JPH09183618A - 石膏の製造方法 - Google Patents
石膏の製造方法Info
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- JPH09183618A JPH09183618A JP7342577A JP34257795A JPH09183618A JP H09183618 A JPH09183618 A JP H09183618A JP 7342577 A JP7342577 A JP 7342577A JP 34257795 A JP34257795 A JP 34257795A JP H09183618 A JPH09183618 A JP H09183618A
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- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D53/00—Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
- B01D53/34—Chemical or biological purification of waste gases
- B01D53/74—General processes for purification of waste gases; Apparatus or devices specially adapted therefor
- B01D53/86—Catalytic processes
- B01D53/8603—Removing sulfur compounds
- B01D53/8612—Hydrogen sulfide
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01F—COMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
- C01F11/00—Compounds of calcium, strontium, or barium
- C01F11/46—Sulfates
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- C01F11/46—Sulfates
- C01F11/464—Sulfates of Ca from gases containing sulfur oxides
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低濃度の硫化水素含有ガス中の硫化水素など
を完全に酸化して効率よく高純度の石膏を製造する。 【解決手段】 原燃料を脱硫装置1で水素化脱硫処理し
た後に酸性ガス分離装置2で燃料と硫化水素含有ガスと
を分離し、触媒層コンバータ3で硫化水素含有ガスを空
気と共に燃焼させることにより硫化水素を完全に二酸化
硫黄とした二酸化硫黄含有ガスが得られ、この二酸化硫
黄含有ガスを酸化中和リアクタ4で石灰石粉及び空気と
共に水中で反応させ、得られたスラリを石膏スラリ固液
分離器5で脱水した後に石灰加熱器6で乾燥する。
を完全に酸化して効率よく高純度の石膏を製造する。 【解決手段】 原燃料を脱硫装置1で水素化脱硫処理し
た後に酸性ガス分離装置2で燃料と硫化水素含有ガスと
を分離し、触媒層コンバータ3で硫化水素含有ガスを空
気と共に燃焼させることにより硫化水素を完全に二酸化
硫黄とした二酸化硫黄含有ガスが得られ、この二酸化硫
黄含有ガスを酸化中和リアクタ4で石灰石粉及び空気と
共に水中で反応させ、得られたスラリを石膏スラリ固液
分離器5で脱水した後に石灰加熱器6で乾燥する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原油、重質油、石
炭などの原燃料を脱硫した際に生成する硫化水素含有ガ
スを用いて石膏を製造する方法に関する。
炭などの原燃料を脱硫した際に生成する硫化水素含有ガ
スを用いて石膏を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】原油、重質油、石炭などの原燃料の脱硫
によって副生する硫化水素は、硫黄、硫酸、硫酸ソー
ダ、亜硫酸ソーダ、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム
などに転換されて再利用されたり、廃棄されたりしてい
る。回収硫黄の量は、年々増加して深刻な問題になって
いる。硫黄の用途は、硫酸の製造が最も多く、その他二
酸化炭素、加工硫黄、亜硫酸ソーダなどとして触媒、合
成繊維、ゴム、パルプの処理、無機薬品、洗剤、化成品
などに使用されている。硫酸カルシウムは、石膏として
建材やセメントなどの添加材に多量に使用されている。
石膏の需要量は、950万トン/年(硫黄換算177万
トン/年)に上り、400万トン/年(硫黄換算70万
トン/年)が輸入されており、今後も需要が伸びると予
想される。
によって副生する硫化水素は、硫黄、硫酸、硫酸ソー
ダ、亜硫酸ソーダ、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム
などに転換されて再利用されたり、廃棄されたりしてい
る。回収硫黄の量は、年々増加して深刻な問題になって
いる。硫黄の用途は、硫酸の製造が最も多く、その他二
酸化炭素、加工硫黄、亜硫酸ソーダなどとして触媒、合
成繊維、ゴム、パルプの処理、無機薬品、洗剤、化成品
