JPH09185089A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

光走査装置及び画像形成装置

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JPH09185089A
JPH09185089A JP34324695A JP34324695A JPH09185089A JP H09185089 A JPH09185089 A JP H09185089A JP 34324695 A JP34324695 A JP 34324695A JP 34324695 A JP34324695 A JP 34324695A JP H09185089 A JPH09185089 A JP H09185089A
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JP
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light
intensity
light beam
signal
optical
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JP34324695A
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English (en)
Inventor
Masao Watabe
雅夫 渡部
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波信号によって表面弾性波を励起する場
合であっても所定の光ビームの強度を安定して得る。 【解決手段】 光走査装置は、半導体レーザ11と光変
調素子13からなる光源素子12と、励起用IDT20
及び光強度センサ22が設けられた光導波路10と、光
導波路内に光ビームを入射させるレーザー12と、ID
T20にSAWを励起させる高周波信号を入力するVC
O34と、一定の強度の光ビームが射出されるようにセ
ンサ22で検出された光強度に応じて光変調素子を変調
する制御回路32とを備えている。光導波路10中を伝
搬する光ビームはSAW18により偏向された後に射出
され、F・θレンズ等の光学系を経て感光体30を露光
する。偏向されない非回折光はセンサ22で検出され、
制御回路32はこの強度信号に応じて光変調素子13を
変調することで、一定強度の回折光が射出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光走査装置及び画
像形成装置にかかり、特に、薄膜で形成された光導波路
内に入射された光ビームを、光導波路内で励起された表
面弾性波によって偏向する光走査装置、及びレーザ・プ
リンター、デジタル複写機、ファクシミリ等の光走査装
置を用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ・ビーム・プリンター、デジタル
複写機、ファクシミリ等に用いられる光ビームによる光
走査装置としては、気体レーザや半導体レーザからの光
ビームを偏向する回転多面鏡(ポリゴンミラー)と、そ
のポリゴンミラーにより反射された光ビームを感光体等
の結像面上において等速度直線運動の状態に集光するf
θレンズとで構成されたものが代表的に用いられてい
る。このようなポリゴンミラーを用いた光走査装置は、
モーターによってポリゴンミラーを高速回転させるため
に、耐久性に問題があると共に高速回転の際の騒音が発
生する。また、これら耐久性や騒音を考慮すると、光走
査速度はモーターの回転数によって制限されるという問
題がある。
【0003】このため、音響光学効果を利用した光導波
路型の光偏向素子が期待されている(C.S.Tsai,IEEE Tr
ans.Circuits and Syst.vol.CAS-26(1979)1072. 、特開
昭52−68307号公報や特公昭63−64765号
公報等参照)。この光導波路型の光偏向素子は、LiN
bO3 やZnO等よりなる光導波路と、この光導波路内
に光ビームをカップリング(入射)させるための入射手
段と、光導波路中の光ビームを音響光学効果により偏向
するための表面弾性波を励起するくし形電極(トランス
デューサ)と、偏向された光ビームを光導波路中より射
出するための射出手段とを備えたものであり、この他に
必要に応じて薄膜レンズ等が光偏向素子へ付加される。
【0004】このような光導波路型の光偏向素子におい
て、光ビームの偏向角度と表面弾性波の周波数とは略比
例の関係がある。一方、偏向された光ビームの強度は周
波数依存特性を有し、偏向角度によって強度が変化す
る。この周波数特性は、くし型電極の形状や個数およ
び、表面弾性波を励起するくし型電極に入力される電
圧、例えば電圧制御発振器(VCO:Voltage Controll
ed Oscllator)の出力電圧のレベルの周波数特性等に依
存している。従って、数十mrad以上の角度範囲で偏
向するようにすると、高帯域で周波数を変化させること
になり、偏向された光ビームの強度は10〜20%程度
変化する。この変化はレーザビーム・プリンタやファク
シミリ等にとっては、印字ムラ等になって現れる。
【0005】この問題を解消するため、プリンター等へ
の応用が検討された光走査素子が提案されている(野崎
他,信学技報,OQE85-177(1986)43.、羽鳥他,信学技
報,OQE88-139(1989)9. )。この技術では、予め表面弾
性波の周波数特性を測定し、その測定値に基づいてVC
Oに相当する高周波アンプの出力特性を制御することに
よって、約±5%の光ビームの強度の安定性を得てい
る。しかしながら、この方法では、さらに高い光ビーム
の強度の安定度を得ることができない。また、導波路の
偏向部位等からのジュール熱による導波路の温度変化
や、駆動回路等の経時変化によって、導波路の材料の性
能指数及び実効屈折率が変化して、回折効率(偏向時の
光強度)が変化するという動的な変化に対応することが
できない。
【0006】このような動的な変化に対応するために、
特開昭57−14623号公報には、励起用のトランス
デューサ(IDT)の対向側に検出用トランスデューサ
を設置し、導波路上を伝搬してきた表面弾性波の速度変
化を検出し、その検出結果から光偏向素子の温度変化を
求めて、光偏向素子の温度を制御することで、導波路の
材料の性能指数及び実効屈折率の変化を抑制する方法が
提案されている。
【0007】しかしながら、温度を制御する方法では、
ペルチェ素子等の電熱変換素子が必要であると共にそれ
を制御するために装置が複雑になり、コスト高になる。
また、高周波信号によって表面弾性波を励起する場合、
各々の周波数においてブラック反射を満足させることが
できるように異なった角度で表面弾性波が進行する。こ
のため、偏向させるための光ビームの幅を広くすると、
表面弾性波の広がりがトランスデューサの幅に比べて大
きくなり、対向側に設置した検出用トランスデューサだ
けでは良好に信号を検出することができないことがあ
る。また、高周波信号によって表面弾性波を励起する場
合には、トランスデューサに検出されない、すなわち検
出用トランスデューサで吸収されない表面弾性波が散乱
して回折時のノイズとなり、偏向の妨げとなることがあ
る。
【0008】この問題を解消するため、励起された表面
弾性波による回折光以外の非回折光を検出し、その検出
信号によって、表面弾性波を励起するための発振器の出
力電圧を変化させてレーザ光の強度を一定にする方法が
提案されている(特開昭57−97265号公報参
照)。この方法によれば、発振器の出力電圧を変化させ
る低周波数帯域でレーザ光の強度を一定にしているの
で、偏向されたレーザ光の強度は、長時間の周期(低周
波数)で安定化させることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
