JPH09181877A - 画像出力装置 - Google Patents

画像出力装置

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JPH09181877A
JPH09181877A JP7341320A JP34132095A JPH09181877A JP H09181877 A JPH09181877 A JP H09181877A JP 7341320 A JP7341320 A JP 7341320A JP 34132095 A JP34132095 A JP 34132095A JP H09181877 A JPH09181877 A JP H09181877A
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JP
Japan
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image
color
image data
web
data
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Application number
JP7341320A
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English (en)
Inventor
Matsuyuki Miwa
松幸 三輪
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 カラー画像の再生に使用されない記録材料の
長さを減少させ、ウエブ状の記録材料を有効に活用す
る。 【解決手段】 ウエブ状の記録材料90を切断する切断
手段209を備え、切断手段209により、露光が完了
したウエブ状の記録材料90を切断して、カラー画像の
再生を停止した後、カラー画像の再生を再開するにあた
り、複数の搬送手段201、202、203、205・
・・212が、ウエブ状の記録材料90を、その先端部
が、画像出力装置8の起動前の初期位置に達するまで、
巻き戻し可能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像出力装置に関
するものであり、さらに詳細には、カラーペーパーなど
のウエブ状の記録材料上にカラー画像を再生する画像出
力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ネガフイルム、リバーサルフイルムある
いはカラープリントなどに記録されたカラー画像を、C
CDなどの光電変換素子によって光電的に読み取り、デ
ィジタル信号に変換して、画像データとして、フレーム
メモリなどの画像データ記憶手段に記憶し、さらに、画
像データ記憶手段に記憶された画像データに画像処理を
施して、カラーペーパーなどの記録材料に再生するカラ
ー画像再生システムが提案されている。かかるカラー画
像再生システムにおいては、画像読み取り装置によっ
て、次々に、カラー画像が読み取られ、得られた画像デ
ータは、画像処理装置により、濃度変換、階調変換、色
調変換、倍率変換等の画像処理が施され、画像出力装置
に送られる。画像出力装置は、ウエブ状のカラーペーパ
ーを収納したマガジン、カラーペーパーの露光、搬送、
切断、現像処理、乾燥などが同期して実行されるよう
に、カラーペーパーに基準孔を穿つ穿孔手段、画像処理
装置から入力された画像データにしたがって、レーザ光
によりカラーペーパーを露光するレーザ光照射手段、現
像処理手段を備え、画像データにしたがって強度が変調
されたレーザ光により、ウエブ状のカラーペーパーを露
光して、画像データに基づくカラー画像を、カラーペー
パー上に、次々に、再生するように構成されている。
【0003】画像出力装置が起動されると、その先端部
がマガジンから引き出された初期位置にあるウエブ状カ
ラーペーパーは、搬送用ローラなどの搬送手段によっ
て、穿孔手段およびレーザ光によりカラーペーパーを露
光する露光部を経て、その先端部が、露光部の下流側に
設けられたセンサの位置に達するまで搬送される。カラ
ーペーパーの先端が、このセンサによって検知される
と、カラーペーパーの搬送が一時的に停止され、穿孔手
段より、カラーペーパーの側縁部に基準孔が穿孔され
る。その後、カラーペーパーの搬送が再開され、基準孔
が穿孔された部分の上流側のカラーペーパーに、レーザ
光が照射されて、露光が行われるように構成されてい
る。したがって、穿孔手段からセンサまでの間のカラー
ペーパーは露光されないことになる。また、画像出力装
置においては、露光部におけるカラーペーパーの搬送
と、露光部の上流側および下流側におけるカラーペーパ
ーの搬送とは非同期で、すなわち、互いに異なった速度
で搬送されるため、穿孔手段と露光部の間および露光部
とセンサとの間において、カラーペーパーにループを形
成し、露光部とその上流側および下流側との間で発生す
るカラーペーパー搬送速度の差を吸収するようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このカラー画像再生シ
ステムは、フイルム1本の処理あるいは顧客から依頼さ
れた所定枚数のカラープリントの処理などの1単位(ロ
ット)のネガフイルム、リバーサルフイルムあるいはカ
ラープリントに記録されたカラー画像の再生が終了した
後、カラー画像の再生を、一旦、停止させ、露光された
カラーペーパーを現像処理して、カラープリントを生成
することができるように構成されており、このような一
時停止の際には、最後に読み取られたカラー画像データ
に基づき、露光されたカラーペーパーが、露光部の下流
側のループのさらに下流側に設けられたカッタを通過す
るまで、露光することなく、カラーペーパーを送り、最
後に読み取られたカラー画像データに基づき、露光され
たカラーペーパーの部分がカッタを通過した時点で、カ
ッタを作動させて、カラーペーパーを切断し、カラー画
像再生システムの作動を一時的に停止させて、切断され
たカラーペーパーを画像出力装置から速やかに排出させ
た後、カラー画像再生システムの作動を一時的に停止さ
せるようにしている。こうして、カラー画像の再生が一
時停止されたときには、カラーペーパーは、露光部の上
流部および下流部でループを形成し、かつ、その先端部
がセンサの下流側に設けられたカッタまで延びており、
一時停止後に、カラー画像の再生を再開するときは、穿
孔手段により、ただちに、カラーペーパーの側縁部に基
準孔が穿孔され、この基準孔の上流側のカラーペーパー
に、画像データに基づく露光がなされることになる。
【0005】その結果、一時停止後、カラー画像の再生
を再開するときには、穿孔手段よりも下流側のカラーペ
ーパーは露光されることがなく、カラーペーパーにルー
プが形成されていない画像出力装置の起動時に比して、
ループの長さだけ、カラーペーパーのロスが大きくなる
という問題があった。したがって、本発明は、ネガフイ
ルム、リバーサルフイルムあるいはカラープリントなど
に記録されたカラー画像を、CCDなどの光電変換素子
によって光電的に読み取り、ディジタル信号に変換し
て、画像データとして、フレームメモリなどの画像デー
タ記憶手段に記憶し、さらに、画像データ記憶手段に記
憶された画像データに画像処理を施して、カラーペーパ
ーなどのウエブ状の記録材料上に再生するカラー画像再
生システムにおいて使用される画像出力装置であって、
ウエブ状の記録材料を有効に活用することのできる画像
出力装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的は、
カラー画像を光電的に読み取って、ディジタル信号に変
換して得た画像データを画像データ記憶手段に記憶し、
画像データ記憶手段に記憶された画像データに画像処理
を施して、画像処理が施された下画像データに基づい
て、複数の搬送手段により搬送されているウエブ状の記
録材料を露光し、前記ウエブ状の記録材料上にカラー画
像を再生するカラー画像再生システム用の画像出力装置
であって、前記ウエブ状の記録材料を切断する切断手段
を備え、前記切断手段により、露光が完了した前記ウエ
ブ状の記録材料を切断して、カラー画像の再生を停止し
た後、カラー画像の再生を再開するにあたり、前記複数
の搬送手段が、前記ウエブ状の記録材料を、その先端部
が、画像出力装置の起動前の初期位置に達するまで、巻
き戻し可能に構成されたことを特徴とする画像出力装置
によって達成される。本発明によれば、露光が完了した
ウエブ状の記録材料を切断して、カラー画像の再生を一
時的に停止した後、カラー画像の再生を再開するにあた
り、ウエブ状の記録材料を、その先端部が、画像出力装
置の起動時の位置に達するまで、巻き戻すように、搬送
手段が構成されているから、カラー画像の再生に使用さ
れない記録材料の長さを大幅に減少させることが可能に
なる。
【0007】本発明の好ましい実施態様においては、前
