JPH08206512A - メタル担体とその製造方法 - Google Patents

メタル担体とその製造方法

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JPH08206512A
JPH08206512A JP7035889A JP3588995A JPH08206512A JP H08206512 A JPH08206512 A JP H08206512A JP 7035889 A JP7035889 A JP 7035889A JP 3588995 A JP3588995 A JP 3588995A JP H08206512 A JPH08206512 A JP H08206512A
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JP
Japan
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metal
honeycomb body
metal honeycomb
casing
peripheral surface
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JP7035889A
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English (en)
Inventor
Yasuji Sakamoto
保司 坂本
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Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 メタルハニカム体とメタルケーシングに新し
い係合機構を適用したメタル担体を提供する。 【構成】 平板状帯材と波板状帯材が重積したハニカム
構造を有する排気ガス浄化用触媒を担持するためのハニ
カム体H、及びハニカム体Hを外包するケーシングC、
とから成る担体MSにおいて、 (1) ハニカム体MSが、外周面から押圧して形成したハ
ニカム体MSの軸方向にみて所望幅の縮径部H1、及び
縮径部H1以外の領域の非縮径部Hを有するもので構
成され、 (2) ケーシングCが、(2)-1. ハニカム体Hの縮径部H
の外周面に密着する密着ケース部C、及びハニカム
体Hの非縮径部Hの外周面を外包する外包ケース部C
を有し、(2)-2. 密着ケース部Cが、ろう材収容用
凹部Cを有するものより成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的に自動車の排気
ガスの浄化手段として排気系統の途中に介装されて使用
される排気ガス浄化用メタル担体に関する。
【0002】詳しくは、本発明は、ハニカム構造の排気
ガス浄化用触媒を担持するための金属製ハニカム体(以
下、メタルハニカム体という。)と前記メタルハニカム
体を収容する金属製ケーシング(以下、メタルケーシン
グという。)とから成るメタル担体に関する。更に詳し
くは、本発明は、特に前記メタル担体の主要な構成要素
であるメタルハニカム体とメタルケーシングに対して新
規な固着方式を適用し、耐久性はもとより生産性、経済
性に優れた排気ガス浄化用のメタル担体を提供するもの
である。
【0003】
【従来の技術】排気ガス浄化用のメタル担体は、平板状
帯材と波板状帯材で構成されるハニカム構造の排気ガス
浄化用触媒(例えばPt,Rh,Pdなどを使用した触
媒系)を担持するための金属製のメタルハニカム体、及
び前記メタルハニカム体を内部に収容し、固定するため
の金属製のメタルケーシング、とから構成されるもので
ある。なお、前記メタル担体は、当業界においては、メ
タルサポート(Metal Support) またはメタルサブストレ
ート(Metal Substrate) といわれており、略記号(M
S)で表示される場合がある。本発明の説明において
も、略記号MSが使用される。
【0004】前記したメタル担体(MS)の主要な構成
要素であるメタルハニカム体(以下、略記号Hが使用さ
れる。)としては、従来から種々の構造のものが提案さ
れている。例えば、図13〜図14に示されるメタルハ
ニカム体(H)は、特に図14(正面図)から明らかの
ように、平板状帯材と波板状帯材を重積したものを一括
渦巻状に巻回成形して製造した巻回タイプのものであ
る。前記した巻回タイプのメタルハニカム体(H)は、
具体的には例えば100μm以下(好ましくは50μm
以下)の耐熱性の薄肉鋼板からなる平板状帯材(1)
と、前記薄肉鋼板を波付加工して調製した波板状帯材
(2)とを、相互に当接部を有するように重積し、これ
を一括渦巻状に巻回成形して軸方向に排気ガス通路のた
めの多数の網目状通気孔路(セル)(3)を持つハニカ
ム構造体としたものである。
【0005】このほか、当業界において前記メタルハニ
カム体として、前記した巻回タイプのもの以外に、平板
状帯材と波板状帯材からメタルハニカム体を製造する方
法の相違により、各種の構造のものが知られている。例
えば、両帯材を階層状に積層した階層タイプ(図15参
照)のもの、このほか、特開昭62−273050号、
特開昭62−273051号、特開平1−218637
号、特公表3−502660号、特開平4−22785
5号などに開示されている放射状タイプ(図16参
照)、S字状タイプ(図17参照)、巴状タイプ(図1
8参照)、及びX−ラップ(卍状)タイプ(図19参
照)のメタルハニカム体が知られている。なお、図示さ
れた前記各種構造のメタルハニカム体(H)の正面(断
面)形状は円形のものであるが、他の断面形状のもので
あってもよいことはいうまでもないことである。
【0006】従来の典型的なメタル担体(MS)は、そ
の主要な構成要素である前記した各種構造のメタルハニ