などに使用されている。硫酸カルシウムは、石膏として
建材やセメントなどの添加材に多量に使用されている。
石膏の需要量は、950万トン/年(硫黄換算177万
トン/年)に上り、400万トン/年(硫黄換算70万
トン/年)が輸入されており、今後も需要が伸びると予
想される。
【0003】原油、重質油、石炭などの原燃料をガス化
して脱硫処理すると、二酸化炭素などが副生して硫化水
素と混在してしまう。このため、塩基性吸収剤を用いて
燃料と硫化水素とを分離すると、二酸化炭素などの混在
した硫化水素が回収されてしまうので、この二酸化炭素
などの混在した硫化水素、即ち、硫化水素含有ガスを原
料にして石膏を作ることが必要になる。
して脱硫処理すると、二酸化炭素などが副生して硫化水
素と混在してしまう。このため、塩基性吸収剤を用いて
燃料と硫化水素とを分離すると、二酸化炭素などの混在
した硫化水素が回収されてしまうので、この二酸化炭素
などの混在した硫化水素、即ち、硫化水素含有ガスを原
料にして石膏を作ることが必要になる。
【0004】そこで、特開平7−237921号公報で
は、原料油から分離された硫化水素を燃焼させて高濃度
二酸化硫黄含有ガスを得た後、当該高濃度二酸化硫黄含
有ガスを水スラリに接触させるとともに水スラリに炭酸
カルシウムおよび空気を供給することにより石膏スラリ
とし、当該石膏スラリから石膏をケーキとして分離し
て、前記燃焼熱を熱源に用いて当該ケーキを乾燥するこ
とが開示されている。
は、原料油から分離された硫化水素を燃焼させて高濃度
二酸化硫黄含有ガスを得た後、当該高濃度二酸化硫黄含
有ガスを水スラリに接触させるとともに水スラリに炭酸
カルシウムおよび空気を供給することにより石膏スラリ
とし、当該石膏スラリから石膏をケーキとして分離し
て、前記燃焼熱を熱源に用いて当該ケーキを乾燥するこ
とが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−237921号公報には、原燃料の水素化脱硫処理
または部分酸化処理およびそれに続く燃料との分離によ
って得られる低濃度から高濃度の硫化水素を完全に酸化
して石膏にすることは開示されていない。このようなこ
とから、本発明は、原燃料の水素化脱硫処理または部分
酸化処理およびそれに続く燃料との分離によって得られ
る広範囲の濃度の硫化水素を完全に酸化して効率よく高
純度の石膏を得ることを目的とした。
7−237921号公報には、原燃料の水素化脱硫処理
または部分酸化処理およびそれに続く燃料との分離によ
って得られる低濃度から高濃度の硫化水素を完全に酸化
して石膏にすることは開示されていない。このようなこ
とから、本発明は、原燃料の水素化脱硫処理または部分
酸化処理およびそれに続く燃料との分離によって得られ
る広範囲の濃度の硫化水素を完全に酸化して効率よく高
純度の石膏を得ることを目的とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ための、本発明による石膏の製造方法は、原燃料を水素
化脱硫処理または部分酸化処理した後に当該原燃料から
硫化水素含有ガスを分離し、触媒または助燃剤のうちの
少なくとも一方を用いて上記硫化水素含有ガスを燃焼さ
せて二酸化硫黄含有ガスを得た後、当該二酸化硫黄含有
ガスを酸素及び炭酸カルシウムと湿式下で反応させて石
膏を得ることを特徴とする。
ための、本発明による石膏の製造方法は、原燃料を水素
化脱硫処理または部分酸化処理した後に当該原燃料から
硫化水素含有ガスを分離し、触媒または助燃剤のうちの
少なくとも一方を用いて上記硫化水素含有ガスを燃焼さ
せて二酸化硫黄含有ガスを得た後、当該二酸化硫黄含有
ガスを酸素及び炭酸カルシウムと湿式下で反応させて石
膏を得ることを特徴とする。
【0007】上述した石膏の製造方法においては、前記
触媒がCu,Cr,Fe,Ni,Co,Mn,La,B
a,Caの元素のうちの少なくとも一種の酸化物である
ことを特徴とする。
触媒がCu,Cr,Fe,Ni,Co,Mn,La,B
a,Caの元素のうちの少なくとも一種の酸化物である
ことを特徴とする。
【0008】上述した石膏の製造方法においては、前記
硫化水素含有ガスの燃焼熱を蒸気または温水として回収
することを特徴とする。
硫化水素含有ガスの燃焼熱を蒸気または温水として回収
することを特徴とする。
【0009】上述した石膏の製造方法においては、前記
硫化水素含有ガスの燃焼熱を前記石膏の乾燥用熱源また
は発電用エネルギ源の少なくとも一方に用いることを特
徴とする。
硫化水素含有ガスの燃焼熱を前記石膏の乾燥用熱源また
は発電用エネルギ源の少なくとも一方に用いることを特
徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明による石膏の製造方法の実
施の形態を以下に説明する。本発明に用いられる原燃料
としては、原油、重質油、石炭、オリマルジョン、オイ
ルサンド、オイルスラリなどが挙げられる。脱硫処理と
は、原燃料中の硫黄分を硫化水素に変換することをい
う。このためには、原燃料を水素化脱硫したり、高温で
部分酸化する。部分酸化では、原燃料中の炭素分が一酸
化炭素や二酸化炭素などに酸化されるものの、還元雰囲
気で行うため、硫黄分が硫黄酸化物とならずに硫化水素
に転換される。原燃料は、水素化脱硫処理または部分酸
化処理された後、二酸化炭素などの混在した硫化水素、
即ち、硫化水素含有ガスと脱硫された燃料とに分離され
る。この分離は、例えば、塩基性溶媒などのような酸性
