JPH09182797A - ガイドワイヤ - Google Patents

ガイドワイヤ

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JPH09182797A
JPH09182797A JP7342530A JP34253095A JPH09182797A JP H09182797 A JPH09182797 A JP H09182797A JP 7342530 A JP7342530 A JP 7342530A JP 34253095 A JP34253095 A JP 34253095A JP H09182797 A JPH09182797 A JP H09182797A
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elastic body
wire
guide wire
tubular member
insertion portion
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Application number
JP7342530A
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English (en)
Inventor
Tadakazu Kato
忠和 加藤
Kenji Miyata
憲次 宮田
Masaru Uchiyama
勝 内山
Akira Sekido
章 関戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Asahi Intecc Co Ltd
Original Assignee
Asahi Intecc Co Ltd
Nippon Zeon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カテーテルを交換して治療を行う交換作業時
に、カテーテルの位置がずれたり、治療部位が不明にな
るのを防ぐとともに、カテーテルの交換作業を短縮化し
て患者の負担を軽減し、さらに生体内挿入用ガイドワイ
ヤ1と延長ワイヤ2とを接続する際に道具を必要とせ
ず、生態内挿入用ガイドワイヤ1に他の延長ワイヤ2を
再接続を可能とするガイドワイヤの提供。 【解決手段】 生体内挿入用ガイドワイヤ1の末端に
は、内部にゴム等の弾性体11が固着された管状部材1
2が接続されている。一方、延長ワイヤ2の先端には、
弾性体11に差し込まれることで、弾性体11に係合す
る挿入部15が設けられている。生体内挿入用ガイドワ
イヤ1の末端の弾性体11に、延長ワイヤ2の先端の挿
入部15を差し込む。すると、生体内挿入用ガイドワイ
ヤ1に延長ワイヤ2が接合され、カテーテルの交換を容
易に且つ短時間に行える。挿入部15を弾性体11から
抜くことで、弾性体11自身の復元力で元に戻り、再接
続が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体の血管内に挿
入されて、カテーテルを誘導するガイドワイヤに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】カテーテルを生体内に挿入して治療を行
う治療技術において、複数のカテーテルを用いる技術が
知られている。一例として、経皮的冠動脈形成術では、
バルーンカテーテルを用い、患者の冠動脈狭窄部へカテ
ーテルのバルーンを進めて、バルーンを膨らませること
により動脈の内径を広げ、狭窄部の拡径治療としてい
る。この治療技術では、バルーンの最大径の異なるカテ
ーテルを用い、カテーテルの交換は、交換ワイヤを用い
て交換しているのが一般である。
【0003】このカテーテルの交換を用いた治療技術例
を具体的に示す。まず、直径約0.35mm、長さ約1
750mmの生体内挿入用ガイドワイヤを、患者の大腿
部等から冠動脈狭窄部へ挿入する。次に、最初のバルー
