JPH09183138A - Rimポリウレタン二色成形方法 - Google Patents

Rimポリウレタン二色成形方法

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JPH09183138A
JPH09183138A JP35287295A JP35287295A JPH09183138A JP H09183138 A JPH09183138 A JP H09183138A JP 35287295 A JP35287295 A JP 35287295A JP 35287295 A JP35287295 A JP 35287295A JP H09183138 A JPH09183138 A JP H09183138A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二色成形品の表面の一部に内部用ポリウレタ
ン材料が現れるのを防止することができるRIMポリウ
レタン二色成形方法を提供する。 【解決手段】 RIMポリウレタン二色成形方法は、成
形用金型のキャビティ4を減圧する工程と、減圧下のキ
ャビティ4に着色材料を含む表面部用ポリウレタン材料
を少量注入し、ポリウレタン被覆47の表面部48をR
IM成形する初期工程と、減圧下のキャビティ4に着色
材料を含まない内部用ポリウレタン材料を注入し、ポリ
ウレタン被覆47の内部49の大半部49aをRIM成
形する中期工程と、減圧下のキャビティ4に着色材料を
含むゲート近傍部用ポリウレタン材料を少量注入し、ポ
リウレタン被覆47の内部49のゲート近傍部49bを
RIM成形する終期工程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面部と内部とで
色彩、性質等が異なる二色成形品を、ポリウレタン材料
によりRIM成形(反応射出成形)する方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】先に本願出願人は、次のようなRIMポ
リウレタン二色成形方法を提案した(特開平6−143
340号公報)。 まず、型のキャビティを減圧する。 次に、減圧下のキャビティに表面部用ポリウレタン
材料を少量注入する。注入された表面部用ポリウレタン
材料は、それまでの加圧状態からの急激な圧力低下によ
り、キャビティに飛散してキャビティ面の略全面に薄膜
状に付着し、二色成形品の表面部が形成される。 続いて、減圧下のキャビティに内部用ポリウレタン
材料を注入する。注入された内部用ポリウレタン材料は
キャビティに流動・充満して反応硬化し、二色成形品の
内部が形成される。
【0003】この二色成形方法によれば、薄膜状の表面
部が内部を覆った二色成形品を容易にRIMポリウレタ
ン成形することができ、例えば、表面部に離型剤を含ま
せれば、剥離剤の塗布工程を省略することができ、表面
部に着色材料を含ませれば、着色材料の塗布工程を省略
することができ、また、表面部に所定の触媒を含ませる
こと等により表面部と内部の性質を異ならせれば、手触
り感、耐久性等の諸特性の変更の自由度を高めることが
できるようになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の二色
成形方法にも、次のような問題が残っていた。 (1)上記方法は、型のゲートに内部用ポリウレタン材
料が残留し、このゲート残留部が二色成形品に付いた状
態で終わるため、二色成形品からゲート残留部を切除す
ると、その切り口には内部用ポリウレタン材料が出現す
る。従って、着色材料を表面部用ポリウレタン材料のみ
に含ませ、内部用ポリウレタン材料に含ませなかった場
合には、前記切り口に無着色の内部用ポリウレタン材料
が出現し、見栄えが悪くなるという問題があった。図1
4は、上記方法で二色成形したステアリングホイールの
被覆100の一部を示しており、網掛けで示すように着
色の表面部用ポリウレタン材料よりなる表面部101に
対し、ゲート残留部(図示略)の切除による切り口10
3には、無着色の内部用ポリウレタン材料による内部1
02が出現している。
【0005】(2)表面部用ポリウレタン材料は、上記
の工程でキャビティ面の略全面に薄膜状に付着したと
しても、ウレタン反応速度が遅くて反応硬化が遅れた場
合には、上記の工程における内部用ポリウレタン材料
の流動により、キャビティ面から徐々に削られて薄肉化
することがある。この薄肉化は、内部用ポリウレタン材