記複数の搬送手段により、前記ウエブ状の記録材料にル
ープが形成された状態で、前記ウエブ状の記録材料の露
光がおこなわれ、前記切断手段によって、露光が完了し
た前記ウエブ状の記録材料を切断して、カラー画像の再
生を停止した後、カラー画像の再生を再開するにあたっ
て、前記複数の搬送手段が、前記ループの少なくとも一
部が形成されないように、前記ウエブ状の記録材料を、
その先端部が、画像出力装置の起動時の位置に達するま
で、巻き戻し可能に構成されている。本発明の好ましい
実施態様によれば、露光が完了したウエブ状の記録材料
を切断して、カラー画像の再生を一時的に停止した後、
カラー画像の再生を再開するにあたり、露光時に形成さ
れるループの少なくとも一部が形成されないように、搬
送手段により、ウエブ状の記録材料を、その先端部が、
画像出力装置の起動時の位置に達するまで、巻き戻すか
ら、カラー画像の再生に使用されない記録材料の長さを
大幅に減少させることが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の好ましい実施態様につき、詳細に説明を加える。図
1は、本発明の好ましい実施態様にかかる画像出力装置
を含むカラー画像再生システムのブロックダイアグラム
である。図1に示されるように、カラー画像再生システ
ムは、カラー画像を読み取り、ディジタル化された画像
データを生成する画像読み取り装置1、画像読み取り装
置1により生成された画像データに所定の画像処理を施
す画像処理装置5および画像処理装置により画像処理が
施された画像データに基づいて、カラー画像を再生する
画像出力装置8を備えている。画像読み取り装置1とし
ては、ネガフイルムあるいはリバーサルフイルムなどの
フイルムFに記録されたカラー画像を光電的に読み取る
透過型画像読み取り装置とカラープリントPに記録され
たカラー画像を光電的に読み取る反射型画像読み取り装
置を、選択的に、画像処理装置5に接続することによ
り、ネガフイルムあるいはリバーサルフイルムなどのフ
イルムFに記録されたカラー画像およびカラープリント
Pに記録されたカラー画像のいずれをも、再生すること
ができるように構成されている。
【0009】図2は、本発明の実施態様にかかる画像出
力装置により再生されるカラー画像の画像データを生成
するカラー画像再生システム用の透過型画像読み取り装
置の概略図である。図2において、透過型画像読み取り
装置10は、ネガフイルムあるいはリバーサルフイルム
などのフイルムFに記録されたカラー画像に、光を照射
して、フイルムを透過した光を検出することにより、カ
ラー画像を光電的に読み取り可能に構成されており、光
源11、光源11から発せられた光の光量を調整可能な
光量調整ユニット12、光源11から発せられた光を、
R(赤)、G(緑)およびB(青)の三色に分解する色
分解ユニット13、光源11から発せられた光がフイル
ムFに一様に照射されるように、光を拡散させる拡散ユ
ニット14、フイルムFを透過した光を光電的に検出す
るCCDエリアセンサ15およびフイルムFを透過した
光をCCDエリアセンサ15に結像させるレンズ16を
備えている。透過型画像読み取り装置10は、さらに、
CCDエリアセンサ15により光電的に検出され、生成
されたR、G、Bの画像信号を増幅する増幅器17、画
像信号をディジタル化するA/D変換器18、A/D変
換器18によりディジタル化された画像信号に対して、
画素毎の感度のバラツキや暗電流の補正処理を施すCC
D補正手段19およびR、G、Bの画像データを濃度デ
ータに変換するログ変換器20を備えている。ログ変換
器20は、インターフエイス21に接続されている。
【0010】フイルムFは、キャリア22により保持さ
れ、キャリア22に保持されたフイルムFは、モータ2
3により駆動される駆動ローラ24によって、所定の位
置に送られて、停止状態に保持され、1コマのカラー画
像の読み取りが完了すると、1コマ分、送られるように
構成されている。図2において、25は、画面検出セン
サであり、フイルムFに記録されたカラー画像の濃度分
布を検出し、検出した濃度信号を透過型画像読み取り装
置10を制御するCPU26に出力するものであり、こ
の濃度信号に基づき、CPU26は、フイルムFに記録
されたカラー画像の画面位置を算出し、カラー画像の画
面位置が所定の位置に達したと判定すると、モータ23
の駆動を停止させるように構成されている。図3は、本
発明の好ましい実施態様にかかる画像出力装置により再
生されるカラー画像の画像データを生成するカラー画像
再生システム用の反射型画像読み取り装置の概略図であ
る。図3に示されるように、反射型画像読み取り装置3
0は、カラープリントPに記録されたカラー画像に、光
を照射して、カラープリントPにより反射された光を検
出することにより、カラー画像を光電的に読み取り可能
に構成されており、光源31、光源31から発せられ、
カラープリントPの表面で反射された光を反射するミラ
ー32、カラープリントPの表面で反射された光のR、
G、Bの感度を調整するカラーバランスフイルタ33、
カラープリントPの表面で反射された光の光量を調節可
能な光量調整ユニット34、カラープリントPにより反
射された光を光電的に検出するCCDラインセンサ35
およびカラープリントPにより反射された光をCCDラ
インセンサ35に結像させるレンズ36を備えている。
CCDラインセンサ35は、R、G、Bの三色に対応し
た3ラインセンサによって構成され、光源31およびミ
ラー32を矢印の方向に移動させつつ、CCDラインセ
ンサ35によって、カラープリントPから反射された反
射光を検出することによって、カラープリントPに記録
されたカラー画像が二次元的に読み取られる。
【0011】反射型画像読み取り装置30は、さらに、
CCDラインセンサ35により光電的に検出され、生成
されたR、G、Bの画像信号を増幅する増幅器37、画
像信号をディジタル化するA/D変換器38、A/D変
換器38によりディジタル化された画像信号に対して、
画素毎の感度のバラツキや暗電流の補正処理を施すCC
D補正手段39およびR、G、Bの画像データを濃度デ
ータに変換するログ変換器40を備えている。ログ変換
器40は、インターフエイス41に接続されている。反
射型画像読み取り装置30において、カラープリントP
は、キャリア(図示せず)により静止状態に保持され、
光源31およびミラー32は、駆動手段(図示せず)に
よって、矢印の方向に、移動されるように構成されてい
る。反射型画像読み取り装置30は、CPU46により
制御されている。図4および図5は、本発明の好ましい
実施態様にかかる画像再生装置が使用されるカラー画像
再生システムに用いられる画像処理装置5のブロックダ
イアグラムである。図4および図5に示されるように、
画像処理装置5は、透過型画像読み取り装置10のイン
ターフエイス21あるいは反射型画像読み取り装置30
のインターフエイス41と接続可能なインターフエイス
48と、画像読み取り装置1により生成され、ライン毎
に送られて来る画像データの隣接する4つの画素データ
の値を加算して、平均し、1つの画素データとする加算
平均演算手段49と、画像データを1ライン毎に、交互
に記憶する第1のラインバッファ50aおよび第2のラ
インバッファ50bと、ラインバッファ50a、50b
に記憶されたラインデータが転送され、フイルムFに記
録された1コマのカラー画像あるいは1枚のカラープリ
ントPに記録されたカラー画像に対応する画像データを
記憶する第1のフレームメモリユニット51、第2のフ
レームメモリユニット52および第3のフレームメモリ
ユニット53を備えている。
【0012】本実施態様においては、フイルムFに記録
された1コマのカラー画像あるいは1枚のカラープリン
トPに記録されたカラー画像を、画像読み取り装置1に
よって、一旦、読み取り、ディジタル画像データを生成
し、この第1の読み取り(先読み)によって得られた画
像データに基づいて、画像処理装置5により、第2の読
み取り(本読み)のための画像読み取り条件を設定し、
再度、カラー画像の読み取り(本読み)を実行して、デ
ィジタル画像データを生成するように構成されており、
第1のフレームメモリユニット51には、第1の読み取
りである先読みにより得られた画像データが、第2のフ
レームメモリユニット52および第3のフレームメモリ
ユニット53には、第2の読み取りである本読みによっ
て得られた画像データが、それぞれ、記憶されるように
構成されている。図6は、第1のフレームメモリユニッ
ト51、第2のフレームメモリユニット52および第3
のフレームメモリユニット53の詳細を示すブロックダ
イアグラムである。図6に示されるように、画像処理装
置5は、カラー画像を読み取って生成された画像データ
を処理するため、第1のフレームメモリユニット51、
第2のフレームメモリユニット52および第3のフレー
ムメモリユニット53は、それぞれ、R(赤)、G
