JPH09184419A - メタル担体用メタルケーシング - Google Patents

メタル担体用メタルケーシング

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JPH09184419A
JPH09184419A JP7351220A JP35122095A JPH09184419A JP H09184419 A JPH09184419 A JP H09184419A JP 7351220 A JP7351220 A JP 7351220A JP 35122095 A JP35122095 A JP 35122095A JP H09184419 A JPH09184419 A JP H09184419A
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metal
metal casing
honeycomb body
casing
cut line
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JP7351220A
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English (en)
Inventor
Yasuji Sakamoto
保司 坂本
Haruo Serizawa
治夫 芹沢
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Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 メタルハニカム体の製造時の外径寸法のバラ
ツキを効果的に吸収し、かつメタルハニカム体を強固に
固着することができるメタルケーシング(C)を提供す
る。 【解決手段】 薄肉金属板製の平板状帯材と波板状帯材
を交互に重積して製作した排気ガス浄化用触媒を担持す
るためのハニカム構造のメタルハニカム体を収容し固着
するためのメタルケーシングが、少なくとも一本の切れ
目線により分離された構造のものであり、切れ目線によ
り分離された一方の部位を、所望幅の少なくとも一つの
矩形状凸部を有するように画成し、他方の部位を、前記
矩形状凸部が嵌合される矩形状凹部を有するように画成
し、かつ、前記矩形状凸部を、メタルケーシングの軸方
向に平行な一つの切れ目線母線を基底にして画成する。
かつ前記矩形状凹凸部が嵌合突き合わされた後、前記切
れ目線が、溶接やろう付などにより接合されることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属製かつハニカム構
造の排気ガス浄化用触媒を担持するためのハニカム体
(以下、単にメタルハニカム体という。)、及び、前記
メタルハニカム体を内部に収容し、固着するための金属
製のケーシング(以下、メタルケーシングという。)、
とからなる排気ガス浄化用メタル担体に関する。
【0002】更に詳しくは、本発明はメタル担体の主要
な構成要素である新規な構造を有するメタルケーシング
に関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来の典型的な排気ガス浄化用のメタル
担体の一例が、図6に示されている。図示されるよう
に、メタル担体(MS)は、メタルハニカム体(H)と
前記メタルハニカム体(H)を収容し、固着するための
メタルケーシング(C´)とから構成されるものであ
る。前記メタルハニカム体(H)は、耐熱性の薄肉金属
板製の平板状帯材(1)と波板状帯材(2)を交互に重
積してセル(3)を形成するとともに、これを巻回成形
して製作したハニカム構造体であって、排気ガス浄化用
触媒(例えばPt,Rh,Pdなどを使用した触媒系)
を担持するための母体となるものである。なお、前記メ
タル担体は、当業界においては、メタルサポート(Meta
l Support )またはメタルサブストレート(Metal Subs
trate )といわれており、図6も略記号(MS)を使用
している。また、メタルハニカム体は、ハニカム構造
(Honeycomb Structure )に因んで、略記号(H)が使
用されている。更に、メタルケーシングは、ケーシング
(Casing)に因んで、略記号(C)が使用されている。
なお、本発明のメタルケーシングを従来技術のものと区
別するために、従来技術のものを略記号(C´)(ダッ
シュ付き)で表わす。
【0004】前記図6〜図7に示されるメタルハニカム
体(H)は、平板状帯材(1)と波板状帯材(2)を巻
回成形して製作されるため、巻回タイプのメタルハニカ
ム体といわれている。当業界においては、前記した巻回
タイプのもの以外に、平板状帯材(1)と波板状帯材