ンカテーテルを、生体内挿入用ガイドワイヤで案内させ
て生体内に挿入し、バルーンを冠動脈狭窄部へ導く。次
に、体内に挿入されていた生体内挿入用ガイドワイヤを
引き抜く。続いて、直径約0.35mm、長さ約300
0mmの交換用ガイドワイヤを生体内へ挿入する。最初
のバルーンカテーテルを生体内より引き抜く。次に、バ
ルーン径の異なる第2のバルーンカテーテルを生体内へ
挿入する。交換用ガイドワイヤを生体内より引き抜く。
その後、生体内挿入用ガイドワイヤを生体内へ挿入す
る。このようなカテーテルの交換術を用いて血管形成術
を施している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなカテーテ
ルの交換術を用いて血管形成術を行う場合、交換作業時
に、カテーテルの先端部であるバルーンの位置が所望の
位置からずれたり、あるいは交換用ガイドワイヤの位置
ずれによって、狭窄部の位置が分からなくなったりする
場合がある。また、交換作業に長時間を要するため、患
者への負担が大きくなる。
【0005】このような不具合を無くすために、生体内
に挿入された生体内挿入用ガイドワイヤの末端に薄肉管
を設け、延長ワイヤの先端部を薄肉管に挿入し、カシメ
等により薄肉管を圧縮変形させて、生体内に挿入された
生体内挿入用ガイドワイヤに延長ワイヤを接続する技術
が提案されている。
【0006】しかるに、上述の接続技術では、血管形成
術時に、薄肉管を圧縮変形させるための道具を使用しな
ければならない不具合が生じる。さらに、薄肉管を圧縮
変形させたため、接続部で延長ワイヤを外して、他の延
長ワイヤを接続することが非常に困難となっていた。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、複数のカテーテルを交換して治療
を行う交換作業時に、カテーテルの位置がずれたり、あ
るいは交換用ガイドワイヤの位置ずれによって治療部位
等が分からなくなるのを防ぐとともに、カテーテルの交
換作業を短縮化して患者への負担を軽減し、さらに、生
体内挿入用ガイドワイヤと延長ワイヤとを接続する際に
接続のための道具を必要とせず、最初に接続した延長ワ
イヤを外して他の延長ワイヤを接続することが容易なガ
イドワイヤの提供にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のガイドワイヤ
は、次の技術的手段を採用した。 〔請求項1の手段〕ガイドワイヤは、先端より生体の血
管内に挿入される生体内挿入用ガイドワイヤと、先端が
前記生体内挿入用ガイドワイヤの末端に接続される延長
ワイヤとを備え、前記生体内挿入用ガイドワイヤの末
端、あるいは前記延長ワイヤの先端の一方に、内部に弾
性体が固定された管状部材を設けるとともに、前記生体
内挿入用ガイドワイヤの末端、あるいは前記延長ワイヤ
の先端の他方に、前記管状部材内の前記弾性体内に挿入
または穿刺可能な挿入部を設け、前記弾性体に前記挿入
部を挿入または穿刺することにより、前記弾性体の弾性
力および摩擦力によって前記弾性体が前記挿入部を保持
することを特徴とする。
【0009】〔請求項2の手段〕ガイドワイヤは、先端
より生体の血管内に挿入される生体内挿入用ガイドワイ
ヤと、先端が前記生体内挿入用ガイドワイヤの末端に接
続される延長ワイヤとを備え、前記生体内挿入用ガイド
ワイヤの末端、あるいは前記延長ワイヤの先端の一方
に、内部に弾性体が固定された管状部材を設けるととも
に、前記生体内挿入用ガイドワイヤの末端、あるいは前
記延長ワイヤの先端の他方に、前記管状部材内の前記弾
性体内に挿入または穿刺可能で、前記弾性体に引っ掛か
り可能な突起あるいは凹部あるいは螺旋体等の引掛部を
備えた挿入部を設け、前記弾性体に前記挿入部を挿入ま
たは穿刺することにより、前記引掛部が前記弾性体に引
っ掛かって前記弾性体が前記挿入部を保持することを特
徴とする。
【0010】〔請求項3の手段〕請求項1または請求項