(緑)、B(青)に対応する画像データを記憶するRデ
ータメモリ51R、Gデータメモリ51GおよびBデー
タメモリ51B、Rデータメモリ52R、Gデータメモ
リ52GおよびBデータメモリ52BならびにRデータ
メモリ53R、Gデータメモリ53GおよびBデータメ
モリ53Bを備えている。図6においては、第1のフレ
ームメモリユニット51に、先読みによって得られた画
像データが入力され、第2のフレームメモリユニット5
2に記憶された画像データが出力されている状態が示さ
れている。
【0013】画像処理装置5は、画像処理装置5全体を
制御するCPU60を備えている。CPU60は、透過
型画像読み取り装置10を制御するCPU26あるいは
反射型画像読み取り装置30を制御するCPU46と通
信線(図示せず)を介して、通信可能で、かつ、後述す
る画像出力装置8を制御するCPUと通信線(図示せ
ず)を介して、通信可能に構成されている。CPU60
は、第1のフレームメモリユニット51に記憶された先
読みにより得られた画像データに基づき、カラー画像の
本読みをおこなうための画像読み取り条件および必要に
応じて、画像処理条件を修正することができるように構
成されている。すなわち、CPU60は、先読みによっ
て得られた画像データに基づき、本読みの際、CCDエ
リアセンサ15あるいはCCDラインセンサ35のダイ
ナミックレンジを効率良く利用可能なように、本読みの
ための画像読み取り条件を決定して、読み取り制御信号
を、透過型画像読み取り装置10のCPU26あるいは
反射型画像読み取り装置30のCPU46に出力する。
読み取り制御信号が入力されると、透過型画像読み取り
装置10のCPU26あるいは反射型画像読み取り装置
30のCPU46は、光量調整ユニット12あるいは光
量調整ユニット34により調整される光量およびCCD
エリアセンサ15あるいはCCDラインセンサ35の蓄
積時間を制御する。同時に、CPU60は、得られた画
像データに基づいて、最適な濃度、階調および色調を有
するカラー画像をカラーペーパー上に再生可能なよう
に、後述する第1の画像処理手段および第2の画像処理
手段による画像処理のパラメータなどの画像処理条件を
修正する制御信号を、必要に応じて、第1の画像処理手
段および第2の画像処理手段に出力する。
【0014】このように、先読みにより得られた画像デ
ータは、もっぱら、本読みのための画像読み取り条件お
よび画像処理条件を決定するために使用されるものであ
るので、データ量は少なくてよく、また、後述のよう
に、本実施態様においては、先読みにより得られた画像
データに基づき、カラー画像をCRTに再生して、再生
されたカラー画像を観察することにより、オペレータが
画像処理条件を設定することができるように構成されて
おり、先読みにより得られた画像データのデータ量は、
画像処理装置5により、CRTにカラー画像を再生可能
なデータ量に減少させられて、第1のフレームメモリユ
ニット51に記憶される。したがって、透過型画像読み
取り装置10においては、先読み時に、CCDエリアセ
ンサ15が奇数フィールドあるいは偶数フィールドの画
像データのみを読み取り、また、反射型画像読み取り装
置においては、先読み時に、光源31およびミラー32
の移動速度、すなわち、副走査速度を2倍にすることに
よって、本読みの場合に比して、読み取る画像データの
データ量が少なくなるように、画像読み取り装置1が構
成され、さらに、画像処理装置5の加算平均演算手段4
9が、ライン毎に送られて来た画像データの隣接する4
つの画素データの値を加算して、平均し、1つの画素デ
ータとすることにより、画像データの各ラインの画素デ
ータ数を1/4に減らし、第1のラインバッファ50
a、第2のラインバッファ50bに、1ライン毎に、交
互に記憶させ、一方のラインバッファ50aまたは50
bに記憶された画像データのみを、第1のフレームメモ
リユニット51に記憶させることにより、先読みにより
得られた画像データの画素データの数を1/16に減少
させるように、画像処理装置5が構成されている。した
がって、本読みによって得られる画像データを記憶する
第2のフレームメモリユニット52および第3のフレー
ムメモリユニット53は、ネガフイルムあるいはリバー
サルフイルムなどのフイルムFに記録された1コマ分の
カラー画像あるいは1枚のカラープリントPに記録され
たカラー画像を読み取って得た画像データを記憶するこ
とのできる容量を有しているが、先読みによって得られ
た画像データを記憶する第1のフレームメモリユニット
51としては、第2のフレームメモリユニット52およ
び第3のフレームメモリユニット53よりも、はるかに
容量の小さいものが用いられている。
【0015】画像処理装置5は、さらに、第2のフレー
ムメモリユニット52および第3のフレームメモリユニ
ット53に記憶された画像データに、所望の濃度、階調
および色調で、カラーペーパー上にカラー画像が再生可
能なように、ルックアップテーブルやマトリックス演算
により、階調補正、色変換、濃度変換などの画像処理を
施す第1の画像処理手段61ならびに第1のフレームメ
モリユニット51に記憶された画像データに、所望のよ
うな画質で、後述するCRTの画面にカラー画像が再生
可能なように、ルックアップテーブルやマトリックス演
算により、階調補正、色変換、濃度変換などの画像処理
を施す第2の画像処理手段62を備えている。第2のフ
レームメモリユニット52および第3のフレームメモリ
ユニット53の出力は、セレクタ55に接続され、セレ
クタ55により、第2のフレームメモリユニット52お
よび第2のフレームメモリユニット53のいずれかに記
憶された画像データが選択的に第1の画像処理手段61
に入力されるように構成されている。第1のフレームメ
モリユニット51、第2のフレームメモリユニット52
および第3のフレームメモリユニット53の入力バス6
3および出力バス64とは別に、データバス65が設け
られており、データバス65には、カラー画像再生シス
テム全体を制御するCPU60、CPU60の動作プロ
グラムを格納したメモリ66、画像データを記憶して、
保存可能なハードディスク67、CRT68、キーボー
ド69、他のカラー画像再生システムと通信回線を介し
て接続される通信ポート70、透過型画像読み取り装置
10のCPU26あるいは反射型画像読み取り装置30
のCPU46との通信線などが接続されている。
【0016】第1の画像処理手段61は、データ合成手
段75に接続され、データ合成手段75には、合成デー
タメモリ76が接続されている。合成データメモリ76
は、R(赤)、G(緑)、B(青)に対応する図形、文
字などの画像データを記憶するRデータメモリ76R、
Gデータメモリ76GおよびBデータメモリ76Bを備
えており、フイルムFあるいはカラープリントPに記録
されたカラー画像を読み取って得た画像データと合成し
て、後述する画像出力装置8によって、カラーペーパー
上に、カラー画像が再生されるときに、カラー画像と合
成されるべき図形、文字などの画像データを記憶してい
る。データ合成手段75は、インターフエイス77に接
続されている。図7は、本発明の好ましい実施態様にか
かる画像出力装置8の概略図である。図7において、画
像出力装置8は、画像処理装置5のインターフエイス7
7と接続可能なインターフエイス78と、画像出力装置
8を制御するCPU79と、画像処理装置5から入力さ
れた画像データを記憶する複数のフレームメモリからな
る画像データメモリ80と、画像データをアナログ信号
に変換するD/A変換器81と、レーザ光照射手段82
と、レーザ光の強度を変調させる変調信号を出力する変
調器駆動手段83を備えている。CPU79は、画像処
理装置5のCPU60と通信線(図示せず)を介して、
通信可能に構成されている。
【0017】図8は、レーザ光照射手段82の概略図で
あり、レーザ光照射手段82は、赤色の半導体レーザ光
源84a、84b、84cを備え、半導体レーザ光源8
4bにより発せられたレーザ光は、波長変換手段85に
より、緑色のレーザ光に変換され、半導体レーザ光源8
4cにより発せられたレーザ光は、波長変換手段86に
よって、青色のレーザ光に変換される。半導体レーザ光
源84aから発せられた赤色レーザ光、波長変換手段8
5によって、波長が変換された緑色レーザ光および波長
変換手段86によって、波長が変換された青色レーザ光
は、それぞれ、音響光学変調器(AOM)などの光変調
器87R、87G、87Bに入射するように構成されて
おり、光変調器87R、87G、87Bには、それぞ
れ、変調器駆動手段83から変調信号が入力され、変調
信号に応じて、レーザ光の強度が変調されるように構成
されている。光変調器87R、87G、87Bによっ
て、強度が変調されたレーザ光は、反射ミラー88R、
88G、88Bにより反射されて、ポリゴンミラー89
に入射する。画像出力装置8は、ウエブ状のカラーペー
パー90をロール状に収納したマガジン91を備え、カ