ガスの選択的吸収剤を使用して行うことができる。
施の形態を以下に説明する。本発明に用いられる原燃料
としては、原油、重質油、石炭、オリマルジョン、オイ
ルサンド、オイルスラリなどが挙げられる。脱硫処理と
は、原燃料中の硫黄分を硫化水素に変換することをい
う。このためには、原燃料を水素化脱硫したり、高温で
部分酸化する。部分酸化では、原燃料中の炭素分が一酸
化炭素や二酸化炭素などに酸化されるものの、還元雰囲
気で行うため、硫黄分が硫黄酸化物とならずに硫化水素
に転換される。原燃料は、水素化脱硫処理または部分酸
化処理された後、二酸化炭素などの混在した硫化水素、
即ち、硫化水素含有ガスと脱硫された燃料とに分離され
る。この分離は、例えば、塩基性溶媒などのような酸性
ガスの選択的吸収剤を使用して行うことができる。
【0011】上記硫化水素含有ガスは、酸素(空気の場
合も含む)と混合され、燃焼炉などにおいて酸化され、
二酸化硫黄(SO2)が生成する。生成した二酸化硫黄
は、水に吸収されて亜硫酸(H2SO3)になり、この水
に酸素を吹き込むことでさらに酸化されて硫酸(H2S
O4)となる。硫酸は、水に分散された炭酸カルシウム
(CaCO3)と反応して硫酸カルシウム(CaS
O4)、即ち、石膏となる。しかし、脱硫処理による酸
化が不充分で硫化水素や硫黄が残存していると、亜硫酸
化合物やチオ硫酸化合物などが生成して純度が低下した
り、これらの不純物によって石膏の生成速度が低下した
りする。特に、原燃料を脱硫して得られた硫化水素含有
ガスは、共存する二酸化炭素などによりその硫化水素濃
度が低いので、酸化が不十分になりやすく、上述したよ
うな問題を生じやすい。
合も含む)と混合され、燃焼炉などにおいて酸化され、
二酸化硫黄(SO2)が生成する。生成した二酸化硫黄
は、水に吸収されて亜硫酸(H2SO3)になり、この水
に酸素を吹き込むことでさらに酸化されて硫酸(H2S
O4)となる。硫酸は、水に分散された炭酸カルシウム
(CaCO3)と反応して硫酸カルシウム(CaS
O4)、即ち、石膏となる。しかし、脱硫処理による酸
化が不充分で硫化水素や硫黄が残存していると、亜硫酸
化合物やチオ硫酸化合物などが生成して純度が低下した
り、これらの不純物によって石膏の生成速度が低下した
りする。特に、原燃料を脱硫して得られた硫化水素含有
ガスは、共存する二酸化炭素などによりその硫化水素濃
度が低いので、酸化が不十分になりやすく、上述したよ
うな問題を生じやすい。
【0012】そこで、本発明では、広範囲の濃度の硫化
水素を完全に二酸化硫黄に酸化して、石膏を製造する方
法を確立したのである。すなわち、原燃料の水素化脱硫
処理または部分酸化処理およびそれに続く燃料との分離
によって得られる濃度範囲の広い硫化水素含有ガスは、
触媒または助燃剤のうちの少なくとも一方を用いて酸化
することにより、硫化水素や硫黄が残存しなくなるので
ある。つまり、上記硫化水素含有ガス中の低濃度から高
濃度の硫化水素は、コンバータ中の触媒により、酸素で
完全に酸化されて二酸化硫黄となるのである。ここで、
硫化水素含有ガス中の硫化水素濃度は5%以上あればよ
く、10%以上あると好ましい。
水素を完全に二酸化硫黄に酸化して、石膏を製造する方
法を確立したのである。すなわち、原燃料の水素化脱硫
処理または部分酸化処理およびそれに続く燃料との分離
によって得られる濃度範囲の広い硫化水素含有ガスは、
触媒または助燃剤のうちの少なくとも一方を用いて酸化
することにより、硫化水素や硫黄が残存しなくなるので
ある。つまり、上記硫化水素含有ガス中の低濃度から高
濃度の硫化水素は、コンバータ中の触媒により、酸素で
完全に酸化されて二酸化硫黄となるのである。ここで、
硫化水素含有ガス中の硫化水素濃度は5%以上あればよ
く、10%以上あると好ましい。
【0013】硫化水素の酸化に用いられる触媒として
は、Cu,Cr,Fe,Ni,Co,Mn,La,B
a,Caの元素のうちの少なくとも一種の酸化物が挙げ
られる。このような触媒は、担体に担持させて使用する
ことができる。担体としては、シリカ、アルミナ、ジル
コニア、コージェライト、ムライトなどが挙げられる。
担体の形状は、粒状、ハネカム構造などが挙げられる。
触媒は、硫化水素含有ガスを燃焼させるコンバータ中に
充填される。また、前記硫化水素含有ガスに助燃剤を加
えて燃焼させることにより、硫化水素を完全に二酸化硫
黄にすることもできる。なお、場合によっては、前記硫
化水素含有ガスに助燃剤を加えて燃焼し、燃焼させた当
該ガスをさらに触媒層に通すことで完全に二酸化硫黄に
することもできる。助燃剤としては、メタン、エタン、
プロパン、ブタン、都市ガスなどの可燃性ガスが挙げら
れる。助燃剤は、触媒層に吹き込んで燃焼させるように
してもよい。
は、Cu,Cr,Fe,Ni,Co,Mn,La,B
a,Caの元素のうちの少なくとも一種の酸化物が挙げ
られる。このような触媒は、担体に担持させて使用する
ことができる。担体としては、シリカ、アルミナ、ジル
コニア、コージェライト、ムライトなどが挙げられる。
担体の形状は、粒状、ハネカム構造などが挙げられる。
触媒は、硫化水素含有ガスを燃焼させるコンバータ中に
充填される。また、前記硫化水素含有ガスに助燃剤を加
えて燃焼させることにより、硫化水素を完全に二酸化硫
黄にすることもできる。なお、場合によっては、前記硫
化水素含有ガスに助燃剤を加えて燃焼し、燃焼させた当
該ガスをさらに触媒層に通すことで完全に二酸化硫黄に
