JPH09146129A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

光走査装置及び画像形成装置

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JPH09146129A
JPH09146129A JP29872995A JP29872995A JPH09146129A JP H09146129 A JPH09146129 A JP H09146129A JP 29872995 A JP29872995 A JP 29872995A JP 29872995 A JP29872995 A JP 29872995A JP H09146129 A JPH09146129 A JP H09146129A
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JP
Japan
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surface acoustic
acoustic wave
intensity
optical waveguide
saw
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JP29872995A
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English (en)
Inventor
Masao Watabe
雅夫 渡部
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波信号によって表面弾性波を励起する場
合であっても所定の光ビームの強度を安定して得る。 【解決手段】 光走査装置は、励起用IDT20及び検
出用IDT22が設けられた光導波路10と、光導波路
内に光ビームを入射させるレーザー12と、IDT20
にSAWを励起させる高周波信号を入力するVCO34
と、一定の強度のレーザー・ビームが射出されるように
IDT22で検出されたSAW18の強度に応じてVC
O34からの出力信号を補正する制御回路32とを備え
ている。光導波路10中を伝搬する光ビームはIDT2
0によって励起されたSAW18により偏向された後に
射出され、F・θレンズ等の光学系を経て感光体30を
露光する。励起されるSAW18はIDT22からの強
度信号に応じて補正され、一定強度の回折光が射出され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光走査装置及び画
像形成装置にかかり、特に、薄膜で形成された光導波路
内に入射された光ビームを、光導波路内で励起された表
面弾性波によって偏向する光走査装置、及びレーザー・
プリンター、デジタル複写機、ファクシミリ等の光走査
装置を用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザー・ビーム・プリンター、デジタ
ル複写機、ファクシミリ等に用いられる光ビームによる
光走査装置としては、気体レーザーや半導体レーザーか
らの光ビームを偏向する回転多面鏡(ポリゴンミラー)
と、その回転多面鏡により反射された光ビームを感光体
等の結像面上において等速度直線運動の状態に集光する
fθレンズとで構成されたものが代表的に用いられてい
る。このようなポリゴンミラーを用いた光走査装置は、
モーターによってポリゴンミラーを高速回転させるため
に、耐久性に問題があると共に高速回転の際の騒音が発
生する。また、これら耐久性や騒音を考慮すると、光走
査速度はモーターの回転数によって制限されるという問
題がある。
【0003】このため、音響光学効果を利用した光導波
路型の光偏向素子が期待されている(C.S.Tsai,IEEE Tr
ans.Circuits and Syst.vol.CAS-26(1979)1072. 、特開
昭52−68307号公報や特公昭63−64765号
公報等参照)。この光導波路型の光偏向素子は、LiN
bO3 やZnO等よりなる光導波路と、この光導波路内
に光ビームをカップリング(入射)させるための入射手
段と、光導波路中の光ビームを音響光学効果により偏向
するための表面弾性波を励起するくし形電極(トランス
デューサ)と、偏向された光ビームを光導波路中より射
出するための射出手段とを備えたものであり、この他に
必要に応じて薄膜レンズ等が光偏向素子へ付加される。
【0004】このような光導波路型の光偏向素子におい
て、光ビームの偏向角度と表面弾性波の周波数とは略比
例の関係がある。一方、偏向された光ビームの強度は周
波数依存特性を有し、偏向角度によって強度が変化す
る。この周波数特性は、くし型電極の形状や個数およ
び、表面弾性波を励起するくし型電極に入力される電
圧、例えば電圧制御発振器(VCO:Voltage Controll
ed Oscllator)の出力電圧のレベルの周波数特性等に依
存している。従って、数十mrad以上の角度範囲で偏
向するようにすると、高帯域で周波数を変化させること
になり、偏向された光ビームの強度は10〜20%程度
変化する。この変化はレーザビーム・プリンタやファク
シミリ等にとっては、印字ムラ等になって現れる。
【0005】この問題を解消するため、プリンター等へ
の応用が検討された光走査素子が提案されている(野崎
他,信学技報,OQE85-177(1986)43.、羽鳥他,信学技
報,OQE88-139(1989)9. )。この技術では、予め表面弾
性波の周波数特性を測定し、その測定値に基づいてVC
Oに相当する高周波アンプの出力特性を制御することに
よって、約±5%の光ビームの強度の安定性を得てい
る。しかしながら、この方法では、さらに高い光ビーム
の強度の安定度を得ることができない。また、導波路の
偏向部位等からのジュール熱による導波路の温度変化
や、駆動回路等の経時変化によって、導波路の材料の性
能指数及び実効屈折率が変化して、回折効率(偏向時の
光強度)が変化するという動的な変化に対応することが
できない。
【0006】このような動的な変化に対応するために、
特開昭57−14623号公報には、励起用のトランス
デューサ(IDT)の対向側に検出用トランスデューサ
を設置し、導波路上を伝搬してきた表面弾性波の速度変
化を検出し、その検出結果から光偏向素子の温度変化を
求めて、光偏向素子の温度を制御することで、導波路の
材料の性能指数及び実効屈折率の変化を抑制する方法が
提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術のように温度を制御する方法では、ペルチェ素
子等の電熱変換素子が必要であると共にそれを制御する
ために装置が複雑になり、コスト高になる。また、高周
波信号によって表面弾性波を励起する場合、各々の周波
数においてブラック反射を満足させることができるよう
に異なった角度で表面弾性波が進行する。このため、偏
向させるための光ビームの幅を広くすると、表面弾性波
の広がりがトランスデューサの幅に比べて大きくなり、
対向側に設置した検出用トランスデューサだけでは良好