カム体(H)、例えば前記した巻回タイプのメタルハニ
カム体を、図13に示されるようにメタルケーシング
(以下、略記号Cが使用される。)内に配設し、固着し
て構成されるものである。そして、メタル担体(MS)
は、排気ガス系統という厳しい熱的環境の条件のもとで
使用されるため、メタルハニカム体(H)とメタルケー
シング(C)は強固に固着されて製造されるものであ
る。これは、メタルハニカム体(H)とメタルケーシン
グ(C)が排気ガス自体の高温度及び排気ガスと排気ガ
ス浄化用触媒との発熱反応により発生する高温度にさら
され、このような高温雰囲気のもとで各要素に大きな熱
応力が印加されるためであり、熱応力に耐え得るように
ろう接合や溶接などの固着方式により強固に固着され
る。また、メタル担体(MS)は、激しい振動付加の条
件のもとで使用されるため、耐振性の向上という観点か
らも前記両要素は強固に固着されるものである。
【0007】前記したメタル担体(MS)のメタルハニ
カム体(H)とメタルケーシング(C)の当接面の固着
方式において、両要素の離体防止やメタルハニカム体
(H)内部に発生する熱応力の吸収・緩和の観点から、
特定部位をろう接合するという方式が提案されている
(例えば、実開昭62−19443号参照)。更に、メ
タルハニカム体(H)とメタルケーシング(C)の両要
素のろう接合方式にかえて、両要素を機械的係合により
保持する方式も各種のものが提案されている(例えば、
実開昭62−162232号、同64−11316号参
照)。
【0008】一方、メタルハニカム体(H)自体も、前
記した過酷な使用条件下において耐久性を確保しなけれ
ばならないことはいうまでもないことである。このた
め、その構成部材である平板状帯材と波板状帯材の当接
部も、種々の方法及び方式により固着されている。例え
ば、メタルハニカム体内部の所定部位の平板状帯材と波
板状帯材との当接部をろう接合や溶接などにより固着す
る方式が提案されている(例えば、特公昭63−444
66号、特開昭2−218442号参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする問題点】前記したように、従
来のメタル担体(MS)は、主要な構成要素であるメタ
ルハニカム体(H)の構成部材(平板状帯材と波板状帯
材)の当接部の固着、更にはメタルハニカム体(H)と
メタルケーシング(C)の当接面の固着に際して、ろう
接合や溶接などの固着手段が適用されて製造されてい
る。しかしながら、従来技術によるメタル担体(MS)
の製造において、前記したようにメタル担体(MS)の
耐久性を考慮した多くの固着方式が提案されてはいる
が、固着部位における均一な固着強度や長期の耐久性と
いう観点からみると未だ不十分なものである。
【0010】また、メタル担体(MS)の製造において
採用されている固着手段は、生産性や固着の確実性など
の観点から、一般にろう接合方式が採用されているが、
この方式も経済的な問題点を内包するものである。より
具体的には、前記ろう接合方式に適用されるろう材は、
メタル担体が高温雰囲気下で使用されるということから
して、例えばNi系、Ni−Cr系などの高価な高温用
ろう材であり、経済性の観点からその使用量の低減化が
強く求められているが、未だ不十分なものである。
【0011】更には、従来のメタル担体(MS)の製造
技術も大きな問題点を抱えている。具体的には、メタル
ハニカム体(H)のメタルケーシング(C)内への填装
・固着方式として圧入填装方式(以下、圧入方式とい
う。)がある。この場合、メタルケーシング(C)内に
圧入填装されるメタルハニカム体(H)の外径公差は厳
しく管理されており、生産性や生産歩留りに問題があ
る。また、メタルハニカム体のメタルケーシング内への
圧入填装時に、その構成部材である平板状帯材と波板状
帯材の変形(従ってセル形状の不均一化)や座屈などが
随伴し、これがメタル担体(MS)の耐久性を損ねてい
る。
【0012】このほか、メタルハニカム体(H)をメタ
ルケーシング(C)内に遊嵌、配置し、次いで引抜き加
工によりメタルケーシング(C)を縮径させて両要素を
密着させる方式(以下、ダイス絞り方式という。)があ
る。この場合、前記した欠点を伴うものである。なお、
いうまでもないことであるが、前記した欠点は、メタル
ハニカム体(H)部においては帯材(平板状帯材と波板
状帯材)の各当接部における当接(密着)強度の不均一
化をもたらし、またメタルハニカム体(H)とメタルケ
ーシング(C)の間においても当接(密着)強度の不均
一化をもたらし、これが耐久性を損ねる誘因になること
はいうまでもないことである。
【0013】本発明は、前記した従来技術の問題点を解
消するために創案されたものである。本発明者らは、前
記した従来技術の問題点を解消するべく、鋭意、検討を
加えた。その結果、本発明者らは、 ・ メタルハニカム体部の構成を、その外周回りに所望
幅の部分を外周部から中心部に押圧して縮径させた縮径
部と前記領域以外の領域に縮径されない部分(非縮径
部)を有するように構成し、かつ、 ・ メタルケーシング部の構成を、前記メタルハニカム
体の縮径部の外周面に密着する密着ケース部と前記メタ
ルハニカム体の非縮径部を外包する外包ケース部を有す
るように構成し、更に、 ・ 前記密着ケース部がろう材収容用凹部を有するよう
に構成したとき、 両構成要素(メタルハニカム体部とメタルケーシング
部)の共同による機械的係合と両構成要素間の確実なろ
う接合により耐久性はもとより、ろう材の節減、生産性
の向上などの諸点において優れたメタル担体(MS)が
得られるという知見を得た。
【0014】前記した技術的構成、特にメタルハニカム
体部に対して外部から押圧力を印加して縮径部と非縮径
部を形成するというアプローチ、別言すれば縮径部と非
縮径部を形成するとともにその境界部に段差部を形成す