ラーペーパー90は、所定の搬送経路に沿って副走査方
向に搬送されるように構成されている。カラーペーパー
90の搬送経路には、カラープリント1枚分の長さに相
当する間隔毎に、カラーペーパー90の側縁部に、基準
孔を穿つ穿孔手段92が設けられており、画像出力装置
8内においては、この基準孔にしたがって、カラーペー
パー90の搬送とレーザ光照射手段82との同期が図ら
れ、後述するように、カラーペーパー90の所定位置を
レーザ光照射手段82で露光するようにされている。
【0018】光変調器87R、87G、87Bにより変
調されたレーザ光は、ポリゴンミラー89によって、主
走査方向に走査され、fθレンズ93を介して、カラー
ペーパー90を露光する。ここに、カラーペーパー90
は、副走査方向に搬送されているため、その全面が、レ
ーザ光によって露光される。ここに、副走査方向のカラ
ーペーパー90の搬送速度は、レーザ光の主走査速度、
すなわち、ポリゴンミラー89の回転速度と同期するよ
うに、CPU79によって制御されている。レーザ光に
よって露光されたカラーペーパー90は、現像処理部9
4に送られて、所定の発色現像処理、漂白定着処理、お
よび水洗処理がなされ、画像処理装置5により画像処理
された画像データに基づいて、カラーペーパー90上に
カラー画像が再生される。発色現像槽94、漂白定着槽
95および水洗槽96によって、発色現像処理、漂白定
着処理および水洗処理がなされたカラーペーパー90
は、乾燥部97に送られ、乾燥された後、カラーペーパ
ー90の側縁部に穿孔された基準孔に基づいて、カラー
ペーパー90の搬送と同期して駆動されるカッタ98に
より、1コマのフイルムFのあるいは1枚のカラーペー
パーPに記録されたカラー画像に対応する長さに切断さ
れ、ソータ99に送られて、1本のフイルムFに対応す
る枚数あるいは顧客毎に、集積されるように構成されて
いる。
【0019】ここに、発色現像槽94、漂白定着槽9
5、水洗槽96、乾燥部97、カッター98およびソー
タ99としては、通常の自動現像機に使用されているも
のを利用することができる。図9は、第1の画像処理手
段61の詳細を示すブロックダイアグラムである。図9
に示されるように、第1の画像処理手段61は、画像デ
ータの濃度データ、色データおよび階調データを変換す
る色濃度階調変換手段100、画像データの彩度データ
を変換する彩度変換手段101、画像データの画素デー
タ数を変換するディジタル倍率変換手段102、画像デ
ータに周波数処理を施す周波数処理手段103および画
像データのダイナミック・レンジを変換するダイナミッ
ク・レンジ変換手段104を備えている。図10は、発
色現像槽94の上流側の画像出力装置8の詳細図であ
る。図10に示されるように、画像出力装置8は、ウエ
ブ状のカラーペーパー90の搬送経路に沿って、第1の
搬送ローラ対201、第1のセンサ200、穿孔手段9
2、ステップモータにより間欠的に駆動される第2の搬
送ローラ対202、第3の搬送ローラ対203、ドラム
204、ステップモータ(図示せず)により間欠的に駆
動される第4の搬送ローラ対205、第2のセンサ20
6、カラーペーパー90の裏面にプリントを施すプリン
ト手段207、第4の搬送ローラ対205と同じステッ
プモータにより間欠的に駆動される第5の搬送ローラ2
08、カラーペーパー90を切断する第1のカッタ20
9、定速モータにより駆動される第6の搬送ローラ21
0、第1のカッタ209と異なったタイミングでカラー
ペーパー90を切断する第2のカッタ211およびカラ
ーペーパー90を発色現像槽94に送り込む第7の搬送
ローラ212を備えている。
【0020】第1のセンサ200および第2のセンサ2
06は、発光素子および受光素子を有するフォトセンサ
によって構成されている。画像データに基づき、ウエブ
状のカラーペーパー90を露光する際、搬送ローラ対2
01、202、203、205、ドラム204および搬
送ローラ208、210、212は、互いに非同期で、
異なったタイミングおよび速度で回転し、ウエブ状のカ
ラーペーパー90を搬送するように構成されている。こ
の回転タイミングおよび搬送速度の違いを吸収するた
め、搬送ローラ対201と搬送ローラ対202との間、
搬送ローラ対202と搬送ローラ対203およびドラム
204との間、搬送ローラ対203およびドラム204
と搬送ローラ対205との間、搬送ローラ208と搬送
ローラ210との間ならびに搬送ローラ210と搬送ロ
ーラ212との間には、それぞれ、カラーペーパー90
のループが形成されるように構成されている。すなわ
ち、穿孔手段92が、カラーペーパー90の側縁部に基
準孔を穿つ穿孔時には、第2の搬送ローラ対202の回
転が一時的に停止され、穿孔作業が終了すると、第2の
搬送ローラ対202が再び回転されて、カラーペーパー
90が搬送される。したがって、第2の搬送ローラ対2
02は、間欠的に、カラーペーパー90を搬送すること
になる。これに対して、マガジン91内のカラーペーパ
ー90は、定速モータによって駆動される第1の搬送ロ
ーラ対201によって、つねに、一定速度で、引き出さ
れている。したがって、第1の搬送ローラ対201と第
2の搬送ローラ対202とは、回転のタイミングおよび
速度が一致しないため、本実施態様にかかる画像出力装
置8においては、第1の搬送ローラ対201と第2の搬
送ローラ対202との間で生じるカラーペーパー90の
搬送タイミングおよび搬送速度の違いを補償するため、
第1の搬送ローラ対201と穿孔手段92と間のカラー
ペーパー90に第1のループL1を形成させるように構
成されている。ここに、このループL1の有無および大
きさは、第1のループ検出用センサ215によって検出
される。
【0021】また、露光部は、第3の搬送ローラ対20
3とドラム204とを備えており、ウエブ状のカラーペ
ーパー90は、ドラム204と、第3の搬送ローラ対2
03との間に挟持されて、副走査方向に一定速度で搬送
されつつ、レーザ光照射手段82からのレーザ光により
露光される。したがって、本実施態様にかかる画像出力
装置8においては、間欠的にカラーペーパー90を搬送
する第2の搬送ローラ対202と、露光中は、一定速度
で、カラーペーパー90を搬送する第3の搬送ローラ対
203およびドラム204との間で生じるカラーペーパ
ー90の搬送のタイミングおよび速度の違いを補償する
ため、第2の搬送ローラ対202と第3の搬送ローラ対
203およびドラム204との間のウエブ状カラーペー
パー90に第2のループL2を形成させるように構成さ
れている。このループL2の有無および大きさは、第2
のループ検出用センサ216によって検出される。レー
ザ光照射手段82からのレーザ光によって露光されたカ
ラーペーパー90は、さらに、プリント手段206によ
って、その裏面に露光条件などが印字される。この際、
カラーペーパー90は、同一のステップモータ(図示せ
ず)によって駆動される第4の搬送ローラ対205およ
び第5の搬送ローラ208により、間欠的に搬送され
る。したがって、本実施態様にかかる画像出力装置8に
おいては、露光時には、一定速度で、カラーペーパー9
0を搬送する第3の搬送ローラ対203およびドラム2
04と、カラーペーパー90を間欠的に搬送する第4の
搬送ローラ対205および第5の搬送ローラ208との
間で生じるカラーペーパー90を搬送するタイミングお
よび速度の違いを補償するため、第3の搬送ローラ対2
03およびドラム204と、第4の搬送ローラ対205
との間のウエブ状のカラーペーパー90に第3のループ
L3を形成させるように構成されている。このループL
3の有無および大きさは、第3のループ検出用センサ2
17によって検出される。
【0022】さらに、本実施態様にかかる画像出力装置
8においては、同期して、カラーペーパー90を間欠的
に搬送する第4の搬送ローラ対205および第5の搬送
ローラ208などの発色現像槽94の上流側の搬送機構
と、つねに、一定速度で、カラーペーパー90を搬送し
て、現像処理などを施す発色現像槽94より下流側の搬
送機構との間で生じるカラーペーパー90をする搬送タ
イミングおよび速度の違いを補償するため、第5の搬送
ローラ208と、第6の搬送ローラ210との間のウエ
ブ状のカラーペーパー90に第4のループ(リザーバ
部)L4を形成させるように構成されている。この第4
のループL4の有無およ大きさは、第4のループ検出用
センサ218により検出される。この第4のループL4
は、露光されたカラーペーパー90が、発色現像槽94
に送りこまれるまでの時間を引伸ばし、カラーペーパー
90上に形成された潜像を安定させる機能も有してい
る。本実施態様にかかる画像出力装置8においては、第
6の搬送ローラ210によるカラーペーパー90の搬送
速度が、第5の搬送ローラ208によるカラーペーパー
90の搬送速度よりも大きくなり、第4のループL4の
大きさが所定の大きさより小さくなった場合には、第2