に信号を検出することができないことがある。また、高
周波信号によって表面弾性波を励起する場合には、トラ
ンスデューサに検出されない、すなわち検出用トランス
デューサで吸収されない表面弾性波が散乱して回折時の
ノイズとなり、偏向の妨げとなることがある。
【0008】本発明は、上記事実を考慮して、高周波信
号によって表面弾性波を励起する場合であっても所定の
光ビームの強度を安定して得ることができる光走査装置
及び画像形成装置を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の光走査装置は、入力された高周波信号に応じ
て表面弾性波を励起するトランスデューサと、薄膜で形
成された光導波路とを備え、前記高周波信号に応じて励
起された表面弾性波により偏向させた光ビームを射出し
て投影面上で走査する光走査装置において、前記光導波
路上の前記トランスデューサの表面弾性波の伝搬側に設
けられかつ、前記光導波路上を伝搬した表面弾性波の強
度変化を検出する検出手段と、検出した表面弾性波の強
度変化に基づいて、励起する表面弾性波の強度が所定値
になるように、前記トランスデューサへ入力する高周波
信号の強度を補正する補正手段と、を備えたことを特徴
としている。
【0010】本発明によれば、入力された高周波信号で
くし形電極等で構成されるトランスデューサにより励起
された表面弾性波が光導波路上を伝搬する。この光導波
路上を伝搬した表面弾性波の強度変化を、検出手段によ
り検出する。トランスデューサによって励起される表面
弾性波は、偏向する角度、入力された高周波信号の変動
や光導波路の材料等の特性によって強度変化する。この
ように強度変化すると、射出された光ビームの強度が変
化する。そこで、補正手段は、検出した表面弾性波の強
度変化に基づいて、励起する表面弾性波の強度が所定値
になるように、すなわち、所定強度の光ビームが射出さ
れるように、トランスデューサへ入力する高周波信号の
強度を補正する。従って、検出手段によって検出された
強度変化によって、励起される表面弾性波の強度は所定
値に補正され、安定した所定強度の光ビームを射出する
ことができる。
【0011】ここで、入射した光ビームの幅が広いとき
や表面弾性波の広がりがトランスデューサの幅に比べて
大きくなるときには、検出手段だけでは全ての表面弾性
波を検出することができずに良好に信号を検出すること
ができないことがある。また、検出手段に検出されな
い、すなわち吸収されない表面弾性波が散乱して回折時
のノイズとなり、偏向の妨げとなることがある。
【0012】そこで、請求項2にも記載したように、前
記トランスデューサにより励起された表面弾性波を当該
表面弾性波が伝搬するに従って当該表面弾性波のビーム
幅が狭くなるように導く弾性波ビーム幅変換手段を、前
記光導波路の前記検出手段の検出側にさらに設ける。こ
のようにすることによって、励起され伝搬された表面弾
性波は、ビーム幅が狭くなり、効率的に検出手段に導か
れる。
【0013】また、請求項3にも記載したように、前記
トランスデューサにより励起された表面弾性波を収束さ
せる表面弾性波収束手段を、前記光導波路の前記検出手
段の検出側にさらに備えるようにしてもよい。このよう
にすることによって、励起され伝搬された表面弾性波
は、前記検出手段へ向けて収束され、ビーム幅が狭くな
り、効率的に検出手段に導かれる。この表面弾性波収束
手段は、光導波路上に、レンズ作用を有するように屈折
率を異ならせた材料を用いることや屈折率を段階または
連続的に変化させた部位を形成するようにしてもよい。
また、表面弾性波を反射収束させるために弧状に形成さ
れた表面弾性波反射溝を用いてもよい。
【0014】前記補正手段は、請求項4にも記載したよ
うに、射出する光ビームの強度を所定強度に補正するた
めの補正量を各周波数毎に記憶した記憶手段を備え、前
記検出手段で検出した表面弾性波の変化及び記憶手段に
記憶した補正量に基づいて補正することができる。すな
わち、記憶手段は、前記高周波信号の各周波数毎に、補
正量を記憶し、検出手段で検出した表面弾性波の変化及
び記憶手段に記憶した補正量に基づいて補正する。この
記憶手段に記憶した補正量は、各周波数に対応して光ビ
ームの強度を所定強度に補正するためのものであり、検
出手段で検出した表面弾性波の強度変化から定まる高周
波信号に対応する補正量を用いてトランスデューサに入
力する高周波信号を周波数毎に補正する。従って、記憶
手段に記憶された補正量を読みだすのみで高周波信号を
補正でき、演算負荷を軽減できる。また、周波数変動に
対応する光ビームの変動を予め検出し、射出する光ビー
ムの強度を所定強度に補正するための補正量を記憶した
記憶手段を備え、前記検出手段で検出した表面弾性波の
変化及び記憶手段に記憶した補正量に基づいて補正する
ことができる。すなわち、表面弾性波の周波数変動に対
応する光ビームの変動を予め検出して、光ビームの強度
が所定強度にするための高周波信号の補正量を求め、記
憶手段に記憶する。検出手段で検出した表面弾性波の強
度変化によって定まる補正量を記憶手段から読み取り、
読み取った補正量によりトランスデューサに入力する高
周波信号を補正する。
【0015】また、本発明の画像形成装置は、画像を形
成するための感光体と、前記感光体を一様に帯電する帯
電手段と、前記感光体に光を照射して潜像を形成する露
光手段と、前記潜像を可視化する現像手段とを備えた画
像形成装置において、前記露光手段は、薄膜で形成され
た薄膜光導波路と、入力された高周波信号に応じて表面
弾性波を励起するトランスデューサと、前記薄膜光導波
路に少なくとも1本の光ビームを入射するための光源
と、前記光導波路上の前記トランスデューサの表面弾性
波の伝搬側に設けられかつ、前記光導波路上を伝搬した
表面弾性波の強度変化を検出する検出手段と、検出した
表面弾性波の強度変化に基づいて、励起する表面弾性波
の強度が所定値になるように、前記トランスデューサへ
入力する高周波信号の強度を補正する補正手段と、前記
高周波信号の供給により励起された表面弾性波により偏
向した光ビームを薄膜導波路外に出射する出射手段と、
から構成する。従って、高周波信号により偏向された光
ビームであってもその強度は安定することになり、印字
ムラや色村が生じることなく画像を形成することができ
る。
【0016】なお、上記の光ビームを射出するための装
置としてはレーザー装置があり、He−Ne等の気体レ
ーザーや、AlGaAs等の化合物半導体レーザーまた
はこれらのレーザー・アレイ等を用いることができる。
薄膜で形成された光導波路の材料としてはLiNb
3 、LiTaO3 、ZnO、Pb(Zr,Ti)O3
(PZT)、(Pb,La)(Zr,Ti)O3 (PL
ZT)等が代表的であり、例えば、LiNbO3 の場合
は、LiNbO3 単結晶ウエハーにTiを蒸着した後、
Tiを約1000°CにてLiNbO3 に拡散すること
によって作製した光導波路、LiTaO3 単結晶基板上
へLiNbO3 薄膜をRf−マグネトロン・スパッタリ
ングによって気相エピタキシャル成長した光導波路、α
−Al2 3単結晶基板上へLiNbO3 薄膜をゾルゲ
ル法によって固相エピタキシャル成長した光導波路等を
