JPH09182728A - 磁気共鳴撮像方法および装置 - Google Patents

磁気共鳴撮像方法および装置

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JPH09182728A
JPH09182728A JP7343855A JP34385595A JPH09182728A JP H09182728 A JPH09182728 A JP H09182728A JP 7343855 A JP7343855 A JP 7343855A JP 34385595 A JP34385595 A JP 34385595A JP H09182728 A JPH09182728 A JP H09182728A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 体動アーチファクトを除去するために体動検
出器を必要としない磁気共鳴撮像方法および装置を実現
する。 【解決手段】 位相エンコードの順序を被検体の体動に
応じて制御することにより、k空間における測定データ
の変化の周波数がナイキスト周波数となるように被検体
をスキャンするスキャン手段B,G,R,TR,GR,
RV,CNTと、前記測定データをフーリエ変換するこ
とによって被検体の画像を再構成する画像再構成手段C
OMとを有する磁気共鳴撮像装置において、スキャン手
段は位相エンコードの順序を被検体の体動の位相に基づ
いて制御するように構成されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気共鳴撮像方法
および装置に関する。さらに詳しくは、位相エンコード
の順序を被検体の体動に応じて制御して測定データを収
集することにより再構成画像の体動アーチファクト(art
ifact)を除去する磁気共鳴撮像方法および装置である。
【0002】
【従来の技術】従来から、磁気共鳴撮像装置において
は、例えば被検体の呼吸動作等の周期的な体動によって
再構成画像に生じるアーチファクト(体動アーチファク
ト)を除去するため、被検体の体動を検出してその検出
信号に応じて位相エンコードの順序を制御すること(ビ
ューオーダリング(view ordering) )が行なわれる。
【0003】ビューオーダリングにより、収集された測
定データはk空間において位相エンコード方向にあたか
も体動によりナイキスト(Nyquist) 周波数で変調されか
のようになる。このため、そのような測定データを2次
元フーリエ変換(画像再構成)したとき、アーチファク
トは再構成画像の位相エンコード方向のFOV(fieldof
view) の両端に移動するので、FOVを画像表示範囲
の2倍に選ぶことにより、表示画面からアーチファクト
を除去することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】体動を検出するため、
被検体には検出器が装着される。呼吸動作を検出すると
き等は、空気を封入したベルトを被検体に巻付け呼吸動
作による空気圧の変化を利用して体動を検出するように
しているが、そのような検出装置は被検体にとって負担
の大きいものであり、特に病弱な被検体にとっては過酷
となる場合もある。このため、もし検出器を使用せずに
済ませられるなら、それは大いに好ましい。
【0005】検出器を使用しないとなると、被検体の体
動は予測によって求めなければならない。その場合、予
測は正確でなければならず、予測が不正確で実態とずれ
ている場合は、アーチファクトを除去するどころか却っ
て増加させることにもなりかねない。
【0006】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、体動アーチファクトを除去
するために体動検出器を必要としない磁気共鳴撮像方法
および装置を実現することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】課題を解決するための第
1の発明は、位相エンコードの順序を被検体の体動に応
じて制御することにより、k空間における測定データの
変化の周波数がナイキスト周波数となるように被検体を
スキャンし、前記測定データをフーリエ変換することに
よって被検体の画像を再構成する磁気共鳴撮像方法にお
いて、前記位相エンコードの順序を被検体の予測した体
動の位相に基づいて制御することを特徴とする磁気共鳴
撮像方法である。
【0008】課題を解決するための第1の発明におい
て、前記位相エンコードの順序は1スキャンに含まれる
予測した複数の体動周期の少数の周期毎の位相に基づい
て制御することがより効果的な体動アーチファクト除去
を行なう点で好ましい。
【0009】この場合、少数の周期は1周期乃至3周
期、最も好ましくは1周期であることがさらに効果的な
体動アーチファクト除去を行なう点で好ましい。課題を
解決するための第1の発明によれば、位相エンコードの
順序を被検体の予測した体動の位相に基づいて制御する
ようにしたので、体動の初期位相の影響を受けずに体動
アーチファクトを除去することができ、したがって、体
動アーチファクト除去のための体動検出器を必要としな
い磁気共鳴撮像方法を実現することができる。
【0010】課題を解決するための第2の発明は、位相
エンコードの順序を被検体の体動に応じて制御すること
により、k空間における測定データの変化の周波数がナ
イキスト周波数となるように被検体をスキャンするスキ
ャン手段と、前記測定データをフーリエ変換することに
よって被検体の画像を再構成する画像再構成手段とを有
する磁気共鳴撮像装置において、前記スキャン手段は前
記位相エンコードの順序を被検体の予測した体動の位相
に基づいて制御するように構成されていることを特徴と