(2)からメタルハニカム体(H)を製造する方式の相
違により、各種の構造のものが提案されている。
【0005】例えば、平板状帯材(1)と波板状帯材
(2)を階層状に交互に当接、重積した構造の階層タイ
プのもの、このほか、特開昭62−273050号、特
開昭62−273051号、特公表3−502660
号、特開平4−227855号などに開示されている放
射状タイプ、S字状タイプ、巴状タイプ、及びX−ラッ
プタイプ(卍状)タイプの形状構造としたメタルハニカ
ム体(H)などが知られている。
【0006】また、前記した従来のメタル担体(MS)
のメタルケーシング(C´)としては、内部に前記メタ
ルハニカム体(H)を収容し、固定するための筒状体が
使用されている。前記メタルケーシング(C´)の正面
(断面)形状は、図7に示される円形のものに限定され
ず、メタルハニカム体(H)の正面(断面)形状に適合
した形状のもの、例えば楕円形、長円形、レーストラッ
ク形状、多角形、その他の異形形状のものであってもよ
いものである。
【0007】そして、前記した従来のメタル担体(M
S)は、排気ガス系統という過酷な熱的環境条件のもと
で使用されるため、メタルハニカム体(H)を構成する
両帯材(平板状帯材と波板状帯材)の当接部は強固に固
着される。これは、メタル担体(MS)の主要な構成要
素であるメタルハニカム体(H)が、排気ガス自体の高
温度及び排気ガスと排気ガス浄化用触媒との発熱反応に
より発生する高温度にさらされ、このような高温雰囲気
のもとで大きな熱応力を発生するためであり、前記熱応
力に耐え得るように構成部材(平板状帯材と波板状帯
材)の当接部はろう接合や溶接などの固着方式により強
固に固着される。
【0008】即ち、メタルハニカム体(H)は、前記し
た過酷な使用条件下における耐久性の確保という観点か
ら、その構成部材である平板状帯材と波板状帯材の当接
部は、種々の方法及び方式により固着される。例えば、
メタルハニカム体内部の所望部位の平板状帯材と波板状
帯材との当接部が、ろう接合や溶接などの固着手段によ
り固着される(例えば、特公昭63−44466号、特
開平2−218442号参照)。
【0009】一方、メタルハニカム体(H)とメタルケ
ーシング(C´)の当接面も、両構成要素の前記熱応力
及び振動に基づく離体の防止という観点などから強固に
固着されるものである。なお、メタルハニカム体(H)
内部には大きな熱応力が発生し、これが両構成要素の当
接面に集中・集積し両構成要素の離体を誘発するが、前
記した熱応力を吸収・緩和させるために、前記当接面の
特定部位をろう接合などにより固着するという方式も提
案されている(例えば、実開昭62−19443号参
照)。
【0010】
【発明が解決しようとする問題点】従来のメタル担体
(MS)は、前記したようにメタルハニカム体(H)と
メタルケーシング(C´)を主要な構成要素として構成
されるものである。しかしながら、メタルハニカム体
(H)をメタルケーシング(C´)内部に圧入された状
態で填装することが困難であり、別言すれば、両構成要
素が当接面において強固に当接した状態を維持すること
が困難であり、従って、両構成要素間を強固に接合する
ことができない。
【0011】これは、前記したようにメタルハニカム体
(H)が平板状帯材と波板状帯材を使用して、あるいは
前記しなかったが波形の進行方向が異なる二種の波板状
帯材を使用して製造されるため、製造時に前記波板状帯
材の波形が変形や圧潰してしまい、所定外径(所望の設
計値)のメタルハニカム体(H)を製造することが困難
であることによる。
【0012】一方、メタルハニカム体(H)の外径寸法
が多少変動しても(基準公差から外れたとしても)、メ
タルケーシング(C´)を二分割タイプのものとした
り、非分割タイプであるが軸方向に切れ目線を入れたり
して、メタルハニカム体(H)を遊嵌挿入した後、メタ
ルケーシング(C)の軸方向に対して直角方向(半径方
向)に締付けながら切れ目線(A´)に切線力を付加す
る方式などの提案がなされている。
【0013】例えば、前記メタルハニカム体(H)の製
造公差を勘案して、メタルケーシング(C´)の構造を
工夫したものとして、以下のものが提案されている。図
8は、メタルケーシング(C´)の軸方向に平行な切れ
目線(A´)を入れてメタルケーシング(C´)を構成
するものである(特開平2−273548号、特開平6
−296878号参照)。なお、いうまでもないことで
あるが、前記切れ目線(A´)を当接させたときのメタ
ルケーシング(C´)の内径は、製造しようとするメタ
ルハニカム体(H)の外径寸法より若干、小さめに設定
されることはいうまでもないことである。この種のアプ
ローチのメタルケーシング(C´)においては、メタル