用いることができる。ZnOの場合は、ガラス基板上へ
電子ビーム蒸着またはRf−マグネトロン・スパッタリ
ングによって作製したc軸配向性のZnO薄膜を光導波
路としたもの、PLZTの場合には、MgO基板上へP
LZT薄膜をイオンビーム・スパッタリングによって気
相エピタキシャル成長した光導波路、GaAs基板上エ
ピタキシャルMgOバッファ層へPLZT薄膜をRfマ
グネトロン・スパッタリングによって気相エピタキシャ
ル成長した光導波路、SrTiO3 基板上へPLZT薄
膜をゾルゲル法によって固相エピタキシャル成長した光
導波路等を用いることができる。
【0017】レーザー装置の発振によって射出される光
ビーム、すなわちレーザー・ビームはプリズム・カップ
リング、バット・カップリング(またはエンド・カップ
リング)、グレーティング・カップリング、エバーネッ
セント・フィールド・カップリング等によって光導波路
に入射される。薄膜レンズとしては、モード・インデッ
クス・レンズ、ルネブルク・レンズ、ジオデシック・レ
ンズ、フレネル・レンズ、グレーティング・レンズ等が
適している。光導波路中の光ビームを回折偏向するため
の表面弾性波(SAW)を励起用のトランスデューサ、
または伝搬された表面弾性波を検出する検出手段として
のトランスデューサは、平行くし形電極、表面弾性波の
伝搬方向に電極指間ピッチを変化させたチャープ電極、
この電極を角度を変えて複数配置した電極、各電極指間
の角度が傾斜したチャープ電極、湾曲したすだれ状電
極、各電極指間隔が電極長さ方向に変化する湾曲電極、
電極指間ピッチの異なる複数個の電極を角度を変えて配
置した電極等を用いることができ、さらにいずれかの電
極を用いて光導波路中の光ビームを多重回折することも
可能である。また、検出手段としての検出用トランスデ
ューサは信号を検出するだけでなく光ビーム回折後の表
面弾性波を吸収することで、光導波路内での表面弾性波
の余分な散乱を防ぐ機能をも有している。変調はデジタ
ルおよびアナログの何れかを必要に応じて選択すること
が可能である。出射手段は、プリズム・カップラー、グ
レーティング・カップラー、フォーカシング・カップラ
ー、SAWグレーティング・カップラー等が適してい
る。表面弾性波のフィードバック制御を行う為には、具
体的には、トランスデューサに入力される高周波の発振
回路であるVCO(電圧制御発振器)の出力電圧レベル
を調整できるような回路をVCOに組み込み、制御ルー
プを構成すること等によって達成される。
【0018】前記請求項2に記載の弾性波ビーム幅変換
手段に相当する、表面弾性波の幅を変換する表面弾性波
導波路は、薄膜導波路の上に薄膜を設け、導波部の速度
を遅くすることによって、エネルギーを導波路内に閉じ
込めようとするものでTa25 、Al2 3 、等の薄
膜をリフトオフ法等を用いて、高周波スパッタ法等によ
り作製することができる。
【0019】前記請求項3に記載の表面弾性波収束手段
に相当する、弾性波反射溝は、たとえばフォトリソグラ
フィー、イオンビーム加工、レーザ加工等によって形成
される。反射溝の内側面は反射面となるから、表面弾性
波の乱反射を防ぎ効率の良い反射を確保する為に、滑ら
かにしておくと良い。また、反射溝の深さは表面弾性波
の波長(周期)λに対して2λ程度で十分である。更
に、この反射溝を円弧状に形成することで、拡散してい
る表面弾性波を検出用トランスデューサに収束させるこ
とができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。第1実施の形態は、入射したレー
ザー・ビームを薄膜導波路によって所定の角度範囲で偏
向する光走査装置に本発明を適用したものである。
【0021】まず、表面弾性波(以下、SAWとい
う。)を用いて偏向を行うときの薄膜導波路の回折効率
(偏向時の光強度)について説明する。
【0022】一般的には、音響光学効果(AO効果)に
よる光変調素子としての光学素子内での回折効率ηは近
似的に次の(1)式で表される。
【0023】 η=sin2 [π/4・I{M ・ P・L /(d・λ2 )}1/2 ] ・・・(1) 但し、I:導波光とSAWの重なり積分 M:次の式で示す薄膜導波路材料の性能指数(音響光学
良度指数) M=ni3 nd3 /ρv3 (ρ:薄膜の密度、v:表面弾性波の速度、ni:入射
光に対する実効屈折率、nd:回折光に対する実効屈折
率) P:表面弾性波の強度 L:導波光とSAWの相互作用長
【0024】ここで、上記の(1)式より、入力する高
周波信号の強度(高周波パワー)に対して発生する表面
弾性波の強度(以下、SAWパワーという。)Pの変換
は、100%の効率で行われず、全高周波パワーのおよ
そ数10%がSAWパワーに変換されるのみである。ま
た、SAWを励起するためのトランスデューサ(IDT
電極)の形状に起因して、使用する周波数帯域でSAW
パワーが5%〜20%程度変化する。そのため、回折効
率も周波数依存性を有することになり、5%〜20%程
度変化する。また、このときSAWに変換されなかった
入力した高周波パワーはジュール熱等になり、導波路自
体の温度変化を生じさせる。このことにより、薄膜導波
路材料の性能指数及び実効屈折率に変化が生じ、その結
果回折効率に変化が生じる。
【0025】この問題点を解消するために、本発明者等
は、上記の(1)式より回折効率を変化させるものとし
ては薄膜導波路の材料の性能指数及び実効屈折率と、S
AWパワーとがある点に着眼し、SAWパワーを変化さ
せることで、薄膜導波路材料の性能指数及び実効屈折率
の変化を補正して、回折効率を一定とさせることが可能
であるという知見を得た。
【0026】図1に示すように、第1実施の形態にかか
る光走査装置は、20mWの出力の半導体レーザー12
を備えている。この半導体レーザー12からはコリメー
トされたレーザー・ビームが射出される。なお、光導波
路10上に入力されたレーザー・ビームをコリメート等
のビーム整形をするための薄膜レンズを設けてもよい。
半導体レーザー12の射出側には、α−Al2 3 単結
晶基板上にLiNbO 3 薄膜導波路である光導波路10
が設けられた光学素子が設けられている。この光導波路
10上には、半導体レーザー12から射出されたレーザ
ー・ビームを光導波路10内へ入射させるための入射用
グレーティング14が形成されている。半導体レーザー
12から射出されたレーザー・ビーム16は入射用グレ
ーティング14のグレーティング・カップリングにより
光導波路10へ入射される。光導波路10上に入射され
たレーザー・ビーム16aの進行方向に沿った所定位置
には射出用グレーティング28が設けられている。従っ
て、光導波路10内を進行したレーザー・ビーム16a
は、射出用グレーティング28によって光導波路10外
へ射出される。この光導波路10外へ射出されたレーザ
ー・ビーム16bの射出方向に沿った所定位置には円筒
状の感光体30が位置している。なお、図示は省略した
が、光導波路10のレーザー・ビームの射出側で感光体
30までの間にはF・θレンズ等の光学系が設けられて
いる。
【0027】上記光導波路10内を進行するレーザー・
ビーム16aから所定方向(図1では紙面の上方向)へ