することもできる。助燃剤としては、メタン、エタン、
プロパン、ブタン、都市ガスなどの可燃性ガスが挙げら
れる。助燃剤は、触媒層に吹き込んで燃焼させるように
してもよい。
【0014】コンバータの出口から送り出されてきたガ
スは、硫化水素および硫黄が二酸化硫黄に完全に酸化さ
れている。このコンバータの出口からのガス、即ち、二
酸化硫黄含有ガスは、水面下に開口したガス吹込管を介
してリアクタに供給され、水に分散吸収される。分散に
は、固定式スパージャー、アーム回転式スパージャー、
ロータリアトマイザなどのような微細な気泡を発生させ
る装置を使用するとよい。なお、二酸化硫黄含有ガスの
吸収をよくして、酸素と充分に反応させ、さらに炭酸カ
ルシウムとの反応も充分に行わせるため、二酸化硫黄含
有ガスの吐出口は深い方が好ましく、例えば、1m以上
となるようにするとよい。
スは、硫化水素および硫黄が二酸化硫黄に完全に酸化さ
れている。このコンバータの出口からのガス、即ち、二
酸化硫黄含有ガスは、水面下に開口したガス吹込管を介
してリアクタに供給され、水に分散吸収される。分散に
は、固定式スパージャー、アーム回転式スパージャー、
ロータリアトマイザなどのような微細な気泡を発生させ
る装置を使用するとよい。なお、二酸化硫黄含有ガスの
吸収をよくして、酸素と充分に反応させ、さらに炭酸カ
ルシウムとの反応も充分に行わせるため、二酸化硫黄含
有ガスの吐出口は深い方が好ましく、例えば、1m以上
となるようにするとよい。
【0015】気相では、二酸化硫黄(SO2)は酸素に
より三酸化硫黄(SO3)にゆっくりと酸化されるが、
水溶液中での亜硫酸の硫酸への酸化は瞬間的に行われ
る。しかし、気相中の酸素の水中への溶解速度が律速と
なるので、過剰の酸素含有ガスを微細気泡として水中に
分散させることにより、亜硫酸を硫酸に完全に酸化する
ことができるようになる。酸化のために使用される酸素
としては、通常、空気が使用され、燃焼工程からのガス
と共にリアクタに空気吹込管を介して空気を導入して水
中に分散させるようにする。
より三酸化硫黄(SO3)にゆっくりと酸化されるが、
水溶液中での亜硫酸の硫酸への酸化は瞬間的に行われ
る。しかし、気相中の酸素の水中への溶解速度が律速と
なるので、過剰の酸素含有ガスを微細気泡として水中に
分散させることにより、亜硫酸を硫酸に完全に酸化する
ことができるようになる。酸化のために使用される酸素
としては、通常、空気が使用され、燃焼工程からのガス
と共にリアクタに空気吹込管を介して空気を導入して水
中に分散させるようにする。
【0016】リアクタ内の水は、吸収して生じた亜硫酸
や酸化で生成した硫酸などによって強酸性となる。強酸
性となった水は、亜硫酸ガスの吸収の妨げとなるので、
アルカリ性物質を添加して中和する必要がある。本発明
においては、アルカリ性物質として炭酸カルシウムを使
用することにより硫酸カルシウムを生成させて石膏とし
て回収する。ここで、二酸化硫黄含有ガスに硫化水素お
よび硫黄などが含まれてしまっていると、次のような副
反応が起こり、生成したチオ硫酸化合物などにより亜硫
酸の硫酸への酸化が阻害され、石膏の生成速度が遅くな
ったり、石膏の純度を低下させたりしてしまう。
や酸化で生成した硫酸などによって強酸性となる。強酸
性となった水は、亜硫酸ガスの吸収の妨げとなるので、
アルカリ性物質を添加して中和する必要がある。本発明
においては、アルカリ性物質として炭酸カルシウムを使
用することにより硫酸カルシウムを生成させて石膏とし
て回収する。ここで、二酸化硫黄含有ガスに硫化水素お
よび硫黄などが含まれてしまっていると、次のような副
反応が起こり、生成したチオ硫酸化合物などにより亜硫
酸の硫酸への酸化が阻害され、石膏の生成速度が遅くな
ったり、石膏の純度を低下させたりしてしまう。
【化1】2H2S+4SO3 2- +2H+ → 3S2O3 2-
+3H2O S+SO3 2- → S2O3 2-
+3H2O S+SO3 2- → S2O3 2-
【0017】炭酸カルシウム源としては、石灰石が最も
経済的である。しかしながら、石膏を得るための中和剤
としては、酸化カルシウムや水酸化カルシウムなども使
用することができる。また、石灰石のほかに、方解石、
大理石なども使用可能であり、セメント用としては、低
濃度石灰も場合によって使用することができる。石灰石
は、粉粒体の形状で使用するのが好ましく、そのままリ
アクタ内に供給するか、水に分散してスラリとして供給
してもよい。上記石灰石の粉粒体は、硫酸と反応しなが
ら溶解して二水石灰(CaSO4・2H2O)の結晶とな
って析出する。石膏の結晶は、板柱状であり、その大き
さが約100μmである。結晶の生成に伴って、リアク
タ内の水は、石膏の結晶粒子が懸濁したスラリとなる。
石灰石の供給量は、発生する亜硫酸ガスの量により決定
される。通常は、リアクタ内のpHを検出し、pHが2
〜7の弱酸性領域に保たれるように石灰石が供給され
る。
経済的である。しかしながら、石膏を得るための中和剤
としては、酸化カルシウムや水酸化カルシウムなども使
用することができる。また、石灰石のほかに、方解石、
大理石なども使用可能であり、セメント用としては、低
濃度石灰も場合によって使用することができる。石灰石
は、粉粒体の形状で使用するのが好ましく、そのままリ
アクタ内に供給するか、水に分散してスラリとして供給
してもよい。上記石灰石の粉粒体は、硫酸と反応しなが
ら溶解して二水石灰(CaSO4・2H2O)の結晶とな
って析出する。石膏の結晶は、板柱状であり、その大き
