JPH07171413A - メタル担体 - Google Patents

メタル担体

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JPH07171413A
JPH07171413A JP5343337A JP34333793A JPH07171413A JP H07171413 A JPH07171413 A JP H07171413A JP 5343337 A JP5343337 A JP 5343337A JP 34333793 A JP34333793 A JP 34333793A JP H07171413 A JPH07171413 A JP H07171413A
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stack
metal
shape
honeycomb body
shaped
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JP5343337A
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English (en)
Inventor
Yuuzou Tsukiide
雄三 月出
Haruo Serizawa
治夫 芹沢
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Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 セル形状が均一で、密度が均一な排気ガス浄
化能に優れ、かつ耐久性に優れたS字状タイプ及び巴状
タイプのメタルハニカム体を提供する。 【構成】 薄肉金属板製の平板状帯材と波板状帯材を交
互に所望段数に積層して形成した所望数のスタック
(S)を巻回成形し、各スタックの各平板状帯材と波板
状帯材の端部が外包する金属製ケーシングの内壁面に当
接する構造とした排気ガス浄化用触媒を担持するための
メタルハニカム体、及び前記メタルハニカム体を収容す
るためのメタルケーシング、とから成るメタル担体にお
いて、前記各スタック(S)が、中央部位またはその近
傍部位に保形用治具を配設したもので構成されたこと、
を特徴とするメタル担体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に、自動車の排気
ガス浄化手段として排気系統に介装されて使用される排
気ガス浄化用触媒を担持させるための金属製のハニカム
構造体(以下、メタルハニカム体という。)を主要な構
成要素とするメタル担体に関する。
【0002】更に詳しくは、本発明は、特に平板状帯材
と波板状帯材の間に形成されるセル形状が均一で一定の
セル密度を有し、かつ耐久性に優れたS字状タイプまた
は巴状タイプのメタルハニカム体を主要な構成要素とす
るメタル担体に関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の自動車の排気ガス浄化装
置において、排気ガス浄化用触媒(Pt,Pd,Rhな
ど)を担持させるためのハニカム構造の担体として、セ
ラミック製のモノリスタイプの担体に代って、金属製の
モノリスタイプのものが注目されて来ている。一般に金
属製モノリスタイプの排気ガス浄化用の触媒を担持させ
るためのメタル担体(MS、メタルサポート)は、耐熱
性の薄肉鋼板の平板状帯材と波板状帯材を相互に当接す
るように重積し、これを一括渦巻状に巻回成形して製作
した軸方向に排気ガス通路のための多数の網目状通気孔
路(セル)を有する巻回タイプのメタルハニカム体と、
前記ハニカム体を内部に填装し、固着するための両端が
開口した筒状の金属製ケーシングとから構成されるもの
である。なお、前記平板状帯材と波板状帯材の巻回成形
により自動的に排気ガスの流通路となる多数の網目状通
気孔路(セル)が形成される。
【0004】そして、前記した従来の巻回タイプのメタ
ルハニカム体と金属製ケーシングから成るメタル担体に
おいて、巻回タイプのメタルハニカム体とメタルケーシ
ングは、排気ガス自体の高温度、及び該排気ガスと排気
ガス浄化用触媒との発熱反応による高い温度雰囲気下で