所定間隔を隔てた位置の光導波路10上には、電極指間
ピッチを変化させたトランスデューサとしての励起用チ
ャープIDT電極(以下、励起用IDT電極という。)
20が設けられている。この励起用IDT電極20と対
向する位置の光導波路10上には検出用チャープIDT
電極(以下、検出用IDT電極という。)22が設けら
れている。
【0028】上記の励起用IDT電極20は整合回路3
6を介してVCO34の出力端子34Aに接続されてい
る。検出用IDT電極22は、制御回路32の入力端子
32Aに接続されている。この制御回路32の第1出力
端子32AはVCO34の入力端子34Bに接続され、
第2出力端子32Cは半導体レーザー12に接続されて
いる。半導体レーザー12は、制御回路32から出力さ
れた信号に応じて一定の光量のレーザー・ビームが射出
されるように駆動する。
【0029】励起用IDT電極20は、入力された信号
に応じてSAW18を励起する。すなわち、VCO34
から出力された高周波信号が整合回路36で励起用ID
T電極20を駆動するための信号に整合され、励起用I
DT電極20へ入力されて、SAW18を励起する。こ
のVCO34の出力周波数はVCO34の入力端子34
Bに入力される電圧値によって定まる。制御回路32
は、検出用IDT電極22からの検出信号に基づいてV
CO34へ補正量を出力する(詳細後述)。VCO34
は、補正量を含む電圧値に基づいて所定周波数の高周波
信号を出力する。従って、信号がVCO34の入力端子
34Bに入力されると、VCO34から補正量を含む電
圧値に基づいて所定周波数の高周波信号が出力され、そ
の高周波信号が励起用IDT電極20に印加されると、
光導波路10に同じ周波数のSAW18が励起される。
【0030】これによって、光導波路10へ入射された
レーザー・ビーム16は、光導波路10に励起されたS
AW18によりブラッグ回折されることによって偏向さ
れる。この偏向されるレーザー・ビームは、励起用ID
T電極20に入力された高周波信号により所定角度範囲
(図1では角度θ)内で偏向される。そして、光導波路
10から射出されたレーザー・ビーム16bは、図示を
省略したF・θレンズ等の光学系を通過し感光体30上
へ至る。従って、レーザー・ビームは偏向によって感光
体30上を走査することになり、偏向されたレーザー・
ビームによって感光体30上に走査線を形成できる。
【0031】なお、本実施の形態では、図示は省略した
駆動手段によって感光体30は所定の回転速度で所定方
向(図1では矢印A方向)に回転可能とされている。従
って、上記の偏向による走査を主走査とし、感光体の回
転による副走査をすることによって、感光体30上に走
査線が副走査方向に複数連続した画像面(投影面)を形
成することができる。
【0032】次に、上記VCO34の一例を図2を参照
し説明する。図2に示したVCO34は、ゲイン調節端
子を設けた回路の一例である。VCO34は、電圧入力
端子52及びゲイン調整端子54を備えており、電圧入
力端子52は信号レベル変換器40を介して発振回路4
2に接続されている。信号レベル変換器40は、電圧入
力端子52から入力された電圧値を発振回路42へ入力
するための入力レベルに変換するための変換器である。
また、発振回路42は入力された信号レベルに応じた高
周波信号を発振するための回路である。発振回路42の
出力端子はDBM(Double Balanced Modelation)44
及び増幅器(AMP)46を介して出力端子34Aに接
続されている。DBM44はゲイン調整端子54に接続
されており、このDBM44とゲイン調整端子54との
間は信号安定化のためにコンデンサ48及び抵抗50を
介して接地されている。DBMはゲイン調節端子54か
ら入力される電流によってDBM44の入力信号(高周
波信号)に対する出力信号の減衰率が変化する。従っ
て、電圧入力端子52に入力された電圧値に応じて発振
回路42において高周波が発振される。発振回路42で
発振された高周波信号は、DBM44でゲイン調節端子
54から入力される電流に応じてゲイン調整され、AM
P46を通して出力端子34Aから出力される。
【0033】次に、上記制御回路の一例を図3を参照し
説明する。制御回路32は、半導体レーザー12が射出
するレーザービーム16の強度を一定に保持するための
オートパワーコントローラ(APC)等の駆動回路70
を備えている。なお、この駆動回路70は、後述するメ
モリ66やホストコンピュータからの制御信号によって
レーザー・ビーム16の強度を定めるようにしてもよ
い。なお、感光体30上に画像を形成する場合には、図
示しないホストコンピュータ等から形成するための画像
の濃度等に応じた画像データが入力されるようにして、
感光体30の走査(主走査及び副走査)と同期して、駆
動回路70において画像データに応じてレーザー・ビー
ム16の強度を変更すればよい。
【0034】また、制御回路32は、メモリ66を備え
ており、このメモリ66は変換器64の入力端子及び演
算器68の第1入力端子に接続されている。この演算器
68の第2入力端子は強度検出器72を介して検出用I
DT電極22に接続されている。変換器64の出力端子
は電圧入力端子52(図2)に接続する端子60に接続
されている。また、演算器68の出力端子はゲイン調整
端子54(図2)に接続する端子62に接続されてい
る。
【0035】メモリ66には光導波路10から射出され
るレーザー・ビーム(回折光)の強度を一定に保持する
ように予め定められた基準信号y0 が記憶されている。
この基準信号y0 は光導波路10から射出されるレーザ
ー・ビーム(回折光)の強度が予め定めた一定値である
ときに強度検出器72から出力される信号に一致されて
いる。強度変換器72は検出用IDT電極22から出力
された信号の強度を検出するものである。なお、検出用
IDT電極22から出力された信号は、SAW18の周
波数と強度であるが、本実施の形態では説明を簡単にす
るため、強度検出器72は検出されたSAW18の、あ
る周波数における強度信号を出力するものとして説明す
る。また、周波数毎に強度を検出するようにしてもよ
い。この場合にはSAW18の周波数と強度に応じた強
度信号を出力するようにすればよい。変換器64はメモ
リ66から入力された信号に応じた電圧をVCO34の
電圧入力端子52にレベル校正した信号Yとして変換出
力するための回路である。演算器68は第1及び第2の
入力端子から入力された信号を減算した演算結果に応じ
た信号gを出力する回路である。
【0036】次に、本実施の形態の光走査装置の作動を
説明する。光導波路10へ入射された一定強度のレーザ
ー・ビーム16aは、SAW18によるブラッグ回折の
作用により偏向される。すなわち、光導波路10内を通
過するレーザー・ビームは、励起用IDT電極20に入
力された高周波信号に応じて励起されるSAW18によ
って光導波路10内でブラッグ回折されて、偏向され
る。このとき、光導波路10から射出されるレーザー・
ビーム(回折光)の強度を一定に保持するための基準信
号y0 に対応する信号Yが制御回路32から出力されて
おり、VCO34はその信号Yに応じた高周波信号を出