する磁気共鳴撮像装置である。
【0011】課題を解決するための第2の発明によれ
ば、位相エンコードの順序を被検体の予測した体動の位
相に基づいて制御するようにしたので、体動の初期位相
の影響を受けずに体動アーチファクトを除去することが
でき、したがって、体動アーチファクト除去のための体
動検出器を必要としない磁気共鳴撮像装置を実現するこ
とができる。
【0012】課題を解決するための第3の発明は、位相
エンコードの順序を被検体の体動に応じて制御すること
により、k空間における測定データの変化の周波数がナ
イキスト周波数となるように被検体をスキャンするスキ
ャン手段と、前記測定データをフーリエ変換することに
よって被検体の画像を再構成する画像再構成手段とを有
する磁気共鳴撮像装置において、前記スキャン手段は前
記位相エンコードの順序を1スキャンに含まれる予測し
た複数の体動周期の少数の周期毎の位相に基づいて制御
するように構成されていることを特徴とする磁気共鳴撮
像装置である。
【0013】課題を解決するための第3の発明におい
て、前記少数の周期は1周期乃至3周期、最も好ましく
は1周期であることが効果的な体動アーチファクト除去
を行なう点で好ましい。
【0014】課題を解決するための第3の発明によれ
ば、位相エンコードの順序を1スキャンに含まれる予測
した複数の体動周期の少数の周期毎の位相に基づいて制
御するようにしたので、体動の初期位相および周期の変
化に影響されずに体動アーチファクトを除去することが
でき、したがって、体動アーチファクト除去のために体
動検出器を必要としない磁気共鳴撮像装置を実現するこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1に磁気共鳴撮像装置の
ブロック図を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例
である。なお、本装置の構成によって本発明の装置に関
する実施の形態の一例が示される。また、本装置の動作
によって本発明の方法に関する実施の形態の一例が示さ
れる。 〔1〕装置の構成 図1において、Mは静磁場発生装置であり、その静磁場
空間内に勾配コイルG、送信コイルBおよび受信コイル
Rが配置される。勾配コイルGは3系統のコイルを有
し、互いに垂直な3方向の勾配磁場、すなわちスライス
勾配磁場、リード勾配磁場および位相エンコード勾配磁
場をそれぞれ生じるようになっている。受信コイルRの
内側には被検体Oの撮像対象部位が挿入される。
【0016】被検体OはクレードルCL上に載置され
る。クレードルCLは移送装置MVによって移送される
ようになっている。勾配駆動装置GRは、勾配コイルG
に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させるものである。
勾配駆動装置GRは3系統の駆動部を有し勾配コイルG
における3系統の勾配コイルをそれぞれ駆動するように
なっている。
【0017】送信装置TRは、送信コイルBに送信信号
(RFパルス)を与えて、被検体O内の測定対象原子例
えば水素原子のスピンを励起するための高周波磁場を発
生させるものである。
【0018】受信装置RVは、受信コイルRが検出した
被検体O内の磁気共鳴信号を受信するものである。な
お、被検体Oの胴部等を撮像するのに送信コイルBを受
信コイルとして利用する場合は、その検出信号を受信す
る場合がある。
【0019】アナログ・ディジタル変換装置ADは、受
信装置RVから出力される受信信号をディジタル信号に
変換してコンピュータCOMに入力するものである。制
御装置CNTは移送装置MV、勾配駆動装置GR、送信
装置TR、受信装置RVおよびアナログ・ディジタル変
換装置ADに制御信号を与えてそれらの動作を制御し、
スキャンを遂行するものである。
【0020】送信コイルB、勾配コイルG、受信コイル
R、送信装置TR、勾配駆動装置GR、受信装置RVお
よび制御装置CNTは本発明におけるスキャン手段の実
施の形態の一例である。
【0021】コンピュータCOMは、アナログ・ディジ
タル変換装置ADから与えられる測定データを図示しな
いメモリに記憶するとともに、それに基づいて画像再構
成を行なって被検体Oの画像を再構成するものである。
コンピュータCOMは本発明における画像再構成手段の
実施の形態の一例である。コンピュータCOMはまた制
御装置CNTに指令を与えてその動作を管制する。
【0022】操作装置OPは、操作者によって操作され
コンピュータCOMに操作者の指令を与えるものであ
る。表示装置DISは、コンピュータCOMが再構成し
た画像を表示するものである。表示装置DISはまた操
作者に対するメッセージ等を表示し、操作者が対話式に
コンピュータCOMを操作できるようになっている。 〔2〕スキャンおよび画像再構成 図2に、本装置による測定データ収集のパルスシーケン
スの一例を1ビュー分について示す。なお、図2のパル
スシーケンスはスピンエコー法によるパルスシーケンス
の一例である。
【0023】図2において、RFパルスRfは送信装置
TRによって発生され送信コイルBに与えられる信号で
ある。スライス勾配信号Gs、リード勾配信号Grおよ
び位相エンコード勾配信号Gpは、勾配駆動装置GRの
3系統の駆動部によってそれぞれ発生され、勾配コイル
Gの3系統の勾配コイル、すなわち、スライス勾配コイ
ル、リード勾配コイルおよび位相エンコード勾配コイル
にそれぞれ与えられる信号である。スピンエコー信号S
は受信コイルRによって検出され受信装置RVで受信さ
れる信号である。
【0024】1ビューのパルスシーケンスは次のように
進行する。先ず、時相T1においてRFパルスRf(9
0°パルス)とスライス勾配信号Gsとにより被検体O