料の流動を他部より長時間受けるゲート近傍部のキャビ
ティ面において、特に起こりやすい。従って、着色材料
を表面部用ポリウレタン材料のみに含ませ、内部用ポリ
ウレタン材料に含ませなかった場合には、ゲート近傍部
で表面部用ポリウレタン材料が薄肉化し、該薄肉化部を
透かして無着色の内部用ポリウレタン材料が表面に見
え、見栄えが悪くなるという問題があった。図15は、
上記方法で二色成形したステアリングホイールの被覆1
00を示しており、ゲートから離れた部位には網掛けで
示すように着色の表面部用ポリウレタン材料よりなる表
面部101が付いているが、ゲート近傍部では表面部1
01が薄肉化し、無着色の内部用ポリウレタン材料より
なる内部102が透かして見えている。
【0006】上記(1)の内部用ポリウレタン材料の切
り口の問題及び(2)の内部用ポリウレタン材料の露出
の問題は、同内部用ポリウレタン材料に着色材料が含ま
れないことによる見栄えの悪化に限られず、同内部用ポ
リウレタン材料に離型剤が含まれない場合には離型性の
一部悪化につながり、同内部用ポリウレタン材料に触媒
が含まれない場合には性状の一部悪化につながる。
【0007】そこで、本発明の目的は、二色成形品の表
面の一部に内部用ポリウレタン材料が現れるのを防止す
ることができるRIMポリウレタン二色成形方法を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のRIMポリウレタン二色成形方法は、型の
キャビティを減圧する工程と、前記減圧下のキャビティ
に表面部用ポリウレタン材料を少量注入し、成形品の表
面部をRIM成形する初期工程と、前記減圧下のキャビ
ティに内部用ポリウレタン材料を注入し、成形品の内部
の大半部をRIM成形する中期工程と、前記減圧下のキ
ャビティにゲート近傍部用ポリウレタン材料を少量注入
し、成形品の内部のゲート近傍部をRIM成形する終期
工程とを含むように構成される。
【0009】ここで、表面部用ポリウレタン材料とゲー
ト近傍部用ポリウレタン材料に、着色材料、離型剤及び
触媒のうち少なくとも一つを共通の副次的成分として混
合することができる。また、表面部用ポリウレタン材料
のみを、ウレタン反応速度の高い材料としたり、耐光性
に優れた無黄変材料としたりすることもできる。
【0010】また、別の本発明のRIMポリウレタン二
色成形方法は、型のキャビティを減圧する工程と、前記
減圧下のキャビティにウレタン反応速度の高い表面部用
ポリウレタン材料を少量注入し、成形品の表面部をRI
M成形する初期工程と、前記減圧下のキャビティに反応
速度の高くない内部用ポリウレタン材料を注入し、成形
品の内部をRIM成形する次期工程とを含むように構成
される。
【0011】ここでも、表面部用ポリウレタン材料に、
着色材料、離型剤及び触媒のうち少なくとも一つを副次
的成分として混合することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明をステアリングホイ
ールのポリウレタン被覆のRIMポリウレタン二色成形
に具体化した実施形態例について、図面に基づいて説明
する。まず、図1〜図9は第一実施形態を示し、本実施
形態で使用する成形装置は、図1〜図6に示すように、
成形用金型1、真空箱11、材料射出機構21等から構
成されており、これら各部を順に詳述する。
【0013】成形用金型1は上型2と下型3とに分割形
成されている。上型2と下型3のPL面には、型閉じ時
にリング状のキャビティ4を形成するキャビティ面5
と、キャビティ4へのゲート6とが形成されている。上
型2におけるポリウレタン材料の最終充満位置にはベン
ト孔7が形成されている。
【0014】次に、真空箱11は上箱12と下箱13と
に分割形成され、上箱12内には上型2が取付けられ、
下箱13内には下型3が取付けられている。上箱12及
び下箱13は図示しない型締装置に取付けられており、
本実施形態では下箱13が昇降することにより、上箱1
2及び下箱13の開閉と、上型2及び下型3の開閉とが
同時に行われるようになっている。上箱12の分割面に
形成された溝にはOリング14が取付けられ、真空箱1
1を閉じたとき、Oリング14は下箱13の分割面に当
接して上箱12と下箱13との間をシールする。
【0015】下箱13には吸引プラグ15が取付けら
れ、この吸引プラグ15には吸引ホース16及びバルブ
17を介して真空ポンプ18が接続されている。また、
