゲート・データ保持技術

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