生起する熱膨脹や熱的応力に耐え得るように、更には自
動車走行時の激しい振動に耐え得るようにろう接または
溶接などにより強固に固着される。また、前記メタルハ
ニカム体を構成する平板状帯材と波板状帯材の当接部
も、ろう接や溶接などの種々の方法により固着されるこ
とはいうまでもないことである。
【0005】前記したメタル担体を構成する巻回タイプ
のメタルハニカム体は、セラミック製のモノリスタイプ
のものより種々の点で優れているものの、前記した激し
い熱的条件下で生起する大きな熱応力に対してまだ改善
の余地を残すものである。特に、金属ケーシングの内壁
面に当接するメタルハニカム体の外周部及びその近傍部
位に、過大な熱応力が集中・集積するため、メタルハニ
カム体を構成する平板状帯材や波板状帯材が座屈した
り、破損や亀裂をおこしたりして耐久性を低下させる。
これは、メタルハニカム体の金属製ケーシングの内壁面
に当接する外周部が、一組の平板状帯材と波板状帯材で
構成され、かつ該一組の帯材が金属製ケーシングの内壁
面に沿うように当接しており、即ち面状に接合してお
り、メタルハニカム体内部で発生する熱応力を十分に吸
収、緩和することができないためである。
【0006】最近、前記した渦巻状巻回タイプのメタル
ハニカム体にかえて、メタルハニカム体を構成する最小
構成単位、即ち当接関係にある一組の平板状帯材と波板
状帯材からなる最小構成単位において、その最小構成単
位の夫々の端部が、金属ケーシングの内壁面に当接する
構造のメタルハニカム体が提案されている。例えば、前
記構造のメタルハニカム体として、特開昭62−273
051号、特公表3−502544号、特公表3−50
2660号、特開平4−227855号などに、S字状
タイプ、巴状タイプ、X−ラップタイプ(卍状)タイプ
のメタルハニカム体が提案されている。
【0007】前記したS字状タイプなどのメタルハニカ
ム体は、従来の渦巻状巻回タイプのハニカム体より優れ
たものである。これは、従来の巻回タイプのハニカム体
においては、前記したように一組の平板状帯材と波板状
帯材で構成される一つの最小構成単位の端部が金属ケー
シングの内壁面に沿って当接しているのに対し、所定の
数の複数の最小構成単位の各端部が金属ケーシングの内
壁面に当接するため、各端部において熱応力を吸収、緩
和することができ、メタルハニカム体の耐久性を向上さ
せることができるためである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たメタル担体を構成する巻回タイプ以外の各種のメタル
ハニカム体において、特にS字状タイプ及び巴状タイプ
のメタルハニカム体においては、製造プロセスの関係
上、平板状帯材と波板状帯材の間に形成される排気ガス
通路となる多数の網目状孔路(セル)の形状が不均一化
し、製作当初に設計した所望のセル密度のもの、従って
設計した通りの排気ガス浄化能をもつメタルハニカム体
が得られないという欠点を有する。即ち、セルの変形に
より、メタルハニカム体内部における所定部位間の触媒
担持面積(量)の不均一化、背圧抵抗の不均一化などの
欠点が招来される。
【0009】前記したS字状タイプ及び巴状タイプのメ
タルハニカム体の欠点の解消策について、本発明者らは
鋭意検討を加えた。その結果、耐熱性の薄肉金属板製の
平板状帯材と波板状帯材を交互に所望段数に積層して形
成したスタック(stack) (S1 ,S2 ,………Sn ,n
は1以上の整数)を使用し、前記スタック(Sで代表す
る。以下同じ。)の略中央部の外周面に二以上の巻回成
形用治具を配設するとともに、該成形用治具により各ス
タックを同一方向に巻回成形してS字状タイプ及び巴状
タイプのメタルハニカム体を製作するとき、巻回成形時
に印加される加工応力により各スタック(S)を構成す
る帯材の相互のズレや波状帯材の波形の変形が誘発され
るが、これを抑制する手段を各スタック(S)に講じた
場合、前記した欠点が効果的に解消されることが見い出
された。
【0010】また、前記抑制手段は、メタルハニカム体
の中心部の補強に十分な効果があることも見い出され
た。本発明は前記知見をベースにして完成されたもので
あり、本発明により排気ガス浄化能や耐久性に優れたメ