光走査装置や画像形成装置は、高解像度でかつ高速化の
要求が高まっている。例えばレーザビームプリンタやコ
ピー、ファクシミリ等のように非常に短い周期や時間
(例えば10-8秒)で偏向する必要がある場合には、偏
向角に応じて光量変動が生じるので、この光量変動を補
正しなければならない。上記のように、検出した非回折
光の強度によって表面弾性波を励起するための発振器の
出力電圧を変化させてレーザ光の強度を一定にする方法
では、レーザ光の強度を長時間の周期で安定化させるこ
とができるものの、表面弾性波に応答遅れが生じて、偏
向角に応じた光量変動を補正することが困難となる。
【0010】本発明は、上記事実を考慮して、高周波信
号によって表面弾性波を励起する場合であっても所定の
光ビームの強度を安定して得ることができる光走査装置
及び画像形成装置を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明の光走査装置は、光ビームを射
出するビーム出力手段と、入力された高周波信号に応じ
て表面弾性波を励起するトランスデューサと、薄膜で形
成された光導波路とを備え、前記高周波信号に応じて励
起された表面弾性波で回折を生じさせる音響光学効果に
よって前記光ビームを偏向させて射出して投影面上で走
査する光走査装置において、前記回折された光ビーム以
外の非回折光の強度を検出する検出手段と、検出した非
回折光の強度に基づいて、当該非回折光の強度が所定値
になるように前記ビーム出力手段から射出される光ビー
ムの光量を補正する補正手段と、を備えたことを特徴と
している。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の光走査装置において、前記ビーム出力手段は、射出す
る光ビームを入力された変調信号により強度変調して所
定光量の光ビームを射出するための変調手段を含み、前
記補正手段は、前記変調信号を補正することによって、
前記光ビームの光量を補正することを特徴とする。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の光走査装置において、前記ビーム出力手段は、光ビー
ムを発生させるための発生手段と、前記光ビームを変調
信号により強度変調して所定光量の光ビームを射出する
ための変調手段とから構成されると共にモノシリックに
形成され、前記補正手段は、前記変調信号を補正するこ
とによって、前記光ビームの光量を補正することを特徴
とする。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の光走査装置において、前記ビーム出力手段は、光ビー
ムを発生させるための発生手段と、前記光ビームを変調
信号により強度変調して所定光量の光ビームを射出する
ための変調手段とから構成されると共に、当該変調手段
は前記光導波路にモノシリックに形成され、前記補正手
段は、前記変調信号を補正することによって、前記光ビ
ームの光量を補正することを特徴とする。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の光走査装置において、前記補正手段は、前記非回折光
の強度を所定強度に補正するための補正量を記憶した記
憶手段を備え、前記検出手段で検出した前記非回折光の
強度変化及び前記記憶手段に記憶された補正量に基づい
て補正することを特徴とする。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項2乃至請
求項5の何れか1項に記載の光走査装置において、前記
変調手段は、前記光ビームを複数に分岐させる分岐手段
と、分岐された少なくとも1つの光ビームの位相差を入
力信号に基づいて変動させる位相差変動手段と、分岐さ
れた各光ビームを合成する合成手段とを備えた干渉型光
変調手段で構成され、前記補正手段は、前記入力信号を
補正することによって、前記光ビームの光量を補正する
ことを特徴とする。
【0017】請求項7に記載の発明は、画像を形成する
ための感光体と、前記感光体を一様に帯電する帯電手段
と、前記感光体に光を照射して潜像を形成する露光手段
と、前記潜像を可視化する現像手段とを備えた画像形成
装置において、前記露光手段は、薄膜で形成された薄膜
光導波路と、前記薄膜光導波路に少なくとも1本の光ビ
ームを入射するための光源と、入力された高周波信号に
応じて表面弾性波を励起するトランスデューサと、前記
高周波信号により励起された表面弾性波で回折を生じさ
せる音響光学効果によって偏向された光ビームを薄膜導
波路外に出射する出射手段と、前記回折された光ビーム
以外の非回折光の強度を検出する検出手段と、検出した
非回折光の強度に基づいて、当該非回折光の強度が所定
値になるように前記ビーム出力手段から射出される光ビ
ームの光量を補正する補正手段と、から構成したことを
特徴とする。
【0018】本発明の光走査装置によれば、入力された
高周波信号でくし形電極等で構成されるトランスデュー
サにより励起された表面弾性波が光導波路上を伝搬す
る。トランスデューサによって励起される表面弾性波
は、偏向する角度、入力された高周波信号の変動や光導
波路の材料等の特性によって強度変化する。このように
強度変化すると、射出された光ビームの強度が変化す
る。そこで、検出手段は、回折された光ビーム以外の非
回折光の強度を検出する。回折光は、表面弾性波により
偏向された用いるべき光ビームであり、この回折光以外
の光ビームは表面弾性波により偏向されずに通過した所
謂0次回折光とされる光ビームである。補正手段は、検
出した非回折光の強度に基づいて、当該非回折光の強度
が所定値になるように前記ビーム出力手段から射出され
る光ビームの光量を補正する。すなわち、偏向による回
折光以外の非回折光は検出手段により検出されるので、
検出した非回折光の強度から、偏向に用いられた光ビー
ムの強度を求めることができ、偏向された光ビームは、
安定した所定強度で射出される。従って、偏向しながら
光ビームの強度を検出することができ、非常に短い周期
や時間で光ビームを偏向する場合の偏向角毎の光量補正
が可能となる。
【0019】前記ビーム出力手段は、請求項2に記載し
たように、射出する光ビームを入力された変調信号によ
り強度変調して所定光量の光ビームを射出するための変
調手段を含んで構成することができる。従って、ビーム
出力手段からは、強度変調された所定光量の光ビームが
射出される。この場合、補正手段は、変調手段への変調
信号を補正することにより光ビームの光量を補正する。
このようにすることにより、光ビームは、ビーム出力手
段から射出された時点で、偏向された光ビームが安定し
た所定強度で射出されるように、光量が補正されてお
り、光ビームを偏向するときには偏向のみの制御すれば
よく、制御に対する負荷が軽減する。
【0020】また、ビーム出力手段は、請求項3にも記
載したように、光ビームを発生させるための発生手段
と、前記光ビームを変調信号により強度変調して所定光
量の光ビームを射出するための変調手段とから構成され
ると共にモノシリックに形成することができ、このよう
に構成することによって、ビーム出力手段を小型かつ単
純な構成にすることができる。
【0021】さらに、ビーム出力手段を、請求項4に記
載したように、光ビームを発生させるための発生手段
と、前記光ビームを変調信号により強度変調して所定光
量の光ビームを射出するための変調手段とから構成する
と共に、当該変調手段を前記光導波路にモノシリックに
形成することができる。これにより、発生手段と変調手
段とは別個の構成となるが、発生手段には半導体レーザ
等の光素子のみを容易に用いることができると共に、変
調手段は光導波路に容易に形成することができ、製造が
容易となる。
【0022】前記補正手段は、請求項5に記載したよう
に、前記非回折光の強度を所定強度に補正するための補