2のガイドワイヤにおいて、前記管状部材は、内外を貫
通する貫通孔、あるいはその内壁に凸部を備え、前記弾
性体の一部が前記貫通孔内に膨出する、あるいは前記弾
性体が前記凸部によって軸中心方向に圧迫されること
で、前記弾性体が前記管状部材内に固定されたことを特
徴とする。
【0011】〔請求項4の手段〕請求項1または請求項
2のガイドワイヤにおいて、前記挿入部の先端側は、先
端に向かって径が細くなるテーパ形状に設けられたこと
を特徴とする。
【0012】〔請求項5の手段〕請求項2のガイドワイ
ヤにおいて、前記挿入部は、捩じられた引掛部のみで構
成されたことを特徴とする。
【0013】
【発明の作用】本発明のガイドワイヤを用いたカテーテ
ルの交換術例を示す。まず、生体内挿入用ガイドワイヤ
を、生体の血管内へ挿入し、端部を治療部位等に導く。
次に、最初のカテーテルを生体内挿入用ガイドワイヤで
案内させて生体内に挿入し、バルーンの端部を治療部位
等へ導く。
【0014】次に、生体内挿入用ガイドワイヤの末端あ
るいは延長ワイヤの先端の一方に設けられた管状部材内
の弾性体に、生体内挿入用ガイドワイヤの末端あるいは
前記延長ワイヤの先端の他方に設けられた挿入部を挿入
する。すると、挿入部が管状部材内の弾性体の弾性力や
摩擦力、あるいは引掛部と弾性体との引っ掛かりによっ
て係合し、結果的に生体内挿入用ガイドワイヤと延長ワ
イヤとの接続がなされる。
【0015】次に、最初のカテーテルを生体内より引き
抜き、第2のバルーンカテーテルを生体内へ挿入する。
その後、挿入部を管状部材内の弾性体より引き抜くこと
で、カテーテルの交換術例が完了する。
【0016】
【発明の効果】本発明のガイドワイヤは、上記の作用で
示したように、複数のカテーテルを交換して治療を行う
交換作業時に、生体内挿入用ガイドワイヤは引き抜かれ
ずにそのままの状態となる。このため、交換するカテー
テルの位置がずれたり、あるいはガイドワイヤの位置ず
れによって治療部位等の位置が分からなくなるのを防ぐ
ことができる。
【0017】また、従来のように、交換用ガイドワイヤ
の挿入、引き抜き等の作業がないため、カテーテルの交
換作業を短縮化でき、結果的に患者への負担を軽減する
ことができる。さらに、管状部材内の弾性体に挿入部を
挿入することで、生体内挿入用ガイドワイヤと延長ワイ
ヤとを接続することができ、接続のための道具を不要と
できる。
【0018】そしてさらに、挿入部が管状部材内の弾性
体の弾性力や引っ掛かり力等によって係合する構造のた
め、挿入部は変形せず、また管状部材内の弾性体も、挿
入部が抜かれた後に復元力によって元の形状に戻るた
め、最初に接続した延長ワイヤを外して、他の延長ワイ
ヤに容易に接続することができ、結果的に患者への負担
を軽減することができる。
【0019】
【実施例】次に、本発明のガイドワイヤを、図に示す実
施例に基づき説明する。 〔第1実施例の構成〕図1ないし図5は本発明を採用し
た第1実施例を示すもので、図1はガイドワイヤの要部
断面図である。
【0020】ガイドワイヤは、血管内に挿入されて、カ
テーテルを患部等へ案内する生体内挿入用ガイドワイヤ
1と、カテーテルの交換時に用いられる延長ワイヤ2か
らなり、生体内挿入用ガイドワイヤ1の末端と、延長ワ
イヤ2の先端とが接続可能に設けられたものである。
【0021】生体内挿入用ガイドワイヤ1は、末端以外
は周知なもので、直径約0.35mm、長さ約1750
mmのものである。具体的に本実施例の生体内挿入用ガ
イドワイヤ1は、最大直径約0.35mm、長さ約17
50mmのステンレス製のワイヤ本体3を備える。この
ワイヤ本体3は、先端側に段階的に偏平になる小径部4
を備え、その先端に曲面部5が形成されている。小径部
4は、生体内挿入用ガイドワイヤ1を血管内に挿入する
際、血管の曲がりに沿って先端側を容易に変形させるた
めのもので、小径部4の周囲には、先端側にPt−Ni