タル担体が提供される。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明は、薄肉金属板製の平板状帯材と波板状帯材を交互
に所望段数に積層して形成した所望数のスタック
(S1 ,S2 ………Sn ,nは1以上の整数)を巻回成
形し、各スタックの各平板状帯材と波板状帯材の端部が
外包する金属製ケーシングの内壁面に当接する構造とし
た排気ガス浄化用触媒を担持するためのメタルハニカム
体、及び前記メタルハニカム体を収容するためのメタル
ケーシング、とから成るメタル担体において、前記各ス
タック(S)が、中央部位またはその近傍部位に保形用
治具を配設したもので構成されたこと、を特徴とするメ
タル担体に関するものである。
【0012】以下、本発明の技術的構成及び実施態様を
図面を参照して詳しく説明する。なお、本発明は、図示
のものに限定されないことはいうまでないことである。
【0013】前記したように、本発明は、メタル担体を
構成する各種構造のメタルハニカム体のうち、特にS字
状タイプ及び巴状タイプのメタルハニカム体を改良しよ
うとする点に特徴を有する。
【0014】前記S字状タイプのメタルハニカム体の製
造プロセスを含めた概要は、図10〜図12に示される
ものである。即ち、図10はS字状タイプのメタルハニ
カム体(H1 )の正面図を示し、図11は前記メタルハ
ニカム体(H1 )を製造するために使用するスタック
(S1)を示し、図12は前記スタック(S1 )の略中
央部の上下外周面に二つの巻回成形用治具(W1
2 )を配設し、該巻回成形用治具を同一方向に巻回し
てS字状タイプのメタルハニカム体(H1 )を製造する
方法を示している。なお、図10において、図を明確に
するために一組の平板状帯材と波板状帯材を示している
だけであり、他は省略されている。
【0015】図示されているように、前記S字状タイプ
のメタルハニカム体(H1 )は、薄肉鋼板製の一組の平
板状帯材(1)と波板状帯材(2)を最小構成単位とし
て製作される。即ち、図11に示されるように一組の平
板状帯材(1)と波板状帯材(2)を所望段階に積層し
て一つのスタック(S1 )を形成する。次いで、図12
に示されるように前記スタック(S1 )の外表面(上面
及び下面)に二つの巻回成形用治具(w1 ,w2 )を配
設し、該治具を同一方向に巻回することにより、図10
に示されるS字状タイプのメタルハニカム体(H1 )が
製作される。なお、図10にみられるように、メタルハ
ニカム体(H1 )の中心部において、スタックを構成す
る平板状帯材と波板状帯材がS字状にわん曲した形状と
なるため、当業界においてはこの種のメタルハニカム体
をS字状タイプと俗称している。従って、本発明におい
てS字状タイプのメタルハニカム体とは前記製造プロセ
スによって製造されたもの、更には二つ以上のスタック
を使用して製造されたるものの総称であることに留意さ
れるべきである。なお、三つのスタックを使用したもの
は、巴状タイプと俗称されている。
【0016】前記巴状タイプのメタルハニカム体の製造
プロセスを含めた概要は、図13〜図14に示されるも
のである。なお、図13は、巴状タイプのメタルハニカ
ム体(H2 )の正面図であるが、図を明確にするために
一組の平板状帯材と波板状帯材を示しているだけであ
り、他は省略されている。前記巴状タイプのメタルハニ
カム体(H2 )は、図14に示されるように、次ぎのよ
うにして製造されるものである。即ち、平板状帯材
(1)と波板状帯材(2)を所望段階に積層して形成さ
れた三つのスタック(S1 ,S2 ,S3 )を使用し、各
スタックの中心角が120°になるように当接させて組
合わせる。次いで、各スタックの略中央部の外表面に一
つづつ、合計三つの巻回成形用治具(w1 ,w2
3 )を図14に示されるように配設し、該治具を同一
方向に巻回することにより、図13に示される巴状タイ
プのメタルハニカム体(H2 )が製作される。
【0017】前記したS字状タイプ及び巴状タイプのメ
タルハニカム体の製造例から判るように、スタック
(S)の最小構成単位である一組の平板状帯材と波板状
帯材において、平板状帯材と波板状帯材を交互に当接さ
せ、これを所望段階に積層してスタック(S)を形成
し、次工程で該スタック(S)をS字状または巴状の構