正量を記憶した記憶手段を備え、前記検出手段で検出し
た前記非回折光の強度変化及び前記記憶手段に記憶され
た補正量に基づいて補正することができる。すなわち、
記憶手段は、非回折光の各強度毎に、補正量を記憶し、
検出手段で検出した非回折光の強度変化及び記憶手段に
記憶した補正量に基づいて補正する。この記憶手段に記
憶した補正量は、各非回折光の強度に対応して偏向され
射出される光ビームの強度を所定強度に補正するための
ものであり、検出手段で検出した非回折光の強度変化
(例えば所定時間内の差分値)から定まる光ビームの強
度に対応する補正量を用いてビーム出力手段から射出さ
れる光ビームの光量を補正する。従って、記憶手段に記
憶された補正量を読みだすのみで偏向角毎に光量を補正
でき、演算負荷を軽減できる。
【0023】前記変調手段は、請求項6に記載したよう
に、前記光ビームを複数に分岐させる分岐手段と、分岐
された少なくとも1つの光ビームの位相差を入力信号に
基づいて変動させる位相差変動手段と、分岐された各光
ビームを合成する合成手段とを備えた干渉型光変調手段
で構成され、前記補正手段は、前記入力信号を補正する
ことによって、前記光ビームの光量を補正することがで
きる。この変調手段を用いることによって、例えば位相
差発生電極等へ電圧印加によって位相差を生じさせるの
みで簡単に光ビームの光量を補正することができる。
【0024】また、本発明の画像形成装置は、請求項7
に記載したように、画像を形成するための感光体と、前
記感光体を一様に帯電する帯電手段と、前記感光体に光
を照射して潜像を形成する露光手段と、前記潜像を可視
化する現像手段とを備えた画像形成装置において、前記
露光手段は、薄膜で形成された薄膜光導波路と、前記薄
膜光導波路に少なくとも1本の光ビームを入射するため
の光源と、入力された高周波信号に応じて表面弾性波を
励起するトランスデューサと、前記高周波信号により励
起された表面弾性波で回折を生じさせる音響光学効果に
よって偏向された光ビームを薄膜導波路外に出射する出
射手段と、前記回折された光ビーム以外の非回折光の強
度を検出する検出手段と、検出した非回折光の強度に基
づいて、当該非回折光の強度が所定値になるように前記
ビーム出力手段から射出される光ビームの光量を補正す
る補正手段と、から構成する。従って、高周波信号によ
り偏向された光ビームであってもその強度は偏向角度に
拘わらず安定することになり、印字ムラや色ムラが生じ
ることなく画像を形成することができる。
【0025】なお、上記の光ビームを射出するための装
置としてはレーザ装置があり、He−Ne等の気体レー
ザや、AlGaAs等の化合物半導体レーザまたはこれ
らのレーザ・アレイ等を用いることができる。薄膜で形
成された光導波路の材料としてはLiNbO3 、LiT
aO3 、ZnO、Pb(Zr,Ti)O3 (PZT)、
(Pb,La)(Zr,Ti)O3 (PLZT)等が代
表的であり、例えば、LiNbO3 の場合は、LiNb
3 単結晶ウエハーにTiを蒸着した後、Tiを約10
00°CにてLiNbO3 に拡散することによって作製
した光導波路、LiTaO3 単結晶基板上へLiNbO
3 薄膜をRf−マグネトロン・スパッタリングによって
気相エピタキシャル成長した光導波路、α−Al2 3
単結晶基板上へLiNbO3 薄膜をゾルゲル法によって
固相エピタキシャル成長した光導波路等を用いることが
できる。ZnOの場合は、ガラス基板上へ電子ビーム蒸
着またはRf−マグネトロン・スパッタリングによって
作製したc軸配向性のZnO薄膜を光導波路としたも
の、PLZTの場合には、MgO基板上へPLZT薄膜
をイオンビーム・スパッタリングによって気相エピタキ
シャル成長した光導波路、GaAs基板上エピタキシャ
ルMgOバッファ層へPLZT薄膜をRfマグネトロン
・スパッタリングによって気相エピタキシャル成長した
光導波路、SrTiO3 基板上へPLZT薄膜をゾルゲ
ル法によって固相エピタキシャル成長した光導波路等を
用いることができる。
【0026】レーザ装置の発振によって射出される光ビ
ーム、すなわちレーザ・ビームはプリズム・カップリン
グ、バット・カップリング(またはエンド・カップリン
グ)、グレーティング・カップリング、エバーネッセン
ト・フィールド・カップリング等によって光導波路に入
射される。薄膜レンズとしては、モード・インデックス
・レンズ、ルネブルク・レンズ、ジオデシック・レン
ズ、フレネル・レンズ、グレーティング・レンズ等が適
している。光導波路中の光ビームを回折偏向するための
表面弾性波(SAW)を励起用のトランスデューサ、ま
たは伝搬された表面弾性波を検出する検出手段としての
トランスデューサは、平行くし形電極、表面弾性波の伝
搬方向に電極指間ピッチを変化させたチャープ電極、こ
の電極を角度を変えて複数配置した電極、各電極指間の
角度が傾斜したチャープ電極、湾曲したすだれ状電極、
各電極指間隔が電極長さ方向に変化する湾曲電極、電極
指間ピッチの異なる複数個の電極を角度を変えて配置し
た電極等を用いることができ、さらにいずれかの電極を
用いて光導波路中の光ビームを多重回折することも可能
である。また、偏向された光ビームを出射するための射
出手段は、プリズム・カップラー、グレーティング・カ
ップラー、フォーカシング・カップラー、SAWグレー
ティング・カップラー等が適している。
【0027】なお、前記請求項2に記載の変調手段に相
当する、光変調素子は、電界吸収型光変調器、GaA
s、GaAlAs、InP等を用いた電界吸収型光変調
器、LiNbO3 、BaTiO3 等の強誘電体を用いた
電気光学効果(EO効果)、音響光学効果(AO効果)
による光変調器、または、LiNbO3 を用いた干渉型
光変調器を用いることができる。
【0028】この干渉型光変調器は、前記請求項6に記
載の干渉型光変調手段に相当する。干渉型光変調器は、
分岐導波路を導波する何れかの導波モードを位相変調
し、これを参照導波光と合波・干渉させ、強度変調され
た出力光を得るものである。具体的には、LiNbO3
による電気光学材料上に、入射光が導入される導入導波
路及び導入導波路から複数に分岐した導波路(以下、ア
ームという)からなる入力側導波路群(例えば2股に分
岐し、Y字型分岐導波路)を形成し、この入力側導波路
群を略同一形状で逆向きとなる出力側導波路群(逆Y字
型分岐導波路)で結合し、入出力が単一の光ビームとな
るように導波路を形成する。これらのアームの各々に
は、非対称型のストリップ電極を覆うように形成し、少
なくとも1つのアームにマイクロ波による外部変調電圧
を印加することによって、電圧印加されたアームを伝搬
する光ビームはマイクロ波による変調を受け位相変化す
る。従って、電圧印加されていないアームを伝搬する非
変調の光ビームと、位相変化された光ビームとは、出力
側導波路群(逆Y字型次導波路)で合成される。これに
よって、これらの光ビームは干渉し、各光ビームの位相
差に応じて出力の光ビームの強度が変化する。この干渉
型光変調器を用いれば、光ビームの波長を変動させるこ
となく、変調帯域を増加させることができ、例えば10
GHz程度の超高速な変調が可能となる。なお、この干
渉型光変調器を用いた光変調素子は、特開平6−151
601号公報の技術に記載されているように、半導体レ
ーザ上にバッファ層を介してLiNbO3 薄膜をエピタ
キシャル成長させ、モノシリックに形成してもよく、ま
た光ビームを偏向させるための偏向素子上に直接モノシ
リックに形成してもよい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例を詳細に説明する。第1実施の形態は、
入射したレーザ・ビームを薄膜導波路によって所定の角
度範囲で偏向する光走査装置に本発明を適用したもので
ある。なお、表面弾性波(以下、SAWという。)を用
いて偏向する薄膜導波路について説明する。
【0030】図1に示すように、第1実施の形態にかか