るというアプローチは、従来にない創意である。本発明
は、前記知見をベースにして完成されたものであり、本
発明により耐久性に優れ、かつ生産性と経済性に優れた
排気ガス浄化用のメタル担体(MS)が提供される。
【0015】
【問題点を解決するための手段】本発明を概説すれば、
薄肉金属板製の平板状帯材と波板状帯材が交互に重積し
たハニカム構造を有する排気ガス浄化用触媒を担持する
ためのメタルハニカム体、及び前記メタルハニカム体を
外包するメタルケーシング、とから成るメタル担体にお
いて、 (1) 前記メタルハニカム体が、外周面から押圧して形成
したメタルハニカム体の軸方向にみて所望幅の縮径部、
及び前記縮径部以外の領域の非縮径部を有するもので構
成され、 (2) 前記メタルケーシングが、(2)-1. 前記メタルハニ
カム体の縮径部の外周面に密着する密着ケース部、及び
前記メタルハニカム体の非縮径部の外周面を外包する外
包ケース部を有し、かつ、(2)-2. 前記密着ケース部
が、ろう材収容用凹部を有するもので構成されたこと、
を特徴とするメタル担体に関するものである。
【0016】また、本発明は、前記構造のメタル担体の
製造方法に関するものである。即ち、本発明は、前記構
造のメタル担体の製造方法において、 (i) 所望外径のメタルハニカム体の外周面及び前記メタ
ルハニカム体の外径よりも大径の内径を有するメタルケ
ーシングの内周面の少なくとも一方の所望部位に、ろう
材を配設する工程、 (ii)前記メタルハニカム体を、前記メタルケーシング内
に遊嵌、配置する工程、 (iii) メタルケーシングの外周面に回転絞り手段を適用
し、(iii)-1.メタルハニカム体部において、メタルハニ
カム体の軸方向にみて前記ろう材の配設部位を含む所望
幅を縮径させて縮径部を形成するとともに、前記縮径部
以外の領域に非縮径部を形成し、かつ、(iii)-2.メタル
ケーシング部において、前記メタルハニカム体の縮径部
の外周面に密着する密着ケース部を形成するとともに、
前記メタルハニカム体の非縮径部の外周面を外包する外
包ケース部を形成し、更に、(iii)-3.前記密着ケース部
の形成時に、前記ろう材の配置部位に対応する部位にろ
う材収容用凹部を形成する工程、から成ることを特徴と
するメタル担体の製造方法に関するものである。
【0017】以下、本発明の技術的構成及び実施態様を
図面を参照して詳しく説明する。なお、本発明は図示の
ものに限定されないことはいうまでもないことである。
【0018】図1〜図6は、本発明の第一実施態様のメ
タル担体(MS)を説明するための図である。図1は、
メタル担体(MS)の軸心を通る断面の断面図である。
図示されるように、メタル担体(MS)は、円筒状のメ
タルハニカム体(H)と前記メタルハニカム体(H)を
外包するメタルケーシング(C)からなるものであり、
次の点に特徴を有するものである。
【0019】まず、メタルハニカム体(H)は、次の構
成からなることを特徴としている; ・ その外周面から押圧して形成された(メタルハニカ
ム体の軸方向にみて)所望幅の縮径部(H1 )(外径d
1 )、及び、 ・ 前記縮径部以外の領域の非縮径部(H2 )(外径d
2 )、を有するもので構成される。前記構成から明らか
のように、縮径部(H1 )の外径(d1 )と非縮径(H
2)の外径(d2 )の関係は、d2 >d1 に維持される
ことはいうまでもないことである。また、図示されるよ
うに、本発明のメタルハニカム体(H)は、縮径部(H
1)と非縮径部(H2 )の境界部に、段差部(H3 )を
有することはいうまでもないことである。本発明におい
て、前記メタルハニカム体(H)として、当業界におい
て周知の巻回タイプ、S字状タイプなどの所望の構造の
ものが使用されることはいうまでもないことである。
【0020】一方、前記メタルハニカム体(H)を外包
するメタルケーシング(C)は、前記メタルハニカム体
(H)の構成に対応して、次の構成からなることを特徴
としている; ・ メタルハニカム体(H)の縮径部(H1 )の外周面
に密着する密着ケース部(C1 )、 ・ メタルハニカム体(H)の非縮径部(H2 )の外周
面を外包する外包ケース部(C2 ) ・ 前記密着ケース部(C1 )に、ろう材(W)を収容
保持するためのろう材収容用凹部(C4 )、を有するも
ので構成される。前記構成から明らかのように、本発明
のメタルケーシング(C)は、密着ケース部(C1 )と
外包ケース部(C2 )の境界部に、段差部(C3 )を有
することはいうまでもないことである。また、本発明に
おいて、前記ろう材収容用凹部(C4 )は、図示される
ように、メタルハニカム体(H)の縮径部(H1 )の外
表面からみて、上に凸状に形成されることが好ましい。
これは、ろう材(線材など)によりメタルハニカム体
(H)の縮径時にその構成部材である帯材(平板状帯材
及び/又は波板状帯材)の過度の押圧による変形、さら
にはセル形状の変形を回避するためである。
【0021】図2は、本発明の前記メタルハニカム体
(H)の縮径部(H1 )の構成を説明するための模式図
である。図2(a)は、初期状態にあるメタルハニカム
体(H)の外周部近傍の平板状帯材(1)と波板状帯材
(2)の当接構造を示す。従って、この当接状態は、非
縮径部(H2 )の外周部近傍のものと同じである。図2
(b)は、前記図2(a)の状態のメタルハニカム体
(H)を外周面から押圧して形成した縮径部(H1 )の
平板状帯材(1)と波板状帯材(2)の当接状態を示
す。なお、図2(b)において、点線は初期状態の平板
状帯材(1)同士の間の幅を示しており、縮径されてい
ることを示すものである。
【0022】本発明において、縮径により平板状帯材
(1)と波板状帯材(2)の当接構造は、波板状帯材
(2)の山部または谷部に注目すれば、図2(a)の点
接触の状態から図2(b)の面接触の状態に変化する。