造のものに巻回成形するとき、各最小構成単位に大きな
加工応力が印加し、相互に大きくズレを起こし平板状帯
材と平板状帯材の間に波板状帯材が存在しない領域を形
成したり、また、ズレと連動して波板状帯材の波形を変
形させたりする。これらは、均一なセル形状と所定のセ
ル密度をもったメタルハニカム体を製造することを困難
にするものである。また、前記波板状帯材の波形の変形
により、メタルハニカム体内部の所定部位間における単
位体積当りの触媒担持量が不均一化したり、背圧抵抗が
不均一化する。
【0018】本発明は、前記欠点を解消するために、各
スタック(S)が巻回成形時に、その形状を維持するよ
うにすること、より具体的には各スタック(S)に保形
用治具を配設するという技術的構成を採用する。以下、
その具体的な態様を図面を参照して説明する。
【0019】図1は、耐熱性の薄肉金属板製の平板状帯
材と波板状帯材を交互に所望段数に積層して形成した一
つのスタック(S1 )に対して、その保形性を改善する
ために適用される保形用治具の第一実施態様を説明する
図である。本発明において、前記第一の保形用治具
(T)は、二本の円筒状ピン(T1 ,T2 )で構成され
る。図示のように、円筒状ピンは、スタック(S1 )の
略中央部において、該スタック(S1 )を貫通して配設
されるものである。なお、図を明確化するために、スタ
ック(S1 )を構成する帯材(1、2)の一部は省略さ
れている。前記円筒状ピン(T1 ,T2 )の径の大きさ
は、適宜に決めればよい。その際、該スタック(S1
に印加される巻回成形の加工応力に対して、多少、変形
する硬さのものを選択してもよい。この場合、巻回成形
時にピン自体も変形するので、平板状帯材と波板状帯材
のスムーズな巻回成形が行なわれる。本発明において、
円筒状ピンが一本であってもよいことはいうまでもない
ことである。また、三本以上であってもよい。
【0020】図2は、スタック(S1 )に適用される保
形用治具の第二実施態様を説明する図である。図示され
るように、本発明の保形用治具は、ピン端部にツバ部を
もたない中実体(T1 )であっても、あるいはピン端部
にツバ部を有する中空体(T1 ' )であってもよい。
【0021】図3は、スタック(S1 )に適用される保
形用治具の第三実施態様を説明する図である。図示され
るように、本発明の保形用治具は、ピン端部にツバ部を
有する中実体(T1 )であっても、あるいはピン端部に
ツバ部を有する中空体(T1 ' )であってもよい。
【0022】図4は、スタック(S1 )に適用される保
形用治具(T)の第四実施態様を説明する図である。図
示されるように、本発明の保形用治具は、前記した円筒
状ピンに代えてワイヤで構成されたものであってもよ
い。本発明の前記ワイヤで構成された保形用治具は、ス
タック(S1 )の略中央部において、図示されるように
その外周部に周設され、スタックの構成部材(平板状帯
材と波板状帯材)を結束固定する。これにより、該スタ
ック(S1 )の巻回成形に際して、該スタック(S1
の保形性が図られる。本発明において前記ワイヤは、図
示しないが、その断面形状が円形のものであっても、あ
るいは偏平状のリボン材であっても、更には他の異形状
のものであってもよいことはいうまでもないことであ
る。
【0023】図5は、スタック(S1 )に適用される保
形用治具(T)の第五実施態様を説明する図である。図
5(A)は斜視図、(B)は一部断面図を示す。本発明
の第五実施態様は、二本のワイヤで構成された保形用治
具(T1 ,T2)であり、前記第四実施態様の周設タイ
プではなく所望の間隔をおいて、スタック(S1 )を貫
通して配設される。該保形用治具(T1 ,T2 )の両端
部は、図示されるようにスタック(S1 )の上下両面に
スタックを挟持するように配置される。なお、両端部の
方向が、図示のものに対して直角方向に配置させてもよ
いことはいうまでもないことである。
【0024】図6は、スタック(S1 )に適用される保
形用治具(T)の第六実施態様を説明する図である。図
6(A)は斜視図、(B)は一部断面図である。図示さ
れるように、第六実施態様は、二本のワイヤで構成され
た保形用治具(T1 ,T2 )、(但し、T2 は省略)で