の所定のスライスが選択励起される。
【0025】次いで時相T2において、リード勾配信号
Grにより、励起されたスピンのディフェーズ(dephas
e) が行なわれ、かつ位相エンコード勾配信号Gpによ
ってスピンの位相エンコードが行なわれる。
【0026】次いで時相T3において、RFパルスRf
(180°パルス)とスライス勾配信号Gsとによりス
ピンの選択反転が行なわれ、その後、時相T4において
リード勾配Grによりスピンエコー信号Sの読み出しが
行なわれる。
【0027】スピンエコー信号Sは受信コイルRを通じ
て受信装置RVによって受信される。受信されたスピン
エコー信号Sは、アナログ・ディジタル変換装置ADに
より時間軸に沿ってサンプリングされ、ディジタルデー
タに変換されてコンピュータCOMのメモリに記憶され
る。サンプリング点は例えば256点とされる。
【0028】このようなパルスシーケンスが繰り返し時
間tr毎に所定回数、例えば256回繰り返され、1ス
キャンの測定データが収集される。繰り返し時間trは
励起されたスピンが十分に緩和する時間となるように選
ばれ、数100ms程度の値になる。したがって、1ス
キャンの測定データを収集するには、trが例えば40
0msの場合102.4秒の時間がかかる。
【0029】S/N(signal-to-noise ratio) を高める
ために同一個所を例えば2回測定して平均値を求める場
合は、同一ビューを2回ずつ繰り返すので、スキャン時
間は2倍になる。平均化のための測定回数はNEX(num
ber of excitation)と呼ばれる。NEXは必要に応じて
所望の値に設定される。
【0030】位相エンード勾配信号Gpの振幅はビュー
毎に変更され、毎回異なった位相エンコードが行われ
る。図2においてはそれを位相エンコード勾配信号Gp
の複数の振幅によって示している。
【0031】パルスシーケンスは、図3に示すようなグ
ラディエントエコー法によるパルスシーケンスを利用す
ることもできる。図3のパルスシーケンスにおいては、
スピンを反転させるための180°パルスは用いられ
ず、リード勾配磁場Grの操作によりグラディエントエ
コー(勾配エコー)信号Sを発生させるようになってい
る。そして、この勾配エコー信号が受信される。
【0032】このようなスキャンにより収集されるスピ
ンエコー信号(または勾配エコー信号、以下スピンエコ
ー信号で代表する)がコンピュータCOMのメモリに記
憶され、図4に示すようなk空間のデータマップが形成
される。図4において、横軸kxはスピンエコー信号の
読み出し方向であり、縦軸kyは位相エンコード方向で
ある。
【0033】横軸kxに沿ってスピンエコー信号のサン
プリングデータが配列される。サンプリング点数が25
6のとき、256個のデータが配列される。縦軸kyに
沿って各ビューのスピンエコー信号が位相エンコード番
号に従って配列される。1スキャンのビュー数が256
であるとき位相エンコード番号は0〜255である。位
相エンコード番号が1ステップ変化する度に位相エンコ
ード量が一定量ずつ変化する。
【0034】この例では、データマップは256x25
6のマトリクスサイズを有する。位相エコード方向のマ
トリクスサイズは位相エンコード方向のFOVを与え
る。以下、位相エンコード方向のFOVを単にFOVと
いう。
【0035】このデータマップのデータを2次元フーリ
エ変換することにより、被検体Oの断面についての画像
を再構成することができる。再構成画像のマトリクスサ
イズはk空間のデータマップのマトリクスサイズに対応
して256x256となる。
【0036】被検体Oの頭部等、体動のない部位をスキ
ャンするときは、図5に示すように、ビュー番号と位相
エンコード番号は番号の同じもの同士が対応付けられ
る。これによって、0番目のビューにおいては位相エン
コード番号0の位相エンコードが行なわれ、1番目のビ
ューにおいては位相エンコード番号1の位相エンコード
が行なわれ、以下同様にi(〜255)番目のビューに
おいては位相エンコード番号i(〜255)の位相エン
コードが行なわれる。 〔3〕体動アーチファクト除去の原理 被検体Oが例えば呼吸等により周期的な体動をするとき
は、上記のようなビュー番号と位相エンコード番号の対
応付けでスキャンすると再構成画像に体動アーチファク
トが生じる。そこで、従来からビュー番号と位相エンコ
ード番号の対応付け(ビューオーダリング)を体動に応
じて制御することにより体動アーチファクトを除去する
ことが行なわれる。
【0037】本発明もビューオーダリングを制御する点
では従来と共通である。そこで説明の順序として、まず
ビューオーダリング制御による体動アーチファクト除去
の原理について説明する。なお、説明を簡単にするため
1次元に縮退させて説明する。
【0038】図6〜図10にビューオーダリング制御の
説明図を示す。被検体Oの体動が図6(a)に示すよう
に一定周期TMの正弦波であるとしたとき、スライス内
の各点の磁気共鳴信号はこの正弦波に従って変動する。
【0039】そのような変動をする磁気共鳴信号につい
て、(b)に示すように繰り返し時間trのビューで信
号採取した場合、各ビューの測定データは各ビューの発
生時点の体動の振幅に対応して(c)に示すように変化
する。
【0040】(c)のように変化する測定データが得ら
れたビューを、データ変化(体動振幅)が小さい順に並
べ変えると、各ビューは図7に示すように正弦波の半周
期の軌跡に沿って並ぶ。このような並べ変えはローソー
ト(low sort)と呼ばれる。
【0041】ローソートによって、各ビューの並びはビ
ュー番号とは無関係になり、例えばビュー番号0のビュ
ーは順位127に順位付けられ、ビュー番号1のビュー
は順位156に順位付けられ、ビュー番号2のビューは