力し、励起用IDT電極20で励起されたSAW18が
伝搬される。
【0037】この導波路10上を伝搬するSAW18
は、検出用IDT電極22に伝搬して、この検出用ID
T電極22から出力信号が出力される。この出力信号に
応じて制御回路32の強度検出器72から強度信号ya
が出力される。演算器68ではメモリ66からの基準信
号y0 から強度信号yaを減算し、その減算結果である
信号g(=y0 −ya)をゲイン調整端子54へ向けて
出力する。
【0038】VCO34では信号Yにより発振回路で高
周波が発振されると共に、DBM44において信号gに
応じてゲイン調整され(出力信号の減衰率が変化さ
れ)、整合回路36を介して励起用IDT電極20に入
力される。
【0039】従って、制御回路32では、光導波路10
から射出されるレーザー・ビームの強度が一定であれば
強度検出器72からは基準信号y0 と一致する強度信号
yaが出力される。一方、SAW18の強度が変動する
と、射出されるレーザー・ビームの強度が変動し、強度
検出器72から出力される強度信号yaは基準信号y 0
と不一致となる。このように不一致となる強度信号が出
力されると、演算器68で差分が求められ、VCO34
の出力信号の減衰率が変化するように信号gが出力され
る。このようにして出力信号の減衰率が変化された高周
波信号が励起用IDT電極20に入力されると、略一定
の強度のレーザー・ビームを射出するようなSAW18
が励起される。これによって、光導波路10から射出さ
れるレーザー・ビームの強度、すなわち、回折光の強度
は、基準信号に略一致し安定する。
【0040】本発明者等は、本実施の形態にかかる光走
査装置において、トランスデュサーの帯域Δf=100
0MHz、レーザーの波長λ0=780nm、レーザー
・ビーム幅10mmの条件で実験を行い、光導波路から
射出されたレーザー・ビームは、偏向角度が約13°で
走査され、レーザー・ビームの光強度分布の均一性が良
好な走査線を形成することができる、という結果を得
た。
【0041】なお、上記検出用IDT電極22で検出さ
れる出力信号は、SAWの周波数と強度であるが、伝搬
速度を求め、求めた伝搬速度から温度変化を求めて、上
記の(1)式を補正することも可能である。一例として
は、レーザー・ビーム16aを偏向するとき以外の時
間、例えば回折光の帰線時間(TV信号の走査線の帰線
時間に相当する)を利用して、この帰線時間内に励起用
IDT電極20にトリガーパルス等の標準信号を入力す
る。そして、出力用チャープIDT22から標準信号を
抽出することによって、SAW18の伝搬速度vAを求
めることができる。すなわち、出力用チャープIDT2
2から抽出された標準信号の遅延時間をτ、励起チャー
プIDT20と検出用IDT電極22の間の距離をLA
とすると、伝搬速度vA は次の(2)式で表せる。
【0042】 vA =LA/τ ・・・(2)
【0043】このSAWの伝搬速度vA の所定時間にお
ける速度変化量Δvと温度変化量ΔTとの関係は次の
(3)式で表せる。
【0044】 Δv=R{ΔT}2 ・・・(3) 但し、R:定数
【0045】ここで、上記の(1)式の密度や屈折率は
温度変動によって変化する。従って、上記の(3)式か
ら求めた温度変化量を用いて密度や屈折率の変化による
回折効率の変化を補正するようにすれば、より正確にS
AWの出力安定性を得ることができる。
【0046】また、上記の、高周波信号駆動回路の経時
変動や温度変動、及び励起用IDT電極20の形状から
予測されるSAW18の変動は予め実験等によって求め
ることができるので、これら予め求めた変動による補正
量を制御回路32にさらに記憶しておけば、SAW18
をさらに安定させることができ、射出されるレーザー・
ビームの安定性を向上させることができる。
【0047】なお、本実施の形態の光走査装置を用いて
感光体30上に画像を形成する場合には、SAWの偏向
による主走査及び感光体30の回転による副走査に同期
して画像信号に基づいてレーザー・ビームを投影するよ
うにすればよい。例えば、2値画像形成の場合には、画
像信号の画素毎に感光体30上に投影されるレーザー・
ビームをオンオフしたり、レーザー・ビームの強度を感
光体30上に潜像形成が可能な強度とそれ未満の強度と
に強弱させる。また、階調画像の場合には階調度に応じ
てレーザー・ビームの強度を設定する。これらレーザー
・ビームをオンオフしたり、レーザー・ビームの強度を
強弱または設定したりすることは、半導体レーザー自体
を制御したり、励起用IDT電極へ入力する高周波信号
の強度を変更することで、可能である。
【0048】次に、第2実施の形態を説明する。上記実
施の形態における光導波路で大きな角度範囲で偏向しよ
うとすると、励起用IDT電極20へ入力する信号の周
波数帯域が広帯域になり、制御が複雑化すると共に、光
導波路への負荷が増大する。そこで、本実施の形態で
は、単純な構成で、より広範囲の走査を可能とする光走
査装置を提供するものである。なお、本実施の形態は上
記実施の形態と略同様の構成であるため、同一部分は詳
細な説明を省略する。
【0049】図4に示すように、第2実施の形態にかか
る光走査装置は、半導体レーザー12として、20mW
の出力の半導体レーザー121 ,122 ,123 を備え
ている。これらの各半導体レーザー121 〜123 から
はコリメートされたレーザー・ビームが射出される。
【0050】半導体レーザー121 の射出側には、上記
光導波路10と同様の構成の光導波路10aが設けられ
た光学素子が設けられており、光導波路10a上には、
半導体レーザー121 〜123 の各々から射出されたレ
ーザー・ビームを光導波路10a内へ入射させるための
入射用グレーティング141 が形成されている。この光
導波路10a上に入射されたレーザー・ビームの進行方
向に沿った所定位置には射出用グレーティング281
設けられている。光導波路10a外へ射出されたレーザ
ー・ビームの射出方向に沿った所定位置には円筒状の感
光体301 が位置している。
【0051】光導波路10上には、上記実施の形態にお
ける励起用IDT電極20及び検出用IDT電極22と
同様の配置であり、半導体レーザー121 を担当する励
起用IDT電極201 及び検出用IDT電極221 、半
導体レーザー122 を担当する励起用IDT電極202
及び検出用IDT電極222 、半導体レーザー123
担当する励起用IDT電極203 及び検出用IDT電極
223 が並列して設けられている。これら励起用IDT
電極201 〜203 及び検出用IDT電極22 1 〜22
3 は、偏向角度範囲θで感光体301 を走査したとき
に、走査線が連続するように配置される。
【0052】励起用IDT電極201 は整合回路361
を介してVCO341 に接続され、検出用IDT電極2
1 は制御回路321 に接続される。同様に、励起用I
DT電極202 は整合回路362 を介してVCO342
に接続され、励起用IDT電極203 は整合回路363
を介してVCO343 に接続され、検出用IDT電極2
2 、223 は、制御回路321 に接続されている。こ
の制御回路321 の出力端子はVCO341 〜343