下箱13には、真空箱11の外部からベント孔7の付近
を目視し得る透視窓19が気密を保つように設けられて
いる。
【0016】材料射出機構21は、図6に示すような三
成分ミキシングヘッド22を備え、主成分であるポリオ
ール成分及びイソシアネート成分と、副次的成分である
第三成分とを混合できるようになっている。この三成分
ミキシングヘッド22は、シリンダ23とその先端に取
付けられたボディ24とからなり、ボディ24は先端に
細い射出ノズル25を有している。
【0017】ボディ24の中心には貫通孔26が形成さ
れ、該貫通孔26にはシリンダ23のピストン(図示
略)に取着されたスプール28が摺動可能に挿入されて
いる。スプール28外周の180度反対の位置には長手
方向に延びる一対の長溝29が設けられている。ピスト
ン27の往復動により、スプール28は図6に二点鎖線
で示す前進位置と実線で示す後退位置とに摺動し、後退
したスプール28の先方は後述する各成分の混合室30
となる。
【0018】ボディ24の左右内部には円筒形状をなす
ポリオール成分用のノズル体31とイソシアネート成分
用のノズル体32とが相対向して設けられている。各ノ
ズル体31,32には混合室30又は長溝29に開口す
るテーパ状のオリフィス35が形成されている。ボディ
24の外面には各ノズル体31,32を保持するホルダ
(図示略)が装着され、これに挿通されたニードル37
の先端がオリフィス35の開度を加減するようになって
いる。また、ボディ24のノズル体31,32の隣りに
はポリオール成分用の還流穴38とイソシアネート成分
用の還流穴39とが形成され、いずれも長溝29に開口
している。
【0019】ノズル体31及び還流穴38にはホース4
1aによりポリオール成分のタンク41bとポンプ41
cとが接続され、タンク41b→ポンプ41c→ノズル
体31→長溝29→環流穴38→タンク41b、という
ポリオール成分の循環路が形成されている。ノズル体3
2及び還流穴39にもホース42aによりイソシアネー
ト成分のタンク42bとポンプ42cとが接続され、タ
ンク42b→ポンプ42c→ノズル体32→長溝29→
環流穴39→タンク42b、というイソシアネート成分
の循環路が形成されている。
【0020】スプール28の中心には第三成分の副吐出
孔52が設けられている。副吐出孔52の先端はスプー
ル28の先端面に開口し、後端はスプール28の途中部
外周に開口している。ボディ24の後部には、スプール
28の後退時にのみ副吐出孔52の後端開口に連通する
導入孔53が形成されている。導入孔53にはホース4
3aにより流量調整装置43d及びバルブ43cを介し
て第三成分のタンク43bが接続され、タンク43b内
はエア加圧装置43eにより常時加圧されている。バル
ブ43cはタンク43bからボディ24までのいずれか
の箇所に設ければよい。バルブ43cの駆動方式は限定
されず、例えばエア式でも電気式でもよい。バルブ43
cは専用のタイマやシーケンスの内部タイマ等で開閉制
御されるようになっている。なお、第三成分としての着
色材料は顔料をポリオール成分に分散させたものであ
る。
【0021】上記三成分ミキシングヘッド22の射出ノ
ズル25は、下箱13に形成された貫通孔40を貫通し
て下型3のゲート6に接続されている。三成分ミキシン
グヘッド22と貫通孔40とは複数のOリング50によ
りシールされている。
【0022】さて、上記成形装置を使用して行う第一実
施形態のポリウレタン被覆のRIMポリウレタン二色成
形方法について、工程順に説明する。 成形用金型1の上型2と下型3とを型開きし、キャ
ビティ面5に離型剤を塗布する。 下型3にステアリングホイール45の芯金46をセ
ットした後、上型2と下型3とを型閉じしてキャビティ
4を形成すると同時に、上箱12と下箱13とを閉じて
真空箱11を密閉状態とする。 真空ポンプ18により真空箱11内を適当な真空度
まで減圧し、ベント孔7からキャビティ4を減圧雰囲気
にする。
【0023】 初期工程; スプール28を後退させ
て、ノズル体31からはポリオール成分を、ノズル体3
2からはイソシアネート成分をそれぞれ混合室30に吐
出させ、またバルブ43cを開いて、副吐出孔52から
第三成分としての着色材料を混合室30に吐出させ、こ
れらを衝突混合させて表面部用ポリウレタン材料U1 を
作成する(図7参照)。なお、本実施形態では、この表
面部用ポリウレタン材料U1 に発泡剤を実質的に添加し
ない。図1に示すように、キャビティ4の減圧を引続い