ハニカム体(H)を収容後、切れ目線(A´)に沿って
溶接するものであるが、メタルハニカム体(H)部の熱
応力に基づく熱変形に対して十分な溶接強度がとれなか
ったりする。また、メタルケーシング(C´)の内径寸
法より小さいメタルハニカム体(H)が製造されたと
き、両構成要素の当接面(メタルハニカム体外周面とメ
タルケーシング内周面)に適度な面圧を確保することが
できず、両構成要素を強固に固着することができない。
このような場合、予め製造されているメタルケーシング
(C´)の切れ目線(A´)が位置する部位(切れ目線
により分離され、かつ固着時に相互に当接する部位)を
研磨や切削などによる寸法出しの加工が必要となる。
【0014】図9は、前記図8と同じように切れ目線
(A´)を設けてメタルケーシング(C´)を対向する
二つの区分に分離し、かつ分離された一方の部位に特殊
形状の係止片(E1 ,E2 )を配設されるとともに、他
方の部位に前記係止片と同形の被挿入用の穴部(E
1 ´,E2 ´)を形成してメタルケーシング(C´)を
構成するものである(実開平1−80620号参照)。
この種の構造のメタルケーシング(C´)は、製造され
るメタルハニカム体(H)部の外径公差が均一であるこ
とを予定したものであり、別言すればメタルハニカム体
(H)の外径寸法に極めて少ない許容範囲を要求するも
のである。即ち、メタルハニカム体(H)の製造におい
ては、日常的に外径寸法が変動するものであるが、前記
構造のメタルケーシング(C´)は、このようなメタル
ハニカム体(H)には不向きのものである。
【0015】図10は、メタルケーシング(C´)にメ
タルハニカム体(H)を収容した後、メタルケーシング
(C´)の外部よりプレス圧力を印加し、プレスばめ
(P.P)を作成したのち、溶接接合(Q)により両構
成要素(メタルハニカム体とメタルケーシング)を固着
したものである(特開昭55−87815号、特公昭5
7−55886号参照)。この種のものは、メタルケー
シング(C´)にプレス圧力を印加して、プレス圧力の
印加部分を縮径させることができるため、ある程度のメ
タルハニカム体(H´)の外径に不均一さがあっても両
構成要素を強固に固着することができる。しかし、プレ
スばめの形成という煩雑な工程を強いられるものであ
る。
【0016】本発明は、前記した従来のメタルケーシン
グの問題点を解消するために創案されたものである。本
発明者らは、前記した従来のメタルケーシングの問題点
を解消するために、次に示す観点、即ち(i) メタルハニ
カム体の外径寸法が許容範囲のもとで製造されているこ
と、別言すれば所定の基準範囲内で外径寸法が不均一な
メタルハニカム体が製造されていること、(ii)メタル担
体(MS)の使用時(高温雰囲気下の使用時)にメタル
ハニカム体内部には熱応力に基づく大きな変形力が発生
するが、これに対しメタルケーシングとメタルハニカム
体とが強固に固着されなければならないこと、を念頭に
入れ、鋭意検討を重ねた。
【0017】その結果、メタルケーシングの軸方向(排
気ガス通過方向)に平行な切れ目線(これは、母線と考
えて良い。)部分と、前記メタルケーシングの軸方向に
平行な切れ目線(切れ目線の母線)に対して直交する方
向の切れ目線部分とにより、矩形形状の凹凸部が画成さ
れるようにメタルケーシングに切れ目線を形成し、か
つ、メタルケーシングを前記切れ目線で溶接固着するよ
うに構成し、かつメタルケーシングの内径をメタルハニ
カム体の外径より若干、小さくなるように設定すること
が極めて有効であることを見い出した。特に、前記軸方
向に平行な切れ目線(母線)部分は、メタルハニカム体
の外径寸法のバラツキを吸収する上で有効であることを
見い出した。
【0018】本発明は前記知見をベースにして完成され
たものである。本発明により、メタルハニカム体(H)
の製造における外径寸法のバラツキを吸収し、かつ耐久
性に優れたメタル担体(MS)を製造するための有用な
メタルケーシングが提供される。
【0019】
【問題点を解決するための手段】本発明を概説すれば、
本発明は、薄肉金属板製の平板状帯材と波板状帯材を交
互に重積して製作した排気ガス浄化用触媒を担持するた
めのハニカム構造のメタルハニカム体、及び前記メタル
ハニカム体を収容し、固着するためのメタルケーシン
グ、とからなる排気ガス浄化用メタル担体において、前
記メタル担体用のメタルケーシングが、 (i).少なくとも一本の切れ目線により分離された構造の
ものであり、 (ii).前記切れ目線は、切れ目線により分離された一方
の部位と他方の部位において、(ii)-1. 一方の部位を、
所望幅の少なくとも一つの矩形状凸部を有するように画
成し、(ii)-2. 他方の部位を、前記矩形状凸部が嵌合さ
れる矩形状凹部を有するように画成し、かつ、(ii)-3.