製コイルスプリング6、続いてステンレス製コイルスプ
リング7が接合された状態で装着されている。
【0022】生体内挿入用ガイドワイヤ1の末端には、
図2および図3に示すように、延長ワイヤ2を接続する
ための内部に弾性体11が固定された管状部材12が設
けられている。ワイヤ本体3の末端の形状は、管状部材
12の端部を周囲に固着するべく、テーパ部13を介し
て小径棒状(内径寸法0.25mm)に設けられてい
る。
【0023】管状部材12は、外径寸法0.35mm、
内径寸法0.25mm、長さ30mmのステンレス製の
筒体で、ろう付け等の溶接技術によってワイヤ本体3の
末端に固着されている。
【0024】弾性体11は、ゴム系材料(例えば、天然
ゴム、ネオプレンゴム、シリコンゴム、エチレンプロピ
レンゴム、ウレタンゴム等)、樹脂系材料(例えば、ポ
リアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポ
リウレタンエラストマー等)、あるいはゲル状材料(例
えば、ポリエチレンゲル、シリコンゲル等)から適宜選
択されたものである。管状部材12への弾性体11の固
定手段として、本実施例では、弾性体11を管状部材1
2へ圧入する技術と、接着剤を用いて管状部材12内へ
弾性体11を固着する技術を用いている。
【0025】延長ワイヤ2は、先端部分に、生体内挿入
用ガイドワイヤ1の末端の弾性体11に挿入されて、弾
性体11の弾性力および摩擦力によって係合する挿入部
15を備えた直径約0.35mm、長さ約1270mm
のステンレス製のワイヤである。
【0026】挿入部15は、図4および図5に示すよう
に、先端に向かって径が細くなるテーパ形状のもので、
本実施例では先端側の20mmの範囲で外径0.35m
mから外径0.25mmへ小径化した第1テーパ部16
と、この第1テーパ部16の端部から外径0.08mm
へ小径化した第2テーパ部17とを備えた2段テーパ形
状を採用し(第1テーパ部16の長さは0.2mm、残
りの長さが第2テーパ部17の長さ)、第2テーパ部1
7が弾性体11に挿入される構造を採用している。な
お、第2テーパ部17の端部は、曲面に面取りされてい
る。
【0027】〔実施例の作動〕次に、生体内挿入用ガイ
ドワイヤ1と延長ワイヤ2との係脱について説明する。 (係合時)管状部材12の弾性体11の内部に、挿入部
15を押し込み、挿入部15を弾性体11内に挿入す
る。すると、弾性体11の復元力によって、挿入部15
が弾性体11に圧迫され、挿入部15が弾性体11内に
保持される。このように、管状部材12の弾性体11の
内部に挿入部15を挿入することで、生体内挿入用ガイ
ドワイヤ1の末端と、延長ワイヤ2の先端とが係合す
る。
【0028】(離脱時)生体内挿入用ガイドワイヤ1の
末端側と、延長ワイヤ2の先端側とを引き離す力を加え
る。すると、弾性体11の復元力によって弾性体11内
に保持されていた挿入部15が弾性体11より抜け出
る。このように、生体内挿入用ガイドワイヤ1の末端側
と、延長ワイヤ2の先端側とを引き離すことで、生体内
挿入用ガイドワイヤ1の末端と、延長ワイヤ2の先端と
の係合が外れる。なお、挿入部15が引き抜かれた弾性
体11は、自身の復元力によって、元の形状に復元す
る。このため、最初に接続した延長ワイヤ2を外し、長
さの異なる他の延長ワイヤ等を生体内挿入用ガイドワイ
ヤ1の末端に容易に接続できる。
【0029】〔実施例の効果〕本実施例のガイドワイヤ
は、複数のカテーテルを交換して治療を行う交換作業時
に、生体内挿入用ガイドワイヤ1が引き抜かずに、延長
ワイヤ2を接続してカテーテルの交換を行うことができ
る。このように、交換作業時に、生体内挿入用ガイドワ
イヤ1が引き抜かれずに、そのままの状態となるため、
交換するカテーテルの位置がずれたり、あるいはガイド
ワイヤの位置ずれによって治療部位等の位置が分からな
くなるのを防ぐことができる。
【0030】複数のカテーテルを交換して治療を行う交