前記縮径加工は、後述する図8(従来技術)に示される
ように帯材(1、2)が座屈変形するような大きな縮径
率を意図していないことはいうまでもないことである。
一般的には、最外周の波板状帯材(2)の波高に注目す
れば、波高が10〜50%程度圧縮される範囲の縮径率
が採用される。
【0023】図3は、図1の(メタルケーシング側)段
差部(C3 )近傍の拡大図である。図示されるようにメ
タルハニカム体(H)の非縮径部(H2 )の外周面を外
包する外包ケース部(C2 )は、非縮径部(H2 )の外
周面と所望の空間スペース(S)をおいて非縮径部(H
2 )を外包している。なお、本発明において、後述する
図9に示されるように、前記空間スペース(S)を特段
に設けなくてもよいことはいうまでもないことである。
【0024】図4は、第一実施態様のメタル担体(M
S)の一部平面図である。図示されるように、ろう材収
容用凹部(C4 )は、密着ケース部(C1 )の外周を一
周する一条の凹溝で構成されている。なお、本発明にお
いて、後述されますように(図12参照)、前記ろう材
収容用凹部(Ca)の形成態様は、一条に限定されず複
数条のものであってもよい。
【0025】図5〜図6は、本発明の第一実施態様のメ
タル担体(MS)の製造プロセスを説明する図である。
図示されるように、第一実施態様のメタル担体(MS)
は、次のようにして製造されるものである; (i).外径(d2 )のメタルハニカム体(H)の外周面及
び前記外径より大径の内径(d3 )を有するメタルケー
シング(C)の内周面のいずれか一方に、例えばメタル
ハニカム体(H)の外周面の所望部位にろう材(W)を
配設する工程(図示せず)、 (ii).前記した小径のメタルハニカム体(H)を大径の
メタルケーシング(C)内に遊嵌、配置する工程(図5
参照)、 (iii).前記メタルケーシング(C)の外周面に回転絞り
手段を適用する工程(図6及び図1参照)、具体的に
は、回転絞り手段により、(iii)-1.メタルハニカム体
(H)部において、メタルハニカム体(H)の軸方向
に、所定幅の縮径部(H1 )を形成するとともに、前記
縮径部(H1 )以外の領域に非縮径部(H2 )を成形
し、(iii)-2.メタルケーシング(C)部において、前記
メタルハニカム体部の縮径部(H1 )の外周面に密着す
る密着ケース部(C1 )を形成するとともに、前記メタ
ルハニカム体部の非縮径部(H2 )の外周面を外包する
外包ケース部(C2 )を成形し、更に、(iii)-3.前記密
着ケース部の形成時に、メタルハニカム体(H)の外周
面またはメタルケーシング(C)の内周面に配設された
ろう材に対応する部位にろう材収容用凹部(C4 )を形
成する工程、に従ってメタル担体(MS)が製造され
る。前記メタルハニカム体(H)がメタルケーシング
(C)内に遊嵌配置されることは、図5において空間ス
ペース(S)が形成されていることにより示されてい
る。
【0026】図6は、本発明の第一実施態様のメタル担
体(MS)の製造に使用される回転絞り装置(T)と前
記装置を使用した製造プロセスを説明する図である。図
示されるように、メタルハニカム体(H)を所望の空間
スペース(S)をもって遊嵌配置したメタルケーシング
(C)は、回転絞り装置(T)の保持チャック(12)
により締付、固定される。前記メタルケーシング(C)
用保持チャック(12)の締付は、 ・ メタルケーシング(C)がその端部を位置決めガイ
ド(13)により位置決めされ、かつ、 ・ メタルハニカム体(H)がその前端面(Ha)及び
後端面(Hb)を位置決めガイド(14)により位置決
めされた後で行なわれることはいうまでもないことであ
る。 なお、図6に示されているように、メタルケーシング
(C)用位置決めガイド(13)及びメタルハニカム体
(H)用位置決めガイド(14)は、それぞれバネ体
(131、141)によりバネ付勢される。
【0027】前記した要領でメタルケーシング(C)が
保持チャック(12)により締付、固定された後、一対
の回転絞りロール(10、10)を図示されるように相
互に逆方向に遊星回転させ、かつ図示の方向(D)に進
行させて回転絞りを行なう。なお、図中、(11)は、
回転絞りロール(10)の軸心である。また、回転絞り
ロール(10)の数は、図6のものは周方向に3個配設
したものを二組(計6個)使用しているものであるが、
これに限定されず所望のロール数を用いてもよい。本発
明において、前記回転絞りロール(10、10)のD方
向の進行時に、即ち密着ケース部の形成時に、メタルハ
ニカム体(H)の外周面またはメタルケーシング(C)
の内周面に配設されたろう材(W)に対応する部位にろ
う材収容用凹部(C4 )を形成すればよい。なお、本発
明において、予めメタルケーシング(C)として、ろう
材収容用凹部を有するものを使用できるが、この場合に
は、前記凹部の形成作業が省略される。前記プロセスに
より、図1に示されるメタル担体(MS)が製造され
る。
【0028】本発明において、前記回転絞り加工を実現
する装置は、前記したものに限定されず、最終メタル担
体(MS)の構造に適合させた所望の回転絞り装置が何
等の制約を受けずに使用することができる。その一例
を、図7に示す。図7は、後述する図11に関係するメ
タル担体(MS)の製造に使用される回転絞り装置
(T)と前記装置を使用した製造プロセスを説明する図
である。図7に示される回転絞り装置(T)と製造プロ
セスが前記図6のものと大きく異なる点は、メタル担体
(MS)の最終構造にあわせて、 ・ 回転絞りロール(10)を周方向に3個配設したも
のを一組(計3個)使用していること、 ・ メタルハニカム体(H)の前端面(Ha)とメタル
ケーシング(C)の後端部を位置決めガイド(14)で
位置決めし、 ・ メタルハニカム体(H)の後端面(Ha)をメタル
ハニカム体(H)用位置決めガイド(16)で位置決め