さが約100μmである。結晶の生成に伴って、リアク
タ内の水は、石膏の結晶粒子が懸濁したスラリとなる。
石灰石の供給量は、発生する亜硫酸ガスの量により決定
される。通常は、リアクタ内のpHを検出し、pHが2
〜7の弱酸性領域に保たれるように石灰石が供給され
る。
【0018】このようにして亜硫酸ガスが水に吸収さ
れ、酸化され、石灰石により中和され、亜硫酸ガスを含
まないガスがリアクタから排出される。また、リアクタ
内の石膏の量は、亜硫酸ガスの吸収量の増加と共に増
え、石膏としてのスラリ濃度が増加する。懸濁している
石膏の濃度が30wt%を越えると、スラリの流動性が
悪くなって攪拌が困難となるので、石膏スラリの一部を
抜き出して石膏分離工程に送るようにする。リアクタ内
の液量の減少分は、水を補給して調整する。リアクタか
ら抜き出された石膏スラリは、石膏分離工程へスラリポ
ンプなどで搬送され、遠心分離器などのような固液分離
装置で石膏ケーキと濾液とに分離される。濾液は、反応
工程への補給水の一部としてリアクタに再度送給され
る。
れ、酸化され、石灰石により中和され、亜硫酸ガスを含
まないガスがリアクタから排出される。また、リアクタ
内の石膏の量は、亜硫酸ガスの吸収量の増加と共に増
え、石膏としてのスラリ濃度が増加する。懸濁している
石膏の濃度が30wt%を越えると、スラリの流動性が
悪くなって攪拌が困難となるので、石膏スラリの一部を
抜き出して石膏分離工程に送るようにする。リアクタ内
の液量の減少分は、水を補給して調整する。リアクタか
ら抜き出された石膏スラリは、石膏分離工程へスラリポ
ンプなどで搬送され、遠心分離器などのような固液分離
装置で石膏ケーキと濾液とに分離される。濾液は、反応
工程への補給水の一部としてリアクタに再度送給され
る。
【0019】分離された石膏ケーキは、通常約7wt%
の水分を含んでいるので、乾燥工程へベルトコンベヤな
どで搬送される。乾燥工程では、乾燥炉や焼成炉などの
ような加熱装置で付着水が蒸発させられる。石膏は、加
熱の程度により二水石膏(CaSO4・2H2O)、半水
石膏(CaSO4・1/2H2O)、無水石膏(CaSO
4)となる。二水石膏は、120〜150℃で加熱する
ことで半水石膏になる。半水石膏は、β型半水石膏また
は焼石膏と呼ばれ、95wt%以上の高純度のものが得
られるので、そのまま建材用の石膏ボードの製造原料と
して使用することができる。
の水分を含んでいるので、乾燥工程へベルトコンベヤな
どで搬送される。乾燥工程では、乾燥炉や焼成炉などの
ような加熱装置で付着水が蒸発させられる。石膏は、加
熱の程度により二水石膏(CaSO4・2H2O)、半水
石膏(CaSO4・1/2H2O)、無水石膏(CaSO
4)となる。二水石膏は、120〜150℃で加熱する
ことで半水石膏になる。半水石膏は、β型半水石膏また
は焼石膏と呼ばれ、95wt%以上の高純度のものが得
られるので、そのまま建材用の石膏ボードの製造原料と
して使用することができる。
【0020】上述した乾燥工程の熱源としては、前記硫
化水素含有ガスの燃焼熱を利用することができる。硫化
水素の反応熱は、単位kgあたり3647kcalであ
り、硫黄の単位モルあたり124kcalであり、加熱
源として有効に利用することができる。助燃剤としてメ
タンを使用した場合には、更に充分な熱を回収利用する
ことができる。前記硫化水素含有ガスの上記燃焼熱を乾
燥工程に伝える手段としては、蒸気や温水として回収し
て使用する方法、燃焼工程のガスを焼成釜やキルンなど
のような加熱装置に直接導いて使用する方法などがあ
る。また、上記燃焼熱は、発電用エネルギ源としても利
用することができる。本発明は、回分式、半回分式、連
続式のいずれでも行うことができる。
化水素含有ガスの燃焼熱を利用することができる。硫化
水素の反応熱は、単位kgあたり3647kcalであ
り、硫黄の単位モルあたり124kcalであり、加熱
源として有効に利用することができる。助燃剤としてメ
タンを使用した場合には、更に充分な熱を回収利用する
ことができる。前記硫化水素含有ガスの上記燃焼熱を乾
燥工程に伝える手段としては、蒸気や温水として回収し
て使用する方法、燃焼工程のガスを焼成釜やキルンなど
のような加熱装置に直接導いて使用する方法などがあ
る。また、上記燃焼熱は、発電用エネルギ源としても利
用することができる。本発明は、回分式、半回分式、連
続式のいずれでも行うことができる。
【0021】
【実施例】本発明による石膏の製造方法の実施例を以下
に示す。・実施例1 原燃料としてオリマルジョンを使用し、湿式脱硫した
後、アミン系吸収剤を用いて硫化水素含有ガスと燃料と
に分離した。得られた硫化水素含有ガスの組成は、表1
に記載の通りである。硫化水素含有ガスを燃焼させるた
め、触媒として、ハネカム状をなすアルミナからなる担
体に酸化鉄を担持させたものを用い、これを燃焼コンバ
ータに充填し、空気を表1に示す割合で供給して硫化水
素含有ガスを約560℃の温度で燃焼させ、二酸化硫黄
含有ガスを得た。この二酸化硫黄含有ガスの組成を表1
に示す。
に示す。・実施例1 原燃料としてオリマルジョンを使用し、湿式脱硫した
後、アミン系吸収剤を用いて硫化水素含有ガスと燃料と
に分離した。得られた硫化水素含有ガスの組成は、表1
に記載の通りである。硫化水素含有ガスを燃焼させるた
め、触媒として、ハネカム状をなすアルミナからなる担
体に酸化鉄を担持させたものを用い、これを燃焼コンバ
ータに充填し、空気を表1に示す割合で供給して硫化水