換作業時に、生体内挿入用ガイドワイヤ1を引き抜かず
に、延長ワイヤ2を接続してカテーテルの交換を行うこ
とができるため、従来のように、交換用ガイドワイヤ1
の挿入、引き抜き等の作業がない。このため、カテーテ
ルの交換作業を短縮化でき、結果的に患者への負担を軽
減することができる。
【0031】管状部材12内の弾性体11に挿入部15
を挿入することで、生体内挿入用ガイドワイヤ1と延長
ワイヤ2とを接続することができるため、接続のための
道具が不要となる。挿入部15が管状部材12内の弾性
体11の弾性力によって係合する構造のため、挿入部1
5は変形せず、また管状部材12内の弾性体11も、挿
入部15が抜かれた後に復元力によって元の形状に戻る
ため、最初に接続した延長ワイヤ2を外し、長さの異な
る他の延長ワイヤ等を生体内挿入用ガイドワイヤ1の末
端に容易に接続でき、結果的に施術時における患者への
負担を軽減することができる。
【0032】〔第2実施例〕図6および図7は第2実施
例を示すもので、生体内挿入用ガイドワイヤ1の末端の
形状を示すものである。本実施例の管状部材12は、弾
性体11が内接される部位に、内外を貫通する複数の貫
通孔21(本実施例では6つ)を備える。また、弾性体
11は管状部材12の内部に圧入されるものである。
【0033】このように設けられることにより、管状部
材12の内部に圧入された弾性体11の復元力によっ
て、弾性体11が管状部材12の内壁に圧迫するととも
に、弾性体11の一部が貫通孔21内に膨出し、この膨
出した弾性体11が貫通孔21内で係止力を発生し、弾
性体11が前記管状部材12内に固定されるものであ
る。つまり、管状部材12に複数の貫通孔21を設ける
ことにより、管状部材12内における弾性体11の固定
力を増大させたものである。
【0034】〔第3実施例〕図8および図9は第3実施
例を示すもので、生体内挿入用ガイドワイヤ1の末端の
形状を示すものである。本実施例の管状部材12は、弾
性体11を内部に配置した後、外側から力を加え管状部
材をへこませて内壁に複数の凸部22(本実施例では3
つ)を設けたものである。このように設けられることに
より、管状部材12の内部に配置された弾性体11が、
凸部22によって内径方向に圧迫される。つまり、管状
部材12の内壁に複数の凸部22を設けることにより、
管状部材12内における弾性体11の固定力を増大させ
たものである。
【0035】〔第4実施例〕図10は第4実施例を示す
もので、生体内挿入用ガイドワイヤ1の末端の形状を示
すものである。上記の実施例では、弾性体11の端部
(挿入部15が挿入される側の端部)が、管状部材12
の先端より内側へ凹んで設けられた例を示したが、図1
0に示すように、弾性体11の端部と管状部材12の先
端とを同一面に設けても良い。また、上記の実施例で
は、管状部材12をワイヤ本体3と接合して設けた例を
示したが、図10に示すように、ワイヤ本体3の端部を
筒状に設けて管状部材12を形成しても良い。
【0036】〔第5、第6実施例〕図11および図12
は第5、第6実施例を示すもので、それぞれ生体内挿入
用ガイドワイヤ1の末端の形状を示すものである。上記
の実施例では、管状部材12内に、中実の弾性体11を
固定した例を示したが、図11および図12に示すよう
に、弾性体11の中心部分に穴11aを設けても良い。
【0037】このように、弾性体11の中心部分に穴1
1aを設けることにより、挿入部15が穴11aに沿っ
て差し込まれるため、挿入部15を差し込む時の挿入力
を小さくできるとともに、挿入部15を確実に弾性体1
1の中心部分に挿入することが可能になる。
【0038】〔第7実施例〕図13および図14は第7
実施例を示すもので、延長ワイヤ2の先端の形状を示す
ものである。本実施例の挿入部15は、弾性体11に挿
入される第2テーパ部17の中間部分に、外径方向に膨
出する膨出部23を設けたものである。
【0039】このように設けられることにより、弾性体