し、 ・ メタルハニカム体(H)に回転を与えながら、メタ
ルケーシング(C)の片端を回転絞りするために回転絞
りロール(10)を図示の方向(D)へ進行させている
点である。
【0029】前記したように、本発明において、回転絞
りを実現させる装置は、回転絞り機能を有する装置であ
れば特段の制約を受けずに使用することができる。例え
ば当業界において既知のスウェージングマシンやスピニ
ングマシンなどを活用すればよい。その際、回転絞り時
に、図6に示されるようにメタルハニカム体(H)を固
定して回転絞りロールを遊星回転させながらロール移動
を行なったり、あるいは図7に示されるようにメタルハ
ニカム体(H)を回転させながら行なってもよいことは
いうまでもないことである。
【0030】本発明のメタル単体(MS)の前記した製
造プロセスにおいて、メタルハニカム体(H)とメタル
ケーシング(C)の当接部の固着のために、予めメタル
ハニカム体(H)及び/又はメタルケーシング(C)の
当接部となる所望部位にろう材層を形成したものを使用
できることはいうまでもないことである。前記ろう材層
は、Ni基ろう箔で構成してもよく、あるいは、Ni基
ろう粉を塗布することにより構成してもよい。
【0031】図5〜図6及び図8(a)(b)に、本発
明の前記メタル担体(MS)の製造プロセスの利点が示
されている。 (1).図5に示されるように、メタルケーシング(C)内
に填装されるメタルハニカム体(H)において、従来の
ようにその外形寸法が厳しく管理されなくともよいとい
う利点がある。従って、メタルハニカム体(H)の生産
性や歩留りが向上する。これは、規格寸法から多少外れ
ていても、次工程で吸収されるからである。 (2).また、従来技術において、メタルケーシング(C)
内へのメタルハニカム体(H)の填装作業や填装後の両
要素の固着作業は、圧入方式やダイス絞り方式などで行
なわれているが、この場合、図8に示される欠点を招来
するものである。なお、前記圧入方式とは、前記したよ
うに所定外径のメタルハニカム体(H)を、前記外径よ
り小さい内径のメタルケーシング内にプレス等により圧
入する方式のものである。また、ダイス絞り方式とは、
前記したようにメタルケーシング(C)内にメタルハニ
カム体(H)を遊嵌させ、次いでメタルケーシング
(C)に引抜加工(ドローイング)あるいはプレス加工
絞りなどを適用し、メタルケーシング(C)全体を縮径
させ、メタルハニカム体(H)の外周面とメタルケーシ
ング(C)の内周面を密着させる方式のものである。こ
こで本発明との関係で留意しなければならない点は、本
発明の前記した回転絞り手段は後者(ダイス絞り方式)
とは全く異質のものであること、かつ後者には両構成要
素が係合する段差部(H3 ,C3 )を配設するという技
術的構成を欠落している点である。
【0032】前記した従来の圧入方式やダイス絞り方式
により招来される欠点として、図8(a)は、特にメタ
ルハニカム体(H)の外周近傍部位の平板状帯材(1)
が座屈変形していること、また図8(b)は平板状帯材
(1)と波板状帯材(2)の両者が大きく変形している
ことを示している。前記した従来の圧入方式及びダイス
絞り(ドローイング)あるいはプレス絞り方式の欠点
は、メタルハニカム体(H)の外周部近傍に急激な縮径
応力が印加されるため、メタルハニカム体(H)の構成
部材である平板状帯材(1)及び/又は波板状帯材
(2)が追随できず、これら帯材が局所的に変形や座屈
をおこしてしまうことに由来する。
【0033】これらの欠点は、帯材(1、2)の亀裂や
破損をもたらし、かつ均一なセル形状やセル密度のメタ
ルハニカム体の製造を困難なものにするものでる。更
に、前記した帯材(1、2)の局所的な変形や座屈は、
メタルハニカム体(H)の高温強度(例えば800℃〜
850℃における保持力)を低下させるものである。即
ち、前記帯材(1、2)の変形や座屈は、メタルハニカ
ム体(H)とメタルケーシング(C)の当接部の接合力
の低下及び帯材(1、2)の当接部の密着度の低下にも
とづく接合力の低下を引き起こす。この点、本発明にお
いては、前記した欠点が解消されることはいうまでもな
いことである。即ち、本発明においては、両構成要素
(メタルハニカム体とメタルケーシング)は遊嵌配置さ
れ、次いで回転絞り手段を適用するため、加工対象物に
過大な加工応力が印加されず、図2に示される両帯材
(1、2)の当接構造が実現される。別言すれば、本発
明の回転絞り方式においては、メタルケーシング(C)
の外周部から徐々にかつ局所的に回転絞りロール(加圧
ロール)により縮径加工されるため、前記した従来方式
の欠点が解消される。
【0034】(3).また、本発明のメタル担体(MS)
は、メタルハニカム体(H)とメタルケーシング(C)
の構造にもとづいて耐久性に優れたものである。即ち、
本発明のメタル担体(MS)は、メタルハニカム体
(H)の段差部(H3 )とメタルケーシング(C)の段
差部(C3 )が共同して両要素の相対的変位を規制する
ことができる。前記したように、メタルハニカム体
(H)の内部には大きな熱応力に基づく変形力が生ま
れ、更には外部からの振動力が加わるためメタルハニカ
ム体(H)とメタルケーシング(C)は離体しようとす
るが、前記段差部(H3 ,C3 )により離体は防止され
る。 (4).更に、本発明のメタル担体(MS)において、メタ
ルハニカム体(H)を構成する両帯材(1、2)の当接
部の固着、及びメタルハニカム体(H)とメタルケーシ
ング(C)の当接部の固着を経済的に行なうことができ
る。即ち、メタルハニカム体(H)の縮径部(H1 )に
おいては、図2に示されるように両帯材(1、2)が確
実な当接構造をしているため、高価なろう材の適用量を
節約しても強固な固着強度が得られ、あるいは当接部を
確実に拡散接合することができる。また両構成要素の当