て行いながら、表面部用ポリウレタン材料U1 を射出ノ
ズル25からキャビティ4に少量注入する。注入された
表面部用ポリウレタン材料U1 は、それまでの加圧状態
からの急激な圧力低下で材料U1 中の自然吸蔵ガスが突
沸することにより、キャビティ4に飛散してキャビティ
面5の略全面に薄膜状に付着し、ポリウレタン被覆47
の表面部48を形成する。
【0024】 中期工程; バルブ43cを閉じて、
第三成分としての着色材料の吐出を止め、ポリオール成
分とイソシアネート成分とは引続いて吐出させ、これら
を衝突混合させて内部用ポリウレタン材料U2 を作成す
る(図7参照)。なお、本実施形態では、この内部用ポ
リウレタン材料U2 に発泡剤を実質的に添加しない。図
2に示すように、キャビティ4の減圧を引続いて行いな
がら、内部用ポリウレタン材料U2 を射出ノズル25か
らキャビティ4に注入する。注入された内部用ポリウレ
タン材料U2 のうちキャビティ面5から離れた部分に
は、材料U2 中の自然吸蔵ガスが減圧雰囲気下で突沸す
ることにより、高発泡のコア部が形成される。また、材
料U2 のうちキャビティ面5に近い部分には、減圧雰囲
気下での脱ガス作用により、低発泡の緻密な自己スキン
層が形成される。このようにして、ポリウレタン被覆4
7のコア部と自己スキン層とからなる内部49の大半部
49aが形成される(図5参照)。
【0025】 終期工程; 前記内部用ポリウレタン
材料U2 がキャビティ4に充満する少し手前で、バルブ
43cを再び開いて、副吐出孔52から第三成分として
の着色材料を混合室30に吐出させ、前記表面部用ポリ
ウレタン材料U1 と略同様のゲート近傍部用ポリウレタ
ン材料U3 を作成する(図7参照)。図3に示すよう
に、キャビティ4の減圧を引続いて行いながら、ゲート
近傍部用ポリウレタン材料U3 を射出ノズル25からキ
ャビティ4に少量注入する。注入されたゲート近傍部用
ポリウレタン材料U3 は、前記内部用ポリウレタン材料
U2 と略同様に高発泡のコア部と低発泡の自己スキン層
とを形成し、ポリウレタン被覆47の内部49の残部で
あるゲート近傍部49bを形成する(図5参照)。この
注入により、キャビティ4は全材料U1 ,U2 ,U3 で
充満し、内部用ポリウレタン材料U2 の流動先端部はベ
ント孔7から少し吹き出して硬化し、吹き出し部9が形
成される。
【0026】 全材料U1 ,U2 ,U3 がキュアされ
るのを待って、図4に示すように、上型2と下型3とを
型開きすると同時に、上箱12と下箱13とを開き、図
5に示すように、ポリウレタン被覆47付きのステアリ
ングホイール45を取り出す。ポリウレタン被覆47に
はゲート近傍部用ポリウレタン材料U3 のゲート残留部
10が付いてくるため、これを切除すると、図5、図8
及び図9に示すように、その切り口8にはゲート近傍部
用ポリウレタン材料U3 による内部49のゲート近傍部
49bが出現する。しかし、ゲート近傍部49bは表面
部48と同じ着色材料で着色されているので、切り口8
は表面部48と同一色になってほとんど目立たず、見栄
えを害しない。
【0027】また、仮に、表面部用ポリウレタン材料U
1 の反応硬化が遅れたために、図5のステアリングホイ
ール45に太線矢印で指すように、ゲート近傍における
表面部48が中期工程での内部用ポリウレタン材料U2
の流動によって薄肉化した場合には、その薄肉化した部
位の表面にゲート近傍部用ポリウレタン材料U3 による
内部49のゲート近傍部49bが透かして見える。しか
し、露出したゲート近傍部49bは残りの表面部48と
同一色であって判別できないため、見栄えを害しない。
なお、このようなゲート近傍における表面部48の薄肉
化を防止するには、表面部用ポリウレタン材料U1 の第
三成分にウレタン反応促進触媒を加えるなどして、表面
部用ポリウレタン材料U1 をウレタン反応速度の高い材
料とすればよい。また、表面部48の耐光性を高めるに
は、表面部用ポリウレタン材料U1 を耐光性の高い無黄
変材料とすればよい。
【0028】その他にも、本RIMポリウレタン二色成
形方法によれば、次のような効果が得られる。 (1) 成形前にキャビティ面5に着色材料を塗布する工程
を省略できる。 (2) 着色材料の使用量を必要最少限に節約でき、コスト
を削減できる。 (3) 着色材料に含まれる顔料粒子は材料射出機構21に
おける通過部位を磨耗させ、磨耗した部品は交換が必要
になる。しかし、上記のように着色材料の使用量を必要