11に挿入された膨出部23が弾性体11を強く圧迫す
るとともに、膨出部23が弾性体11から抜ける方向へ
抵抗する。つまり、第2テーパ部17の中間部分に膨出
部23を設けることにより、弾性体11が挿入部15を
保持する力を増大させることができる。
【0040】〔第8実施例〕図15は第8実施例を示す
もので、それぞれ延長ワイヤ2の先端の形状を示すもの
である。上記の実施例では、挿入部15の表面を比較的
平滑に設けた例を示したが、図15に示すように、挿入
部15の表面を摩擦力の大きいざらついた面に仕上げて
も良い。このように設けることにより、弾性体11と挿
入部15との摩擦力が増大し、弾性体11が挿入部15
を保持する力を増大させることができる。
【0041】〔第9、第10、第11実施例〕図16、
図17、図18は第9、第10、第11実施例を示すも
ので、それぞれ延長ワイヤ2の先端の形状を示すもので
ある。上記の実施例では、主に弾性体11が挿入部15
を弾性保持する力と、弾性体11と挿入部15との摩擦
力とで、弾性体11と挿入部15とを係合した例を示し
たが、図16に示すように、挿入部15に複数の返し針
15a(引掛部に相当)を設けたり、図17に示すよう
に、挿入部15に複数の円錐体15b(引掛部に相当)
を設けたり、図18に示すように、挿入部15の周囲に
木螺子状(螺旋状)の係合突起15c(引掛部に相当)
を設けても良い。
【0042】このように、挿入部15に返し針15a、
円錐体15b、係合突起15cなどの引掛部を設けるこ
とにより、弾性体11に挿入部15を挿入した際、返し
針15a、円錐体15b、係合突起15cなどの引掛部
が弾性体11に引っ掛かるため、弾性体11と挿入部1
5との係合力を大きくすることができる。
【0043】〔第12実施例〕図19および図20は第
12実施例を示すもので、延長ワイヤ2の先端の形状を
示すものである。本実施例の挿入部15は、偏平な板形
状に設けられるとともに、貫通する複数(本実施例では
3つ)の抵抗孔24(引掛部に相当)を設けたものであ
る。
【0044】このように設けられることにより、弾性体
11に挿入された挿入部15の抵抗孔24の内部に弾性
体11の一部が進入し、この進入した弾性体11が抵抗
孔24内で引っ掛かり、係止力を発生するものである。
つまり、挿入部15を偏平な板形状に設けるとともに、
貫通する複数の抵抗孔24を設けることにより、挿入部
15と弾性体11の係合力を増大させることができる。
【0045】〔第13実施例〕図21および図22は第
13実施例を示すもので、延長ワイヤ2の先端の形状を
示すものである。本実施例の挿入部15は、偏平な板形
状に設けられるとともに、両外側へ突出する複数(本実
施例では3つ)の突出部25(引掛部に相当)を設けた
ものである。
【0046】このように設けられることにより、弾性体
11に挿入された挿入部15の突出部25が弾性体11
に引っ掛かり、係止力を発生するものである。つまり、
挿入部15を偏平な板形状に設けるとともに、複数の突
出部25を設けることにより、挿入部15と弾性体11
の係合力を増大させることができる。
【0047】〔第14、第15、第16実施例〕図2
3、図24、図25は第14、第15、第16実施例を
示すもので、それぞれ延長ワイヤ2の先端の形状を示す
ものである。本実施例の挿入部15は、図23、図2
4、図25に示すように、挿入部15を棒状に設け、先
端部を針状に尖らせたものである。なお、挿入部15を
本実施例のように棒状に設ける場合、弾性体11は中実
の方が望ましく、弾性体11の中心に穴11aを設ける
場合は、穴11aの径が、棒状部分の径より小さい方が
望ましい(図23に示すように、挿入部15に引掛部を
有しない場合は、穴11aの径が、棒状部分の径より小
さい必要がある)。
【0048】〔第17実施例〕図26は第17実施例を
示すもので、延長ワイヤ2の先端の形状を示すものであ