接面、即ちメタルハニカム体(H)の外周面とメタルケ
ーシング(C)の内周面のろう接合や溶接などによる固
着も、前記した段差部(H3 ,C3 )により強固な機械
的係合が実現されているためにろう材収容凹部(C4 )
に収容されるろう材を少なくすることができ、従来より
経済的に行なうことができる。
【0035】本発明において、前記メタル担体(MS)
を構成するメタルハニカム体(H)を製作するために使
用される平板状帯材(1)としては、通常のメタルモノ
リスタイプのメタルハニカム体を製作するときに使用さ
れている帯材、例えばクロム鋼(クロム13%〜25
%)、Fe−Cr20%−Al5%などの耐熱性ステン
レス鋼、あるいはこれに耐高温酸化性を改善するために
希土類金属(CeやYなどのREM)を加えた耐熱性の
ステンレス鋼など、厚さが30μm〜100μm程度の
帯材が使用される。また、前記波板状帯材(2)として
は、前記平板状帯材(1)から所望の略正弦波もしくは
略台形波を有するように波付加工したものが使用され
る。なお、平板状帯材(1)と波板状帯材(2)は互い
に異なった板厚でもよく、また異なった材質のものであ
ってもよい。特に、平板状帯材(1)と波板状帯材
(2)にAlを含有させたものやあるいはその表面にA
l層を設けたものを熱処理して、その表面にウィスカー
状もしくはマッシュルーム状のアルミナ(Al2 3
を析出させたものが好ましい。前記ウィスカー状などの
アルミナ層は、Pt,Pd,Rhなどの排気ガス浄化用
触媒を担持するためのウォッシュコート層を強固に保持
することができるので好ましいものである。
【0036】また、本発明において、前記メタル担体
(MS)を構成するメタルケーシング(C)を製作する
ために使用される材料としては、前記メタルハニカム体
(H)を構成する帯材(1、2)と同種の耐熱鋼を使用
してもよい。あるいは、耐熱耐食性に富む二重構造とし
たもの、具体的には内側部分にフェライト系ステンレス
鋼を、外側部分にオーステナイト系ステンレス鋼を使用
した二重構造のメタルケーシングを使用してもよい。
【0037】本発明のメタル担体(MS)には、種々の
変形例が可能である。以下、幾つかの変形例について説
明するが、本発明はこれらのものに限定されないことは
いうまでもないことである。
【0038】図9は、本発明の第二実施態様メタル担体
(MS)を説明する図であり、第一実施態様に関係する
図3に対応する図である。図示されるように、第二実施
態様が前記第一実施態様(図3)のものと大きく異なる
点は、メタルケーシング(C)の外包ケース部(C2 )
の構成である。前記第一実施態様(図3)においては、
外包ケース部(C2 )は、メタルハニカム体(H)の非
縮径部(H2 )の外周面に対して、所望の空間スペース
(S)をおいて非縮径部(H2 )を外包しているもので
ある。一方、第二実施態様(図9)は、前記空間スペー
ス(S)を設けずに、外包ケース部(C2 )の内周面は
メタルハニカム体(H)の非縮径部(H2 )の外周面に
密着されている。なお、第二実施態様(図9)のメタル
担体(MS)は、第一実施態様(図3)と比較して両要
素の離体の防止能にすぐれているが、空間スペース
(S)が存在しないことから断熱機能をもたないもので
ある。
【0039】図10は、本発明の第三実施態様のメタル
担体(MS)を説明する図であり、第一実施態様に関係
する図1に対応する図である。第三実施態様のメタル担
体(MS)が、第一実施態様のものと大きく異なる点
は、メタルハニカム体(H)に注目すれば、中央部に縮
径部(H1 )、両端部に非縮径部(H2 )を設けている
点である。なお、いうまでもないことであるが、前記メ
タルハニカム体(H)の構造に適合させてメタルケーシ
ング(C)の密着ケース部(C1 )、外包ケース部(C
2)、及びろう材収容用凹部(C4 )が構成されること
はいうまでもないことである。
【0040】図11は、本発明の第四実施態様のメタル
担体(MS)を説明する図であり、第一実施態様に関係
する図1に対応する図である。第四実施態様のメタルハ
ニカム体(MS)が、第一実施態様のものと大きく異な
る点は、メタルハニカム体(H)に注目すれば、縮径部
(H1 )を一端部の外周部に設け、その他の領域を非縮
径部(H2 )としている点である。なお、いうまでもな
いことであるが、前記メタルハニカム体(H)の構造に
適合させてメタルケーシング(C)の密着ケース(C1
)、外包ケース(C2 )、及びろう材収容用凹部(C4
)が構成されることはいうまでもないことである。ま
た、図11には、前記第四実施態様の変形例も示されて
いる。即ち、図11には、A部(点線でしめされた部
位)を切欠いたメタルハニカム体(H)を使用する変形
例が示されている。A部はメタルハニカム体(H)の排
気ガス流入端の外周部近傍の領域であり、A部を切欠い
たハニカム体(H)は、端面部において効果的に熱応力
を吸収、緩和させることができるため耐久性に優れたも
のとなる。なお、A部を切欠いたメタルハニカム体
(H)の使用は、他の実施態様においても可能である。
【0041】図12は、本発明の第五実施態様のメタル
担体(MS)を説明する一部平面図である。第五実施態
様が特徴とする点は、メタルケーシング(C)の密着ケ
ース部(C1 )に形成されたろう材収容用凹部(C4 )
が、二条のもので構成されているという点である。本発
明において、ろう材収容用凹部(C4 )は所望の部位、
所望の数において形成されればよい。本発明において、
ろう材収容用凹部(C4 )は、メタルケーシング自体の
強度向上、あるいは熱応力の吸収・緩和に有用であると
いう副次効果がある。なお、いうまでもないことである
が、本発明のメタル担体(MS)においては、メタルハ
ニカム体(H)とメタルケーシング(C)の両段差部
(H3 ,C3 )により両要素は相互に離体防止されてい