カッタ211を作動させて、ウエブ状のカラーペーパー
90を切断し、第7の搬送ローラ212による発色現像
槽94へのカラーペーパー90の送り込みを一定速度で
行うことができるようにしている。
【0023】さらに、発色現像槽94に、連続して送り
込まれたカラーペーパー90の長さが所定長、たとえ
ば、8メートルを越えたときも、第2カッタ211が作
動され、ウエブ状カラーペーパー90が切断されるよう
に構成されている。この第2カッタ211を作動させる
ときも、発色現像槽94へのカラーペーパー90送り込
みを続けるために、本実施態様にかかる画像出力装置8
においては、第2カッタ211と第7の搬送ローラ21
2との間のウエブ状カラーペーパー90に第5のループ
L5を形成させるように構成されている。この第5のル
ープL5の有無および大きさは、第5のループ検出用セ
ンサ219によって検出される。また、第5のループL
5は、第6の搬送ローラ211と、第7の搬送ローラ2
12あるいは発色現像槽94より下流側のカラーペーパ
ーの搬送機構との間で生じるカラーペーパー90を搬送
するタイミングおよび速度の違いを補償する機能も有し
ている。本実施態様にかかるカラー画像再生システム
は、フイルム1本の処理あるいは顧客から依頼された所
定枚数のカラープリントの処理などの1単位(ロット)
のネガフイルム、リバーサルフイルムあるいはカラープ
リントに記録されたカラー画像読み取りが終了した後、
カラーペーパー90を第1カッタ209により切断し、
最後に読み取られたカラー画像に基づいて露光されたカ
ラーペーパー90を、現像処理して、画像出力装置5か
ら排出した後、カラー画像再生システムを一時的に停止
する一時停止処理を行うことができるように構成されて
いる。
【0024】すなわち、一時停止処理を実行する旨の指
令が、オペレータによってキーボード69から入力され
ると、最後の画像データに基づき、露光されたカラーペ
ーパー90の部分が、第1カッタ208を通過するま
で、カラーペーパー90が、露光されることなく送ら
れ、最後の画像データに基づき、露光されたカラーペー
パー90の部分が、第1カッタ208を通過した時点
で、第1カッタ208によって、ウエブ状のカラーペー
パー90を切断し、露光されたカラーペーパー90のみ
を、発色現像槽94、漂白定着槽95および水洗槽96
に送って、画像出力装置8から速やかに排出させ、その
後、カラー画像の再生が、一時的に停止されるように構
成されている。以上のように構成された透過型画像読み
取り装置10または反射型画像読み取り装置30、画像
処理装置5および本発明の好ましい実施態様にかかる画
像出力装置8を含むカラー画像再生システムは、以下の
ようにして、フイルムFあるいはカラープリントPに記
録されたカラー画像を読み取り、画像データを生成し、
画像データに画像処理を施して、カラーペーパー90上
に、カラー画像を再生する。
【0025】ネガフイルムあるいはリバーサルフイルム
などのフイルムFに記録されたカラー画像を再生する場
合には、透過型画像読み取り装置10が、インターフエ
イス21を介して、画像処理装置5のインターフエイス
48に接続され、フイルムFがキャリア22にセットさ
れる。フイルムFがキャリア22にセットされると、C
PU60から駆動信号がモータ23に出力されて、モー
タ23が駆動ローラ24を駆動する。その結果、フイル
ムFは矢印の方向に搬送される。画面検出センサ25
は、フイルムFの濃度分布を検出して、検出した濃度信
号をCPU26に出力する。この濃度信号に基づき、C
PU26は、フイルムFに記録されたカラー画像の画面
位置を算出し、カラー画像の画面位置が所定の位置に達
した判定すると、モータ23の駆動を停止させる。その
結果、フイルムFに記録されたカラー画像が、CCDエ
リアセンサ15とレンズ16に対して、所定の画面位置
で停止される。所定のタイミングで、その後、光源11
から光が発せられ、その光量が、光量調整ユニット12
によって調整される。本実施態様においては、フイルム
の1コマに記録されたカラー画像は、2度にわたり読み
取られ、第1の読み取り(先読み)によって得られた画
像データに基づき、画像読み取り条件が決定され、光量
調整ユニット12によって、フイルムFに照射される光
の光量およびCCDエリアセンサ15の蓄積時間が調整
されて、第2の読み取り(本読み)がなされるように構
成されている。したがって、先読みに際しては、光源1
1から発せられた光は、光量調整ユニット12によって
所定の光量に調整され、色分解ユニット13によって、
R(赤)、G(緑)、B(青)の三色に、それぞれ分解
され、まず、R(赤)の光がフイルムFに照射され、次
いで、G(緑)の光が、最後に、B(青)の光が、それ
ぞれ、フイルムFに照射されて、フイルムFを透過した
光が、CCDエリアセンサ15によって、光電的に読み
取られる。
【0026】CCDエリアセンサ15により、カラー画
像が読み取られて生成された1フィールド分の画像デー
タは、増幅器17によって増幅された後、A/D変換器
18により、ディジタル信号に変換される。ディジタル
信号に変換された画像データは、CCD補正手段19に
よって、画素毎の感度のバラツキや暗電流の補正を受
け、ログ変換器20により、濃度データに変換された
後、インターフエイス21およびインターフエイス48
を介して、奇数フィールドあるいは偶数フィールドの画
像データのみが、ライン毎に、画像処理装置5に送られ
る。他方、カラープリントPに記録されたカラー画像を
再生する場合には、反射型画像読み取り装置30が、イ
ンターフエイス41を介して、画像処理装置5のインタ
ーフエイス48に接続され、カラープリントPがキャリ
ア42によって支持される。光源31から発せられた光
は、カラープリントPの表面で反射され、ミラー32を
経て、カラーバランスフイルタ33に入射して、R、
G、Bの感度が調整された後、光量調整ユニット34に
より、その光量が調整される。前述のように、先読みに
おいては、光源31から発せられた光は、光量調整ユニ
ット34により、所定の光量に調整され、R、G、Bの
それぞれに対応する3ラインセンサからなるCCDライ
ンセンサ35により、受光され、光電的に読み取られ
る。ここに、光源31およびミラー32は、駆動手段
(図示せず)により、図3において、矢印の方向に、す
なわち、副走査方向に、所定の速度で移動されており、
その結果、キャリア(図示せず)に支持されたカラープ
リントPに記録されたカラー画像が二次元的に読み取ら
れて、R、G、Bに対応する画像データが、CCDライ
ンセンサ35によって生成される。先読み時において
は、光源31およびミラー32の移動速度、すなわち、
副走査速度が、本読み時に比して、大きく設定されてい
る。
【0027】CCDラインセンサ35によって生成され
たR、G、Bに対応する画像データは、それぞれ、増幅
器37によって増幅された後、A/D変換器38によ
り、ディジタル信号に変換される。ディジタル信号に変
換された画像データは、CCD補正手段39によって、
画素毎の感度のバラツキや暗電流の補正を受け、ログ変
換器40によって、濃度データに変換された後、インタ
ーフエイス41およびインターフエイス48を介して、
ライン毎に、画像処理装置5に送られる。画像処理装置
5は、透過型画像読み取り装置10あるいは反射型画像
読み取り装置30から、画像データを受け取ると、加算
平均演算手段49により、ライン毎に送られて来た画像
データの隣接する4つの画素データの値を加算して、平
均し、1つの画素データとすることにより、画像データ
の各ラインの画素データ数を1/4に減らし、第1のラ
インバッファ50a、第2のラインバッファ50bに、
1ライン毎に、交互に記憶させる。ここに、先読み時に
おいては、CPU60は、第1のフレームメモリユニッ
ト51のみを、入力バス63に接続し、第2のフレーム
メモリユニット52および第3のフレームメモリユニッ
ト53と入力バス63との接続を断つように制御してお
り、したがって、一方のラインバッファ50aまたは5
0bに記憶された画像データのみが、先読みの画像デー
タとして、1ラインづつ、順次、第1のフレームメモリ
ユニット51に転送される。こうして、1コマのフイル
ムFあるいは1枚のカラープリントPに記録されたカラ
ー画像に対応する画像データが、画素データの数が1/
16に減らされて、R、G、Bに対応する画像データと
して、それぞれ、第1のフレームメモリユニット51の
Rデータメモリ51R、Gデータメモリ51GおよびB
データメモリ51Bに記憶される。
【0028】こうして、先読みにより読み取られ、第1
のフレームメモリユニット51に記憶された画像データ
は、データバス65に送られ、CPU60によって解析
される。CPU60は、先読みにより読み取られた画像
データに基づき、本読みによって、CCDエリアセンサ
15のダイナミックレンジに適するようにカラー画像の
読み取りがなされるように、読み取り制御信号を、デー