る。本実施例の挿入部15は、捩じられた偏平な板形状
に設けられたものである。このように挿入部15が設け
られることにより、挿入部15自身が弾性体11に引っ
掛かる引掛部として機能する。つまり、弾性体11に挿
入された挿入部15の捩じり部分が弾性体11に引っ掛
かり、係止力を発生する。このように、挿入部15を捩
じられた偏平な板形状に設けることにより、挿入部15
と弾性体11の係合力を増大させることができる。
【0049】〔第18実施例〕図27は第18実施例を
示すもので、延長ワイヤ2の先端の形状を示すものであ
る。本実施例の挿入部15は、細長い棒状に形成された
後に2つに折り返し、その後に捩じられたものである。
このように挿入部15が設けられることにより、挿入部
15自身が弾性体11に引っ掛かる引掛部として機能す
る。つまり、弾性体11に挿入された挿入部15の捩じ
り部分が弾性体11に引っ掛かり、係止力を発生するも
のである。
【0050】〔第19実施例〕図28は第19実施例を
示すもので、延長ワイヤ2の先端の形状を示すものであ
る。本実施例の挿入部15は、螺旋状で、且つ細長い棒
状に形成されたものである。このように挿入部15が設
けられることにより、挿入部15自身が弾性体11に引
っ掛かる引掛部として機能する。つまり、弾性体11に
挿入された挿入部15の捩じり部分が弾性体11に引っ
掛かり、係止力を発生するものである。
【0051】〔変形例〕上記の実施例では、弾性体11
が内部に固定された管状部材12を生体内挿入用ガイド
ワイヤ1の末端に設け、挿入部15を延長ワイヤ2の先
端に設けた例を示したが、逆に、挿入部15を生体内挿
入用ガイドワイヤ1の末端に設け、弾性体11が内部に
固定された管状部材12を延長ワイヤ2の先端に設けて
も良い。上記の実施例で示した数値、材質、構造、形状
等は実施例の説明のために用いた一例であって、本発明
は実施例に限定されるものではなく、適宜変更可能なも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガイドワイヤの要部断面図である(第1実施
例)。
【図2】生体内挿入用ガイドワイヤの末端の断面図であ
る(第1実施例)。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である(第1実施
例)。
【図4】延長ワイヤの先端の側面図である(第1実施
例)。
【図5】図4のB−B線に沿う断面図である(第1実施
例)。
【図6】生体内挿入用ガイドワイヤの末端の側面図であ
る(第2実施例)。
【図7】図6のC視図である(第2実施例)。
【図8】生体内挿入用ガイドワイヤの末端の側面図であ
る(第3実施例)。
【図9】図8のD視図である(第3実施例)。
【図10】延長ワイヤの先端の側面図である(第4実施
例)。
【図11】延長ワイヤの先端の側面図である(第5実施
例)。
【図12】延長ワイヤの先端の側面図である(第6実施
例)。
【図13】延長ワイヤの先端の側面図である(第7実施
例)。
【図14】図13のE−E線に沿う断面図である(第7
実施例)。
【図15】延長ワイヤの先端の側面図である(第8実施
例)。
【図16】延長ワイヤの先端の側面図である(第9実施
例)。
【図17】延長ワイヤの先端の側面図である(第10実
施例)。
【図18】延長ワイヤの先端の側面図である(第11実
施例)。
【図19】延長ワイヤの先端の側面図である(第12実
施例)。
【図20】図19のF視図である(第12実施例)。
【図21】延長ワイヤの先端の側面図である(第13実
施例)。
【図22】図21のG−G線に沿う断面図である(第1
3実施例)。
【図23】延長ワイヤの先端の側面図である(第14実
施例)。
【図24】延長ワイヤの先端の側面図である(第15実
施例)。
【図25】延長ワイヤの先端の側面図である(第16実
施例)。
【図26】延長ワイヤの先端の側面図である(第17実
施例)。
【図27】延長ワイヤの先端の側面図である(第18実