る関係上、ろう材収容用凹部(C4 )を多く配設するこ
とは非経済的となるので所望のものにとどめることが好
ましい。
【0042】
【発明の効果】本発明のメタルハニカム体と前記メタル
ハニカム体を外包するメタルケーシングとから成るメタ
ル担体は、 ・ メタルハニカム体部の構成を、その外周回りに沿う
所定幅の外周部から中心部に押圧して縮径させた縮径部
と縮径されない(非縮径部)を有するもので構成し、か
つ、 ・ メタルケーシングの構成を、前記メタルハニカム体
の縮径部の外周面に密着する密着ケース部と前記メタル
ハニカム体の非縮径部を外包する外包ケース部を有する
もので構成し、更に、 ・ 前記密着ケース部に、ろう材収容用凹部を有するも
ので構成したことい特徴を有するものである。 そして、前記両構成要素(メタルハニカム体とメタルケ
ーシング)は、共同して相互に離体防止を図ることがで
きるため、更に確実にろう接合されるため、本発明のメ
タル担体(MS)は耐久性に優れている。
【0043】また、前記した両構成要素の技術的構成を
採用することにより、次のような特性上および生産上の
利点を享受することができる。 (1) 両構成要素は機械的に係合固定され、かつろう材収
容用凹部に収容されたろう材により確実、強固にろう接
合される。従って、本発明のメタル担体は耐久性に優れ
ている。また、両構成要素の当接面のろう接合も、高価
なろう材を節約することができること、あるいは当接面
を溶接接合する場合でも溶接領域を少なく設定すること
ができることなど、両構成要素の固着を経済的に行なう
ことができる。
【0044】(2) メタルハニカム体の縮径部において、
メタルハニカム体部の平板状帯材と波板状帯材の当接部
は、均一な当接(密着)強度で強固に当接しているた
め、前記当接部はろう接合や拡散接合などにより確実か
つ経済的に固着することができる。 (3) 本発明のメタル担体は、メタルハニカム体をメタル
ケーシング内に遊嵌させ、次いで回転絞り手段を適用し
て製造されるため、メタルハニカム体の中間製造工程に
おける外径寸法は従来より格段に許容範囲が大きい。こ
のため、メタルハニカム体の生産性や歩留りに優れてい
る。 (4) 従来のメタルハニカム体とメタルケーシングの填
装、固着方式として採用されている圧入方式やダイス絞
り方式と比較して、メタルハニカム体部の構成部材であ
る平板状帯材及び/又は波板状帯材の局部的な変形や座
屈が防止される。このため、両帯材の当接部及びメタル
ハニカム体とメタルケーシングの当接面は均一な当接
(密着)強度で当接するようになり、長期に亘り耐久性
に優れたメタル担体(MS)を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施態様のメタル担体(MS)
の断面図である。
【図2】 本発明の第一実施態様のメタル担体(MS)
のメタルハニカム体(H)における縮径部の構造を説明
する図である。
【図3】 本発明の第一実施態様のメタル担体(MS)
におけるメタルケーシング(C)の段差部(C3 )近傍
の拡大断面図である。
【図4】 本発明の第一実施態様のメタル担体(MS)
の一部平面図である。
【図5】 本発明の第一実施態様のメタル担体(MS)
の製造プロセスを説明する図であり、メタルハニカム体
とメタルケーシングの組付け工程(メタルハニカム体の
メタルケーシング内への遊嵌、配設工程)を示す。
【図6】 本発明の第一実施態様のメタル担体(MS)
の製造プロセスを説明する図であり、前記図5の状態の
ものを回転絞り手段により縮径させている回転絞り工程
を示す。
【図7】 本発明の他の構造のメタル担体(MS)の製
造プロセスを説明する図である。
【図8】 従来のメタル担体の製造プロセスの欠点、特
にメタルハニカム体の外周近傍での帯材(平板状帯材及
び/又は波板状帯材)の変形、座屈を説明する図であ
る。
【図9】 本発明の第二実施態様のメタル担体(MS)
を説明する図であり、図3に対応する図である。
【図10】 本発明の第三実施態様のメタル担体(M
S)を説明する図であり、図1に対応する図である。
【図11】 本発明の第四実施態様のメタル担体(M
S)を説明する図であり、図1に対応する図である。
【図12】 本発明の第五実施態様のメタル担体(M
S)を説明する図であり、メタルケーシング(C)の密
着ケース部に溶接手段が適用されたメタル担体(MS)
を示す図である。
【図13】 従来の巻回タイプのメタルハニカム体とメ
タルケーシングとから成るメタル担体(MS)の斜視図
である。
【図14】 図13の従来のメタル担体(MS)に使用
される巻回タイプのメタルハニカム体の正面図である。
【図15】 従来の積層タイプのメタルハニカム体の正
面図である。
【図16】 従来の放射状タイプのメタルハニカム体の
正面図である。
【図17】 従来のS字状タイプのメタルハニカム体の
正面図である。
【図18】 従来の巴状タイプのメタルハニカム体の正
面図である。
【図19】 従来のX−ラップタイプのメタルハニカム
体の正面図である。
【符号の説明】
MS ……… メタル担体 H ……… メタルハニカム体 H1 ……… 縮径部 H2 ……… 非縮径部 H3 ……… 段差部 C ……… メタルケーシング C1 ……… 密着ケース部 C2 ……… 外包ケース部 C3 ……… 段差部 C4 ……… ろう材収容用凹部 S ……… 空間スペース d1 ……… 縮径部の外径 d2 ……… 非縮径部の外径 1 ……… 平板状帯材 2 ……… 波板状帯材 3 ……… セル

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄肉金属板製の平板状帯材と波板状帯材
    が交互に重積したハニカム構造を有する排気ガス浄化用
    触媒を担持するためのメタルハニカム体、及び前記メタ
    ルハニカム体を外包するメタルケーシング、とから成る