タバス65を介して、透過型画像読み取り装置10のC
PU26あるいは反射型画像読み取り装置30のCPU
46に出力するとともに、本読みによって得られた画像
データに基づいて、最適な濃度、階調および色調を有す
る画像をカラーペーパー90上に再生可能なように、本
読みのための画像読み取り条件を自動的に決定する。透
過型画像読み取り装置10のCPU26または反射型画
像読み取り装置30のCPU46は、CPU60から入
力された読み取り制御信号に基づき、本読み時におい
て、所望の光量の光がフイルムFに照射されるように、
あるいは、カラープリントPにより反射された所望の光
量の光がCCDラインセンサ35により受光されるよう
に、光量調整ユニット12あるいは光量調整ユニット3
3を制御するとともに、CCDエリアセンサ15および
CCDラインセンサ15の蓄積時間を調整する。
【0029】同時に、CPU60は、先読みにより読み
取られた画像データの解析結果にしたがって、必要に応
じて、データバス65を介して、第1の画像処理手段6
1および第2の画像処理手段62に、制御信号を送り、
画像処理のパラメータなどの画像処理条件を修正する。
さらに、先読みにより読み取られ、第1のフレームメモ
リユニット51に記憶され画像データは、第2の画像処
理手段62に送られ、ルックアップテーブルやマトリッ
クス演算により、階調補正、色変換、濃度変換などの画
像処理が施された後、データバス65を介して、CRT
68に送られて、CRT74の画面上にカラー画像が表
示される。オペレータは、CRT68の画面上に表示さ
れたカラー画像を観察し、必要に応じて、キーボード6
9を操作して、本読みのための画像読み取り条件および
/または画像処理条件を修正することができる。オペレ
ータが、キーボード69を操作して、本読みのための画
像読み取り条件および/または画像処理条件を修正すべ
き旨の指示信号を入力したときは、指示信号は、データ
バス65を介して、CPU60に入力される。CPU6
0は、指示信号に基づき、制御信号を生成して、データ
バス65に出力し、制御信号は、透過型画像読み取り装
置10のCPU26もしくは反射型画像読み取り装置3
0のCPU46ならびに/または第1の画像処理手段6
0および/もしくは第2の画像処理手段61に送られ、
画像読み取り条件および/または画像処理条件が修正さ
れる。本実施態様においては、データバス65は、第1
のフレームメモリユニット51、第2のフレームメモリ
ユニット52、第3のフレームメモリユニット53の入
力バス63および出力バス64とは別個に形成されてい
るため、画像データを、第1のフレームメモリユニット
51、第2のフレームメモリユニット52あるいは第3
のフレームメモリユニット53に入力している間あるい
はこれらから画像データを出力している間にも、オペレ
ータは、種々の指示信号を入力することができ、また、
CRT68の画面上に、カラー画像を再生することがで
きる。
【0030】こうして、先読みによって、本読みのため
の画像読み取り条件および/または画像処理条件が決定
されると、本読みが実行される。本読み時においては、
透過型画像読み取り装置10のCCDラインセンサ15
は、フイルムFの1コマに記録されたカラー画像の奇数
フィールドおよび偶数フィールドの画像データを生成
し、また、反射画像読み取り装置30のCCDラインセ
ンサ35は、低い副走査速度で、1枚のカラープリント
Pに記録されたカラー画像を読み取り、画像データを生
成して、画像データが、インターフエイス21あるいは
インターフエイス41およびインターフエイス48を介
して、ライン毎に、画像処理装置5に入力される。画像
処理装置5に入力された本読みによって読み取られた画
像データは、加算平均演算手段49に入力されるが、本
読み時においては、加算処理演算手段49は、画像デー
タに加算処理を施すことなく、入力された画像データ
を、第1のラインバッファ50a、第2のラインバッフ
ァ50bに、1ライン毎に、交互に、転送する。本読み
時においては、CPU60により、第2のフレームメモ
リユニット52および第3のフレームメモリユニット5
3のうち、画像データを書き込み可能なフレームメモリ
ユニットのみが、入力バス63に接続され、他方のフレ
ームメモリユニットおよび第1のフレームメモリユニッ
ト51と入力バス63との接続が断たれるように制御さ
れている。すなわち、カラー画像の読み取りがなされる
ときは、第1のフレームメモリユニット51、第2のフ
レームメモリユニット52、第3のフレームメモリユニ
ット53のいずれか一つのみが、入力バス63に接続さ
れて、そのフレームメモリユニットにのみ、画像データ
が記憶されるように構成されている。これは、本読みに
よって得られ、フイルムFのあるコマに記録されたカラ
ー画像あるいは1枚のカラープリントPに記録されたカ
ラー画像に対応する画像データを、出力バス64および
セレクタ55を介して、第1の画像処理手段61に転送
中に、フイルムFの次のコマに記録されたカラー画像あ
るいは別のカラープリントPに記録されたカラー画像の
先読みを実行することを可能とし、さらには、本読みに
よって得られ、フイルムFのあるコマに記録されたカラ
ー画像あるいは1枚のカラープリントPに記録されたカ
ラー画像に対応する画像データを、出力バス64および
セレクタ55を介して、第1の画像処理手段61に転送
中に、フイルムFの次のコマに記録されたカラー画像あ
るいは別のカラープリントPに記録されたカラー画像の
先読みを完了させて、フイルムFの次のコマに記録され
たカラー画像あるいは別のカラープリントPに記録され
たカラー画像の本読みを実行することができるようにし
て、カラー画像再生システムのデータ処理効率を向上さ
せるためである。したがって、1ラインづつ、交互に、
第1のラインバッファ50aおよび第2のラインバッフ
ァ50bに記憶された画像データは、第2のフレームメ
モリユニット52あるいは第3のフレームメモリユニッ
ト53に転送され、R(赤)に対応する画像データはR
データメモリ52Rまたは53Rに、G(緑)に対応す
る画像データはGデータメモリ52Gまたは53Rに、
B(青)に対応する画像データはBデータメモリ52B
または53Bに、それぞれ記憶されて、第2のフレーム
メモリユニット52あるいは第3のフレームメモリユニ
ット53に、1コマのフイルムFあるいは1枚のカラー
プリントPに記録されたカラー画像に対応する画像デー
タが記憶される。
【0031】本読みによって得られた画像データが、第
2のフレームメモリユニット52または第3のフレーム
メモリユニット53のRデータメモリ52Rまたは53
R、Gデータメモリ52Gまたは53R、Bデータメモ
リ52Bまたは53Bに記憶された後、画像データは、
第1の画像処理手段61に出力される。ここに、第2の
フレームメモリユニット52あるいは第3のフレームメ
モリユニット53のいずれかに記憶された画像データの
みが、第1の画像処理手段61に出力されるように、C
PU60により、セレクタ55が制御されている。第1
の画像処理手段61においては、色濃度階調変換手段1
00により、ルックアップテーブルにしたがって、画像
データの濃度データ、色データおよび階調データが変換
され、彩度変換手段101によって、マトリックス演算
にしたがって、画像データの彩度データが変換される。
ついで、カラーペーパー90に出力するカラー画像のサ
イズに応じて、ディジタル倍率変換手段102により、
画像データの画素データ数が増減された後、周波数処理
手段103によって、画像データにシャープネス強調な
どの周波数処理が施され、さらに、ダイナミック・レン
ジ変換手段104により、ダイナミック・レンジが変換
されて、データ合成手段75に出力される。
【0032】オペレータが、キーボード69を用いて、
カラー画像を読み取って得た画像データに、データを合
成すべき旨の指示信号を入力しているときは、CPU6
0からデータ合成手段75に、データ合成信号を出力さ
れ、データ合成手段75は、合成データメモリ76か
ら、カラー画像を読み取って得た画像データと合成する
べき図形、文字などの画像データを読み取って合成し、
他方、キーボード69に指示信号が入力されていないと
きは、何の処理も実行しない。その後、画像データは、
データ合成手段75から、画像出力装置8に出力され
る。画像処理装置5のデータ合成手段75から、インタ
ーフエイス77およびインターフエイス78を介して、
画像出力装置8に、画像データが入力されると、入力さ
れた画像データは、複数のフレームメモリからなる画像
データメモリ80に記憶される。ここに、フイルムFあ
るいはカラープリントPに記録されたカラー画像の読み
取り動作と、画像出力装置8の動作は同期していないた
め、画像読み取り装置1により読み取られ、画像処理装
置5によって画像処理を受けた画像データは、画像出力
装置8の処理とは無関係に、画像出力装置8に入力され
る。そこで、本実施態様においては、複数のフレームメ