素含有ガスを約560℃の温度で燃焼させ、二酸化硫黄
含有ガスを得た。この二酸化硫黄含有ガスの組成を表1
に示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1からわかるように、硫化水素含有ガス
は、その硫化水素濃度が約14%と低いものの、二酸化
硫黄含有ガスは、硫化水素および硫黄が二酸化硫黄に完
全に酸化されて含有されていなかった。次に、二酸化硫
黄含有ガスを水に吸収させ、更に空気を吹き込んで硫酸
に酸化し、石灰石の粉体を供給して中和し、石膏を製造
した。上記空気の通気時間を1時間としたところ、二酸
化硫黄は、石膏に完全に転換され、硫酸への酸化阻害物
質であるチオ硫酸塩などは、検出されなかった。このよ
うにして得られた石膏は、純度が96wt%であった。
は、その硫化水素濃度が約14%と低いものの、二酸化
硫黄含有ガスは、硫化水素および硫黄が二酸化硫黄に完
全に酸化されて含有されていなかった。次に、二酸化硫
黄含有ガスを水に吸収させ、更に空気を吹き込んで硫酸
に酸化し、石灰石の粉体を供給して中和し、石膏を製造
した。上記空気の通気時間を1時間としたところ、二酸
化硫黄は、石膏に完全に転換され、硫酸への酸化阻害物
質であるチオ硫酸塩などは、検出されなかった。このよ
うにして得られた石膏は、純度が96wt%であった。
【0024】また、本発明の効果を確認するための比較
例を下記に示す。・比較例1 原燃料としてオリマルジョンを使用し、湿式脱硫した
後、アミン系吸収剤を用いて硫化水素含有ガスと燃料と
に分離した。得られた硫化水素含有ガスの組成は、表2
に記載の通りである。この硫化水素含有ガスを単に空気
で燃焼させた。供給した空気の量を表2に示す。燃焼温
度約780℃で硫化水素含有ガスを燃焼させた。燃焼し
て得られた二酸化硫黄含有ガスの組成を表2に示す。
例を下記に示す。・比較例1 原燃料としてオリマルジョンを使用し、湿式脱硫した
後、アミン系吸収剤を用いて硫化水素含有ガスと燃料と
に分離した。得られた硫化水素含有ガスの組成は、表2
に記載の通りである。この硫化水素含有ガスを単に空気
で燃焼させた。供給した空気の量を表2に示す。燃焼温
度約780℃で硫化水素含有ガスを燃焼させた。燃焼し
て得られた二酸化硫黄含有ガスの組成を表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】表2からわかるように、硫化水素含有ガス
は、その硫化水素濃度が約14%と低いため、二酸化硫
黄含有ガスは、硫化水素および硫黄が完全に酸化されず
残存してしまった。次に、この二酸化硫黄含有ガスを水
に吸収させ、さらに空気を吹き込んで硫酸に酸化し、石
灰石の粉体を供給して中和し、石膏を製造した。この
際、残存した硫化水素および硫黄によりチオ硫酸イオン
が生成してしまい、空気の通気を1時間行っても、スラ
リ液中の亜硫酸イオンの濃度が高く、硫酸への酸化が不
充分となってしまい、石膏の生成速度が著しく低下して
しまった。
は、その硫化水素濃度が約14%と低いため、二酸化硫
黄含有ガスは、硫化水素および硫黄が完全に酸化されず
残存してしまった。次に、この二酸化硫黄含有ガスを水
に吸収させ、さらに空気を吹き込んで硫酸に酸化し、石
灰石の粉体を供給して中和し、石膏を製造した。この
際、残存した硫化水素および硫黄によりチオ硫酸イオン
が生成してしまい、空気の通気を1時間行っても、スラ
リ液中の亜硫酸イオンの濃度が高く、硫酸への酸化が不
充分となってしまい、石膏の生成速度が著しく低下して
しまった。
【0027】
【発明の効果】本発明による石膏の製造方法では、硫化
水素濃度の低い硫化水素含有ガスでも、硫化水素を完全
に燃焼させて硫化水素などを含有しない二酸化硫黄含有
ガスを得ることができるので、当該二酸化硫黄含有ガス
を酸素及び炭酸カルシウムと湿式下で反応させることに
より、効率よく高純度の石膏を得ることができる。
水素濃度の低い硫化水素含有ガスでも、硫化水素を完全
に燃焼させて硫化水素などを含有しない二酸化硫黄含有
ガスを得ることができるので、当該二酸化硫黄含有ガス
を酸素及び炭酸カルシウムと湿式下で反応させることに
より、効率よく高純度の石膏を得ることができる。
【図1】本発明による石膏の製造方法のプロセスの一例
である。
である。
1 脱硫装置 2 酸性ガス分離装置 3 触媒層コンバータ 4 酸化中和リアクタ 5 石膏スラリ固液分離器 6 石膏加熱器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川崎 雅己 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 森口 慶子 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 飯島 正樹 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (72)発明者 世良 俊邦 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内
Claims (4)
- 【請求項1】 原燃料を水素化脱硫処理または部分酸化
処理した後に当該原燃料から硫化水素含有ガスを分離
し、触媒または助燃剤のうちの少なくとも一方を用いて
上記硫化水素含有ガスを燃焼させて二酸化硫黄含有ガス
を得た後、当該二酸化硫黄含有ガスを酸素及び炭酸カル
シウムと湿式下で反応させて石膏を得ることを特徴とす