入力端子に各々接続されている。また、半導体レーザー
を駆動するための出力端子32Cは半導体レーザー12
1 〜123 の各々に接続されている。
【0053】図5に示すように、制御回路321 は、上
記制御回路32(図3)と同様の構成である制御部82
1 、822 、823 を有し、これら制御部821 、82
2 、823 にはタイミング回路80が接続されている。
制御部821 は検出用IDT電極221 からの検出信号
に基づいてVCO341 へ補正量を出力し、制御部82
2 は検出用IDT電極222 からの検出信号に基づいて
VCO342 へ補正量を出力し、制御部823 は、検出
用IDT電極223 からの検出信号に基づいてVCO3
3 へ補正量を出力する。VCO341 〜343 の各々
は、補正量を含む電圧値に基づいて高周波信号を出力す
る。タイミング回路80は、制御部82 1 〜823 から
出力される信号を投影面上で1本の走査線を形成するよ
うに同期させるための回路である。例えば、制御部82
1 〜823 から順に信号を出力するように同期信号を出
力したり、制御部821 〜823 の各々が一致して動作
するように同期信号を出力したりする。このように、V
CO341 〜343 の各々に信号が入力されると、各V
COから高周波信号が出力され、その高周波信号が励起
用IDT電極に印加され、光導波路10に同じ周波数の
SAWが励起される。すなわち、励起用IDT電極20
1 はSAW181 を励起し、励起用IDT電極202
SAW182 を励起し、励起用IDT電極203 はSA
W183 を励起する。
【0054】これによって、例えば制御部821 〜82
3 から順に信号が出力される場合、光導波路10へ入射
された半導体レーザー121 からのレーザー・ビームが
SAW181 によりブラッグ回折されることによって偏
向され、その後半導体レーザー122 からのレーザー・
ビームがSAW182 によりブラッグ回折されることに
よって偏向され、その後半導体レーザー123 からのレ
ーザー・ビームがSAW183 によりブラッグ回折され
ることによって偏向されるというように順次偏向され
る。これらの偏向されたレーザー・ビームは、各励起用
IDT電極に入力された高周波信号により略同一の所定
角度範囲(図4では角度θ)内で偏向される。そして、
光導波路10から射出されたレーザー・ビームは、図示
を省略したF・θレンズ等の光学系を通過し感光体30
1 上へ至る。
【0055】従って、SAW181 、SAW182 、そ
してSAW183 によりレーザー・ビームがブラッグ回
折されることによって順次偏向され、感光体301 上を
走査することになり、角度範囲3θで偏向したレーザー
・ビームにより形成される走査線に等価な走査線を感光
体30上に形成できる。
【0056】本実施の形態では、3つのの励起用IDT
電極に対向して、各々対応する検出用IDT電極を設置
している。これらの検出用IDT電極は、各々SAWを
検出することを主な機能とするが、これらの検出用ID
T電極はSAWの検出だけではなく、SAW吸収層とし
ての機能を有している。すなわち、励起用IDT電極2
1 で励起されたSAW181 は、検出用IDT電極2
1 で検出されることによって光導波路10a内の不要
な伝搬を抑制している。同様に、励起用IDT電極20
2 で励起されたSAW182 は、検出用IDT電極22
2 で検出されることによって光導波路10a内の不要な
伝搬を抑制し、励起用IDT電極203で励起されたS
AW183 は、検出用IDT電極223 で検出されるこ
とによって光導波路10a内の不要な伝搬を抑制してい
る。従って、励起用IDT電極201 〜203 の各々で
励起されたSAW181 〜183 は検出によって吸収さ
れ、後続のSAWへ影響することがない。このため、各
SAWは安定して伝搬する。
【0057】なお、本発明者等は、本実施の形態にかか
る光走査装置において、励起用IDT電極の帯域Δf=
1000MHz、レーザーの波長λ0=780nm、レ
ーザー・ビーム幅1mmとする条件で実験を行い、各レ
ーザー・ビームは偏向角度が約13°で走査されること
により、3本のレーザー・ビームによる見かけの走査角
度は約39°を得ることができ、レーザー・ビームもS
AWノイズ等で回折が乱されることなく、感光体上にて
均一な強度の一本の走査線を形成することができる、と
いう結果を得た。
【0058】図6には、第2実施の形態の比較例とし
て、検出用IDT電極を設けない光導波路10H による
光走査装置を示した。なお、比較例の制御回路32
H は、検出用IDT電極の検出信号によってVCOで信
号を出力するものではなく、所定の信号を出力するもの
である。
【0059】比較例では、励起用IDT電極201 でS
AW181 を励起し、励起用IDT電極202 でSAW
182 を励起し、励起用IDT電極203 でSAW18
3 を励起することによって広範囲で走査線を形成するよ
うに偏向することができるが、実際には励起用IDT電
極201 、202 から励起されたSAW181 、18 2
が光ビーム偏向後も光導波路10H 内を進行し存在して
いるため、伝搬方向で励起されるSAWに対してノイズ
となり、良好な回折が行われず、レーザビーム強度も制
御できずばらつくという問題を生じる。
【0060】次に、第3実施の形態を説明する。本第3
実施の形態は、励起用IDT電極で励起され伝搬するS
AWを効率的に検出するものである。なお、本実施の形
態は、上記第1実施の形態と同様の構成のため、同一部
分には同一符号を付し詳細な説明を省略する。
【0061】光導波路を用いた光走査装置では、チャー
プ傾斜型IDT等の励起用IDT電極を用いた場合、励
起されたSAWは入射されたレーザ・ビームに対してブ
ラッグ反射の条件を満たすように、入射されたレーザ・
ビームの光軸(進行方向に沿う中心軸)に対して、各周
波数毎に異なる角度で広がる。
【0062】例えば、上記第1実施の形態において、励
起用IDT電極として電極幅2.5μmのチャープ傾斜
型IDTを用いて、帯域Δf=1000MHz、レーザ
ーの波長λ0=780nm、レーザー・ビーム幅20m
mの条件でSAWを励起させた場合、SAWは4〜5°
の角度で放射され、検出側では、このブラッグ反射角の
広がりによる広がりと、SAWの拡散による広がりによ
って、3mm以上の広がりを伴って伝搬される。このと
き、励起用IDT電極に対向して設けられた検出用ID
T電極で検出できないSAWは光導波路内で反射し、レ
ーザー・ビームの回折に対してノイズとなる。このた
め、射出されるレーザー・ビームは安定した強度を得る
ことができない。
【0063】そこで、本実施の形態では、図7に示すよ
うに、SAW18を効率よく検出するため、光導波路1
0上でかつ検出用IDT電極22の検出側に、SAW幅
変換導波路90を設けている。このSAW幅変換導波路
90は、光導波路10上に、SAW18の伝搬方向の上
流側の部位の巾が最も広くなると共に、SAW18の伝
搬方向に向かって徐々に巾が狭くなりかつ、端面が円弧
状に形成された導波路部を形成することによって実現で