順位200に順位付けられ…、というようになる。
【0042】このようにローソートされた体動振幅につ
き、図8に示すように、例えば第1順位のデータと第2
54順位のデータとで位置を交換し、第3順位のデータ
と第252順位のデータとで位置を交換し、第5順位の
データと第250順位のデータとで位置を交換し、…、
というように両端から数えて同順位のもの同士で1つ置
きに位置の交換を行なう。この位置の交換はスワップ(s
wap)と呼ばれる。
【0043】スワップが完了した状態では、図9に示す
ように各ビューについて新たな順位が定まる。なお、図
9においては、直観的理解を容易にするためにビュー数
を極めて少なく表現している。以下、同様な表現法を採
用する。
【0044】このようなスワップによる順位の再編成は
ハイソート(high sort) と呼ばれる。ハイソートされた
状態では、図9に示すように体動振幅の極性がその配列
順位の1ステップ毎に交互に切り換わるようになる。
【0045】ハイソートにはもう1つのやり方がある。
それは、ローソートされたビュー順位について、前半の
第0〜127順位のビューと後半の第128〜255順
位のビューとを相互に入れ子(インターリーブ(interle
ave))にするものである。
【0046】すなわち、第0順位と第1順位の間に第1
28順位を挿入し、第1順位と第2順位の間に第129
順位を挿入し、第2順位と第3順位の間に第130順位
を挿入し…、というようにする。
【0047】これによって、図10に示すように再編成
されたビュー順位が得られる。図10においても体動振
幅の極性がその配列順位の1ステップ毎に交互に切り換
わるようになる。
【0048】ハイソート後の順位はその並びの通りに位
相エンコード番号に対応付けられる。すなわち、第0順
位のビューには位相エンコード番号0が対応付けられ、
第1順位のビューには位相エンコード番号1が対応付け
られ、第2順位のビュー番号には位相エンコード番号2
が対応付けられ…、というようになる。これがビューオ
ーダリング制御である。
【0049】例えば図10の入れ子方式のハイソートを
行なったとき、図11に示すようなビューオーダリング
が形成される。図11において、横軸がビュー番号、縦
軸が位相エンコード番号である。すなわち、体動がない
場合の図5のようなビューオーダリングが、体動がある
場合は図11のように制御されることになる。
【0050】このようなビューオーダリングに従った位
相エンコードによって、図6(a)のような体動をする
被検体Oをスキャンすると、k空間においては位相エン
コード方向(ky)に沿って例えば図12に示すように
変化する測定データが得られる。
【0051】図12において、横軸が位相エンコード方
向、縦軸はデータ変化の規格化された振幅を表す。図1
2において、測定データの変化は位相エンコードの1ス
テップ毎に振幅が変わるものとなり、いわゆるナイキス
ト周波数で変調されたものとなる。
【0052】k空間における測定データの変化の包絡線
はハイソートされた体動振幅の包絡線と相似になる。し
たがって、図12に示す測定データの変化の包絡線は図
10のようにハイソートされた体動振幅の包絡線と相似
である。なお、スワップによってハイソートを行なった
ときは図9に示す包絡線と相似になる。
【0053】このような変化をする測定データをフーリ
エ変換したとき、再構成画像においては、例えば図13
に示すように、実体像Rに対してそのゴースト(体動ア
ーチファクト)GがFOVの両端に生じるようになる。
したがって、FOVの大きさを画像表示範囲の2倍にと
ることにより、表示画面には体動アーチファクトが表示
されないようにすることができる。
【0054】ただし、それは検出器を用いて体動を正確
に検出した上でハイソートおよびそれに基づくビューオ
ーダリング制御を行なった場合であり、検出器を用いる
ことなく予測に基づいて行なう場合は、予測と実際との
間のずれによりアーチファクトの除去は不完全なものに
なる。
【0055】例えば、体動の初期位相が予測とはπ/4
違っているとすると、図11のビューオーダリングでス
キャンしても、k空間での測定データの変化は図14の
ようになり、フーリエ変換して得られる再構成画像は図
15に示すようになる。図15において、主たる体動ア
ーチファクトGはFOVの両端に移動するものの、実体
像R上およびその周辺にアーチファクトG’が生じる。
【0056】ローソートにより、体動振幅は、図7に示
したように正弦波の最小値から最大値までの半周期内に
ソートされる。このため、正弦波の正および負の半波に
おいて頂点の両側の対称的な振幅は順序の区別がつけら
れない。このようなローソートの特性に起因して、体動
振幅に基づくビューオーダリング制御は初期位相の変化
に影響され易いものとなる。 〔4〕体動アーチファクト除去の実施形態 本発明においては、ローソートおよびハイソートを上記
のような体動振幅に代えて体動の位相に着目して行なう
ことを特徴とする。以下それについて説明する。
【0057】体動が、図16(a)に示すように、周期
bct(breething cycle time)の正弦波であるとしたと
き、体動の位相は(b)のように変化する。なお、位相
の値は0−2πを0−1に規格化してある。このような
体動をする被検体Oにつき、(c)に示すように繰り返
し時間trのビューでスキャンを行なうと、各ビュー発
生時点での体動位相は(d)のようになる。
【0058】ここで、例えばbctは3〜5秒、trは
400ms、1スキャン時間は102.4秒である。
(d)のような体動位相をローソートすると、図17に
示すように、体動の1周期(位相0〜1)にわたってソ
ートされたものとなる。前記の体動振幅によるローソー
トが半周期内のソートになるのに対して、体動位相によ