モリによって、画像処理装置5から入力された画像デー
タを記憶する画像データメモリ80を構成し、画像デー
タを、順次、フレームメモリに記憶させるようにして、
画像読み取り装置1により、高速で、画像の読み取りが
なされ、画像データが画像出力装置8に送られても、画
像出力装置8が、所定の速度で、カラー画像をカラーペ
ーパー90上に再生することができるように保証してい
る。
【0033】画像出力装置8内の各手段の作動は、CP
U79により、制御される。画像出力装置8の起動時に
は、まず、その先端部が、マガジン91から引き出され
て、第1の搬送ローラ対201に挟持された起動前の初
期位置にあるウエブ状のカラーペーパー90が、第1の
搬送ローラ対201によって、マガジン91から順次引
き出される。引き出されたカラーペーパー90は、第1
のループL1が形成された後、穿孔手段92を経て、第
2の搬送ローラ対202に送られる。次いで、第3の搬
送ローラ対203とドラム204との間に送られ、さら
に、第4の搬送ローラ対205に送られる。この時点で
は、第2のループL2および第3のループL3は形成さ
れない。ウエブ状のカラーペーパー90がさらに搬送さ
れて、図11に示されるように、その先端部が、第2の
センサ206により検出されると、第1の搬送ローラ対
201、第2の搬送ローラ対202、第3の搬送ローラ
対203およびドラム204ならびに第4の搬送ローラ
対205の回転が停止される。この状態で、穿孔手段9
2によって、カラーペーパー90に基準孔が形成され
る。本実施態様においては、この基準孔が形成された部
分より上流側のカラーペーパー90が露光されるように
構成されており、画像出力装置8の起動時においては、
第2のセンサ206と穿孔手段92との間のカラーペー
パー90の部分が、露光されず、カラー画像の再生には
使用されない部分となる。
【0034】こうして、穿孔手段92によって、カラー
ペーパー90に基準孔が形成されると、第1の搬送ロー
ラ対201、第2の搬送ローラ対202、第3の搬送ロ
ーラ対203およびドラム204ならびに第4の搬送ロ
ーラ対205が再び回転されて、副走査方向へのカラー
ペーパー90の搬送が再開されるとともに、画像データ
メモリ80から画像データが読みだされる。読みだされ
た画像データは、D/A変換器81によってアナログ信
号に変換されて、変調器駆動手段86に入力され、変調
信号が生成される。同時に、半導体レーザ光源84aか
ら赤色レーザ光が、半導体レーザ光源84b、84cか
ら赤外線レーザ光が発せられ、半導体レーザ光源84b
から発せられたレーザ光は、波長変換手段85によって
緑色のレーザ光に変換され、半導体レーザ光源84cに
より発せられたレーザ光は、波長変換手段86により青
色のレーザ光に変換された後、赤色レーザ光は変調器8
7Rに、緑色レーザ光は光変調器87Gに、青色レーザ
光は光変調器87Bに、それぞれ、入射する。光変調器
87R、87G、87Bには、それぞれ、変調器駆動手
段83から変調信号が入力されており、変調信号すなわ
ち画像データにしたがって、その強度が変調され、レー
ザ光は、反射ミラー88R、88G、88Bにより反射
されて、ポリゴンミラー89に入射する。ポリゴンミラ
ー89は所定の速度で回転されており、レーザ光は、ポ
リゴンミラー89によって、ドラム204にバックアッ
プされつつ、副走査方向に搬送されているカラーペーパ
ー90の表面上を、fθレンズ93を介して、主走査さ
れる。したがって、カラーペーパー90は、R、G、B
のレーザ光によって、二次元的に露光される。ポリゴン
ミラー89の回転と同期するように、カラーペーパー9
0は、副走査方向に搬送されているため、フイルムFあ
るいはカラープリントPに記録されたカラー画像に対応
するように、カラーペーパー90は、レーザ光によって
露光されることになる。また、穿孔手段92によって、
カラーペーパー90に基準孔が穿孔されると、第1の搬
送ローラ対201、第2の搬送ローラ対202、第3の
搬送ローラ対203およびドラム204ならびに第4の
搬送ローラ対205の回転速度が調整されて、第2の搬
送ローラ対202と第3の搬送ローラ対203およびド
ラム204の間に、第2のループL2が、第3の搬送ロ
ーラ対203およびドラム204と第4の搬送ローラ対
205の間に、第3のループL3が、それぞれ、形成さ
れる。レーザ光により露光されたカラーペーパー90
は、プリント手段206により、その裏面に露光条件な
どのがプリントされ、第5の搬送ローラ208、第6の
搬送ローラ210および第7の搬送ローラ212を経
て、発色現像槽94に送られる。
【0035】こうして、発色現像槽94に送られたカラ
ーペーパー90は、発色現像され、漂白定着槽95で漂
白定着された後、水洗槽96内で水洗され、画像処理装
置5により画像処理された画像データに基づいて、カラ
ーペーパー90上にカラー画像が再生される。発色現像
処理、漂白定着処理および水洗処理がなされたカラーペ
ーパー90は、乾燥部97に送られ、乾燥された後、カ
ラーペーパー90の側縁部に穿孔された基準孔に基づい
て、カラーペーパー90の搬送と同期して駆動されたカ
ッタ98により、1コマのフイルムFあるいは1枚のカ
ラープリントPに記録されたカラー画像に対応する長さ
に切断されて、ソータ99に送られ、1本のフイルムF
に対応する枚数毎にあるいは顧客毎に、集積される。オ
ペレータにより、キーボード69に、一時停止処理をお
こなう旨の指示が入力されると、再生すべき最後の画像
データに基づき、露光されたカラーペーパー90の部分
が、第1のカッタ209を通り過ぎるまで、カラーペー
パー90は送られ、再生すべき最後の画像データに基づ
き、露光されたカラーペーパー90の部分が、第1のカ
ッタ209を通り過ぎた時点で、カラーペーパー90
が、第1のカッタ209により切断されて、搬送が停止
される。この状態では、ウエブ状カラーペーパー90に
は、第2のループL2および第3のループL3が形成さ
れており、その先端部が、第2のセンサ206を越えて
延び、第1のカッタ209の刃先に対向した部分に位置
している。したがって、この状態で、カラーペーパー9
0の露光を再開すると、穿孔手段92により基準孔が穿
孔された部分より上流側のカラーペーパー90にしか露
光はされないため、穿孔手段92から、第2のループL
2および第3のループL3を経て、第1のカッタ209
まで延びるカラーペーパー90の部分は、露光されるこ
とがなく、画像の再生に用いられないことになる。この
画像の再生に用いられないカラーペーパー90の長さ
は、画像出力装置8の起動時に比べると、第2のループ
L2および第3のループL3を形成されており、また、
その先端部が、第2のセンサ206を越えて、第1のカ
ッタ209の刃先に対向する部分に位置しているため、
より長いものとなってしまう。
【0036】そこで、本実施態様においては、一時停止
処理が行われた後に、カラー画像の再生が再開されると
きには、ウエブ状のカラーペーパー90の先端部が、第
1の搬送ローラ対201に挟持されるまで、カラーペー
パー90を巻き戻し、ウエブ状のカラーペーパー90の
先端部が、第1の搬送ローラ対201に挟持されるまで
巻き戻されたことが、第1のセンサ200によって検出
されると、画像出力装置8の起動時と同様にして、第2
のループL2および第3のループL3を形成することな
く、その先端部が、第2のセンサ206により検出され
るまで、カラーペーパー90を送り、その後に、カラー
画像の再生を開始するように、各搬送手段が制御されて
いる。本実施態様によれば、一時停止処理後に、カラー
画像の再生を再開するときには、ウエブ状のカラーペー
パー90の先端部が、第1の搬送ローラ対201に挟持
されるまで、カラーペーパー90を巻き戻し、次いで、
画像出力装置8を起動する時と同様にして、第2のルー
プL2および第3のループL3を形成することなく、そ
の先端部が、第2のセンサ206により検出されるま
で、カラーペーパー90を送り、その後に、カラー画像
の再生を開始しているので、カラー画像の再生に使用さ
れないカラーペーパー90の部分を大幅に減少させるこ
とができ、カラーペーパー90を有効に活用することが
可能になる。
【0037】本発明は、以上の実施態様に限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種
々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含
されるものであることはいうまでもない。たとえば、前
記実施態様においては、先読みによって得られた画像デ
ータに基づいて、CPU26およびCPU46により、
光量調整ユニット12および光量調整ユニット34を制
御して、本読みにおける光量を調整するとともに、本読
みにおけるCCDエリアセンサ15およびCCDライン
センサ35の蓄積時間を制御しているが、光量調整ユニ