前記矩形状凸部を、メタルケーシングの軸方向(メタル
ハニカム体の軸方向または排気ガス通過方向)に平行な
一つの切れ目線母線を基底にして画成するものであり、 (iii).メタルケーシング内に前記メタルハニカム体を収
容し、かつ前記矩形状凹凸部が嵌合、突き合わされた
後、前記切れ目線が、溶接やろう付などにより接合され
る構造のものであること、を特徴とするメタル担体用メ
タルケーシングに関するものである。
【0020】以下、本発明の技術的構成及び実施態様を
図面を参照して詳しく説明する。なお、本発明は図示の
ものに限定されないことはいうまでもないことである。
また、以下の説明において、メタルハニカム体(H)の
構造については特に説明しないが、当業界において周知
の巻回タイプ、放射状タイプ、S字状タイプなどの各種
の構造のものであってもよいことはいうまでもないこと
である。
【0021】図1〜図2は、本発明のメタル担体(M
S)の主要な構成要素であるメタルケーシング(C)の
一実施態様を説明する図である。図1は、メタルケーシ
ング(C)の一部を省略した斜視図であり、例えば従来
技術に関する図7〜図8に対応する図であると解すべき
である。なお、図1は、切り目線(A)によりメタルケ
ーシング(C)が対向する二つの部位(C1 ,C2 )に
分離された状態を示すものである。図2は、メタルハニ
カム体(H)を内部に収容し、前記切れ目線を利用して
ろう接及び/又は溶接固着する時の状態を説明する図で
ある。
【0022】図示されるように、本発明のメタルケーシ
ング(C)は、 (i) 一本の切れ目線(A)により二つの部分(C1 ,C
2 )に分離された構造のもので構成され、 (ii)前記切れ目線(A)は、切れ目線より分離された一
方の部位(C1 )と他方の部位(C2 )において、(ii)
-1. 一方の部位(C1 )を、所望幅の少なくとも一つの
矩形状凸部(D1 )を有するように画成するものであ
り、(ii)-2. 他方の部位(C2 )を、前記矩形状凸部
(D1 )が嵌合される矩形状凹部(D1 )を画成するも
のであり、かつ、(ii)-3. 前記矩形状凸部(D1 )を、
メタルケーシングの軸方向(メタルハニカム体の軸方向
または排気ガス通過方向F)に平行な一つの切れ目線部
分(母線)(A1 )を基底にして画成するものであり
(以上、図2参照)、 (iii)メタルケーシング内にメタルハニカム体(H)を
収容後、突き合わされた前記切れ目線(A)に沿ってろ
う接及び/又は溶接接合される構造のものであること
(以上、図2参照)、を特徴とするものである。
【0023】前記切れ目線(A)により一方の部位(C
1 )に画成される矩形状凸部(D1)は、メタルケーシ
ングの軸方向に平行な切れ目線母線(A1 )から直交す
る方向の切れ目線部分(A2 )、及び前記切れ目線部分
(A2 )に直向する前記切れ目線母線(A1 )と平行な
切れ目線部分(A3 )により画成される矩形状凸部であ
る。また、前記切れ目線(A)により他方の部位
(C2 )に画成される矩形状凹部(D1 ' )は、前記矩
形状凸部(D1 )が嵌合挿入される形状のものである。
【0024】本発明において、図1に示されるメタルケ
ーシング(C)の状態で、メタルハニカム体(H)を内
部に収容し、メタルケーシング(C)の軸方向に対して
直角方向(半径方向)に締付けながら切れ目線(A)に
接線力を印加し図2の状態に維持し、切れ目線(A)
(A=A1 +A2 +A3 +A2 +A1 )に沿って溶接接
合され、メタル担体(MS)が製造される。前記溶接接
合は、Tig 溶接またはMig 溶接、レーザビーム溶接など
所望の溶接手段を単独もしくは併用して採用すればよ
い。なお、本発明において、前記切れ目線(A)で対向
する二つの区分(C1 ,C2 )を当接させて断面形状が
円形のメタルケーシング(C)としたとき、その内径
は、内部に収容する断面円形のメタルハニカム体の外径
より若干、小さく設定することが好ましいことはいうま
でもないことである。
【0025】本発明のメタルケーシング(C)におい
て、前記切れ目線(A)は、メタルケーシング(C)の
軸方向に注目してみると、前記したようにメタルケーシ