る光走査装置は、20mWの出力の半導体レーザ11及
び光変調素子13が順に設けられたビーム出力手段とし
ての光源素子12を備えている。光変調素子としては、
LiNbO3 素子を用いた干渉型光変調器を用いること
ができる。この干渉型光変調器は、上記課題を解決する
ための手段における請求項6の欄に記載したように、分
岐導波路を導波する何れかの導波モードを位相変調し、
これを参照導波光と合波・干渉させ、強度変調された出
力光を得るものである。半導体レーザ11からはコリメ
ートされたレーザ・ビームが射出され、このコリメート
されたレーザ・ビームは後述するように光変調素子にお
いて強度変調され射出される。なお、後述する光導波路
10上に、レーザ・ビームのコリメート等のビーム整形
をするための薄膜レンズを設けてもよい。光源素子12
の射出側には、α−Al2 3 単結晶基板上にLiNb
3 薄膜導波路である光導波路10が設けられた光学素
子が設けられている。この光導波路10上には、光源素
子12から射出されたレーザ・ビームを光導波路10内
へ入射させるための入射用グレーティング14が形成さ
れている。光源素子12から射出されたレーザ・ビーム
16は入射用グレーティング14のグレーティング・カ
ップリングにより光導波路10へ入射される。光導波路
10上に入射されたレーザ・ビーム16aの進行方向に
沿った所定位置には射出用グレーティング28が設けら
れている。従って、光導波路10内を進行したレーザ・
ビーム16aは、射出用グレーティング28によって光
導波路10外へ射出される。この光導波路10外へ射出
されたレーザ・ビーム16bの射出方向に沿った所定位
置には円筒状の感光体30が位置している。なお、図示
は省略したが、光導波路10のレーザ・ビームの射出側
で感光体30までの間にはF・θレンズ等の走査結像の
ための光学系が設けられている。
【0031】上記光導波路10内を進行するレーザ・ビ
ーム16aから所定方向(図1では紙面の上方向)へ所
定間隔を隔てた位置の光導波路10上には、電極指間ピ
ッチを変化させたトランスデューサとしての励起用チャ
ープIDT電極(以下、励起用IDT電極という。)2
0が設けられている。また、光導波路10内でかつ光導
波路10内を進行するレーザ・ビーム16aのうち、後
述するSAWによる回折により偏向されたレーザ・ビー
ム以外のレーザ・ビーム(以下、非回折光という。)1
6c、すなわち、光導波路10内を略直進する非回折光
16cの進行方向には、この非回折光16cの強度を検
出するためにフォトダイオード等の光検出素子で構成さ
れた光強度センサ22が設けられている。光強度センサ
22は、検出した非回折光の強度に応じた電気信号を出
力する。
【0032】この光強度センサ22は、非回折光が照射
される位置に設けられるので、レーザ・ビームの偏向中
にも強度を検出することができる。なお、光強度センサ
22の設置位置は、非回折光が照射される位置に限定さ
れるものではなく、偏向による範囲内において、予め設
定された有効な走査範囲以外の偏向したレーザ・ビーム
が照射される位置を含んでもよい。
【0033】励起用IDT電極20は整合回路36を介
してVCO34の出力端子34Aに接続されている。ま
た、光強度センサ22は、制御回路32の入力端子32
Aに接続されている。この制御回路32の第1出力端子
32BはVCO34の入力端子34Bに接続され、第2
出力端子32Cは光源素子12の光変調素子13に接続
されている。なお、半導体レーザ11は、図示しないオ
ートゲインコントローラ(APC)を備えており、予め
定めた一定の光量のレーザ・ビームを射出する。
【0034】励起用IDT電極20は、入力された信号
に応じてSAW18を励起する。すなわち、VCO34
から出力された高周波信号が整合回路36で励起用ID
T電極20を駆動するための信号に整合され、励起用I
DT電極20へ入力されて、SAW18を励起する。こ
のVCO34の出力周波数はVCO34の入力端子34
Bに入力される電圧値によって定まる。制御回路32
は、VCO34へ基準電圧を出力し、この基準電圧に応
じてVCO34は所定周波数の高周波信号を出力する
(詳細後述)。従って、信号がVCO34の入力端子3
4Bに入力されると、VCO34からの電圧値に基づい
て所定周波数の高周波信号が出力され、その高周波信号
が励起用IDT電極20に印加されると、光導波路10
に同じ周波数のSAW18が励起される。
【0035】これによって、光導波路10へ入射された
レーザ・ビーム16は、光導波路10に励起されたSA
W18によりブラッグ回折されることによって偏向され
る。この偏向されるレーザ・ビームは、励起用IDT電
極20に入力された高周波信号により所定角度範囲(図
1では角度θ)内で偏向される。そして、光導波路10
から射出されたレーザ・ビーム16bは、図示を省略し
たF・θレンズ等の光学系を通過し感光体30上へ至
る。従って、レーザ・ビームは偏向によって感光体30
上を走査することになり、偏向されたレーザ・ビームに
よって感光体30上に走査線を形成できる。このとき、
偏向されないレーザ・ビーム、すなわち非回折光16c
は、光強度センサ22へ至る。
【0036】なお、本実施の形態では、図示は省略した
駆動手段によって感光体30は所定の回転速度で所定方
向(図1では矢印A方向)に回転可能とされている。従
って、上記の偏向による走査を主走査とし、感光体の回
転による副走査をすることによって、感光体30上に走
査線が副走査方向に複数連続した画像面(投影面)を形
成することができる。
【0037】次に、上記VCO34の一例を図2を参照
し説明する。図2に示したVCO34は、信号レベル変
換器40を備えており、信号レベル変換器40は発振回
路42に接続されている。信号レベル変換器40は、制
御回路32から入力された電圧値を発振回路42へ出力
するためのレベルに変換するための変換器である。ま
た、発振回路42は入力された信号レベルに応じた高周
波信号を発振するための回路である。発振回路42の出
力端子は増幅器(AMP)46を介して整合回路36に
接続されている。従って、制御回路32から入力された
電圧値に応じて発振回路42において高周波が発振され
る。発振回路42で発振された高周波信号は、AMP4
6から出力される。
【0038】次に、上記制御回路32の一例を図3を参
照し説明する。制御回路32は、上記SAWによりレー
ザ・ビームを偏向させるための高周波信号をVCO34
から出力させるため、一定レベルの電圧値を出力する基
準信号発生器60を備えている。この基準信号発生器6
0から出力される一定レベルの電圧値によってVCO3
4から高周波信号が出力され、これにより励起されたS
AWによりレーザ・ビームが偏向される。
【0039】また、制御回路32は、メモリ66を備え
ており、このメモリ66は演算器68の第1入力端子に
接続されている。この演算器68の第2入力端子は信号
変換器72を介して光強度センサ22に接続されてい
る。演算器68の出力側はドライバ62を介して光変調
素子13に接続されている。
【0040】メモリ66には光導波路10から射出され
るレーザ・ビーム(回折光)の強度を一定に保持するよ
うに非回折光の強度の対応する基準信号y0 が記憶され
ている。この基準信号y0 は偏向中に光導波路10から
射出されるレーザ・ビーム(回折光)の強度が予め定め
た一定値であるときに光強度センサ22からの信号、す
なわち信号変換器64から出力される信号に一致されて
いる。信号変換器64は光強度センサ22から出力され
た微弱信号を演算器68で読み取り可能なレベルに変換
するものである。なお、光強度センサ22から出力され
た信号は、SAW18を励起する周波数に同期して出力
されるので、偏向角に対応して非回折光の強度を検出す
ることができる。演算器68は第1及び第2入力端子か
ら入力された信号を減算した演算結果に応じた信号Yを