最少限にできるので、前記磨耗が減少し、材料射出機構
21のメンテナンス及び部品交換のサイクルが延び、そ
のための工数及び費用も低減できる。
【0029】なお、上記材料射出機構21において、図
10に示すように、第三成分のバルブ43cをタンク4
3bとエア加圧装置43eとの間に設け、このバルブ4
3cを上記と同じタイミングで開閉しても、上記と同様
の作用・効果が得られる。
【0030】次に、図11〜図13は第二実施形態を示
している。本実施形態では、図11に示すように、上記
三成分ミキシングヘッド22の二つを中央の注入機構5
5に接続してなる六成分ミキシングヘッド20を使用す
る。同図における上側の三成分ミキシングヘッド22は
表面部用ポリウレタン材料U1 を作成するもので、第三
成分としてポリオール成分に顔料とウレタン反応促進触
媒とを添加してなる着色材料が用いられる。同図におけ
る下側の三成分ミキシングヘッド22は内部用ポリウレ
タン材料U2 を作成するもので、必要に応じて第三成分
としての触媒等が加えられる。注入機構55は、二つの
射出ノズル25を結合するボディ56を備え、ボディ5
6先端は細い射出ノズル57となっている。ボディ56
の中心には二つの射出ノズル25が開口する貫通孔58
が形成され、該貫通孔58にはシリンダ59のピストン
(図示略)に取着されたスプール60が摺動可能に挿入
されている。
【0031】上記成形装置を使用して行う第二実施形態
のポリウレタン被覆のRIMポリウレタン二色成形方法
は、次の通りである。 〜 第一実施形態の〜と同じく、キャビティ面
5への離型剤の塗布、芯金46のセット、型閉じ及びキ
ャビティ4の減圧を行なう。
【0032】 初期工程; 上側の三成分ミキシング
ヘッド22で、スプール28を後退させ、ポリオール成
分とイソシアネート成分と第三成分としての着色成分及
びウレタン反応促進触媒とを混合室30に吐出させ、こ
れらを衝突混合させて表面部用ポリウレタン材料U1 を
作成する(図12参照)。下側の三成分ミキシングヘッ
ド22では、スプール28を前進させて各成分の吐出を
止める。第一実施形態のと同じく、キャビティ4の減
圧を引続いて行いながら、表面部用ポリウレタン材料U
1 を注入機構55の射出ノズル57からキャビティ4に
少量注入する(図1と略同じ)。注入された表面部用ポ
リウレタン材料U1 は、第一実施形態と同じくキャビテ
ィ面5の略全面に薄膜状に付着し、ポリウレタン被覆4
7の表面部48を形成する。但し、本実施形態の表面部
用ポリウレタン材料U1 は、ウレタン反応促進触媒を含
んでいるので、付着後速やかにウレタン反応が進み、あ
る程度反応硬化する。従って、次の内部用ポリウレタン
材料U2 の流動による表面部48の削れ、すなわち薄肉
化が防止される。
【0033】 次期工程; 下側の三成分ミキシング
ヘッド22で、スプール28を後退させ、ポリオール成
分とイソシアネート成分と(必要時には第三成分と)を
混合室30に吐出させ、これらを衝突混合させて内部用
ポリウレタン材料U2 を作成する(図12参照)。上側
の三成分ミキシングヘッド22では、スプール28を前
進させて各成分の吐出を止める。第一実施形態のと同
じく、キャビティ4の減圧を引続いて行いながら、内部
用ポリウレタン材料U2 を射出ノズル57からキャビテ
ィ4に注入する(図2と略同じ)。注入された内部用ポ
リウレタン材料U2 は、第一実施形態と同じく高発泡の
コア部と低発泡の自己スキン層とからなる内部49を形
成する。但し、本実施形態では、内部用ポリウレタン材
料U2 がキャビティ4に完全に充満し、第一実施形態の
ようなゲート近傍部用ポリウレタン材料の注入は行なわ
ない。
【0034】 全材料U1 ,U2 がキュアされるのを
待って、第一実施形態のと同じく型開きし、図13に
示すようなポリウレタン被覆47付きのステアリングホ
イール45を取り出す。本実施形態では、ゲート残留部
10を切除すると、その切り口8に無色の内部用ポリウ
レタン材料U2 による内部49が出現するため、該切り
口を塗装する必要がある。しかし、前記の通り、表面部
用ポリウレタン材料U1 の反応促進により、表面部48
の薄肉化が防止されるので、内部49が透かして見える
ことはなく、この点においては見栄えを害しない。
【0035】なお、本発明は前記実施形態の構成に限定
されず、例えば次のように、発明の趣旨から逸脱しない
範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)第一実施例における内部49の大半部49aとゲ