    メタル担体において、 (1) 前記メタルハニカム体が、外周面から押圧して形成
    したメタルハニカム体の軸方向にみて所望幅の縮径部、
    及び前記縮径部以外の領域の非縮径部を有するもので構
    成され、 (2) 前記メタルケーシングが、(2)-1. 前記メタルハニ
    カム体の縮径部の外周面に密着する密着ケース部、及び
    前記メタルハニカム体の非縮径部の外周面を外包する外
    包ケース部を有し、かつ、(2)-2. 前記密着ケース部
    が、ろう材収容用凹部を有するもので構成されたこ
    と、を特徴とするメタル担体。
  2. 【請求項2】 ろう材収容用凹部が、メタルハニカム体
    の縮径部の外表面からみて上に凸状に形成されたもので
    ある請求項1に記載のメタル担体。
  3. 【請求項3】 メタルハニカム体の縮径部が、メタルハ
    ニカム体の軸方向にみて所望の部位に、かつ所望幅にわ
    たり形成されたものである請求項1に記載のメタル担
    体。
  4. 【請求項4】 縮径部が、メタルハニカム体の両端部の
    外周面に形成されたものである請求項3に記載のメタル
    担体。
  5. 【請求項5】 縮径部が、メタルハニカム体の中央部の
    外周面に形成されたものである請求項3に記載のメタル
    担体。
  6. 【請求項6】 縮径部が、メタルハニカム体の一端部の
    外周面に形成されたものである請求項3に記載のメタル
    担体。
  7. 【請求項7】 メタルケーシングの外包ケース部が、メ
    タルハニカム体の非縮径部に対して非密着状態で外包す
    るものである請求項1に記載のメタル担体。
  8. 【請求項8】 メタルケーシングの外包ケース部が、メ
    タルハニカム体の非縮径部に対して密着状態で外包する
    ものである請求項1に記載のメタル担体。
  9. 【請求項9】 メタルハニカム体が、縮径部と非縮径部
    の境界部に、メタルハニカム体側段差部を有するもので
    ある請求項1に記載のメタル担体。
  10. 【請求項10】 メタルハニカム体の縮径部の外周面と
    メタルケーシングの密着ケース部の内周面が、固着され
    たものである請求項1に記載のメタル担体。
  11. 【請求項11】 メタルハニカム体の構造が、巻回タイ
    プ、積層タイプ、放射タイプ、S字状タイプ、巴状タイ
    プ、及びX−ラップタイプから選ばれたものである請求
    項1に記載のメタル担体。
  12. 【請求項12】 薄肉金属板製の平板状帯材と波板状帯
    材が交互に重積したハニカム構造を有する排気ガス浄化
    用触媒を担持するためのメタルハニカム体、及び前記メ
    タルハニカム体を外包するメタルケーシング、とから成
    るメタル担体の製造方法において、 (i) 所望外径のメタルハニカム体の外周面及び前記メタ
    ルハニカム体の外径よりも大径の内径を有するメタルケ
    ーシングの内周面の少なくとも一方の所望部位に、ろう
    材を配設する工程、 (ii)前記メタルハニカム体を、前記メタルケーシング内
    に遊嵌、配置する工程、 (iii) メタルケーシングの外周面に回転絞り手段を適用
    し、(iii)-1.メタルハニカム体部において、メタルハニ
    カム体の軸方向にみて前記ろう材の配設部位を含む所望
    幅を縮径させて縮径部を形成するとともに、前記縮径部
    以外の領域に非縮径部を形成し、かつ、(iii)-2.メタル
    ケーシング部において、前記メタルハニカム体の縮径部
    の外周面に密着する密着ケース部を形成するとともに、
    前記メタルハニカム体の非縮径部の外周面を外包する外
    包ケース部を形成し、更に、(iii)-3.前記密着ケース部
    の形成時に、前記ろう材の配置部位に対応する部位にろ
    う材収容用凹部を形成する工程、から成ることを特徴と
    するメタル担体の製造方法。
  13. 【請求項13】 メタルケーシングの外包ケース部が、
    回転絞り手段を適用せずに形成されたものである請求項
    12に記載のメタル担体の製造方法。
  14. 【請求項14】 メタルケーシングの外包ケース部に回
    転絞り手段が適用され、メタルハニカム体の非縮径部の
    外周面とメタルケーシングの外包ケース部の内周面を密
    着するようにしたものであるが請求項12の記載のメタ
    ル担体の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6671956B2 (en) 2000-06-13 2004-01-06 Korea Institute Of Machinery And Materials Method of producing metal substrates used in purification of exhaust gas
US6807723B2 (en) 2000-06-13 2004-10-26 Korean Institute Of Machinery And Materials Apparatus for producing a honeycomb body

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US6671956B2 (en) 2000-06-13 2004-01-06 Korea Institute Of Machinery And Materials Method of producing metal substrates used in purification of exhaust gas
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