ドライバ62へ出力するための回路であり、ドライバ6
2は入力された信号Yに応じて光変調素子13において
レーザ・ビームを強度変調するための変調信号gを出力
する回路である。
【0041】次に、本実施の形態の光走査装置の作動を
説明する。光導波路10へ入射された所定強度のレーザ
・ビーム16aは、SAW18によるブラッグ回折の作
用により偏向される。すなわち、励起用IDT電極20
には、VCO34からの高周波信号が入力され、これに
よりSAW18が励起され、このSAW18が光導波路
10上を伝搬する。従って、光導波路10内を通過する
レーザ・ビームは、励起されたSAW18によってブラ
ッグ回折されて、偏向される。この場合、偏向されたレ
ーザ・ビームは射出用グレーティング28により光導波
路10から射出されると共に、偏向されない非回折光は
光強度センサ22へ至る。これにより、光強度センサ2
2は照射された非回折光の強度に応じた信号を制御回路
32の信号変換器64へ出力する。
【0042】制御回路32では、信号変換器64が非回
折光の強度に応じた信号を演算器68で読み取り可能な
強度信号yに変換して演算器68へ出力する。このと
き、光導波路10から射出されるレーザ・ビーム(回折
光)の強度を一定に保持するための非回折光の強度に対
応する基準信号y0 が演算器68へ出力されている。従
って、演算器68では、メモリ66からの基準信号y0
から強度信号yを減算し、その減算結果である信号Y
(=y0 −y)をドライバ62へ出力する。ドライバ6
2では、入力された信号Yを強度変調用の信号gに変換
して出力する。
【0043】この入力された信号Yから強度変調用の信
号gへの変換は、予め実験等により求めた線形または非
線形の変換であり、信号Yに対応するレーザ・ビームの
強度だけ増減された強度のレーザ・ビームが光強度セン
サ22へ至るように光変調素子13を変調するための信
号に、変換するものである。すなわち、光変調素子13
を変調することによって、光強度センサ22からは、基
準信号y0 に相当する信号が出力される。なお、この変
換は、ルックアップテーブル等の1対1変換や、予め実
験的に求めた関数変換を用いることができる。また、予
めレーザ・ビーム(回折光)の強度を一定に保持するた
めの非回折光の強度を多数実験的に求め、これらの対応
をデータベース化してメモリに記憶し、検出した光強度
センサ22の出力信号に対応する値を読みだすようにし
てもよい。
【0044】従って、制御回路32では、光導波路10
から射出されるレーザ・ビームの強度が一定であれば信
号変換器64からは基準信号y0 と一致する強度信号y
が出力される。一方、SAW18の強度変動や材料の経
時変化等により、ある偏向角でレーザ・ビームの強度が
変動すると、信号変換器64から出力される強度信号y
は基準信号y0 と不一致となる。このように不一致とな
る強度信号が出力されると、演算器68で差分が求めら
れ、差分値(信号Y)が出力される。この差分値で強度
変調用の信号gが求められ、信号gに応じてレーザ・ビ
ームの強度が増減するように光変調素子13を変調す
る。このようにして光変調素子13が変調されると、略
一定の強度の非回折光が光強度センサ22へ至る。これ
によって、光導波路10から射出されるレーザ・ビーム
の強度、すなわち、回折光の強度は、基準信号に略一致
し安定する。
【0045】本発明者等は、本実施の形態にかかる光走
査装置において、トランスデュサーの帯域Δf=100
0MHz、レーザの波長λ0=780nm、レーザ・ビ
ーム幅10mmの条件で実験を行い、光導波路から射出
されたレーザ・ビームは、偏向角度が約13°で走査さ
れ、レーザ・ビームの光強度分布の均一性が良好な走査
線を形成することができる、という結果を得た。
【0046】なお、上記の、VCOの経時変動や光導波
路自体の温度変動、及び励起用IDT電極20の形状か
ら予測されるSAW18の変動は予め実験等によって求
めることができるので、これら予め求めた変動による補
正量を制御回路32にさらに記憶しておけば、光強度セ
ンサ22へ至る非回折光をさらに安定させることがで
き、射出されるレーザ・ビームの安定性を向上させるこ
とができる。
【0047】次に、本実施の形態の光走査装置を用いて
感光体30上に画像を形成する画像形成装置を構成する
場合を説明する。図4に示すように、画像形成装置は、
上記説明した実施の形態の光導波路を含む感光体を除く
光走査装置を、レーザ・ビームの照射により感光体30
に潜像を形成させるための露光装置50として、備え
る。この感光体30は、露光装置50のレーザ・ビーム
の射出側に位置している。また、画像形成装置は、感光
体30を一様に帯電させるための帯電装置52と、露光
装置50によって形成された潜像をトナー付着等により
可視化するための現像装置54とを備えている。また、
帯電装置52の感光体30の回転方向(図4の矢印A方
向)の上流側には、クリーナ56Aが設けられ、現像装
置54の感光体30の下流側には転写紙56Cを感光体
30とで挟持するように転写器56Bが設けられてい
る。
【0048】この画像形成装置では、帯電装置52によ
って感光体30が回転と共に一様に帯電され、帯電部位
が露光装置50のレーザ・ビームの照射部位に至る。露
光装置50はレーザ・ビームを照射し、感光体30に潜
像が形成される。形成された潜像は、現像装置54でト
ナー付着等により可視化される。この後、可視化された
像は、転写器56Bによって転写紙56Cに転写され、
転写紙56Cに画像が形成される。この転写器56Bに
より転写されずに残存したトナー等はクリーナ56Aで
クリーニングされる。このようにして画像が形成され
る。
【0049】ここで、2次元画像を形成する場合には、
SAWの偏向による主走査及び感光体30の回転による
副走査に同期して画像信号に基づいてレーザ・ビームを
感光値30に投影するようにすればよい。例えば、2値
画像形成の場合には、画像信号の画素毎に感光体30上
に投影されるレーザ・ビームをオンオフしたり、レーザ
・ビームの強度を感光体30上に潜像形成が可能な強度
とそれ未満の強度とに強弱させる。また、階調画像の場
合には階調度に応じてレーザ・ビームの強度を設定す
る。これらレーザ・ビームをオンオフしたり、レーザ・
ビームの強度を強弱または設定したりすることは、半導
体レーザ自体を制御したり、励起用IDT電極へ入力す
る高周波信号の強度を変更することで、可能である。例
えば、ホストコンピュータ等から形成するための画像の
濃度等に応じた画像データが入力されるようにして、感
光体30の走査(主走査及び副走査)と同期して、画像
データに応じて半導体レーザが射出するレーザ・ビーム
の強度を変調すればよい。また、半導体レーザに代え
て、画像データに応じて光変調素子でさらに変調するよ
うにしてもよい。
【0050】次に、第2実施の形態を説明する。上記実
施の形態における光導波路で大きな角度範囲で偏向しよ
うとすると、励起用IDT電極20へ入力する信号の周
波数帯域が広帯域になり、制御が複雑化すると共に、光
導波路への負荷が増大する。そこで、本実施の形態で
は、単純な構成で、より広範囲の走査を可能とする光走
査装置を提供するものである。なお、本実施の形態は上
記実施の形態と略同様の構成であるため、同一部分は詳
細な説明を省略する。
【0051】図5に示すように、第2実施の形態にかか
る光走査装置は、上記半導体レーザ11と同様の3つの
半導体レーザ111 ,112 ,113 を備えている。こ
れらの各半導体レーザ111 〜113 からはコリメート
されたレーザ・ビームが射出される。各半導体レーザ1
1 〜113 の射出側には、光変調素子13と同様の光
変調素子131 〜133 が半導体レーザに対応して設け
られ、光源素子12と同様の3組の光源素子121 〜1
3 を構成している。
【0052】光源素子121 〜123 の各射出側には、