るローソートは1周期内のソートとなる。
【0059】図17のローソートを体動振幅で見ると図
18に示すようにソーティングしたものに相当する。こ
のようなソーティングは振幅を利用したローソートによ
っては不可能であり、位相を用いることにより初めて可
能となる。
【0060】図17のローソートをスワップによってハ
イソートすると図19に示すようになる。図19に示す
ハイソートは、体動振幅でみると図20のようにハイソ
ートしたものに相当する。
【0061】図17のローソートを入れ子によってハイ
ソートすると図21に示すようになる。図21に示すハ
イソートは、体動振幅でみると図22のようにハイソー
トしたものに相当する。
【0062】図21に示す入れ子方式のハイソートに従
ってビューオーダリングを行なうと、例えば図23に示
すようなビュー番号と位相エンコード番号との対応付け
が得られる。
【0063】このビューオーダリングでスキャンして得
られた測定データは、k空間で図24に示すように変化
する。この測定データの変化の包絡線は図22に示すハ
イソートの包絡線と相似である。
【0064】k空間の測定データをフーリエ変換して得
られる画像は図25に示すようになり、体動アーチファ
クトGがFOVの両端に飛ばされ実体像Rとその周辺に
はアーチファクトを含まない画像が得られる。
【0065】ここで、体動の初期位相が例えばπ/4ず
れたとすると、図23に示すビューオーダリング(位相
ずれを無視したビューオーダリング)でスキャンした場
合、k空間における測定データの変化は図26に示すよ
うになる。そについての再構成画像は図27に示すよう
になり、図25と変わりないものが得られる。
【0066】すなわち、体動位相に基づいてビューオー
ダリング制御を行なうと、体動の初期位相に影響される
ことなく体動アーチファクトの除去を行なうことができ
る。上記において、ローソートは、図16(d)に示し
た1スキャン中の全ての体動位相を対象とし、それを図
17のように1周期内にソートしている。この場合、1
スキャン時間(例えば102.4秒)内に体動周期(例
えば5秒)が複数周期含まれることにより、実際の体動
の周期が予測と違っていると誤差の累積が生じる。
【0067】そのような場合には全ビューを通じたロー
ソートは適切なものでなくなり、結局ビューオーダリン
グが不適切となって十分な体動アーチファクト除去がで
きなくなるおそれがある。
【0068】そのようなおそれがあるときは、ローソー
トを次のように変更する。すなわち、ローソートは1ス
キャンの全ビューを通じてではなく、予測体動周期の各
周期毎あるいは少数の周期毎に行なうようにするのであ
る。
【0069】周期数が少ない程誤差の累積が少ないの
で、できるだけ少ない周期が望ましい。この意味で1周
期が最も誤差が少ない点で好ましい。誤差が小さい場合
は数周期程度までは許容できよう。
【0070】詳しく説明すれば、図16(a),(b)
のような振幅,位相の体動に対して、(c)のようなビ
ューでスキャンし(d)のような体動位相とビューの対
応が得られるとしたとき、体動の最初の1周期内に属す
るビュー0〜14の範囲で1つのローソートを行い、同
様に、次の1周期に属するビューの範囲、その次の1周
期に属するビューの範囲、…においてそれぞれローソー
トを行なう。
【0071】ビュー0〜14の範囲について例えば図2
8に示すようなローソート結果が得られたとすると、こ
れについてハイソートを行なう。また、ビュー242〜
255の範囲について例えば図29に示すようなローソ
ート結果が得られたとすると、これについてもハイソー
トを行なう。
【0072】ハイソートはスワップまたは入れ子のいず
れによっても良い。スワップの場合は図19および図2
0に示したものと同様なハイソートが得られる。入れ子
の場合は図21および図22に示したものと同様なハイ
ソートが得られる。
【0073】同様なハイソートを各ビュー範囲(体動周
期)毎に行い、それぞれハイソート結果を求める。これ
らハイソート結果を用いてビューオーダリングを行なう
ために、ハイソート結果を体動の発生順に連結して統合
ハイソートを形成する。これによって、スワップ方式の
場合は図30(図31)に示すような統合ハイソートが
形成され、入れ子の場合は図32(図33)に示すよう
な統合ハイソートが形成される。
【0074】そして、この統合ハイソートに基づいてビ
ューオーダリングを行なう。以上のようなローソート、
ハイソートおよび統合ハイソートについて式を用いて説
明すれば次の通りである。
【0075】1ビュー当たりの体動位相変化量は次式で
与えられる。
【0076】
【数1】
【0077】ここで、 nex:NEX数 なお、(int)は整数を求める演算を表す。(1)式
において体動位相変化量ph0 は0−2πの範囲を0−
1に規格化したものとなっている。
【0078】入れ子によるハイソートを行なう便宜上、
(1)式で与えられるものの2倍を仮に1ビュー当たり
の位相変化量とし、
【0079】
【数2】
【0080】とする。(2)式で与えられる位相変化量
phを用いて、次式により各ビューiにおける位相を求
める。
【0081】
【数3】
【0082】(3)式において、phはph0 の2倍で
あるから、第1項はビューの位相を体動周期bctの半
周期で規格化することを示す。これによって、体動周期
の前半に属するビューの位相と後半に属するビューの位
相は平等に扱えるようになる。
【0083】第2項はph*i/2の整数分、すなわち
ph0 *iの整数分を求めるものであるから周期数(周
波数ではない)を求めるものとなる。したがって、
(3)式は、周期数によってラベリングされた半周期規
格化位相を与えるものとなる。
【0084】m(i)の値を全ビューについて求め、値