ある。図示されるように、各保形用治具(T1 ,T2
はスタックを貫通して配設されるとともに、スタック
(S1 )の両側面部に、その両端部が延在するように配
置される。
【0025】図7は、スタック(S1 )に適用される保
形用治具(T)の第七実施態様を説明する図である。図
7(A)は斜視図、(B)は一部断面図である。図示さ
れるように、第七実施態様は、前記第六実施態様のもの
と同様に二本のワイヤで構成された保形用治具(T1
2 )、(但し、T2 は省略)である。スタックに対す
る配設方式は、前記第六実施態のものと逆の関係にある
ことが相違するだけである。
【0026】図8は、スタック(S1 )に適用される保
形用治具(T)の第八実施態様を説明する図である。図
8(A)は斜視図、(B)は断面図である。図示される
ように、第八実施態様は一本のワイヤで構成された保形
用治具(T)であって、スタック(S1 )の両側面から
所望の距離をおいて穿設された貫通孔を利用して、該治
具(T)を挿入配設し、かつ該治具(T)の両端部が対
面するように配置される。
【0027】図9は、スタック(S1 )に適用される保
形用治具(T)の第九実施態様(T)であって、スタッ
ク(S1 )の両側面から所望の距離をおいて穿設された
貫通孔を利用して、該治具(T)を挿入配設し、かつ該
治具(T)の両端部がスタックの同じ外表面上に配置さ
れるとともに外両端部がスタックの両側面の方向に延在
するように配置される。
【0028】本発明において、前記S字状タイプ及び巴
状タイプのメタルハニカム体を製作するために使用され
る平板状帯材(1)としては、通常のメタルモノリスタ
イプのハニカム体を製作するときに使用されている帯
材、例えばクロム鋼(クロム13%〜25%)、Fe−
Cr20%−Al 5%などの耐熱性のステンレス鋼、
あるいはこれに耐高温酸化性を改善するために希土類金
属(REM)を加えた耐熱性のステンレス鋼など、厚さ
が0.04mm〜0.1mmの帯材が使用される。また、波
板状帯材(2)としては、前記平板状帯材(1)から所
定の略正弦波、略三角波もしくは略台形波を有するよう
に波付加工したものが使用される。なお、平板状帯材
(1)と波板状帯材(2)として、これら帯材(1,
2)にAlを含有させたものやあるいはその表面にAl
層を設けたものを熱処理して、その表面にウィスカー状
もしくはマッシュルーム状のアルミナ(Al2 3 )を
析出させたものが好ましい。前記ウィスカー状などのア
ルミナは、Pt,Pd,Rhなどの排気ガス浄化用触媒
を担持するためのウォッシュコート層を強固に保持する
ことができるので好ましいものである。従って、本発明
において、前記した各スタック(S1 ,S2 ,……
n ,nは1以上の整数)に適用される保形用治具も、
前記した帯材と同様の耐熱性を有する材料で構成される
ことが好ましい。
【0029】本発明において、前記S字状タイプ及び巴
状タイプのメタルハニカム体は、金属製ケーシング内に
填入、固着されて使用されるものである。前記した金属
製ケーシングの素材としては、前記メタルハニカム体を
構成する帯材(1、2)と同種の耐熱鋼を用いてもよい
し、更に耐熱耐食性に富むものを用いてもよい。また、
外側部分の金属材料を内側部分より耐熱耐蝕性に富むも
のとした二重構造のもの、具体的には内側部分にフェラ
イト形ステンレス鋼を、外側部分にオーステナイト形ス
テンレス鋼を使用したものを用いてもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明のメタル担体の主要な構成要素で
あるS字状タイプ及び巴状タイプのメタルハニカム体
は、その最小構成単位である一組の平板状帯材と波板状
帯材の夫々の端部が外包するメタルケーシングの内壁面
に当接する構造のものであり、該当接及びその近傍部位
に集積する内部応力を各端部で吸収、緩和できることか
ら、従来の巻回タイプ(これは、前記構造のものと比較
して、一組の平板状帯材と波板状帯材が外包するメタル
ケーシングの内壁面に当接する構造のものである。)の
メタルハニカム体より固有的に耐久性に優れたものであ
る。
【0031】更にまた、本発明は、この種のS字状タイ
プ及び巴状タイプのメタルハニカム体に見られる欠点、