上記光導波路10と同様の構成の光導波路10aが設け
られた光学素子が設けられており、光導波路10a上に
は、光源素子121 〜123 の各々から射出されたレー
ザ・ビームを光導波路10a内へ入射させるための入射
用グレーティング141 が形成されている。この光導波
路10a上に入射されたレーザ・ビームの進行方向に沿
った所定位置には射出用グレーティング281 が設けら
れている。光導波路10a外へ射出されたレーザ・ビー
ムの射出方向に沿った所定位置には円筒状の感光体30
1 が位置している。
【0053】光導波路10a上には、上記実施の形態の
励起用IDT電極20及び光強度センサ22と同様の構
成配置であると共に、半導体レーザ111 を担当する励
起用IDT電極201 及び光強度センサ221 、半導体
レーザ112 を担当する励起用IDT電極202 及び光
強度センサ222 、半導体レーザ113 を担当する励起
用IDT電極203 及び光強度センサ223 が順に設け
られている。これら励起用IDT電極201 〜203
各々は、偏向角度範囲θで感光体301 を走査したとき
に、走査線が連続するように配置される。
【0054】励起用IDT電極201 は整合回路361
を介してVCO341 に接続され、光強度センサ221
は制御回路321 に接続される。同様に、励起用IDT
電極202 は整合回路362 を介してVCO342 に接
続され、励起用IDT電極203 は整合回路363 を介
してVCO343 に接続され、光強度センサ222 、2
3 は、制御回路321 に接続されている。この制御回
路321 の出力端子はVCO341 〜343 の入力端子
に各々接続されている。また、制御回路321は、射出
される各レーザ・ビームの強度を変調するための光変調
素子131 〜133 の各々に接続されている。
【0055】図6に示すように、制御回路321 は、上
記制御回路32(図3)と同様の構成である制御部82
1 、822 、823 を有し、これら制御部821 、82
2 、823 にはタイミング回路80が接続されている。
制御部821 はVCO341へ基準信号を出力すると共
に光強度センサ221 からの検出信号に基づいて光変調
素子131 へ補正用の信号を出力し、制御部822 はV
CO342 へ基準信号を出力すると共に光強度センサ2
2 からの検出信号に基づいて光変調素子13 2 へ補正
用の信号を出力し、制御部823 はVCO343 へ基準
信号を出力すると共に光強度センサ223 からの検出信
号に基づいて光変調素子133 へ補正用の信号を出力す
る。タイミング回路80は、制御部821 〜823 から
出力される信号を投影面上で1本の走査線を形成するよ
うに同期させるための回路である。例えば、制御部82
1 〜823 から順に信号を出力するように同期信号を出
力したり、制御部821 〜823 の各々が一致して動作
するように同期信号を出力したりする。
【0056】従って、各VCOから高周波信号が出力さ
れ、その高周波信号が励起用IDT電極に印加され、光
導波路10に同じ周波数のSAWが励起される。すなわ
ち、励起用IDT電極201 はSAW181 を励起し、
励起用IDT電極202 はSAW182 を励起し、励起
用IDT電極203 はSAW183 を励起する。
【0057】これによって、例えば制御部821 〜82
3 から順に信号が出力される場合、光導波路10へ入射
された半導体レーザ111 からのレーザ・ビームがSA
W181 によりブラッグ回折されることによって偏向さ
れ、その後半導体レーザ11 2 からのレーザ・ビームが
SAW182 によりブラッグ回折されることによって偏
向され、その後半導体レーザ113 からのレーザ・ビー
ムがSAW183 によりブラッグ回折されることによっ
て偏向されるというように順次偏向される。これらの偏
向されたレーザ・ビームは、各励起用IDT電極に入力
された高周波信号により略同一の所定角度範囲(図5で
は角度θ)内で偏向される。
【0058】ここで、偏向された各レーザ・ビームは射
出用グレーティング281 により光導波路10aから射
出されると共に、偏向されない非回折光の各々は対応す
る光強度センサ221 〜223 へ至る。これにより、光
強度センサ221 〜223 の各々は照射された非回折光
の強度に応じた信号を制御回路321 の制御部821
823 の各々へ出力する。
【0059】制御回路321 の各制御部821 〜823
では、上記実施の形態で説明したように、各々非回折光
の強度に応じた信号yと光導波路10aから射出される
レーザ・ビームの強度を一定に保持するための非回折光
の強度に対応する基準信号y 0 との減算結果の信号gで
光変調素子の対応する各々を強度変調する。
【0060】従って、強度変調用の信号gの各々に応じ
て各レーザ・ビームの強度が増減するように光変調素子
131 〜133 の各々が変調される。このようにして各
光変調素子が変調されると、略一定の強度の非回折光の
各々が対応する光強度センサ221 〜223 へ至る。こ
れによって、光導波路10aから射出される3本のレー
ザ・ビームの各強度、すなわち、各回折光の強度は、基
準信号に略一致し安定する。そして、光導波路10aか
ら射出されたレーザ・ビームは、図示を省略したF・θ
レンズ等の光学系を通過し感光体301 上へ至る。
【0061】従って、SAW181 、SAW182 、そ
してSAW183 によりレーザ・ビームがブラッグ回折
されることによって順次偏向され、感光体301 上を走
査することになり、角度範囲3θで偏向したレーザ・ビ
ームにより形成される走査線に等価な均一な強度で走査
線を感光体30上に形成できる。
【0062】なお、本発明者等は、本実施の形態にかか
る光走査装置において、励起用IDT電極の帯域Δf=
1000MHz、レーザの波長λ0=780nm、レー
ザ・ビーム幅10mm、レーザ・ビームの変調速度50
0MHzとする条件で実験を行い、各レーザ・ビームは
偏向角度が約13°で走査されることにより、3本のレ
ーザ・ビームによる見かけの走査角度は約39°を得る
ことができ、強度が均一なレーザ・ビームによって、感
光体上にて均一な強度の一本の走査線を形成することが
できる、という結果を得た。
【0063】図7には、第2実施の形態の比較例とし
て、光強度センサの検出信号に応じてSAWを変調する
ことによってレーザ・ビームの強度を変調する光導波路
10Hによる光走査装置を示した。なお、比較例の制御
回路32H は、光変調素子を変調するための信号に代え
て、光強度センサの検出信号によってVCOで変調させ
るための信号を含んで出力するである。
【0064】本発明者は、上記比較例について励起用I
DT電極の帯域Δf=1000MHz、レーザの波長λ
0=780nm、レーザ・ビーム幅10mm、及びレー
ザ・ビームの変調速度を500MHzとする条件で実験
を行い、励起用IDT電極201 でSAW181 を励起
し、励起用IDT電極202 でSAW182 を励起し、
励起用IDT電極203 でSAW183 を励起すること
によって、上記第2実施の形態と同様の広範囲で走査線
を形成するように偏向することができるが、励起用ID
T電極201 、202 、203 により励起されたSAW
181 、182、183 の各々を制御するための応答性
に遅延が生じ、結果的に偏向したレーザ・ビームの強度
が不均一となる、という結果を得た。このため、この光
走査装置を用いて画像形成装置を構成すると、各走査線
が不均一に形成されることになるので、得られる画像は
濃度ムラを伴うこととなる、という問題を生じる。
【0065】次に、第3実施の形態を説明する。本第3
実施の形態は、半導体レーザと光変調素子を基板上にモ
ノシリックに形成した光源素子を用いたものである。な
お、本実施の形態は、図5に示した光走査装置と同様の
構成のため、同一部分には同一符号を付し詳細な説明を
省略する。