の小さい順に並べてビューの順位付けを行なう。このと
き、周期数によるラベリングにより、m(i)は後の周
期のものほど値が大きくなり、順位が後ろになる。ま
た、同一周期の中では半周期で規格化された位相の小さ
い順に順位付けられる。
【0085】半周期で規格化された位相で順位付けられ
ることにより、位相の小さい順に並べる(ローソートす
る)と周期の前半に属するビューと後半に属するビュー
とは入れ子になり、結果的には図21に示したハイソー
トまで一挙に行なわれることになる。これは入れ子方式
の利点である。
【0086】なお、入れ子方式を採用せずスワップ方式
によるときは、(2)式における係数2および(3)式
の第2項における係数1/2を共に1とし、かつ各周期
毎のローソートの範囲内でスワップを行なえば良い。こ
れによって、図19に示したようなハイソートが行なえ
る。
【0087】図21(図22)のような各周期における
ハイソートがラベリングに従って順序付けられると、図
32(図33)に示したような統合ハイソートが形成さ
れる。
【0088】このような統合ハイソートにおいてi番目
に位相が小さいビューの順位をod(i)とし、次式に
従って位相エンコード番号を決める。
【0089】
【数4】
【0090】これによって、例えば図34に示すような
ビューオーダリングが行なわれる。このようなビューオ
ーダリングに従ってスキャンしたとき、k空間における
測定データの変化は図35に示すようになる。図35に
おける測定データの変化の包絡線は図33に示したもの
と相似になる。
【0091】このように変化する測定データのフーリエ
変換は図36に示すようになる。図35において、体動
アーチファクトGはFOVの両端に飛ばされ、実体像R
およびその周辺にはアーチファクトが存在しない。
【0092】この画像再構成を数式で示せば、測定デー
タのフーリエ変換(画像再構成)は次式で与えられる。
【0093】
【数5】
【0094】ここで、 B(ω):測定データの実体画像成分 ω0 =2π/tr*bct ω =2π/FOV*k k:位相エンコード番号 なお、アスタリスク(*)は乗算を表す。
【0095】(5)式のフーリエ変換を実行すると、
【0096】
【数6】
【0097】(6)式に示すように、ゴースト(体動ア
ーチファクト)はFOVの両端(±FOV/2)に飛ん
でかつ±FOV/(4π)*ω0 =±FOV/2*tr
/bctだけぶれたものとなる。通常tr<<bctで
あるから、ぶれは画像上極めて小さなものとなる。
【0098】ハイソートが体動の各周期単位で行われる
ことにより、体動周期が予測したものと相違してもその
影響は各周期単位のハイソート内に止まり、1スキャン
全体を通じて誤差が累積することはない。したがって、
体動周期が予測と異なる場合でもその影響は小さく、体
動アーチファクトの除去は効果的に行なわれる。
【0099】さらに、ハイソートを入れ子方式で行なっ
た場合は、以下に述べるように、体動周期が予測とずれ
た場合のk空間における測定データの変化の包絡線の不
連続性が緩和され、体動アーチファクト除去性能の劣化
が抑制される。
【0100】すなわち、図37(a)に示すように、実
際の体動周期bctAが予測した体動周期bctEから
ずれているとすると、入れ子方式によるハイソートの体
動振幅の包絡線は図37(b)に示すようになる。
【0101】図37(b)において、包絡線A1は予測
体動周期bctEの前半における体動曲線を周期bct
E一杯に引き伸ばしたものとなり、包絡線B1は予測体
動周期bctEの後半における体動曲線を周期bctE
一杯に引き伸ばしたものとなる。
【0102】各予測体動周期においても同様になること
により、図示のような包絡線の繋がりが得られる。これ
に対して、スワップ方式を利用すると包絡線は(c)に
示すようになり、(b)に示す入れ子方式による包絡線
と比較して、体動周期の継ぎ目での連続性が劣るものと
なる。
【0103】ハイソートされた体動振幅の包絡線はk空
間における測定データの変化の包絡線を決定するから、
相対的に包絡線の連続性の良い入れ子方式は体動アーチ
ファクト除去効果が優れている。 〔5〕スキャンの実施形態 上記のような体動アーチファクト除去手法を採用したと
きのスキャンの実施形態について以下に説明する。
【0104】図38に、動作のフローチャートを示す。
図38において、ステージST1においてパラメータの
設定が行なわれる。パラメータの設定は操作装置OPを
通じて操作者によって行なわれる。
【0105】この操作により、1スキャンのビュー数と
NEX数が設定される。体動アーチファクトが表示画面
に出ないようにするために、位相エンコード方向のFO
Vは画像表示範囲の2倍に設定される。そして、このよ
うなFOV拡大にかかわらず空間分解能をFOV拡大前
と同じに維持するために、ビュー数はFOV拡大前の2
倍の値に設定される。
【0106】すなわち、
【0107】
【数7】
【0108】ここで、 view:画像表示マトリクスに相当するビュー数 また、NEXは次のように設定される。
【0109】
【数8】
【0110】また、実NEXがコンピュータCOMによ
り次のように求められる。
【0111】
【数9】
【0112】なお、(float)は実数を求める演算
を表す。全ビュー(aview)のうち画像表示マトリ
クスに相当するビュー(view)のNEXをその他の
部分よりも多くするときは、実NEXは非整数となる。
【0113】次に、ステージSTA2において、コンピ
ュータCOMによりソーティングが行なわれる。ソーテ
ィングの詳細なフローチャートを図39に示す。図39
に示すように、ステージST21においてソーティング
のための初期設定が行なわれる。
【0114】先ずビューの繰り返し時間trの決定が行