即ち、その製造プロセスとの関連で誘発されるセル(排
気ガス通路のための網目状通気孔路)の形状の不均一、
セル密度の不均一という欠点を解消している。
【0032】本発明において、前記欠点は、S字状タイ
プ及び巴状タイプのメタルハニカム体を製造するときに
使用される所望数のスタックに保形用治具を適用するこ
とによって解消されるものであるが、前記保形用治具の
適用によって別の利点を得ることが出来る。即ち、この
種のメタルハニカム体においては、使用中の大きな熱応
力等に基づく大きな変形力により中心部が外側へ飛び出
すというスコーピング(フィルムアウト)現象が生じ、
かつ該スコーピングに連動して帯材(平板状帯材及び/
又は波板状帯材)の変形、座屈、亀裂、破損などが誘発
されるが、前記保形用治具の適用により該スコーピング
を効果的に抑制することが出来る。以上のことから、本
発明はS字状タイプ及び巴状タイプのメタルハニカム体
を主要な構成要素とした諸特性に優れたメタル担体を提
供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スタックに適用される保形用治具の第一実施
態様を説明する図である。
【図2】 スタックに適用される保形用治具の第二実施
態様を説明する図である。
【図3】 スタックに適用される保形用治具の第三実施
態様を説明する図である。
【図4】 スタックに適用される保形用治具の第四実施
態様を説明する図である。
【図5】 スタックに適用される保形用治具の第五実施
態様を説明する図である。図5(A)は斜視図、(B)
は一部断面図である。
【図6】 スタックに適用される保形用治具の第六実施
態様を説明する図である。図6(A)は斜視図、(B)
は一部断面図である。
【図7】 スタックに適用される保形用治具の第七実施
態様を説明する図である。図7(A)は斜視図、(B)
は一部断面図である。
【図8】 スタックに適用される保形用治具の第八実施
態様を説明する図である。図7(A)は斜視図、(B)
は断面図である。
【図8】 スタックに適用される保形用治具の第八実施
態様を説明する図である。図7(A)は斜視図、(B)
は断面図である。
【図9】 スタックに適用される保形用治具の第九実施
態様を説明する図である。図7(A)は斜視図、(B)
は断面図である。
【図10】 S字状タイプのメタルハニカム体の一部を
省略した正面図である。
【図11】 S字状タイプのメタルハニカム体の製造に
使用されるスタック(S1 )の一部を省略した斜視図で
ある。
【図12】 S字状タイプのメタルハニカム体の製造に
使用されるスタック(S1 )の巻回成形法を説明する図
である。
【図13】 巴状タイプのメタルハニカム体の一部を省
略した正面図である。
【図14】 巴状タイプのメタルハニカム体の製造に使
用されるスタック(S1 〜S3 )の巻回成形法を説明す
る図である。
【符号の説明】
1 ………平板状帯材 2 ………波板状帯材 3 ………セル(網目状通気孔路) S1 ,S2 ,S3 ………スタック H1 ,H2 ………メタルハニカム体 w1 ,w2 ,w3 ………巻回成形用治具 T,T1 ,T1 ' ,T2 ………保形用治具
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 スタックに適用される保形用治具の第一実施
態様を説明する図である。
【図2】 スタックに適用される保形用治具の第二実施
態様を説明する図である。
【図3】 スタックに適用される保形用治具の第三実施
態様を説明する図である。
【図4】 スタックに適用される保形用治具の第四実施
態様を説明する図である。
【図5】 スタックに適用される保形用治具の第五実施
態様を説明する図である。図5(A)は斜視図、(B)
は一部断面図である。
【図6】 スタックに適用される保形用治具の第六実施
態様を説明する図である。図6(A)は斜視図、(B)
は一部断面図である。
【図7】 スタックに適用される保形用治具の第七実施
態様を説明する図である。図7(A)は斜視図、(B)
は一部断面図である。
【図8】 スタックに適用される保形用治具の第八実施
態様を説明する図である。図8(A)は斜視図、(B)
は断面図である。