【0066】図8に示すように、本実施の形態の光走査
装置は、後述する半導体レーザと光変調素子を基板上に
モノシリックに形成した光源素子881 〜883 (図5
の光源素子121 〜123 に相当)を備えている。光源
素子121 〜123 の各射出側には、上記光走査素子と
同様の構成である、射出されたレーザ・ビームを光導波
路10a内へ入射させるための入射用グレーティング1
1 、入射されたレーザ・ビームを光導波路10aから
射出するための射出用グレーティング281 、光導波路
10aの射出側に位置する感光体301 が設けられてお
り、光導波路10a上には、励起用IDT電極201
203 及び光強度センサ221 〜223が順に設けられ
ている。これら励起用IDT電極201 〜203 の各々
は、偏向角度範囲θで感光体301 を走査したときに、
走査線が連続するように配置される。
【0067】図9に示すように、光源素子881 は、半
導体レーザ84と干渉型の光変調素子86とが同一のG
sAs基板85上にモノシリックに形成されている。本
実施の形態ではGsAs基板85上の一部に半導体レー
ザ84が設けられ、半導体レーザ84の射出側でかつG
aAs基板85上に光変調素子86を構成するMgO層
86A、LiNbO3 層86B、及びバッファ層である
SiO2 層86Cが順に形成されている。また、LiN
bO3 層86Bには、光導波路90が形成され、光変調
素子86の上部には電極92、94が形成されている。
【0068】すなわち、このLiNbO3 層86Bによ
る電気光学材料上に、半導体レーザ84からのレーザ・
ビームが導入される導入導波路90A及び導入導波路か
ら2つに分岐した導波路90B,90Cからなる、2股
に分岐したY字型分岐導波路を形成すると共に、この入
力側導波路群と略同一形状で逆向きの導出導波路90
H、導波路90F,90Gからなる逆Y字型分岐導波路
を形成し、かつ導波路90Bと導波路90Fを連通させ
るための導波路90D及び導波路90Cと導波路90G
とを連通させるための導波路90Eを形成することによ
って、入射出が単一のレーザ・ビームとなるように導波
路90を形成する。この導波路90Dには外形コ字状の
電極92の中腹部がその全部を覆うように形成し、導波
路90Eには電極94の一部がその一部を覆うように形
成する。
【0069】外形コ字状の電極92の両端部は抵抗98
を介して電圧印加装置96に接続されている。この抵抗
98と電圧印加装置96との間は接地側とされ、電極9
4に接続されている。従って、電極92は電圧印加側電
極として機能し、電極94は接地側電極として機能す
る。この電圧印加装置96には制御回路321 が接続さ
れており、電圧印加装置96は制御回路321 からの変
調用の信号が入力されることによって変調用の信号に応
じて変調電圧を電極92へ印加するためのものである。
制御回路321 からの変調用の信号に応じて変調電圧を
電極92へ印加すると、電圧印加された電極を担当する
光導波路90Dを伝搬するレーザ・ビームは変調を受け
て位相変化(例えば、位相が遅延)する。一方、光導波
路90Eは変調を受けないので、位相変化はない。
【0070】従って、導入導波路90Aへ導入されたレ
ーザ・ビームは導波路90B,90Cに分岐され、導波
路90Dを伝搬するときにのみ位相変化される。この位
相変化されたレーザ・ビームと導波路90Eを伝搬する
位相変化されないレーザ・ビームとは導波路90F,9
0Gを介して導出導波路90Hへ至るときに合成され、
導出導波路90Hを伝搬して射出される。これによっ
て、これらのレーザ・ビームは干渉し、各レーザ・ビー
ムのの位相差に応じて出力のレーザ・ビームの強度が変
化する。このように、干渉型の光変調素子は、分岐導波
路を伝搬させる何れかの光導波路においてレーザ・ビー
ムを位相変調し、これを位相変調しないレーザ・ビーム
(参照導波光)と合波・干渉させ、強度変調された出力
のレーザ・ビームを得ることができる。なお、この干渉
型の光変調素子は、特開平6−151601号公報に記
載された技術を採用することができる。この干渉型の光
変調素子を用いれば、光ビームの波長を変動させること
なく、変調帯域を増加させることができ、例えば10G
Hz程度の超高速な変調が可能となる。
【0071】なお、光源素子882 、883 は光源素子
881 と同様の構成のため、詳細な説明を省略する。
【0072】このように、半導体レーザと光変調素子を
基板上にモノシリックに形成した光源素子を用いること
によって、光源素子は小型化できると共に、光源素子部
分において容易に強度変調することができ、変調素子の
複雑な光軸調整等の組み立て作業を要することなく光走
査装置を形成することができる。
【0073】本発明者等は、本実施の形態にかかる光走
査装置において、励起用IDT電極の帯域Δf=100
0MHz、レーザの波長λ0=780nm、レーザ・ビ
ーム幅10mm、及びレーザ・ビームの変調速度500
MHzとする条件で実験を行い、各レーザ・ビームは偏
向角度が約13°で走査されることにより、3本のレー
ザ・ビームによる見かけの走査角度は約39°を得るこ
とができ、強度が均一なレーザ・ビームによって、感光
体上にて均一な強度の一本の走査線を形成することがで
きる、という結果を得た。
【0074】次に、第4実施の形態を説明する。上記第
3実施の形態では、半導体レーザと光変調素子を基板上
にモノシリックに形成した光源素子を用いた光走査装置
を説明したが、本実施の形態の光走査装置は光導波路上
に光変調素子をモノシリックに形成したものである。な
お、本実施の形態は、上記実施の形態と同様の構成のた
め、同一部分には同一符号を付し詳細な説明を省略す
る。
【0075】図10に示すように、本実施の形態にかか
る光走査装置は、上記半導体レーザ11と同様の3つの
半導体レーザ111 ,112 ,113 を備えている。こ
れらの各半導体レーザ111 〜113 からはコリメート
されたレーザ・ビームが射出される。各半導体レーザ1
1 〜113 の射出側には、上記光導波路10aと同様
の構成の光導波路10bが設けられた光学素子が設けら
れており、光導波路10b上には、半導体レーザ111
〜113 の各々から射出されたレーザ・ビームを光導波
路10a内へ入射させるための入射用グレーティング1
1 が形成されている。この光導波路10b上に入射さ
れたレーザ・ビームの進行途中には、光変調素子131
〜133 が半導体レーザに対応して設けられる。光変調
素子13 1 〜133 から射出されたレーザ・ビームの進
行方向に沿った所定位置には射出用グレーティング28
1 が設けられている。光導波路10b外へ射出されたレ
ーザ・ビームの射出方向に沿った所定位置には円筒状の
感光体301 が位置している。
【0076】なお、光導波路10a上の光変調素子13
1 〜133 からのレーザ・ビームの射出側に、励起用I
DT電極201 〜203 及び光強度センサ221 〜22
3 が順に設けられている。これら励起用IDT電極20
1 〜203 の各々は、偏向角度範囲θで感光体301
走査したときに、走査線が連続するように配置される。
【0077】このように、本実施の形態では、光導波路
へレーザ・ビームを導入するための光源部は半導体レー
ザのみの構成により単純化でき、さらに光変調素子を光
導波路上にモノシリックに形成することによって、変調
素子の複雑な光軸調整等の組み立て作業を要することな
く光走査装置を形成することができる。また、光導波路
上に強度を変調するための光変調素子をモノシリックに
形成することは光導波路の作製と同様に容易であるの
で、小型かつ容易に強度変調が可能な光走査素子を作製
することができる。
【0078】本発明者等は、本実施の形態にかかる光走
査装置において、励起用IDT電極の帯域Δf=100
0MHz、レーザの波長λ0=780nm、レーザ・ビ
ーム幅10mm、及びレーザ・ビームの変調速度500