なわれる。スキャンを心拍同期(ゲーティング)で行な
う場合は、trは予め測定された心拍周期bpm(beat
perminutes)に基づいて決定される。ゲーティングで行
なわないときは電源同期または非同期のいずれかの指定
に応じて適宜のtrが決定される。
【0115】次に、NEXの設定が行なわれる。先ずベ
ースNEXが下記のように決定される。
【0116】
【数10】
【0117】さらに、実NEXが非整数となる場合は非
整数化NEXが下記のように決定される。
【0118】
【数11】
【0119】なお、非整数化NEXとは、実NEXを非
整数化するNEXという意味であり、inex2それ自
体は整数である。次に、NEXがinex2となる部分
のビュー数を下記のように求める。
【0120】
【数12】
【0121】次に、境界のビュー番号を下記のように求
める。
【0122】
【数13】
【0123】
【数14】
【0124】これによって、k空間が位相エンコード方
向(ky)において下記のような3つの領域p1,p
2,p3に分割される。 領域p1: 0≦(ビュー番号)<in1 領域p2: in1≦(ビュー番号)<in2 領域p3: in2≦(ビュー番号)<aview これを図示すれば、図40のようになる。ここで、領域
p1,p3についてはNEXがinex1とされ、領域
p2についてはinex2とされる。
【0125】次に、ステージST22において体動に関
する位相計算が行なわれる。位相計算は各領域p1,p
2,p3毎に行なわれる。位相は後に半周期規格化位相
を計算するための基本位相(位相ステップ)が求められ
る。
【0126】位相ステップは、領域p1,p3について
は下記によって求められる。
【0127】
【数15】
【0128】領域p2については下記によって求められ
る。
【0129】
【数16】
【0130】次に、ステージST23において半周期規
格化位相の計算が行なわれる。先ず、上記の位相ステッ
プを用いて、各ビューの位相を下記に示すように各領域
p1,p2,p3毎に求める。
【0131】
【数17】
【0132】
【数18】
【0133】
【数19】
【0134】そして、下記により、半周期規格化位相を
周期数ラベル付きで求める。
【0135】
【数20】
【0136】m(i)は各領域毎に求められる。次に、
m(i)の値の小さい順にビューに順位を付ける。この
とき、i番目に小さい位相を与えるビュー番号を下記の
通りとする。
【0137】
【数21】
【0138】次に、ステージST24において、m
(i)の値に応じてビューの並べ換えが行なわれる。次
に、ステージST25において、各ビューに対する位相
エンコード番号付けが行なわれる。位相エンコード番号
付けはod(i)に従って下記のように行なわれる。
【0139】
【数22】
【0140】次に、ステージST26において、位相エ
ンコード振幅決めが行なわれる。位相エンコードは、
【0141】
【数23】
【0142】とし(ただし、istepは位相エンコー
ドの1ステップ当たりのエンコード量)、
【0143】
【数24】
【0144】によって振幅が決定される。以上がステー
ジST2におけるソーティングである。次に、ステージ
ST3において上記の位相エンコード(ビューオーダリ
ング)に従ってスキャンが行なわれる。スキャンによっ
て得られた測定データに基づいてステージST4におい
て画像再構成が行なわれ、再構成された画像がステージ
ST5において表示装置DISに出力される。
【0145】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、課題を解決
するための第1の発明によれば、位相エンコードの順序
を被検体の予測した体動の位相に基づいて制御するよう
にしたので、体動の初期位相の影響を受けずに体動アー
チファクトを除去することができ、したがって、体動ア
ーチファクト除去のための体動検出器を必要としない磁
気共鳴撮像方法を実現することができる。
【0146】また、課題を解決するための第2の発明に
よれば、位相エンコードの順序を被検体の予測した体動
の位相に基づいて制御するようにしたので、体動の初期
位相の影響を受けずに体動アーチファクトを除去するこ
とができ、したがって、体動アーチファクト除去のため
の体動検出器を必要としない磁気共鳴撮像装置を実現す
ることができる。
【0147】また、課題を解決するための第3の発明に
よれば、位相エンコードの順序を1スキャンに含まれる
予測した複数の体動周期の少数の周期毎の位相に基づい
て制御するようにしたので、体動の初期位相および周期
の変化に影響されずに体動アーチファクトを除去するこ
とができ、したがって、体動アーチファクト除去のため
に体動検出器を必要としない磁気共鳴撮像装置を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】本発明の実施の形態の一例の装置におけるスキ
ャンのパルスシーケンスを示す図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例の装置におけるスキ
ャンのパルスシーケンスを示す図である。
【図4】k空間における測定データのデータマップを示
す図である。
【図5】ビュー番号と位相エンコード番号との対応を示
す図である。
【図6】体動とスキャンとの関係を示す図である。
【図7】ローソートを示す図である。
【図8】スワップを示す図である。
【図9】スワップによるハイソートを示す図である。
【図10】入れ子によるハイソートを示す図である。
【図11】ビュー番号と位相エンコード番号との対応を
示す図である。
【図12】k空間のデータ変化を示す図である。
【図13】再構成画像を示す図である。