【図9】 スタックに適用される保形用治具の第九実施
態様を説明する図である。図9(A)は斜視図、(B)
は断面図である。
【図10】 S字状タイプのメタルハニカム体の一部を
省略した正面図である。
【図11】 S字状タイプのメタルハニカム体の製造に
使用されるスタック(S)の一部を省略した斜視図で
ある。
【図12】 S字状タイプのメタルハニカム体の製造に
使用されるスタック(S)の巻回成形法を説明する図
である。
【図13】 巴状タイプのメタルハニカム体の一部を省
略した正面図である。
【図14】 巴状タイプのメタルハニカム体の製造に使
用されるスタック(S〜S)の巻回成形法を説明す
る図である。
【符号の説明】 1…………………………平板状帯材 2…………………………波板状帯材 3…………………………セル(網目状通気孔路) S,S,S,………スタック H,H,………………メタルハニカム体 w,w,w,……………巻回成形用治具 T,T,T′,T………保形用治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01N 3/28 ZAB 311 B

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄肉金属板製の平板状帯材と波板状帯材
    を交互に所望段数に積層して形成した所望数のスタック
    (S)を巻回成形し、各スタックの各平板状帯材と波板
    状帯材の端部が外包する金属製ケーシングの内壁面に当
    接する構造とした排気ガス浄化用触媒を担持するための
    メタルハニカム体、及び前記メタルハニカム体を収容す
    るためのメタルケーシング、とから成るメタル担体にお
    いて、 前記各スタック(S)が、中央部位またはその近傍部位
    に保形用治具を配設したもので構成されたこと、を特徴
    とするメタル担体。
  2. 【請求項2】 保形用治具が、各スタックを貫通して配
    設されたピンである請求項1に記載のメタル担体。
  3. 【請求項3】 保形用治具が、各スタックを貫通して配
    設されたワイヤまたは各スタックの外周に周設されたワ
    イヤである請求項1に記載のメタル担体。
  4. 【請求項4】 保形用治具が、二以上のピンで構成され
    る請求項2に記載のメタル担体。
  5. 【請求項5】 保形用治具が、二以上のワイヤで構成さ
    れる請求項3に記載のメタル担体。
  6. 【請求項6】 ピンが、中実体または中空体で構成され
    る請求項2または4に記載のメタル担体。
  7. 【請求項7】 ワイヤが、断面円形のものまたは偏平の
    もので構成される請求項3にまたは5に記載のメタル担
    体。
  8. 【請求項8】 メタルハニカム体が、S字状タイプまた
    は巴状タイプのものである請求項1に記載のメタル担
    体。
JP5343337A 1993-12-17 1993-12-17 メタル担体 Pending JPH07171413A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997006358A1 (de) * 1995-08-07 1997-02-20 Emitec Gesellschaft Für Emissionstechnologie Mbh Vorrichtung und verfahren zur herstellung eines wabenkörpers
CN102798123A (zh) * 2011-05-26 2012-11-28 中山炫能燃气科技股份有限公司 一种红外线金属发热体及其制作方法

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WO1997006358A1 (de) * 1995-08-07 1997-02-20 Emitec Gesellschaft Für Emissionstechnologie Mbh Vorrichtung und verfahren zur herstellung eines wabenkörpers
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