MHzとする条件で実験を行い、各レーザ・ビームは偏
向角度が約13°で走査されることにより、3本のレー
ザ・ビームによる見かけの走査角度は約39°を得るこ
とができ、強度が均一なレーザ・ビームによって、感光
体上にて均一な強度の一本の走査線を形成することがで
きる、という結果を得た。
【0079】なお、上記の実施形態では、光導波路上に
レーザ・ビームの強度を検出するための光強度センサを
設けた場合を説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、光導波路から射出されたレーザ・ビームを
検出できるように、素子の外に、フォトダイオード等の
光強度センサを配置してもよい。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光走査装置
によれば、検出手段により回折された光ビーム以外の非
回折光の強度を検出し、補正手段により検出した非回折
光の強度に基づいて、非回折光の強度が所定値になるよ
うに光ビームの光量を補正するので、偏向された光ビー
ムは、安定した所定強度で射出できるため、偏向しなが
ら光ビームの強度を検出することができ、非常に短い周
期や時間で光ビームを偏向する場合の偏向角毎の光量補
正が可能となる、という効果がある。
【0081】また、回折光以外の光ビームを検出し光ビ
ームの光量補正に用いることによって、ビーム出力手段
から射出された光ビームを有効に利用することができ
る。
【0082】本発明の画像形成装置では、補正手段によ
り検出した非回折光の強度に基づいて、非回折光の強度
が所定値になるように光ビームの光量を補正するので、
偏向された光ビームは、安定した所定強度で射出できる
ため、形成される画像に対応する光ビームの光量が安定
するので、印字ムラや色ムラが生じることなく画像を形
成することができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態の光走査装置の構成を示す概略
図である。
【図2】VCOの構成の一例を示すブロック図である。
【図3】第1実施の形態の制御回路の構成の一例を示す
ブロック図である。
【図4】画像形成装置の構成を示す概略図である。
【図5】第2実施の形態の光走査装置の構成を示す概略
図である。
【図6】第2実施の形態の制御回路の構成の一例を示す
ブロック図である。
【図7】比較例の光走査装置の構成を示す概略図であ
る。
【図8】第3実施の形態の光走査装置の構成を示す概略
図である。
【図9】半導体レーザと光変調素子をモノシリックに形
成した光源素子の構成を示す概略図である。
【図10】第4実施の形態の光走査装置の構成を示す概
略図である。
【符号の説明】
10 光導波路 18 SAW 20 励起用チャープIDT 22 光強度センサ 32 制御回路 34 VCO

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを射出するビーム出力手段と、
    入力された高周波信号に応じて表面弾性波を励起するト
    ランスデューサと、薄膜で形成された光導波路とを備
    え、前記高周波信号に応じて励起された表面弾性波で回
    折を生じさせる音響光学効果によって前記光ビームを偏
    向させて射出して投影面上で走査する光走査装置におい
    て、 前記回折された光ビーム以外の非回折光の強度を検出す
    る検出手段と、 検出した非回折光の強度に基づいて、当該非回折光の強
    度が所定値になるように前記ビーム出力手段から射出さ
    れる光ビームの光量を補正する補正手段と、 を備えたことを特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】 前記ビーム出力手段は、射出する光ビー
    ムを入力された変調信号により強度変調して所定光量の
    光ビームを射出するための変調手段を含み、前記補正手
    段は、前記変調信号を補正することによって、前記光ビ
    ームの光量を補正することを特徴とする請求項1に記載
    の光走査装置。
  3. 【請求項3】 前記ビーム出力手段は、光ビームを発生
    させるための発生手段と、前記光ビームを変調信号によ
    り強度変調して所定光量の光ビームを射出するための変
    調手段とから構成されると共にモノシリックに形成さ
    れ、前記補正手段は、前記変調信号を補正することによ
    って、前記光ビームの光量を補正することを特徴とする
    請求項1に記載の光走査装置。
  4. 【請求項4】 前記ビーム出力手段は、光ビームを発生
    させるための発生手段と、前記光ビームを変調信号によ
    り強度変調して所定光量の光ビームを射出するための変
    調手段とから構成されると共に、当該変調手段は前記光
    導波路にモノシリックに形成され、前記補正手段は、前
    記変調信号を補正することによって、前記光ビームの光
    量を補正することを特徴とする請求項1に記載の光走査
    装置。
  5. 【請求項5】 前記補正手段は、前記非回折光の強度を
    所定強度に補正するための補正量を記憶した記憶手段を
    備え、前記検出手段で検出した前記非回折光の強度変化
    及び前記記憶手段に記憶された補正量に基づいて補正す
    ることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  6. 【請求項6】 前記変調手段は、前記光ビームを複数に
    分岐させる分岐手段と、分岐された少なくとも1つの光
    ビームの位相差を入力信号に基づいて変動させる位相差
    変動手段と、分岐された各光ビームを合成する合成手段
    とを備えた干渉型光変調手段で構成され、前記補正手段
    は、前記入力信号を補正することによって、前記光ビー
    ムの光量を補正することを特徴とする請求項2乃至請求
    項5の何れか1項に記載の光走査装置。
  7. 【請求項7】 画像を形成するための感光体と、前記感
    光体を一様に帯電する帯電手段と、前記感光体に光を照
    射して潜像を形成する露光手段と、前記潜像を可視化す
    る現像手段とを備えた画像形成装置において、 前記露光手段は、 薄膜で形成された薄膜光導波路と、 前記薄膜光導波路に少なくとも1本の光ビームを入射す
    るための光源と、 入力された高周波信号に応じて表面弾性波を励起するト
    ランスデューサと、 前記高周波信号により励起された表面弾性波で回折を生
    じさせる音響光学効果によって偏向された光ビームを薄
    膜導波路外に出射する出射手段と、 前記回折された光ビーム以外の非回折光の強度を検出す
    る検出手段と、 検出した非回折光の強度に基づいて、当該非回折光の強
    度が所定値になるように前記ビーム出力手段から射出さ
    れる光ビームの光量を補正する補正手段と、 から構成したことを特徴とする画像形成装置。
JP34324695A 1995-12-28 1995-12-28 光走査装置及び画像形成装置 Pending JPH09185089A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007079487A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Sharp Corp 光学部品および光学装置

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JP2007079487A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Sharp Corp 光学部品および光学装置

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