【図14】k空間のデータ変化を示す図である。
【図15】再構成画像を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態の一例の装置における体
動とスキャンとの関係を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態の一例の装置におけるロ
ーソートを示す図である。
【図18】本発明の実施の形態の一例の装置におけるロ
ーソートを示す図である。
【図19】本発明の実施の形態の一例の装置におけるス
ワップによるハイソートを示す図である。
【図20】本発明の実施の形態の一例の装置におけるス
ワップによるハイソートを示す図である。
【図21】本発明の実施の形態の一例の装置における入
れ子によるハイソートを示す図である。
【図22】本発明の実施の形態の一例の装置における入
れ子によるハイソートを示す図である。
【図23】本発明の実施の形態の一例の装置におけるビ
ュー番号と位相エンコード番号との対応を示す図であ
る。
【図24】本発明の実施の形態の一例の装置におけるk
空間のデータ変化を示す図である。
【図25】本発明の実施の形態の一例の装置における再
構成画像を示す図である。
【図26】本発明の実施の形態の一例の装置におけるk
空間のデータ変化を示す図である。
【図27】本発明の実施の形態の一例の装置における再
構成画像を示す図である。
【図28】本発明の実施の形態の一例の装置におけるロ
ーソートを示す図である。
【図29】本発明の実施の形態の一例の装置におけるロ
ーソートを示す図である。
【図30】本発明の実施の形態の一例の装置におけるス
ワップによるハイソートを示す図である。
【図31】本発明の実施の形態の一例の装置におけるス
ワップによるハイソートを示す図である。
【図32】本発明の実施の形態の一例の装置における入
れ子によるハイソートを示す図である。
【図33】本発明の実施の形態の一例の装置における入
れ子によるハイソートを示す図である。
【図34】本発明の実施の形態の一例の装置におけるビ
ュー番号と位相エンコード番号との対応を示す図であ
る。
【図35】本発明の実施の形態の一例の装置におけるk
空間のデータ変化を示す図である。
【図36】本発明の実施の形態の一例の装置における再
構成画像を示す図である。
【図37】本発明の実施の形態の一例の装置における体
動とハイソートの関係を示す図である。
【図38】本発明の実施の形態の一例の装置の動作のフ
ロー図である。
【図39】本発明の実施の形態の一例の装置の動作のフ
ロー図である。
【図40】本発明の実施の形態の一例の装置におけるk
空間の構成を示す図である。
【符号の説明】
M 静磁場発生装置 B 送信コイル G 勾配コイル R 受信コイル O 被検体 CL クレードル MV 移送装置 TR 送信装置 GR 勾配駆動装置 RV 受信装置 AD アナログ・ディジタル変換装置 CNT 制御装置 COM コンピュータ DIS 表示装置 OP 操作装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相エンコードの順序を被検体の体動に
    応じて制御することにより、k空間における測定データ
    の変化の周波数がナイキスト周波数となるように被検体
    をスキャンし、前記測定データをフーリエ変換すること
    によって被検体の画像を再構成する磁気共鳴撮像方法に
    おいて、前記位相エンコードの順序を被検体の予測した
    体動の位相に基づいて制御することを特徴とする磁気共
    鳴撮像方法。
  2. 【請求項2】 位相エンコードの順序を被検体の体動に
    応じて制御することにより、k空間における測定データ
    の変化の周波数がナイキスト周波数となるように被検体
    をスキャンするスキャン手段と、前記測定データをフー
    リエ変換することによって被検体の画像を再構成する画
    像再構成手段とを有する磁気共鳴撮像装置において、前
    記スキャン手段は前記位相エンコードの順序を被検体の
    予測した体動の位相に基づいて制御するように構成され
    ていることを特徴とする磁気共鳴撮像装置。
  3. 【請求項3】 位相エンコードの順序を被検体の体動に
    応じて制御することにより、k空間における測定データ
    の変化の周波数がナイキスト周波数となるように被検体
    をスキャンするスキャン手段と、前記測定データをフー
    リエ変換することによって被検体の画像を再構成する画
    像再構成手段とを有する磁気共鳴撮像装置において、前
    記スキャン手段は前記位相エンコードの順序を1スキャ
    ンに含まれる予測した複数の体動周期の少数の周期毎の
    位相に基づいて制御するように構成されていることを特
    徴とする磁気共鳴撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008154887A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc Mri装置
JP2013163131A (ja) * 2007-07-11 2013-08-22 Toshiba Corp 磁気共鳴イメージング装置
US9042959B2 (en) 2007-07-11 2015-05-26 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic resonance imaging apparatus and magnetic resonance imaging method

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