きる。これにより、SAW幅変換導波路90は、励起用
IDT電極20で励起され伝搬されたSAW18を検出
用IDT電極22に収束させる機能を有することにな
る。また、このSAW幅変換導波路90の形状はSAW
18の伝搬損失ができるだけ少なくなるように形成する
ことが好ましい。例えば、伝搬損失を抑制したSAW幅
変換導波路90の一例は、光導波路10上に厚さ1μm
のTa2 5 を装荷することにより形成することができ
る。この装荷膜の真下がSAW18が伝搬される導波路
部分となる。この装荷膜は、通常のリフトオフ法を用い
て、Taをターゲットにして高周波反応性スパツタリン
グにより作製することができる。
【0064】このように、SAW幅変換導波路90を形
成することによって、SAW幅変換導波路90ではSA
W18の伝搬速度が遅くなり、光導波路内で拡散するこ
となく、導波路内にSAW18のエネルギーが閉じ込め
られる。そして、SAW18の伝搬方向に向かって徐々
に巾が狭く形成されているので、導波路内のSAW18
は効率よく検出用IDT電極22へ導くことができる。
【0065】上記のように構成したSAW幅変換導波路
90を用いることで、励起用IDT電極20より励起さ
れ光導波路10上を伝搬し広がったSAW18が、効率
よく収束かつ伝搬され、検出用IDT電極22によって
検出される。本発明者等は、本実施の形態にかかる光走
査装置において、上記のようにして検出したSAW18
の周波数と強度信号によって、上記実施の形態と同様に
動作させて回折光が一定となるように高周波信号を入力
(VCO34をフィードバック)する実験を行い、レー
ザー・ビームは偏向角度13°にて走査され、レーザー
・ビームもSAWノイズ等で回折が乱されることなく、
感光体上にて均一な強度の一本の走査線を形成すること
ができる、という結果を得た。
【0066】なお、本実施の形態では、装荷膜の形成に
よるSAW幅変換導波路90によって伝搬されているS
AWを収束させているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、異なる屈折率の材料をレンズ機能を有する
ように光導波路を形成することやSAW18の伝搬方向
の上流側の部位の巾が最も広くなると共にSAW18の
伝搬方向に向かって徐々に巾が狭くなる光導波路に形成
することで、伝搬されたSAWを検出用IDT電極22
へ導くようにしてもよい。
【0067】次に、第4実施の形態を説明する。第3実
施の形態ではSAW18を効率よく検出するため、導波
路部を形成したが、本第4実施の形態は、検出側に反射
溝を設けることによって励起用IDT電極で励起され伝
搬するSAWを効率的に検出するものである。なお、本
実施の形態は、上記第1実施の形態と同様の構成のた
め、同一部分には同一符号を付し詳細な説明を省略す
る。
【0068】本実施の形態では、図8に示すように、S
AW18を効率よく検出するため、光導波路10上でか
つ検出用IDT電極22の検出側に、SAW反射溝92
を設けている。SAW反射溝92は、5mmの幅を有し
検出用IDT電極22の中心に収束するように円弧で形
成されている。
【0069】このSAW反射溝92は、例えばフォトリ
ソグラフィー、イオンビーム加工、レーザ加工等によっ
て形成することができる。なお、SAW反射溝92の反
射面となる内側面は、SAW18の乱反射を防止しかつ
効率の良くSAWを反射させるために、滑らかに形成す
ることが好ましい。また、光導波路10に形成するSA
W反射溝92の深さはSAW18の波長(周期)λに対
して2λ程度で十分である。本実施の形態では、このS
AW反射溝92を円弧状に形成しているので、拡散して
いるSAW18をSAW反射溝92の反射作用によって
検出用IDT電極22に収束させることができる。な
お、SAW反射溝92の形成する位置関係によってSA
W反射溝92による反射方向を変更可能である。従っ
て、励起用IDT電極20から伝搬されるSAW18の
伝搬方向を自由に設定することができ、検出用IDT電
極22の位置をSAW反射溝92による反射方向に応じ
て変更が可能である。また、SAW反射溝92の円弧の
曲率を変更することによって、収束されるSAW18の
集波の大きさを変更することができ、検出用IDT電極
22の形状(大きさ)を変更することができる。従っ
て、光導波路を設計するときの自由度が増加する。
【0070】上記のように構成したSAW反射溝92を
用いることで、励起用IDT電極20より励起され光導
波路10上を伝搬し広がったSAW18が、反射作用に
よって効率よく収束かつSAW反射溝92の反射方向に
伝搬され、検出用IDT電極22によって検出される。
本発明者等は、本実施の形態にかかる光走査装置におい
て、上記のようにして検出したSAW18の周波数と強
度信号によって、上記実施の形態と同様に動作させて回
折光が一定となるように高周波信号を入力(VCO34
をフィードバック)する実験を行い、レーザー・ビーム
は偏向角度13°にて走査され、レーザー・ビームもS
AWノイズ等で回折が乱されることなく、感光体上にて
均一な強度の一本の走査線を形成することができる、と
いう結果を得た。
【0071】なお、本実施の形態では、SAW反射溝を
形成することによって伝搬されているSAWを反射させ
ているが、本発明はこれに限定されるものではなく、レ
ンズ機能を有するグレーティングを形成し、伝搬された
SAWを屈折させて検出用IDT電極22へ収束させる
ようにしてもよい。
【0072】以上説明したように、上記実施の形態によ
る光走査装置は、励起用IDT電極及び検出用IDT電
極が設けられた光導波路と、この光導波路内にレーザー
・ビームを入射させる半導体レーザー等の光源と、励起
用IDT電極にSAWを励起させる高周波信号を入力す
るためのVCOと、一定の強度のレーザー・ビームが射
出されるように検出用IDT電極で検出されたSAWの
強度に応じてVCOからの出力信号を補正するための制
御回路とを備えている。この光走査装置によれば、光導
波路中を伝搬するレーザー・ビームは励起用IDT電極
によって励起されたSAWによって偏向された後に射出
され、そしてF・θレンズ等の光学系を経て感光体を露
光する。なお、光導波路中には必要に応じて光ビームの
整形を行う薄膜レンズを設けることが可能である。ま
た、検出用IDT電極は回折光の強度の補正及びSAW
を吸収するための機能を有しており、この検出用IDT
電極にSAWを効率よく収束させるために、SAW幅変
換導波路や、SAW反射溝を設けることが可能である。
このように、光走査装置を構成することによって、光導
波路から射出されるレーザー・ビームは所定範囲の偏向
角度(上記実施の形態では約13°)にて走査され、レ
ーザー・ビームもSAWノイズ等で回折が乱されること
なく、感光体上にて均一な強度の一本の走査線を形成す
ることができる。
【0073】本実施の形態の光走査装置は、レーザー・
ビーム・プリンター、デジタル複写機、ファクシミリ等
の光ビームによる光走査部分に用いることが好適であ
る。すなわち、従来、ポリゴンミラーにより反射された
光ビームを感光体等の結像面上において等速度直線運動
の状態に集光して走査線を形成しているが、モーターに