施例)。
【図28】延長ワイヤの先端の側面図である(第19実
施例)。
【符号の説明】
1 生体内挿入用ガイドワイヤ 2 延長ワイヤ 11 弾性体 12 管状部材 15 挿入部 15a 返し針(引掛部) 15b 円錐部(引掛部) 15c 係合突起(引掛部) 21 貫通孔 22 凸部 23 膨出部 24 抵抗孔(引掛部) 25 突出部(引掛部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 勝 東京都千代田区丸の内二丁目6番1号 日 本ゼオン株式会社内 (72)発明者 関戸 章 東京都千代田区丸の内二丁目6番1号 日 本ゼオン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端より生体の血管内に挿入される生体内
    挿入用ガイドワイヤと、 先端が前記生体内挿入用ガイドワイヤの末端に接続され
    る延長ワイヤとを備え、 前記生体内挿入用ガイドワイヤの末端、あるいは前記延
    長ワイヤの先端の一方に、内部に弾性体が固定された管
    状部材を設けるとともに、 前記生体内挿入用ガイドワイヤの末端、あるいは前記延
    長ワイヤの先端の他方に、前記管状部材内の前記弾性体
    内に挿入または穿刺可能な挿入部を設け、 前記弾性体に前記挿入部を挿入または穿刺することによ
    り、前記弾性体の弾性力および摩擦力によって前記弾性
    体が前記挿入部を保持することを特徴とするガイドワイ
    ヤ。
  2. 【請求項2】先端より生体の血管内に挿入される生体内
    挿入用ガイドワイヤと、 先端が前記生体内挿入用ガイドワイヤの末端に接続され
    る延長ワイヤとを備え、 前記生体内挿入用ガイドワイヤの末端、あるいは前記延
    長ワイヤの先端の一方に、内部に弾性体が固定された管
    状部材を設けるとともに、 前記生体内挿入用ガイドワイヤの末端、あるいは前記延
    長ワイヤの先端の他方に、前記管状部材内の前記弾性体
    内に挿入または穿刺可能で、前記弾性体に引っ掛かり可
    能な突起あるいは凹部あるいは螺旋体等の引掛部を備え
    た挿入部を設け、 前記弾性体に前記挿入部を挿入または穿刺することによ
    り、前記引掛部が前記弾性体に引っ掛かって前記弾性体
    が前記挿入部を保持することを特徴とするガイドワイ
    ヤ。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2のガイドワイヤに
    おいて、 前記管状部材は、内外を貫通する貫通孔、その内壁に凸
    部を備え、 前記弾性体の一部が前記貫通孔内に膨出する、あるいは
    前記弾性体が前記凸部によって軸中心方向に圧迫される
    ことで、前記弾性体が前記管状部材内に固定されたこと
    を特徴とするガイドワイヤ。
  4. 【請求項4】請求項1または請求項2のガイドワイヤに
    おいて、 前記挿入部の先端側は、先端に向かって径が細くなるテ
    ーパ形状に設けられたことを特徴とするガイドワイヤ。
  5. 【請求項5】請求項2のガイドワイヤにおいて、 前記挿入部は、捩じられた引掛部のみで構成されたこと
    を特徴とするガイドワイヤ。
JP7342530A 1995-12-28 1995-12-28 ガイドワイヤ Pending JPH09182797A (ja)

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Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004283198A (ja) * 2003-03-19 2004-10-14 Kanai Hiroaki ガイドワイヤの接合構造

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