ング(C)の軸方向に平行な切れ目線部分(A1
3 ,A1 )、及び前記メタルケーシング(C)の周方
向の切れ目線部分(A2 ,A2 )から構成される。そし
て、これら切れ目線部分は、その方向との関連で、以下
の機能を果たすものである。
【0026】本発明において、前記切れ目線のうち、メ
タルケーシング(C)の軸方向に平行な切れ目線部分
(母線)(A1 ,A3 ,A1 )は、メタルハニカム体
(H)を収容固着する際に際し、メタルハニカム体
(H)の外径寸法の不均一を吸収し、強固な固着を保証
するものである。
【0027】また、前記メタルケーシング(C)の軸方
向に平行な切れ目線部分(母線)に対して直交する方向
の切れ目線(A2 ,A2 )は、メタルハニカム体(H)
の組付時に、メタルハニカム体(H)の外径がメタルケ
ーシング(C)の内径より僅かに大きく、従って軸方向
に対し直角方向に切れ目線(A)に接線力を与えながら
締付ても切れ目線(A1 ,A3 ,A1 )部分に隙間を生
じる場合、切れ目線(A1 ,A2 )部分を溶接にて仮付
けし、その後、切れ目線(A1 ,A3 ,A1 )部分の隙
間に溶加材(フィラー)を加えて溶接にて埋め込むこと
によりメタルケーシング(C)を固定することが出来る
ものである。
【0028】以下、本発明の前記第一実施態様に対する
変形例を説明する。図3は、本発明の第二実施態様のメ
タルケーシング(C)を説明する図であり、前記第一実
施態様に関する図1(一部斜視図)に対応する図(一部
平面図)である。図示されるように、第二実施態様のメ
タルケーシング(C)が前記第一実施態様のものと大き
く異なる点は、切れ目線(A)により二つの矩形状凸部
(D1 ,D2 )と対応する二つの矩形状凹部(D1 ' ,
2 ' )が形成されている点である。
【0029】図4は、本発明の第三実施態様のメタルケ
ーシング(C)を説明する図であり、前記第二実施態様
に関する図3に対応する図である。図示されるように、
第三実施態様のメタルケーシング(C)が前記第三実施
態様のものと大きく異なる点は、切れ目線(A)により
三つの矩形状凸部(D1 ,D2 ,D3 )と対応する三つ
の矩形状凹部(D1 ' ,D2 ' ,D3 ' )が形成されて
いる点である。
【0030】図5(1)は、本発明の第四実施態様のメ
タルケーシング(C)を説明する図であり、前記第三実
施態様に関する図4に対応する図である。なお、図5
(2)は、メタルケーシング(C)の正面方向からみた
切れ目線(A2 )近傍の部分拡大図である。図示される
ように、第四実施態様が前記第三実施態様のものと大き
く異なる点は、切れ目線(A2 )の周方向の幅がメタル
ケーシング(C)の肉厚と略等しいものであり、これに
より切れ目線(A2 )部分での仮付溶接が可能となる。
【0031】本発明において、前記したようにメタルケ
ーシング(C)は、前記構成の一本の切れ目線(A)に
より対向する二つの領域に分離(C1 ,C2 )される。
その際、前記対向する二つの領域(C1 ,C2 )におい
て、それらを一体化したもので構成するか、別言すれ
ば、メタルケーシング(C)は前記切れ目線により切断
されるが、他の部分では切断されない非分割タイプとす
るか、または前記二つの領域(C1 ,C2 )を他の切断
線により一または二以上に分割するか(分割タイプ)
は、所望に決めればよい。メタルハニカム体(H)の断
面形状によっては、例えば長円状(レーストラック形
状)のものにおいては、分割タイプが好ましい場合があ
る。
【0032】
【発明の効果】本発明は、排気ガス浄化用メタル担体
(MS)の主要な構成要素であるメタルハニカム体
(H)を内部に収容固定するためのメタルケーシング
(C)として、特殊な構造のものを提供する。本発明の
メタルケーシング(C)の特殊構造により、メタルハニ
カム体(H)部の製造上のバラツキ(外径寸法のバラツ
キ)を効果的に吸収することができ、かつメタルハニカ
ム体(H)部を強固に固着することができるとともにメ
タルハニカム体(H)の内部に発生する熱応力に基づく
耐久性の低下を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施態様のメタルケーシング