る石膏の製造方法。 - 【請求項2】 前記触媒がCu,Cr,Fe,Ni,C
o,Mn,La,Ba,Caの元素のうちの少なくとも
一種の酸化物であることを特徴とする請求項1に記載の
石膏の製造方法。 - 【請求項3】 前記硫化水素含有ガスの燃焼熱を蒸気ま
たは温水として回収することを特徴とする請求項1また
は2に記載の石膏の製造方法。 - 【請求項4】 前記硫化水素含有ガスの燃焼熱を前記石
膏の乾燥用熱源または発電用エネルギ源の少なくとも一
方に用いることを特徴とする請求項1から3のいずれか
に記載の石膏の製造方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7342577A JPH09183618A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 石膏の製造方法 |
US08/763,295 US5798087A (en) | 1995-12-28 | 1996-12-10 | Method of producing gypsum |
EP96309092A EP0781589B1 (en) | 1995-12-28 | 1996-12-13 | Method of producing gypsum |
DE69612604T DE69612604T2 (de) | 1995-12-28 | 1996-12-13 | Gypsherstellungsmethode |
US09/138,365 US20010002247A1 (en) | 1995-12-28 | 1998-08-21 | Method of producing gypsum |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7342577A JPH09183618A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 石膏の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09183618A true JPH09183618A (ja) | 1997-07-15 |
Family
ID=18354846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7342577A Pending JPH09183618A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 石膏の製造方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US5798087A (ja) |
EP (1) | EP0781589B1 (ja) |
JP (1) | JPH09183618A (ja) |
DE (1) | DE69612604T2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6464952B1 (en) * | 1998-04-20 | 2002-10-15 | Envirocare International, Inc. | Sulfur dioxide abatement method |
IT1321041B1 (it) | 2000-11-03 | 2003-12-30 | St Microelectronics Srl | Sensore ottico intelligente per sistemi air-bag. |
CA2455011C (en) | 2004-01-09 | 2011-04-05 | Suncor Energy Inc. | Bituminous froth inline steam injection processing |
US8388926B2 (en) | 2006-01-13 | 2013-03-05 | Certainteed Gypsum, Inc. | System and method for the production of gypsum using heat recovery |
WO2007084346A2 (en) * | 2006-01-13 | 2007-07-26 | Certainteed Gypsum, Inc. | System and method for the production of alpha type gypsum using heat recovery |
DE102011002320B3 (de) | 2011-04-28 | 2012-06-21 | Knauf Gips Kg | Verfahren und Vorrichtung zur Erzeugung von Strom aus schwefelwasserstoffhaltigen Abgasen |
EP3245332A4 (en) | 2015-01-14 | 2018-09-05 | Imerys USA, Inc. | A controlled process for precipitating calcium carbonate |
CA2972154C (en) * | 2015-01-30 | 2022-10-18 | SCB International Materials, Inc. | Cement kiln fuel treatment |