ート近傍部49bとの体積比率は、特に限定されず、例
えば1:1から10:1までの範囲で適宜変更できる。 (2)ステアリングホイールのポリウレタン被覆以外に
も、例えば、ステアリングホイールのパッド、コンソー
ルボックスやグローブボックスの蓋、アームレスト、エ
アスポイラー等の各種二色成形品のRIMポリウレタン
成形に適用すること。
【0036】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のRIMポリ
ウレタン二色成形方法によれば、二色成形品の表面の一
部に内部用ポリウレタン材料が現れるのを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第一実施形態において、ス
テアリングホイールのポリウレタン被覆の表面部を形成
する初期工程の断面図である。
【図2】同じく内部を形成する中期工程の断面図であ
る。
【図3】同じくゲート近傍部を形成する終期工程の断面
図である。
【図4】同じく脱型工程の断面図である。
【図5】同じく脱型工程の平面図である。
【図6】同成形に使用したミキシングヘッドの断面図で
ある。
【図7】同成形における材料切替のタイミングチャート
図である。
【図8】同成形によるポリウレタン被覆の断面図であ
る。
【図9】同ポリウレタン被覆の要部正面図である。
【図10】ミキシングヘッドの変更例の断面図である。
【図11】第二実施形態の成形に使用するミキシングヘ
ッドの断面図である。
【図12】同成形における材料切替のタイミングチャー
ト図である。
【図13】同成形によるポリウレタン被覆の平面図であ
る。
【図14】従来の二色成形の問題を示すポリウレタン被
覆の要部正面図である。
【図15】従来の二色成形の別の問題を示すポリウレタ
ン被覆の平面図である。
【符号の説明】
1 成形用金型 2 上型 3 下型 4 キャビティ 5 キャビティ面 11 真空箱 12 上箱 13 下箱 18 真空ポンプ 21 材料射出機構 45 ステアリングホイール 47 ポリウレタン被覆 48 表面部 49 内部 49a 大半部 49b ゲート近傍部 U1 表面部用ポリウレタン材料 U2 内部用ポリウレタン材料 U3 ゲート近傍部用ポリウレタン材料

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型のキャビティを減圧する工程と、 前記減圧下のキャビティに表面部用ポリウレタン材料を
    少量注入し、成形品の表面部をRIM成形する初期工程
    と、 前記減圧下のキャビティに内部用ポリウレタン材料を注
    入し、成形品の内部の大半部をRIM成形する中期工程
    と、 前記減圧下のキャビティにゲート近傍部用ポリウレタン
    材料を少量注入し、成形品の内部のゲート近傍部をRI
    M成形する終期工程とを含むRIMポリウレタン二色成
    形方法。
  2. 【請求項2】 前記表面部用ポリウレタン材料と前記ゲ
    ート近傍部用ポリウレタン材料には、着色材料、離型剤
    及び触媒のうち少なくとも一つが共通の副次的成分とし
    て混合される請求項1記載のRIMポリウレタン二色成
    形方法。
  3. 【請求項3】 前記表面部用ポリウレタン材料のみがウ
    レタン反応速度の高い材料である請求項1又は2記載の
    RIMポリウレタン二色成形方法。
  4. 【請求項4】 前記表面部用ポリウレタン材料のみが耐
    光性に優れた無黄変材料である請求項1又は2記載のR
    IMポリウレタン二色成形方法。
  5. 【請求項5】 型のキャビティを減圧する工程と、 前記減圧下のキャビティに相対的にウレタン反応速度の
    高い表面部用ポリウレタン材料を少量注入し、成形品の
    表面部をRIM成形する初期工程と、 前記減圧下のキャビティに相対的に反応速度の低い内部
    用ポリウレタン材料を注入し、成形品の内部をRIM成
    形する次期工程とを含むRIMポリウレタン二色成形方
    法。
  6. 【請求項6】 前記表面部用ポリウレタン材料には、着
    色材料、離型剤及び触媒のうち少なくとも一つが副次的
    成分として混合される請求項5記載のRIMポリウレタ
    ン二色成形方法。
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