(C)の一部斜視図である。
【図2】 図1の本発明の第一実施態様のメタルケーシ
ング(C)において、メタルハニカム体(図示せず)を
内部に収容し、接線力を印加して切れ目線(A)を当接
させた状態を説明する図である。
【図3】 本発明の第二実施態様のメタルケーシング
(C)の一部平面図である。
【図4】 本発明の第三実施態様のメタルケーシング
(C)の一部平面図である。
【図5】 本発明の第四実施態様のメタルケーシング
(C)の説明図である。
【図6】 従来技術のメタルハニカム体(H)とメタル
ケーシング(C´)とからなるメタル担体(MS)の斜
視図である。
【図7】 図6のメタル担体(MS)の正面図である。
【図8】 従来技術のメタルケーシング(C´)の斜視
図である。
【図9】 従来技術の他の態様のメタルケーシング(C
´)の斜視図である。
【図10】 従来技術のメタルケーシング(C´)内で
プレスばめ及び溶接接合により固着されたメタルハニカ
ム体(H)とメタルケーシング(C´)とからなるメタ
ル担体(MS)の断面図である。
【符号の説明】
MS ……… メタル担体 H ……… メタルハニカム体 1 ……… (メタルハニカム体用)平板状帯材 2 ……… (メタルハニカム体用)波板状帯材 3 ……… セル(網目状通気孔路) C ……… 本発明のメタルケーシング C1 ,C2 ……… 切れ目線により分離された部位 A ……… 切れ目線 A1 ……… 切れ目線母線 A3 ……… (切れ目線母線に平行な)切れ目線部分 A2 ……… (切れ目線の母線に垂直な)切れ目線部分 D1 ,D2 ……… 矩形状凸部 D1 ' ,D2 ' ………矩形状凹部 C´ ……… 従来技術のメタルケーシング A´ ……… 切れ目線 E1 ,E2 ……… 係止片 E1 ' ,E2 ' ……… 穴部 P,P ……… プレスばめ部 Q,Q ……… 溶接部 F ……… 排気ガス通過方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄肉金属板製の平板状帯材と波板状帯材
    を交互に重積して製作した排気ガス浄化用触媒を担持す
    るためのハニカム構造のメタルハニカム体、及び前記メ
    タルハニカム体を収容し、固着するためのメタルケーシ
    ング、とからなる排気ガス浄化用メタル担体において、
    前記メタル担体用のメタルケーシングが、 (i).少なくとも一本の切れ目線により分離された構造の
    ものであり、 (ii).前記切れ目線は、切れ目線により分離された一方
    の部位と他方の部位において、(ii)-1. 一方の部位を、
    所望幅の少なくとも一つの矩形状凸部を有するように画
    成し、(ii)-2. 他方の部位を、前記矩形状凸部が嵌合さ
    れる矩形状凹部を有するように画成し、かつ、(ii)-3.
    前記矩形状凸部を、メタルケーシングの軸方向(メタル
    ハニカム体の軸方向または排気ガス通過方向)に平行な
    一つの切れ目線母線を基底にして画成するものであり、 (iii).メタルケーシング内に前記メタルハニカム体を収
    容し、かつ前記矩形状凹凸部が嵌合突き合わされた後、
    前記切れ目線が、接合される構造のものであること、を
    特徴とするメタル担体用メタルケーシング。
  2. 【請求項2】 矩形状凸部が、メタルケーシングの軸方
    向の略中央部に一個画成されたものである請求項1に記
    載のメタル担体用メタルケーシング。
  3. 【請求項3】 メタルケーシングが、切れ目線で両部位
    が当接されたとき、メタルハニカム体の外径寸法より小
    さい内径を有するものである請求項1に記載のメタル担
    体用メタルケーシング。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012052475A (ja) * 2010-09-01 2012-03-15 Mirapuro:Kk 断熱ケース、流通ガス浄化ユニット及び流通ガス検査用センサ

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