よりポリゴンミラーを高速回転させるために、耐久性に
問題があると共に高速回転の際の騒音が発生していた。
本実施の形態の光走査装置によれば、音響光学効果を利
用した光導波路を用いて、励起用IDT電極で励起され
たSAWによってレーザー・ビームを偏向すると共に、
検出用IDT電極を光導波路上に設け、検出したSAW
の強度変化に基づいてレーザー・ビーム強度が一定にな
るように高周波信号を補正しているので、感光体上にて
均一な強度の一本の走査線を形成でき、信頼性に優れ、
無騒音であり、かつ小型の光走査装置を提供できる。ま
た、本実施の形態の光走査装置は機械的な耐久性や騒音
を抑制できるので、光走査速度をモーターの回転数等に
よって制限する必要はない。
【0074】また、本実施の形態の光走査装置を、表示
装置や複写装置等の画像を形成するための画像形成装置
に用いれば、レーザー・ビームによって形成される走査
線は均一性が良好であるので、濃度むらや色むら等の画
像形成時点における問題が解消された装置を提供するこ
とができる。
【0075】なお、上記実施の形態では、1つの半導体
レーザーから射出されたレーザー・ビームで所定長さの
走査線を形成可能な場合を説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、複数のレーザー・ビームを合
波して1本のレーザ・ビームを形成するようにしてもよ
い。例えば、カラー画像を形成する場合にR,G,Bの
3色に対応する半導体レーザーを用いて1本のレーザ・
ビームを形成して感光体へ射出する場合への適用も容易
である。この場合、画像を形成するための画像データは
3色の各々について用意し、各色に対応する半導体レー
ザーを画像データに応じて駆動するようにすればよい。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
ランスデューサの表面弾性波の伝搬側に検出手段を設
け、検出した表面弾性波の強度変化に基づいて高周波信
号を補正しているので、高周波信号によって表面弾性波
を励起する場合であっても光ビームの強度を安定して提
供することができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態の光走査装置の構成を示す概略
図である。
【図2】VCOの構成の一例を示すブロック図である。
【図3】第1実施の形態の制御回路の構成の一例を示す
ブロック図である。
【図4】第2実施の形態の光走査装置の構成を示す概略
図である。
【図5】第2実施の形態の制御回路の構成の一例を示す
ブロック図である。
【図6】比較例の光走査装置の構成を示す概略図であ
る。
【図7】第3実施の形態の光走査装置の構成を示す概略
図である。
【図8】第4実施の形態の光走査装置の構成を示す概略
図である。
【符号の説明】
10 光導波路 18 SAW 20 励起用チャープIDT 22 検出用チャープIDT 32 制御回路 34 VCO

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された高周波信号に応じて表面弾性
    波を励起するトランスデューサと、薄膜で形成された光
    導波路とを備え、前記高周波信号に応じて励起された表
    面弾性波により偏向させた光ビームを射出して投影面上
    で走査する光走査装置において、 前記光導波路上の前記トランスデューサの表面弾性波の
    伝搬側に設けられかつ、前記光導波路上を伝搬した表面
    弾性波の強度変化を検出する検出手段と、 検出した表面弾性波の強度変化に基づいて、励起する表
    面弾性波の強度が所定値になるように、前記トランスデ
    ューサへ入力する高周波信号の強度を補正する補正手段
    と、 を備えたことを特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】 前記トランスデューサにより励起された
    表面弾性波を当該表面弾性波が伝搬するに従って当該表
    面弾性波のビーム幅が狭くなるように導く弾性波ビーム
    幅変換手段を、前記光導波路の前記検出手段の検出側に
    さらに設けたことを特徴とする請求項1に記載の光走査
    装置。
  3. 【請求項3】 前記トランスデューサにより励起された
    表面弾性波を収束させる表面弾性波収束手段を、前記光
    導波路の前記検出手段の検出側にさらに備えたことを特
    徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  4. 【請求項4】 前記補正手段は、射出する光ビームの強
    度を所定強度に補正するための補正量を各周波数毎に記
    憶した記憶手段を備え、前記検出手段で検出した表面弾
    性波の変化及び前記記憶手段に記憶した補正量に基づい
    て補正することを特徴とする請求項第1項記載の光走査
    装置。
  5. 【請求項5】 画像を形成するための感光体と、前記感
    光体を一様に帯電する帯電手段と、前記感光体に光を照
    射して潜像を形成する露光手段と、前記潜像を可視化す
    る現像手段とを備えた画像形成装置において、 前記露光手段は、 薄膜で形成された薄膜光導波路と、 入力された高周波信号に応じて表面弾性波を励起するト
    ランスデューサと、 前記薄膜光導波路に少なくとも1本の光ビームを入射す
    るための光源と、 前記光導波路上の前記トランスデューサの表面弾性波の
    伝搬側に設けられかつ、前記光導波路上を伝搬した表面
    弾性波の強度変化を検出する検出手段と、 検出した表面弾性波の強度変化に基づいて、励起する表
    面弾性波の強度が所定値になるように、前記トランスデ
    ューサへ入力する高周波信号の強度を補正する補正手段
    と、 前記高周波信号の供給により励起された表面弾性波によ
    り偏向した光ビームを薄膜導波路外に出射する出射手段
    と、 から構成したことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004535596A (ja) * 2001-05-03 2004-11-25 ケーエルエー・テンコール・テクノロジーズ・コーポレーション 光ビームに試料全体を走査させるためのシステムおよび方法
US6932271B2 (en) 2000-01-27 2005-08-23 Ricoh Company, Ltd. Optical scan module, optical scanner, optical scan method, image generator and image reader
US7613817B2 (en) 2001-04-04 2009-11-03 International Business Machines Corporation Counting and billing mechanism for web-services based on a SOAP-communication protocol

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