ット12および光量調整ユニット34を制御して、本読
みにおける光量のみを調整するようにしても、あるい
は、本読みにおけるCCDエリアセンサ15およびCC
Dラインセンサ35の蓄積時間のみを制御するようにし
てもよい。さらには、これらに加えて、あるいは、これ
らに代えて、CCDエリアセンサ15およびCCDライ
ンセンサ35のクロック速度を制御するようにしてもよ
い。また、前記実施態様においては、反射型画像読み取
り装置10は、CCDラインセンサ35を用いて、カラ
ー画像の読み取りをおこなっているが、CCDラインセ
ンサ35に代えて、CCDエリアセンサを用いることも
できる。
【0038】さらに、前記実施態様においては、第1の
画像処理手段61は、色濃度階調変換手段100、彩度
変換手段101、ディジタル倍率変換手段102、周波
数処理手段103およびダイナミック・レンジ変換手段
104を備え、入力された画像データは、色濃度階調変
換、彩度変換、倍率変換、周波数処理およびダイナミッ
ク・レンジ変換を、この順序で、受けるように構成され
ているが、周波数処理に先立って、倍率変換がなされる
ように構成されていれば、その他の処理手段による画像
処理の順序は任意に変更することができる。さらに、本
発明において、手段とは、必ずしも物理的手段を意味す
るものではなく、各手段の機能が、ソフトウエアによっ
て実現される場合をも包含する。また、一つの手段の機
能が二以上の物理的手段により実現されても、二以上の
手段の機能が一つの物理的手段により実現されてもよ
い。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、カラー画像を光電的に
読み取って、ディジタル信号に変換して得た画像データ
を画像データ記憶手段に記憶し、画像データ記憶手段に
記憶された画像データに画像処理を施して、ウエブ状の
記録材料上にカラー画像を再生するカラー画像再生シス
テム用の画像出力装置であって、ウエブ状の記録材料を
有効に活用することのできる画像出力装置を提供するこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる画
像出力装置を含むカラー画像再生システムのブロックダ
イアグラムである。
【図2】図2は、本発明の実施態様にかかる画像出力装
置により、出力されるべき画像データを生成するカラー
画像再生システム用の透過型画像読み取り装置の概略図
である。
【図3】図3は、本発明の好ましい実施態様にかかる画
像出力装置により、出力されるべき画像データを生成す
るカラー画像再生システム用の反射型画像読み取り装置
の概略図である。
【図4】図4は、本発明の好ましい実施態様にかかる画
像出力装置が使用されるカラー画像再生システム用の画
像処理装置のブロックダイアグラムである。
【図5】図5は、本発明の好ましい実施態様にかかる画
像出力装置が使用されるカラー画像再生システム用の画
像処理装置の5のブロックダイアグラムである。
【図6】図6は、第1のフレームメモリユニット、第2
のフレームメモリユニットおよび第3のフレームメモリ
ユニットの詳細を示すブロックダイアグラムである。
【図7】図7は、本発明の好ましい実施態様にかかる画
像出力装置の概略図である。
【図8】図8は、画像出力装置のレーザ光照射手段の概
略図である。
【図9】図9は、第1の画像処理手段の詳細を示すブロ
ックダイアグラムである。
【図10】図10は、発色現像槽の上流側の本発明の好
ましい実施態様に係る画像出力装置の詳細図である。
【図11】図11は、画像出力装置の起動時における発
色現像槽の上流側の本発明の好ましい実施態様に係る画
像出力装置の詳細図である。
【符号の説明】
F フイルム P カラープリント 1 画像読み取り装置 5 画像処理装置 8 画像出力装置 10 透過型画像読み取り装置 11 光源 12 光量調整ユニット 13 色分解ユニット 14 拡散ユニット 15 CCDエリアセンサ 16 レンズ 17 増幅器 18 A/D変換器 19 CCD補正手段 20 ログ変換器 21 インターフエイス 22 キャリア 23 モータ 24 駆動ローラ 25 画面検出センサ 26 CPU 30 反射型画像読み取り装置 31 光源 32 ミラー 33 カラーバランスフイルタ 34 光量調整ユニット 35 CCDエリアセンサ 36 レンズ 37 増幅器 38 A/D変換器 39 CCD補正手段 40 ログ変換器 41 インターフエイス 46 CPU 48 インターフエイス 49 加算平均演算手段 50a 第1のラインバッファ 50b 第2のラインバッファ 51 第1のフレームメモリユニット 51R Rデータメモリ 51G Gデータメモリ 51B Bデータメモリ 52 第2のフレームメモリユニット 52R Rデータメモリ 52G Gデータメモリ 52B Bデータメモリ 53 第3のフレームメモリユニット 53R Rデータメモリ 53G Gデータメモリ 53B Bデータメモリ 55 セレクタ 60 CPU 61 第1の画像処理手段 62 第2の画像処理手段 63 入力バス 64 出力バス 65 データバス 66 メモリ 67 ハードディスク 68 CRT 69 キーボード 70 通信ポート 75 データ合成手段 76 合成データメモリ 76R Rデータメモリ 76G Gデータメモリ 76B Bデータメモリ 77 インターフエイス 78 インターフエイス 79 CPU 80 画像データメモリ 81 D/A変換器 82 レーザ光照射手段 83 変調器駆動手段 84a、84b、84c 半導体レーザ光源 85、86 波長変換手段 87R、87G、87B 光変調器 88R、88G、88B 反射ミラー 89 ポリゴンミラー 90 カラーペーパー 91 マガジン 92 穿孔手段 93 fθレンズ 94 発色現像槽 95 漂白定着槽 96 水洗槽 97 乾燥部 98 カッタ 99 ソータ 100 色濃度階調変換手段 101 彩度変換手段 102 ディジタル倍率変換手段 103 周波数処理手段 104 ダイナミック・レンジ変換手段 200 第1のセンサ 201 第1の搬送ローラ対 202 第2の搬送ローラ対 203 第3の搬送ローラ対 204 ドラム 205 第4の搬送ローラ対 206 第2のセンサ 207 プリント手段 208 第5の搬送ローラ 209 第1のカッタ 210 第6の搬送ローラ 211 第2のカッタ 212 第7の搬送ローラ 215 第1のループ検出用センサ 216 第2のループ検出用センサ 217 第3のループ検出用センサ 218 第4のループ検出用センサ 219 第5のループ検出用センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像を光電的に読み取って、ディ
    ジタル信号に変換して得た画像データを画像データ記憶
    手段に記憶し、画像データ記憶手段に記憶された画像デ
    ータに画像処理を施して、画像処理が施された画像デー
    タに基づいて、複数の搬送手段により搬送されているウ
    エブ状の記録材料を露光し、前記ウエブ状の記録材料上
    にカラー画像を再生するカラー画像再生システム用の画
    像出力装置であって、前記ウエブ状の記録材料を切断す
    る切断手段を備え、前記切断手段により、露光が完了し
    た前記ウエブ状の記録材料を切断して、カラー画像の再
    生を停止した後、カラー画像の再生を再開するにあた
    り、前記複数の搬送手段が、前記ウエブ状の記録材料
    を、その先端部が、画像出力装置の起動前の初期位置に
    達するまで、巻き戻し可能に構成されたことを特徴とす
    る画像出力装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の搬送手段により、前記ウエブ
    状の記録材料にループが形成された状態で、前記ウエブ
    状の記録材料の露光がおこなわれ、前記切断手段によっ
    て、露光が完了した前記ウエブ状の記録材料を切断し
    て、カラー画像の再生を停止した後、カラー画像の再生
    を再開するにあたって、前記複数の搬送手段が、前記ル
    ープの少なくとも一部が形成されないように、前記ウエ
    ブ状の記録材料を、その先端部が、画像出力装置の起動
    時の位置に達するまで、巻き戻し可能に構成されたこと
    を特徴とする請求項1に記載の画像出力装置。
JP7341320A 1995-12-27 1995-12-27 画像出力装置 Pending JPH09181877A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005070764A (ja) * 2003-08-07 2005-03-17 Noritsu Koki Co Ltd プリント装置およびプリント方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20040726