DE102018114536A1 (de) | 2018-06-18 | 2019-12-19 | Knauf Gips Kg | Vorrichtung und Verfahren zur Entschwefelung von Erdöl |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3807090A (en) * | 1970-12-02 | 1974-04-30 | Exxon Research Engineering Co | Purifications of fuels |
JPS5332799B2 (ja) * | 1973-12-28 | 1978-09-09 | ||
JPS6018211B2 (ja) * | 1977-05-18 | 1985-05-09 | バブコツク日立株式会社 | 硫化水素を二酸化硫黄に酸化する触媒 |
DE2909335A1 (de) * | 1979-03-09 | 1980-09-18 | Linde Ag | Verfahren und vorrichtung zur zerlegung von erdgas |
FR2481254A1 (fr) * | 1980-04-23 | 1981-10-30 | Elf Aquitaine | Procede pour l'incineration catalytique de gaz residuaires renfermant en faible concentration au moins un compose du soufre choisi parmi cos, cs2, et les mercaptans et eventuellement au moins un membre du groupe forme par h2s, so2, soufre vapeur et/ou vesiculaire |
SE448173B (sv) * | 1985-06-03 | 1987-01-26 | Croon Inventor Ab | Forfarande for utvinning av kemikalier fran cellulosaavlut genom pyrolys |
JPH05208815A (ja) * | 1992-01-31 | 1993-08-20 | Nkk Corp | 石膏の製造方法 |
US5284550A (en) * | 1992-06-18 | 1994-02-08 | Combustion Engineering, Inc. | Black liquier gasification process operating at low pressures using a circulating fluidized bed |
US5295350A (en) * | 1992-06-26 | 1994-03-22 | Texaco Inc. | Combined power cycle with liquefied natural gas (LNG) and synthesis or fuel gas |
SE9300533L (sv) * | 1993-02-18 | 1994-08-19 | Flaekt Ab | Sätt och anordning för absorption av svavelväte |
SE501782C2 (sv) * | 1993-09-17 | 1995-05-15 | Flaekt Ab | Sätt och anordning för att selektivt avlägsna svavelväte från en gas |
JPH07237921A (ja) * | 1994-02-25 | 1995-09-12 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 硫化水素からの半水石膏の製造方法 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP7342577A patent/JPH09183618A/ja active Pending
-
1996
- 1996-12-10 US US08/763,295 patent/US5798087A/en not_active Expired - Lifetime
- 1996-12-13 EP EP96309092A patent/EP0781589B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1996-12-13 DE DE69612604T patent/DE69612604T2/de not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-08-21 US US09/138,365 patent/US20010002247A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0781589A1 (en) | 1997-07-02 |
DE69612604D1 (de) | 2001-05-31 |
US20010002247A1 (en) | 2001-05-31 |
DE69612604T2 (de) | 2001-11-15 |
EP0781589B1 (en) | 2001-04-25 |
US5798087A (en) | 1998-08-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030812 |